上条「イギリス清教女子寮の管理人さん」アンジェレネ「えっと…その2!」 (800)




上条さんが学園都市の学生ではなくイギリス清教女子寮の管理人さんだったら

日常ほのぼの(?)な感じで上条ハーレム


前スレに引き続き何かネタあったらレスください
可能な限りぶっこみます




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前スレあらすじ
アニェーゼのお使いに出掛けた上条&神裂が天草アシストでキッス→五和VS神裂
一人になった上条さん、オリアナお姉さんとも一つおまけにキッス→シスターズ&天草が炎上
どさくさにまぎれて建宮教皇代理が殉職

現在、上条&オリアナで目的地までドライブ
その他女子軍は追跡中
浦上とアンジェレネは取り残された


だるだるになってすんません
そろそろ追跡編終わります





Side:女子軍




神裂「車を用意していたとは……」

五和「困りましたね。こんな街中で大きな騒ぎを起こすわけにはいきませんし……」



シェリー「一応その辺の常識は飛んでないのね。安心したわ」

ルチア「ですが、これではもう二人を追うことが難しくなってしまいましたよ」

シェリー「別に追う必要はない」

オルソラ「?もう諦めて帰るということでございますか?」



シェリー「違うわ、当麻が取引を行う空港に直接向かうのよ」



ルチア「空港にですか」

シェリー「そう。普通に後を追ったんじゃ到底追いつけないどころか、撒かれて大幅な時間ロスをする羽目になる」

シェリー「相手はあの『追跡封じ』だからな」

オルソラ「ただ一路に空港へ向かうのが一番の近道、という訳でございますね」






神裂「ま、待って下さい!何故あの二人が向かったのが空港だと」

五和「そうですよ!オリアナと一緒に×××な所に行ったかもしれないじゃないですか……」

シェリー「……あのなぁ」




シェリー「当麻が、頼まれた仕事ほっぽって女としけこむ様な奴じゃないのはテメェらが一番良く分かってるでしょうが!!」どんっ




神裂・五和「「!!」」



シェリー「あの変態女も、当麻に用事があるのを無視してまでどっか連れまわそうなんてしねえよ」

シェリー「間違いなくあの二人は空港に向かってるはず」



神裂「……そうですね。申し訳ありません、気が急っていました」

五和「わ、私もです。すみませんでした」

シェリー「謝んなくていい。それよりも先ずは空港へ向かう足をどうにかしないと……」



オルソラ「それならご心配なく。タクシーを呼んだのでございますよ♪」ぶい

ルチア「丁度5人ですから、問題なく乗れるでしょう」






シェリー「気が利くな。そうね、丁度5人――」



シェリー(―――ん?)



神裂「このタクシーですか。失礼します」

五和「あ、私も」



シェリー(5人……?)



オルソラ「シェリーさん?もう皆さん乗られたのでございますよ」

シェリー「…………」

ルチア「あの、早く乗らないと……」

オルソラ「シェリーさん」ぽんっ

シェリー「え……あ、あぁ。ごめんなさい、今行くわ」



シェリー(……誰か忘れている気がする)







――――――――――





しーーーーーーん


チョコ「…………」もっさり




浦上「つ、対馬さん?シェリーさん?」

アンジェレネ「シスター・オルソラ~?」

浦上「女教皇様?五和ー?」

アンジェレネ「シスター・ルチア~?」





しーーーーーーん


チョコ「…………」もっさり





浦上「…………」

アンジェレネ「……みんなみんな、美味しいチョコレートになってしまったのでした?」

浦上「うそぉぉぉおおおお!!??」






Side:上条&オリアナ




WHEEEEEEEEEEEE!!



上条「は、早い……」

オリアナ「風が気持ちいいでしょ?」

上条「そ、そうだな……」




オリアナ「どう?あの子達追ってきてる?」

上条「うーん……多分追ってきてない、と思う。流石に車を走って追いかけはしないだろ」

オリアナ「そう。なら――」


ぎゅっ


オリアナ「空港まではこの狭い空間で誰にも邪魔されずに坊やと二人っきり、ってことね」

上条「はは……っておい!ハンドルしっかり持てよ!」

オリアナ「片手で十分。なんならウィリー走行でもしてみよっか?あんまりしたことないけど」

上条「安全運転でお願いしまーす!!頼むから!!」

オリアナ「あはははっ」






上条「はぁ……で」

オリアナ「ん?」

上条「結局、手は離さないんだな」


ぎゅっ


オリアナ「離す理由が無いし、そもそも離したくないわ」

上条「だから運転に集中しろって言ったじゃん……今かなりスピード飛ばしてるし危ないだろ」



オリアナ「この位じゃなきゃ、時間までに着くのは無理よ」

オリアナ「言ったでしょ、お姉さんはプロなの。約束は守るわ……絶対に間に合わせてみせる」きりっ



上条「オリアナ……」



オリアナ「それにね、その気になればハンドルなんか握らなくても運転ってできるのよ?」でーん

上条「それはもう運転とは言わないと思いますが!?」

オリアナ「冗談よ、冗談」

上条(冗談に聞こえないのが恐ろしい……)






オリアナ「……ねぇ、一つ聞いていいかしら?」

上条「なんだよ」

オリアナ「どうしてあんな大勢に追われてたの?何かあった?」

上条「そんなん、俺の方が聞きたいって……」


オリアナ「遂に二股がバレちゃったのかな?あ、五股か」


上条「違うわ!そもそも俺は誰とも――」



オリアナ「ま、頑張って。愛人の10人や20人、男の子の甲斐性よ」でーん



上条「だから違うって……人数おかしくない!?」

オリアナ「ごめん、0が一個足りなかったわね」

上条「逆だ!!いや、逆も違うけども!!」






オリアナ「~~♪」

上条「……なんだか嬉しそうだな、お姉さん?」

オリアナ「そりゃ、嬉しいに決まってるじゃない」




オリアナ「君に会えたんだもの♥」にっこり




上条「っ///」

上条「もう、俺をからかわないで!これ以上いたいけな男の子の心を惑わさないでッ!」

オリアナ「え~?お姉さん、からかってるつもりはないわよ?」



オリアナ「こうやって二人でいる時間が出来て嬉しいのは正真正銘、私の本心」

オリアナ「この胸の高鳴りも、体の火照りも……♥」






上条「……そ、そーですか。そりゃ何とも光栄だ」

オリアナ「あら何その反応。早くも私達の関係に倦怠期が……」

上条「倦怠期以前に、私達の関係ってなんだよ」


オリアナ「そうね……坊やが旦那様で、お姉さんは第六夫人くらい?」


上条「まさかの一夫多妻制かよ……」

オリアナ「まぁね。でも肩書きなんて何でもいいの。坊やの傍にいられれば」

上条「……そ、そうか」




オリアナ「ん~やっぱり反応が鈍いなぁ。お姉さんと一緒にいるのつまらない?」

上条「いや、そういう訳じゃなくて……」

オリアナ「じゃなくて?」



上条「なんつーか、今日一日で色んな事が起きすぎて頭がオーバーヒート気味なんだよ」

上条「なんかもう、身も心もクタクタです」ぐでん



オリアナ「…………」






オリアナ「……そう。ならごめんなさい、隣で騒いで迷惑だったよね」しゅん

上条「迷惑じゃねーよ」

オリアナ「え?」



上条「どうにもならなくなった時にこうやって手を差し伸べてくれて、本当に感謝してる」

上条「あそこでオリアナと会わなかったら、俺ヤバかったしな」

上条「それに、こうやってふざけ合うのくらい、迷惑でもなんでもないさ」にっこり



オリアナ「坊や……」



上条「な、なん~て。まぁ、エロティカルなトークはもうちょっと抑えてくれると嬉しいけど」

上条「それも、オリアナと話すのが嫌なわけじゃないからな?」

上条「久しぶりに会えたのは、まぁ……俺も嬉しかったよ、うん//」てれっ



オリアナ「………////」






オリアナ(参っちゃうなぁ、もう……////)

オリアナ(そんなこと言われたら……)



きゅん♥



オリアナ(溢れてきちゃうじゃない……///)

オリアナ(んっ……///)じゅんっ




オリアナ「ふぅん……坊や、そんな風に思ってくれてたんだ……嬉しい♥」

上条「う……我ながら相当恥ずかしいこと言った気がする……」


オリアナ「……ありがと♥」ぎゅっ

上条「あ、あぁ……//」





Brrrrrrrrrrrrrrrrr……







Side:女子軍




オルソラ「ヒースロー空港までお願いいたします」

運転手「あいよ」



Brrrrrrrrrrrrr




神裂「あとどの位で着くのでしょう?」

五和「多分ですけど、あと20分弱くらいで……クランフォードの辺りまで出ればすぐなんですけど……」

神裂「ギリギリの線ですね……」


オルソラ「焦る気持ちはごもっともでございますけれど、今は辛抱の時でございますよ」

ルチア「今日は電車が動いていませんから、空港へ向かう車の量が増えているでしょう」

ルチア「けれど、それは相手側も同じですからね」

オルソラ「先ほどシェリーさんの言われた通り、あのお二人もきっと真っ直ぐ空港へ向かっていますから」

オルソラ「大差なく到着できると思うのでございます」


五和「……そうですね。当麻さん、きっと大丈夫ですよね」

ルチア「はい、彼を信じましょう」

神裂「当麻……」



シェリー「…………」






シェリー(やっぱり、誰か忘れてる気がするのよね……)

シェリー(誰だ……)



オルソラ「でも、車で追跡なんてまるでスパイみたいでございますね♪」

ルチア「女性五人組のスパイなんて聞いたことがありませんが」




シェリー(……あ)




シェリー「……なぁ、オルソラ」

オルソラ「なんでございましょう」

シェリー「あたしら、アニェーゼを追うために出てきたんだよな?」

オルソラ「そうでございますね」



シェリー「…………」

オルソラ「…………」




オルソラ「あぁそうです!お買い物するのをすっかり忘れていたのでございますよ」

シェリー「そこじゃねぇ!!」






オルソラ「?」きょとん


シェリー「だから!肝心のアニェーゼが見つかってない状態で、当麻を追って空港に向かってんだよあたしらは!!」


ルチア「!そうですよ……シスター・アニェーゼのことをすっかり失念していました……」

神裂「?アニェーゼに何かあったのですか?」

シェリー「それが――」




~説明タイム~

かくかくしかじか








~説明終了~




神裂「そんな事が……というか、全て見られていたんですね……///」てれてれ

ルチア「えぇ。二人でお店に入った所も、その後の……き、キスの所も……///」

神裂「は、恥ずかしい……///」



五和「…………」むすっ

オルソラ「…………」むすっ




シェリー「んなわけで、急に出て行ったアニェーゼを追いかけたのよ」

シェリー「その時その場にいたオルソラ、ルチア、アンジェレネと一緒に……」

ルチア「……シスター・アンジェレネ?」




シェリー・ルチア「「あ」」




オルソラ「?」きょとん






シェリー「アンジェレネの奴もいないじゃない……はぁ」ずーん

ルチア「す、すみません!私がしっかり付いていれば……」あわわわ

シェリー「あんたは悪くない、ここまで気が付かなかったあたし達にも問題がある」

ルチア「あの時、かなり慌てていましたから」

シェリー「碌に確認もせずになぁ、乗ってきてしまったから……ねぇ、オルソラ」


オルソラ「?」きょとん

オルソラ「あぁ」ぴこんっ




オルソラ「確かに。天草式のお二人がいらっしゃらないのでございます」どぅーん




シェリー・ルチア「「…………」」






神裂「え、天草式の……私達以外に誰か来ていたんですか?」

オルソラ「はい。対馬さんと浦上さんがいらしていたのでございます」

五和「そ、そうだったんですか。全然知りませんでした」

オルソラ「何処に行かれてしまったのでございましょう?」




シェリー・ルチア「「…………」」




シェリー「……ねぇ、ルチア」

ルチア「……なんでしょう」

シェリー「……取り敢えず、今は考えるの止めておきましょうか」

ルチア「……はい」




Brrrrrrrrrrrr……







――――――――――



ぽつん


浦上「……本当にどこにもいない……」

アンジェレネ「困りましたね」もぐもぐ

浦上「こんな事ありえるのかな……まさか、5人一緒に神隠しにあったとか……」

アンジェレネ「かみかくし?」もぐもぐ

浦上「まさかね。そんな訳ないよね……何言ってんだろ、落ち着け私!」

アンジェレネ「気分を落ち着かせるときは、そすうを数えるんだってお兄ちゃんが言ってました!」もぐもぐ

浦上「そっか、素数……え、素数?」

アンジェレネ「~~♪」もぐもぐ



浦上「……アンジェレネちゃん」

アンジェレネ「なんですか?」

浦上「なに食べてるの?」






アンジェレネ「チョコレートです。これ私のおすすめのやつなんですよ!お姉ちゃんもどうぞ」

浦上「あ、ありがとう……って、お姉ちゃん?」

アンジェレネ「はい」

浦上「わ、私が?」




アンジェレネ「はい!助けてくれてありがとうございます、お姉ちゃん!」にぱー




浦上「!」きゅーん

浦上「…………///」



浦上「私がお姉ちゃん、か……て、照れちゃうな//」てれてれ

アンジェレネ「えへへ♪」にこにこ






パキッ

もぐもぐ


浦上「本当だ。これ美味しいね」

アンジェレネ「ですよね!一日三食これでもいけますよね!」

浦上「そ、それはちょっと無理かなぁ……」

アンジェレネ「いっぱい有りますから、お姉ちゃんもいっぱい食べてください」どさっ

浦上「ありがとう。それにしてもすごい量だね、これ……」


もぐもぐ


浦上「結局、皆がどこに行っちゃったのか分からずじまいだね。はぐれちゃったよ」

アンジェレネ「いつも私にガミガミ言うくせに、こんな時に迷子になっちゃうなんてシスター・ルチアもまだまだですね!」ふんすっ

浦上「あはは……この状況じゃ、どっちが迷子か分かんないけど」






もぐもぐ


アンジェレネ「あーあ、せっかくお兄ちゃんに会えると思ったのになぁ……」しゅん

浦上「お兄ちゃんって、上条さんのこと?」

アンジェレネ「うん」

浦上「それじゃあ、さっきは皆で上条さんに会いに来てたってことなのかな?」

アンジェレネ「えっと、半分合ってて半分違うっていいますか……」



アンジェレネ「シェリーさんのギョロちゃんでお兄ちゃんと神裂さんを見てたら、ちゅーしてて……」

アンジェレネ「そしたらシスター・アニェーゼがうわーんってなって、私もわーってなってお祈りしたらだだだだーって!」

アンジェレネ「それで皆で後から追いかけましょうってなったんです……」



浦上「そ、そうだったんだ」

浦上(なんか所々よく分かんなかった……)






??「あら、そこに居るはアンジェレネと……誰だったかしら?」






アンジェレネ「ふぇ?」

浦上「え?」







Side:オリアナ




Brrrrrrrrrrrrr




オリアナ「~~♪」

上条「…………」



上条(あれからずっと手繋いだままだ……)

上条(離そうとしても……)すっ


ぎゅっ


オリアナ「こら、逃げちゃダーメ♪」


上条(逃げられない)

上条(……空港まで送ってくれてるんだ、これくらい別にいいか)




オリアナ「ふふっ♥」






オリアナ(残念、もうそろそろゴールね)


オリアナ「ほら坊や、あそこ。もう見えてきたわよ」

上条「本当だ。すげぇ、これなら間に合うかも……」

オリアナ「『かも』じゃないでしょ?」

上条「わりぃ、『絶対に』だよな」

オリアナ「そ、よく出来ました♪」にっこり




Brrrrrrrrr




オリアナ「でも、残念だなぁ。まだ坊やとドライブしてたかったのに……はぁ」ずもーん

オリアナ「短い間だったけど、幸せだったなー……」


上条(一緒に車乗ってるだけなのに、そんなに嬉しかったのか……なんか照れるな)

オリアナ「でも、坊やの仕事の邪魔しちゃ悪いからね。少しの間だけでもお姉さん楽しかったか」


上条「……今日は、たまたまこういう事になっちまったけど。別の日なら」


オリアナ「え?」

上条「依頼料の件もあるし。あれ全部キスで払うってのは流石に体が持たないと言うか、心が持たないと言うか……」

上条「だから代わりと言っちゃなんだけど、ドライブ付き合うくらいなら」




オリアナ「!ほ、ホントに?」くるっ




上条「あぁ……うわっ、ちょ!運転!前見ろって!」






オリアナ「本当に、またお姉さんとドライブ一緒に行ってくれるの?」

上条「あ、あぁ。俺がもっと暇な時に」

オリアナ「一日中とかでも?」

上条「そうだな、中々一日空いてる日って無いけど、一応」

オリアナ「…………」

上条「?」




オリアナ「やったぁ!」



wheeeeeeeeeeeeeee!!




上条「す、スピード上げ過ぎだって!」


オリアナ「よっし、お姉さん走行速度の限界突破してみちゃおうかな♪」


上条「このタイミングで!?」

オリアナ「ごめんね、お姉さんもう体の興奮が治まらないの。やっふー!!」ぎゃるーん

上条「あぁぁぁ!なんで!?もう空港は見えてるのに!すぐそこなのに何やら嫌な予感がする!!!」




wheeeeeeeeeeeeeeeeeeee!!!!




<あははははははは

<不幸だーーーーーー!!








Side:女子軍




Brrrrrrrrrrr




五和「っ!」ぴこーん




神裂「どうかしましたか五和」

五和「今……当麻さんの叫び声がが聞こえたような……」

神裂「それは本当ですか!」

五和「はっきりとは分かりませんけど……そんな気が」





ルチア「シスター・オルソラ、シェリーさん……聞こえましたか?」

シェリー「勿論、聞こえてない。聞こえるわけないだろ、走行してる車内だぞ」

ルチア「ですが彼女は……」

シェリー「あいつと一緒にするな。五和は『上条当麻探索レーダー』みたいなものだと思っておけば良いのよ」

オルソラ「まぁ、超高性能ましーんというやつでございますね♪」

シェリー「……何をワクワクしてるの?」







Brrrrrrrrrrrrrr……




運転手「グレート・ウエスト・ロードに出たよ。空港まではあと少しだ」



神裂「どうもありがとうございます……皆さん」


シェリー「ん、聞こえてるわ」

ルチア「ここまで出れば、後は殆ど一直線ですから……」

シェリー「そろそろ当麻とオリアナの車が見えてくるかもな」




オルソラ「意外とすいておりましたね」

神裂「そうですね……もしかしたら、これもオリアナの……」

シェリー「考えられなくもないけど、ついさっき会ったばかりでそんな手の込んだ方法使えるか?」

五和「そうですよね。運転しながら術式を発動させるのは至難の業ですし」

神裂「たまたま今日は空港に向かう客が少なかったと、そういうことでしょうか」

ルチア「恐らくは、そうではないかと」






神裂「何か嫌な予感がします……」

五和「また当麻さんの身に何かが起きそうな……」

ルチア「ふ、不吉なことを言わないでください」



シェリー「……とにかく、そろそろ着く事に変わりはないんだから。そろそろ準備しといた方が良いわ」



オルソラ「そうでございますね……あ!」

シェリー「?」




オルソラ「チョコレートを置いてきてしまったのでございますよ……」しょぼぼーん




シェリー「……て、テメェは……」わなわな

ルチア「シェリーさん、落ち着いて……」






運転手「ん、何だありゃ!?」



オルソラ「チョコレートがあったのでございますか?」ぱぁ

シェリー「んなわけあるか!」



運転手「なんて乱暴な運転……一体何キロ出してるんだ……」


ルチア「乱暴な運転で……」

神裂「猛スピードの車ですか。もしや――」

五和「運転手さん。その車なんですけど、もしかして真っ赤なオープンカーだったりします?」


運転手「あぁ、そうだよ」


五和「!」

シェリー「……これはこれは」

神裂「間違いないようですね」

ルチア「では、その車に二人が乗っていると……」






オルソラ「ちょっと失礼するのでございますよ……よいしょ」たゆん

シェリー「おぷっ……おまっ、なんであたしの上に乗るんだよ!」

オルソラ「こうしないと前が見えないのでございますよ」


シェリー「……クソッ……」

ルチア「堪えてください、シェリーさん……」



オルソラ「…………」じ~

オルソラ「まぁ!」ぴこーん



五和「何か見えました?」




オルソラ「当麻さんのツンツン頭がみえるのでございますよ♪」




神裂・五和「「!!」」ガタッ



シェリー「っと……よく見えるな、全然わかんねぇよ。わたしが目悪いのがいけないんでしょうけど」

オルソラ「ふふ、私は両目の視力が5.0でございますから」

ルチア「えぇ!?本当ですか?」

シェリー「ウソつけ。あんたはマサイ族か」

オルソラ「小粋なジョークでございますよ♪」

ルチア(び、びっくりした……)どきどき






神裂「視力のことは、この際どうでもいいでしょう!?」

五和「そうですよ!当麻さんが、確認できる距離にいるんですよ!?運転手さん!!」

運転手「は、はい!」


五和「あの車追ってください!!」


運転手「いや追うって、あの車どう見てもスピード違反……」


神裂「それも出来れば先回りできるくらいに!!」


運転手「そんな無茶な!?どんだけ速度出せば……」




神裂・五和「「早く!!!」」

運転手「はいぃ!!!」



Brrrrrrrrrr……wheeeeeeeeeeeeee!!!!!!





シェリー「…………」

ルチア「あの……これって、ある意味タクシージャックでは……?」

シェリー「知らん。わたしは何も見ていないし聞いていないわ」

オルソラ「まるでアクション映画のようでございますね♪」

シェリー「だからなんでテメェはワクワクしてんだァァァ!!」







Side:オリアナ




wheeeeeeeeeeeeeeeeeeee!!



オリアナ「バスロードに入った。もう着いたも同然よ!」

上条「そ、そうか!ならもうスピードを緩めても良いんじゃないでしょうか!」



オリアナ「それとこれとは話が別よ?」

上条「なぜ?」



オリアナ「お姉さん、隣に坊やがいる限りボルテージMAXだから♥」



上条「えぇ!?」

オリアナ「あはははっ♪」

上条「いやぁぁぁああああ!!」






上条(俺が隣にいる限りって、もう手の打ちようなくね?)

上条(こうなったらいっそ、アクション俳優張りに飛び降りて……)

上条(……何バカな事考えてんだ。そんなことしたら取引に間に合わなくなる以前に、俺が昇天してしまう……)


上条(そうだ!俺が後ろの座席に移れば――)すっ



ぎゅっ


オリアナ「ダメだってば。もう……やっぱりお姉さんの隣は嫌なの?」うるっ

上条「うっ……」



オリアナ「ショックだなぁ……ショックでお姉さん、ハンドル操作ミスっちゃうかも……」



上条「はっはっは!!何言ってんだよオリアナ!!お前の隣で手を繋げて幸せだぞ!!」ぎゅっ

オリアナ「わぁ、嬉しい♥」



上条(やっぱり逃げられない!!)

