変わり者の提督と捨てられた妖精や艦娘の話【艦これ】 (334)

艦隊これくしょんのssです

*初スレなので至らぬ点もあると思います
*勝手な自己解釈
*ご都合主義な展開
*提督はチート
*拾ったり助けた子は一緒に暮らします
*第六駆逐隊は天使

こんな感じのssですが、読んで下さるという方はよろしくお願いします

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1416859806

「駆逐艦響大破 航行は・・・できません 提督撤退の許可を」

言うだけ無駄だという風に旗艦が進言した

「進軍し敵を殲滅せよ」

その言葉だけ残し通信は一方的に切られた
つまり見捨てろということであった

「ごめんね・・・」

「気にしないで。ただ姉さん達を可能な限り助けてあげてほしい」
「うん、任せて・・・」

「ありがとう。・・・そろそろいかないと君の姉妹もどんな目に遭うかわからない。ここでお別れみたいだね」

「今度は良い提督に出会ってね。さようなら・・・」
(何度目だろう・・・駆逐艦の子達を見捨てるのは・・・)

旗艦が去った後、響はその場に倒れこんだ

「私、笑えてたかな?」
自分に問いかける

「残す方も残される方もこんなにつらいんだな・・・」
涙があふれてくる

「暁姉さん、雷、電・・・今度こそ皆一緒にいれると思ったのにっ!」
以前は自分が置いていかれて今度は自分が皆を置いていってしまうのだ

「何回も沈んでやっとあえたのに!一緒にたくさん遊ぼうって約束したのにっ!」

(いやだよ・・・もう一人は嫌・・・だ・・・)

そこで響の意識は途切れた・・・

~とある海岸~

男「ねえ、君って妖精さんだよね?」
ゆったりとした雰囲気を持っている男が肩に乗っている少女に尋ねた

妖精「うん。そうだよ」

男「一人で深海棲艦に立ち向かう妖精さんなんて聞いたことないよ・・・」

妖精「それをいいたいのはこっちだよ・・・」

男「えっ?俺何かへんなことしちゃったかな?」

妖精「空を飛んだり、深海棲艦を斬っちゃたり普通の人間がやることじゃないよ?」

男「う~ん、じゃあ俺は変人ってことで・・・」

妖精「助けてくれた人が変人って自分で言ってるよ・・・」
  「で、でもね私は嬉しかったよ助けてくれて。感謝してるんだよ?」

男「そうか、それは良かった」
彼は穏やかな笑みを浮かべた

妖精「それでさ、どうして貴方は体の一部が札みたいに・・・っていうか人?」

男「・・・出来れば尋ねないでほしい」

急に彼の纏っていた雰囲気が変わり目から光が消えた
暖かな雰囲気が一変し無機質な仮面のような表情が彼に張り付いた

妖精「ご、ごめん、そんなに言いたくないことだとは思わなくって・・・」

彼は何も言わない

妖精「お願い、お願いだから許してよぉ・・・」
  「私を捨てないで、一緒にいさせて、もう一人は嫌・・・なの」

男「・・・っん?あれ何で君は泣いてるんだ・・・?」
 「まさか・・・いや、またやっちゃったってことだよな」
 「妖精さん、すまん。怖い思いさせちゃったな」
彼は優しく彼女の頭を撫でた

妖精「ひぐっ・・・えっぐ・・・本当に怖かったんだから」
  「置いていかれちゃうんだって・・・」

男「ごめんな。どうも昔を思い出すとあんな風に考えこむみたいでな」

妖精「ぐすっ・・・嫌なこと聞いてごめんね?」

男「気にしなくていいよ。いつか話すから・・・」

妖精「ねえ・・・それは貴方と一緒にいていいってこと?」

男「そうだな。君さえよければ俺の鎮守府に来てほしい」

妖精「うん、こちらこそお願いします。でも、やっぱり提督さんだったんだ」

提督「まあ上から完全に腫れ物扱いを受けてるけどな」

妖精「どういうこと?」

提督「妖精さん達もいないし艦娘も配属されてない資材と施設だけがある鎮守府の司令官が俺だ」

妖精「それただ人手不足だから私を使うってわけじゃないよね?」

提督「そんなわけないだろ・・・君は今時珍しいくらいのお人よしだ」
  「俺はそんな君に来てほしい、それだけだ」

妖精「でも、どうしてそうだとわかるの?」
  「もしかしたら全然違うかもしれないんだよ?」

提督「ははっ、結構心配性なんだな」

妖精「笑い事じゃないよ!」

提督「悪かった俺が悪かったからそんなに怒るなって」
  「理由だったな。・・・この子たちだよ」
そういって提督が彼女に見せた手のひらには数人の妖精たちがいた

提督「この子のためだろ、君が深海棲艦の気を引いて逃げていたのは」

妖精「この子たち無事だったんだ・・・良かったぁ」
  「隠れていた場所から砲撃の音がしたからやられちゃったんだと・・・」

提督「そりゃ俺だ。深海棲艦のやつら俺を見るなり砲撃してきたからな」
  「この子達を助けてすぐに逃げた先で君が襲われてたんだよ」

妖精「そうだったんだ・・・改めてありがとうございます」

提督「別に敬語使わなくていいぞ。俺は勝手に君を家族だと思ってるし」
  「一緒に暮らすことになったらもう家族だ。遠慮なんてしなくていい」

妖精「本当に変わった提督さん・・・でも嬉しいな」
  「あと、いまさらだけど口調変わってない?」

提督「本当にいまさらだな。いや初体面でこの口調で話すと何か怖がられたんだ・・・昔」
  「それ以来初対面ではああゆう柔らかめの口調で話さざるを得なくなった」

妖精「ああ・・・提督さんおっきいもんね」
  「そういえば、この子達も一緒に連れて行ってもいいの?」

提督「無論だな。この子達も君に付いていくって言ってるし、慕われてるな」
  「そりゃ初対面で自分を犠牲にしてでも守ろうとしてくれた君を慕わないわけないよな」
 
妖精「なんでそれを・・・なにはともあれ皆、これからよろしくね」
コチラコソー ネエサンイッショウツイテイキマス ネエサンハオレノヨメ

提督「くくっ、随分慕われてるじゃないか」

妖精「喜んでいいのかな・・・?」

提督「!? っとすまん。しっかりつかまっててくれ」
そういって提督が飛んでいった先には銀髪の少女が倒れていた・・・

~○○鎮守府~

提督「この子を助けてやってくれ」

妖精「任せといて。損傷だけなら時間はかかるけど何とか直せるわ」

提督「何か俺にしてやれることはないか?」

妖精「う~ん・・・そうだ、頭なでてあげたら?」

提督「ああ、もうやってる」

妖精「うん。だよねって・・・えっ?」

提督「この子色々大変だったんだな・・・ 苦しい寂しい、そんな感じがする」

妖精「そんなことまでわかるの?」

提督「なんとなくだけどな。それにこの子を一人にしたくないから起きるまで傍にいるよ」

妖精「いや、でも流石に仕事しないわけにはいかないでしょ?」

提督「ここって上からも厄介者扱いされてて仕事なんてない。資材だけ送られてくるけどな」

妖精「そうだった・・・まあいいか。私たちこの娘の艦装の修理に集中するから3日ぐらい出てこれないけど無茶しないでよ?」

提督「大丈夫だ。問題ない」(キリッ)

妖精「ぜんぜん安心できないんだけど・・・今から修理始めるけど本当に無茶しないでね?」

提督「ああ。この娘をたのむ」

>>1の頭の中では、艦装のダメージがじかに人体に影響を与えるが人体に宿っている魂は艦装の影響を受けません。
  また妖精が修理するのは艦装であって人体ではないです


妖精達が姿を消した後

提督「さあて、いっちょ気合入れていきますか!」

提督は三日間ほとんど銀髪の少女の傍を離れなかった
彼女の頭を撫でたり、手を握ったりして彼女に傍にいると伝えようとした
彼女が寂しくないように・・・

何も見えない聞こえない

怖いよ、寂しいよ、誰かいないの・・・?

あっ、誰かが話してる声がする。何を言っているんだろう・・・?

瞼が重い・・・いったい私はどうなったんだろう・・・?

私は助かったのか・・・?

っ!?あ、頭を撫でられた・・・あたたかい・・・

あっ・・・待ってやめないで、私を一人にしないで・・・

寂しいな・・・さっきの人が私の傍にいるかもわからない・・・

あっ、また撫でてくれた・・・

今度は手を・・・いいな、これは安心できる・・・

3日後の朝、妖精は久々にみた男を見て驚いた

妖精「何でそんなにやつれてるのよ!?・・・ 無茶しないでって・・いったのに・・・ぐすっ」

泣き出してしまった妖精を何とかなだめ泣き止ませたのは30分後のことであった

妖精「私のこと必要としてくれたのは貴方だけなんだからね」

妖精は嬉しそうに男の肩に乗っていた

提督「君、切り替え早いな・・・ほかの子達は?」

妖精「そこでぐでーってしてるよ」
モエツキチマッタゼマッシロニナ・・・ ホウシュウヲヨウキュウシマス

提督「ありがとな。今度なんかうまいもんでもご馳走するよ」
マジスカ アマイモノ・・・ ネエサンヲ・・・グフフ

妖精「何か寒気が・・・」 

*いまさらですがキャラ崩壊注意です


「随分と妖精さん達と仲が良いみたいだね」

先ほどまでベッドで寝ていた少女が此方を見ていた

提督「おはよう。響 でいいかな?」

男はやわらかい表情で尋ねた

響「ああ。あの、早速で悪いんだけど私が寝てる間私の頭を撫でたりしてたのは・・・」

提督「俺だよ。もしかして嫌だったかな?」

響「そんなわけない!」
 「・・・あっ、す、すまない」

妖精「何かあったの?」

響「君は知ってるだろうけど私は大きな被害を受けたとき身体を動かせなくなってた」

妖精「そうみたいね。直してるときにその原因はつぶしといたけど・・・あの機械は何?」

響「私のいたところの司令官は駆逐艦にあの機械を建造時にとりつけてた・・・大破したらその場で見捨てれるからね」

提督「どういうことだ?」

響「言葉通りの意味さ。あの司令官は私たちを道具としてしか見ていない」
 「駆逐艦は主力艦の盾としてしか扱われなかった」
 「沈んだ艦娘はまた造れば良い。どうせ見捨てるのだから練度も関係ない」
 「あの司令官にとって重要なのは戦果を上げること、そして昇進すること」
 「大破した艦が戻ってくると自分の評価が下がるから大破したらその場で沈めた、駆逐艦は捨て置かれた」
 「姉妹艦の一人を人質にとって命令を聞かせていた」

妖精「そんなひどい鎮守府もあるのね・・・」
  「貴方がさっき声を荒げたのもその辺が関係あるの?」

響「ああ。私は他の鎮守府で何度も轟沈させられ、あの鎮守府で建造されやっと姉妹艦達に出会えたんだ」
 「姉妹とやっと一緒にいられると思ったんだ・・・」
 「でも、また一人ぼっちになってしまったんだと思った」
 「そんな時この人は私が寂しくないようずっと傍にいてくれていた」
 「嬉しかった・・・私の寂しさに気づいてくれたのはこの人だけだった」
 「だから嫌だなんて思うわけ、ぐすっ、ない・・よ」

響はこの人たちにも涙を見せないようにしようと思っていた
だが見た目相応に内面が形成される艦娘である響には出来るはずがなかった
初めて誰かの暖かさを知った今となっては・・・

そんな響を提督は優しく抱きしめた

提督「辛かったよな苦しかったよな・・・」
  「必ずお前の姉妹と一緒に過ごさせてやるから・・・」
  「二度とお前に寂しい思いさせないから・・・」

もう声を抑えることも出来なかった
響は声を上げて泣いた・・・


提督「落ち着いたか?」

響「うん。ありがとう・・・あっ」

自分が彼に抱きついていることに気づいて真っ赤になった
だが離れる気にはなれなかった

妖精「雨降って地固まるってやつ?」

提督「いや、それは違うだろ・・・」

響「それじゃあ私たちが言い争ったことになるじゃないか」

妖精「まあいいじゃない。それよりさ、やることがあるんじゃない?」

提督「そうだな。俺は、響、君を家族だと勝手に思う。だが今日から一緒になったのだから互いの事を良く知らない」
  「だから簡単に自己紹介をしないか?」

響「っ!・・・ああ、そうだね」

提督「まず俺から・・・提督だ。俺が笑顔にしたい者たちを守るため、君たちの力を貸してほしい」

妖精「じゃあ、私も・・・妖精です。私も出来る限りがんばるからよろしくね」
  (貴方の役に立てるなら・・・)
サスガネエサンケンキョ スコシカオアカイアネゴカワイイ ケッコンシテクダサイ

響「響だよ。その活躍ぶりから不死鳥の通り名もあるよ」
 (それが司令官の願いならそれは私の願いだ・・・いつまでも一緒だよ?)



やっとプロローグ的なの終わりました
もっときれいにまとめれるようになりたいです・・・


期待


>>1ならsagaだけでいいんじゃない?

>>1がsage進行でも問題ない
むしろ話しの流れ的に荒れそう(お気に入りの艦娘が酷い目にあうとか)だからこのままのほうがいいかも

細かいとこだけど艦装じゃなくて艤装では?

>>17
期待に沿えるようがんばります

>>18>>19
sage進行でいくつもりです
ちなみにあんまりどぎついのは書かない(書けない)と思います

>>20
やらかした・・・ご指摘ありがとうございます
艤装ですね。申し訳ないですが脳内変換でお願いします


レス頂けるとは思ってなかったので嬉しいです
要望などがあれば出来るだけ取り入れたいと思います

あと第六駆逐隊の子達ですが、まとめて引き込みます
こんなご都合主義満載の稚拙なssですが引き続き読んでいただけると幸いです

乙です。
面白いので期待してます。
要望と言うほどではないですが、ブラ鎮の提督を軽くシメて欲しいですね。

提督「やることもやったし少し休ませて・・・くれ」

そういうと司令官は私が寝ていたベットで寝てしまった。妖精さん達も疲れたみたいで皆、司令官の上で寝ている

さっきまでの賑やかさが嘘だったみたいだ

一緒に寝ようかな・・・でも少し恥ずかしいな・・・

うーん・・・あっ、そうだ


提督が目を覚ましたのは昼過ぎであった
提督「う~ん・・・ん?」
(枕ってこんな柔らかかったか?それになんか良いにおいが・・・)

提督が目を開けると響と目が合った

提督「・・・」

響「司令官?」

提督「っ!す、すまない。すぐ起きるから」

起きようとした提督の頭を響は優しく押さえ込んだ

提督「響?」

響「もう少し休まない?」

提督「いや、でも辛いだろ?」

響「そんなことないよ。司令官を直に感じられるから」

提督「・・・じゃあ、もう少し膝借りるぞ」

響「うん・・・そんなに動かれるとくすぐったいよ」
 「っ司令官!?うつ伏せになっちゃだめだよ・・・」
 「流石にこれは・・・恥ずかしいな・・・」 

妖精(起きるに起きられない・・・)



少しイチャイチャさせてみました
大体こんな感じで進めていきます
今日はこの辺で・・・遅筆ですみません

>>22
こんな稚拙なものを見ていただきありがとうございます
一応第六駆逐隊の子達を引き込むときに築いてきたものを壊すつもりです

他にもこの子を出してほしいとか、ネタ提供とかしていただけると嬉しいです。
自分が無能ですので拾えないものもあるかもしれませんが可能な限り使わせていただきたいと思います
それでは今日はこの辺で失礼します

提督「よっし、十分堪能したし起きるか」

妖精「(やっと起きれる・・・)もー急に動くからベットから落ちちゃったじゃない」

提督「何で俺が動くと君たちがベットから落ちるんだ?」

響「妖精さん達は司令官の上で寝てたからね」

提督「そうだったのか・・・すまなかった」

妖精「いや、そんなに気にしないでよ・・・」
  「そ、そうだお礼においしいもの食べさせてくれるんだよね?」

提督「そうだったな。とりあえず今日の夕飯はカレーで勘弁してくれ」
  「食後には俺が個人的に買いだめたアイスもつけるから」

妖精「アイス!? 一度食べてみたかったんだ~」
アイスアイス チュウドクセイアリ ネエサンデモイイヨ

響「・・・カレーってあの何も入ってないスープみたいなやつのことかい?」

提督「おいおい・・・響のいた鎮守府は飯もまともに食わせてもらえてないのか・・・?」

妖精「でも、ちゃんと食べ物は配給されるはずよ?」
  「確かに燃料とかがあれば貴女たちは動けるけど・・・」

響「あの司令官にとっては世間体だけが大事だからね」
 「周りからは我が身を削ってでも国のために尽くす忠義の人って言われてたみたいだよ」
 「食糧配給を減らしてでも弾薬や燃料の配給を増やしてたから・・・」

提督「はあ・・・ いいか、響、今から皆で一緒にカレー作るぞ」

妖精「そうね・・・ちゃんとしたカレーを知ってほしいもんね」
アノクスリヲ… アイガカクシアジ ネエサンのカッポウギスガタ・・・

響「でも司令官、私料理なんてしたことないよ?」

提督「俺が教えるから問題ないだろ」

~数時間後~

提督「やっと完成したな」

妖精「おいしそうね」
ワクワク ハヤクハヤク タベタイ

響「ごめんね司令官 私が切った野菜だけ形が・・・」

提督「んなこと気にするな」
  「響、料理してる間楽しかっただろ?」

響「うん・・・いままでこんな楽しいことやったことなかった」
 「楽しい・・・嬉しい・・よ・・ぐすっ」

提督「そうか・・・」

響「司令官? 頭を撫でるのは・・・えへへ~」

提督「よし、響も笑顔になったし早速食うか」

妖精「あれ・・・ご飯炊いたっけ?」

提督「あっ・・・」




少し変なとこがあったので無理やり修正
また書けたら書きます

~浴場~
提督はいつも一人で山奥の温泉に行くのだが流石に今回はいくわけにはいかなかった

提督「浴場が使えて助かった・・・」

提督は独り言をいいながら風呂に浸かっていた
もちろん響と妖精には先に入ってもらった


提督「響も楽しめていたようだし良かった」
  「早く響を姉妹に会わせてやらないとな」

提督は浴槽から出た
だが彼の鎮守府には建造する手段がない

提督「どちらにせよ響のいた鎮守府の姉妹でないと意味はない」
  「それにあんな話を聞いてしまったらほってはおけないしな・・・」
(あの子達を道具だと・・・ふざけんな)
(あの子達は感情をもつ人だ)
(じゃなけりゃ、何であんな悲しそうな顔や嬉しそうな顔するんだよ・・・!)

提督がこの鎮守府に配置されたのも何よりこの考えが原因であった
上も全員が艦娘を道具だと思っているわけではない

だが、艦娘を道具として扱う者たちが戦果を挙げているのは事実であった
そのような者にとって艦娘を人として扱う提督は邪魔でしかなかった
だが、軍学校を主席で卒業した提督を鎮守府に着任させないわけにはいかなかった
だから急遽、辺境に鎮守府を建てそこに着任させたのだ
提督と仲が良かった数人も同じように辺境の鎮守府に着任させた

それほどまでに艦娘を道具として扱う一派は確固たる影響力を持っていた

提督「っと、そろそろ寝るか」

着替えが済んだ提督が寝ようと自室に向かった

自室はやけに騒がしかった

妖精「遅いね~提督」

響「せっかく一緒に寝ようと思って司令官の部屋に来たのに・・・」

提督「君達、俺の部屋で何してんだ?」

響「あっ、司令官・・・あ、あの一緒に寝させてほしいんだ」

妖精「わ、私もお願い・・・」
イッショイッショ アッタカイ ネエサント…

提督「いや、普通嫌がるだろ・・・誰がこんなおっさんと寝たがるんだよ・・・」

響「・・・朴念仁」 妖精「・・・唐変木」

提督「何かひどい言われようなんだけど・・・」

響「いいから一緒に寝よう」
(これは夢じゃないよね・・・この幸せは本物だよね・・・)

そういって響は提督を布団までひっぱり一緒に布団に入った

妖精「そうそう、さあ明かりを消してっと、おやすみなさ~い」
(もう私は一人じゃないよね・・・)

提督「・・・ああ、おやすみ」



響にとって初めて信頼できた人が司令官ですので信頼度や好感度はかなり高めです
というか他の子も大体響みたいにデレます
変なところはご指摘お願いします
また今晩来れたら来ます

おつおつ
共依存してヤンでしまいそうなアンバランス感があるがそれもまた良し、修羅場は>>1の趣向にはないっぽいから安心してみてられるわ

>>27
やっぱり少しヤンでしまいそうに見えますよね・・・
自分の能力では人数が少ないうちはどうしてもそんな風にしか書けませんでした
辛い思いした子には思いっきり甘えさせたいんです
修羅場はないと思います。ただ少しすねたり・・・は書くかもしれないです


唐突ですが4人ほど友人提督たちの艦娘を決めたいので
↓1~↓4にお願いします(第六駆逐隊と大和型はなしでお願いします)

阿武隈

>>31
まさかの阿武隈ピンポイント・・・
実を言いますとこのssの初めの旗艦って阿武隈のことなんです
自分の中では同じ艦娘は同時に存在しうるので問題はありません
ただ自分の中で阿武隈はこちらの鎮守府に引き込むつもりだったんですが、それでは駄目でしょうか?

此方のミスです。申し訳ありません

構わないですよ、むしろ阿武隈が初期設定で良いポジションにいたことが喜びですわww
やりにくい様だったら最安価してもらってもOKデース!

>>34
本当にありがとうございます
お言葉に甘えさせていただきます

質問なのですが
友人提督たちの名前や性格は此方で勝手に決めたほうが良いでしょうか?(要望とかあればそっちを優先します)
結構大事なポジションのキャラなので意見くださると助かります(外道などは勘弁してください)

因みに一人の提督に一人づつ選んでいただいた子達を配属しようと思ってます

あと友人提督たちの艦娘
↓1でお願いします(暁型、長良型、大和型、睦月型以外でお願いします)

>>35
そっちできめていーよ
安価なら那智

>>36
那智さんと友人提督の件、了解です

友人提督たちの名前とか安直になりますがお許しください

一回独自解釈とかまとめるかもしれないです

みなさんご協力ありがとうございます

明日の朝、また書きます

~翌朝~
マルサンマルマル

提督「ん・・・三時か」
  「そろそろ朝食の用意でもするかな」
そういいながら提督は彼女たちを起こさないように布団から出、食堂に向かった

マルゴーマルマル

響「ぅん・・・朝か」
 「司令官は・・・食堂かな?」
響は隣で寝ている妖精を起こさないように食堂に向かった

マルナナマルマル

提督「響、妖精さんは朝が弱いのか?」

響「まったく起きる気配がないね・・・」

妖精「すー・・・すー・・・」

提督「起きろー、朝飯が冷めるぞ?」

妖精「ん?・・・おはよう」
  「私もしかして寝坊しちゃった・・・?」

提督「いや君たちの起床時間が分からなかったから待ってたんだが」
  「俺の腹が限界でな・・・」

妖精「ごめんね・・・っとよし。食堂いけるよ」
ハラッヘッタ… ナニカナナニカナ?

提督「朝食は味噌汁に鮭の塩焼きだ」

響「それもおいしいのかな?」

妖精「うん、味噌汁、おいしいわよ?」

提督「味に関しては家族に教わったから保証するぞ?」

響「そうか・・・楽しみだな」

妖精と響は食堂まで他愛無い話を楽しんだ
だが二人は気づかなかった
提督が少し物憂げな表情をしていたことに・・・




寝ぼけた響に甘えさせようかと書いてみたんですがあんまりにも病みそうな感じになったので大分修正しました
あと提督や友提督の艦娘は一般的なスペックを超えさせます
自分の中では艦娘は指揮官に対する信頼(心の支え)によって艦これで言うところの改造されます
また信頼が最大になった艦娘はその指揮官に従う子以外存在しなくなります
友提督たちの艦娘を決めたときに大和型を抜いたのはそのためです
こんな感じで設定を吐き出していこうかと思っています

ごちそうさまでした~

提督「さあ、腹ごしらえも済んだし、早速だが話がある」
  「響、君のいた鎮守府にはどれくらいの艦娘がいたか教えてくれないか?」

響「ああ。駆逐艦の子達は私たち暁型に白露型の時雨、五月雨」
 「睦月型の睦月、皐月、望月」
 「軽巡洋艦は、長良型の五十鈴さんに阿武隈さん」
 「軽空母は鳳翔さん」
 「重巡洋艦は妙高型の妙高さんに足柄さんそれに羽黒さん」
 「私が知っているのはこれくらい・・・」

提督「まだいるかも知れない・・・と」

響「そうだね。減っているかもしれないし増えているかもしれない・・・」

提督「妖精さん少し頼みがある」

妖精「うん?なに?」

提督「こんなの作れないか?」

そういって提督は妖精に一枚の紙を渡した

妖精「これって・・・担架?」
  「ってこの普通の素材の横にある、俺、って何!?」

提督「文字通りの意味だ。元が俺なら自由に動かせるだろ」
  「おそらく響のいた鎮守府で人質となっている子達は動けない可能性が高い」
  「怪我してるかもしれない子達を担いでくわけにはいかないだろ」

そういって提督は自らの体の一部を札にして妖精に渡した・・・


どこに誰が行くか分かるかも知れないです(かなり安直です)
鳳翔さんだけは自分が勝手に入れました
提督の設定が死に掛かってたので使ってみました
あと友提督たちも提督並に変です。とりあえずチートっぽいです
理由もいつか書こうと思います
また晩に書けたら書きます

乙です
更新楽しみに待ってます

乙です 続き期待
本編と>>1のコメント両方載せてるのは転載対策?
そうじゃないなら分けてくれると個人的に嬉しい

>>41>>42
期待に沿えるようがんばります
あとコメントの件ですが転載対策してるわけではないので今度から分けます
読みづらくてすみません


友提督たちのことですが男2女2でいこうかと思ってます
名前は史実から適当に引っ張ってきただけです
また選んでいただいた艦娘からのそれぞれの提督に対する信頼は響の提督に対する信頼並に高いとご了承ください
友提督たちには響がいた鎮守府を潰す時に手伝ってもらいます

続きは明日の朝少しまとめて投下します

あと質問なのですがまとめて一気に投下するのと今みたいにちょこちょこ投下するのはどちらが読みやすいでしょうか?
教えていただけると助かります

ご回答ありがとうございます
少しだけまとめて投下していこうと思います
出来る限り毎日更新するつもりですが出来ない日は一応そのことだけ伝えに来ると思います

少しまとめたの(といっても友提督の内一人しか出てきませんが・・・)投下します

妖精「えっ・・・?」
キョウガク… オッタマゲ…

響「司令官・・・?」

提督「妖精さん、君が俺に尋ねたことの答えがこれだよ」
  「札は俺の体の一部だ、二人程度だったら飛ばす事も出来る」

妖精「それって話したくないって言ってた事じゃ・・・?」

提督「まあ、大分ぼかすけどな」
  「君たちを怖がらせたくはない」

響「怖がらせる・・・?」

妖精「提督が無表情になって目から光が消えるのよ・・・」

響「(想像中)・・・ぐすっ」

提督「おい、確かに怖いとは思うが何で泣くんだよ・・・」

響「だって・・・こんなに優しくしてくれる司令官の雰囲気ががらって変わるの想像したら・・・」
 「嫌だよ・・・そんなの絶対・・・」

妖精「私も嫌よ・・・もうあんな提督は見たくない・・・」

提督「・・・」

その時、どこからともなく振り下ろされた刀が提督を切り裂いた・・・

響、妖精「えっ・・・?」

「貴方まだ克服できてないの?」
「まあ仕方ないか・・・」

「おい・・・貴様なにをしている・・・?」

「何で貴方も怖い顔してるのよ・・・さっき説明したじゃない」
「あいつをただの人だと思うなって」
「大丈夫よ、これ札だけで形作ってる分身だから」
「どうせ自分は自室にでも籠ってるんでしょうけど・・・ね」

響「あ、あの、貴女は・・・?って分身って・・・えっ?」

「あいつ私たちのこと何も伝えてないのね・・・」
「はあ・・・やっぱ変わんないな・・・」
「私はあいつの同期の鹿岡よ、でこっちの子が那智」

那智「私は那智。よろしくお願いする」

響「あ、響です。よろしくお願いします。で、これが妖精さんです」

妖精「これが・・・って、酷くない響?」
  「あ、妖精です。よろしくお願いします」
ネエサンノブカデス、カゾクデス、ゲボクデス

鹿岡「あいつ妖精まで引き込んだのね」
  「あいつらしいっちゃらしい・・・か」
  「で、あいつの部屋は何処?」

提督「お前は来て早々、人の部屋に入り込んでなにするつもりだ・・・」
  「というか来るのはえーよ・・・」
  「響たちに説明もしてないってのに」

鹿岡「どうせ、またああなってたんでしょ」
  「それを隠すために分身までつかって・・・」

提督「お、おい馬鹿やめろ」

響「司令官どういうこと?」

妖精「私も説明聞きたいな~?」

提督「い、いや、あのな、やっぱり話しとかないとって思ったんだよ」
  「ただどうしてもああなっちまうのはどうしようもなくてな」
  「だからさっきので・・・」

響「違うよ!そういうこといってるんじゃない!」

妖精「そうだよ!提督が苦しいならそんなことしてほしくないよ・・・」

響「司令官が嫌ならしないでもいい・・・家族なんでしょ・・・?」

提督「・・・すまない。君たちに嫌な思いさせちまったな・・・」
  「これで機嫌直せとは言わない、ただ許してくれ」


鹿岡「あいつ変わったわね」
  「年月がそうさせたのか、それともあの子達がそうさせたのかしら?」

那智「そんなにか?」

鹿岡「昔から私たち以外にはあんな気を許した顔見せたことないのよ」
  「私たち以外と話すとき、顔は笑っていても目は笑ってなかったのよ」

那智「司令官がそういうのならそうなのだろうな」
  「それよりも、その・・・なんだ・・・」

鹿岡「貴女もああいう事して欲しいの?」
  「しょうがないわね~・・・いらっしゃい」

司令官これでチャラじゃないよ・・・
そうだよ提督またやってくれないと・・・
君たち満足そうなんだが・・・
貴様の様子を眺めるのも悪くはないんだがな・・・
そんな事いって~嬉しいくせに~・・・

というわけで友提督の一人目に出てきてもらいました
この友提督は気配消せます、姿が見えなくなるレベルで・・・あと、帯刀してます
そして、那智さんですが鹿岡提督には完全に気を許してます
響と妖精には次で鎮守府を潰そうとしてることを明かす予定です
あと、鹿岡提督は普段酔っ払ってます。今回は素面ですが・・・

次は明日になるかと思います
全然まとめられてなくてすみません・・・

提督たちが解放されたのは数十分後であった

提督「流石に他のやつはまだ来ないだろ・・・」

鹿岡「数時間後には来るんじゃない?あいつは遅れてきそうだけど・・・」

提督「あいつはな・・・仕方ないだろ」

響「それで何で鹿岡司令官は此方に来られたんだい?」
 「何の話をしているのか分からないんだが・・・」

妖精「私も事態が飲み込めないんだけど・・・」

鹿岡「貴方本当に何も伝えてないのね」

提督「だからお前が来るの早いんだよ・・・」
  「響、今朝俺は君に君のいた鎮守府について尋ねただろ?」
  「そして妖精さんにも頼みごとをした」

響「ああ」 妖精「うん」

提督「要は響、君のいた鎮守府を潰す」

提督の雰囲気がその瞬間変わった

響「潰すって・・・でもそんな事したら問題になるんじゃ・・・」

響は少し不安げに尋ねた

提督「ああ、無理やり潰しても意味はない」
  「単にそこの提督が提督を続けられなくする」

妖精「でも、どうやって?」

提督「何、簡単なことだ」
  「鹿岡も含めて俺たち5人は一部の上のやつらにとっては目の上のたんこぶでしかない」
  「俺らが提督を辞めることを賭けてそこの提督に演習を申し込む」
  「そして、あちらには鎮守府自体を賭けてもらう」

響「そんな事が本当に可能なのかい・・・?」
 「そもそも演習って、私、戦闘経験ほとんどないよ?」

妖精「それに向こうが受けないかもしれないし・・・」

鹿岡「戦闘に関しては貴女の提督に任せておきなさい」
  「あとは彼の兵装があれば十分よ」

鹿岡が口を挟んだ

響「彼?」

鹿岡「そのうち来るわ」

那智「あと、演習の件だが彼奴には断る理由がない」

妖精「どうして?」

那智「なぜ彼奴は我々を道具としてみると思う?」
  「答えは彼奴にとって艦娘は自らの昇進の道具に過ぎないからだ」
  「確かに我々を人として扱う司令官も少なくはない」
  「だがそのような司令官の大半は昇進を望めない」
  「我々の状態を気遣う・・・それは戦果を挙げ難いという事だ」

鹿岡「例えば目の前に被害を受けた姫級の深海棲艦が取り巻きに守られながら撤退している」
  「だが此方の艦隊も被害は甚大だ、砲撃を交えれば此方もただではすまない」
  「そんな状況でそのような提督は撤退を命ずる・・・」
  「目の前には階級が上がるくらいの手柄があってもね」

那智「だが、今回の司令官はそのようなものではない」
  「上に媚び諂い、自らの出世に執着している」

提督「普通、被害を受けたのが駆逐艦だとしても見捨てたりはしない」
  「だが、響、君の司令官はそれを命じた」
  「仮にやつが消費を気にしていたのなら君の艤装を修理したほうが、新たに建造するよりも資材はいらないはずだ」
  「・・・やつが手柄を欲しているのは明らかだ、」
  「さらに被害を受けた艦娘をその場で放棄していることを考えると世間の目も気にしている」
  「つまり、やつにとって大切なのは自らの世間と上からの評価だ」
  「やつは世間からは命がけで自分たちを守ってくれている鎮守府の提督として敬われている」
  「そこに上が邪魔だと思っている俺らの排除に貢献したという評価が上に加わればどうなる?」

提督はそう続けて二人に尋ねた

妖精「自分たちに都合がいい者だから自分たちの傍に置こうとする・・・」

響「それに世間から見ても昇進はなんら不思議なことでもないね・・・」

提督「そういうことだ」
  「っとすまない話し込んでしまったな」
  「茶でも淹れてくるからそこら辺で寛いでてくれ」

鹿岡「私も手伝うわよ」

提督たちが行ってしまってから響は那智に尋ねた 

響「でもこれって鹿岡司令官にとってはリスクしかないんじゃない?」

那智「ああ・・・私も司令官にそう尋ねたのだが」

(鹿岡「あの提督には死んでも返しきれない恩が有るのよ」
   「だから那智貴女も協力してね」         )

那智「そういわれてしまっては、私も従うしかあるまい」

苦笑しながら那智はそう言った


そっちの司令官もいい人みたいだね
ああ。だがそちらもいい司令官ではないか
私たちのこと大切に思ってくれてるからね~
私の司令官も親身になって色々してくれるぞ?
いやでも私達の司令官のほうが・・・
いや私の司令官は・・・


提督「あいつら何子っ恥ずかしいこと言ってんだよ・・・」

鹿岡「本当よ・・・こんな顔、那智に見せられないわ」

提督たちは部屋の外で嬉しそうに笑っていた・・・

「子っ恥ずかしい」ではなく「小っ恥ずかしい」です
変換間違えました。すみません

鹿岡提督達に色々説明してもらったのには特に深い理由はないです
話が全然進まない・・・友提督と艦娘の絡みを少し入れようとすると、どうしても長くなってしまいました
もう少し上手く纏められる様に努力します

多分今晩は来ると思います

乙です
待ってるよ―

提督「妖精さん早速だが頼んだもの作れそうか?」

妖精「うん。多分何とかできるよ」
オマカセ テツヤ ガンバル

提督「一週間あるからよろしく頼む」

妖精「今から取り掛かるから工廠借りるね」

提督「俺の友人がそっち行くかもしれないからその時はよろしくな」

妖精「りょうか~い」

そういって妖精たちは工廠に向かった

響「そういえばさっきの話だと他に誰か来るみたいだけど」

提督「ああ、俺の友人があと三人来る」
  「ただ、俺と一緒で上から邪魔者扱いされてたからな・・・」
  「おそらく俺みたいに艦娘も妖精さんも配属されてない鎮守府にとばされているはずだ」

響「じゃあ、那智さんは・・・?」

鹿岡「重巡り級と呼ばれている深海棲艦を斬ったらあの子が現れたのよ」
  「いわゆる、ドロップと呼ばれている現象ね」

那智「私も記憶が曖昧でな・・・」
  「気づいたら鹿岡司令官の鎮守府にいたのだ」

響「えっ、鹿岡司令官は深海棲艦を生身で倒せるんですか?」
 「確か深海棲艦は普通の攻撃じゃ少しも被害を与えられないと阿武隈さんに聞いたんですが・・・」

鹿岡「”普通”ならね・・・要は私たちは普通じゃないのよ」

鹿岡は笑いながら言った

鹿岡「それに貴女の司令官も姫級とタメを張れるわよ?」

響「そういえば妖精さんが深海棲艦から助けてもらったって・・・」

提督「まあ、あんまり気にするなよ?」

響「ああ、そうするよ」
 「話したくないことと関係あるみたいだからね・・・」



「ごめんくださ~い。どなたか居られませんか~?」

提督「ん?来たみたいだな」

鹿岡「相変わらずまじめだよね~」

提督「お前はすこし見習ってくれ」

そういいながら提督は声のした方に向かった

提督「お久しぶりです。南雲さん」
  「お変わりないようで重畳です」

南雲「そちらもお変わりないようですね・・・」
  「どうして敬語なんです?」

提督「貴女が敬語だからですよ」
  「失礼ですがそちらの方は?」

南雲「あ、ごめんなさい」
  「この子は雲龍です」

雲龍「雲龍型航空母艦、雲龍です」

提督「一応ここの提督をやってます」
  「以後お見知りおきを」

南雲「敬語は止めていただけないのですか・・・?」

雲龍「私としては出来れば、敬語は止めていただきたいのだけれど・・・」

提督「そうか、ならそうさせてもらおう」

南雲「雲龍が頼んだら止めるのに、私が頼んだときは止めてくれないんですね・・・」

提督「そりゃ、初対面の子が不快になるようなことはしたくないからな」

雲龍「気を使わせてしまったようね、謝るわ」

提督「いや気にしなくていいぞ」
  「俺は出来る限り君たちに合わせるつもりだからな」

南雲「本当に昔から変わりませんね・・・」
  「でも幾分楽しそうですね?」
  「・・・ああ、彼女たちのおかげですか」

提督「勝手に人の心を読まないでくれ・・・」

そういって提督は苦笑した・・・

>>56
乙ありがとうございます

友提督二人目は南雲提督にしました。思考を覗ける御淑やかな人です(鹿岡提督とは正反対な性格です)
ですが相手が本当に他人に知られて欲しくないことはおぼろげにしか分かりません
雲龍は史実では実戦経験がないに等しいので空母機動部隊旗艦としてがんばってもらいたいと思ってます
ですから空母の大半は南雲提督のもとに集まります

友提督出すだけで大分かかってますよね・・・精進します
次は明日書きます
明日中には友提督の紹介は最低限終わらせてしまおうと思っています

あと、まったく関係ないですが瑞鳳に追加ボイスが実装されるそうです。楽しみです
第六駆逐隊にも追加ボイスが来ることを切に願っています

乙ありがとうございます
少し投下します

南雲「でも、やっぱり深いところまでは分かりませんね」

雲龍「南雲提督にも分からないことがあるのね・・・」
  「あの、提督、どうやってるのか教えてくれないかしら」
  「南雲提督は優しいから、私の悩みを知ったら無理をしてでも何とかしようとしてくれるわ」
  「でも、それがどうしようもないものだったら・・・?」
  「私は自分が南雲提督を心労で潰してしまわないか怖いの・・・」

そう不安げに語る雲龍の頭を南雲提督は優しく撫でた

南雲「まったく、貴女がずっと隠そうとしてきたのはそのことでしたか」
  「大丈夫ですよ、雲龍」
  「もし私が潰れそうになったとしても、私には、雲龍、貴女がいますから・・・」

雲龍「南雲提督・・・ありがとう」
  「私をそんなに信頼してくれて、大切にしてくれて・・・」

雲龍は笑った
つられて南雲提督も笑った

「南雲さん、久々に見たよ」
「あんたが心底嬉しそうに笑うの」
「これで背伸びして頭撫でてなきゃ絵になってるんだけどな」


南雲「平賀さん・・・酷いです。気にしてるんですよ?」
  「雲龍、慰めてください~」

雲龍「えっと、その、南雲提督は私にとって大切な提督よ」
  「背丈なんて関係ないわ」

平賀「なあ、提督よ、南雲さんの隣で慰めてるのって雲龍だよな?」

提督「ああ、そうだが・・・お前また弄るつもりか?」

平賀「あたりまえだろ。空母なんてはじめて見たんだ」
  「調べられずにいられるか」

提督「南雲さんに消されるぞ、お前」

平賀「大丈夫だって先っちょ、先っちょだけだから」

提督「お前なあ・・・っ!?」

平賀「何だよ急に・・・南雲さん・・・?」

南雲「雲龍に何するつもりですか、平賀さん?」

顔は笑っているが目が笑っていない南雲が問いかける

平賀「いや、南雲さん?冗談、冗談だから」

南雲「次はありませんよ」

提督「だから言っただろうが・・・」
  「あ、南雲さんは先に中に入っててください」
  「鹿岡も来ていますから」

南雲「あら、鹿岡さんはもういらしてたんですね」
  「お言葉に甘えてそうさせてもらいます」
  「雲龍、行きましょう?」

そういって南雲と雲龍は建物の中に消えていった

平賀「久々にやられると怖いもんだな」

提督「当たり前だ。大体俺らのときは南雲さんも冗談だったからな」
  「大切な仲間をお前が弄ろうとするからだ」

平賀「確かにそれはこっちが悪かったけどよ・・・」
  「この溢れ出る情熱を抑えられるわけがないだろ?」

提督「お前も本当に変わらんな」

平賀「お前は変わったけどな。少し丸くなった」

提督「まあ、そうかもな」



「平賀提督~私が遅いからって置いてかないでよぉ!」

平賀「お、やっと来たか」

提督「お前さあ・・・」

「はーい・・お待たせ?・・兵装実験軽巡・・、夕張・・到着・・いたしました!」

肩で息をしながら彼女はそういった

提督「ここの提督をしているものだ」
  「・・・これ使うか?」

提督はタオルと札でその場で作ったイスを差し出した

夕張「ぜえぜえ・・・す、すみません」
  「平賀提督が言っていたことは本当だったのね」

平賀「俺は嘘はつかない主義だからな」
  「いやーそれにしても、なかなかに時間かかったな」

夕張「平賀提督がこんなに物を持たせるからじゃないですか・・・」

平賀「それだったら、そのカタパルト置いてくればよかったじゃないか」

夕張「それだけは嫌です。私だって水上観測機飛ばしてみたいんです」
  「・・・それに、私のために平賀提督が作ってくれたものですから」

平賀「ん?最後のほうが良く聞こえなかったんだが」

夕張「な、なんでもないですから。気にしないでください」

提督「夕張ってカタパルトなんてなかったよな・・・?」

平賀「もちろん俺がつけた」
  「夕張はなんだかんだ言っても俺のよき理解者だからな」

夕張「えっ・・・それってどういう・・・」、

平賀「俺のこの情熱を聞いて共感してくれるやつなんて滅多にいないからな」

夕張「ですよねー」

平賀「ん?どうかしたか?」

夕張「いえ、何でもありませんよーだ」

平賀「なんで夕張怒ってんの?」

提督「さあ?」

夕張(この提督も朴念仁だ・・・)

平賀「まあそれは置いといて、俺は何をすればいい?」

提督「平賀には家の響の兵装を頼みたい」

平賀「駆逐艦か・・・色々弄りがいがありそうだ」

提督「もし響になんかしたら地獄送りにするからな」

平賀「わーってるよ・・・お前をキレさすと大変だからな」

提督「あと、工廠では妖精さん達に俺の札を使って担架作ってもらってるが・・・」

平賀「・・・なに? お前の札を使ってだと・・・」
  「なんでそんな面白そうなこと黙ってるんだよ」
  「行くぞ、夕張」

夕張「はい。あ、これからしばらくお世話になります」

提督「ご丁寧にどうも」
  「早く行かないと置いてかれるぞ?」

夕張「もう~待ってくださいよ~平賀提督~」

彼女は平賀提督の後を追いかけて行った
心を弾ませながら・・・

あと一人・・・あと一人・・・
また後で投下します

「司令官、急いでくれ、他の司令官はもう来ているのだろ?」

「多分そうだけどさ、急ぐのは嫌だな~」
「僕がめんどくさがりなの知ってるから問題ないだろうし」

「そうは言うが、限度というものがあるだろう・・・」
「ん?あれがそうなのか?」

「うん?そうだね~、長月、あそこの司令官だけは怒らしたら駄目だからね」

長月「?、ああ、高山司令官がそういうなら従おう」

高山「じゃあ、後はひっぱてってくれ~」

長月「き、急に抱きつくんじゃない」
  「!?、へ、変なところ触るんじゃない・・・恥ずかしいよ」

提督「相変わらずだな高山」

長月「なっ、いつの間に?」

高山「久しぶりだな~急に現れるの止めろよな~」
  「長月がびっくりしちゃうだろ」

提督「それは、すまなかった」

長月「高山司令官、この人は・・・?」

高山「こいつがさっき話した提督だよ」

長月「この人が・・・」
  「長月だ。駆逐艦と侮らないでほしい」

提督「もちろんだ。一応高山から聞いているようだがあの鎮守府の提督をしている者だ」

高山「・・・」(お前変わったか?)

