うちはマダラ「学園都市……? 魔術……? 醜いな」(16)

naruto×禁書
マダラさんにアニメでいう禁書Ⅰ期のほぼ全ての事件を解決してもらおうというもの。

マダラ「計画通り復活してくれたと思ったらここはどこだ?」

彼は気づけば高層ビルが幾多も立て並ぶ街中に一人立っていた。
周りには白いワイシャツにズボン、つまり制服を着ている学生が何人か見受けられる。
辺りを見渡して分かったのはここは自分の元いた世界ではないということだ。

マダラ「見慣れぬ町並み、人……。俺が死んでいる間にこんなにも発展したのか……? それにしては進歩しすぎているな……」

彼は元々、トビと十尾復活による全世界の人々を幻術・無限月読にかけるという『月の眼計画』を企んでいて、その計画の中に自分が長門の輪廻眼の術、『外道・輪廻転生』で生き返るというシナリオが含まれていた。確かに今、自分は生きていると実感できているのだがマダラは何か違和感を感じずにはいられないでいる。

マダラ「そもそもこれは輪廻転生で蘇ったことになっているのか? それにしては俺が若く見えるな……。じゃぁ穢土転生か? だが誰かに操られている感じは一切しない……。これはやはりどこか違う世界に飛ばされたとしか……。だがそんな話が信じられるか……? ん」

通行人1「ねー、あれってコスプレ?」

通行人2「あぁ、あれは相当の歴史オタクだよ。鎧コスプレとかレベルたけぇな」

マダラ「おい、そこの小僧達」

通行人1「なんか用すか?」 ウワーウエカラメセントカウゼー

通行人2「おっさん、俺たちこれでも能力者だぜ? あまり調子に乗ってると……」

マダラ「能力者? お前たちは忍ではないのか?」

通行人「忍? おっさん本当に頭おかしいんじゃないすか?」

通行人2「あぁ~、なんかおっさんみてるとむかついてくるわ。一発小火かましとくか」ボーボー

マダラ「ほぅ。小僧、火遁が使えるのか。だが無意味だ」スゥー

通行人・通行人2「……」バタッ

マダラ「醜いな」


第七学区・とある高校寮前

マダラ「さて、街中を抜け出して、比較的落ち着くところにきたわけだが……」

マダラ「ここはやはり俺の知るところではないようだな……」

???「インデックスー! インデックスー!」

マダラ「五月蝿いな、あそこの小僧は何を叫んでいるのだ」ダッ


上条「誰だ!? どこのどいつにやられた!?」

ステイル「あぁ、僕たち魔術師……。ん?」

マダラ「ほぅ。そこの赤髪か、あの娘を傷つけたのは」ダッ

ステイル「誰ですか?」

マダラ「俺はうちはマダラだ」

ステイル「うちはマダラ? まったく知らない名前だよ。それに、今のあなたに突っ込みたいことが山ほどあるんだけどね」

上条「(こいつも魔術師って連中の仲間か? けどそれならステイルの反応が矛盾することになる……)」


ステイル「あなたはなぜここにいる? あとあなたは、『地面から飛んで』ここにきたのかい?」

マダラ「『ここ』がどういう世界なのか手がかりが掴めそうと思ったからだ。あと、ここにはお前のいう通り地面から飛んでここへ着地した」

ステイル「言っている意味が少しわからないが、兎に角あなたはあの娘との関係はないわけか?」

マダラ「そうだが?」

ステイル「ならよかった。僕は『あれ』を回収しなければならない……。あなたは何かしらの能力をもっていそうだけど、無駄な戦いは避けたい。そこをどいてもらおうか」

マダラ「……。そこの小僧、お前はその娘をどうしたい?」

上条「どうしたいって!? 決まっているだろう!? こんな幼い娘をよってたかって追い回して、変な正義を振りかざしているやつらなんかに渡さない!」

マダラ「……。甘いな小僧」

上条「何だと!?」

マダラ「勝った者が正義とみなされる。それだけだ」

上条「アンタ、本当にそう思ってんのか!?」

マダラ「当然だ。戦争においてはかなりあてはまることだ」

上条「意味わからねえよ! もういい! ここは俺だけでもインデックスを守ってみせる!」

マダラ「そこの赤髪、お前もなかなか考えるな」

ステイル「?」

マダラ「要人の回収は傷を負わせた方が円滑にことを進められるからな」

ステイル「何か上から目線がむかつく気もしなくはないけどまぁ一応礼は言っておこう。ちなみに、その傷は僕が負わせたものじゃないけどね」

マダラ「ほぅ、だがおかしいな」

ステイル「何がいいたい?」

マダラ「『傷が浅い』。要人回収なら死なない程度に重傷を負わせるのが理想的だと俺は考えている。だが、これだと、すぐに動かれるのがオチだ。貴様『達』、本当にこの娘をただの要人だと考えているのか?」