上条(それどころかオリアナの上目遣いがすげぇ可愛……って何考えてんだ俺は!!そげぶ!!)







wheeeeeeeeeeeeee!!!!!




上条(……はは、もう俺にはどうすることも出来ない)

上条(どうか、俺の不幸スキルがここで発動しないことを神に祈るくらいしか……)




ガコンッ!!



オリアナ・上条「「ん?」」




からんころんからん………




上条・オリアナ「「…………」」



上条「――何かいま変な音しましたよね?」

オリアナ「うん」

上条「何の音だと思う?」

オリアナ「多分だけど……前輪の部品がどっか外れた音じゃないかしら」

上条「あぁ、なるほど。前輪のね……」



上条・オリアナ「「…………」」



がたんっ!!







上条「よりにもよってこのタイミングかよぉぉおおおお!!!」どーん

上条「祈った途端にこれだよクソッ!!神様マジぶっ飛ばす!!」どどーん



オリアナ「まぁまぁ、人生そんなものよ坊や」ふぅ……



上条「え、なんでオリアナはここにきて急に冷静なの?」

オリアナ「大丈夫、坊やがどんなに不幸体質だってお姉さん構わないわ」

上条「もしもし?俺の声聞こえてる?」



オリアナ「どんなに辛くたって、ずっと傍にいてあげる。何処にだってついて行くわ」

オリアナ「そう。それが例え……死の旅だと分かっていても……」



上条「うん、気持ちはとっても嬉しいんだけど、そのセリフ今言っちゃう?今言っちゃう!?」

上条「俺の死は不可避ってか!!?」



オリアナ「ねぇ坊や、生きて帰れたら……お姉さんと気持ちイイこと、いっぱいしようね。約束よ?」

上条「なにそのいやらしい死亡フラグ!!?」




がたがたんっ!!


gagagagagagagagagaga!!!!




オリアナ・上条「「!!!!」」







Side:女子軍



wheeeeeeeeeeeeeeeee!!!



神裂「中々追いつかない……」

五和「チッ……もっと出ないんですか」チャキッ

運転手「出せるか!!今だって十分ありえないスピードで……おっと!?」ぎゅいっ




オルソラ「きゃっ」ぐらっ

シェリー「おっぷっ!」

ルチア「五和さん、神裂さん!これ以上は危険ですよ!もし事故でも起こしたら……」




五和・神裂「「あ゛?」」




ルチア「ひっ」

シェリー「あぁ、ダメだこりゃ。完全に目が据わってる」

オルソラ「もっともっと飛ばしてくださいな♪」ワクワクワクワク

シェリー「煽るなァ!!」






神裂「分かっていますか、もしこれでオリアナに逃げられる様な事が有ったら……」


ジャキンッ


神裂「明日の日の目は見れないものと、覚悟しておいてください」

運転手「か、畏まりました!!p……お客さん!!」



五和「そうですよ。もし間に合わなくて、当麻さんがあの女狐に○○されていたら……」


カチャ……


五和「殺○ます」

運転手「うわぁああああああああああああ!!!!!」



wheeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!!!!





シェリー「…………」

ルチア「……シェリーさん」

シェリー「なによ」

ルチア「武器による脅しが加わって、完全にタクシージャックが成立してしまっているんですが」

シェリー「知らん。もうどうにでもなれば良い」

オルソラ「マッハオルソラでございますよ~♪」

シェリー「そうね、マッハね~」

ルチア(シェリーさんが遠い目をしている……)あわわわ






wheeeeeeeeeeeeeee!!!!



運転手「やっぱり無理ですって女教皇様!このままじゃ絶対事故が……」

神裂「問題ありません。私達はこれでも清教徒です……しっかりとあなたの魂を天国へと導きます、心配なさらず」

運転手「問題ありまくりですけど!?なんで事故死前提ですか!?」

五和「うるさいですね。静かに運転……」



五和「!!!」はっ!



五和「女教皇様!!当麻さんが乗ってる車が……!!」

神裂「!どうかしましたか」


五和「何やら様子がおかしいんです!!」

神裂「なにッ!!」ざっ







<よりにもよってこのタイミングかよぉぉおおおお!!!




五和「なにか叫んでいるようです……よく聞き取れませんが……」

神裂「もしかしたら、助けを呼んでいるのかもしれません」

神裂「ですから、スピードを」

運転手「ですからこれ以上はマジで無理ですって!!!」




<gagagagagagagagagagagagaga




神裂「車体が変に揺れている……まさか……」

五和「う、運転手さん。あの車、もしこのまま走行を続けたら……」

運転手「……何が起きているのか把握できない以上、確かなことは言えないだろうけど……かなり危険だな」

神裂「くっ……もう空港はもう目と鼻の先だと言うのにッ……」




……からんからん……




五和「?」

五和(今何かが車の横を転がっていったような?)

五和(……気のせいかな)






ルチア「た、大変ですよ二人とも!どうやら、彼とオリアナが乗った車がトラブルを起こしたようで……」


シェリー「あぁ、気にするこた無い。当麻がトラブルに巻き込まれることなんて日常茶飯事じゃない」だるーん



ルチア「ですが……!」

オルソラ「落ち着くのでございますよ、ルチアさん」ぽん

ルチア「っ……シスター・オルソラ……でもっ」

オルソラ「忘れたのでございますか?」



オルソラ「あの方は……当麻さんは、それはもう毎度のように事件に巻き込まれては窮地に立たされて死にかけて」

オルソラ「それでも、いつも絶対に……私達の元へと帰ってきてくれる」


オルソラ「そんなヒーローの様な人……そうでございましょう?」にっこり






ルチア「あ……」

シェリー「そういうこと。ここであたしらが騒ぎ立てた所で、どうなる訳でも無し」

シェリー「おとなしく、この車で奴んび追いつくのを待っていればいいのよ」だるーん

ルチア「…………」

ルチア(シェリーさんに関しては、もう面倒くさくなっているだけな気が……)


オルソラ「信じるものは救われるのでございますよ」

ルチア「……はい、そうですね」

オルソラ「ふふ♪」






<どごぉおおおおおおおおおおおん!!!!!






ルチア・シェリー「「え?」」







運転手「ば、爆発した!?」



神裂・五和「「!!」」ひゅっ


ざんっ!

どごぉおん!



運転手「おぉぉ!?ちょっと待って!?」



神裂「当麻ァァァアアアア!!!!!」

五和「当麻さぁぁぁぁああああああんん!!!!」



ばりーーーん!


しゅばばばばばばば…………




運転手「いや、ホントに待ってって!!周りに一般人沢山いるんだぞ!!おい!!」






シェリー「…………」

ルチア「…………」



オルソラ「まぁ……本当にアクション映画の様でございますね」



シェリー「うぉぉぉおおおおおいい!!言ってる場合か!?爆発したぞ!?」

ルチア「きゃぁああああああ!!上条当麻が!!!」

シェリー「いくらトラブル慣れしてても、乗ってた車が爆発はヤバいだろ!!!あたしらも行くぞ!!」

ルチア「は、はいっ!!」



ばりーん!!

しゅたたたたたたた



オルソラ「あ、待ってくださいまし」






オルソラ「行ってしまいました……」しょぼん



運転手「後ろの窓ガラスも全滅!?何だコレ、この車真っ黒なトロッコみたいになっちゃったよ!!」

オルソラ「申し訳ありません。でも大丈夫でございますよ、きっとローラさんが弁償して下さるのでございます」

運転手「いや、そんな、気にしないでください。別にこの車俺のじゃなくて、建宮の……あれ?」

オルソラ「?」

運転手「あなたも上条君の所に行かなくて良いんですか……?」

オルソラ「はい」

運転手「い、良いのか……心配では?」

オルソラ「していないのでございます。当麻さんは無事でございますから」

運転手「でもあんな風に爆発したら……」



オルソラ「ふふ、実はですね……私、両目の視力が5.0なのでございます♪」にっこり

オルソラ「全部見えていたのでございますよ♪」



運転手「!」






運転手「……はは、全てお見通しって事ですか?」

オルソラ「はい。オリアナさんの他に、助っ人の方々がいる事も」



オルソラ「あなたが本物の運転手さんでないことも」



運転手「…………」

運転手「参ったな……」



ふぁさっ





野母崎(運転手)「バレていましたか。さすが、オルソラさんだ」





オルソラ「えっへん!こう見えても見抜く目には自信があるのでございます」ぶい

オルソラ「皆さん、全然気づいておりませんでしたけど」

野母崎「俺も、まさかこんなに完璧に騙し通せるとは思いませんでしたよ……」







オルソラ「さて、どうしましょう?」

野母崎「俺はここでなんとか事態を収めます」

野母崎「警察が来るまでにどうにかするのは、かなり難しそうですが……」

オルソラ「私もお手伝い致します」

野母崎「え……や、でもほら、何だかんだ言っても彼の事心配でしょうし。今からでも――」



オルソラ「当麻さんには、帰ってからきちんとお説教するのでございます。もちろん正座でございますよ」

オルソラ「それから、おかえりなさいのちゅーをして仲直りでございます♪」



野母崎「…………」

野母崎「……本当に敵わないですね、オルソラさんには」

オルソラ「お褒めに預かり恐縮でございます。さ、行きましょう――」




オルソラ「お夕飯のためのお野菜を買いに」にっこり




野母崎「はい!!」

野母崎「……はい?お野菜を買いにって、ちょっとオルソラさん……オルソラさーん!?」



>>123天使に勝る微笑みをするオルソラの顔を見つつおかえりのちゅー→照れるが精一杯の笑顔を向けてくれるオルソラ

>>124しゃがんで欲しいとアンジェレネに頼まれ、おかえりのちゅー→後ろを向き顔を真っ赤にしつつ、両手で自分のほっぺたを当てて(押さえて)照れ続けるアンジェレネ

>>125少し屈めとアニェーゼに頼まれ、その瞬間におかえりのちゅー→顔を真っ赤にし、やっぱり恥ずかしかったと悶えながら、長時間子供のように無言で抱きつくアニェーゼ

>>126顔をこっちに向けなとシェリーに舌打ちをされながら頼まれ、顎を掴まれてのおかえりのちゅー→互いに正面だが視線は自然に逸れ、頬を染め照れ隠しをしつつまた舌打ちをするシェリー

>>127帰りを待っていたルチアはおかえりのちゅーをしてあげたいが、男性が不浄である気持ちと慕う相手へ奉仕したい気持ちで葛藤する。そして>>127は……→その後どうなったかはご想像で

>>128>>129
???「とうまと私のらぶらぶ新婚生活の妄想も加えておいてほしいかも」

>>130
インデックス……あなた、疲れているのよ。

>>131
???「ち、ちがうもん! とうまと私の愛の絆は何人も断ち切ることはできないかも!」
???「女の子にデレデレしてるとうまを見て、決して不安になったとかじゃないんだよ!」





Side:オリアナ



gagagagagagagagagaga




オリアナ「凄い音ね」

上条「そ、そーですね」

オリアナ「あら、煙も出てきたわ」



上条(ヤバイぞ……このパターン嫌と言うほど見てきてる……)だらり

上条(このままだとほぼ間違いなく……)




上条(大・爆・発!!)がびーん






かっ



オリアナ「!!」

上条「やっぱりかーーーーーーー!!!」

上条(どうすんだ、こんな所で爆発なんかしたら……)

上条(逃げるにしたって……もう間に合わない!!)




ひゅんっ

??「ふっ!!」




オリアナ「!い、今誰か……」

上条「くっ、オリアナ!」ぐいっ

オリアナ「え…きゃっ!」


ぎゅっ


オリアナ「あ……」

上条(くるッ……!!)







どごぉぉぉおおおおおおおんん









上条「っ…………」





…………





上条「…………」





…………





上条(……ん?)







上条(おかしいな……すげえ音したのに衝撃が来ない……?)




オリアナ「……ね、ねぇ?坊や?」




上条(そうか……もう衝撃を感じる間もなく……)

上条(なんてこった……まさか……こんな終わり方……)

上条(すまんアニェーゼ……俺……)




オリアナ「ま、まさか……坊やってば!」ぱちんっ


上条「……はっ!」






オリアナ「良かった、気がついた……」


上条(叩かれた頬が痛い……ってことは感覚がある)

上条(つまり……)



上条「俺達、助かった……?」

オリアナ「もう、全然反応しないから心配したじゃない」うるっ



上条(見た所、オリアナも俺も怪我はしてないみたいだな……安心した)

オリアナ「ちょっと聞こえてるの?」うるうる

上条「あ、あぁ……ごめん」なでなで

オリアナ「うん……」

上条(でも何でだ?)

上条(あの爆発で無傷ってのは有り得ねぇだろ)



ぎゅっ



上条「?」






ぐいっ


オリアナ「ちゅっ」

上条「んっ……」

オリアナ「ちゅっ…んむっ……」

上条(ま、またキス……!)


上条「っは……お、おい!急に――」



オリアナ「お姉さんのこと心配させた罰よ、まったく……///」ふいっ



上条「オリアナ……」

オリアナ「坊や……」





香焼「はい、そこまでー」ででーん





上条・オリアナ「「!?」」






上条「こ、香焼!?」

香焼「どーも………んで、いつまで抱き合ってるつもりすか」


上条「え……おぉっと!?」ばっ

オリアナ「あぁんっ」


香焼「昼間っからお熱いすね。ひゅ~ひゅ~」

上条「やめろ!なんだよ、お前どっから出てきたんだ!」

香焼「どっから出てきたとは、ご挨拶すね」



香焼「せっかく俺が命を張って助けたってのに」ででーん



上条「た、助けた?」

香焼「そうすよ」

オリアナ「どういうこと?」






香焼「んー、話すと長くなるし説明が面倒なんで、全部終わったら話します。多分」

上条「適当だな!」


オリアナ「助けに来たのは、あなた一人だけなの?」

香焼「いえ、他にも仲間いますよ」

香焼「そいつが動いてくれてるんで、この爆発が起きたこと周りの人間には認識されてないす」

上条「え、そうなの?」ちらっ




しーーん




上条「……うわ、本当だ。すげぇ!」

香焼「じゃなきゃ、今頃この辺り『テロだ!』って大騒ぎで、先生は間違いなくしょっぴかれてたすね」

オリアナ「……確かに」






上条「魔術ってすごいな……」

香焼「どっぷり関係者が何言ってんすか。毎日の様に目にしてるでしょうに」


オリアナ「でもこの術式、かなり高度に完成されたものよ。誰がやったのかしら」

上条「お前がこうやって助けに来てくれたってことは、これやったのは天草式の?」

香焼「違うす。この惨事を一般人に知られないようにしてくれてるのはイギリス清教の人すよ」

上条「ウチの?誰だ?」

香焼「先生のよーく知ってる人すよ」

香焼「本当は今回の作戦には全く関係無かった筈なんすけど、何の因果か飛び入り参加したんす」

上条「そうか……帰ったらちゃんとお礼しないとな」

香焼「……そうすね」



香焼「(……たく、浦上の奴。あんな厄介な人巻き込みやがって……)」ぼそっ



上条「ん?何か言ったか?」

香焼「言ってないすよー」






オリアナ「ということは、爆発前に一瞬見えた人影……あれ、あなただったのね」

香焼「はい。助けたつっても、車の方はどうにもなんなかったすけどね。すいません」

オリアナ「別に良いわ。車はダメになっちゃったけど……」



ぎゅっ


上条「?」



オリアナ「結果として、坊やにあんなに強く抱きしめられながら愛を囁いてもらえたんだもん♥」どぅーん



上条「愛を囁いた覚えは有りませんが!?」がーん

上条「それに抱きしめたのは、ただ爆発すると思ってお前をとっさに庇おうと――」

オリアナ「守ってくれたんだ?」

上条「結構肌とか出てて心配だったし……」

オリアナ「嬉しい!ありがとう坊や」ぎゅ~


むにっ


上条「だからその格好で抱きつくなよ!//」






上条「あーもう!何回やるんだこのやり取り!」

オリアナ「あら、最初に抱きついてきたのは坊やの方じゃない」

上条「抱きついたんじゃなくて庇ったんだって言っただろ!」

オリアナ「もう、照れ屋さんね……そんな所も可愛い♪」

上条「話通じない!良いから離れましょう?ね?周りの人に見られちゃうから、ね?」

オリアナ「誰もこっちなんか見てないわよ?」

上条「そうでした魔術でバリアー状態でした……お願いです。離れてください」

オリアナ「絶対にい・や♥」


いっちゃらこっちゃら




香焼「…………」

香焼(なんだこのバカップル……)

香焼「……あの、乳繰り合ってるとこ申し訳ないんすけど」


上条・オリアナ「「?」」


香焼「早く中入らないとヤバいんじゃないすか―――時間」



上条・オリアナ「「あ」」






上条「そうだった、早く行かねーと……あぁ!あと三分しかない!?」

オリアナ「三分あるんなら、なんとかなるわ。急ぎましょ!」

香焼「はぁ……もう半分空港の敷地内すから、走っていきゃすぐすよ」

上条「えっと、第一ターミナルは――」






<当麻ァァァァアアアア!!!

<当麻さぁぁああああんん






上条「!!」



上条「あ、あの声は……」






香焼「あぁ、ウチの女教皇様と五和すね」

オリアナ「ものすごい勢いでこっちに向かってきてるわ。武器持って」


上条「何故にそんな冷静!?」

上条「と、取り敢えず、今あの二人に捕まったら色々とマズい……行くぞ!!」

オリアナ「りょうかーい」ぎゅっ




香焼「こっちから行きましょう。その方が早く着けるす、付いてきてください」

上条「サンキュー香焼………はぁ、結局最後の最後で走ることになるのか……」

オリアナ「仕方ないわ、こうなる運命だったのね」

香焼「恨むなら、自分の女運を恨んでください」

上条「ちっきしょー!!不幸だーーーーー!!」




たったったったった…………







Side:女子軍




たったったった



シェリー「はぁはぁ……ったく、自重しろよあいつら……」

ルチア「はぁ……誰が何を、ですか?……」

シェリー「決まってんでしょ……あの天草の、バカ二人よ……」

シェリー「ここは、もう、空港の敷地内……あんなに派手に動いたら、怪しまれるでしょう……?」






ルチア「車の爆発、が起きている時点で、もうアウトな気がします」

ルチア「どうやら、危機を察知して、車や人のいる辺りを避けたお陰で……他に被害は、出ていないようですが」



シェリー「…………」



ルチア「ですが、警察が来るのも、時間の問題でしょう」

ルチア「あの、オリアナ=トムソンのこと、ですから……何も証拠は残さないように、しているでしょうけど……」



シェリー「…………」



シェリー「…………」ぴたり



ルチア「?シェリーさん?」






ルチア「早くあの二人を追わないと」

シェリー「……おかしいと思わない?」

ルチア「え……確かに皆さんおかしくなっていると思いますけど……」

シェリー「そうじゃない。この状況が、よ」

ルチア「この状況?」



シェリー「空港の敷地内で、突如車が爆発」

シェリー「かと思えば、今度は帯刀したワンピースの女と槍持った少女が人間とは思えぬ速さで走ってきた」



ルチア「…………」



シェリー「なのにも関わらず、空港の警備や警察が飛んでくることもなく」

シェリー「それどころか、周りの人間が誰一人騒いでいる様子がない」



ルチア「!!」






ルチア「ほ、本当です……誰も騒いでいない……いや」



ルチア「気づいていない……?」




シェリー「そう。恐らく私達以外の誰も、今の爆発に気づいていない……」

シェリー「『認識していない』といった方が正しいのかしらね」


ルチア「一般人の認識を阻害、空間情報の改竄……」

ルチア「まさか……魔術師、ですか!」

シェリー「さぁな。ただ、こんな事が出来る奴って考えると……」

ルチア「やはり狙いは、上条当麻でしょうか?」

シェリー「それか霊装ね。もしこの一連の事件が当麻とあたしらを隔離するための物だとしたら、ピンチだ」


ルチア「どうしましょう……」

ルチア「いざ敵と対峙したとして……戦えるようなものは何も持って来ていませんよ」






シェリー「大丈夫よ、あたしのゴーレムを一体貸してやる」

ルチア「ご、ゴーレムですか」

シェリー「何も無いよりはマシだろ」

ルチア「はい……」

シェリー「今の所、相手に関する情報はゼロに等しい……気を付けなさいよ」

ルチア「……」こくん

シェリー(つっても、何を気をつけろって話だけど……)




“上条『これから宜しくな、シェリー!』”




シェリー「っ………」ぎりっ

シェリー(待ってろ当麻っ……!)ぐっ






Brrrrrrrr……


対馬「あれ?シェリーさん?」






シェリー「は?」








Side:上条



@ヒースロー空港構内



たったったった



香焼(どうやら、まだ追いつかれてはいない……)

香焼(今の内に早く取引を終わらせて、空港を出れば最悪の事態は避けられる……よし)

香焼「さぁ、こっちの角曲がったらすぐに着くすよ」

香焼「第一ターミナルまでは真っ直ぐすから」くるっ




オリアナ「ほら、坊やもうすぐよ。頑張って」むにっ

上条「どさくさに紛れて胸を当てるな!」

オリアナ「あら、何のことかしら?」

上条「なんちゅー白々しい……大体、こんな格好だと走りにくいだろ……」

オリアナ「お姉さん、坊やとくっついてる方が馬力でるわ!」

上条「あ、そう……」






香焼「……さすが先生、随分余裕そうすね……」すー…

上条「引かないでー!こいつが勝手にやってるだけで俺は迷……」



オリアナ「……料金……」ぼそっ



上条「ほら、もっとこっち来いよオリアナ!!」

オリアナ「は~い♪」ぎゅっ




香焼「…………」そーん




上条(香焼が恐ろしいほどの無表情に!?)


香焼「さぁ、行きましょう……五和や女教皇様に追いつかれる前に……」そーん

オリアナ「なんかこうしてると、夫婦みたいじゃない?」うきうき


上条「なにこのがんじがらめな状況!?」







@第一ターミナル



香焼「はぁはぁ……着いたすよ。ここが第一ターミナルす」

上条「そ、そうか」



オリアナ「坊や大丈夫?すごい汗……」

上条「お前が引っ付いてるせいで走りにくくてしょうがなかったの!!いつも二倍の負荷が掛かって足ガクガクなんだよ!!」

オリアナ「もう、それくらいでへばっちゃうなんて……男の子なんだから、足腰t」

上条「OK、分かった。それ以上は言うな」



香焼「……終わったすか?」

上条「いや、別に漫才やってたワケじゃねぇから……」

オリアナ「そうよ!私達真剣なの」

上条「うん、余計な事言わないでくれる?」

オリアナ「余計な事ってひどいんじゃない?お姉さん傷ついたなー……」しくしく

上条「泣くなよ……泣きたいのこっちだよ……」

オリアナ「キスしてくれたら、泣き止むかも……?」ちらっ

上条「お、泣き止んだな。良かった良かった」ふいっ

オリアナ「もう!坊やのいけず!」


いっちゃらこっちゃら




香焼「…………」

香焼(耐えろ……このバカップル思いっきり殴りたいけど耐えろ俺の精神……!)






