勇者「僕、どうしても賢者に転職したいんです!!」(493)

勇者「格好良い魔法でスマートに敵を倒したいんです!!」

神官「しかし、『勇者』というのは天職で変更はきかないんじゃ」

勇者「そんな……」

神官「誰もが勇者になれるわけではない」

神官「そして簡単に勇者をやめるということもできないのじゃ」

勇者「そんな……転職するために必死の思いでここへ来たのに……」

神官「しかし、まあ、方法がないわけではない」

勇者「ほ、ほんとですか!?」

神官「『賢者モード』という裏技があるにはあるのじゃが」

神官「そもそも、なぜ勇者ではいけないのじゃ」

勇者「……」

神官「勇者であることを誇ろうとは思えないのかね」

勇者「僕は……子どもの頃から剣技を教え込まれてきました」

勇者「立派な勇者として世界を救うのよって」

勇者「でも、あるとき魔法使いの伯父が魔法を見せてくれたんです」

神官「ほう」

勇者「僕はその魔法の素晴らしさと格好良さに痺れてしまったんです」

神官「……」

神官「賢者とはつまりすべての魔法を司る神職である」

神官「その領域に辿りつこうと思えば、生半可なことではいけない」

神官「勇者であっても、魔法使いの伯父の血が少しでも流れていれば少々の魔法なら使えるはずだが」

勇者「だめなんです!! すごい魔法が使いたいんです!!」

神官「子どもか」

勇者「炎で敵をなぎ倒したり凍らせてカチンコチンにしたり!!」

神官「子どもか」

勇者「ぜひ、その賢者モードというものを教えてください!!」

神官「ううむ」

神官「勇者よ、お前、覚悟はあるか?」

勇者「はい」

神官「他の何もかもをかなぐり捨てて賢者の力を手に入れる覚悟が」

勇者「はい!!」

神官「……うむ、いいだろう」

神官「そのような迷いなき目をした勇者は久しぶりだ」

勇者「で、では」

神官「うむ、賢者モードの真髄を伝授しよう」

勇者「あ、ありがとうございます!!」

神官「勇者よ、お主はオナ○ーはするのかな」

勇者「オ、オナ!?」

神官「オナ○ーはするのかなと聞いておる」

勇者「……ええ、えっと、えっと、はい、まあ、人並みには」

神官「うむ、そのやり方一つで賢者モードをマスターすることができるぞ」

勇者「は、はあ、そうなんですか」

神官「はっはっは、照れなくともよい」

勇者「無理でしょ」

神官「まず、果てるまで、無我夢中に煩悩の塊になるのだ」

勇者「煩悩の……」

神官「そう、煩悩じゃ」

神官「性欲の塊になってもいいし、まあ、それ以外の欲望でもいいんじゃが」

勇者「食欲とかでもいいんですか」

神官「お前は『美味しいステーキが食べたい』と思いながらオナ○ーができるのか」

勇者「できませんけど」

神官「そうじゃろう」

勇者「で、煩悩の塊になって、それからどうするんです」

神官「果てる瞬間に身体のエネルギーをすべて放出するのだ」

勇者「エネルギー?」

神官「煩悩を体内で具現化するイメージじゃ」

勇者「ふむふむ」

神官「それを放出すると、一定時間賢者の力が得られるというわけじゃ」

勇者「なるほど、それはすごい」

勇者「……ん? 一定時間?」

神官「人によってまちまちじゃが、5分程度じゃな」

勇者「ご、5分ですか!?」

神官「それだけの間、賢者の力が使えるのじゃぞ」

神官「魔法力の修行や才能を必要とせず、お手軽じゃろうが」

勇者「え、えっと、つまり、モンスターの眼前で射精をしろということですか!?」

神官「そういうことになるのう」

―神殿付近の草原―

勇者「ううむ、煩悩煩悩……」モヤモヤ

勇者「……」モヤモヤ

ムクリ

勇者「うむ、僕の勇者の剣も賢者になりたがっているようだ」

スライム「ピキーッ」

勇者「わっ」

スライム「ピキーッ」ゲシゲシ

勇者「い、いたっ、ちょ、待って!!」

スライム「ピキーッ」ゲシゲシ

勇者「賢者になるから待って!!」

勇者「いてて、興奮状態で正常な戦闘は無理だ……」ボロボロ

勇者「となると、事前に賢者モードになってから戦闘に入れば……」ボロボロ

―岩陰―

勇者「はぁ……はぁ……」ゴソゴソ

勇者「煩悩煩悩……」ゴソゴソ

―15分後―

勇者「はぁ……もう少し……」ゴソゴソ

勇者「煩悩エネルギーを……放出!!」ゴソゴソ

勇者「あうっ」ビクンビクン

キュウーン

勇者(賢)「ふぅ……」

勇者(賢)「……」

