京太郎「何でもいいから、そろそろ行動起こさないと」京太郎B「5スレ目か」 (1000)

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              |     | | | |∧| {   :  ハ  V  、\  ̄´
               | | {/--{ 从  | , |-|、 |  、 \`

            ' | ,..- | | | ,ィtォ=ミ∧ |,ィtォ、} / |l ハ\_、       俺に勝てるのは俺だけだ
          /イ{ { r 从 { Vソ   ∨' Vソ/イ |∧}
            ∨乂   \            |/ j' リ
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            /  、 八    _ _   人
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              「<l|  `  .__/_
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            ' | ,..- | | | ,ィtォ=ミ∧ |,ィtォ、} / |l ハ\_、       スレタイに出れるのも俺だけだ
          /イ{ { r 从 { Vソ   ∨' Vソ/イ |∧}
            ∨乂   \            |/ j' リ
            }∧ ー:.          `   ムl/
            /  、 八    _ _   人
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その1
京太郎「何でもいいから、そろそろ行動起こさないと……」【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1407765048/)
その2
京太郎「何でもいいから、そろそろ行動起こさないと……」玄「2スレ目だよ」【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1409238125/)
前々スレ
京太郎「何でもいいから、そろそろ行動起こさないと……」洋榎「3スレ目や」【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1412006138/)
前スレ
京太郎「何でもいいから、そろそろ行動起こさないと……」豊音「4スレ目ー」【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1414771477/)


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1415982477



透華「……あらあら、仲がよろしいこと」


衣「……きょうたろー」ムニャ

京太郎「こ……ころたんいぇい……いぇい」ムニャムニャ

衣「きょうたろー……たるたるもっと……」



透華「起きてどうだったかは聞くまでもありませんわね」

透華「合格、ということにしておきますわ」

ようやくハギヨシさんの元で修業開始できる(歓喜)
あっ、割愛させていただきましたが京太郎と衣は夜にタノティ事しました


今夜はここまでですのだ
お疲れ様でした


ハギヨシ「おめでとうございます須賀くん。無事透華お嬢様の試験に合格なされたそうですね」

京太郎「ありがとうございます!」

ハギヨシ「これで正式にあなたも龍門渕の執事となりました」ニコッ

ハギヨシ「分からないことや聞きたいことがあったらすぐ私に聞いてくださいね」

京太郎「はい!一日でも早くハギヨシさんのような執事になることを目指します」

ハギヨシ「んふっ。嬉しい事言ってくれますが買い被りすぎです」

ハギヨシ「その年で執事になれるのですから須賀くんは私などすぐに超えてしまいますよ」  ジリリリリリ!!

ハギヨシ「……おっと、仕事開始の時間ですね」

京太郎「さっそく何か仕事に入りたいんですけど、なにからやればいいでしょうか?」

ハギヨシ「そうですね……それではまず」


下3 行動指定


ハギヨシ「お疲れ様です!当主様!」

メイド"s「「「お疲れ様です!!」」」

透華父「うむ」


京太郎「……お、お疲れ様です」

ハギヨシ「もっと大きな声で」ボソッ

京太郎「お疲れ様でェーす!!」

京太郎(やっべ!声が裏返った……!)    クスクス  ナニアレ

透華父「ん?キミは見ない顔だね?」

京太郎「あ、はい!本日より龍門渕の執事をやらせていただくことになった須賀京太郎です!」

透華父「ほうほう……あ透華が認めた少年とはキミのことだったのか」ジーッ

京太郎「?」

透華父「頑張りたまえ。期待しておるよ」ハハハ


京太郎(き、緊張したー……あんまり緊張しすぎてやらかしちまったし……)

ハギヨシ「お見事です。初めてにしては相当な物ですよ」

京太郎「え?そうなんですか?」

ハギヨシ「はい。普通の新人メイドさんなら失神したりしますからね」

ハギヨシ「これなら次のお仕事も大丈夫そうですね」


下3 行動指定


ハギヨシ「掃除に始まり掃除に終わる……と、いうことでお掃除をしてもらいましょう」

京太郎「なんだ、そんな簡単な仕事でいいんですか?」

ハギヨシ「ええ。透華お嬢様は綺麗好きですからね……"掃除は常にしておけ"とのことです」

京太郎「へーい」

ハギヨシ「ああ、それと大事な事を言い忘れていましたね」

京太郎「?」

ハギヨシ「ある程度執事功績が認められると、私が透華お嬢様に専属でついているように」

ハギヨシ「あなたにも誰かに専属でついてもらうことになります」

京太郎「ええっ!?」

ハギヨシ「まだ早い話ですが、粗方の希望葉考えておいた方がいいかもしれませんね」

京太郎「な、なるほど……」

ハギヨシ「しかし」

ハギヨシ「あまりにも執事として"不必要"だとみなされた場合は………この先は口にはできません」


――――――


京太郎(俺が専属ねぇ……できればこう、丸いものが胸部についている人がいいな)

京太郎(ま、その前に……)

京太郎「清澄で掃除の心得は分かっていたとはいえ……流石に広すぎんだろ」

京太郎「これ一日で終わるのか……?」


下3 判定
00~50 一日で終わらせる
51~80 半日で終わらせる
81~99 サボる 
ゾロ目 2秒


京太郎「おーわったぁーー!!」

京太郎「ほぼ丸一日かかったけど、なんとか終わらせたぞ!」

京太郎B「流石は俺だ」

京太郎「お前いて助かったわ、サンキューな」



ハギヨシ(ふむふむ……1点という所ですか)キュッ

ハギヨシ(これで1/5点。あと4点、頑張ってくださいね須賀くん)


――――――
―――――


ハギヨシ「透華お嬢様も須賀くんのことを褒めていましたよ」

ハギヨシ「"流石は私の試験を突破しただけはある"と」

京太郎「そんな、恐縮ですよ!」

京太郎「それにあの程度ならちゃちゃっとやって終わりですし」

ハギヨシ「これはこれは頼もしいですね」

ハギヨシ「それでは、今日のお仕事は……」


純「よっ!」

一「透華のテストに受かったんだね!おめでとう!」

智紀「祝福」

京太郎「あ、はい。ありがとうございます」

京太郎「それでえっと、ハギヨシさんからここに来るように言われたんですけど……」

純「おう、早速でわりーけど今からオメーに料理を作ってもらう」

京太郎「料理?」

智紀「透華や衣に出せるか否かの選定」

一「特に衣だね。ハギヨシさんじゃなきゃまともに食べてくれない日もあるんだよ」

京太郎「はぁ、分かりました……けど選定って言ったってその透華さんや衣さん達はどちらに?」

一「毒見役はボク達の役割だよ」

京太郎「毒見って……」

純「まぁ、オレらが美味い!って食えるモンならあいつらも大概食えるから気にすんな。多分な」


下3 判定
00~50 美味い
51~80 衣も喜んで食べるレベル
81~99 クソマズ
ゾロ目 ハギヨシ越え


純「ま、フツーに美味いな。こんだけ出来りゃ十分じゃね?」

一「そうだね。ボク達はとっても美味しいと思うよ」

智紀「うん」コクコク

純「でも透華はともかくとして衣にはちょっとキツい味かもな……あいつお子様だし」

京太郎「あっ、隠し味にワインとか入れましたから……」

一「衣はちょっと特殊だから、気にする必要はないよ」


ハギヨシ(料理の嗜みも心得ているとは流石です……ですが1点といったとこですね)


――――――


ハギヨシ「ご苦労様でした」

ハギヨシ「料理と掃除、この二つは全国ても屈指の実力があると思っていいでしょう」

京太郎「ありがとうございます!」

ハギヨシ「では、次のお仕事にいきましょう」


下3 行動指定


京太郎「洗濯ですか……」

ハギヨシ「はい。私は別の仕事があるのでお手伝いはできませんが、お願いいたします」



京太郎「……」カチャカチャ

京太郎「……」フキフキ

京太郎(なんだこの服?エビフライ?)バサッ

京太郎(そしてこの生地が少ないのは……服なのか?いや、それはないか)

京太郎(……にしても料理・洗濯・家事って……執事になったわりにやってることその辺の主婦と変わんねーな)

京太郎(もっとこう、バトラー的なもの期待したんだけどな……)


下3 判定
00~50 つべこべ言わずホイホイやる
51~80 塵も積もれば山となる
81~99 とりあえず女性陣の下着をクンカクンカする
ゾロ目 刹那で終わらせる


京太郎B「お前執事になる上で基礎が大事なの知ってるだろ」

京太郎B「つべこべ言わすホイホイやれ」

京太郎「わ、分かってるよ!」

京太郎「……はぁ」


ハギヨシ(弱音を吐いた自分を自分で叱るのは……まぁ、悪くはないですね)

ハギヨシ(1点、と)


―――――――


京太郎(母さん、もうどこに行っても恥ずかしくない息子ができちまったぜ)

京太郎(専業主夫として生きてくのもアリといえばアリなのか……?)

ハギヨシ「お疲れ様です」

京太郎「あ、ハギヨシさん。お疲れ様です」

ハギヨシ「基礎は大分固まってきたようですね。これならば次へ進んでもいいでしょう」

京太郎「ホントですか!?」

ハギヨシ「ええ。ということで、お次は須賀くんに……」


下3 行動指定


京太郎「失礼します」ガチャ

透華「あら、いらっしゃいまし」

京太郎「お相手を務めさせていただく須賀京太郎です」

京太郎「本日はよろしくお願いします」

透華「そんなに固くならなくて結構です」

透華「まぁ、楽にしてください。私も暇でしたから話し相手が欲しかっただけですわ」

京太郎「はぁ」

透華「それでは何か面白い話を聞かせてくださいな」

京太郎「えっ?」

透華「んもう、執事ならば世間話の一つや二つは心得ているモノですわよ?」

京太郎(き、急にそんなこと言われても……何か面白い話あったかな……)


下3 判定
00~50 笑わせる
51~80 爆笑
81~99 しらけさせる
ゾロ目 笑い死


京太郎「ど゛う゛し゛て゛な゛ん゛だ゛よ゛お゛お゛ぉ゛お゛!゛!゛!゛」

京太郎「い゛え゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」

透華「あっははははははは!!」ヒー

透華「わ、笑い死にますわ!」ゲラゲラ

京太郎「ちょっ!?パ、パンツ見えてますよ!」


ハギヨシ(これはこれは……もう私から彼に執事として言うこと無し、ですね)

ハギヨシ(そろそろ頃合いですか)


――――――――――


ハギヨシ「須賀くん」

京太郎「はい?なんですかハギヨシさん」

ハギヨシ「朗報ですよ。今日であなたの執事研修期間は終わりです」

京太郎「……ってことは」

ハギヨシ「はい。あなたには一人前になった証として、専属執事として誰かについてもらう形になります」

京太郎「っしゃあああ!!!」

ハギヨシ「おめでとうございます」パチパチ

京太郎(これで俺も本当の意味で執事になったってことか……うう、長かった)ジーン

ハギヨシ「そして須賀くん、あなたが専属執事としてついてもらう方の名前は……」


下3 人物名


京太郎(天江衣、か………確か前に楽しい事した時は普通の子どもに見えたけど)

京太郎(思ったけど何でこの人だけ別館なんだ?)

京太郎「すいませーん」コンコン

京太郎「……」  シーン

京太郎「今日からあなたの専属執事になりました須賀京太郎という者ですが」

京太郎「入ってもよろしいでしょうか?」

京太郎「……」  シーン

京太郎(いいってことにしておこう)ガチャ

京太郎「はいりま……」

衣「きょうたろーーーーー!!!!」バァン!

京太郎「うわあああああ!!」

衣「一日千秋!お前が来るのを今か今かと待ちわびていたぞ!」スリスリ

衣「そんな所に寝転がってないで早くおっきしろー!」ペシペシ

京太郎「分かりましたから、どいてくれると嬉しいです。あと色々見えてますよ」


――――――


透華父「厄介払いには丁度いい。天江の子の相手はあの新人くんにさせておけ」

透華父「まぁ、災厄の娘と関わって無事に済むとは思えないがな」


ハギヨシ(……と、龍門渕当主様は言っておられましたが)

ハギヨシ(私も透華様も須賀くんが衣様を救ってくれると信じていますよ)

専属選択は他の高校も可能だったけれどドマイナーなキャラがでたらどうしようかと思った(小並)


今夜はここまでデース
お疲れ様ナノーネ


京太郎「で、こうして白雪姫は海深くに沈んでいきました……めでたしめでたし」

衣「……」

京太郎「楽しんで貰えましたか?」パタン

衣「……ぜ」

京太郎「ぜ?」

衣「全っっ然楽しくなかった!!」

京太郎「えっ」

衣「なんだその絵本は!?衣の知っている白雪姫とは全然話が違うじゃないか!」

京太郎「あれ?おかしいな……純さんと智紀さんから"衣の喜ぶ本"って言われてたんですけど」

衣「彼奴等のいう事をまともに受けるな!本を渡す時どうせ笑っていただろう?」

京太郎「あっ……」

衣「こんなことより衣はもっと楽しいことがしたい……」

衣「他に何か楽しいことは無いのか京太郎?」

京太郎「んー……楽しい事ねぇ……それじゃあ)


下3 行動指定


京太郎「楽しい事だったらなんでもいいんですね?」

衣「なんでもだ!」

京太郎「分かりました。じゃあボウリングにでも行きますか」

衣「えっ……それは」


――――――――


衣「お…も……い!!」フラフラ

京太郎「俺が持ちますからいいですって、そんな無理しなくて」

衣「衣を子ども扱いするな!こ、このぐらい自分で運べるぞ!」

京太郎「因みにボウリングのやり方分かりますか?その球をあのピンに向かって投げるんですよ」

衣「当然だ!そのぐらい知ってる!」

京太郎「投げれますか?」

衣「うう……横から一々五月蠅い」


衣「えい!」ポイッ    バァン!!

