気分転換にお題3つで安価SS(22)

↓3つで安価書く
書くのは朝ぐらいになるかも
連続安価でもOK

了解、書きだめ始めます

地の文のような何かがつきます。
ご注意を。

   虐待を10か月続けている。

   ネット上の話だ。


 朝の6時。

 寝ぼけ眼をこすって起床する。

 そのまま、洗面所へ行き顔を洗って軽く髪を整える。

 そして台所へ。お湯を沸かすためにポットのスイッチをオンにする。

 これが一番大事なので、忘れないようにする。

 再び洗面所に戻る。

 まずはタオル類を洗濯機に入れて、洗剤を調整してスイッチオン。

 ゴウン、っと洗濯機のドラムがまわる。


 台所に戻って、軽く野菜を切ってサラダを準備した。

 そして、湧いたお湯でコーンスープを飲んでほっと一息つく。

 このひと時がたまらない。

 6時30分ごろ。

 息子が起きてくる。

母「おはよ」

息子「ああ、おはよう」

母「顔洗ってきなさいな」

息子「はーい」

 寝ぼけて素直な息子は私の言うことに従う。

 ……寝ぼけていなくてもたぶん従うのだが。

 その間に、ウィンナーを焼いて準備する。ご飯もよそってやる。

 テーブルには朝食が並んだ。

息子「いただきます」

 もっしゃもしゃと食べ始めた。

息子「ごちそうさまでした」

 朝食を食べ終えてもなお眠たげな息子は、部屋に戻ってパジャマから着替えの準備をする。

 まったくもってできた息子だ。

父「ふわあ……おはよう」

 旦那も起きて来たらしい。ただ、息子と違って髪が爆発している。

母「あ、おはよう。髪、すごいことになってるけど大丈夫?」

父「うそっ、ハゲた?」

 父は頭をさする。ちなみに髪はフサフサである。

母「ハゲてない、ハゲてない」 

父「そっかー、よかった」

 旦那とのこのやり取りは時々やる。私の旦那様はイチャつきたいがために、おどけてみせるのだ。

 本当にしょうがない人だ。


 そんな中年を私はニヤニヤしながらみる。

母「まあ、寝癖なおしてきなさいな」

父「あいよ」

 旦那は軽く返事して洗面所へ向かう。

 ちょっとして、廊下から話声がする。


息子「うわ、父さんどうしたのその頭!」

父「えっ、やっぱりハゲてる?」

息子「うん」

父「ええ!?」

 ドタドタと洗面所へ向かう音。

 どうやらうちの家長殿はまた息子にからかわれたようだ。

息子「それじゃ、いってきます」

母「行ってらっしゃい」

 そんな父親を尻目に息子はしれっと逃亡した。

 スーツを着ながら、旦那様はニヤニヤと文句を言う。

父「あの生意気息子め、今晩とっちめてやらぁ」

 そんな子供じみた様子に思わず吹き出してしまう。

 息子も中学生なのにこうしたやりとりをしているあたり、息子は旦那に似たのだろう。

 そんなことを考えながらニヨニヨと笑う私に気づいたのか、旦那は文句を言う

父「ああ、笑うなって」

 そう言っている旦那もクスクスと笑っている

母「まあ、ほどほどにね」 

父「わかってるわかってる」


父「それじゃあ行ってきます」

母「行ってらっしゃい。……無理はしないでね?」

父「あいよー、愛してるよー」

母「はいはい」

父「あっ、ひどいw」

 そんな風におどけながら出勤する旦那を見送る。


 旦那はおどけていたものの、連日の勤務で疲れていたようだ。

 顔に疲れが浮かんでいたし、何より寝癖がひどかった。

 夕食は旦那の好物にしよう。



 素直で成績優秀な息子。

 家庭に理解があってお茶目な夫。

 ああ、私ってなんて幸せなんだろう!

母「はぁ……」

 思わずため息をついてしまう。



 幸せに浸って出た溜め息ではない。

 不安から出た溜め息だ。

◇今はこれまで。出かけてきます◇

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom