凛「出生前診断?」ラブライブ! (51)

SS初めて書きます
色々不自然なところあるかと思いますが多めにみてください

注意
・障害などの表現がでてきます
・シリアス多めです

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1416222221

真姫「凛...おめでとう」

凛「え?本当に?本当の本当にゃ?」

真姫「えぇ...元気な男の子よ」

凛「.......」

真姫「凛?どうかしたの?」

凛「...やったにゃー!」

真姫「?!」

凛「これで凛もお母さんだにゃー!」

真姫「もう!急に大声出して、びっくりするじゃない!」

高校を卒業してもう7年

私達も25歳ですっかり社会人の一員だ

凛は保険会社に入社して、同僚の男さんと結婚

花陽はにこちゃんと一緒にアイドルに

私はというと...

真姫「これなら来週には退院できそうですね」



患者「ありがとうございます、これも先生の治療のおかげです」



真姫「私は私にできることをしたまでですよ」ニコッ



看護師「先生!次の診察です!」



真姫「少し待ってて、今行くわ」



私は父の病院を継ぎ西木野総合病院の院長として忙しく過ごしている

真姫「ふぅ...」

仕事を終えて一息つき、コーヒーを口に少し流し込む。爽やかな苦味が重くなってきた瞼を軽くする

真姫「そういえば最近みんなの顔を見てないわね」

真姫「...少し寂しいな」

青春を共に過ごした仲間たちとの日々を思い出しながら机の上に積まれた書類に目を通す
すると

ブーブー

ポケットの中に入れておいた携帯が震えだした

真姫「あら、こんな時間に誰かしら?」

真姫「もしも...「真姫ちゃーん!!」

真姫「?!」

「あれ?真姫ちゃん真姫ちゃーん、聞こえてないのかにゃ?」

真姫「...凛?」

凛「あっ!真姫ちゃん!やっと繋がったにゃ~」

真姫「もう!大声で叫ばないでよ!」

電話の相手は星空凛、数少ない私の友達である

真姫「それで、どうしたの?何か用?」

凛「あれれ?真姫ちゃん...怒ってる?」

真姫「別に怒ってないわ」

凛「絶対怒ってるにゃ...」

真姫「だから怒ってないわよ!それでこんな時間に何の用?」

凛「そうだった!真姫ちゃん今時間空いてる?」

真姫「そうね...」

机の上の書類を見回す この量なら明日にパパッとやったら終わるだろう


真姫「えぇ、空いてるわよ」

凛「よかったにゃ~、それなら居酒屋◯×にきてくれる?」

真姫「◯×ね、分かったわ」

凛「それじゃあかよちんと待ってるにゃー」

真姫「えぇ、少し待っててね」

居酒屋◯×か...車で10分もかからない所ね

真姫「そういえば花陽と待ってるって言ってたわね」

真姫「...何か買っていってあげようかしら」

10分後

凛「真姫ちゃーん!こっちこっち!」

花陽「凛ちゃん!大声だしちゃだめだよー!」

真姫「...変わらないわね」

久しぶりに見る二人の姿に思わず顔が笑みになる元気そうで何よりだ

花陽「真姫ちゃん久しぶり~!元気にしてた?」

真姫「久しぶり、花陽も元気そうで安心したわ」

凛「それじゃあ皆んな揃ったところで!」

3人「カンパ~い!」

凛のとる乾杯の音頭に合わせて3人でグラスを打ち付ける、心地よい音が鳴り響き皆一斉に酒を飲む あっ私は車だからノンアルコールよ

3人「ぷはぁ~」

凛「たまらないにゃ~」

花陽「あれ、真姫ちゃんその紙袋は?」

真姫「お土産よ」

真姫「花陽には米粉パン、凛にはカップ麺ね」

花陽「うわ~真姫ちゃんありがとう!」

凛「...なんでカップ麺にゃ?」

真姫「あら?不服かしら?」

凛「なんか納得いかないにゃ」

真姫「そういえば花陽、仕事はうまくいってるの?」

花陽「うん!私達のことを気にいってくれたプロデューサーの人がいて仕事を多くくれるようになったの!」

凛「かよちんが嬉しそうだと凛も嬉しいにゃー!」

真姫「よかったわ、他のアイドルに負けないようにね」

花陽「うん!」

| ̄| ∧∧
|ニニ( ゚Д∩コ
|_|⊂  ノ
   / _0
  (ノ

 えっ…と、糞スレ
\はここかな…、と/
  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧∧ ∧∧
 ∩Д゚≡゚Д゚)| ̄|
  ヽ  |)ニニニ|
   | |? |_|
   ∪∪


