南光太郎vs仮面ライダー電王 (362)

仮面ライダーBLACKRX×仮面ライダー電王のクロスssです。

過去のシリーズもあるのでよければこちらもご覧下さい。

南光太郎vs真・仮面ライダー
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南光太郎vs仮面ライダーZO
南光太郎vs仮面ライダーZO - SSまとめ速報
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南光太郎vs仮面ライダーJ
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(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1414665254/)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1416621207



<1989年>


「「うわぁぁぁぁぁっ!!」」


「「きゃぁぁぁぁぁっ!!」」


少女「パパ!ママ!しっかりして!?」


少年「びぇぇぇぇっ!?」


「…」


1989年、街は業火に包まれ人々は逃げ出し戦場と化していた…

そのような場所で幼い少女が1歳になったばかりの弟と一緒に、

既に冷たく横たわっていた両親の身体を揺さぶりながら泣いていた。

そんな幼い姉弟たちの前にある一団が現れた。その一団とは…!

(ナレーション:政宗一成)



チャップ「「ギギッ!ギギッ!」」


少女「やだ…なにあれ…?」


少年「あ…あぁ…」


現れたのはチャップと呼ばれるクライシス帝国の戦闘員たちであった。

そう、この姉弟の両親は子供たちを守るために、

チャップたちの攻撃に巻き込まれて死んでしまった…

そしてその魔の手が今度は子供たちに迫ろうとしていた!

(ナレーション:政宗一成)



チャップA「お前たちの両親は死んだ!」


チャップB「次はお前たちの番だ!」


チャップC「覚悟しろ!」


少女「嫌だよ…誰か…誰か助けて!?」


チャップD「バカめ!こんな状況で誰が助けに来るものか!」


少女「私はどうなったっていい…せめて弟だけは…弟だけは助けて!」


少年「おねーちゃん…いやだよ…おねーちゃんまでしんじゃやだ!おねがいだれかたすけて!?」


チャップE「愚かな子供め!助けなんぞ来ないと何度言えばわかる!」


チャップたちの言う通り、

周囲の人間たちもクライシス帝国の攻撃から自分の身を守るので精一杯で…

この幼い姉弟の事など誰も気づかずにいた。

最早これまで…幼い姉弟が諦めかけたその時であった!

(ナレーション:政宗一成)



??「待てクライシス!これ以上の悪事はこの俺が許さん!トゥァッ!!」


チャップ「「ギギッ!?」」


((ドガッ!)) ((バキッ!))


少女「誰かが戦っている…」


少年「…」


幼い姉弟の前に一人の戦士が颯爽と現れた。

それは黒いボディに真っ赤な目のバイクに乗って現れた仮面の戦士。

チャップたちを倒すとその戦士は子供たちの前に駆け寄ってきた。

(ナレーション:政宗一成)



??「キミたち、大丈夫だったかい?」


少女「私たちは大丈夫です…けどパパとママが…」


??「そうか…すまない。俺がもっと早く駆けつければ…」


少年「パパ…ママ…う゛ぇぇぇぇ…」


??「…」


少年は幼いながらも両親が死んだ事を実感して涙を流した。

まだ1歳の子供だ。無理もない。だが仮面の戦士は少年に向かって敢えてこう告げた!

(ナレーション:政宗一成)



??「坊や、今は確かにつらい時だ。けど泣いてばかりいちゃいけない!
キミにはまだお姉さんがいる。キミは男の子だ!キミがお姉さんを守ってあげるんだ!」


少年「ぼくがおねーちゃんを…?」


少女「そんな…無理です!弟はまだ1歳なのに…」


少年「うん!わかった!ぼくがおねーちゃんをまもる!」


??「あぁ、キミは優しく強い子だ!お姉さんと一緒に必ず生き抜くんだぞ!」


仮面の戦士は周囲の大人たちに子供たちの保護を頼みすぐに姿を消した。

そして幼い姉弟はこの戦士の姿をずっと目に焼き付ける事になる。

(ナレーション:政宗一成)



少年「ねぇ、愛理おねえちゃん。ぼくもあのひとみたくつよくなれるかな?」


少女「なれるわよ。良太郎ならきっとね!」


そう、これは野上良太郎とそれに姉の愛理の幼き日に起きた出来事であった…




……

………


それから18年後…


(ナレーション:政宗一成)

とりあえずここまで

BLACKと電王のクロスssです。

それと来年4月に倉田さんが仮面ライダーの映画に出演なさる記念に新作ssを書きました。

続きは午後に…



<2007年10月4日>


~墓地~


愛理「良ちゃん、遅いわよ。」


良太郎「待ってよ、姉さん…!」


あれから18年、良太郎は19歳。愛理は22歳と立派に成長していた。

現在二人は両親が残した喫茶店ミルクディッパーを営んでおり今でも姉弟の仲は良好だ。

そんな二人が今日、この墓地に来た理由は…

(ナレーション:政宗一成)



愛理「お父さん、お母さん、今年もお墓参りに来ました。私たちはこうして元気です。」


良太郎「僕たちは大丈夫だから。二人とも天国で見守ってて…」


【野上家之墓 真一 加世子】 


墓参りをする二人、その墓には良太郎と愛理の父と母の名前が刻まれていた。

今日二人がここに来た理由、それは18年前に亡くなった両親の墓参りにあった。

あの日、幼い自分たちを救うために犠牲になった両親…

両親のお墓の前で冥福の祈りを込めていた。

するとそんな良太郎の頭の中にある声が過ぎった!

(ナレーション:政宗一成)



モモタロス(そっか!これが良太郎のとーちゃんとかーちゃんの墓か!
とーちゃん!かーちゃん!良太郎にはこの俺がついてるから安心してくれよな!!)


ウラタロス(ちょっと先輩!空気読んでよ!?)


キンタロス(ホンマモモの字はデリカシーがないのう!zzz)


リュウタロス(それよりも!お姉ちゃん!お姉ちゃん!)


良太郎「ちょっと…みんな!静かにして!」


愛理「良ちゃんどうかした?」


良太郎の頭の中に直接語りかける者たち、それは良太郎と契約したイマジンたちである。

良太郎はひょんな事からこのデンライナーのパスを拾い、

自身が特異点と呼ばれる特性を持つ事を知らされ電王と呼ばれる戦士になった。

(ナレーション:政宗一成)



良太郎「あれから18年…僕も…一応強くなれた…のかな?」


モモタロス(この俺が鍛えてやってんだ!当然だろ!)


ウラタロス(ご冗談を!先輩がいつ良太郎を鍛えたって言うのさ?)


キンタロス(せやで!良太郎は元々強い男やったんや!)


リュウタロス(やーい!やーい!モモタロスの嘘つき!)


モモタロス(誰が嘘つきだ!この野郎!?)


良太郎「みんなやめてよ!」


遂に良太郎の頭の中で喧嘩をおっ始めるイマジンたち!

その喧嘩の末、

モモタロスが良太郎の身体から弾き出されてしまいある墓の前にまで吹っ飛ばされてしまう…

(ナレーション:政宗一成)



((ゴンッ!))


モモタロス(痛た…あいつら三人掛かりとか卑怯だろ!)


良太郎「モモタロス!大丈夫!?」


ウラタロス(あれ?先輩ったら罰当たりにも誰かのお墓の前でぶつかってるよ!)


キンタロス(ホンマや!秋月さんちゅう人のお墓やで!)


リュウタロス(アハハ!秋月さんに謝れ!謝れ!)


モモタロス(うるせー!お前らがやったんだろうが!?)


良太郎「あれ?誰かこっちへ来る?」


不謹慎にも墓地で騒ぎ出すイマジンたち。

だがそんな秋月と書かれた墓の前に一人の青年がやってきて手を合わせていた。

その青年は良太郎よりもはるかに年上の風格があるが、

外見は二十代前半と若々しくもあり、背が高くまさにヒーローを体現したような存在であった。

良太郎はこの青年にどこか懐かしさを感じずにはいられなかった…

(ナレーション:政宗一成)



良太郎「…」


???「キミ、さっきから俺の事を見ているがどうかしたのかい?」


良太郎「あ、すいません!ただ…なんとなく懐かしい気がして…」


???「懐かしい?それはどういう事だい?」


良太郎「どういう事かと言われてもどう説明すればよいやら…」


???「?」


良太郎自身もどう説明すべきか迷っていた。そんな時であった!

(ナレーション:政宗一成)



愛理「「キャ――――――――――ッ!?」」


???「女性の叫び声…?」


良太郎「この叫び声…姉さんだ!」


モモタロス(この匂い…間違いねえ!イマジンだ!)


良太郎「姉さん!今行くよ!」


???「待つんだ!俺も一緒に行く!」


そして良太郎と青年は急いで愛理の叫び声が聞こえた場所に向かった!

(ナレーション:政宗一成)



モールイマジン1「グフフフフ!」


モールイマジン2「女!俺たちと契約しろ!」


モールイマジン3「そうすればどんな願いもひとつだけ叶えてやるぜ!」


スパイダーイマジン「さぁ、お前の望みを言え!」


愛理「うぅ…ん…」


良太郎「姉さん!?よかった、気絶している。けど…!」


モモタロス(良太郎!一気に行くぜ!)


モモタロスは良太郎に憑依、髪型が赤いメッシュの逆立ちになり瞳もまた赤く変化した。

そしてデンオウベルトとライダーパスを取り出したではないか!

(ナレーション:政宗一成)



M良太郎「変身!」


((SWORD FORM))


電王ソードF「俺、参上!」


スパイダーイマジン「お前は…電王!?」


???「あれが…電王!」


電王ソードF「おうよ!俺こそが電王だ!それにしてもお前ら!
よくも良太郎の姉ちゃんを襲ってくれたな!この落とし前は絶対につけてもらうぜ!!」


スパイダーイマジン「黙れ電王!4対1で勝てると思っているのか?」


ウラタロス(そうだよ先輩、ここは僕に代わって!)


キンタロス(良太郎!モモの字じゃここはきついで!俺に代わるんや!)


リュウタロス(あいつらお姉ちゃんを虐めた!僕がやっつける!)


電王ソードF「だぁぁぁっ!お前らうるせえ!?」


モールイマジン1「おい…あいつ一人にブツブツ文句言ってるぞ?」


モールイマジン2「だが今がチャンスだ!」


モールイマジン3「今のうちに電王をやっつけるぞ!やっちまえー!!」


ウラタロスたちが良太郎の頭の中で騒ぐために意思の統率が取れない電王…

しかし敵のイマジンたちがその隙を突いて襲いかかった!危うし!?

(ナレーション:政宗一成)



???「そうはさせん!変…んん…身!!」


((カッ!))


電王ソードF「な…なんだぁっ!?」


良太郎(あの人も変身した…?)


スパイダーイマジン「バカな…?電王は一人だけじゃなかったのか!?」


なんと先ほどの青年が電王のピンチに耐えかねて変身した!

その姿は…

(ナレーション:政宗一成)



RX「俺は太陽の子、仮面ライダーBLACK!RX!!」


電王ソードF「太陽の子…?」


ウラタロス(仮面ライダー?)


キンタロス(BLACK?)


リュウタロス(RX?)


良太郎(あの人…まさか…!?)


RX「電王、戦いの最中に油断するな!
あのモールイマジンたちはオレが倒す!キミはスパイダーイマジンを倒すんだ!」


電王ソードF「え…ちょっと待て!勝手に決めるんじゃ…」


RX「頼んだぞ!」


電王ソードF「聞いちゃいねえし…」


スパイダーイマジン「えぇぃっ!こうなれば俺一人でもお前を倒してやる!」


そして始まる電王vsスパイダーイマジン!その戦いの行方は!?

(ナレーション:政宗一成)



ウラタロス(まずは僕から!)


((ROD FORM))


電王ロッドF「お前、僕に釣られてみる?ハァッ!ソリッドアタック!!」


スパイダーイマジン「うわっ!?」


キンタロス(よっしゃ!次は俺や!)


((AXE FORM))


電王アックスF「俺の強さにお前が泣いた!俺の必殺技、ダイナミックチョップ!!」


スパイダーイマジン「ぐぉぉっ!?」


リュウタロス(クマちゃん!次は僕だかんね!)


((GUN FORM))


電王ガンF「お前倒すけどいいよね、答えは聞いてない!
お前…お姉ちゃんを虐めたんだ!許さないからね!ワイルドショット!!」


スパイダーイマジン「ぐがぁっ!?」


電王は次々とフォームチェンジを行い技を繰り出しスパイダーイマジンを追い詰めた!

そして最後は電王ソードFだ!

(ナレーション:政宗一成)



電王ソードF「まったく…俺が最初に変身したってのにあいつら勝手にやりやがって…」


スパイダーイマジン「何をゴチャゴチャと喋っている!戦いに集中しろ!!」


電王ソードF「うるせー!バカヤロー!
こうなったら最後だけでも決めてやらぁっ!行くぜ、俺の必殺技パート2!!」


((ドバッ!))


スパイダーイマジン「うぎゃぁぁぁぁぁぁっ!?」


電王ソードFの必殺技、エクストリームスラッシュが決まりスパイダーイマジンは倒された。

(ナレーション:政宗一成)



電王ソードF「あー!何かスッキリしねえ戦い方だった…!」


ウラタロス(文句言わないの、勝てたんだからいいじゃない?)


良太郎(それよりもさっきの…え~と…RXさんは!?)


キンタロス(せやった!一人でイマジン三体はきついで!)


リュウタロス(次は僕がやる!僕が!)


電王ソードF「だーっ!いいからさっさと助けに行くぞ!」


スパイダーイマジンを倒した電王は急いでRXの救援に行こうとするのだが、

当のRXはというと…

(ナレーション:政宗一成)



RX「ハァッ!トァッ!」


モールイマジン1、2、3「「「ウギャギャギャッ!?」」」


リュウタロス(あれ?なんだか勝ってるんだけど?)


ウラタロス(ぶっちゃけ僕らの助けなんていらなくない?)


ウラタロスの言うようにRXは三体のモールイマジンを相手に余裕の戦いだった。

そして三体のモールイマジンが弱ってきたところでRXはフォームチェンジを行った!

(ナレーション:政宗一成)



ロボライダー「俺は悲しみの王子、RX!ロボライダー!ボルティックシューター!!」


モールイマジン1「ギャ―――ッ!?」


バイオライダー「俺は怒りの王子、RX!バイオライダー!バイオブレード!!」


モールイマジン2「ギャギャ―――ッ!?」


キンタロス「なんちゅうこっちゃ!あっという間に二体倒してもうたで!」


電王ソードF「ケッ!あのくらい俺だってできらぁ!」


良太郎(敵はあと一体だよ!)


RX「最後はお前だ!RXキ――――ック!!」


モールイマジン「ウギャギャ―――ッ!?」


電王が加勢するまでもなくRXは三体のモールイマジンの撃破に成功。

戦いを終えたRXはすぐにその場を去ろうとするのだが…

(ナレーション:政宗一成)



良太郎「あの…待ってください!」


RX「キミは…そうか。キミが電王か。早くお姉さんのところに行ってあげるといい。
もう気絶から目覚めているはずだよ。」


良太郎「いや…あの…確かに姉さんも大事ですけど…その前にあなたに聞きたい事があるんです!」


RX「俺に聞きたい事…?」


良太郎「僕は…いや…僕と姉さんは昔あなたに助けられた事があるんです!だから…」


RX「昔、俺に助けられただって?」


((シュンッ!))


そしてRXも変身を解除し、元の人間の姿に戻った。


光太郎「キミは…そうか。あの時の子供か。大きくなったんだな…」


そこにいたのはかつて暗黒結社ゴルゴム、異次元からの侵略者クライシス帝国、

過去に幾度となく地球支配を企んだ者たちと戦ってきた歴戦の戦士。

その名も南光太郎の姿がそこにあった!

(ナレーション:政宗一成)

とりあえずここまで

良太郎の両親がクライシスに殺されたとかその時助けたのがRXとか全部ssによる創作です

絶対に本気になさらないでください



???


カイ「ヘェ、あいつら面白いヤツと会ってるんだな。」


ライオンオルフェノク「カイ、どうする気だ…?」


カイ「ちょっと面白い事考えたんだ。これで退屈せずにすむかもな!ハハハハハ!!」


??『ウゥゥゥ…』


同じ頃、この戦いを影で伺っていた者たちが…

イマジンの首領的存在であるカイとその側近であるレオイマジン。

そしてもう一体、新たなイマジンの姿が…

何やらよからぬ事を企むカイ、この企みが後に重大な事件へと発展してしまう!?

(ナレーション:政宗一成)

オルフェノクゥ?



光太郎「なるほど。キミは今日ご両親のお墓参りに来ていたのか。
ところで改めて自己紹介させてもらうよ。
俺は南光太郎。そしてまたの名を仮面ライダーBLACKRXだ。よろしく!」


良太郎「ハイ、僕は野上良太郎。一応電王やってます。それと…」


ウラタロス(あんまり男には挨拶したくはないんだけど…僕はウラタロス。)


キンタロス(キンタロスや!よろしゅう!)


リュウタロス(リュウタロスだよ!)


モモタロス(俺はモモタロスだ!つーかまた最後の扱いかよ!?)


光太郎「なるほど、キミたちがイマジンか。
噂には聞いていたがキミたちイマジンが良太郎くんに憑依して力を貸しているんだな。」


ウラタロス(ていうか良太郎に光太郎…なんだか妙に名前が似てるね!)


キンタロス(太郎繋がりやな!)


一方、良太郎たちは光太郎と互いに挨拶を交わしていた。

親睦を深める一同、良太郎はふとした好奇心から光太郎に何故この場所に来たのかを尋ねてみた。

(ナレーション:政宗一成)

39訂正



???


カイ「ヘェ、あいつら面白いヤツと会ってるんだな。」


レオイマジン「カイ、どうする気だ…?」


カイ「ちょっと面白い事考えたんだ。これで退屈せずにすむかもな!ハハハハハ!!」


??『ウゥゥゥ…』


同じ頃、この戦いを影で伺っていた者たちが…

イマジンの首領的存在であるカイとその側近であるレオイマジン。

そしてもう一体、新たなイマジンの姿が…

何やらよからぬ事を企むカイ、この企みが後に重大な事件へと発展してしまう!?

(ナレーション:政宗一成)



光太郎「なるほど。キミは今日ご両親のお墓参りに来ていたのか。
ところで改めて自己紹介させてもらうよ。
俺は南光太郎。そしてまたの名を仮面ライダーBLACKRXだ。よろしく!」


良太郎「ハイ、僕は野上良太郎。一応電王やってます。それと…」


ウラタロス(あんまり男には挨拶したくはないんだけど…僕はウラタロス。)


キンタロス(キンタロスや!よろしゅう!)


リュウタロス(リュウタロスだよ!)


モモタロス(俺はモモタロスだ!つーかまた最後の扱いかよ!?)


光太郎「なるほど、キミたちがイマジンか。
噂には聞いていたがキミたちイマジンが良太郎くんに憑依して力を貸しているんだな。」


ウラタロス(ていうか良太郎に光太郎…なんだか妙に名前が似てるね!)


キンタロス(太郎繋がりやな!)


一方、良太郎たちは光太郎と互いに挨拶を交わしていた。

親睦を深める一同、良太郎はふとした好奇心から光太郎に何故この場所に来たのかを尋ねてみた。

(ナレーション:政宗一成)



良太郎「そういえば、光太郎さんはどうして墓地に?」


光太郎「あぁ、実は…今日は義理の父の命日なんだ。」


「「「「命日!?」」」」


光太郎「そう、俺の育ての父親である秋月の義父さん。その人のお墓参りに来たんだよ。」


【秋月総一朗之墓】


良太郎「このお墓は…もしかして…?」


モモタロス(あん?秋月って名前…どっかで聞いた事ねえか?)


ウラタロス(もう忘れちゃったの!
先輩がさっき吹っ飛ばされたお墓にその人の名前があったでしょ!?)


キンタロス(ホンマにモモの字は罰当たりやのう…)


リュウタロス(やーい!モモタロスの罰当たり!)