上条「はぁ……それにしても――」




がやがやがやがや


アナウンス「LOTポーランド航空、ワルシャワ行きに搭乗する方は2番ゲートへ……」


男性客「あれ、俺達が乗るのってあれだっけか」

女性客「違うわよ。ポーランド行ってどうするつもり?」

男性客「ははは、そうか」

女性客「もう……」


がやがやがやがや


子供「ねぇママ、パパはどの飛行機で帰ってくるの?」

母親「パパはね……ほら、あれ。あの飛行機よ、見える?」

子供「あ、見える見える!わぁ!」


アナウンス「まもなく、ルフトハンザ航空、ベルリン行きの飛行機が……」


がやがやがやがや




上条「人多いな」

香焼「そりゃ、イギリス一の国際空港すから。当たり前すよ」






上条「なぁ、今の時間は?」

オリアナ「1時20分……取引時間ジャストね」

上条「ジャストか……ってマジかよ!?急いで相手の人探さねぇと!」



がやがやがやがや



上条「くそッ、人込みが邪魔だな……」

オリアナ「それに、何だかお姉さん達注目されてない?」

上条「それは100%、そんな格好で俺に抱きついてるお前が原因だから!!」



オリアナ「あぁん……皆に見られてるって思うと、とてつもなく興奮するわね♥」はぁはぁ



上条「誰か助けてー!もうこの人俺の手には負えませーん!!」






香焼「ちょっとお二人さん、衆知プレイしてる場合じゃないすよ。取引の相手探さないと」

上条「そ、そうだな。わりぃ」

オリアナ「あら、プレイなんかじゃないわ!この体の疼きは本当に――」

上条「もう止めてください、本当に……」



香焼(…………)そーん

香焼「……さっさと探しましょう。先ずは相手の乗ってきた便と、人相を教えてください」

上条「おう。乗ってきた便と、相手の特徴だな?えぇと、確かアニェーゼが……」

上条「確か……」

上条「…………」



香焼「…………」

オリアナ「?」




上条「…………」だらだらだらだら




香焼「………え?」







オリアナ「まさか坊や……」


上条「っ」ぎくっ


オリアナ「取引相手のこと、何も知らないの?」



上条「っっ!」ぎくぎくっ



香焼「いや、そんなまさか……」

オリアナ「でも坊や真っ青で世紀末みたいな顔してるし、何も言わなくなっちゃたわよ?」

香焼「……どうなんすか、先生」




上条「…………」


上条「……すいません……」




香焼「な………」唖然

オリアナ「やっぱり~♪」







香焼「マジで何も知らないんすか?」

上条「あ、多分アルゼンチン人?……ってこと以外は……」

香焼「搭乗してきた機体も分からない、相手の人相も分からないでどうやって会うつもりだったんすか!!?」

上条「いや、着いてから探せば見つかるかなって……」

香焼「このやたら広いターミナルの人混みの中で!?」

上条「しょうかないだろ!アニェーゼに『行けば分かります』って言われてあんまり詳しく聞いてなかったんだから!!」

上条「空港だって、こんな広いとは思わなかったんだよ!」

香焼「…………」

上条「う……本当にすいません……」ずーん




オリアナ(坊やったら、あんなに落ち込んじゃって可愛……じゃなくて)

オリアナ(ここは、私が何とかしてあげないとね♪)


オリアナ「大丈夫よ坊や!」



上条「え……?」






オリアナ「お姉さんが一緒になって探してあげるから!」

オリアナ「取引に間に合わせるって言ったのは私だから、責任あるもの……」

上条「オリアナ……」じーん



香焼「…………」そーん



オリアナ「相手も魔術の関係者なんでしょ?だったらいくらでも探しようはあるわ」

オリアナ「ここは、お姉さんに任せて♪」

上条「あ……ありがとうございます!お姉さま!!」がしっ

オリアナ「あっ……」


オリアナ(坊やが、こんなに喜んで……)だきっ

オリアナ(はぁ……幸せ……////)じゅん




<おい、なんだアイツら。昼間っから熱いな

<本当だ。それにしてもすげえ格好した女だ……

<まったく……最近の若い奴らは所構わず……



がやがや




香焼「あの、悪い目立ち方してるんで抱き合うの止めてくんないすか。近くにいるだけですっげぇ恥ずかしいんで」






上条「お前がいてくれて良かった……」

オリアナ「ふふ、当たり前じゃない。言ったでしょ?」




オリアナ「どんなにつらい時も……ずっと一緒にいるって」にっこり




上条「オリアナぁ……!」がしっ

オリアナ「はぁぁぁあああん////」えくすたしー




<おおぉぉぉ……

<映画の撮影かなんかか?何言ってるのかは分からんが……

<うわ……大胆……///



香焼「…………」






オリアナ「時間にちょっと遅れちゃったから、相手がものすごーく怒っちゃっうかも知れないけど」



オリアナ「ちゃんと私が、“奥さん”として一緒に頭下げてあげるから♥」

オリアナ「安心してね♥」



上条「ありがとう……ありがとうっ……!」




香焼「最後!最後の最後でおかしなこと言ったすよ!いやはじめから全部おかしいすけど!!」




オリアナ「さぁ、そうと決まれば善は急げよ!行きましょダーリン!!」うふふ

上条「あぁ!!」あはは




香焼「おい待て何処行くんすか、話聞けバカップル!!まだ何も分かって……待てつってんだろコラァ!!」がっ






オリアナ「うるさいわね、もう少しで坊やと夫婦になれるとこなんだから!邪魔しないで」

香焼「いや無理だろ!何言ってんすか!?」

上条「悪いな香焼、いま忙しいんだ。後でちゃんと話聞くから」

香焼「さっきから、とても忙しい人の所業とは思えねーけどな!!」

オリアナ「行きましょダーリン♥」

上条「あぁ!」

香焼「くっそ、こいつら……っ!」



オリアナ「あっちにいる様な気がするわ!」だっ

上条「よし行ってみるか!」だっ



香焼「…………」

香焼(もうどうにでもなれや……)そーん







――――――――――



ガサッ


??「あ、お兄ちゃん達が動き出しました」

??「ホントだ、どうしましょう……」

??「決まっていりけるわ……」




??「われらも後を負うのだ!」どどーん

だだだっ




??「のだー!」だだだっ

??「ちょ、ちょっと!?」







――その一方、使者側



@第一ターミナル・ゲート前



シルビア「おかしい……時間過ぎたのに来ないなんて」

シルビア(ターミナルに出ればすぐに分かるって言われたけど、それっぽい人はいないし)

シルビア「ねぇ、取引場所っていうのはホントにここで合ってる訳?」




オッレルス「はぁ………」ずーーん




シルビア「……おい」




オッレルス「はぁぁ……」ずずーーん




シルビア「……話を、聞け!!」ばちこーん

オッレルス「痛っ!?」






オッレルス「何するんだ、いてて……」

シルビア「辛気臭いため息ついてる野郎の意識を取り戻してやったんだ。感謝しなさい」

オッレルス「もう少しやりようってもんがあるだろうよ!力いっぱい叩きやがって、この暴力女め!」


シルビア「うるさい。そもそもこんな面倒なことになってるのも、いつもの様に厄介ごと引き受けちまったアンタが悪いんでしょうが!」


オッレルス「うっ……それは痛いほどに自覚していますけど……」

シルビア「はぁ……ほとほとあきれ返って言葉も無い」

オッレルス「で、でも!仕方ないだろう!?」

シルビア「己のどうしようもない馬鹿さ加減が?」

オッレルス「違う!ここで自分の愚かさをカミングアウトするのはおかしいだろ!というか俺は馬鹿じゃない!」

シルビア「いいえ、十二分に馬鹿。自分の過去の行いを振り返って見てから言え没落貴族が」

オッレルス「うっ……もう少し言葉選んでくれよシルビア……」

シルビア「それで?アンタの空っぽの脳みそがどうしたって?」

オッレルス「だから違うと言っているのに!」

シルビア「じゃあ、なに」

オッレルス「あーもう!!」




オッレルス「あんな風に恩人から頼み込まれたら、断れるわけないではありませんか!?」








――――――――――



~一週間前


@ブエノスアイレス大司教区




オッレルス『れ、霊装の運搬、ですか?』




司教『あぁ、そうなんだよ。お願いできないかな?』

オッレルス『そう言われましても……用事ついでで、あの子達の様子を見にフラッと立ち寄っただけですから』

司教『うん、だからそれにもう一つおまけで頼まれてくれないかい』

オッレルス『おまけって……』






オッレルス『その取引場所はイギリスなんですよね』

司教『そうだよ』

オッレルス『俺はこれからアメリカを経由して日本に行くつもりなんですが……』

司教『あぁ、旅費の事を心配しているのかね?それなら問題ない、ちゃんとうちから出そう』

オッレルス『いえ、そこは別に問題ではなくて……』

司教『霊装と言っても、そんな大層なものじゃないんだ。魔力が暴走するリスクもない』

オッレルス『ですから、問題はですね……?』



オッレルス(イギリスで行う取引で、それがさほど重要な用件でないとすれば―――相手は十中八九、イギリス清教だ)

オッレルス(嫌なんだよな……あそこにはまともな人がいないから)

オッレルス(それに今イギリスに帰ったら、絶対また何か面倒な事になる気が……)



司教『うーん、どうしてもダメか』

オッレルス『はい。申し訳ありませんが』

オッレルス(断っておくのが身の為だろう)






司教『まぁ、仕方ないね。無理強いできることじゃ無いから』

オッレルス『すみません。代わりといっては何ですけど、ここで俺が出来る様な仕事が有れば……』



司教『でも、残念だよ』



オッレルス『……はい?』


司教『てっきり、君なら承諾してくれると思ってね。子供達にも話してしまったんだ』

司教『「彼がイギリスへお仕事に行くことになったから、お土産を楽しみにしているといい」とね』


オッレルス『はぁ!?ちょっと待った!お土産って何?さっきと話が違いますでしょう!?』

オッレルス(そう言えば、さっき会ったときに子供達がすごい勢いでじゃれてきたっけ。あれは、こういう事だったのか!!)

オッレルス(この爺さん、勝手なこと言いやがって……!!)



司教『どうせ行くのだから、帰りにお土産を買ってくるぐらい良いじゃないか』

司教『確かに、荷物がかさばって大変かもしれないが……あの時の私達の苦労に比べたら……』ぼそっ



オッレルス『っ!』びくっ







司教『十年ぶりくらいに、突然連絡をくれたと思ったら「成り行きで拾った孤児達を何人か預かってほしい」と』

司教『それも慌てていたのか、時差のことも考えず真夜中の3時に。驚いたね、あれは』



オッレルス「…………」ぶるぶる



司教『まぁ、私達も神に仕えるもの同士……引き取り手の無い子供達を救うのは、勿論協力しようと思った』

司教『OKしたら、電話口で「明日連れて行きます!」と言われたのも許そう。正確には日付が変わっていたから数時間後の事だったが』



オッレルス「…………」ぶるぶる



司教『さて、その数時間後に尋ねてきた君を見て私は更に驚いた』

司教『……あれは、一体何人いたんだったかね?オッレルス君』



オッレルス『っ……ご…五十三人…です……』びくっ



司教『そうそう、五十三人。君を入れて五十四人だね……それが目の前にずらっと並んで「よろしくお願いします」と、憎らしいくらい綺麗に声を揃えて』

司教『教徒でありながら、君に軽く殺意を覚えてしまったよ。はっはっは』



オッレルス『…………』ぶるぶる

オッレルス(目が笑っていない……)






オッレルス『……あの……』



司教『子供達一人一人からの聞き取り、住居の確保、衣類等の調達、里親探し、正教本部への報告……本当に大変だった』

司教『それに比べれば、イギリスへの往復任務くらい……』



オッレルス『……あ、あの!!』



司教『なんだね?』





オッレルス『その仕事……引き受けます……』





――――――――――







オッレルス「これで断れるわけがないじゃないか!!」どんっ

シルビア「何キレてんだ、キレたいのはこっちだわ!!ほんっとに学習しないねアンタは!!」げしっ

オッレルス「っぐ……」

シルビア「私はなんでこんな男に……」



オッレルス「……何がお願いだ……あんなの、遠回しな脅迫じゃないか……」ぐすっ

オッレルス「なぁ、君もそう思わない!?」

シルビア「思うか!!その脅迫のタネ蒔いたのもアンタじゃないのさ、えぇ!?」

オッレルス「そりゃ俺も悪かったと思って……痛い痛い!!」

シルビア「言っても分からない馬鹿は、体に直接教え込んでやる!」げしげしっ

オッレルス「い、痛いっ!待ってこれ以上はヤバ……」

シルビア「オラッ!!」がすっ

オッレルス「あひんっ!?」ばたり



シルビア「はぁ……やってらんない」







Side:上条&オリアナ




たったった……


上条「はぁ、はぁ……見つからないな……」



オリアナ「うーん、やっぱり情報がゼロだと探すの難しいわ」

オリアナ「というより、対象が分かっていない以上、探しているとは言えないわよね」


上条「時間は1時40分……もう20分も過ぎてるのか」

上条「ダメだ……絶望的状況だ……」がっくし

オリアナ「元気出して坊や」なでなで

上条「あ…ありがとうございます…」めそめそ



オリアナ(それにしても困ったわ……本当に探しようが無いんだもの)

オリアナ(霊装の取引に来るんだから、人目で分かるような格好とか、派手な振る舞いはしないだろうし)

オリアナ(アナウンスかけて貰うわけにもいかないわ)



オリアナ「さて、どうしようかしら」






上条「手がかりゼロ……時間は既にオーバー……はは、もう完全に終わった」

上条「俺はどうしてこう、いつもいつも……」しくしく


オリアナ(絶望的……リドヴィアが聞いたら小躍りして喜びそう)

オリアナ「ほら、泣かないで。諦めたらそこで試合終了よ?」

上条「……なんか聞いたことあるな、そのセリフ」

オリアナ「あんまり使いたくない手だけど、こちらから何らかの魔術を発動させれば、相手から来てくれるかも知れない」

オリアナ「まぁ、要するに誘き出しね。これなら、会えるでしょ」


上条「なるほど……でも、その方法大丈夫なのか?こんなに人が多い所で」

オリアナ「大丈夫よ!……多分♪」

上条「不安だぁぁぁ!」めそめそめそめそ

オリアナ「よしよし♪」なでなで






「まったく……衆人環視の中で何やってんですか。二人して情けない」






上条・オリアナ「「?」」









アニェーゼ「うわっ、なんてみっともない顔してんですか……」




上条「アニェーゼ!?」

アニェーゼ「いかにも」

上条「ほ、本物のアニェーゼか!!ま、幻とかではなく!?」がしっ

アニェーゼ「はいはい、本物のアニェーゼですよ。当たり前でしょう……あぁもう、さっさと涙の跡拭いてください」



上条「良かったーー!!もう俺が人間花火にでもなるしかないと思ってた所に……神様仏様アニェーゼ様!!」

アニェーゼ「お、大袈裟でしょう……///」てれっ



上条「あれ?……でもそういやお前、今日は天気が良くないから家でずっとしてるって、昨日……」

アニェーゼ「し、心配だったんですよ!何かトラブルに巻き込まれちまってんじゃないかとかっ!」

アニェーゼ「……真面目に仕事してくれるかどうか、とか」じろっ



オリアナ「~♪」にっこり



アニェーゼ「…………」






上条「でもお前が来ちゃったら、俺が任された意味が……」

アニェーゼ「……うるせーです」ぷいっ

上条「そ、そんな」がっくし



オリアナ「…………」

オリアナ(なるほど……坊やのことが気になって気になってしょうがなくて、思わず追いかけて来ちゃったのね。カワイイ♪)

オリアナ(にしても、彼ってば本当にモテモテね……)



オリアナ「何だか、今日は懐かしい人達ばっかりだわ。久しぶり、アニェーゼ=サンクティスちゃん」

アニェーゼ「……えぇ、こんにちわ」さっ

上条「おっと……ん?何で俺の後ろに隠れるんだ?」

アニェーゼ「うぅ……」がるるるる

オリアナ「ふふふ♪」

上条「?」






アニェーゼ「んぅ……んなことよりっ!さっさと取引を終えて帰りましょう!」

上条「あぁ、俺もそのつもりだけど。俺昨日、アニェーゼに相手のこと聞くのすっかり忘れてて……」


アニェーゼ「ふぇ?……あ」


上条「それでオリアナも一緒に探してくれてたんだけど、全然分からなくてさ……途方にくれてたんだ」

アニェーゼ(なるほど……それでさっき「人間花火」とか意味不明なこと言ってたワケか)



オリアナ「坊やはよく頑張ったわ、えらいえらい」なでなで

上条「そうかな……俺頑張った?」

オリアナ「うん♪」



アニェーゼ「…………」

アニェーゼ「けっ、ぺっ!」

上条「!」びくっ






アニェーゼ(……この状況で、なんでいちゃついてんですかこいつらは)

アニェーゼ(これじゃ、魔術やら何やら駆使して必死に駆けつけた私が馬鹿みたいじゃないですか……)



アニェーゼ「……パパのばか」ぎゅいっ

上条「いっ!?いって!!……え、何で今つねられたんでせう…?」

アニェーゼ「てめーの胸に聞けよ」

上条「アニェーゼさん!?口調が!?」

オリアナ「ふふふ♪」


アニェーゼ「帰ったら、ペテロの逆十字でお仕置きですから」

上条「怖ッ!?だからそれお仕置きじゃないからな?処刑方法だからな!?」






アニェーゼ「では早速、ラプラタ大聖堂からの使者のことですが」



上条「うわぁ、華麗なスルー……」

オリアナ「やっぱり、ラテン系の色黒いおじ様かしら?」

アニェーゼ「いえ、若い男女のカップルだそうで」



上条・オリアナ「「カップル?」」



アニェーゼ「はい」


上条「くっ……こっちは死に掛けてまで頑張ってるってのに、どうせ向こうはデートのついでに荷物届けよう位にしか思ってないんだろ……っ!」


アニェーゼ「どの口が言いやがりますか。あと普通、空港に行くだけで死に掛けたりしませんから」


オリアナ「そうだったの……私、てっきりあのアロハシャツ来た人が怪しいと思って目をつけてたんだけど」


アニェーゼ「あれただの酔っ払いです。んでもってアロハシャツはハワイです」






インデックス「ギリギリでメリークリスマスなんだよ!」

インデックス「お使いネタが間延びしすぎて時事ネタぶち込めなかったんだよ!!」

インデックス「取り敢えず、皆に神のご加護が有りますように!!!」



インさんキタァァァァァァアアア!
>>1も無理だけはせずに!

ちなみに今日は物理学者「アイザック・ニュートン」の誕生日

>>266
oh………「今日」じゃなくて「その日」で






アンジェレネ「はっぴーにゅーいやー!!」

オルソラ「明けましておめでとうでございますよ♪」





アンジェレネ「最近忙しくて更新できなくてごめんなさい……」

オルソラ「もう少ししたら、また更新復活致しますので」

アンジェレネ「今年もどうぞよろしくお願いしまーーす!!」






アニェーゼ「で、外見の特徴なんですが」

アニェーゼ「男の方が金髪の優男、女の方が同じく金髪でメイド服を着ているらしいです」


上条「め、メイド服?ホントかそれ」

アニェーゼ「こんな事で嘘ついてもどうにもならないでしょう?」

上条「そんな目立つ格好ならすぐに見つかりそうなもんだけどな……」

アニェーゼ「メイドさんがいても隠れてしまうくらいに人が多いってことです」




オリアナ「…………」

オリアナ(優男にメイド……何かしら、その二人組ものすごく聞き覚えがある)

オリアナ(でも、向こうの組織とは関わりが無いはずだし……多分気のせいよね)






アニェーゼ「まぁ、ちょっとばかし服装に特徴は有りますが、一応魔術組織同士の取引ですから目立たないように行動しt」




<オラッ!!

<あひんっ!?




上条「ん?何か向こうで騒いでる人がいるな……うわ、男がしばかれてる」

アニェーゼ「公衆の場でのマナーも守れないアホって言うのは、何処にでもいるもんですから」

上条「うぅん、困ったもんだな」

アニェーゼ「パパは人のこと言えねーでしょうが」

上条「そんな!?」




オリアナ「……やっぱり。気のせいじゃなかったみたい」ぼそっ






アニェーゼ「とにかく!さっさとその二人を探し出しちまいましょう」

上条「だな。一刻も早く見つけて――」




オリアナ「いたわよ。優男とメイド服の女」




上条「って早い!もう見つかったの!?」きょろきょろ

アニェーゼ「くっ、さすがはやり手の運び屋……どこにいるんですか!」きょろきょろ

オリアナ「どこって、あそこに」


アニェーゼ「あそこ?」

上条「お…あれって」







<ふんっ!