ステイル「……」

マダラ「この娘に情が入ってはいないか?」

ステイル「……。そこをどいてくれるとありがたいんですけどね。はやく『それ』の頭の中にある10万3000冊の魔導書を保護しないと……」

上条「……。えっ、インデックスの頭の中に10万3000冊の魔導書が入っているってどういうことだ?」

ステイル「その娘は一度見たものを一瞬で覚えて、一字一句完璧に記憶する、絶対記憶能力を持っているのさ。それで、彼女は多くの書物に目を通し、絶対記憶能力でそれら全てを頭に入れた。もはや彼女の脳内は魔導書図書館となっているわけさ。まぁ、君みたいな凡人が読むと、廃人コース確定の書物がほとんどなんだけどね。けど、『それ』には魔力がないから『それ』自体は無害なわけ」

ステイル「けど、その10万3000冊は危険なんだ。だから、他の魔術師に持ち去られる前に、こうして保護しにやってきたわけだよ」

上条「保護…だと…?」

ステイル「ほかのとんでもない連中に女の子が連れ去られるとなると、心が痛む……」ニヤ

上条「てめぇぇぇぇ」ダッ

ステイル「フッ」サッ

上条「!」

ステイル「ステイル=マグヌス。いや、ここはfortis931と名乗っておこう」

マダラ「(やつの体の中にある『何か』が活発になっているな。あれがチャクラに代わる『魔力』というやつか? どういうものか見物だな)」スゥー

ステイル「fortis931は魔法名というんだ。まぁ、あまりベラベラ喋る気はないから簡潔に言おうか。魔法名を名乗ったそれ以降は、殺しあうことになっている……」シュボッ

マダラ「今日はやけに火遁、いや、火を使う能力者を見るな」サッ

ステイル「巨人に苦痛の贈り物を~!」ボーーーーーーーー!

上条「くっ!」キュイーン

ステイル「何だと!」

マダラ「小僧、面白いな」

ステイル「そうか、歩く教会を壊したのはあの右手……」

ステイル「世界を構築する五大元素の……」

上条「(俺の右手が魔術にも通用するのは確信できた……。ん、あいつは何を言っているんだ? 何かの呪文か?)」

ステイル「魔女狩りの王、イノケンティウス!」ボーーーーーーーーー!