良太郎「みんな黙ってて!すいません。そうとは知らずに失礼な事しちゃって…」


光太郎「いや、気にしないでくれ。それよりもここで会ったのも何かの縁だ。
よかったら少し…昔話しに付き合ってくれないか?」


良太郎「昔話し?」


光太郎はこの日出会った良太郎に何か親近感を感じてある話を始める。

だがそれは…悲しい話だった…

(ナレーション:政宗一成)



光太郎「今から20年ほど前、この世界にゴルゴムという悪の組織が暗躍していた。
たぶんキミはまだ生まれてなかったから知らないかもしれないが…
ヤツらは恐ろしい存在で人間を改造手術して化物にする悪魔みたいな連中だった。」


良太郎「それは酷い…」


モモタロス(まるでイマジンみたいなヤツらだな!)


光太郎「そんな悪魔に俺ともう一人…
俺の親友が運命にも19歳の誕生日にゴルゴムの世紀王に選ばれてしまったんだ!」


良太郎「親友?」


光太郎「そう、俺と同じ日に生まれた秋月の義父さんの実の息子である秋月信彦!
俺と信彦は兄弟同然に育てられた無二の親友だった。
それがあの日…20年前…ゴルゴムの改造手術の所為で…
俺は世紀王ブラックサン…信彦はシャドームーンに改造させられてしまったんだ!?」


良太郎「…」


光太郎の話を聞いて良太郎は思った。

光太郎は自分よりもはるかに過酷な体験をしているのだと…

だがこの話にはまだ続きがあった!

(ナレーション:政宗一成)



光太郎「俺たちを改造したゴルゴムの創世王は5万年の寿命が尽きる前に、
俺たち世紀王を互いに戦わせ勝った方を次期創世王としようと目論んだ。
しかし養父はそんな事をさせまいと命を賭けて俺をゴルゴムから脱走させた。
その所為で父はゴルゴムに殺され…
怒りに燃えた俺は仮面ライダーBLACKと名乗り人類のために立ち上がった!」


モモタロス(くぅ~!泣かせる話じゃねえか!)


良太郎「それで…ゴルゴムは…信彦さんはどうなったんですか?」


光太郎「ゴルゴムは…信彦は…」


ウラタロス(どうしたんだろ?)


キンタロス(急に顔が強ばったで?)


光太郎「俺は…信彦を救う事ができなかった…」


良太郎「それって…どういう事なんですか?」


光太郎は過去に起きた忌まわしい出来事を思い出していた。

その忌まわしい出来事とは…

(ナレーション:政宗一成)



光太郎「ゴルゴムの怪人を倒し続けた俺は遂にシャドームーンとの対決に臨んだ。
その結果ゴルゴムは滅びて戦いは俺の勝利に終わった。
だが…その勝利は親友の信彦を犠牲にして得た勝利だった…
結局ゴルゴムとの戦いで俺は大事なモノを全て奪われたんだ。
愛する者も…人としての身体も全てね…」


良太郎「光太郎さん…」


光太郎「そういえば良太郎くん…
キミたちは時間を行き来する事が出来るデンライナーに乗っているそうだね。
もしもだが…」


良太郎「あっ!ダメですよ!時間はどんな理由があろうと決して変えちゃいけないって!」


モモタロス(そうだぜ!オーナーに怒られちまう!)


光太郎「ハハ、すまない。冗談だよ…
だが、もしも過去に戻れるのなら俺はあの日に戻りたい。そう、20年前のあの日に…」


忌まわしい過去を振り返る光太郎。

もしもあの時をやり直せたらという考えが頭を過ぎっていた…その時だった!?

(ナレーション:政宗一成)



「「シャァァァァッ!」」


((シュバッ!))


光太郎「うわぁっ!?」


良太郎「光太郎さん!」


モモタロス「おい!光太郎に砂が纏わりついてるぞ!」


ウラタロス「これって…まさか…?」


キンタロス「光太郎がイマジンと契約してしまったんや!」


??『さぁ、お前の望みを言え!』


光太郎「俺の望み…それは…いや…ダメだ!お前なんかに利用されてたまるか!?」


光太郎はイマジンからの誘惑を必死に押さえ込もうとする。

だがイマジンは卑しくも光太郎の心の中を覗き無理矢理契約しようとしていた!

そして光太郎に憑依したイマジンが姿を現す。

それは光太郎のイメージから生み出されたイマジンであった!

(ナレーション:政宗一成)



ブラックシャドーイマジン「俺の名はシャドーブラックイマジン!
南光太郎、お前の望みを言え。どんな望みも叶えてやる。お前が払う代償はたった一つ…」


モモタロス(ブラックシャドーだぁ?ちょっとカッコいい名前じゃねーか!?)


ウラタロス(僕たちの名前なんか桃太郎や浦島太郎のパクリだからね…)


キンタロス(けど姿はバッタのバケモンでしかも白黒やで!)


リュウタロス(まるでパンダさんみたい!)


良太郎「それよりも…光太郎さん!絶対に契約しないで!?」


光太郎「あぁ…だがしかし…こいつのこの姿は…」


シャドーブラックイマジン「そうか、お前の願いはわかった…」


((シュゥゥゥゥッ!))


光太郎「な…何だこれは!?」


良太郎「光太郎さんの身体にゲートが!」


ブラックシャドーイマジン「ハァッ!」


なんと光太郎の身体から過去へと繋がるゲートが出現!

ブラックシャドーイマジンはそのまま過去へと飛んでしまった!

(ナレーション:政宗一成)



モモタロス(やべえぞ!あいつ過去に飛びやがった!?)


良太郎「あのイマジンが旅立ったのは…20年前?」


光太郎「この日付は…まさか!?」


良太郎はライダーチケットを光太郎にかざすとそこに記されていた日付は…

【1987年10月4日】

その日付を見て光太郎はブラックシャドーイマジンが飛んだ時代に心当たりがあった!

(ナレーション:政宗一成)



光太郎「あいつのあの姿…もしも俺の勘が正しければヤツはあの日に向かったんだ!」


良太郎「あの日って…まさか…!?」


光太郎「そうだ、20年前の1987年10月4日。
俺は親友の信彦と一緒にゴルゴムの改造手術を受けてしまったんだ!?
あのブラックシャドーイマジンの姿はあの日改造手術を受けて後悔した俺のイメージが作り出したモノ…
そうなると恐らくヤツはそれを阻止しようとしているはずだ。
俺とした事が…こんな事になるとは…良太郎くん急いでヤツを止めるんだ!」


良太郎「で…でも…それって…」


光太郎「早く!急がないと大変な事になるぞ!?」


良太郎「わかりました。けど光太郎さん。帰ったらあなたに伝えたい事があるんです!」


光太郎「伝えたい事…?」


そして良太郎は再び電王に変身。

時の列車デンライナーに乗り込み、1987年10月4日に向かった!

(ナレーション:政宗一成)



<1987年10月4日>


~ゴルゴム神殿~


電王ソードF「何だここは…?やけに薄気味悪い場所だな?」


良太郎(気をつけて、たぶんここがゴルゴムって組織のアジトだよ!)


ウラタロス(見て!奥に明りが!あそこに誰かいるよ!?)


「…!」


「……!?」


リュウタロス(何だろ?変なおじさんがてるてる坊主みたいな三人と言い争ってるよ?)


デンライナーで1987年10月4日、ゴルゴム神殿に到着した電王たち。

そこで彼らは神殿の奥にある一室である光景を目撃する!

そこには一人の中年の男性とフードに包まれた不気味な三人組の姿があった…

(ナレーション:政宗一成)



ダロム「………あとは人間としての記憶を消し去る事だ。これで改造手術は完了する。」


総一朗「待ってくれ!」


バラオム「うん?」


総一朗「約束が違う!記憶を無くすのだけはやめてくれ!?二人とも私の息子だ!!」


ダロム「プロフェッサー秋月、光太郎と信彦は最早あなたの息子ではない。
世紀王ブラックサンなのだ!」


光太郎「う…うわぁぁぁぁぁ!?信彦ぉぉぉぉぉっ!?」


信彦「光太郎!?」


総一朗「やめてくれ!?」


電王ソードF「こりゃ一体何だ!?」


そこで事の一部始終を目の当たりにする電王。

二人の裸体になっている青年たちに対して、

ゴルゴムの三神官であるダロム、バラオム、ビシュムたちが改造手術が行おうとしていた。

この光景こそ、20年前にゴルゴムが南光太郎に行った世紀王ブラックサンへの改造手術である!

(ナレーション:政宗一成)



電王ソードF「なあ…これどうしたらいいんだ?」


ウラタロス(止めた方がいいのかな?)


キンタロス「せやけどオーナーが言ってたやんか。時の流れを変えたらあかんって!」


良太郎(そんな事言ってる場合じゃないよ!行くよ!)


かつての恩人である光太郎を助けるべく良太郎は行動を起こした!

(ナレーション:政宗一成)



電王ソードF「でりゃぁぁぁぁっ!」


ダロム「何者だ!?」


ビシュム「いけません!改造手術のために拘束していた二人が解き放たれてしまいました!?」


バラオム「おのれ…貴様!よくも邪魔をしてくれたな!?」


総一朗「キ…キミは一体…?」


電王ソードF「俺の事なんかどうでもいい!さっさとその二人を連れてここから逃げろ!」


総一朗「わかった。すまない!」


光太郎の養父である秋月総一朗は気絶している若き日の光太郎と信彦を連れてゴルゴム神殿から脱走した。

残った電王はというと…

(ナレーション:政宗一成)



電王ソードF「オラァッ!お前らゴルゴムはこの俺が叩き潰してやるぜ!」


ダロム「小癪な!よくも世紀王の改造手術を邪魔してくれたな!?」


バラオム「貴様…生きては帰さんぞ!」


ビシュム「二人とも待ってください!もう一匹…この者の他にも不穏な輩が!?」


電王の他に怪しげな気配を感じたビシュム。

その正体はなんと!?

(ナレーション:政宗一成)



ブラックシャドーイマジン「電王、お前たちのおかげで俺の契約は果たせた!
南光太郎の願いは『この日をやり直せたら…』というモノだった。
本当なら俺がやる予定だったが…まあこれにて契約完了だぜ!フハハハハハハ!!」


電王ソードF「あの野郎!コソコソ隠れて俺たちに全部やらせやがったな!?」


良太郎(待ってモモタロス!あいつ…何か持ってるよ?)


バラオム「なっ…!あの者が持っているのはまさか!?」


ダロム「あれは…間違いない…太陽と月の二つのキングストーンではないか!?」


ブラックシャドーイマジン「その通り、ゴルゴムの秘宝であるキングストーン!
こいつは確かにこのブラックシャドーイマジン頂戴したぜ!!」


ビシュム「なんという事を…それがなければ世紀王への改造手術など不可能です…」


突然姿を現したブラックシャドーイマジン!

実はこのブラックシャドーイマジン、

光太郎の願いなど叶える気はなく、本当の狙いはキングストーンの強奪にあった!

ゴルゴムの三神官たちからキングストーンを強奪し目的を達成出来たかに思えたのだが…

(ナレーション:政宗一成)



電王ロッドF「そうは…問屋が卸さないってね!ハァッ!」


ブラックシャドーイマジン「しまった!?」


電王ロッドF「悪いけど僕を騙すには十年早かったようだね。
化かし合いで僕に勝てると思ったら大間違いだよ?」


ブラックシャドーイマジン「取られたのは太陽のキングストーンか。
幸いにもこちらにはまだ月のキングストーンはある…これだけでも持ち帰れば!」


((シュゥゥゥゥッ!))


良太郎(消えた!元の時代に戻ったのかな?)


ブラックシャドーイマジンは月のキングストーンだけを奪いそのまま未来へと帰還した。

電王ロッドFの手元には太陽のキングストーンのみが残った…

(ナレーション:政宗一成)



良太郎「とりあえずこれだけ持って未来に帰ろうか。」


モモタロス(そうだな、早くあのイマジンを追おうぜ!)


キンタロス(けどこいつらはどうすんや?)


良太郎「…」


ダロム「貴様!そのキングストーンを我々に返せ!」


バラオム「太陽のキングストーンだけでもあればまだ希望はある…!」


ビシュム「そうです、世紀王はなんとしても生み出さなければならないのです!」


ダロムたちは良太郎に太陽のキングストーンを渡すように迫った。

だが良太郎は…

(ナレーション:政宗一成)



良太郎「悪いけどこれは渡さない!」


モモタロス(そうだな!どうせこいつらに渡したら悪事を働くに決まってらぁ!)


ウラタロス(さぁ、僕たちの時代に帰ろう!)


バラオム「待て!」


((プァァァァァァッ!))


ビシュム「キャァッ!何で電車がここに!?」


ダロム「あれは恐らく異なる次元を行き来出来る電車だ…
あんなモノに乗られては我らには追う事など到底不可能ではないか!」


良太郎は太陽の石キングストーンを持ったまま、

ブラックシャドーイマジンを追うため元の時代へ戻った。

一方残ったダロムたちはというと…

(ナレーション:政宗一成)



ダロム「お終いだ…これでゴルゴムは…」


バラオム「二つのキングストーンは失われた今…我らは滅びるのみ…」


ビシュム「創世王さま…申し訳ありませぬ…」


悲観に暮れていた…

次期創世王を決めるために絶対に必要な二つのキングストーンが失われたのだ。

これより一年後、創世王は寿命を迎えてゴルゴムは人知れず滅亡する事になる…

こうして電王の介入で時の流れは本来とはまったく異なるモノになった。

だが良太郎はこの後、自らが犯した行いを激しく後悔する事になる!

何故なら、恩人である光太郎のためにと良かれと思っての行動が…

光太郎を…いや…人類全体を絶望に陥れるとはこの時の良太郎には知る由もなかった…

(ナレーション:政宗一成)

とりあえずここまで

>>40

>>39>>41は無しで

>>43からお読みください。キャラクター名を間違えてすみません



<2007年10月4日>


~墓地~


良太郎「ふぅ、元の時代に戻ってこれた。」


リュウタロス(良太郎!まずはお姉ちゃんを起こさなきゃ!)


良太郎「そうだね。けどその前に…光太郎さんは…どうしたんだろ?」


モモタロス(そういえば光太郎のヤツ…どこにもいねえな?)


ウラタロス(時代を修正しちゃったからね。もしかしたら僕たちとは出会ってないのかも?)


キンタロス(光太郎もやけど…なんか周りがやけにボロくなっとらんか?)


良太郎「そういえば?さっきの戦いの所為かな?」


デンライナーにて元の時代に帰還した良太郎たち。

だが墓地は先程とは違い酷く荒れ果てた状態であった。すると何やら叫び声が!?

(ナレーション:政宗一成)



愛理「「キャ――――――――――ッ!?」」


リュウタロス(お姉ちゃんの叫び声だ!)


モモタロス(また襲われてんのかよ!あの姉ちゃん一日に何度襲われてんだ!?)


ウラタロス(まあまあ、それだけ愛理さんが魅力的なんだよ♪)


キンタロス(けどおかしいやん?イマジンの気配なんて全然しとらんで?)


良太郎「とにかく急がなきゃ!」


愛理の悲鳴を聞き駆けつける良太郎!だがそこにいた者たちは!?

(ナレーション:政宗一成)



キューブリカン「俺はクライシス帝国最強の怪人、怪魔ロボットキューブリカン!」


ガイナギスカン「同じく、俺はクライシス最強の風の騎士、怪魔獣人ガイナギスカン!
この薄汚い人間の女め!
さてはお前もレジスタンスの仲間だな?仲間の居場所を吐け!さぁ、言え!!」


チャップ「「ギギ!ギギ!」」


愛理「そんな…私は家族の墓参りに来ただけなのに…」


モモタロス(何だあいつら?)


ウラタロス(クライシス帝国とか名乗ってるよね?)


キンタロス(聞き覚えがないのう?)


リュウタロス(ていうか何で二人とも最強って名乗ってんの?)


良太郎「あいつらは…まさか!?」


良太郎は幼い頃の忌まわしい記憶を思い出していた。

クライシス帝国とはかつて良太郎の両親を殺した憎き親の敵だ!

良太郎はすぐさま電王に変身して愛理の救出に駆け出した!

(ナレーション:政宗一成)



電王ソードF「でりゃぁぁぁぁっ!姉ちゃん虐めてんじゃねえぞコラ!!」


キューブリカン「こいつ…何者だ!?」


ガイナギスカン「まさか人間にもまだ我々にクライシス帝国に歯向かう愚か者がいるのか!」


電王ソードF「ケッ!クライシスだかなんだか知らねえが電王を知らねえとはとんだ田舎者だな!」


キューブリカン「黙れ!我らクライシス帝国を知らぬお前の方が田舎者だ!」


ガイナギスカン「ここは一旦引くぞ!全員撤退だ!」


電王の出現は予想外であったようで二体の怪人はすぐに退散した。

良太郎は変身を解いて愛理を介抱するのだが…

(ナレーション:政宗一成)



愛理「あの…助けてくれてありがとうございました!」


良太郎「何言ってんの姉さん?姉弟なんだし当然の事だよ。」


愛理「姉弟?一体誰と誰がですか?」


良太郎「え…?」


モモタロス(なんか…様子がおかしくねえか?)


ウラタロス(まるで愛理さんが良太郎の事を知らないみたいな感じだね…)


キンタロス(一体どうなっとるんや?)


リュウタロス(で…でもお姉ちゃんはいつもと同じ…じゃない!
なんかいつものお姉ちゃんに比べてかなりやつれている気がするよ!?)


リュウタロスが指摘するようにそこにいたのはいつもの明るい笑顔あふれる愛理ではない。

その顔は暗く孤独に苛まれた表情が伺えた…

(ナレーション:政宗一成)



良太郎「姉さん!何があったの!?まさかさっきのヤツらに…」


愛理「あの…その前に姉さんって誰の事ですか?」


「「「「えっ!?」」」」


良太郎「何言ってるのさ!?
僕だよ!良太郎だよ!?姉さんのたった一人の弟じゃないか!!」


愛理「良太郎?ふざけないでください!!」


良太郎「ふざけるなって…どういう事?」


愛理「だって…だって…良太郎…良太郎は…」


ウラタロス(一体…何がどうなってんの?あれ…嘘!これって!?)


涙を流し号泣する愛理。これは一体どういう事なのか?

その時、ウラタロスはある発見をする!それこそが愛理が号泣する原因であった!?

(ナレーション:政宗一成)



ウラタロス(ねぇ…良太郎…ていうかみんな…これから何を見ても絶対に驚かないでね…)


モモタロス(あん?亀公、何か見つけたのか?)


リュウタロス(なら勿体ぶらずに早く教えてよ!)


キンタロス(そうや!早う姉ちゃん泣き止まさないとあかんで!)


良太郎「それで…一体何を見つけたの?」


ウラタロス(たぶん…愛理さんが泣いてる原因はこれだよ…)


ウラタロスが見せたのは良太郎の両親の墓であった。

だがその墓は先程とは少し違っていた。

そこには両親の名前の他にもう一人の名前が刻まれていたからだ。

その名前は…

(ナレーション:政宗一成)




【野上家之墓 真一 加世子 良太郎】



良太郎「僕だ…お墓に僕の名前が刻まれている!?」


モモタロス(おい!一体どうして良太郎の名前が墓に刻まれてるんだよ!?)


愛理「だって…良太郎は…既に死んでるんですもの…」


良太郎「そんな!けど…どうして!?」


愛理「18年前、両親がクライシス帝国に殺されて…それに弟の良太郎まで…
弟はあの時まだ1歳だったのよ!それなのに…それなのに…惨すぎるわ!?
あ゛あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


良太郎「…」


墓の前で号泣を続ける愛理。

良太郎はそんな愛理に慰めの言葉を掛けたいのだが、

良太郎自身もまた今の状況に戸惑い理解出来ずにいた…

(ナレーション:政宗一成)

とりあえずここまで

驚きの展開です

乙です
ところで>>10が気になってしょうがないんで詳細とソース下さい。

>>87

土曜日に倉田てつをさんの公式サイトで春映画出演の情報があったのですが…
今見たら何故かその情報が削除されてました…
やっぱり怒られたのかな?



~ミルクディッパー~


愛理「さっきはゴメンなさい。助けてもらったのに人前で号泣なんかしちゃって…」


良太郎「いえ、気にしないで…」


モモタロス(なんとかここまで戻ってこれたな。)


ウラタロス(泣き止むまで大変だったからね。)


キンタロス(けど事情がさっぱりやで?)


リュウタロス(お姉ちゃんを泣かすヤツなんか僕が倒してやる!)


ここは喫茶店ミルクディッパー。

元々は良太郎と愛理の父親が経営する店であったが両親の死後、愛理がその跡を継いだ。

現在はこの店で姉弟で暮らしているはずなのだが…?