  ∧∧ ミ  ドスッ
  (  ) ___
  /  つ 終了|
?(  /   ̄|| ̄
 ∪∪   || ε3

      ゙゙~゙~

凛「そういえば真姫ちゃんの仕事はどんな感じにゃ?」

真姫「私は相変わらず忙しいわ」

花陽「やっぱりお医者さんて忙しいんだねー」

真姫「そうね、けどやりがいはとてもあるわよ」

凛「真姫ちゃんなんかカッコいいにゃ」

真姫「それより私は凛のことが気になるわ」

花陽「そうそう!男さんとの新婚生活はどう?」

凛「色々大変なことはあるけど楽しくやってるにゃ」ゴクゴク

凛「ぷは~~!」

凛「ビールおかわりにゃ!」

真姫「そう...」

まさか凛に先を越されるとは夢にも思っていなかった とゆうのも凛は小さい頃に男の子にからかわれておりそれ以来男は苦手だと聞いていたからだ そんな凛も今では人妻だ

間違えてsageた
すまん

真姫「はぁ...」

今度は一息ではなくため息をつく自分にはろくな出会いもないまま彼氏いない歴25年に突入してしまった 花陽はアイドルだからとゆう理由があるが私には...

真姫「っはぁ...」

凛「もう!真姫ちゃん辛気臭いにゃー!」

花陽「そうだよ!その内いい人と巡り会えるよ!」

真姫「何も言ってないわよ!」

その後も他愛のない話をしていたらいつのまにか時刻は23時になっていた

真姫「あっ...もうこんな時間」

花陽「もうお開きにする?」

凛「何言ってるにゃ!まだまだ飲むにゃ!」

真姫「もう...すいませーんお会計お願いします」

凛「うぅ...気持ち悪いにゃ...」

花陽「あんなに飲むからだよ~」サスサス

真姫「凛、一人で帰れそう?」

凛「うっぷっ...」

花陽「はは...」

真姫「はぁ...ほら乗って」

凛「ごめんにゃ...」

真姫「花陽は一人で帰れそう?」

花陽「うん、大丈夫」

真姫「そう、それじゃあね楽しかったわ」

花陽「うん!またお話ししようね!」

凛「かよちんばいばーい...」

花陽が苦笑いでてを振りながら帰っていく

真姫「それじゃあ帰りましょうか」

凛「よろしくお願いするにゃ...」

凛の家は車で20分ぐらいのところにあるので窓を開け夜の町を走る、少し肌寒い風が心地よい

凛「ねぇ真姫ちゃん...」

真姫「どうしたの?」

凛「凛も...お母さんになったらお母さんになるのかな...?」

真姫「...」

凛の言っているお母さんはおそらく出産のことだろう前者のお母さんは子を持つとゆう意味で後者は心構えのことを言っているのだと思う

真姫「そうね...凛は面倒見がいいから素敵な母親になるでしょうね」

凛「えへへ...ありがと...」

すぅすぅと寝息が聞こえるきっと車の揺れが心地よくなって寝てしまったのだろう

20分後

真姫「凛!着いたわよ!」

凛「むにゃむにゃ...」

真姫「...」

一発しばいてやろうかとゆう気持ちをおさえ星空家のインターホンを押す

男「はーいって真姫さん?どうしたんですか?」

真姫「凛を送って来たんですが...車の中で寝てしまって」

男「あぁすいませんうちの嫁が」

男「凛ちゃん!起きてー!」

凛「むにゃ...男くん?」

男「ほら、真姫さんが送ってくれたんだよ」

凛「真姫ちゃんありがとにゃー...」

真姫「別にいいわよ、それよりそんなのでちゃんとお母さんになれるの?」

凛「はっ!そうだにゃ!こんなだらしないお母さんじゃだめにゃ!」

男「ならまず料理を覚えようか」

真姫「ふふっ...それじゃあね、楽しかったわ」

凛「真姫ちゃんばいばーい!」

男「お世話になりました」

真姫「お母さん...か」

自分が母親になるだなんて考えたこともなかったが同期の友達が結婚してあんな話をしてくるものなのでついつい考えてしまう

真姫「私はそれ以前の問題ね」

明日も仕事がある 早く帰ろう...気がつけばいつも仕事のことを考えているからモテないのだろうか?そんなことを思いながら帰路につく真姫は凛のことが少し羨ましく思えた

