貴音「何なのでしょうか……」P「何なんだろうな……」 (20)




ガチャッ


貴音「おはようございます」


P「おぉ、貴音か」


貴音「昼からの出勤になってしまい、申し訳ありません……」ぺこっ


P「いやいや、今朝にちゃんと連絡してくれたからいいよ」


P「それより、病院に検査に行ったんだってな?何の検査をしたんだ?」


貴音「いえ……その……」


貴音「少しばかり、体に異変というか……違和感と申しますか……」


貴音「とにかく、そのような感覚がありまして」


貴音「それで、身体検査をしてもらったのですが……」


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P「そうか……それで、結果は?」ゴクッ


貴音「検査の結果、至って健康でした」


P「そ、そうか……よかった」ホッ


貴音「心配していただき、ありがとうございます」


P「それで、まだその違和感ってのはあるのか?」


貴音「はい……まだ、ありま……」


貴音「………おや?」


P「ん?どうした?」


貴音「その……先程まで、胸の辺りにあった違和感が……無くなりました」


P「おっ、治ったのか?」


貴音「そう……なのでしょうか?」


P「まぁ、よかったじゃないか」


P「今日は打ち合わせと軽いレッスンだけだし、今はゆっくり体を休めたらいいさ」


貴音「……そう、ですね」


貴音「では、そふぁにて読書に勤しむといたします」トテトテ


P「あぁ、打ち合わせまでそうしといてくれ」


P「さて、デスクワークでもするか……」カタカタ










貴音「…………………」ペラッ


P「…………………」カタカタ


貴音「…………………」


貴音「…………………」


貴音「…………………」ウズウズ…


貴音「…………………」チラッ


P「…………………」カタカタ

貴音「…………………」


貴音「…………………」スクッ


貴音「…………………」スタスタ


P「…………………」カタカタ


貴音「…………………」ピタッ


P「…………ん?」クルッ


P「……え?な、何?俺の所に来て?」


貴音「…………いえ、その」


貴音「……読書をしていたら、また違和感が出て来まして……」

確か異性しか治せない病気だっけか

P「何?本当か?」


貴音「……しかし、今は特に違和感も何もありません」


P「えぇ?」


P「………つまり、読書が原因で違和感を感じると……?」


貴音「いえ、そういうわけでは無いと思うのですが……」


P「んん?……じゃあ、どうしてなんだ?」


貴音「よく……わかりません」シュン


P「……その、貴音の言う違和感ってどんな感じなんだ?」


貴音「その……胸の辺りが急に締め付けられると言いますか……」


P「締め付けられる……は、肺に何かあるんじゃないだろうな!?」


貴音「それは、検査してもらって健康体と医師に太鼓判をおして頂いたではありませんか」


P「あ、あぁ……確かに」


貴音「しかし……なんなのでしょうか、この感じは……」


P「……まぁ、今はその感じはしないんだろ?」


P「読書以外の事で、ゆっくりすればいいさ」


貴音「そう……ですね」


貴音「わかりました、ご迷惑をおかけ致しました」ぺこっ


P「いやぁ、これくらい大丈夫だよ」


P「さてと、続きをするか……」カタカタ



貴音「………………」ジーッ


P「………………」カタカタ


貴音「………………」ジーッ


P「………………」カタカ…


P「………あの?」


貴音「はい?」


P「なんで隣で俺をジーッと見続けてんの?」


貴音「………いえ、その」


貴音「なんとなく……ここに居たくて」


P「ここって……俺の隣の席か?」


貴音「はい」


P「この席の椅子より、ソファでくつろいだ方がいいんじゃないか?」


貴音「ここに居た方がいいと……なんとなく、そう思うのです」


P「えぇ……?」

P「まぁ……貴音がそうしたいなら、そこに居ていいぞ」


貴音「…本当によいのですか?気が散って、ご迷惑になるのでは?」


P「それくらいの事で、俺の集中力は乱れたりしないよ」


貴音「では……隣の席に、失礼いたします」ストンッ


P「あぁ、打ち合わせまで待っててくれ」


貴音「…………………」ジーッ


P「…………………」カタカタ


P(……とは言ったものの、何か緊張しちゃうな……)カタカタ


P(……それにしても、貴音の言う違和感って何なんだ?)カタカタ