(ナレーション:政宗一成)



愛理「ごめんなさいね。元々はお父さんのお店なんだけど今はここで一人暮らししてるの。」


良太郎「そうなんですか…」


良太郎(やっぱりこの世界の僕はもう存在していないんだね…)


愛理「昔は…両親が生きていた頃はこのお店も繁盛していたのよ。
両親と…生まれたばかりの弟と一緒にこのお店を切り盛りして…本当に楽しかった。
けど…そんなある日…あいつらが現れたの。」


良太郎「クライシス帝国ですね…」


愛理「えぇ、19年前にクライシス帝国はこの世界に現れたわ。
あいつらは怪魔界という別の世界からやってきた侵略者で50億の移民を地球に迎え入れようとしたの。
人々はこれに激しく反発したけどクライシス帝国の高度な科学力の前では人間は歯が立たなかった。
それから地球は一年以内に全世界が侵略されてしまったの…」


良太郎「そんな…」


愛理「そしてあの日、18年前の1989年にクライシス帝国は人間たちに最後の攻撃をしかけたわ。
その時、犠牲になったのが…」


良太郎「あなたの家族…だったんですね…」


良太郎(そしてこの世界の僕もその時の攻撃に巻き込まれて死んでしまったんだ…)


愛理からこの世界の経緯を知り愕然とする良太郎。

だが一体どこでこんな絶望の未来へと繋がってしまったのか?

良太郎にはそれがわからなかった。

するとミルクディッパーにある訪問者が現れる。その人物は!

(ナレーション:政宗一成)



オーナー「フッフッフ、お邪魔しますよ。良太郎くん♪」


良太郎「オーナー!?」


モモタロス(おい!オーナーは良太郎の事ちゃんと覚えてるぜ!?)


ウラタロス(まあこの人は人間離れしてるから特に驚く程の事でもないし…)


キンタロス(せやな…)


ミルクディッパーに現れたのはデンライナーのオーナーであった!

いつもはデンライナーの食堂車で寛いでいるオーナーであったが今回ばかりは違うようだ。

(ナレーション:政宗一成)



オーナー「さて、良太郎くん。
キミもこの世界について私に質問したい事が山ほどあるでしょうが…
その前に!私からひとつだけ質問したい事があります!!」


良太郎「ハ…ハイ…」


モモタロス(やべえ…オーナーがマジだ!)


ウラタロス(いつもこのくらいマジなら良いんだけどね…)


オーナー「キミ…過去を変えましたね?」


良太郎「ハイ…南光太郎さんの過去を…改造手術される前に助け出したんですけど…」


オーナー「なぁるほどぉ!これで全ての謎が解けました!!」


そしてオーナーは語り始めた。

この世界が何故このような状況に陥ったかについて…!

(ナレーション:政宗一成)



オーナー「全ての原因はあの日、1987年の10月4日にあったのです!」


モモタロス(それって俺たちがさっき行った時間じゃねえか。一体何がいけなかったんだ?)


オーナー「私は常々口酸っぱくキミたちに注意していますよね!
『時の運行は何があろうと絶対に変えてはならない!』と…
なのに今回キミたちは時の改変を行ってしまった!
だからこのような未来に改変してしまったのです!!」


良太郎「僕たちが行った改変は…光太郎さんの改造手術を阻止してしまった事ですけど…
これってそんなにいけない事だったんですか?」


オーナー「勿論!この世界がこうなってしまった最大の原因…
それは最強の戦士、仮面ライダーBLACKRXが誕生しなかった事にあるのですからね!!」


ウラタロス(一体どういう事なの?)


仮面ライダーBLACKRXが存在しない世界…

その世界がどんな未来を辿るのか…良太郎たちは思い知らされた。

(ナレーション:政宗一成)



オーナー「キミたちは確かに暗黒結社ゴルゴムによる世紀王の改造手術を阻止した。
ですがこれがいけなかったのです!
確かにゴルゴムはあの後、創世王の5万年の寿命が尽きて滅びました。
しかしその後、1988年に異次元からの侵略者クライシス帝国が現れたのです!」


モモタロス(クライシス帝国だぁっ!?)


ウラタロス(さっき愛理さんを襲ってたヤツらだね。)


良太郎「クライシスって…それじゃあまさか!?」


オーナー「そうです!良太郎くん、キミが今察したように…
本来クライシス帝国に立ち向かうはずであったRXがいなくなってしまったために!
この世界はクライシス帝国によって支配されてしまったのですよ!!」


「「「「なんだって――――!?」」」」


オーナーの話は紛れもない事実であった。

最強の戦士である仮面ライダーBLACKRXがいないこの世界の支配など、

クライシス帝国にとっては造作もない事だった!

つまりこの世界はクライシス帝国に支配された未来の世界なのだ!?

(ナレーション:政宗一成)



ウラタロス(けどおかしいよね?
RXが現れないのと良太郎が死んでいるのと何の関係があるわけ?)


良太郎「それは…僕が昔光太郎さんに助けてもらったから…」


リュウタロス(じゃあRXが現れなかったから良太郎は死んじゃったんだね。)


キンタロス(不憫な話やのう…)


モモタロス(ちょっと待て?
未来が改変されちまって良太郎が死んだなら…何で良太郎がここにいるんだ?)


ウラタロス(そういえば!
いくら特異点だからって過去の自分が死んでいたら存在できないよね!?)


確かに過去に良太郎が死んだとなればここにいる良太郎はそもそも存在出来るはずがないのだが…?

(ナレーション:政宗一成)



オーナー「良太郎くん、キミは過去から何か持ち帰っていませんか?」


良太郎「ハイ、ブラックシャドーイマジンがゴルゴムから奪ったキングストーンを…」


オーナー「なるほど、わかりましたよ!
良太郎くん、キミは本来ならその存在が消えていてもおかしくはなかった!
しかし不幸中の幸いというべきでしょうかその神秘の石キングストーンを持っていたおかげで、
キミは自分自身の消滅を避ける事ができたのです!!」


モモタロス(つまりどういうこった?)


ウラタロス(恐らくだけどキングストーンの力が良太郎の存在を守っているんじゃないかな?)


良太郎「そうなんだ…」


そう、本来なら特異点といえど過去の自分が消えればその存在は抹消される。

だが良太郎は偶然にも過去から太陽の石、キングストーンを持ち帰っていた事により…

そのキングストーンの不思議な力で存在の消失を免れていたのだ!

(ナレーション:政宗一成)



モモタロス(これで大体わかったぜ!
要はこんな世界になる前になんとかすればいいわけだろ!
今からさっきの過去の時間に戻って過去の改変をやめさせちまえばいいんだな!)


キンタロス(よっしゃ!行くで!)


リュウタロス(そうだね!お姉ちゃんが泣いてる世界なんて僕嫌だし!)


ウラタロス(ちょっと待ったみんな!それが出来れば苦労しないんだって!?)


オーナー「そう、ウラタロスくんの言う通りですよ!」


良太郎「そっか…僕たちが過去に戻るには…チケットが…」


デンライナーは便利なタイムマシンというわけではない。

過去の時間に戻るにはイマジンの契約者の記憶から得たライダーチケットを使わなければならない。

だがそのライダーチケットは片道分しかなく再び発行など出来ない。

つまり良太郎たちが1987年10月4日に戻る事は不可能なのだ…

(ナレーション:政宗一成)



良太郎「そんな…」


リュウタロス(そうだ!いい事思いついた!
良太郎が持っているキングストーンを使って、
この世界の光太郎にもう一度RXになってもらえばいいんだよ!
そうすれば解決じゃん!!)


モモタロス(そっか!小僧!お前冴えてんな!!)


オーナー「…」


良太郎「でも…この世界の光太郎さんは何処にいるんだろ?」


この世界の光太郎は一体何処にいるのだろうか?

良太郎がそんな疑問を抱いた時、愛理がその疑問に答えた…

(ナレーション:政宗一成)



愛理「…光太郎…?ひょっとしてその人って南光太郎さんの事なの?」


良太郎「姉さ…じゃなかった…愛理さんは光太郎さんの事知っているの!?」


モモタロス(なんでぇ!姉ちゃんが光太郎の事知ってるなら話は早いじゃねーか!)


キンタロス(せやな!光太郎のとこに案内してもろたらええねん!)


良太郎「愛理さん、光太郎さんの居場所を教えて!」


愛理「教えてもいいけど…その人はもう…」


良太郎「え…?」


愛理から光太郎の居場所を聞き出した良太郎。

だがそれを聞いたと同時に良太郎は困惑した表情となり…

慌ててミルクディッパーを飛び出してある場所へと向かった!

(ナレーション:政宗一成)



~墓地~


良太郎「ハァ…ハァ…」


良太郎「そんな…!」


良太郎「そんなの嘘だ!?」


愛理「落ち着いて!でも一体どうしたの?」


良太郎「だって…だって…あぁ…そんな…そんなぁ!?」


ここは先程良太郎たちが居た墓地。

本来ならこの墓地には秋月総一郎之墓が立てられているはずであった。

だが過去を改変してしまった事によりその墓はない。

その代わり、ある人物の墓が建てられていた。

良太郎はこの墓に刻まれている名前を見て大きなショックを受ける。

何故ならその墓に刻まれている名前こそ良太郎が探していた人物だからだ…

(ナレーション:政宗一成)




【南光太郎之墓 1988年10月23日没】



良太郎「「う゛わ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?嘘だ…こんな事!!??」」


モモタロス(これって…マジかよ…)


ウラタロス(一体どういう事なの?)


キンタロス(何で光太郎が死んどるんや!?)


良太郎「一体…この世界で何があったんだよ!?」


リュウタロス(ねぇ、みんな見て!誰か来るよ?)


光太郎の墓の前に現れたのは一人の老人であった。

老人は光太郎の墓で手を合わせて光太郎の冥福を祈っていた。

良太郎は失礼を承知でこの老人の顔を覗いてみる。その人物はなんと…!

(ナレーション:政宗一成)



良太郎「あなた…秋月さん!秋月総一郎さんですよね!?」


総一郎「おや?何処かでお会いしたような…確かあれは…」


良太郎「それよりも教えてください!一体光太郎さんの身に何が起きたんですか!?」


総一郎「光太郎…まさかキミのような若者が光太郎を知っているとは…
だがいいだろう。ここで会ったのも何かの縁。あれは…19年前の事だった…」


良太郎「19年前…?この世界の光太郎さんが死んだ年だ!」


そして光太郎の養父である秋月総一朗は語り始める。

19年前、光太郎の身に一体何が起きたのかを!

(ナレーション:政宗一成)



総一郎「1988年にヤツらは突然現れた。異次元からの侵略者、クライシス帝国!
ヤツらは最初我々に50億の民を移民させろと要求してきた。
だがそんな数の移民を受け入れる事など…不可能だった!
我々人間たちはその要求を拒んだ…するとヤツらは武力行使に出た!
最初から話し合いなどする気もなかったのだ。
交渉など…本当は単に攻める口実が欲しかっただけなのだろう…」


良太郎「…」


総一郎「そして私の義理の息子である光太郎はヤツらと戦う道を選んだ!
光太郎は勇敢な青年だった。だが…光太郎は特別な力などない普通の人間だ…
クライシス帝国は見せしめとして光太郎を宇宙に放り出したのだ!」


良太郎「宇宙に?そんな事をしたら!?」


総一朗「そうだ、普通の人間が宇宙空間に放り出されたら死ぬだけだ。
1988年の10月23日、光太郎はクライシス帝国に殺されたのだ…」


愛理「南光太郎さんの存在は今でも私たち生き残った人間たちの語り草でもあるわ。
最初にクライシス帝国と戦った勇敢な青年だって…」


良太郎「そんな…それじゃあ僕は…取り返しのつかない過ちを…犯してしまったんだ…」


良太郎はショックを隠しきれなかった。

光太郎のためにと思っての行いがまさかこのような最悪の結末を生み出すとは…

そんなショックを受ける良太郎の前に一人の青年が現れる。

その青年は…

(ナレーション:政宗一成)

ここまで

引き続き怒涛の展開です



カイ「ハハハハハハ!お前、今…いい顔してる!」


ブラックシャドーイマジン「ウゥゥ…!」


モモタロス(お前は確か…!)


良太郎「カイ…それにブラックシャドーイマジン!
まさか…ブラックシャドーイマジンを過去に差し向けたのはキミの仕業なの…?」


カイ「そうさ、キングストーンの力を使って俺の未来を手に入れるためにな!
ついでにお前の最高に絶望した顔を見たいからイマジンを過去に差し向けたんだ。
俺、そういう顔してるだろ?」


良太郎「カイ!よくも!?」


邪悪な笑顔を浮かべるカイ。

怒りに燃える良太郎はデンオウベルトを取り出して変身しようとする。

だがその時、カイの頭上に巨大な機械の虫のような物体が現れたではないか!?

(ナレーション:政宗一成)




(( ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ! ! ))



愛理「あれは…クライシス帝国の移動要塞…クライス要塞!?」


総一郎「何故ここに…?」


良太郎「誰か降りてくる!?」


突如墓地の上空に出現したクライス要塞!

そこから奇妙な集団が降り立ってきた。

妖しき女、全身機械の男、獣のような小男、気品の高そうな男、

それにこの者たちを束ねる風格のある長らしき者が良太郎の前に立ちはだかった!

(ナレーション:政宗一成)



ジャーク「我らは全知全能の神、
クライシス皇帝の支配するクライシス帝国よりこの地に遣われし者…
余の名は、ジャーク!」


ボスガン「私は怪魔獣人大隊を率いる海兵隊長ボスガン!」


ガテゾーン「俺は怪魔ロボット大隊の機甲隊長ガテゾーンだ!」


ゲドリアン「ケケーッ!怪魔異生獣大隊が牙隊長ゲドリアン!」


マリバロン「そして私は怪魔妖族大隊の諜報参謀マリバロン!
我らがクライシス帝国の協力者であるカイから既に話は聞いている。
お前が人間でありながら我らに仇なす電王とかいうヤツか?
19年前、愚かにもクライシス帝国に逆らった罪により処刑され、
その墓に眠る南光太郎同様、お前も我らに抵抗するというのなら…
クライシス皇帝の名においてお前を処刑する!!」


モモタロス(なんだと!?)


ウラタロス(そんな…突然過ぎでしょ!?)


良太郎「クライシス…よくも光太郎さんを!許さない!」


現れたのはジャーク将軍率いるクライシス帝国の四隊長であった!

既に地球征服を終えた彼らであったが電王の存在を察知し自ら出向いてきたのだ!

(ナレーション:政宗一成)



ジャーク「慌てるなマリバロン。
見たところ此奴はかつて我らに敵対した仮面ライダーとかいう輩かもしれん。
此奴の始末はあの者たちにやらせる。
現れよ!我らクライシス帝国に忠誠を誓った者たちよ!!」


((オォォォォォォッ!))


愛理「そんな!」


総一郎「なんという事だ!こいつらが現れるとは!?」


ジャーク将軍が招集した者たち、それはなんと!?

(ナレーション:政宗一成)



レベル2「ギギギ!」


ジャーク「財団のレベル2の改造兵士よ!」


ドラス「フフフ!」


ジャーク「ネオ・生命体ドラスよ!」


フォッグ・マザー「ホホホ!」


ジャーク「フォッグ・マザーよ!」


マリバロン「これは…財団、ネオ・生命体、フォッグの選りすぐりの怪人たち!」


ボスガン「なるほど、この者たちを戦わせるわけですな!」


ジャーク「それだけではない!電王討伐にはこの者たちにも戦わせる!!」


ジャーク将軍が招集したのは真・仮面ライダー~仮面ライダーJ、の、

本来ならRXの後の仮面ライダーたちと戦ったはずの悪の組織の怪人たちであった!

だがそれだけではない…

電王討伐のためにさらに多くの怪人が招集された!

(ナレーション:政宗一成)



ン・ダグバ・ゼバ「アハハハ!」


ジャーク「ン・ダグバ・ゼバ率いる古代の戦闘集団グロンギ!」


水のエル「ハァァァッ!」


ジャーク「水のエルが率いるアンノウン!」


ハイドラグーン「シャァァァァッ!」


ジャーク「ミラーモンスターたちよ!」


アークオルフェノク「ウゥゥッ!」


ジャーク「アークオルフェノクが率いる人の進化形態オルフェノクよ!」


ティターン「フフフ!」


ジャーク「ティターン率いる現代に蘇りしアンデッドたちよ!」


オロチ「ガァァァッ!」


ジャーク「オロチ率いる魔化魍よ!」


グリラスワーム「オォォォォッ!」


ジャーク「カッシスワームが率いる宇宙生命体ワームたち!
聞け、我らクライシス帝国に忠誠を誓う悪の怪人たちよ!
我らが偉大なる皇帝陛下への忠誠の証として電王を見事討伐するのだ!!」



「「「オォォォォォォォッ!!」」」



なんとそこに現れたのは本来なら仮面ライダークウガ~カブトに倒されたはずの、

悪の組織の怪人たちの姿があった!?

そしてジャーク将軍はこの怪人たちに電王討伐の命令を下した!!

(ナレーション:政宗一成)



ジャーク「カイとやら、此奴らは我らクライシス帝国が倒す。それでよいな?」


カイ「勝手にしてよ。けどこいつらが持っているキングストーンは頂戴。
あれは結構大事なものでさ。それさえ済めば好きにしてくれて構わないから…」


ブラックシャドーイマジン「電王、これでお前たちもお終いだ!」



「「ガァァァァァッ!!」」



モモタロス(おいおい…こいつはやべえぞ!)


ウラタロス(こんなに大勢はさすがに…)


キンタロス(あかん!多勢に無勢や!)


リュウタロス(いくら僕たちでもこんなにたくさん相手にできないよ!?)


クライシス帝国に与する怪人たちが一斉に良太郎に襲いかかってきた!

普通なら逃げ出すようなこの場面…

だが良太郎は逃げるどころかベルトにケータロスを取り付けて変身する態勢に入った!

(ナレーション:政宗一成)



良太郎「行くよ、みんな…」


モモタロス(良太郎やめろ!)


ウラタロス(ここは一旦引くべきだよ!)


キンタロス(そうや!これはさすがにあかん!?)


リュウタロス(さすがに僕もこれは無茶だと思うよ…)


普段はバラバラなイマジンたちの意見が珍しく一致するのだが肝心の良太郎は…

(ナレーション:政宗一成)



良太郎「みんなゴメン、今回は僕も引けないんだ。
僕の所為で光太郎さんが…大勢の人々が犠牲に…
光太郎さんはもいない…だから僕がこいつらを倒さなくちゃ!」


ウラタロス(良太郎…)


モモタロス(しょうがねえ…!勝ち目は薄いが良太郎の頼みだ!行くぜお前ら!!)


「「「「オゥッ!!」」」」


良太郎「変身…!」


((モモ ウラ キン リュウ CLIMAX FORM!!))


電王クライマックスF「俺たち、参上!」


キンタロス(泣けるで!)


ウラタロス(釣られてみる?)


リュウタロス(答えは聞いてないけどね!)


この怪人軍団に対して電王も強化フォームであるクライマックスフォームで対抗!

怪人軍団に囲まれたった一人の戦いを挑む事になった…!

(ナレーション:政宗一成)



ジャーク「愚か者め!貴様はここで死ぬのだ!殺れ――――ッ!!」



「「「ケケ――――ッ!」」」



電王クライマックスF「雑魚どもが!やってきやがったな!
このてんこ盛りの力でお前らまとめて叩き潰してやらぁっ!みんな行くぜ!!」


そして電王クライマックスFもデンガッシャーを装備し、怪人軍団に向かって行った!

(ナレーション:政宗一成)

とりあえずここまで

なんか終盤っぽい雰囲気出てますけどまだまだこれからです



~牢屋~


愛理「…り…」


愛理「…っかり…」


愛理「…しっかりして…」


良太郎「…うぅ…」


愛理「よかった。気がついたのね!」


良太郎「あの…ここは?」


愛理「ここはクライス要塞の牢屋。私たちは捕まっちゃったのよ…」


良太郎「えぇ――――ッ!?」


愛理「あなたはたった一人でよく戦ったわ。
けど…相手は無数の怪人軍団。適うはずもなく最後は物量で攻め込まれて…」


良太郎が目覚めた場所はクライス要塞の牢屋であった。

あのクライシス帝国が率いる怪人軍団との戦いの時、一体何があったのか…

良太郎は思い出していた。

(ナレーション:政宗一成)



<回想>


電王クライマックスF「俺たちの必殺技、クライマックスバージョン!」


「「グギャ――――――――――ッ!?」」


電王クライマックスF「ハァ…ハァ…次はどいつだ!?」


ジャーク「あやつ、意外とやるではないか。
だが…それもここまでだ。現れよ!グランザイラス!!」


グランザイラス「俺はクライシス皇帝直属の最強怪人グランザイラス!
偉大なるクライシス皇帝に仇名す電王!この俺がお前を倒す!ガァァァァッ!!」


電王クライマックスF「「うわぁぁぁぁぁぁ!?」」


たった一人で怪人軍団と戦う電王クライマックスF!

