肇「Pさん、お疲れじゃないですか?」 (51)

P「……肇か。どうした?」

肇「いえ……。なんだか疲れた顔をしているように見えたので」

P「ん。まあ、そうかもな。でも今が一番大事な時期だ」

肇「それで体を壊されては元も子もありませんよ?」

P「まあ、とりあえずもう少しやってから休むことにするよ」

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肇「ダメですよ」

P「……なんだ、今日は珍しく強情じゃあないか」

肇「それだけ心配なんです。さあ、ソファーに行くだけでもいいですから」

P「……あいよ」

ポスン

P「……さ、これでいいか?」

肇「もう、もっとリラックスしないと。ほら、深呼吸しましょう」

P「深呼吸?」

肇「はい。それだけでも随分違うと思いますよ?」

P「ふうん」

肇「それに筋肉がよくほぐれますから。よくリラックスできると思います」

肇「私も作業の合間によくやっていて」

P「うん。まあ、大した時間もとらないしな」

肇「はい」ニコ

肇「そうですね……。こういう時って目に見える一点を見つめてやるといいんです」

肇「すうぅー…………はあぁー…………」

肇「こんな風に」

P「深呼吸なんかにもやり方があるんだなあ」

肇「はい。簡単にできていいですよね」

肇「では……息を、大きく吸ってー……」

P「スウゥー…………」

肇「吐いてー……」

P「ハアァー…………」

肇「どうです? 少しだけ、気持ちよくなってきたと思いませんか」

P「ん。肩の力は抜けてきたかもな」

肇「よかった」ニコ

肇「では、もう一度。吸ってー……」

P「スウゥー…………」

肇「吐いてー……」

P「ハアァー…………」

肇「吸ってー……」

P「スウゥー…………」

肇「吐いてー……」

P「ハアァー…………」

肇「目を閉じて、何かイメージしてみるといいかもしれませんね」

肇「温かいお風呂だったり……とろとろのシチューだったり……」

肇「温かくて、リラックスのできるような……」

P「……」

肇「吸ってー……」

P「スウゥー…………」

肇「吐いてー……」

P「ハアァー…………」

肇「吐くときには、ストレスを体から抜いてしまうように……」

肇「お仕事や、失敗のこと……」

肇「心の中の重たいものを吐き出すんです……」

P「…………」

肇「吸ってー……」

P「すうぅー…………」

肇「吐いて……」

P「はあぁー…………」

肇「……どうですか? なんだか、体も軽くなってきたような気がしませんか?」

肇「嫌なことと一緒に、体の力が抜けてきたんです……」

肇「吸ってー…………吐いてー…………」

P「すうぅー…………はあぁー…………」

肇「ほら、力が抜けてきています。吸ってー……」

P「すうぅー……」

肇「吐いてー……」

P「はあぁー……」

肇「どんどん抜けてきたようですね。ふふ、脳に酸素が回ってきたんですよ」

肇「吸ってー…………吐いてー……」

P「すうぅー…………はあぁー…………」

肇も「力も、嫌なことも。全部、吐き出してしまいましょう……」

肇「……そうですね、もう深呼吸は十分だと思います」

肇「あとは、自分の楽な呼吸でいいですよ」

P「ん……」

肇「せっかくですから、もっと体の力を抜いてしまいましょう」

肇「随分お疲れのようですし。もっと、気持ちよく……」

P「んー……」

肇「といっても、もうすっかり抜けきってるかもしれませんね」

肇「ふふ、始めから力なんて入ってなかったみたいです……」

肇「すぅっと……抜けているんじゃないですか……?」

P「……」

肇「太もも……足……つま先……」

肇「まるで……しぼんだ風船のようです……」

肇「ほら……肩も……腕も……指先まで……」

肇「すっかり、感覚も残らないくらいに……」

P「……」

肇「どうですか……? 腕の力、感じますか……?」

P「……」

肇「脚の力は、感じますか……?」

肇「ふふ……。ぼんやりとしか、感じられないのではないでしょうか……」

肇「きっと、とっても気持ちよくなってますね……」

肇「いつから、気持ちよかったのでしょうか……?」

肇「とても、自然なことなんでしょうね……」

P「……」

肇「私の勧めでリラックスして……気持ちよくなって……」

肇「ぼんやりとして……自然なことなんですね……」

肇「なんだか、眠くなってきたみたい……」

肇「いいですよね……。温かい日差しの下で、お昼寝なんかしてみたりして……」

肇「とても……幸せですよね……」

肇「そう、私と一緒に……。幸せですよね……」

P「……」

肇「……そういえば、なんだかいい香りがすると思いませんか……?」

肇「この間、教えてもらったんです……」

肇「なんだか素敵ですよね……。女の子の香りって感じ……」

P「……」

肇「きっと、たくさん吸われてしまいましたね。深呼吸もしたから……」

P「……」

肇「私の香り……『女の子』の香り……」

肇「ふふ、とても幸せな気持ちに、なれると思います……」

肇「Pさんも、幸せな気持ちですよね……?」

肇「ふわふわで……とても気持ちよくて……」

肇「私も、幸せです……」

肇「Pさんが幸せだと、私も幸せです……」

P「……」

肇「すっかり、リラックスして……」

肇「もう、眠ってしまいますか……?」

肇「意識がとろけて……何も考えられなくなって……真っ白で……」

肇「…………あれ? でも、眠れないみたいですね」

P「……」

肇「ちゃあんと、全部、抜ききってしまったら……よく眠れるかもしれません……」

肇「ふふ……その為には、体を少し動かせるようにしないといけませんね……」

肇「……三つ、数えましょう」

肇「そしたら……頭も、体も気持ち良いまま、目が覚めます……」

肇「少しくらい、意識が戻っても大丈夫……」

肇「すぐにまた、気持ちよくなりますから……」

肇「反動をつけるようなイメージで……」

肇「3……2……1……」

肇「ゼロ!」

ぱんっ!