勇者(賢)「メラゾーマ」ボソッ

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

勇者(賢)「……ふふふ……素晴らしい力だ……魔力があふれるようだ……」

勇者(賢)「この力があれば……魔王をスマートに倒し世界に平和が訪れる……ふふふ……」

―5分後―

勇者「はっ」

勇者「……」

勇者「なぜか草原が焼け野原になっている……」

勇者「これ、僕がやったのかなあ」

勇者「覚えてないや」

神官「そうか、賢者モードの記憶がないのか」

勇者「ええ、魔法は使えたようなんですけど……」

神官「それに、お主は少々遅漏のようじゃの」

勇者「はあ」

神官「そんなことでは、いざ戦闘になったときに役に立たん」

勇者「はあ」

神官「見たところ、お主は連れがいないようじゃが」

勇者「ええ、まずは転職をと思いまして、まっすぐに神殿を目指したものですから」

神官「お主が賢者モードになるために、戦闘を長引かせ、お主を守るメンバーが必要じゃな」

勇者「そうですねえ」

神官「まず町の酒場へ行き、パーティを組みなさい」

勇者「はあ」

神官「その後、なにか困ったことがあれば私に相談しなさい」

勇者「は、はい、ご丁寧にありがとうございます」

神官「いやいや、この技を伝授し、一回でものにしたものは初めてでな」

神官「私も嬉しいのだ」

―酒場の前―

勇者「あ、僕まだ未成年だった」

勇者「……」

勇者「入っていいのかな」

勇者「いや……でも……」

?「ちょっと、酒場の前でウロウロされると邪魔なんだけど」

勇者「あ、すみませ……」

?「おら、入るならとっとと入れよ!!」

ドン

勇者「わ」

ガヤガヤ

勇者「ああ、入っちゃった」

?「いいだろ入るくらい。用があったんじゃねーのか」

勇者「でも僕未成年だし」

?「あたしだってそうだよ。酒を飲まなきゃいいんだよ」

勇者「あ、あの、あなたは……」

戦士「ああ、あたしは戦士だ」

戦士「言っとくけどパーティーには誘うんじゃねえぞ」

勇者「え、どうして」

戦士「めんどくせーじゃん」

勇者「そんなあ」

勇者「え、と……どんな人がいるのかな」

勇者「あの、戦士さん」

戦士「んだよ。自分で探せよ」

勇者「でも僕ここ初めてで……」

戦士「とりあえず2階に行けば、ヒマそうなやつゴロゴロしてるから」

勇者「あ、ありがとうございます」

戦士「ったく……」

勇者「2階、2階っと」

戦士「……」

勇者「うお、なんだここは」

ガヤガヤ

勇者「人がやたら多いな」

勇者「でも、なんかみんなだらけてるって言うか覇気がないっていうか」

主人「いらっしゃい」

勇者「あ、ども」

主人「仲間をお探しかい」

勇者「ええ、そうなんですが……」

勇者「なんかみんな元気ないですね」

主人「最近不況だからね」

主人「ちまちまモンスター狩って、その日暮らしの連中ばっかりさ」

勇者「そういうもんですか」

勇者「今度魔王を倒しに出発することになったんですが」

主人「ああ、やっぱりあんた、勇者さまかい」

勇者「なんというか、諸事情で、僕の護衛になりそうなメンバーがほしいんです」

主人「そうだな……とにかく回復役の僧侶は必須だな」

勇者「僧侶ですね」

主人「あとは戦闘系で戦士や武闘家、それから魔法使い」

主人「旅を楽にするなら盗賊とか商人もお勧めだよ」

勇者「なるほど」

主人「ただし、いまどき魔王を倒しに行くっていう血気盛んな奴がいるかどうか……」

勇者「ですよね」

勇者「さっきも女の戦士さんに早々に断られました」

主人「ああ、あの目つきの鋭い…」

勇者「そうそう、性格のキツそうな」

主人「あの戦士さんはお勧めだよ」

勇者「え、そうなんですか」

主人「かなり強いよ」

主人「結構魔王の城の近くまで行ったこともあるそうだ」

主人「まあだいたい飽きて途中で帰ってくるんだけど」

勇者「へえ~」

主人「あと胸がでかい」

勇者「あ、それは僕も見ました」

主人「もし一緒に旅をすることになれば……」

勇者「……色々とチャンスが!!」

主人「お勧めだよ」

勇者「ですね」ワクワク

戦士「あたしがなんだって?」ギロ

勇者「!!」

主人「!!」

勇者「い、いや、なにも」

戦士「てめえら失礼なことばっか言ってんじゃねえぞ!!」

 戦士の「まじんぎり」!!