提督「お前話すのがめんどくさいからって頭に直接伝えてくるなよ」

高山「・・・」(別にいいだろ、俺は長月に抱きつくのに全エネルギーを費やしてるんだ)

長月「高山司令官・・・そろそろ離してほしいんだが」
  「その・・・そこの司令官も見てるから恥ずかしいんだが」

高山「いいじゃないか、それに長月がちょっと不安そうだったからね」

長月「私に気を使ってくれるのは嬉しいけど・・・」
  「で、出来れば二人きりの時にして欲しい」
(そうしないと私が甘えられないじゃないか・・・)

高山「長月がそういうなら仕方ないか・・・」

提督「そろそろ移動してもいいか?」

長月「あ、ああ。すまなかった」

高山「久々に飛ばせてくれ、自分で歩く必要がないから楽だ」

提督「俺は疲れるんだよ・・・ほれ」

高山「おお~久しぶりに体験したが本当に楽だな」

提督「それだと一人しか安全確保出来ないから、やっぱ歩け」

高山「こうすれば問題ないだろ?」

そういって高山は長月を抱き上げた

長月「し、司令官!? 急に何を・・・」

提督「それならいいか、じゃあいくぞ」



高山「長月は僕と一緒にいるのは嫌かい?」

長月「その聞き方は卑怯だ・・・嫌なわけがないよ・・・」

高山「僕も長月と一緒にいるの好きだよ」

長月(どうせいつもと同じなのだろうな・・・)

そう思いながら彼女は自分の鼓動が早くなっていることを意識せずにはいられなかった・・・

またやらかしました・・・
俺は長月に抱きつくのに~のところ「俺」じゃなくて「僕」です
改行制限に引っかかったので分けて投下したのですが直し損ねてました。たびたび申し訳ありません

本編のほうですがやっと友提督全員出せました
最後の二人は改造好きと怠け者です
まあ、どちらも根はいい人です

やっと話が進められます
ただ、少々響がいた鎮守府の描写入れるので潰すのはもう少し先になります
あと、戦闘描写は皆無と思っていただいて問題ありません
自分の実力じゃ多分無理です勘弁してください

今晩か明日にまた書きます

乙ありがとうございます
まだ向こうの鎮守府は出てきませんが、少しだけ投下します

提督「まず、皆協力感謝する」
  「今回の計画は君たちには一切メリットがないものだ」
  「この恩はいつか必ず返す」

頭を深深と下げている提督を友人たちはあきれた顔で見ていた

鹿岡「なに言ってるのよ貴方は・・・」
  「先払いで十分もらってるわよ」

南雲「本当ですよ・・・私たちは貴方に返しきれないほどの厚情を賜っています」

平賀「お前は散々人のこと助けておいて自分のことは助けさせないつもりか?」

高山「お前に感謝してるから、お前の力になりたいから僕たちは力を貸すんだよ」

提督「ありがとう。心から感謝する」

心底嬉しそうに提督は言った

提督「早速で悪いが計画について確認させてもらう」
  「まず演習に出るのは響、長月、那智の三人にお願いする」
  「雲龍、夕張は南雲さん、平賀と一緒に俺についてきてもらう」
  「また、鹿岡、高山にはマスコミに今回のことを触れ回ってくれ」
  「当日には演習の指揮を頼む」
  「平賀と南雲さんは当日までは頼んでいたことをお願いする」
  「長月、那智はお前らのことだから十分戦えるはずだ」
  「俺は響の指導に集中させて欲しい」
   
南雲「連携に関しての訓練はよろしいのですか?」

提督「心配要りませんよ。あれを見てください」

そういって提督が示した方向には今日初めて会ったとは思えないほど打ち解けている提督たちにとって大切な子達がいた

南雲「・・・そうですね。あの子たちを信じましょう」

提督「じゃあそういうことでよろしく頼む」

友提督たちは力強く頷いた・・・



提督「響、今から君を俺が一対一で鍛え上げる」
  「辛いかも知れないが耐えてくれ」

響「司令官は私や私の姉妹、艦娘のためにがんばってくれているんだ」
 「私が断るわけないさ」
 「それに司令官を信用しているからね」 

1週間、提督と響は二人っきりで鍛錬をした。その間どこか響は嬉しそうであった

妖精「う~ん、なかなかに難しい要求だね・・・」
ウーン ムズカシイ チエネツ…

平賀「それならこうしちまえばいいんじゃないか?」

妖精「あ、なるほど・・それなら何とかなるかもしれないね」
  「平賀さんありがとね」

平賀「おう、そっちは任せた」
  「で、夕張、こっちはどうだ?」

夕張「駆逐艦の子にあんまり重い兵装は無理よね・・・」
  「やっぱり大きさや重さを変えず性能を向上させるのが限界じゃないかしら?」
  「なかなか難しいですね・・・」

平賀「でも、そっちの方が燃えてくるだろ?」

夕張「もちろんです」

一週間、妖精、平賀提督、夕張は工廠にこもった

南雲「ええ、そうですからそちら様も証人として見にこられてはどうでしょう?」

南雲「はい。私たちは嘘はつきません」

南雲「はい、それでは当日に・・・」

南雲提督は予定どうり向こうの鎮守府に説得に行ったが中佐(響のいた鎮守府の提督)が、提示したエサにすぐに食らいついたので、根回しを進めていた

南雲「ふふふ、愚かな人たちです」
  「これで少しはましになるでしょう」

雲龍「提督・・・お結びを作ってみたのだけれど」

南雲「ありがとうございます。喜んでご馳走になりますね」

一週間、南雲提督は根回しを行い、相手の逃げ場を塞ぐ事に力を注いだ。雲竜はそんな彼女を全力で支えた

高山「うん、間違いなく特大のネタになるよ」
  「ああ、うん。事の真相は大々的に記事にしてくれていいよ」
  「・・・ふう。あ~めんどくさい」

長月「高山司令官、珈琲でもどう?」

高山「うん、頂くよ」

長月「ああ、任してくれ。おいしいのを淹れてくる」

高山「長月が作ったならおいしいに決まってるよ」
  「よし、今日の残りは長月と談笑しよう」

長月「公然とサボる宣言をしないでくれ・・・」

高山「大丈夫だよ。僕たちの仕事はあくまで、おまけ、だからね」
  「というわけで、長月、珈琲飲み終わったら、膝枕でもしてくれ」

長月「司令官!?き、急に何を言うんだ・・・」
  「・・・あまり気持ちよくないぞ?」

高山「絶対気持ちいいから問題ないよ」



那智「鹿岡司令官、お茶を淹れてみたんだが・・・」

鹿岡「あら、ありがとう那智。いただくわ」
  「・・・ねえ那智、私何か貴女に嫌われるようなことしたかしら?」

那智「いや、私は司令官を嫌ってなどいないぞ」

鹿岡「だとしたら、貴女料理とかしたことある?」

那智「ない。司令官が作ってくれているからな」

鹿岡「貴女、このお茶少し飲んでみなさい?」

那智「・・・すまなかった」

鹿岡「艦娘になって間もないんだし気にしないの」
  「そうだ、私がお茶の淹れ方や料理教えてあげるわ」

那智「だが頼まれた仕事があるだろう?」

鹿岡「もう十分よ」

那智「まだ、初日だぞ?」

鹿岡「とびっきりのに声かけといたから私の仕事はおしまい」
  「それに私たちの仕事はそんなに重要ではないの」
  「だから、那智、台所へ行くわよ。着いてらっしゃい」

那智「どうして、そう強引なのだ・・・」
  「私のためにしてくれる、というのは悪くないがな・・・」

一週間、高山司令官は長月とだらだらいちゃつき、鹿岡司令官は那智に家事を教えた

 


今回はこの辺で。
次は中佐の鎮守府に関する話です

少し遅くなるかもしれませんが明日には投下できると思います

乙ありがとうございます
少し投下しますが胸糞悪いと思うのでご注意ください

~演習を申し込まれた後の中佐の鎮守府~

中佐「あいつらも馬鹿なやつだ」
  「駆逐2隻と重巡1隻ごときで私に勝てるとでも思っているのか」
  「そもそも兵器を道具として扱えないようなやつに負けるはずがないがな」

中佐はかなり上機嫌であった
今回の演習は此方6隻相手は3隻
普通に考えれば裏がありそうであるが、相手が駆逐艦と重巡洋艦1隻と聞いてそんな疑念は消え去った
つまり、自分の昇進は確定しているようなものなのである

中佐「はい、そうです」
  「はい。私が必ず大将殿方が邪魔と思っておられるあいつらを処分しますよ」
  「ですから、私の昇進も・・・」
  「な、二階級特進ですか!」
  「はい、必ずや。ありがとうございます。失礼いたします」

大将の一人に連絡を入れたところ予想以上の報酬を聞かされた中佐は何があっても勝つように演習に参加させる艦娘の前で脅しをかけることにした

鳳翔「・・・なんのつもりですか?」

中佐「ついて来い」

中佐は演習に参加させる艦娘たちに人質にとっている艦娘たちを会わせた

中佐「いいかお前ら、次の演習は死んででも勝て」
  「万が一にでも負けた場合」

そういうと中佐は手元のスイッチを押した
その瞬間人質になっている鳳翔たちを耐え難い苦しみが襲った

鳳翔「何を・・・したんですか・・・!」

中佐「何、ちょっとした薬だ」
  「多量に投与すればお前らは死ぬだろうがな」

中佐は演習に参加する艦娘たちをゴミでも見るかのような目で見た

中佐「轟沈判定を受けそうになったらすぐ相手の傍で魚雷を自爆させろ」
  「こいつらの命が惜しかったらな・・・」
  「お前らはその位でやっと私の役に立つのだ」
  「ほら、さっさと立て!」

中佐は苦しんでいる艦娘たちを蹴り立ち上がらせると、もとの地下の部屋に閉じ込めて去っていった

鳳翔「皆さん、大丈夫ですか?」

妙高「私たちは何とか・・・」

五十鈴「でも駆逐艦の子達が・・・」

暁「もう・・・やだよぉ・・・」

睦月「睦月たちが何をしたのですか・・・」

時雨「また姉妹艦が酷い目に・・・僕のせいで・・・」

暁「響は・・・私の妹は・・・私のせいで・・・」

睦月「あれ・・・?睦月に姉妹なんていたんでしょうか?」

妙高「睦月さん・・・」

五十鈴「駆逐艦の子達は身体的にも精神的にも限界みたいね・・・」

鳳翔「あれではあの子達が持ちません・・・」
(誰でもいい。せめてこの子達だけでも・・・)

そう願わずにはいられなかった
中佐のやり方は余りにも非道なものであった・・・

雷「何で、どうして、私たちがこんな目に遭わなきゃいけないのよ!?」
 「私たちが何したっていうのよ・・・」

電「・・・お姉ちゃん・・・」
 「普通の日常が過ごしたかっただけなのです・・・」

足柄「もう・・・嫌よ・・・」
  「こんな汚い勝利なんていらないわよ・・・」

羽黒「戦いたくないです・・・」
  「もう、目の前で誰かが沈むのは嫌です・・・」

皐月「何で・・・どうして・・・」
  「ボク、もう見たくないよ睦月お姉ちゃんのあんな姿・・・」

望月「あんな屑の下に建造されたのが運のつき・・・」
  「でも、あたし達が何したってんだよ・・・!」

阿武隈「五十鈴お姉ちゃん・・・みんな・・・」
   「ごめん、ごめんね・・・助けてあげられなくて」
   「響、ごめん、約束、守れなかった・・・!」

この鎮守府は艦娘にとってまさに地獄であった・・・ 

少々無理やりな所がありますが、目をつぶっていただけると助かります
次は一気に当日までとばします

今晩か明日にまた投下します


~演習当日~


中佐「わざわざ首を差し出しに来るとはな」

提督「いえ、やるからには勝たせてもらいますよ」

中佐「ふん、口だけは達者だな」

そういって中佐は演習を見に来た大将たちのほうに向かっていった

鹿岡「嫌な感じね・・・」

南雲「実際、そうですから」

平賀「気に食わないやろうだな」

高山「そうだね・・・」

提督「お前ら険悪な雰囲気を出すなよ、警戒されると面倒だ」

鹿岡「そうはいうけど、貴方が一番、敵意むき出しよ・・・」

提督「これでも大分抑えてるんだがな・・・ふう、これで大丈夫だろう」

平賀「あれで抑えてたとか・・・」

高山「そういえば響ちゃんだけどいったい何をしたんだ?」
  「正直言って隙がない。それにお前と似た威圧感まであるんだけど・・・」

提督「響が俺を信頼してくれているように俺も響を信頼してるってことだ」

南雲「あの子、貴方に絶大な信頼を寄せているようですね」

提督「それをいったら南雲さん達も似たようなものでしょう」

平賀「それもそうだな」
  「っとそろそろ時間だぞ」

提督「鹿岡、高山、任せたぞ」
  「南雲さん、平賀、行こう」

提督たちは目的を果たすために行動を開始した・・・

~提督side~

提督「急いだほうがいいかもな・・・嫌な予感がする」

夕張と雲龍、妖精さん達に運んでもらった物を受け取った後、提督は嫌な空気を感じていた

夕張「本当に浮かせられるんですね・・・」

雲龍「私たちが艦載機を飛ばすのとは少し違うようね・・・」

提督「まあな・・・ん?」
  「おい、そこの君!大丈夫か」

「お姉ちゃん、お姉ちゃんが・・・お願いします。助けてください・・・」

南雲「お姉ちゃん?」

平賀「どうかしたのか・・・って提督!?」

提督は彼女を抱えて駆け出していた

提督「響の妹、電、で間違いないな?」

電「は、はい。どうしてそれを・・・」

提督「話は後だ。みんながどこに囚われているか教えてくれ」

電「・・・はい!こっちなのです」

提督が駆けつけた先では鉄格子の向こうで一人の女の子が苦しんでいた

電「暁お姉ちゃん!鳳翔さん!」

暁「うう・・・電・・・?」

鳳翔「電ちゃん!?どうしてここに・・・」
  「それに隣の方は・・・」  

電「多分私たちの響お姉ちゃんを知っている方なのです」

鳳翔「響ちゃんを・・・?」

電「それより今は暁お姉ちゃんが先なのです」
 「でも、この鉄格子が・・・」

提督「少し離れていてくれ」

電が離れるとその瞬間鉄格子が砕け散った

電「えっ・・・?」

鳳翔「今のは・・・」

提督「説明は後でする」
  「鳳翔さん、でいいか?」

鳳翔「はい」

提督「この子の様子からして毒か何か盛られたか・・・?」
  「普通この子達がここまで衰弱することは沈むとき以外ないはずだ」  

鳳翔「確かに私たちは毒を使われました」
  「ですが、暁ちゃんも昨日まで元気とはいいませんがここまで酷くはありませんでした」

提督「まさかとは思うが、あの中佐さらに毒を使った可能性も否めない」
  「・・・この子を救うことの方が重要だな」

提督は暁の頭を撫でた
と、同時に暁の表情が段々穏やかになっていった

南雲「またアレをしたんですか!?」

追いついた南雲提督が心配そうに言った

提督「まあな。流石にこれはこの子たちに、これは酷だな・・・」

平賀「ったく、ちっとも変わらんなお前は・・・」

追いついた平賀提督があきれたように言った

提督「性分でな・・・ふう、もう大丈夫だ」

夕張「平賀提督今のは・・・?」

雲龍「あれは何なのかしら・・・?」

電「何をされたのですか・・・?」

平賀「こいつがその子の身体的な苦しみを肩代わりしたのさ」

鳳翔「・・・”呪”を受けている方でしたか」

提督「こんなご時世にその事を知ってる人がいるとはな・・・」

南雲「知っている人はほとんどいないはずです」
  「いったいなぜ・・・?」

鳳翔「私の前の提督にお聞きしました」

平賀「おい、それって・・・」

鳳翔「はい。元帥閣下です」

提督「あいつ・・・誰にも言うなって釘刺しといたはずなんだがな・・・」
  「ん?じゃあ鳳翔さんは元帥の艦娘なのか?」

鳳翔「そうなります。軍内部では私は解体されたことになっていますが・・・」

南雲「そうでしたか・・・」
  「色々聞きたいことはありますが早くここから出ましょう」

鳳翔「私たちはここから動くことは出来ません」
  「この機械がある限り・・・」

提督「妖精さん、夕張、平賀、頼めるか?」


妖精「これ、響のと似た装置だね」
  「片っ端からとってくよ」

平賀「こいつは・・・注射器?」

夕張「これから毒を注入できるようになってるのね・・・」
  「暁ちゃんのだけ量が大分減ってるから、悪い予感は当たってたみたいですね」
  「こんなの全部取っちゃいましょう」

平賀「おう」


雲龍「ん?貴女は・・・時雨?」

時雨「雲龍・・・?」
  「雲・・・龍・・・ぐすっ」

雲龍「時雨?どうしたの急に泣き出して・・・」

時雨「嫌なんだ・・・もう誰かが沈むのは・・・」

雲龍「大丈夫よ・・・もう誰も沈ませはしないわ」

南雲「この子、心に深い傷負っていますね・・・」
  「雲龍、貴女は面識あるようですし、そばにいてあげてください」


夕張「あれ?睦月ちゃん?」

睦月「夕張さん・・・」
  「睦月はもういや、もういやなのですよ・・・」
  「きっと睦月には妹なんていなかったのですよ・・・」

夕張「何を言ってるのよ!」
  「自分のことを思ってくれていた妹の存在を否定なんてしちゃ駄目」

睦月「分かっているのですよ・・・」
  「でも・・・でも・・・っ!」

夕張「私たちが貴女達を必ず助ける」
  「だから安心して・・・」

平賀「・・・残りは俺がやっとくからお前は睦月のそばにいてやれ」

提督「君たちは・・・妙高に五十鈴、であってるな?」

妙高「はい」 五十鈴「ええ」

妙高「どうして貴方はここに・・・?」

提督「俺が助けたい子達がここにいるからだ」

五十鈴「貴方はこことは関係ない鎮守府の提督なのよね?」

提督「一応な。それに君たちに危害を加えるつもりはないから安心してくれ」

五十鈴「そんな事は分かってるわよ・・・」

妙高「暁さんを助けていただきありがとうございます」

鳳翔「他の子たちも幾分元気になりました・・・感謝いたします」

電「お姉ちゃんを助けてくれてありがとうございます」
 「本当に・・・よかったのです」

提督「こちらこそ早く助けに来てやれなくてすまなかった」

そういって提督たちは頭を下げた

鳳翔「そんな事仰らないでください」
  「私たちのことをこんなにも大切に思ってくれる方に再び出会えただけで十分です・・・」

提督「そういってくれると此方も救われる」
  「・・・どうやら皆動けるようだな」

妖精「この担架は必要なかったね」

提督「そうだな・・・そうだ」
  「妖精さんこればらしてもいいか?」

妖精「構わないけど、何するの?」

提督「この札は補助用に使おうと思ってな」

提督は人質となっていた艦娘たちに札を渡した

提督「それがあれば歩くのは大分楽になるはずだ」
  「とりあえずここを出よう」

鳳翔「此方に抜け道があります」
  「ここを通った方がいいかと・・・」

提督「やはり抜け道があったか・・・」
  「鳳翔さん、感謝する」
  「これでこの子達の負担が少しは軽くなるだろう」

そう言って暁を丁寧に抱えた提督を艦娘たちは不思議に思った
だが嫌な感じは微塵も抱かなかった
鳳翔に先導され提督たちは外に出た・・・

結構色々詰め込みました
そしてごり押し感が否めない感じに・・・
まだまだ精進がたりませんね・・・

今回はこの辺で
次は明日の晩・・・位に投下できたら投下します

乙ありがとうございます
短いですが一レス分だけ投下します

「ども、恐縮です。提督さんですね?」

提督「青葉、何でここにお前がいるんだ・・・?」

青葉「何ででしょう?」

提督「お前が出張ってるって事は元帥がらみだろ?」

青葉「勘が鋭いですね・・・」
  「少し頼まれましてね」
  「”あいつを手伝ってやってくれ”とね」

提督「そうか・・・早速ですまないが聞きたいことが二つある」
  「ひとつはこの鎮守府にいるはずの五月雨はどこにいる?」
  「そして演習はどうなってる?」

青葉「まず五月雨さんですが元帥が保護しています」
  「そのうち連れて行くとのことです」

提督「そうか・・・五月雨は無事なんだな」

青葉「はい。そして演習に関してですが、あの方たち本当に駆逐艦に重巡洋艦ですか?」
  「どの子も威圧感がとんでもなくて」
  (特にあの銀髪の駆逐艦響に似ている子・・・まるであの時の貴方みたいですよ・・・)
  「申し訳ありませんが私が此方に来てから演習開始の宣言があったので詳しくは・・・」

提督「気にしないでくれ。情報提供感謝する」
  (そうか・・・響、君は俺を信じてくれたんだな・・・)

提督はどことなく嬉しそうであった

南雲「え?もうですか・・・」

平賀「とんでもない早さだな。まあ、お前のこと随分と信頼してたから当然か・・・」

青葉「どうゆうことでしょう?」

提督「艦娘と指揮官との信頼が最高潮に達したとき彼女たちは自分の壁を壊すって事だ・・・」

青葉「元帥が仰っていた事は本当のようですね・・・やっぱり貴方は取材のし甲斐があります」
  (ん?ということは提督さんも響さんを心の底から信頼してると・・・)
  (昔の貴方からは想像もつきませんね・・・今度其処の所取材しようかしら)

提督「っと、そろそろ行くか」
  「君たちはどうする?」

青葉「私もここの中佐には色々と聞きたいことがありますから・・・ね」

鳳翔「もちろんご一緒いたしますよ」

妙高「聞く必要がありますか?」

五十鈴「聞くまでもないことでしょ」

睦月「みんなを助けに行きます」

時雨「もう誰も沈めない、そのために・・・行くよ」

電「貴方みたいな司令官さんになら喜んで付いていくのです」

暁「すぅ・・・すぅ・・・」

提督「そうか・・・」
  「一人眠り姫がいるが、とっとと他の子を助けに行くか」
  (中佐・・・お前はこの子達の思いを、苦しみを知ってるか?)

提督たちは演習場に向かった
暁は提督の腕の中で穏やかな顔をして眠っていた
提督の雰囲気が少しだけ変わったが、友人達でさえもその変化に気づけなかった
いや、気づいていたが気づかない振りをした
彼らの心中もまた提督と同じであった・・・

青菜は提督の過去を少しだけ知っています
五月雨は響がいなくなった後に中佐に見捨てられたところを、監視していた元帥に救助されています
演習が終わった後に出てくる予定です

次は少し時間を戻して、演習開始前の話になるかと思います
ただ色々と立て込んでいて数日間の間、更新のペースが落ちそうです
出来る限り毎日投下しようとは思っていますが量が減ると思います。どうかご了承ください

乙と温かいお言葉ありがとうございます

今日も一レス分だけですが投下します
ほとんど中佐ばっかですけど・・・

~演習開始前~

此度の演習はどういう意図があるんでしょう?
昇進はいつごろになるんでしょうか?
ども、恐縮です。一言お願いします
ガヤガヤ・・・ザワザワ・・・

中佐「ええ、下の者を鍛えるのも上の役目ですから」
  「私はどんなときでも全力で戦う主義ですから、相手が3隻だろうと6隻で向かい撃ちます」
  「深海棲艦が相手ですから何が起こるかわかりません」
  「そういうことを新人には教えるというのが主な今回の演習の目的です」
  「また昇進に関してですが、今回の演習には大将殿方に観に来ていただいています」
  「そして私の艦隊指揮能力が認めていただけた場合、昇進もあるかもしれない、とお言葉をいただいております」

しかし数の上で不利ですと相手側のやる気が削がれてしまいませんか?

中佐「ですから此方から提案したのですよ」
  「私の艦隊を敗れたとしたらこの鎮守府の指揮権をあげよう、とね」
  「最も、私の艦隊が負けるはずありませんから、そんなことは起こりえませんがね」
  「なにせ、わが艦隊は敵を倒すためには我が身をも犠牲にする勇猛な艦隊ですから・・・」

演習を開始しますので関係者の方は準備をお願いいたします

中佐「では、準備がありますので失礼しますよ」

そういって中佐は演習場に向かっていった

鹿岡「猫かぶってたわね」
  「まあ、そのうちばれちゃうでしょうけどね」 

高山「そうだね~」
  「なにより、あいつを敵に回した時点でもう勝敗は決まってるようなものだし」

鹿岡「そうね・・・」
  「私たちも彼女たちのところに行きましょうか」

二人の司令官も演習場に向かった
指揮する必要もないだろうな、と思いながら・・・

~友提督side~

響「・・・」

長月「響、やけに静かだな」

那智「何か思うところでもあるのではないか?」

響(司令官・・・えへへ)

長月「・・・心配するだけ無駄だったな」

那智「そのようだ・・・」

鹿岡「貴女たちは大丈夫そうね」

高山「変に気負ってなくてよかったよ」

那智「鹿岡司令官か・・・今日は任せておけ」
  「だから、今日もその、なんだ・・・」

鹿岡「分かってるわよ~」
  「期待してるわよ那智」

長月「高山司令官、私も・・・」

高山「ん?いつもどおりでいいって事?」

長月「ああ・・・」

高山「長月、なんでがっかりしてるんだい?」

響(君たちも人のこと言えないんじゃないかな)

「ども、恐縮で・・・す。あの私何かしたでしょうか・・・?」

尋常でない殺気が声の主に向けられた

鹿岡「あんたが急に出てくるからよ、青葉・・・」

高山「別に悪い人じゃないから、警戒しなくていいよ」

青葉「急にあんな殺気向けられたら普通卒倒しちゃいますよ・・・」
 
響?「すまなかった」

長月「謝っておこう」

那智「謝罪する」

鹿岡「はいはい、話はここまでもう演習始まるんだから」

青葉(駆逐艦響・・・ですか・・・いや、少し違う・・・?)

高山「それじゃあ青葉、僕らはもう行くよ」

青葉「了解です」

~中佐side~

足柄「なんであんなことするのよ・・・」

羽黒「暁ちゃん・・・どうして・・・」

雷「暁姉・・・絶対助けるから・・・」

皐月「酷いよ・・・酷すぎるよ・・・」

望月「本当に屑だよ、あいつ・・・」

阿武隈「勝たなくちゃ・・・そうしないと暁を救えない、響に会わせる顔がないよ・・・」

中佐「ははは、今朝の脅しは良く効いているようだ」
  「・・・お前らが勝たなければあいつの命はないと思え」
  (まあ、あの量で無事でいるはずがないがな・・・適当にごまかせばいいだろう)
  (所詮こいつらは道具だ。私のために壊れられて本望だろう・・・これで私の昇進は確実だ)


どちらも誰かの為に戦う点では一緒であった
ただ、各々の指揮官への思いは正反対であった・・・

ただいまより演習を行います
実弾を使う以外の行為は全て許可されています
轟沈判定が出た艦娘は以後の戦闘介入を禁じます
それでは双方、準備はよろしいでしょうか
・・・はじめ!

~響?side~

雷「あれって・・・」

阿武隈「響・・・?」

響?「久しぶりだね。雷、阿武隈さん」
  「あの時はごめんね」

阿武隈「え・・・貴女私たちの知ってる響なの?」

響?「ああ」

雷「だって・・・響姉、大破して置いていかれたって・・・」

響?「そうだね・・・助けられたのさ」
  「私の大切な人・・・私の司令官にね」

雷「響姉・・・でも、その提督が本当は最悪な・・・」

響?「雷・・・私の司令官を少しでも侮辱したら許さないよ」

雷「ひっ・・・ご、ごめんなさい」

響?「あと、知り合いを傷つけたくはないから二人には早く降参して欲しいんだけど・・・」

雷「それは無理よ・・・私だって退くわけにはいかないのよ、暁姉を助けるためにも!」

阿武隈「そうよ、私たちにも譲れないものがあるのよ!」

響?「それは、私も同じさ」

二人は彼女に迫った、相手は1隻で此方は2隻
いざとなれば言われたよう自爆すればいい、そう思いながら
だが目の前にいたはずの彼女の姿は忽然と消え、気づいたときには轟沈判定をもらっていた

雷「何も見えなかった・・・」
 「本当に響姉なの・・・?」

阿武隈「明らかに私たちの知ってる響とは雰囲気が違うよ・・・」
   「いつ接近されたのかさえ気づけなかった・・・」

響?「Верныйだ。信頼できるという意味の名だよ」
  「司令官は私を信頼してくれた。私も司令官を信じている。だから私は司令官の力になる」
  「信頼の名は伊達じゃないよ」

彼女は柔らかな笑みを浮かべた

雷「良かったわね響姉、信頼できる人にあえて・・・」
 「私もそんな司令官に会いたかった・・・わよ・・・」

阿武隈「本当に良かった・・・響、その提督なら暁を助けてくれるはずだよ」
   「お願い、暁を助けてあげて・・・本当、羨ましいよそんな提督に出会えたなんてね・・・」

響「流石に少し本気出すと疲れるね・・・」
 「二人とも大丈夫だよ。もうあいつに従う必要はないから」

雷「どういう・・・」阿武隈「こと・・・?」

響「私も、私の司令官も変わり者ってことさ・・・」

皐月「長月・・・」

望月「長月姉、流石に一人じゃ二人相手は無理じゃ・・・ない!?」

弾丸が望月の顔を掠めた

長月「望月、私に勝てるとでも思っているのか?」
  「そんなに疲れ切った状態で・・・な」

皐月「ボク達は負けられないんだよ・・・なにがあっても」

望月「あたし達にも事情があるんだよ」
  「・・・それに私たちはいざとなったら自爆するように言われてるからね」

長月「自爆なんて・・・させるか!」

長月は数発の弾丸を放った
確実に兵装だけを狙って・・・

皐月「痛!?・・・あれ、主砲が、魚雷が・・・」

望月「いつつ・・・そもそも艤装とのリンクが変?」

長月「姉さんたちは無茶のしすぎなんだ・・・少しでもダメージを受けたら艤装とのリンクが狂うほどに・・・な」
  「心の奥底で戦うことを嫌だと思っているんだろう?」
  「そんな状態では今の私には傷ひとつ付けられないよ」
  「まあ、万全だったとしても結果は変わらないだろうがな。司令官の手前無様な姿は見せられん・・・」

彼女は少し恥ずかしそうに笑った

皐月「あはは・・・あんな堅物みたいだったのに」
  「いい司令官に会えたんだね・・・いいなぁ・・・ぐすっ」

望月「あたしだって長月姉みたいに、頑張ってもいいって思える司令官に会いたかった・・・!」
  「だらだらと皆で過ごしたかった・・・」

長月「大丈夫だ。すぐに会えるよ」
  「この鎮守府は今日で終わりだ・・・」

皐月、望月「えっ・・・?」

長月「私たちが何の考えもなしに演習を申し込むとでも?」
  「大丈夫だ。私の司令官もその友人も変わってるからな・・・」

さっき投下したのは最初の方に”~長月side~”と付け加えてお読みください
書き溜めからコピペしつつ直してたら付け加えるの忘れてました・・・

本編の方ですがもう少しで演習は終わらせると思います
今日は晩に少しだけ投下する予定です

~那智side~

足柄「那智姉さん・・・」

羽黒「那智お姉ちゃん・・・」

那智「おお、足柄に羽黒ではないか」
  「元気で・・・はなさそうだな」

足柄「姉さんは元気そうね、羨ましいわ・・・」

羽黒「私たちは縛られたままです」
  「自らの意思で行動することすら許されないんです・・・」

那智「・・・そうか」
  「話したいことは色々あるが、先にお前たちの武装を使えなくさせてもらおうか」

いつの間に飛ばしていたのかわからない水上観測機による弾着観測
そこに那智の正確で高火力な砲撃が加わり二人はあっという間に中破判定をもらってしまった

足柄「どういうこと・・・?艤装とのリンクが・・・」

羽黒「中破判定を受けたとはいえ航行さえ出来ないなんて・・・」

那智「お前らは無理のしすぎだ・・・まるで昔の自分を見ているようだ」
  「私も一度お前らの様な状態になった、だが、司令官が私を𠮟ったのだ」
  「”あんたは機械じゃないんだよ!”とな。正直嬉しかったさ」
  「今でも心配されることはあるが、司令官に心配してもらうというのも・・・悪くない」

彼女は微笑んで言った

足柄「・・・勝利を捧げたいって思える提督に出会えたのね」
  「私だって・・・そんな提督に出会いたかったわよ・・・!」

羽黒「お姉ちゃんが少し羨ましいです」
  「無理やり戦わされるのはもう、嫌です・・・」

那智「もうそんな事はさせない」
  「私たちはお前らを助けに来たのだからな」

足柄「そんなこと・・・出来るわけないじゃない!」

羽黒「他の子が人質にとられてるんです・・・!」

那智「今頃、私の司令官の友人達が助け出しているさ」
  「私の司令官や司令官の友人を普通の指揮官だと思うなよ?」
  「私の司令官もその友人もなかなかに変人だからな・・・」



中佐「どういうことだ・・・」
  「たかが駆逐艦2隻に重巡洋艦1隻ではないか」
  「・・・役に立たない道具だ」
  「不良品はスクラップにして作り直すに限る・・・」
  「くくく、寂しくないよう全員まとめて同じ場所で沈めてやろう」

中佐は執務室に向かった

~応接室~

大将A「ふん、威勢だけは良かったが、なんだこの様は!」

大将B「相手の倍近い戦力を使っても勝てないとは」
   「ただの無能ではないか!道具すらまともに使えんとは・・・」

中将「それにあの馬鹿は公衆の面前であんなことを言いましたからね・・・」

大将A「あいつらを潰すどころか翼を与えるようなものではないか」

中将[ん?あの馬鹿が何か言ってきましたね」
   「・・・演習場を爆破して全員生き埋めにするそうですよ」

中将は中佐が送ってきたメールを大将たちに見せた

大将A「やはりあいつは役に立たん」
   「その程度であいつらを消せるならとっくにやってるに決まっておろう」

大将B「逆に我々が目をかけていた者がそんな事をしたとなると我々に責任追及が来るだろう・・・」

中将「では、やはり・・・」

大将A「ああ、私たちはあいつとは一切関係ない」
   「今日は是非と頼まれたから来たのだ、いいな?」

大将B「ちっ、これでしばらく公には動けんではないか・・・」

中将「では我々はここを去りましょう」
  「万が一、元帥にでも出くわすと厄介です」

大将A[そうだな・・・」

応接室には用意されたティーセットだけが残された・・・

~演習場~

そこまで!

演習は中佐側の戦意喪失によって終わった

これは一大事だ!
早く記事を書き上げないと!
中佐殿はどうなるんだ?
ガヤガヤ・・・ざわざわ・・・

鹿岡「嫌々戦わされている子たちを縛ってたものがなくなったんだもの」
  「戦う気なんて起きるわけないわよ」
  「・・・今回はあいつの役に立てたかな」

高山「・・・これで終わってくれれば楽だったんだけど、まだ終わりじゃないみたいだ」
  「すっごく嫌な予感がする・・・」

鹿岡「貴方の予感なら馬鹿に出来ないわね・・・」
  「青葉はこの辺にいないかしら?」

青葉「お呼びでしょうか?」

鹿岡「本当にいたわ・・・あんたって神出鬼没よね・・・」
  「まあいいわ、皆を外に出るように誘導してくれないかしら?」

青葉「もうやってますよ。此方も色々この鎮守府については調べていましたので・・・ね」

高山「本当だ・・・いつの間に?」

青葉「お二人が話している間に無理やり外に出てもらいました」
  「これでも一応、軍の中で結構影響力あるんですよ?」

鹿岡「そういやあんたは一応あのお人よしの直属扱いになってたわね・・・」

青葉「まあ、マスコミ関係者の中ではもともと私って信頼されてますからマスコミの誘導は簡単でしたし」
  「艦娘の子たちはある程度感づいてたみたいで、すぐに外に出てくれました」
  「だから、見学に来ていた新米さんたちの誘導ぐらいにしか役に立ちませんでしたけど・・・」
  「って違います!こんな悠長に話してる場合じゃないんです」
  「早くここを出ないと私達も・・・」 

~???~

中佐「本当にこれを使う羽目になるとはな・・・」
  「あの新人どもめ・・・私に恥をかかせておいてただで済むと思うなよ」

中佐は仕掛けてあった爆弾を起爆した
これで自分は大将たちの計らいで昇進できると思いながら・・・

演習場が崩壊を始めた

青葉「うわーん間に合いませんでした~」
  「きっと青葉はここでおしまいなんです・・・ってあれ?」

鹿岡「なにあんたは一人で騒いでんのよ・・・」

高山「いやー助かったよ二人とも」

「腕は鈍ってないな」

「当たり前だ。つかお前俺のこと幾人かに話しただろ・・・」
「なあ、げ・ん・す・い、さんよ」

元帥「はっはっは、いいではないか俺が信頼した子にしか話してないし」

提督「そうゆう問題じゃないんだよ・・・」
  「こちとら色々話す羽目になって大変だったんだぞ?」

元帥「それ位いいだろ。ちゃんとぼかしといたしな」
  「てかさ、お前なんか雰囲気変わったか?」

提督「皆そういうんだが、そんなに変わったか?」

元帥「なんていうか昔より生き生きしてる様に見えるな」

提督「そりゃあ、あの時よりはな・・・」

元帥「だから、そういうこと言ってんじゃないんだよ・・・」
  「最後にお前に会った一年前の時からってことだ」

提督「それなら、まあ少しは変わったかもな・・・」

元帥「そうか・・・なあ、そこでもぞもぞしてるのってまさか・・・」

妖精「もぉ~急に何するのよ・・・」

提督「妖精さん、悪かったな。怪我してないか?」

妖精「うん、大丈夫。提督がしっかり守ってくれてたから」

元帥「やっぱり妖精か・・・ってお前妖精と仲良くなったのか!?」

提督「そうかもな。てかお前も仲いいだろ」

元帥「せっかく俺だけの専売特許だったのに・・・」
  「そうだ、そこの君、俺の下に来ないか?」

妖精「やだ」

元帥「ですよねー」

鹿岡「あんたら何遊んでんのよ・・・」

高山「二人ともちょっと派手にやりすぎだよ・・・」

青葉「そうですよ、私ただの泣き損じゃないですか・・・」

元帥「あれ、青葉ここにいたのか?」

青葉「避難誘導してからこの二人を呼びに行ったら始まっちゃったんですよ・・・」

提督「まあお前らに怪我が無い様で良かったよ」

元帥「こいつ割りと本気でぶっ壊しやがったからな・・・」

提督「仕方ないだろ・・・まだ誰かいるかもしれなかったんだからな」
  「・・・もう誰かが傷つくのは見たくないんだよ・・・」

元帥「・・・それには同意する」

提督「まあ、こんな暗い話は置いといて皆は外か?」

鹿岡「そうよ」

高山「ただ、中佐がどこに行ったかが分からないんだけどね・・・」

青葉「私も見失っちゃいました・・・」

提督「そうか・・・まあ今は彼女達のところに行くか」

南雲「急に元帥と一緒にいなくなったと思ったら何やってるんですか・・・」

平賀「やっぱお前らとんでもないわ・・・」

提督「そっちのほうは問題なかったか?」

南雲「はい、特に問題はありません」
  「それよりも貴方は暁ちゃんを抱えたまま何してるんですか!?」

元帥「やっぱその腕の中の子は暁か・・・」

鹿岡「よく抱えたままあんなことできたわね」

高山「まあ元帥もいたからね~」

青葉「そういえば演習に出てた子たちはどこにいるんでしょう?」

響「ここにいるよ?」

長月「どうした?」

那智「呼んだか?」

青葉「お三方とも私並に神出鬼没なんじゃないでしょうか・・・」

元帥「そりゃあいつらの艦娘だからな」

響「司令官が抱えてるのは・・・暁姉さん?」

提督「ああ。色々あってな・・・多分起きてるから話でもするか?」

暁「何で起きてるって分かってるのよ・・・」

響「姉さん身体は大丈夫なのかい?」

暁「うん。この司令官に助けてもらったから」

響「じゃあ、そこを変わってくれ」
 「私だって司令官にそんな風にしてもらいたい」

暁「・・・もうちょっとこのままで」
(何だか安心できるんだもん・・・)

響「司令官、暁姉さんだけずるいと思うんだけど・・・」

提督「そんなふくれっ面しないでくれ・・・」
  「これで今は我慢してくれ」

提督は響の頭をやさしく撫でた

響「ぅん・・・これはいいな」

電「雷お姉ちゃん大丈夫なのです?」

雷「うん。ねえあれって本当に暁姉に響姉?」

電「なのです。あの司令官さんはここの司令官さんとは全然違うのです」
 「とってもいい人なのです。電も撫でてもらってくるのです」

雷「ちょっと電・・・」
 「私も行ってみよっと」

提督「うん?どうした電?それにそっちの子は雷か」
  「ってちょっと待て雷、君身体がぼろぼろじゃないか・・・」
  「電も雷もちょっとこっちに来てくれるか?」

電「なのです?」 雷「なに?」

提督「・・・こんなもんか」

電「はわわ、何かとっても楽になったのです」

雷「それに暖かいわ・・・」

響「司令官もっと」

暁「別に私もやって欲しいなんて思ってないんだからね」

雷「私もして欲しいわ」

電「電もお願いするのです」

提督「ちょっと待て俺の手は二本しかないんだって・・・」

五十鈴「あの子たちのあんな顔見たの本当に久しぶりね」

阿武隈「そうね・・・あの提督なら信じてもいいのかな?」

五十鈴「自分を犠牲にしてでも暁を助けてくれたんだもの、私は信じるわ」
   「ただ、あの撫でられるとどんな感じなのか気になるわね・・・」

阿武隈「五十鈴姉さん何を・・・って何であの提督の方に向かっていった!?」
   「うう~私も行くから待ってよ~」

本当ちょっと待って、落ち着いてくれ・・・
れでぃを待たせるなんて・・・
司令官まだ足りないよ
もっと私を構っていいのよ
電の本気を見るのです
なかなかいいわね、悪くないわ・・・
暖かい気持ちになる・・・ふふ~ん♪
私のことも忘れちゃ駄目だからね?

元帥「何やってんだあいつ・・・」
  「口調も俺達に接するときみたいだし、まあ、あいつにとってはいいことかもな」

少し羨ましそうな元帥であったがその顔はどこか嬉しそうでもあった・・・


鹿岡「いくらなんでも打ち解けるの早くないかしら?」
那智が打ち解けているのも分かりますね・・・
ああ、悪くない・・・
んにゃ、にゃー・・・
私よりも姉さん達を・・・やっぱり私もお願いします

平賀「確かにあそこまでは異常だよな」
どうして偶にして欲しいことしてくれるのかしら、データが欲しいわ・・・
夕張さん嬉しそうです・・・睦月にもして欲しいのです!

南雲「心をほとんど開いちゃってますからね」
提督、鳳翔さん、時雨が寝ちゃいました・・・
すぅすぅ・・・
安心できたんでしょうね、風邪をひかないように上着を掛けといてあげましょう・・・

高山「まるで昔から知ってたみたいだよね」
ふわっ、わっ、くすぐったいよぉ・・・でも、ありがとう・・・
やはり、司令官にそうされると落ち着くよ・・・
あたし、この司令官となんとなくだけど馬が合いそう、ちょっとやる気でてきた・・・

青葉「提督さんもあなた方には言われたくないんじゃないでしょうか・・・」

元帥「・・・まるで20年前みたいだ」

青葉「20年前?何だかスクープの予感がします!」

元帥「青葉、さっき俺が言ったことは忘れろ」

青葉「忘れろといって忘れるような私では・・」

元帥「い・い・な?」

青葉「は、はい。分かりました分かりましたから、威圧するの止めてくださいよぉ~」
  「流石に私でも怖いですよ・・・」

元帥「すまんな、俺にとってもあんまりいい記憶じゃないんでな」

青葉(今から5年前の事件と関係がありそうですね・・・)

元帥「そういや、提督のやつどこ行ったんだ?」


鹿岡「あら、本当、どこ行ったのかしら?」

南雲「それに響ちゃんもいませんね・・・」

平賀「なあ、お前らあいつがどこ行ったか知らないか?」

暁「えっと・・・」

雷「急に響姉と見つめ合ったと思ったら」

電「いつの間にやらいなくなってしまったのです」

五十鈴「それにあの提督の雰囲気がちょっとだけ変わったわ」

阿武隈「なんていうか、空気が冷たくなった感じかな?」

高山「ねえ、嫌な予感しかしないんだけど」

鹿岡「そうねえ・・・まあ殺しはしないでしょ」

南雲「確かに提督さんは命までは奪いませんけど・・・」

平賀「あいつにとってトラウマになることは間違いないな」

元帥「ったく、あいつはいつも一人で解決しようとしやがる・・・」
  「まあ今回は、響を連れてったから大丈夫だろ・・・多分」

高山「僕たちも中佐の所に向かったほうがいいかな」

元帥「今回ばかりはあいつに任せてやってくれ」
  「あいつも聞きたいことがあるんだろうよ・・・」

鹿岡「さっきから気になってたんだけど20年前に何があったのよ?」

南雲「提督さんの心を覗いても真っ暗で何も見えないんです」

平賀「俺達はあんまり強くは聞けないしな」

高山「嫌なことを無理に言わせたくはないからね」

青葉「でも、私やっぱり気になります・・・」

その場にいた何人かは頷き、何人かは事態が飲み込めてないようであった

元帥「はぁ、分かった、ちょっとだけ話そう。ただ、提督にその話はするな」
  「・・・20年前、俺と提督は鎮守府の指揮官だった」
  「俺らも今のお前たちみたいに艦娘たちとも他と比べて特別仲が良かった」
  「だが、上のやつらにとってみれば俺らのような存在は邪魔でしかなかった」
  「反逆でもされると困るからな」

南雲「ちょっと待ってください、元帥さんも提督さんも明らかに20代前後にしか見えないんですが・・・」

元帥「言っただろ、俺もあいつも"呪"を受けてるって」
  「20年前にな、軍は裏である実験をしていたんだ」

平賀「あの完全に人が制御できる艦娘の代わりを作ろうとしてたやつだろ?」

高山「提督が唯一話してくれたことだからね」

鹿岡「なんでも、普通の人の魂を兵器とかに憑依させる、とかいう非現実的なやつのことよね」

青葉「でも、命の危険があったので志願者以外には試せないことになっていたはずですよ?」

元帥「・・・その実験の被験者が俺らだ」
  「俺らにとって何物にも変えがたかった家族を人質にとられてな・・・」

~???~

中佐「お前らは何なんだ!?化け物どもめが」

響「私の司令官を侮辱するなら許さないよ・・・中佐」

中佐「自分の本当の司令官に歯向かうとはお前も欠陥品だな、どいつもこいつも役に立たん・・・」

提督「中佐殿?それ以上言われますと私も手先が狂うかもしれませんよ?」

提督の体の一部が札に変わり中佐を囲んだ

中佐「この札・・・お前まさか・・・?」

提督「思い出していただけましたか?中佐・・・いえ、少将殿?」

中佐「何故お前が生きている・・・あの状態で助かるわけが・・・」

響「貴方がやったんじゃないか、司令官の艦娘を使った人体実験をね・・・」

中佐「適合者はいなかったはずだ、実験は全て失敗し責任を取る形で私は降格したのだからな」

提督「大将殿たちにはお聞きになっておられませんか?」
  「私と元帥が生き残りだ・・・と」

中佐「何だと・・・お前と元帥殿が生き残り?」
  「あんな人里はなれたところで廃棄したはずだ・・・ありえない!」

響「当時の元帥殿に助けられていたとしたら?」

中佐「あの時の・・・あのお人よしの無能な爺のことか!」

提督「すみませんがそういう言動は慎んでいただけますか?」
  「今度は私からお聞きしたい事があります」
  「・・・あの子たちはどうした?」

中佐「はっ、殺したに決まっているだろう」
  「お前に手を出すなとうるさくてかなわんかったからな」
  「お前に用いた細胞もあれらから作ったものだ」
  「滑稽だったぞ、お前らもあいつらもな」
  「・・・互いに助けようとしてる様はな!」

刹那、中佐は意識を手放した
今まで味わったことのない恐怖を覚えながら

響「司令官・・・大丈夫?」

提督「しばらく一人にしてくれないか・・・」

響「嫌だよ、司令官はいっつも一人で抱え込んで苦しんでいたんだから」
 「・・・あの時だってそうだったじゃないか」

提督「!?・・・20年前の記憶を思い出したのか」

響「断片的にだけどね」
 「ただ、ひとつだけ確信をもって覚えてる事があるよ・・・」
 「もう二度と司令官を悲しませたくない、一緒にいたい」
 「これが私があの時思った事」
 「・・・ねえ、私たちでは、私では司令官の助けになれないのかな?」

提督「十分助けになってるよ・・・ありがとなこんな俺を信じてくれて」
  「お前らを助けてやる事も出来なかった無力な男を・・・」
 
響「私だって、私たちだってそうだよ・・・司令官を助けられなかった」
 「私たちにあんなに優しくしてくれた司令官を・・・!」
 「感謝の思いも十分に伝えられなかった・・・」

提督「・・・久々に生きてて良かったと思ったよ、俺はてっきりお前らに恨まれてると思ってたからな」
  「こんなもの枯れちまったと思ってたが、嬉しいからか・・・?」
  「ったく、視界が滲んじまうじゃないか・・・」
  
響「私だって、私たちだって、心のどこかできっと後悔してた・・・」
 「だから、私は司令官に会ったとき何だか嬉しかったんだ」
 「記憶は色あせてしまってるけど、心は司令官を覚えてるんだよ」
 「だから・・・もう一人にしないで!一人で抱え込まないで!」
 「もう姉妹と離れ離れになるのも、司令官がいなくなるのも嫌・・・だよ」

響は提督の腕の中で泣いた
そんな彼女の頭を提督は頬を濡らしながら優しく撫でた
20年前に彼女たちのもとを去った時に一人一人にしたように・・・

~演習場跡~

元帥「要は、魂だけを人工的に作り上げられた肉体に移されたって事だ」
  「まあ今までどおり気楽に接してくれ」
  「っと長話が過ぎたな」

提督「はぁ、あんまり話して欲しくなかったんだがな」

響「いいじゃないか。これで一人で抱え込みにくくなったじゃないか」

提督「いや、まあ、そういわれればそうなんだけどな・・・」

鹿岡「何か色々言いたいことはあるけど、とりあえずごめん」
  「貴方にあんなことがあった何て思いも寄らなかった」
  「5年前の事もそうだけど、20年前にもっと酷いことがあったのよね・・・」

南雲「貴方が隠そうとしていた理由が少しは分かります」
  「でも、私たちだって貴方の助けになりたいと思っています」

平賀「少し位俺たちに頼ってもいいと思うぞ?」
  「多少の無茶ならやってやるよ」

高山「本当に昔から変わらないよね」
  「でも、そんな優しい提督だからみんな助けになりたいと思ってるんだよ」

提督「・・・ありがとな」

友提督「!?」

元帥「お前憑き物が落ちたみたいだよ」
  「そんな良い顔見たの二十年前以来だ」

提督「まあ色々あってな。そういや青葉?」
  「こいつはどうする?」

提督は完全に意識が無い中佐を差し出した

青葉「おお、外傷なしなのに気絶してますね」
  「軍法会議に掛けられるのはほぼ間違いないでしょうが・・・」
  「中佐を社会的に潰すとしたら、書類とかは抑えたんですが、あともうひとつ何か欲しいですね・・・」

元帥「未だにあっちの勢力は力持ってるから、俺もあんまり強くは出れないんだよな」

提督「これはどうだ?」

青葉「これは中佐の携帯ですか?」

提督「平賀、頼んだ」

平賀「へいへい、たった8桁のパス何て無用心なやつだ・・・ほれ」

青葉「これは・・・中将へのメールですね」
  「な、マスコミや一般人を巻き込むが事故にすれば問題ないでしょう、ってそれが我々がすることですか!」
  「もともと全員まとめて証拠隠滅する気だったんですね・・・」

提督「これをマスコミに流してくれ」
  「少なくともあいつらへの牽制にはなるはずだ」

元帥「まあ中佐の責任は問えるが、中将たちの責任は問えないな」
  「向こうからの返信が一切ないからな」
  「・・・なあ、話は変わるけどお前らさり気なく何やってんだ?」

提督「?」(響をお姫様抱っこ中)

響「えへへ~」(司令官を間近に感じられてご満悦)

元帥「まあ、いいけどな・・・別に羨ましくねえし」

鹿岡「元帥、大和ちゃんたちに怒られるわよ?」

高山「そういや、五月雨はどこに?」

元帥「あれ?提督と会う前までは一緒にいたんだけどな・・・」

~???~

「元帥さ~ん、どこですかぁ・・・」
「うう、ちょっとよそ見してる間に見失っちゃいました」
「・・・うわあぁん、誰かいませんか~・・・ぐすっぐすっ」

演習帰りの提督たちに見つかるまで青い髪の少女は泣きながら同じ場所を行ったり来たりしていた 


平賀「鹿岡って料理できたっけ?」

南雲「彼女、料理は提督さん並に上手ですよ」

夕張「平賀提督~五月雨ちゃん落ち着きましたよ」

五月雨「あの、先ほどはありがとうございました」

睦月「五月雨ちゃんが無事で本当に良かったのです・・・」

平賀「おう、何事もなくてよかったよ」
  「にしてもお前ら夕張と仲がいいな」

夕張「よく知ってる仲ですからね」

五月雨「あの・・・私たちはどうなるんでしょう?」

睦月「睦月たちの司令官は憲兵さんに連れて行かれてしまったのです」
  「もしかして、解体されちゃうんでしょうか・・・ぐすっ」

平賀「解体なんてするわけないだろ・・・お前らがよければ俺らの中の誰かの鎮守府に所属してもらうらしい」
  「因みにお前ら二人は俺の下に着任してもらう予定だぞ」

睦月「いいのですか!?睦月お役に立てるか分かりませんよ・・・?」

平賀「そういうこと言ってるんじゃなくてな、お前が俺らと一緒に行きたいかどうかだ」

睦月「・・・これからよろしくお願いします」

平賀「おう、よろしくな」

五月雨「あの時雨お姉ちゃんや睦月ちゃんの妹たちはどうなるんでしょうか?」

南雲「時雨に関してですが恐らく姉妹を守れなかった自責の念に駆られています」
  「しばらく時間を空けたほうが良いかと思います」

平賀「同様に睦月も妹のためなら進んで沈みかねない」
  「だから辛いかもしれないが、姉妹離れ離れになってもらう」

五月雨「そうですか・・・平賀提督、これからよろしくお願いします」

夕張「互いに会えればいいんですけど、日本ですらないんですよね・・・私たちの鎮守府」

鳳翔「その件でしたら大丈夫だと思いますよ」
  「元帥殿にお願いしておきましたから」

夕張「そうなんですか・・・良かったぁ」

南雲「鳳翔、急な話ですが私の下に来てくれませんか?」
  「雲龍に色々教えてあげて欲しいのです」
  「それに時雨も私の下に来てもらうので、見知った方に傍にいてくれると助かりますし」

鳳翔「こんな私でもお役に立てるのでしたらお手伝いいたします」
  「元帥閣下も好きにしていいと仰ってくれましたから」

南雲「これからよろしくお願いしますね」

平賀「時雨や雲龍はどこにいるんだ?」

南雲「別の部屋で一緒にいます。雲龍と仲が良いみたいですから色々話してもらっています」

平賀「そうだな、時雨が受け入れてくれるまで無闇に五月雨にあわせないほうが良いからな・・・」
  「そういや、俺らは待機組になったけど何で俺らはこっちなんだ?」

南雲「多分時雨や睦月のことを配慮してのことだと思います」
  「まあ、そんな心配は必要なかったみたいですけどね」

平賀「思ってたより大分この子たちの心が耐えていたからな」

南雲「鳳翔を筆頭に互いにお互いを支えあってたみたいですから」

平賀「後はのんびりして待っとくか・・・」

南雲「そうですね・・・」

雲龍が時雨を連れて来たときには平賀提督たちは寝てしまっていた
その周りには艦娘たちが寄り添うようにして寝ていた
雲龍たちは南雲提督の傍に行き横になった
誰もが穏やかな表情であった


足柄「あら、那智姉さんって料理できたかしら?」

那智「ふっふっふ、お前たちが知っている私と思うなよ」
  「司令官にしっかりと教わったからな」

羽黒「あっ、那智お姉ちゃん、それ切り込みを入れるとおいしくなりますよ」

鹿岡「貴女たち姉妹って那智以外料理できるのね」

妙高「ただ何処で教わったのかが良く分からないんですけどね」

鹿岡「そうそう、貴女たちには私の下に来てもらうけどいいかしら?」

妙高「はい。よろしくお願いします」

足柄「貴女になら勝利を捧げてもいいわ。よろしくね」

羽黒「あの、頑張りますのでよろしくお願いします」

鹿岡「貴女たち私が言うのもなんだけど受け入れるの早いわね・・・」

妙高「演習の帰りに知らされていましたから」

足柄「嬉しそうな那智姉さんにね」

羽黒「少し考えましたけどあんな嬉しそうな那智お姉ちゃんを見たのは久しぶりでした」

足柄「だから鹿岡提督なら信頼できる、そう思ったの」

鹿岡「那智、貴女ねぇ・・・万が一にでも違ったらどうする気よ・・・」

那智「そんなはずないだろう。何せ私の司令官なのだからな、それぐらい分かるぞ」

鹿岡「そっか・・・流石は私の秘書官ね」
  「にしても提督や高山は何処に行ったのかしら・・・」

妙高「お二人とも艦娘の方々を連れて此処を出て行かれましたよ」

羽黒「多分、高山司令官さんは休んでいると思います」

鹿岡「いや高山の場合だらけたいだけよ・・・」
  「提督は何処行ったのかしら?」


長月「司令官良かったのか?勝手に厨房を抜け出してしまったが・・・」

高山「問題ないよ~鹿岡一人でも十分だからね」
  「そんなことよりだらけたい」

長月「し、司令官!?今は姉妹達も見てるから・・・」

高山「良いじゃないか~別に減るもんじゃないだろ?」

長月「そういうことではなくてな・・・って望月、何でお前も私に抱きついてるんだ?」

望月「だらだらしてもいいって司令官に言われたから問題ないよね~」

皐月「う~これじゃあボクが長月に抱きつけないよ・・・」
  「そうだ、司令官に抱きついてもいい?」

高山「構わないよ~」

皐月「えへへっ、ありがとう!」

長月「なっ!?」

望月「皐月姉やるね~」

高山「にしても僕が言うのもなんだけどさ、君たちよく僕の下に来ることを良しとしたね~」

皐月「だってあんなに優しくしてくれたの司令官が初めてだったから・・・」

望月「それに長月姉が楽しそうに過ごしてるところだったら問題ないでしょ」

高山「そう思ってくれたなら良かったよ~」
  「長月も良かったね、ずっと姉妹のこと心配してたし」

長月「司令官、誰にも言わないでくれって頼んだじゃないか・・・」

高山「長月、姉妹を思うのは当然のことだよ」
  「だから別に君の気持ちを隠さなくてもいいんだよって伝えたくてね」
  「ただ約束破っちゃったから今回はこれで勘弁してくれないか?」

長月「!?・・・今回だけだよ」

高山「ありがとう」

皐月「司令官!ボクもぎゅーってして欲しいよ」

望月「あたしもしてくれたらやる気出るかも」

長月「司令官?まだ私は許してない・・・」

高山「僕は一人しかいないんだからちょっと落ち着こう?」

乙ありがとうございます
あと数レス分投下した後キャラ紹介とかやろうかと思っています
ただ少し時間がかかるかもしれないです
今日も1レスだけですが投下します


妖精「う~ん私なんかに務まるのかな・・・?」
モンダイナイデス ネエサンナラアンシン ハンギャクシャニハ・・・

約束どおり中佐の鎮守府の全権限を得た提督はそこで働いていた妖精たちも開放した
ただ予想外だったのは妖精たちが提督や彼女たちに懐いてしまったことだった
そのため彼女は妖精たちを取り纏める役目を負うことになった
そして今は多くの妖精たちと宴会の中であった

妖精「何はともあれ、これからよろしくね」
  「でも、これで私は提督の傍に居れないのかぁ・・・」

少し物憂げな彼女に対して妖精たちは何を言っているんだと呆れていた
曰く、”助けられた私たちが取り纏めるから問題ない”だの”ボスは提督にデレデレしていて下さい”ということらしい

妖精「いや、デレデレってそんなんじゃぁ・・・構って貰えるのは嬉しいけどね」
  「・・・皆ありがとね」

宴会も大分盛り上がってきた頃、妖精は一人夜風に当たっていた

妖精「今日は本当に色々あったなぁ・・・」  
  「中佐に会ったとき姿を現すタイミングを逃しちゃって話が一通り終わるまでずっと隠れてたし・・・」
  「提督もずっと苦しんでたんだよね・・・今度は私たちが助けになるよ」 

~鎮守府外~

提督「どうして俺に抱きついてるんだ?」

響「いいじゃないか。司令官を近くで感じていたいんだ」

提督「まあ、別にお前がそうしたいならそれでいいか・・・」
  「それで急に外に行こうってどうしたんだ?」

響「今日のことのお礼を言いたくてね・・・」
 (まあそれは建て前でただ二人きりになりたかっただけだけどね)

提督「あー、そう思ってくれてるのは嬉しいんだけどな・・・」
  (暁たちに見られてるぞ?)

