【咲-Saki-】哩「宮永照の強さの秘密を探る」 (25)

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第69回全国高等学校麻雀選手権大会 個人戦


哩(なんね…なんねこいつは――?)

照「ツモ、4200オール」ギュルギュル

やえ「…白水がトンだな。お疲れ様」

美穂子「お疲れ様でした…手も足も出ないとはこのことですね」

哩(わ、私は…一年生にして北部九州最強の新道寺のエースを務める、天才と呼ばれる一握りの打ち手ばい…そいが、こんな…一方的に…)

照「…ありがとうございました」

哩(み、宮永照…こいつ――化け物かーーーー!?)


翌日


哩「こんままではいかん!」バンッ!

仁美「うおっ!?どしたと急に?」

美子「…昨日個人戦でぼろ負けしたんを引きずっとるみたい」

仁美「ああ、なるほど」

哩「来年は、姫子が来る…姫子の前で打つ私が今回みたいにぼろ負けしたら…」

仁美「姫子って?」

美子「ほら、インターミドルで活躍しとった、哩の後輩」

仁美「ああ、哩の相方の鶴姫か」

哩「姫子のために、私は勝たんといけん!やけん――」


仁美「特訓、やね?」

美子「しゃあないから付き合っちゃるよ、哩」


『―宮永照の強さの秘密を探りに行く!!!!』


「「は?」」


哩「というわけで、インハイ終わったけど東京に残ってみました」

智葉「どういうわけか知らんが、何故うちに来た?」

哩「いや、東京の乗り換えっちゅうのは怖いな、そう思わんか辻垣内?」

智葉「地元民に言って同意するとでも思ったか?まあ、私でも普段いかない行き先だと間違えそうになるが」

哩「何事も先達はあらまほしきことなりって、こないだ古文でならったばかりでな」

智葉「そうか、他をあたれ」

哩「頼む!お前ぐらいしか東京に知り合いがおらんと!インターミドルで何度も打った仲やろ?な?」

智葉「はあ…今回だけだぞ」

哩「助かる!さすが辻垣内!」

智葉「…行くならさっさと行くぞ。こっちも暇ではないんだ」

哩「おう!」


智葉「…ここだ」

哩「ここに、宮永が…」

智葉「…あいつのことは私も良く知らん。同じ東京と言っても他校との交流は盛んではないしな。協力できるのはここまでだ」

哩「ああ、感謝する。あとは自分でなんとか…」

智葉「じゃあな。なにかわかったら私にも教えてくれよ」


哩「さて、まずは奴の練習風景…まあ、練習に秘密があるんやったら白糸台全員が化けもんのはずやけん、期待はしちょらんが…」

ーー

照「…」ペラッ

照「…」黙々

照「…」ペラッ

照「…」黙々


哩(れ、練習せずに本をよんでるだけ…?他の連中はなんで注意せんと!?いくらインハイチャンプっちゅうても練習に参加しないとか下に示しがつかんやろ!)

哩(いや…まさか、あの本に、宮永の強さの秘密が…!?)

哩(た、タイトルは?一体何の本を読んで…?お、積んである本のタイトルが――)


『ザ・調教』

『人間のしつけ方』

『犬でも分かる主従関係』


哩(―見えない方が良かったよ、こん畜生があああああ!!!!)

哩(なんねそのラインナップは!?あれか?人間を調教してしもべにしようってか!?ド変態が!なんで私はこんな奴に負けたあああああ!?)


照「…」黙々

菫(本来なら練習しろと怒鳴りつけるところなんだが…まあ、アレを見てしまったら、止められないよなあ…)

~~

宮永母「照!照!おめでとう!」

照「あ、ありがとう。頑張ったよ」

菫「お母様ですか、弘世菫と申します。いつも照には助けられています」

母「あああああああーーーー!!!我慢できない!インハイチャンプてるてるのツノペロペロ!ペローーーー!」

照「ちょっ!?ひ、人前では自制してくれると思って菫を連れて来たのに!?いやああああああーーーーー!!」

菫「…は?」

母「prprprprprpr」

照「止めっ…た、助けて菫!」

菫「あ、あの…これは一体全体どういう状況で…?」

母「ああ!インハイチャンプになった照のツノはまた一味違う気がするわ!prprprpr」

照「錯覚だから!絶対気のせいだから!いやあああああ!助けて!助けて菫えええええ!」

~~

菫(…まあ、私にアレを見られたのもショックだっただろうし、アレは流石に躾が必要だしな。あの場はまだ良かったものの、記者会見にでも乱入されてあの痴態を晒されたら白糸台の名誉にまで傷がつくし、何より照が不憫だ)


照「…」ペラッ

菫「…」


哩(ひ、弘世のやつ…なんで複雑な表情で宮永を見つめとると!?あいつが今読んでるのは調教本やぞ!?)

