RD「オレはムリっす。死ぬのだけは、死んでもごめんです」 シエル「隊長……」 (17)


『GOD EATER 2』と『ARMORED CORE V』のクロスSSです。

ジュリウス隊長をRDに置き換えてみました。

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〈ヘリ内部〉


RD「神機使い(ゴッドイーター)!? あそこはダメっすよ! ムリムリムリ!! 確実に死んじゃいますって!」

ロザリィ「RD、うるさい! 狭いんだから!」ゲシッ

RD「イタイ! イタイっすよ、姐さん! てか、なんでゴッドイーターなんか引き受けちゃったんすか!」

ロザリィ「決まってるじゃない、お金儲けよ。神機使いはあたしらと違って、人手が足らない分報酬が多く貰えるって話じゃない?」

RD「そんなの、自分で行きゃいいじゃないすか!」

ロザリィ「代表直々のご指名なのよ。あんた適正高いらしいし」

RD「ええー!? なんで姐さんが代表なんかと……」

ロザリィ「つべこべ言ってないでさっさと行く! あんたに拒否権はないんだからね」

RD「うう……死ぬのは嫌だぁ……」


〈訓練室〉


ラケル「今から貴方には、対アラガミ討伐部隊『ゴッドイーター』の適合試験を受けて頂きます」


ガシン


RD「な、何なんすかコレ! 離してください!」ジタバタ

ラケル「気を確かになさい。貴方はそう……“荒ぶる神”に選ばれし者ですから……フフッ」

RD「ひっ……」

ラケル「貴方に祝福があらんことを……」


ギュイイィィ!!


RD「ギャアアアッ!! イタイッ! イタイって!!」


[贖罪の街]


警備隊長「秩序を乱す汚物は、消去されるべき。それが、我々警備部隊の役目だ」

RD「(ヤバい……ヤバいって……!)」ガクガク

警備隊長「容赦するな! 代表のご意志に逆らうアラガミ共を抹殺せよ!!」


ドガガガ!!


RD「ず、ずるいっすよ! 俺にもそのAC乗せてください!!」

警備隊長「戯言をぬかすな! 貴様は、言われた通りその“神機”とやらで、汚物でも喰らってればいいのだ!!」

RD「イヤだ! 死んじゃう! 死んじゃいますよ!」ザシュッ


――アラガミ討伐後


RD「し、死ぬかと思った……」ハァ ハァ

RD「(何なんすか、あの馬鹿デカい虎みたいなヤツは! 危うく、俺が喰われるところだったでしょ!?)」

RD「……オレ、このままだといつか死にます。こんなこと続けてたら、必ずどこかで死んじゃいますよ……」


「ハハハッ! 見てたよ、ルーキー! なかなか、やるじゃない? ちょーっと、時間かかったけどね」


RD「ええッ!? あのACは……」

主任「まあ、ちょうどいい腕かな。ゴミ虫の相手にはさ」

警備隊長「どうした? トラブルか、主任?」

主任「下っ端がモタついてただけですよ、警備隊長殿」

警備隊長「撤収しろ。報告は後ほど確認する」

キャロル『はい。では、そのように』


ラケル「初任務、ご苦労様でした。いかがでしたか? 貴方の腕前なら、少々簡単過ぎたかもしれませんね」

RD「冗談じゃないっすよ! あんなにデカい化け物がいるなんて聞いてないっす! あんなの、いつ死んでもおかしくないでしょ!」

ラケル「大丈夫、貴方は死にません。だって、貴方は特別なんですから……フフッ」

RD「え……(俺が、特別……?)」

ラケル「では……今後の活躍を期待して、貴方にはこれから、フェンリル極致化技術開発局直属の特殊部隊『ブラッド』へ配属してもらいます。それと、私個人の特別措置として、企業から譲り受けた試作段階の神機パーツを、貴方にだけ使用を許可します」

RD「ええっと……それって、結構待遇が良いってことすか?」

ラケル「私も、企業も代表も、貴方には注目しているという何よりの証拠です。血の力……神のご加護があれば、貴方は更に強くなれます」

RD「……(何だかよくわからないけど、死なないなら文句はないっす)」


――『GOD EATER 2』本編開始後


ロミオ「隊長! 防衛班が、アラガミの群れに囲まれているらしいです! 救援に向かえって命令ですよ!」

RD「イヤです。俺はね、死ぬのだけはごめんなんすよ」

ナナ「隊長ー!! そんなこと言ってる場合じゃないですってー!」

ロミオ「隊長……しっかりしてください! ここで俺達が助けに行かないと、仲間が死んじゃうかもしれないんすよ!?」

RD「……ったく、もう! 行けばいいんすよね、行けば!」ガシャン

ギル「少しは隊長らしく振る舞ってくれ、全く……」

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