響「・・・流石に恥ずかしいな」
 (甘えられないじゃないか・・・)

提督「十分人前でやってただろ?」

響「ちょっとだけだから・・・駄目かな?」

提督「ちょっと失礼するぞ」

響「え?・・・うん」


暁「いったいあの二人は何してるのかしら?」

雷「まさか逢引?」

電「なのです!?」

五十鈴「逢引に見えなくもないけど・・・」

阿武隈「何か違う気がするよね」
   「って提督が響を抱きかかえてどっかいっちゃったんだけど!?」

暁「あの抱かれ方は一人前のれでぃ・・・ずるいわ暁にもするべきよ」

雷「暁姉その言い方はどうなのよ・・・でも私もやって欲しいかも」

電「ちょっと恥ずかしいけど電もして欲しいのです」

五十鈴「してもらうのもいいかもしれないわね・・・」

阿武隈「私も・・・でも前髪が崩れちゃいそう・・・どうしよう」

響「何の話をしているのかな」

暁「!?急に出てこないでよ・・・」

雷「響姉・・・演習のときもそうだけどいったいどうなってるのよ」

響「司令官に鍛えられたからね、それで何の話をしていたのかな?」

暁「べ、別に羨ましい何て思ってないんだからね!」
 
電「なのです!」

雷「二人とも分かり易すぎよ・・・」

五十鈴「それで提督は何処に行ったのよ」

阿武隈「ついさっきまで一緒にいたよね・・・?」

響「ああ、司令官なら青なんとかさんが私たちを盗撮しようとしてたから・・・」

五十鈴「見上げた情熱よね・・・」

阿武隈「何事も程々が大切だよね・・・」



暁「それにしても響の司令官はいつ戻ってくるのよ・・・」

提督「悪い悪い、ちょっとタチの悪いパパラッチがいたんでな」

暁「!?・・・響といい響の司令官といいどうして急に出てくるのよ・・・」

雷「響姉さんが鍛えられたっていってたのは本当みたいね」

電「びっくりしたけど二人ともすごいのです」 

提督「驚かせちゃったか・・・ごめんな」

五十鈴「ねえ、私たちって本当に貴方についていっていいのかしら?」

提督「ああ、お前らが嫌じゃなかったらな」
  「って誰から・・・ああ響か」

阿武隈「うん。ここの鎮守府に来るまでの間にね」

提督「そうか・・・なら説明は要らないな」
  「俺たちの家族の一員にならないか?」
  「楽しい思い出がたくさんできるように最大限善処する」
  「もう二度とお前らに辛い思いはさせないから・・・」

暁「やっと響の司令官じゃなくて司令官って呼べるわ」

五十鈴「私はもう提督って呼んでたけどね」

暁「暁よ。一人前のれでぃとして扱ってよね!」
 「・・・別に甘えてみたいなんて思ってないし」

雷「雷よ!かみなりじゃないわ。そこのとこもよろしく頼むわね」
 「司令官の身の回りのお世話は私に任せてね」

電「電です。どうかよろしくお願いいたします」
 「司令官さんとなら頑張れそうなのです」

五十鈴「五十鈴です。水雷戦隊の指揮ならお任せ。全力で提督を勝利に導くわ。よろしくね」
   「貴方って今時珍しい人よね、楽しい毎日になりそうだわ」

阿武隈「軽巡、阿武隈です。これからよろしくお願いします」
   「あたしの前髪崩れやすいからあんまり触らないでくださいね?」
   「あっ、いや構わないでって事じゃなくてええとむしろ構って欲しいっていうか・・・」

五十鈴「貴女、何言ってるのよ・・・」

雷「阿武隈さんが焦ってるわね」

電「なのです?」

提督「まあ皆、こんな変人だがこれからよろしくな」

響「じゃあ一応私も、響だよ。これからよろしくね」

妖精「て・い・と・く?私のいない所でそういうことしちゃうんだ~」

提督「いや、いつ出てくるかなーって思ってな」

妖精「皆が自己紹介してる最中に出てくわけにはいかないじゃない」
  「夜風にあたりに外に出てなかったら私だけ後ですることになってたじゃない・・・」

提督「自己紹介しなくて良いのか?」

妖精「も~、ごほん、妖精です。一応他の妖精たちを取り纏めることになりました」
  「ってちゃんと聞いてよ~待ってってば~」

五十鈴「ふふっ、本当に楽しい日々になりそうね」

阿武隈「そうね、すっごく良い思い出ができそう」

提督「五十鈴~阿武隈~早くしないと飯冷めちゃうぞ~」

五十鈴「分かってるわよ~」

阿武隈「今行くから~」

駆逐艦の子たちや妖精と戯れながら鎮守府に戻っている提督の後を二人は追った
二人の顔は明るかった・・・  

~食後~

提督「そういやお前らは元帥直属として1号鎮守府~4号鎮守府までを任されるらしいぞ?」

鹿岡「はっ?何も聞いてないんだけど」

南雲「でもこの子たちがすぐ出会える距離にいるのはいいことですね」

平賀「って事は前いた所から色々持ってこないといけないのか・・・」

高山「直属って事は・・・仕事がある・・・はあ」

鹿岡「それより何で提督が知ってるのよ」

青葉「いや・・・私が捕まっちゃいまして・・・」

元帥「盗撮は頼んでないんだけどな・・・」

青葉「いやだってあの堅物としか思えなかった提督さんが・・・」

提督「青葉?それと元帥も早かったな」

青葉「も、申し訳ありませんでした!」

元帥「お前のおかげで早く済んだんだよ」
  「あと、どうせ昔と似た感じだろ?恥ずかしがることないだろ」ヒソヒソ

提督「鹿岡たちにばれると面倒なんだよ」小声

元帥「まあ、いいか。早速だがお前ら俺の直属として頑張ってもらうから」

南雲「この子たちの為にもそれが良いでしょうね」

高山「別に構わないけど僕のところに仕事あんまり回さないでね」

平賀「そういや提督は?」

鹿岡「何となく想像は付くけどね・・・」

提督「ああ、ご想像通り俺はトラック泊地へ異動らしい」

元帥「まあ今回はしっかりと配給もあるからまともに運営できるだろ」

提督「そういうわけでここの鎮守府とは今日でお別れだ」

元帥「ただ妖精たちがいないんだけどな」

鹿岡「何かあったの?」

青葉「どうやら戦線を広げすぎたせいで妖精さんの数が足りなくなったみたいでして」

南雲「それでは鎮守府として機能しないのでは?」

提督「まあ何とかなるだろ、な、妖精」

妖精「うん。中佐のとこで整備とか建造とかしてた子たち皆連れて行くから」

平賀「だが妖精ってほとんどが自分たちがやりたいことしかしないんじゃないか?」

高山「そうだよね、提督のとこの妖精が少し変わってるだけでさ、ついてきてくれるのかい?」

妖精「それがさ、皆提督の事が気に入ったみたいで連れてけって大変だったんだよ・・・」

元帥「妖精に好かれられるのは俺の特権ではなかったのか・・・」

青葉「元帥、そろそろお時間が・・・」

元帥「そうだな。それでは2日後から各々指定した鎮守府に異動するように」
  「今から行ってぎりぎりかもな提督、いや元・・・痛っ!」

提督「お前は余計なことを言うなっての・・・」
  「じゃあなお前ら俺らはもう行くから」
  「ほら俺に着いてきたい物好きはあそこの船に乗り込めー」

元帥「ったく本気で殴ることはないだろ・・・」

青葉「それにしても手配が早いですね」

提督「まあ元帥とは長い付き合いだからな」

鹿岡「偶にはこっちに顔出しなさいよ?」

南雲「おいしいお茶菓子を用意して待ってますよ」

平賀「お前が驚く物を開発しといてやるよ」

高山「僕は多分寝てるから起こしてね~」

提督「ああ、お前らも達者でな」
  「響、そっちは終わったか?」

響「ああ。皆笑顔だったからきっと大丈夫だよ」

提督「なら良かった。妖精さんそっちはどうだ?」

妖精「こっちも全部終わったよ~」

提督「よっし、それじゃあ行きますか、新しい鎮守府へ」


鹿岡「私たちも戻って準備しましょうか」
  「妙高、那智、足柄、羽黒、ついてらっしゃい」

南雲「そうですね」
  「雲龍、時雨、鳳翔、参りましょう」

平賀「俺らも行くか・・・」
  「夕張、睦月、五月雨、行くぞ」

高山「眠い・・・」
  「長月、皐月、望月、引っ張ってくれ~」 


元帥「皆行っちまったな・・・」

青葉「4人にはいつでも会えますけどね」
  「それにしても良くあっちの派閥が許してくれましたね」

元帥「提督をさらに遠くに飛ばすってことと、今回の件を不問にしてやったからな」

青葉「確かに大将たちをどうこうする事は今はまだ厳しいですからね」

元帥「じゃあそろそろ俺らも戻るか・・・そういや大和たち怒ってるよな~」

青葉「ん?これは面白い記事が書けそうです!」

纏め切れてない感じもありますがやっと一区切り付きました
次でキャラ紹介とかしようと思うんですが少し長くなりそうです
一応鎮守府毎に紹介できればと思います
あと思ったより最近忙しくて数日投下できないときもあるかもしれません

読んでくださった方々ありがとうございました

~トラック鎮守府執務室~

提督「あ~すまん、いまいち要領を得ないんだが・・・」

響「さっき言った通りの意味だよ?」

提督「もう一度聞くが、何でお前ら荷物もって此処にいるんだ・・・?」

五十鈴「だから此処で皆一緒に居ようってこと。引越しみたいなものよ」

提督「一応ここ執務室なんだけどな・・・それにどうしたんだ急に?」

暁「べ、別に心細かったわけじゃないんだからね!」

雷「司令官の傍にいたほうがもっと司令官の役に立てると思うの」

電「あ、あの・・・甘えたかったのです・・・」

阿武隈「それに提督の傍ってすごく安心できるんです」

提督「だとしても流石にそれはだな・・・」

「駄目?」

提督「そんな目で俺を見ないでくれ・・・それにここじゃあ小さすぎるだろ?」

妖精「ふっふっふ、私たちの技術を甘く見てもらうと困るよ?」
  「ちょっと外に出てもらってもいいかな?」

提督「いやちょっと待って、お前ら本気出すなって、響、助けてくれ」

響「司令官、私もどちらかといえば一緒に居たい派だよ?」

提督「・・・分かった分かった今出るから引っ張るな、服が破けるから」

妖精「よ~し、皆~やるよ~」

「私たちの工廠とかともつなげちゃいます」
「いっそのこと畳敷いちゃったり」
「一応提督殿の部屋だけは・・・残す?」

妖精「え~と・・・一応」


提督「鎮守府の外から見るととんでもないな」

響「妖精さんたちだからね」


~数時間後~

妖精「完成~」

提督「執務室が・・・てか鎮守府内土足厳禁じゃないか」
  「すごく広い玄関みたいなのあるから此処で靴を脱ぐのか・・・」

妖精「ちゃんと鎮守府としても機能するから問題な~し」

響「妖精さん?」(小声)

妖精「どうしたの?」(小声)

響「提督の部屋は」(小声)

妖精「大丈夫」(小声)

響「皆、私たちの危惧は解消されたみたいだよ」

提督「ん?お前ら何でそんなにキラキラしてるんだ?」

五十鈴「なんでもないわよ~」

提督「まあいいか・・・もうひとつ気になるんだが何故布団が?」

妖精「一応皆が此処で寝泊りできるように・・・ね」

提督「明らかに多くないか?それにひとつだけ色が違うんだが・・・」

妖精「色が違うのが提督ので小さいのが私の」

提督「俺も一緒に此処で寝泊りしろと?」

妖精「大丈夫だって、一応個室もあるから」

提督「・・・なあ、もし断ったら」

響「えっ・・・?やっぱり嫌・・・?」

提督「分かった、分かったからそんな顔しないでくれ・・・」

阿武隈「提督って私たちに優しいですよね。でも本当に良いんですか?」

提督「お前らがそれで少しでも楽しく過ごせるならそれで構わない」

暁「ねえねえ、司令官?」

提督「うん?」

暁「寝る場所は何処にするの?」

提督「そりゃあ、隅っこで・・・」

雷「じゃあ私が一緒に寝てあげるねっ」

電「わ、私も一緒がいいのです」

暁「れでぃには相応しい寝る場所が必要なのよ」

五十鈴「一応私も傍にはいたいのよ?」

阿武隈「私だって甘えてみたいとは思ってるんですよ?」

響「空気を読んで私に譲ってくれないのかい?」

提督「おいおい、そんな事で喧嘩するなよ?」
  「別に俺はお前らが納得したのならそれでいいから」

妖精「いいのかな~?そんな事言って・・・」


提督(確かに昼間はああ言ったが・・・まさかこうなるとは・・・)

その日の夜、提督の腕の中で暁型の4人が、枕元の左右で長良型の2人が寝ていた
因みに妖精は提督の上で寝ていた

提督(微塵も動けねえ・・・)

そんな事を考えながら提督も眠りに落ちていった

~早朝~

提督(もう朝か・・・枕こんなに高かったか?)

五十鈴「おはよう。お目覚めかしら?」

提督「ああ、おはよう。すまんなすぐ起きる」

五十鈴「もう少しゆっくりしてもいいのよ?」

提督「いや、お前もそんなに無理しなくてもいいんだぞ?」

五十鈴「はあ、本当にそういうとこ疎いのね・・・」
   (今ぐらい私のこと構ってくれてもいいじゃない・・・)

提督「ん・・・今回はこれで勘弁してくれ」
  「お前のことだ、ろくに寝ていないだろう?」

五十鈴「ちょっと提督!?」

提督「膝枕は俺には荷が重いからな、肩ならまだマシだろ」

五十鈴(えっ?えっ?いきなりこんなの・・・顔が熱い・・・)
   (ただでさえ近くに居るだけでドキドキしてるのに・・・)
   「きゅぅ・・・」

提督「あれ、もう寝たのか・・・無理はしないで欲しいんだがな・・・」

妖精(五十鈴は響より耐性ないのね・・・)
  (というかまた起きるタイミング失っちゃったよ・・・)

提督「あ、そういえば、妖精さん俺の上で寝てたんだったな」
  「さっき急に動いちまったからな・・・どこかにとばしちゃったか?」

妖精「も~響の時といい急に動かないでよ・・・」
  (助かった・・・)

提督「悪い悪い、どこも怪我してないよな?」

妖精「うん、大丈夫だよ。相変わらず心配性だね~」

提督「そりゃあ皆大切な家族だからな」

妖精「ふふっ、そうだったね」

提督「さあ、書類仕事はとっとと終わらせちまうか」

妖精「その量を1時間足らずで片付けるんだよね・・・」

提督「今の状態になってからは身体能力のリミットが外れたみたいでな」
  「自分の中では数時間仕事をしたように感じるんだけどな」

妖精「それって疲れるよね?」

提督「妖精さんやこの子たちの笑顔が見れるなら苦でもないさ」

妖精「本当提督ってずるいよ・・・でも自分のことも労ってよね」

提督「・・・善処しよう」

とりあえず、新年明けましておめでとうございます
相変わらずの不定期更新になりそうですが今後ともよろしくお願いします


雷「はい、司令官、あ~ん♪」

提督「ああ、ありがとな雷、ただ自分の分もちゃんと食べろよ?」

雷「大丈夫よ、ちゃんと合間に食べてるわ」

響「司令官、箸が止まってるよ?」

提督「すまんすまん。ほら響、あ~ん」

響「あ~ん♪」

電「電たちは晩御飯までの我慢なのです」

暁「晩御飯は私が司令官に食べさせてあげるのよ」

五十鈴「相変わらずよね~」

阿武隈「本当にね~、あ、提督、今晩も髪のブラッシングお願いね?」

提督「毎回思うんだが俺なんかに髪とかせていいのか?」

阿武隈「まだそんなこと言うんですか?」
   「あんなに優しく丁寧にしてくれるんですから嫌なわけないですよ」

提督「自分でやったほうが加減も出来ていいと思うんだがな・・・」

阿武隈「本当に提督は鈍感です・・・」
   「じゃあいっその事皆の髪をといてあげてみて下さいよ」
   「きっと皆、喜びますから」

提督「そうなのか?」

暁「や、優しくしてくれるなら・・・」

響「司令官さえ良ければお願いしたいな」

雷「司令官!頼んでもいい?」

電「はわわ、あの、その、お願いしても・・・いいですか?」

五十鈴「私も少し興味あるわよ?」

阿武隈「ほら、全員提督にしてもらいたいって」

提督「まあ、俺でよければやらせてもらうが・・・」
  「ああそうだ、五十鈴、お前ちゃんと休んでるか?無理しないでくれよ?」

五十鈴「いや、今朝のはその違・・・そ、そうね。今日は早めに休むわ」
   (ドキドキして意識がとんだなんて言える訳ないじゃない!)

妖精「ねえ提督、私は私は?」

提督「やって欲しいならやらせてもらうぞ?」

妖精「でも私サイズのは使えないよね?」

提督「大丈夫だ。ほら」

そういって提督は札を小さい櫛のような形にして妖精の髪をといてやった

妖精「本当にその札色々な物に変化するね・・・う~ん気持ちいい~」

提督「それは良かった」

響「ねえ司令官、その櫛は一人ずつに有ったりするのかい?」

提督「まあお前らがよければ一人一人にやるが・・・」

阿武隈「聞くまでもないでしょ・・・喜んで貰うに決まってるじゃない」

響たちは一様に頷いた

提督「そ、そうか・・・っともうこんな時間か、皆、今日も一日よろしくな」

「よろしくお願いします!」

元気よく返事をしてくれた響たちの頭を一通り撫でてから提督は部屋をあとにした
彼はそのまま鎮守府周辺の見回りに向かった


提督「やっと終わった・・・見回りだけで一時間近くかかるんだよな・・・」

現在トラック島の鎮守府は提督のところを除いて機能していない
そのため彼はこのトラック島において最高権力者である
そして同時に島の管理もしなければならなかった
さらに島の人々への挨拶も先日終わったばかりであった

提督「あ、皆様方おはようございます」

「おはようございます」
「やっぱり貴方は今まで此処に来たどの指揮官とも違う」
「私たちはあなたの国は信じていないが貴方の事は信じている」
「自分たちの食料を減らしてでも俺たちを助けてくれたからな」
「困ったことがあったらいつでも力になりますよ」

提督「ありがとうございます。皆様方も何かお困りでしたら遠慮せず・・・」

「なあ、指揮官さんよ、あんた無理して丁寧に話してないか?」
「遠慮せずに俺らに接して欲しい・・・」

提督「そうです・・・そうか」
  「あのしゃべり方は堅苦しくてたまらんからな、正直助かる」

「随分フランクになるんですね」
「そっちの方が接しやすくていいですよ」

提督「それじゃあもう行くが、何か困ったことがあったら伝えてくれると助かる」

「また、来てくださいね~」
「いつかうちの飯をご馳走させてくれよ」

多くの住民に見送られながら提督は鎮守府へと戻っていった

提督「住民も俺らを信頼してくれてるみたいだし重畳だな」
  「あの子たちは・・・この時間だと演習場か」

~演習場~

五十鈴「悔しい~連勝してやろうと思ってたのに」

暁「今回は向こうに読まれちゃったから・・・」

雷「今回は響姉の動きを止められなかったものね」

五十鈴「それでも私たち前より大分動きよくなったわよ」

提督「そうだな・・・暁?」

暁「何?・・・って司令官!?」

提督「お前は少し自分に頼りすぎだ」
  「仲間をもっと信じてやれ、自分一人の判断には穴があるものだ」
  「ただ、周りはよく見えている。流石は一人前のレディだな」

暁「え、えと・・・ありがとう」

提督「次に雷だが・・・お前はもっと自分を大切にしろ」
  「自分を犠牲にしようなんて絶対考えるな。仲間を守る為にお前が傷ついては意味がない」
  「ただ、お前のその姿勢、俺は嫌いじゃないぞ」

雷「誰かが傷つくと司令官が悲しんじゃうものね・・・私なりのやり方を見つけて見せるわ!」

提督「次に五十鈴だが・・・もっと肩の力を抜け」
  「確かに旗艦は仲間の命を預かる立場でもある」
  「でもな、お前一人が重荷を背負わなくてもいいんだ」
  「お前が間違ったことをしようとしたら止めてくれる仲間も居る」
  「・・・お前のその考えが分からなくもないがな」

五十鈴「そんな事言われなくても分かってたわよ・・・ありがと」

提督「とりあえずお疲れ様。風呂でも入ってこい」

3人が演習場を出た後提督は響たちの方へ向かった

すいません今更ですが訂正させてください(2レス前のです)

×阿武隈「本当にね~、あ、提督、今晩も髪のブラッシングお願いね」

○阿武隈「ーーー提督、今晩も髪といてもらってもいいですか?」


今日は出来たら投下するつもりです


響「今日は勝てたね」

電「なのです」

阿武隈「いや~何とかなってよかったよ~」

響「これで司令官と一緒に・・・」

電「お風呂なのです♪」

阿武隈「提督に頭洗ってもらうのって気持ちいいからね~」

提督「なあ毎回思うんだが俺なんかと風呂入って何がいいんだ?」

阿武隈「提督!?」電「なのです!?」

響「司令官、急に出てくると私以外驚いちゃうよ?」

電「お姉ちゃんは分かってたのです?」

響「司令官の考えていることなら大体分かるよ」

提督「直接脳内で会話してるようなもんだからな」

阿武隈「いったいどうなってるの・・・?」

響「まあ、私は司令官に隠すことなんて何もないからね」

提督「まあ色々あったからな・・・」

電「電たちもできるんでしょうか・・・?」

響「試しにやってみたらどうかな?」

電(司令官さん?聞こえてます?」

提督(おお、聞こえてるぞ)

電「あ、出来たのです♪」

阿武隈「じゃあ私も・・・」
   (提督聞こえてる?・・・偶に甘えてもいい?)

提督(聞こえてるぞ・・・別にお前が好きなときに俺なんかでよければ甘えればいい)

阿武隈「ええっ!?な、何で・・・!?」

響「これで意思疎通すると司令官に色んなことが知られちゃうんだよ」

電「じゃ、じゃあ電の司令官さんに対して思っていることも・・・」

響「それが、私たちの好意については司令官に伝わらないみたいなんだ」(小声)

阿武隈「やっぱりそっち方面は疎いんだね・・・」

提督「どうかしたか?」

響「司令官に願いを知られて恥ずかしがっていたからいろいろ説明をね・・・」
 「ああ、そうだ。私たちから話しかけない限り司令官に考えてることは伝わらないから安心してね」

提督「っと、そろそろ風呂に行くか」

阿武隈「うう~こうなったら自棄よ!」
   (お風呂で思いっきり甘えるんだから~!)

電「お風呂なのです~」

響(司令官の膝の上に座ってもいいかな?)

提督(お前がそれがいいなら構わないが・・・)

妖精「あ、提督~お風呂行くなら私も一緒に行っていい?」

提督「別に構わないが何で俺なんかと入りたがるかね・・・」

妖精「相変わらずだね・・・」

響「司令官らしいじゃないか」

~大浴場~

提督「にしても何でこの鎮守府には混浴しかないんだ・・・」
  「妖精さんに頼んで男湯と女湯に分けてもらうか」

響「それは駄目だよ」

電「一緒に入れないのは嫌なのです」

阿武隈「脱衣場は別だからいいじゃないですか」

妖精「そういう訳だからあきらめてね提督」

提督「お先に入らせてもらってるぞ」
  「やっとタオル巻いてくれるようになったか・・・」

響「私は別に気にしないけど司令官が逃げちゃうからね」

電「司令官さんのお願いなら仕方ないのです」

阿武隈「私は恥ずかしくもあったから正直助かったんですけどね・・・」

妖精「お先に入らせてもらうね~」

提督「まあ、お前らが気にしないならそれでいいか」

響「司令官、失礼するよ」

電「響お姉ちゃん!?・・・じゃあ電も抱きついちゃうのです」

阿武隈「電!?・・・わ、私も失礼します」

妖精「じゃあ私は響の膝の上って事で」

暁「私たちも行ったら駄目かしら」

雷「でも演習には負けちゃったから・・・」

五十鈴「ほら、早く服着ないと風邪ひくわよ」

提督「・・・そこの三人、お前らも入って身体温めなおせ」

雷「はーい!司令官。行っきますよー!」

暁「相手の気遣いを無視しちゃ駄目よね」

五十鈴「貴女たち、ちゃんとタオル巻きなさい・・・」

響「結局皆一緒に入ることになるね」

電「皆で一緒に入るのも楽しいのです」

阿武隈「実際どれだけ提督の近くに入れるかを決めてるだけだからね~」

提督「なあ、お前ら何でさらに密着してくるんだ・・・?」

妖精「やっぱり提督は提督だよね・・・」

~執務室兼響たちの部屋~

提督「真昼間から暇になる鎮守府なんてここくらいだな」

響「司令官が書類仕事をいつの間にやら終わらせてるからじゃないか・・・」

提督「まあ平和なことは悪いことではないだろ」

響「そうだけど・・・秘書艦代表としての私の立場がないじゃないか」

提督「優秀な秘書艦が6人に妖精さんも色々手伝ってくれるからな、仕事もなくなるだろ」

響「気になってたんだけど、司令官が開発はするのに建造はしないのは何か理由があるのかい?」

提督「まだお前らとの信頼関係が構築できてない気がするからな」
  「って昔の俺なら言ったんだろうが、そろそろ建造しないとまずいだろうか?」

響「流石に駆逐艦と軽巡洋艦だけだと限界があるよ・・・」

提督「流石にそろそろ海域開放しとかないと上が五月蝿いか・・・」
  「正直今のお前らなら重巡程度なら一瞬で沈めれると思うんだがな」

響「流石にそれは買い被り過ぎじゃないかな」

提督「・・・個人の力には限界がある。でもな、今お前らは一人じゃないだろ?」
  「背中を預けれる仲間がいるってだけで自分が思っている以上に力をだせるんだよ」
  「それになにより、響、お前は此処に来る途中で戦艦2隻沈めただろ」

響「あれは、司令官との時間を邪魔されたからだよ」

提督「くくっ、お前は俺並に嘘が下手だな」
  「他の子たちが疲れて寝てたからあの子たちの眠りを邪魔して欲しくなかったんだろ」

響「それもあるけどね、司令官と一緒の時間を邪魔したことのほうが大きいよ」

提督「そうか・・・ありがとな」

響「・・・どういたしまして」

提督「っと、そろそろ暁たちが遠征から帰ってくるから出迎えに行くか」

響(司令官と一緒にすごす時間は流れが速いな・・・)


妖精「提督、頼まれてた事終わったよ~」

提督「おう、妖精さんいつもありがとな」

妖精「じゃあ私は他の子に呼ばれてるから行くね」

提督「下の者に慕われているいい上司って所か」

響「それだったら司令官も私たちに慕われているじゃないか」

提督「それならありがたいな」

響「・・・ねえ司令官、今抱きしめてもらってもいいかな」

提督「ん?別に構わないが・・・これでいいのか?」

響「スパスィーバ・・・」
 「司令官、大好きだよ・・・」

妖精「響、声に出てるよ・・・」

響「妖精さん!?他の妖精さんたちのところに行ったんじゃ・・・」

妖精「ちょっと提督に伝え忘れたことがあったから伝えに来たんだよ、でも提督がこれだと・・・」

響「声に出したのはわざとだったんだけど、司令官が固まっちゃうとはね・・・」

妖精「ていうか提督意識飛んでない?」

響「しれいか~ん?・・・でも、これはこれでいいね」

妖精「良くはないでしょ・・・提督もよく意識が無いまま立ってられるよね」

響「私としても司令官がここまで耐性がないことに驚いたよ」


~元帥鎮守府~

元帥「提督がトラックに行ってもう一週間以上経つのか・・・」
  「今頃、響たちはヤキモキしてるだろうな」

大和「あの方は本当に鈍いですからね・・・」

武蔵「友人や家族としてしかあいつは接してないからな・・・」

元帥「お前らは知らないだろうがあいつ純粋に好きとか言われると思考停止するからな」
  「見てる分には面白いがな」

大和「私たちが知らないとなると・・・軍に入る前のことでしょうか?」

武蔵「少し気になるな」

元帥「俺の女友達がな提督に好きって言ったらどうなるんだろうってな」
  「まああいつ学校時代も周りからの評判も良かったのに何の噂もなかったからな」
  「で、言ってみたら30分くらい固まって大騒ぎだ」

武蔵「噂が立たないのではなく、立ちようがなかっただけだろう・・・」

大和「それよりその女性の友達というのは・・・私とは遊びだったんですね・・・!」

元帥「本当にただの友人だっての、今は同級生の誰だったかと結婚してるよ」
  「大体お前らと会う前なんだから遊びも何もないだろ・・・」

武蔵「大和は提督にゾッコンだからな、許してやってくれ。勿論私も、な」

大和「どうせ大和は嫉妬深い面倒な女ですよーだ」

元帥「そんな顔するなって、まあその顔はその顔で可愛いがな」
  「・・・俺はな、ありのままのお前らを愛してるんだ、だからいつまでもそのままで俺の傍に居てくれ」

大和「提督・・・はいっ!この大和をずっとお傍に・・・」

武蔵「私の事も忘れるなよ?」


妖精(元帥鎮守府)(こんなやり取り見るの何度目だろうか・・・末永く爆発しろ)

~トラック鎮守府~

五十鈴「提督?入ってもいいかしら?」

「・・・」

阿武隈「返事がない・・・?」

雷「寝てるのかしら?」

暁「司令官に何かあったんじゃ・・・」

電「えっ?・・・司令官さん!」

妖精「あちゃー入れ替わりだったか~」

暁「司令官が・・・」

雷「響姉を抱きしめてる・・・」

電「なのです!?」

五十鈴「完全に二人だけの世界に入ってるのかしら?」

阿武隈「そうじゃなくて、提督固まってるんじゃない?」

響「そのとおりだよ。もう30分近くこのままでね」
 「まあ、私としては全然構わないんだが」

阿武隈「どういうこと?」

妖精「それはね・・・」(妖精説明中)

五十鈴「そこまで不慣れなのね・・・」
   (私も人の事言えないけど)

阿武隈「じゃあ今まで本当に家族としてしか考えてなかったって事よね・・・」

暁「一人前のれでぃに対して失礼よ、ぷんすか!」

雷「だから一生懸命アピールしても効果がなかったのね」

電「雷お姉ちゃんは司令官さんにアピールしてたのですか?!電もするのです!」

雷「毎回自然に司令官に甘えてる貴女はいつも通りでいいでしょ・・・」

響「司令官にはっきりと想いを告げてしまったほうがいいと思うよ」
 「本当にこっちから言わないと全然気づいてくれないからね」

妖精「私もその事だけ言っちゃおうかと思って皆に待ってもらってるんだよ」

提督「・・・っは、夢か」

響「夢じゃないよ?」

提督「だよな・・・」

響「あと皆が提督に言いたいことがあるらしいよ?」

提督「ん?ああ、皆お疲れ様。それで言いたいことってなんだ?」


今日は私たちの想いを司令官さんにちゃんと言葉にして伝えました
伝えた後、司令官さんはまた固まってしまったのですが・・・
あと司令官さんには電たちの想いに気づいて欲しかったのです・・・
でも、その後ちゃんと抱きしめてくれたので許してあげるのです
お姉ちゃんたちも満足してたと思うのです
明日からはもっと司令官さんに甘えるのです! ~電の日記より~

~横須賀一号鎮守府~

足柄「散々私の事からかったんですから提督にも話してもらうわよ?」

鹿岡「へぇ~私に聞いちゃうんだ・・・けんか売ってるの?」

足柄「え?提督色々詳しそうじゃない」

那智「足柄・・・司令官にその話題は厳禁だ」

妙高「それにいくらお酒の席とはいえ嫌がることを聞くのはどうなのですか?」

羽黒「あ、足柄お姉ちゃんをそんなにいじめないであげてください・・・」

足柄「羽黒・・・やっぱり貴女いい子よ・・・」

鹿岡「・・・まあ、いいか。話したげる」

那智「だが、司令官はずっとその話だけは何故か避けていたではないか」

妙高「別に無理はしないでいいのですよ?」

羽黒「司令官さんの下にいられるだけで私たちは幸せですから・・・」

鹿岡「いいのいいの、まあ聞いても面白くないわよ?」
  「まず私に好きな人がいるかって話なら居るわよ」
  「あとなんで好きになったかって言われたら私の弱い部分を分かってくれた所かしら」
  「ずっとアピールしてたんだけど全然気づいてくれなかったのよ」
  「・・・まあ、それでも彼の力になれるんならそれでいいのよ」

足柄「な、何て純粋な・・・実は純情な乙女だったんですね~」

鹿岡「ふふっ、そうよ、知らなかった?」

那智「本当に貴様はからかいようがないな・・・」

妙高「あら?元帥殿からご伝言があるようですよ」

鹿岡「元帥もメールで軍事連絡って何考えてるのよ・・・」
  「羽黒、ちょっと読んでくれない?」

羽黒「えっ・・・は、はい」
  「今日、駆逐艦暁、響、雷、電、及び軽巡洋艦五十鈴、阿武隈がこの鎮守府から姿を消した」
  「おそらく提督だろうが正直驚いている。明日は隕石でも降ってくるんじゃないか」
  「との事です」

鹿岡「な、何ですって・・・!?」
  「あんの朴念仁・・・私の想いには全然気づかなかったくせに・・・」
  「いや、私にもチャンスがあるってことよね・・・」

那智「恐らく響たちが直接言ったのだろうな・・・」
  「ん?なら何故司令官の想いには気づいていないのだ?」

鹿岡「そ、それは・・・よーし、明日も早いからお開きに・・・」

足柄「どこに行こうというんですか、て・い・と・く?」

妙高「足柄・・・貴女後で説教ね」

羽黒「足柄お姉ちゃん司令官さんも嫌がっているしその辺で・・・」

那智「・・・おお!そうか。司令官は直接伝えていないのか」

鹿岡「っ~~~、仕方ないじゃない恥ずかしかったのよ!」

足柄「早速皆に知らせないと・・・」

那智「お、おい足柄!?・・・」

~翌日~

足柄「っ~~~何でよりにもよってこの格好なのよ!!」

青葉「青葉、見ちゃいました・・・」

その日の夕方、「餓えた狼は何を着ても似合うのか!?」との記事が一面トップとなった鎮守府新聞が発行された
そこには顔を真っ赤にしながらもじもじしているゴスロリ姿の足柄の写真が載っていたがその日の売り上げは通常の三倍だったようである

~トラック鎮守府~

提督「ん?・・・はあ、まあ一人ならいいか」

響「しれいか~ん♪・・・むにゃむにゃ」

提督「妖精さんも横で寝てるじゃないか・・・踏み潰したりしてないよな?」

妖精「う、ん?・・・提督おはよう」

提督「おはよう。危ないから妖精さんは事前に教えといてくれ・・・」

妖精「いやーごめんね~。帰ってきたら響が提督の布団の近くでキョロキョロしてたからさ~」

響「・・・妖精さん、それは言わないで欲しかった」

提督「おい!?顔真っ赤だけど大丈夫か?熱でもあるんじゃ・・・」

響「えっ?!・・・司令官、流石に恥ずかしいよ・・・」

妖精「私たちが提督の事好きだって事が分かっても提督は変わらないね~」

提督「お前らに何かあったらと思うと、気が気じゃないからな」
  「それに、おでこは熱あるか確かめやすいしな」

妖精「だからね提督におでこピタッなんてされたら私だって恥ずかしいよ」
  「それに響は提督のこと大好きだからね~私も・・・ね」

提督「そうだったのか・・・今度からは手で確かめるか」

妖精「だからって金輪際しない何て考えないでよね、見てよあの響の顔」

響「えへへ~ピタッてしてもらえた♪」

提督「幸せそうだから今までどおりでいい・・・のか?」

妖精「勿論ね、ただ二人きりのとき以外はそうゆうことは気をつけたほうがいいよ」

提督「いまいち要領を得ないんだよな・・・あいつにもいっつも言われてたからな」

響「あいつって元帥のこと?」

提督「ああ、後そろそろ周り見てみろ」

響「え?、あ・・・」

暁「響ぃ~~~?」

雷「少しだけなら見逃そうかと思ったけど・・・」

電「羨ましいのです・・・」

五十鈴「まあ、響と提督が私たちより少し長い付き合いなのは承知してるけど」

阿武隈「目の前で見せ付けられちゃったら・・・ね」

提督「ちょっと待て、お前ら落ち着けって」

妖精「提督が埋まっちゃった・・・五十鈴は行かなくてもいいの?」

五十鈴「そうね・・・」

妖精「・・・そんなうずうずしてるんなら行っちゃえ~」

五十鈴「待っ、押さないで・・・分かったわよ私だって甘えるんだから!」


妖精「うわ~すごい事になってるね~・・・じゃあ私も」

全員が満足したのは一時間後のことであった

提督「よし、お前ら顔洗って来い、その間に俺着替えるから」
  「さてと・・・5分もかからないだろう」

妖精「量が少ないとはいえ書類仕事もう終わりそうだよ?1分も経ってないじゃない」
  「無理はしないでよ? じゃあ私は工廠にいるね~」

提督「今日もよろしくな~・・・お前らと過ごす時間は俺にとってかけがえのないものだからな」
  「本気にもなるだろうよ」

~横須賀二号鎮守府~

南雲「ふう、今日の分もこれでおしまいですね」

雲龍「提督、お疲れ様」

南雲「雲龍もお疲れ様です。何か軽く食べたいですね・・・」

時雨「二人ともお疲れ様。おにぎりを作ってみたんだけど、どうかな?」

南雲「ありがとうございます。喜んでいただきますね」

雲龍「ちょうどいい塩加減でおいしいわ。ありがとう」

鳳翔「時雨ちゃん良かったですね。一生懸命でしたから」

時雨「鳳翔さんが色々と手伝ってくれたんだ」

雲龍「そうなのね・・・時雨が私たちに慣れてくれたみたいで嬉しいわ」

時雨「皆とってもいい人だから、慣れないほうがおかしい位に、ね」

鳳翔「私も毎日の献立を考えるのが楽しくてつい張り切ってしまいます」

南雲「貴女たちが幸せそうで安心しました」
  「・・・外に居るのは誰ですか?」

「・・・すみません。少し休ませて頂けませんか?」

鳳翔「貴女は・・・!?」

南雲「・・・雲龍、時雨、この子に補給と入渠させてあげてください」

雲龍「分かったわ」 時雨「分かったよ」

「ありがとうござい・・・ま・・す」

意識を失ってしまったその艦娘を雲龍と時雨が慌てて連れて行った

鳳翔「提督・・・あの子は・・・」

南雲「ええ、大将殿たちが自分のところでしか建造できないようにした艦娘の一人です」

鳳翔「私も以前姿を見たことはあったのですが・・・逃げてきたのでしょうか?」

南雲「そう考えて間違いないでしょうね。出来ることなら此処で匿って上げたいのですが・・・」

鳳翔「私たちは元帥閣下直属ですから、逃げ出した艦娘を匿う事は出来ませんからね・・・」

南雲「万一、事が露見してしまうとやってきたことが無駄になってしまいます」 
  「ここは提督にお願いするしかありませんね・・・」

鳳翔「ですが最近トラック島とは通信が遮断されています」
  「直接あの子に行ってもらうしか方法がありませんよ?」

南雲「それでも・・・あの子の願いを叶えるならそれしか方法がありません」
  「・・・少し夜風に当たってきます」

鳳翔「・・・お風呂の準備しときますね」


南雲「はあ、またお兄様に迷惑を・・・」

雲龍「お兄様?」

南雲「・・・雲龍、聞いていたんですか」

雲龍「提督が外に行ったって鳳翔さんに聞いたから探しに来たんです」

南雲「雲龍、先ほどの事はどうか忘れてください・・・」

雲龍「別に構わないけれど、ひとつだけ言わせて頂戴」
  「あの人は迷惑だ何て決して思わないって分かってるでしょ?」

南雲「やっぱり雲龍には分かっちゃいますよね・・・」

雲龍「提督とは長い付き合いですから。・・・それにいざとなったら私たちも全力で手伝うわ」

南雲「雲龍・・・ありがとうございます。そうでした、貴女たちが私を支えてくれるんですよね」
  (そして私が貴女たちの支えとなれるぐらいに成長して、いつかあの人の事も支えたいです・・・)

~トラック鎮守府~

「助けて・・・」
「私は捨てられたの・・・?」
「どうして、何でこんな目に・・・!」

「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」
「助けてあげられなくて・・・お願い許して・・・」

?「おい、大丈夫か?」

「あっ・・・提督?」

提督「・・・阿武隈、外に行くぞ」

阿武隈「て、提督!?歩けますから下ろし・・・やっぱりそのままで・・・」

妖精(提督に任せとけば大丈夫だね・・・寝よ)

提督「さてと、ここら辺でいいだろ」

阿武隈「どうして木の上なんですか・・・高いところは苦手なんですよ・・・」
   「それに提督に抱きしめられてるの恥ずかしいですし・・・」

提督「ここなら聞きたいことが聞けそうだからな」
  「・・・阿武隈、駆逐艦の子たちの事自分のせいだと思っていないか?」

阿武隈「・・・だって私のせいじゃないですか」
   「私が!あの子たちを、助けてって言うあの子たちを見捨てたんですよ!?」

提督「だからって自分一人で背負い込むのか?」

阿武隈「えっ・・・?」

提督「その後悔を悲しみをお前はたった一人で背負えるのか?」
  「俺はそんなに頼りないか?」

阿武隈「頼りないなんてことあるわけないですよ!」
   「ただ、提督の負担を増やしたくなくて・・・」

提督「俺の負担なんか気にするなよ・・・」
  「俺にとって一番の苦痛はお前らが辛そうにしていることだ」
  「だから心配事なんか俺に預けてしまええばいい」

阿武隈「提督・・・よいしょっと」
   「しばらくこのままでいさせて・・・」

提督「・・・ああ」


阿武隈「ありがとうございました提督」
   「あの・・・偶にこうやって一緒に寝てもらったら駄目・・・かな?」

提督「いつも一緒に寝てるだろ?」

阿武隈「そういうことじゃなくて・・・提督の布団でってこと」

提督「それでいいなら好きにしてくれ」

阿武隈「やった♪・・・あとさっき提督は皆に頼れって言ったんですから、私たちにも頼ってよ?」

提督「十分頼ってるぞ?」

阿武隈「提督が朝早く起きて書類仕事終わらせてるの知ってるんだから・・・」

提督「やっぱりばれてたか。妖精さんにも初日で知られたからな・・・」
  「どうりで最近響たちが俺の体調を気にするわけだ」

阿武隈「だから今度から皆で書類仕事しましょうね」

提督「・・・そうだな。次からは手伝ってもらうか」
  「あとな阿武隈、お前のその優しさを知っているやつがお前を恨むわけないだろ?」

阿武隈「大丈夫です提督。さっき提督から伝わってきましたから・・・すぅすぅ」

提督「それならよかった・・・おやすみ」
  (まあ俺も人の事言えないんだけどな・・・)

~横須賀3号鎮守府~

五月雨「提督~夕張さん~お茶淹れてきましたよ~」

睦月「お茶請けも持ってきました~」

夕張「二人ともありがとね。提督、そろそろ休憩にしましょう」

平賀「そうだな・・・っと、大丈夫か五月雨?」

五月雨「あう・・・提督何度もすみません」

平賀「足挫いたりしてないか?」

五月雨「提督が支えてくれたので大丈夫です」

平賀「よし、じゃあ早速いただくとするか」

睦月「提督、提督、あ~ん♪」

平賀「あ~ん。ありがとな睦月」

夕張「二人が羨ましい・・・」

五月雨「夕張さん?どうかしたんですか?」

夕張「なんでもないから大丈夫よ」

五月雨「そうですか?・・・夕張さんは提督と話さなくていいんですか?」

夕張「うぐっ・・・なんていうか今更恥ずかしくて・・・」
  「五月雨ちゃんたちみたいに素直に甘えられたらな~」

五月雨「べ、別に私は甘えてるわけじゃないですよ!?」

夕張「でも顔赤くしてるよね?」

五月雨「うーー提督~夕張さんがいじわるです~」

平賀「夕張、意地悪は良くないぞ」

睦月「提督~睦月も撫でてください~」

夕張「何か理不尽です・・・」


平賀「夕張、今日はもうおしまいにするか・・・夕張?」
  「寝てやがる・・・」

夕張「すぅすぅ・・・」

平賀「おいこんなところで寝ると風邪ひくぞ?」

夕張「むにゃむにゃ・・・提督~♪・・・」

平賀「はあ・・・部屋までだからな」

夕張「・・・うん♪」

五月雨「あれ・・・本当に夕張さん?」

睦月「睦月が青葉さんに聞いたところによると寝ぼけてるとああなるそうですよ」

五月雨「十分甘えてるじゃないですか・・・」

睦月「本当にね・・・」

同じ響という艦娘は実は世の中に何人もいて
今回はトラック泊地と元帥の鎮守府(大本営)の2か所
トラックの方の響が好感度MAXになっちゃったんで
他にいる響は文字通り消えちゃった

こんな感じかな

俺も楽しみに読んでるよ、乙

~横須賀四号鎮守府~

長月「し~れ~い~か~ん?いい加減にこの書類の山を片付けようよ・・・」

高山「大丈夫だって、やるときにはやるから」

望月「そうだよ~私たちはやる時はやるんだからさ~今ぐらいサボってもいいんじゃない?」

皐月「流石にこの山を放置するのはどうなのさ・・・」

長月「そうだそうだ、皐月姉さんもっと言ってやってくれ」

高山「皐月、ちょっとこっちに」

皐月「うん?・・・えへへ~」

望月「皐月姉、陥落だね~」

長月「ぐぅ・・・」

高山「ほら、そんな怒った顔しないで笑って笑って」

長月「顔をひっぴゃりゅにゃー!(顔を引っ張るなー!)」

高山「ほら、笑ったほうがきれいだし可愛いじゃないか」

長月「な、何を言ってるんだ・・・まったく、今回だけだよ」

高山「ありがと~」

望月「皐月姉、司令官に一番甘いのって」

皐月「間違いなく長月だよね~」

高山「・・・外にいるやつ、入ってきてもいいよ」

「あはは~・・・まさか気づかれるなんてね」

長月「だが司令官、この艦娘からは敵意は感じないが・・・」

高山「それは分かってるよ、ただ、補給と修理でもしてあげようかとね」
  「皐月、望月、案内してやってくれるか?」

皐月「まっかせてよ!」 望月「はいはい~」

「何か懐かしいな、この雰囲気・・・あ、ちょっとやばいか・・・も」

気を失ってしまったその子を望月と皐月が入渠させに執務室から出て行った

長月「司令官、いったいどういうことだ?」
  「あの艦娘はもう5年以上姿を見たという記憶がない・・・」

高山「詳しいことは僕の口からは言えないけど、あの艦娘はある鎮守府でしか運用できないんだよ」

長月「そんな事が可能なのか?」

高山「自分の鎮守府以外からその艦娘の情報を抹消して、万が一他の鎮守府が隠して運用していた場合、その艦娘を消す」
  「当然、その鎮守府も無事ではすまないよ」

長月「だが、5年以上も前からそんな権力を持ったやつがいたのか?」

高山「・・・ああ、いるよ、3人ほどね」
  「っと、長話が過ぎたね。さてと、そろそろ仕事でもするかな」

長月「そうしてくれ・・・」

高山「大丈夫だよ、君たちを同じような目には絶対に遭わせない」
  「だからそんな不安そうな顔しないでよ」

長月「・・・そうだな、頼りにしてるよ、司令官」

高山「国に敵対したりするかもね~」
  (僕の大切な子たちだからね、絶対に悲しませはしない・・・)