P(何か、精神面で問題があるんじゃ……)カタカタ


貴音「…………………」


貴音「…………………」ピトッ


P「っ!?」ビクッ

P「ど、どうした!?くっついて来て!?」


貴音「……はっ!!」バッ


貴音「す、すみません……何故かもっと近くに寄ろうと体が勝手に……」アセアセ


P「え、えぇ?」


P「本当、どうしたんだ?やっぱり、今日は変だぞ?」


貴音「私にも、何が何やらさっぱりで……」


P「ふーむ……やっぱり、精神面で何かあるんじゃないか?貴音?」


貴音「精神面で……ですか?」


P「あぁ、何か悩みとかないか?」


貴音「今のこの恵まれた環境の中、不満など一切ありません」


P「そうか……じゃあ、最近変わった事とかは?」


貴音「変わった事……とは?」


P「ほら、睡眠時間が変わったとか、趣味がつまらなく感じて来たとかさ」


P「そういう所に、普段気付かないストレスのヒントがあったりするんだよ」


貴音「なるほど……変わった事……暗示……」


貴音「……そういえば」


P「あるのか?」


貴音「大した事ではありませんが……」


貴音「最近、よくあなた様の事を考える時が多くなりました」


P「俺の事を?」


貴音「はい……時間が空いた時や、休憩する時、家に居る時」


貴音「今日、あなた様と話した事……明日はどの様な話をしようか……」


貴音「あなた様は、何が好きか……その時その時に何をして過ごしていのか……」


貴音「などと、あなた様の事を考える時間が多くなって来まして……」


P「…………………」


P「貴音、それってさぁ……」














P「もしかして、俺の事を恨んでるんじゃ……?」


貴音「なんと!?」


貴音「怨み……ですか?」


P「あぁ……だってさ、自分の事ならともかく、人の事をそこまで思い続けるのって恨んでないと到底出来ないぞ」


貴音「それは……そうなのですが……」


P「貴音のストレスの原因は、俺だったのか……すまない」


貴音「……いいえ、やはり怨みとは違う類だと思います」


P「え?そうなのか?」


貴音「それに、私があなた様に怨む様な事は無いに等しいです」


P「そ、そうか……じゃあ、なんなんだ?」


貴音「本当……なんなのでしょうか」


P「……あ、もうこんな時間か」


P「貴音、打ち合わせしようか」


貴音「はい、わかりました」


P「もう近くに座ってるんだし……このまま打ち合わせするか」


貴音「……あの、あなた様」


P「ん?」


貴音「その……わがままばかり申し上げて、恐縮なのですが……」


貴音「そふぁにて、打ち合わせをしたいのですが……」


P「ソファで?あぁ、別にいいぞ」


貴音「それで、重ね重ねすみませんが、もう一つお願いが……」









ガチャッ


律子「ただいま戻りました〜」


律子「あ〜、今日は結構遠くに行……」スタスタ


律子「……あら?」ピタッ


P「それでだな、スタッフが……あ、おかえり、律子」


貴音「おかえりなさいませ、律子嬢」


律子「……………ちょっと、プロデューサー?貴音?」


律子「何であんた達は、そんな仲良く寄り添って打ち合わせしてるのかしら……?」


P「……いや、貴音がこうやって打ち合わせした方が頑張れるって言うから……」


貴音「プロデューサーのおっしゃる通り、こうしていれば、何故か落ち着くと共に活気が溢れてくるのです」


貴音「理由は、わからないのですが……」スリスリ


P「本当、何でだろうな……」なでなで


律子「…………………」


律子「はぁ……ま、打ち合わせ頑張ってください」スタスタ


律子「……全く、あのバカップルと来たら……」ブツブツ


小鳥「…………………」


律子「あ、小鳥さん、仕事の進み具合順調ですか?」


小鳥「…………………」


律子「……あの、小鳥さん?」ヒョコッ


小鳥「……妬ましや……妬ましや……」ギローッ…


律子(……2人を凄い形相で睨み続けてる……)


律子「……小鳥さん、これで涙拭いて下さい…」スッ


小鳥「グスッ……ありがとうございます」フキフキ


小鳥「……律子さんのハンカチ紅色何ですね、大人っぽくていいですね」


律子「貸す前は真っ白のハンカチでしたよ」








ピヨちゃん、血涙で出血過多になっちゃう

おつー
イチャイチャしやがって…!!

バカップルめ

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