<ぐ……は……




アニェーゼ「さっきから騒いでるカップル……」

上条「金髪の男が、金髪の女にしばかれて……」



上条・アニェーゼ「「ん?」」




オリアナ「だから、そのカップルでしょ。取引の相手」




上条・アニェーゼ「「えええええええ!?」」






オリアナ「さぁ、行きましょ?」ぐいっ

上条「え、お、おい!」

アニェーゼ「ふぇ!?ちょ、ちょっと!」

オリアナ「なによぅ、せっかく見つかったのに、こんな所でぐずってるなんて馬鹿らしいじゃない?」

アニェーゼ「べ、別にぐずってるわけじゃ……」



上条「(……なぁ、オリアナ)」

オリアナ「(なに?)」

上条「(本っ当に、あの人達で合ってるのか?女の方、明らかにメイド服じゃないぞ?)」

オリアナ「(それは上からコート羽織ってるからよ。大丈夫、お姉さんを信じて!)」

上条「(信じてつったって……)」


オリアナ「……実を言うとね、あの二人のことはお姉さんよく知ってるの」


上条「え?」





オリアナ「ふふっ、いよいよ待望のご対面よ。坊やは懺悔のセリフでも準備しておいて♪」








Side:オッレルス&シルビア




シルビア「は?日本人?」



オッレルス「そう。日本人」

シルビア「…………」

オッレルス「…………」



シルビア「………」ぐいっ



オッレルス「ぐっ!?なっ、何故あなたは無言で俺の首を絞めるのでしょう!?」

シルビア「おかしいでしょう。なんでイギリス清教の元ローマ正教シスターズへの霊装取引で日本人が出てくるんだ、ん?」






オッレルス「向こうの人事の理由なんて知らないよ!……でもほら。いただろ、イギリス清教には日本人が」

シルビア「え……あぁ、あの変態ジーンズのこと?」

オッレルス「いや、そっちじゃなくて」

シルビア「他にいた?」

オッレルス「『幻想殺し』だよ。忘れたかい?」

シルビア「『幻想殺し』?……それって、前にアンタが利用しようとしてた……」

オッレルス「その彼が、この取引に来ることになっている」

シルビア「一人で?」

オッレルス「一人で」

シルビア「それはそれは。良かったじゃない」

オッレルス「何が良いって言うんだ……」

シルビア「この取引にその男一人しか来ないっていうなら、アンタがやろうとしてた計画とやらも……」



オッレルス「いや。それは無理だ……絶対に」






シルビア「どうして?」

オッレルス「……あの男のバックに、一体どれだけの陣営がついていると思う?」

シルビア「どれだけって……そりゃ、所属しているイギリス清教じゃないの?」

オッレルス「その通り。もちろんイギリス清教の後ろ盾がある……が、そんなもんじゃないんだ」

シルビア「?」


オッレルス「エリザベス女王並びにその子女達……つまり『イギリス王室』そのものもさ」

オッレルス「しかも、イギリス清教とはまた別にね」


シルビア「へぇ……」



オッレルス「ところがどっこい、これじゃまだまだ終わらない」

オッレルス「現在イギリス清教傘下にある天草式十字に、『新たなる光』や『明け色の陽射し』といった魔術結社」

オッレルス「アニェーゼ・サンクティスを筆頭にしたローマ正教の修道女達や、リドヴィア・ロレンツェッティ一派、かつて神の右席だったヴェントやアックアと言った曲者ども」

オッレルス「ロシア成教の殲滅白書や、果てはフリーランスの魔術関係者や……」

オッレルス「…………あの魔神までもが……ッ……」



シルビア「…………」


オッレルス「数え上げればキリがない」

オッレルス「これだけでも十分脅威だが、更に恐ろしいのは……あの『学園都市』もが幻想殺しの勢力にカウントされることだ」

シルビア「学園都市……」






オッレルス「実際にそう意思表示しているわけじゃないが、学園都市内でもトップの能力者達が彼と懇意らしい」

オッレルス「つまりはだよ、こちらが迂闊に手を出そうものなら……まして怪我でも負わせれば……」

オッレルス「普段ならいがみ合っている科学と魔術の両サイド、その大勢力から追われることになる」

オッレルス「俺達は、世界を敵に回したも同然……」



シルビア「…………」あぜん



オッレルス「だから、無理なんだ」

シルビア「……まさかイギリス清教に、そんな恐ろしいコマが……」

オッレルス「まったくだね」

シルビア「でも、そんな奴がいるんじゃ魔術サイドの勢力均衡に影響が出るんじゃない?」

オッレルス「それは問題ない。彼自信が取引の場に出てくることは、地球と他惑星間のレベルにならなければ無いだろう」

オッレルス「第一、前にも話したが彼は魔術師じゃない。一切魔術は使わない、というか使えない」

シルビア「あぁ、そんなことも言っていたかもね。……それで、その世界兵器はイギリス清教で何をしているのさ」

オッレルス「それが……」

シルビア「それが?」








オッレルス「なんでも、女子寮で管理人をしているらしい」




シルビア「………は?」

オッレルス「だから、大家さんみたいなものだね」

シルビア「…………」

オッレルス「…………」



シルビア「おい」ぐいっ



オッレルス「うぇええ!?何故だ!?ここまで懇切丁寧に説明をしたと言うのに何故俺は再び首を絞められているんだろう!?」

シルビア「んな話が信じられるかッ!!オラッ!!」どげしっ

オッレルス「あひんっ!?」

シルビア「世界をひっくり返すような勢力背負ったバケモンがのんきにロンドンの片隅で大家さんやってるなんざ、信じられるかってんだよ!!」

オッレルス「だ、だけども事実は小説より奇なりと言ってね!?実際有り得ないと思っても――」

シルビア「うるせぇ!!」

オッレルス「うぐっ!?」







「あのぅ……すみませーん」




シルビア「あぁん!?」

オッレルス「う……」ばたり




上条「ひぃっ!?ひ、非常に怒っていらっしゃる…?怒髪天を衝いていらっしゃるぅうう!?」

オリアナ「怯んじゃダメよ坊や。ほら、先ずは相手に謝らなきゃ」

上条「そ、そそそそーりー!!あいむそーりー!!」どげざっ

オリアナ「な、なんて速く美しいドゲザ……っ!」

シルビア「………」



シルビア(……なんだこいつら)



上条「これが今出来る最上級の謝罪方法だ……っ!」

オリアナ「すごい!すごいわ坊や!」



シルビア(いや……もしかして?)







シルビア(この少年は……)



オリアナ「ドゲザも良いけど、謝るときは相手の目を見てなくちゃ!」

上条「は、そ、そーりー!!べりーそーりー!!」ばっ



シルビア(東洋系の顔立ち)



上条「あ、あいむのっと不審者!!」

オリアナ「坊や、日本語と英語が混ざってるわ」

上条「……ふ、不審者って英語でどう言うんだ……?」



シルビア(拙い、と言うより下手すぎる英語)

シルビア(それにこのポーズは、ジャパニーズ・ドゲザ……前に読んだ本で見たことがある)

シルビア「ってことは……」



シルビア(まさかこの少年が……?)






シルビア「ねぇ、君」

上条「っ!!す、すみません!!命だけはッ!!」がくがく

シルビア「別に殺すつもりはないから。あなた達、イギリス清教から霊装の受け取りに来た人?」

上条「時間に遅れたのは本当に謝りますから!!だからッ!!」ぶるぶる



シルビア「……はぁ。これが本当にあの『幻想殺し』なの……?」

オリアナ「本当よ」

シルビア「っ!?」

オリアナ「こんにちは♪」

シルビア「あなたは……“運び屋”オリアナ=トムソン。違う?」

オリアナ「あら、知っててくれたのね。そうよ、初めましてシルビアさん」

オリアナ「あとそこで伸びてる、オッレルスさん?」


オッレルス「」ちーん


シルビア「そっちも、こちらの事は把握してるって訳か」

オリアナ「そりゃ、こう見えて私も魔術師の端くれよ?」




オリアナ「『魔神』になりかけた男と、そのパートナーの“聖人”さん……それを知らないほど世間に疎くないわ」







シルビア「ふっ、光栄だわ」



上条「せ、聖人!?それって神裂とかアックアとかと同じの!?」がーん

上条「……あ、もう今度こそ本当の本当に終わった……はは……」ずーん



シルビア「……この一人喜劇を繰り広げている子が……」

オリアナ「あははは、そんなに信じられない?」

シルビア「とてもそうには見えないから」

シルビア(この世界をひっくり返す程の力を持つ男には)

オリアナ「そんな事言ったら、あなたの旦那様もそうでしょ?」



オッレルス「」ちーん



シルビア「魔神になるかもしれなかった男には見えないと。言い返せないね……あと、旦那じゃないから」

オリアナ「まぁまぁ、お互い苦労するわよね」

シルビア「だから違うと」

オリアナ「ほらダーリン、いつまでもそんなんじゃ取引終わるの明日になっちゃうぞ♥」

上条「!!明日まで帰らなかったら、きっとアニェーゼ達にもっと酷い拷問を……」わなわな




シルビア「…………」

シルビア(な、何なのこの二人は……)

シルビア(……あまり深く関わらない方が身のためか。さっさと取引を済ませてしまおうっと)



オッレルス「」ちーん



なお画集2で妻であることが判明


>>309
なんと……じゃあ後で適当に結婚させましょう






シルビア(先ずは、確認をしないとね)


オリアナ「さ、坊や。もう一回ちゃんと謝って」

上条「あ、あぁ……ゴホンッ、あ、あー……あいむそ」

シルビア「もう謝罪は良いわ。もう一度聞くけど、君はイギリス清教からの使者で間違いない?」

上条「え……い、いえす!」

オリアナ「相手がわざわざ日本語で喋ってくれてるのに、何で坊やが英語で返すの?」

上条「あ」

オリアナ「ふふ、このあわてんぼさん♪」つんっ

上条「茶化すなよ……」



シルビア(何でだろう。今、ものすごく殴りたい気分になった)






シルビア(とにかく、ここはさっさと終わらせてしまった方が良い)

シルビア(この馬鹿も目を覚まさないし)



オッレルス「」ちーん



シルビア「ゴホンッ……あなたがイギリス清教の人間と言うなら話は早いの」

シルビア「ラプラタ大聖堂から預かっている霊装のことなんだけど、もう渡してしまっても良い?」

シルビア(そしてさっさと帰らせて)


上条「は、はい。それじゃあ……あ、そうだ書類が……」がさがさ

シルビア「書類?」

上条「アn、ローマ正教から受け取った書類が確か……」ごそごそ

上条「あれ?っかしいな……たしか、この内ポケットに」






<……ァァアア






上条「ん?」







シルビア「?今、何か変な声が聞こえなかった?」

オリアナ「あちゃー、こわーい鬼が二匹……」

シルビア「鬼?」

上条「あ……あ……」






神裂「当麻ァァァァアアアアアア!!!!」

五和「当麻さぁぁぁあああああんん!!!」






シルビア・上条「「!!!!」」



オリアナ「追いつかれちゃったわ。ね?」

オッレルス「」ちーん






シルビア「何だアレ!?君の知り合い!?」

上条「……Yes」

シルビア「ものすごい勢いでこっちに向かってるんだけど!?」

上条「申し訳ない!!」

シルビア「ここで謝られても!!」



ダンッ!!


上条・シルビア「「!!」」





神裂「ふふ、ふふふふ……とうとう追いつきましたよ、当麻……」

五和「あはは……やっと会えましたぁ、当麻さん……」





オリアナ「何だか、B級ホラーショウ見てるみたい♪」






五和「あれ?……見てください女教皇様……また知らない女の人がいますよ……?」

神裂「本当ですね……本当に、あなたと言う人は……当麻?」



上条「っ!!??」ぞぞぞっ

シルビア「知らない女って、私の事か」



神裂「……?」

神裂「……まさか、シルビア……?」



シルビア「そうだけど?」



五和「女教皇様、知っていらっしゃるんですか……?」

神裂「えぇ、知っています……私と同じ、“聖人”であり……」

神裂「“成り損ない”こと魔術師オッレルスの腰巾着……」


シルビア「誰が腰巾着だ!!」






五和「と言うことは……当麻さんが目当てでは……?」

神裂「いえまだ油断は出来ません……美味しそうな当麻の香りに釣られて……ということも……」




上条「美味しそうな香り!?俺は食いもんか何か!?」

シルビア「こいつら、雰囲気がヤバいね……目も据わっちゃってるし」

オリアナ「ほーんと、おかしな人達よね?」

シルビア「アンタは人の事言えないでしょうよ」

オリアナ「いやん、褒められちゃった♪」

シルビア「褒めとらんわ!!!」






神裂「とにかく……あなたはこんな場所で女を漁っている場合では無い筈です……仕事を忘れましたか」

五和「そうですよ……それに、そんなに女の人に興味が有るなら私が……///」



上条「俺が一体いつどこで女を漁ったよ!!それに今まさに仕事が完遂しようとしている所だったんですけど!?」

上条(あ、五和のコメントに関してはスルーで)



神裂「本当ですか……?」


上条「当たり前だっつの!!……あと、その喋り方マジで怖いんでやめて下さいお願いします」




五和「はぁはぁ……怖がってる当麻さんもかわいい……////」




上条「っっ!!!??」ぞぞぞぞぞっ






神裂「ですが……あなたは女性問題に関しては、数え切れぬ程の前科があります……」


上条「人聞きの悪いこと言うなよ!」


神裂「従って、当麻の言い分をすべて信じるわけにはいきません……」

神裂「………当麻の浮気者」ぼそっ



上条「話聞いてももらえないのか……」

上条「なぁ、お前からもなんとか言ってくれない?オリアn」




オリアナ「そんな!!じゃあ……お姉さんと結婚してくれるっていう話も、もしかしてウソだったの?……よよよ」ごーん




上条「そんな話したこともないじゃん!!頼むからこれ以上ガソリンぶっ込むのやめてぇぇぇえええ!!!」






五和「当麻さん……///」


上条「!そうだ!五和、五和なら話を――」




五和「はぅ……当麻さんが真剣な目で私を……はぁはぁ/////」じゅんっ




上条「」

上条(何故だろう。俺の本能が『五和が一番ヤバい』って叫んでる)



神裂「当麻……」

オリアナ「ダーリン……しくしく」にやにや

五和「ハァハァ……当麻さん……ハァハァ////」




上条「…………」






上条「だぁぁああもう!!!」

上条「さっきから言わせておけば、前科だの結婚だの言いたい放題言ってくれやがって!!」

上条「それじゃあまるで俺が女たらしのスケコマシ野郎みたいじゃねーか!!」



神裂・オリアナ((大体合ってる))

五和「当麻しゃん……////」



上条「そんな訳ないだろが!!ふざけんなッ!!」

上条「第一な……」





上条「俺は彼女いない暦=年齢の悲しき非モテ男ですから!むしろ誰か良い人紹介して欲しいくらいだわ!!」ばーん







ぴしっ



神裂「…………」

五和「え………」






しーーーーーーーーーん






オリアナ「坊や、アウトー」

上条「……え?」

オリアナ「ごめんだけど、坊や。流石に今の発言はフォロー出来ないわ」

上条「え?……え?」






神裂「……ふ…ふふ……ふふふふふ」

五和「あははは……はははは……っ」



上条「っ!?」びくっ



神裂「やはり、お仕置きが必要なようです……」ジャキンッ

上条「お仕置き!?って神裂!!空港で刀はまずいって……!!」


五和「なら大丈夫ですよ、当麻さん……私のは刀ではなくて……槍ですから」にっこり

上条「どこが大丈夫!?俺の中で不安がシューマッハもかくやという勢いで加速してますが!?」


オリアナ「お姉さんは何にしよっかな……」わくわく

上条「おいそこ!!楽しそうに単語帳取り出すな!!」



神裂「一太刀で……一太刀で終わらせてみせます……っ!」


上条「ぎゃーーー!!」







「ちょっと待ったーー!!」










キキーッ!!



シェリー「危ない所だったな、当麻」

対馬「当麻くん!まだ生きてる!?」



上条「し、シェリー……対馬さんも」

シェリー「どうやら無事みたいね、安心したわ」たっ

対馬「ほっ……」

上条「まさか、バイクでここまで?」

シェリー「それについては、帰ってからじっくりと聞かせてやる。その前に……おい、神裂」


神裂「……なんですか?」






オリアナ「続々と人が集まってくるわね」わくわく

上条「だからなんでワクワクしてんだ……」






シェリー「取り敢えず、その刀下ろせ」


神裂「…………」



シェリー「はぁ……別に、私の言葉を無視しても構わないけれど」

シェリー「当麻に手を出そうってなら、止めないといけないわ」

シェリー「あの女子寮に住む一員として、うちの管理人に何かあると困るんでね」



神裂「…………」

シェリー「……ふん、あくまで収める気はないってか?」

神裂「はい。これは……これは、私と彼の問題です。あなたには関係がありません」

シェリー「ここまで大事になっておいて、それは無いんじゃないのか?」

神裂「…………」

シェリー「…………」




神裂「お互い話しても埒が明きません。議論するだけ無駄です」ジャキンッ

シェリー「ちっ、めんどくさい奴……」ゴゴゴゴ……






上条「おい、二人とも待t」

対馬「当麻くんはこっち!!」


ぐいっ


上条「ぐえっ……」


ささっ


上条(うっ、腕が極ってて……苦しい……)



対馬「……今、あの二人に声を掛けるのはよくないわ。特に当麻くん、あなたはね」

上条「つ、対馬さん……ぎ、ギブ……」

対馬「ギブ?……きゃっ!」ばっ

上条「っはぁ、はぁ……」


対馬「ごめんなさいっ、咄嗟に当麻くん止めなきゃって思って……痛かった?」うるっ

上条「だ、大丈夫です…けど……」

対馬「そ、そう?本当に?」

上条「はい……」






対馬「……ごめんね」なでなで

上条「あ、頭……」


対馬「今日は私達、当麻くんに迷惑掛けてばっかりだわ」

対馬「いまだって、痛い思いさせちゃって……」

上条「い、いや。マジで痛くなかったから、気にしないで下さい」

対馬「うそ」

上条「うっ……でもほら、意外と俺の体頑丈なんで。大丈夫ですホント!」


対馬「……ありがとう。優しいね、当麻くんは」にっこり


上条「っ!……ふ、普通ですよ。普通…//」


対馬「でもね――」






ぎゅっ


上条「へ?」

上条(つ、対馬さんが、俺に抱きついて……)



対馬「――気にしちゃうのよ」

対馬「いつも自分を犠牲にして、皆を守ろうとする姿を見てるから……」

対馬「『気にするな』って。『大丈夫だ』って、ボロボロの体のくせに笑いながら言うのを……見てるから」



上条「…………」


ぎゅっ



対馬「だからお願い、我慢しないで」

対馬「大変な辛い時くらい、私達の………私の事、頼ってよ。甘えてよ」

対馬「いつ、どんな時だって……力になるから」


上条「……はい」



上条(あぁ……)

上条(今日初めて、人の優しさに触れた気がする……)じーん






対馬「……って、ちょっと大袈裟だったよね。は、恥ずかしい…」

対馬(どさくさ紛れに抱きついちゃったし……///)


上条(どんな時も力になる、か……まさか対馬さんがそんな風に思ってくれてたとは……)

上条(……ヤベっ、ちょっとウルッときた)



上条「う……」ぐすっ



対馬「!な、泣いてるの!?」

上条「あ、いやこれは……」

対馬「やっぱり泣くほど痛かったのね?ど、どどどどうしよう!」おろおろ

上条「違うんだって、対馬さん」

対馬「きゅ、救急車……」おろおろおろおろ

上条「対馬さん!!」がしっ






対馬「!……と、当麻くん」

上条「あのですね。この涙は、別に引っ張られて痛かったから出たんじゃなくて……その」

対馬「?」


上条「なんと言うか……対馬さんの言葉に、思わず感激してしまっての涙……なんで」


対馬「私の……?」

上条「はい」



上条「俺のこと、あんなに心配してくれたのも嬉しかったですし……」

上条「辛い時は甘えてくれって、力になるって……対馬さんが言ってくれて、めちゃくちゃ嬉しかったです」にっこり



対馬「…………」


対馬「……へ?/////」ぼんっ






上条「す、すいません。なんか生意気言っちゃって……」

対馬「う、ううん……そんなことないわ////」



対馬(彼が、う、うう嬉しいって……私も嬉しい///)

対馬(どうしよう……絶対いま、顔真っ赤だわ……////)どきどき



上条「………///」もじもじ

対馬「………///」もじもじ





香焼「……そろそろ、良いすか」そーん





上条・対馬「「!?」」






インデックス「み、みんな落ち着いて!」

インデックス「今回はたまたま、レイチェル達と遊びに出かけてただけなんだよ!」

インデックス「次のお話ではちゃんと出てるから安心して良いんだよ!」







香焼「……はぁ」




対馬「………////」

上条「…………」




香焼「少し目を離した隙に、今度は対馬に手を出していたとは……」

香焼「先生の辞書には『節操』だとか、『自制』って言葉はないんすか」



上条「て、手なんか出してねぇよ!」



香焼「あぁ、そうだったすね」

香焼「先生のフェロモンにやられて、対馬が勝手に暴走してただけすよね」



対馬「うぐっ……////」



香焼「シェリーの姉さんが体張って時間稼いでくれてんのに、何やってんすか」


対馬「……す、すみませんでした」






香焼「大体、俺が五和の行動を封じてなかったら今頃あんた木っ端微塵だったすよ」


対馬「うっ……」


香焼「まったく。初めはなんだかんだといちゃもんつけて、結局自分は場の雰囲気に流されてるじゃないすか」


対馬「…………」しゅん…


香焼「それでよk」




上条「待ってくれ!」ばーん




香焼「…はい?」






上条「対馬さんは悪くないんだ。何も悪くない」

上条「ただ俺を励ましてくれてただけなんだよ。身も心もボロボロになってた俺を……な?」


対馬「え?う、うん……///」

対馬(あぁ、当麻くんのシリアス顔かっこいい……///)



上条「彼女の優しさに、俺は救われたんだ」

上条「だから、責められるとしたら俺だよ。彼女じゃなくてさ」キリッ



対馬「……当麻、くん……///」

上条「対馬さん……」



ぽわわわ~ん




香焼「…………」

香焼(壁殴り代行って、イギリスでもやってくれるんだろうか……)そーん



上条 「……何やってんの? 」
トール「え? なんか頼まれたんだけど」ドン!ドン!
上条「一応 聞くけど……誰に? 」
トール「イギリスの香焼? だったかな? 」ドン!ドン!
上条「壁殴っても手が痛くなるだけだぞ? 」
トール「…………」
上条「…………」




インデックス「最近バカみたいに忙しいんだよ……」

インデックス「今週中に方を付けられるように頑張るんだよ」






香焼(取り敢えず、今は先生殴っとくか)がすっ

上条「おっふ!!」


対馬「ちょっと、あんた何やってるのよ!」




香焼「………あ?」




上条・対馬「「すいませんでした」」




香焼「分かれば良いす。そんじゃあ先生は、女教皇様が本気出す前にさっとブツを掻っ攫ってきてください」

上条「おい、掻っ攫うって……」

香焼「あの人が暴れだしたら、マジで取引どころの話じゃ無くなるすから」


香焼「迅速に、お願いします」


上条「……分かった」






対馬「ねぇ、女教皇様はシェリーさんが抑えてくれてるけど……五和の方は?」

香焼「五和すか。それなら――」ちらっ





五和 with 『どこでも(略 「えへへへへぇ……当麻しゃん……じゅるっ」でろでろ





香焼「さっき沈静化しておいたすよ」

対馬「ご苦労様」


上条「あれで沈静化してると言えるのか……あの耳にはめてるの何だ?」

香焼「あれはすね、うちの教皇代理が作った《どこでm――」ぐいっ



対馬「っ」ぶんぶんっ



香焼「――まぁ、天草式で開発した新しい機械の作用で、すかね」

上条「そうなのか。建宮がねぇ……」



対馬(ふぅ……)

香焼(あ、危うくアレの存在がバレる所だった……)






対馬「さ、さぁ!そんな事よりも!」

香焼「そうすよ!先生の行動に、この空港にいる人々の命が懸かってんすから」


上条「重い!?いつの間に俺の背中がそんなヘビーな状況に!?」

香焼「考えてみてくださいよ。こんな人ごみの中で聖人が暴れ回るという地獄絵図を……」



――――――――――



神裂『唯閃!!』シュバッ


どごぉおおおおおおおおおおおんん!!!




~~焼け野原~~




――――――――――



上条「…………」サー……

対馬「そうならない為にも、当麻くんは急いで霊装を!」

上条「あ、あぁ……そうだな!」たたっ






たったった……




対馬「大丈夫かしら……」

香焼「…………」

香焼(後は野となれ山となれ、だな)







Side:シルビア




<どいて下さい……当麻と話をしなくてはいけません……

<だから刀降ろせっつてるでしょーが!