衣「……」  ガター


京太郎「あははははは」

衣「笑うなー!!」

京太郎「ま、初めてにしてはいいんじゃないですか?」

衣「……大層な物言いだが、余程自信があるのだろうな?」

京太郎「ま、多少はね?とりあえず今から俺が手本を見せますんでよーく見ててください」



下3 判定
00~50 ストライク
51~80 隣のレーンまでストライク
81~99 ガーター
ゾロ目 大破


京太郎「よっしゃ!!」  ストラーイク

衣「おお……!」

京太郎「どうですか?ざっとこんな物ですよ!」

衣「こ、衣の執事だからな!このぐらいはできて当然だ!」

京太郎(よしよし。少しいい印象を与えたかな)



京太郎「いやー、久々にボウリング行きましたけど楽しかったですね」

衣「そうなのか?京太郎が楽しめたようで何よりだな」

京太郎「また来ましょうか」ハハ

衣「うん!」

衣「……って」

衣「衣は楽しくなかったぞ!!」

京太郎「あっ」

衣「衣も楽しい事したい!したいしたいー!!」    ヒソヒソ  イモウト ナカセテルゼアイツ マァヒドイ

京太郎「わ、分かりましたからそんな所で寝っ転がらないでください!」



下3 行動指定



衣「……」ツーン

京太郎「衣ちゃーん」

衣「…」ケッ

京太郎「はぁ……分かりました」

京太郎「影分身を教えるんで許してくださいよ」

衣「影分身?」ピクッ

京太郎「あ、そもそも影分身って何か知ってますか?」

衣「本で読んだことがある。戦国の世で忍者が得意とした術式か」

衣「現代の科学技術をもってしてもできないと言われているが……できるのか京太郎?」

京太郎「はい」

京太郎B「この通り」

衣「!?」

京太郎「どうですか?何処からどう見ても俺でしょう?」

衣「おおーー!!」

衣「空前絶後だ!!どういう仕組みになってるのだコレは!?」キラキラ

京太郎「それは企業秘密です」

衣「衣にも享受してくれ!頼む京太郎!!」

京太郎「ははっ、そんなに目を輝かせられて教えないわけにはいきませんね」

京太郎「それなりにキツイので覚悟しておいてくださいね」



下3 判定
00~50 失敗
51~80 成功
81~99 多重影分身
ゾロ目 無限に増えるころもちゃん


衣「んーーー!!」

京太郎「もっとこう、大した奴をイメージしてください」

京太郎「自分を天才だと思い込んで!」

衣「ぐぬぬぬ……!!」


―――――
――――


京太郎「影分身、できませんでしたね」

衣「………」

京太郎「ま、まぁ影分身なんて普通はできるものじゃないですし?そこまで落ち込まなくても」

衣「衣も影分身したかったぞ……」グスッ

衣「出来たのならば、侘しい思いをしなくて済んだのに」

京太郎「……」

衣「………」トボトボ

京太郎(ヤバいな、今日一日でまだ一度も衣さんを楽しめさせてない……なんとか挽回しないと)

京太郎「あ、衣さん」

衣「?」


下3 行動指定


京太郎「落ち込んだ時にはここですよここ!!」  イラッシャイマセー

衣「ここは……ハミレス?」

京太郎「ジュースは飲み放題だし何時間でもだべっていられますし、学生の憩いの場ですよ」

衣「そ、そうなのか?」

店員「大人一名様、子ども一名様でよろしかったでしょうか?」

京太郎「あ、はい」

衣「衣は子どもじゃない!」



店員「お待たせしました。お子様タルタルエビフライランチです」コトン

衣「わぁー!」パァァ

店員「お待たせしました。超メガ盛りタルタルエビフライセットです」バァァン!!

京太郎「わぁー!」パァァ    ドウゾ ゴユックリ

衣「!?」

京太郎「それじゃ、いただき……!」

衣「……」ジーッ

京太郎「…」ピタッ

衣「……」ダラー

京太郎(飢えた獣のような視線を感じる……涎垂れてるし)


下3 判定
00~50 あーん
51~80 タルタルのみあげる
81~99 やらんぞ
ゾロ目 全てあげる


京太郎「やらんぞ」サッ

衣「っ!」

衣「……べ、別に欲しくなんか無いぞ!そっちの方が美味そうだとも思ってないからな!」

京太郎「まぁ、欲しかったら追加注文頼めばいい話ですし。俺はこれ二つ分は食えないんで一人で食わなきゃいけませんけど」

衣「いや……この量は衣一人じゃ無理だぞ」

京太郎「それじゃ、いただきます」スッ


京太郎「うめえええええええ!!」カチャカチャモグモグ

衣「……」パクパク

京太郎「こんな美味いタルタルエビフライは食ったことねぇ!」ハフッハフッ

衣(なぜだ……衣が食べているタルタルも非常に美味だが)モグモグ

衣(京太郎のタルタルと比較してしまうと……隣の芝生は青く見える)


――――――


京太郎「いやー、美味しかったですね」

衣「……」

京太郎「今日は楽しめましたか?」

衣「……心鬱しい」

京太郎「え?」

衣「ううん、何でもない」

衣「楽しかったぞ京太郎!次も衣と遊んでくれ」


一「やぁ、お疲れ様。衣と遊びに行ってたんだってね」

京太郎「あ、こんにちは一さん。中々楽しかったですよ」

一「はは、ホントかい?衣に振り回されたりしなかった?」

京太郎「いえいえ、全く。衣さんも楽しんでいましたし」

一「それはよかったよ。やっぱりキミは衣に気に入られている人は違うなー」ハハ

一「……あと、ちょっと暗い話になっちゃうけどいいかい?」

京太郎「えっ?どうかしましたか?」

一「あ、大した話じゃないんだけどね………今さ、一番衣と距離が近いのは京太郎くんだと思うんだよ」

京太郎「……そうなんですか?」

一「専属執事になるぐらいだからそうと思うよ?」

京太郎「なるほどなるほど。それで、それがどうかしました?」

一「うん。だから執事とか関係なくこれからも衣ともっと一緒に遊んであげて欲しいんだ」

一「彼女ずっとひとりぼっちで寂しい思いしてきたからさ、頼むよ」


下3 判定
00~50 お任せください
51~80 仕方ねぇな
81~99 やなこった
ゾロ目 今夜どうです?


京太郎「ところで一さん、今夜空いてますか?」

一「えっ……?」

一「ど、どうしてそんなことを聞くのさ?」

京太郎「前から思ってたんですよ、一さんって可愛いなって」

一「かっ……可愛い!?ボクが?」

京太郎「……」カベドン

一「うわわっ!?」

京太郎「いいですよね?」

一「ちょっと、ダメだって!こんな所誰かに見られたりでもしたら!」

一「それにボク達はメイドと執事だよ!?」

京太郎「関係ありませんよ。で、返事は?」

一「……えーと」

一「その……ご、ご飯を食べるぐらいならいいけど」

京太郎「ありがとうございます」

一「本当にそれだけだからね!!」


――――――
―――――


衣「きょーたろー!絵本読みに来る時間だぞー!」

衣「まだかまだかー!はやくしないと衣は寝るぞーーー!」

そうして衣は永遠に来ぬ人を待ち続けるのであった(大嘘)


今夜はここまでです
お疲れさ翻車魚


チュンチュン チュン


京太郎(結局朝まで一さんと楽しく過ごしてしまった……誰かに見られてたらクビじゃすまないかもなぁ)

京太郎(……けど何だかんだ言って彼女も楽しんでくれたみたいだしいいか)


<ジリリリリリリ


京太郎(お、もう朝礼か。それじゃ講堂に…………)

京太郎(………ん?)

京太郎(待てよ。何かすごい大事な事忘れてる様な気が……)

京太郎(なんだっけ……?)


下3 判定

00~50 あっ、衣さん
51~80 トイレ
81~99 なんもねーや
ゾロ目 一さんの部屋にパンツ忘れた


京太郎「あ、そうだ!トイレトイレ!」

京太郎「あの朝礼めちゃくちゃ長いからな……今の内いっとかねーと」


――――――
―――――


ソレデハ ミナサンキョウモイチニチ カンバッテクダサイ


京太郎(毎度毎度長い朝礼だな……)

京太郎(株がどうとか全然分からないからちっとも面白くねーし)

ハギヨシ「須賀くん」トントン

京太郎「あ、はい?」

ハギヨシ「ちょっとよろしいですか?」

京太郎「なんですか?」

ハギヨシ「透華お嬢様からお話しがあるそうですよ」

京太郎「透華さんが?俺に?」

ハギヨシ「廊下で待っているそうです。では確かに伝えましたので……」



京太郎(なんだかハギヨシさん暗い顔してたな。何かあったのか?)

透華「きましたわね須賀さん」

京太郎「あ、おはようございます透華さん」

京太郎「ハギヨシさんから聞いたんですが、俺に話って何ですか?」

透華「……単刀直入に申し上げます」


下3
00~60 クビ
61~99 クビ直前で衣が助けに来る
ゾロ目 一との行為がばれる


透華「あなたはクビですわ!クビ!!」

京太郎「ええええーーーーー!!!?」

京太郎「な、なんでですか!?どうして?」

透華「……」ギロ

京太郎「うっ」ビクッ

透華「本当に心当たりはないのか、自分の胸に聞いてみるといいですわ」

京太郎「………」

京太郎「?」

透華「あなた……まさか本当に」


<待てー!! ゲホッ!


京太郎「ん?」

透華「!?」

衣「ごほっ、ごほ……!待ってトーカ!」フラフラ

透華「衣!?」

京太郎「衣さん……?なんでそんな顔真っ赤なんですか?」

衣「その結論を出すのは時期尚早……!少し時間を、ゲホッゲホッ!」

透華「出てきてはダメと言ったでしょう!寝てないと悪化しますわよ!」

衣「どうってことない!そんなことより……」

衣「衣は京太郎がいい!京太郎を辞めさせないで……!」

透華「……いいえ、それはたとえ衣のお願いでも聞いてあげることはできませんわ」

透華「この方は龍門渕の執事として失格ですわ。もうここにおいておくことはできません」

衣「トーカ!衣の後生だ、頼む!!」

透華「……」


下3
ゾロ目で許される


京太郎「お世話になりました……」

ハギヨシ「ごめんなさい須賀くん……私の力が至らないばかりに」

京太郎「いや、全部俺のせいなんで!ハギヨシさんが気にする必要ないですよ!」ハハ

ハギヨシ「……」

京太郎「それじゃ、またご縁があれば」

ハギヨシ「ええ。いつでも遊びに来てくださいね」


ハギヨシ(もしかして彼なら衣様を変えれると思ったのですが………残念です)


―――――――――――


一「衣は?」

智紀「ずっと部屋に籠ってる。風邪も悪化してるみたい」

純「ま、そりゃそうか。あいつ須賀のこと相当気にいってたからな」

一「だよね……透華ちょっと厳しすぎたんじゃない?」

透華「専属執事が主を忘れ病に晒すなどあってはなりませんわ。これは当然の処置」

透華「私は衣を守るため為なら鬼にもなります……それが衣に恨まれる結果になったとしてもです」


久「美味しい……!ちょっと須賀くん、このお茶美味しいじゃない!」

京太郎「す、すいません!」

久「あら、何で謝ってるの?褒めてるのに」

まこ「この一ヶ月、修行に出とったって言うんは本当じゃったのか」

優希「タコスうまーー!!」ガツガツ

優希「おい京太郎!おぬし腕をあげたな!?褒めて遣わす!」

京太郎「へいへい、ありがとーございます」

和「このお菓子も、須賀くんの手作りなんですよね?」

京太郎「あ?ひょっとして不味かった……?」

和「いえいえ、そんなことありません!とっても美味しくて驚いてたところです」

和「これでは私がお手伝いする必要はもうなさそうですね」

京太郎「お?これで俺もちょっとは和に釣り合う男になってきたか」

和「えっ!?」

優希「こ、こら犬ー!ちょっとばかし腕をあげただけで調子に乗るんじゃないじぇ!」

和「…え、えっと、その……」カァァ

久「あらあら、どうやら満更でもないようね」ニヒヒ

まこ「おっ?若いモンはええのう」ニヒヒ

優希「」ガーン


―――――――――


京太郎B「咲、耳かき気持ちいいか?」

咲「うん、気持ちいいよ。京ちゃんってこんな特技があったんだね」

京太郎「だろ?」ヘヘーン

咲「でもいいのかな?部活さぼってこんなことしてて……」

京太郎B「大丈夫だって!あっちじゃ上手くやってるはずだから」

咲「あっち?」

京太郎B「あ、いや!俺達がいなくても部活進んでるんだろうなーって意味で!」

咲「なんだかよく分かんないけど……いいや」

咲「私、気持ちよくて眠くなってきちゃったよ……」

京太郎B「じゃあ、せっかくいい天気なんだし寝ろよ」

咲「そうだね……そうするよ。おやすみ京ちゃん」

京太郎B「おう!おやすみ咲」




カン

ごめんなさい、清澄からは逃れられない業を背負ってる男なのよ



じゃけん次いきましょうね~


京太郎「背景に溶け込んでかなり立ったが潮時だ」

京太郎「このままこの立ち位置に居るだけじゃ世界から消されちまうな」

TV「決闘!!」

京太郎「お、何か面白そうなの始まった」

京太郎「……っと時間か。仕方ねぇ、帰ってみよう」




下3 行動指定


ピンポーン


京太郎(くっそ何だよ、この忙しい朝に……!)  ピンポンピンポーン

京太郎「はーい!今行きますよー!」

<ドンドンドン!!