長月「冗談でも止めてくれ・・・」

高山「あはは、そうだね」
  (だけど実際ありそうだよね・・・特に提督とか)

>>159
簡単に纏めてくださってありがとうございます。提督たちに関してはその説明で十分でしたね・・・

あと今更ですが提督がまだ普通の人間だった時の艦娘たちは響を含めて6人です
響以外まだ名前は出してはないですが・・・
そして提督の鎮守府の部屋割りですが次で個室に戻します
流石に数十人が同じ部屋で寝ると何か不自然な感じになってしまったためです
先の見通しが甘かったです・・・

恐らく鈍足更新は続きます。また3,4日後に書くと思います

~トラック鎮守府~

提督「皆、早速で悪いが部屋を姉妹ごとに分けようと思う」

阿武隈「え~・・・何でですか?」

響「何か考えがあるのかい?」

提督「いや、正直、俺が駄目になりそうでな」

五十鈴「どういうこと?」

暁「司令官の過去と何か関係あったりする?」

雷「暁姉・・・どうしちゃったの、具合でも悪いの?」

電「お姉ちゃん流石にそれは酷いのです・・・」

提督「単純に俺が何かで数日居なくなったりしたときのためだぞ?」
  「いつ元帥に呼び出されるかも分からんからな」

響「・・・じゃあ司令官が私たちの部屋を訪ねてくれるんだね」

提督「いや、それだと俺が見境ないやつみたいじゃないか」

阿武隈「そうじゃないなら嫌です」

提督「はあ・・・分かった。お邪魔させてもらう」

響「じゃあ、司令官が私たちの所に来るローテーションを決めよう」

妖精「私は提督の部屋で寝泊りするから私の事も入れといてよ?」

提督「部屋が変わる以外はいつも通りに生活するから大丈夫だと思うが、何かあったらすぐ言ってくれ」

暁「分かってるわよ。じゃあ、私たちは部屋の模様替えとローテーション決めてくるわ」

提督「おう、喧嘩はするなよ」


提督「ちょっと無理があったか?」
  「だがこうでもしないとこれを見れないからな」

響(司令官は何見てるんだろう?)コソコソ

提督「こいつらの本当の気持ちに俺は気づいてやれてなかったんだろうな・・・」

響「懐かしい顔ぶれだね」

提督「・・・気配消して覗き見とは感心しないな」

響「いいじゃないか。あと、まだ気にしてるのかい?」

提督「何というか、俺がお前らの気持ちになかなか気づけなかったようにこいつらの気持ちにも気づいてやれなかったんだろうな、ってな」

響「ふふっ、そうだね。私たちは皆、司令官の事・・・」

妖精「ねえ、この子私見たことないよ?」

響「妖精さん・・・居たんだね」

提督「ああ、こいつらはな、特定の鎮守府でしか建造できないんだ」
  「もう、会うことは出来ないだろうな・・・」

響「でも、司令官なら無理やり会いにいけそうだけど」

提督「あいつらにアレを絶対に使わせないってことと引き換えに俺は無理やり会いに行かないって決まりだからな」

妖精「・・・そうだったんだ」

響「約束を守るような人たちなのかい?」

提督「恐らく最近までは使ってないはずだ。ただ、元帥が嫌な予感がするって言ってたから使わせようとしているのかもしれないな」
  「・・・あいつらを悲しませてるなら決まりは反古だ。っとこんな話はここまでにして夕飯でも食べにいくか」

響「そうだね。今日は暁姉さんの激甘カレーだよ」

妖精「えっ?あれ激甘なの?私ちょっと辛いなって思ってたんだけど・・・」

~???~

大将A「脱走した艦娘はまだ始末しておらんのか!」

中将「いくらでも代わりはいますし問題ないのでは?」

大将B「そういうことを言っているのではない」
   「万が一にでもあいつの下にたどり着かれると困るのだ」

中将「ですがあの周辺は深海棲艦の活動が目立ち始めています。たどり着く可能性はほぼ無いかと」

大将A「トラック島周辺の深海棲艦の姫を半殺しにしてやったからな。化け物でも上がやられるのは嫌らしい」

大将B「沈めずにわざと生かしたんだからあいつもさぞかし苦慮してるだろうよ」

中将「それが、偵察させた所目立つ被害は受けていないようです」

大将A「やはり元帥同様一筋縄ではいかんか」

大将B「それにあの兵器を使わせていたことが分かるとあいつはこちらに来るやも知れぬ」

中将「あの兵器・・・‘回天‘のことですか」

大将A「いや、やつが此方に手を出すことは無い」
   「あいつは此方に手を出し他の艦娘が被害を受けることを嫌っておるからな」

大将B「単なる道具に対して気を使うなど・・・ただの馬鹿であろう」

中将「道具の使い方というものが分かっていませんからね、あの愚者」

大将B「はっはっは!愚者とはなかなか面白い」

大将A「だが油断はするな。監視は今まで以上に厳密にするように」

中将「了解いたしました」


~元帥鎮守府~

元帥「きな臭いとは思っていたが・・・」

大和「武蔵が出払っていて良かったです」
  「殴りこみに行きかねませんから・・・」

元帥「こりゃ、提督の奴・・・動くぞ」

大和「でも、武力行使は嫌う方ですよね?」

元帥「ああ、でもあいつのところの情報を大将たちが手に入れることは出来なくなる」
  「あいつが本気になればあの島に関する情報を完全にシャットアウトできるからな」

大和「・・・そういえば提督と同じくらい規格外な人でしたね」
  「ですが、まずはあの二人がトラック島のほうに行く事がありえるんですか?」

元帥「勿論。何せ南雲と高山の所に来たらしいから間違いなく向かうだろうな」
  「まあ鹿岡たちは提督とあいつらの関係とか知らないだろうが、あいつの所に行くよう仕向けるはずだ」

大和「こういう時、軍属という立場が邪魔に思ってしまいます」

元帥「本当にな・・・それに提督が何しでかすかも断定は出来ない」
  「あいつが本気で怒ると常識は通用しない、下手すりゃ天変地異だって起こるかもしれない」

大和「まさか・・・でも、ありえなくはないですね」

元帥「前は海を割りやがったからな・・・」


~トラック鎮守府~

提督「へっくしょん!・・・誰か噂でもしてるのか?」

五十鈴「提督が風邪引くと困るから、あ、暖めてあげるわよ」

阿武隈「ほら、もっと引っ付かないと風邪引いちゃいますよ?」

提督「いや別に・・・そうだな、ありがとなお前ら」
  「そんじゃ、おやすみ・・・」

~トラック島近海~

「もぉ~せっかく大井っちと出会えたのに何でこんな所に姫級がいるのさ~」

大井「何故かは分かりませんけど姫の方は損傷しているようですし、何とか逃げ切りましょう、北上さん」

「許サナイ・・・!沈メ・・・!」

北上「そう出来たらいいんだけどさ、何であのヲ級は怒り狂ってるのさ・・・」
  「爆撃が激しすぎて回避が精一杯だって、?!・・・当たっちゃたけどね」

大井「北上さんっ!?・・・私が気を引きますから逃げてください」

北上「それは嫌だな~・・・だってあの提督との約束だし」

大井「・・・そうですね。’家族は絶対見捨てない’私たちの掟でした」

北上「掟って言うより約束みたいだったけどね」

大井「ふふっ、やっぱり上手くいかないものですね」
  「兵器として有ってはいけないモノ・・・でも、あの人がくれた大切なモノ」

ヲ級「コレデオワリダ・・・」

北上「提督が居なきゃ、私たちだけじゃ厳しいよ・・・」
  「あはは・・・もう限界みたい」

大井「そうですね・・・ああ、艦載機があんなに・・・」

北上「今度こそあんな兵器使わせない鎮守府に行きたいな・・・」

「諦めないでよっ!」

大井、北上「えっ・・・?」

響「私が知ってる二人じゃないかもしれないけど勝手に沈まないでくれるかな?」

阿武隈「もぉ~響、速すぎるって・・・って横の二人は大丈夫なの!?」

響「大丈夫だよ・・・まあ気を失っちゃったけど」

提督「雷、暁、阿武隈、五十鈴、二人を連れて先に鎮守府に戻ってろ」

暁、雷、阿武隈、五十鈴「了解!」

ヲ級「アイツラハナンナノダ・・・!艦載機ガ全テ落トサレタ、ダト!」

響「それで司令官は何で残ったんだい?」

提督「電の頼みだからな」

電「出来れば助けてあげたいのです・・・」

提督「って訳だから少し失礼するよ」

ヲ級「イツノマニ・・・!?ヤメロ!ヒメヲキズツケルナ!」

提督「傷つけるつもりはないんだが・・・」
  「こりゃ酷いな・・・おい、駆逐の姫」

駆逐棲姫「ナニ・・・?沈メルナラ、ワタシハ沈メテモイイカラヲ級チャンハ見逃シテ」

ヲ級「ヒメ!?・・・ワタシハイイノデス。貴女ニ出会エタ、ソレダケデワタシハ・・・」

提督「だから沈めるつもりはないってのに・・・っく、こりゃ暁のと同じ奴か?」
  「量が桁違いだなっ・・・!こりゃやばいかも・・・な」

響「司令官!?・・・全く司令官は変わらないね」

電「早く鎮守府に戻って休ませないと駄目なのです」
 「司令官さん・・・救ってあげてくれてありがとう、なのです」


駆逐棲姫「暖カイナ・・・」

ヲ級「ヒメ?・・・何故泣イテイルノデス?」

駆逐棲姫「泣イテイル・・・?ソウナンダ・・・」
    「アノ提督カラ伝ワッテキタノ、トッテモ暖カイ何カガ」

響「此方に手を出さなければ攻撃はしないよ」

電「だから見逃して欲しいのです」

駆逐棲姫「・・・ソノヒトニ助ケテクレタオ礼ガシタイ」

響「じゃあ私たちの鎮守府まで来るかい?」

電「変に危害を加えないって約束してくれるなら一緒に来ませんか?」

駆逐棲姫「ソレデ構ワナイ」

響「じゃあ、それで決まりだね」

ヲ級「ヒメ・・・状況ガ呑ミコメナイノデスガ・・・?」

駆逐棲姫「ヲ級チャンモ一緒ニ行コ?」

ヲ級「シカシ・・・ワカリマシタ。ダガ私ハ貴様タチヲ信用ハシテイナイゾ」

響「構わないよ。私は貴女を信用するけどね」

電「仲間を守りたい気持ちは痛いほど良く分かるのです・・・」

ヲ級「・・・変ナ奴ラダ」

~トラック鎮守府~

阿武隈「・・・で、提督は意識を失っちゃったと」

五十鈴「しかも深海棲艦も連れてきた・・・と」

暁「響たちが叱られてるわ・・・」

雷「どちらかというと司令官のことが心配であれこれ聞いてるだけだと思うけど」

五十鈴「・・・提督にも困ったものね」

阿武隈「でも、それでこそ提督って感じがするけどね~」

五十鈴「ごめんね、色々聞いちゃって、補給いってらっしゃい」

阿武隈「あと深海棲艦の方は先に入渠したほうがいいですね」

暁「えっ?私たちの入渠施設でも大丈夫なの?」

妖精「ちっちっち、私たちの技術をなめてもらったら困るよ」
  「ちゃんと用意してあるよ・・・まあ提督に頼まれたからだけど」

雷「それなら問題ないわね。じゃあお二人さん付いてきてくれるかしら」

駆逐棲姫「ウ、ウン」

ヲ級「気ヲ張ッテイタ自分ガ馬鹿ミタイダ・・・」

暁「うちでは大体こんな感じよ?あと妖精さん、よく深海棲艦の入渠施設なんて作れたわね」

妖精「提督が艦娘も深海棲艦も基は同じだって言って設計図くれたからそのまま作っただけだけだよ」


阿武隈「提督本当によく寝てる~」

五十鈴「まあ疲れもあったんでしょ、もう苦しそうにもしてないし大丈夫でしょ」

阿武隈「じゃあ私が提督に添い寝しても・・・」

五十鈴「止めときなさい、あの二人も見てこないと駄目なんだから」

阿武隈「抜け駆けは難しいという訳ね」
  


妖精「じゃあ私は念のため提督の身体調べてくるね」

雷「わかったわ」

暁「入渠?時間8時間って案外普通なのね」

ヲ級「オ前達ノ修復ガコレナノカ・・・」

駆逐棲姫「スッゴク気持チイイネ♪」

雷「そういえば貴女たちはどうやって怪我とか治してるの?」

ヲ級「単純ニ艦の残骸ヲ取リ込ムダケダ」

駆逐棲姫「スッゴク後味ガ悪イケドネ」

暁「そうなんだ・・・貴女たちにも色々あるのね」


響「それで、司令官は大丈夫なんだよね?」

妖精「も~響もよく知ってるでしょ、提督は規格外だって」

響「それは知ってるけど、やっぱり心配でね」
 「可能ならずっと傍で抱きついときたい位なんだから」

妖精「本当に提督が絡むと何か残念になるよね」

響「大丈夫。司令官や心許してる人の前でしか見せないから」

妖精「っと検査結果でたね・・・って何これ?」

響「傷ついた細胞が再生してるのかな?」

妖精「確かにこれだと命に別状はないだろうけど自分の事を身代わりにするの止めてくれないかな~」

響「司令官だし、それは無理だよ」

妖精「だよね~」

提督「・・・始めるか」

響「おはよう司令官。何か始めるのかい?」

提督「ちょっとこの島の周辺ごと隠しちまおうかとな」

妖精「どういうこと?」

提督「別にお前らには害はない。さっき寝たフリしてる間に準備も完了させた」

響「えっ?」

提督「響、抱きつきたいなら好きなだけしてくれて構わないぞ」
  「俺もさせてもらうからな」

響「!?司令官・・・もっと強く・・・」

提督「こんなもんか」

響「うん・・・えへへ♪」

妖精「出た、駄目になった響」

提督「俺もお前らと居ると駄目になるから人の事いえないんだよな」
  「・・・さてと、これで外からこの島の事は確認できないだろう」

妖精「御伽噺じゃあるまいし・・・魔法でも使えるの?」

提督「魔法ではないがそう見えなくもないだろう」
  「何せこの島全体と周囲数十キロの範囲の島々が外見上は消えちまったんだからな・・・」

~???~

大将A「トラック島が消失した・・・だと?」

大将B「何寝ぼけた事を言っているのだ!そんなはずが・・・どういうことだ?」

中将「衛星写真、近くの小島の観測機からの映像、更には実際に私が確認しましたが島の存在は確認できませんでした」

大将A「トラック島の各地に仕掛けてあった監視カメラからの映像はどうだ?」

中将「どうやらばれていたようです。最後に送られてきた映像は奴が眠っているところです」

大将B「何の役にも立たないではないか・・・」

大将A「奴はまだ私たちが知らない何かを隠しているというのか・・・」


~元帥鎮守府~

元帥「集まってもらって早速だけど、先ほどトラック島が消失した」

鹿岡「へ?」 南雲「な・・・」 平賀「マジかよ・・・」 高山「zzz」

元帥「まあ心配するな。提督は無事だから。あと高山はあせると寝たふりするの変わらないな」
  「・・・大和、武蔵、この鎮守府を監視している装置の撤去は終わってるな」

大和「はい、勿論です」

武蔵「ぶっ壊しただけだけどな」

元帥「じゃあ少し昔話をしよう。二人は引き続き付近の警戒を」
  「・・・お前らは俺と提督の’呪’は知っているな?」

鹿岡「ええ。直に聞いたもの」

元帥「その時、俺たちは心の底にあった願いを具現化したかのような力を得ている」

南雲「私たちと似たようなものなのではないのですか?」

元帥「お前らも相当だろうが俺らはその比じゃない。」

平賀「どういうことだ?」

元帥「俺らはお前らと違って艦娘や深海棲艦の細胞を移植され、死ぬ直前まで実験に使われ、そして捨てられた」
  「その時、俺は俺の大切な者を傷つけようとするものを消したいと思ったよ・・・」

高山「つまり、その時の願いが今の元帥と提督の人外感を出している原因って訳だね」

元帥「ああ。恐らく深海棲艦や艦娘の細胞によって規格外の力を得ることが可能になってしまったんだろうな」
  「因みに俺は提督がその時何を思っていたのかは知らないけどな」

鹿岡「じゃあ貴方たちが私たちとそんなに年齢変わらないように見えるのはその時に若返ったとでも?」

元帥「似たようなものだな。まあ自己再生力が強すぎて細胞まで若返っただけなんだが」

南雲「それじゃあお二人は不死身なのですか?」

元帥「いや、それっきりそこまで強い再生力は失ったみたいだ」
  「そうじゃないと、俺らはずっと子供のままになっちまうからな」

平賀「再生って言うか元に戻っていってるから最終的には消えちまったんじゃないか?」

元帥「はっはっは、それは困るな」

高山「ねえ、冗談ばっかり言ってないで話を戻さない?」

元帥「・・・そうだな。もう少し俺らが得た力について詳しく説明するぞ」


元帥「さっきも言ったが俺らの身体には艦娘たちの細胞が移植されている」
  「それと同時にその犠牲者たちの恨みや願いなども俺たちに伝わってきている」

鹿岡「ちょっと待ってよ、じゃあ深海棲艦の細胞も移植されたって事は・・・」

元帥「ああ、とんでもない負の感情も流れ込んできたぞ」

南雲「負の感情、も、ですか」

元帥「あいつらにだって楽しい、嬉しい、そんな感情だってある」
  「で、実験台にされた奴らはそれらの感情を直に感じる」

平賀「楽しいとかならいいが、負の感情なんてもんを直に感じたら・・・」

元帥「ああ、大抵の奴らは負の感情に取り込まれて実験どころではなかった」
  「まあ俺や提督は上手いことやったんだけどな」

高山「ねえ、もしかして提督が無表情になるのって・・・」

元帥「それが原因ともいえなくもないだろうな」
  「俺は負の感情を無理やり押さえ込んだんだが提督は受け入れた」
  「そのせいかその感情の塊?みたいなものと仲良くなっちまったんだ」

鹿岡「だったら別に関係ないんじゃない?」

元帥「いや、う~ん何て言うかな、俺らが何らかの激しい感情に囚われると俺らの以外の感情が外に出始める」
  「つまり自制心が弱くなる」

南雲「ですが、提督はその感情の塊?と仲良くなったのですよね?じゃあ無表情になるのとは関係がないのでは・・・」

元帥「そいつは提督が少しでもイヤだと感じたことに対して外に出てきちまうんだ・・・」

平賀「そりゃ、困ったもんだな」

元帥「あいつは自分が本気で動くとどうなるか良く分かってるからな、宥め賺してる間無表情になるんだ」

高山「でも、提督ってそんなにとんでもない力持っていたっけ?」

元帥「お前らの前ではあいつは絶対に本気だそうとはしなかったからな」
  「そうだな・・・ほらっ」

鹿岡「急に切りかかってくるなんて何考えてるのよ!」
  「それに何なのよその殺気と威力・・・流石に死ぬかと思ったわよ」

元帥「逆に受けられると考えてなかったからこっちがびっくりしてるんだが」
  「まあ、アレが俺が少しだけ力を使ったものだ。因みに提督は俺の比なんかじゃないぞ」

南雲「でも提督は身体が札になるのがその力なのでは・・・?」

元帥「あいつの場合あの力は一部でしかない」
  「現にあいつはある種の幻も使える。お前らを助けたとき海からの応援がこないよう海を割りやがったからな」
  「今回トラック島が消失したのも恐らくその類だろう」

平賀「でも提督は力があまり目立たないようにしていたんじゃないのか?」

元帥「それなんだが、南雲と高山は知ってるだろうが北上と大井の二人が提督の下にたどり着いたんだろう」
  「あの二人は提督と俺がまだ普通だったときの提督の艦隊に居た二人だ」
  「だからあいつは二人が酷い目にあっているとわかれば躊躇いなく行動するだろう」

高山「やっぱ元帥は知ってたんだね、あの子たちのこと」

元帥「そりゃあな。ただ問題は間違いなく提督がキレてるって事だ」

鹿岡「でも提督はある程度限度は弁えてるから・・・」

元帥「普通ならな。あいつはな、艦娘たちの意思や願いに背かせる行いに関しては容赦しないんだ」
  「今回は自分の家族が、だ・・・鎮守府の一つや二つ、潰しかねないんだよ」


元帥「とは言っても流石にそんな事をして他の艦娘が傷つくことを善しとするはずもない」

南雲「じゃあ問題ないのでは・・・」

元帥「そうだな、例えば風船が膨らみ続けたらいずれ破裂してしまう」
  「それと同様、提督も何らかの形でガス抜きをしなければならないんだよ」

平賀「ああ、確か提督の中には感情の塊みたいなのも居るんだったな」

元帥「そういうことだ。だからあいつと全力でぶつかってやる必要があるんだよ」

高山「試合みたいなものかな?」

元帥「正直今回の件については俺も相当来てるからな・・・全力でやることになるだろうし試合とは言えないかもな」

大和「提督、お客様が・・・」

元帥「お前ら・・・誰も通すなって言っただろう?」

武蔵「いや、その客人がだな・・・」

提督「俺だったりするんだよな」

響「私もいるよ~」 妖精「私もね~」

元帥「おいおい・・・俺が気づかないとはな・・・」

鹿岡「ねえ、貴方本当にあの提督?」

提督「何言ってんだ?」

南雲「ですが・・・え・・・?」

提督「こっちが、え・・・?なんだが」

平賀「お前らすっごい仲よさそうだな」

高山「ずっと響の頭撫でてるし顔はにやけてるし」

提督「ああ、このことか・・・こうしてないとやばそうなんでな」
  「時間もないし、元帥殿、お手合わせのほどをお願いします」

元帥「ああ、久々に俺も全力を出せる・・・でもいいのか?」

提督「外からは分からないようにしてあるから問題ない」

元帥「場所はこの外でいいな?」

提督「ああ」

響「ねえ、司令官、私は大和さんたちと話してきてもいいかな?」 妖精「じゃあ私も」

提督「ああ、色々と話してこい」

鹿岡「すっごい柔らかい表情してるわね」

南雲「本当ですね・・・」

平賀「で、響たちが居なくなった途端・・・」

高山「この威圧感か・・・皆を連れてこなくて今回ばかりは正解だったね」

元帥「じゃ、始めますかっ!」

提督「全力で行かせてもらう!」


鹿岡「私に剣技教えてくれたからある程度すごいとは思ってたけど・・・」

南雲「二人の刀がぶつかる度に衝撃で地面が抉れるほどですか・・・」

平賀「提督が持ってる刀といい元帥のといい、どんなつくりしてんだ・・・」

高山「二人があんな刀使ってるところ見たことないよ・・・」


響「久しぶりだね」

大和「ええ、本当に・・・」

武蔵「やはり、あの頃の記憶を取り戻したのか」

響「ああ」

妖精「お三方は何か接点が?」

大和「単純に提督たちがまだ普通の人間だった頃からの知り合いってだけよ」

妖精「へ~・・・え?」

響「妖精さんは確か知ってるだろうけど私は昔提督の艦隊に居たんだ」

妖精「知ってるけど、ああ、そうだった。元帥さんと提督は仲良かったんだった」

武蔵「だからお互いのことはよく知っている」
  「響、お前が提督の事が好きなのにずっと恥ずかしがって言えなかったって事もな」

響「うるさいよっ・・・そういう武蔵だって元帥のシャツで・・・」

武蔵「おい、私が悪かったからその話は止めてくれ・・・」

大和「ふっ、武蔵はまだまだ甘いわね・・・私は布団に潜り込んで・・・」

響「そんなんだったら私だって・・・」

妖精「提督たちの所の艦娘たちって所どころ残念なんだね・・・」


提督「はー、すっきりした」

元帥「ったく、前より鋭いじゃないか、明日は筋肉痛だぜ・・・」

鹿岡「お疲れ様。はい、これ」

提督「ああ、ありがとな」

南雲「お兄・・・提督、お茶です、どうぞ」

提督「ああ、南雲もありがとな」

平賀「おい、提督のやつ幾分表情が柔らかくなったせいで」

高山「鹿岡たちの顔が蕩けてるね」

元帥「ったくあいつもアレで気づかないんだからな・・・」

提督「っとすまない。俺はそろそろ帰らないといけないんで失礼するよ」

元帥「おまえ、まさか・・・」

提督「ああ、他の奴らに言ってないからバレたらやばい」

元帥「お前、馬鹿だろ」

提督「あいつらにあの状態を見られるのはまずかったんでな」

元帥「今更だが、北上たちはたどり着けたのか?」

提督「じゃなけりゃあんなに怒りはしないさ」

提督「響、妖精さん、急いで帰るぞ」

響「じゃあね」妖精「ばいば~い」


平賀「風の様に来て風のように去っていったな」

高山「まあ提督が無事だって分かったし良いんじゃない・・・問題は」

鹿岡「ありがとう、ってあんな笑顔で言われた、ふふふ・・・」

南雲「ああ、嬉しいです、気分が高揚しちゃいます♪」

平賀、高山「この二人だな(だよね~)」


元帥「で、どうだった久々に話してみて」

大和「昔より生き生きとしていました」

武蔵「願いが叶ったのがよっぽど嬉しいらしいぞ」

元帥「やっと提督も女心に気づくようになったのか」

大和「それが・・・聞いたところによると・・・」

武蔵「響たちが告白したらしいぞ」

元帥「あー・・・前言撤回、やっぱあいつ変わらねえわ・・・」


~横須賀一号鎮守府~

那智「どうかしたのか司令官、やけに機嫌が良いが・・・」

鹿岡「うふふ~なんでもないわよ~」

妙高「本当に何があったんでしょうね」

足柄「鹿岡提督って本当に良く分からないわ・・・」

羽黒「でもとっても優しいですし私は好きです」

足柄「そりゃ私たち皆、鹿岡提督の事は好きだけどね・・・」

妙高「もうっ、提督セクハラですよ」

鹿岡「よいではないか~」

那智「完全に出来上がってるから諦めてくれ妙高姉さん・・・」

~横須賀二号鎮守府~

南雲「えへへ~」

雲龍「南雲提督、どうかしたの?」

時雨「いつも落ち着いているのに・・・」

鳳翔「完全に浮かれてますね」

南雲「雲龍~今日はいい日です♪」

雲龍「甘えん坊モードになっちゃってるわ」

時雨「雲龍、勝手にそんな名称付けちゃっていいの?」

鳳翔「南雲提督も気にしてないようですし良いんじゃないでしょうか」

雲龍「そういうことよ」

時雨「南雲提督が気にしていないならいい・・・のかなぁ?」

~横須賀三号鎮守府~

睦月「ねえ、あの二人は何してるの?」

五月雨「何でも平賀提督が今日、今まで見たことないものを見たらしいよ?」

睦月「それを作ろうとしてるって事?」

五月雨「何でも強度とかが今までの物とは桁違いだったって言ってたよ」

夕張「何でもあの強度の艤装が作れたとしたら私たちが沈むことは無いだろうから、ってね」

睦月「夕張さん・・・お仕事はいいのですか?」

夕張「結局あれはトラックの方の提督さんの身体の一部だろうって事で作ることは出来ないって分かったからいいのよ」

五月雨「トラックの・・・あの札提督さんのことですよね」

平賀「まあ、おかげで色々艤装が改良できそうだって分かったからいいんだよ」

睦月「平賀提督、お疲れ様~」

五月雨「お疲れ様です」

平賀「まあ、本当はお前らの安全を確保してやりたかったんだが、すまんな」

夕張「!?・・・どうして急に頭撫でたりするんですか、ずるいですよ・・・」

睦月「平賀提督も夕張さんもいつも通りだね」

五月雨「あの状態のお二人に割って入ったり出来ないよね」

平賀「おい、夕張、どうして今日に限ってそんなに引っ付いて来るんだ」

夕張「大体平賀提督が悪いんですよ~だ」

平賀「俺が何したってんだ・・・」


~横須賀四号鎮守府~

長月「高山司令官、今日はずっと悩んでるけど何かあったのか?」

高山「あー、別に悩んではいないんだけど、心配掛けたならごめんね」

望月「そ~だよ~、手が止まってるよ~?」

皐月「そうだそうだ~」

長月「皐月姉さんたちは何で頭撫でられてるんだ・・・ずるい」

高山「拗ねないでよ、長月」

長月「べ、別に拗ねてなんてない・・・」

高山「今日も一緒に寝る?」

長月「・・・うん」

皐月「ボクたちからしたら長月の方が羨ましいな」

望月「まあ、あたしたちも傍で寝てるんだけど」

皐月「長月は高山司令官の腕の中で寝てるからね・・・」

~トラック鎮守府~

暁「今回だけだからね?」

雷「今回だけよ?」

電「わかったのです?」

阿武隈「本当に心配したんですよ?」

五十鈴「まあ、響たちも見つからなかったから一緒に居るだろうし大丈夫だって分かってたけどね」

雷「一番オロオロしてた人が何言ってるのよ・・・」

五十鈴「な、何のことかしら・・・?」

提督「いや、本当に心配させてすまなかった」

阿武隈「そういえば、今提督が着てる服って大分古くないですか?」

提督「これは、俺にとって大切な物だからずっと使ってるんだよ」

電「何か色々書いてあるのです」

暁「えっと、てあちめ?」

提督「てあちめ?・・・ああ、ティータイムの事か」

五十鈴「提督がそんな服着てるのはじめて見たわね・・・」

提督「これは俺が20年前に一緒に居た子たちからもらったんだよ」
  「本当は人前で着るつもりはなかったんだが替えの服がなかったからな」

雷「私が怒って用意しなかったからよね・・・ごめんね?」

提督「いや、今回は俺が全面的に悪いから気にしないでくれ」

阿武隈「あ、言うの忘れてましたけどあの二人が目を覚まされましたよ?」

五十鈴「今、響たちが呼びに行ってるからそろそろ来るんじゃないかしら?」

響「司令官、今大丈夫?二人を連れてきたよ」

提督「来たみたいだな」


北上「ねえ、本当にあの当時の事を覚えてるの?」

響「覚えてるというよりは思い出したっていう方が正しいけどね」

大井「思い出した・・・?」

響「まあここの司令官に会ったほうが早いと思うよ」

北上「いったいどんな提督だって言うのさ・・・え・・・?」

大井「どうせあの提督に似ているとかでしょ・・・そんな・・・?」

提督「まず二人をとても辛い目に遭わせてしまった事、また君たちは記憶にないだろうが約束を守れなかったことを詫びさせてくれ」
  「俺の力不足で君たちの想いを踏みにじるような結果となってしまい本当にすまなかった」

北上「・・・忘れるはずないよ」

大井「・・・生きていらしたんですね」

響「色々事情があるんだけどね」

~響、説明中~

北上「へ~そんな事があったんだね~」

大井「そういう事情があったのに、どうして提督が謝る必要があるんですか」

提督「いや、二人が俺の事を覚えてた事に驚いていて上手く伝えられるか分からんが・・・二人のことを俺は家族のように思っていた」
  「自分の家族が自分に関係することで嫌な思いしたら謝るものじゃないか?・・・手厳しいな・・・」

大井「当然です!・・・どうして何でも一人で抱え込むんですか、何で提督が・・・そんなに辛い顔してるんですか・・・!」
  「大好きだった提督に再会できて喜んでた私が馬鹿みたいじゃないですか・・・」

北上「ちょ、大井っち!?そんなこというと提督固まっちゃう・・・え?」

提督「大井、すまなかった、そしてありがとな。こんな俺を好いてくれて」

大井「え?え?・・・今回だけですからね」

北上「ビンタされた提督が大井っち抱きしめてる・・・ねえ、提督に何かあったの?」

響「私たちが告白しました」

北上「・・・提督、私も提督の事、大好きだから」
  「だからさ、私も大井っちみたいにぎゅってして欲しいな」

提督「・・・っは、また意識失うところだった」
  「北上、ありがとな。こんなもんか?」

北上「うん・・・ずっとこうして欲しかったんだ~」
  「しばらくこのまま・・・で・・・すぅすぅ」

響「寝ちゃったね」

提督「緊張の糸でも切れたか?」

響「司令官がどんな人かすごく気にしてたからね」

提督「俺だって伝えてなかったのか?」

響「その方が面白いと思ってね」

提督「・・・まあいいか。それより俺はどうすりゃいいんだ?」(北上、大井、抱きしめ中)

響「二人が満足するまでそのままでいたらいいと思うよ」
 「~♪」

提督「そういいつつ俺の首に腕を回すのか・・・」


暁「・・・あそこに混ざりたい」

雷「声に出てるわよ?」

電「でも皆同じ事思ってると思うのです」

五十鈴「にしても、提督をずっと忘れなかったなんて、本当に良い人なのね、提督って」

阿武隈「そうじゃなきゃ私たちがこんなに惹かれるはずがないから当然だけどね」

暁「うう~司令官!私も構って~」

雷「ちょ、暁姉!?・・・じゃ私も行ってこよっと」

電「電の本気を見るのです!」

五十鈴「貴女たち・・・じゃ、私も行こうかしら」

阿武隈「私も当然行くわけで・・・失礼するね」

響「すごい事になっちゃったね」

阿武隈「半日甘えられなかったから溜まってるのよ・・・私も含めて」

提督「結局こうなるのか・・・」
  (でも、こいつらが楽しそうなら別にいいか・・・)

妖精「深海棲艦の二人を連れてきたら、執務室が大変なことになってるんだけど・・・」


ヲ級「コ、コンナ奴ラニ私ハ負ケタノカ・・・」

駆逐棲姫「だからこそ、あんなに強かったんだよ」

ヲ級「ヒ、姫!?どうかなされたのですか・・・?」

駆逐棲姫「あ、話し方のこと?」
    「何か気づいたらこうなってたんだ~」

妖精「提督に触れられると暖かい気持ちになるからそれが原因だったり・・・?」

提督「ん?誰か呼んだか?」
  「・・・お前ら少し落ち着いて、行儀良くしといてくれ」

「了解(です)」

ヲ級「オ前ラハ本当ニ分カラナイ・・・」

駆逐棲姫「あ、私を助けてくれた司令官の方ですよね」
    「本当にありがとうございます」

提督「いや、気にしなくてもいい」
  「にしても大分話し方が俺ら寄りになったな」

駆逐棲姫「助けられた時、暖かい気持ちとかが流れ込んできて気づいたらこの話し方になっていました」
    「あの、ヲ級ちゃんも撫でてあげてみてくれませんか?」

ヲ級「ナ、何ヲ言ッテオラレルノデス!?」

提督「構わないぞ、ほら、こんなもんか?」

ヲ級「ヤ、止メロ・・・ヤッパリ止メルナ・・・」

駆逐棲姫「ずるいよヲ級ちゃん~。私もお願いしてもいいですか?」

提督「あ、ああ。構わないが・・・」

北上「本当に提督は変わってるね~」

大井「でも、そんな提督だから惹かれるんですけどね」

駆逐棲姫「あ、二人ともごめんなさい・・・」

ヲ級「怒リデ我ヲ失ッテイタ・・・」

北上「いいよ、そっちにも事情があるみたいだったし」

大井「それに結果的に提督が助けてくれたんだから気にしないでもいいわよ」

ヲ級、駆逐棲姫「有難う・・・」

提督「さてと、さっさと部屋決めてしまわないとな」

響「司令官が部屋に来る順番は私たちの後でいいんだよね」

阿武隈「そうね、それでいいんじゃない?」

北上「え?提督私たちの部屋に来るの?」

提督「嫌なら行かないぞ?流石に一緒に寝るのは嫌かもしれないしな」

大井「ど、同衾ですか!?き、北上さんと、提督と・・・楽しみです♪」

提督「姫たちはどうする?」

駆逐棲姫「私たちも良いんですか?」

ヲ級「私たちは一応敵同士だったんだぞ?」

提督「まあ、いいんじゃないか?可愛い子が増えるのは俺も大歓迎だし」
  「あと、ヲ級も大分俺たちの話し方に寄ってきたな」

駆逐棲姫「か、可愛い・・・」

ヲ級「せ、世辞なんていい・・・」

提督「そうか?・・・って痛い痛い。何でお前らは俺の足を踏むんだ・・・?」

五十鈴「ちょっとは自分で考えなさいよ・・・」

提督「・・・ああ、お前らだって可愛いと思ってるに決まってるだろ?」

暁「そういってくれれば良いのよ♪」

雷「今日は楽しみにしてるね」

電「楽しみなのです」

提督「お、お前ら・・・ちょっと苦しい・・・」

妖精「いつの間にやら姫ちゃんたちも混じって提督をもみくちゃにしてるし・・・」

提督(少しはっちゃけたらこうなるのか・・・気をつけよう・・・)

乙ありがとうございます
今回はこの辺にしておきます


暁「も~一人前のレディを待たせるなんて駄目じゃない」

響「そんな事言ってると司令官が来てくれなくなるよ?」

暁「え・・・?やだ、やだよ・・・ぐすっ」

提督「ちゃんと来るから泣くなって・・・」

暁「・・・うん」

響「姉さんにはめられた気がする・・・」

雷「響姉の冗談は冗談に聞こえないのよ・・・」

電「響お姉ちゃんは今日は足のほうで寝るのです」

響「わ、私は司令官に頭撫でてもらわないと寝れないから・・・」

電「なのです?」

提督「はいはい、お前ら喧嘩はすんなって」

雷「・・・もっと激しくてもいいのよ?」(頭撫でられご満悦)

電「・・・ふにゃ~」(同上)

響「ねえ、司令官?私の事嫌・・・」

提督「なわけないだろ・・・冗談でもそんな事言うな」

響「・・・しれいか~ん♪」(司令官に抱きつき中)

雷「ああ、またいつものに・・・」

電「やっぱり二人は仲良しなのです」

暁「すぅすぅ・・・」

雷「暁姉はもう寝てるし・・・」

電「にゃにょです・・・すぅすぅ」

雷「こっちもあっという間に寝てるし・・・司令官、もっと私を構っていいのよ?」

提督「ちょっとこっちに来てくれ・・・動けないから・・・」

雷「ええ・・・良いわね♪」

提督(昼に変な事言ったせいで妙に意識しちまうな・・・)


「・・・れいかん?、ねえ起きてよ・・・」

提督「う・・・ん?暁、何かあったのか?」

暁「司令官がお花を摘みに行きたいかなって思って起こしただけよ」
 「べ、別に怖くて一人で行けない訳じゃないんだからね!」

提督「・・・そうだな。じゃあ一緒に行ってくれるか?」

暁「しょうがないから一緒に行ってあげるわ」


提督「いつの間にやら天気がすごい荒れてきたな」

暁「司令官?ちゃんと居る?」

提督「ああ、いるぞ・・・っと、雷まで鳴り出したか・・・」

暁「し、司令官?て、手を繋いであげてもいいのよ?」

提督「もういいのか?そんじゃ、よろしく頼む」

ちょうど二人が手を繋いだとき、一際大きな雷鳴が轟いた

提督「おお、さっきのは大きかったな・・・って暁!?大丈夫か?」

暁「嫌、止めて・・・私の妹を傷つけないで・・・」

提督「・・・大丈夫だ。お前らを悲しませるようなことはさせない」

暁「・・・ありがと、少し落ち着いたわ」

提督「何かあったのか?」

暁「私が中佐の鎮守府で建造されて、人質となった後、妹たちが中佐に殴られてたことがあったの・・・」
 「その日が今みたいに荒れた天気で雷鳴が轟いていたから思い出しちゃって・・・」

提督「そういうことが思い出せないくらい、楽しい思い出をいっぱい作ってやるからな・・・悪かったな気づいてやれなくて」

暁「これが惚れた方の弱みって足柄さんが言ってたやつなのかしら?司令官がそう言うなら大丈夫だって思っちゃうよ・・・」

提督「俺も多分お前らに惚れてんだろうな、まあどんだけ浮気性なんだって話だが・・・って聞いちゃいねえか」

暁「しれーかん・・・すぅ・・・」

提督「俺に抱きついたまま寝るとは・・・誰も彼も器用なことで・・・」


雷「暁姉、何かあったのかしら?あんなにオープンに甘えるなんて・・・」

電「響お姉ちゃんが二人になったみたいなのです」

暁「司令官?手が止まってるよ?」

響「私ももっと激しくして欲しい」

提督「もう一時間になるぞ・・・ほら、雷たちからも何か言ってやってくれ」

雷「一時間経ったら次は私たちだからね?」

電「暁お姉ちゃんたちだけっていうのはズルイのです!」

提督「いや、まだ朝の4時なんだから寝ても良いんだぞ・・・?」

雷「そうねぇ・・・」

電「・・・こんなのはどうなのです?」

雷「なになに?・・・いいじゃない♪」
 「そうと決まれば姉二人を司令官から引っぺがすわよ」

暁「ふみゃ~♪」 響「~♪」

電「・・・やっぱりこのままやっちゃうのです~」

雷「ちょ、ちょっと、電!?・・・もう、しょうがないわねぇ♪」

提督「ま、待て、膝枕ならいくらでもやってやるからちょっと足を崩させてくれ・・・」

雷「だ~め♪」

電「別に司令官さんの足が痺れている内に司令官さんを好き勝手しようなんて考えてないのです」

提督「はあ・・・どうしてだ?」

雷「だって司令官、ご奉仕とかさせてくれないんだもの」

電「だからその隙にいっぱいご奉仕するのです」

暁「じゃあ私もごほうし?してあげるわ」

響「私も心をこめたご奉仕、してあげるね」

提督「えっ?な、何をする気だ・・・?」


妖精「執務室に来ないから何かあったかと思って来てみれば・・・何やってるのさ///」

この日、暁たちはキラキラしており、演習においてもいつも以上の結果を残した

提督(珍しく朝早く起きたと思ったら頭を撫でろと言われ、いつの間にやらあんなことになるとは・・・)

一方、提督は少し疲れた様子であり、他の艦娘に心配されていたという

~元帥鎮守府~

元帥「どうだった?」

大和「あの・・・その・・・」

武蔵「別に問題などないだろう?」

大和「問題があったような無かった様な・・・」

武蔵「私も気になってはいたが留守番だったんだ」
  「何があったか位教えてくれて良いだろう?」

元帥「そうだな、俺も気になるから教えてくれないか?」

大和「・・・抱きしめてくれるなら良いですよ」

元帥「ほらっ、これでいいだろ?」

大和「・・・はいっ♪これを聞いてください。トラック鎮守府で観測してきた音声データです」

武蔵「当然、私にもやってくれるのだろう?」

元帥「勿論。だが先にこれを聞くほうが先だ」
  「さてと、あいつらはどれだけ仲良くなったかなっと」

「お前らだって可愛いと思ってるに決まっているだろう?」
「俺も多分お前らに惚れてるんだろうな・・・」

武蔵「・・・合成か?」

大和「提督の為にするのに合成なんてするはず無いでしょ・・・」

元帥「何で所々変に音声が途切れるんだ?というより、あいつの声しか聞こえないのは何でだ?」

大和「トラック島の提督以外の音声にすごく強いノイズのようなものが入っていて何も聞こえなかったんです」

武蔵「本当に警戒しているようだな、大和ですら聞き取れない程とは・・・」

元帥「やっぱあいつ相当怒ってるな。にもかかわらず響たちと話してるであろう声は昔のあいつを知ってる奴には思いもよらないものだ」
  「要はあいつも誰かを恋愛対象として見れる様になったってことか」

大和「どちらかというとそのような感情を抱いてもいいと分かっただけではないですか?」

武蔵「提督に聞いた話から考えて頑なに異性からの好意に弱いだけでは無いのか?」

元帥「ああ、そうか武蔵には話してなかったな」
  「あいつが好きって言われると固まるのはあいつが自分がその相手を好きになるって事を認められなかったからだ。だから思考が停止する」

武蔵「あの提督の性格から考えて、自分がそんな感情を抱くなんておこがましいとでも思っていたんじゃないか?」

大和「ほらっ、やっぱり武蔵も分かったじゃないですか」

元帥「大和にトラック島に行かせる前に聞いたときも同じこと言ってたよ」
  「まあ、わかりやすいよな。告白されといて認めてないようだったら殴りに行く所だったが」

武蔵「だから大和に調べに行かせたのか。そして、結果は問題なかったわけだ」

大和「でも、トラック島の提督の声を私たちの提督に変換するだけで・・・」

武蔵「・・・なるほどな」

元帥「お前ら目が怖いぞ・・・?」

翌日、元帥は疲れており彼の秘書艦たちは輝いて居た為、青葉によっていつもの調子で記事が書かれたが、元帥たちからの苦情は無かったという

青葉「あれ?何であの方々が来ないんでしょう・・・これじゃあ色々聞けないじゃないですか・・・」
  「私は一応直属ですが此方からの連絡は特別な場合以外出来ませんし・・・ん?」
  「ま、まさか本当に私が想像で書いたようなことが・・・///」


大和「全く青葉ったら何処で聞いてたのかしら・・・」

武蔵「で、この大量の新聞はどうするんだ?」

大和「勿論保管するに決まってるじゃない♪」

武蔵「・・・悪くないな」

~トラック鎮守府~

提督「失礼するぞ」

大井「あ、提督、いらっしゃいませ♪」

北上「お~本当に来てくれるんだね~」

提督「お前らが来て欲しいって言ってるからな」
  「それに正直お前らと一緒に居るのは楽しいからな」

大井「・・・それをもっと早く言ってくれたら良かったのに」

北上「本当だよ・・・あの時は一人を除いて提督とはある程度距離置いてたんだから」

大井「勿論、提督を嫌っていたわけではないですよ?」

提督「俺の事を好いていてくれたかどうかは置いといて俺が家族としてしか接していなかったからな」

北上「だから、提督が響たちに好きって言われて受け入れたって聞いて吃驚したよ」

大井「でも・・・私は提督が生きていてくれた、それだけでも十分です・・・」

北上「提督とこんな時間を過ごせるなんて・・・本当に嬉しいんだからね?」

提督「そう言ってくれるのは嬉しいんだが、何でそんなに薄着なんだ・・・」(両側から北上と大井に抱きつかれ中)

大井「何でって・・・ねえ、北上さん?」

北上「だって暑いから・・・ね」

提督「まあ、いいか・・・?それじゃあ、明日もあるんだから寝るぞ、おやすみ」

大井「はい、おやすみなさい」
  (ここまでやって駄目なんて・・・まだまだ時間がかかりそうですね・・・)

北上「おやすみ~」
  (何で手出さないのさ~・・・まあ、まだ時間はあるし・・・)

提督(二人とも俺の事を信用してくれてるのかもしれないが・・・)
  (・・・寝れなくなる前に寝よう)

~早朝~

妖精「はあ・・・まだ一人でやってるの?」

提督「ああ・・・こんな書類、あいつらに見せたくない」

妖精「でもさ提督、もしかしたら軍を止めることになるかもしれないんだよ?」

提督「百も承知だ。でもな、妖精さんやあいつらが悲しまない為になら俺は何だってしてやるさ・・・例え国と敵対してもな」

妖精「・・・ふふっ、そうだったね。私も何処まででも付き合うよ。勿論響たちもきっとね」

提督「ありがとな。・・・なあ妖精さん、急になんだが、何人もの女性を愛おしく思うのは、やはり可笑しいだろうか?」

妖精「・・・少し驚いたけど別にいいと思うよ。提督なら誰かを悲しませるような事は無いって信じてるからね」
  (私は対象外かな、多分・・・)

提督「そうか・・・妖精さんは俺に何されたら嬉しいって思うんだ?」

妖精「撫でられるのは大好きだけど・・・っん、どうしたの急に?」

提督「自分が好いた相手には笑顔でいて欲しいからな」

妖精「そっか・・・ありがと♪」

提督「礼を言いたいのはこっちのほうだ」
  「これで、俺も自分の気持ちに正直になれるからな」

妖精「そういや、少し思ったんだけど、提督って凄い惚れ易かったりする?」

提督「どうなんだろうな・・・ただこの鎮守府にいる全員の事が好きだから、多分そうなんだろう」

妖精「惚れやすいってレベルじゃないね・・・」

提督「申し訳ない・・・」

妖精「別に怒ってはないけどね・・・そういえば北上さんたちはほっといて良いの?」

提督「今からばれない様に戻るつもりだ。それじゃあ、また後でな」

妖精「気をつけてね~・・・もう行ったよね」
  「わーいわーい♪提督私の事もちゃんと女の子として見てくれてるんだ♪」(嬉しさの余り転げ回っている)
ミテハイケナイモノ? レア… イイモンミレマシタ…

妖精「わっ!?み、見られてた・・・まあ貴方たちにならいい、かな?」
シンライサレテルヨウデウレシイ… ヒロメヨウトシタジブンガハズカシイ… エイキュウホゾンシマス


北上(これは夢・・・かな?)
  (提督が抱きしめながら頭撫でてくれてる・・・)
  (あ・・・次は大井っちかな?ちょっと寂しいな)

大井(こ、この状態は・・・?)
  (こんなに強く抱きしめられると、心拍数が上がっちゃう・・・)
  (あ・・・もう終わりでしょうか・・・残念です)

提督「起こさないか心配だったけどよかった・・・」
  「心なしか嬉しそうだし嫌がられてはない・・・よな?」

北上、大井(もう少し自身を持って欲しいな(です)・・・)


駆逐棲姫「司令官?何してるんですか?」

提督「ん?ああ、野菜とか育ててるんだよ」

ヲ級「補給は無いのか?」

提督「この島一帯を隠してるせいで普通の奴らには島を見ることさえ出来ないからな」

五十鈴「まだ二人には話していないでしょ?」

阿武隈「話したというより伝わったって言ったほうが良いんじゃない?」

提督「おお、おはよう二人とも。そういや、そうだったな」

五十鈴「私たちみたいな方が異常なのよ・・・」

阿武隈「テレパシーみたいなのが使えるなんておもしろいけどね」

駆逐棲姫「えっと、話についていけないんですけど・・・」

ヲ級(もっと撫でろ・・・)
  「私が今思っていることも伝わっているとでもいうのか?」

提督「おお・・・そうなのか?」

ヲ級「な、何故近づいてくる・・・?」
  「・・・本当のようだな」(もっと・・・)

五十鈴「お二人さんも出来るみたいね」

駆逐棲姫「ヲ級ちゃんだけずるいよ~」

提督「今晩は、よければ二人の所に行かせてもらうからその時に気の済むまでお相手するよ」

五十鈴、阿武隈「・・・!?」

駆逐棲姫「約束ですよ?部屋の片付けしとかないと」

ヲ級「少しだけ期待しておく。それでは」(また撫でてもらえそうだ♪)

提督「楽しみにしとくよ」
  「ん?どうかしたか怪訝そうな顔して?」

五十鈴「・・・変なものでも食べた?」

阿武隈「提督のほうからあんなこと言うなんて・・・」

提督「色々あったんだよ・・・そういや明日の晩飯楽しみにしとくぞ」
  「まあ、好きな奴らが料理を作ってくれるんだから楽しみで当然だけどな」
  「んじゃ、ちょっと俺は住民の所に行ってくるから」