ごごごごごごご……




シルビア「…………」

シルビア(何だかよく分からないけど、後から来た金髪の女と神裂火織が火花を飛ばしあって……)

シルビア(……私の存在は完全に忘れ去られている)



オッレルス「」ちーん






シルビア「まったく……イギリス清教は変人だらけって聞いてたけど、ここまでとはね」ぼそり



オリアナ「そうね。でもそれはイギリス清教に限ったことじゃないわ」ひょいっ

オリアナ「魔術の関係者にまともな人なんていないじゃない」くすくす



シルビア「……あぁ、そう言えばいたねアンタも」

オリアナ「あら失礼ね、私のこと忘れちゃうなんて♪」

シルビア「なんでそんなに楽しそうに言うの……おかしな奴」

オリアナ「私も例に漏れず、“まともじゃない”魔術師だったって事かしら?」

シルビア「…………」

オリアナ「まぁ、そういう意味で言えば……」ちらっ




オッレルス「」ちーん




オリアナ「そこで、あなたに膝枕されながら伸びてる“成り損ない”さんなんか、よっぽどマシな方だと思うけど?」

シルビア「……成り損ないって呼ぶんじゃないよ」

オリアナ「ごめんなさい、素敵な旦那様よね♥」

シルビア「…………」じろっ

オリアナ「♪」にこっ






シルビア「別に……こいつだってロクな奴じゃないわ」

シルビア(お人好しだって、度が過ぎれば欠点さ……)


オッレルス「」ちーん



オリアナ「ふぅん?」にやにや

シルビア「なんなのその顔は、腹が立つから止めな」

オリアナ「えー、だって……ねぇ?」



オリアナ「そんな嬉しそうな表情で旦那様見つめてる今のあなた見たら、誰だってニヤニヤしちゃうと思うけど?」にやにや



シルビア「はっ!?あ、アンタ何を馬鹿な……///」

オリアナ「なーんて、ウ・ソ♥」

シルビア「私はそんなっ……は?」



オリアナ「だから、あなたが旦那様にデレデレしてたなんてウソよウ・ソ!」

オリアナ「あ、それとも……図星だった?ねぇねぇ、どうなの?」にやにやにやにや



シルビア「………」いらっ






シルビア「……はぁ、おかしな奴の相手すると疲れるよ」

オリアナ「そう?じゃあ、あっちに参加する?」





<味方に攻撃したく有りません……退いてください……

<だから、それは無理だ


ごごごごごごごご………





シルビア「それは、絶対に嫌ね」

オリアナ「ちぇっ、生の聖人戦が見れると思ったのに」

シルビア「こんな所でまともに戦えるわけ無いじゃないの……」

オリアナ「それもそうね?ははっ」

シルビア「はぁ……」

シルビア(早く帰りたい……)


オッレルス「」ちーん






だだだだだだっ


上条「す、すんませんっ!!」ざざーっ




オリアナ「あ、ダーリン」

シルビア「……幻想殺し」



上条「はぁ、はぁ……」

オリアナ「どうしたの?そんなに焦っちゃって」

上条「そら焦るだろ……まだ仕事終わってないし」


オリアナ「仕事?……あぁ!」ぴこん


上条「……忘れてたのか?」

オリアナ「うん」

上条「…………」






上条「はぁ……」

オリアナ「そんなこれ見よがしにため息なんて吐かないでよ」

オリアナ「そもそも、この取引は私には全然関係ないんだからね?分かってる?」

上条「そりゃ、まぁ……分かってるけど」



オリアナ「私とダーリンの関係はあくまでもただの夫婦なんだから。ね?」



上条「そうだったな、悪いオr……は?」

オリアナ「ほら!向こうでにらみ合ってるお姉さん達も怖いけど、こっちのこわーいお姉さんも坊やをお待ちかねよ♪」

上条「え」




シルビア「…………」じー…




上条「ひっ!?」びくっ






シルビア「……遅い」

上条「す、すすすすすみません!!」ざざーっ

オリアナ「あ、またドゲザ」



シルビア「………はぁ」

シルビア(たかが物の受け渡しで、ここまで時間がかかるなんて……長かった)

シルビア(……ともあれ、これでやっと取引を終わらせられる)


オッレルス「………」ちーん






シルビア「上条、当麻……だっけ?」

上条「は、はい!そうでございます!!」

シルビア「今から、ラプラタ大聖堂の責任者から預かってきた霊装を渡す」

上条「ははーっ!」


シルビア「一応、現物をアンタに確かめて貰うから」

上条「え、お、俺に……?」

シルビア「他に誰がいるのよ。取引相手はアンタだけでしょうが」

上条「でも俺が見ても……そういうの分からないんですが……」

シルビア「そんな事はなっから承知してるよ。あくまで形式的なもんさ」

シルビア「取引はしっかりと行われました。ここから先の管理責任は全て相手側に移りますっていう証明のため」

上条「お、おぉ……なるほど?」

シルビア(分かってない顔ね)






シルビア「とにかくそれで確認してから、この紙にサインして」ぴらっ

上条「分かりました……あ!」

シルビア「どうしたの?」

上条「俺も、紙預かって来てるんですよ。アニ……ローマ正教側から」

シルビア(そう言えば、奴らが乱入してくる前にそんな事言ってたわね)


上条「ちょっと待ってて下さい。今出すんで」

上条「おっかしいな……こっちのポケットに……」がさがさ


シルビア「その紙って言うのは、何か大事な物なの?」

上条「えっと、確か委任状だって……」

シルビア「委任状……そう」

シルビア(魔術師じゃないこの子のためのお守り代わりってことか)



上条「っと……あった!」がさがさ

上条「すいません、これです」






シルビア「拝見するよ」

シルビア「ふむ……」

シルビア(特に注意するような事は書いてない……ん?)

シルビア(“右手に触れないよう”?)

シルビア(……あぁ、『幻想殺し』か。了解了解)



上条「…………」

シルビア「はい。確かに確認しました」

上条「良かった……」ほっ

シルビア「じゃあこれから物渡すから、ちょっと待って」

上条「あ、はい」



シルビア「よいさっと……確か服の内側にしまったとか」がさごそ

オッレルス「………////」ちーん






上条「ふぅ~……」


オリアナ「良かったわねダーリン♪」

上条「オリアナ……委任状のことか?」

オリアナ「違うわ。ぶちのめされなくて良かったわねって」

上条「縁起でも無いこと言うなよ!?」

オリアナ「あはは、冗談冗談」

上条「ったく……」


オリアナ「でも、なんとか上手くいきそうね?」

上条「大遅刻した上に、神裂とシェリーが一戦交えてしまいそうなこの状態のどこが上手くいきそうだって?」

オリアナ「でも、モノは受け取れそうじゃない」

上条「まぁな」


オリアナ「今日の目的は、『霊装の取引』だけなんだから。他でドンパチ始まっちゃったりしても関係ないない」

オリアナ「目的が達成されればそれで良かろうってこと」


上条「………」

オリアナ「でしょ?」






上条「……そう、か」

オリアナ「そうよ、もっと自信持って!」

上条「おう……ありがとな。色々と」

オリアナ「気にしないで。妻として旦那を支えるのは当然のことだもん♥」

上条「はは、なんだそれ」


いっちゃらこっちゃら




シルビア「…………」

シルビア(こいつら……隙あらば乳繰り合いやがって。自分らの立場分かってんのか……)いらっ


オッレルス「………っ」びくっ…ちーん






シェリー「なんか更新が遅い上にお使い編中々終わらなくて悪いね」

シェリー「ホントあとちょっとだから、待っててくれ」

シェリー「そんでまぁ、お詫びと言っちゃなんだけど……」





シェリー「……は、ハッピーバレンタイン☆///」きゃるーん





オリアナ「ふふっ……」にやにやにやにや

ローラ「ぷっ……シェリーには死ぬほど似合わぬセリフなりしこと」げらげらげらげら




シェリー「テメェらブッ殺す!!///」






がさごそ


シルビア「……ん、あった」



霊装「やぁ」ちょーん



シルビア(このちっぽけなガラクタのせいで、散々振り回された訳だ)じー


オッレルス「………///」ふぅ……ちーん




シルビア「ほら上条当麻、霊装だ。受け取りなさい」

上条「あ、はい……おぉ、これが」






オリアナ「どれどれー?」ひょこっ



霊装「」ちまーん



上条「想像してたより小さいんだな」

オリアナ「なんか可愛いわね。おもちゃみたい」

シルビア「……とにかく、それが預かってきたものだよ。ほら、確認したらサインして」さっ

上条「あ、分かりました」にぎっ




キュイーン☆




ペン「ぐはっ」ばらばらばらばら……




シルビア「…………」

上条「…………」






上条「は、はは……これって、魔術的なペンだったりします?」

シルビア「えぇ。だから左手でサインしてもらえる?」びきびき

上条「すいませんでした……」



オリアナ「っ……」くすくす

オリアナ「さすがダーリン、期待を裏切らない……くふっ」くすくす



上条「オリアナてめ……」

シルビア「……早くして」

上条「はいっ……くっ、左手だと書きにくいな……」






上条「……っと。書けました」

シルビア「はい、ご苦労さん」


上条「と、言うことは?」


シルビア「これで取引終了って事さ」

上条「ほっ……や、やった……」へなへな

オリアナ「お疲れ様、ダーリン♥」

上条「あぁ……」

オリアナ「それにしても大変だったわ。そこのお兄さんにも困ったもんよね」ちらっ



オッレルス「…………」Σ(゚д゚;)……ちーん






シルビア(こっちのセリフだ)

シルビア「んじゃあ、取り敢えずまだ起きないこの馬鹿を――」






「おにーちゃーん!!」






シルビア「は?」






アンジェレネ「やっと見つかりましたー!!」どんっ

上条「あ、アンジェレネ!」

アンジェレネ「やっと会えましたぁ……」

上条「なんでここにいるんだよ。今日は寮に残っt」



アンジェレネ「お兄ちゃんが心配だから来ちゃいました!」ぺかー



上条「来ちゃいましたって……」

アンジェレネ「あ、オリアナさん。こんにちは」

オリアナ「えぇ、こんにちは」

上条「なぁ、アンジェレネ。なんでここにいるのk」

アンジェレネ「えぇと、そちらの方達は……?」

オリアナ「お兄ちゃんのお仕事の相手よ」


シルビア「…………」

シルビア(また人が増えた……しかも今度は子供が)ずーん






シルビア「……アンタ達の知り合い?」

オリアナ「えぇ、そうよ」

シルビア(と言うことはイギリス清教の……いや、ロザリオが違う。ローマ正教か)


アンジェレネ「あの、は、初めまして」

シルビア「初めまして。シルビアよ」

アンジェレネ「あ、アンジェレネです」

アンジェレネ「そ、その……よろしくお願いします」そわそわ


シルビア「…………」


シルビア(……不覚にも可愛いと思ってしまった)



オッレルス「…………////」ハァハァ……ちーん



警備員さん! あの人です! 早く来てください!

?⁇「よくやった。テメェはもう、用済みダァ…」

……え? け、警備員さん? い、一体 何を⁉︎ グハッ

⁇?「中学生以上はな……ババァなンだよ」






上条「だからアンジェレネ、お前がなんでk」

アンジェレネ「なんでシェリーさんと神裂さんは向こうでにらめっこしてるんですか?」




シェリー「………」ごごごごごごごご

神裂「………」ごごごごごごごご




オリアナ「なんでかしらね?お姉さんにも分からないわ」

上条「おい、話聞けよ……」

アンジェレネ「それじゃそれじゃっ、いつわさんはどうして何にも食べてないのに、あんなによだれたらしてるんですか?」




五和「とうましゃん……でゅふ…ふふふふ/////」でろでろ




オリアナ「それはね、女としての本能をくすぐられて激しいオーガz」

上条「止めろォ!!!」







「あ、いた……ちょっと待ってよアンジェレネちゃん……はぁ、はぁ……」




アンジェレネ「あ、お姉ちゃん!」

上条「お姉ちゃん?」くるっ



浦上「もう、急に走り出すからびっくりして……あ」



上条「浦上……お姉ちゃんって浦上のことか」

アンジェレネ「はい!」


浦上「か、上条さん、またお会いしましたね……///」

上条「お、おう……そうか、お前浦上にここまで連れてきてもらった?」

アンジェレネ「えっと、連れてきてくれたのはお姉ちゃんじゃないです」

上条「?じゃあ、どうやってここまで……」









??「ふははははは!知りたければ教えてしんぜよう!」






上条「!?」びくっ








??「その二人が何故、今このヒースロー空港にいるのか……」



ざっざっざっざっ……



??「如何にして、ここまでやって来たのか……」



ざっざっざっ………ぴたっ



??「ふっふっふ……その答えは……」









ばっ



ローラ「ズバリ!この私ローラ・スチュアート最大主教様が連れて来たりてからに他ならぬからよ!!」ばばーん






上条「…………」

オリアナ「…………」

シルビア「…………」




ローラ「…………」しゃきーん

ローラ「…………」しゃきー……

ローラ「…………」しゃ……

ローラ「…………」………



ローラ「え?」








ローラ「……ん、んんっ……ど、どうやらちょっと聞こえなかったようね」


ローラ「じゃじゃーん!なんとその二人をここまで連れてきたりし心優しき者はこの私なりよ!!!」ばばーん






上条「…………」

オリアナ「…………」

シルビア「…………」

アンジェレネ「…………」

浦上「…………」




ローラ「…………」


ローラ「え?え?」







上条「……今日は迷惑掛けっぱなしでホントすいませんでした」ぺこり

シルビア「気にしないで。この馬鹿がもっとしっかりしてりゃ……ま、お互い様さ」

オッレルス「…………」Σ(゚д゚;)……ちーん

シルビア「ったく……結局最後まで目覚まさないとはね」

オッレルス「…………」びくっ




オリアナ「さ、帰りましょ。ダーリン!」だきっ

アンジェレネ「え?だーりん?」


浦上「ちょっとオリアナさん!その呼び方…」

オリアナ「あら?何か問題でも?」

浦上「問題っていうか、その、そんな呼び方……う、うらやましい……///」ぼそぼそ


上条「そうだな、帰るか。いや、その前にシェリーと神裂に声かけてから五和を……」




ローラ「ちょ、ちょっと待ちなさい!?」






上条「あぁ、いたんですか最大主教」

ローラ「なんという他人行儀……ではなくて!」



ローラ「何なのこの皆の冷めた反応は!?それ以前に反応すらされていなかった気がするのだけれど!?」ぎゃーん



上条「あんまり大きな声で騒がないでもらえますか、うちのアンジェレネが怖がってるので」



アンジェレネ「おねえちゃん……」ぶるぶる

浦上「よしよし、大丈夫だからね」だきっ

アンジェレネ「……えへへ、あったかいです///」



ローラ「おい!つい先ほどまで行動を共にしていながらその反応はいとおかし!!」






上条「『いとおかし』て」

ローラ「ふん、それに……」



オリアナ「あ、そう言えばアニェーゼ・サンクティスとあの天草の男の子もここに来てるのよね。どこ行ったのかしら」きょろきょろ



ローラ「このおっぱいお化けに関しては依然としてガン無視決め込んでいやがりたるし!!」

上条「まぁまぁ、落ち着いてください。ほらいい子いい子」なでなで

ローラ「え、えへへ……って私を子供扱いするな!!こう見えてもあなたの上司でありけるのよ!?」

上条「はは、ご冗談を。さ、帰りましょう」

ローラ「……くぅ、屈辱的……」






シルビア(このボスにしてこの部下あり、か)

シルビア「さ、また面倒に巻き込まれない内にこっちも帰ると……」くるっ




オッレルス「…………////」イギリス清教は可愛い子ばっかりだなぁ……////




シルビア「」ぴしっ

オッレルス「…………////」シルビアももう少し可愛げがあってm




シルビア「おい」

オッレルス「っ!!?」



⁇⁇「………なんという事でしょう……」

⁇⁇「今迄、何処ぞの性別不明のセロリたんのフリをして投稿してきましたが……」

⁇⁇「思った以上に皆さん ノリがいいのですね……っと、ミサカは自分の行いを棚に上げて呟きます」

⁇⁇「まぁ、はんせいはしていませんですけどね……っと、ミサカはこの良スレの作者様の応援と皆様に感謝をしつつ…」

⁇⁇「これからもセロリたん名義で投稿する事をここに宣言します」

打ち止め「次回の投稿も楽しみに待ってるよ! って ミサカはミサカは 11497号の代わりに締めてみたり!」

11497号「⁉︎ 」ビクッ

>>497
???「他の女の子ばっかりずるいんだよ!!わたしにもかまってほしいかも!!」

>>507
11497「ほら、貴女は彼方にいるモヤシにたかってきなさい…っと、ミサカは邪魔者を追い払います。
しっしっ」

11497「……しかし、本当に周りが女だらけですね…っとミサカは暗にかまえっと呟きます」





シルビア「……いつから起きてたんだ?ん?」



オッレルス「い、いや……その、ほんの数秒前だよ…うん……」


シルビア「…………」


オッレルス「ホントに……ホントです……」


シルビア「…………」

オッレルス「…………」

シルビア「…………」






シルビア「…………」

オッレルス「…………」

シルビア「……………」

オッレルス「あの……すいませんでs」






シルビア「こんのド変態がァァァアアアアアアアア!!!!」






どごぉぉぉぉぉおおおおおおんん!!!







Side:神裂&シェリー




神裂「……」ごごごごごごごご

シェリー「…………」ごごごごごごごご



シェリー「……なぁ、不毛だと思わないか。いつまでもこんな所で睨み合ってんのもさ」

神裂「ならば引いてください」

シェリー「だから……はぁ」



シェリー(面倒だわ……)

シェリー(神裂の奴、本当はもう熱が冷めてるくせに引き際見失ったんだな)






シェリー(その証拠に……)




<ダーリン♥

<おにいちゃーん♪




神裂「…………」ちらっちらっ

神裂「……当麻」ぐすっ





シェリー(向こうが気になって仕方ないのか、さっきからチラ見しまくっては勝手に落ち込んでる)

シェリー(なんてめんどくさい奴……)






シェリー「……一つ、提案がある」

神裂「っ……な、なんですか」



シェリー「取り敢えず、ここは一旦お互いに引いて、当麻の所に合流しよう」



神裂「なっ!?そ、それでは……!」

シェリー「落ち着きなさいって……あんたの今日の仕事は何よ」

神裂「それは……」


シェリー「『上条当麻の護衛』でしょうが」


神裂「!」


シェリー「それを放棄してケンカしてるのはどうなんだよ」

神裂「…………」






シェリー「当麻がオリアナと何したかなんて、寮に帰ってから散々っぱら話したら良いじゃないの」

シェリー「どうせ帰る場所はお互い一緒なわけなんだから」



神裂「…………」

神裂「……そう、ですね」

シェリー「でしょう?なら、ここで突っ立って時間を浪費するなんて非生産的な事はさっさとやめt」






<このド変態がァァァアアアアアアアア!!!!



どごぉぉおおおおおおおんん






神裂・シェリー「「!?」」








オッレルス「ぐっほぁぁぁぁああああああ!!!!」びゅーん




シェリー「なんだ!?なんかこっちに飛んでくんぞ!?」

神裂「シェリー、下がって。ここは私が」

シェリー「た、頼むわ」


神裂「すぅ~~~~~~~……」




オッレルス「ああああああああああああ」





神裂「はぁ~~~~~~~……はッ!!!!!」ざんっ



オッレルス「ほげっ!!!」どぅくし!



びゅーん!!




神裂「あ」

シェリー「おい!そっちに飛ばしたらっ―――!!」






Side:上条




prrrrrr、prrrrrrr




上条「……ダメだ、アニェーゼの携帯つながらない。そっちは?」

浦上「こっちも応答なしです」

上条「香焼もか」

浦上「はい……」


上条「……なぁ、天草式って普段からトランシーバー持ち歩いてんの?」

浦上「い、いえこれは今日だけというか……特別な任務の時に……」ごにょごにょ



ローラ「…………」






オリアナ「ダーリン、その二人ってこの空港内にいるのは確かでしょう?」

オリアナ「だったら、適度に連絡入れながらゆっくり見て回って帰らない?」

上条「そうすっか。それが1番見つかりそうだし」

上条「アンジェレネ、浦上。帰るぞ」


アンジェレネ「はーい!」

浦上「はい」



ローラ「…………」






上条「あとは、忘れ物とか無いよな……」きょろきょろ



ローラ「…………」



上条「……無さそうだな。お前らは?」


オリアナ「大丈夫よ」

浦上「私もです」

アンジェレネ「えっとえと……多分ありません」

ローラ「…………」


上条「はい。ということで出発し」




ローラ「あぁぁぁああああああいッ!!!」ぶんっ

上条「うおっ!?」






上条「急に大きな声出すなよ……びっくりするだろ?」

ローラ「私に対する冷遇の方がびっくりだけどもね!?」



ローラ「わ・た・し!!私のことを忘れていたりよ当麻!!」



上条「?」きょとん

ローラ「なしてそこできょとんとするの!!」

ローラ「あぁもう!私を弄ぶのもいい加減n」





<このド変態がァァァアアアアアアアア!!!!





ローラ「!?」






上条「何ですかいきなり『変態』だなんて」

ローラ「あなたのお耳は大丈夫!?明らかに私の声ではなかりしよ!?」



アンジェレネ「お兄ちゃんお兄ちゃん!!」だだだっ

浦上「上条さん!!」



上条「ん?」

浦上「い、今、あの金髪の男の人が……」

上条「ど、どうしたんです?」

アンジェレネ「びゅーん!って神裂さん達の方へ飛んでいきました!」

上条「あぁ、飛んで……は?」






Side:ルチア



@ヒースロー空港・連絡通路



たったったった……



ルチア「はぁ……はぁ……」

ルチア「ここにも……いませんか」


ルチア「……はぁぁ」ぐったり




ルチア(皆は一体どこにいるのでしょう?)