京太郎(うるせぇ……)ガタy

京太郎「はいはい須賀ですよ、どちらさ」


ヤクザA「…」

ヤクザB「…」

京太郎「…」

京太郎「……えっ」

京太郎(ええええええ!?な、何だこの厳つい人達?)

京太郎(絶対やべぇよやべぇよ……!雰囲気がカタギじゃねぇもん!)

ヤクザA「おひかえなすって、さしつけました仁義!」

京太郎「!?」ビクッ

ヤクザB「失礼でござんす。手前、生国は東東京」

智葉「おい、やめろ。お前たちの顔が怖いから恐縮してしまってるじゃないか」

ヤクザA&B「「あっ、お嬢!すいません!」」

京太郎(おっ……女の子?)

智葉「朝早くにすまないな。須賀京太郎で間違いないな?」

京太郎「そ、そうですけど?」

智葉「よし」

京太郎(何がよしなんだ!?)

智葉「車をそこに止めてある。行こうか」

京太郎「へっ?……い、行こうってどこに?」

智葉「おかしなことを言うなキミは」ハハ

智葉「ウチにきまってるじゃないか」



下3
00~50 素直に行く
51~99 逃げる
ゾロ目 先手必勝


京太郎「誰が行くか!!」ダッ

智葉「あっ……!おい!」


京太郎(乗ったが最後だ。行く末は東京湾か海外だろどうせ……!)

京太郎(そんなのいやだ、俺は死にたくない!まだ生きてやりたいことがいっぱいあんだよ!!)

京太郎(……って、あれ?なんで俺ヤクザなんかに追われてんだ?)

京太郎(ま、まぁそれは後から考えるとして、とりあえずほとぼりが冷めるまでどっかで身を隠さねーと……)


下3 潜伏先

50以下で捕獲


京太郎(目には目を……歯には歯を……ヤクザにはヤクザを!)


京太郎「ということで助けてください!!」ドンドン

京太郎「助けてくださあああああああああああい!!」ドンドンドン

竜華「なんやうっさいわ!鉄砲玉かい!?」ガラッ

京太郎「なんか変なヤン●ミみたいな一族に追われてるんです!助けてください!」

竜華「すまんなぁ、ドラマはあんま見らへんで分からんわ」

竜華「てか誰やねんジブン?」

京太郎「須賀京太郎です!とりあえず少しの間でいいんでかくまってください!!」

竜華「……せやなぁ」


下3
00~50 あんたイケメンやけ特別やで
51~80 そんなチンピラ顔信じれるか
81~99 ウチに入門するならええで
ゾロ目 射殺


竜華「……」ジーッ

京太郎「……」ニカッ

竜華「うんうん」

京太郎「!」

竜華「そんなチンピラ顔信じれるか」ピシャリ

京太郎「ああっ、そんなひどい!」


<イタゾー! アソコダ!!

京太郎(うわああああ!!やばいって!!このままだとセメントコース……!)ゾクッ

京太郎(……いや、諦めてたまるか!俺は最後まで逃げ切ってやる!)


下3 潜伏先

80以下で捕獲


智葉「ネリー、ご苦労だったな」

ネリー「いいからお金」

智葉「ああ、分かってるよ。ほら」

ネリー「全くさ……"迷子になって泣いてる子どもの真似"なんてもう二度とやらないからね?」

ネリー「次もお金弾んでくれるなら別だけど」チラッチラッ


京太郎(くっそおおおお!!内通者だったのかよあんのガキ!)

智葉「捕まえるのに苦労したよ。で、どうして逃げるんだ?」

京太郎「……そりゃ、ヤクザが急に来たら怖くて逃げるでしょう」

智葉「"ヤクザ"ではなく"極道"だ」

智葉「まぁ、それはいいとして……何もご両親から話は伺ってないのか?」

京太郎「話?」

智葉「私とキミが結婚するという話だ」

京太郎「……」

京太郎「は?」

智葉「簡単に言えば、政略結婚という形になるのか?ウチの組とキミの組の発展の為の」

京太郎「は?は?」

智葉「政略結婚と聞いてどんな腑抜けが来るかと思ったら、まぁ……」


下3 判定
00~50 いいツラ構えだ
51~80 腑抜けたツラだな
81~99 惚れた
ゾロ目 いくらなんでも流石に結婚は無理だ……


智葉「その、なんだ………な、中々いい男じゃないか」カァァ

京太郎「……」

ヤクザA「お嬢?まさか照れてるんですか?」

智葉「殺すぞ」

ヤクザA「ウッス、センセンシャル」

京太郎(えーと、ちょっと待てよ……纏めるとこの女の子は極道の家系で、かつ俺と勢力拡大の為に結婚と)

京太郎(うん、さっぱり分かんねーな)ハハ

智葉「帰って祝議をあげるぞ。丁重に彼を家まで送れ」

ヤクザB「へい」

智葉「じゃあ、行こうか。お前さん」

京太郎(ああ、逃れられない……)


――――――――


組長「ほぉ、ワシが選んだだけあっていい顔しとるわ」

京太郎「……」ガクガク

ヤクザC「お嬢とは幸せになってほしいのう」

ヤクザD「そうじゃのう」

京太郎(やばいマジで逃げ場がない……どうすりゃいいんだこの状況)ブルブル

組長「ほれ、二代目。盃を交わすぞ」

京太郎「……」ガクブル

智葉(おい)ツンツン

京太郎「……え?俺!?」

智葉(キミ以外誰がいる?)

組長「この盃を交わせばお前さん正式に辻垣外の一人となるが……その覚悟はいいな?」

京太郎(勘弁してくれって!!このままじゃホントに極道の一員にされちまう……)

京太郎(何か……何か無いのか!?この状況を覆すことのできる、圧倒的な何か!)



下3 行動指定


京太郎(ない……ない……そんなものない)

京太郎(ってそりゃそうか……これが現実なんだ)

京太郎「……その盃、いだだきます」

組長「おう!これでおめぇもウチの一員だ」

組長「サトハのこと頼んだぞ?漢と漢の約束だからな?」

京太郎「へい……」


――――――――
―――――――


京太郎(なんだかんだで結婚式当日が来てしまった……)

京太郎(なんでも全日本から有名な極道連中が集まるらしいけど……俺生きて帰れるかな)

智葉「おう、京太郎。袴姿も似合ってるじゃないか」

京太郎「ん?………っ!?」

智葉「なんだ?緊張してるのか?」

京太郎「あ、いや……なんでもないよ」ハハ

京太郎(本当に眼鏡と髪型変えただけで別人みたいに綺麗になるなこの人……)

智葉「お前、そろそろ時間だがいいのか?」」

京太郎「え?まだ早くないか」

新郎は早めに行かなくちゃいけないだろ?」

京太郎「あっ……そっか」

智葉「次に会うのは来賓の前だ」

智葉「私もすぐに後から行くから、待っててくれ」

京太郎「……」



下3 判定
00~80 男らしく結婚する(ハピーエンド)
81~99 逃亡
ゾロ目 清水谷組のカチコミ(バッドエンド)


京太郎「あーあ、ついに結婚してしまった……」

京太郎「これで俺もついに極道の仲間入りか……ごめん母さん父さん」

智葉「後悔してるか?」

京太郎「……いや、後悔はしてないけど……もうちょっと平凡には生きたかったよ」

智葉「極道も年がら年中抗争してるわけじゃない。私だって極道抜きにしたら普通の女の子に見えるだろ?」

京太郎「……」

京太郎「当家、手前の仁義、失礼ですがお控えなすって」サッ

智葉「有難う御座いやす。手前の仁義を失礼さんにござんすが、控えさせて頂きやす」サッ

京太郎「ほーらでた!いや、普通の女の子はそんな台詞がすぐには出てこないからな!」

智葉「いや、普通の男もそんな口上を出したりしないんじゃないのか……?」

京太郎「……」

智葉「……」

京太郎「ったく、可愛くねぇな!ああいえばこう言うし!」

智葉「お前もな」


<二代目!お嬢!学校行く時間っすよー!



――――――


京太郎「あのさ」

智葉「ん?なんだ?」

京太郎「その、眼鏡取るのと髪下ろすのはさ…………俺の前だけにしてくれない?」





カン

ぽっと出のガイトさんが咲やころたん差し置いてハピエンなのは可愛いから仕方ねぇよなぁ?



今夜はここまでです
ありがとうございましなすって


京太郎「背景に溶け込んでかなり立ったが潮時だ」

京太郎「このままこの立ち位置に居るだけじゃ世界から消されちまうな」

京太郎「……ん?前々から思ってたけど背景って何だ?」

京太郎「ま、まぁいいか。とにかく目立つに越したことは無いからな」


下3 行動指定



京太郎「おし、決めた!」

京太郎「せっかくのゴールデンウイークだし、一人で旅行でもしてみるか」

京太郎「そうと決まれば………かあさーん!旅行のパンフとか持ってないー?」


―――――――
――――――


ガタン ゴトン ガタン ゴトン

京太郎(うおおー!すっげぇな桜!)  マモナク ヨシノー ヨシノ

京太郎(長野も結構綺麗に桜が咲くほうだけど、奈良の桜はまた一段と格別だな)

京太郎(この"吉野"ってとこ選んでよかったぜ。母さんに感謝だなー)ウンウン


ガタン!!!


京太郎「うわっ!!?」

京太郎「な、なんだ今の揺れ!?」

京太郎「………」

京太郎「ん?ん?………あれ?なんでどんどん視界が斜めになって行ってんだ?」


―――――――――


TV『奈良県、吉野近くの電車が脱線事故を――――』

玄「っ!?よ、吉野ってお姉ちゃん!」

宥「吉野?」

玄「すぐそこだよ!すぐそこでおっきな事故がおきたって!」

宥「ええー!?」


京太郎「………ううっ」ムクリ

京太郎「!?」ズキッ

京太郎「いってててて!!」

京太郎(な、なんだよ……これ!?血?!一体何が起こったんだ?)

客「………」

京太郎「あ、あの!」トントン

客「…」グニャリ

京太郎「うわあああああああ!!」

京太郎(おええっ!内臓が全部飛び出てやがる……)

京太郎(と、とにかく誰かに助けを………!)

京太郎「………」

京太郎(誰かって誰だ?……というか何で俺はこんな所にいるんだ?)

京太郎「そもそも俺の名前って………なんだっけ?」

京太郎(……いや、そんなことよりここから出ないと……血の臭いで気持ち悪くて吐きそうだ)


―――――――――


京太郎「………はぁ…はぁ」フラフラ

京太郎「誰か……誰か……」

京太郎「………」

京太郎「……」


下3 判定
00~90 なんとか松実館の前までたどり着く
91~99 ご臨終


玄「おねーちゃん早く!」

宥「ま、待って玄ちゃん!まだマフラーしてないよぅ!」

玄「もう、急がないと怪我してる人………が……」

玄「………」

玄「ひいいいっ!!?」

宥「玄ちゃん?どうした……ひっ!?」

玄「な、なにこれ……人?どうしてうちの前に!?」

宥「あうあうあうあうあう」ガクガク

玄「…………」

玄「……っ」ソー

宥「玄ちゃん!?」

玄「……も、もしもし?大丈夫ですか?」ツンツン

「………」

玄「もしもーし!?」ツンツンツン

「………」

玄「……おねーちゃん」

宥「な、なに?」

玄「この人………もう息してないよぉ……!」グスッ


下3 判定
00~05復活
06~99葬式


――――――
―――――


玄「えぐっ……ぐすっ……」

憧「ほら玄、もういい加減泣き止んで」

玄「だって……だって……あの人、助けられなかったもん!」

宥「ううん、玄ちゃんのせいじゃないよ。私がもうちょっと早く用意できてたら……」グスッ


穏乃「まさかこんな形で再会するなんてなー」

和「そうですね……」

穏乃「その、部外者の私がどうこう言える立場じゃ無いんだけどさ……あの人って」

和「須賀くんは清澄の麻雀部にとってすごく必要な人でした」

和「彼には何度も何度も助けてもらいましたから」

穏乃「……」

和「なのに……本当、こんなオカルトありえませんよね」ボロボロ

穏乃「の、和……」


久「咲と優希は?」

まこ「言わんでもわかるじゃろて」ハァ

久「ま、そうよね……」

まこ「お前さんは悲しくないんかい?」

久「あら?こう見えても結構やせ我慢してるのよ」

まこ「……そーかい」

久「なんていうか、皮肉な物よね……」

久「私ね、いつも大事な物って失ってから気づくのよ」

まこ「それは誰だって同じじゃ」

まこ「でもそんな事言ってもアイツはもう………二度と帰って来ん」





カン

ナンテコッタイ、クロチャーのリベンジマッチができると思ったのに


じゃけん次いきましょうね~


TV『――――――ちょっと眠ってろお前』

TV『グァァッ!!』


京太郎「背景に溶け込んでかなり立ったが潮時だ」

京太郎「このままこの立ち位置に居るだけじゃ世界から消されちまうな」

京太郎「て言うか、誰だよ朝っぱらからこんな物騒なチャンネルつけてる奴」ピッ

京太郎「さーて、切り替えてくぞ」

京太郎「どうか神様!今日も一日いいことありますよーに!」


下3 行動指定


京太郎「とりあえず当面の目標は………今度ある男子個人戦!」

京太郎「そこで活躍して和に認めてもらう!これだ!」


京太郎「と、いうことで弟子にしてください!!」

聡「帰れ」

京太郎「そんなこと言わず、どうかお願いしますよお代官様ー!」

聡「だーっ!ひっつくな鬱陶しい!……ったく、いきなり変な奴が来たと思ったら」

聡「大体お前はどこのどいつだ?突拍子もねーこと言う前にまず名乗るのが礼儀ってモンだろ」

京太郎「俺は清澄高校の須賀京太郎って言います!」

聡「清澄だぁ?あんま聞いたことねー高校だな」

京太郎「まぁ、麻雀部は今年から本格的に活動し始めたばっかりですからね」

聡「ほう?お前さん麻雀部か?」

京太郎「はい!」

京太郎(って言ってもやることは雑用ばっかだけどな!)

聡「なるほどな……んじゃ、こうするか」

京太郎「ん?」

聡「お前、俺の孫娘と一局打ってみろ」

聡「それで勝てたら特例中の特例で弟子にしてやらんこともねぇ」

京太郎「孫娘さん?麻雀打てるんですか?」

聡「ああ。数絵は強いぞ?」

聡「多分ひょっとしたら長野じゃ敵はいねーんじゃねーか?」

京太郎「………」ゴクッ

聡「それでもやるか?」

京太郎「……」

京太郎「お願いします!」


下3 判定
00~20 勝利
21~99 敗北
ゾロ目 東一局でトバす


数絵「……」トン

京太郎「えーと……じゃあこれ」トン

数絵「………」

数絵(打ち筋も捨て牌も素人同然……なんでお爺様はこんな人と打たせるの?)

数絵(これじゃあ南場に行く前に片がつきそう……)

京太郎「カン」

数絵(出た。素人特有の意味の無い槓……)

京太郎「……おっ?ラッキー!もういっちょ、カン!」

数絵(加カン!?)

京太郎「きたきたきたーーー!カン!!」

聡(三槓子……!?いや、これは……)

京太郎「うおおおおお!カン!!!カンカンカーン!!」

数絵(う、うそ………まさか)

京太郎「ツモ!!四槓子、四暗刻!……んでドラは………10?」



聡「俺はプロやって長いが、四槓子四暗刻のドラ爆なんぞ初めてみたわ……」

京太郎「はは……ちょっと知り合いが槓好きな奴なんで、真似したらなんかできました」

聡「正直言ってなぁ、お前俺の弟子にならなくても十分強いと思うぞ」

京太郎「あんなの偶然、たまたまですよ!」

聡「偶然にしちゃあ出来過ぎだ………お前なら小鍛治のガキにも勝てるかもな」ハハ

京太郎「小鍛治?……ってそれより、弟子入りの件はどうなったんですか?!」

聡「ん?ああ……」


下3 台詞指定


聡「辛くて後悔しても遅いからな?」

京太郎「覚悟はできています……!」

聡「……よし、その言葉を忘れるなよ?」

京太郎「はい!」


京太郎(そしてその日から俺の想像を絶する特訓が始まった……)

京太郎(10万局打ち終わるまで寝れなかったり牌と心を通わせたり……)

京太郎(それはもう辛い特訓だった)


―――――――
――――――
―――――


聡「二人とも、この日までよく俺の特訓に耐え忍んだ」

聡「お前たちは俺の誇りだ」

数絵「ありがとうございます、お爺様」

聡「数絵、全国への切符を絶対に掴んで来い」

数絵「はい」

聡「京太郎、お前にいう事は何もねぇ」

聡「いつも通りに楽しんで来い」

京太郎「うっす!」



数絵「京太郎」

京太郎「ん?」

数絵「1回戦敗けとか無様な真似をさらしたら……許さないから」

京太郎「おいおい、誰に言ってんだ?」

京太郎「お前こそ自分の心配しろよ数絵」

数絵「ふふっ……そうね」


下3 判定
00~90 優勝
91~99 一日目敗退
ゾロ目 全男子を再起不能にさせ優勝


アナウンサー『清澄須賀、最後は海底で三人同時に飛ばし決着』

アナウンサー『+450で堂々の長野一位通過です』


京太郎「楽勝楽勝ー!!」

京太郎「これで俺も堂々と清澄の一員として全国に行けますね部長!」

久「………」

優希「………」

咲「………」

まこ「お、おおう……」

和「凄いじゃないですか須賀くん!見直しました!」

京太郎「だろー?」ニヘヘ

優希(おかしいじぇ…あんなに犬が強いわけない)

久(あれホントに須賀くんなの……?別人がすり替わってるんじゃない?)

咲(ど、どうなんでしょう?)

京太郎「あ!そういえば女子の方ってどうなったんですか?!」

久「ん?ああ、それならほら」ピラッ

京太郎「ええと……1位が風越の福路さんで、2位が和………3位が………」

久「安心しなさい。和も咲も全国出場決めたから」

京太郎「……!」

和「どうかしました須賀くん?」

京太郎「あ、いや……何も」

まこ「しっかしウチから3人も全国個人戦に出るモンがいるとはのう」

まこ「しょーがないけぇ、今日はウチで奢っちゃるわ」  ウオオオ ヤッタジェー! ワオ!マコ フトッパラ!

京太郎「………」

まこ「お前さんもくるじゃろ京太郎?」



下3 判定
00~50 ちょっと用事あるんで
51~99 いきましょう!!
ゾロ目 飛んでって抱きしめてやる


京太郎「そうですね、いきましょう!!」

久「よーし、それじゃあまこの家にしゅっぱーつ!」

優希「おー!!」

咲「お、おー!」

まこ「小学生か」

京太郎「たらふく食うぞー!」


数絵「ごめんなさい……お爺様の顔に泥を塗ってしまって」

聡「そう気にするこたぁねぇよ。アレはちょっと相手が悪かった」

聡「まだ来年がある、今年で終わりじゃねぇ」

数絵「ですが……」

聡「それによ、まだアイツが残ってんじゃねぇか」

数絵「……」

聡「まだアイツは死んじゃいねぇ、むしろこれからだ」

聡「お前と同じ釜の飯を食った仲間が全国へ行ったんだからよ。もっと胸を張れ」

数絵「……はい!」


――――――――
―――――


咲「じゃあ、私たちの会場こっちだから」

和「須賀くんも頑張ってくださいね」

京太郎「おう!また後でな」

和「あっ、ちなみに言い忘れてましたが……」

京太郎「?」

和「男子の優勝者と女子の優勝者はトッププロを二人交えてのエキシビジョンがあるそうですよ」

京太郎「へぇー」

和「その舞台で会えるように、頑張りましょうね」ニコッ


京太郎(女子の優勝者と打てるのか……)

京太郎(男子より女子のがレベル高いって言われてるしなぁ……打ってみたい)

京太郎(っと、まずは目の前の試合に集中集中)


下3 判定
00~80 優勝
81~99 敗北
ゾロ目 相手を再起不能にさせ優勝


男子R「あンた背中が煤けてるぜ」

男子K「置物の方が、マシだったな」

男子A「きたぜ。ぬるりと………」


京太郎(おい誰だ女子の方がレベル高いとか言ったのは)

京太郎(なんなんだこの卓は……化け物ばっかじゃねぇかよ)カタカタ


―――――――――――


京太郎「はぁ……準優勝かよ」

京太郎「優勝したかったのにな………くっそ」

京太郎(師匠にはなんて言おうかな……全国行く前"優勝なんて楽勝ですよ"とか言った手前負けましたなんて言えねーし)

京太郎「どうしたものか……」ンー

?「……」トントン

京太郎「ん?」


下3 人物指定


数絵「お疲れ様」

京太郎「かっ……数絵!?どうして東京にいんだよ?」

数絵「どうしてって、京太郎の応援に決まってるでしょ。お爺様も来てる」

京太郎「げっ……じゃあ師匠に全部見られてたってことか……」

数絵「そんな顔しなくても心配いらない」

数絵「お爺様も褒めてたよ。"よくやった"って」

京太郎「そうか?でも優勝できなかったし」

数絵「私なんて県予選敗退だ。それに比べたら全然すごい」

京太郎「でもなぁー……あそこでイーピン切って無かったら優勝できたのかも」ウジウジ

数絵「……来年」

京太郎「へ?」

数絵「来年は一緒に全国に行こう」

数絵「そして二人とも優勝して、エキシビジョンで打つ!」

京太郎「……」

数絵「違う?」

京太郎「……ああ」

京太郎「来年は二人で来よう。そんで南浦プロの弟子二人そろって優勝だ!!」

数絵「うん!」


――――――――
―――――――


恒子『今年もこのエキシビジョンの時間がやってきたーーー!!』

恒子『男子の1位と女子の1位!そして指名された南浦プロと我らがすこやんの頂上対決が、今!はじまるっっ!!』

咏『男子は去年よりレベル高そうだねー、女子は知らんけど』


聡「ったく、ようやくここまで来たかよ」

聡「和が弟子ながら遅かったじゃねーか」

数絵「すいませんお爺様。勝手ながらご指名させていただきました」

京太郎「うっす!」

聡「おーおー、いつの間に手なんか繋ぐ間柄になったのやら……」

健夜「若い子はいいですね……私、もうホントに三十に突入しそうなのに彼氏のかの字すら……」

京太郎「小鍛治プロ、本日はよろしくお願いします!」

健夜「あ、うん!よろしくね!」

数絵「お手柔らかにお願いします」ペコリ

健夜「あはは……多分手加減はできないと思うけどね」ボソッ

聡「言っとくけど家で打ったみてーに手加減しねーぞ?本気で打ってこい」

京太郎 数絵「はい!」


下3 判定
00~50 すこやん勝利
51~80 南浦プロ勝利
81~99 京太郎勝利
ゾロ目 数絵勝利


聡「ツモ」

京太郎 数絵「!?」

聡「6000オールだ」


恒子『試合終了ーーーーー!!最後は南浦プロの親っ跳で弟子二人を一蹴!』

恒子『そしてどうしたすこやん!アラフォーグランドマスターも年には勝てないのか!?』

健夜「アラサーだよ!?それにスポーツと違って年齢はあんまり関係ないからね!?」


聡「流石は俺の愛弟子………と褒めてやりたいところだが、お前たちもまだまだだな」

数絵「さ、流石はお爺様……完敗です」

京太郎「参りました。あそこで槍槓なんて予想できませんよ」

聡「いやはや残念だったなぁ京太郎。お前が俺を超えれば数絵を任せられると思ったんだが」

数絵「なっ……!」

京太郎「へ?」

聡「まだまだだな。あと5年は早い」

数絵「お、お爺様!」カァァ

聡「はっはっ、そう照れるな照れるな」

聡「それにしてもホントに成長したな二人とも。今から曾孫が楽しみってモンだ」

京太郎「……」

数絵「……」

聡「まーさかとは思うが京太郎、まだ数絵には手を出してないよな?」

京太郎「………」ダラダラ

聡「………」





健夜「曾孫……ね。私は自分の子供の顔さえ見れるか分かんないけど」




カン

ワロタ よりによって和と我を間違えるとは思わなんだ。



今日はここまでですナス
ありがとうございました!


京太郎「うおおおおっ!!」ガバッ

京太郎「………」

京太郎「ゆ、夢か……」ホッ



京太郎(まさか死ぬ夢を見るなんてなぁ……生まれて初めてだ)

京太郎「まぁ、それはともかく背景に溶け込んでかなり立ったが潮時だ」

京太郎「このままこの立ち位置に居るだけじゃ世界から消されちまうな」

京太郎「あの夢みてーにならないためにも、ちょっと動いてみるか」


下3 行動指定

ksk


京太郎(どうぜ近いうちには存在ごと抹消されちゃう身だ……存在感無いのは今も変わんないけど)

京太郎(ならせめて、この意識があるうちに好きな事やってみたい)

京太郎(例えば……)チラ


和「この牌譜………いや、こんなオカルトありえませんし」ブツブツ


京太郎(和か)

京太郎(都合よく二人きりだし、なんかセクハラでもしてみるか)ニヤニヤ

京太郎(よーし!)