二ヶ月後

看護師「次の方、どうぞー」

真姫「あら、凛どうかしたの?」

凛「真姫ちゃん...実は...」

真姫「生理がこない?」

凛「うん...それと吐き気もあるんだ...」

真姫「もしかして...」

凛「どうしよう!凛死んじゃうのかにゃ?!」

真姫「落ち着いて、凛」

真姫「詳しく検査してみましょう」

凛「うん...お願い...」

数時間後

凛「真姫ちゃん...結果は...」

真姫「やっぱり...」

凛「真姫ちゃん!凛どうなっちゃうの!」

真姫「凛、落ち着いて聞いてね」

凛「うわああん!死ぬ前にもっともっーとラーメン食べたかったにゃ!」

真姫「だから落ち着きなさいって!」

凛「落ち着いていられないにゃ!」

真姫「はぁ...じゃあもう言うわよ」

真姫「凛、あなた妊娠したのよ」

凛「かよちん...もっと一緒にいたかっt...え?」

真姫「だから、妊娠したのよ。子供ができたの」

真姫「凛...おめでとう」

凛「え?本当に?本当の本当にゃ?」

真姫「えぇ、元気な男の子よ」

凛「......」

真姫「凛?どうしたの?」

凛「...やったにゃー!」

真姫「?!」

凛「これで凛もお母さんにゃー!」

真姫「もう!急に大声だして、ビックリするじゃない!」

凛「あっそうだ!かよちんと男君に連絡しなきゃ!」

嬉しそうにはしゃぐ凛を見て思わず笑みがこぼれる、凛の子供か...きっと明るく元気な性格になるだろう

真姫「嬉しいのは分かるけど、はしゃぎすぎるんじゃないわよ」

真姫「もうあなた一人の体じゃないんだから」ニコッ

凛「うん!分かったにゃ!」

真姫「それと、しばらくしたらまた来なさいよ」

真姫「いろいろ検査しないといけないから」

凛「えー?めんどうだにゃー」

真姫「ぐずぐず言わないの。分かった?」

凛「はーい」

真姫「それじゃあ今回はもういいわよ」

凛「うん。ありがとにゃ真姫ちゃん」

真姫「別にいいわよ、それより早く報告してきなさい」

凛「分かったにゃ!」

凛がスキップしながら出ていく 走っていたら注意していたがスキップならいいだろう
浮かれる気持ちも分かる

真姫「それにしても...」

このまま仕事一筋なら本当に惚気話の一つもないまま無駄に年だけくっていきそうな気がしてならない

真姫「いやいや、今は仕事に集中しないと」

真姫「でも...彼氏ぐらい欲しいな...」

看護師「先生、私が誰か紹介してあげましょうか?」

真姫「いいの?!...って、別に大丈夫よ!」

看護師「先生、素直になったらモテると思いますけどね」

真姫「そ、そうかしら?」

確かにこの性格から変えていかないと彼氏どころか男友達もできそうにない と心の中で苦笑する

真姫「...さぁ、診察再開よ」

看護師「はい!次の方どうぞー!」

三ヶ月後

真姫「どう?妊婦さんになった感想は?」

凛「にゃはは...結構大変だにゃー」

真姫「お腹も出て来始めたわね」

凛「うん、外で運動できないから退屈だにゃ」

真姫「...元気そうで安心したわ」