哩(ま、まさか、そういうことね!?弘瀬を調教して屈服させたことで、宮永は力を得た!?)

哩(調教は辛い、気の強い弘世だから、屈服するのも嫌…でも、チームのために自らの身を宮永に捧げるしかない…更に、心の底では宮永の調教を受け入れている自分が居て…)

哩(ま、間違いない…あの複雑な表情は…それらの感情が絡み合ったものだと考えれば納得がいく!)


菫(しかし、せめてカバーかけるなりして内容を隠してほしいのだが…)


哩(し、白糸台、とんだ変態集団やった!離れんと…見つかったら何されるかわからん!宮永の強さの秘密は分かった、もう十分ばい!)



智葉「アホか、そんなんで強くなれるならうちの若い連中を百人以上屈服させた私は今頃無敵になっている」

哩「し、しかし…」

智葉「おい、この私に往復で五時間近く時間を使わせたんだ、無駄足なんか踏んだら東京湾に沈めるぞ」

哩「ハイ、スミマセンデシタ、サイチョウサヲカイシシマス」ガタガタ

智葉「そうだな、私生活になにか秘密があるのかもしれん。あいつは寮暮らしのはずだ、探って来い」

哩「リョウカイシマシタ」


哩「…智葉が言うと冗談ですまんからね、東京湾」

哩「さて、尾行成功、宮永照の部屋を突き止めたったと」

哩「奴の私生活…そうね、智葉の言うことも一理ある。強さの秘密があるとすれば、他人との関わりがない一人の時間にあるに違いなか」

哩「さーて、奴の部屋はどうなって――」


母(目隠し・拘束・猿轡)「むー!むー!」

照「うるさい」ビシッ

母「オウッ!もっほ、もっほひへえええええ!」

照「黙れ、菫の前で恥をかかせたことだけは絶対許さない」ゴゴゴ

母「へふひゃんははほんはほひほひはふふ!ははひほははひひふふへは…ほほのふはほほへほほひははひひふへふひ…ああああああっ!はんひはうっ!!(照ちゃんから女の匂いがする!私の可愛い娘が…どこの馬の骨とも知らない人間に…あああああっ!感じちゃうっ!)」

照「ロン(コークスクリュー)!ロン!ロン!このド変態!死ねえええええ!!!!!」

母「ひふううううううううっ!!!!!!」ビクンビクン


哩「――ガチ変態だったああああああああああああ!!!!???」



照「今日という今日は、常識というものを叩きこんであげるよ、お母さん」

母「」ゾクゾク


哩(お母さん!?え?実の母親相手にこんなハードなド変態プレイをしとっと!?)


バタン

菫「照、進んでるか?」

照「…ダメ、反省の色がない」

菫「そうか、一日放置しても全く堪えないか…」

母「は、はひほほほほふひふへひはっははほ…(さ、最高の放置プレイだったわよ…)へふはふほひほひはふふへはへほふひはふへはひほふはは(照ちゃんの匂いがする部屋で放置なんて最高だわ)」

照「ロン!」

菫「少しぐらい反省してください…ロン(物理)!」

母「はふううううううううっ!」ビクンビクン


哩(弘世、お前もグルかあああああああ!?)

哩(だ、ダメばい…こいつら、私の想像を超えるド変態と!私の手には負えん!)


帰りの電車内

哩(…宮永照の強さの秘密、それは、おそらく、あの変態性)

哩(思えば、日本最強のプロである小鍛冶健夜には浮いた噂が一つもない)

哩(それはなぜか…その理由は、ド変態だから、じゃなかろうか?)

哩(あの宮永を上回るほどの変態となるとどれほどかわからんが、そんなド変態と付き合える人間はいないはず)

哩(つまり、変態ほど麻雀が強い。もちろん、努力でもある程度までは強くなるはずやけど…)

哩(三尋木咏や瑞原はやりにすら浮いた話が一つもないんだから、トッププロになるほどの打ち手はもれなくド変態のはず)

哩(努力は、もう限界までしたつもりばい。これ以上を目指すなら、私も、変態になるしかない…)

哩(私は―――姫子を調教する!!!!!姫子と私、二人で変態の階段を昇る!!!)