下3 行動指定

スカートめくり程度なら粛清はされないはず…


京太郎「のーどか」

和「?」クルッ

和「はい、どうしましたか須賀くん?」

京太郎「とうっ!」ピラッ

和「きゃあっ!?」ガタン

京太郎「肌色か……んー、なんかイマイチだな」

和「すっ……!すすす須賀くんっっ!!」

京太郎「わかってるわかってる!そんな怒んなって!」


下3 判定
00~50 ビンタ
51~80 照れる
81~99 見たけりゃ見せてやるよ
ゾロ目 京太郎の存在が消える

やりますねぇ


和「……そ」

京太郎「ん?」

和「そんなに私の下着が見たかったんですか?」

京太郎「……」

京太郎「まぁ、多少は」ボソッ

和「全く、本当高校生ですかあなたは?」

京太郎「返す言葉も無い」ハハ

和「須賀くんならこんなことしなくても見せてあげたのに……」ポッ

京太郎「……」

京太郎「えっ」

和「……」モジモジ

京太郎(こ、この反応は……!まさか……!)

京太郎「なぁ和」

和「はい?」

京太郎「お前もしかして俺の事好きなの?」

和「っ!!」


下3 判定
00~50 SOA
51~80 痴女なだけです
81~99 はい
ゾロ目 病む

露出癖とか?


和「そんなオカルトありえません!!」カァー

京太郎(だよなー、まぁ分かってたけど)

和「でっ……出て行ってください!!」バシッ

京太郎「あいたっ!?」

和「今日は部長に須賀くんは休みと伝えておくので!」バシバシ

京太郎「わ、分かったから鞄で殴らないでくれって!いたっ!」ガチャ


和「…はぁ……はぁ……」    バタン

和「………」

和「ああ、やってしまいました……」ガックシ


―――――


京太郎「和でもあんな風に怒ることあるんだなぁ」

京太郎「次からはもうちょっとマイルドなセクハラでいこう」



下3 行動指定

一ちゃんの服の輪っかに指を入れてみよう

ちんぽ(を)ビンタかもしれないだろ!


京太郎(そういや……深夜のセクハラテレビで、下半身タイツの芸人がなんかやってたな……)

京太郎(確かあれは……そう!チンポビンタ!)

京太郎(あれ爆笑したなぁ。流石深夜番組って思ったぜ)

京太郎「………」

京太郎「待て、落ち着け俺。流石にこれはヤバイ」

京太郎「スカートめくりも大概だが同じ学校、同じ部活、それに和だから見逃してくれたんだぞ?」

京太郎「でもいくらなんでもこっちは………落ち着け」


下3 する人物
ゾロ目で思いとどまる

は や り


――――――――
――――――


はやり「ふんふふーん☆今日もいい天気だなー☆」ルンルン

京太郎「そこの女性、ちょっと失礼」

はやり「はやっ?」クルッ

京太郎「せいっ!!」バシィン

はやり「ぶっ!?」

ドサッ

はやり「……?…え?え?」

京太郎「……」パオーン

はやり「………」ヒリヒリ

はやり「……」

はやり「はやああああああああああああああ!!!」

はやり「へ、変態さん!!変態さんがいるうううううううう!!」

京太郎「うるせぇ!」バシン

はやり「へぶっ!?」


警察「おい!そこで何してる!!」

京太郎「チッ」

警察「お、おい!待て!!」


はやり「チンポこわい……チンポこわい………」ガタガタ


下3 判定
00~50 逃走成功
51~80 もう一回
81~99 逮捕
ゾロ目 存在消滅

ここまで逃走成功は1つのみ


京太郎「へっ、警察なんかに捕まってたまるかよ」

京太郎「俺はまだまだこんな事じゃつかまんねーぜ」ニヒヒ

京太郎「………」

京太郎「……俺は何を言ってるんだ?……て言うか」


京太郎「うわああああああ!何てことしちまったんだああああ!!」

京太郎「絶対顔とか見られてるし、俺傍から見たらただの変態じゃねーか!」

京太郎「………はぁ」

京太郎「……よ、よし。いったん落ち着こう」

京太郎「まだそんなに大きなことはやってないし、日常に帰れる筈だ……」


下3 行動指定

限界まで献血

鬼畜な安価が多過ぎませんかねぇ?


―松実館―


宥「よいしょ……よいしょっと!!」コトン

宥(……ふぅ、やっとお仕事終わったぁ。これであったかい炬燵に戻れる)ホクホク


「………」


宥「?」クルリ

宥「……気のせい、かな?」

京太郎「気のせいじゃありませんよ」

宥「ひっ!?だ、誰?」

京太郎「オラ!!こっちこいコラァ!!」ググッ

宥「い、いたいいい!髪の毛引っ張らないでぇ!!」


――――――


京太郎「はーい!あなたのために用意した超冷水風呂ですよ!」

宥「……!」ガクブル

京太郎「ほら、見てないで入ってください!」

宥「!?」

京太郎「そんな顔してもダメな物はダメですよー、ほら早く」

宥「っ!!」イヤイヤ

京太郎「いいから早く入れってんだよ!!」ゲシッ

宥「あうっ!!」バシャーン

服を脱がせてお互い裸で抱き合ってあったかーいすれば無問題


宥「つ、冷たいい!冷たいよぅ!!」バシャバシャ

京太郎「ダメじゃないですかーちゃーんと肩までつからない、と!」ゲシッ

宥「~~~~!!」アップアップ

宥(洋服が水を吸って……!)

京太郎「あれ?もしかして泳げなかったんですか?」

京太郎「まぁ、見るからに運動音痴っぽいけど流石に風呂で溺れるってどうよ?」

宥「げほっ!げほっ!……ちが!」

京太郎「じゃあそんなあなたの為に俺が手伝いをしてあげましょう」

京太郎「ほら、まずは顔を水につける練習から!」

宥「んんーーー!!!んんん!!」バシャバシャ

京太郎「じゃあまずは10数えましょうか」

宥「―――――!!!」ジタバタ

京太郎「はい、いーち……にー」


下3 判定
00~50 ギリギリ耐える
51~80 廃人化
81~99 宥姉死亡
ゾロ目 玄ちゃんが助けにくる


玄「おねーちゃん!!」ガラッ

京太郎「!?」

玄「やっぱり……!おねーちゃんが変な人と昔のお風呂場にいるなんておかしいって思ったよ!」

京太郎「……あーあ、いいとこだったのに」

玄「おねーちゃんはどこ!?」

京太郎「ここ」クイッ

玄「おねーちゃん!!」ダッ

宥「………あ」

宥「く……ろ……ちゃん?」

玄「……っ!?」


玄「……おねーちゃんを」ギリッ

玄「おねーちゃんを離せええええええ!!」

京太郎「………」


下3 判定
00~30 京太郎の腹パン
31~50 冷水に沈める
51~99 たまたま滑ってクロチャーの延髄切り
ゾロ目 逮捕


玄「わあああああ!!」タッタッタッ

京太郎(こんなチビ女一人で何ができるんだよ)

京太郎(腹パン一発で……)

玄「うわ!?」ツルッ

京太郎「!?」

ベキイッ

京太郎「がっ……!」

玄「うう……あいたたた」

京太郎「ぐおおおおお!いっでぇぇぇーーーっ!!」バタバタ

玄「……へっ?」

京太郎「てっ……てめぇ!もう生きて返さぇねーぞ!!」

玄(な、なんだかよく分かんないけど今のうちに)

玄「おねーちゃん!」グイッ

宥「……」

玄(冷たい!……だけどまだ間に合う!)タッ


――――――――


ファンファン


京太郎(……!)

京太郎(や、やばい!警察が……けど、痛くて動けねぇ)

京太郎(このままじゃ捕まっちまう……!)


下3 判定
00~60 逮捕 
61~99 逃走成功
ゾロ目 存在消滅


――――――――
―――――――


久「あら和、どうしたのその髪型?」

和「あっ、変ですか?」

久「いいえ。とっても似合ってるわよ」

久「でもどうして急にイメチェンなんてしたのか気になっちゃって」

和「……その、何て言うか」

久「………」ニヤニヤ

和「い、言わなきゃダメなんですか!?」

久「はっはーん」ニヤリ

和「なんですかその笑いは……」

久「いやいや、須賀くんも素直じゃない娘に好かれて大変だなーって」

和「なっ……!」

和「部長!からかわないでください!!」

久「わお!和が怒った、逃げろ逃げろー」



TV『昨日、殺人未遂の疑いで長野県に住む少年が奈良の旅館で逮捕されました。年齢は15の男子高校生で、警察は……』




カン

初期の雰囲気に戻ったっていうのはなんとなく同意ですのだ……


じゃけん切り替えて次いきましょうね~


京太郎「背景に溶け込んでかなり立ったが潮時だ」

京太郎「このままこの立ち位置に居るだけじゃ世界から消されちまうな」

京太郎「最近いつにもまして扱いが悪くなってきた気がするし」

<いいことあるぞー♪

京太郎「いいことね……」

京太郎「……あるといいなぁ」


下3 行動指定


京太郎「朝礼台って案外低いのな」

京太郎「小学校の頃はもっとでかく感じたもんだけど……

咲「なに言ってるの京ちゃん?」

京太郎「おっ!いいこと思いついた!」

咲「聞いてないし……どうせまた変な事でしょ」


京太郎「これさ、一回やってみたかったんだよな」

咲「朝礼台なんかに立っちゃって、校長先生の真似?」

京太郎「違う違う。まぁ見てれば咲も分かるって」

咲「?」

京太郎「よーし……」グッ


京太郎「いっけぇぇぇぇぇぇ!!」バッ


下3 タイムスリップする年代

タイムスリップ(戻れるとは言っていない)


―――――――
――――――


京太郎(ふふん、決まったな)スタッ

京太郎「どうよ咲!俺の時か……」

京太郎「……あれ?」

京太郎「咲ー!どこいったー!?」キョロキョロ

京太郎「おっかしいな、つい一秒前までは横にいたはずなのに」


ピンザアブ人「……」

京太郎「あ、すいませーん!」

ピンザアブ人「……」

京太郎「ついさっきまでここに女の子いたと思うんですけど、どこ行ったか知りませんか?」

ピンザアブ人「……」

京太郎「あのー…」


下3 判定
00~50 食糧にされる
51~99 危なそうなので現代へ戻る
ゾロ目 お前咲?


京太郎(ん?待てよ……コイツどことなく咲に似てるような)

ピンザアブ人「~~~~~」サクッ

京太郎「……」

京太郎「えっ?」ゴパッ

京太郎「え、え、ちょ!?」ブシャアアア

ピンザアブ人「~~~~!!!」

ピンザアブ人2「!!!」タッタッ

ピンザアブ人3「~~~~!!~~!!」タタタタ

京太郎(あ、あれ?なんだこれなんだこれなんだこれ……血がとまんねぇ)

京太郎(頭いてぇしさみぃし何か胸の奥ガンガンするし………)

京太郎(ていうかなんで俺こんな目にあってんだ?)

京太郎(分からない分からない……意味が分からない)

ピンザアブ人「~~~~!」ニヤリ


下3 判定
00~50 食われる
51~99 半分食われた状態で現代に戻る
ゾロ目 人間喰いになって現代へ


京太郎(人生ってホントに何があるか分かんねーよなぁ)  ゴリゴリゴリ

京太郎(流石に食われて死ぬなんて思いもしなかったけどさ)  ゴキヤッ

京太郎(でもこんな目に会うんなら………)   ガリガリッ

京太郎(清澄で雑用してたほうがよっぽどよかったぜ)  ベキャッ



―――――――
――――――


咲「………」

咲「…ん?」ゴシゴシ

咲「……」

咲「!」ハッ



咲「京ちゃんが消えた!?」




カン

このスレ始まって以来のカオスっぷりだった気がするゾ
最初よりぶっ飛んでた(確信)


今夜はここまでです
ありがとうございました


京太郎「背景に溶け込んでかなり立ったが潮時だ」

京太郎「このままこの立ち位置に居るだけじゃ世界から消されちまうな」

京太郎「家ん中いても仕方ねーし、ちょっと出歩くか」

京太郎「なんでもいいから面白い事おきねーかな」


下3 行動指定


TV「今行くなら兵庫!激安プランで旅行ができる!!」

京太郎「ん?」

TV「明石焼きに神戸牛!美味しい物満載!」

京太郎「……」ゴクッ

TV「さらに兵庫は聖地巡礼としても多くの……」

京太郎「兵庫……か。いいかも」


京太郎「あ、咲?ちょっと兵庫に行ってくるから部長に部活休むって言っててくれ」

京太郎「ん?いや冗談じゃないって。それじゃ頼むからな」ピッ


――――――
―――――


京太郎「ここが兵庫か」

京太郎「流石に長野よりは都会だけど、思ったよりのどかな所だな」

京太郎「まだ旅館のチェックインまで時間はあるし、なにして時間潰そうか……」



下3 行動指定


京太郎「兵庫に来たらやっぱり神戸牛はかかせないよな」

京太郎「少し高いかもしれないけど、せっかく来たんだし食っとかなきゃ損ってもんだぜ」


店員「お待たせしましたー。熱いんでお気をつけください」

京太郎「うおおおーすげぇ!こんな霜降り見た事ねぇ!」

京太郎「あ、写真撮って後で優希に送ってやろ」パシャ

京太郎「よーしそれじゃあ、いただきまーす!」


―――――――


京太郎「ふー、食った食った」ゲプ

京太郎「流石に1万はデカかったけどそれに見合うだけの美味しさはあったな」

京太郎「そろそろ時間は……あ、まだあるな」

京太郎「神戸牛も食ったことだし次はどこ行こっかな」



下3 行動指定


京太郎(やばい……なんかそれっぽい路地に迷い込んでしまった)

京太郎(確か一回キャッチに捕まったら面倒くさいって言ってたな……早いとこ出ないと)

配り「おっ?そこのお兄さーん!これ貰ってってよー」

京太郎「俺まだ未成年なんで遠慮します!!」

配り「いや、ただ貰ってくれるだけで助かるよ!貰った後はどっか捨ててくれてもいいから!」

京太郎「……はぁ」


京太郎「"デリバリーヘルス、自宅出張致します"か」

京太郎「ほぉー、今のデリヘルって1万円いかないんだな。安いじゃん」

京太郎「……」

京太郎(もし頼んだとしても、ここ兵庫だし誰にもばれないよな……?)ゴクッ

京太郎(せっかく旅行にきてんだしちょっとぐらいはいいか)


―――――――


京太郎(ビジネスホテルの一室借りることにしたけど……この待つ間って中々緊張するな)

京太郎(流石に指名できるお金は無かったけど、胸が大きい人が来てくれるといいな)


ピンポーン


京太郎(き、来た!)