五十鈴「好きってあんな風に言ってくれたの初めてよね♪」

阿武隈「明日は張り切っちゃうんだから♪」


提督「さてと、失礼するぞー?」

駆逐棲姫「あ、どうぞどうぞ~」

ヲ級「茶でも出してやる、ほら」

提督「ありがとな。それじゃあ早速・・・なあこれ何入れた?」

ヲ級「響が提督に飲ませてみて欲しいって渡された液体だ」

提督「あいつか・・・確かに理由を話さなかった俺が悪いが・・・」

駆逐棲姫「ヲ級ちゃん、その液体ってまだ残ってる?」

ヲ級「はい、この容器に入っているものです」

駆逐棲姫「ちょっと飲んでみよ」

ヲ級「ひ、姫!?」

駆逐棲姫「うっ・・・こ、これは・・・」

ヲ級「だ、大丈夫ですか!?」

駆逐棲姫「苦い・・・それに変なにおいもする」

ヲ級「・・・へ?」

提督「ヲ級安心しろ、これは酒だ。毒でもなんでもない」

駆逐棲姫「さけ?」

提督「ああ、そうか、酒なんて深海に無いか・・・」

ヲ級「噂にしか聞いたことがなかったがあれが、さけ、なのか」

駆逐棲姫「そういえば、何で司令官はその、さけ、が駄目なんですか?」

提督「・・・いや、特になんでもないから忘れてくれ」
  「ほらもう寝るぞー?」

駆逐棲姫「ま、待ってくださいよ・・・抱きついちゃいます♪」

ヲ級「変なことするなよ・・・」

提督(ああ、お前らを悲しませるようなことはしないさ)

二人は提督に抱きつき、頭を撫でられながら眠りへと落ちていった

提督(はあ、妖精さんにしか話して無かったツケが来たかな・・・)


妖精「今日は提督と寝れる日だよね?」

提督「というより、俺が自分の部屋で寝るってだけだけどな」

妖精「で、今晩はいつものように?」

提督「ああ、頼む」

妖精「でも、何でそんなに隠すのかなー?」

提督「自制が出来なくなるからあの子たちに嫌な思いをさせかねないからな」

妖精「嫌な思いなんてするわけないよ・・・」

提督「いや、妖精さんはすぐに逃げようと思えば逃げれるが他のやつらは違うだろ」

妖精「だから、提督になら何されても良いってここの鎮守府の皆は思ってるって何回も言ってるでしょ?」

提督「ある程度分かってはいるんだが、どうも長年の癖が抜けなくてな」

妖精「まあ、提督らしいけどね。にしても困った体質だよね」

提督「自分の大切な人たちを守れるようになったんだ、それぐらい我慢するさ」


北上「ねえ、響?」

響「何だい?」

北上「提督ってさ、お酒とか毎日のように飲んでたよね?」

響「ああ、そうだったね」

大井「それが、他の子に聞いてみたら飲んでる所見たことがないって言うじゃないの」

北上「で、何か理由があるんじゃないか、ってね」

響「言われてみれば確かに変かもしれないね」

大井「だから、貴女に調べてみて欲しいのよ」

北上「提督が無理に我慢してるとかだったら嫌だし、響は昔よく一緒に飲んでたし」

響「・・・何でそのことを知ってるのかな?」

北上「夜に凄く嬉しそうな顔して執務室にウォッカ持って行ってたら誰でも分かるよね」

大井「北上さんの言う通りよ。いつもは無関心そうな顔してたのにね」

響「・・・調べるからこの事は皆には言わないでよ?」

北上「別に聞かれなきゃ言う必要もないでしょ」

大井「提督が何か我慢なさってないか知りたいだけだもの」

響「・・・了解。今晩司令官の部屋に行ってみるよ。それじゃあね」

北上「頼んだよ~・・・ん?これって響に提督の部屋に夜行かせることになるだけじゃ・・・」

大井「・・・提督の事を想うあまり、あの子に抜け駆けさせちゃいましたね」


響「さてと、何故か分からないけど補給物資の中にあったウォッカを持って来たのはいいんだけど」

ドア(火急の場合を除いて入室を禁ずる)

響「これは火急ではないよね・・・でも気になるな・・・」

妖精「ん?響、どうかしたの?」

響「司令官とお酒でも飲もうかと思ってきたんだけど」

妖精「あー・・・ねえ、響はありのままの提督を受け容れられるよね?」

響「勿論。司令官は何があっても大好きな司令官だよ?」

妖精「やっぱり提督は気にしすぎだよねー」

響「どういうこと?」

妖精「この部屋に入れば分かるんじゃないかな?別に入っても怒られないから」

響「え・・・うん。司令官?失礼するよ」

提督「ん?・・・響、何か用か?」

響「あの、昔みたいに一緒に飲みたいなって・・・」

提督「ちょうど飲みたいと思っていたところなんだが・・・」

響「やっぱり駄目、かな?」

提督「・・・いや、久しぶりに誰かと一緒に飲むのも悪くない、か」

響「本当にいいの?」

提督「ああ、ただ、万が一俺がお前の嫌がる事をしそうになったら気絶させてくれ」

響「・・・ふふっ、司令官が私にしてくれることは何でも嬉しいから気絶させる必要はないじゃないか」

提督「あのな、俺は酒が入ると自制が一切利かなくなっちまうんだ」

妖精「そのことを気にして響たちの前ではお酒類飲まないようにしてたんだよ」

響「そんな事、気にしないでいいのに・・・」

提督「でもな・・・」

響「何より、私の大好きな司令官は心の底から私たちの事を大切に思ってくれてるって知ってるからね」

提督「・・・ありがとな、響。んじゃ、その持ってきてくれた酒で一緒に飲むか」

響「じゃあ私は司令官の膝の上に・・・」

妖精「私は肩に~。あ、あと提督は一杯までだよ?」

提督「この身体のせいだろうが酔いが凄く長引くからな。抑えるさ・・・多分」

乙ありがとうございます

今日はこの辺で失礼します


響「それじゃあ早速・・・」

提督「って、それよく見たらウォッカじゃないか?」

響「司令官が昔良く飲んでたのがちょうどあったから持ってきたんだ」

提督「・・・ウォッカなんて補給物資に含まれてたか?」

響「補給物資を届けてくれた人が、元帥からのお届け物です、って」

提督「珍しくあいつが気を使ってくれたのか・・・」

妖精「飲まないの?」

提督「いや、いただくさ・・・やっぱりおいしいな」

響「そうだね・・・」

妖精「そういや、響ってお酒とか大丈夫なんだね」

響「・・・不死鳥の名は伊達じゃない」

提督「いや、以前俺より先に潰れてただろ・・・」

妖精「そういう提督も今では誰よりもお酒に弱いよね~」

提督「でも酒を飲むのは好きなんだよな」

響「司令官?さっきからやけに手の動きが激しいような気がするんだけど・・・」

提督「お前が可愛いのが悪い」

響「し、司令官!?」

妖精「ね、提督がお酒を皆の前で飲まないようにしていたら大変なことになるでしょ?」

響「あっ、だ、駄目だよ司令官・・・首筋は・・・はぁはぁ・・・」

妖精「あ、これ響も変なスイッチ入っちゃったかな」

提督「ほら、妖精さんも」

妖精「だ、駄目だよ、私まで駄目になっ・・・ちゃった♪」

響「しれーかーん?手が止まってるよー?」

妖精「・・・提督♪」

響「むー・・・っん」

妖精「なっ・・・」

響「・・・ぷはっ、おいしかった?」

提督「ああ、ご馳走様」

響「えへへ、しれーかん、大好き♪」

妖精「てーとくー、私も構ってよー」

~翌朝~

妖精「・・・って事があったんだよ」

五十鈴「で、こうなった、と」

阿武隈「羨ましいじゃない!」

暁「べ、別に羨ましくなんてないんだから!」

雷「酔ってる司令官の介抱・・・いいわね♪」

電「司令官さんは大丈夫なのです?」

北上「いやー聞いてとは頼んだけど・・・」

大井「一緒に飲んで、更に同じ布団で寝るなんて・・・」

妖精「あはは・・・」

提督「ん?・・・おお、どうした皆集まって?」

阿武隈「提督がなかなか起きてこないから見にきたんですよ・・・きゃっ!?」

五十鈴「阿武隈が布団の中に引きずり込まれた・・・!?」

妖精「今の提督は欲望に忠実だよ」

暁「お酒ってすごいのね・・・」

駆逐棲姫「おはよー・・・どうなってるの?」

ヲ級「提督の布団・・・」

響「しれーかん♪・・・すぅすぅ」

阿武隈「提督・・・私、抱き心地良いでしょ?」

~説明中~

五十鈴「・・・で、そんな提督が酒に弱いのにたくさん飲んだから」

暁「今日の昼ぐらいまでこんな状態らしいわ」

駆逐棲姫「それであの夜も・・・」

ヲ級「悪くなかった・・・」

雷「私たちの時も一緒に飲んでもらいましょ」

電「なのです!」

北上「お酒、用意しとかないとね」

大井「もちろんです♪」

~???~

大将A「やはりあいつはどこかに隠れているようだな」

中将「そのようです。それにしても何故自分が生きていると分かるようなまねをしたのでしょうか?」

大将B「トラック島一帯が消失した次の日に送ってきた書類のことか?」

中将「はい」

大将A「あの書類はあいつに自ら軍を辞めさせるために用意したものだ」

大将B「律儀に送ってくるとは馬鹿な奴だ。これであいつは軍属を外れ、軍からの支援を受けることも出来まい」

中将「ですが、わざわざ向こうが書類を送ってきた理由が分かりません」

大将B「あいつの艦娘を研究素材として提供しろという書類だ。怒ってムキにでもなっていたのだろう」

中将「それだけが理由なのでしょうか?」

大将A[・・・宣戦布告だ」

中将「なるほど・・・でしたら、計画の実行を急がなければなりませんね」

大将B「此方も新たな戦力を手に入れている。あとは元帥どもを引きずり下ろすだけだ」

大将A「だが、元帥も勘付き初めているはず。即急に行動を開始する必要がある」

中将「了解しました。数日のうちに準備を整えます」

大将A「抜かるなよ、元帥に先手を打たれると此方も厳しいからな」

ここ数レス色々と飛ばしましたがご了承ください

また、友人たちの所に新たに配属する艦娘は此方で勝手に決めさせていただこうかと考えています

今日は時間があれば更新します

~トラック島鎮守府~

暁「むー」

雷「暁姉、なにむくれてるのよ?」

電「響お姉ちゃんが司令官さんの布団で寝てたのが羨ましかった、とかなのです?」

暁「ぜ、全然そんなんじゃないんだからねっ!」

五十鈴「今日は提督の部屋にお邪魔しようかしら?」

阿武隈「賛成賛成~」

北上「阿武隈っちはさっき散々堪能してたけどね~」

阿武隈「き、北上さん、別に良いじゃないですか・・・」

北上「いや、別にちょっとからかっただけだよ、楽しんできてね~」

大井「なるほど・・・此方から出向くというのも・・・いいわね」

駆逐棲姫「お酒で誘惑すればいいのかな?」

ヲ級「そうです、酔わせて、人間達が言う、お持ち帰り、というやつです」

妖精「変な知識もあるんだね・・・」

響「もー、さっきみたいに構ってくれて良いって言ってるじゃないか」

提督「酔いが醒めてきたみたいで少し自制心が・・・これで我慢してくれ」

響「・・・またしてくれる?」

提督「ああ、いつか、な」

響「楽しみにしてるからね♪」

妖精「提督たちは提督たちで何かやってるし・・・」


~元帥鎮守府~

元帥「・・・どうにも最近、不穏な空気が鎮守府全体に漂っている気がしてならない」

大和「確かにそうですね」

武蔵「やつらがやけに静かなのは確かだ」

元帥「鹿岡たちに一応伝えといてくれ。生気を失った目をしている艦娘のような存在に出会ったら逃げろ、と」

大和「まさか、あの研究が・・・」

武蔵「実用レベルまで進んだということか・・・」

元帥「あくまでも憶測に過ぎないけどな。だが、用心するに越したことはないだろ」

大和「そのように伝えておきます」

武蔵「あと鹿岡提督たちから戦力増強の許可をもらいたいとの要望がきていたぞ」

元帥「そうだな、許可する、と伝えといてくれ」

大和「!?・・・先ほどトラック島鎮守府の提督の辞職届を受け入れたとの連絡が入りました」

武蔵「民衆への発表は3日後にすると、大将たちから連絡も入っている」

元帥「先手を打たれたな・・・鹿岡たちの安全を最優先に行動する事とする」

大和「承知しました。あの4名を除いて横須賀鎮守府の提督たちが大将に付いてしまっているため伝達は最重要機密として行います」

武蔵「過去の過ちを繰り返す・・・か。5年前の惨劇を繰り返すだけだろうに」

元帥「いつの時代も正義の反対はもうひとつの正義、ってことだ・・・」
  (提督よ・・・お前は少し優しすぎた。そして俺は甘すぎたみたいだな・・・)

~トラック鎮守府、夜~

提督「・・・失礼する」

五十鈴「あら、いらっしゃい。お疲れみたいね?」

提督「酒飲み過ぎちまったからな・・・」

阿武隈「もー限度を弁えないからですよ」

提督「いや、本当に申し訳ない・・・」

阿武隈「そ、そんなに暗い顔しないで下さいよぉ・・・」

五十鈴「もう、そんな顔しないでよ。貴方は私の認めた提督なのよ?」

提督「五十鈴・・・ありがとな」

五十鈴「いいのよ」

阿武隈「何で提督と五十鈴姉さんが良い雰囲気になってるのよ!」

提督「良い雰囲気?」

五十鈴「貴女は昼間あんな良い目に遭ったんだから少し位いいじゃない」

阿武隈「むー分かったわよ・・・じゃあ提督、寝るときは昼みたいに強く抱きしめて欲しいです」

提督「そんなに強くしたか?片腕だし・・・」

五十鈴「そうね、しっかりと抱きしめてもらわないと♪」

提督「あんまり強くするとな、そのなんだ、色々とまずいんだが・・・」

阿武隈「じゃなきゃ、こっちからぎゃーって抱きついちゃうんだから♪」

提督「・・・分かった。これくらいでいいか?」

五十鈴「悪くないんじゃない?」

阿武隈「あたし的にはOKです!」

提督(俺的にはOUTなんだが・・・疲れてるし大丈夫か)
  「じゃあ、明かり消すぞ。おやすみ・・・」


~早朝~

提督「これで、本当にこの鎮守府にきてくれるんだろうか?」

提督は独り言を言いながら工廠へと向かった

提督「妖精さん、少し建造を頼む」

妖精「うん、初めての建造だってこの子たち喜んでるよ」

提督「あと、建造を行う際に資材にこのティーカップを追加してくれるか?」

妖精「えっと、大丈夫みたいだけど・・・変な事するね」

提督「まあ、これであいつが来てくれるかは分からんけどな」

妖精「・・・何か理由があるんだね」

提督「ああ」

妖精「ん、どったの?・・・提督、建造に使う資材あの子たちが勝手に決めちゃったみたいなんだけど」
コレデダイジョブ ビビットキタ オマカセ

提督「ああ、大丈夫だ。そんじゃ、よろしくな」

~横須賀?~

「これが問題の奴らの仲間の一人か・・・」

??「これで、これでお姉さまを自由にしていただけるんですよね・・・?」

「ああ、私の昇進が確定したらな・・・気分はどうだ、鹿岡提督?」

男は拘束されている女の方を見て言った

鹿岡「・・・貴方たちって本当に馬鹿ね。それに私をどうこうしたところで何も変わらないわよ」

「・・・お前の艦娘を私が自由に扱えたら、どうなると思う?」

鹿岡「私の家族に何するつもりよ・・・!」

「ほれ、入って来い」

妙高「提督っ!ご無事でしたか・・・」

足柄「ふざけた真似してくれるじゃない・・・」

羽黒「し、司令官さん・・・」

那智「そこのお前・・・私たちの司令官に何かしたら、分かってるだろうな?」

「おお、怖い怖い。さてと、早速この薬を使って私のための人形になってもらおうか・・・」

??「は、話が違います!他の子には手出ししないって・・・」

「私が被害を受けるかもしれないのだ、それを防いで何が悪い」

??「そんな・・・いくらなんでも酷いです!」

「黙れ!役に立たない奴が口を出すな!」
「ああ、そうだ。この薬は中将殿でさえ入手を禁止されているのだ。だから、手に入れるためにお前の姉には犠牲になってもらったんだった」

??「え・・・嘘・・・」

「もうここにお前の姉は居ないんだよ!どうだ、自分の夢が打ち砕かれた気分は」

??「そ・・・んな、お姉さま・・・」

「はっはっは、物の分際で心など持つからだ」
「・・・さてと、とりあえず那智、お前ににこの薬を使うとするか」

那智「っち!司令官さえ人質にとられてなければ!」

「あいつと引き換えにひとつだけ手に入った強力な薬だ。注射してすぐにお前は自我を失う」
「私は優しいからな。何か言い残してもいいんだぞ?」

男は薄気味悪い笑みを浮かべながら注射器を片手に那智に問いかけた

那智「そうだな・・・ならひとつ、おやすみ」

「何を言うかと思えば・・・!?がはっ!」

男の身体を鈍く光る刃が貫いた

鹿岡「ごめんね、比叡。貴女のお姉さん助けられなかったわ」
  「那智たちもごめんね。嫌な思いさせて」

「な、何故だ・・・あれは艦娘でさえも壊すことは出来ないはず・・・」

鹿岡「貴方が知る必要はないわ。おやすみなさい・・・」

鹿岡が刀を振ったのと同時に男は気を失い倒れた

妙高「・・・どういうことか説明してもらえますよね」

足柄「あと、こいつに何をしたのかも、ね」

羽黒「司令官さん、本当によかった・・・ぐすっ」

那智「全く・・・肝が冷えたぞ?」

鹿岡はトラック提督や元帥に剣術を叩き込まれた、というのは話を読んでたらわかるけど
それ以外に人間離れした特殊能力持ちなのかな


鹿岡「あはは・・・ごめん、ちょっと肩かして」

那智「お、おい!?」

鹿岡「いやー、流石になれないことすると疲れるわねー」

妙高「だから、いったい何をしたんですか?」

鹿岡「ちょっと本気出しただけよ、あーあ、また提督に怒られる・・・」

足柄「もうちょっと具体的に説明して欲しいわね・・・」

鹿岡「肉体改造とリミッターが外れてるってだけ」

羽黒「リミッターが外れてる・・・?」

「自らの身体を省みず普段以上の力が出せるって事だ」

那智「な、貴様は・・・」

鹿岡「はは、ごめんね、提督」

提督「ったく、ほら、こっちこい」

鹿岡「え?ええ・・・」

提督「・・・頼むから無茶しないでくれ」

鹿岡「な、ななな何を・・・//」

提督「こんなもんか・・・無茶ばっかりしやが・・・って・・・」

響「お疲れ様、司令官。あと那智さんたちもお久しぶりです」

那智「元気そうで何よりだ」

妙高「響ちゃん、皆とは仲良くしてる?」

足柄「ちょっと大人びたかしら?」

羽黒「響ちゃん、楽しく生活できてますか?」

響「皆とは仲良くやっていますし、毎日楽しいですよ」

鹿岡「あ、あの、その、提督にお礼言っといて、くれると・・・」

響「伝えておきます。では、司令官を連れて帰らなくてはならないので失礼しますね」

足柄「き、消えた・・・?」

妙高「凄い速さですね・・・」

那智「注意してないと何が起きたか分からんな」

鹿岡「・・・はー、落ち着いた。全く、急にあんなことされたら・・・///」

羽黒「あ、あの、さっきの司令官さんは何をしたんですか?」

鹿岡「んとね、提督の再生力を少し分けてもらっただけよ」

那智「ああ、だから札がそんなにあるのか」

鹿岡「まあ、提督も疲れてたみたいで、気を失っちゃてたけどね」

足柄「あら、自分を犠牲にしてでも助けてもらえるなんて、よかったわね提督」

鹿岡「・・・ええ」
  (それにしても、響のあの力・・・私も早いとこ那智たちの事もっとよく知ってあげないとな・・・)


羽黒「あ、こんなのんきに話してる場合じゃないです!比叡さんは・・・?」

比叡「だ、大丈夫です・・・きっとまたお姉さまに会える、そんな気がしますから」
  「鹿岡司令、どうぞ解体でも何でもしてください・・・」

鹿岡「どうしてよ?必要ないじゃない」

比叡「必要です!・・・私は貴女に嘘をつきました、貴女の良心を利用しました・・・」

鹿岡「でも、お姉さんを助ける為だったんでしょ?」

比叡「はい・・・でも、お姉さまは、私がそんな事をして助けたとしても喜んでくれません」
  「きっと、すごく怒ります・・・今になって分かりました・・・」

鹿岡「いいじゃない、結果として私たちは無事だった、貴女のお姉さんは助けられなかったけど・・・」
  「私は貴女を解体なんてするつもりはないわ」

比叡「でも、私に居場所なんて、もう何処にも・・・」

鹿岡「居場所がなければ作ればいいのよ。ねえ、皆?」

那智「そうだな・・・比叡、これから頼りにさせてもらうぞ」

比叡「え・・・?」

妙高「私たちの鎮守府に来るんですよね?よろしくお願いします」

比叡「でも、私は貴女たちの司令に・・・」

羽黒「結果的に司令官さんは無事でしたし、それに家族が増えるのは楽しいです♪」

比叡「どうして・・・?」

足柄「だって提督は気づいてたんでしょ、比叡が脅されてるって」

那智「そうでもなければ私たちの司令官が不覚を取るはずがない」

妙高「提督の優しさは皆が知っていますし」

羽黒「でも、わざとだって分かってても不安だったんですけどね・・・」

鹿岡「そりゃあ分かっていたけどね、でも、少しこそばゆいわね・・・」

足柄「それに提督も想い人に抱きしめられて・・・痛い・・・」

鹿岡「あんたがいちいち余計なこと言うからでしょ」

比叡「・・・ああ、こんな司令のことなんですね。お姉さまが仰られていたのは・・・」
  「皆さん、これからよろしくお願いします。あと、気合!入れて!司令に付いて行きます!」

鹿岡「よろしくねー」

那智「気になるのだが、司令官はどうやって拘束を外したのだ?」

鹿岡「ああ、あれね、もともと比叡が片腕は自由に動かせるようにしておいてくれたのよ」

比叡「見た感じ普通の女性の方でしたから・・・」

足柄「実はとんでもない鬼女だものねー・・・痛い・・・」

妙高「足柄・・・貴女も懲りませんね」

羽黒「司令官さんは鬼なんかじゃないですよ?」

鹿岡「あとは刃物があればアレくらい余裕よ」

那智「流石は私たちが認めた司令官、というわけだ」

>>207
この様な感じで大丈夫でしょうか?

あとまた忙しくなりそうですので更新は不定期になりそうです


妙高「そういえば、この鎮守府の他の子たちは・・・」

比叡「・・・もう、私以外いませんよ」

妙高「そう、ですか・・・」

鹿岡「もー、妙高、話を重くしちゃ駄目じゃない」
  「・・・少なくともここは潰れた、それでいいじゃない?」

妙高「・・・はい」

鹿岡「さてと、私たちの家に帰りましょうか」

那智「ああ・・・なあ、司令官?」

鹿岡「なに?」

那智「今回の件、なんて元帥に報告するんだ?」

鹿岡「あー・・・そうだ、帰ったら比叡の歓迎パーティでもやりましょ!勿論お酒もありで」

比叡「え・・・?あ、ありがとうございます!」

妙高「逃げましたね」

那智「そうだな」

足柄「いいじゃない、楽しそうだし」

羽黒「仲がよくなるのはいいことだと思います♪」

鹿岡「そこー早く来ないと置いてくわよー?」

~トラック鎮守府~

提督「さてと、今日の訓練はここまでだ。良く頑張ったな、風呂沸かしてあるから身体を休めてくれ」

~浴場~

北上「あー疲れた・・・」

大井「貴女たちよく平気そうな顔できるわね・・・」

暁「暁は一人前のレディなんだから当然よ!」

響「不死鳥の名は伊達じゃない」

雷「司令官のためだもの!」

電「頑張るのです!」

北上「・・・ねえ、何でこのちびっ子たちこんなに元気なの?」

暁「レディに対してちびっ子なんて失礼しちゃうわ、ぷんすか!」

大井「まあ、そのことは置いといて、実際なんでなの?」

阿武隈「提督に思いっきり甘えられるから・・・かな?」

五十鈴「それに提督自身が訓練というか演習相手してくれるのも久しぶりだし」

駆逐棲姫「司令官に指揮してもらうのも悪くなかったよね」

ヲ級「・・・そうですね」

北上「あの二人も何かきらきら?してるし」

大井「でも、私たちも提督の役に立てるなら・・・」

提督「失礼するぞ?」

北上「て、提督ーーー!?」

大井「な、何でお風呂に・・・!?」

駆逐棲姫「あ、司令官だ♪」

ヲ級「あんまりみるな・・・恥ずかしい///」

阿武隈「これだよ、響たちが元気だった理由」

五十鈴「最初はびっくりしたけど悪くないわよね」

北上「えー・・・」

提督「北上、隣失礼するぞ」

北上「・・・そだね」

大井「・・・ですね」

暁「私も司令官の近くに行く~」

響「司令官の隣は譲れない」

雷「司令官のお世話は私がしてあげるんだから!」

電「司令官さん・・・あの、その・・・」

阿武隈「あの子たちいっつも楽しみにしてるからねー」

五十鈴「まあ、私たちも人の事言えないけどね」

駆逐棲姫「司令官の傍って何だか安心するね」

ヲ級「・・・否定はしません」

~横須賀二号鎮守府~

南雲「さてと、元帥から許可ももらいましたし、そろそろ建造しましょうか」
  「資材をどれくらい使うかは三人に任せますね」

雲龍「分かったわ」

南雲「できれば、空母の子2人と駆逐艦の子1人でお願いしますね」

時雨「夕立に会えるかな・・・」

鳳翔「はい。きっと会えますよ」

南雲「皆、よろしくお願いしますね」

鳳翔「では、建造指示が終わったらお昼ごはんにしましょう」

南雲「私は少し外に出てきますね」

雲龍「提督、私も一緒に行ってもいいかしら?」

南雲「ええ、私は海を見ていますから何かあったらすぐ教えてくださいね」

時雨「うん、それじゃあ二人ともまた後で」

鳳翔「簡単なものですし30分ぐらいで出来ると思います」

南雲「はい、楽しみにしておきますね」


雲龍「それで提督、何かあったの?」

南雲「・・・はい。どうやら彼らの研究は変なところに行き着いてしまったようです」

雲龍「変なところ?」

南雲(艦娘のような存在を作り出すのではなく、艦娘自体から感情を奪った・・・)
  「そういうことです」

雲龍「・・・提督はどうするの?」

南雲「私はいつまでもあの人の味方です」

雲龍「ふふっ、私もいつまでも提督についていくわ」
  「時雨や鳳翔さんも必ずついていく」

南雲「そこまで断言してしまっても良いのですか?」
  「・・・私も貴女たちを頼ってしまいますよ?それに大変ですよ?」

雲龍「ええ。私たちの提督は貴女しか考えられません。あと、言ったでしょ、私たちが提督を支えるって」
  「そうよね、時雨、鳳翔さん?」

時雨「提督には本当に感謝してるんだ。嫌って言ってもついていくよ」

鳳翔「私も閣下の命令を無視してでもついていきますよ」

南雲「・・・ありがとう」

雲龍「二人が来たって事は、お昼ごはんが出来たって事かしら?」

時雨「今日は僕のつくったおにぎりと」

鳳翔「おうどんにしてみました」

南雲「はやく行きましょう、楽しみです♪」

雲龍「本当に提督はうどんとおにぎりの組み合わせが好きなのね」
  (よかった・・・昨日より大分元気になってくれた)

南雲「ええ、皆が心を込めて作ってくれたものですから尚更です」

時雨「提督、少し元気が出たみたい」(小声)

鳳翔「心配は不要でしたね」(小声)

乙ありがとうございます

今回みたいに1週間近く更新できないときもあると思います
1週間以上更新できなさそうなときは一応報告だけはするつもりです

乙ありがとうございます

今日か明日には更新できると思います

~トラック鎮守府~

??「出てきてすぐに自由にしてもイイと言われましたが・・・」
  「やれることなんてある訳無いデース・・・」

~執務室~

提督「ちょっと工廠行って来るわ」

響「何かあるのかい?」

提督「ああ、新しい家族を迎えにな」

響「私も行ってもいいかな?」

提督「ああ。それにしても元気だな、他の皆は疲れて寝てるってのに」

響「私はもっと厳しい特訓してもらってたからね」

提督「それもそうか・・・さてと、行くか」

~工廠~

??「それにしてもここは何処デショー?」
  「日本ではなさそうデスが・・・」

響「此処はトラック島だよ」

??「そうなんデスかー・・・って響じゃないデスか!」
  (まあ、覚えてはいないデショウが・・・)

響「ふふっ、久しぶりだね・・・金剛」

金剛「!?・・・そういうことデスか・・・」
  「ここの提督はいい人デスか?」

響「うん、私の大切な人だよ」

金剛「響にもスプリングが来たんデスネ」
  「私はあの提督の事が未だに忘れられないデース・・・」

響「・・・司令官、そんな所で隠れてないで出てきたら?」

提督「いや、別に隠れていたつもりは無いんだが・・・」

金剛「提督・・・?私の知ってるあの提督デスか・・・?」

提督「恐らくな・・・久しぶりだな、金剛」

提督が言い終わらないうちに金剛は提督に抱きついた

金剛「提督ぅ・・・会いたかった、ずっと会いたかった・・・!」

提督「悪かったな、色々と遅くなった」

金剛「本当です・・・でも、しばらくこのままでいさせてくれたら許してあげます・・・」

提督「ああ、気の済むまでやってくれ」

響「提督の前だと口調が少し変わるんだね」

金剛「提督がこっちの方が好きって言ってくれたからデー・・・です」

提督「お前に無理して欲しくないから、好きな様に話してくれ」

金剛「・・・了解です!えへへ~提督ぅ~♪」

響「むー・・・」

提督「おいおい、そんな膨れるな」

響「・・・別に膨れてなんてないもん」

提督「ほら、これで勘弁してくれ」

響「何度も同じ手に・・・えへへ♪」

金剛「駄目みたいですネー。ふふっ、やっぱり提督といると楽しいです」

提督「ああ、俺も大切な子と一緒にいるのは楽しい」

金剛「・・・よろしくお願いします///」

提督「?・・・こちらこそよろしくな」


提督「まあ、そういうわけで今日から家族になった金剛だ。仲良くしてやってくれ」

金剛「金剛デース!ヨロシクオネガイシマース!」

暁「暁型の姉の暁です。よろしくお願いします」

雷「暁姉、無理にお姉さんしなくてもいいのよ?あ、雷です。よろしくね」

電「無理は駄目なのです。電です。よろしくお願いします」

暁「私ってどう思われているのかしら・・・」

五十鈴「少なくとも好かれてるわよ。ああ、私は五十鈴よ、よろしくね」

阿武隈「阿武隈です。よろしくね~」

金剛「そっちの二人は北上と大井デスネ?」

北上「・・・ああ、そういうことか、久しぶり~」

大井「お久しぶりです」

金剛「あと・・・深海棲艦!?」

ヲ級「別に危害を加えるつもりはない」

駆逐棲姫「えっと、私たち司令官に助けてもらって・・・」

金剛「そうでしたか・・・なら家族デスネ♪」
  「そういえば・・・提督は何処行ったデース?」

ヲ級「あいつなら、さっき響と何処かに出かけて行ったぞ?」

金剛「なっ!?・・・そういえば提督に何かあったのデスカ?」

大井「ああ、そのことでしたら・・・」

~大井説明中~

金剛「oh・・・要は提督に愛を伝えたら返してくれるってことデース?」

北上「まあ、響の事はことさら大切にしているけどねー」

金剛「それは仕方ないデース、響は提督が初めて会った艦娘デスシ」

阿武隈「でも、私たちにも本当によくしてくれるのよ」

暁「だから皆司令官が好きなのよ」

金剛「やっぱり、提督は昔のままデース・・・本当に再会できて良かった・・・」

五十鈴「最後のほうがよく聞こえなかったんだけど・・・」

金剛「聞こえなくても問題は無いデース♪」

~日本本土?~

提督「結構かかったな」

響「此処って・・・」

提督「お前と俺が初めて会った場所だ」

響「え?初めて会った場所は海上じゃあ・・・あ」

提督「思い出したか?」

響「私たちが初めて会った場所だ・・・まだ司令官が軍に入ったばかりの頃に・・・」

提督「正直忘れていてくれてもいいんだがな」

響「そうかい?私にとっては司令官に、暖かい人に初めて出会った大切な思い出だよ?」

提督「さっきまで忘れてただろ・・・」

響「毎日が楽しくて幸せで、昔の事を思い出す余裕が無かったんだよ」

提督「はあ、適当にごまかすなって・・・まあ良かった、約束は果たせてるようだし」

響「約束・・・?」

提督「気にしないでくれ」
  (恥ずかしくてたまったもんじゃない)

響「確かあの時は、司令官はカチコチに緊張してて・・・あっ・・・」

何かに思い当たったのか、響の顔は真っ赤になった

提督「おい、真っ赤だけど大丈夫か?」

響「うん・・・そういえば、あの時の返事まだしてなかったね」

提督(思い出したのか・・・)

提督はこめかみに手を当てながら俯いていた

響「不束者ですがよろしくお願いします」

提督「・・・後悔しても知らんぞ」

響「後悔なんてしないさ」

提督「それに、今までの生活と何ら変わらなくないか?」

響「そうなの?」

提督「・・・これまで以上に頼らせてもらうし支えてもらう事になるだろう」

響「勿論そのつもりだよ♪」

~横須賀3号鎮守府~

「提督ー私の艦載機どうかな?」

平賀「良く整備されていると思うぞ。ただ、この部位は・・・」

夕張「こうしちゃっても・・・」

「なるほど・・・」

睦月「瑞鳳さん、馴染むの早いねー」

五月雨「色々いじくるのが好きみたいだし気が合うんだと思うよ」

「お二人ともおはようございます」

五月雨「あ、霧島さん、おはようございます」

睦月「動いても大丈夫なんですか?」

霧島「ええ、本当に皆さんには感謝しています」
  「でも、まさかあのようなことが行われていたなんて・・・」

睦月「まあ、此処ではそういうことは気にせず過ごしてほしいのです」

五月雨「最近少し嫌な感じがしていて・・・」

霧島「そうですね、それにしてもあちらは何をしているんですか?」

瑞鳳「私の艦載機が気になるんですか?」

霧島「違うわよ、貴女そのことについて話し始めたら止まらないのに何で聞くのよ・・・」

瑞鳳「霧島さんはどれだけ私が九九艦爆の良さについて語っても分かってくれないんです」

平賀「こだわりなんて他人から見たら些細なことだ」

夕張「だから私たちは他人から理解されないのよ・・・」

睦月「だって提督は霧島さんにマイクを兵装として装備させようとしてたし」

五月雨「夕張さんは提督にばれないような・・・ふぇ?」

夕張「五月雨ちゃん?何か言ったかしら?」

五月雨「な、何も言ってないです」

平賀「何の話だ?」

夕張「提督は気にしなくていいんです!」

平賀「お、おう」

霧島「・・・此処はいいところね、何となくだけど暖かい」

瑞鳳「そうですね、前いたところとは違う・・・」

睦月「お二人が元気になられたようで良かったです」

五月雨「他の鎮守府とは違うんですよ、毎日が楽しいんですから」

夕張「もー提督、何でこの機械バラしちゃうんですか」

平賀「これ、何だと思う?」

夕張「あ・・・そうだ、私買い物に行かなきゃ、行ってきまーす!」

平賀「逃げたな・・・にしても何で俺の使うような機械に盗聴器なんて仕掛けるかね・・・」

霧島「・・・本当に仲がいいんですね」

瑞鳳「夕張って・・・」

睦月「はい、よく分かりますよね」

五月雨「でも、夕張さんはばれてないつもりなので・・・」

霧島「勿論です。そこらへんは分かっているつもりです」

瑞鳳「面白そうなんだけどなー」

睦月「二人とも馴染めたみたいで良かったね」(小声)

五月雨「うん、表情も明るくなってきたし」(小声)

平賀「おーい、そろそろ演習始めるぞー?」

霧島「じゃあ、行きましょうか」

瑞鳳「夕張はどっか行っちゃったけど・・・」

睦月「大丈夫ですよ」

五月雨「夕張さんは提督との約束は必ず守りますから」

~トラック鎮守府~

提督(明日、大将たちが何かするつもりのようだ)
  (そして、その事はあいつらに危害を与えるかもしれない・・・か)


阿武隈「何か考え事でもしてるの?」

提督「ああ、少し・・・な」

五十鈴「どこからどう見ても少しじゃないんだけど?」

北上「また隠し事?」

大井「提督が私たちの事を思ってくれているのは分かりますが・・・」

金剛「提督が傷つくことだけは許しませんよ?」

提督「分かってるさ・・・ただお前らを傷つけない為にどうするか、とか色々考えてしまってな」

「でも、司令官には考えがあるんじゃないのかい?」

提督「だが響、下手したらお前が・・・」

響「大丈夫だよ、司令官の事信じてるから」

提督「いや、万が一の事を考えたら・・・」

「司令官?そんなんじゃ駄目よ!」

「司令官さんはもっと自分に自信を持ってもいいと思うのです」

「全く・・・姉の私が信じているんだから響が司令官の事を信じていないわけ無いでしょ?」

提督「・・・そうだな。響、少しついてきてくれ」

二人は妙に緊張した面持ちで部屋を出た

阿武隈「一体どうなってるの?」

暁「えっと、響に聞いた話だと、司令官って魂を別の肉体に移したって言ってたでしょ?」

五十鈴「ええ、確かそうだったわね」

暁「それで色々あって司令官は札?を使えるようになったんだけど・・・」

雷「その札を使える量には限りがあるそうなの」

北上「限り・・・ねぇ」

大井「でも提督はこの島周辺をどうにかできるぐらいの札があったんじゃないの?」

雷「その札は数十枚らしいわ、妨害するだけだからそんなに数が要らないみたい」

電「で、ここからが大切なのですが、司令官さんは身体を札にできるのですが最近札になりにくくなりつつあるみたいなのです」

金剛「提督に何かあったのデスカ?」

電「司令官さんを人としての形で保っている部分は札に出来ないそうなのです」

暁「それで、今までに司令官は札に出来る部分をほとんど使っちゃったみたい」

阿武隈「じゃあ提督はもう札を使えないってこと?」

暁「時間が経つか何か司令官の魂を何処かに憑依させとけば・・・」

五十鈴「でもそれで万が一にでも身体を作っている部分の札を失ったら・・・」

北上「アウト・・・って事だよねー」

大井「その事がさっき提督が考えていたことと関係があるってこと?」

雷「明日、司令官の友人の皆を助けに行くそうよ」

金剛「じゃあ、提督に残ってもらって私たちが・・・」

電「司令官さんはそんなこと絶対に許してくれないのです・・・」


提督「それで、本当にいいのか?」

響「いいよ、それで。司令官が無茶するよりはずっと良い」

提督「そうか・・・それじゃあ今から試すことを確認するぞ」
  「まず、俺の肉体を構成している部分以外の札をお前と同化させる」

響「その時に私の自我がどうなるか分からない、だったよね」

提督「ああ、さらに残った俺の方の肉体は、今までと違って脆くなる」

響「脆くなるって言っても常人離れしてることに変わりはないじゃないか」

提督「あとは、試してみないと分からんからな、それじゃあやってみるか・・・」


駆逐棲姫「ん、あれは?」

ヲ級「此処の指揮官と・・・響ですか」

駆逐棲姫「二人して何やってるんだろう・・・」

ヲ級「!?姫は見てはいけません!」

駆逐棲姫「わわっ、ヲ級ちゃん、何も見えないよ?」

ヲ級(あの二人は何をやっているのだ・・・姫にあのようなことはまだ早いのです・・・)


提督「大丈夫か?」

響「うん。でも、これって本当に提督が言ってたようなことになるの?」

提督「俺が平常心を失えばありうる。例えば・・・」

響「!?司令官、これって・・・」

提督「ああ、俺が誰にも見せたことが無いどす黒い部分だ・・・ってなに泣いてるんだ?」

響「やっぱり司令官は馬鹿だよ・・・こんなに辛い目に遭っていたのに・・・」

提督「普通こんなこと知ったらどん引きしないか?」

響「どうして?私は司令官の事を信頼してるし、司令官の事を傷つけた人たちが許せない・・・!」

提督「お前が怒ることはない。何度も言うが俺はお前達に笑顔でいて欲しい」

響「司令官が笑ってくれないと私たちは少しも笑えないよ」

提督「・・・大丈夫だ、お前らが居てくれるから俺は俺らしく居られる」
  「あの日、妖精さんやお前に会わなかったら・・・」

「大本営を潰しに行ってた・・・とか?」

提督「はあ・・・妖精さんには隠し事は出来ないな」

妖精「提督の事はしっかりと見ているからね」

響「それで、あんなこと考えていたんだね」

妖精「あれ?響から提督っぽい感じが・・・」

提督「まあ、今、響と俺はひとつになっているようなもんだからな」

妖精「へー、ってことは響も札が使えるようになったの?」

響「うーん似たようなものかな。一時的に私と司令官の思考が一致しているだけで」

提督「札を操っているのは俺だけどな」

妖精「ふんふん、じゃあ提督と響はどうやって合体?したの?」

提督「それは・・・だな」

響「・・・///」

妖精(一体、何したの!?)

~少し前~

金剛「結局、提督はどうするつもりなんデショー?」

北上「ちびっ子たちは何か聞いてないの?」

大井「貴女たちなら何か知ってるんじゃないの?」

暁「一人前のれでぃーに対してちびっ子だなんて、失礼しちゃうわ!」

雷「それが、私たちも響姉から話を聞いただけだから・・・」

電「響お姉ちゃんも知らないみたいでしたし・・・」

阿武隈「気になるなー・・・」

「皆集まって何してるの?」

五十鈴「あ、妖精さんじゃない、ちょうどいいところに来たわね」

妖精「どうかしたの?」

阿武隈「提督と響の様子を見てきてくれない?」

妖精「提督に用があったから別にいいけど、直接見に行った方が早くない?」

金剛「ちょっと事情がありマシテー・・・」

妖精「うん?・・・まあいいけど・・・」

~現在~

妖精(結局、何かすごいことになってたとは・・・)

提督「そういや、頼んでた物は何とかなりそうか?」

妖精「うん、何とか明日までには用意できそう」

響「それにしても司令官も無茶なこと頼むね」

提督「妖精さんには感謝してるよ」

妖精「あれ、何で響が知ってるの?」

提督「今の状態だと俺と響の思考とか感情とかを共有してるからな、隠し事は出来ないんだ」

響「勿論、私もね」

妖精「なるほど・・・ねえ、響、聞きたいことがあるんだけど・・・」

響「司令官の事なら何でも教えるよ・・・」

提督「変なとこで結託しないでくれ・・・」

響「・・・冗談だよ。司令官の信頼を裏切るまねはしたくない」

妖精「ちぇ~、まあ、私も同じだけどね」

提督「はあ、まあいい。んじゃ、明日の事について少し説明しにいくか・・・」

~横須賀4号鎮守府~

高山「さてと、どうするかな・・・?」

「提督、何かお考えですか?」

長月「あ、あの、もう出歩いても大丈夫なんですか?」

望月「長月姉、本人が止めて欲しいって言ってるんだからさ・・・」

皐月「敬語は止めていつも通りで、ね?」

「あの、お願いします。距離を置かれているようで何か寂しいです・・・」

長月「わかり・・・分かった。榛名さん、すまなかった」

榛名「ありがとうございます・・・私はもう一人じゃないんですよね?それと、皆さんのお役に立てますか?」

高山「うん、君はもう一人じゃないし、僕も十分助けられてるよ」

長月「司令官を甘やかすのは止めて欲しいがな」

望月「えーいいじゃん、榛名さんにはあたしも本当に助けられてるんだしさー」

皐月「司令官と望月はだらけすぎだよ・・・」

長月「・・・なあ、榛名さん、何とかこの二人を働かせられないだろうか?」

榛名「別に榛名はお二人はこのままでいいと思います。何だか家族って感じがして・・・」

長月「・・・それなら好きにしてくれて構わない」

高山「うんうん、つい数日前に艦隊に加わったばかりだけど、上手くやれそうでよかったよ」

皐月「あ、そうだ、榛名さん、今から甘味でも食べに行こうよ」

望月「あ、お金の事なら心配要らないよー。司令官が出してくれるからさー」

高山「はいはい、食べたくないってくらい食べてきていいよ、いってらっしゃい」

榛名「はいっ!ありがとうございます」

長月「私は少し司令官と話があるから先に行っといてくれ」

皐月「はーい」望月「りょ~かい」榛名「お先にいただいてきますね」


高山「用って何かな」

長月「全く、ちょっと手を見せてみろ・・・」

高山「・・・はあ、敵わないな」

長月「消毒するから動くなよ?」

高山「いたた、もっと優しくして欲しいなー」

長月「司令官が悪いんだよ・・・」

高山「ごめんごめん、で、用事って何?」

長月「あんまりとぼけると怒るぞ」

高山「分かった分かったから怒らないでよ・・・少し前に話した事そのままだよ」

長月「そうか・・・勝率は?」

高山「正直言って勝つことは不可能かな、今の段階では、だけど」

長月「何があっても私は司令官についていくよ・・・それが例え海の底であったとしても」

高山「大丈夫だよ、誰も沈まないし沈めない。僕の家族は傷つけさせない」

長月「司令官の事信じてるよ・・・それじゃあ、私の用も済んだし私たちも行こう」

高山「そうだねー」
  (死んだ目をした艦娘・・・か。嫌な予感が当たってないといいけど・・・)

~甘味屋~

望月「うー気持ち悪い・・・」

皐月「調子に乗ってそんなに食べるからだよ、ねえ榛名さん?」

榛名「・・・っはあ、どうかしましたか?って望月ちゃん大丈夫!?」

望月「あたし、もう駄目かも・・・」

榛名「入渠?それより先に提督に・・・」

皐月「大丈夫だから落ち着いてよ、単純に食べすぎだから」

榛名「そうでしたか・・・本当に良かったです」

望月「あのー、心配掛けてごめん」

皐月「流石に罪悪感があるみたいだね」(小声)

望月「いや、あんな嬉しそうな顔されたら感じないほうがおかしいって・・・」(小声)

榛名「いえいえ、では、榛名は残りをいただきますね」

望月「見てるだけで胸焼けしそう・・・」

皐月「やっぱり、戦艦の人は食べる量が違うね」

~日本本土?~

大将A「首尾はどうだ?」

大将B「まあまあってとこだ。あいつら一人一人に6隻は使い捨てで出せる」

大将A「我々の鎮守府の警備の方は?」

中将「それぞれの鎮守府に12隻、予備として6隻配備してあります」

大将B「全く、通常の鎮守府運営をしたまま、奴らを始末するのも面倒だな」

大将A「かといって万が一にでも我々の鎮守府が何者かの襲撃を受け壊滅でもしようものなら」

中将「我々の方が国民からの支持を失うことになる」

大将A「深海棲艦の奴らも警戒しなければならないからな、仕方あるまい」

大将B「まあ、奴らを消すのに6隻も捨て駒がいれば十分だろうがな」

大将A「作戦の決行は明朝、トラック島鎮守府の指揮官の裏切りを公表してからだ」

中将「それとほぼ同時に各鎮守府と元帥に対して捨て駒を派遣し拘束する」

大将B「抵抗した場合は沈めても構わない、理由など謀反というだけで十分、だったな?」

大将A「ああ」

大将B「くくく、やっとやつらを始末できる」

中将「・・・それでは私はこれで失礼します」

大将B「俺もあいつらを躾にいってくる」

大将A「ああ、任せた」

~トラック島、夜~

阿武隈「今日説明受けて明日に決行かー」

五十鈴「それにしても提督、良くこんな大事なこと私たちに任せたわよね」

阿武隈「それだけ私たちの事を信頼してくれてるって事でしょ」

五十鈴「分かってるわよ、終わったら何かしてもらうけど」

阿武隈「私も構ってもらえればそれでいいかなー」


北上「いよいよ明日だねー」

大井「北上さんと離れ離れになるのは嫌だけど」

北上「私たちも恩は返しとかないとね」

大井「終わったら提督には何かに付き合ってもらいましょうね」

北上「結構楽しみだねー」


金剛「提督には誰一人として近づけさせないデース」

ヲ級「張り切っているな」

駆逐棲姫「ヲ級ちゃんも張り切ってたよね」

ヲ級「・・・当然ですよ」

金剛「提督の信頼にはしっかりと応えマス」

駆逐棲姫「明日はがんばろー、そして司令官に褒めてもらおー」


暁「えっと、私は明日北上さんと一緒に行くんだったわね」

雷「暁姉・・・それは私で暁姉は大井さんとでしょ」

暁「知ってたし、妹が作戦内容理解してるか確かめただけだし」

雷「電、暁姉のこと頼んだわよ」

電「電の本気を見るのです!」

暁「もー長女を馬鹿にするなんて・・・あれ?そういや、響は?」

電「それなら・・・」


響「・・・」

提督「・・・」

妖精「ねえ、いつまで引っ付いてるの?」

響「いいじゃないか、補給は大切だ」

妖精「はいはい・・・それじゃあ私はいくよ」

提督「・・・無理を言ってすまない」

妖精「気にしないでいいよ、その代わり終わったら遊んでもらうからね」

提督「分かってるよ、おやすみ」

妖精「じゃあね、おやすみー・・・」

響「・・・私はしばらくこのままでいさせて欲しい」

提督「好きにしてくれ・・・」

~横須賀一号鎮守府、夜~

鹿岡「あんたたちしっかりと準備しときなさいよー」

妙高「はい、一応艤装の整備などはしておきました」

那智「重要書類も言われたとおり全て処分しておいた」

足柄「この鎮守府で働いてもらっていた人たちもある程度お金を渡して故郷に帰ってもらったわ」

羽黒「周辺に怪しい人は見かけませんでした」

比叡「書類の偽装も問題ありません」

鹿岡「それじゃ、私たちはもう少ししたら出発するから、少しの間休んでおきなさい」


~横須賀二号鎮守府、夜~

南雲「さて、どうしたものでしょうか・・・」

「ごめんなさい」「すみません」

南雲「いえいえ、2人ともそんな顔しないでください」

時雨「僕たちが頑張れば良いだけさ」

雲龍「私も精一杯頑張るわ」

鳳翔「だいたい貴女たちにはそのことを気にしなくても良いって言ったはずですよ、飛龍、蒼龍?」

飛龍「そういってくれると嬉しいんですけど」

蒼龍「やっぱり気になっちゃいますよ」

鳳翔「まったく・・・夕立ちゃんを見てみなさい?」

夕立「えへへ、今回は時雨に任せるけど、次は夕立も頑張るっぽい」

時雨「うん、楽しみだな」

蒼龍「私たちは夜に動くんですよね」

飛龍「空母の私たちはほとんど何もできないんじゃないですか?」

南雲「大丈夫ですよ、雲龍も鳳翔も自分ともう一人を守るだけでよかったら問題はありませんから」

鳳翔「確認したいんですが、深夜に出発するのは鹿岡提督と南雲提督だけですよね?」

南雲「ええ、何故か私たち二人だけやけに監視の目が厳しいんですよ」
  (私たちより平賀さんたちの方がよっぽど注意しておくべきだと思うんですけど)

