晶葉「このマスクは危険すぎる……」 (65)

※おそらく期待は裏切ります


晶葉「以前より気になっていた事だ……」

晶葉「輿水幸子、前川みく……」

晶葉「彼女らは何か特別な力を持っているように思える……」

晶葉「例えば、爆心に立っていながら、髪型がアフロになっていただけで済んだり……」

晶葉「スカイダイビングに失敗しても、地面に人型の穴が開き、当人が無傷だったり……」

晶葉「彼女らの『力』を何とかして取り出せないだろうか……」

晶葉「……」

晶葉「…………ふふ」

晶葉「そうか、この力ならば……!」


――――――

――――

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早苗「いやぁ~っ! ごめんね文香ちゃん! やっぱ弱い子連れてきちゃダメだったわ!」

洋子「すぅー……すぅー……」グデーン

文香「いえ……」

早苗「ちょーっちお姉さん外連れて行くから、しばらくそこで待ってて!」

文香「……分かりました」

早苗「ごめんね~? ちょっと待たせるかもだけどさ!」


スタスタスタ・・・


文香「…………」ポツーン

文香「…………」

カラン・・・

文香「お酒とは、やはり大変ですね……」

文香「…………飲めるの、かな」


「おや、お姉ちゃん一人かい?」


文香「……? い、いえ……知人と来てまして……」


「ふうん、でも今はちょっと待ってるって感じかい」


「お姉ちゃん、随分若いね。学生さん?」


文香「え、はい……。学生をしております」

文香(アイドルとはバレていない……? 当然、か……)


「一人で飲んでたって寂しいだろう。どれ、おっちゃんが付き合ってやろう」


文香「え、その……」


「まあいいから、いいから」


文香「あの、私……」


「どれ、ちょっと待ってな。酒を持ってこよう」


文香「い、いえ、私……」


スタスタ・・・


文香「どうしよう……断らないと……」


「はいよ。持ってきたぞ」


ゴトッ


「おっちゃん常連でな。ちょいと上物の酒を出してもらえるんだよ」


文香「あの、私は……」


「さあさあ、ぐいっとやっちゃいな。飲んだら気分良くなるから」


文香「あ、あの」


「さあさあ」


文香「うう……」


コクコク・・・


カラン・・・


文香(あ、美味しい……)

文香(何だか……ふわっとして……それで……)


文香(それで……)



文香(――――)



ドサッ






「さて、気持ちよくなるのはこっからだよ」

――――


P「文香がいなくなったァ!!?」

早苗『ごめん! あたしが目を離した間にいなくなっちゃってて!』

P「状況は!? あんた元警察でしょう!」

早苗『まだあたしも酔いさましきってないんだってば!』

P「文香は一人でふらっとどこかへ行ったりはしませんよ! 変な男にでも捕まったんじゃあ……!」

早苗『可能性は高そうね……。 でも、だとしたらすっごい綺麗な手口。何も痕跡が見つからないもの』

P「ああもうどうするんです!! 本当に誘拐でもされてたら……!」

早苗「もう少し探ってみる。けど、警察だって何か起こらないと動けないから……」

P「何だっていいんですよ! とにかく徹底して探ってくださいよ!!」


ガチャンッ!


P「ああ……文香ぁ……」



ダンッッ!!