凛「それで真姫ちゃん、検査って何するにゃー?」

真姫「そうそう、凛。出生前診断を受けてみない?」

凛「出生前診断?」

真姫「えぇ、簡単に言えばお腹の中の赤ちゃんに異常がないかを検査するのよ」

凛「ヘェ~そんな検査があるだなんて知らなかったにゃ」

真姫「どう、受けてみない?」

凛「うーん...男君とよく相談してくるにゃ」

真姫「そうね、わずかだけど流産の危険もあるからよく話合って決めるといいわ」

凛「分かったにゃ、じゃあ今日は一旦帰るにゃ」

真姫「そう、気をつけて帰りなさいね」

凛「うん、それじゃ!」

あの凛のことを何よりも大切に想っている男さんのことだ 彼になら凛を安心して任せられる

真姫「さっ、仕事仕事...」

3日後

凛「真姫ちゃん、男君と話合って検査受けることにしたにゃ」

真姫「分かったわ、それじゃ早速検査しましょうか」

数時間後

真姫「ふんふん...えっ?!これって...」

真姫「そんな...まさか...」

検査結果に書かれた文字を理解したとき、全身から血の気が引いていくのが分かった

凛「あっ!真姫ちゃん!結果どうだったにゃ?」

真姫「凛...」

目の前にはいつもと変わらない無邪気な笑顔の凛がいる 私がこれから言うことはこの親友の笑顔を二度と見ることができなくなってしまうかもしれないぐらい残酷なものだった
しかし言わなければならない 私は彼女の親友であると同時に一人の医者なのだから

真姫「これから検査の結果を言うわよ。心の準備はいい?」

凛「?真姫ちゃんなんか怖い顔してるにゃ」

そりゃ顔だって変わるものだ 今まで患者にこうゆう宣告をすることは多々あったが 今回の相手は訳が違う

凛「それで結果はどうだったにゃ?」

真姫「...凛、あなたの胎児の染色体...つまりDNAに異常があったの」

凛「?」

真姫「単刀直入に言うわよ。あなたの子供は障害をもっているの...」

真姫「単刀直入に言うわよ。あなたの子供は障害をもっているの...」

凛「えっ.....?ちょっ、ちょっと真姫ちゃん!冗談はやめてほしいにゃ~!」

真姫「冗談じゃないわよ!!」

冗談でこんなことを言う人間がいたら人間性を疑うところだが これは冗談ではなく現実なのだ

凛「それじゃあ...本当に...」

真姫「えぇ...本当よ」

凛の顔がどんどん暗くなっていく 今にも泣き出してしまいそうなぐらいに目に涙を浮かべている

真姫「凛、男さんとよく話してきなさい...」

凛「えっ...話すって何を...?」

真姫「...中絶するか、出産するかの話よ」

凛「中絶って子供を堕ろす...ってことかにゃ...?」

真姫「...そうよ」

凛「いやだにゃ!それだけは絶対にいや!」

真姫「凛!落ち着いて!」

凛「この子は凛の子だにゃ!凛はもうお母さんだもん!」

何もできない自分が情けなくて悔しくてしょうがない なぜ彼女なのか?なぜ彼女がこんな目にあわないといけないのか? そんなことを考えてしまうぐらい今の自分もこの現実を受け入れたくなかった