雲龍「準備が出来次第またここに集まってくれると助かるわ」

南雲(・・・雲龍に台詞とられました)


~横須賀三号鎮守府、夜~

平賀「元帥さんもやけに急に言いやがるぜ、せっかく作った物も少ししか持って行けないじゃねえか」

夕張「もーそんな文句ばっかり言ってないで早く準備しちゃいましょうよ」

五月雨「結局私たちはどこに行くんだろう?」

睦月「うーん、南の方としか聞いてないなー」

霧島「向上した霧島の戦闘力、早く司令に見せたいですね」

瑞鳳「私もだけど霧島さんも段々この鎮守府に染まってきたわね」

平賀「んじゃ明日までに準備済ましとけよー」

~横須賀4号鎮守府、夜~

高山「うーん、何かいやな予感がするんだよね・・・」

長月「どうかしたのか、司令官?」

高山「なんとなくだけど、今回は元帥に頼れない気がするんだ」

皐月「横須賀のトップだから、監視の目も厳しいってこと?」

高山「というより、今回の彼らの目的が僕らではない気がするんだ」

望月「じゃあ、元帥のことを狙ってる?」

皐月「でも、話を聞く限り元帥がやられちゃうようなことはないと思うんだけど・・・」

榛名「・・・でも私は嫌な噂を聞いたことがあります」

高山「艦娘に改造を施し自我を奪うってのかな?」

榛名「・・・はい」

高山「まあ、仮にそのような艦娘相手でも元帥なら大丈夫だよ」
  (自我を奪うってだけなら・・・だけどね)

長月「・・・私はこの後司令官と最終確認をするから先に休んでおいてくれ」

榛名「わかりました。おやすみなさい」 皐月「おやすみー」 望月「眠い・・・」


長月「で、結局のところどうなんだ?」

高山「・・・平賀と協力して半々、ってところかな」

長月「司令官、それは勘?」

高山「勘と信頼、あと願い・・・ごめんね、僕たちの見通しが甘かったみたいだ」

長月「大丈夫だ。私たちも司令官も負けるつもりはない、そうだろ?」

高山「・・・うん、そうだね。それに僕たちにはもうひとつ希望が残ってる」

長月「そうか・・・なら安心だな。すまない、部屋に戻る前に寝てしまいそうだ・・・」

高山「それじゃあ、僕らも寝ようか、おやすみ・・・」


~トラック鎮守府、夜~

提督「五十鈴、阿武隈、鹿岡のことを頼む」

五十鈴「任せといて、提督のお願い、聞いてあげる」

阿武隈「提督のおかげで私は救われた。今度は私が提督の助けになるんだから!」

提督「ありがとう・・・大井、暁、電、南雲を頼んだ」

大井「私もあの人には借りがありますし、提督の願いですし、本気でやらせてもらうわ」

暁「私に・・・任せておきなさい・・・むにゃむにゃ」

電「暁お姉ちゃん・・・眠そうなのです」

提督「・・・電、暁を寝かせてやれ。雷と暁、電を入れ替える」

電「でも、良いのですか?大井さんと雷お姉ちゃんの二人になってしまいますよ?」

提督「問題ない。大井が思った以上にやる気みたいだからな」

大井「失礼な、私は北上さんと提督の為なら全力で行きますよ」

提督「ありがとな、雷も準備できたみたいだな」

電「はわわっ、お姉ちゃんいつの間に!?」

雷「暁姉が眠そうだったから念のため準備して待機してたのよ。それで、司令官に名前を呼ばれた気がしたから急いでここまで来たの」

提督「まあ、何はともあれ助かった。雷、大井とともに南雲を頼む」

雷「任せて、司令官がもっと私に頼ってくれるよう頑張るわ!」

提督「情報が不確かではあるが俺の親友が危険な目に逢うことも否定できない」
  「お前らに苦労をかけるがよろしく頼む」

電(気になっていましたが、司令官さんの背中で響お姉ちゃんが寝てるのです。・・・羨ましいのです) 暁「zzz」


北上「ねえ、提督、作戦決行は明日だって言ってなかったっけ?大井っち達が出発してからもう1時間くらいたったけど日付変わってないよ?」

提督「ああ、予定を少し早めた。一応全員に伝えたとは思うが・・・」

北上「いや、うん、伝わってたから問題はないんだけどさ、珍しいね、提督が一度決めたことを変更するなんて」

提督「十分考えた後にさらに検討を加えたまでだ」

北上「・・・大丈夫だって、提督の大切なものはもう誰にも壊させやしないからさ」

提督「すまないな、苦労をかける」

北上「気にしないで良いって~、終わった後にその背中にいる子がやってもらってるようなことしてくれれば良いから」

提督「実際に何をしろと・・・」

北上「ん~、じゃあまたそのときにでも考えとくよ」

提督「・・・はあ、お手柔らかに頼む」

北上「んじゃ、私もあのちびっ子たちを迎えに行ってきますかねーっと」

提督「ああ、そうだ、暁にこいつを渡しといてくれ」

北上「はいよーっと、さっきの約束忘れないでよねー」


提督「さてと、俺らも準備するか」

響「・・・そうだね。あと、司令官が考えてるようなことは絶対にさせないからね」

提督「ただの冗談だ。あいつの事だから、最も近くの平賀と行動を共にするとしか考えられないしな」

響「ふふっ、分かってるよ。それに、私たちも絶対に司令官を悲しませるつもりはないからね」

提督「・・・本当にお前らには頭が上がらないな」

響「気にしないで良いさ、司令官にはたくさんのモノをもらってるから、そのお礼だよ」

提督「そうか・・・ありがとな」

~本土付近、海上~

阿武隈「もう本州が見えてきたわねー」

五十鈴「そうね、あっという間にここまで来ちゃったわね」

阿武隈「提督が言うにはここら辺で待機してれば良いみたいだけど」

五十鈴「敵は見つけ次第、撃破しておけばいいんでしょ?」

阿武隈「・・・電探の反応を見る限り、その必要はありそう」

五十鈴「潜水艦が4に戦艦が2、ってとこかしら」

阿武隈「取り合えず戦艦から片付けちゃいますか」

五十鈴「・・・自我を奪われてる可能性があるから気は抜かないようにね」


那智「あいつらに見つからないように、こんな時間に出たんじゃ、なかったか・・・!」

鹿岡「あいつらもなかなかやるわね、こっちの考えはお見通しって事かしら?」

妙高「本当に数が、多いですね・・・!」

羽黒「何で向かってくるのは錬度が明らかに低い子ばかりなんですか・・・!」

足柄「気分が悪いったらありゃしないわ!」

比叡「うう、私はまだ動いちゃ駄目なんですか?」

鹿岡「ええ、貴女にはこの後、やってもらいたいことがあるから」


~横須賀2号鎮守府~

南雲「皆さん、準備はできましたか?」

雲龍「ええ、今なら監視の目も若干緩んでいるはず・・・」

飛龍「万が一敵に見つかった場合は・・・」

蒼龍「鳳翔さんや雲龍に頼らざるを得ない、か」

鳳翔「向こうに此方の出方を読まれている可能性もありますが、そうなると少し危ないですね」

夕立「夕立もできるだけ頑張るっぽい!」

時雨「無茶はしないでよ?」

南雲「では参りましょうか・・・お二人もお助けいただけますか?」

大井「ええ、恩は返す主義ですので」

雷「司令官の友人を助けないわけないじゃない」

雲龍「あら、久しぶりね」 鳳翔「元気そうで何よりです」 時雨「久しぶりだね」

飛龍「まったく気づかなかったわ・・・」

蒼龍「この鎮守府に着てから驚くことばかりね・・・」

夕立「時雨は気づいてたから驚かなかったっぽい?」

時雨「いや、ただ慣れてるだけだよ」

南雲「気配をほとんど消していましたから、気づかなくても仕方ないですよ」

雲龍「提督、早く出発したほうが良いんじゃない?」

南雲「分かってますよ。皆さん、よろしくお願いしますね」

~本土付近海上~

鹿岡「・・・大体片付いたかしら」

那智「だが、気味が悪いな・・・」

妙高「此方を消耗させるのが目的だったようですね」

羽黒「許しません・・・!」

足柄「落ち着きなさい、冷静さを欠いては駄目」

「これ位消耗させれば十分だろう」

比叡「誰ですか!」

「これから死んでいくやつらに教える必要はないだろう」

鹿岡「貴方頭おかしいんじゃない?追い詰められたのは貴方でしょ」

「あれが本隊だとでも思っていたのか?・・・出て来い」

だが、一隻の船から発せられた指揮を執っていると思われる男の声は空しく響くだけであった

「どういうことだ・・・どうして大将殿から預かった部隊と連絡が取れない?!」

??「どうしてかしらねー」 ??「不測の事態でも発生したんじゃない?」

「お、お前らは・・・ちっ!撤退だ!」

五十鈴「逃げ足だけは速いのね・・・」

阿武隈「もー中破状態じゃなければ逃がさないのに!」

鹿岡「比叡?」

比叡「やっと出番ですね!・・・主砲、斉射、始め!」

放たれた砲弾は男の船の機関部付近に直撃した

五十鈴「・・・お見事、運が良ければ誰かにその内拾われるでしょ」

阿武隈「私たちも正直あんなのと関わりたくはないから、ね」

鹿岡「へー、機関部を狙って航行不能にしたのね」

比叡「航行不能になったのは運が良かっただけです。まだまだお姉さまには及びません」

鹿岡「とにかく良くやってくれたわ、ありがとう」

那智「なあ、電探に反応はないが早くこの海域を離れてしまったほうが良いのではないか?」

妙高「そうですね、私たちも正直厳しいですし・・・」

五十鈴「鹿岡提督、取り合えず着いて来てもらっても良いでしょうか?」

鹿岡「ええ、お願いするわ」

羽黒「足柄お姉ちゃん、ありがとうございます。あのままだったら私・・・」

足柄「いいのよ、家族なんだから。それに貴女の気持ちも嫌ってほど分かってるわよ」

阿武隈「・・・やっぱり鹿岡提督の艦隊もいい雰囲気ですねー」

鹿岡「でしょ、私の自慢の子達なんだから」

~トラック島鎮守府~

提督(憑)「北上たちも行ったし、鹿岡、南雲との合流も確認できたし俺らも出るか」

響「そうだね・・・ねえ司令官」

提督(憑)「ん?」

響「服を弄るのは、あの、その・・・恥ずかしい」(ゴスロリ風)

提督(憑)「そうか・・・可愛いのになー」

響「司令官、お酒飲んでる?」(メイド服)

提督(憑)「飲んでないが憑依中は俺の思考が隠せないからな、仕方ない」

響「・・・ふふっ、なら仕方ないね♪」(和服)
 (司令官に好き放題されるのも悪くないな・・・)

~トラック島鎮守府~

金剛「提督ぅー」

提督「ん、どうした?」

ヲ級「さっきからやけに嬉しそうだな」

駆逐棲姫「何か良いことでもあった?」

提督「ああ、とりあえず鹿岡、南雲とは合流できたみたいだからな」

金剛「何か隠してないデスかー?」

提督「何のことだ?」

ヲ級「・・・ゴスロリって何?」

提督「・・・ど、どこでそんな言葉知ったんだ?」

駆逐棲姫「ついさっき司令官が考えてたよ?めいど、とか、わふく、とか」

金剛「・・・響と何してたデース?」

提督「いや、あの・・・俺の妄想だ」

金剛「えっと、妄想デスかー?」

提督「ああ、どうやらこの状態だと隠したいことまで考えてることが丸分かりになるみたいでな」

ヲ級「なるほど」

駆逐棲姫「隠し事なんてしないでいいのになあ」

提督「最低限のプライバシーは守らせてくれ」

金剛「まあいいデース。とりあえず寝まショー?」

提督「何で俺の布団に入ってるんだ?」

金剛「気にしたら負けデース」

ヲ級「周囲の見回りは任せておけ、何かあったら連絡する」

駆逐棲姫「夜が明けたら今度は私たちの番だからね?」

提督「好きにしてくれて良いが・・・今の俺は歯止めが利かないからな?」

~横須賀2号鎮守府周辺~

南雲「はあ、やっぱり待ち伏せされてましたか」

雲龍「艦載機はこの暗さじゃやっぱり使えないわね」

鳳翔「私たちは自分の身を守ることに集中しましょう」

飛龍「あの二人は私たちと同じ空母だよね?」

蒼龍「そのはずだけど、戦艦を素手で大破させる空母なんて聞いたことないよ」

時雨「夕立、大丈夫?」

夕立「なんとか、大丈夫っぽい」

雲龍「・・・気になることがあるからって別行動してる北上たちは大丈夫かしら?」

南雲「多分本隊の足止めをしてくれているのでしょう」

飛龍「大丈夫なんですか?敵本隊に対してたった2人で・・・」

蒼龍「確かに尋常でない威圧感がありましたけど・・・」

戦闘が落ち着いてきた頃、どこからか男の声が聞こえてきた

「全く、数の上で圧倒していながら一隻も沈められないとは役立たずどもが・・・」

夕立「誰っ・・・!?」

鳳翔「隠れてないで姿を見せたらどうです?」

「お前らに姿を見せずともお前らをここで始末すれば私の昇進は確実だ・・・今、沈めてやるよ」

時雨「君の察しの悪さには失望したよ」

「・・・気でも狂ったか?今から死ぬお前らに教えてあげよう」

南雲「何をです?」

「私が指示を出せば、お前らの真横に控えている大将殿直属の艦隊がお前らに攻撃を仕掛ける」

雲龍「それがどうかしたのかしら?」

「よっぽど沈みたいらしい・・・おい、応答しろ」

??「・・・はい、なんでしょうか?」

「指示した通り作戦を決行しろ」

??「・・・お断りします」

「なっ・・・!兵器の分際で命令に逆らうか!」

??「正直貴方になんか命令されたくありません」

南雲「ふふっ、声が戻ってますよ・・・それと見つけましたよ」

「お前の指揮官は私だぞ!」

雷「・・・私の司令官はあの人だけよ!」

南雲の指揮の下、雲龍たちが男の船に接近した

「き、貴様は・・・」

雷「あんなひどい事をするような人の声なんて聞きたくもないわよ」

男の乗っている船を包囲した後、南雲は男に対して話しかけた

南雲「どうしますか?そちらの戦力はなくなったようですけど・・・」

「・・・私が何の備えもせず此処まで出てきたとでも思っているのか?」

鳳翔「な、其処にいる子は・・・!」

「ん、こいつのことか?我々の事を嗅ぎ回っていたから捕まえて縛り上げたまでだ」

そういって男は縛られている艦娘を踏みつけた

南雲「・・・彼女を解放しなさい」

「ん、何か言ったか?」

南雲「彼女を、青葉を解放しなさい・・・!!」

「なら降伏してもらおうか・・・なに命は助けてやるさ」

雲龍「貴方、見通しが甘いわね」

「負け犬の遠吠えか?」

南雲「どうでしょうか?」

南雲は先ほどまでと打って変わって涼しい顔をしてそう言った。
それと同時に男の船が揺れた

「何事だ!?」

??「止めてくれません?私を苛立たせるの」

「な、なぜお前が此処に・・・がはっ!」

大井「今回は生かしといてあげるわ」

男は大井に蹴り飛ばされ壁にぶつかり意識を失った

大井「はあ、中破させられるなんて油断してたわ」

雷「本当よ、司令官に要らない心配かけちゃったじゃない」

飛龍「中破状態であの動き・・・」

蒼龍「飛龍「確かに・・・あらかじめ知ってたみたいでしたよね?」

雲龍「そうですよ。南雲提督は人の心が読めますから」

蒼龍「そうでしたね・・・」

大井「貴方達に説明している時間は無かったから南雲提督にだけ伝えました」

雷「事は急を要していたから・・・ごめんなさい」

南雲「謝らないでください。お礼を言いたいぐらいなんですから」

鳳翔「お二人が敵本隊を叩いて下さったおかげで私たちの被害は非常に軽微なものに抑えれましたし」

夕立「その通りっぽい。本当に助かったんだから」

大井「たかが戦艦数隻と重巡数隻です。感謝される様な事はしてません」

雷「自我を失っていたから自分が傷つこうが仲間が沈もうが砲撃してきたから、私たちも被害を受けちゃいましたし・・・」

時雨「それでも助かったよ、ありがとう」

南雲「嫌な風ですね・・・早いとこ此処を離れましょう」

雲龍「そうね。青葉のもいることだし早く休みたいわ」

大井「とりあえず、ご同行をお願いします」

南雲「ええ、お願いしますね」


雷「大井さん、ちょっと照れてました?」

大井「な、何言ってるのよ、そんなわけ無いじゃない」

雷「そういうことにしときます」

大井「あ、貴女ねえ・・・」


~横須賀3号鎮守府~

平賀「おい、お前今何時だと思ってんだ・・・」

高山「朝の3時かなー」

平賀「はあ・・・で、どうしたんだ?」

高山「とりあえず今日は一緒に行動しようかなって」

平賀「また勘か?」

高山「そんなとこー」

よっしゃ待ってた

平賀「・・・お前のとこの子たちは?」

高山「隠し通路を使って全員此処に連れてきて今布団で寝かしてるよ」

平賀「よくあんな通路使って此処まで来れたな」

高山「かなり昔に作ったみたいだからいつ崩れてもおかしくなかったからねー」

平賀「何往復したんだ?」

高山「往復なんてしてないよ?榛名が起きて手伝ってくれたからね」

平賀「榛名?お前のとこって駆逐艦ばかりじゃなかったか?」

高山「いろいろあってねー。長月たちを起こさないように慎重に移動したから結構大変だったんだよー」

平賀「本当に家族には甘いんだな」

高山「それは君もでしょ?」

平賀「・・・それもそうだな」

高山「あとあの通路僕達が通った後崩れちゃったんだよねー」

平賀「そうかい・・・にしても上がずいぶん前に作った通路が役に立つとはな」

高山「昔はああゆう人目につきにくい通路が必要だったんだろうね」

平賀「この鎮守府が海と山にしか面してないから碌な理由じゃないだろうな」

高山「確かに3、4号鎮守府は1,2号鎮守府よりあの施設の近くにあるからね」

平賀「まあ、あんだけ崩れそうになってたんだから10年以上使ってないんだろうな」

高山「ちょっと僕達が通っただけで崩れちゃったからねー」

平賀「なあ、それって本当に偶然か?」

高山「さあ?どうなんだろうね」

平賀「はあ、まあいい。とりあえず少しの間だがお前も体を休めておいたほうがいいんじゃないか?」

高山「そうさせてもらうねー」

平賀(こいつの勘は無駄によく当たるからな・・・あいつらも手段を選ばなくなってきたか?)

~数時間前、元帥鎮守府~

元帥「青葉と連絡は取れたか?」

大和「・・・取れていません」

元帥「ったくあの馬鹿は・・・もっと自分の身を大事にしやがれ」

武蔵「作戦はどうするのだ?」

元帥「今更変更はできない。予定通りお前らは最大戦速でトラック島に向かえ。もちろん無理のない範囲でな」

大和「鹿岡提督たちの航行の妨害になるものの排除も兼ねてですね・・・」

武蔵「やはり提督を一人残すのは心配だ・・・大和か私が提督の護衛を」

元帥「駄目だ。鹿岡たちに何かあったら俺はあいつに顔向けできない。信頼しているからこそお前ら二人に頼むんだ」

大和「ですから、私一人でも十分に・・・」

元帥「今回だけでいい、俺のわがままを聞いてくれ・・・」

武蔵「・・・了解した。現時刻より作戦行動に移る」

大和「・・・お説教はこの作戦が終わったあとにします。御武運を」

~深夜3時ごろ、横須賀?~

大将A「彼らからの連絡はまだなのか?」

大将B「やつらには十分な戦力を与えたはずだが・・・」

中将「未だに彼らからの連絡はありません。また一部の艦娘に持たせていた発信機からの信号も途絶えています」

大将A「つまり彼らは失敗した、ということかね?」

大将B「はあ、あれだけの戦力がありながら・・・役に立たんやつらだ」

中将「作戦に支障があるとの判断から発信機を取り外しているということも考えられませんか?」

大将A「ふむ・・・考えられなくもないか。中将、今から発表を行う朝6時までに事実を確認し報告するように」

中将「承知いたしました。すみませんが・・・」

大将B「なんだ?」

中将「・・・いえ、何でもありません。失礼しました」

大将B「しっかりとやれよ、あいつが大事だったらな・・・」

中将「・・・失礼いたします」


大将B「未だに中将は真実に気づいてないとはな・・・便利なやつだよ」

大将A「10年以上前のことを未だに引きずっているようだな」

大将B「本当に扱いやすいやつだ・・・いい駒を拾えたもんだ」

大将A「・・・だといいがな」


~同時刻、横須賀3号鎮守府近海~

北上「ねえ、暁は鎮守府を出るとき提督に何て言われたのー?」

暁「べ、別になんでもないわよ」

電「うう、やっぱり戦いは嫌いなのです・・・」

暁「大丈夫よ。お姉ちゃんがしっかり守ってあげるからね」

電「・・・ありがとう、なのです」

北上「何か私だけふざけてるみたいじゃん」

暁「違うの?」

北上「ひどいなー傷ついちゃったなー」

電「き、気にしなくてもいいのです。北上さんはいつものままでいてくれたほうが落ち着くのです」

北上「それって喜んでもいいの?」

電「なのです!」

暁「・・・司令官に言われた鎮守府にそろそろ着くわ」

北上「そっか・・・二人は先に行って偵察しといて」

電「北上さんは?」

北上「だるいからだらだらと行くよ」

暁「・・・分かったわ。行くわよっ電!」

電「了解なのです!」


北上「はあ、提督も余計なことを・・・ああ、恥ずかし」

二人を先に行かせたあと北上は転進しながら呟いた

北上「待ち伏せかー見つけちゃったからには放っておけないよねー」

ぼやきながら北上は戦闘態勢に入った

北上「貴女たちは何にも悪くないけど・・・沈んで?」
  (駆逐艦連中には絶対に見せられないよねえー、自分と同じ顔をした深海棲艦もどきなんてさ・・・)

今更ですが>>240を訂正させてください
蒼龍「飛龍「確かに・・・あらかじめ知ってたみたいでしたよね?」

↑のところは

蒼龍「それにまるで示し合わせていたみたいに良いタイミング・・・」

飛龍「確かに・・・あらかじめ知ってたみたいでしたよね?」

として読んでいただけると幸いです。

>>243
待っていてくださりありがとうございます。
そういってくださると嬉しい限りです

~トラック島、近海~

鹿岡「本当に何にもないように見えるわね」

阿武隈「確かにそうですよね」

那智「お、おい、急に海が荒れだしたぞ!?」

五十鈴「気にせず私たちの後についてきて」

妙高「嵐の中を進むというのもあまりしない経験ですね」

足柄「ほんと、すっごい雨風ね」

羽黒「だ、大丈夫なんでしょうか?」

鹿岡「・・・大丈夫みたいよ、ほら」

那智「さっきまでの嵐が嘘みたいだ・・・」

五十鈴「とりあえず鹿岡提督はあそこに見える鎮守府に向かってください」

阿武隈「入渠施設などは整っているはずです」

妙高「もともとこの島にあった鎮守府でしょうか?」

足柄「それにしては妙に新しい気がするんだけど・・・」

羽黒「あ、あの・・・」

「おー、もう最初の組が帰って来る頃かー」

五十鈴「あら、妖精さんじゃない、お疲れさま」

阿武隈「また提督に何か頼まれたの?」

妖精「うん、ちょっとね」

鹿岡「ねえ、この鎮守府って何時できたのかしら?」

妖精「うーんと一昨日くらいだったかな」

鹿岡「・・・はあ、やっぱり敵わないなあ」

那智「どういうことだ?」

鹿岡「簡単に言うと、五十鈴たちの提督はこうなることを予測していたってことよ」

五十鈴「その通りです。理由に関しては”俺が招いたことだ”としか言ってくれませんでしたけど」

阿武隈「しつこく聞いても、”大将を罵倒した”としか言ってくれないですし・・・」

鹿岡「まあ理由に関しては後で彼に直接聞くわ。皆、とりあえずあの鎮守府で入渠させてもらいなさい」

羽黒「あ、あの、比叡さんは何処に行ったのでしょうか?」

鹿岡「あ・・・」

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~???~

比叡「ひえ~っ!?お姉さまの気配を感じて咄嗟に気配を追いかけていたら完全に提督とはぐれてしまいました・・・」

「ん?貴女は比叡ですヨネ?そんなとこで何してるデース?」

比叡「あ、ああ・・・お姉さま・・・ぐすっ、お姉さまー!」

金剛「oh、比叡・・・落ち着くまでこうしてるといいデース」

比叡「ぐすっ、えぐっ、ごめんなさい・・・」

金剛「何で謝るデース?妹の面倒を見るのは姉の仕事デース・・・今ぐらいお姉ちゃんに甘えても良いんダヨ?」
  (そういうわけで戻るのは遅くなりそうデース・・・帰ったら甘えさせてくださいネー、提督?)

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鹿岡「またやっちゃった・・・あの人の鎮守府の近くだからってまた気を・・・」

五十鈴「あー、大丈夫みたいですよ?」

阿武隈「こちらにもう少ししたら来ると思いますから」

~数十分後~

妖精「じゃあ、私は行くねー、待ってる人も来たみたいだし、また後で~」

五十鈴「思ったより早いわね」

阿武隈「いいことじゃない?」

五十鈴「勿論よ。良いお姉さんね」

阿武隈「伊達に姉はやってないってことね」

比叡「あ、鹿岡司令~」

鹿岡「比叡っ!・・・無事で良かった」

比叡「し、司令!?どうして泣いてるんです・・・?」

金剛「比叡、貴女が勝手にいなくなったりするからですヨー?」

比叡「す、すみませんでしたっ!」

鹿岡「いいの、今回は私も悪かったんだし。そっちの子は金剛かしら?」

金剛「そうですガ、どうかしましタカ?」

鹿岡「比叡を立ち直らせてくれてありがとう」

金剛「・・・いいえ、私は何もしてないデース。この子が自分の力で立ち直ったんデスヨ」

鹿岡「そういうことにしておくわ・・・あと彼には会えないのかしら?」

金剛「もう少し待って下サーイ。デスヨネ?五十鈴、阿武隈?」

五十鈴「そうですね。事情は後で話します」

阿武隈「今は身体を休めることに専念してください」

鹿岡「・・・分かったわ。いろいろとありがとね」

~トラック島鎮守府~

提督「鹿岡たちは無事に来れた様でなによりだ」

ヲ級「提督、手が止まってる」

駆逐棲姫「そうだそうだ~」

提督「なあ、そろそろ少し休ませてくれないか?」

ヲ級「・・・仕方ない」

駆逐棲姫「金剛さんが帰ってくるまでだと思ってたんだけど、少し遅くなったから・・・ごめんなさい」

提督「別に謝らなくてもいいぞ?・・・!?」

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~海上~

北上「あー、もう、気分悪いなー!」

艦娘?「アガッ!・・・タス・・・ゲ・・・」

北上「ごめんね・・・さよなら」

艦娘「アリ・・・ガ・・とう」

自分が沈むというのにどこか嬉しそうな表情をしながら艦娘だったと思われるものは沈んでいった

北上「提督・・・私、今回だけは我慢するよ。でも、次は自分を抑えられる自信がないよ・・・」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ヲ級「・・・どうした?」

駆逐棲姫「どうしたの?」

提督「・・・すまないが二人に頼みたいことがある」

ヲ級「・・・それくらいなら別にかまわない」

駆逐棲姫「でもそれって必要なのかな?みんなとっても強いよ?」

提督「・・・これは完全に敵の戦力を見誤った俺のミスなんだ、すまない」

駆逐棲姫「・・・司令官がそこまで言うなら全速で向かうよ」

ヲ級「分かった。じゃあ、少し補給させろ・・・」

駆逐棲姫「あ、ヲ級ちゃんだけずるいよー、私も~」

提督「俺の家族を頼む・・・」

二人を抱きしめながら提督は小さく呟いた

駆逐棲姫「任せて・・・」

ヲ級「言われなくてもそのつもりだ・・・」


~海上~

響「司令官・・・大丈夫?」

提督(憑)「ああ・・・あいつらなら大丈夫だ」

響「それにしてもあれは・・・」

提督(憑)「北上が配慮してくれたんだろう。俺だけに教えてくれた」

響「じゃあ、さっきのが司令官がテレパシーみたいな感じで受け取っているものってこと?」

提督(憑)「そういうことだ。・・・辛いよな」

響「ああ・・・でも司令官のおかげで平気だよ」

提督(憑)「俺が何かしたか?」

響「・・・司令官が心の奥底でいつも私を元気付けてくれるから、私の心に寄り添ってくれているから」

提督(憑)「口に出して言われると結構恥ずかしいもんだな」

響「私だって司令官の思いが余すとこなく伝わってきて嬉しいやら恥ずかしいやらで大変なんだよ?」

提督(憑)「・・・それもそうか」

~トラック島、近海~

蒼龍「ほ、本当にこっちでいいんですか・・・?」

飛龍「遠くから見たらなんら変わったところはなかったんだけどなー」

夕立「スコールっぽい・・・」

鳳翔「・・・元帥殿といいあの方といい、何をされるか予想ができませんね」

時雨「これもあの提督がやったのかな?」

雲龍「そうだと思うけど、これって幻覚、なのかしら?」

大井「そう思ってもらって問題ないわ」

雷「原理は良く分からないんだけどね」

南雲「これはあの方の負担が大きいのでは・・・?」

雲龍「どうかしたの?」

南雲「いえ、何でもありません。それより、ほらいつの間にか波が穏やかになっていますよ」

大井「あちらの鎮守府で身体をお休めください」

雷「入渠設備とかもちゃんと揃っているわ」

南雲「ありがとうございます。皆さん、使わせていただきましょう」

「ん?あれ、此処は・・・?」

鳳翔「おはようございます。青葉さん」

青葉「私は確か捕まっていたはずでは・・・」

雲龍「ちょうど貴女を見つけたから保護したのよ」

夕立「大井さんがすごかったっぽい」

蒼龍「雷ちゃんもすごかったよね」

飛龍「2人で艦隊つぶしちゃってたからねー」

青葉「そのお話、詳しく聞かせていただいても良いでしょうか?・・・ってそんなことしてる場合じゃないんですっ!」

時雨「急にどうしたんだい?びっくりしたよ」

青葉「すみません。ただ、皆さんに伝えておかなくてはいけないことなんです」

大井「青葉さん、今はその話はしないで・・・」

雷「皆のことなら大丈夫よ、そのために私たちが皆を此処に連れて来てるんだから」

青葉「・・・分かりました、ただ南雲司令官にはばれちゃったみたいですけど」

南雲「・・・大丈夫ですよ。他言はいたしません」

大井「ありがとうございます。それじゃあ、青葉さん含めて雲龍さんたちは入渠を済ませちゃってください」

南雲「そうですね。全員、疲れを癒してくださいね」

雷「私が案内するわ、着いて来て」

大井「案内無くても大丈夫でしょ?」

雷「私が案内したいだけだからいいんです」

大井「ほんと、世話焼きなんだから・・・」

雷「~♪」

~横須賀3号鎮守府~

長月「此処は・・・?」

榛名「えっと、平賀提督の鎮守府らしいですよ」

望月「いつ移動したんだろ?」

皐月「全然気づかなかったよ」

榛名「皆が寝てる間に提督と一緒に連れてきたんです」

長月「そうか・・・だがどうやって此処まで来たんだ?」

榛名「かなり昔の地下通路を通って来たんです」

望月「地下通路?」

皐月「そんなのあったっけ?」

長月「立ち入り禁止の場所だったからな、知らなくて当然だ」

「皆起きたみたいだねー。とりあえず、おはよー」

榛名「あ、提督、おはようございます」

望月「おはー」

皐月「おはよう、司令官!」

長月「おはよう・・・で、どういうことだ?」

高山「単に嫌な予感がしたから平賀と協力しようかなーって」

長月「・・・はあ、まあ司令官の勘は馬鹿にできないからな」

皐月「話の途中で悪いんだけどお腹がすいたかなーって・・・」

望月「あたしもー」

高山「そうだねー。平賀が用意してくれてるはずだから、榛名に案内してもらって」

榛名「了解しました。皆、行きましょう?」

高山(食堂かー、平賀にまた怒られるなー)

~横須賀3号鎮守府、食堂~

平賀「これは・・・」

夕張「何ですか、この穴?」

睦月「この穴そんなに深くは無いですよー」

五月雨「いつの間にこんな穴ができたのかな?」

瑞鳳「それにしても綺麗に開いてるね~」

霧島「誰かがやったってことかしらね」

平賀「・・・すまん、少し説教してくる」

夕張「・・・行っちゃった。ご飯どうしようか、待っとく?」

五月雨「それがいいと思います」

睦月「うーん、誰に説教しに行たのでしょうか?」

瑞鳳「さっき提督が客人が来たとか言ってたけど」

霧島「こんなときに来る客人って司令のご友人かしら?」

瑞鳳「この鎮守府はアクセスがかなり悪いし、今は監視も厳しいと思うけど・・・」

夕張「でも私が知ってる提督の友人なら簡単に来そうだけどね・・・例えば地下通ってみたりして、ね」


「おお、よく分かったな。なかなか良い勘してるじゃないか」

「うー、拳骨はないでしょー拳骨は・・・」

睦月「およ?そちらの提督は・・・」

五月雨「高山提督でしたよね」

高山「そだよー。今日はよろしくねー」

夕張「今日・・・って一緒に此処を脱出するんですか?」

高山「そうなるねー。自分の鎮守府はもう包囲されちゃって留まってたら身動き取れなくなってるだろうし」

平賀「こいつの言うようにどうやら連中はすでに待ち構えているらしい」

霧島「情報が漏れていたのですか?」

瑞鳳「でも、疑わしい事は無かったように思うんだけど」

高山「どうも大将たちは此方の行動を知ってるというより予測してるって感じなんだよねー」

平賀「恐らくもう少ししたら大将たちはあいつの軍に対する反抗だなんだと国民に放送するだろう」

高山「それで、彼と関係がある僕らに疑いの目を向けて拘束するつもりだと思う」

睦月「でも、それだと何で情報が漏れてはないと言えるのですか?」

五月雨「それだけの情報で断定しても大丈夫なのでしょうか・・・」

高山「・・・待ち構えている範囲があまりにも広大なんだよ」

平賀「俺らが南に向かうということが分かっているなら南の方にだけ戦力を集中させれば良い」

高山「でも、大将たちは東西南北全ての海域にある程度の艦隊を配置しているんだ」

平賀「やはり東、南方面は厳重警戒って感じだけどな」

夕張「確かに、レーダーとかで何か居るってのは分かるんですが・・・」

霧島「流石に数や質といったことまでは知ることができないのでは?」

平賀「俺の技術力を舐めてもらっては困るな・・・どこぞの国の衛星をちょこっと借りて色々と見させてもらったんだよ」

夕張「犯罪じゃないですか・・・」

平賀「ちょっと数分借りただけだから問題ないだろ、それに俺らは国相手に喧嘩吹っかけるんだぞ」

夕張「それも、そうですね」

瑞鳳「提督がどうやって相手の事を知ったのかは分かりましたけど高山提督はなぜ知っておられたのでしょうか?」

高山「勘だよ?」

平賀「本当にこいつの勘は当たるからな・・・現に今回も当たってるだろ」

夕張「瑞鳳、この人たちに常識を求めては駄目なのよ・・・」

睦月「あの、どうしても気になるのですがこの穴はいったい・・・」

五月雨「あと、長月ちゃんたちは何処に居るのでしょうか?」

平賀「この穴はこの馬鹿のとこの榛名がやったらしい」

高山「馬鹿って・・・ひどくない?」

平賀「長月たちなら・・・ほら来たぞ?」

長月「なあ、榛名さん、この穴は貴女がやったんだよな・・・」

榛名「はい、提督にお願いされて断りきれなくて・・・:

長月「司令官・・・後で説教だ」

高山「えー・・・」

平賀「自業自得だ・・・お前は怪我しないだろうけど他の娘のことも考えろ」

望月「あー、とりあえずご飯いただいちゃってもいいかな?」

皐月「お腹すいちゃって・・・」

平賀「ああ、すまん、好きなだけ食べてくれ。もう少ししたら動くから食べ過ぎないようにな」

~横須賀?~

大将A「報告に来たということは、調べはついたのか?」

中将「はい。ですが少し困ったことになりました」

大将B「どういうことだ?」

中将「それが、指揮を任せていた者が錯乱していたり意識が無かったりしており、詳しい話を聞くことはできませんでした」

大将A「”兵器”は何も情報を持っていなかったのか?」

中将「現場は壊滅と言うしか無いような状態でした。艦娘だと思われるものも一切見つかりませんでした」

大将B「つまり全部壊されていた、と?」

中将「少なくとも生体反応は一切検地できませんでした」

大将A「どういうことだ・・・?いくら奴らといっても殲滅できるほどの戦力があるとは考え難い」

大将B「俺がやつらに貸してた艦隊も全滅したとなると、到底あいつらだけでどうにかできるはずがない」

中将「となると、外部から何らかの勢力が介入した、ということでしょうか?」

大将A「考えられるのはトラックからの増援、深海棲艦の報復、といったところか」

大将B「至急艦隊が壊滅した海域に戦力を送らなければならないな」

中将「そうですね・・・でしたらお二人が向かわれるのが良いのではありませんか?」

大将A「何故だ?私たちが出向く必要などないのではないか?」

中将「国民の信頼を得るためです」

大将B「国民の信頼を得ることと俺達が出向くことに何の関係がある?」

中将「先ほど艦隊が壊滅したという話はすでに一部の国民の間に広がりつつあるようです」

大将A「まだ虫が潜り込んでおったか・・・」

中将「また庶民はそれを深海棲艦がやったものだと信じており、誰もが不安に駆られています」

大将B「此方もまだ何の発表もしていないからな」

中将「そのような時に軍の中でも力をお持ちの方がじきじきにしかも独断でその海域に出向いたとしたらどうなるでしょうか?」

大将B「当然、感謝されるだろうな。元帥の評判も下がるやも知れぬ」

大将A「さらに、国民に対して何か大きなことが起こっていると知らしめることもできる、ということか」

中将「ええ、恐らく国民は大騒ぎをしてその事について問いただしに来ることでしょう」

大将B「つまり、その時に真相がどうであれ、やつらの仕業だということにしておけば良いということだな?」

中将「はい。彼らが裏切った可能性があるということを朝、国民に知らしめ、その後、艦隊壊滅はやつらの仕業だとしておけばよいのです」

大将A「だが、此処の守りは誰が預かる?」

中将「私にお任せください。例のことで信頼できないということでしたら見張りを厳重にしていただいてもかまいません」

大将B「つまり常に我々の部下が監視していてもかまわないと?」

中将「それでお二人が納得されるのであれば」

大将A「・・・いいだろう。また今回の作戦が上手くいった暁にはお前の願いをかなえてやる」

中将「・・・ありがとうございます。それでは準備に行ってまいります」

中将が部屋を出た後、大将Bは大将Aに尋ねた

大将B「おい、あんなこと約束していいのか?」

大将A「いい。そろそろ勘付いてもおかしくない、あいつのせいでな・・・」

大将B「便利だったが仕方ないか・・・全くやつは俺達の邪魔ばかりする」

大将A「無駄話はその辺にしろ。早く支度をして出発するぞ」

自分達の目標が達せられるという確信が二人に少しの油断を生じさせた
中将が常に自分達にとって都合の良いことのみをするに違いない、そういう思い込みが二人にはあった
そして中将が自分達を欺くことはない、できるはずがないと信じて疑わなかった
そのため二人は最後の最後でミスを犯してしまった・・・

~横須賀1号鎮守府~

大将A「確かにこの状態では近隣住民も不安がる、か」

閑散とした鎮守府の中を移動しながら大将Aは呟いた

大将A「何かいいものが見つかるかと思っていたんだがな」

実際、大将Aが中将の言葉を聞き入れたのはこのような考えもあってのものだった

大将A「まあいい、女どもには逃げられたかもしれんが、平賀は包囲済み、高山は恐らく捕らえられているはずだ」

横須賀3号、4号鎮守府は互いに近い距離にある
そのことを大将たちも気にかけていた

大将A「やつらは一人でも厄介だというのに共闘でもされたら此方の被害も甚大になってしまう。本来は壊滅などあってはならんのだ」

大将Aは鹿岡、南雲を取り逃がすことは可能性としてありえると考えていた
ただ、艦隊が全滅するということは想定外であった
ただし、大将Aが考える艦隊とは本隊だけのことであり、捨て駒である建造したばかりの艦娘のことではなかった
要は鹿岡たちが軍を裏切ったと言える何かが欲しかったのだ

大将A「だが本隊を壊滅されたとあっては此方もそれを証拠とすることは難しい・・・余計なことばかりしおって」

今はあくまで噂の範疇で収まっているが軍として公表することは噂が真実であるということになる
数に勝る自分たちが数に劣る裏切り者に壊滅させられたという軍としての評判を下げることを認めるわけにはいかなかった

大将A「奴の軍に対する裏切り行為だけで国民を納得させるしかないか・・・」

そう独り言を言いながら大将Aは国民への説明に向かった

~横須賀3号鎮守府、近海~

平賀「衛星写真では分からなかったがここまで潜水艦を投入してきたか・・・」

高山「可能性としては考えてたけど数がねー」

夕張「一応付近から潜水艦の反応は消えましたけど・・・」

長月「此方も少しだが被害を受けた」

霧島「燃料なども大分使ってしまいました」

榛名「大破の子が出なかったのが幸いでした」

高山「ちょっとまずいかな」

平賀「ああ、調べだとこの先に本隊が控えてるはずだ・・・それに判別できなかったのもここら辺に居るはずだ・・・」

瑞鳳「あの、それが、付近に艦隊らしきものが見つからなくて・・・」

睦月「誰も居ないの?」

瑞鳳「いや、駆逐艦が2隻だけ居るみたいなんだけど近寄れないの」

五月雨「近寄れない、ですか?」

瑞鳳「うん、何か近寄ったら撃ち落とされそうらしくて妖精さんが慎重になってて」

皐月「でも、駆逐艦なんだよね?」

望月「どんな駆逐艦だよ・・・」

瑞鳳「んーと、暁と電みたいだよ」

平賀「まさかな・・・」

高山「まあ、僕達もこのまま進めば会うだろうし進んじゃおー」



電「あの、お姉ちゃん、そんなに気を張らなくても・・・」

暁「駄目よ、これ以上妹を傷つけられたらたまったもんじゃないわ」

「少しは冷静になりなー」

頭を誰かに小突かれた暁は振り返った

暁「痛っ、もう、北上さん何するのよ・・・って北上さん無事だったんだ!良かった~」

北上「まあねー、で、平賀提督たちとは合流できたの?」

電「まだ、なのです」

暁「さっき電が敵の爆発に巻き込まれて怪我しちゃったから少し休んでたのよ」

北上「あーそっちもかー、まあ怪我無くて良かったよ。ん?あれって・・・」


平賀「やはりあいつのとこの子たちみたいだな」

高山「そうみたいだねー。あ、おーい、北上~」

その声の主の下に北上はゆっくりと近づいた

北上「お久しぶりです。助けていただいたことのお礼を言うのが遅くなり申し訳ありませんでした」

高山「あー、そんな堅苦しくしないでいいよー?」

北上「んじゃ、いつもどおりいかせてもらうねー」

長月「くだけすぎじゃないか・・・?」

皐月「こんなほうが喋り易くてボクは好きだけどなー」

望月「そだねー」

榛名「私も自然体でいてくれたほうが・・・」

長月「まあ誰も気にしないならそれでもいいが・・・」

平賀「えっと、北上だったか、ここら辺に居たはずの艦隊を知らないか?」

北上「私たちが無力化しといたよ」

夕張「たったの3人で!?」

暁「だって相手は機械みたいなんだもん」

暁が悲しそうな目をしながら答えた

五月雨「機械?」

電「自分が傷つこうがひたすらに命令を遂行していたのです・・・」

暁に支えられている電がつぶやくように言った

睦月「そんな・・・それって私たちみたいに無理やり言うことを聞かされてるってこと?」

北上「違うよ、いや合ってるかな。だってあの子たちにはほとんど自分の意思ってもんが残ってないんだから」

霧島「・・・確かにそのような研究がなされていた、というのは風の噂で知っていましたが・・・」

瑞鳳「本当だったんだ・・・っ!?艦載機より入電、艦隊が接近してます!」

北上「ふーん、やっぱり私のとこの艦隊は囮かー」

暁「早いとこ逃げちゃいましょ」

電「目的は達せられたのです」

瑞鳳「えっ・・・?艦娘の姿が深海棲艦に・・・皆海の中に消えちゃったんだけど」

北上「・・・早いとこ此処を離れるよ、着いて来て」


~海中~

駆逐棲姫「本当に皆ついてきた・・・」

ヲ級「我ら深海棲艦にとって姫級を守ることはもはや本能的なものです」

駆逐棲姫「でも、私は仲間からも攻撃されたことがあるよ?」

ヲ級「自分が仕えると決めた姫の命令に我々は基本的に従いますから・・・」

駆逐棲姫「そうなんだー。でもこの子たちは艦娘っぽいけど大丈夫なの?」

ヲ級「とりあえずこの子たちに取り付けられていた爆発物は取り除きました。提督の命令通りつれて帰りましょう」

駆逐棲姫「お~」

~本土~

「今日未明、艦隊が全滅したという情報がネット上に広がりましたがそれは本当なのでしょうか?」
「また、その件に関して付近の住民が不安に思っていますが、それに関しての軍としての対応はどうなっているのでしょうか?」

大将A「誠に遺憾ながらその事は真実です。軍としては事態を重く受け止め、私たち大将が現場に向かいました」

「軍としての怠慢ではありませんか?」

大将A「返す言葉もありません。ですが、此方をご覧ください」

そういって大将Aは深海棲艦化したような艦娘の写真をスクリーンに写した」

大将A「これは最近、近海で目撃された個体です」

「こ、これは・・・」
「どうなっているのですか?」
「一体何が・・・」

大将A「そして、皆様に悪いお知らせをしなければなりません。元帥と共に英雄と言われていた彼の生存が確認されました」

「ほ、本当ですか!?」
「それの何処が悪い知らせなのですか?」
「あの方がご健在ならば何の心配もないのでは?」

大将A「ですが、彼は軍に対して反旗を翻しました。我々が国の為に力を貸してくださいと申し上げましたが・・・」
  (やつの戦力を此方に貸すことと駆逐艦響のロシアへの譲渡、というお願いだがな)

「あの方が我々を裏切るなど信じられません」
「それに証拠が少ないのではないですか?」

大将A「昨日深夜から本日明け方の間に元帥直属の提督2人が姿を消しました。残り2人については現在捜査中です」

「元帥や直属の提督たちが彼の事を知っていて、さらに今回の艦隊壊滅に関係している・・・ということですか?」

大将A「はい。実際この緊急事態に元帥からは何の命令も下ってはいません」

「青葉さんは何もおっしゃってはいないのですか?」

大将A「青葉についてですが、現在行方が分かっておりません。何者かに捕らえられているのかもしれません」

記者たちがざわめいているとき、大将Bが少しあわてた様子で部屋に入ってきた

大将A「なんだ、今は会見中だ、用なら後にしろ」

大将B「だが、これを見てくれ。つい先ほど送られてきた映像だ」

大将Bは映像がスクリーンに映る事もかまわず深海棲艦化した艦娘たちが海中に沈んでいく映像を流した

大将B「この近辺には元帥直属の提督の管轄のはずだ、更に奴の裏切りを考えると・・・」

あえて周りに聞こえる声の大きさで大将Bは大将Aに話した
そして、若い記者たちがその声に同調して騒ぎ始め、そのまま会見は終了してしまった
結果として国内での報道も真っ二つに割れることとなった

~車内~

大将A「思った以上に上手くいったようだな」

大将B「若い奴らはやつの過去を話しでしか聞いたことがないからな、ちょっと不安にさせればすぐに崩れる」

大将「確かにな・・・」
  (だが、何だ・・・この胸騒ぎは・・・)

~横須賀?~

「おい、中将殿は何処に居られるのだ!」

「まだ見つかっておりません」

「まずいな・・・大将A殿から中将殿を例の部屋に近づけるなと言われていたが・・・」

「明らかにこの部屋に何者かが入った痕跡がありますね・・・」

「何はともあれ大将殿方に知らせなければ・・・」

二人の男は焦った様子で破られた鉄格子の前を後にした

~近海?~

「あーもー嫌になっちまうな」

そんな事を呟きながら元帥は目の前の艦娘だったと思われるものを切り裂いた

元帥(俺はあいつと違って変わり身みたいなことはできないからな・・・流石にきついな)

元帥はまだ何とか海上に立ってはいたが右腕と左足は使い物にならなくなっていた

元帥(こりゃ、あいつらに叱られちまうな・・・ごめんな)

そんな事を考えながら元帥は目を閉じた・・・が、何時まで経っても感じるはずの痛みは感じなかった

「どうなってるんだい・・・?」

急に背後から話しかけられた元帥は少し驚いていたようであった

元帥「それはこっちが聞きたい・・・って何でお前らが居るんだ?」

響「へー、やっぱり分かっちゃうんだ・・・で何で相手が撤退を始めてるんだい?」

元帥「だから、それはこっちが聞きたいっての」

響「元帥もそんなに無茶して、司令官がかなり怒っちゃてるんだけど・・・ん、あれは・・・?」

元帥「・・・中将、だな」

提督(憑)「あいつが、か?奴は大将たちと同じ感じはしないんだが・・・」

響「確かにそうだね、それに何で海の上に浮いてるんだい?」

提督(憑)「・・・分からん。会ってみないことには断定はできない」

響「中将って本当に大将の仲間なのかい?」

元帥「さあな、だが実際あいつは大将たちと行動を共にしてきたがあいつのとこの轟沈報告は非常に少なかった・・・」

響「どうする?会ってみる?」

元帥「そうだな・・・少し話してみたかったしちょうどいい、か」

響「了解。周囲に敵の気配もない、ね」

元帥「んじゃ、ちょっと話してみるか」


中将(私はいったい何をしていたのだろうか・・・いや、何もしていない、か)

中将は自問自答しながらゆっくりと元帥たちに近づいていた

中将(自分の大切なものを取り返すためとはいえ、大将たちに加担した・・・もう取り返せないと分かってはいた)

自らが背負っている大切なものを見た後中将はまた進み始めた

中将(それでも信じたかった。お前と再び戦える日が来ることを・・・)

20年以上前のことではあったが中将は彼女との日々を鮮明に思い出すことができた

中将「お前が喋れたなら今の私を見てなんて言うだろうな、なあ、叢雲・・・」

身体のいたるところが傷ついている叢雲が冷たいことを再確認しながら中将はつぶやいた

中将?「・・・急ガネバナ、モウ時間ガナイ」

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提督(憑)「急いだほうがいいぞ・・・」

響「確かに急いだほうがいいね、私の手をしっかり掴んで」

元帥「そうだな、任せた」

響「それじゃ、行くよ・・・!」


中将?「ヨモヤコノ様ナ形デ元帥殿ト会ウ事ニナロウトハ・・・」

元帥「俺も同感だ・・・その青白い肌は何だ?」

中将?「貴方達が受ケテキタ実験ノ延長ノ様ナモノデス・・・負ノ感情ニ囚ワレタ愚カナ男ノ末路デス」

響「・・・だとしたら何で自我を保っていられるんだい?」

中将?「貴女ハアノ提督ノ・・・サテ、私ニモ分カッテオリマセン。タダ移植ダッタコトガ関係シテイルノカモシレマセン」

元帥「鹿岡達が受けた移植や肉体強化をお前も受けている、と」

中将?「アノ段階デハ艦娘ノ細胞ノ移植シカ済ンデイナカッタ筈デス・・・私達上ノ一部ノ者達ハソレニ加エ深海棲艦ノ細胞モ移植シテイマス」

響「司令官たちと似たような状態ってことだね」

元帥「ということは何らかの原因でお前は負の感情に囚われつつある、で、その原因はお前が背負ってる艦娘が原因だと」

中将?「・・・この子、叢雲とは貴方達が英雄ともてはやされていた頃に出会いました」

話し始めた中将の肌が血の気を取り戻してきた

中将「叢雲と二人で協力し鎮守府を運営した日々は辛くもありましたが幸せでもありました」

元帥「やはり、お前は大将達と正反対の考えを持っていたか」

中将「ええ、ですが、叢雲を大将が属していた一派に捕らえられてから私は自分を抑える必要に迫られました」

響「貴方も被害者だったんだね・・・」

中将「あとは貴方達も知っての通りです。そして、何とか大将達を出し抜いて今日叢雲と出会うことができました・・・」

その瞬間中将の表情が暗くなった

中将「やはり、叢雲の命は失われていました・・・どの道、今の私などすぐに叢雲に見切られてしまうでしょうが」

そういいながら中将は自嘲気味に笑った

元帥「それで、お前は何をしにわざわざ俺達に会いに来たんだ?」

中将「せめてもの罪滅ぼしに大将達が進めている計画について話に来ました、そうでもしないと死んでも死にきれませんから」


元帥「つまり、あの目が死んでる艦娘についての話か」

中将「いえ、それはあくまで途中経過に過ぎません」

元帥「おいおい、マジかよ・・・」

響「・・・深海棲艦化してた艦娘についてだよね?」

中将「知っていましたか・・・大将達は艦娘達を深海棲艦化することで操ろうとしているのです」

元帥「なっ・・・そんな事をして国民に何て説明するつもりなんだ、あの爺どもは」

中将「結果さえ出せば世論は押さえ込めますから・・・それに今マスコミの中には大将達に追従する者たちも出てきています」

元帥「若い奴らの中には現状に不満を持つ者も多い、か。それに、まとめ役の青葉も行方不明であることも分裂の一因か・・・」

中将「青葉に関してですが大将達も行方を把握していません。部下から青葉を捕らえたとの連絡があり、その部下は意識の無い状態で発見されています」

元帥「あいつが一人で逃げ出せるはずが無い・・・武装を一切していないはずだからな」

中将「恐らくトラック島鎮守府の指揮官が関わっているのではないでしょうか」

元帥「あいつが?・・・ありえなくは無いが・・・」

中将「大将達も第三勢力が介入する可能性を考え備えをしていたようですが、どの部隊も壊滅しています」

提督(憑)(やはり読まれていたか・・・)

響(そうみたいだね)

中将「そのような事が出来るのは私が知る限り英雄といわれていたお二人とその指揮下にある艦娘だけです」

響「・・・そうだね、青葉さんは此方で保護してるし、鹿岡司令官達の確保を邪魔したのは私達だよ」

中将「そうですか、安心しました・・・話を戻しましょう。大将達は自分達の駒として使える深海棲艦化した艦娘を増やしつつあります」

元帥「だが、そんな事を繰り返していて艤装に艦娘の魂がそう何度も宿るのか?」

中将「確かに実験を繰り返すうち、建造された艦娘の中には魂が宿ってないようなものたちも増えてきました」
  「そして、そのような艦娘たちは恰好の容器となったのです・・・」


元帥「容器、か・・・」

中将「ええ、魂が宿っていないとしても肉体は正常です。ただ、魂が無いだけですから」

響「・・・その肉体に私たちの司令官みたいに何らかの魂のようなものを憑依させた、ってとこかな?」

中将「鋭いですね・・・深海棲艦が何らかの負の感情にとらわれたものであるということは皆さんもご存知だと思います」

元帥「過去に海に散っていったものたちの怨念が具現化したものとも言われているな」

中将「ええ。そして、何らかの感情を持ったまま艦娘の細胞を用いた肉体に魂を憑依させることは失敗に終わっています」

響「司令官と元帥以外みんな失敗したって言ってたからね」

中将「ですから、人格を作り出しその後、絶望させたりして心を壊します」

元帥「要は人工的に作った人格を艦娘に植え付け、そのあと壊すってことだな」

中将「あとは、ひとりでに何らかの負の感情にとらわれ始めます」

元帥「負の感情にとらわれたものを操るのは非常に簡単、ってことか」

中将「ただし、命令するものが負の感情の原因ではないことが条件ですが・・・」

響「でも、まだ大将達に対して負の感情を抱いちゃってるはずだから計画は上手くいってないんじゃ」

中将「ですから、今の段階では恐怖で従わせてる状態のはずです」

元帥「中佐と同じやり方、か・・・」

中将「今現在、洗脳を利用して実験が進められています。今回、警備に当たっていたのは洗脳が完全ではないものばかりのはずです」

響(あれで完全ではないんだね)

提督(憑)(あいつらを中破まで追い込んで本調子ではない、と)

中将「ふう、そろそろ限界みたいデス・・・」

元帥「おい、大丈夫か!?」

中将?「ドウシテモ私ハ叢雲ヲ守レナカッタ自分ガ許セナイヨウデス」

響「・・・」

中将?「最後ノ願イデス・・・私ガコレ以上間違イヲ起コサヌヨウ、沈メテ下サイ・・・」


元帥「お前は本当にそれでいいのか?」

中将?「・・・コレ以上叢雲ヲ独リニシテオケマセンカラ」

響「その子と一緒に沈むつもりかい?」

中将?「ハイ・・・私ノエゴカモシレマセンガコノ子モサビシイ筈デス、マダ年端モ行カヌ子デスカラ」

元帥「・・・お前絶対あの世で秘書艦にぶん殴られるぞ」

中将?「ドレダケ叱ラレテモ構イマセン・・・コノ子トモウ一度話セルナラナンダッテシマスヨ」

中将はそのまま目を瞑り叢雲を抱きかかえるようにしてその場に腰を下ろした


「・・・言ったわね?」

突如としてその場にあるはずの無い声が中将に届いた

中将?「叢雲・・・ナノカ?」

叢雲「何でもするんでしょ・・・じゃあいつまでもそんな姿してんじゃないわよ、そんなあんたを私は認めたわけじゃないわ」

中将「・・・最後の最後まで私は君に教えてもらってばかりだな」

叢雲「ふふっ、例え何処にいこうとあんたの事ずっと教育してあげるわ」

中将「ああ、よろしくお願いする・・・」


元帥「どうゆうことだ?中将の肌の色が戻った・・・?」

響(ねえ、司令官これって・・・ってあれ司令官?)