だがそんな電王の前に現れたのは…

クライシス皇帝直属の最強怪人グランザイラスであった!

グランザイラスの攻撃は凄まじく電王クライマックスFは一撃で倒されてしまった…

(ナレーション:政宗一成)



<そして現在>


良太郎「痛た…そうか…結局僕はクライシスを倒せなかったんだ…
それどころかあの後…カイに光太郎さんのキングストーンを取られて…
モモタロスたちも僕の中から消えてしまった。
ゴメン…みんな…僕がみんなを死なせてしまったんだ…」


愛理「一人で立ち向かおうと無茶するからよ。ほら手当してあげるから…」


良太郎「ありがとう…姉さ…いや…愛理さん。」


愛理「変ね、私ったら前にもこうしてあなたを手当してたような気がするわ…」


良太郎(本当は毎日のように手当してもらってるんだけどな…)


愛理「そういえば弟の良太郎もよく怪我してたわね…
いつも近所のいじめっ子たちに虐められて傷だらけになって…
それでもあの子は逃げずに立ち向かうあたりあなたと似てるかも…」


良太郎「…」


牢屋の中で愛理から傷の手当てを受ける良太郎。

だが良太郎は手当を受けながら何故この世界に、

かつての戦いで敗れた悪の組織がクライシス帝国に与しているのか疑問に思っていた。

(ナレーション:政宗一成)



オーナー「それはRXの不在が主な原因のようです。」


良太郎「オーナー!?そっか、オーナーも捕まったんですね…
けどRXがいないとどうして他のライダーも現れなくなっちゃうんですか?」


オーナー「つまり本来の時間軸では、
ゴルゴムとクライシスを倒した後も光太郎さんは戦いを続けていたのでしょうねえ。
そしてその際にRXに変身して次々に現れた新たな悪の怪人を倒していた。
しかしRXが不在であったためにその因果により新たなライダーたちは誕生する事もなく、
仮面ライダー1号~ZX以降より次のライダーは現れなかった…
つまりこの世界の仮面ライダーの系譜はZXで途絶えているのですよ。」


良太郎「そうか、光太郎さんはクライシスを倒した後も戦い続けていたんだ。それなのに僕は…」


オーナー「そしてRXが現れなかったために良太郎くんの過去にもその影響があったのです。
本来ならキミは幼い頃にRXに助けられたはずが…
RXに変身する南光太郎さんがその前年に既に亡くなっていた。
そのために野上家の生き残りが愛理さんだけになってしまったのです。
ちなみにですがこの世界に存在した1号~ZXの仮面ライダーたちも、
19年前にクライシス帝国の戦いで全員倒されています…
まさにこの世界は絶望を絵に書いた世界そのものですねぇ。」


良太郎「…」


オーナーの説明にさすがの良太郎も何も言えずにいた…

RXの不在が人類全体をこのような絶望に陥れるとは誰が予想できたであろうか?

(ナレーション:政宗一成)



良太郎「1987年の10月4日…あの日を変えちゃいけなかったんだ…
けどもう…あの時間に戻る方法はない…一体どうしたらいいんだろ…?」


オーナー「ひとつだけ、あの時間に戻れる方法があります。
ですが私の立場としてはあまり強くお勧めできませんがねぇ…
まあ緊急事態ですので今回は特別という事にしておきましょうか。」


良太郎「本当ですかオーナー!?」


オーナー「その方法とは…」


オーナー「それは…!」


オーナー「それは…!!」


良太郎「あの…状況が切羽詰ってるんで勿体ぶらずに教えてください…」


そしてオーナーが言うその方法が明かされる!

(ナレーション:政宗一成)



オーナー「1987年10月4日の改変に違和感を持ち、
あの時間をもう一度やり直したいと思う人間を探すのです。
そうすればあの時間、1987年10月4日に戻る事ができます!!」


良太郎「そうか!
要はあの時間に戻れさえすればいいわけだから…でもそんな人がいるのかな?」


オーナー「では後は任せましたよ。
私はクライマックスに備えて準備をしなければいけないのでこれにて失礼…」


愛理「あら?あの人いきなりいなくなっちゃったわ!?」


良太郎「あぁ、気にしないで。いつもの事だから…」


オーナーは良太郎に助言を残してその場から姿を消した。

残った良太郎はたった一人、オーナーの助言について考えていた。

1987年10月4日をやり直したいと思う人間を探せ。

だがそんな人間をどうやって探せばいいのだろうか?

(ナレーション:政宗一成)



総一郎「1987年の10月4日か。私にとっては忌まわしい日だ…」


良太郎「あ…そうか!秋月さん!あなたもあの日あの場所にいたんですよね!
それならあの日をやり直したいと思っていたりしていませんか?」


総一郎「私があの日をやり直したいと?バカを言わないでくれ!
あの日、私は愛する息子たちをゴルゴムの連中に売り渡そうとしたんだ…
もしもあの改造手術が成功していれば…
私は息子たちを化け物にした事に一生後悔していただろう…」


良太郎「そうですか…」


総一郎「だが…息子はそうは思っていなかった…」


良太郎「え…?」


総一郎「あの日、20年前の1987年10月4日以来…
私の実の息子である信彦は何か自分に違和感がしてならないといつも事ある毎に呟いていた。
『自分たちはひょっとしたら運命から逃げたのではないか?』とな…」


良太郎「まさか…信彦さんは時の流れが変わった事を…感じていたのかな?
そういえば信彦さんはどうしたんですか?」


総一郎「信彦…信彦は…」


良太郎は総一郎に信彦の所在を尋ねるが何故か言いづらそうであった…

(ナレーション:政宗一成)



愛理「秋月信彦さんといえば私たち生き残った人間たちの間では有名な人よ。
生き残った仲間を集めてクライシス帝国に抵抗を続けるレジスタンスのリーダーなの。」


良太郎「レジスタンス…?
そういえば姉さんを襲っていたクライシスの怪人たちがそんな事を言ってたような…?」


総一郎「信彦は光太郎亡き後、生き残った人間を集めてクライシスに戦いを挑んだ。
我が子ながらなんと無謀な事を…
信彦は光太郎の死を何も理解していない!
確かに光太郎は勇敢だった!だが…光太郎はヤツらに反抗したから殺されたんだ!
信彦も大人しくクライシスに従えば生き残る道もあったかもしれないのに…」


良太郎「それって…どういう事なんですか?」


総一郎の言葉に疑問を抱く良太郎…

そんな時、良太郎たちの牢屋にカイとクライシス帝国の怪人たちが現れた!

(ナレーション:政宗一成)



カイ「よぅ、調子はどうだい?」


良太郎「カイ!?」


ガテゾーン「お前ら出ろ!」


愛理「私たちをどうする気なの…?」


キューブリカン「これから公開処刑を行う。お前たちにも立ち会ってもらうぞ!」


総一郎「公開処刑だと…まさか!?」


カイ「ハハ、そこでお前らに面白いモノを見せてやるよ!」


良太郎「?」


良太郎たちはそのまま連行され処刑場へと向かう事に…

(ナレーション:政宗一成)



~処刑場~


クライシス皇帝「余は怪魔界の支配者にしてクライシス帝国のクライシス皇帝である!」


ジャーク「皆の者、皇帝陛下の御前である!平伏すのだ!」


「「皇帝陛下万歳!」」 「「皇帝陛下万歳!」」


良太郎「あれがクライシス皇帝…」


処刑場へと連行されてきた良太郎たち。

そこではクライシス帝国の頂点に立つクライシス皇帝を中心に、

クライシス帝国に与する怪人たちの前で、ある人物の公開処刑が行われようとしていた!

果たしてその人物は…?

(ナレーション:政宗一成)



信彦「うぅ…」


良太郎「あれは…信彦さん!?」


総一郎「間違いない!あれは私の息子の信彦だ!
あぁ…なんという事だ…クライシス帝国に捕まってしまったのか!?」


カイ「これからあいつの処刑が始まるんだってさ。ハハ!面白いだろ?」


良太郎「そんな!」


公開処刑に連行されたのはなんと良太郎が過去の世界で光太郎と共に助けた、

本来の未来ならシャドームーンになっていたはずの秋月信彦であった。

そしてカイの言う通り、今からここで秋月信彦の公開処刑が開始されようとしていた!

(ナレーション:政宗一成)

とりあえずここまで

みなさんクライマックスFとクライシス軍団の壮絶なバトルを予想してたかと思いますが

案外あっさりと終わってしまいすいません…

まあ戦いはまだまだこれからなので



総一郎「信彦!何故だ!何故こんな事に…!?」


信彦「父さんか、俺はこれから処刑されるが後悔はしていない。
これでやっと光太郎のいるあの世に行けるんだから!待ってろよ光太郎。」


総一郎「馬鹿者!光太郎の死を無駄にする気か!?」


信彦「父さん…どういう意味だ…?」


総一郎「光太郎は己の身を犠牲にしてクライシスの恐ろしさを人々に知らせたのだ!
光太郎の死を知って多くの人間たちが逆らう事が無駄とわかりクライシスへの抵抗をやめた…
それなのにお前は…大人しくクライシスに忠誠を誓えば生き残れたものを…
何故無駄とわかっても今もクライシス帝国に抵抗するんだ!?」


良太郎「秋月さん…?」


涙ながらに息子である信彦の行いを過ちだと訴える総一郎。だが信彦は…

(ナレーション:政宗一成)



信彦「父さん…それは違う!」


総一郎「何…?」


信彦「俺も光太郎の死を間近で見届けた…
光太郎は普通の人間なのにたった一人でクライシス帝国に立ち向かった!
だがそれは決してクライシス帝国に逆らう事が無駄であると教えたかったわけじゃない…
光太郎は人間の自由を守るために戦ったんだ!
父さんだって戦わなければこの荒れ果てた世界と同じじゃないか!?」


良太郎「そうだ…光太郎さんは…
いつだって人々のために戦っていたんだ!僕も諦めるわけにはいかないんだ!!」


信彦の言葉は絶望に駆られつつあった遼太郎の心に一筋の希望を与えた。

だが処刑の時は刻一刻と迫っている。信彦の運命は如何に!?

(ナレーション:政宗一成)



ジャーク「それではこれより秋月信彦の処刑を行う!」


信彦「覚悟は19年前からとっくに出来ている。さっさとやれ!」


良太郎「信彦さん!ダメだ!?」


良太郎は唯一人、信彦の処刑を止めようとするが…


キューブリカン「人間め!邪魔をするな!」


ガイナギスカン「お前は黙って処刑が行われるのを見ていればいいのだ!」


クライシスの怪人たちに阻まれてしまう…

(ナレーション:政宗一成)



良太郎「このままじゃ信彦さんが!?」


(良太郎、安心しろ!)


(僕たちにお任せ!)


(あとは任せとき!)


(アハハ!)


良太郎「今の声は…まさか…?」


良太郎の頭に直接語りかけてくる声。それはモモタロスたちの声であった!

だが彼らの姿は見えない。一体どこに…?

(ナレーション:政宗一成)



ジャーク「処刑を始めるぞ!マリバロン、直ちに準備せよ!」


?マリバロン「悪いけど…僕は可愛い女の子のお願い以外は聞けないんだよねぇ…」


ジャーク「ぬっ?マリバロン何をしておる?えぇぃ…こうなればボスガン!お前がやれ!」


?ボスガン「お断りや!」


ジャーク「まったくお前たち何をしておるか!?ではゲドリアン、お前がやれ!」


?ゲドリアン「えぇ~?面倒臭いから嫌だよ?」


良太郎「あれ?」


ジャーク「お前たち一体どうしたというのだ!?こうなればガテゾーン!お前が…」


?ガテゾーン「ケッ!バカヤロウ!誰がお前の命令なんか聞くかよ!」


良太郎「これって…もしかして…!」


何やら様子がおかしい四隊長たち。

その様子を見ていた良太郎は四隊長たちのある変化に気づいた!

(ナレーション:政宗一成)



Uマリバロン「やっぱりとり憑くなら女の子がいいね、でもこの人ちょっとおばさんなのが残念…」


Kボスガン「泣けるで!」


Rゲドリアン「ヘヘッ!」


Mガテゾーン「身体はこんなだが…俺、参上!」


良太郎「モモタロス!みんな…無事だったんだね!?」


なんと四隊長の身体にモモタロスたちイマジンが憑依していた!

(ナレーション:政宗一成)



ジャーク「バカな!お前たちは消滅したのではなかったのか!?」


M「ケッ!俺たちがあの程度でやられるかよ!」


Uマリバロン「てんこ盛りが負ける瞬間、
僕たちは良太郎から出てこいつらの身体に潜り込んだわけ!ちなみにこれは僕のアイデア♪」


Kボスガン「ほれ、信彦はん!助けたるで!」


信彦「あ…ありがとう…?」


Rゲドリアン「ちなみにキングストーンもさっきカイからこっそり取り返したからね!」


カイ「あ、いつの間に…」


ブラックシャドーイマジン「おのれ…お前たち!?」


四隊長に憑依したモモタロスたちはすぐさま信彦を救出し、カイからキングストーンを取り戻した!

これで形勢逆転なるのか!?

(ナレーション:政宗一成)



カイ「あ~ぁ、キングストーンが奪われちゃったなぁ…
でも俺、そのおかげで良い事思いついちゃった!
ブラックシャドーイマジン、あとはよろしくね…」


Rゲドリアン「カイがいなくなったよ!」


良太郎「けど…カイは一体何を思いついだんだろ?」


ブラックシャドーイマジン「それは…これだ!」


信彦「うわぁっ!?」


((シュゥゥゥゥッ!))


信彦の身体に侵入するブラックシャドーイマジン!

なんと信彦の身体からゲートが発生、そのままゲートの中へと入り込んでしまう!?

(ナレーション:政宗一成)



Mガテゾーン「あの野郎…信彦と契約しちまったぞ!」


良太郎「けどブラックシャドーイマジンは何で信彦さんと契約をしたんだろ?」


信彦「うぅ…か…身体が…」


愛理「大変!信彦さんの身体が消えかけているわ!?」


総一郎「信彦!一体どうしたんだ!?」


良太郎「まさか…!」


気になった良太郎はライダーチケットを信彦にかざしてみる。

そこに浮かび上がった日付を見て良太郎は驚いた!なんとその日付は…

(ナレーション:政宗一成)



良太郎「1987年10月4日!?けど…何でこの日が刻まれているの…?」


信彦「それは…俺が自分の運命から逃げ出した日だ…!」


総一郎「信彦!お前は一体何を言っているんだ!?」


信彦「父さん…俺は今の人生が自分の本当の運命じゃないと思っているんだ…
まるで本来の自分の未来じゃない…偽りの未来なんじゃないかってね…」


総一郎「バカな!お前と光太郎はあの日…
運命が間違っていたらゴルゴムの改造人間にされていたんだぞ!
それなのに何故…今の未来が偽りだと思うんだ!?」


信彦の心に父の総一郎の言葉が突き刺さった。

確かに運命が違っていたらゴルゴムの改造人間として人間を殺す道具にされていたかもしれない。

だがそれでも信彦は今の自分の未来を認められずにいた…

(ナレーション:政宗一成)



信彦「俺は…いや…俺と光太郎は運命と戦うべきだったんだ!
もしかしたら俺たちは殺し合う運命だったのかもしれない…
だが運命は自分の手で変えてみせる!人間にはそういう力があるはずなんだ!!」


良太郎「運命を変える力…?」


信彦「そうだ!この世に決まった運命なんかない!
俺たち人間はどんな事があろうと自分の運命に立ち向かわないくてはいけないんだ!!」


良太郎「自分の運命と…立ち向かう…」


信彦の言葉…それは良太郎にも届いた!

この絶望の未来は本当の未来ではない。もう一度取り戻さなければ!

人々が笑顔でいられる本来の未来を!!

(ナレーション:政宗一成)



良太郎「みんな!もう一度過去へ戻るよ!」


Mガテゾーン「よーし!いつもの良太郎に戻ったな!」


Uマリバロン「女性の身体も名残惜しいけど…ま、しょうがないよね…」


Kボスガン「確か…ボスガンゆうたな。さいなら!」


Rゲドリアン「もっと遊びたかったけど…じゃあね!」


((シュンッ!))


そしてモモタロスたちも四隊長から良太郎の身体に戻り、

さっそくデンライナーを呼び出し過去へ向かおうとするのだが…

(ナレーション:政宗一成)



ジャーク「バカめ!我らがお前をこのまま大人しく行かせると思ったか?」


良太郎「ジャーク将軍!?」


ジャーク「お前たち、いつまで寝ておるか!さっさと起きて此奴を始末するのだ!」


ガテゾーン「うぅ…まだ頭が痛いぜ…」


マリバロン「おのれ…よくも皇帝陛下やジャーク将軍の前で恥を掻かせおって!」


ゲドリアン「この屈辱は晴らさせてもらうぞ!」


ボスガン「出でよ!キューブリカンにガイナギスカン!ヤツを倒すのだ!!」


キューブリカン「ハッ、お任せを!」


ガイナギスカン「お前たち!逃げられると思うなよ!」


モモタロス(チッ!面倒臭えな!)


ジャーク将軍は正気に戻った四隊長に良太郎の抹殺を命じた!

これではブラックシャドーイマジンの跡を追う事ができない…

だがその時!空から巨大なゲートとレールが開いたではないか!?

(ナレーション:政宗一成)



((プァァァァァァッ!))


良太郎「あれはゼロライナー?じゃあもしかして!」


侑斗「野上!待たせたな!」


良太郎「侑斗!」


デネブ「俺もいるぞ!」


モモタロス「おデブじゃねーか!」


ゼロライナーから現れたのは良太郎と同じく時の運行を守る桜井侑斗とデネブであった!

(ナレーション:政宗一成)



良太郎「侑斗も僕の事覚えているんだね!」


侑斗「あぁ、俺たちはターミナルにいたからな。
あそこにいると時の改変の影響を受けずに済むらしい。
そんな事より、話はオーナーから全部聞いた。
ここは俺たちが食い止める。お前は過去に行ってイマジンを倒すんだ!」


良太郎「わかった。姉さ…いや…愛理さん!デンライナーに乗って!一緒に行こう!」


良太郎はデンライナーに愛理や信彦たちを乗せようとするのだが…

(ナレーション:政宗一成)



侑斗「ダメだ。行くのはお前たちだけだ。他の人間は連れて行けない…」


良太郎「そんな…どうして!?ここに置いていく方が危険だよ!!」


侑斗「今、時の運行はかなり乱れている。
この状況下で特異点でもない普通の人間が過去に飛んだらどうなると思う?
最悪の場合、時間が全て消滅するぞ!」


デネブ「野上…残念だが侑斗の言う事は本当だ…
今の状態で他のみんなを過去に連れて行ったら…
どんな悪影響を及ぼすか俺たちには想像すらつかないんだ…すまない…」


良太郎「そんな…」


侑斗の言う事は紛れもない事実であった。

ブラックシャドーイマジンは一度ならず二度までも時間改変を行おうとしている。

その事により時の運行が不安定になりつつあるのだ!

(ナレーション:政宗一成)



愛理「行って!そしてあなたのやるべき事をやるのよ!良太郎!!」


良太郎「え…姉さん…僕の事を良太郎って…?」


愛理「これでも姉弟ですもの。
最初にあなたと会った時からなんとなく何か他の人とは違う気がしていたから…」


良太郎「なら尚更ここには置いていけないよ!こんな場所に姉さんを置き去りにしたらどうなるか…」


愛理「私はいいわ…成長したあなたに出会えたんだから…
それに未来を変えたら私たちはもう一度会えるんでしょ?」


侑斗「心配するな。俺がお前の代わりにみんなを守ってやる!」


デネブ「それに俺もついてるから大丈夫!大船に乗ったつもりで安心してくれ!」


良太郎「姉さん…わかった。侑斗、みんなをよろしくね!」


侑斗にこの場にいるみんなを託す良太郎!

