星空凛「ハロウィンの後も!」 (36)

星空凛「ハロウィンの後は?」
星空凛「ハロウィンの後は?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1414502900/)
の続きとなります。先にそちらをどうぞ。



海未「あぁ……もうっ!」

海未「ことりも穂乃果もにこも…!」

海未「今日は凛をエスコートします♪なんて言っておいて……!」

海未「午前中はちゃんとしていましたのに」

海未「お昼ご飯食べた後は穂乃果と希は絵里を、ことりは花陽を、にこは真姫を連れてどこかに行って……!」

凛「まぁまぁ、落ち着いて海未ちゃん」



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海未「しかしそれでは凛が」

凛「凛は別に気にしてないよ?」

海未「ですが…」

凛「それにほら、フリーパスチケットはちゃんとあるんだし」

凛「穂乃果ちゃん達は穂乃果ちゃん達で遊んで、凛は海未ちゃんと一緒に遊ぶにゃ」

海未「…そうですね」

海未「怒っていても穂乃果たちは戻ってきませんし」

海未「凛。私では役者不足かもしれませんが―――」スッ

海未「よろしくお願いしますね」ペコッ

凛「う、うん………」

凛(海未ちゃんすごく凛々しくて、なんだかまぶしい…!)

海未「どうかしましたか?」

凛「う、ううん。なんでもないよ?いこ?」

海未「はい。ではどこに行きましょうか」

凛「んー………絶叫系も楽しかったし」

凛「ゆったり系も楽しかったし……」

凛「海未ちゃんはどこか行きたいとこある?」

海未「私ですか?そうですね……」

海未「お化け屋敷………は午前中に行きましたし」

海未「ジェットコースター……も穂乃果達と何度も行きましたし」

凛「割と遊べるものが少ないにゃー」

海未「仕方がありません。そこまで大きな遊園地ではありませんし」

凛「じゃーあー………ちょこーと早いけど、あれに乗る?」

海未「あれ、ですか?」

凛「うん。あれ」

海未「あれって………観覧車…ですか?」

凛「うん。観覧車」

凛「遊園地の大トリだけど海未ちゃんいいよね?」

海未「え……その………」

凛「あ、もしかして何かある?」

海未「い、いえ。大丈夫です。行きましょうか」

凛「………海未ちゃん?どうして凛の服握ってるの?」

海未「いえ、何と言いますか…その、頑張ります」

凛「………?」

凛(観覧車の何に頑張るんだろう?)

――――――――――――――――

凛「わぁー!すっごくいい景色ー!」

凛「みてみて、下にいる人があんなにちっさく見えるよ!」

海未「…………」

凛「海未ちゃん。目つむってたら外見えないよー?」

海未「わ、わかっています…!」

凛「ほらほら、いい景色だよー」グイ

海未「きゃあっ!」

凛「ほらほらほらー!すっごく綺麗だにゃー」

海未「あ……ああ……」

凛「あ、希ちゃんがいるにゃー!おーい!」

凛「ほら、海未ちゃんもー」

凛「海未ちゃん?」

海未「だめです……だめです…!」フルフル

凛「どうしたの海未ちゃん?」

海未「その…だめなんです…!」ウルウル

凛「……‥もしかして海未ちゃん。高いところダメなの…?」

海未「………」コクン

凛「え、でもジェットコースターは…?」

海未「あれは高さよりも速さで怖がるものだと希と凛が言っていたじゃないですか」

凛「それはそうだけど……」

凛「高いところダメなら嫌って言えばよかったんだよ?」

海未「…凛をエスコートするのは私の役目ですから」

凛「なんていうか、海未ちゃん真面目すぎだにゃ」

凛「その、ごめんね。15分くらいで終わると思うから、観覧車降りたら一緒にパフェ食べよ?」

海未「はい。………わずか15分の我慢です…!」

海未「…凛。手を握ってもらえませんか?」

凛「うん、いいよ」ギュ

海未「ありがとうございます。少し気が楽になりました」

ガコン

凛「………あれ?」

海未「どうしました?」

凛「なんだか、動いてないような……?」

海未「悪い冗談は止めてください!」

凛「でも……うん。やっぱり動いてない!」

凛「トラブルでもあったのかにゃ?」

海未「やめてくださいやめてください。お願いしますお願いします」ダキッ

凛「ちょ、海未ちゃん!?」

海未「助けてください助けてください」ウルウル

凛「海未ちゃん、落ち着いて。落ち着くにゃー!」

海未「もうだめ……だめなんです……!」ギュー

海未「だめ……!……だめなんですっ!」

海未「ああ、この薄い床がきっと抜けてしまいます!」

海未「床が抜けて私と凛は数十メートルの高さから落ちてしまいます!」

海未「それともこの高さです!突風が吹いて支えている鉄骨が外れて真っ逆さまに!」

海未「そもそも私たちの命をこのような鉄の箱に委ねた事が間違いだったのですっ!」

凛「落ち着いてっ!海未ちゃん!」

凛「そんなに暴れると……!」

グラグラ

海未「いやああああああっ!?」

凛「もう、だから言ったのに…」

海未「いや……いやぁ……」ウルウル

凛(なんていうか………)

凛(いつもは凛々しくてかっこいい海未ちゃんが)

海未「だめです………いや……」

凛(こんなになるなんて……)

凛(なんだかギャップがすごくて、ちょっぴりドッキリ)

凛「大丈夫だよ。海未ちゃんには凛がついているにゃ」

凛「揺れるのがこわいなら凛に抱き付いて?」

凛「外を見るのがこわいのなら凛を見て?」

凛「落ちるなんて考えないで、凛と一緒にパフェを食べる事だけを考えて?」

凛「そうしたらきっと大丈夫にゃ」ニコッ

海未「り………凛……」

海未「そ、そうです……ね」

海未「少し……気が動転してしまいました」

海未「凛の言う通り、凛を抱きしめます。凛だけを見つめます。凛の事だけを考えます」ギュ

凛「―――っ」

凛(なんだかそれ告白っぽいよぉ~///)

海未「…………」

海未「プレゼント。つけてくれたんですね」

凛「………へ?あ、ああ。うん。そうだよ」

凛「似合ってる…かな?」

海未「私が選んだんですよ?似合っているに決まっています」

凛「そっか……えへへ。なんだか嬉しいにゃ」

海未「凛はもっとお洒落してもいいと思います」

凛「それ海未ちゃんが言うー?」

海未「ふふ、確かにそうですね。私もことりに何度も言われています」クスッ

海未「ですが私にはああいう小物は―――」

凛「そんなのやってみないとわからないよ?」

凛「ちょっと待ってて」ゴソゴソ

海未「凛…?」

凛「ほら、海未ちゃんとっても似合ってるにゃー」

海未「そんな、私には……それにこれは凛の」

凛「そう?凛はとっても似合ってるって思ったんだけどなー」

海未「このネックレスは私より凛の方が相応しいですよ」ゴソゴソ

海未「ほら、やっぱり凛の方が似合っています」

凛「もー。海未ちゃん自分の事になると話題反らしてー」

海未「気のせいです」クスッ

ガコン

海未「きゃあっ!?」

凛「にゃっ!?」

バタン

海未「り、凛!?大丈夫ですかっ!?」

凛「あいたたた………凛は大丈夫…って」

凛(顔がすごく近いにゃ!それに海未ちゃんが凛を押し倒しているような感じに……)

