男「またこの世界か....」(27)

男「嫌になってくるぜ....」

僕はため息混じりに呟く。

最近同じ夢ばかり見る。嫌、もしかしたらその夢の方が現実かもしれない。現実と全く変わらない風景、全く同じ僕の部屋、他にも色々あるがどうやらこの夢は、現実とリンクしているみたいだ。

男「にしても、誰か居ないかな」

ここ数日この夢を見るが誰とも合っていない

男「とりあえず歩くか....にしても、なんでこんな夢見んだろ?」テクテク

男(考えても見れば、何故こんな夢を見るのか分からない...しかもこんなにリアルな夢を)

そんな事を考え歩いていると学校に来てしまった

男「学校か...夢でも誰か居ないかな...とりあえず入ってみるか...」テクテク

男「とりあえず...あれを取りに行くか」テクテク

男「鍵は.....掛かってないか」ガチャ

人がいると騒がしい教室だが、やはり人は居ないらしく静まり返っている

男「やっぱりあったや....」

そう言うと、僕は現実で自分の机の置いておいた金属バットを手に取る

男「この夢が、現実と繋がってて良かったや。もし何かあったら嫌だしな...」

僕が教室から出た時、誰かが階段を上ってくる音がした

男「誰か居るのか!」

僕の声を聞いたらしい誰かはゆっくりとこちらへ近づいてくるようだ

男「そうか...やっぱり誰か居たんだな」

これが夢でも誰かが居るのは精神的に少し楽になるなんせ、ずっと一人だったのだから...

男「にしても遅いなぁ階段からここまでそんなに遠くないはずなのに...けど誰か歩いてくる気配はするのに」

男「何故か分からないけど、嫌な予感がする...教室に隠れて様子を見よう」バタン

教室に隠れてしばらくすると誰かが教室の前を通って行くのが見える

男(ここで声を出したから教室に入ってくるよな..ちょっと廊下を見てみるか)チラッ

そいつの姿を見て、僕は声を思わず声を出しそうになった。そいつは、確かに人の形をしている。だがそいつは、そいつの全身は...血を頭からかぶった様な赤色をしていたのだ。

男(おいおいおい、なんだよアイツは!明らかに人じゃねぇ!)

叫びそうになりながらも、必死に声を押し殺し、そいつが通り過ぎるのをひたすら待った。がしかし、

ガチャ

男(!)

しかし、そいつは教室に入ってこない。どうやら隣の教室に行ったのだろう。

男(そういえばアイツ、隣のクラスの委員長さんって人に似てたな)

そんな事を考えていると、ふと思い出した。

男(いつもなら、いい加減目が覚めても良いのに...)

いつもならば、そろそろ夢から覚めて、現実に戻れるのに、今日は何故かおかしい。

男(まあ、いいか。そんな事より早くここから出ようっと)

音を立てず慎重に廊下を進んでいく。

男(にしてもアイツはなんだ?幽霊か?ゾンビか?何にせよあんま関わらないようにしよう)

ゆっくりと歩きながら考えていると

ガチャ

男「.....あ」

???「アアアァァァ.....」

その声はまるで、地獄の底から響くような声だった。そしてそいつはナイフを持ち、こちらへゆっくりとこちらへ歩いてくる。

男(や、ヤベェ!どうしよう。)

>>8 1 戦う
2逃げる

戦う

男(そ、そうだ!こっちは金属バットを持っているんだ!これなら!)