そして良太郎はデンオウベルトを、侑斗はゼロノスベルトを、

それぞれ取り出し変身ポーズを取る!!

(ナレーション:政宗一成)




良太郎、侑斗「「変身!!」」



((SWORD FORM))


((ALTAIR FORM))


電王ソードF「俺、参上!」


ゼロノスアルタイF「最初に言っておく。俺はかーなーり強い!」


ジャーク「変身しおっただと!?」


キューブリカン「おのれ…小癪な真似を!」


ガイナギスカン「お前たちはここで死ぬのだ!」


変身した電王とゼロノス!

そんな二人の前にキューブリカンとガイナギスカンが先陣を切って襲ってきた!

(ナレーション:政宗一成)



電王ソードF「俺たちの邪魔すんな!俺の必殺技、パート2ダッシュ!!」


ゼロノスアルタイF「グランドストライク!!」


((ズバァァァァッ!))


キューブリカン、ガイナギスカン「「ウギャァァァァァッ!?」」


ゼロノスアルタイF「よし、敵は倒した!デンライナーに乗れ!」


良太郎(侑斗、あとは任せたよ!)


そして電王はデンライナーに乗り込み、いざ過去へ!

行き先は1987年10月4日。

そう、この絶望の未来を変えるためにデンライナーは20年前へと走り出した!!

(ナレーション:政宗一成)

とりあえずここまで

舞台は再び1987年に移ります



<1987年10月4日>


~ゴルゴム神殿~


モモタロス「とりあえずまたこの時間に戻ってきたわけだな!」


良太郎「急いで光太郎さんを探さなきゃって…モモタロスが実体化してる!?」


ウラタロス「先輩だけじゃない…僕たちもだよ!」


キンタロス「俺もや!」


リュウタロス「アハハ!砂じゃないのって気持ちいいね~♪」


再び1987年10月4日に戻った良太郎たち。

だがデンライナーから降りたと同時になんとモモタロスたちは実体化していた!

一体どういう事なのか?

それは時の流れによる影響であった!

ブラックシャドーイマジンが二度も過去の改変を行おうとする影響はモモタロスたちにも及び…

こうしてモモタロスたちを実体化させるに至ったのだ!?

(ナレーション:政宗一成)



「「うわぁぁぁぁぁ!?」」


良太郎「叫び声…?」


モモタロス「行ってみようぜ!」


キンタロス「そうやな!俺らが実体化できた理由はナレーションさんが教えてくれたで!」


リュウタロス「早く過去を元に戻して未来にいるお姉ちゃんを助けないとね!」


ウラタロス「まったくみんな…能天気なんだから…」


良太郎たちが急いで駆けつけるとそこにいたのは、

なんと先にこの時代に戻っていたブラックシャドーイマジン!

それにその足元には…

(ナレーション:政宗一成)



ブラックシャドーイマジン「クハハハハ!これで契約完了!
秋月信彦、お前の願いは運命を変えたいんだったな!あぁ、確かに運命を変えてやったぞ!
契約者であるお前自身が死ぬという運命に変えてなぁ!!」


信彦「う…あぁ…」


光太郎「の…信彦…」


総一郎「信彦ー!光太郎ー!二人ともしっかりしろ!?」


良太郎「光太郎さん!信彦さん!?そんな…二人が…!?」


モモタロス「血まみれで倒れてやがる!」


ウラタロス「なるほど、未来の世界で信彦さんの身体が消えかけていたのは…」


キンタロス「イマジンが過去の世界で信彦を殺そうとしたからなんやな!」


リュウタロス「なんてヤツだ!」


なんという事であろうか!

せっかく未来から駆けつけたというのに既に光太郎と信彦は…

ブラックシャドーイマジンの手により瀕死の状態に追い込まれていた!?

(ナレーション:政宗一成)



良太郎「でもまだ息はある…急いで手当すれば助かるかも!」


ウラタロス「手当といっても二人ともかなり重傷だよ!
病院に行って手術しないといけないけどこんなところに病院があるわけがないよ!?」


ブラックシャドーイマジン「その通り!
もうこの二人は手遅れだ!お前たちも諦めて降参したらどうだ?」


モモタロス「冗談じゃねえ!俺たちは諦めが悪いんだよ!
良太郎、このイマジンは俺たちがなんとか食い止める!
その間にお前は光太郎と信彦を安全な場所に連れて行って手当してやれ!」


モモタロスたちはブラックシャドーイマジンから瀕死の光太郎たちを守るために戦いを始める。

その間に良太郎は瀕死の光太郎の下へ駆け寄るのだが…

(ナレーション:政宗一成)



光太郎「う…うぅ…」


良太郎「ダメだ…二人とも出血が酷すぎる…これじゃあもう…」


総一郎「私だ!私の所為だ!?
私さえ大人しくゴルゴムの言う事を素直に聞いて…
改造手術に臨ませていれば二人はこんな事にならずにすんだのに…」


良太郎「秋月さん…あれ…待てよ?そうだ!その手があった!?
秋月さん急いで!もしかしたら二人は助かるかもしれません!!」


総一郎「それは一体どういう事だね!?」


良太郎は何を思いついたのか瀕死の光太郎と信彦を担いで総一郎と一緒に神殿の奥へと進んだ!

良太郎はこのピンチを一体どう切り抜けるというのだろうか!?

(ナレーション:政宗一成)



ダロム「お終いだ…これでゴルゴムは…」


バラオム「二つのキングストーンは失われた今…我らは滅びるのみ…」


ビシュム「創世王さま…申し訳ありませぬ…」


その頃、神殿の奥にはキングストーンを失い悲観に暮れていた三神官たちの姿があった。

時を越える術を持たないゴルゴムにはデンライナーやイマジンを追う事はできない…

故にこうして嘆く事しか出来なかったのだが…するとそこへ!

(ナレーション:政宗一成)



良太郎「あの~すみませ~ん!」


ダロム「お前はさっきの電王とかいうヤツ!?」


バラオム「それに脱走したプロフェッサー秋月まで!」


ビシュム「おまけに怪我を負っていますが世紀王に選ばれた二人の若者たちが!
先程このゴルゴム神殿から逃げ出した者たちが全員戻ってきましたわ!?」


三神官の前に姿を現した良太郎。その目的は!?

(ナレーション:政宗一成)



良太郎「お願いします。二人を手当してください!」


バラオム「貴様ぁっ!どのツラ下げて戻ってきたかと思えば…
我々に治療してくれだと!?我らゴルゴムをからかっているのか!!」


ダロム「まあ待て。これは思ってもみないチャンスだ!
一度は失われたと思ったキングストーンがこうして無事戻ってこれたのだからな!」


ビシュム「二人の怪我は深刻です。助かるには改造手術を行うしかありません!
ですが信彦の傷は深刻、これでは改造手術に最後まで耐えられる事は出来ないでしょう…」


ダロム「うむ、止むを得ん。信彦は暫く生命維持装置に入れておけ。
まずは光太郎の改造手術から始める!」


良太郎「光太郎さんの改造手術が始まった…ゴメン…光太郎さん…
結局僕は…あなたの運命を変える事ができなかった…」


こうして良太郎が見守る中、光太郎の改造手術が行われた。

だがその頃、未来でも異変が起きつつあった!

(ナレーション:政宗一成)

とりあえずここまで

ちょっと未来に戻ります



<2007年10月4日>


~処刑場~


ゼロノスアルタイF「うわぁっ!?」


ジャーク「フフフ、ゼロノスとやら。中々しぶといがここまでだ!」


マリバロン「だが愚かな、お前だけで我らクライシス帝国に刃向かえると思っているのか?」


ボスガン「お前がここで死ぬ事に変わりはない!」


ゲドリアン「ケケーッ!それに過去に向かった電王とやらもな!」


ガテゾーン「よく頑張ったが、ここで終わりだ!」


ゼロノスアルタイF「ハァ…ハァ…お前たちを未来には行かせない!」


一方、未来ではゼロノスがクライシス帝国を相手に孤軍奮闘していたのだが…

多勢に無勢、最早限界かと思われたその時だった!

(ナレーション:政宗一成)



レオイマジン「ガァァッ!」


ゼロノスアルタイF「お前は!?」


ジャーク「オォッ、我がクライシス帝国の協力者であるカイの操るレオイマジンではないか!」


レオイマジン「ゼロノスは俺が倒す。お前たちは過去へ行け!」


ジャーク「者ども!聞いたな!我らはこれより過去へ行くぞ!!」



「「「オォ―――――――――――――――ッ!!!!」」」



そしてクライス要塞も次元の扉を開き過去の世界へと向かった!

(ナレーション:政宗一成)



ゼロノスアルタイF「クソッ!クライシス帝国が過去に向かっちまった!?」


レオイマジン「俺たちの過去の改変は誰にも止められない。もう諦めろ!」


((ボ…ギギ…!))


ゼルノスアルタイF「う…ぐ…あぁぁぁ…」


レオイマジンはゼロノスの首を掴みそのまま首の骨を折ろうとした!

危うし!ゼロノス!?

(ナレーション:政宗一成)



((ダンッ!ダンッ!ダンッ!))


レオイマジン「これは…一体何だ!?」


デネブ「侑斗!待たせたな!愛理さんたちは安全な場所へ避難させたぞ!!」


ゼロノスアルタイF「よし!反撃開始だ!デネブ!!」


((VEGA FORM))


そしてゼロノスもアルタイFからデネブが憑依したベガフォームへとパワーアップ!

反撃開始だ!!

(ナレーション:政宗一成)



ゼロノスベガフォーム「最初に言っておく!この未来は変わる!!」


レオイマジン「下らん、戯言だ!」


侑斗(デネブ、こんなヤツに時間を掛けるな!一気に終わらせろ!)


ゼロノスベガフォーム「了解!スプレンデッドエンド!!」


レオイマジン「ぐわぁぁぁっ!?おのれ…覚えていろ!!」


侑斗(野上すまない、だがあとは任せたぞ!)


レオイマジンを退散させたゼロノス。

だがその間にもクライシス帝国は過去の世界、1987年10月4日に向かってしまった…!

(ナレーション:政宗一成)

とりあえずここまで

ゼロノスファンの方々には申し訳ありませんがゼロノスの出番はこれで終わりです

乙です
>>205
ゼロノスアルタイF「ハァ…ハァ…お前たちを未来には行かせない!」
って、未来じゃなくて過去じゃない?

>>211

本当ですね!ちょっと訂正します



<2007年10月4日>


~処刑場~


ゼロノスアルタイF「うわぁっ!?」


ジャーク「フフフ、ゼロノスとやら。中々しぶといがここまでだ!」


マリバロン「だが愚かな、お前だけで我らクライシス帝国に刃向かえると思っているのか?」


ボスガン「お前がここで死ぬ事に変わりはない!」


ゲドリアン「ケケーッ!それに過去に向かった電王とやらもな!」


ガテゾーン「よく頑張ったが、これで終わりだ!」


ゼロノスアルタイF「ハァ…ハァ…お前たちを過去には行かせない!」


一方、未来ではゼロノスがクライシス帝国を相手に孤軍奮闘していたのだが…

多勢に無勢、最早限界かと思われたその時だった!

(ナレーション:政宗一成)

RX「俺は95年のRX!群馬の赤城でドラテクを磨いている!大丈夫か俺!?」
ロボ「俺は03年のロボライダー!最新機種のケータイ型ボルティックシューターを喰らえ!!」
バイオ「俺は14年のバイオライダッ!スタップ細胞を取り込んでより強靭になった!」

アカン



<1987年10月4日>


~ゴルゴム神殿~


良太郎「あの…光太郎さんの手術はまだ終わらないんですか?」


ダロム「えぇぃっ…黙っておれ!
そもそもお前が余計な事さえしなければこのような面倒な事にならずにすんだものを…」


バラオム「まったくだ。これで光太郎と信彦…どちらか片方でも死んでみろ…!
創世王さまのお怒りは頂点に達し、我々三神官の命をもってしても贖えるかどうか…」


ビシュム「今はそれよりも改造手術に集中しましょう。
光太郎の世紀王ブラックサンへの改造手術はもうすぐ完了しますわ!」


総一郎「結局どれだけ逃げても最後は改造手術を受ける羽目になるとは…
光太郎と信彦…やはり二人は世紀王の宿命から逃れられない運命なのか…?」


良太郎「運命…」


一方、過去の世界では三神官による光太郎の改造手術が進められていた。

そして最後に太陽の石、キングストーンを埋め込み改造手術は終了するのだが…

(ナレーション:政宗一成)



光太郎「うぅ…」


ダロム「よし、あとは脳改造を行えば…」


総一郎「待ってくれ!それだけは…」


バラオム「喧しい!肝心の脳改造をやらなければ世紀王が誕生せんではないか!」


ビシュム「お待ちください!何かが近づいてくるような気配が…」


ブラックシャドーイマジン「キシャァァァァッ!」


良太郎「イマジン!?」


光太郎の改造手術の場でビシュムが感じた怪しい気配。

その正体はブラックシャドーイマジンであった!?

(ナレーション:政宗一成)



モモタロス「すまねえ良太郎!イマジンの野郎がそっちに行っちまった!?」


バラオム「よせ!まだ改造手術の途中なのだぞ!」


ブラックシャドーイマジン「このまま無事に改造手術が終わると困るんだよ!
南光太郎、お前にはここで死んでもらおう!死ねぇぇぇっ!!」


総一郎「やめろ!やめてくれ!?」


((ドスッ!))


総一郎「ぐわぁっ!?」


良太郎「秋月さん!」


なんという事であろうか!

改造手術のため、身動きの取れない光太郎を守ろうと総一郎はその身を挺して光太郎を守った!

だが…ブラックシャドーイマジンの強靭な刃が総一郎の身体を突き刺した…!?

(ナレーション:政宗一成)



良太郎「秋月さん!そんな…しっかりして!?」


総一郎「父親として最初からこうすればよかったんだ…光太郎…信彦を…頼む…」


((ガクッ…))


光太郎「父さん…父さん…!?」


そのまま息絶える秋月総一郎…

そしてその光景を改造手術が終わったばかりの光太郎が目撃してしまった…!?

(ナレーション:政宗一成)



光太郎「あぁ…」


光太郎「父さん…父さんが…」


光太郎「「うわぁぁぁぁぁぁぁっ!?」」


良太郎「光太郎さん!落ち着いて!?」


((シュゥゥゥゥゥッ!))


バラオム「オォッ!南光太郎の身体が変化していくぞ!」


ダロム「これは…改造手術が成功したようだ!
南光太郎は養父である秋月総一郎の死を目の当たりにして、
自らの抑えきれない怒りが世紀王としての力を覚醒させたのだ!!」


ビシュム「それでは生まれたのですね!我らの世紀王が!!」


良太郎「世紀王って…そんな!?」


大神官ダロムの言う通り、

養父である秋月総一郎の死を目の当たりにした光太郎は怒りを爆発させた!

だがその怒りが本来の歴史なら人類を救う仮面ライダーBLACKとなるはずが…

ブラックシャドーイマジンによる時の改変の影響により、

光太郎の心を邪悪な憎しみが支配してしまい本来の歴史とは全く異なる存在を呼び覚ましてしまった!?

(ナレーション:政宗一成)



『オォォォォォォッ!!』


良太郎「あれは…黒いバッタの怪人…?」


ダロム「オォ…これこそ…これこそ我らがゴルゴムの世紀王…!」


バラオム「5万年の時を経て、世紀王が誕生したのだ!」


ビシュム「その名も、世紀王ブラックサン!」


ブラックサン『ソウダ!オレハブラックサンダ!!』


怒りを爆発させた光太郎が変化した姿!

その姿は黒いバッタを象った異形の戦士!

これこそ5万年の時を経て生まれたゴルゴムの世紀王ブラックサンであった!!

(ナレーション:政宗一成)

とりあえずここまで

またもや大ピンチです



ブラックサン『ヌ゛オォォォッ!』


モモタロス「おわっ!」


キンタロス「こいつ…強すぎるで!?」


ウラタロス「そんな!先輩やキンちゃんが二人掛りでも簡単にあしらわれるなんて…」


リュウタロス「ちょっとやばいかも…?」


憎しみの心に支配されたブラックサン…

その力はモモタロスたちを圧倒的に上回るほどであった!

だがそれだけではない。ブラックサンの出現は良太郎にある影響を及ぼしていた!?

(ナレーション:政宗一成)



良太郎「あれ…?何だろ?身体に力が入らない…?それどころか意識が遠くなって……」


モモタロス「おい!良太郎!?どうした!しっかりしろ!?」


キンタロス「どないしたんや?何や影が薄くなっとるで?」


リュウタロス「アハハ!まるで幽霊みたい!」


ウラタロス「いいや…これは!良太郎が消えかけてるんだよ!?」


「「「なんだってぇぇぇぇぇぇ!!??」」」


そうなのだ!

ブラックサンの出現と同時に良太郎の身体が靄の如く消えかけていた!!

これは一体どういう事なのか!?

(ナレーション:政宗一成)



良太郎「そうか…キングストーンだ…」


モモタロス「キングストーンだと!?」


ウラタロス「なるほど!
この改変された世界において本来なら良太郎の存在は消されていたはず!
そんな良太郎の存在を守っていたのがキングストーン。けどそのキングストーンは…」


キンタロス「光太郎がブラックサンになってもうたからその御加護がなくなってしもうたんや!?」


リュウタロス「じゃあこのままだと良太郎は消えちゃうわけ…?そんなのダメだよ!?」


ブラックサンの影響は徐々に良太郎の身体に影響を及ぼしていた。

良太郎の身体は既に消滅し始めている。

このままでは良太郎の消滅は時間の問題であった…

(ナレーション:政宗一成)



ブラックシャドーイマジン「フフフ、野上良太郎はこのまま消滅。
そして野上良太郎と契約しているお前たちイマジンも同じく消滅するだろう。
これでカイからの命令が果たされる!!」


モモタロス「あの野郎…!」


ウラタロス「待って先輩!イマジンを倒す前にブラックサンをなんとかしないと!?」


リュウタロス「けどどうしたら…?あいつ結構強いんだよ!?」


キンタロス「俺らが束になってもまともに太刀打ちできんで…」


確かにブラックサンの力は凄まじくモモタロスたちが束になっても歯が立たなかった。

だが良太郎はそれでも諦めようとはしなかった!

(ナレーション:政宗一成)



良太郎「僕が光太郎さんを止める!みんなは手を出さないで!」


ウラタロス「無茶だよ!ブラックサンを一人で止められるわけがないって!?」


リュウタロス「大丈夫だよカメちゃん!僕が良太郎に入るから一緒に…」


良太郎「ゴメンみんな、これだけは僕だけでやらなきゃいけないんだ。
僕が軽率な行動を取ったばかりに光太郎さんをこんな目に合わせてしまった…
僕は間違っていたんだ。光太郎さんの運命を勝手に捻じ曲げるなんて許されるはずがない。
だから…これは…僕が…!僕が光太郎さんを止めるんだ!!」


モモタロス「わかったよ。
お前は一度やると決めた事は最後まで投げ出さねえからな…
けど無茶はするんじゃねえぞ!」


良太郎「ありがとうモモタロス。変身!」


((PLAT FORM))


そして良太郎は電王に変身。

だがその姿はモモタロスたちの力を借りないプラットフォームの姿であった!

(ナレーション:政宗一成)



ブラックサン『グオォォォォォッ!』


電王プラットF「うわっ!?」


ダロム「さすがは世紀王ブラックサン!なんという力だ!」


バラオム「まあ、あの電王とやらが弱すぎるのもあるが…」


ビシュム「この力ならシャドームーンを復活させずとも、
ブラックサンが次期創世王に選ばれる事に間違いありませんわ!」


ブラックサン『…』


世紀王ブラックサンの力の前に電王プラットFではまともに渡り合えるはずなどない…

だがブラックサンはそんな電王を見てある疑問を抱いていた。

(ナレーション:政宗一成)



ブラックサン『オマエ、ナゼタタカワナイ?
オマエハホントウハモットツヨイハズダ。ソレナノニナゼチカラヲツカオウトシナイ?』


電王プラットF「それは…僕はあなたとは戦いたくないからです…」


ブラックサン『ナゼダ…?』


電王プラットF「僕は知らなかったとはいえ…
光太郎さんの過去を勝手に変えてしまいその所為で大勢の人々の未来が絶望に陥った…
その事についてはどんなに謝ったとしても許されるものじゃない…
けど…光太郎さん…それでもあなただけは…僕が止めなきゃいけないんだ!」


ブラックサン『フンッ、チカラヲモチナガラタタカオウトシナイトハクダラナイナ…!』


ダロム「ブラックサン!今の内にこの者を倒すのです!」


ブラックサン『ブラック!パ―――ンチッ!!』


電王プラットF「くっ…!?」


ブラックサンの拳が電王に直撃しようとする!