海未「…………」

凛「海未ちゃん…?」

海未「わ、わ……」

凛「わ?」

海未「わ、わたっ、私はなんてことをっ…!?///」アセアセ

凛「海未ちゃん落ち着いて!とりあえず放れるにゃ!また暴れちゃ―――」

海未「ごごごめんなさっ―――」ズルッ

チュ

うみりん「!?」

凛「う、海未ちゃ……!?」カアァ

海未「――――っ」カアァ

海未「あ、そ……いえ……これは……ちがっ…」ポタポタ

フラッ

凛「って海未ちゃん!?鼻血出して気絶しないでよー!海未ちゃーん!?」

―――――――――――――――

凛「…………」モグモグ

海未「…………」モグモグ

凛「う、海未ちゃん…?」

海未「は、はいっ!?なんですか凛!?」ビクッ

凛「あ、いや……その、パフェ美味しいねって」

海未「パフェ!?あ、ええ!そ、そうですね!」

凛(あれは事故ってことで流そうとしてるのに海未ちゃん意識し過ぎだにゃ)

凛(海未ちゃんがそんな反応されると凛も……)

うみりん「………」モグモグ

凛(あ、海未ちゃんのほっぺにクリームついてる)

凛(いつもならペロってしても海未ちゃん怒るだけだから……いいよね?)

凛(いつも通り、いつも通り……)

凛「あれー?海未ちゃんほっぺにクリームついてるにゃー」ペロッ

海未「――――っ!?」

凛「えへへ……。美味しいにゃー」

凛(あれ?海未ちゃん怒るどころか固まっちゃった)

凛「おーい。おーい海未ちゃーん?」

凛「これは……どうしよう」

穂乃果「あれ?凛ちゃんと海未ちゃんだー」

凛「あ、穂乃果ちゃんにことりちゃんにかよちん!」

ことり「凛ちゃんと海未ちゃん一緒だったんだね」

凛「うん。穂乃果ちゃん、希ちゃん達はどうしたの?」

穂乃果「それが、途中ではぐれちゃって……」

穂乃果「絵里ちゃん達探している途中でことりちゃん達に会ったから3人で色々楽しんでるんだ」

花陽「はぁ……ダメかと思ったぁ……」

凛「?かよちんどうかしたの?げっそりしてるよ?」

花陽「それがね……」

ことり「穂乃果ちゃんのせいだからねっ」

ことり「観覧車で暴れたりするから止まっちゃうんだよっ」

穂乃果「ほ、穂乃果のせいじゃないよぉー……偶然なんだよぉ」

凛「え?てことはさっき観覧車が止まったのって……」

ことり「穂乃果ちゃんのせいですっ!」

穂乃果「ことりちゃん、海未ちゃんの前で言わないでぇー……!」

花陽「………海未ちゃん?」

海未「…………」

ことり「どうしたんだろう?海未ちゃん固まってるや」

穂乃果「何かあったのかな?」

凛「あ、はは………なんでもないにゃ。なんでも」

花陽「………?」

――――――――――――――――

キーンコーンカーンコーン

凛「んーっ!」

凛「ふぁ……よくね……いやぁ、いっぱい頑張ったにゃ」

真姫「凛。正直に答えなさい」

凛「ごめんなさい。寝てました」

真姫「まったくもう……」

花陽「あはは……でもしょうがないよ。この時間お腹が空いて、どうしても眠たくなっちゃうから」

真姫「だからって寝かせたらダメでしょ」

ガラッ

海未「凛」

凛「あれ?海未ちゃんだ」

海未「一緒にお昼ご飯を食べましょう。花陽、真姫。凛を連れて行きますね」グイ

凛「え?あ、ちょ……!?」

凛「まって、待ってよー!海未ちゃん引っ張らないでーっ!」

海未「今日は3時半に起きて凛の為にお弁当を作ってきました」

海未「どれも凛を想って作ったものばかりです。楽しみにしてくださいね」ウフフ



凛「な、なんだか海未ちゃん、とっても積極的になり過ぎだにゃーっ!」



おしまい

最後まで読んでいただきありがとうございました。
ドラマCDのスキーリフトのくだりから海未ちゃんはきっと高所恐怖症ですよね?
違ってたら、ここの海未ちゃんはそういう海未ちゃんって事で解釈してください。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年11月16日 (日) 02:38:09   ID: fpC0SNOw

うみりん最高>ω</

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