ルチア(あぁ、こんなことならあの時私もついて行けば良かった……)ずーん







インデックス「年度末の忙しさにかまけて全然スレを更新出来なかったんだよ!!ごめんなさいなんだよ!!」

インデックス「四月中には次のお話に移りたいから頑張るんだよ!!」






―――――――――――――――




対馬『あれ、シェリーさん?』

シェリー『あ?』



キキーッ



対馬『どうしてこんな所に?』

ルチア『つ、対馬さんですか?』

対馬『はい。ルチアさんも……お二人共車では無かったんですか?』

シェリー『車だったよ、つい今さっきまではな』

対馬『へ?』







シェリー『そういうあんたは、何でこんな所をバイクで走ってんだよ』



対馬『それは当麻く……上条当麻を追って空港へ向かおうと思って』

対馬『バイクは、元々今日の監s……仕事で乗ってきていたので』



ルチア『あぁ……では、あの時急にいなくなったのは……』

対馬『はい。彼がオリアナ=トムソンに連れ去られたと思ったら、とっさに体が動いて……気づいたら走り出してました』

シェリー『そうだったのか。私はてっきりアンジェレネと一緒に置いてきてしまったのかと思ってたわ』

対馬『すいません、一言声をかけてから行くべきでしたよね』

ルチア『いえ……ご無事なようで何よりです』






シェリー『だがよ、ここはまだ空港じゃないぞ。先に出たにしては遅すぎないか?』


対馬『お恥ずかしいことに、先回りしようとして街道の裏を出たら運悪く渋滞にはまってしまって……』


ルチア『なるほど。こちらと違って街中は渋滞していたと……シェリーさん』

シェリー『そうね。ただの偶然の方が可能性は高いから断定は出来ないけど、もしかしたら』

対馬『?』



シェリー『今ここで詳しく話すのは時間の無駄だ。取り敢えず空港まで走るぞ!』



ミサカ11497「お仕事頑張って下さい。更新 待ってます。っとミサカは他人事でないので焦りを感じます。」

11497「バカヤロウ‼︎ ミサカなんかハーメルンってとこでネタに詰まって3ヶ月ぐらい投稿してないのがあるんだぞ!(泣)」
11497「もう少しだけ待つんだ!っとミサカは>>543の様な方に呼びかけます。」





インデックス「『四月中に終わらせる』とか言っておいてこの体たらく!!めちゃくちゃごめんなさいなんだよ!!」

インデックス「仕事が忙しすぎて手が回らないんだよ!!」

インデックス「もう少し……もう少しだけ待ってて欲しいかも……」



報告があるだけでもありがたい
アンジェレネちゃンの為にもいくらでも待ってるぜェ

11497「あああぁぁぁぁぁああれぇぇぇぇええええ⁉︎ >>550ってだれぇぇ⁉︎ え⁉︎ 何⁉︎ ガチでもやし来たの⁉︎ 嘘だろ⁉︎ や、やべぇ……い、今までの悪事がバレたら殺されてしまう……」gkbr
11497「ミ、ミサカは い、いったいどうすればとミサカは我を忘れてうろたえます」
11497「こ、こうなったら最後の手段だぁぁぁぁあああ‼︎ 」つ ゲコ太ストラップ

>>548
了解

>>551
ゲ / コ / 太 / ス / ト / ラ / ッ / プ(バキッ

11497「>>553ふっ……それはダミーだ! こっちが上方個体に賄賂として用意したストラップだ!とミサカは高らかに勝利の雄叫びを上げます。」つゲコ太ストラップ
11497「あなたが ゲ/コ/太/ス/ト/ラ/ッ/プにしたのはお姉様の落としたストラップなのだよぉぉぉぉおおお‼︎ そして、既にお姉様にはリーク済み……これで勝つる!」
11497「さぁ、精々必死に逃げなさい。もやしの回し者がぁぁあ!とミサカは>>553に対して言い放ちます。」piriririr
11497「? あれ? 誰でしょうか? pi もしもし? 」


この後、ミサカ11497号を見たものは誰もいなかったらしい




@ヒースロー空港



brrrrrrrrrr………



対馬『そうだったんですか。そんな事が……』

対馬『おっと!着きましたよ』キキーッ



シェリー『やっとか。さすがにこのバイク三人乗りはちょっときついわね』

ルチア『そ、そうですね』

対馬『着けたんですから良しとしましょう。さ、急いで第一ターミナルへ!』




brr!!




ルチア『え、このまま行くんですか!?バイクで空港の中に!?』

対馬『はい、そうですけど?』きょとん

ルチア『いや、それは無理でh』

シェリー『問答してる暇ないっつの』がちっ



brrrrrrrrrrrrrrrrrr!!!!!!




ルチア『えぇぇぇ……』






brrrrrrrrrr………



対馬『するとアレはオリアナ=トムソンの操作によって……って事ですか』

シェリー『断定は出来ないけどな』

対馬『ですが、そこまで複雑な術式をあの短時間で……』

シェリー『あたしもそう思ったんだが、良く考えて見ればアイツの術式は』

対馬『!……なるほど』

シェリー『その気になれば片手でも発動できる』




ルチア『…………』




<おい、何だアレ

<どうしてここバイクが走ってるの?

<美女が三人乗り……




がやがやがやがや




ルチア(周りの視線が痛い……何故警備員が来ないのか不思議です)






brrrrrrrrrrrr………



シェリー『だから、ターミナル内では三人で分かれて……』

対馬『そうですね。でしたら私は……』




ルチア『…………』

ルチア(はぁ……)


ルチア(……それにしても、シスター・アンジェレネは大丈夫でしょうか……)


ルチア(どこか変な所で迷子になって泣いているんじゃ……)

ルチア(……シスター・アニェーゼも)

ルチア(結局、出て行ってしまってからの足取りは全く掴めていないし……)

ルチア(空港に向かっているだろうと言っても、確証なんて……)







シェリー『はぁ!?最大主教が来てる!?』

対馬『はい。偶然、町でうちの浦上とアンジェレネさんを拾って、面白そうなことになっているなと』

シェリー『……あのババァ……』

対馬『香焼によると、アニェーゼさんも空港内にいるそうです。さっき姿を確認したらしいです』

シェリー『あぁ、それは予想ついてたわ』




ルチア(どうか、二人とも無事で……っ)




brrrrrrrrrr………






@第一ターミナル



brrrrrrrrrr…………




シェリー『着いた……って人多いわね』

対馬『仕方ありませんよ。イギリス一の空港ですから』

シェリー『そりゃそうだ―――おい、ルチア!』




ルチア『はぁ……』




シェリー『……おいってば。ちょっとルチア?』ゆさゆさ

ルチア『!は、はい!』びくっ






対馬『大丈夫ですか?』

ルチア『はい、すみません……ちょっと考え事をしていて……』

シェリー『考え事も構わないけど、今は先ず当麻の問題を片付けないと』

ルチア『そうですね……』



ルチア(いけません……こんな時に)

ルチア(くよくよ考え込んでいる暇など無いのですから)きりっ



シェリー『っつーわけで、さっきの打ち合わせ通りにルチアはこのターミナル入口で見張っててくれ』



ルチア『分かりました!』






ルチア『え?』






ルチア『み、見張りって?それより打ち合わせとは……』



対馬『では私はゲートの近くまで行ってみます』

シェリー『分かった。あたしもそこまで乗っけてってくれ、そこで別れよう』

対馬『了解です』



ルチア『え、シェリー?対馬さん?ちょっと待っ……』



シェリー『待ってろ当麻!』

対馬『今行くからね当麻くん!』


brrrrrrrrr………!!



<うぉ!?な、なんでこんな所でバイクを!?

<あ、危ねー!!



ざわざわがやがや




ルチア『…………』ぽかーん

ルチア『そんな………』ぼーん




―――――――――――――――――――――――――





たったったった……



ルチア(そうして置いていかれた私は仕方なく入口近くで待機……周囲からの視線に耐えながら……)

ルチア(結局その後何も起こりませんでしたが!!)



ったったった


ルチア「はぁ……はぁ……」

ルチア「……やはりターミナル内に入って探すべきですね」



ルチア(少なく見積もっても、我々の関係者が十人近くはいるはず)

ルチア(もしかしたら、その中にシスターアンジェレネやシスターアニェーゼが)

ルチア(もちろん上条当麻も……)




ルチア「………」ぐっ




たったったった……






十分後



@第一ターミナル内



たったったった……



ルチア「はぁ……はぁ……っ」

ルチア(どうして……)


ルチア「……どうして……」




ルチア「どうして誰も見つからないのですか!!」ぎゃーん!!




ルチア(いくら広いと言えどエンカウントしないどころか、その影すらも確認できないなんて!)

ルチア(これも主が私に与えた試練だというのか……っ!)







??「あれ、ルチアさんじゃないすか」

??「本当だ、一人で何やってんですか」





ルチア「……え?」








Side:上条



上条「何言ってるんだ……」


浦上「ほ、本当なんです!」

アンジェレネ「嘘じゃないです!!」


上条「いやだって、そんなアニメじゃあるまいし……なぁ?」チラッ

オリアナ「そうよね」チラッ

ローラ「そこでなして私を見るの」


上条「とにかく、その飛んでった奴が本当にいたとしても俺たちには関係」





<ほげっ!!!




上条「ない……ほげ?」







オッレルス「ほげーーーーーーーー」びゅーん




上条「!?」

オリアナ「すごーい、本当に飛んでるわ。こっちに向かって」

上条「感心してる場合じゃねぇだろ!」ぐいっ

オリアナ「きゃっ……もう、急なんだから////」

上条「そういうんじゃないから!頬赤らめんな!」



浦上「だから言ったのに、本当だって……ねぇ―――」くるっ


アンジェレネ「あわわわ……ど、どこかに隠れられる穴が……」わたわた


浦上「アンジェレネちゃん落ち着いて!ここ空港だよ!?」




オッレルス「…………(ちーん)」びゅーん




ローラ「あれは………オッレルス?」

ローラ「……相変わらず残念な男だこと」






上条「とにかく、当たらない様にお前らはここを離れて……」

オリアナ「あの人はどうするの?」

上条「どうするって、ほっとくわけにもいかねぇし、何とか俺が受け止めてみる」ぐっ



浦上「で、出来るんですか?そんなこと……危ないですよ!」

アンジェレネ「そ、そうですよぅ!お兄ちゃんまたケガしちゃうかも……」うるうる


上条「心配してくれてありがとな二人とも。大丈夫だよ、慣れっこだからな」なでなで


浦上「え……あ、あぅ……/////」ぼんっ

アンジェレネ「うぅ……うん」こくり


オリアナ「あ~ずるいずるい!お姉さんも!」

上条「なんでだよ!」

オリアナ「なんででも!」






ローラ「………」そわそわそわそわ

上条「ったく……あ、ローラは別に大丈夫だよな?最悪ぶつかっても……最大主教だし」

ローラ「私の扱いが雑すぎる!!」(´;ω;`)ブワッ







上条「ほら、向こうの方に行って……オリアナ、後頼むな」


オリアナ「任せてダーリン!」しゅるっ


上条「微塵も任せられない!なんで服脱ごうとすんだよ!」

上条「浦上とアンジェレネを頼むつったの!」

オリアナ「そのつもりで返事したわよ?」けろっ

上条「……そうか。じゃあ頼みます……」へなっ




上条「ローラもほら、向こう行ってなさい」

ローラ「……帰ったら覚えておけよぉ……」ぐすっ







上条「ふぅ……さってと」


上条(今日はただのお使いだったはずなのに、本当に色々あったなぁ………って、まだ終わっちゃいねぇけど)

上条(でも……)




オッレルス「…………」びゅごー




上条「後は、預かった霊装持って帰るだけだ」

上条(長かったけど、なんとかここまで来た)

上条(絶対に……絶対に、この任務成功させてみせる!!)



上条「こいっ!」ぐっ






ルチア「上条当麻!」


上条「へ?」









ルチア「良かった!!やっと出会えました……っ!」うるっ



上条「る、ルチア……」

上条(なんでこのタイミングで!?)

上条(やっぱそうスムーズにはいかせねぇってか神様のバカ!!)




ルチア「ずっと探していました……」

上条「ま、待てルチア!取り敢えずこっちに来ちゃダメだ!!」

ルチア「え?」

上条「良いから離れてろ!」

ルチア「そ、そんな」

上条「くっ…!」



上条(ダメだ、このままだとルチアも巻き添え食っちまう……)

上条「クッソ!!」だっ






オッレルス「…………」ほげー



上条(もうルチアをこの場から離す時間はない……)

上条(俺が盾になるしか……っ)



ルチア「え、え?何故こちらに向かって突進して――」

上条「体に力入れろ!」

ルチア「は?ち、力って……」

上条「オラッ!!」ぐいっ

ルチア「あっ」



だきっ



ルチア「っ……/////」





オリアナ・アンジェレネ「「おぉ~」」

浦上「か、上条さん!?」








オッレルス「…………」びゅーん


どごぉっ!!!


上条「ぐっ!!」

ルチア「きゃっ!!」



ポロッ


霊装「oh……」ひゅっ



上条「!!!」

上条(やばっ……!!)





オリアナ「!!」

浦上「れ、霊装が……っ」

アンジェレネ「うわわわわ、どうしましょうどうしましょう!」






上条(弾みで内ポケットから出てきちまった!)

上条(このままだと、落ちて……)



――――――――――



霊装『』こなごな


上条『NoooooOOOOOOO!!!!!』



――――――――――



上条(ってな事に!)



霊装「あ~れ~……」ひゅーん



上条「……せっかくここまできて、落としてたまるかーい!!」ぐいっ

ルチア「ぁっ……////」



上条(届け…)



霊装「…………」ひゅーー……



上条(届け……っ!)





がしっ







どさっ


上条「ぐえっ!?」

ルチア「きゃっ……」

上条「ぐふっ……」



アンジェレネ「おにいちゃーーーーん!」だだだっ

浦上「か、上条さん!」だだだっ




オリアナ「…………」






ルチア「だ、大丈夫ですか?どこか怪我していませんか?」わたわた

上条「い、いや……何とか無事……」

ルチア「すみませんでした!私が不注意なばかりに……」

上条「気にすんな……それより、お前は?」

ルチア「え?」

上条「怪我とかしてないか?」

ルチア「は、はい。貴方が受け止めてくださったので……////」

上条「そっか。良かった」

ルチア「////」






オッレルス(亡骸)「」







アンジェレネ「お兄ちゃん!」だきっ

上条「うぐっ」


浦上「上条さん!お怪我は……あぁ、すみません!今すぐにお医者さんを……」

上条「待て待て待て、落ち着けって。俺は大丈夫だから」

アンジェレネ「でもあんなに大きく転んだのに……」

上条「上手く背中から着地したからな……っつ」

浦上「あ!腕のところ、やっぱり怪我してるじゃないですか!」



ルチア・アンジェレネ「「!?」」



ルチア「やはり、さっき私のせいで……」うるっ

アンジェレネ「うわー!血が、血が!」ばたばた


上条「ちょっとしたかすり傷だって……」






オッレルス(亡骸)「」








オリアナ「…………」


オリアナ「……ねぇ、坊や?それ……」

上条「お、オリアナ?いや、これは別に大した怪我じゃn」


オリアナ「そうじゃないの。霊装の方よ」


上条「霊装……あぁ、それなら」すっ



霊装「」



上条「この通り、何とかキャッチ出来たぜ!」



ルチア「ほっ……」

アンジェレネ「やっぱりお兄ちゃんはすごいです!!」

浦上「さすが上条さん!」



オリアナ「…………」






上条「ギリギリセーフだったけどな」

上条(でも良かったー!!マジで!!)

上条(神様いつかは殴るとか言ってすんませんでした!)



オリアナ「ね、ねぇ。坊や?でもそれ……」

上条「ん、大丈夫だって。見ろよ、この通り傷一つなく――」

オリアナ「そうじゃないの。落ち着いて聞いて?」

上条「な、なんだよ」


上条(オリアナがいつになく真剣な表情をしている……)



ぞわっ



上条(い、嫌な予感が……)






オリアナ「坊やが霊装握ってるその手なんだけど……」

上条「俺の手がどうかした、の……」


上条「!!??」




オリアナ「……右手、じゃない?」どーん




浦上「あ……」

アンジェレネ「え、右手?ってなんですか」

ルチア「…………」

オリアナ「…………」



上条「はは………」






<当麻ぁぁあああああ

<おいバカ!刀をしまいなさいよ刀を!



<こっちから……こっちから当麻さんの匂いがする……///



<ルチアさーん!どこですかー?

<本当にこっちの方に来たってんですか?

<間違いないすよ



オッレルス(亡骸)「」







上条「…………」


上条「はぁ~~~~……」















上条「不幸だーーーーーーーーーーーー!!!!!!」













――夜



@女子寮・厨房



オルソラ「~~♪」


オルソラ「あ、そちらの野菜を取って頂けますか?」

野母崎「はいはい」



トントントントン………




野母崎「あの、本当に良かったんですか?」

オルソラ「何がです?」

野母崎「うちの奴ら全員お邪魔してる上に夕飯までご馳走してもらうなんて」

野母崎「関係なかったうちの家内まで……」

オルソラ「沢山お料理を作るのは慣れているのでございますよ」

野母崎「ですが……」


オルソラ「お手伝いもして頂いて、非常に助かっているので。気にしないで下さいませ」にっこり


野母崎「……ありがとうございます」ぺこり

オルソラ「いえいえ」




アンジェレネ「うわーん!目が!目がーー!」ばたばた

浦上「アンジェレネちゃん……玉ねぎ私が切ろっか?」






トントントントン……

カチャカチャ……



野母崎「にしても、大丈夫ですかね?」

オルソラ「ええ。そちらのお肉、もう漬け汁から上げても大丈夫でございますよ」


野母崎「あ、はい……ではなくて」

野母崎「上条君ですよ。彼h」

オルソラ「ですから、大人数のお食事はオルソラ得意!なのでございます」ぶいっ

野母崎「いや、あの……」




アンジェレネ「やった!りんごの皮むけました!」

浦上「う、うん。そだね……」

浦上(殆ど芯だけになってる……)







@女子寮・食堂




インデックス「…………」(#^ω^)

上条「…………」(-_-;)



インデックス「……それで?」

上条「そ、それで?と聞かれましても……」


インデックス「ちっ……」ぎろっ


上条「ひぃい!?」

インデックス「うっかり右手で触っちゃった、その後どうしたのかって聞いてるんだよ」

上条「は、はい……それまでバラバラだった皆が何故か同じタイミングで集まってきて……」

インデックス「で?」


上条「と、特に何もなく皆で帰ってきまs」

インデックス「ダウト」

上条「…………」






上条「いや、本当ですってインデックスさん……」


インデックス「ぺっ!」

上条「っ!?」びくっ


インデックス「…………」

上条「…………」



インデックス「あくまで白を切るつもりなんだね……じゃあ」すっ

ぱらっ


上条「なんだこれ、紙……なっ!?」



インデックス「これについて説明してほしいんだよ、当麻」にっこり






写真1「神裂さんとキッス」

写真2「オリアナさんとキッス」

写真3「オリアナさんとキッス」

写真4「オリアナさんとキッス」

写真5「オリアナさんとキッス」

    ・
    ・
    ・
    ・



ぱらぱら……



インデックス「ほらほら、沢山あるんだよ」

上条「や、止めろってインデックス!」

インデックス「うるさい」

上条「…………」



インデックス「説明して?」にっこり





アンジェレネ「……随分久しぶりの更新になっちゃいました」

アンジェレネ「ごめんなさい……」

アンジェレネ「やっと忙しいお仕事が終わりました!これからバリバリ頑張りまっす!」






<待て!待つんだインデックス!!これにはマリアナ海溝よりもふか~い訳が……

<ある訳ないんだよ!!がぶりっ!!

<ぎゃーーーーーーーーーーー!!!!!




野母崎「……やっぱり」

オルソラ「ふふふ、楽しそうでございますね」

野母崎「楽しそうですか?俺には彼の断末魔の叫びが聞こえるんですが……」


オルソラ「さぁ、お料理が完成しましたよ」

オルソラ「アンジェレネさん、浦上さん、寮の皆さんを呼んできてくださいな」


アンジェレネ「はーい!行きましょうお姉ちゃん!」

浦上「待ってアンジェレネちゃん、私手を洗ってから――」


ばたばたばた



野母崎「…………」

オルソラ「さぁ、貴方にも天草の皆さんを呼んできていただきます」

オルソラ「皆さんが集まったら、一緒にいただきます!でございますよ」にっこり

野母崎「……了解しましたー」







「「「「「いただきまーす!」」」」」



インデックス「もう!当麻はまったく……もう!」がつがつむしゃむしゃ

シェリー「荒れてんなぁ……」

インデックス「当たり前なんだよ!当麻はいっつもいっつも!そのお肉ください!」さっ

シェリー「ダメだっつってんでしょ」ぺしっ


ルチア「その上条当麻は、今何処です?」きょろきょろ

シェリー「ん、あそこ」



当麻「」ちーん

オッレルス「」ちーん



ルチア「……あの、彼の横に居るのは」

シェリー「オッレルスだな」

ルチア「………」






アニェーゼ「なんで、余分な死体なんて持ってきちまったんですか」

ルチア「え、死っ…!?」

シェリー「仕方ないだろ。ウチのボスが『今回の非礼を詫びて丁重におもてなししろ』と言い出したんだから」

アニェーゼ「あぁ、それであの女もしれっと一緒に座って飯食らってやがるんですか」

シェリー「そーいうこった」



インデックス「……隙ありなんだよ!!」ひょいぱくっ

アニェーゼ「あー!?ちょ、何勝手に私の食ってんですかー!?」

インデックス「?」もぐもぐ

アニェーゼ「キョトンとしてんじゃねー!自分の分があるでしょうが!」

インデックス「この世は常に弱肉強食なんだよ」

アニェーゼ「……ふ、ふふ。いい度胸じゃねぇですか……オラァ、そこに立てや!」



ルチア「………」






<わいわいがやがや!