まともに喰らえば電王といえどタダではすまない!

一体どうなるのか!?

(ナレーション:政宗一成)



電王プラットF「…!」


電王プラットF「…?」


電王プラットF「あれ?無事だ…?けど…どうして?」


ブラックサン『ウゥ…アタマガ…イタイ…ドウシテダ…?』


ダロム「ブラックサンの様子がおかしいぞ?」


バラオム「一体何が起きたのだ!」


ビシュム「これは…まさか!?」


ブラックサン『オレハ…オレハ…オレハイッタイダレナンダ!?』


ダロム「しまった!ブラックサンの自我はまだ完全ではないのだ!?」


バラオム「これは恐らく本来なら脳改造により目覚めるはずだったブラックサンの意思が、
南光太郎の怒りにより無理矢理目覚めてしまう結果となってしまい…」


ビシュム「不完全な状態で覚醒してしまったのですね!」


電王プラットF「そんな…!?」


三神官たちの言うように本来なら世紀王になるためには最後に脳改造を行わなければならない。

だが今回はその直前でブラックシャドーイマジンの妨害に合い、脳改造が行われなかった。

その結果、ブラックサンの意思が不完全な状態で覚醒してしまったのだ!?

(ナレーション:政宗一成)



電王プラットF「光太郎さん!正気に戻ってください!あなたはこんな事をする人じゃないはずだ!」


ブラックサン『ダマレ!オマエナンカニオレノナニガワカルトイウンダ!?』


電王プラットF「わかりますよ!
だって…僕は…今から2年後にあなたに命を救われるからです!!」


ブラックサン『ナニ…?』


電王プラットF「そういえばこの時間軸のあなたにはまだ自己紹介すらしていませんでしたね。
僕の名は野上良太郎。昔…あなたに命を助けてもらったんです…」


ブラックサン『オレニイノチヲ…?ナンノコトダ!?』


電王プラットF「光太郎さん。僕は20年後の未来から来ました。
あなたは今から2年後の1989年に、幼い日の僕と姉さんを助けてくれました。
いや、僕だけじゃない。あなたはこれから大勢の人を助ける正義の戦士になるんですから!」


ブラックサン『オレガセイギノセンシ?』


良太郎の言葉を聞き怒りが静まるブラックサン。

だがそうはさせまいと三神官が動いた!

(ナレーション:政宗一成)



ダロム「いかんぞ!ブラックサン!!」


バラオム「あなたはゴルゴムの次期創世王だ!!」


ビシュム「あなたさまこそ、この世界の支配者となるべき御方なのですよ!!」


ブラックサン『ソウダ…オレハ…ブラックサン…ゴルゴムノジキソウセイオウダ!!』


電王プラットF「光太郎さん!お願いだ!運命に負けないで!!」


ブラックサン『ウンメイ…?』


良太郎「そうです!未来の世界で信彦さんが言っていたんです!
『自分の運命と立ち向かえ!』と…
信彦さんは運命に負けずに未来の世界で邪悪な存在と戦っていた!
だから光太郎さん、あなたも世紀王の運命に負けずに立ち向かってください!!」


ブラックサン『ノブヒコ…オレハ…オレハ…ウォォォォォォッ!!』


良太郎は未来の世界で信彦が言っていた言葉をブラックサンに伝えた。

その言葉を聞きブラックサンの心は今まさに、激しく揺さぶられていた!

(ナレーション:政宗一成)



ダロム「惑わされるなブラックサン!」


バラオム「そうだ!そんな改造手術を受けた身体で今更人間に戻れるものか!?」


ビシュム「その通りです。
改造手術を受けた以上あなたは世紀王としての運命を受け入れるべきなのです!!」


ブラックサン『ソウダ、オレハモウニンゲンニハモドレナイ。
ナラバ…セイキオウトシテイキテイクシカミチハナイ…ブラックパンチ!!』


電王プラットF「うわぁっ!?」


モモタロス「チクショウ!良太郎があれほど説得してるのにダメなのかよ!?」


ウラタロス「もう諦めよう良太郎!」


キンタロス「こうなったら倒すしかないで!」


リュウタロス「てんこ盛りならブラックサンを倒せるかも!」


電王プラットF「待ってみんな!
大丈夫…大丈夫だから…お願い…最後まで僕だけにやらせて!!」


ブラックサンは良太郎の言葉を頑なに拒絶し、それどころか攻撃を仕掛けてきた。

その攻撃を受けて傷つきボロボロになる電王プラットF…

そんな光景を目の当たりにして最早ブラックサンへの説得が無理だと諦めるモモタロスたち。

だがそんな中、良太郎は唯一人諦めずブラックサンに最後の説得を試みようとする!

(ナレーション:政宗一成)



モモタロス「良太郎…わかったぜ!こうなりゃ最後までトコトン付き合ってやる!!」


キンタロス「俺も…もう何も言わん!けどしっかりやるんやで!」


電王プラットF「我が儘ばっかり言ってゴメンねみんな…
光太郎さん。ブラックサンと化したあなたを説得するのは…
もう無理なのかもしれない。けど最後にこれだけは伝えたいんです。
本当は未来のあなたに伝えたかった言葉なんですけど…」


ブラックサン『オレニツタエタイコトバダト…?ナンダソレハ!?』


電王プラットF「ありがとう。」


ブラックサン『ナニッ!?』


電王プラットF「僕と姉さんは昔、
…というよりもこれから2年後の1989年にあなたに助けられたと言いましたよね。
僕はまだその時のお礼を言っていなかったんです。だから…ありがとう…」


ブラックサン『アリガトウ…ダト…?』


『ありがとう。』

この言葉は良太郎が最初にブラックシャドーイマジンと契約した光太郎の過去へ飛ぶ時に、

伝えようとした言葉であった。

そしてその言葉を聞いたブラックサンの心にある変化が起きつつあった!

(ナレーション:政宗一成)



電王プラットF「あなたにお礼を言いたいのは僕だけじゃないはずです。
確かにあなたのこの先の未来は僕には想像がつかないほど過酷なモノなのかもしれません。
けどそんな過酷な未来でも…僕のようにあなたに救われた人が大勢いるんです!
本当はこんな事を言うのは光太郎さんにとっては一番つらいかもしれない…
それでも…言わせてください!」


ブラックサン『ナンダ…?ナニヲイウキダ!?』


電王プラットF「戦ってください!
僕たちのために、そしてあなた自身のために悪の怪人たちからみんなの未来を守ってください!!」


ブラックサン『オレハ…オレハ…ウォォォォォォッ!!???』



(( ド ド ド ド ド ド ド ド ! ! ))



良太郎の言葉が遂にブラックサン…いや…光太郎の心に届いた!

そして今、ブラックサンの中で何かが起きようとしていた!?

(ナレーション:政宗一成)



ダロム「なんという事だ…これは…」


バラオム「ブラックサンはどうなってしまったのだ!?」


ビシュム「これはまるでブラックサン以外にもうひとつ、別の意思を感じますわ!」


世紀王ブラックサン以外のもうひとつの意思…

それは本来の南光太郎としての意思であった!

今、ブラックサンの身体では二つの意思が存在している。

南光太郎と世紀王ブラックサン。

二つの意思が己の存在意義を掛けて激しくぶつかり合っていた!

(ナレーション:政宗一成)



ブラックサン『オレハ…ブラックサン!オレハセイキオウブラックサンダ!?』


???(違う!お前は…いや…『僕』は世紀王ブラックサンなんかじゃない!)


ブラックサン『ダレダオマエハ!ナゼオレノナカニイル!?』


???(そうじゃない!お前が僕の中にいるんだ!僕は決してお前になどならない!!)


ブラックサン『ナンダト!オマエハイッタイダレナンダ!?』


???(僕は…僕は…)


光太郎「僕は…改造人間!南光太郎だ!!」


ブラックサン『ナニィッ!?』


光太郎「僕の心の中に居る悪魔よ!ここから居なくなれぇぇぇぇッ!!」


ブラックサン『オワァァァァァァ!?』


良太郎の必死の説得が天に通じたのか…

光太郎は自分の心を支配したブラックサンに打ち勝った!

そしてそれは、偉大なる正義の戦士が誕生した瞬間でもあった!!

(ナレーション:政宗一成)



良太郎「光太郎さん、もう平気なんですね?」


光太郎「あぁ、キミは野上良太郎くんだったね。
ブラックサンの中でずっとキミの事を見ていたよ。
キミの必死の説得のおかげで僕は自分の身体を取り戻す事ができた…
僕の心の中に居たブラックサンは消滅した。もう何も恐れる必要はない。」


ブラックシャドーイマジン「おのれ…野上良太郎!それに南光太郎!?あと一歩だったのに…」


モモタロス「ヘッ!宛が外れたようだな!
良太郎がお前みてえな小悪党の悪巧みに負けるはずがねえだろうが!!」


ウラタロス「お前、良太郎の事を舐めすぎ!」


キンタロス「良太郎は一度決めた事は最後までやり遂げる本物の男なんやで!」


リュウタロス「お前なんかが良太郎に適うはずないじゃん!」


ダロム「ぐぬぅ…これはいかん…いかんぞ!」


バラオム「シャドームーンとなるべき秋月信彦は生命維持装置の中…」


ビシュム「肝心のブラックサンはその意思が消滅してしまい、
人間である南光太郎の自我が取り戻されてしまうとは…
これでは次期創世王候補の世紀王は一体どうなってしまうのですか!?」


光太郎「よくも父さんを!そして信彦をこんな目に合わせて!ゴルゴム許さん!!」


遂に自分を取り戻した光太郎!

そこに良太郎、モモタロスたちも加わり反撃に転じようとしたまさにその時であった!?

(ナレーション:政宗一成)

とりあえずここまで

長い事苦戦してましたがここでそろそろ反撃開始です

ちなみに若い(87年の)光太郎さんの一人称は「僕」 現代の光太郎さんの一人称は「俺」で区別します

原作版の世界はあの後どうなったんだろうと考える時が有るよ。
倒された魔王は信彦だったのか、それとも…。
あの時点で未来は変わったのか、果たして予期された結末だったのか…。

信彦でも光太郎でも、どちらがか正しい目的であっても
賢者の石を2つ揃えたら石辺りにでも乗っ取られ未来の魔王になるじゃないか?

原作の続きはなかったが、ifクライシスが存在してた場合
やられる→宇宙空間へ放り出されるor海の底へ 後者だった場合…

>>257
海の力でいきなりバイオに!
驚きの強さでクライシスにさよなら!!

こりゃ洗剤のキャッチフレーズだな(笑)




((ブワァァァァァッ!))



ジャーク「フハハハハ!ようやく辿り着いたぞ!」


クライシス皇帝「なるほど、ここが過去の世界か!」


光太郎「お前たちは一体何者だ!?」


良太郎「あれはジャーク将軍!それにクライシス皇帝ですよ!?」


モモタロス「ていうか何で光太郎はこいつらの事知らねえんだ?」


ウラタロス「ここにいる光太郎は過去の光太郎だからさ。」


キンタロス「そんな事より敵さんが団体で来おったで!」


リュウタロス「これって侑斗とおデブちゃんがこいつらを通せんぼ出来なかったって事?」


ダロム「何なのだ!この者たちは!?」


バラオム「えぇぃっ!電王とやらの次は妙な怪人軍団が現れるとは…」


ビシュム「これは…まずいですわ…
こんな大軍に押し寄せられては我ら三神官といえど対処できません!?」


ゴルゴム神殿に現れたのはクライシス皇帝率いるクライシス帝国の怪人軍団であった!

その狙いはこの改変された過去を元に戻さないためだ!!

(ナレーション:政宗一成)



オーナー「どうやら最悪の事態が起きたようですねぇ。」


良太郎「オーナー!?いつの間に…」


光太郎「教えてください!こいつらは一体何者なんですか!?」


オーナー「問題はそこではありません!
そう、問題なのは改変さた未来の世界からやってきたクライシス帝国の者たちが、
この時間軸に存在している事にあるのですよ!!」


良太郎「それって…単純に僕たちを追ってきただけじゃ…?」


オーナー「確かにその通りです!ですがそれはつまり…
ここにいるクライシス帝国の者たちが既に時の運行から逸脱してしまった、
存在である事を意味しているのです!!」


モモタロス「え~と…つまりどういう事だ?」


オーナー「あの改変された未来の世界にクライシス帝国が居てくれたら、
光太郎さんの自我が戻った時点でクライシス帝国も時の因果により消滅したのですが…
クライシスが時を超えてしまった時点で時の運行から外れてしまった。
これにより時の改変でクライシス帝国を消滅させる事ができなくなりました…
こうなれば手段はひとつしかありません!」


良太郎「つまり…倒すしか方法がないわけですね…!」


オーナーの言う事は事実であった。

クライシス帝国の怪人軍団はこの時代に現れた時点で既に時の運行から外れた存在と化していた。

最早方法はただひとつ、この怪人たちを倒すしかない!

(ナレーション:政宗一成)



ジャーク「我らを倒すだと?片腹痛い冗談をあっさりと言いおるわ!」


ブラックシャドーイマジン「ジャーク将軍!俺もお前たちに加勢するぜ!」


ドラス「僕も戦うよ!」


フォッグ・マザー「ホホホ!」


ン・ダグバ・ゼバ「さぁ、ゲゲルを楽しもう!」


水のエル「我らロードも電王を倒す事に全力で協力する。」


アークオルフェノク「ウゥゥ…!」


カッシスワーム「ライダーの諸君!潔く我々に倒されたまえ!」


良太郎「敵が多すぎる…けど…!」


光太郎「あぁ、僕たちはこんなヤツらになど絶対に負けはしない!!」


ジャーク将軍の言うように良太郎たちの周りをクライシス帝国の怪人たちが囲んでいた。

敵はクライシス帝国の怪人に財団~ワームまでの歴代の怪人軍団にブラックシャドーイマジン!

この怪人軍団に立ち向かうのは光太郎に良太郎、

それにモモタロスたちだけではこの状況を切り抜けるのは困難だと思われたが…

だがその時、不思議な事が起こった!!

(ナレーション:政宗一成)



オーナー「フフフ、私は先程言いましたよね。クライマックスの準備をすると…」


良太郎「クライマックスの準備って…オーナーまさか!?」



((プァァァァァァッ!))



ダロム「これは…電車が突然ゴルゴム神殿に現れたぞ!?」


バラオム「とてつもなく巨大な電車ではないか!」


ビシュム「こんなモノが入れば神殿が崩れてしまいます!?」


モモタロス「おいおい!こいつはターミナルじゃねーか!」


ウラタロス「なるほど、ターミナルでこいつらを一掃するってわけね!」


オーナー「いいえ、ターミナルにはある人物をここに連れてきてもらうために来てもらっただけです!」


キンタロス「ある人物…?一体誰や?」


駅長「ハイハ~イ、みなさんお待たせしました♪」


このゴルゴム神殿に現れたのはターミナルことキングライナーであった!

そして中から駅長と、それにオーナーがクライマックスに向けて準備した『ある人物』が下車する。

その人物とは…

(ナレーション:政宗一成)



光太郎(2007)「待たせたな良太郎くん!」


良太郎「え…?光太郎さん…?」


光太郎「俺が…もう一人!?」


モモタロス「何で光太郎が二人もいるんだよ!?」


ウラタロス「あ、そうか。なるほどね!」


オーナー「ターミナルの駅長に頼んで未来の光太郎さんを連れてきてもらったのですよ!」


良太郎「でもどうして光太郎さんがここにいるんです?過去の改変で消えたはずじゃ…?」


キングライナーから下車したのはなんと消えたはずだった未来の世界の光太郎であった!

だが未来からやってきた光太郎は一人ではなかった!!

(ナレーション:政宗一成)



光太郎(2006)「俺もいるぞ!」


光太郎(2005)「俺もだ!」


光太郎(2004)「俺の事も忘れるなよ!」


良太郎「え…?え…?光太郎さんが1、2、3、…全部で19人もターミナルから降りてきた!?」


リュウタロス「アハハ!光太郎がいっぱいだ~♪」


キンタロス「まるで金太郎飴やな!」


ブラックシャドーイマジン「こんな事ありえん!まだ未来は決まっていないはずだ!?」


オーナー「その通り、今この時間軸の未来は幾つもの分岐点に分かれた状態です。
ですがそれは言ってみれば…いくつもの可能性の未来ができたとも言える事…
つまりクライシス帝国が支配する絶望の未来もあれば、
光太郎さんがブラックサンの呪縛を解いた時点でRXが現れる未来も現れたのですよ!」


光太郎「だが何故19人もの未来の僕が現れたんだ?」


駅長「あなたの20年の歩みが彼らをこの場に導いたのですよ。
この時代は南光太郎…いえ…仮面ライダーBLACKにとっての始まりの場所ですからねぇ。」


モモタロス「え~と…言ってる事がよくわかんねえんだけど?」


ウラタロス「まあ脳みそお粗末な先輩にわかりやすく説明すると心強い助っ人が現れたって事だよ!」


キンタロス「よっしゃ!反撃開始やな!」


リュウタロス「よーし!やろう!やろう!」


良太郎「けど19人はさすがに呼び過ぎだと思うな…」


良太郎たちの救援に駆けつけたのは未来の世界からやってきた19人の南光太郎であった!

心強い仲間が加わり今こそ反撃の時だ!!

(ナレーション:政宗一成)



ダロム「待て!その前に戦うなら他でやってくれ!」


バラオム「ここで戦えばゴルゴム神殿が壊れてしまう!」


光太郎「黙れ!こんな場所壊れてしまえばいい!!」


ビシュム「何という事を!もう忘れたのですか?この神殿を破壊すれば秋月信彦…
いえ、シャドームーンの生命維持装置とて機能停止してしまうのですよ!?」


良太郎「そうだった。
信彦さんは怪我を負ったまま生命維持装置に入っているからここで戦うのはまずいんだ…」


駅長「わかりました~♪
それでは敵味方関係なく全員他の場所へ移動させちゃいましょう♪」


そしてキングライナーは三神官たちと生命維持装置に入っている秋月信彦を残して、

全員を連れて移動する事に…

(ナレーション:政宗一成)



信彦「うぅ…光太郎…」


光太郎「信彦、待っていてくれ。いつの日か僕は必ずお前をゴルゴムから救い出してみせる!」


そんな中、光太郎は唯一人…

今はゴルゴムに預けるしかない親友秋月信彦を見つめていた…

いずれゴルゴムの手から必ず信彦を救う事を約束する光太郎。

その日が来る事を信じて光太郎もまたキングライナーに乗り込んだ!

(ナレーション:政宗一成)

とりあえずここまで

ちなみに要約すると…

ダロム「喧嘩するなら外でやってくれ!」

という事です

19!Σ((((;゜Д゜)))
絶望ってレベルじゃねーぞ(笑)

さあ、絶滅タイムだ



~キャンプディアブロ~


駅長「着きました~!さぁ、思う存分戦ってください♪」


キンタロス「なんやここ?」


モモタロス「廃墟か?」


光太郎(1989)「ここはまさか!?」


光太郎(1995)「間違いない!ここはキャンプディアブロ!」


光太郎(2000)「俺が初めてゴルゴムのクモ怪人たちと戦った場所だ!」


光太郎「なんだって!?」


良太郎「じゃあここは光太郎さんにとって始まりの場所なんですね。」


キングライナーが辿り着いたキャンプディアブロ跡地。

偶然にもそこは本来の時間軸なら、

ゴルゴムを脱走した光太郎が養父である総一郎にゴルゴムの真実を告げられた場所であった。

(ナレーション:政宗一成)



オーナー「どうやら時の運行が元に戻りつつあるみたいですね。
あとはこのクライシス帝国を倒すのみ、ではモモタロスくんたち!
今日は特別なのでキミたちにもライダーパスを渡しましょう。
ちなみにこれレンタル品ですので後で返してもらいますが…」


モモタロス「サンキュー!オーナー!よっしゃー!これで俺たちも戦えるぜ!!
まぁレンタルってのがちょっとケチ臭いけどな…」


ウラタロス「お前たち今まで散々やってくれたからね。」


キンタロス「そろそろ利子つけてお返しせなあかんな!」


リュウタロス「やった!やった!良太郎と同じパスだ!これで僕も早く暴れた~い!!」


良太郎「光太郎さんたち、行きますよ!」


光太郎(1988~2007)「「オゥッ!!」」


光太郎「行くぞ!」


オーナーからライダーパスをレンタルで渡されたモモタロスたち。

これで戦いの準備は整った!