P「クソっ!! 何とか出来ねえのかよ!!」

ちひろ「Pさん、今はとにかく落ち着いて……!」

P「これが落ち着いてられますか!!」

ちひろ「気持ちは分かりますが……」

P「クソっ! 文香は元々大人しい子なんだ! 早苗さんがつくならある程度何とかなるとは思っていたが……!」

P「ああ、最悪の事態しか浮かばない! いったいどうすれば……」






「……どうしても、待ってられないのか?」

P「……晶葉か?」

ちひろ「晶葉ちゃん! もう寮にいないといけない時間じゃあ……!」

晶葉「事務所で危機が起こっているんだ。動かなければいけないのは天才として当然だろう」

P「…………」

P「何か、手段があるのか……?」

ちひろ「P、プロデューサーさん……!」


晶葉「一つだけ、な」

P「何だ! もったいぶる必要は無い! すぐに言うんだ!」

ちひろ「プロデューサーさん落ち着いて!」

晶葉「……それは、神にさえなりうる力かもしれない」

晶葉「非常に危険な発明だ。何が起こるかは分からない」

P「言え!! もったいぶるなと言っただろう!」

ちひろ「プロデューサーさん……!」





――ゴト

P「……なんだ、これは」

ちひろ「仮面……?」

晶葉「もう一度言うぞ……。作り出した私にさえ何が起こるかは分からない」

P「……この、仮面に何の力が?」

晶葉「こんな言葉、絶対に言うことはないだろうと信じて生きてきたがな……」

P「…………」

晶葉「――魔法と呼ぶべきシロモノだ」

P「魔法、だと?」

晶葉「不死身の力さ……。何だって、やろうと思えば可能にできる」

晶葉「当然、代償も返るだろう」

晶葉「しかし、その代償がどんなものかさえも予測がつかない……」

晶葉「全くの未知。『未知』そのものを、私は生み出した」

晶葉「……それでも、この力を使うか?」

P「…………」

晶葉「早苗さんがアレで優秀なのは知っているだろう?」

ちひろ「ぷ、プロデューサーさん……」

晶葉「彼女に任せたっていいんだ」

P「…………」


スッ


P「悩む理由は無い。使うしかないだろう」

ちひろ「……!」

晶葉「本当に、いいんだな?」

P「俺は何でもする。この仮面、被ればいいんだな?」

晶葉「……ああ。幸運を祈る」

P「大丈夫さ。茄子とも仲良いしな」




スゥッ・・・






――ベタァッ!!!

P「!!?」


メリィッ!


ちひろ「プロデューサーさん!!」

晶葉「さあ、何が起こる……!」


P「う、ウググ…………!」


メリィ・・・メリメリ・・・!!



P「ウ……グ、アアアアア!!」




バリバリィッ!!!




ギャルルルルルルルルルルルルッ!!!!



ちひろ「わっ、ぷ……!」

晶葉「くっ、何て力だ……我ながら恐ろしい……!」



ギャルルルルルルルルルルルル!!!!




P「Ya――HAHAHAHAHAHA!!!!」



ギャルルルルルルル!!!


ギャルルルルルルルルルルルルルルル!!!!



ギャルルルルルルルルルルル!!!!



ビタァッ!!







Pヘッド「SOMEBODYyy…STOP ME!!」

Pヘッド「さァ――て待ってなァ! 王子様の出前を届けてやるぜ!」


ドヒャオ!!


ちひろ「」

晶葉「」



――ドヒャオ!!


Pヘッド「おっと、コレ貰っていくねん」ゴッキュゴッキュ

ちひろ「あ、エナドリ……」

カラン

Pヘッド「グェエエエエップ。おっと失礼」

Pヘッド「さて、出陣だ。これはプロデューサーにとって小さな一歩だが――」

晶葉「行くなら行ったらどうだ」

Pヘッド「アイアイアイアイアイ」


ドヒャオ!!



ちひろ「」

晶葉「我ながら恐ろしい……」


ドヒャオオオオオオオオ!!


ビタァ!!


Pヘッド「――AHHHHH!! ボクチャン文香までの道知らないじなゃいのォ!」ガーン

Pヘッド「みんなもこういう事、あるよね? な――んて心配ご無用。あっゴムは必要だねウン」


スッ・・・


ピコーンピコーン


Pヘッド「こ――んな時のためのレーダーさ!」


ピコーンピコーン


Pヘッド「どこで手に入れたかは内緒ネ」シーッ


ピコーンピコーン


Pヘッド「フムフム……いかにもなホテル街があるじゃないの」

Pヘッド「こういうのっていつまで経っても古いお決まりネ。そんなんだからゴロなんて呼ばれるのよん」

Pヘッド「おっと、急いでるって言ったの誰だよ! 俺じゃないの」


シュバッ!!





YA――――HAHAHAHAHAHAHA!!

ドヒャオオオオオオオオオオオオオ!!!!