哩「…」ペラッ

哩「…」黙々

哩「…」ペラッ

哩「…」黙々


【奴隷と主人、繋がる100の方法】


哩「…」黙々


仁美「なあ、あいつになにがあったと?」

美子「わ、分からんよお…意味が全くわからん」


哩(待っとれ姫子…私なしじゃいられん体にしちゃるからな…)


仁美「嫌な予感しかせんね」

美子「…そうね」


その後、白水哩と鶴田姫子がどうなったかは…まあ、みんな知ってるよね



おまけ


【登校中】

照「ごめんね菫、私につき合わせちゃって」

菫「…路上でおばさんに襲われたら目も当てられんからな。仕方ない」

ダダダダダ

母「照ちゃああああああん!ペロペロさせてえええええええ!!!!」

菫「ロン(物理)」

母「おうっ!?」ビクンビクン

照「…しばりつけてきたはずなのに、油断も隙もない…菫が居てくれて助かった」

菫「まあ、これぐらいはするさ、照のためだしな」

照「本当に、ごめん」

菫「気にするな、本当に嫌だったら他の人間に任せる。私が好きでお前の護衛をしているんだ」

照「…ありがとう、菫」


【下校中に寄り道】

照「美味しい…」

菫「口に合って良かった。いい店だろう?」

照「うん」

菫「じゃあ、出るか。また来ような」

照「うん、あ、お金…」

菫「私が出すよ、誘ったのは私だからな」

照「でも…」

菫「気にするな。インターハイに連れて行ってもらった礼ぐらいに思っておけ」

照「むー…」

カランカラン

菫「外は暑いな…もう9月だというのに」

照「うん…溶けそう…」


キャアアアアアア

菫「悲鳴!?店から?」

照「えっ!?」

母「照ちゃんの飲んだジュースだけじゃ我慢できないわあああ!照ちゃああああんんんん!!!!!」

照「お、おかあさ…きゃあ!?」

菫「させるか!」ワリコム

母「じゃましないでっ!!!…あれ?菫ちゃんからも照の匂いがするわ!この際菫ちゃんでもいいわ!prprprprpr!!!」

菫「ちょっ!?やめっ!?うわあああああっ!」

照「」ブチッ

母「prprprprpr」

照「」ガシッ

母「pr?」

照「」モチアゲル

母「prpr?」

照「死んで詫びろ」

ゴッ(頭から落とした音)

母「」ピクピク


菫「…すまん、助かった」

照「まさか菫に欲情するとは…このド変態、本当に息の根を止めるべきな気がする」

菫「そういうな、別に害は…大いにあるが、命に関わるようなことはないんだから」


母「…この未体験の痛み…照ちゃんに私の初めてを奪われちゃったわ…」


照「ねえ、菫、やっぱりトドメを…」

菫「まあ待て、完全犯罪のトリックを考えるから、それからにしろ」


【新入生】

煌「初めまして、花田煌と申します!伝統ある新道寺女子麻雀部の一員として恥ずかしくない振る舞いが出来るよう精進してまいりたいと考えています!」

姫子「つ、鶴田姫子です、よろし…【哩(リザベーション7!)】ひううっ!?」ガクガクッ

煌「つ、鶴田さん!?大丈夫ですか?」

姫子「だ、大丈夫…やけん、今は、触られると…【哩(と、見せかけてリザベーション13!)】あああああああっ!!!!!」ビクンビクン

煌「つ、鶴田さん!?鶴田さーん!」

哩「すまん、花田、姫子は調子が悪いみたいやけん、保健室に連れていってくれんか?」

煌「え、ええ!お安いご用です!」


仁美(絶対なんかしたな)

美子(絶対なんかしたやろ、哩)

煌(…冷静すぎませんか?疑いたくはないですが、鶴田さんの不調はこの方の仕業では…?)

哩(姫子…まだまだこれから、私色に染めちゃるからね。一緒に頂点に立つため、我慢してくれ)

姫子(哩さん…哩さん…)ガクガク


乙ありがとうございます。

シリアス長編好きなのに自分で書くとなんでこうなるんですかねえ…

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