京太郎「はーい!今開けます!」


下3 人物


健夜「お、お邪魔しまーす……」

京太郎「……」ジー

健夜「初めまして。今日お相手を務めさせていただきます、すこやん(仮名)です」

京太郎「あ、はい」

健夜「よろしくお願いしますね」

京太郎(うーん……顔は可愛いけど、スタイルはそんなによくないな)ガックシ

京太郎(と言うかこの人どっかで見たことあるような……?)チラッ

健夜「……!」ビクッ

京太郎(んー、誰だっけ?)


下3 判定
00~50 なにやってんですか小鍛治プロ
51~80 とりあえずお願いします
81~99 チェンジで
ゾロ目 DT捨てさせてもらってもいいですか?


京太郎(ま、いっか。逆にデリヘル嬢と知り合いって方がおかしいし)

京太郎「一つ聞きたいんですけどいいですか?」

健夜「はい?」

京太郎「デリヘルって本番アリなんですか?」

健夜「本番……?」

京太郎(意味知らないのか……)

京太郎「んーっとですね、ゴニョニョって事ですよ」

健夜「ええっ!?ダ、ダメだよ!そういうのはちゃんとしたお店に行って貰わないと……!」

健夜「……それにまだ私、そういう経験無いし」

京太郎「そういう経験無いのにデリ嬢やってんのか!?」

健夜「だって……男慣れしないといつまでたっても結婚できないから」ボソッ

京太郎「俺としてはデリ嬢やってたような人と結婚なんかしたくないですけどね」

健夜「……」

京太郎「ってことで、初めて同士ってことで俺とやってみませんか?」

健夜「だ、だからそれは!」

京太郎「お願いします!俺ここでDT捨てないと一生捨てられない気がします!」ドゲザ

健夜「……それは私もだけど、ちゃんとこういうのは結婚相手とじゃなきゃ」

京太郎「先っちょだけ!先っちょだけですから!」

健夜「うう……」

健夜「………じゃあ」

健夜「……責任とってくれるなら」

京太郎「え?」

健夜「そ、その……そこまで言うなら……ちゃんと責任とってくれるなら、いいよ」



下3 判定
00~50 勿論です!
51~80 いやーキツイっすわ
81~99 勿論です!(大嘘)
ゾロ目 つべこべ言わず脱げ


京太郎「いや、それは勘弁してください」

京太郎「俺まだ遊びたいですし」

健夜「……うん、それがいいと私も思うよ。こういうのは本当に好きな人と」

京太郎「けどそれとこれとは別ですよね?」

健夜「へ?」

京太郎「つべこべ言わず脱げってことですよ!」ガバチョ

健夜「ひゃあああっ!?」

京太郎「もうちょっと肉付きのいい身体なら文句は無かったんだけどな……ま、いっか」

健夜「だ、誰か!誰か助けて!!」ジタバタ

京太郎「暴れんじゃねーよ!」

健夜「やめて!!」バシッ

京太郎「って!……叩きやがったなお前?」


下3 判定
00~60 許さない
61~99 可哀想なので許す
ゾロ眼 インターネット配信しつつ犯す


京太郎「もう許……!」

健夜「ううっ……うっ!お母さん……」グスッ

京太郎「……」

京太郎「……はぁ」

京太郎「もういいから、いけよ」

健夜「……え?」

京太郎「帰れって言ってんだよ!」

健夜「……っ!」バタバタ

バタン


京太郎(あぶねぇ……もうちょっとで人の道から踏み外しちまうとこだった)

京太郎(あの人の泣き顔が咲に似てなかったらマジでやっちまってたかも……)

京太郎(はぁ、チャンスだったのにDT捨て損ねた……)


京太郎(って何やってんだ俺は。せっかく兵庫に来たのにこんなことやってる場合かよ)


下3 行動指定


京太郎(今日で兵庫から帰る日だけど……何もなくてよかったぜ)

京太郎(旅行に行く前、トラブルにあって帰れなくなる夢を何回も見てたからな)

京太郎(土産もたくさん買ったし、観光もできた)

京太郎「それじゃ帰……」

ガッ!!

京太郎「うぐっ!?」

京太郎(え……え??後頭部が……熱い?)

京太郎(それに何だか眼がグルグル回って……)


「コイツ、どうします?」

「誰にも見つかることの無い、どこかの深い山中に捨ててこい」

「デリ嬢だからと言ってヤンチャし過ぎだなぁ兄ちゃん?ケジメはとってもらわんといけんわ」


――――――――――
――――――――


穏乃「んー!やっぱ山の頂上ってきんもちいいなー!!」

穏乃「空気も美味しいし、さいこ………ん?」クンクン

穏乃(なにこれ……鉄の臭い?)

穏乃(おっかしいなぁ、この山に鉄の建物なんて無かった気がするけど、こっちからかな?)タタタ

穏乃「……」

穏乃「!!?」

穏乃「に・ん・げ・ん・だぁぁぁぁーーーーー!!!」ズドーン


下3 判定
00~60 ここから近い松実館まで持っていく
61~99 見て見ぬフリ
ゾロ目 気が動転してとどめを刺す


玄「れれれのれ~♪れれんれ~」サッサッ

玄「……うん、綺麗になった。これだけお掃除すればいいよね」


―――――――ぁぁぁ……


玄「?」


――――――うわぁぁぁぁぁぁ  ドドドド


玄「な、なにこの声?どこから……」


穏乃「うわああああああああああああ玄さああああああああん!!!」ドドドドドド

玄「わわわわっ!?穏乃ちゃん?!」

穏乃「ど、どどどどうしよう玄さん!山に人が捨てられてた!」

玄「!?」

穏乃「なんか頭から血が凄いしやばいって!」

玄「じ、事情はともかく早く看病しなきゃだね!」



下1
ゾロ目で死亡


京太郎「……ふわーっ」

京太郎(ちょっと寝すぎたなぁ、頭痛ぇし……それにお腹も減ってきたぞ)

京太郎(なんか食いモン食いモンっと)ムクリ

京太郎「………」

京太郎「ん?」キョロキョロ

京太郎(……あれ?ここどこだ?)

京太郎(俺の家、にしては匂いが違うし)

京太郎(って……俺の家ってどこだっけ?てか俺どこに住んでたっけ)


穏乃「おにいさーん、おしぼりの変えもってき……!?」

京太郎「?」

穏乃「うわああああああ玄さん宥さあああああん!!」ダダダダ

京太郎「な、なんだ?」


―――――――――


玄「目が覚めたんだね!?ホント、死んじゃったらどうしようかと思ったよー!」

京太郎「……」

宥「よかったぁ……本当によかった」グスッ

京太郎「……」

玄「穏乃ちゃんががキミをここまで運んできてくれて、おねーちゃんが一晩中看病してくれてたんだよ?」

穏乃「いや、玄さんもずっと看病してたじゃないですか」

京太郎「……えーっと、一つ訪ねてもいいですか?」

玄「はい?」

京太郎「俺は誰であなた達は誰ですか?」

宥「……」

玄「……」

穏乃「……」


玄「こ、これはまさか……記憶喪失というあの伝説の」

宥「ええっ!?」

穏乃「そんな漫画じゃあるまいし、"もう元気だぞー"って言う冗談ですよね?」ハハー

京太郎「……」

穏乃「……」

穏乃「あの、お兄さん………ホントに何も覚えてないの?」

京太郎「名前だけ思いだせる。確か須賀京太郎だった、気がする」

京太郎「でもそれ以外、本当に何も思い出せないんだ」

穏乃「マ……マジ?」

宥「ふぇぇぇ……」オロオロ

京太郎「教えてください。俺とあなた達はどういう関係なんですか?」

京太郎「もしかしてこれが初会話でお互い知らない人だったり……」ジリッ

玄(どうしようおねーちゃん穏乃ちゃん!なんだか警戒されてるみたいだよ……!)

玄「え、えっと……」

宥「そのぅ……」

穏乃「あ、あれだよ!あれ!」


下3 判定
00~50 京太郎は松実館の跡取りじゃないか!
51~80 京太郎は玄さんの彼氏じゃないか!
81~99 京太郎は宥さんの彼氏じゃないか!
ゾロ目 京太郎は私の彼女だよ!

穏乃「京太郎は私の彼女だよ!」コンラン

玄「!?」

宥「!?」

京太郎「……えっ」

京太郎「彼女?俺が?」

穏乃「そうそう!京太郎と私は彼女で、ずっと付き合ってきたじゃん!」

京太郎「そうか……俺は女だったのか」

玄「それを言うなら彼氏じゃないかな穏乃ちゃん……」

穏乃「あっ」

京太郎「?」

穏乃「ご、ごめん、ちょっと混乱してて何言ってるか分かんなくなっちゃった」

穏乃「今言ったことは忘れてよ!」ハハ

京太郎「……まぁ、とにかく」

京太郎「俺とお前は付き合ってたってことでいいんだな?」

穏乃「あっ、いや!それは!」

京太郎「シズだっけ、名前?」

穏乃「え?、う、うん」

京太郎「心配かけてゴメンなシズ」ギュッ

穏乃「ふきゅっ!?」

京太郎「もうこんな思いはさせないからさ……許してくれると嬉しい」ナデナデ

穏乃「……」

穏乃「……う、うん」カァー


玄「堕ちたな」

宥「く、玄ちゃんどこでそんな言葉覚えてきたの……?」

京太郎「ちなみにあなた方二人は??

宥「!」ビクッ

玄「ふっふっふ……私たちは」


下3 関係



玄「あなたの愛人なのです!」テキトー

宥「ふぁ!?」

穏乃(ちょ、ちょっと玄さん!それはいくらなんでも……!)

京太郎「……愛人か」

穏乃「?」

京太郎「こんな可愛い彼女がいながら、俺は愛人なんてモンを作ってたのか」ギリッ

玄「……あれ?」

京太郎「俺は前の自分が赦せなくて……怒りが収まりません!」

京太郎「本当にゴメンな、シズ。こんなクソ野郎で」

京太郎「でももう浮気なんて絶対しないから!これまでのこと殴ってくれてもいいから、許してくれ!頼む!」ドゲザ

穏乃(すっごく心が痛い)

宥(玄ちゃん……)

玄(うわわ!こ、こうなったらあの二人に助けを求めるしかないよぅ……!)


憧「……で、なんでそんな適当なことばっか吹き込んだワケ?」

憧「玄とシズだけならともかく……宥姉まで!!」

穏乃「そ、そんなに怒んないでよ憧」

宥「ごめんなさい……」

玄「あの時はああいうしか無かったのです」

灼「わずらわしい」

京太郎「あなた方は……?」

憧「ん?ああ、私と灼は」


下1憧 3灼
関係


憧「普通の……」

京太郎「普通の?」

憧「……!」ズギュン

京太郎「普通の、何ですか?」

憧「………」

憧「私ね、京太郎の前世の恋人だよ……ずっと会える日を待ってた」

京太郎「は、はい?」

灼「何言ってんの憧……」ドンビキ

京太郎「ええと、あなたは?」

灼「私はキミの親分」キリッ

灼(親分?何言ってんだろ私……?)