上条「!」

マダラ「あの青年もなかなかだな」

ステイル「意味は、必ず殺す」

マダラ「必ず殺すか。さてどうする小僧」

上条「あんたもみてるだけじゃなくて、何とかしろよ!」

マダラ「俺は貴様達がどうなろうとどうでもいい、が」

上条「?」

マダラ「少し魔術に興味が湧いてきた。気が変わった。小僧、そこをかわれ」

上条「何か策はあるのか?」

マダラ「ありすぎて困る程だ」

ステイル「随分といってくれるねぇ」

マダラ「青年、俺をがっかりさせるなよ?」スゥー

ステイル「(何だ、あの眼は? それに何か手を動かし始めた……)」

マダラ「火遁・業火滅却!」ブォォォォォォォォ

期待

上条・ステイル「「!!!」」

上条「おっと!」サッ

ステイル「何! あなたは魔術師か!?」サッ

マダラ「俺は魔術師ではない、忍だ」

ステイル「忍だと?」

マダラ「そうだ。忍が使うは忍術だ」


ステイル「(あの火の規模……。僕よりはるかに大きい……)」

ステイル「あなたが一体誰なのか、ますますわからなくなってきたよ」

マダラ「ほぅ、俺に興味があるということか?」

ステイル「まぁ、そういうことになるね」

マダラ「こちらは逆に興が削がれた。あんな『小火』で、してやったりの得意顔をされたとなるとな。俺のお前に対する評価はもはやゼロに近い」

ステイル「なんだと!」

イノケンティウス「ウォーーーー!」ガッ

上条「敵を煽るな~! こっちは大変なんだぞ!」キュイーン

マダラ「(火を打ち消す右手でも物理的には小僧が押されている……。なるほど、消されても火はまた復活するわけか……。これはもはや術者を狙った方が)」

禁書「ルーン……」

マダラ・上条「「!」」

禁書「神秘・秘密を指し示す24の……」ブツブツ

禁書「現在、自動書記、ヨハネの……」

ステイル「ふんっ!」ガッ

マダラ「ほぅ、俺はお前がその娘に何かしらの情を入れていたのだと考えていたのだが、どうやら違うようだな」

ステイル「……。君たちは絶対に全てのルーンを解除することはできない」

マダラ「つくづく哀れなヤツだな……。ここまで醜いのは初めてだ。そこの小僧、今の小娘の話は聞いていたな」

上条「あぁ、だがどうする?」

マダラ「俺はまだあの青年を使って試したい事が色々ある。俺はあの青年とでくの坊の相手をする。お前は全てのルーンとやらを解除しろ。あの小娘を助けたければな」

上条「初めて会ったやつに命令されるのは抵抗あるけど、今は仕方ない。わかった、それでいこう」

マダラ「わかったならさっさといけ、『巻き込まれたくなければな』」

上条「(このオジサンならきっと何とかしてくれるだろう……)」ダッ

ステイル「逃がすか!」ボー!

マダラ「火遁・うちは火炎陣!」ボー!

ステイル「ッ……!!」

マダラ「さてと、お前には色々実験台になってもらおう」チャキン!

ステイル「(何だ!? 目の模様が変わった?)」

マダラ「一つ忠告しておいてやる。今から俺と眼を合わせない方がいいぞ」

ステイル「脅しか? そんな脅しは……」ドクン! バタッ!

マダラ「親切に忠告をしてやったものを……。これでは色々試そうと思っていたものが試せないな……」

イノケンティウス「ウガーーーーー!」

マダラ「丁度いい。あのでくの坊を使うか」

イノケンティウス「ウガーーーー!」バッ!

マダラ「わざと受けてやりたいと思ってしまうほど攻撃が単調すぎるな」サッ

マダラ「さて、あとはあの瞳術さえ使えれば」チャキン!

イノケンティウス「ウガーーー!」ガッ!

マダラ「俺は十字架には興味がない。神羅天征!」ドガーン!

イノケンティウス「ウガー!」バタン!

マダラ「うむ、大体今の俺を把握できたというところだな」

マダラ「木遁・四柱牢!」

イノケンティウス「ウガーーー!」ガンガンガン!

マダラ「やめておけ、今の俺の木遁はほぼ柱間と同じく、尾獣玉くらいかそれ以上の威力の技をいくらか当てない限り壊れることはないものだ。まぁ、言っても分からぬか」

マダラ「あとは、あの小僧を待つだけ……、ん? スプリンクラーか?」

イノケンティウス「……」シュゥゥゥゥゥ

上条「ルーンなら全て解除した。まさか、紙にルーンが刻まれていたなんてな」

マダラ「成程、一つ一つお前の能力打消しで解除するよりも全ての紙そのものをダメにしてしまえば一気にルーンを消せるというわけか」

上条「そういうわけ……、うん? なんでステイルは倒れているんだ?」

マダラ「あの青年なら、今頃は一番見たくない幻を見ているだろうな」

上条「どういうことだ?」

マダラ「あの小娘に完全に嫌悪される幻、とでもいっておこう」


禁書「ステイルのことなんか大嫌いなんだよ……。結局私のことをただの道具としかみていなかったんだね……」

ステイル「違うんだ!! これは仕方なくやっていることなんだ!! 赦してくれ!!」

禁書「さよなら」

ステイル「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

わりとつまらない

このSSまとめへのコメント

1 :  うちはマダラ   2014年03月16日 (日) 21:35:08   ID: Iuy6-uv8

これ、漫画にするの頑張ってます

2 :  SS好きの774さん   2015年04月23日 (木) 13:57:44   ID: MxAbDU_8

続き早くしろ。

3 :  SS好きの774さん   2017年10月21日 (土) 22:43:22   ID: 4tVzccSy

糞ss
マダラの火遁をコイツ等程度の身体能力で避けられるわけないだろ

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