元帥「どうかしたのか響?」

響「司令官が何処かに行っちゃったみたい」

元帥「はあ・・・またあいつは好き勝手する気か」

響「そうだね・・・それより、中将はどうするんだい?」

元帥「正直やりたかないが沈めるさ・・・」

響「・・・なら、私は全力で、貴方を止める」

響の視線の先には目を瞑ったままの中将と叢雲、そして数枚の札があった


元帥「あの札・・・なにをする気だ?」

響「叢雲を救う手助けをするみたいだよ」

元帥「まさか自分を身代わりにするつもりじゃないだろうな・・・!」

響「仮にそうだったとしたら私が全力で止めるさ・・・で、元帥はどうするんだい?」

元帥「・・・なら俺も様子を見させてもらうさ」

響「助かるよ、私も司令官の親友と戦いたくはないからね」

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提督(まさか、俺以外に艦娘の身代わりになろうとするやつがいるとは思わなかったな)

段々と生の気配が失せつつある中将を見ながら提督は少しずつ札を中将と叢雲の二人に吸収させた

提督(だがな、本人が死んじまったら残されたほうはどうなる?)

過去に自分したことと今中将がしようとしていることが似ていると思いながら提督は札を吸収させ終えた

提督(少しだけ手助けさせてもらった・・・後はお前ら次第だ)

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提督(憑)「さてと、俺らもそろそろ此処を離れたほうが良さそうだ」

元帥「はあ、お前ってやつは・・・最悪あいつは今死んでいれば味あわなくてもいい苦痛を味わうことになるかもしれないんだぞ?」

響「たとえ負の感情に飲まれる危険性があっても司令官は二人にかけたんだ。私が言うことはなにもないよ」

元帥「まあ俺も人の決定に文句つけてても何の意味もないか・・・んじゃ早いとこ休ませてくれ流石に限界だ」

響「それじゃ、帰ろうか私たちの家に・・・」


「あれ、おかしいわね・・・どうして暖かいって感じるのかしら」

「それは君が生きてるからですよ・・・叢雲」

「へえ、そう・・・あんたは年取ったわね」

「はは、君は変わりませんね、今も昔も・・・」

「あんたが何時までも頼りないからよ」

「いつも苦労をかけます」

「本当よ・・・ねえ、あんたは今どう感じてるの?」

「・・・嬉しいですよ、最も大切な人と再び出会えたんですから」

「・・・私もよ」

「・・・行きましょうか、こちらに行けば何かあるはずです」

「なんで分かるのよ?」

「何ででしょう、あの人のおかげかもしれませんね」

二人はそんな話をしながら水平線の向こうへと消えていった


~???~

大将A「なぜ、貴様らはこんなところで待機している?」

「中将のご命令です」

イラついた様子で尋ねる大将Aに無表情の艦娘が答えた

大将B「ちっ!・・・早く持ち場に戻れ」

「中将からお二人への命令権の移譲がなされていません。よって、その命令には従えません」

大将A「あの小僧め・・・こんな形で報復してくるとはな、急いで他の艦娘を派遣しろ」

大将B「どいつもこいつも私たちの邪魔ばかりしおって・・・」

大将A(だが、こいつらの損傷具合を見るに交戦はあり沈められなかったというところか・・・少しは使えるようだ)

~トラック島、近海~

「困ったな・・・」

「行けども行けども嵐を抜ける様子がありませんね」

「全く・・・提督のやつ、なにが”お前らなら大丈夫だ”だ」


北上「ん?あれ、大和たちじゃん、なにしてんの?」

大和「あら、北上じゃない、久しぶりね」

武蔵「いきなりで悪いがお前らの提督に会わせてくれないか?」

北上「元帥がどうかしたの?」

大和「それが、大将達に私達が鹿岡提督たちを逃がそうとしてたのが漏れていたみたいで・・・」

武蔵「その上やつらは私達の提督をなにが何でも始末しようとしていたらしい、鎮守府の周りは包囲されてたよ・・・」

北上「元帥は二人を守るために囮になった、ってとこかな・・・大丈夫だよ、私達の提督が元帥を迎えに行ってるから」

大和「・・・そうみたいですね、合流できたみたいです」

武蔵「戻ってきたら説教だな・・・無事で良かった」

北上「全く、二人とも口調は穏やかなくせに破壊的な衝動なんて持ってるからここを通り抜けられないんだよ」

大和「弁解のしようもありません」

武蔵「仕方ないだろ、お前もお前の提督が同じ目にあったら私達と同じになるだろう?」

北上「・・・どーだろね、まあ二人とも早いとこ休んだほうがいいよ。着いて来て、平賀提督たちのとこに案内するから」

大和「お願いしますね」


~トラック島、新鎮守府~

平賀「おお、これだけの設備、本土のほうでもなかなかお目にかかれないぞ」

夕張「テンション上がってきますね!」

瑞鳳「ここなら九九艦爆の強化も・・・」

高山「みんなテンション高いね~僕はもう寝たいよ・・・」

長月「はあ、もう少しシャキッとしたらどうなんだ」

皐月「まあ皆無事だし今はゆっくりしてもいいんじゃない?」

望月「私もだらだらした~い」

長月「睦月姉さんは私の味方だよな・・・?」

睦月「私も気を緩めたいな~なんて」

長月「五月雨だけは味方だよな・・・?」

五月雨「私もだらーってしたい気分です、ごめんなさい・・・」

榛名「大丈夫でしょうか・・・長月ちゃん何か落ち込んじゃってますけど」

霧島「あの子も苦労してるのね・・・」

鹿岡「はあ、平賀はいつも平常運転ね」

南雲「高山さんもいつもどおりみたいですね、安心しました」

鹿岡「私達の艦隊の皆は疲れて寝ちゃってるし、早く提督のやつ帰ってこないかしら」

南雲「そうですね・・・あら、大和たちも無事たどり着けたみたいですね」

大和「お二人が無事で何よりです、あとのお二人は・・・」

武蔵「片方は騒いでて片方は立ったまま寝てるな」


妖精「ちょっと用事を済ませに行って帰ってきたらすごい大所帯になってる・・・作戦は上手くいったってことかな」

どこかやり遂げたような表情をしながら妖精はつぶやいた

妖精「ふわぁ・・・私も少し休もう・・・全く提督も無茶言うよ、しっかりとお礼をもらわないと・・・むにゃむにゃ」

~少し前、駆逐棲姫side~

駆逐棲姫「うーん、なんだろう、この子たちがなんだかそわそわしてるんだけど・・・」

ヲ級「確かに変ですね、まるで私達に着いていこうか迷っているように感じられますね」

駆逐棲姫「ん、司令官どうかしたの?・・・司令官そうゆうことは早く教えて下さいよ・・・」

ヲ級「全くだ・・・姫、でしたらこの子たちは・・・」

駆逐棲姫「そうだね、貴女たちはあの司令官の所に行きなさい。しっかりとお手伝いするんだよ?」

その言葉を聞いた途端、深海棲艦化した艦娘たちは進んできた方向とは反対方向に進み始め、そのうち見えなくなってしまった

駆逐棲姫「・・・少しは迷ってくれてもいいんじゃないかな?」

ヲ級「艦娘にとっても同様ですが基本的に我々も自分達の提督、深海提督とも言えるものに惹かれるのでしょう」

駆逐棲姫「深海に司令官がいるなら深海棲艦統率することも可能だよね?」

ヲ級「そのことに関しては私も考えました。ですが、深海棲艦に提督ができたとしても姫や鬼の中には従わないものもいるでしょう」

駆逐棲姫「やっぱ難しいねー・・・まあ、今は早いとこ帰ろうか、とばしたから疲れたよ・・・」

ヲ級「そうですね、帰りましょうか・・・提督にも会いたいですし」

駆逐棲姫「最後の方なんて言ってたの?よく聞こえなかったんだけど」

ヲ級「な、何でもありません、早く行きましょう」

駆逐棲姫「もー少しからかっただけだよー、ヲ級ちゃん待ってよー」


~現時刻、トラック島鎮守府、執務室~

金剛「提督ぅ~、もっと強く撫でて欲しいデース・・・」

提督「なあ、かれこれ1時間以上同じ事やってるんだが・・・」

金剛「だって一緒に寝たいですケド、二人が居ないからいつでも出撃できるようにしておかないと危ないと思いますし・・・」

提督「・・・そろそろあいつらも帰ってくる、もう大丈夫だから少し休め、流石に疲れただろ?」

金剛「すみません、お言葉に甘えさせて貰いマス・・・」

提督「苦労かけたな、ありがとう、金剛」

「私達には無いのか?」

提督「もちろん感謝してる、ありがとう、姫、ヲ級」

駆逐棲姫「どういたしまして・・・むにゃむにゃ・・・ヲ級ちゃんが司令官に・・・ムグムグ」

ヲ級「姫はお疲れのようでな、少し休ませて貰う」

提督「あ、ああ、ゆっくり休めよ、ってもう居ないし何だったんだ?」

~トラック島鎮守府近海~

元帥「本当に島が何処にあったのかさえ分からんな」

響「そうなのかい?私には普通に島が見えてるけど・・・」

元帥「提督が憑いてるからか?こりゃあ確かに急に嵐に出くわしたとしか考えられないな・・・」

響「そういえば、姉妹や北上たちも同じようなこと言ってたような・・・」

提督(あいつらは一応進むべき方向はわかるはずだが、確かにこれを見破れるのは響だけだろうな)

響「そうなんだ・・・ちょっと嬉しいかな」

元帥「提督、せめて声を出してくれ、2人だけの空間作ってるんじゃねえよ・・・」

響「・・・元帥、口は開けないほうがいいよ」

元帥「へ?ちょっと待てって、どうして俺を持ち上げる?考え直せ、頼むから止めてくれぇぇ・・・」

元帥の姿はあっという間に見えなくなった

響「さてと、さっきから私たちをつけてる人たちに帰ってもらいに行こうか」

提督「そうだな、少し暴れて怯えさせとくか」


~トラック島、新鎮守府~

大和「・・・提督もそろそろ此処に来そうですね」

武蔵「程々にしておけよ?」

大和「分かっていますよ」

武蔵「分かってないだろ・・・まあ、私も言いたい事はあるが」

鹿岡「何かこっちに向かって飛んできてない?」

南雲「結構な速さですね~」

「誰か止めてくれぇぇぇ!」

大和「よいしょっと、提督?」

元帥「はぁはぁ、すまんな助かったよ」

大和「覚悟は出来てますか?」

元帥「な、何を怒ってるんだ?落ち着こう、な、な?」

武蔵「さあ、言い訳は向こうで聞くぞ?」

元帥「・・・」

大和「では、少し外に出てきますね」

鹿岡「え、ええ」

南雲「元帥さん、何もかも諦めた表情してましたね」

鹿岡「ちょっと怖かったけどきっと大丈夫よ・・・多分」

南雲「二人ともずっと心配そうでしたからその反動でしょうか?」

鹿岡「そうじゃないかしら、あの子たちは本当に元帥のこと大切に思ってるし」

南雲「そうですね・・・あの、提督さんやけに遅くないですか?」

鹿岡「何かやってるんでしょ、響も一緒だし無茶はしないだろうし」

南雲「!?・・・何ですかさっきのは」

鹿岡「私たちでも背筋が凍りそうだったってことは大和たちではないわね・・・一応警戒しといたほうが良さそうね」


~トラック島近海~

「お、おい、さっきのは何なんだよ?!」

「知らねえよ!急に少将殿が乗っていたはずの船が沈んだり・・・どうなってんだよ・・・」

「元帥が裏切り者だという確たる証拠を見せてくれるって言うからついてきたってのに・・・」

「周りに居たはずの艦娘もいねえし・・・俺たちはどうなるんだ・・・」

少将の話に乗せられてこの海域まで来た一部の若い記者たちは自分達の身に何が起こっているのか理解できなかった

「さっきから何かの音が近づいてきてないか!?」

「まさか・・・深海棲艦の奴らに見つかったんじゃ・・・」

「艦娘も近くに居ないんだぞ!?このままじゃ俺らは・・・」

「に、逃げるぞ!こんな所にいられるか!」

?「逃げないでよ・・・すぐに沈めてあげるから!」

「体が動かねえ・・・な、何だってんだ・・・」

「姿が見えない・・・いったいどこから・・・」

「全速力でこの海域から離れるんだ!エンジンがぶっ壊れても構うな!」

あっという間に記者達の乗っていた船は見えなくなった



?「思った以上に上手くいったね。司令官は疲れてない?」

提督「疲れた・・・まあこれでさっきの奴らがいい感じに噂でも流してくれるだろうよ」

響「さ、私たちも帰ろう?流石に私も疲れたよ・・・」

提督「そうだな。響、お前は寝てもいいぞ?」

響「司令官と一緒じゃないとやだ・・・」

提督「んじゃ、急いで帰るか、しっかりつかまっとけよ?」

響「・・・うん」

提督(流石に疲れが溜まってそうだな・・・ありがとな)

響「・・・司令官・・・えへへ・・・」


~中将side~

中将「本当に使われてない鎮守府があるとは・・・」

叢雲「まあいいじゃない使わせてもらいましょ」

中将「それにこれはどういうことでしょうか?」

困惑した表情で中将は着いてきたイ級たちを見た

叢雲「・・・あんたが私たち艦娘にとっても提督なのと同様にこの子達にとってもあんたは提督って事じゃない?」

中将「私に懐いてくれている様なので害は無いと思いますが・・・」

叢雲「あんたの好きにしなさい・・・あんたの命令だけは聞いてあげるわよ!」

中将「ありがとう、叢雲。それではイ級たちには一緒に居てもらうことにしましょう」
  (これからが大変ですね・・・でもなぜでしょうか、楽しみだと感じますね)

叢雲(また一からあんたと始められるなんてね・・・楽しみだわ♪)

~トラック島、新鎮守府~

大和「提督・・・さっきのは・・・」

元帥「恐らく、いや、確実にあいつだろうな・・・」

大和「ですが、いったいなにがあったらあんな殺気を放てるんですか・・・」

「いや、大和、お前らだけには言われたくないな。北上が怖かったって言ってたぞ」

急に聞こえてきた聞きなれた声に驚きながら二人は振り向いた

元帥「お前何時の間に戻ったんだよ・・・」

提督「いや、ついさっき戻ったところだ」

大和「あの、気配を全く感じなかったんですけど・・・」

提督「まあ、そのなんだ、今あいつらに見つかると説教されるから最大限に気配を消していたん・・・だが」

「その程度で私たちが提督を見失うと思いマス?」

提督「・・・降参だ。正直もう立ってるのも辛いから誰か肩を貸してくれ、説教なら後で聞く」

元帥「いや、お前、辛いならまず背負ってる響をだな・・・!?」

瞬間、響から”余計なことは言わないでくれるかな?”とでも言うような視線を向けられた元帥は安全策をとることにした

元帥「・・・なんでもない。それより早いとここいつに肩を貸してやってくれ」

~提督、運ばれ中~

大和「あれは肩を貸すって言うんですか?」

元帥「なんか、あいつの体にくっついてるのが1人から4人に増えてたな」

大和「一応、金剛さんが肩を貸していましたけど・・・」

元帥「五十鈴たちの説教も始まってたな」

大和「北上たちが宥めてましたね」

元帥「・・・戻るか」

大和「そうですね」

なんともいえない気持ちになった二人は新鎮守府へと向かって行った

大和「それにしても、あの提督の艦隊の雰囲気は今も昔も変わりませんね」

元帥「艦娘と心を通わせられる。それがあいつが爺さんに認められた理由の1つだからな」

大和「先代の元帥殿ですね・・・ですが提督も同じ理由でも認められていましたよね?」

元帥「まあな。昔のあいつを見ているようで友としては嬉しい限りだよ」

~翌日、トラック新鎮守府~

南雲「あの、大丈夫ですか・・・?」

鹿岡「あのねえ、なんで朝っぱらからそんな疲れた顔してんのよ・・・」

平賀「俺は徹夜して色々弄ってたけど元気だぞ?」

高山「ほら、疲れてるんならだらければいいんだよー?」

元帥「まあ、何があったかは聞かないでおくが、大丈夫なのか?」

提督「ああ、大丈夫だ・・・朝起きたら今度は妖精さんに叱られただけだ」

妖精「無茶するな何て私たちに言っときながら自分が無茶なんかするからだよ・・・心配したんだからね?」

提督「だから悪かったって・・・大将たちがあそこまで研究を進めていたのが予想外でな」

元帥「確かに、あそこまで研究が進んでいるとは思わなかったな・・・だが、一体何処で・・・?」

鹿岡「あんな研究が出来る場所なんて目立つところには作れないわよ」

南雲「そもそも、あの研究はもうしないと国民にも宣言していたはずですが・・・」

高山「あーそれなんだけど、多分僕の鎮守府と平賀の鎮守府の間にあったみたいだよ」

平賀「あの使い古された通路にか・・・?」

高山「正確には通路よりさらに深いところに何かあったんだよねー」

平賀「・・・あの通路が崩れて使えなくなったのは偶然じゃ無かったって事か」

高山「もう使われて無さそうだったけどね」

元帥「あいつらそんなところに作ってやがったか・・・」

提督「その話はその辺にしとくとして・・・いきなりで悪いが明日お前らの艦隊の実力を見させてもらいたい」

元帥「・・・何をするためだ?」

提督「大将たちを打ち破るためだ・・・圧倒的な力の差でな」

~提督説明中~

鹿岡「あんた、それってクーデター起こしますって言ってるようなものよ?」

南雲「しかし、今の軍の内部体制を崩すにはそれが一番早いでしょうね」

平賀「大将だけを潰してもこの状況は変わらない・・・か」

高山「確かに若いやつらは純粋に強さだけを求めてる連中も多いからねー」

元帥「今の力ずくで艦娘に言うことを聞かせるやり方より心を通わせるほうが艦娘の力を引き出せると分かれば」

妖精「中には不本意ながら大将たちに協力してる人もいるから現状が少しでも変わるかもしれないよね」

提督「要はお前らに軍のトップに立ってもらいたいってだけだ」

元帥「また、俺に面倒な役を押し付ける気か・・・」

提督「まだ軍の中でも”元帥”はお前のはずだからな」

元帥「はあ、まあいい。で、俺は明日の力試しお前につけばいいのか?」

提督「いや、鹿岡たちについてやってくれ・・・俺も試したいことがあるんでな」

元帥「へいへい」

提督「じゃ、明日まで好きにすごしてくれ・・・明日は俺も全力でいかせてもらうからな」

その言葉を残し、提督は部屋を後にした

鹿岡「流石に私たち全員とやりあって勝つなんてこと例えあいつでも無理なんじゃないかしら」

元帥「いや、今のあいつの艦隊をなめてると一瞬で負けちまうぞ?」

南雲「あの方の艦娘たちの強さは確かに凄まじいものでしたからね・・・」

平賀「ま、こっちも全力で相手すればいいんだろ?」

高山「・・・それでさ、元帥は僕たちに何かを見せるためにこっちについてくれるんだよね?」

元帥「全く、鋭い奴だな。まあ、簡単に言うとお前らにも俺らの艦隊みたいになってもらいたいってことだ」


鹿岡「私たちにあいつ並に強くなれってこと?」

元帥「いや、単に艦娘たちとの絆をより深めてほしいだけだ」

南雲「自分では雲龍たちとは良好な関係を築けていると思っているのですが・・・」

元帥「ああ、お前らは一般的に考えたら十二分に艦娘たちの力を発揮させてやれている」

平賀「だとしたらこれ以上どうやって絆を深めるってんだ?」

元帥「人と艦娘との間に信頼関係が構築されるとその艦娘以外が消えてしまうのは知っているな?」

高山「うん。それが何か関係してるってこと?」

元帥「その状態になったとしてもその艦娘の力を最大限発揮できるわけではない。彼女達を心底理解してはじめて彼女たちは全力を出せる」

鹿岡「曖昧ね。でも、確かに・・・五十鈴や阿武隈の動きは異常とも言えるほどだったわね」

元帥「だからお前らにも艦娘との絆を深めてほしい。あと、あいつの艦娘たちは本気を出していないからな」

南雲「あれで本気じゃないって・・・でも何故全力を出させないのでしょうか?」

元帥「出させないんじゃなくて出させられないんだよ」

平賀「出させられない・・・?」

元帥「あいつとあいつの艦娘の思考というか感情とでもいうか、それが共有されてんだよ」

高山「じゃあ提督が嬉しかったら他の子達にもその感情が伝わるし、艦娘が悲しんだら提督にその感情が伝わるって事?」

元帥「そういうことだ。・・・でなあいつは1度スイッチが入っちまうと色々まずいんだよ」

鹿岡「・・・確かにあいつは一度戦闘モードになっちゃうと戦闘狂みたいになるわね」

元帥「そんな状態であいつの感情が艦娘に伝わってみろ・・・あいつの計画はお釈迦になっちまう」

南雲「今の段階だと私達は国にとって裏切り者ですからね、急に出てきて大暴れしては国民の心象も良くないでしょう」

元帥「まあ明日はそんな状態のあいつらと演習もどきをするんだけどな」

平賀「演習もどき?」

元帥「要はあいつが居る鎮守府まで俺らのうち誰かが到着できたら俺らの勝ち、できなきゃ俺らの負け。ってことらしい」

高山「ってことは道中で戦闘が・・・」

元帥「恐らく2回あるだろうな。燃料弾薬を気にしながら進めってことだ」


~旧トラック島鎮守府~

青葉「こ、これは・・・」

提督「俺が大将達のとこから集めた情報だ」

青葉「ですが、こんなもっとも警戒するような情報どうやって集めたんです?」

提督「俺にはこいつがあるからな」

そういって提督は自分の札を見せた

青葉「なるほど・・・壁や天井、何処にでも張り付いとけば監視できますね」

提督「それで、だ、これを使って新聞でも作ってほしい」

青葉「・・・分かりました。何時までにですか?」

提督「明日だ」

青葉「な、何とかします。大将達の本性を国民にお届けすればいいんですね?」

提督「任せたぞ。苦労をかけるがよろしく頼む」

青葉「これだけあったら新聞って言うか本が出せそう・・・」

提督が居なくなった後、青葉はそんな事をつぶやいた

~日本本土、横須賀?~

大将A「それで中将の行方は未だにつかめていないのか?」

「も、申し訳ありません。追跡装置を体内に埋め込んでいたはずなのですが・・・」

大将A「中将の遺体は見つかっていないのか?」

「はい、中将の遺体、及び駆逐艦叢雲の生体反応どちらも確認できていません」

大将A「ふむ・・・まあいい。やつは便利な駒だったが死んだ、ということにする。今はそれより優先せねばならないことがある」

「トラック島に流したあの提督のことですか?」

大将A「まあな・・・それよりお前は早くアレを実用レベルまでにしろ」

「了解しました。アレも後は最終調整をするだけですので」

大将A「なら早くしろ、すぐに使うことになる」

「では、失礼します」

大将A「アレが完成したならば・・・トップに立つのはこの私だ」

白衣を着た男が去ったあと、大将Aは独りほくそ笑んだ


~旧トラック島鎮守府~

提督「てな訳で明日元帥たちの艦隊と演習のようなものを行うことになったからよろしくな」

北上「でもさ、こっちは9、いや姫ちゃん達入れて11しかいないよ?」

提督「今回の演習はちょっと変わっててな、あいつらがこの鎮守府まで到達するまでに1回戦闘を挟んでもらう」

大井「ある程度消耗した状態でこの鎮守府に来させて演習するってことですね」

提督「そういうことだ。最初に暁、響、雷、電、阿武隈、五十鈴にあいつらの相手を頼みたい」

金剛「ということは、ここでは5人で対処するということデスカ?」

提督「いや、響には両方での戦いに参加してもらう。最初の戦闘は響に撤退の指示を出してもらうからな」

五十鈴「てことは私たちは適当に元帥たちの艦隊を消耗させればいいのかしら?」

提督「いや、全力でいけ。今回のように手加減する必要はない。あいつらの艦隊ならお前らが本気で行っても十分対処するはずだ」

阿武隈「てことは・・・私たちがそこで元帥たちの艦隊に勝ってもいいってことよね?」

提督「当然だ。お前らがあいつらの強さを認められたら戦闘をやめても構わん。まあそこは響に任せる」

暁「でも司令官って本当に響のこと信頼してるわね・・・ちょっと羨ましい位に」

提督「俺はお前ら全員信頼してるつもりなんだけどな」

雷「分かってるわ。だから私たちも司令官のことを、その・・・好きになったわけだし」

電「でも、その・・・ちょっと不安になっちゃうのです。あと司令官のひざの上で寝てる響お姉ちゃんが羨ましいのです」

「はあ、提督、まだ渡してなかったの?」

提督「な・・・妖精さんそれはまだ内密にしてくれと・・・」

妖精「姫ちゃんたち呼んできてっていうから帰ってきたら・・・ねえ提督これでいいの?」

提督「・・・よくないよな、大切な子たち不安にさせて」

妖精「だったらさ、ほら、言っちゃいなよ。私たちはその言葉を提督から聞きたいんだ」

駆逐棲姫「え、急になんか始まってるけどどうなってるの・・・?」

ヲ級「私にもわかりませんね。少し様子をみておきましょう」

提督「・・・そうだな。お前らに大切な話がある」

提督は一呼吸置いてから自分の大切な子達のほうを見て言った


提督「まあ、なんだ、まず今までお前らの気持ちに気づいていながらしっかりと返事しなかったことを謝らせてくれ」

妖精「謝らないでよこっちがなんだかいたたまれなくなるし」

提督「で、だな、気づいているとは思うが俺は響に対してだけ特別な感情を抱いていた」

妖精「要は好きは好きでも愛してるってこと」

金剛「確かに提督は昔からそんな事を誰かに言ったという噂さえ聞いたこと無かったデスネ・・・」

確かに提督が自分達のことを好いてくれているということは言われたことがあるが愛していると言われたことはなかった
そのことに気づいた寝ている響を除いた艦娘たちが不安そうに提督を見ていた

提督「だがなんと言うかこう言ってはお前らに軽蔑されそうなんだが・・・」

提督は少し悩んでいたようだが決心したかの様に大切な子たちをみつめた
正直自分自身どうしてここまで心を惹かれているのかよく分かっていない
そんなに長いときを共に過ごしたという訳でもないのに彼女たちの居ない生活を考えられなくなっていた
恐らくずっと寂しかったのだと提督は自分の中で結論付けた
以前、家族同然の彼女らと引き剥がされ、だまされるといった経験をした以上誰かを信じることは容易には出来なくなった
勿論、先代元帥や今の元帥、それに鹿岡たちのことは心の底から信頼している
だが自分の弱音を吐き出せる様な存在はいなかった
元帥や鹿岡たちに余計な苦労をかけさせたくなかった
何度も見えない何かに押しつぶされそうになったがその度に自分の中に存在する思念の集合体のようなものに助けられた
そんな生活を続けて壊れそうになっていた所に妖精と出会った、響と出会った、再び家族が出来た
何故だか分からないが妖精には色々と悩みを話してしまうし頼ってしまっている
響が記憶の一部を取り戻しそれでも一緒にいたいと言ってくれた
他の艦娘や深海棲艦も無茶をする自分を支えてくれている
彼女達全員が自分に居場所を作ってくれているように感じた
そのことに気づくともうどうしようもなかった
彼女たちとずっと一緒にいたい、離れたくないという思いを簡潔にして提督は伝えた

提督「お前らを必ず幸せにする・・・受け取って欲しい」

それと同時に彼女達の前に1つずつ指輪が現れた
その指輪が何を意味しているのか彼女達にはすぐ分かった

「幸せにしてね?」「幸せにしてくださいね?」「幸せにしてよ?」
などといった言葉を口々に言いながら誰もが嬉しそうに指輪を受け取った

妖精「私にもあるんだ・・・嬉しいな、ありがと」

駆逐棲姫「私たちもいいのかな・・・?」

ヲ級「くれるというのだから貰っておけば良いのですよ」

ヲ級は自分の薬指の指輪を見ながら嬉しそうに言った

駆逐棲姫「そうだよね・・・司令官、ありがとうございます」

その後提督が彼女達にもみくちゃにされたのは言うまでもない


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「ねえ、司令官、もうこれ隠さなくてもいいんだよね?」

「ああ、あとすまなかったなお前が寝てるうちにすませちゃって」

「気にしないで。もし起きてたら絶対ちょっかいかけてるし」

笑いながら銀髪の少女は呟いた

「俺としては喜んでいいのか微妙なところだな」

「どちらにせよ私は今幸せだよ。私たちを受け入れてくれて本当に嬉しいんだよ?」

「それは俺も同じだ。まあ俺のせいでこんなに遅くなったけどな」

「ふふっ、そうだね・・・司令官、ずっと一緒だよ?」

銀髪の少女は司令官にぎゅっと抱きついて司令官と呼んだ男の体に甘えるように顔を押し付けた
司令官と呼ばれた男もそれに応えるように少女の頭を優しくなでた
そんなことをしながらいつの間にか眠ってしまった二人が起きたのは演習が始まる1時間前であった

~トラック島周辺海域~

鹿岡「ねえ、集合するように言われた時間になってるわよね?」

元帥「ああ、今ちょうどなったな」

南雲「おかしいですね・・・雲龍たちの索敵に反応もないそうですし・・・」

「いい加減気づいてくれてもいいんじゃないか?」

平賀「うおっ!?お前急に出てくるの止めろよな・・・」

提督「落ち着いたら一度お前らも鍛えないといけないな」

高山「ええー、それは遠慮させてもらいたいなぁ」

元帥「で、お前がこっちに来たってことは・・・」

提督「ああ、お前らに忠告をな・・・個で俺の家族に立ち向かおうとするなよ」

元帥「それは大和たちにも言える、と?」

提督「さあな、だが個で挑んできてもあいつらに指一本触れることが出来ないと思っといたほうがいいんじゃないか?」

鹿岡「・・・でわざわざ挑発みたいな物言いをした理由は何なの?」

提督「慣れないことはするもんじゃないな・・・試しただけだ」

平賀「試しただけってお前な・・・」

高山「そんなものに引っかかるような僕たちじゃないって分かって言ってるよね~」

元帥「お前の懸念はもっともだがお前みたいなほうが珍しいからな?」

提督「それもそうか、試すような真似をして悪かった」

南雲「それで結局何を試されたのでしょうか・・・?」

提督「お前らの感情がお前らの艦娘に影響を与えるかどうか、だ」

鹿岡「ん?じゃああんたの感情は艦娘に影響を与えるってこと?」

提督「そうだな・・・あいつらに隠し事は出来ないみたいだ」

元帥「コントロールできないとかなりまずいが今のお前なら大丈夫だろ?」

提督「ああ、流石に暴走はしないだろうが・・・お前らが傷つけられたりすると分からんな」

南雲「私たちの艦隊の力量を測ろうとしているのも・・・」

平賀「そういうことを防ぐためってことか」

高山「自分の艦隊が全力で何処までやれるか確かに僕たちも知らないよね」

提督「そういうことだ。あそこにある鎮守府まで到達してくれよ?」

その言葉を残して提督は去っていった

元帥「・・・あいつの言葉に嘘はないようだな。まさか大和たちでもしとめられないとはな」

鹿岡「6隻に対してここまで手をこまねく事になるとはね・・・」

南雲「制空権は奪えてるはずですが全く有利になってる気がしませんね」

平賀「どうやら未だにこちらからの攻撃は当たってないみたいだな」

高山「最初から結構全力で行かないとまずいってのは本当みたいだね」

そうして5人は戦闘を行っているであろう艦娘のもとへと向かった


足柄「歯がゆいはね・・・自分達が動けないのって」

妙高「ですが、此処で私たちが消耗するわけにはいきません」

羽黒「けん制するくらいしかできません・・・」

那智「まあ、そのけん制でも十分向こうの動きを邪魔できているはずだ」

比叡「それにしても本当に彼女たちに隙がありませんね・・・」

重巡や戦艦である彼女たちが消耗してしまっては後に控えている艦隊に対処できない可能性が高い
そのため、鹿岡たちに言われたように戦力を温存していたのだが戦果は芳しくなかった

雲龍「追加の艦載機を出したほうがいいかしら」

鳳翔「いえ、これ以上は後に響きます。ですがこのままでもまずいですね・・・」

蒼龍「制空権は間違いなくこちらが取ったはずなのに・・・」

飛龍「相手は無傷、か、困ったなー」

時雨「向こうは後ろに目でもついてるのかな・・・」

明らかに死角からの攻撃しているのに相手方は見えているかのように避けていた

五月雨「うう~こっちの攻撃が全く当たりません~」

睦月「こっちだけが消耗させられているような気がするのですよ」

瑞鳳「全力でないとはいえ、空母5隻の攻撃を無傷で潜り抜けるなんて・・・」

霧島「これは作戦が甘かったかしらね・・・」

夕張「これじゃあこっちも全力で行かないと此処は突破できそうにないなー」

戦力を温存して此方が疲弊しては本末転倒だ
それが分かっている以上このままではまずいのは誰もが分かっていることだった

皐月「うーもう突撃しちゃおうよー」

望月「うーん、やめといた方がいいかなー」

長月「望月の言うとおりだ。向こうもこちらが痺れを切らすのを待っているようだ」

榛名「そのようですね・・・そういえば大和さんたちは何処に居られるのでしょう?」


大和「っくしゅん・・・誰かに噂されてる気がするわ」

武蔵「急に私たちが戦場から居なくなったのだ、誰かが気にかけてくれたのだろう」

響「まあ私と戦ってたってことにすればいいんじゃないかな?」

大和「後に貴女と全力で戦えるの楽しみにしてますよ」

武蔵「そうだな・・・私たちと互角に戦えるのは響くらいだろうしな」

響「それはどうだろうね・・・まあ、とりあえずまだ許可は出せないね」

大和「ですよね、取り敢えず彼女たちが気づくかどうかですね」

武蔵「・・・鹿岡提督たちが向かったようだし何か起きるかもしれないな」


那智「それにしてもまるで幻影を相手にしているようだな・・・」

雲龍「幻影、なるほど・・・」

夕張「確かに幻影って言ってもおかしくないわね」

長月「・・・!?ちょっとあいつらの作ってる波の動きを見てくれないか?」

那智たちが相手の航跡を見ると実際に波ができている場所と違う場所に相手の姿があることに気づいた

五十鈴「あーあ、気づかれちゃったみたいね」

阿武隈「流石にこれだけの相手に手加減抜きってのはできないかなー」

暁「司令官のお友達の艦隊なだけはあるはね。本気でいくわ!」

雷「取り敢えず私たちは戦艦の相手でもしに行きましょうか」

電「そう簡単にここを通すわけには行かないのです」


足柄「な!?急に動きが早くなった・・・?」

妙高「狙いもかなり鋭くなりましたね」

羽黒「私たちも加勢しなくて大丈夫なんでしょうか?」

比叡「ですが、まだこのあとにも戦いが控えていますし温存しておかないと・・・」

鳳翔「蒼龍左です!、飛龍右です!」

蒼龍「危なかったー・・・」

飛龍「ありがとー助かりました」

時雨「流石に僕たちだけじゃきついかな・・・」

五月雨「睦月ちゃん大丈夫?」

睦月「まだ何とか大丈夫ですよー」

霧島「このままではまずいわね・・・」

瑞鳳「これじゃあジリ貧よ・・・」

皐月「うわっと、急に動きが速くなったよ!?」

望月「もーあれで50%もだしてなかったのかよー」

榛名「これは・・・私たちも出るべきではないでしょうか?」

長月「そうだな・・・だが司令官たちの許可が出るか?」

「ええ、許可するわ。那智、貴方たちも全力で敵に当たりなさい」

「雲龍、鳳翔、蒼龍、飛龍、全艦載機発艦させなさい。時雨は睦月たちと協力して雲龍たちの援護を」

「夕張、霧島、もう節約する必要はない。瑞鳳は雲龍たちの援護を。睦月、五月雨は南雲の指示に従え」

「僕たちの艦隊は各艦隊の援護に回るよー。榛名は隙あらば全力で砲撃お願い」


響「それじゃあ私は戻るね」

武蔵「私たちも行くか」

大和「そうね、私たちの提督も来たようだし」

元帥「はあ、まさかあいつがここまでしてくるとはな」

武蔵「気だけでそこにいるかのように錯覚させる・・・か」

大和「レーダーまでも欺くって・・・これもあの人のせいなんですか?」

元帥「ああ、艦船だけの力ではなく人としての力も発揮させたいみたいだからな」


鹿岡「さっき伝えたとおり任せたわよ。私は口を挟まないから」

那智「ああ、任せてくれ」

五十鈴「・・・よっと、危ないわねー」

阿武隈「話してる余裕がないじゃない・・・」

妙高「っそういいながら5隻の相手をしっかりとこなしてるじゃないですか」

五十鈴(何なのかしら何か変な感じね・・・)

羽黒「・・・そこです!」

阿武隈「っと危ない危ない・・・」
   (何か変な感じがするわね・・・)

足柄「そろそろ五十鈴たちにもばれちゃうかしらね」

那智「いや、いまさら気づいたとしてももう遅い、比叡!」

比叡「お任せください!・・・主砲、斉射、始め!」

五十鈴「撃ってきた!?・・・でもこれなら」

阿武隈「当たらないわよ!・・・って水しぶきで視界が!?」

那智「今だ!魚雷をありったけ撃ち込め!」

阿武隈「ありゃ海面に向かって砲撃してあたしたちの視界を両方とも潰してきたわねー」

五十鈴「これじゃあ下手に動けないわね・・・連携もバッチリだし、私は大丈夫だと思うわ」

阿武隈「そうねーあたし的にも問題ないかな・・・ん?」

重巡4隻が放った魚雷は2隻に寸分の狂いもなく命中するはずだった
魚雷が命中する瞬間に五十鈴たちの周辺で大きな水しぶきがあがった

妙高「流石にこれだけすれば・・・」

足柄「やったかしら!?」

羽黒「姉さんそれは・・・」

「あー危なかった」

「本当、お見事です」

那智「やはりあれでもまだまだか・・・」

五十鈴「いえ、今回は私たちのまけよ」

阿武隈「提督に教えられてなければ当たってたからねー」

~数十秒前~

阿武隈「提督?急にどうしたの?」

五十鈴「何かあったのかしら?」

提督「足元で今朝妖精さんから渡された魚雷を爆発させろ」

阿武隈「えー足元で魚雷を爆発させるって・・・」

五十鈴「・・・大丈夫なのね?」

提督「お前らが傷つくのは例え演習でも見たくはないからな」

阿武隈「提督・・・」

五十鈴「・・・ありがと」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

那智「それにしても魚雷の爆発で上空に飛び上がるとはな・・・」

五十鈴「専用にあらかじめ提督が作ってもらってたみたいだけどね」

鹿岡「あーあ、あれでも駄目かぁ・・・」

阿武隈「あたしたちも提督のためそう簡単に負けられませんから」


暁「そんなんじゃ暁に傷ひとつ付けられないわよ?」

雲龍「困ったわね・・・」

飛龍「あの分身?みたいなやつのせいで妖精さんたちの狙いが定まってないじゃない」

蒼龍「もう片っ端から狙っていくしか・・・」

鳳翔「二人とも止めなさい。時雨ちゃんも巻き込むつもりですか?」

時雨「!?・・・油断してたら危ないね。油断してるつもりもないけどさ」

南雲「こうなったら仕方ありませんね・・・雲龍囲い込んでください!」

雲龍「分かったわ。飛龍、蒼龍、二人は相手の分身全てを囲うように爆撃をお願い」

飛龍「了解!任せといて」

蒼龍「そろそろ、反撃よ!」

南雲「時雨は二人が囲っている中心に向かって魚雷をお願いします」

時雨「了解・・・行くよ!」

暁「段々と追い詰められてるわね・・・」
 (でもそれじゃあ暁は倒せないわよ?)

