男「人類が俺と友と幼馴染意外滅亡した」(28)

ゴゴゴゴゴッ ゴゴゴゴゴッ

昨日までの日々が嘘のように周囲一体が荒れている。
本当にここは地球なのだろうか?俺たちが住んでいた
日本なのか?そんな考えが何度も頭をよぎった。

かつての大都市の面影が崩れ去った東京……。
果たして僕ら三人はこれからどう生きろと言うのだろうか?

現在、僕ら三人は地下のシェルターに潜伏している。
外は気候が著しく変動しており出られる状況ではない。
中には三人にはかなりの量の食料と水が用意されていた。

男「とりあえず…どうするよ?」ムシャムシャ

冷静を装い、友人に聞く。実際は気が狂いそうだが。

友「どうするったって…」

言うまでもないが困惑している。当たり前だろう。

幼馴染「お父さん…お母さん…怖いよぉ…」グスッグスッ

男「……」

友「幼馴染ちゃん…」

男「幼馴染…辛いのは分かるけどさ…今は泣いてる場合じゃ…

幼馴染「うるさい!!!」ギリッ

涙目でこちらを睨んできた。こんな幼馴染は初めてだ。

男「……なんか悪かったな…」

幼馴染「……別に…」

友「ちょっと…外も見に行った方がいいんじゃないかな?」

男「バカ。すぐ死ぬだろ」

外の騒音は頑丈なシェルターの中のここからでも
良く聞こえていた。多分相当酷い事になってるだろう。

幼馴染「……私…行く…」スッ

男「おい!!」ガシッ

幼馴染「離して!私もう…死にたい…こんな…」ウルッ

幼馴染からこんなことを聞くとは思わなかった。

幼馴染「みんな…死んだ…学校のみんなも家族も…」ウルウル

ガシッ!

幼馴染「…//」ビクッ

友「……はぁ…」

男「幼馴染…俺らが絶対にお前を守るから…だからさ…
死ぬなんてバカな真似はしないでくれよ…」グスッ

無我夢中で幼馴染を抱き締めた。こんな時でも
思春期だから反応したのか。幼馴染の体は柔らかく気持ち良かった。

今日はここまで

【次の日】
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男「……!」ピクッ

男「ん…生きてたか…」

男「ここは…えっと…」ムクムク

昨日の記憶がいまいち覚えていない。確か必死で・・・。

幼馴染「……」zzz

友と幼馴染の二人は寝ているようだ。
俺は昨日と同じようにシェルター内の冷蔵庫に保管してある
水とカンパンで朝食を済ませた。

幼馴染「…ん……ふぁ~…」ムクッ

幼馴染が起きた。辺りを見渡しているようだが
見た感じ、やっと冷静さは取り戻したようだ。

幼馴染「おはよぅ…男ォ…」ムニャムニャ

まだ目は半開きで半分、寝ているようにも見えた。
何となく自分も昨日より冷静さは取り戻して来てるようだ。

友「ふぅ…おはよう…」ムクリッ

友も起きたようだ。とりあえず全員生きていたんだ。
それだけでも、何かとても幸せな事のように思えた。

幼馴染「そういえば、何で電気が付くんだろ」カチッ

確かに電力会社も、もはや崩壊しているはずだ。
多分、予備の電気か何かがあったのだろうか。

友「まあ、深く考える必要はないんじゃない?今更よ」

男「ま、そうだよな…」ハハッ

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三人で話し合った結果、嵐も落ち着いてるようなので
外に出ることにした。まぁだいたい想像はつくが
それでも現状を確かめておきたかった。

地下の階段から地上へと上がっていく。その間は
みんな全く喋らなかった。このあと見る恐ろしい光景を想像
して、心構えをしているのだろう。自分もそうだ。

そして…とうとう地上と地下を繋ぐドアの前まで来た。

休憩。それとゆっくり更新。

幼馴染「開けるよ?」

男「ああ」

友「おお…」ブルッ

ーガチャッー

ー-ー-ー-ー-ー-『カッ!!』ー-ー-ー-ー-ー-

幼馴染「……眩しい!?」グッ

男「なんだ!?」グッ

外は久しぶりに見る太陽の光だからなのか……。

あまりに明るく…しばらくの間…視界は真っ白だった。

徐々に目が慣れてくると外の景色も見えてきた。

だが………。その景色は自分たちの想像と全く異なっていた。

想像では倒壊した建物が多数あり、街がめちゃくちゃに
なっているはずであった。だがしかし…そうではなかった。

男「何だ…ここは…まるでsf映画の世界みたいだ…」ボーッ

外に広がっていた光景は

見たことのない建物…

見たことのない生物…

その他『見たことのない』無数のもので構築された世界だった。

幼馴染「……」フラッ ドサッ

男「おい!幼!!…」ガシッ

男「気絶してるな・・・」

友「というか…本当に何なんだよ」

呼び方変更

幼馴染→幼

男「くっ…一回シェルター内に戻ろう……」スッ

友「お、おい男オオォ!!」ビクッ

男「え?」

???「……」ブゥゥン

???「……」ブゥゥン 

友「何か変な二人が近付いて来るぞ!!!」

男「まずい!!早く中へ…」

???「……」ビュンッ!

男・友「!?」

目の前に不気味な笑みを浮かべた紫色の肌をした
女?のような生物が一瞬にして近付いてきた。

友「えい!」カチャッ 

ダンッ!!

???「グヘァ!」ドサッ

男「お、お前!?」

友「シェルター内に武器のある部屋があったんだ…」

???「……」ブゥゥン

???「グッ…ガハッ…」ジリリ

男「お前…ヤバい事をしたんじゃ…」ガクガク

友「な、中へ入ろう!!」ドタタッ

男「お、おい…くそっ…」ドタタッ
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???『先住民の生き残りを発見……始末します……』

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幼馴染「……それで、その生物は死んだの?」

先程まで眠っていた幼馴染が眼を覚ました。
昔からだが臆病者だ。怪物みたいなのを見ると
すぐに怖がって気絶する。これでも高校生なんだが…。

友「多分、死んではいないだろう…」

男「なぁ、友…武器ってどこにあったんだよ?」

友「あぁ…そうだったな…もう少し奥の部屋なんだが…」

男「ここか…」

コンクリートで出来たシェルターの中に、一室だけ
和室のような部屋があった。そこには大量の武器があった。
また部屋も相当な広さであり、中には核兵器もあった。

男「何でこんなに?」

友「日本は非核三原則というのがあるだろ?
それがあるから、表面上には核を出せない。
だからこういう見つけにくい地下深くに作ったんだろ」

幼馴染「この銃はなかなか軽いから使いやすそう…」スッ

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