 カウンターは粉々になった!!

 勇者の右足は砕け散った!!

勇者「うわああああああああああああああああああああ」

戦士「ったく、そういうことはあたしのいないところで言えよな」スタスタ

勇者「足が!! 足が!!」ヒィヒィ

主人「カウンターが!! カウンターが!!」

戦士「ちょ、ちょっとやりすぎたかな」ドキドキ

勇者「グロイ!! グロイよ!!」ヒィヒィ

主人「ああ、とにかく早く僧侶さんに来てもらわなければ」

勇者「え、僧侶さんってこんな傷も治せるんですか」ヒィヒィ

主人「あ、ちょうどいいところに」

僧侶(大)「はい??」

僧侶(小)「はい??」

主人「この人の足を治してもらえませんか」

僧侶(大)「はあ……これはひどいわね」

僧侶(小)「師匠!! ふぁいと!!」

主人「と、とにかく早く……」

勇者「……」ヒィヒィ

僧侶(大)「これが大腿骨よ、よく見ておいてね」

僧侶(小)「大体、骨、ですね」

僧侶(大)「そう。限りなく骨に近い、なにかよ」

僧侶(小)「なにか、ですね」

僧侶(大)「なぜか太ももにだけあるのよ」

僧侶(小)「ほほー」

勇者「早く!! 死ぬ!!」ヒィヒィ

シュワワワワ

勇者「おお……足が治った……」

勇者「ていうか生えてきた……」

主人「あの、できればカウンターも……」

僧侶(大)「申し訳ありませんが無生物は無理です」

主人「そ、そうですか」シュン

勇者「ありがとうございます、何とお礼をしたらいいものか」

僧侶(大)「お礼なら、必要ないわ」

僧侶(小)「気遣いは無用じゃー」

勇者「はあ」

僧侶(大)「では」

僧侶(小)「さらばじゃー」

勇者「あ、あの、僕、勇者なんですけど……」

勇者「今パーティーのメンバーを探してて……」

勇者「それで、もしよかったら旅についてきてもらえませんか?」

勇者「僧侶さんがいると心強いですし」

僧侶(大)「ん……私は忙しい身でな」

僧侶(小)「そうそう、師匠は忙しいのです」

僧侶(大)「修行がてら、お前、行ってくるか?」

僧侶(小)「ええ? 私ですか?」

勇者「あ、あの、できれば大きい方の」

僧侶(大)「お前が旅先で困難に打ち勝ち魔王を盗伐できたとすれば、私も師として嬉しい」

僧侶(大)「が、旅の途中大きな失敗をすれば私の教えが間違っていたことになる」

僧侶(小)「はい」

僧侶(大)「私の教えが正しかったと、証明してくれるか」

僧侶(小)「ふぁい!! 頑張りますー」

主人「ん、一人目のメンバー決定だな」

勇者「だ、大丈夫でしょうか」

主人「なにが」

勇者「だって、めっちゃ小さい子ですよ」

主人「可愛いじゃん」

勇者「あんたなに言ってんだ」

僧侶「よろしくお願いいたしますー」

勇者「あ、よろしくね」

僧侶「あとはどんな仲間を探してるんですか?」

勇者「ううん……戦士か魔法使いか……」

僧侶「あ、魔法使いならすっごい強いおじいちゃんがいますよ!!」

勇者「え、ほんとに?」

僧侶「ほら、あそこですよう」

魔法使い「……」ズズズ

勇者「あのお茶すすってる老人?」

僧侶「はい!!」

魔法使い「ええ、私が魔法使いですが」

勇者「あ、あの、お強いんですか?」

魔法使い「ええ、そりゃあもう」

魔法使い「毎朝、町の周りを5周ランニングできる体力がありますぞ」

勇者「い、いや、そういうことではなくて」

魔法使い「ふぁふぁふぁ!!」

勇者「まあなんでもいいや、経験豊富なんでしょう?」

魔法使い「それはそうですな、魔法なら少々得意ですぞ」

勇者「じゃあ、旅についてきてもらえませんか?」

勇者「心強いですし」

魔法使い「ええ、お供しましょう」

主人「さあ、パーティーはもうそれでいいのかい?」

勇者「あっと、やっぱり戦闘系の人もほしいですね」

主人「そうか……やはりあの女戦士さんを誘ってみるかい?」

勇者「ええ、でも、ついてきてくれるかなあ」

主人「それはわからんね、彼女は頑固だから」

勇者「他の戦士さんはどんな人がいますか?」

主人「8歳の見習いの戦士君と、鬱病でアル中の人と、ものっすごいホモの人がいるよ」

勇者「よし、女戦士さんを誘おう」

勇者「あ、いた」

戦士「おうさっきの。パーティーはそろったか」

勇者「いえ、あと戦士の人が必要で」

戦士「ふうん」

勇者「一緒に来てくれませんか」

戦士「え、あたし!?」

勇者「あのまじんぎりが必要なんです!!」

戦士「めんどくせえっつったじゃん」

勇者「でも他にいなくて……」

戦士「消去法かよ!! 行かねえよ!!」

勇者「僧侶と魔法使いは決まったんですけど……」

戦士「どれ?」

勇者「あれです」

……

魔法使い「ふう……ここのお茶はいつもうまいのう」ズズズ

僧侶「おじいちゃん肩こってますねえ」モミモミ

魔法使い「ふぁふぁふぁ……ありがとうお嬢ちゃん」ズズズ

僧侶「私肩揉み得意なんですよう♪」モミモミ

……

戦士「ジジイと孫じゃねーか!!」

勇者「微笑ましいですよねえ」

戦士「え、お前の旅の目的はなに?」

勇者「魔王をスマートに倒し、世界に平和をもたらすことです」

戦士「あのメンバーで!?」

勇者「……あのメンバーで」

戦士「……」

勇者「ははは」

戦士「馬鹿じゃねーの!! 馬鹿じゃねーの!!」

勇者「僕が賢者になる間、戦闘を長引かせてくれればそれでいいんです」

戦士「ええい、この馬鹿!!」

勇者「ええ、ということで」

勇者「パーティーが決定いたしました!!」

僧侶「わーい!!」パチパチ

魔法使い「ふぉふぉふぉ」

戦士「…」

戦士「し、仕方なくだからな!!」

戦士「あたしがこのパーティーに入った理由は一つ」

戦士「そこの僧侶のお嬢ちゃんを守ることだ」

僧侶「ふえ?」

戦士「この頼りないパーティーで傷つかぬよう、あたしが守ってやる」

戦士「ひょろ勇者と老人は知らん」

魔法使い「え、わ、わしも守ってほしいのう……」

戦士「うるせえ」

僧侶「お、お姉ちゃんって呼んでもいいですか?」

戦士「ああ、いいぜ」

戦士「このひどいパーティーで不安だろう」

僧侶「私、頑張って早く呪文を覚えて、みんなの役に立ちます!!」

戦士「そうか、頑張れよ」ポン

僧侶「は、はい!!」

こんな感じで
ぐだってますね、すみません
はよ賢者モードのところ書きたい

勇者「とりあえず必要なものを買って、それから集合しましょう」

僧侶「二手に分かれて、買い物と、町中のアイテム集めをしましょうー」

戦士「ああ、それがいいな」

魔法使い「わしはもう必要な武器を持っとるから、町中の散策でもしてこようかのう」

僧侶「あ、じゃあ私もそっちに行きますー」

戦士「……」

勇者「祖父と孫のお散歩になりそうですね」

戦士「くっ……いいから早く買い物に行くぞ!!」

―アイテム屋―

勇者「えっと、これとこれを……」ゴソゴソ

店主「まいど!!」

戦士「なんだそりゃ、精力剤?」

勇者「ええ、多分必要でしょうから」

戦士「そんなもんに頼らなくても精力的に動けるようになれよ」

勇者「あ、あはは、そうですね」

勇者「精力を自在にコントロールできるようになれれば……」ブツブツ

戦士「なに言ってんだ?」

―町の中―

僧侶「お、おじいちゃん!! カエルが出たよう!!」

魔法使い「ふぉふぉふぉ、お嬢ちゃんはカエルが苦手かい??」

僧侶「嫌い!! 嫌い!!」

魔法使い「ふぉふぉふぉ、任せなさい」

 魔法使いの「メラ」!!
 カエルは燃え尽きた!!

魔法使い「ふう……もう安心じゃよ」

僧侶「ありがとう!!」

―酒場の前―

戦士「よし、それなりに装備も整ったし、外に行こうぜ」

勇者「あ、あの、一応僕が勇者なんですけど」

戦士「ああ?」

勇者「す、すみません」

僧侶「お姉ちゃんの方がリーダーシップがありますからねえー」

勇者「うん、そうなんだけど…」

戦士「いいからとっとと行くぞ」

魔法使い「ふぉふぉふぉ」

―草原―

スライム「ピキーッ」

勇者「うお、いきなり来た!!」

僧侶「可愛いですねえ」

戦士「一匹か、たいしたことねえな」

勇者「よ、よし」ゴソゴソ

戦士「お前なにやってんの!?」

勇者「や、やだなあ戦士さん、見ないでくださいよ」ゴソゴソ

戦士「だからお前なにやってんの!?」

戦士「え、え、え」

勇者「はぁ……はぁ……」ゴソゴソ

僧侶「ていっ」ボスボス

魔法使い「ほりゃあ」ゴスッ

スライム「キュウ」バタン

僧侶「やったー、倒しましたよう」

戦士「え?」

勇者「え?」

戦士「えー第一回、パーティ会議~」

僧侶「ほほー」

戦士「なぜか勇者が戦闘を放棄し、股間をいじりだした件について~」

僧侶「ほ?」

勇者「……」

僧侶「勇者さんほっぺ真っ赤ですよ?」

戦士「いいのか? 世界を救う勇者がそんなことでいいのか?」

戦士「勇者じゃなくて性剣士なのか? それとも喋れる猿か?」

勇者「うう……」

戦士「なにか言い訳は?」

勇者「ぼ、僕はただ賢者になりたくて……」

戦士「は? 賢者? お前は勇者だろ?」

勇者「え、ええ、だけど、煩悩を放出すれば一時的に賢者の力が得られるんです」

戦士「で?」

勇者「なので、その、煩悩エネルギーを」

戦士「放出しようとしたと」

勇者「はい」

戦士「お嬢ちゃんやあたしのいる前で」

勇者「は、はい……」

戦士「それは、どうしても必要なのか?」

勇者「必要です!! 賢者の魔法を使ってスマートにババーンと敵をやっつけたい!!」

戦士「子どもか!!」

僧侶「魔法格好良いですもんねー」

魔法使い「わしよりも強力な魔法が使えるのでしたら、それはそれは素晴らしい戦力でしょうな」

戦士「んむむ」

勇者「ぼ、僕みんなの邪魔にならないように岩陰とかでやってますから」

戦士「うーん」

戦士「に、してもさ」

戦士「ザコ敵に、その力を使う必要があるのか?」

勇者「え、えっと、僕まだこの力をちゃんと使えてなくて……」

勇者「だ、だから、ザコ敵を相手に鍛錬が必要なんです」

魔法使い「ふぉふぉふぉ」

魔法使い「つまりわしらは、その時間稼ぎをしたらよいのですな」

僧侶「敵を倒してしまわず、ゆっくり戦ったらいいんですね?」

勇者「え、えっと、つまりそういうことなんですが」

戦士「うーん」

戦士「あたしは半信半疑だが、その賢者の力ってのが本当なら、魔王討伐には有効だな」

戦士「もう一回やってみろ、ただし……」

勇者「み、みなさんに迷惑をかけないよう……」

戦士「そうじゃねえ!! 見えないようにしろってんだ!!」

勇者「わ、わかりました!!」

僧侶「尻に敷かれてますねえー」

戦士「それ使いどころが違うから!!」

魔法使い「ふぉふぉふぉ」

……

スライム「ピキーッ」

戦士「お、また出たぞ」

勇者「あそこの岩陰に行ってきます!!」ダッ

僧侶「間合いを取って……じっくりと……」ズリズリ

魔法使い「ふむ」ズリズリ

スライム「ピキ?」

勇者「ああああ……煩悩煩悩……」ゴソゴソ

戦士「(なにか聞こえる……)」

……

戦士「まだかよ、あんにゃろう」ジリジリ

スライム「?」

魔法使い「えらく時間がかかりますなあ」ジリジリ

僧侶「えい」ツンツン

キュウーン

戦士「ん?」

魔法使い「岩陰が光ってますぞ」

僧侶「きれいですー」

勇者(賢)「ふぅ……」

戦士「お、お前、勇者か」

勇者(賢)「……ああ、そうだが」

僧侶「なんだか口調が違いますー」

魔法使い「目元も凛々しくなってますなあ」

勇者(賢)「フン、ザコか」

勇者(賢)「メラゾーマ」ボソッ

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

スライム「キュン」ジュッ

僧侶「はわわわわ」

こんなシーンほしいとかあったら言ってくださいね
戦士さんのエロスは徐々に入れていきます
でも僧侶ちゃんのエロシーンはありません

賢者タイムを怖れた敵が貞操帯的な装備を宝箱に仕込むとかお願いします!