オルソラ「ふふ、皆さん元気そうで何よりでございます」

シルビア「……ここは、いつもこんななの?」

オルソラ「こんな、とは?」

シルビア「こんなに騒がしいのかいって意味だよ」

オルソラ「そうでございますね。大体いつもこんな感じでしょうか」

シルビア「……大変ね」

オルソラ「お陰で毎日とっても楽しいのでございますよ♪」

シルビア「……そう」



オッレルス「」ちーん





ローラ「なーに辛気臭い顔をしているの……よっ!」ぺちん

シルビア「……ローラ・スチュアート」

ローラ「そんな顔していたりては、せっかくのご馳走がもったいない……」


オルソラ「はい、ローラさん。食べるときはキチンと座って頂かなければいけませんよ♪」ぐいっ

ローラ「ぐあっ……ご、ごめんなさい……」


シルビア「………」

シルビア(帰りたい……)



オッレルス「」ちーん






<がやがやがやがや



野母崎「はは……相変わらずここは元気だな」

香焼「元気っつーか、騒々しいすね」


対馬「ちょ、ちょっとアンタら……」

香焼「なんすか」

対馬「『なんすか』じゃなくて、こっちどうすれば良いか、一緒に考えなさいよ!」



神裂「…………」ずーん

五和「…………」ずーん



香焼「あ、すんません野母さん。そっちのソース取ってください」

対馬「スルーすんな!」





建宮「ギャーギャー喚くんじゃねぇのよ対馬。ほっとけほっとけ」がつがつ

建宮「時間がゆっくりと忘れさせてくれるまで待つ位しか、今の俺達が出来ることはない」むしゃむしゃ



対馬「……アンタは何をしれっと復活してご飯食べてるの?死んだんじゃなかったの?」

建宮「おいおい、仮にも教皇代理にその態度はお」

対馬「………」ぴきっ

建宮「かしいことなんか一つもなかったのよ。対馬さん本当にすいませんでした」



牛深「……教皇代理」(´;ω;`)ブワッ

野母崎「……涙拭けよ」





諫早「……なぁ、浦上よ」

浦上「ふぁい?」

諫早「一体、今日女教皇様と五和に何があったのだ?」

浦上「あー……まぁ、色々あったんですけど。全部説明するの面倒くさいのでまた後で話します」

諫早「そうか」

浦上「はい」もぐもぐ

諫早「あと、もう一つ。聞いてもいいか」

浦上「んぇ?なんですかー?」




諫早「その膝の上にいる子は、どうした」

アンジェレネ「ふぇ?」きょとん






浦上「この子は、わたしの妹です」ぎゃーん


諫早「なるほど。お前の妹……なんだと!?」

浦上「きゃっ!ちょっと……ご飯粒飛んだんですけど……」

諫早「お前さん兄弟姉妹はいなかったはずでは……」

浦上「今日出来ました」

諫早「なにおう!?」



アンジェレネ「なにおう!あはははは!」



浦上「良かったですね諫早さん、ウケてますよ」

諫早「……いや、面白いことを言ったつもりはないのだが……」






諫早「…………」

アンジェレネ「こんばんは」

諫早「あ、あぁ……こんばんは」

アンジェレネ「えへへ♪」

諫早「!!」ずきゅーん



諫早(あぁ……まさか……まさか浦上にこんな可愛らしい妹が出来るとは……)うるっ

諫早(……この諫早も……年を取ったものだ……)だばだばだばだば



浦上「諫早さん今絶対変なこと考えてるでしょ、ねぇ?」

アンジェレネ「?」




神裂「…………」ずーん

五和「…………」ずーん






シェリー「そう言えば、結局あの霊装の鑑定は不可能だったワケ?」

アニェーゼ「モロに右手で触っちまってたんで、恐らく無理でしょう」

バサッ

シェリー「一応、これが一次鑑定結果ですけど」

シェリー「ふぅん?」ぺらっ

ルチア「私にも見せてください」ひょいっ



シェリー・ルチア「「……え?」」



アニェーゼ「『ローマ法王のサインが認められるが、魔力の残滓はなし。ただの民芸品の類であると思われる』……」

アニェーゼ「要するに、ただのガラクタです」


シェリー「…………」

ルチア「わ、私達の苦労は一体……」

インデックス「?」がつがつむしゃむしゃ






アニェーゼ「今もう一回やり直してんですけど……この霊装が元々どんな力、作用を持ったものであったかは、もう鑑定しようがないでしょう」


シェリー「……なんとまぁ、お粗末な話だ」

ルチア「……あ!そうです。禁書目録の力を借りれば……」


アニェーゼ「勿論、真っ先に訊きましたよ。でも……」

インデックス「検索結果:0件です。なんだよ!」

アニェーゼ「と、いうことで」


ルチア「そうでしたか……」

シェリー「…………」


アニェーゼ「仕方ねーんで、相手側に何か他に手がかりになるような資料や文献が残ってないかもう一度t」


シェリー「……ちょっと待って」

アニェーゼ「?」



シェリー「おかしくないか?」






ルチア「おかしいとは、どういう意味ですか?」

シェリー「その霊装だよ。鑑定結果で魔力・魔術の痕跡が出なかったのは分かる」

シェリー「だけど、10万の魔道書や魔術関連の文献にはその存在を確認できなかったのよね?」


インデックス「うん。サインが偽造の可能性も考えて、他派閥・他系統のものまで調べたけど載ってなかった」

アニェーゼ「ローマ正教の資料に関しては、ウチの鑑定班がきっちり調べ上げました」


シェリー「でしょう?これだけ調べてもデータが出てこない」



シェリー「そうなると……これは、この霊装が作られた当時のローマ法王やその側近、果ては保管されていたブエノスアイレス大司教区がグルになって存在を隠蔽したって考えるのが自然じゃない?」



ルチア「!!まさか……」

アニェーゼ「……その隠蔽されたブツが、最近になって偶然出てきたと。そういうことですか」

インデックス「なるほど」がつがつむしゃむしゃ





prrrrrrrr


アニェーゼ「……ん、電話?」


ルチア「だとしたら、これはかなり重要な品だったのでは?」

ルチア「正教内の一部の人間にだけその存在が知られている霊装……」

シェリー「……まぁ、色々考えても情報が無いんじゃどれも推測の域を出ない」

インデックス「ふむふむ」がつがつむしゃむしゃ


アニェーゼ「ちょっと、電話出てきますよ」


シェリー「取り敢えず、明日にでも本部の資料庫に……」

インデックス「それだったらわたしも一緒に行った方がパスが楽かも」

シェリー「あぁ、頼むわ。そしたら――」



アニェーゼ「はぁ……もしもし」がちゃっ






アニェーゼ「あぁ、あんたですか。わざわざこんな時間に何の――」

アニェーゼ「…………」



シェリー「それなら確か、うちの学校の……ってどさくさに紛れて何食ってんだテメェは!!」

インデックス「な、なんのことかな?」

シェリー「しらばっくれんな!?その口元についてるソースはなんだ!」

インデックス「………」ぺろっ

シェリー「証拠隠滅しやがった!!」

ルチア「はぁ……真面目な話をしている時に……」




アニェーゼ「…………」ふむふむ

アニェーゼ「………は?」






アニェーゼ「……はい」

アニェーゼ「なんですと!?」



シェリー「!!」びくっ

ルチア「!!」びくっ

インデックス「!!」ぱくっ



アニェーゼ「……はい。了解しました」

アニェーゼ「後で、イギリス清教から正式に通知を出します……覚悟してろこんちくしょー!」

がちゃっ!

アニェーゼ「ちっ……」






シェリー「どうしたんだよ、急に大声出して」

ルチア「今の電話は誰からだったんですか?」

インデックス「冷めちゃうといけないから、おかず食べといてあげたんだよ」ぱくぱく

アニェーゼ「……今の連絡は、今日の取引相手だったラプラタ大聖堂からです。霊装の件で電話してきました……」

シェリー「げっ……」

ルチア「そ、それって……まさか……」

インデックス「もうバレちゃったの?当麻が霊装壊しちゃったって」

ルチア「それで抗議を……」



アニェーゼ「いえ……」

アニェーゼ「まだ抗議だったら、こっちに非がありますから……ちゃんと受け入れますがね」



アニェーゼ「……あんまりにもフザけた報告してきやがったんで」いらっ



シェリー・ルチア「「??」」

インデックス「おかわりおかわり♪」






シルビア「……ごちそうさま」

オルソラ「はい。お粗末さまでございました」

シルビア「?お粗末?」

オルソラ「日本では、こう言うのがお約束なのでございますよ」

シルビア「そうなの。ありがとう、とてもおいしい料理だった」

オルソラ「気に入っていただけたようで何よりでございます♪」

シルビア「さてと……」



オッレルス「」ちーん



シルビア「そろそろウチの馬鹿つれて帰るとするか」

シルビア「本当に申し訳ないんだけど、大きめのゴミ袋か何か無い?」

オルソラ「いえ、相手に与えるものの評価を謙るのは、日本人の特色でございます」

シルビア「……やっぱりいいわ。担いで帰る」






ローラ「帰るぅ?なーにを言っていやがるのシルビアぁ!」


シルビア「いや、何時までも邪魔するのはって酒くさッ!!」

ローラ「今日はうちの寮に泊まりて、帰るのは明日でもよかろうもん!」

シルビア「な、なんだコイツ……は、離せッ!服を掴むな!」

ローラ「え~じゃないか~え~じゃないかぁ~!ふごふご」

シルビア「だぁぁ!顔を拭くな!ちょ、いい加減に―――!!」




オルソラ「ローラさん?」にっこり




ローラ「はうぅ!?」ぞくっ!

オルソラ「せっかくいらしたお客様に、一体どれだけ粗相をしでかせば気が済むのでしょう?」にっこり

ローラ「あわ、あわわわわ……」



オルソラ「お仕置きでございます☆」にこぉ……



ローラ「ギャーーー!!」(;Д;)






シルビア「………はぁ」

シルビア(本当にどうなっているのイギリス清教は……)

シルビア(とてもアイツが言っていた様な……)




「「はぁーー!?ただのオモチャーー!?」」




シルビア「え?」



オルソラ「もうあんな事をしてはメッ!でございますよ」にっこり

ローラ「はい…もうしません……ごめんなさい……」ボロっ



オッレルス「」ちーん






対馬「……ね、ねぇ、五和?今日はお昼から何も食べてないでしょう?お腹空いたんじゃない?」


五和「…………」ふりふり


対馬「そう……あの、女教皇様も。何か食べた方が……」


神裂「…………」ふりふり


対馬「わ、分かりました……はぁ……」ちらっ



牛深「男牛深!イッキ飲み行かせてもらいます!」

建宮「いいぞ~、やれやれ!そんで吐いちまえ!」

香焼「よ、天草一!」



対馬「……アンタらは本当に……もう!!」






対馬「なんでこんな時にイッキ飲み大会なの!?」



香焼「ふっ……変な事を聞くんすね、対馬……」

建宮「全くだ……何故かと聞かれりゃ、そんなの……」


建宮・香焼「「そこに酒があったから」」


対馬「やかましいわ!!」がつん!

牛深「ま、まぁ対馬落ち着いて……」

対馬「あんたは大会一番手でしょうが!!同罪よ!!」ばちんっ




野母崎「あ、何かもっと食べたい物ある?俺取ってくるよ……良いって。遠慮しないで」

野母崎「え?そんなに食べたら太る?……はは、大丈夫だよ。君は太ってもその、可愛い……からさ……///」



対馬「そこで奥さんとイチャついてる男もね!!」

野母崎「え!?」びくっ






諫早「まったく……あいつらは一体何を騒いでおるのだ……」

浦上「いや、諫早さんいつもならあっち側ですから。人の事言えませんから」

諫早「そんなことは……無いよなぁ?アンジェレネちゃん?」

アンジェレネ「ぅえ?あ、あ、えと……」わたわた

浦上「ちょっと、うちの妹いじめないで下さいよ!」ぎゅっ

諫早「虐めてなどいないだろうが。ちょっと質問しただけだ」

浦上「……まぁ、良いですけど。アンジェレネちゃんに変な事言ったりしたら諫早さんと言えど承知しませんから」

諫早「なんと……いやはや、世知辛い世の中だ……」




「「はぁーー!?ただのオモチャーー!?」」




アンジェレネ「あれ?シェリーさんと、シスタールチア?」

浦上「ど、どうしたんだろう?」

諫早「…………」






アニェーゼ「声がでかいですよ!!」

シェリー「んなこと言われたら、そら声もデカくもなるだろ!あれが『実はオモチャでした』だなんて――」

インデックス「まぁまぁ、落ち着くんだよ。ほら、お肉でも食べて」ひょいっ

シェリー「いるか!!」



ルチア「…………」


~~~~~~~~~~~~~~~


  霊装『…………』ひゅー


  上条『くそっ!』だっ



  がしっ


  …………


~~~~~~~~~~~~~~~


ルチア「…………」

ルチア「あ……あぁ!!」がたっ






アニェーゼ「ど、どうしたんです。シスタールチアまで急に……」

ルチア「あの時……」


シェリー「あの時?」

ルチア「彼が、地面に落ちそうになっていた霊装を掴んだ時です」

シェリー「右手でな」

インデックス「それで取引おじゃんにしちゃうなんて、さすが当麻かも」

ルチア「そう、そこですよ!!」

シェリー・インデックス「「???」」




ルチア「彼が右手で霊装を掴んだその時……しなかったんです」

ルチア「異能の力を打ち消す時の、あの高周波の様な……不思議な音……」




シェリー「……え?」

アニェーゼ「…………」

インデックス「……ふぅん」ぱくぱく






シェリー「……なるほど。ただの土産物なら反応する訳が無い」

アニェーゼ「確定ですね。取り敢えず、この事は皆には内緒で……」

ルチア「そ、そうですね……真相がバレたら恐らく……」



インデックス「うーんと、それは無理だと思う」どーん



アニェーゼ「あ?」

シェリー「はぁ?インデックス、テメェは何をいっ」


インデックス「だってほら、後ろ」


シェリー・アニェーゼ「「……?」」くるっ







オルソラ「何かあったのでございますか?」

シルビア「…………」

ローラ「もうしません……ごめんなさい、ごめんなさい……」


浦上「あ、あのさっき大きな声が聞こえて……」

アンジェレネ「あー、やっぱりシスタールチアとシスターアニェーゼでしたー」


建宮「お、なんだなんだ。面白そうなことが起きているのよ」

対馬「待ちなさい!私はまだ話が終わって――」

香焼「上条当麻は、おしとやかなお姉さんがタイプだそうすよ」ぼそっ

対馬「!?」




シェリー・アンジェレネ「「…………」」

インデックス「ほらね?」


ルチア「あぁ……主よ、これもまた試練だというのですか……」うるっ






―――数時間後



上条「…………」


上条「………ん……」ぴくっ

上条「う……いてて……あれ?」

上条(真っ暗だ……ここは……)


上条(!?な、なんで俺は食堂の床なんかで寝て―――)


上条「…………」

上条「……状況が一ミクロンも把握できないのですが。取り敢えず明かりを」




「お、やーっと目を覚ましたか。待ちくたびれたぜカミやん」




上条「え?」






土御門「相変わらずのラブコメ生活を謳歌しているみたいだな?」

上条「え、土御門!?」



土御門「そうですが?まさかカミやん、かつて苦楽を共にした親友の顔を忘れちまったてのか。それはちっと薄情すぎじゃないかにゃー……」



上条「そ、そうじゃねぇよ。いきなりでビックリしただけだ!」

上条「あと、暗くて顔見えねーし」

土御門「そうか。よっと」パチンッ


ぱっ


上条「うっ」

土御門「ほーら、これでよく見えるだろ」

上条「あ、あぁ……」

土御門「さってと、久しぶりだなフラグ王」

上条「誰がフラグ王だ」






土御門「まぁまぁ。そうカッカするもんじゃねぇぜカミやん?」

土御門「久しぶりに可愛い旧友の顔でも見ようかと、遠路はるばるやって来たってのに」


上条「気持ち悪いことを言うな」

土御門「ご挨拶だにゃー」

上条「大体、学校はどうしたんだよ。今、日本じゃ丁度授業やってる時間だろ?」

土御門「学校行かずにロリからお姉様まで揃ったハーレムで遊びつくしてる男にそんなこと言われても……」

上条「帰れ」

土御門「冗談だ。大丈夫、正式に休んできたからな」

上条「休んでんじゃねーか」


土御門「おいおい、カミやん。何時からそんな教育ママみたいに口煩くなっちまったんだ?」

土御門「イメチェンだとしたら似合わなすぎるから今すぐ止めるべき」


上条「まともな意見だろ……?」






土御門「ま、ともあれ元気そうで何よりだよ」

上条「…………」

土御門「どうした、んな怖い顔して」

上条「……それで?今日は一体何の用だよ」

土御門「は?」



上条「は?じゃねぇよ……事前に何の連絡も寄越さずに急に来るのはいつもの事だけど」

上条「まさか、こんな世間話しにイギリスまで飛んで来た訳じゃないだろ?何か用が有ると思っただけだ」



土御門「なっ……」



ばさっ



土御門「あ、あの超絶鈍チンのカミやんが鋭い指摘を……誰だお前は!正体を表せニセもんが!!」ばんっ

上条「正真正銘上条当麻本人ですけど!?バカにするにも程があるだろ!!」ぎゃーん






土御門「冗談ぜよ、冗談」

上条「マジ後でぶん殴るからな」

土御門「暴力はんたーい」


土御門「……ま、オレがやって来た訳はその内分かるから。それまでのお楽しみだにゃー」


上条「はぁ、分かった」

土御門「さっすがカミやん、話のわかる男」

上条「うるせ」



上条「……そうだ、んなことよりも。他の奴ら何処行ったんだ?」






上条「土御門、お前俺が起きる前から居たんなら知らな……」



土御門「……ふっふっふ……」にやり



上条「い……知ってるな。その顔は知ってるな?」

土御門「ふっ……当たり前だろ?」

上条「当たり前じゃないだろ」


土御門「なんたって、いま女子寮の皆様方には俺が用意した衣装に着替えて貰っていますので」


上条「着替え……?」

土御門「そうだ」



土御門「カミやんを篭絡……もとい、『ご奉仕』のためにな!!」

上条「!!」






―――――数時間前―――――



ぎぎぎ……



土御門『やっと着いたか……久しぶりだな、ここも』

土御門(最近は学園都市の方が色々と忙しかったからにゃー)



かつかつかつ



土御門『さって……ねーちんは上手くいったのか、いかなかったのか』

土御門(ま、あの不器用と鈍感コンビじゃあ間違っても進展は無いだろうが)


土御門『建宮に頼んでおいた映像を肴に、今夜は旨い酒が飲めそうだぜい』わくわく



がちゃっ



土御門『はーいこんばんわー!皆大好きツッチーが満を持して登場だにゃー!!!』ばーん!!




しーーーん




土御門『あろ?』






オルソラ『それはそれは……』

ローラ『うぷっ……やばっ、飲みす、ぎ……おぶr』

シルビア『汚いッ!!ちょっとあんた何してんのさ!!おい!!』



浦上『そんな……今日の苦労は一体……』

アンジェレネ『えーっと……つまりどういうことですか?』



建宮『……まさにひーげき』

香焼『悲劇つーか、喜劇すよね。コメディ』

対馬『ちょっと!』



シェリー『…………』

インデックス『がつがつむしゃむしゃ』

ルチア『み、皆さん落ち着いて……』



オッレルス『』死ーん

上条『』死ーん




土御門『わー、カオスだにゃー』






土御門『取り敢えずノータッチだな。土御門危うきに近寄らずだ』



神裂『………』ずーん

五和『………』ずーん



土御門『おっと……何やらあっちの方からドス黒い瘴気が』

土御門『ちょっとそこのお姉さん?』



神裂『………あ?』



土御門『……もう完全に廃人の目をしてるじゃねーか。しっかりしろねーちん!!』



神裂『うるさい』

土御門『』






土御門『おいおい、マジで何が有ったんだ……?』



建宮『それはこの建宮斎字が説明しよう!!』



土御門『お、これはこれは教皇代理様!……説明と言いますと?』

建宮『モチのロン……ご所望の一部始終を捉えた映像だ』

土御門『ははぁ、ありがたき幸せ……此方も、ご依頼のモノを用意してまいりました』

建宮『ふっ……お主もワルよのぅ、土御門』

土御門『いえいえ、教皇代理様程では』



建宮・土御門『『ふははははははははは!』』




神裂『………』ずーん

五和『………』ずーん






~~鑑賞後~~



建宮『どうよ、ウチの撮影班は!』

土御門『いやぁ、中々のモノを見せてもらった』

建宮『だろう?天草式の盗撮技術は世界一ィィ!!なのよ』

土御門(ま、撮影中に五和の殺人未遂が写り込んでいなければもっと良かったんだがな)



土御門『これで、今日一日何が有ったのかを知ることが出来た……ねーちんの頑張りその他諸々含めてな!!』

土御門『こりゃ、赤飯炊いてお祝いしてやらんとにゃー!!』



建宮『あぁ!……と、そうしたいのは山々なんだけれども、この有様だから難しいのよな』




ローラ『うぷっ……』ちーん

オルソラ『ほら、ローラさんお味噌汁でございますよ』

シルビア『なんでミソスープ?』

アンジェレネ『私もみそしる飲みたいです!』

ルチア『こらシスターアンジェレネ!こんな時に……』

インデックス『おかわりなんだよ』

シェリー『…………』

浦上『え、教皇代理がいなくなった?』

対馬『丁度良いじゃない、放っておきなさいよ』

香焼『取り敢えず、先生を起こすための術式を』




土御門『……そうだったな』






土御門『ふぅむ……となるとここは、「アレ」の出番か……?』

建宮『はッ!!あ、アレとは……ま、まさか土御門お前さんあの計画を……』


土御門『あぁ、そのまさかよ』

土御門『当初の予定とは大幅にベクトルがズレまくってはいるが……やったろうぜい!!』






土御門『大コスプレ大会を!!』ばーん!!






建宮『お……おぉぉぉおおおお!!』





――――――――――――――






土御門「と言う訳なんだにゃー。understand?」


上条「いやいやいや待てよ」

土御門「?」

上条「なんで急にコスプレ大会?上条さん意味が分からなくてさっぱりキョトンなんですけど」

土御門「なんでって、そりゃ決まってるだろカミやん……」



土御門「趣味だよ」

上条「趣味かよ!!」



土御門「あったり前田に毛が三本だにゃー。何のために重い荷物背負ってここまで来たと思ってんの」

上条「え、お前がイギリスまで来た理由それ!?」

土御門「いかにも?」

上条「…………」

土御門「もちろん、学園都市に帰ってからコス姿の写真を売り捌いて金に……おっと、こっちはオフレコだった」

上条「…………」

土御門「もう彼女らが着替え始めてから随分経つ。数分もしないうちに嫁さん達は帰ってくるからおとなしく待ってるんだぜい?」

上条「…………」ぷるぷるぷる




上条「帰れ!!!!」ぎゃーーん!!







土御門「なんだよー、カミやんだって男だ。嫁の可愛い姿を見たいと思うのは当然だと思ったが!?」


上条「うるせぇ!さっきから訳わかんねえことばっか言いやがって!第一、嫁じゃないわ!!」

土御門「え……そ、それじゃあ、まさかあの子ら全員……愛人?」

土御門「いやーん!爛れてる!爛れてるわ!!」

上条「違えよ!!!」





がちゃっ……





上条「あ……?」

土御門「ふっふっふ……ゴチャゴチャと言い争っている内に、どうやらお出ましの様だぜカミやん!!」

上条「なっ――――!!」







―――少し前



@洗濯場・大浴場



アンジェレネ「わー、この大きいのなんですか!!」きらきらきらきら

インデックス「ふふん、それは超機動少女カナミンの第十二話に出てくる……」ぺらぺら

アンジェレネ「へえぇ……よく知ってますねぇ」

インデックス「ふふーん!カナミンの事で私が知らないことなんて無いんじゃないかな?」

アンジェレネ「あ!あれは―――」

インデックス「!!あ、あれはカナミン劇場版の―――」




きゃいきゃいきゃいきゃい





シェリー「良いよな、ガキは……」

ルチア「えぇ、本当に……」



ずーーーーーーん………



シェリー「……アンタ、どうするつもりなのよ」

ルチア「うっ……ま、まだ決まっていません」






ばさっばさっ



アニェーゼ「ったく……二人ともそんなんじゃ良い衣装は先に取られちまいますよ、っと」どっさり



ルチア「シスターアニェーゼ……そ、そんなに沢山着るつもりですか……?」

アニェーゼ「あくまで候補ですよ、候補」

シェリー「随分とノリノリじゃねぇか」

アニェーゼ「そら、パパに可愛い所見てもらいた……ごほんごほんっ!!わ、わたしは何事にも全力で取り組む!それだけでしゅから!」

シェリー「あぁ、そう……」



浦上「うわぁ、すごい……お姫様のドレスみたいのまである……」

対馬「は、派手なのが多いわね……って当たり前か。コスプレ衣装だし」


ルチア「天草式の方々も、乗り気ですね」

シェリー「……そう。天草式はね、プロだから」ちらっ



堕天使エロメイド「………」もくもく

大精霊チラメイド「………」せっせ



ルチア「…………」ぼーぜん






オルソラ「シェリーさ~ん」とてとて


シェリー「ん……あ、あんたもスタンバイばっちりか」



オルソラ「はい♪」ばいーん



ルチア「シスターオルソラ!そ、そのように淫猥な服を……///」

オルソラ「?」

シェリー「……よくそんな大胆な服着る気になったわね」

オルソラ「えぇ、当麻さんはこの様に胸部を大胆に露出したものがお好きなのだと土御門さんが仰っていたので」



シェリー「やっぱ一回潰さないとダメだあの男は」

ルチア「痛く同感です」






オルソラ「お二人とも、着替えないのでございますか?」

シェリー「私がそういうガラじゃないこと知っているでしょう?」

ルチア「わ、私も、神の教えに寄り添う修道の身に有りながらこういう装束を身に纏うのは……」わたわた

ルチア(か、彼の前では、とてもそんな……///)


オルソラ「まぁ、そうでございますか。残念でございますね……」しゅん

シェリー「あんたが落ち込んでどうする」

オルソラ「だって、見てみたかったのでございます。いつものゴシック調の衣装ではないシェリーさんも見てみたかったのでございます」

シェリー「いや、何回か見たことあるだろ……」

オルソラ「ルチアさんも、この衣装なんてよく似合うと思うのでございますよ」さっ

ルチア「わ、私に?……って、なんですか!こ、この穴だらけのおよそ服とは言えない様なボロ布は!?」



オルソラ「えぇと……『女戦士のびきにあーまー 相手モンスターに襲われていや~んver.』でございます」



ルチア「…………」ぼーぜん

シェリー「……うん。絶対この子は着ないだろうから、早くしまいなさいその衣装」

オルソラ「う~ん、絶対似合うと思いますのに……」






シェリー「皆どうかしてるわ、こんな茶番に振り回されて……」


どさっ


アニェーゼ「まーだんな事ほざいてんですか。頑固な人ですね」がさごそ

シェリー「…………」いらっ

ルチア「あ、あんなモノは服とは……あんな……」ぼーぜん


オルソラ「その様な言い方は良くないのでございますよ、アニェーゼさん」

アニェーゼ「はーい、ごめんなさーい」



シェリー「……殴りたい」

オルソラ「抑えてくださいまし」

シェリー「クソッ」


オルソラ「腹立たしく思うお気持ちは、とてもよく分かるのでございます」

オルソラ「でも……ふふっ、仕方が無いのでございますよ。皆さんあんな風に言われてしまったら――――」






――――――――――――――――――――




ざわざわざわざわ




土御門『はいはい、お前らちゅうもーく!!!』ぱーん!