P「……」ピク

肇「ほら、力が戻りました」

肇「でも……意識はふわふわしたまま……」

肇「力は戻るから……意識はふわふわしてますね……」

肇「ほら、力が戻ると……なんだか、お腹の下に湧き上がってきました……」

P「……」

肇「いっぱい、吸い込みましたもんね……」

肇「『女の子の』……」

肇「それも……男の人を夢中にさせる……『アイドルの』香り……」

肇「たくさん、鼻から吸い込みましたもんね……?」

肇「だから、どきどきして……」

肇「体が熱くなって……」

肇「えっちな気分になるのは……当然ですね」

肇「ほら、肌も敏感になって……」

P「……」ビク

肇「ほら、どんどん熱くなっていく……」

肇「どんどん敏感になっていく……」

肇「もう我慢できませんか……?」

肇「どきどきして……熱くて……」

P「……」ビクビク・・・

肇「えっちな気分が……治まりませんよね……?」






肇「……もう、我慢するのやめましょうか」

肇「ほら……今から10、数えますね……」

肇「0になったら、もう全部、解放してしまいましょう……」

肇「体が火照って……もう止まらなくなって……」

肇「今にも、あふれ出してしまいそうになっちゃうんです……」

肇「そしたら……しゅっしゅって、してあげますからね……」

肇「10……9……8」


肇「ほら、どんどん疼きだす」


肇「7……6……5」


肇「熱くてもう止まらない」


肇「4……3……2……1」

肇「0」

肇「ほら頭がしびれていく」

肇「ほら疼いてもう我慢できない」






肇「もう、我慢できませんよね……?」

肇「気持ちいいこと、したいですよね?」

肇「ふふ、してほしいですよね?」


肇「ほら、ズボンなんて下ろしてしまって……」


肇「ほら、先端から溢れてる」


肇「人差し指で……こすり付けてあげましょう」


肇「ほら……。ぬる、ぬる、って」

肇「ふふ、気持ちいいですね」


肇「ほら、腰が引けちゃうほど快感が止まらない」


肇「でも……どこを触っても、この先っぽくらい、気持ちいいんですよ」


肇「だって、あんなに『女の子』で『アイドル』の香りを吸っちゃったんですから……」


肇「ふふ、吸いすぎたかも……。どうなっちゃうんでしょうね……?」


肇「つい、イメージしちゃいますね……?」

肇「どこをさわっても、逃げられません」


肇「つい腰が引けてしまいます」


肇「でも、最初から逃げる必要なんてありませんね」


肇「ほら、しゅっ、しゅっ、って」


肇「ほら、びくびくしてる」

肇「まるで、陶芸みたい」


肇「ほら……しっかりと、でも優しく、包み込んで……」


肇「優しく触れてあげるのが大事なんです」


肇「指の腹を使って……」


肇「真ん中に立てるように……」


肇「ふふ、ぬるぬるが止まりません」

肇「指先には力をこめて……」


肇「上から……下に……」


肇「下から……上に……」


肇「優しく、優しく……」


肇「もう我慢できませんか?」

肇「ほら、イッていいですよ……?」


肇「素敵ですよね、私の香りでいっぱいになって……」


肇「熱くなって……幸せで……」


肇「もう、イキたいですよね……?」


肇「じゃあ……10、数えてあげますね」

肇「0!」


肇「……って、言ってほしいですか?」


肇「分かりました……。0って言ったら、イッていいですからね」


肇「0! って言ったら……全部、吐き出してしまいましょうね」

肇「10……」


肇「9……」


肇「8……」



肇「ほら、いじるの気持ちいいですよね」

肇「7……」


肇「6……」



肇「ほら、腰もずっとびくびくしてますよ」

肇「5……ほら、もうイッちゃいそうですね」


肇「4……」





肇「3 2 1 0っ!」



びゅるっ! びゅるるるるる・・・



――――――


――――


――――

――――――


P「ん……」パチリ

肇「あ、おはようございます。Pさん」

P「ああ……寝てた、のか……」

肇「はい、よくお休みでしたよ。とても疲れてたみたいですね」

P「んっ……。なんだか、かなりさっぱりしてるな。頭もすっきりだ」

肇「それはよかったです」




ぺろり





おしまい

書いている途中、雪歩で凄まじいクオリティのものがあったのを思い出しました
あれと比べられるとなると恐ろしいものです
でも関係ありませんね、このSSには催眠もエロもありませんので
当然ですね

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