僧侶をオカズに賢者モード突入

勇者「はっ」

戦士「お、戻ったのか?」

魔法使い「だらしない目元になりましたな」

勇者「え、えっと、どうなりました?」

戦士「ん? 覚えてねえのか?」

僧侶「勇者さん強かったですよう」

魔法使い「スライムをゴミを見るような眼で焼き殺しましたぞい」

戦士「数分しか持たねえんだなあ」

勇者「え、ええ」

戦士「だがまあ、あの力が凄まじいってのもわかった」

僧侶「魔王もきっと倒せますよう」

戦士「鍛えたら、時間も威力も伸ばせるかもしれねえし」

魔法使い「ふぉふぉふぉ、わしにはちと無理な戦法じゃしのう」

勇者「じゃ、じゃあ、僕……」

戦士「うっし、次のモンスターを探すぞ!!」

……

勇者「はぁ……はぁ……」ゴソゴソ

戦士「おい!! 遅えぞ!!」

勇者「もう……だめだ……」バタッ

僧侶「ゆ、勇者さんが!!」

戦士「ちいっ、じいさんこっちは任せた!!」

魔法使い「ふぉふぉふぉ」

ボボボボボボボ

スライム「キュウ」ジュッ

戦士「おい、勇者!!」

勇者「……」ビクンビクン

戦士「だめだ、気を失ってやがる」

僧侶「町へ連れていきましょう!!」

……

神父「どうしてこんなになるまで放っておいたんですか」

戦士「いや、その」

神父「これは明らかに精力の出しすぎです」

僧侶「大丈夫でしょうか」

神父「むう、これを飲ませて一日安静にさせてください」コト

戦士「すまん」

―宿屋―

僧侶「勇者さん大丈夫ですかねえ」

戦士「とりあえずゆっくり寝かせて、様子を見ようぜ」

魔法使い「しかしちゃんとした宿屋とはいえ一部屋しか空いていないとは……」

僧侶「狭いですねえー」

魔法使い「む、むぐぐ」

戦士「そもそもそんなに金稼いでねえし、仕方ねえ」

戦士「序盤は特に金は大事にするのが当たり前だろ」

魔法使い「腰が痛くなりそうじゃ」

戦士「おら、もっと詰めろよ」グイグイ

僧侶「すうすう」

戦士「子どもは寝るのはえーな」ナデナデ

魔法使い「すうすう」

戦士「…じいさんもはえーな」

勇者「…」ボー

戦士「おう、起きたか」

勇者「…」ボー

戦士「こっち見んな、殺すぞ」

勇者「…すいません」ボー

戦士「なんだよ、パジャマ着て悪いかよ」

勇者「いやそんな」ボー

戦士「寝る前にそれ飲めってさ」

勇者「あ、ありがとうございます」

戦士「なあ、お前さ」

勇者「はい?」

戦士「恥ずかしくないのか、あ、あの、あんなこと、してさ」

勇者「そりゃあ恥ずかしいですよ」

勇者「でも……」

勇者「賢者になるのが夢でしたし、世界を平和にすることも、夢なんです」

戦士「……そか」

勇者「明日、もう一度神官さんの所へ行こうと思います」

戦士「ああ、そうだな」

勇者「この力をちゃんと使いこなさないと、みんなに迷惑をかけますから」

戦士「……そうだな」

勇者「僕、頑張りますよ」

戦士「ああ、あたしも」

戦士「やっぱなんだかんだで、世界の平和は大切だよな」

勇者「……すうすう」

戦士「あたしも寝るか」

―朝―

ムクリ

勇者「うむ、気分爽快、元気溌剌」

勇者「……」

ビキーン

勇者「うむ、勇者の剣も元気いっぱい」

戦士「ううん」モゾモゾ

勇者「うあっ」

戦士「っ、むにゃむにゃ」モゾモゾ

勇者「だめです戦士さん触らないで!! 御免なさい!!」

戦士「んん……レバー……」モゾモゾ

勇者「ほらほら僧侶ちゃん起きて」

僧侶「勇者さん、おふぁようですー」ゴシゴシ

魔法使い「おや、元気そうでなにより」

勇者「昨日は御迷惑を」

魔法使い「いやなに」

魔法使い「おや、戦士さんは…」

勇者「あれです」

戦士「…ぅぁ…」ボー

勇者「ほら戦士さん、起きてくださいよ」

戦士「んー」ボー

魔法使い「ふむ」

僧侶「お姉ちゃんは、ねぼすけさんですねえ」