一同『『『『『!!??』』』』』びくっ



シェリー『な……なんでアイツがココに……』

アニェーゼ『あの適当グラサン野郎が何故……』

アンジェレネ『あ、あれ?誰でしたっけ……見覚えがあるような無いよ、わわっ!』

ルチア『見てはいけません!シスターアンジェレネ!』



土御門『……俺は猥褻物か何か?』

シェリー『存在自体が非常に卑猥だわ』

オルソラ『ちゃんと手を洗ってこない人は夜ご飯抜きでございます』

土御門『ひどいッ!!』






インデックス「おっすおっすなんだよ!」

インデックス「遅くなっちゃったけど、さっさと話終わらせて次に行くんだよ!」






対馬『よくノコノコとやって来れたわね。あんたがいらん事吹き込んだせいで今日は、今日はっ……さっさと土に帰れば良いのに』

浦上『つ、対馬さん!せめて「日本に帰れ」位で……』



土御門『久しぶりのご対面なのにこの仕打ち。変な世界の扉開いちゃいそうだにゃー……』

土御門『……等と言っている場合ではなーい!!聞いたぞキサマら、聞いてしまったぞ!!』



土御門『どうやらカミやんとひと騒動あったらしいじゃないか、ん?』にやり



一同『『『『『『!!!』』』』』』



土御門『一日、身を粉にして働いてこの仕打ち……あぁ、なんと哀れなカミやん!!』

土御門『やっぱりここの管理人なんて任せたのは間違いだったのか?』



<ジャキンッ

<カチャリ

<ジジジジジ……



土御門『うん。ボクちん言いすぎたかも!前言撤回するからみなさま武器を降ろして下さいませんかにゃー!』






五和『当麻さんを連れて行くなら……』ジャキッ

神裂『……殺します』ジャキンッ



土御門『ち、違う!別にカミやんを学園都市へ連れ帰ろうってワケじゃない!!』

土御門『お仕事熱心な管理人様に謝りたいお姉さま方に、俺からベリーグッドなアイデーアが有るんだにゃー!!』

土御門『謝意と同時に、奴の欲求までも満たす黄金策が……な』



一同『『『『『『!!!!』』』』』』



土御門『聞きたいか……カミやんが常日頃から心の底に押し隠している願望を……内なる狼の叫びを!!!』




一同『『『『『『『………ごくり』』』』』』』




土御門『それは――――――!!!!!』





――――――――――――――――――――





アニェーゼ「そんでこのコスプレごっこが提案だなんて、笑わせますよね」がさごそ


ルチア「やはり不潔です。あの方は」

シェリー「不潔っつーか不純物だよな。アイツ自体が」

オルソラ「えぇ、この装飾もこの衣装の醍醐味の一つだと説明書に書いてありました」

シェリー「だぁもう!いつの話をしてんだ!」



アニェーゼ「ふぅ。まぁ、こんなもんですか」

ルチア(あぁ……シスターアニェーゼが敬虔性の一欠けらも無いような低俗な衣装に……)ずーん






インデックス「ふっふっふ、これで決まりなんだよ!!」ばばーん

アンジェレネ「私も決まりました!!」ばばーん

インデックス「自分で言うのもなんだけど、これはかなりの完成度かも!」

アンジェレネ「ですねぇ!」



ふらり


ローラ「うっ……まだ頭がフラフラしやがりけるわ……」とぼとぼ




アンジェレネ「あ、ローラさん」

インデックス「しっ!怪しい人には関わっちゃいけないって、当麻が言ってたんだよ」

アンジェレネ「!」こくこく



ローラ「だぁれが怪しいって?」ぬんっ



インデックス・アンジェレネ「「ぎゃーーー!!!」」






ローラ「ん?随分と奇抜な格好をしているのね?」



インデックス「ふふ~ん!カナミンの格好なんだよ。神様もビックリな奇跡の着こなし!」

アンジェレネ「私もです!別バージョンです!」

インデックス「うむ、中々似合ってるね」

アンジェレネ「えへへ」


ローラ(カナミン?……あぁ、あの子供向け番組か)


インデックス「こんなに種類が揃ってるのに、氷華がここに居ないのが残念なんだよ」

アンジェレネ「ひょーか?」

インデックス「日本に置いてきた友――ってやつかな」ふっ

アンジェレネ「え!日本にですか!すごーい!」

インデックス「ふふーん!」ふんぞり






ローラ(kanamin?……あの子供向けアニメか)



インデックス「懐かしい……よく二人でこの衣装を着たんだよ」

アンジェレネ「へぇ、トウヨウノシンピってやつですね」

インデックス「う、うん?まぁそんな感じ、かな?」



ローラ「…………」ごそごそ

ローラ(さすがMADE IN JAPAN。子供向けの衣装にも関わらずこのクオリティ)



インデックス「……ねぇアンジェレネ、あれ」

アンジェレネ「はい……」

インデックス「……いかにも興味津々って顔してるんだよ」

アンジェレネ「ジャッカルみたいに目が光ってます……」





ローラ「このサイズなら、着ることも可能となりk」


アンジェレネ「あ、あのぅ」


ローラ「ん?」

アンジェレネ「そ、それ……」

ローラ「この衣装がどうかして?」

アンジェレネ「………」

ローラ「?」


インデックス「わたし達は、あなたがその衣装着るつもりなのかってコトを聞きたいんだよ」

ローラ「そうね。この様な可愛らしき衣装は、ここイギリスでは中々手に入れ難しものだからこの機会に…」


アンジェレネ「で、でもぉ……」






ローラ「なに?何か文句でも有りけるの?」

アンジェレネ「文句と言うか……」



インデックス「カナミンは“少女”って設定だから、あなたには難しいと思うんだよ」



ローラ「んだとぉ!?おいコラ、インデックスちゃん?自分若いからって調子乗ってr……!!」

インデックス「?」

アンジェレネ「ふぇ?」



ローラ「うっ………おえぇぇ」しゃらららら……



インデックス「うわっ、汚い!!」えんがちょー

アンジェレネ「ばっちいです!!」えんがちょー


ローラ「うぅ……み、水……水……」よろよろ


インデックス・アンジェレネ「「ぎゃーーーゾンビーー!!」」


ぎゃーぎゃー!




対馬「……傘下の私達が言うのもなんだけど、大丈夫かしらイギリス清教……」

浦上「は、はは……」

浦上(結構前からダメな気がする……)






浦上「でも、どうするんですか対馬さん」

対馬「何がよ」

浦上「着替える衣装ですよ。どれにするんですか?」

対馬「え……あなたまさか……」

浦上「?」


対馬「……着替え、するつもりなの?」


浦上「は、はい。しますけど……」

対馬「そんな!……まさか浦上まで土御門のバカに洗脳されて……」

浦上「ち、違いますよ!洗脳とかじゃないです!」

対馬「私がしっかりしていないばかりに……っ!」

浦上「対馬さん!?話聞いてくださーい!!」






対馬「ごめんなさい、女教皇様……」

浦上「うぅ……こ、こうなったら……ていっ!」ぽかっ

対馬「はっ……わ、わたしは何を……」

浦上「良かった……」

対馬「ごめんなさい、もう大丈夫。それで、浦上の趣味の話だったっけ?」

浦上「だから違いますってば!!ちょっと考えたんですけど!」


浦上「皆さん色んな衣装に着替えてる中でですよ?もし私たち二人だけがいつもと全く変わらない服装で居たら!」

浦上「ちょっと、変な感じになりませんか?」


対馬「それは……確かにそう、かしら?」

浦上「そうです!!」

対馬「うん……」



浦上(本当は、可愛い服着てる所を上条さんに見てもらえるチャンス……なななんて言えない///)

対馬(で、でもまたこんなコスプレごっこみたいな……彼に変に思われないかしら……///)






オルソラ「まぁ!良くお似合いでございますよ」

ルチア「そ、そうですか……?///」

オルソラ「これなら、当麻さんもお喜びになるかと」にっこり

ルチア「あ、そ、そう……ですか///」


アニェーゼ「後は、あなただけですが?」ちらっ

シェリー「……知らん」

オルソラ「シェリーさん?どれになさるのか、もう決まりましたか?」

シェリー「だぁから、あたしは着替えないと――」



アニェーゼ「これなんていいんじゃねぇですか。意外性を狙った感じで」

オルソラ「キャップ萌えと言うものでございますね♪」

アニェーゼ「……『ギャップ』萌えのこと言ってんですか?」



シェリー「聞きなさいよ!!」






アニェーゼ「だって、もうあーだこーだ言い訳聞くのめんどくせーんです。ウチのルチアは諦m……納得して着替えましたよ?」

オルソラ「とっても可愛らしいのでございますよ」

ルチア「……///」

アニェーゼ「……満更でも無いみたいですしねぇ」ぼそっ

オルソラ「ふふふ♪」にっこり


シェリー「知らねぇよ。何と言われようとも絶対に――」


アニェーゼ「大体、あなた普段からコスプレしてるみたいなもんでしょうよ。何が不満ですか」


シェリー「は?あれはコスプレじゃねぇよ、普段着だ」



アニェーゼ「普段着がゴスロリって時点で『お察し』だってんですよ」

シェリー「おい、表出ろコラ」






オルソラ「はいはい、お二人とも喧嘩はいけませんよ~」がしっ


シェリー「は、羽交い締め!?は、離しなさいよ。ただの言い合いでしょうが!」

オルソラ「…………」にこにこ

シェリー「……オルソラ?」



オルソラ「アニェーゼさん、先に皆さんで当麻さんの所に行っていてくださいな」

アニェーゼ「了解しましたー」

シェリー「!?」



アニェーゼ「じゃ、シェリーさん……また後で」にやり

シェリー「!待てっ、なんだその笑顔は……」

オルソラ「はい、シェリーさんはこちらでお着替えでございますよ」

シェリー「しつこいな!あたしは着替えんと何度言ったr」


オルソラ「だーめ、でございます♪」ぐいっ


シェリー「は!?お、おいっ、やめ、離せッ!」

オルソラ「~~♪」

シェリー「離せよォォォォオオオ!!」



ずるずるずるずる




<ああああああああああああああああああ!!







アニェーゼ「さらばゴスロリ……」敬礼




アンジェレネ「あ、シスター・アニェーゼ」

インデックス「そんな所で何やってるの?」


アニェーゼ「シスター・アンジェレネと暴食シスター、丁度いい所に……たった今、最後の一人を攻略したところです」


インデックス「こんにゃく?」あほーん

アンジェレネ「よく分かんないです」ぼけーん


アニェーゼ「OK、そんなアホのお二人は他の皆を集めて下さい」

インデックス「皆を?……あ!もしかして」きらきら

アニェーゼ「はい。その『もしかして』ですよ。遂にお披露目タイムn」



インデックス「早速行くんだよ!アンジェレネ!」

アンジェレネ「えぇぇ!?ま、まだシスター・アニェーゼが話終わってな、うわわっ!」



だだだだだだだだだだ



アニェーゼ「………」

アニェーゼ「シスター・ルチアー。出番ですよ、いい加減覚悟決めてそのバスタオル取って下さい」






アンジェレネ「あけましておめでとうございまーす!!」

アンジェレネ「いっつもいっつも遅くなっちゃってごめんなさーい……」

アンジェレネ「今年もよろしくお願いしまーす!!」





インデックス「ハッピーバレンタイン!なんだよ!(遅刻)」

インデックス「年末の忙しい時期が終わったから、再開するんだよ!」







そして時は戻り―――――



土御門「ふっふっふ……ゴチャゴチャと言い争っている内に、どうやらお出ましの様だぜカミやん!!」

上条「なっ――――!!」



ガチャッ

バーーーン!!



上条「――――――っ!!!」





超機動少女カナミン通常ver.「どーん!」ばーん

超機動少女カナミン劇場版ver.「ショータイムなんだよ!!」ばばーん





上条「……………」

上条「……はい?」






スク水バニーさん「ほら、いい加減覚悟決めてくださいよ」

ビキニアーマー姫騎士「無理を言わないでください!!こんな淫らな格好を彼の前で晒すくらいなら死んだ方がマシです!!」

スク水バニーさん「たかがコスプレで殉職とか、勘弁してください」

ビキニアーマー姫騎士「お願いですから……そのタオルを渡してください!!」



ミニスカ女子高生「くっ……なんであたしがこんな格好をしなくちゃ……っ」

ピンク色のナースさん「よく似合っているのでございますよ♪」

ミニスカ女子高生「こんなん似合うわけねぇだろ!!」

ピンク色のナースさん「まぁ、スケバンキャラでございますか?」

ミニスカ女子高生「やかましい!!」



猫耳メイド「い、いざお披露目するとなったら恥ずかしくなってきた……」

チャイナドレス娘「大丈夫ですよ!今日はもう喫茶店でコスプレ姿見られてるじゃないですか」

猫耳メイド「思い出させないでッ!!」






上条「…………」

土御門「……どうよカミやん?」

上条「……な、中々いいんじゃないでせうか」

土御門「はっはー!さっすがカミやんってばオ・ト・コだぜい。気に入ってもらえた様だな」

上条「悔しいが、これは認めざるを得ませんよ土御門ォ!」がしっ

土御門「きっと分かり合えると思ってたぜカミやん!!」がしっ



超機動少女カナミン通常ver.「なんか泣きながら握手してますよ?」

超機動少女カナミン劇場版ver.「これが『男の友情』ってやつなんだよ」

超機動少女カナミン通常ver.「へぇ~」






土御門「まだまだこれは序の口だ。もっとすんごい衣装をこれでもかと用意してる」

上条「さ、さすがツッチー!!」

土御門「よせやい。この程度でそんなに感動していたら、本星見てひっくり返るぞ?」

上条「なん……だと?まさかこれ以上が有るって言うんですか―――」




堕天使エロメイド「見つけましたよ当麻」がしっ




上条「!?」ぞっ




大精霊チラメイド「当麻さん、その怪しいグラサンの人と話していないでこっちに来てください」ぐいっ




上条「!!??」ぞぞぞっ







上条「ふ、二人ともいきなり腕を掴んで何をするつもりでございましょう……?」

堕天使エロメイド「今日のお礼に決まっているではないですか。さぁ、こちらへ」

大精霊チラメイド「当麻さんの右腕当麻さんの右腕当麻さんの右腕当麻さんn」

上条「ご、ごめんな、二人とも!つ、つつ土御門と大事な話が有るんだ有るんですマジで!だから……」ちらっ




土御門「さぁ、ねーちん達の邪魔しちゃ悪いからお兄ちゃんと一緒に向こうで待っていようか」

カナミンズ「「はーい」」




上条「おいいいいいいいいいいい」




<いやぁぁぁぁああああああ






アニェーゼ(スク水)「そういえば、あの成損ないコンビはどこ行っちまったんですかね」

ルチア(姫騎士)「知りませ……や、やめてくだしゃい!これ以上露出したら私は――!!!」

アニェーゼ「一体どんな格好するのか見物だったんですが……そーれ」

ルチア「きゃぁぁぁああああああああああ!!!///////」






――どこかの路上


オッレルス「………っぶえっくしゅ!!」


シルビア「やっと起きたのアンタ」

オッレルス「え……あれ!?ここは何処だい、なんで俺は肩に担がれてるんだ?」

シルビア「いつまで経っても起きないから、仕方なく担いで帰ることにしたの。感謝しなさい」

オッレルス「いや、でも流石にこの運び方は、まるで原始部族が獲物を持ち帰る様な……」

シルビア「捨てられたいのかしらねこの人は」すっ

オッレルス「ご、ごめんなさいごめんなさい!」ぎゅっ

シルビア「まったく……」






オッレルス「…………」

シルビア「…………」


オッレルス「……いつも悪いね。ありがとう、シルビア」

シルビア「……何よ急に」

オッレルス「急でもないさ。いつも思っていることだよ」

シルビア「そう」

オッレルス「……照れてる?」

シルビア「やっぱり落とす」すっ

オッレルス「じょ、冗談だってばごめんごめん!」ぎゅっ

シルビア「…………」



オッレルス「…………」

シルビア「…………」



オッレルス「…………」ぎゅっ

シルビア「……どうしたの今度は」

オッレルス「いや……」



オッレルス「俺には『魔神』の座に座るよりも、こうやって君の肩の上に乗っかている方が似合っているのかもしれない――と思ってね」



シルビア「……何言ってんのよバカ」

オッレルス「ははは」






――戻って女子寮――



神裂「当麻、今日はその……本当に……」ぎゅむっ

五和「当麻さんの背中当麻さんの背中当麻さんの背中当麻さんの背中当麻さんのせn」すりすり

上条「おぉぉぉぉおお!?このサンドウィッチは少しばかり刺激が強すぎ――」


アニェーゼ「ほぉら、変態女騎士さんこちら~」ひらひら

ルチア「お願いですから……もう、やめて……」ぷるぷる

シェリー「おいコラ!それはあたしのだろうがァ!!」

オルソラ「当麻さ~ん、お注射の時間でございますよ~」


対馬「あぁ、当麻君がピンチ……行くわよ、浦上!」

浦上「いえ、この格好で行ったら余計に混乱が深まってしまう気が……」





アンジェレネ「それで、このボタンを押すと」きゅぃぃぃぃいいいいいん

インデックス「正義の光が悪を打ち滅ぼすんだよ!」ばちばちばちばち


土御門「え……?」








インデックス「暑中お見舞い申し上げるんだよ!!」

アンジェレネ「申し上げます!!」

インデックス「この後におよんで更新が遅くなってることに関しては、もう言い訳しようがないんだよ」

アンジェレネ「てへぺろ!!」

インデックス「取りあえず、頑張って皆でこの暑い夏を乗り切ろー!!」

アンジェレネ「わぁーい!!」






インデックス「そろそろ夏も終わって、食欲の秋なんだよ!」

インデックス「少しづつ書き溜めてるから、もう少ししたら再開なんだよ!」

インデックス「そのときは宜しくね!」






アンジェレネ「久しぶりです!!」

アンジェレネ「しょうこりもなく、また間があいてしまいました!」

浦上「お仕事の関係で急に日本を発ったり事後報告に追われたりのプチ上条さん状態で……」

浦上「でも、やっと落ち着いてきました」

アンジェレネ「とりあえず……」



アンジェレネ・浦上「「これからも宜しくです!」」




ルチア「更新はまた明日にさせて頂きます」

オルソラ「ですよ~♪」






上条「か、神裂も五和も!取り敢えずは一旦離れよう!な!?」


神裂「いえ、そういう訳にはいきません」きっぱり

五和「嫌です」くんかくんかすーはーすーはー


上条「聞く耳が一ミリもない!おい、土御門マジでこっち―――」




インデックス「正義は必ず勝つ!なんだよ!」

アンジェレネ「わーい!やりましたぁ!」


土御門「」ぷすぷすぷす……




上条「つ、土御門さんんんんんん!?この短い時間で一体何が!?」


神裂「大丈夫ですよ、当麻。怖くありません……」ぎゅっ

五和「当麻さん当麻さん当麻さん当麻s」じゅるっ


上条「どちらかと言えば俺の後ろにくっついてる人の方が怖いんですけど!」






土御門「……か、カミや…ん……」


上条「!おい、大丈夫か!」

土御門「へっ、このくらい……ふふっ」

上条「……真っ黒焦げになりながら何なんだその笑顔は」

土御門「当ったり前ぜい……シスターからのオシオキなんて私たちの業界ではご褒美―――」



オルソラ「当麻さ~~ん」とてとて

オルソラ「あっ」つるっ



ぶすり



土御門「ぎにゃーーーーーーーーーーー!!」



シェリー「こりゃまた綺麗に刺さったわね、アーメン」

インデックス・アンジェレネ「「アーメン」」

上条「土御門ぉぉぉぉおおおおおおお!!!」






ルチア「皆様お久しぶりです……」

ルチア「例によって、また間が空いてしまったことをお詫びします」

ルチア「今月中に再開できるか…といった所です」

ルチア「その代わりと言ってはなんですが、私たちからこの時期にぴったりのプレゼントを――」




インデックス「このチョコなかなかの味かも!」もぐもぐむっしゃむっしゃ

アンジェレネ「あー!それは最後に食べようと思って取っておいたのにぃ!」ぱくぱくむっしゃむっしゃ




ルチア「…………」



このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年11月25日 (火) 20:41:04   ID: bxalAVS7

面白いので続きをお願いします

2 :  SS好きの774さん   2014年11月27日 (木) 17:38:47   ID: BzPEAF6b

続きはよ

3 :  SS好きの774さん   2016年12月02日 (金) 11:14:12   ID: f5k4_vSM

面白いw続き待ってます

4 :  SS好きの774さん   2017年03月17日 (金) 20:33:12   ID: xcNr9N0U

半年ぐらいずっと待ってるけど流石に止まったか?

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