凛「はぁ...はぁ...」

真姫「どう...?落ち着いた...?」

凛「うん、取り乱してごめんにゃ...」

ここまで落ち込んでいる彼女を私は今まで見たことがない こんなとき花陽ならどんな言葉をかけていただろう

凛「真姫ちゃん...男くんと話してくるにゃ...」

真姫「そうね...しっかり話し合いなさいよ...」

凛「うん...それじゃ...」

凛がトボトボと歩いていく三ヶ月前の嬉しそうにスキップしながら帰る姿とはあまりにもかけはなれている

真姫「凛...大丈夫かしら...」

真姫「...今は考えても仕方がないわね」

看護師「先生?次の方待ってますよ?」

真姫「えぇ...今行くわ」

その日の仕事は全然集中できず終始上の空だった

翌日

真姫「ふぅ...今日の仕事はハードだったわ」

椅子に座り一息ついているとポケットにいれていた携帯が震えだした また仕事の電話かと思ったらうんざりしてしまう

真姫「もしも...「真姫ちゃん!」

真姫「?!」

「あ、あれ?聞こえてないの?真姫ちゃん!真姫ちゃん!」

真姫「...花陽?」

花陽「あっ!聞こえる?!真姫ちゃん!」

真姫「どうしたのよ、そんなに慌てた様子で?」

花陽「そうだった!凛ちゃんが!凛ちゃんが大変なの!」

真姫「凛が?!どうしたの!何かあったの!」

花陽「顔に痣ができてて...事情を聞いてもも話してくれないの...」

真姫「もしかして...」

男さんと喧嘩したのかもしれない このての話で二人の意見が一致せず衝突してしまうという話はザラにある凛は産むと言っていたのできっと男さんは反対の意見をだしたのだろう

花陽「私、どうしたらいいか...」

真姫「待って、今凛と一緒にいるの?」

花陽「うん...今私のアパートにいるよ」

真姫「分かったわ!今から花陽のアパートに私も行くわ!」

花陽「うん、お願い...!」

急いで階段を降り 出口へと向かう エレベーターなんて使っていられない

看護師「先生!そんなに急いでどうしたんですか?」

真姫「急用ができたから出かけてくるわ!」

看護師「そうですか、頑張ってください!」

真姫「えぇ!頑張ってくるわ!」

急いで車に乗り込む シートベルトをつけるのも忘れ 車を走らせる

真姫「待ってて...!凛...!」

15分後

花陽「真姫ちゃん!早く来て!」

真姫「えぇ、お邪魔するわよ」

花陽の部屋に入る すると髪はボサボサ目は虚ろ頬に痣ができた凛が座っていた

真姫「...凛」

花陽「ずっとあの調子で...」

凛「.......あっ、真姫ちゃん......」

真姫「凛、何があったか聞かせてもらえる?」

凛「......」

真姫「凛、ここにいるのはあなたの味方だけよ?」

花陽「そうだよ凛ちゃん、私たちに言ってみて?」

凛「...男くん...赤ちゃんに障害があるって話たら...何て言ったと思う...?」

真姫「...」

凛「すぐに堕ろそうっていったんだよ」

凛「でも、凛は赤ちゃんを産みたいって言ったら」

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男「俺の世間体はどうなる?ご近所さんからもいいようには思われないだろうし仕事にも影響があるかもしれない」

男「それに仮に産んだとしてお金はどうするつもり?」

男「俺の給料もそこまで多くはないし、今の生活でも少し厳しい。それなのに障害を持った子供がいたらどうなると思う?」

凛「そ...それは...」

男「とにかく俺は反対だ。堕ろす金は用意しておくから早く病院に行こう」

凛「それはいやだにゃ!!!」

男「凛ちゃん...俺は凛ちゃんのことを思って言ってるんだ。そんな障害を持った子供なんてさっさとおろして、もう一人子供を作ろう...ね?」

凛「...最低...」

男「えっ...今なんて...?」

凛「最低って言ったんだにゃ!男くんがそんな人だなんて思わなかったにゃ!」

男「なっ...?!俺の言ってることがおかしいか?!現実的に言ったまでじゃないか!」

凛「もう男くんなんて知らないにゃ!この子は凛が育てるもん!」

男「...っこの!」パシッ!