戦士「んーこの宝箱が開かねえんだようー」ボー

勇者「そのゴミ箱からはゴミしか出てきませんよ」

勇者「ほら、朝ご飯ですよ」

戦士「うあああ、モルボルが、モルボルがあああ」ボー

勇者「それは別の世界ですからね」

戦士「あれ、このモルボル、黄色いな…」ボー

勇者「それ、スクランブルエッグですよ」

僧侶「お姉ちゃんの意外な一面ですねえ」

魔法使い「朝、魔物たちに攻め込まれたら厄介ですな」

勇者「えっと、昨日は迷惑をかけてすみません」

僧侶「なに言ってるんですかー」

魔法使い「勇者殿の魔法は素晴らしかったですぞ」

勇者「あの、この力を教えてくれた神官さんの所に、行きたいんですけど」

魔法使い「ええ、必要とあらばお供しましょう」

僧侶「私にも使える賢者モードってないんですかねえ」

魔法使い「お嬢ちゃんも気になるかい」

僧侶「はいー」

魔法使い「わしにも賢者になれるかのう」

戦士「じいさんには無理だろ」

―神殿―

神官「ふうむ、若いとはいえ、やはり出しすぎはよくないようだな」

勇者「ええ」

神官「それに、やはり変身時間は短い、と」

勇者「そうなんです、戦闘に生かすには、もう少し長い時間もたないと……」

神官「……」

神官「お主の煩悩が、弱いのではないだろうか」

勇者「煩悩が弱い?」

戦士「煩悩って、強いとか弱いとかあんのかよ」

神官「例えば、そうだな」

神官「生まれてこの方、水とパンしか食べていない青年の煩悩と」

神官「世界中の珍味に囲まれて、食生活が豪華な青年の煩悩では……」

戦士「後者の方が、煩悩が強いってか?」

神官「そう、そういうことだ」

僧侶「?」

魔法使い「お嬢ちゃんにはたぶん難しいから、あっちでわしと遊んでようか」

僧侶「うん♪」

戦士「で、それがどうだって言うんだよ」

神官「勇者よ、お主、おなごの肌をじかに見たことはあるか」

勇者「え、えっと」

戦士「……っ」

勇者「ない、です」

神官「そうじゃろう、性欲についてよく知りもしないうちは、放出できる煩悩エネルギーも少ないということじゃ」

戦士「じゃあなにか、女の裸を見たら賢者の時間が増えるってのか」

神官「そうだ」

戦士「馬鹿馬鹿しい」

神官「パーティーのメンバーは……」

戦士「あと、さっき外に遊びに行ったじいさんとお嬢ちゃんがいるけど」

神官「じゃ、やはり戦士の君が犠牲になる必要があるな」

戦士「ぎ、犠牲って」

神官「勇者に裸を見せてあげなさい」

戦士「っ」

勇者「っ」ドキ

戦士「い、いやだ!! 絶対いやだからな!!」

神官「これも勇者のため、ひいては世界の平和のためだ」

戦士「それっぽく言ってもいやだ!! なんであたしがそんな!!」

勇者「(戦士さんの裸、戦士さんの裸、戦士さんの裸……)」ブツブツ

戦士「み、見せねーってば!!」

神官「丸裸でなくとも良いのだ、勇者の性欲が刺激されるようであれば」

神官「ちらっと、ほれ、少し見せてやるだけで」

戦士「そそそそんな軽々しくアバズレみてえな真似ができるか!!」

戦士「だ、第一だな、あたしみたいな傷だらけの筋肉質な、はだ、裸見たって、その」

勇者「戦士さんの裸見たいです」ズバーン

戦士「お前はなにをストレートに言ってんだ!!」

神官「ほれ、少しその鎧をずらして」

戦士「うううう」

勇者「……」キラキラ

戦士「~~~~」

勇者「……」キラキラ

戦士「くっ……ちっとだけ、だからな」

勇者「っ」パァァァ

神官「うむ、よく決断した」

戦士「あ、あんたには見せないからな」

神官「……」

神官「……も、もちろんわかっておる」

戦士「嘘吐け!! ちょっと期待してただろ!!」

―物陰―

勇者「……」ワクワク

戦士「お、お前、女の裸見たことないんだよな」

勇者「ええ、初体験です」ワクワク