男「うぉぉぉーー!!!」ブンッ

???「アゥッ!」ドサリ

男(今の内に逃げる!)ダッ

運動場前

男「ひ、久しぶりだな。こんなに走ったのは」ゼェゼェ

男「にしても危なかった。バットが無かったら今頃死んでたや...」

男「アイツ...ここまで追ってこないよな...」チラッ

男「...ふぅ、追って来てないようだな」ホッ

男「人がいても、あんなのだったら御断りするなぁ」

再度周りを見回すがやはりアイツは来てないようだ

男「さてと、さっさとここから出るか」

そう思い、立ち上がった時

???「キャァァーー!!」

男「!」

男(またアイツか!いや...さっきとは違う声だったな、助けに行かないと!)ダッ

少女「だ、誰か助けて...」ガクガク

???「アアアァァ」ズルズル

男「やっぱりアイツか!おい!大丈夫か!今助ける!」ダッ

???「アァ?」クルッ

男「うぉぉぉーー!」ブンッ

???「アゥ」ドサリ

男「このっ!このっ!死ねぇ!」ゴシャア

???「アアアァァ.....」

男「はあ、はあ...大丈夫?」クルッ

少女「ありがとうございます...私、本当に怖くて...」

男「それより...君は?」

少女「私は少女ですあなたは?」

男「僕は男だ。よろしく...どうして君はこんな所に?」

少女「そ、そうでした!実は人がここにいると、情報があったのでここに来たんです。」

男「なに!他にも人が居るのか!」

少女「ひゃぁ!居ますよ。30人ぐらいですが」

男「そうか...じゃあそこに案内してくれるか?」

少女「もちろんです!付いてきて下さい!」

工場

少女「着きました!ここです!」

男「こんな所に居たのか...」

少女「リーダーさん!連れてきましたよ!」

リーダー「ご苦労様。君かな?私はここのリーダーだ。よろしく」

男「男だ、こちらこそ...所で貴方はこの現象について何か知らないか?」

リーダー「すまないがここにいる全員が同じ夢を見ている事しか分からない」

男「やはりか...所で時刻は分からないか?」

リーダー「持っている時計が現実と同じなら夜中だが...」

男「夢から覚めた奴はこの中にいるか?」

リーダー「居ないな。」

男「そうか...所で一つ聞きたいんだが、何故こんな所に?」

リーダー「ああ...実は、化け物みたいな奴に襲われてな...」

男「それって、全身が真っ赤な奴か?」

リーダー「まさか、遭遇したのか!」

男「ついさっきな。少女が襲われてたから倒したが」

少女「男さんの言ってることは本当です!私を助けてくれました!」

リーダー「そうか、礼を言わせてもらう。ありがとう」

男「当然の事をしたまでだ。」

リーダー「君の意見を聞かせてくれないか?この夢から出られるかどうか」

男「俺は...出られると思うよ。多分...」

リーダー「私も同感だ。しかし、どうやら私は、この状況を楽しんでいるようだ。まるで、ゲームのようだと」クスッ

男「そう言われるとそうだな。俺もこんな感じの事を想像した頃があったしな」

リーダー「やっぱりか!いやぁ、一回はそういう事をやっちゃうよな!どうやら君とは、気が合うようだな」

男「そのようだな」ニコッ

リーダー「所で今から他に人が居ないか探索をするのだが、男君も付いてくるかな?」

男「ああ、付いて行かせてもらうよ。」

リーダー「そこでだが、二手に分かれて探索をするのだがどうする?」

>>18
1.リーダーと同じグループ
2リーダーとは、別のグループ

少女にどちらに行くのか聞いてそのグループに

ダメなら1で

男「なぁ、少女はどっちのグループに入ったんだ?」

少女「私はリーダーと同じグループですよ。男さんはどっちのグループに入るんですか?」

男「...じゃあ俺もリーダーと同じグループに入るよ。」

少女「そうですか。じゃあまた守って下さいね。」ニコッ

男「もちろんだとも。」

リーダー「そろそろ出発するぞー!」

少女「じゃあ行きましょう。男さん」

男「ああ」

リーダー「全員集まったか...いいか、よく聞け。今から探索を開始するが、一つ気をつけて、ほしい事がある。...あの化け物に会えばすぐに逃げてもらいたい。知ってる者もいると思うが前回遭遇した時に数人殺された。」

男「そうだったのか...」

リーダー「もう犠牲者は出したくない。だから奴に出会ったらすぐに逃げろ。以上だ。」

リーダー「では、今から探索を開始する。二時間後にここに集合だ!」

リーダー「俺たちのグループは、町の東側を探索する。地図を見たところこっちで人が居そうな所は、病院と、住宅街ぐらいだ。だから、二手に分かれたい所なんだが、地図が一つしかない。誰かこの町に詳しい奴はいるか?」

男「俺はこの町出身だから、大丈夫だ。俺がどちらかに行くよ。」

少女「待って下さい!男さんがそうするなら私!男さんに付いて行きます!」

男「でも...少女ちゃんは、リーダーの方に付いて行きなよ。大人数だから、何かあっても大丈夫だと思うし。」

少女「嫌です!私は男さんに付いて行きたいんです!」

男(困ったな...)

リーダー「まあ良いんじゃないか。少女ちゃんの言う事を聞いてあげな。」

男「いや、でも...」

リーダー「なら、リーダー命令だ!少女ちゃんを連れて行け!」

少女「リーダー命令ですからね!

男「ああもう、仕方ないな。連れて行くよ。ついて来い。」

少女「やった~!」

男「じゃあ俺は、住宅街の方に行って来ます。じゃあ行くぞ、少女」

少女「はーい」

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