そして戦士たちは一斉にあの言葉を叫ぶ!!

(ナレーション:政宗一成)




「「「「変身!!」」」」



((SWORD FORM))


((ROD FORM))


((AXE FORM))


((GUN FORM))


((LINER FORM))


電王ソードF「俺、再び参上!」


電王ロッドF「お前、僕に釣られてみる?」


電王アックスF「俺の強さにお前が泣いた!」


電王ガンF「お前、倒すけどいいよ?答えは聞いてない!」


電王ライナーF「もう未来は絶対に変えさせない!」


現れたのは良太郎と、

それにモモタロス、ウラタロス、キンタロス、リュウタロスの変身する電王たち!

そして…

(ナレーション:政宗一成)



光太郎「変…んん…身!!」


光太郎(1988~2007)「「「変…んん…身!!」」」


BLACK「仮面ライダーBLACK!!」


RX(1988~2007)「「「俺たちは太陽の子!仮面ライダーBLACK!RX!!」」」


20人の南光太郎の変身!

1人はこの時代の南光太郎が変身する黒き勇者、仮面ライダーBLACK!

そして残り19人が変身するのは未来からやってきた仮面ライダーBLACKの進化した姿!

その名は太陽の子、仮面ライダーBLACK!RX!!

今この場に5人の電王と、そして20人の仮面ライダーBLACKとRXが現れた!!

(ナレーション:政宗一成)



ブラックシャドーイマジン「まさかRXが19人も現れるなんて…」


RX(1988~2007)「「「ブラックシャドーイマジン!
時の改変により未来を絶望の世界に陥れる行いは…この…俺たちが許さん!!」」」


BLACK「この時代を守るのは俺の使命だ!お前たちに支配などさせてたまるか!!」


ジャーク「おのれ…BLACK…それにRX!今更お前たちに負けるわけにはいかん!?」


電王ソードF「おいおい…俺たちがいるのも忘れんなよ!」


電王ライナーF「RX!それにBLACK、一緒にクライシスたちを倒しましょう!」


BLACK「あぁ、この時代は俺たちが守る!」


RX(2007)「クライシス!俺たちの未来をお前らの好きにはさせない!」


電王ライナーF「行くよ!みんな!!」



「「「オォ―――――――――――――ッ!!!!!」」」



電王ソードF「行くぜお前ら!俺たちは最初からクライマックスだぜ!!」


電王ロッドF「最初じゃなくてもう終盤なんだけどね…」


集結した仮面ライダーBLACK、RX、それに電王たち計25人の戦士たち!

そして25人の仮面ライダーたちがクライシス帝国の怪人軍団に真っ向から立ち向かう!

物語は今まさにクライマックスへと突入する!!

(ナレーション:政宗一成)

とりあえずここまで

さぁ、クライマックスです



RX(2007)「ブラックシャドーイマジン!お前はこの俺が倒す!」


ブラックシャドーイマジン「来い!返り討ちにしてやる!」


電王ソードF「あぁーっ!イマジンは俺が倒すのに!?
チクショー!こうなったら他のヤツらで我慢すっかな…」


電王ロッドF「ていうか敵ならたくさんいるから大丈夫だって!」


電王アックスF「我が儘言うたらあかんで!」


電王ガンF「僕たちはあいつらを倒そうよ!」


RX(2001)「あぁ、力を合わせて戦おう!」


2007年のRXvsブラックシャドーイマジンの一騎討ち!

電王は他の時代のRXたちと協力して怪人軍団と戦う事に!!

(ナレーション:政宗一成)



ジャーク「おのれ…こうなればBLACKだ!BLACKを倒せば他のRXどもは消え去るはずだ!」


クライシス皇帝「グランザイラス、そちはBLACKを倒すのだ!」


グランザイラス「ハハッ!仮面ライダーBLACK覚悟!!」


BLACK「くっ…!?」


だがクライシス帝国とて無策というわけではなかった。

他の時代のRXたちを全て消滅させるためにそれにはBLACKを倒す必要がある。

そのために最強怪人グランザイラスをBLACKの相手として戦わせようとする!

これではBLACKの大ピンチだ!?

(ナレーション:政宗一成)



電王ライナーF「BLACK!危ない!」


グランザイラス「ぬぅっ…!電王、加勢する気か!?」


BLACK「電王、キミは…」


電王ライナーF「BLACK、あなたがここで倒されたらまた絶望の未来が繰り返される…
だから僕は何があろうとあなただけは絶対に守ってみせる!!」


BLACK「いや、僕も守られてばかりではいられないな。一緒にグランザイラスを倒すぞ!!」


そして始まるBLACK&電王ライナーFvsグランザイラスの戦い!

まさに未来を賭けたこの戦い!

正義と悪、果たして未来はどちらに味方するのであろうか!?

(ナレーション:政宗一成)



RX(2007)「トゥァッ!」


ブラックシャドーイマジン「オワッ!つ…強い!?」


RX(2007)「当然だ!今までの借りをまとめて返してやる!RXパ―――ンチッ!!」


ブラックシャドーイマジン「おのれ…この程度ではまだ…やられないぞ!」


レベル2「ギギ!」


ドラス「僕たちも加勢するよ!」


フォッグ・マザー「我ら三体が打倒RXの加勢をしましょう!」


ブラックシャドーイマジン「オォッ!やってくれるか!」


RXの怒りのパワーがブラックシャドーイマジンをはるかに上回っていた!

だがブラックシャドーイマジンにレベル2の改造兵士、ドラス、フォッグ・マザーが加勢する!

(ナレーション:政宗一成)



RX(2007)「邪魔だ! RXキ―――ック!!」


((ドガァッ!))


「「「ウギャァ―――――ッ!?」」」


RX(2007)「ブラックシャドーイマジン!お前だけは絶対に許さん!!」


ブラックシャドーイマジン「ひぃっ!?」


RX(2007)「リボルケイン!トゥァッ!!」


((ドシュッ!))


ブラックシャドーイマジン「あ…あぁ…おのれ…RXゥゥゥゥッ!?」


RXvsブラックシャドーイマジンの戦い。

レベル2の改造兵士、ドラス、フォッグ・マザーが加勢したが一度戦った相手など、

RXの敵ではなくブラックシャドーイマジンと一緒に倒された!

(ナレーション:政宗一成)



電王ロッドF「やるねぇ、僕も負けてられないか!」


カッシスワーム「ハッハッハ!私はあんな雑魚どもとは一味違うよ!
ミラーワールドのモンスターであるハイドラグーンの諸君!
私たちワームと共に仮面ライダーを倒すぞ!!」


ハイドラグーン「ギギィ―――――ッ!」


電王ロッドF「え…嘘?
あいつら鏡に入るは妙に素早いし僕以上にトリッキーじゃないの!?」


電王ロッドFvsカッシスワームの戦い。

しかしカッシスワームが率いるワームとハイドラグーンたちの物量差で大ピンチに!?

(ナレーション:政宗一成)



バイオライダー(2000~2006)「「トゥァッ!俺は怒りの王子、RX!バイオライダー!!」」


カッシスワーム「おのれ…バイオライダー!
液化能力で私たちのクロックアップと同等の動きをやってのけるとは…
私はこの場にいる全ての青いライダーを倒さねばならないのに!?」


電王ロッドF「助かったよバイオライダーさん。それじゃあ一気に決めますか♪」


バイオライダー(2001~2006)「「行くぞ!バイオブレード!!」」


電王ロッドF「それにソリッドアタック!!」


カッシスワーム、ハイドラグーン「「ウギャァァァァッ!?」」


6人のバイオライダー&電王ロッドFvsカッシスワーム&ハイドラグーンの戦い。

バイオライダーたちと電王ロッドFの連携プレイで難なく勝利を納めた。

(ナレーション:政宗一成)



電王アックスF「やっとるのぅ!リュウタ!俺らも負けてられんで!」


電王ガンF「うん!僕たちも頑張ろうねキンちゃん!」


オロチ「バァァァッ!」


ティターン「そう簡単にいくものか!」


電王ガンF「おわぁぁぁっ!?」


電王アックスF「龍のバケモンと顔が三つある怪人が相手かいな!」


オロチとティターン。

攻撃力の高い怪人を相手に苦戦する二人であったがするとそこへ!

(ナレーション:政宗一成)



ロボライダー(1995~2000)「「ロボパンチ!」」


オロチ「グゥッ!?」


ティターン「くっ…ロボライダーか!」


電王アックスF「助かったで光太郎!」


ロボライダー(1995~2000)「「あいつらを倒すには俺たちの力を合わせる必要がある。
二人とも頼む。力を貸してくれ!」」


電王ガンF「OK!その方がなんだか面白そう~♪」


ロボライダー(1995~2000)「「それでは行くぞ!ボルティックシューター!!」」


電王ガンF「ドラゴンショット!!」


((ドシュゥゥゥゥゥッ!))


5人のロボライダーと電王ガンFの銃弾が二大怪人に放たれた!

凄まじい威力が命中するのだが…

(ナレーション:政宗一成)



ティターン「グゥゥ!」


電王ガンF「あいつ…僕たちの攻撃を食らってもまだ倒れないよ!?」


ロボライダー(1995~2000)「「ヤツはアンデッド。不死身の生命体なんだ!
だが…対処する方法はある!キンタロス!頼むぞ!!」」


電王アックスF「任せとき!俺の必殺技、ダイナミックチョップ!!」


((ドバッ!))


ティターン「グハッ!?だがまだ…」


オーナー「ではここは私が、キンタロスくん。このカードを使いなさい!」


電王アックスF「何やこのカード?」


ティターン「そのカードはまさか…や…やめろ!?」


((シュゥゥゥッ!))


電王ガンF「あれ?あいつカードに封印されちゃった?けどどうして?」


オーナー「アンデッドを倒すには封印カードを使うしかありませんからね。
ちなみにこの封印カードは以前デンライナーに乗車された剣崎一真さんという方から頂いた物です。」


電王アックスF「オーナーは顔が広いんやなぁ!」


ロボライダー(1995~2000)「とにかくこれで敵は倒せたわけだ!」


アンデッドのティターンを封印し見事勝利を納めた5人のロボライダーと電王アックス&ガンF。

さぁ、次の戦いだ!

(ナレーション:政宗一成)



電王ソードF「おわぁぁぁぁっ!?」


ン・ダグバ・ゼバ「弱いねキミ…」


水のエル「他愛もない、人は人であれば良いのだ。」


アークオルフェノ「ウゥゥ…!」


電王ソードF「チクショウ…こいつら強すぎるぜ!つーか俺だけ強すぎるヤツを相手に回されてねーか!?」


電王ソードFはン・ダグバ・ゼバ、水のエル、アークオルフェノク、と…

かつての仮面ライダーたちが戦った最も凶悪な敵を相手に立ち回っていた。

だがこの三体を相手にたった一人でまともに歯が立つわけではなく苦戦を強いられていた。

(ナレーション:政宗一成)



RX(1988~1994)「「リボルケイン!」」


水のエル「クッ…!RXか!?」


RX(1988~1994)「「大丈夫か電王!ヤツらは強敵だ。力を合わせるぞ!」」


電王ソードF「ヘッ!こんなヤツら俺一人で十分だ!
…ってカッコつけてえところだが…そうもいかねえんだよな…
わかった!けど俺とタイミング合わせてくれよな!!」


((バッ!))


RXのリボルケイン、そして電王ソードFのデンガッシャーにパワーを込められる!

そして今、最大の必殺技が放たれようとしているのだ!

(ナレーション:政宗一成)



ン・ダグバ・ゼバ「アハハ、仕掛けてくる気だね!いいよ、ライダーゲゲルだ!」


アークオルフェノク「ガァァッ!」


電王ソードF「いつまでも調子に乗ってるんじゃねえ!行くぜ、俺たちの必殺技!」


水のエル「いかん!これは!?」


RX(1988~1994)&電王ソードF「「「RXバージョン!!」」」


((ズバァァァッ!!))


「「「ギャァァァァァッ!?」」」


電王ソードF「決まったぜ!」


RX(1988~1994)「「確かに手強い相手だった。
しかしヤツらはその強大な力に過信していたためにそれがヤツら自身の敗北に繋がったんだ。」」


強敵であったン・ダグバ・ゼバたちだったが、

電王ソードFと7人のRXによる連携技により見事倒す事ができた!

(ナレーション:政宗一成)



ン・ダグバ・ゼバ「アハハ、仕掛けてくる気だね!いいよ、ライダーゲゲルだ!」


アークオルフェノク「ガァァッ!」


電王ソードF「いつまでも調子に乗ってるんじゃねえ!行くぜ、俺たちの必殺技!」


水のエル「いかん!これは!?」


RX(1988~1994)&電王ソードF「「「RXバージョン!!」」」


((ズバァァァッ!!))


「「「ギャァァァァァッ!?」」」


電王ソードF「決まったぜ!」


RX(1988~1994)「「確かに手強い相手だった。
しかしヤツらはその強大な力に過信していたためにそれがヤツら自身の敗北に繋がったんだ。」」


強敵であったン・ダグバ・ゼバたちだったが、

電王ソードFと7人のRXによる連携技により見事倒す事ができた!

(ナレーション:政宗一成)



BLACK「うわっ!?」


グランザイラス「BLACK!お前は全ての始まり!お前さえ死ぬばクライシス皇帝はお喜びになる!」


ジャーク「えぇぃっ!役立たずの怪人どもはほとんどが倒されてしまったわい!
グランザイラスよ、こうなればなんとしてもBLACKを倒すのだ!!」


BLACK「くっ…!僕は死ぬわけには行かない…僕が死ねば未来は絶望の世界になる…」


グランザイラスの圧倒的な力に追い込まれるBLACK。

本来の時間軸においてもグランザイラスはRXの必殺武器であるリボルケインを防ぎ、

バイオライダーの捨て身による攻撃でやっと倒せた相手である。

そんな強敵を初めて変身して戦うBLACKでは相手になるはずがなかった…

(ナレーション:政宗一成)



電王ライナーF「デンカメンチョップ!」


グランザイラス「ムッ!電王か!?」


BLACK「電王、助かったぞ!」


電王ライナーF「BLACK、あいつを倒すには強力な必殺技を出さないと!」


BLACK「だがヤツの身体は頑丈だ。僕の力では砕く事は…」


駅長「それではこれをお使いくださ~い。」


BLACK「これは…!?」


ターミナルの駅長がBLACKにある物を渡す。それは一本の剣であった!

(ナレーション:政宗一成)



駅長「ターミナルは未来の分岐点を管理する場所ですからねぇ。
そこである方があなたにこれを渡すようにと頼まれていたのですよ♪
なんでもその剣はサタンサーベルというらしいですよ?」


BLACK「サタンサーベル…僕にこの剣を渡すように…って一体誰が?」


電王ライナーF「BLACK、それよりも今はグランザイラスを倒さないと!」


グランザイラス「くだらん!剣一本得たところでこの俺に適うわけがなかろう!」


グランザイラスはBLACKと電王ライナーFを倒すために身体を火の玉に変化させて突っ込んでくる!

だが…!

(ナレーション:政宗一成)



((ガキィンッ!))


グランザイラス「ナニィッ!?」


BLACK「このサタンサーベル…グランザイラスの攻撃を弾いたぞ!」


電王ライナーF「今だ、BLACK!力を合わせて!!」


((ドドドドドドッ!))


グランザイラス「こ…これは!?」


BLACK&電王ライナーF「「ライダー電車斬り!!」」


グランライラス「ギャァァァァァァッ!?」


BLACKのサタンサーベルと電王ライナーFのデンカメンソードによる斬撃が決まった!

この二大ライダーの必殺技の前にはグランザイラスの頑丈な装甲も一撃で斬られた!!

(ナレーション:政宗一成)



ジャーク「あぁぁ…グランザイラスが…怪人軍団が…」


ボスガン「19人のRXたちとBLACK、それに電王どもに倒されてしまった…」


ガテゾーン「こうなれば俺たちが行くしか!」


ゲドリアン「あいつらでさえ歯が立たなかったのに我らだけでどうにかなるわけが…」


マリバロン「いけない!怪人たちを倒したライダーどもがこっちに向かってきたわ!?」


RX(1988~2007)「「そこまでだクライシス!」」


BLACK「とうとう追い詰めたぞ!」


電王ソードF「おいテメェら!怪人たちは全て倒したぜ!」


電王ロッドF「あとはお前たちだけだね。」


電王ロッドF「この期に及んで自分らだけ逃げる気やないやろうな?」


電王ガンF「お前たちも倒すけどいいよね?答えは聞いてないけど!」


電王ライナーF「みんな…とりあえず落ち着いて…」


25人の仮面ライダーたちに囲まれるジャーク将軍と四隊長たち。

だが…その時!?

(ナレーション:政宗一成)



クライシス皇帝「まだだ、まだ終わってはいない!」


RX(1990)「こいつは…クライシス皇帝!?」


電王ソードF「あいつがクライシスの親玉か!ぶっ倒してやらぁっ!」


電王ライナーF「待ってモモタロス!何か様子がおかしいよ?」


ジャーク「オォッ!我らクライシス帝国の偉大なるクライシス皇帝陛下!
どうかこのライダーどもを倒すために我らに今一度力をお貸しくだされ!!」


クライシス皇帝「よかろうジャーク、ではお前たちに最後のチャンスを与えよう!」


そう言うとクライシス皇帝は先程RXに倒されたブラックシャドーイマジンの残骸を集めた。

そしてクライシス皇帝はその残骸に力を送り込む。すると何やら変化が起こった!

(ナレーション:政宗一成)




((ズ ズ ズ ズ ズ ズ ))



電王ソードF「おい…これってちょっとやばいんじゃねえか?」


電王ロッドF「珍しく意見が合うね先輩。僕も同感!」


BLACK「何だ?あいつらは一体何をする気なんだ!?」


クライシス皇帝「よし、我が配下の者たちよ!
お前たちはこのブラックシャドーイマジンに吸収されるのだ!」


ジャーク「そんな…皇帝陛下!?」


マリバロン「何と無慈悲なお言葉!」


ボスガン「今一度お考え直しください!」


ガテゾーン「それはあんまりな仕打ちです!」


ゲドリアン「どうかお慈悲をー!」


クライシス皇帝「黙れ!余の部下に臆病者は要らぬ!」


((ズォォォォォッ!))


「「「「「ウギャァァァァァァァァッ!!???」」」」」


なんという事であろうか!

クライシス皇帝はブラックシャドーイマジンの残骸にジャーク将軍と四隊長たちを吸収させた。

そしてその残骸からある巨大な怪物が生まれる!その名は…

(ナレーション:政宗一成)



クライシスギガンテス「「ガァァァァァッ!!」」


電王ソードF「やっぱりあいつ…暴走しやがったか!」


電王ガンF「けどいつものギガンテスよりも大きいよ!?」


RX(2007)「恐らくジャーク将軍たちを吸収した事により、
通常のギガンテスよりはるかに凶暴な変化を促してしまったんだ…!」


電王アックスF「このままじゃまともに勝負できへんで!」


電王ライナーF「こうなったらデンライナーを呼ぼう!」


突如出現したクライシスギガンテス!

これに立ち向かうべく電王もデンライナーに乗り込み応戦する!

(ナレーション:政宗一成)



電王ライナーF「この!」


((ドシュッ!)) ((ドシュッ!))


クライシスギガンテス「「グォォォッ!」」


電王ソードF「クソッ!こっちの攻撃を喰らっても効きやしねえ…!?」


電王ロッドF「まさに蟻と像みたいな力の差だね…」


クライシスギガンテス「「ガァァァッ!」」


電王アックスF「あかん!あいつ突っ込んでくるで!」


電王ガンF「やられちゃうよ!?」


((ドガァァァァァッ!))