凛「にゃっ!」

男「あっ...ご、ごめん凛ちゃん...ついカッとなって...」

凛「...出て行って...」

男「...」

凛「聞こえなかったの?!出て行ってって言ってるにゃ!」

男「ごめん...」ガチャ

凛「...かよちん...今部屋にいるかな...?」

凛「...電話してみよう...」

花陽「もしもし、どうしたの凛ちゃん?」

凛「かよちん...今からかよちんの部屋に行っていいにゃ...?」

花陽「凛ちゃん...何かあったの...?」

凛「...色々あって...」

花陽「そうなの...分かった。迎えに行こうか?」

凛「いや...大丈夫...」

花陽のアパート

花陽「凛ちゃん!どうしたのその顔?!痣ができてるよ!」

凛「にゃはは...ごめん...今はおとなしくさせてほしいにゃ...」

花陽「どうしよう...そうだ!真姫ちゃんに連絡...!」

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真姫「そんなことがあったの...」

凛「ねぇ...私どうしたらいいの...?」

花陽「えっ...凛ちゃん...赤ちゃんに障害って...」

凛「......」

真姫「えぇ...花陽が今思っていることで間違いないわ」

花陽「嘘...そんな...」

凛「ねぇ...自分の子供に障害があるってわかったら...かよちんならどうする...?」

花陽「...私は障害があるこどもでもちゃんと産むよ。周りになんと言われても、授かった命だもん!」

凛「そっか...そうだよねかよちん。凛、弱気になってた!」

真姫「そうよ凛、障害があってもなくても、一つの命に変わりはないわ」

花陽「真姫ちゃんの言う通りだよ!凛ちゃん!私は応援するよ!」

凛「かよちん...!真姫ちゃん...!」

凛「凛!この子を産むにゃ!だって...」

凛「凛はもうお母さんだもん!」

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半年後

真姫「凛!ふんばって!」

凛「にゃああああああああ!」

真姫「もう少し...!もう少しよ...!」

凛「めっちゃ痛いにゃあああああ!」

真姫「あと...!もう一息...!」

凛「っ.....!にゃああああああ!!」スポン!

真姫「う...産まれたわ...!」

凛「はぁ...はぁ...」

真姫「凛!あなたの子供が産まれたわよ!」

凛「えへへ...すっごく痛かったにゃー...」

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真姫「ふぅ...」

凛の出産を終え一息つく。

真姫「そういえば...あれから始まったのよね...」

出産前診断、胎児の障害の有無を調べる検査

真姫「もし私が妊娠しても。出生前診断は受けないでしょうね...」

真姫「私の子供は私の子供よ。誰に何を言われようと...」

真姫「...なーんて、まだ10年は早いかしら?」

と出来もしない赤ちゃんへの心構えを言っているとポケットにいれていた携帯が震えだした

真姫「もう...少しは休ませてよね」

真姫「もしも...「真姫ちゃん!」

真姫「?!」

「あら?聞こえてないの?」

真姫「...にこちゃん?」

にこ「あっ!真姫ちゃん!花陽から聞いたわ!凛が出産したって!」

どうして私の友人は電話の第一声を大声で発するのだろうか

真姫「えぇ...さっき終わったところよ」

にこ「よ~し!待ってなさい!このにこにーがお祝いに行ってあげるわ!」

真姫「そうね、凛も喜ぶと思うわ」

にこ「うん!病院で会いましょ!」

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あれから1年が経つ 凛は男さんと離婚 今は慰謝料とパートで生計を立てているという それから3人で会う機会も増えた この間凛がとても嬉しそうに

凛「凛太朗がハイハイを卒業して立てるようになったにゃ!」

と言っていたときの彼女の顔はまさしく母親のそれだった

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真姫「...この程度ならもう大丈夫ですね」

患者「ありがとうございます。先生」

看護師「よかったですね~患者さん!」

この社会は確かに障害者は住みずらい世の中かもしれない 医学ばかりが進歩し 福祉が追いついていない しかしこれからは障害をもっていたとしても個人は個人として認められ生きていける社会を作っていかなければいけないと私は思う

真姫「ふぅ...」

看護師「先生?疲れました?」

真姫「えぇ...少しね」

看護師「まだまだ患者さんいっぱいいますよ~」

真姫「そうね...休憩終わり!パパっとやっちゃいましょう!」

看護師「はい!次の方どうぞー!」

お し ま い

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