――――

――――――


文香「う、ん…………?」パチ


「さて、カメラよしと……」


「ああ、お目覚めかい?」


ギチッ! ギチッ


文香「……! …………!?」


「きつーく、縛ってあるよ。おじさんこういうの得意だからねぇ」



文香「や、やだ……!」


ギチチ・・・


「ふーむ、まあ眠らせるための量だしね」

「あまり抵抗されると……まあ興奮するんだけど」

「おじさんそれより……もっとイイ顔が見たいなあ」


スランッ・・・


文香「ひっ……注射器……」


「大体何やるかは分かるよね? 分からないかなあ、ウブだもんねえ」

文香「う、うう……誰かぁ……」


「ふーむ、泣き顔からしっかり撮っておくべきか……」


文香「プロデューサーさん…………!」










YA――――HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!!!!!


バリイイイイィィィィイイイィン!!



「!!?」



文香「!?」




ギャルルルルルルルルル!!

ビタァ!!




Pヘッド「ハァイ」ニッコオオオオ


「な、何だお前は!?」


Pヘッド「知りたけりゃ『ハンサム』って辞書で引いてみな」

文香「プロデューサー……です、よね……?」


「こ、ここは知り合いのホテルなんだ、人は入らないハズ……!」


Pヘッド「ウッソだぁー。顔パスって言ったじゃないの霜降りちゃん」


「し、霜降り……」


Pヘッド「しょうがないにゃあ……いいよ」


ズルゥッ


ベチャッ


「」ピクピク


「な、何でポケットから人が……というかお前!」


Pヘッド「死んでないヨ。そういうノリだからね」


文香「ぷ、プロデューサー、さん……です、か……?」

Pヘッド「オゥそこで待ってなマイスウィートハニー。ちょいとグロな世界の幕開けだぜ」


「何者か知らないが、こ、こっちには銃だってあるんだ!」


BLAM! BLAM! BLAM!


Pヘッド「アウチ!」ズガガガガガガ



「……フゥー。メチャクチャだ」



チーズ「ミテーボク、チーズニナッチャッター」


「!!?」


ボムッ


Pヘッド「んもー脂ノッてるのに大胆なんだから」

Pヘッド「ところで知ってるかい?」


ジャコンジャコン


Pヘッド「ジャンケンは後から出すと勝てるようになってるんだぜ」



「み、ミサイル……」


Pヘッド「さァて、ムッシュムラムラ! おっと、よい子には伝わらないネ」

Pヘッド「映画に合わせようじゃないの」





Pヘッド「鉄拳制裁タイムだ」ニタァ



「ひ、ひぃっ!」


バタン


Pヘッド「小汚い土左衛門だこと。え? 水は関係ない?」

Pヘッド「うるせえ敵討ちだァ!」


ZOCK! WHAAAM!! SMAK! SMAK! SMAK!


Pヘッド「有限実行って大好き!」キュキュ


大←小


ジャバアアアアアアア ゴポゴポ・・・


ゴプン


Pヘッド「嗚呼、かくしてアルファベットの王子は囚われの姫を助け出したのである。いや俺は『W』とか『Y』が好きなんだけどネ。ちょっと卑猥な形してると思わない?」

Pヘッド「さてと、大丈夫かい?」グリン

文香「ひゃっ……!」

Pヘッド「おっと、『P』はお嫌い? 後ろを折れば『I』だ。愛があっていいね」

Pヘッド「さて、と」ガシッ


メリッ・・・メリメリ・・・!


バリバリィッ!!!!





メリメリメリメリ・・・




P「いてもたってもいられなくなってさ。ちょいと無茶したよ」


文香「…………!」ヒシッ


P「ハハハ……疲れたな。でもこんなところで休むワケにはいかないk――」


MMMMMMMMMMMM♡


文香「ぷはっ……」

P「……! おい、まだクスリが抜けてないのか……?」

文香「いえ、大丈夫です……。これは、そう、お礼……」

P「ひとまず休むんだ。事務所に戻ろう」

文香「…………」

P「…………」

文香「…………?」

P「……あー、どうやって帰ればいいんだろう」

文香「え、そういえば……」



ウーーーーーー

ファンファンファンファン・・・


P「っと、騒ぎを警察が嗅ぎつけたか」

P「ひとまずズラかるか」

文香「はい……っ!」



タッタッタッタッタッ




タッタッタッタッタッタッタッ

















グリン





P「キメたぜ!」





おしまい

なんでエロゲや同人誌というのは胸糞悪い内容のモノに限って絵が良いのだろうとか考えてたら無性に腹が立ってきたので立てたのがこのスレです
書いてる内にそんなことどうでもよくなってきたのはアメリカの力だと思います

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