「「うわぁぁぁぁぁぁっ!?」」


クライシスギガンテスの圧倒的な力の前に防戦一方のデンライナー…

このままクライシスギガンテスが勝利し世界はまたもやあの絶望の未来に陥るのか…?

まさに絶体絶命。この場にいる誰もがそう思った…


だがその時、再び不思議な事が起こった!!


(ナレーション:政宗一成)



((ブロロロロッ!))


電王ソードF「あん?何かやってくるぞ?」


電王ロッドF「あれは…赤い車?」


電王アックスF「それにバイクもたくさん来とるで!」


電王ガンF「あれってまさか!」


電王ライナーF「間違いないよ!あれは光太郎さん!RXたちだ!!」


なんとそこに現れたのは赤い装甲車ライドロンと、

それにバトルホッパー、アクロバッター、ロボイザー、マックジャバーを駆るRXたちであった!

(ナレーション:政宗一成)



RX(2007)「電王!待たせたな!」


ロボライダー(1993)「俺たちにもスーパーマシンがある!」


バイオライダー(2002)「キミたちのデンライナーに決して遅れは取らないぞ!」


BLACK「バトルホッパー、僕の相棒よ!未来の仮面ライダーを助けてやってくれ!」


電王ソードF「おいおい…ライダーが車に乗ってるけどいいのかよ?」


電王ライナーF「僕たちも電車に乗っているしあんまり人の事は言えないよ…」


電王ロッドF「それにあと7年くらいしたら普通に車乗るライダーくらい現れると思うよ?」


電王アックスF「カメの字…あんまり具体的な事言うたらあかんで…」


電王ガンF「面白ければバイクでも車でもなんでもいいよ~♪」


RXたちのスーパーマシンが戦場を駆け抜ける!

そしてデンライナーもまた再起動しクライシスギガンテス相手に真っ向から挑んだ!!

(ナレーション:政宗一成)



BLACK「よし、全マシンでヤツに突進するぞ!」


電王ソードF「行くぜ!お前ら!!」


RX(1988~2007)「「クライシスギガンテスよ、見るがいい!
これが仮面ライダーBLACK、そしてRXの20年の時の歩みだ!!」」


クライシスギガンテス「「ギャギャ…!?」」


「「「ライダー!BLACK!RX!電王!ブレイク――――ッ!!」」」


クライシスギガンテス「「ウギャギャ―――――ッ!?」」


電王アックスF「やったで!全マシンで総攻撃大成功や!!」


電王ロッドF「気の所為かな…たぶんあと4年後に同じ事やる気がするんだけど…?」


この場にいる仮面ライダーたちの全マシンによる、

ライダーBLACK!RX!電王ブレイクでクライシスギガンテスは撃破された!

残るはクライシス皇帝唯一人だ!!

(ナレーション:政宗一成)



クライシス皇帝「おのれライダーどもめ!こうなれば次元の彼方へ逃げるしかない!」


BLACK「待て!逃がすものか!」


RX(1988~2007)「「そうだ、クライシス皇帝!お前だけは絶対に許さん!!」」


電王ライナーF「みんな!最後行くよ!」


電王ソードF「オゥッ!ライダーの最後の必殺技といったらアレっきゃねえよな!」


電王ロッドF「そうだね、それじゃあ僕らも行きますか!」


電王アックスF「行くで!」


電王ガンF「ライダーキックだ!」



「「「トゥッ!ライダ―――ッ!キ――――ック!!」」」



((ドガァァァァッ!!))


クライシス皇帝「グワァァァァァッ!?余は偉大なるクライシス皇帝だぞ…
その余がこんな…過去の世界で人知れず死ぬというのか!?
おのれ…RXゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!!!!!!!!!!!!!」


仮面ライダーBLACK、RX、電王、25人のライダーキックが一斉に決まり、

クライシス皇帝はこの過去の世界で倒された。

これにより改変された未来の世界の怪人たちは全て消滅し、一連の騒動は全て解決された。

(ナレーション:政宗一成)




((プァァァァァッ!))



駅長「では、ごきげんよう~♪」


良太郎「ターミナルが去っていく。
駅長が色んな時代から集めた光太郎さんたちを元の時代に帰していくんだ。」


光太郎「ありがとう未来の僕。さて…これから大変だな。」


戦いは終わった。

未来の光太郎たちは一足先にターミナルの駅長によって元の時代へ帰還する事になった。

残った良太郎も元の時代へ戻ろうとするのだが…

(ナレーション:政宗一成)



光太郎「良太郎くん、この剣を元の持ち主に返しておいてくれないか。」


良太郎「これサタンサーベルですよね。いいんですか?これはあなたが持っていた方が…」


光太郎「いいんだ。
これは僕じゃなくて本来持つべき者がいるとなんとなくだがそう感じるんだ。
それと持ち主にちゃんとお礼を言っておいてくれ。
この剣が無ければたぶんグランザイラスには勝てなかったはずだからね。」


良太郎「わかりました。ちゃんと返しておきます。それじゃあ僕たちは未来に帰ります。」


使命を果たした良太郎もまた未来に帰る。

過去の世界に長時間いればそれだけで時の運行に悪影響を及ぼすからだ。

だが良太郎は…

(ナレーション:政宗一成)



良太郎「けど本当にこのまま帰ってもいいんでしょうか?まだゴルゴムは健在です。
光太郎さん、あなたはこれから一人でゴルゴムを倒さなくちゃいけない。
それなら僕も残って…!」


光太郎「いや、これは僕の戦いだ。ゴルゴムとの戦いは僕に課せられた運命だ。
キミにも自分の時代に戻って倒さなくちゃいけない敵がいるはず、そうだろう?」


良太郎「わかりました。
光太郎さん、この戦いの記憶は特異点でないあなたは覚えていないと思います。
けど僕は今回の事を絶対に忘れません!
だから…光太郎さん…さよならは言いませんよ。」


光太郎「あぁ、未来で会おう!」


良太郎「はい、また未来で!」


そして良太郎もデンライナーに乗り込み1987年10月4日の時代から去った。

だが良太郎が去ったと同時に光太郎の前にある怪人たちが姿を現した!

(ナレーション:政宗一成)



「「シャァァァァッ!」」


光太郎「お前たち…ゴルゴム怪人か!?」


クモ怪人「そうだ!俺たちはゴルゴムのクモ怪人!
世紀王ブラックサン、大神官さまたちのご命令だ!大人しくゴルゴムに帰れ!!」


光太郎「いいや、俺はゴルゴムに帰る気はない!
そして俺はもう世紀王ブラックサンでもない!そうだ…俺は…俺は!!」


光太郎「変…んん…身!!」


BLACK「「仮面ライダーBLACK!!」」


クモ怪人たちの前で南光太郎は仮面ライダーBLACKに変身。

こうして仮面ライダーBLACKの長い戦いが始まった!!

そして過去から未来へ時代は繋がっていく…

(ナレーション:政宗一成)



<2007年10月4日>


~墓地~


モモタロス(ようやく元の時代に戻ってこれたぜ。)


キンタロス(俺たちの世界や!懐かしの我が家に帰ってきた気がするで!)


リュウタロス(けど全部元に戻ったから僕たちまた砂だよ。
やっぱりさっきの身体のままがよかったかも~。)


良太郎「ハハ、それよりも光太郎さんはどこだろう?」


ウラタロス(ねぇ、あそこにいるの光太郎じゃない?)


モモタロス(本当だ!けどもう一人誰かいるぞ?)


現在へ帰還した良太郎たち。

だが墓地では秋月総一郎之墓の前で光太郎の他にもう一人ある人物が立っていた。

それは…

(ナレーション:政宗一成)



シャドームーン「ほぅ、帰ってきたか。」


良太郎「光太郎さん、その人は?」


光太郎「あぁ、彼はシャドームーン。本当の名は秋月信彦。俺の親友さ。」


モモタロス(こいつがあの信彦!?)


ウラタロス(気のせいか声がキンちゃんに似てるね!)


キンタロス(そうか?全然似とらんで?)


墓の前に居たのはかつての暗黒結社ゴルゴムの世紀王シャドームーン。

そのシャドームーンが何故ここにいるのか?

(ナレーション:政宗一成)



シャドームーン「サタンサーベルを返してもらおうとここに来たまでだ。
サタンサーベルは俺がターミナルの駅長に貸したものだからな。」


良太郎「そうか、これは未来の信彦さんが持っていたモノなんだ!」


光太郎「信彦、まさかお前にまで助けられるとはな。」


シャドームーン「勘違いするな。お前を倒すのはこの俺だ!
他のヤツらに倒されるのを黙って見ているわけにはいかなかっただけだ。フンッ!」


モモタロス(何だあいつ?素直じゃねえな?)


ウラタロス(男のツンデレっていまいち萌えないよね…)


良太郎「みんな黙ってて!」


シャドームーンにサタンサーベルを返す良太郎。

だがサタンサーベルを握ったと同時にシャドームーンは敵意を露にする!

(ナレーション:政宗一成)



((ジャキッ!))


シャドームーン「今、ここで決着をつけるか!」


良太郎「信彦さん!?」


モモタロス(おい!何してんだ!)


光太郎「いや、やめよう。義父さんの墓の前だ。
それに今日は義父さんの命日、そんな日に無粋な事はしたくはない…」


シャドームーン「フンッ、まあいいだろう。勝負は次の機会にお預けだな。」


リュウタロス(あれ?やめちゃうの?つまんないな~!)


ウラタロス(コラリュウタ!煽らないの!)


剣を納めこの場を去ろうとするシャドームーン。

だがそんな去り行くシャドームーンを光太郎は引き止めようとする!

(ナレーション:政宗一成)



光太郎「信彦!ゴルゴムは既に滅んだ!それなのに俺たちが戦う事に何の意味がある!?」


シャドームーン「意味だと?俺たちは生まれた時から互いに戦う運命だったのだ!
ゴルゴムや世紀王など最早関係ない!これこそが俺たちの運命だ!!」


光太郎「そんな…」


良太郎「だったら…そんな運命に立ち向かえばいい…」


シャドームーン「なんだと?」


良太郎「別の未来のあなたはこう言っていた。
『運命は自分の手で変えてみせる!』と、そんな戦うだけの運命なんて変えてしまえばいいんだ。」


光太郎「良太郎くん…そうだ!信彦、俺たちの運命は俺たち自身が切り開くものだ!
俺はお前と戦う運命なんて断じて受け入れる気はない。
いつの日かお前とわかり合える日が来ると必ず信じている!」


シャドームーン「フンッ、勝手にするがいい。」


そしてシャドームーンは何処かへと去って行く。

残された光太郎と良太郎は墓の前で秋月の墓を見つめていた。

(ナレーション:政宗一成)



良太郎「光太郎さん、ゴメンなさい。
結局あなたの未来を変えるどころかこんな迷惑をかけてしまって…」


光太郎「いや、謝るのは俺の方だ。
イマジンに付け入る隙を作ってしまいこんな大惨事になってしまったからな…
長い戦いで俺の心は疲れていたんだ。」


良太郎「疲れていたってどういう事ですか?」


光太郎「暗黒結社ゴルゴム、クライシス帝国を倒しても戦いは終わらなかった。
その後も財団、ネオ生命体、フォッグ、それにグロンギやアンノウン…
ミラーワールドのモンスター、オルフェノク、アンデッド、魔化魍、ワームと…
新たに現れたライダーたちと共に次々に現れる怪人たちと戦っていた。
そんな戦いを回避するには全てをやり直せればいいとふと思ったのが原因だったんだろうな…」


良太郎「そんな事…ないと思いますよ…光太郎さんだってライダーの前に一人の人間です。
過去を思い返す事だってあるはずです。
これはある人の受け売りですけど…過去が希望をくれるんですから!」


光太郎「過去が希望をくれるか。まさにその通りだな!
確かに俺の過去は戦いの日々だったがその過去がなければ今の俺やこの平和な未来はなかった。」


良太郎「それにあなたが戦った過去がみんなの未来を繋げてくれた。ありがとう光太郎さん。」


光太郎は戦いの日々を振り返っていた。

確かに過酷な戦いであった。

だがそれ以上に掛け替えのない人々を守ってこれた。

その戦いがこうして人々の未来を繋げてくれた。

光太郎と良太郎、時の流れが二人の仮面ライダーの絆を強く結びつけたのだ!

(ナレーション:政宗一成)



リュウタロス(ねぇ、話終わった?早くお姉ちゃん見つけて帰ろうよ!)


良太郎「あ、そうだった!姉さんを探さなきゃ!」


ウラタロス(でも愛理さんここにはいないね?)


モモタロス(まさかまたどこかの悪の組織に連れ去られたわけじゃねえよな?)


光太郎「いや、たぶんキミのお姉さんは家にいるんじゃないかな…」


良太郎「え…?」


何やら気まずい顔になる光太郎、疑問に思いながらも光太郎の言う通り家に戻る事に…

(ナレーション:政宗一成)



~ミルクディッパー~


良太郎「姉さん!大丈夫!?」


愛理「あら、良ちゃん。」


コハナ「良太郎遅いわよ!どこにいたの?」


ナオミ「そうですよ!心配して私たちも来ちゃいましたよ!」


侑斗「まったく、お前はドジなんだからしっかりしろよな!」


デネブ「コラ侑斗!友達にそんな言葉を言っちゃダメだ!」


ジーク「家臣ども、主人よりも遅れるとは何事か!弛んどるぞ!」


良太郎「よかった、元通りだ。」


キンタロス(ナオミもハナもおるしな!)


ウラタロス(ついでに桜井侑斗におデブちゃんもいるし。)


モモタロス(つーか何で鳥野郎までいるんだよ?)


リュウタロス(よかった!お姉ちゃん無事だ~!
あれ?お姉ちゃんと一緒にお店のカウンターにいる人たち誰だろ?)


良太郎「え…?」


ミルクディッパーに戻ってきた良太郎。

そこには確かにいつもの仲間たちがいる平和な光景があった。

しかしその中にただひとつだけ、いつもと違う光景が…それは…

(ナレーション:政宗一成)



真一「そんなに慌ててどうしたんだ良太郎?」


加世子「またどこかで不幸な目に合ったの?あなたはドジなんだから気を付けないと!」


良太郎「父さん…それに…母さん…?そんな…どうして二人が!?」


モモタロス(おい…確か良太郎の父ちゃんと母ちゃんって…)


ウラタロス(あぁ、間違いないよ!二人ともクライシス帝国の所為で死んだって!)


キンタロス(けどここに二人ともおるで!それも幽霊とかそんなんやない!)


リュウタロス(これって一体どうなってんの!?)


光太郎「…」


なんと愛理と共にカウンターに居たのは過去に死んだはずの良太郎の両親であった!

これは一体どういう事なのか!?

(ナレーション:政宗一成)



オーナー「光太郎さん、あなたひょっとして…」


光太郎「はい、どうやら俺が過去を変えたみたいですね。」


良太郎「え?え!?オーナーどういう事ですか!?」


モモタロス(つーか…オーナーまた突然出てきやがるし…)


オーナー「さぁ、まあキミたちに倣うなら運命に立ち向かった結果という事でしょうかねぇ。」


光太郎「まあいいじゃないか良太郎くん!ほら、みんな待っているぞ!」


良太郎「は…はい。まだちょっとよくわかんないけど…みんな…ただいま!!」


「「「お帰り、良太郎!」」」


こうして無事に未来に戻った良太郎とモモタロスたち!

自らの運命に立ち向かった戦士たちの物語はこれにて終わる。

過去を守り現代に繋げた仮面ライダーBLACKRX!

そして新たな未来を守る仮面ライダー電王!

二人の仮面ライダーがいなければこの平和な未来は手に入らなかっただろう。

ありがとう電王!ありがとうRX!

これからも彼らの戦いは続く!!

(ナレーション:政宗一成)


~終わり~



~エピローグ~


<1989年>


チャップA「ウギャッ!?」


チャップB「ギャギャー!?」


RX「クライシスの怪人どもめ!この親子に手を出す事は俺が許さん!!」


真一「ありがとうございます。助かりました!」


加世子「本当に、なんとお礼を言っていいか…」


良太郎「ありがとうかめんライダー!」


愛理「まるで私たちがここで襲われるのをわかっていたみたい!」


RX「あれから2年、未来からやってきた良太郎くんが言っていた通りになったか。
事前に良太郎くんから聞いていたから家族全員助けられてよかった。」


過去の光太郎が良太郎と別れてから2年後の1989年。

クライシス帝国との戦いの最中、RXはある親子を救い出す。

それは野上一家であった!

何故特異点でもない光太郎があの戦いの記憶を持ち続けていたのか?

それは恐らくキングストーンによる奇跡なのかもしれない…

(ナレーション:政宗一成)



良太郎「ありがとうライダー!
ぼくもおおきくなったらライダーみたくみんなをたすけられるひとになりたいな!」


愛理「何言ってるの!良太郎は泣き虫だから強くなれるわけないじゃない!」


RX「いいや、そんな事はないよ。良太郎くん、キミは将来俺を助けてくれる強い男になる!
良太郎くん、キミの今は俺が守る。だからみんなの未来はキミが守ってくれ!!」


良太郎「みらいを…?よくわかんないけど…うん!ぼくがみんなのみらいをまもる!」


RX「あぁ、約束だぞ!未来の…仮面ライダー…電王!!」


それは新たに刻まれた過去の記憶。

幼き日の良太郎を新たな仮面ライダーと認めたRX。

人々の時を守るため彼らは戦う!

頑張れ!仮面ライダーBLACKRX!そして仮面ライダー電王!!

(ナレーション:政宗一成)


南光太郎vs仮面ライダー電王【完】

これにて完結です。

本当はもっと手短に終わらせるつもりでしたがまさか前作よりも壮大な話になるとは思わなかった…

今回変則的に光太郎ではなく良太郎を主役にしたのは…まあイマジンたちの絡みもあるし主役として扱い易いからと。

ちなみに電王はTV本編37話~38話あたりに該当します。

まあオチは…SSだし大目に見てほしいわけで…

リ・イマジの世界とでも思って頂ければ幸いです。

最後にちょっと訂正しておきたい箇所があるので

>>50

>>123

こちらを訂正します



ブラックシャドーイマジン「俺の名はブラックシャドーイマジン!
南光太郎、お前の望みを言え。どんな望みも叶えてやる。お前が払う代償はたった一つ…」


モモタロス(ブラックシャドーだぁ?ちょっとカッコいい名前じゃねーか!?)


ウラタロス(僕たちの名前なんか桃太郎や浦島太郎のパクリだからね…)


キンタロス(けど姿はバッタのバケモンでしかも白黒やで!)


リュウタロス(まるでパンダさんみたい!)


良太郎「それよりも…光太郎さん!絶対に契約しないで!?」


光太郎「あぁ…だがしかし…こいつのこの姿は…」


ブラックシャドーイマジン「そうか、お前の願いはわかった…」


((シュゥゥゥゥッ!))


光太郎「な…何だこれは!?」


良太郎「光太郎さんの身体にゲートが!」


ブラックシャドーイマジン「ハァッ!」


なんと光太郎の身体から過去へと繋がるゲートが出現!

ブラックシャドーイマジンはそのまま過去へと飛んでしまった!

(ナレーション:政宗一成)



ン・ダグバ・ゼバ「アハハハ!」


ジャーク「ン・ダグバ・ゼバ率いる古代の戦闘集団グロンギ!」


水のエル「ハァァァッ!」


ジャーク「水のエルが率いるアンノウン!」


ハイドラグーン「シャァァァァッ!」


ジャーク「ミラーモンスターたちよ!」


アークオルフェノク「ウゥゥッ!」


ジャーク「アークオルフェノクが率いる人の進化形態オルフェノクよ!」


ティターン「フフフ!」


ジャーク「ティターン率いる現代に蘇りしアンデッドたちよ!」


オロチ「ガァァァッ!」


ジャーク「オロチ率いる魔化魍よ!」


カッシスワーム「オォォォォッ!」


ジャーク「カッシスワームが率いる宇宙生命体ワームたち!
聞け、我らクライシス帝国に忠誠を誓う悪の怪人たちよ!
我らが偉大なる皇帝陛下への忠誠の証として電王を見事討伐するのだ!!」



「「「オォォォォォォォッ!!」」」



なんとそこに現れたのは本来なら仮面ライダークウガ~カブトに倒されたはずの、

悪の組織の怪人たちの姿があった!?

そしてジャーク将軍はこの怪人たちに電王討伐の命令を下した!!

(ナレーション:政宗一成)

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