京太郎「……」

京太郎「どういうことなの?」

穏乃「私に聞かれても……憧の様子何かいつもと違うし、灼さんもあんな冗談いうような人じゃないし」


京太郎「ええと、つまり関係を整理するとこういうことか」

京太郎「シズは俺の恋人で、玄さん宥さん?は俺の愛人」

京太郎「憧さんは俺の前世の恋人で灼さんは俺の親分だった……ってことか」

玄「うんうん」

京太郎「……えっと、とりあえずごちゃごちゃし過ぎてワケわかんないや」アハハー

宥「あ、諦めたらダメだよぅ!」



京太郎(こうして俺は記憶が戻るまで松実館で働きつつ居候することになった)

某オサレ映画の第一作目を思い出しましたのだ……


今夜はここまでデース
ありがとうございました


玄「本当にいいの?む、無理しなくていいんだよ?」

京太郎「いえ、流石にタダで飯食わせてもらう訳にはいかないんで……」

京太郎「記憶が戻るまでは俺もこの館で働かさせていただきます」

宥「そんなの気にする必要ないのに……」

京太郎「前の俺が何やってたかは知りませんけど、体力はそこそこあるみたいですし」

京太郎「存分に使ってやってください」



玄「えー、おほん!では今日から京太郎くんには松実館で働いてもらうことになります!」

京太郎「はい。よろしくお願いします」

宥「よろしくね」

玄「ではまず京太郎君には……」


下3 仕事内容


玄「薪割りをやってもらいます!」

玄「私やおねーちゃんじゃ力が足りないから、これをやってもらうと助かるかな」

京太郎「薪割りですか」

玄「うん!説明は……いるかな?」

京太郎「いえ、大丈夫です」

宥「危ないから気を付けてね」


―――――――――――


京太郎「よいしょ!」 パコーン

京太郎「ふん!」 スパコーン

京太郎(単純作業とはいえ、重い斧を振り回すのは中々疲れるな……)


下3 判定
00~50 普通に終わらせて戻る
51~80 親方が差し入れにくる
81~99 前世の恋人が邪魔しにくる
ゾロ目 たまたま割った薪が窓ガラスに直撃

京太郎「シズは俺の恋人で、玄さん宥さん?は俺の愛人」

京太郎「憧さんは俺の前世の恋人で灼さんは俺の親分だった……ってことか」


京太郎(よーし、終わったぞ)

京太郎(後はこの薪を裏方まで持っていけば…)

トントン

京太郎「?」クルッ

憧「やっほ」

京太郎「……」

京太郎「えーと……憧さん?でしたよね」

憧「うん、覚えててくれたんだ?」

京太郎(そりゃあんな事言われたらな……)

京太郎「俺に何か用事ですか?」

憧「玄から京太郎がここで働くことになったって聞いたからさ」

憧「恋人が働いてる様子をからかいにきたってわけ♪」

京太郎「つまり邪魔しに来たってことですね」

京太郎「……ん?ちょっと待て、確か俺の恋人ってシズなんじゃ」

憧「ああ、あれ嘘だから」

京太郎「!?」

京太郎「いやいや待ってくださいよ!あの場でみんな同意してたじゃないですか」

憧「そうだっけ?」

京太郎「そんな嘘で俺をからかおうと……」

憧「でもさ、あの時はみんな混乱しててとりあえず合わせとけーって感じだったでしょ?」

憧「何だかシズも玄も変なこと口走ってたみたいだし」

京太郎(た、確か)

憧「そういうことで、京太郎の本当の恋人は私だったりするわけ」

憧「信じてもらえたかな?」

京太郎「………」


下3 判定
00~50 これは嘘をついてる臭いだ
51~80 分かりました……
81~99 直接シズに聞いてみる
ゾロ目 狂気を感じるから逃げる


京太郎「分かりました……そこまで言うなら信じます」

憧「うん、信じてくれてありがと京太郎」

京太郎(正直な所100%信じたワケじゃないけど、今の俺にはこの人たちの情報をアテにする以外道は無いしな……)

憧「あと、できれば敬語はやめてくれると嬉しいかな。名前も呼び捨てでいいから」

憧「……また、これからよろしくね」モジモジ

京太郎「お、おう」

京太郎(可愛い)   <京太郎くーん、ちょっときてー!

京太郎「ん?」

憧「あ、呼ばれてるよ」

京太郎「みたいだな」

憧「邪魔して悪かったわね。今日の所は帰るわ」

京太郎「おう」

憧「仕事、頑張りなさいよ!」



京太郎「はーい、呼びましたか?」

玄「あ、来たね京太郎くん。キミにお客様だよ!」

京太郎「俺にですか?」

京太郎(誰だろ……)


下3 人物


穏乃「あの、わざわざ呼んでもらわなくても」

玄「穏乃ちゃんも会っていきたいでしょ?」

穏乃「それは……」

京太郎「ん?シズ?」

穏乃「あ……おっす京太郎」

穏乃「い、今大丈夫だったかな?」

京太郎「ああ」

穏乃「そか、よかった……じゃあこれ!」スッ

京太郎「?」

穏乃「ウチの和菓子の中から、元気のつくもの持ってきたんだ!」

穏乃「甘い物は疲れが取れるっていうしよかったら食べてよ」

京太郎「いいのか?こんなに」

穏乃「うん、だって……」

穏乃「彼氏を応援するのは彼女として当然だしさ」カァァ

玄(し、穏乃ちゃんが女の子してる…!)


京太郎「……」


下3 判定
00~50 突き返す
51~80 もらっておく
81~99 彼女って嘘だろ?
ゾロ目 睡眠薬入り


京太郎(穏乃が彼女って言うのは嘘……だけど)

京太郎「ありがとな、シズ」

京太郎「後でゆっくり食べさせてもらうよ」

穏乃「えへへ、どういたいまして」

穏乃「それじゃあいつまでも仕事の邪魔してちゃ悪いし、私はこれで」

京太郎「おう。気を付けてな」

穏乃「うん!じゃあまたな京太郎」


京太郎「玄さんちょっといいですか?」

玄「ん?なに?」

京太郎「単刀直入に言いますけどシズが俺の彼女って嘘ですよね?」

玄「!?」ギクッ

玄(ば、ばれてる……?なんで?)

京太郎「俺の本当の彼女は憧。違いますか?」

玄「えっ」

玄「……うんと、どうしてそう思ったのかな?」

京太郎「さっき憧に会いました」

玄(よ、呼び捨て?)

京太郎「そこで憧に"シズが彼女って言うのは嘘で本当の彼女は私"って言われたので」

玄「へ!?」


玄(憧ちゃんの言ってること正しいけど、違う……どうしてそんなこと言ったんだろ)

玄(これ以上嘘に嘘を重ねるのはダメな気がしてきたし、もう本当の事言った方が……)

玄「……あのね、京太郎くん」

京太郎「はい?」


下3 判定
00~50 実はキミに彼女なんていないんだよ
51~75 シズちゃんが彼女だよ!騙されちゃダメ!
76~99 そうなんだ、実は憧ちゃんなんだ
ゾロ目 黙っていましたが真の彼女は私ですのだ


玄「穏乃ちゃんが彼女だよ!騙されちゃダメ!」

京太郎「えっ……」

玄「どうして憧ちゃんがそんな事言ったのか分かんないけど、キミの彼女は穏乃ちゃんだよ!」

京太郎「……」

京太郎「本当に?」ジッ

玄「本当!」

京太郎「でも、あの時シズ含めて玄さん達結構適当な事言ってたらしいじゃないですか」

玄「うっ……そ、それは」

京太郎「すいません、もう俺には誰が本当の事を言ってるのか分からなくなってきました……」

京太郎「薪割り終わったんで少し外で頭冷やしてきます」

玄「……」



京太郎「記憶が無いって本当に便利だな。後付けで何でもかんでも突っ込むことができるし」

京太郎「でもシズの顔、確かにウソついてるように見えなかったし……どうしたものか」

京太郎「うーん……なんとかしてシズに本音を吐き出させる方法は」


下3 判定

間違えたん
ここから下3  行動指定で


京太郎「すいませーん」

綾乃「いらっしゃいませー!」

京太郎「あ、穏乃さんの友達の須賀京太郎と申しますが……穏乃さんはいらっしゃいますか?」

綾乃「あら、ウチの穏乃がいつもお世話になっております」

綾乃「ええ、先ほど帰ってきたばかりなので。呼んできましょうか?」

京太郎「お願いします」


穏乃「さっきぶりだね京太郎!」

穏乃「和菓子どうだったかな?口にあったらよかったんだけど」

京太郎「……」

穏乃「京太郎?」

京太郎「あのさ……実は折り入って頼みがあるんだ」

穏乃「え?」

京太郎「俺は今から本音で話すからお前も本音で話してくれ」

穏乃「ど、どうしたのさそんなにかしこまって」

京太郎「シズって本当に俺の彼氏なのか?」

穏乃「!?」ビクッ

穏乃「……な、なに言ってんのさ。京太郎は私の」

京太郎「もしシズが本当に俺の彼女だったって言うなら、疑ってしまったお詫びでどんな事も受け入れるよ」

京太郎「でも俺は本当の事が知りたい!だから嘘つかずに教えてくれ!」

穏乃「うう……」

京太郎「俺とお前はどういう関係なんだ!?」


下3 判定
00~80 あなたの命の恩人です
81~99 恋人だって言ってるだろ!いい加減にしろ! 
ゾロ目 そんなに疑うなら彼女だっていう証拠見せてあげるよ


穏乃「……分かった、話すよ」

穏乃「実はさ……」


穏乃「ってことなんだ」

穏乃「これは本当の事だって約束する」

京太郎「……」ジー

穏乃「……」キッ

京太郎(目が泳いでないし、今度こそ本当っぽいな)

京太郎「じゃあ山で倒れてた俺を担いで、旅館まで運んできてくれたのか。そんな小さい身体で」

穏乃「む……一言余計だよ」

京太郎「ってことは命の恩人ってことじゃねぇか!?何でそれ隠してたんだよ?」

穏乃「そ、そんな大した事したわけじゃないって!本当に偶然だったんだから」

京太郎「それでもお前は俺を助けてくれたんだ。もしお前が見つけてくれなかったら……」

穏乃「……」

京太郎「何か御礼しなきゃだな、命助けてもらったうえに菓子折りやる立場の俺が逆に和菓子まで貰ってるんだから」

穏乃「いいって、そんなの!私は京太郎が元気になってくれただけで嬉しいよ」

京太郎「そういうわけにはいかないだろ。なんでもいいから、せめて御礼させてくれよ」

京太郎「そうじゃないと俺の気が済まない」


穏乃「……なんでもか」ン?

穏乃「じゃあ……」


下3 台詞 


穏乃「お友達からで良いから、お付き合いしてください!」

京太郎「……」ポカーン

穏乃「……」

穏乃「だ、だめかな?」

京太郎「いや……ダメじゃないけど、そんな事でいいのか?」

穏乃「え?」

京太郎「何て言うか、もっと凄い事お願いされると思ってたからちょっと拍子抜けでさ」

京太郎「……その、俺でよかったらこちらこそよろしく頼むよシズ」

穏乃「っ!」

京太郎「まだ記憶戻ってないけど、これからお前と新しく創っていくのも悪くないか」

京太郎「だからもう嘘はつかないでくれよ?」


京太郎「うおっ、急に抱き付くなって!」

穏乃「えへへ、京太郎ー!」






憧「へぇ……」

咲ちゃん差し置いての京穏いいゾ~^1スレ目以来のリベンジくるぞー


今夜はここまでだドン
ありがとうございました


玄 宥 灼「適当な事言ってしまって……」

玄 宥 灼「ごめんなさい」ペコリ


京太郎「……」

穏乃「その、玄さん達も京太郎を元気づけようとしてやったみたいだし……」

穏乃「あんまり怒らないであげてくれたら嬉しいなって」

京太郎「いや、怒ってないぞ」

穏乃「……へ?」

京太郎「そもそもあなた方が看病してくれなければ、少なくとも俺はここにいないわけですしね」ハハ

京太郎「穏乃と同じ命の恩人を怒ったりなんかしませんよ」

玄「京太郎くん……!」キラキラ

京太郎(まぁ"愛人"とか"親方"とかはあからさまに怪しかったしな……)

宥「あっ、でも穏乃ちゃんと京太郎くんは、今度は本当の恋人になったんだよね?」

穏乃「…はい」カァァ

京太郎「そうなりますね」

玄「おー、嘘から出た実だね!」

灼「ん?でもなんだか憧もそんな事言ってなかった?前世の恋人がどうのこうの」

京太郎「……」

宥「そういえば憧ちゃんは……?」


――――――――――


憧(シズは親友として大好きだけど……それとこれとは話が別よね)

憧(まさかシズに先を越されちゃったのは予想外だけど、なんとかあの人を振りむかせる方法は無いのかしらね)


下3 計画


憧(試用期間的な意味合いで付き合うっていうのはダメかしら)

憧(シズにも話通してたら厄介な事にもならないだろうし……やるだけやってみるか)


――――――――――


憧「というわけで、私とも付き合って」

京太郎「お、おう?」

憧「みんなと一緒で嘘ついてた事は謝るわ。けど京太郎が好きって言うのは本当」

京太郎「えっと……気持ちはありがたいけど俺にはシズが」

憧「シズにはちゃんと話通してあるわよ」

憧「"京太郎のためになるならいいよ、それに憧なら信用できるから"って言ってた」

京太郎(そんなんでいいのかシズ!?)