雲龍「私と鳳翔は・・・」

鳳翔「分かっていますよ。航空部隊、発艦!」

暁「そんなに包囲網を強化したって・・・!?こっちに真っ直ぐ向かってきてる・・・」

雲龍「どれだけ気配や姿を隠しても考えてることまでは隠せないわ」

鳳翔「それに貴女がほとんど動いてないことも分かっていますよ」

暁(あの包囲網は私のやってることに自分達が気づいていないように見せかけるための行動ってことね・・・)

南雲「3人は引き続き囲い込むように攻撃を続けてください」

暁「弾がそろそろ切れるかと思ってたんだけど・・・これじゃあ下手に動けないじゃない」

雲龍「これで終わりよ・・・妖精さんたち頼んだわ!」

暁「何人も暁がいるように見せかけてる時って自分が動けないのよね・・・でもね、ただじゃ負けないわよ!」

鳳翔「分身が消えた・・・!?雲龍前です!」

暁は雲龍たちの艦載機から発射された魚雷や艦爆機が迫ってくるにも関わらず雲龍に向けて主砲を向けていた

雲龍「この距離だと・・・間に合わないわね」

雲龍は暁の放つ砲撃が直撃するだろうと覚悟した
だが砲撃が行われることはなかった

「全く、司令官を悲しませたいのかい姉さん?」

鳳翔「何時の間に!?」

暁「うう、悪かったわよ響・・・」

響「お願いだから自分が傷ついてでも何かをしようとするのは止めて欲しい・・・姉妹がいなくなるのは、辛い」

暁「分かってるわよ・・・ごめんね」

飛龍「ねえ、あの子何時の間に暁ちゃんを抱えてあの場から離れたの?」

蒼龍「私が聞きたいくらいよ・・・」

雲龍「・・・ねえまだやるのかしら?」

響「いや、もう十分じゃないかな、ね、姉さん?」

暁「ええ、問題ないと思うわ」

時雨「あれだけやって全然元気じゃないか・・・どんな鍛え方してるのさ?」

暁「レディらしく鍛えてもらってるわ」

響「ふふ・・・どうなんだろうね」


雷「他のところは決着がついたみたいね」

高山「それじゃあさ、こっちも終わりってことで」

電「それは駄目なのです」

平賀「はあ、なに馬鹿なこと言ってんだ・・・夕張、五月雨はそのままけん制を続けてくれ」

五月雨「・・・大丈夫なんでしょうか?」

夕張「大丈夫よ。私が保証するから提督を信じてあげて」

五月雨「そうですよね・・・弱気な事言っちゃってすみません!」

平賀「睦月は瑞鳳を守ってくれ。霧島は榛名と共に相手をしっかりと狙っておいてくれ」

睦月「了解なのです!」

瑞鳳「提督と一緒に改良した九九艦爆、隠しておこうと思ったけどそんな場合じゃないわね」

霧島「お任せください、少しでも隙を見せたら容赦はしません」

高山「はあ・・・榛名、平賀の言うとおり霧島と共に狙いを定めておいてくれ」

榛名「分かりました・・・!?提督!長月ちゃんが!」

高山「皐月!望月!」

皐月「分かってる!」

平賀「夕張、五月雨は長月の援護を!」

夕張「了解!」

五月雨「お任せください!」

望月「長月姉大丈夫!?」

長月「すまない・・・整備を欠かしたつもりは無かったが艤装の調子が悪いみたいだ」

望月「早く手出して、引っ張っていくからさ」

長月「・・・迷惑をかける」

皐月「大丈夫、今度は絶対に助けるから」

電「・・・心配無さそうなのです」

雷「そうね・・・降参よ、どうぞ先に行ってちょうだい」

平賀「お、おう先に進んでもいいってんなら行かしてもらうが・・・どうゆうことだ?」

高山「僕たちが互いにしっかりと仲間意識を持っているか、仲間を助けようとして戦線を崩壊させないか、これが確かめたかったってところ?」

電「そうなのです。もし全員で動いていたら相手によっては戦線が崩壊してしまうのです」

雷「司令官同士、司令官と艦娘、艦娘同士、それぞれの間に信頼感が無ければあそこまで迷いの無い動きは出来ないわ」

電「仲間が必ず危機に陥った仲間を助けてくれる・・・そう信じることはそう簡単なことではないのです」

雷「当然、必ず救えるって訳じゃない、でも助けようともしないのは論外。まあそんな人たちじゃないってのは分かってるんだけどね」

電「それにどの道、このまま戦闘を続けていてもそんな人数に連携されたら勝ち目は無いのです」

平賀「そうかい・・・全くよく言うぜ、さっきまで傷ひとつ付けられそうになかったってのによ」

高山「それにこれだけの戦力差で全員で攻撃に参加してやっと勝ち目が見えたって、流石に強すぎるよー」

雷「私たちが強いって訳じゃないの。ただ、そっちがまだ完全に艦娘たちの力を発揮させてあげられていないだけ」

電「元帥さんのところみたいにそっちの司令官さんたちもきっとなれるはずなのです。電は信じてるのです」

平賀「なるほどな・・・それがあいつが俺たちに達成しろっていうやつか・・・ん?高山はどうした?」

夕張「あっちで長月ちゃんたちとイチャイチャしてますよ」

少しうらやましそうに夕張は言った

高山「大丈夫だよね?痛いところはない?おんぶしようか?」

長月「だから大丈夫だってさっきから言ってるじゃないか・・・心配してくれるのは嬉しいけどさ」

最近更新が遅くなりがちですみません
しばらくこれくらいのペースが続きそうです

~トラック島旧鎮守府~

提督「・・・あいつらなら大丈夫そうだな」

妖精「急にどうしたの提督?」

提督「いや、気にしないでくれ。それで用事ってなんなんだ?」

妖精「あのさ、これから元帥さん達と演習するんだよね?」

提督「まあ、正確にはもう始まってるけどな」

妖精「それにさ私も参加させてもらえないかな?」

提督「妖精さんは非戦闘要員だって言ってなかったか?」

妖精「・・・提督の役に立ちたくてね、艦戦の操縦とか練習してたんだ」

提督「だが、そんな数日で何とかなるとは思えないんだが」

「それに関しては私が保証する。正直言って私の艦載機の子たちよりいい腕前をしていた」

提督「・・・まあ、ヲ級がそういうなら大丈夫だろう。妖精さん、あいつらを守ってやってくれ」

妖精「任しといてよ、ヲ級ちゃんのとこの子達と一緒なら何だって出来そうな気がするから」

オレタチモイルゾー オマカセアレ ネエサンノタメナラナンダッテスルゼ

ヲ級「それで、相手の方はどうなんだ?」

提督「全力でいってくれ。もう少ししたらこっちに来るだろうから準備を頼む」

ヲ級「任せておけ。・・・ああ、ひとつだけ言っておく、私の提督はお前だけだ、忘れるな」

提督「分かってるよ」

ヲ級「ならいい・・・妖精、一緒に行くぞ」

妖精「りょーかい。行ってくるね」

提督「ああ、頼んだ。北上、大井、金剛、姫、は既に待機しているはずだ」

~side友人提督~

響「どうやら全部終わったみたいだね」

元帥「ああ、それで俺らは進んでもいいんだな?」

暁「勿論よ。ただ、その前に・・・」

雷「あっちのほうに補給物資とか置いてあるから使っていってね」

電「司令官さんから”全力でこい”との事なのです」

五十鈴「あと長月は念のためこっちで調べさせてもらうわね」

阿武隈「補給はしてもいいけど休憩はしちゃ駄目だからね」

鹿岡「分かったわ。それにしても全力、ね」

南雲「全力を出した提督、少し気になります」

平賀「どんなことしてくるのか楽しみだ」

高山「えー全力でなんて止めて欲しいんだけど」

~数十分後~

響「それじゃあ、長月も問題なかったみたいだし私たちは先に行くよ」

大和「響・・・負けませんからね」

武蔵「やっと全力でお前と戦えるんだな。楽しみだ」

響「私もだよ。でも、負けるつもりは無いけどね・・・」

~横須賀~

大将B「ったくどいつもこいつも俺の邪魔ばかりしやがって」

大将A「・・・西の方の鎮守府のやつらは我々と袂を分けたか」

大将B「あの爺の影響を受けた奴らを西に集めすぎたな」

大将A「だが特に問題は無い。今の我々の軍勢が負けることなどありえないのだからな」

大将B「やつらが沈めたのは試作品、完成品には敵うまい」

大将A「お前は元帥をやれ・・・私はもう一方を潰す」

大将B「ちょこまかと小細工を弄しているようだが、実力で俺が元帥に負けるはずがない・・・それを分からせてやる」

大将A「私より貴様が評価されるなど間違っている・・・私のほうが上だと教えてやる、痴れ者め」

「ご報告します。各艦隊戦闘準備を開始しました。明日の午後には臨戦態勢が整う予定です」

大将A「分かった。限界まで急がせろ、準備が整い次第此方から打って出る」

「了解いたしました。出来る限り急がせます」

大将B「死ぬ気でやれよ。トラック島が現れている今が好機、おそらくやつも疲弊しているはずだ」

「直ちに持ち場に戻らせていただきます!失礼いたしました」

報告をした男は焦った様子で部屋を出て行った

大将A「奴に力を蓄えさせてはならん・・・我々も支度をすませておくぞ」

大将B「自分達が逆に攻撃されるなど想像してないあいつらの焦った顔が眼に浮かぶ」

大将A「我々がお前らの思うとおりに動くとは思わないことだ・・・」


~トラック島近海~

鹿岡「さてと、皆準備はいい?」

那智「ああ、問題ない」

妙高「大丈夫です」

足柄「任せといて!」

羽黒「問題ありません」

比叡「準備は万端です」

南雲「こちらも大丈夫ですか?」

雲龍「ええ。大丈夫よ」

時雨「うん、いけるよ」

鳳翔「問題ないですよ」

飛龍「皆元気いっぱいだよ」

蒼龍「元気いっぱい過ぎるって、少し落ちつこ?」

平賀「俺らもいけるな?」

夕張「勿論。兵装のチェックも完璧よ」

睦月「五月雨ちゃん、いこ?」

五月雨「うん、私頑張っちゃいます」

霧島「いつでもいけます」

瑞鳳「この子達の力、見せてあげるんだから」

高山「もー少し休憩していかない?」

望月「さんせ~い」

長月「二人とももう少し緊張感をだな・・・」

皐月「でも、こんな感じのほうがボクたちには合ってるよ」

榛名「ふふ、確かにそうかもしれませんね」

~トラック島、旧鎮守府 近海~

響「もう少し待ってくれてもよかったんじゃないかな?」

北上「そんな怒んないでよー、ちょっとした冗談だって」

響「いや、別に怒ってないんだけどね・・・あとそろそろ来るよ」

北上「へー思っていたよりも早いね」

大井「まあ、提督の友人の方々ですし、妥当でしょうね」

金剛「シスターたちの力見せてもらいマス」

駆逐棲姫「でも、私たちがいて驚かれないかな?」

ヲ級「この程度では驚かないって提督は言っていましたよ」

駆逐棲姫「えー・・・私が言うのもなんだけど司令官の友人の方ってどんな人なの・・・」

北上「そだねー、取り敢えずいい人たちだよ」

大井「面白い人でもありますね」

金剛「珍しいタイプの提督たちではありマス」

響「あとは・・・司令官の数少ない友人たち?」

ヲ級「あのお人よしの提督でも友人が少ないのが納得いかないな」

金剛「提督は大きいですカラ見た目で怖がられてしまいマス・・・」

大井「本当、内面を知らずに提督のことを判断するなんて」

北上「・・・これはお説教が必要だよね」

駆逐棲姫「あんなにやさしいのに・・・」

ヲ級「それには同意します・・・提督のことは嫌いじゃありませんし」

響「まあ、司令官は狭く深い交友関係が好きみたいだからね」

金剛「そういえば五十鈴たちはどうしてるんデスカ?」

響「・・・司令官とイチャイチャしてる」

~トラック島旧鎮守府~

五十鈴「ちょっと提督?手が止まってるわよ」

阿武隈「あ~私のなでなでやめちゃ嫌です!」

暁「全く五十鈴さんも阿武隈さんもお子様ね」

雷「暁姉・・・司令官に抱きついている私たちも人のこと言えないわ」(提督に右から抱きついてる)

電「なのですっ!」(提督に左から抱きついてご満悦)

暁「こ、これは・・・レディのあいじょう表現よ!」(提督に正面から抱きついてる)

提督(あーこれ演習始まるまでに解放されんのか・・・?)

青葉「大将たちの一応まとめ終わりましたよって、なんなんですかこのいいネタになりそうな光景は!」

提督「青葉?・・・分かってるよな」

青葉「すみませんでした」

提督「ならいい、ありがとな、助かったよ」

青葉「いえ、私もこの現状を打破できるなら協力は惜しみませんよ。ただ少し休んでも構いませんか?」

提督「ああ、明日まで動くつもりは無いから十分に休んどけ」

青葉「了解しました。では失礼します」

提督(こいつら俺が青葉と話してるときも何の迷いも無く甘えてくるとは・・・)

青葉(なんなんですかあの甘い空間は!)

~本土、大将B鎮守府~

「ご報告いたします、トラック島周辺に送り込んだ者たちが戻ってきました」

大将B「やけに時間がかかったな・・・それでどうだった?」

「それが・・・全員が何かにひどく怯えているようでして」

大将B「怯えている?まさか幽霊でもみたとかいうんじゃないだろうな?」

「・・・申し上げにくいのですが怨霊に追い掛け回されたと彼らは申しておりまして」

大将B「軟弱なやつらだ・・・で俺が知りたかった情報は得られたのか?」

「彼らがあのような状態だったので何の情報も得られていません」

大将B「だろうな、もとよりあいつらに期待はしていない」

「また、艦隊の再編成及び”教育”完了しております」

大将B「分かった。お前は引き続き大将Aからの連絡を待て」

「かしこまりました」


~本土~

「青葉さんは何処に行っていってしまったんだ・・・」

「確かスクープの匂いがしますって何処かに行ったきり連絡が途切れたんだよな」

「まさか、大将たちに囚われているのでは・・・?」

何十年も記者をやっているものたちは青葉の行方がわからなくなったことで少し浮き足立っていた

「おい、外に紙というか札というかこんなもんが落ちてたんだが・・・」

そういって一人の男が”任せておけ”とだけ書かれた札のようなものを持って入ってきた

「なんだこりゃ?誰かのいたずらか?」

「ただこいつの触り心地がなんとも不思議な感じがするな」

「これは何の騒ぎかしら」

妙齢のように見える女性が不思議そうな顔をしながら尋ねた

「あ、代表お疲れ様です!」

「実はこのようなものが外に落ちていまして・・・」

「うん?その字は・・・ちょっと見せてくれる?」

その字を見てその女性は何か納得したような安心したような顔をした

「そういうことね・・・良かった青葉は無事みたいよ」

「ほ、本当ですか!?でもどうしてそのようなことが・・・」

「この字ね、私見たことあるのよ。やっぱり生きてたのね・・・」

代表と呼ばれた女性がそれっきり物思いに耽ってしまったので記者たちはなんとも要領を得なかった
しかし、青葉が無事ならそれはいいことだと取り敢えず納得することにしたようだった

「何が起こるのかしら?」

少し楽しそうにその女性は誰にも聞こえないほど小さな声でつぶやいた

~トラック島近海~

鹿岡「恐らくこの辺だと思うけど・・・」

南雲「もう少し進んでみますか?」

高山「んー、いやな予感がするしここで少し待機したほうがいいと思うけどなー」

平賀「こいつの勘は案外馬鹿に出来ないからな・・・瑞鳳、空からは何か見つからないか?」

瑞鳳「鳳翔さんたちと探してるけど何も見つからない、かな」

雲龍「ただ、何人かの子達と連絡が取れないわ」

飛龍「こっちも何人か・・・」

蒼龍「無事だといいけど」

鳳翔「何かおかしいですね・・・!?此方に高速で接近してくる艦隊があります!」

元帥「お前らとっとと陣形整えさせろ!・・・来るぞ」

「いやーごめんごめん、こっちに飛んできた子たちつい落としちゃって」

「誰一人怪我していないはずだし、機体のほうもちゃんと治してきたけど確認をお願い」

元帥「奇襲かと思ったがそういう事情があったのか・・・こっぱずかしいんだが」

鹿岡「いや、あいつを知ってる人ならあの情報だと誰でも奇襲だと思うでしょうよ」

南雲「あの、その子たちはどこに・・・?」

金剛「もう少ししたら来ると思いマス」

大井「来たみたいですね」

南雲「・・・まだまだ精進が足りませんね。実践だったらこの子たちは帰ってこれるとは限らないのですから」

響「まあ、あれだけの艦上機に追い掛け回されることなんて早々ないだろうけどね」

平賀「ちょっと待て、そっちに空母なんていたのか?」

高山「空母かー気をつけないといけないね」

「私たちもそろそろ出てきたほうがいいのか?」

北上「あー・・・急に斬りかかったりしないでよ?」

鹿岡「そんな事しない・・・事もないわっ!」

ヲ級「急に斬りかかってきたということはお前が”かのおか”とかいうやつか」

鹿岡「斬る気は無かったけどそこまで簡単に止められちゃうとちょっと悲しいわね」

元帥「はあ、お前万が一にでもあいつのところにいるやつを理由も無しに傷つけたらどうするつもりだ?」

鹿岡「本当にあいつの仲間になったならこの程度でやられるわけ無いじゃない」

高山「それはそうだけど怖いことするねー」

駆逐棲姫「えっと、いつもこんな感じなの?」

響「まあ、こんな感じかな」

ヲ級「それで演習とやらをはじめなくていいのか?」

元帥「色々聞きたい事はあるが、そうだな、此方の準備は整っている」

響「それじゃあ、始めようか」


元帥「分かっているだろうが、先ほど話したようにあいつの艦隊に連携をとらせるなよ」

鹿岡「分かってるわよ・・・私たちは金剛を主に相手にするわ。那智!任せたわよ」

南雲「私たちは制空権の確保と大井を狙います。雲龍!空のほうは貴女に任せますよ」

平賀「俺たちは姫級と思われる深海棲艦を担当する。夕張!お前の力、存分に発揮してやれ」

高山「僕たちは北上を大井と切り離すことに集中するよー。長月、僕の勘が二人同時に相手しちゃダメだって言ってるから頼んだよ」

元帥「俺らは響を止める。大和、武蔵、全力でいけ。油断してると痛い目を見るぞ」


響「あっちは私たちを各個撃退しようとしているみたいだね」

金剛「やっぱり提督の言った通りデスネ。ですが私たちはこのような状態でも対処できるようにしないといけまセン」

北上「じゃなきゃ提督が私たちを連れてってくれないもんねー」

大井「許可はしてくれるでしょうが、私たちのことを気にしすぎて万が一ということがあったら私たちきっと壊れちゃいますし」

ヲ級「空を渡すつもりはないぞ・・・提督が私を信頼して託してくれたのだからな」

駆逐棲姫「司令官の役に立ちたいから・・・頑張るよ」


金剛「私の相手は貴女たちデスカ?」

那智「そんなおしゃべりをしている暇があるのか?」

金剛「無駄デース、そのような砲撃では私を捉えることは出来ませんヨ?」

妙高「そんなことは分かっていますよっ!」

金剛「・・・ナルホド、私を響たちと離そうとしているんデスネ」

足柄「もう遅いわよっ!・・・嫌でも私たちの相手をしてもらうわ」

金剛「デスガ、この程度ならすぐに復帰できますヨ?」

羽黒「ここは通しません!・・・絶対に」

金剛「遅いデース!これなら抜けられ・・・!?」

金剛がその場から飛び下がると元居た場所で大きな水しぶきがあがった

比叡「やはりお姉さまには避けられてしまいましたか」

金剛「なかなかやりますネ、比叡!・・・本当に分断されてしまいマシタ」

那智「よし!司令官よ、第一段階は上手くいったぞ」

鹿岡「あとは純粋に戦うだけ・・・貴女たちの力ならきっと出来る。信じてるわよ!」


雲龍「深海の艦上機・・・か」

蒼龍「なんなのよあのたこ焼きみたいなのは!」

飛龍「数で圧倒しているはずなのに制空権が取れないなんて・・・」

鳳翔「1機だけいるあの妖精さんが乗っている艦上機、錬度が私達とは比べ物にならないレベルで高いですね」

時雨「ごめんね、僕一人じゃ大井さんを止められないから・・・」

南雲「貴女は十分役目を果たしてくれてますよ、時雨。・・・雲龍、どれくらいの時間ならこの拮抗状態を保てますか?」

雲龍「もって10分くらいかしら。でも、向こうも条件は同じはず」

鳳翔「・・・その時間までに大井を無力化するしかないですね」

大井「私に向かってきてる艦上機が少しでも減ればすぐにでも北上さんと合流できるのにっ!」

南雲「10分も続けば必ず隙が出来るはずです・・・それまで耐えてください!」


ヲ級「なかなかに頑強に抵抗してくるな・・・妖精、大丈夫か?」

妖精(今のところは大丈夫。でももって10分ってところかな)

ヲ級「分かった・・・提督に任された以上絶対に空は渡さない!」


夕張「噂には聞いてたけど・・・姫級ってとんでもないわね!」

五月雨「う~砲撃が当たらないです~」

睦月「魚雷も避けられちゃってるのですよ・・・」

瑞鳳「私の艦載機たちもあまり良い戦果はあげられていないみたい」

霧島「でも、確実に追い込んではいるはずよ」

平賀「お前ら相手は駆逐といえども姫級だ、一発に気をつけろよ」

夕張「もう少し近づかないと・・・あれなら流石の姫級でもダメージがあるはず」

駆逐棲姫「うーん・・・やっぱ砲撃と艦載機、それに魚雷は厳しいかな」

ヲ級(姫、大丈夫ですか?)

駆逐棲姫(大丈夫だからヲ級ちゃんは空のほうに集中して)

ヲ級(分かりました・・・危なくなったらすぐにおよび下さい)

駆逐棲姫「全くヲ級ちゃんは心配性だなー・・・さてと10分くらいなんとかしないとね」


高山「ねえ、もう引き分けでよくない?」

北上「んー私は別にいいけど大井っちの方に行っちゃうよ?」

長月「何を言ってるんだ司令官は・・・引き離すのではなかったのか?」

高山「・・・よーし皆包囲は終わったね」

北上「あちゃー・・・んじゃ少しは本気を出しましょうかね!」

望月「皐月姉さんそこで止まって!」

皐月「?うん・・・っと危なかったー・・・」

榛名「魚雷と砲撃が皐月ちゃんを挟むように・・・すごい錬度ですね」

北上「んーやっぱこれじゃあダメか・・・まあ10分くらいなんとかなるでしょ」


大和「やっと本気でやりあえますね」

武蔵「だがお前一人で本気の私たちとやりあえると!?・・・楽しめそうだな」

響「・・・次は当てるよ?」

大和「っ!・・・威圧感がすごいですね」

武蔵「これが駆逐艦だというのか・・・」

元帥「・・・こりゃあいつの威圧感にそっくりだな」

響「ふふっ、司令官の期待には答えないとね・・・いくよ!」


~トラック島旧鎮守府~

提督「始まったか・・・」

青葉「失礼します・・・何か悪い顔してますね」

提督「考え事をしていただけだ、どうかしたか?」

青葉「あの、本土の方の皆はどうしてるのか少し気になって・・・貴方ならご存知かと」

提督「一応あいつに伝わってるはずだからお前の無事は伝わってるはずだ」

青葉「あいつ・・・代表ですか?」

提督「ああ、あいつは苦手だからあんまり関わりたくはなかったがお前の無事を確実に伝える手段が他になかったからな」

青葉「良い方だと思うんですけど・・・」

提督「・・・色々あるんだよ」

青葉(何があったんでしょうか・・・?)


~トラック島近海~

那智「相手は一人だというのに此処まで翻弄されるか・・・」

妙高「相手が複数に見えるのは厄介ですが、確実に相手も消耗しているはずです」

足柄「・・・さっきから何か変な感じがするわね」

羽黒「何か仕掛けてきているんでしょうか・・・?」

比叡「なんとなく嫌な感じがします・・・」

鹿岡「・・・少しずつだけど何処かに向かっている?」

金剛(段々と向こうの狙いが正確になってきているような気がシマス・・・)


雲龍「っ!更に攻撃が苛烈になったわね」

蒼龍「!?っと・・・危ないなー」

飛龍「まだまだやれるわ!」

時雨「空は膠着状態か・・・させないよ!」

鳳翔「すみません助かりました・・・死角から的確に狙ってきますね」

南雲「?段々と島の方に近づいているような・・・」

大井(隙がほとんど無い上にあそこまでカバーされちゃうとね・・・急ぎましょうか)


ヲ級「これにもついてくるか・・・」

妖精「向こうの艦載機も大分落としたけどこっちも大分消耗したね」

ヲ級「だがまだいける、妖精もまだいけるな?」

妖精「補給も済ましたし大丈夫まだいけるよ」


夕張「この距離まで近づけば・・・くらいなさい!」

瑞鳳「散弾をあの距離でぶっ放したのね」

霧島「危険だけどあれだけ近くなら相当の火力になるはず・・・」

睦月「凄いのですよ・・・って夕張さん危ないです!」

五月雨「夕張さん援護しますからこっちまで引いてください!」

平賀「やっとシールドが剥がれたな・・・にしてもあの奇妙な動きはなんだ?」

駆逐棲姫(まさか剥がされちゃうとは思わなかったな・・・ちょっと急ごうかな)


長月「そこは通さん!・・・なるほど、私たちの思い込みまでも利用されているということか」

皐月「さっきから長月は本体ばかり狙ってるけど何か分かったの?」

望月「あー、そっか、電探の反応は思い込みであたし達が作っちゃってるのか」

榛名「・・・確かに視覚などの情報を遮断してしまえば反応は1つだけですね」

高山「ってことだから皆使ってね・・・それにしてもどこかに向かわされているような・・・」

北上(おーこんなに早くばれちゃうんだねー・・・ちょっと急ごっと)


元帥「ほー、あいつそんな事まで仕掛けてくるか・・・」

大和「それよりもそれを実行できるあの人の艦娘たち・・・本当規格外ですね」

武蔵「っ!無駄話をしている場合ではないぞ!」

響「ふふっ・・・そう簡単に当たってはくれないね」

大和「私たちだってそう簡単に当たる気はありませんよ」

武蔵「それで私たちを何処に誘導するつもりだ・・・?」

響「・・・そろそろかな」

大和「急に私たちから視線をそらした・・・何をするつもり?」

武蔵「・・・なるほど、そういうことか」

響「気づくのが少し遅かったねっ!」


那智「急に向きを変えて何をする気だ・・・!?魚雷だと・・・どこからだ?」

比叡「・・・近くに複数の艦の反応があります」

金剛「上手くいったようデスネッ!」


雲龍「砲撃!?・・・一体どこから?」

鳳翔「流石は閣下と共に戦ってきた方の艦隊です・・・合流されてしまいますね」

大井「北上さんの援護したいところですけど先にあの子を援護しとかないとねっ!」


ヲ級「向こうの隊列が乱れたな・・・余裕が出来た分他のところの援護に向かってくれ」

妖精(はいはーい、任せといてよー)


夕張「!?ちょっと急になんなのよ、もー!」

瑞鳳「せっかくあっちを分散させたのにまた合流されちゃったよぉ・・・」

駆逐棲姫「上手くいったみたい・・・それじゃあ私も頑張らないと!」


長月「!?・・・なるほど合流されてしまったか」

榛名「包囲も解けてしまいましたか・・・」

北上「よーし、20射線の酸素魚雷、2回いきますよーっと」


大和「見事に嵌められてしまいましたね・・・」

元帥「だな・・・あいつの艦隊は昔っから協力させると手が付けられなかったからな」

武蔵「分散させて合流されるまでにどれだけ向こうを消耗させられるかだったな」

響「それで、どうする?まだ続ける?」

元帥「こりゃあ、こっちの負けだ・・・空の拮抗も崩れてあいつの艦隊はほとんど消耗してない」

大和「それに・・・私たちも大分追い込まれてしまいましたからね」

武蔵「私たちに関して言えば痛み分けってところだがな」

響「そうだね・・・司令官に心配かけちゃったかな」

元帥「ってなわけで演習は終了だ」

鹿岡「そうね、まだまだ鍛錬が足りなかったわね」

南雲「少し空に意識を向けすぎていましたね」

平賀「何かに熱中しちまうと周りが見えなくなるのが悪い癖ってとこか」

高山「やっと終わったね。あー疲れたー」

響「それじゃあ、司令官のところまで案内するからついてきてね」

~トラック島旧鎮守府~

響「司令官、今戻ったよ」

提督「お疲れさん、それでどうだったあいつらは?」

響「うん、私たちが合流するまではほとんど消耗はしていなかったはずだよ」

提督「大和や武蔵はどうだった?」

響「やっぱり強いよあの二人、私たちのとこだけはお互いに少し消耗したけど続けてたらどうなっていたか分からないよ」

提督「十分だお前らが戦闘を中止したって事はそれ以上追撃が出来そうになかったからだろ?」

響「そうだね・・・不意打ちで何人か中破にはできたけどすぐにカバーされちゃったから」

提督「俺の知りたかったことは十分に知れたわけか・・・んじゃ、あいつらのとこ行くか」


鹿岡「急に響が走って行っちゃったから何かと思えば貴方だったわけね」

南雲「今回の演習、得るものが多く非常に勉強になりました」

平賀「にしても各個撃破しようとしたら合流されるとはな」

高山「変な感じはしていたんだけどねー」

元帥「んで、こいつらを明日連れて行くのか?」

提督「ああ、少し不安もあるがお前らなら大丈夫だろ」

鹿岡「それでいったいどうするのかしら?」

提督「簡単な話だ・・・お前らには横須賀にいるだろう大将を潰してもらいたい」

南雲「大将を2人ともですか・・・?」

提督「元帥に対して強い敵意を持っているほうをだ。もう片方は俺が行く」

平賀「いや、俺らも何人かそっちに行った方がいいんじゃないか?」

提督「恐らくあっちの方にはあいつらがいるはずだ・・・」

高山「あいつら・・・?」

提督「あまり気にするな、お前らは大将たちと自分達との力の差を国民や若い指揮官たちに見せてやれば良い」

元帥「まあ、そっちのほうが俺達がトップに立ったとき混乱は少ないだろうな」

提督「トップは今でもお前だ・・・ただ俺らのために戦ってくれているあいつらを兵器としてしか見れないやつらが少なくなるそれだけだ」

元帥「そうだな・・・そろそろ休ませて貰ってもいいか?明日に響く」

提督「ああ、部屋は響に案内させる。よろしくな」

響「うん、任せて」

すいませんここ2ヶ月近く忙しくて全く更新できませんでした
少し余裕が出来たので亀更新ですがまた更新していきます
取り敢えず明日か明後日には更新できるよう頑張ります

~トラック島旧鎮守府、執務室~

提督「ふう・・・奴らの研究があそこまで進んでいるとなるとあいつらと戦うことになるかもしれないな」

妖精「何か一人でため息付いて意味深な事言ってるよ・・・あいつらって誰のこと?」

提督「いや、確信の無いことだ忘れてくれ」

「でもあの人たちを操るなんて出来るとは思えないけどね」

妖精「うわっ!・・・吃驚した~急に出てこないでよ~」

響「司令官と二人きりになれるかと思ってこっそりと此処まできたからね」

提督「案内ありがとな」

響「気にしないで、みんなは?」

提督「お前の姉妹は眠かったみたいですぐ寝てるぞ。ああ、五十鈴や阿武隈も一緒だな」

妖精「金剛やヲ級たちも自分の部屋で明日の準備をするって言ってたよ」

響「・・・ということは司令官の近くにいるのは私と妖精さんだけって事だよね」

提督「まあ、そうだな」

妖精「それよりさっき提督が言ってたあいつらって響が知ってるって事は昔の提督の艦隊にいた子のことなの?」

響「そうだね・・・ただあの二人に言うことを聞かせられるのは司令官ぐらいだと思うんだけどね」

妖精「だから操られたりすることはありえないって事?」

提督「だが実際どうなってるかなんて分からん、想定をしておくことは必要だろう」

響「大丈夫だと思うけどね・・・それよりもさ明日大変なんだよね?」

提督「そりゃあ国をひっくり返すようなことをしようとしてるんだからな」

響「だったらさ今のうちに司令官に甘えてもいいよね」

妖精「!・・・そうだよ少しは甘やかしてくれてもいいと思うよ」

提督「・・・明日早いんだから程々に頼む」

響「一緒に寝れるだけで十分甘えれた気分になれるからそれでいいよ?」

妖精「私も忘れちゃ嫌だよ?」

提督「分かった分かった・・・早いとこ布団の中に入るぞ」


~???~

(懐かしい気配がしたと思ったのだけど・・・)

(久々に目を覚ましてみたら何か身体の自由を奪おうとした後がありますね)

(この程度で私たちの自由を奪おうなどと・・・なめられたものです)

(まあしばらくは操られたふりでもしておきましょうか)

(そうですね私たちが動いたと気づけばあの人ならすぐ来てくれるでしょう)

(表情に出てますよ、ですがあの人が既に亡き者になっていた場合は・・・)

(暴れるだけ暴れてあの人をあんな目に遭わせたことを後悔させます)

(でも・・・逢えると良いですね)

(そうね・・・)

(・・・生きていてくれてますよね?)

~トラック島旧鎮守府~

鹿岡「はぁー・・・やっぱりあいつは強いわね」

那智「あそこまで艦隊の錬度が高いとは驚いた」

妙高「ですが私たちも少しは対抗できていたと思います」

足柄「あの経験は私たちにとって必ずプラスになるはずよ」

羽黒「もうあんなに簡単には負けません」

比叡「お姉さまに今度こそ勝って見せます」

鹿岡(私ももっと貴女たちに寄り添わないといけないわね・・・)


南雲「航空戦結構自信あったんですが負けちゃいましたね・・・」

雲龍「あんなところから攻撃が来るとは予想できなかったわ」

時雨「ごめんね僕がもっとしっかりしていれば・・・」

鳳翔「そんなに気に病まないでね。話には聞いていましたが想像以上でした・・・」

飛龍「航空隊の錬度本当に高かったわね」

蒼龍「それに一機だけ異常な錬度の子がいたよね」

南雲(お兄様だけでなくこの子たちにももっと頼らなくては・・・反省ですね)


平賀「まさかあの兵装がぶっ壊されるとはな」

夕張「一瞬の隙が命取りってことですね」

睦月「五十鈴さんたちも強かったけど・・・」

五月雨「響ちゃんたちは桁違いでした・・・」

瑞鳳「今度は絶対に負けないんだから!」

霧島「お姉さまに次こそ一泡吹かせて見せます」

平賀(今度はこいつらにもっと色々なことをさせてみないとな・・・ついつい自分でやっちまう悪い癖だな)


高山「やっと今日が終わったよー長かったぁー」

長月「司令官もう少し気を引き締めてくれ」

皐月「まけたのはそりゃあ悔しいけどさ」

望月「あたし達にはこっちのだらーってしたほうがあってるって」

榛名「でも・・・お姉さま今度は勝たしてもらいます」

高山(あーあ、本気でやらないと・・・この子達が傷ついちゃうしそれは僕も嫌だからね)

~翌日トラック島~

提督「元帥たちは横須賀を頼む」

元帥「ああ、任せとけ」

鹿岡「本当にあんた達だけで行くつもりなの?」

提督「俺の懸念が万が一現実のものとなったらお前らを守りきれる自信がないからな」

南雲「それほど向こうの用意しているものが危険ということですか・・・」

元帥「俺たちの方は勝負にすらならないだろうが提督のほうはあいつらがいるとなるとな・・・」

平賀「元帥たちは知ってるようだがそんなにやばいのか?」

提督「恐らく暁たちでは対処が精一杯ってとこだな」

高山「うげぇ・・・桁外れだねー」

元帥「まあ何とかなるだろ、んじゃ行きますか」

提督「俺のわがままみたいなもんに付き合わせて悪いな。この借りは必ず返す」

鹿岡「貸し1ってことね・・・早いとこ終わらせないとね♪」

南雲「おに・・・提督さんと二人きり・・・楽しみです♪」

平賀「おい、女連中のテンションが高くなったんだがどうしたんだ?」

高山「まあまあ張り切ってくれると僕が楽できそうでいいじゃない・・・それに今日はすぐ休めるような気がしてるんだよね」

元帥「しっかりとケリをつけて来いよ」

提督「分かってる・・・あいつらは何が何でも助け出す」



~???~

「!?何かさっき凄く嬉しいことを言われたような気がします」

「そうですね・・・気分が高揚してきました」

「早く逢いたいです・・・」

「私もです」

「そろそろ操られた振りでもしておきますか」

「本当に監視のひとつも無いとは慢心してるわね」

「まあそのおかげでこうやって話せるんですけどね」

「そろそろ来ますね・・・こんな具合に生気の無い目をしておくのも慣れたわ」

「こんな目をしてるところをあの人に見られたら・・・」

「ふふっ絶対に大慌てするわね」

※()は無線的なものだと思ってください

~元帥side~

元帥「そろそろ会敵しそうなもんだが・・・」

南雲(こちちも索敵していますが敵影は見当たりませんね)

平賀(こっちもめぼしいもんは見つかってないな)

鹿岡(いくらなんでも無防備すぎないかしら・・・?)

高山(うーん・・・確かに変な感じだね~)

大和「ここまで一度も深海棲艦に会敵していないことも不思議ですね」

武蔵「何かイレギュラーでも発生したか?」

元帥「取り敢えず警戒を緩めず進むぞ」


~提督side~

提督「此処まで会敵なし、か・・・」

響「変だね、深海棲艦も見当たらないし・・・」

妖精「今度は少し遠くまで観て来るね」

ヲ級「そうだなこの雰囲気はなんだか不気味だ・・・気をつけていけ」

駆逐棲姫「隠れてるのかと思ったけど本当に深海棲艦の気配がしない・・・」

金剛「此処らへんの深海棲艦を殲滅させたわけではありませんよネー」

北上「そう簡単に殲滅できたら苦労しないよー」

大井「私たちが助けられたときは確かにたくさん深海棲艦を沈めましたけどね」

暁「それにしても・・・本当にどうなってるのかしら?」

雷「消耗が避けられるのは助かるけど・・・」

電「戦わないですむのならそのほうが嬉しいのです」

阿武隈「本当にね・・・でもやっぱそんなに上手く事は運ばないよね」

五十鈴「警戒は緩めずに行きましょ」

ヲ級「ん、あいつから連絡か・・・おい提督」

提督「・・・どういうことだ?」

妖精(だから、深海棲艦が本土に向かって大移動してるみたいなんだよ!)

響「深海棲艦の本土襲撃・・・?」

提督「侵攻かそれとも別の理由か・・・?」


~本土~

大将A「深海棲艦どもが本土に接近しているだと?」

大将B「っちこんなタイミングであいつらが攻勢に出るとはな」

2人が忌々しそうに話しているとあわてた様子で男が入ってきた

「報告いたします!迎撃に出した艦隊はすべからく深海棲艦化し海中に消えたということです」

大将A「改造を施したやつらはもう残っていないはずだ、にもかかわらず深海棲艦化したのか?」

「そのようです。また交戦していた深海棲艦もまた海中に消えていきほとんどの深海棲艦は海中に消えたということです」

大将B「攻めてきたわけではなく仲間を増やしに来たと言う事か」

大将A「奴らにそんな習性があったのか?・・・まあいいお前は持ち場にもどれ」

男は来たときと同様あわてた様子で部屋を後にした

大将B「俺も元帥を潰しに行ってくるあっちはお前がやるんだろ?」

大将A「当たり前だ・・・あいつを潰すのは私だ」


~元帥side~

大和「集結してると思ったら今度は消えたんですか?」

武蔵「そうみたいだな、大将達が全て沈めたか?」

元帥「だがあいつや南雲たちが言うには戦闘の痕跡はほとんどなかったらしい」

武蔵「訳が分からん・・・やつらは何が狙いだったんだ?」

大和「どの考えも推測の域を出ませんね」

元帥「その辺は終わってから考えるぞ大将達からのお迎えが来たみたいだ」

大和「お手並み拝見といきましょうか」

武蔵「存分に撃ち合わせてもらおうか!」

元帥(鹿岡、南雲、平賀、高山、お前らも十分に気をつけろよ)

~鹿岡side~

鹿岡「こっちにも来たわね」

那智「前回のようにはいかん、司令官の信頼には応えるさ」

妙高「数日前の私たちと同じだとは思わないことです」

足柄「もう同じ失敗は繰り返さないわよ!」

羽黒「私の大切な人たちを傷つけるなら容赦はしません」

比叡「お姉さまに追いつくためにはこんなところで負けていられません」

鹿岡「この娘たちは私の自慢、私は皆が戦いやすいようにフォローするだけよ」

~南雲side~

南雲「残念ながら私たちに奇襲が通用すると思わないことです」

雲龍「逆に奇襲し返すなんて思い切ったことをするわね」

蒼龍「一緒にいてまだ短いけど提督にしては珍しいですよね」

飛龍「でも私はこういうのも好きかも」

鳳翔「この思い切りの良さは閣下やあの人みたいで私は頼もしく感じます」

時雨「そうだね、僕も自分の役割を果たさないとね」

南雲「私も何時までも守ってばかりではありません・・・皆任せましたよ」

~平賀side~

平賀「改良に改良を加えた俺の自信作の威力試させてもらうぞ」

夕張「ぶっ放すわよ~!」

瑞鳳「どんどん行っちゃえ~!」

五月雨「うわ~・・・敵の方が気の毒だね」

睦月「これ睦月たちいる必要あるのでしょうか?」

霧島「はいはい気を抜かないの。それにしてもこの兵装凄い威力ね・・・」

平賀「もうやれることはやったあとはお前らに任せたぞ」


~高山side~

高山「敵さんも頑張るねぇ~」

長月「そんなのんきな事を言ってる、場合か!」

望月「まあまあ長月姉落ち着いて・・・おおっと」

皐月「そんなんじゃボクには当てられないよ!」

榛名「この子たちにはそう簡単に攻撃させません!」

高山「そろそろめんどくさがってもいられないね・・・」


~提督side~

提督「お前ら被弾とかは大丈夫か?」

響「こんな一直線に向かってくるような相手に苦戦はしないよ」

金剛「でも細かい被弾は少しはありますネ」

北上「それにしても敵とはいえこんな状態の子たちを相手にするのは嫌だなー」

大井「ですが同情していては思わぬ目に遭うかもしれないから気をつけないと」

暁「れでぃの私にそんなんで触れられると思わないでよね」

雷「そんなんじゃ当たらないわよ!」

電「大切な人たちを傷つけるなら・・・容赦はしないのです」

五十鈴「そろそろ此処らへんは片付くわね」

阿武隈「ちょっと一息つけるかな」

ヲ級「そうでもなさそうだぞ少し先に敵影があるようだ」

駆逐棲姫「それに深海棲艦もいるような・・・?」

妖精(何か様子が変な子がいっぱいいるね)

提督「そろそろだな・・・皆警戒を怠るなよ」

~???~

大将A「深海棲艦のせいで作戦決行が少し遅れたがそれが此処まで響くとはな・・・」

「ご報告します!第一艦隊から第八艦隊まで交戦中、数では勝っていますが有効打を与えられていないようです」

「続いてご報告いたします!西のほうから向かわせた別働隊ですが、西の各鎮守府に進行を妨害されているようです」

大将A「っち!西の妨害は予測していたが奴の子飼いの奴らが此処まで抵抗してくるか」

「また元帥の方ですが正直異常です。既に30隻以上が沈められています。ですが大将B殿は援軍無用とのことです」

「例の提督の方はつい先ほど交戦状態に入ったとの事です」

大将A「大将Bは手こずっているようだな・・・」

「”鹿岡”と交戦中の艦隊から応援要請が来ています、既に半壊状態との事です!」

「”南雲”と交戦中の艦隊の指揮官が錯乱状態に陥っているようです。航空隊含め艦隊が機能していません!」

「”平賀”と交戦状態に入ったと思われる艦隊からの連絡一切入っていません、何らかの妨害がなされている可能性があります」

「”高山”と交戦状態の艦隊は既に壊滅していると思われます。また通信機器を奪われていることを確認しています」

大将A「・・・直ちに各所にあの化け物どもを送れ」

「ですが、各所には我々の仲間が・・・」

大将A「役目も果たせん奴らなど不要だ、早くしろ!」

「りょ、了解致しました!」

大将A「私は行くが何かあったら連絡しろ・・・試運転といこうじゃないか」


~元帥side~

武蔵「やはり機械のように操られている奴らは歯ごたえが無い」

大和「・・・これが貴方たちがやりたかった事ですか?」

大将B「何故だ・・・何故俺達が押されている!?」

元帥「やっとお出まししといて一言目がそれか・・・そりゃ兵器にしちまった方が能力は高いだろうな、それに扱いやすい」

大将B「お前らとは数も力も違うはず・・・なのに何故だ!」

元帥「お前らはこいつらのことを何も分かっちゃいねぇよ、こいつらは人ではないかもしれない・・・でも感情の無い機械でもないんだよ」

大将B「はっ!なにを言うかと思えばこいつらは兵器だ使い捨てが出来る便利な道具でしかないだろうがっ!」

元帥「そうか・・・だがもうお前を守るものは誰もいないぞ?」

大和「こっちの制圧完了しました」

武蔵「此方も完了した」

元帥「これでもまだやりあうか?聞きたいこともあるし降伏すれば命まではとらねぇぞ?」

大将B「・・・誰がこれで終わりだと言った?余裕をかますのは俺の主力艦隊を倒してからにするんだな」

大和「海中から!?」

武蔵「感知できなかっただと!?」

元帥「やはりまだ残っていたか、それにしてもこの姿は・・・」

~提督side~

提督「・・・来たみたいだな」

響「もはや深海棲艦だね」

金剛「意思表示することすら出来ないみたいデスネ」

北上「案外私って堪え性ないみたいだねぇ・・・すぐ解放してあげるから!」

大井「私も我慢の限界ですね・・・私も行きます!」

暁「こんなのって・・・酷過ぎるよ」

雷「なんでこんなことが出来るの・・・?」

電「・・・許さないのです」

五十鈴「出来ることなら助けてあげたかったけど、ごめんなさい」

阿武隈「沈めてしまうことが唯一の救済なんだよね・・・」

駆逐棲姫「私たちに近い存在、だけどこの子たちには意思がないよ・・・」

ヲ級「・・・妖精よ、全力でいくぞ」

妖精「すぐに楽にしてあげるから・・・いくよ!」


~鹿岡side~

鹿岡「深追いはしなくていいわ、引き離されないようにね」

妙高「一定のダメージを受けると退いていくようですね」

那智「沈めてしまえば大丈夫だろうが、このままではジリ貧だな」

足柄「また増援っ!?本当きりが無いわね!」

羽黒「数は減ってきたように思えますが・・・」

比叡「段々と個々が頑丈になっている・・・?」

鹿岡「何らかの仕掛けがあるはず、それが分かれば・・・」


~南雲side~

南雲「全部隊に無理に敵を追わなくてもいいと厳命を」

雲龍「分かったわ。それにしても敵の数の減りが悪いわね」

蒼龍「敵艦載機の減りが思っていたより遅い?」

飛龍「勝手に再生でもしてるってこと?」

時雨「すでに航行不能な子を盾に・・・酷い」

鳳翔「恐らく何らかの仕掛けがあるはずですが、今は耐えましょう!」

南雲「何隻か海中に退いてすぐに戻ってきますね、何かあるはず・・・」

~平賀side~

平賀「今はわざと退かせろ。弾を無駄にするな」

夕張「時間を稼ぐって事ですね」

睦月「確かにこのままじゃどうしようもないのですよ」

五月雨「敵さんの方は弾切れとか考えない勢いですし・・・」

霧島「主砲が直撃したはずなのに何故もう修理が済んでいる・・・何かありそうね」

瑞鳳「試作段階だけど夕張のあの攻撃でも倒しきれないみたいね」

平賀「長期戦になればなるほど此方が不利だな・・・どうしたものか」


~高山side~

高山「うーんどうしよっかな・・・長月!前に出すぎだよ!」

長月「す、済まない・・・いつもこれくらい頼もしくあって欲しいが」

皐月「要はそれだけ危険なんだよ今回の敵はっ!」

望月「こんなにわらわらよって来るなっての!」

榛名「数が減らない・・・沈んでいった訳ではないようですね」

高山「なんだか姿がどんどん歪になっているように見える・・・」

~元帥side~

大将B「いくら貴様らといえど無限によみがえる敵には勝てまい?」

元帥「お前はもう少し状況を見た方がいいぞ」

大将B「なにを・・・何故数十はいたはずの俺の艦隊が数隻にまで減っている!?」

大和「貴方は私たちの攻撃力を甘く見すぎです」

武蔵「私たちがあの当時のままいたと思うなよ!」

元帥「大方何らかの手段で再生でもさせようとでも考えてたんだろうが・・・何も残らなければ再生なんて出来るわけないだろ?」

大将B「どういうことだ・・・確かに研究段階では十分に耐えられたはずだぞ!?」

元帥「お前らはこいつらをただの兵器にしか思ってないから”成長”ってことを考えられねえんだよ」

大将B「認めん、認めんぞ!俺が貴様に負けるなど!」

元帥「どう思おうがお前の自由だがな・・・ちっ!大和、武蔵退け!」

大和「すみません助かりました・・・それにしてもこれは」

武蔵「見た目は深海棲艦だが歪すぎる何だこいつは・・・?」

大将B「何故こいつがここに・・・あいつ俺を見殺しに、ぐはっ!」

???「ユルサナイ、ゼッタイニ・・・」

大将B「お、おい貴様!作ってやった恩を忘れ・・・」

???「ウルサイダマレ・・・ツギハオマエラダ」

元帥「大将Bも他の奴らも全部取り込みやがった・・・情報が少なすぎるな武蔵頼む!」

武蔵「任せておけっ!・・・傷が修復していくな」

大和「なるほどあたりのモノを取り込んでそれを使って身体の修復を行っているようですね」

???「イタイ・・・デモムダ、ワレワレノウラミハコンナモノヒデハナイ」

元帥「ならお前を沈めれるまでやるだけだ、大和、武蔵、いくぞ!」

~提督side~

響「これで、終わりだね」

北上「・・・ごめんね」

大井「助けてあげたかったですね・・・」

金剛「次の反応は・・・特に無いみたいですネ」

暁「今のところ周りに目立った変化も無いわ」

雷「でも、なーんか気味が悪いわね」

電「あまりにも静か過ぎるのです?」

五十鈴「さっきまでの襲撃が嘘みたいだものね」

阿武隈「警戒は怠らないようにしましょう」

駆逐棲姫「ちょっと潜ってきたけど凄い量の残骸が有ったよ」

ヲ級「いくつか妖しげな機械もあったから壊しておいた。あと青葉の護衛も無事終わったようだ」

妖精「こっちもなんか変な機械みたいなのが幾つか浮いてたから撃墜しといたよ」

提督「分かった。だがやけに事が上手く運びすぎている・・・妙だな」


~???~

「いやー良かった良かった無事だったんですね!」

「青葉さんの事だから大丈夫だと思っていましたが」

青葉「心配かけちゃったみたいですね・・・代表は居られますか?」

「いつもの所にいますよ」

「何かあの人が関わっているなら絶対面白いことが起こるってワクワクしてますよ」

「誰のことか聞いても教えてくれないんですけどね」

青葉「確かに何かは必ず起きますね・・・あとこのデータでも見ておくと面白いかもしれませんよ?」

青葉はそれだけ言って机の上に資料を置いてから代表がいるであろうところへ向かっていった

「・・・確かにこれは大ニュースになるな」

「ああ、こりゃ今日は徹夜かな」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年11月30日 (日) 14:27:36   ID: Uzy41vaR

面白いです
頑張ってくださいね

2 :  SS好きの774さん   2014年12月14日 (日) 00:01:40   ID: j8CdXDkR

今までで最高のSSです!
頑張って下さい!

3 :  SS好きの774さん   2015年01月11日 (日) 17:47:33   ID: 9pS1qJsZ

面白い!

4 :  SS好きの774さん   2015年01月11日 (日) 21:17:25   ID: n-Df-pCE

面白いですっ
期待して待ってます!

5 :  SS好きの774さん   2015年01月17日 (土) 23:38:15   ID: 9CqUCkMR

素晴らしい司令官だ感服した
頑張ってください

6 :  SS好きの774さん   2015年01月18日 (日) 23:37:32   ID: Kv5gyZhL

直接戦う提督は無いわ茶番臭しかしない

7 :  SS好きの774さん   2015年01月19日 (月) 07:17:14   ID: 417MUYrH

シーン毎に何が起きてるのか分かりづらいな…
てか同一人物が「」つけて何段も
喋ってるせいか読みにくい

8 :  SS好きの774さん   2015年01月28日 (水) 02:53:57   ID: WP8GLXo3

描写が分かり辛い。文章が幼稚

9 :  SS好きの774さん   2015年01月31日 (土) 23:31:56   ID: l7VOFjCc

イメージしずらい

10 :  SS好きの774さん   2015年03月11日 (水) 10:49:28   ID: S3KqpUTo

サイコーなのです(*≧∀≦*)

11 :  SS好きの774さん   2015年04月08日 (水) 00:47:32   ID: QuCD3DK9

よく思いつくねww最高だよ!

12 :  SS好きの774さん   2015年04月23日 (木) 13:09:56   ID: 46_uGbJC

凄く面白いです、頑張って下さい

13 :  SS好きの774さん   2015年04月29日 (水) 01:26:25   ID: hMbwRyuT

メアリー・スー臭を感じる

14 :  SS好きの774さん   2015年05月02日 (土) 23:46:33   ID: 1ATo7vlq

凄く面白いのです(≧▽≦)
最後まで…完結して欲しいのですo(^-^o)(o^-^)o

15 :  SS好きの774さん   2015年05月07日 (木) 07:01:25   ID: 3qWN1tYl

ヤバイのです♪
響ちゃんが…
スッゴクカーワーイーイーのです(≧▽≦)

16 :  SS好きの774さん   2015年05月17日 (日) 05:55:28   ID: ZNVhXQsj

面白いかは別として、
コメ欄が同じやつが自演してるようにしか見えん

17 :  SS好きの774さん   2015年06月13日 (土) 10:16:04   ID: thcX70Wr

続きを早く書いて~

18 :  SS好きの774さん   2015年07月10日 (金) 10:45:18   ID: alTMtuwJ

新しい世界観でとても面白いです。続き期待してます。頑張ってください

19 :  SS好きの774さん   2015年10月13日 (火) 14:42:07   ID: 6lc3EzGO

楽しい…面白いです(*´∀`)

20 :  SS好きの774さん   2015年12月04日 (金) 13:48:57   ID: mg-c02Go

物語展開が、ややgdgdして少しくどいかな

とっとと倒せよと思ってしまう

21 :  SS好きの774さん   2015年12月30日 (水) 08:59:59   ID: hmPfEskF

中学生が考えたみてぇな内容と文章だな
くっさ

22 :  SS好きの774さん   2016年02月18日 (木) 04:44:52   ID: WlZY8zr8

↑だったら見るな

23 :  SS好きの774さん   2016年02月25日 (木) 19:16:53   ID: DFstbZXa

提督がチートはなぁ…艦娘も妖精もいらなくね?って思う

24 :  SS好きの774さん   2016年04月03日 (日) 10:02:11   ID: s8lyRk58

提督が…チートかぁ…そういえば四〇山の
提督さんもチートだったな(-.-)y-~

25 :  SS好きの774さん   2016年05月15日 (日) 00:08:38   ID: K8PCsTlr

分身のくだりが意味不すぎて萎えたおつ

26 :  SS好きの774さん   2016年07月07日 (木) 17:54:51   ID: o2IUwUfm

2年も経つのにgdgdと続いてるのか

27 :  SS好きの774さん   2016年07月16日 (土) 01:21:14   ID: PHr3klb9

ら抜き言葉が見えた時点で読むの止めた。

28 :  SS好きの774さん   2017年02月14日 (火) 20:05:19   ID: YsrvfPk-

文句言うなら自分で書いてみろって思いますね
期待して待ってます

29 :  SS好きの774さん   2017年04月05日 (水) 15:30:21   ID: Tu_02axc

称賛コメが自演にかんじるれべるのクオリティ笑

30 :  SS好きの774さん   2017年05月27日 (土) 01:38:31   ID: 2wK7QIJq

これは酷い…
黒歴史かな?

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