京太郎「で、でも彼女がいるのに別の女の子と付き合うって言うのはどうなんだ?」

憧「シズより私を優先させろなんて言わないしましてやシズと別れろなんて言わない」

憧「私はあくまで二番目としておいてくれればいいから……」

京太郎「……」

京太郎「分かった」

憧「……」ニヤ

京太郎「そこまで言うなら、憧とも付き合うことにするよ」

京太郎「だけど俺の本当の彼女はシズだから……それは忘れないでくれ」

憧「うんうん、分かってるって!」

憧(一応でも"付き合っている"って事実がさえあれば浮気にはならないし)

憧(後はここからどう巻き返すかね)



京太郎(何だかまたややこしいことになってきたな……シズも断ればいいのに)

宥「京太郎くん、お仕事の件で少しいいかな?」

京太郎「あ、はい!いいですよ!」

宥「えーっとね……今日キミにやってもらうお仕事は」


下3 仕事内容


宥「お洗濯だね」

京太郎「洗濯ですか」

宥「お洗濯のやり方とかは大丈夫かな?」

京太郎「流石にそれくらいは」

宥「あ、そうだよね……ごめんなさい」

宥「私はボイラー室で点検してるから、終わったら声かけてね」


―――――――


京太郎(昨日の薪割りと違って随分楽な仕事だな)パッパッ

京太郎(洗濯物を洗濯機に入れたら、後は干すだけだし) ゴウンゴウン


京太郎(よーし、終わったな。後は干して終わりと)

京太郎(枕カバーに布団のシーツ、仲居さんの着物に……下着)パパパ

京太郎「………」

京太郎「……デカいな」


下3 判定
00~50 普通に終わらせる
51~80 盗む
81~99 下着で遊んでいる所を宥に見られる
ゾロ目 憧から電話だ


京太郎「……」ゴクリ

京太郎(こんだけあるならちょっとぐらい貰ってもいいよな?)

京太郎「…」ソーッ

宥「京太郎くん、終わりそうかなぁ?」

京太郎「ぬわ!?」

宥「はぅ!?」ビクッ

京太郎「……な、なんだ宥さんですか」

京太郎(危ね、もう少しで下着で遊んでたところ見られるところだった)

宥「ご、ごめん驚かせちゃったかな?」

京太郎「いえいえ!ちょっとビックリしただけですよ」

京太郎「お洗濯キッチリ終わらせときました!」

宥「わぁ、やっぱり男の人の手があると助かるよぅ……ありがとう


玄(うわわわ……)

玄(こっそりおねーちゃんのブラ見に来ようと思ったら、とんでもない人がいたよ……)


―――――――――



京太郎「どうかしました玄さん?今日の仕事はもう終わったんじゃ」

玄「ああ、仕事の話で呼んだんじゃないんだ。ちょっと聞きたいことがあって」

京太郎「聞きたいこと?」

玄「キミのズボンの右ポケット」

京太郎「!!」ドキイッ

玄「…」ニッコリ

玄「もう言わなくても分かるよね」

京太郎「な、なんですか!?まさか俺を脅す気ですか!?」

玄「えっ」

京太郎「お願いします黙っててください!ほんの気の迷いだったんです!」

玄(あ、あれ?ただ同じおもち好きとして語り合おうとしただけなんだけどなぁ)

玄(でも何だか面白くなりそうだから黙ってよ)

京太郎「なんでもしますんでお願いします!俺、ここから追いだされたら穏乃に顔向けできません!」

玄「ん?今なんでもって言った?」


下3 台詞


京太郎「はい!俺にできることならどんな雑用でもします!」

玄「ふーむ、なるほどなるほどなるほど」

玄「じゃあ私とも付き合ってください」

京太郎「……はい?」

玄「穏乃ちゃんと付き合いつつ憧ちゃんとも付き合ってるんなら、私と付き合ってもいいよね?」

京太郎「え、いやそれは……ちょっと」

玄「……」

玄「そうだよね、ダメだよね……」

玄「なら仕方ないからおねーちゃんに」

京太郎「分かった分かった!分かりましたよ分かりましたから!」

玄「素直でよろしい」ドヤ

京太郎「……」イラッ

京太郎(ああ、一時の気の迷いがこんな事になるなんて……ここ追いだされるよりはマシだけどさ)

玄「それじゃ、これからよろしくね京太郎くん!」

玄「あ、それと穏乃ちゃんには私から言っておくから安心してね!」

京太郎(付き合うってもう何がどう付き合うのか分からないな)


――――――――――――


京太郎(今日は仕事の手伝いは休みか……)

京太郎(せっかくの休日だしゆっくり休みたいところだけど)ピッ


「近くの山で追いかけっこしよー!」
「洋服見たいから付き合ってくれると嬉しいな」
「今日暇ならピクニックしに行こうよ!お弁当作ったんだ!」


京太郎(三者三様とはまさにこの事……)

京太郎(うーん、誰と休日を過ごそうかな)


下3 人物


京太郎「おーい、シズー!」

京太郎(まぁ、大本命の彼女なわけだしシズ選ぶのは当然だな)

穏乃「あ、おはよー京太郎!」

京太郎「待ったか?」

穏乃「ううん、そんなに」

穏乃「あ、でももう久しぶりに山でかけっこできると思ったらもうワクワクしちゃってさ!朝4時から走ってたよ」

京太郎(それでやや顔がしっとりしてるのか……)

穏乃「憧と小6以来だなー誰かと山でかけっこするなんて」

京太郎(憧が?あいつ山でかけっこなんてするイメージには見えないけどな)


穏乃「普通にやるだけじゃつまんないから、何か賭けようよ」

京太郎「え?」

穏乃「先にに山頂に着いた方が勝った方の言う事聞くって言うのはどう?」ヘヘ

京太郎「おいおい、俺は男だぞ?正気か?」

穏乃「その返事はOKってことでいいんだ?」

京太郎「……どれだけ自信があるかわかんねーけど、後悔しても遅いからな」


下3 判定
00~90 シズの勝ち
91~99 京太郎の勝ち
ゾロ目 京太郎の圧勝


穏乃「あははは、どうしたどうした京太郎!遅いよー?」

京太郎(おいおいどこの忍者だあいつは……!?何で普通に木から木に乗り移ってんだよ!)


穏乃「私の勝ちだなー!」ブイ

京太郎「ぜぇ、ぜぇ……!げほっ、げほ!!」

京太郎「な、なんで汗の一つすら書いてないんだよ!人間かお前は!?」

穏乃「え?この程度じゃ汗はかかないよ普通」

穏乃「それよりも約束、覚えてるよねー?」ニヤニヤ

京太郎「うっ……」

穏乃「そうだなー、甘蜜屋で美味しい物奢ってもらうのもいいし、また山登りに付き合ってもらうのもいいけど……それはいつでもできるし」

穏乃「じゃあ……」


下3 内容


穏乃「ちゅーしてよ」モジモジ

京太郎「……」

穏乃「……」

京太郎「……」

穏乃「な、何か言えよ!恥ずかし……んむっ!?」


京太郎「ごめん、可愛くてつい不意打ちしたくなった」

穏乃「うう、いきなりすぎだよ……ちょっとぐらい心の準備させてくれったっていいじゃんかー!」カァァ

京太郎「ちゅーしてよって言ったのはお前だろ?」

京太郎「それとも見栄張ってただけなのか?そんな顔真っ赤にして」ニヤニヤ

穏乃「ああ恥ずかしーーーー!!もう先に降りてるからな!!」ダダダ

京太郎(可愛い)


――――――――――――


玄("今日は穏乃と遊びに行くからすいません"か)

玄(まぁ、穏乃ちゃんを優先するのは当たり前だよね……)

玄(お弁当作ってたんだけど……無駄になっちゃったな)


京太郎(今日は楽しかったな、穏乃のちょっと可愛い所も見れたし……)

京太郎(早く帰って飯食って風呂入って、今日の事思いだしながら寝よ)


主婦A「ねぇ、あの子朝からずっと噴水の前にいるわよね」ヒソヒソ

主婦B「あんなのおめかしばっちりしてるのに……彼氏さん待ってたんじゃないのかしら」

京太郎(……ん?)


憧「へっくしょい!!」

憧「……うう、さむい」ゴシゴシ


京太郎「……」

京太郎「……何で?」

京太郎(お、俺確かに憧に"今日は穏乃と遊び行くからゴメン"ってメール送ったよな?!)ピッ

京太郎(……あっ間違えて玄さんに2回送ってた)


憧(ちょっと風邪ひいちゃったかな)ズズッ

憧(京太郎が無視するってことは無いと思うから、ここでずっと待ってたら来てくれるよね……)

玄ちゃん憧ちゃんも好きですけどシズが幸せになってくれるなら、ぼかぁ嬉しいですよ(迫真)


今夜はここまでです
ありがとうございますたのだ


京太郎(とにかく、憧迎えに行って謝らないと……)スッ

京太郎(……いや待て)


京太郎(仮に憧を迎えに行ったところでなんて言えばいいんだ?"今まで穏乃と遊んでました"って?)

京太郎(ダメだダメだそんな……かといって適当な言い訳も考えつかないし)

京太郎「うーん」グヌヌ


憧「へぶしっ!!」ハックション


下3 判定
00~50 今日は楽しかったな~早く帰って風呂入んなきゃ(現実逃避)
51~80 迎えに行く
81~99 飛んでって抱きしめてやる
ゾロ目 飛んでってキス


京太郎「今日は楽しかったな~早く帰って風呂入んなきゃ」ピョンピョン


ナンパ男A「ねぇ、おねーさんずっとここにいるけど逆ナン待ちって奴?」

憧「ふきゅっ!?」ビクッ

ナンパ男B「マジ?それなら俺達とお茶でもしない?」

憧「ちょ、ちょっとなによあんた達……?」

ナンパ男B「そんな計画しなくても大丈夫だって、パパっとお茶して終わりだからヘーキヘーキ」

憧「いや!離してよ!」

憧(助けて京太郎……!!)


―――――――――


京太郎「ただいまかえりましたー!」

宥「あっ、おかえりなさい京太郎くん」

宥「どう?穏乃ちゃんとのデート楽しめたかな?」

京太郎「はい、楽しかったですよ。ちょっと疲れましたけど」

宥「穏乃ちゃんは元気がいいからね……お疲れ様」

宥「台所に晩御飯ラップしておいてあるから、よかったら食べてね」

京太郎「すいません、晩御飯の準備までしてもらっちゃって……ありがたくいただきます!」



京太郎「食った食った」ゲプッ

京太郎「さーて、自分の食った分ぐらいは自分で洗いますかね」

京太郎「そんでゴミはゴミ箱へシュート………あ、外れた」ポイッ ガスッ

京太郎「俺の腕も堕ちたな。って昔の記憶ねーんだけどな」スッ ポイッ


京太郎「ん?なんだこれ……うお!?」ゴソゴソ

京太郎(な、なんで弁当箱が丸ごとゴミ箱に捨てられてんだ……?)


下3 判定
00~50 気にせず寝る
51~80 玄「お帰り」
81~99 勿体無いから食う
ゾロ目 作り直す


京太郎「うおお、すっげー美味そう……!」パカッ

京太郎(一体なんでこんな豪勢な弁当なのに捨てられてんだ?賞味期限切れとか?)

京太郎(でもスーパーの弁当とかならともかく、これは家庭調理用の弁当箱だし)

京太郎「………」グゥゥゥゥ

京太郎「……作り直したらまだ食べられるかも」


―――――――――――


京太郎「えーっと、片栗粉小さじ一杯に塩は少量………少量ってどんくらいだ?」


京太郎「火の温度は一定……一定ってなんだよ!?ちゃんと細かい数字かけよ!!」


京太郎「締めにお好みでトッピングを………ってトッピングのが材料費より高そうじゃねぇか……」


――――――――――


京太郎「で、できた……」

京太郎(弁当作りって思ったより大変だな……前の俺もこんな風に苦労したんだろうか?)



玄(はわわわわ……)

玄(きょ、京太郎くんが私の捨てたお弁当を漁って作り直してるなんて……)

玄(これはそういう事と思ってもいいのかな?)ドキドキ



京太郎「それじゃ……いただきます!」スッ


下3 判定
00~50 オエッ…
51~80 まぁまぁかな
81~99 こんな美味い弁当食ったことねぇ!!
ゾロ目 玄さんの弁当食べてみたかったな


京太郎(オエッ……クソ不味)

京太郎(なんだこの弁当、絶望的じゃねーか……)

京太郎「あーあ、こんな(クソ不味い弁当食う)なら玄さんの手作り弁当食べてみたかったな」


バン!!


玄「おまかせあれ!」

京太郎「えっ」

玄「そこまで言ってもらえるなら、私がんばるよっ!」

京太郎「玄さん??」

玄「京太郎くんお腹減ってるんだよね?なら、今から私が作ってあげます!」ドヤッ

京太郎「はぁ、そりゃどうも……」

玄「絶対に美味しい料理作るから、少し待っててね!」


下3 その頃のアコチャーの状態


憧「ただいまー」

望「おかえりー、どうだったデートは?」

憧「……」

憧「すっごく楽しかった!」ニコッ

望「そっか、それはよかったね」

憧「うん!」

望「それにしても憧に彼氏とはねー」ニヤニヤ

望「どう?いい人そう?」


――――――――


憧「私がなにしたっていうのよ……!だいたい何よ京太郎もシズも!!」

ナンパ男A「……」

憧「ねぇ、聞いてんのあんたら?!」バン

ナンパ男B「あっ、はい」

ナンパ男A「聞いてましたよ!」

憧「……本当に聞いていましたか?」ボソッ

ナンパ男AB「……聞いてませんでした」


――――――――


憧「私、絶対諦めないから!!」

望「へ?」

憧「全部よ全部!!」

憧「もう相手がシズだろうが玄だろうが、負けないわよ!」

憧「見てろー!ここから逆転してやるから!」

望(んーひょっとして憧の彼氏って女の子なのかしら……?だとしたらたまげたわねぇ)

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