戦士「ほ、ほんとは、お姫様とか、それでなくても綺麗な町娘とかさ」

戦士「勇者なら、そういう経験が得られるはずなんだよ」

戦士「なんで、あたしなんかが、さ」

勇者「いや、僕は戦士さんのおっぱいが見たいです」ズバーン

戦士「さっきよりも露骨になってんぞ!!」

戦士「ん、ん」

ズルズル

戦士「……んっ」

たゆん

勇者「~~~~」ドキドキ

戦士「……」ドキドキ

勇者「~~~~」ドキドキ

戦士「……」ドキドキ

戦士「も、もういいか」

勇者「触っていいですか」

戦士「だめだろ!!」

勇者「触りたいです」

戦士「い、いやいや」

勇者「初体験記念に」

戦士「記念ってなんだよ!! 祝おうとは思わねーよ!!」

勇者「あとでシバいてくれて構いませんから」

むにっ

戦士「んっ」

勇者「ああああ、柔らかい、戦士さんのおっぱい柔らかい……」

むにむに

戦士「んっ、やめっ」

勇者「はぁはぁ……」

むにむに

戦士「っくぅ……」

勇者「戦士さん……綺麗……」

むにむに

戦士「くっ……あとで覚えてろよ……」

クリッ

戦士「んっ」ビクン

クリクリ

戦士「んあっ、だめだ、そこっ」ビクン

勇者「戦士さん……可愛い……」

むにむに

クリクリ

戦士「ちょ、調子に乗りすぎだっ」バッ

勇者「はぁ……はぁ……」

ゴソゴソ

戦士「な、なななな、なに出してんだお前っ!!」

勇者「勇者の剣です」

戦士「馬鹿かお前!!」

戦士「(しかし、でかい……)」ドキドキ

勇者「だ、大丈夫です、戦士さんはそのままでいいですから」シコシコ

戦士「大丈夫ってなにがだよ!!」

勇者「僕、自分で勝手にしますので」シコシコ

勇者「はぁ……戦士さん……戦士さん……」シコシコ

戦士「あたしの名前を呼ぶなあ!!」

むにむに

戦士「ついでみたいに触るなあ!!」

勇者「ああっ、もう限界です……」シコシコ

戦士「げ、限界って?」

勇者「うああっ」

びゅるっびゅるっ

びちゃちゃ

戦士「や!! なんだこれ!! 熱い!!」

キュウーン

戦士「わっ」

勇者(賢)「ふぅ……」

戦士「はあ、こんな風に変身するのか……」

勇者(賢)「なんだ、敵がいないではないか、くだらない」

勇者(賢)「ん?」

戦士「……」ドキドキ

勇者(賢)「その脂肪の塊を仕舞え、みっともない」

戦士「お前も勇者の剣仕舞えよ!!」

>>56
貞操帯どこかで必ず使わせてもらいます

>>58
んー
んー
検討します

ではまた明日

……

神官「で、どうだったかな」

戦士「……賢者時間はあんまり変わらないんだけど」

勇者「……」

神官「そのほっぺたはどうしたのかね」

戦士「あたしが一発叩いた」

神官「気の短いやつだ」

勇者「いえ、この程度で済んで丸儲けです」

神官「放出までの時間は?」

戦士「……」

戦士「……早かったかもしんないけど」

勇者「御免なさい、僕いつも遅くて」

戦士「わ、わかんねえよ、標準的な早さとかさあ」

神官「そうか、それだけでも大きな前進だとは思わんかね」

戦士「まあ、いちいち時間がかかってたら戦闘が大変かもしんないけどよ」

神官「なら、これからも勇者をよろしく頼むよ」

戦士「よろしくってどういう意味だよ!!」

……

僧侶「あ、お姉ちゃんたちが来ましたようー」

魔法使い「神官さんのお話は終わりましたかな」

戦士「ああ」

魔法使い「なにか実になるお話は……」

戦士「……ああ、まあな」

勇者「えへへ」

僧侶「勇者さん、なんか嬉しそうですねえ」

勇者「えへへ」

僧侶「お姉ちゃん、顔真っ赤ですー」

戦士「な、なんでもない」

戦士「(言えねえよなーあんなこと)」

勇者「戦士さんにおっぱい見してもらいましたよ」ボソボソ

魔法使い「ほうほう、羨ましい」ボソボソ

戦士「言ってんじゃねーよてめえ!!」

ドゲシッ

……

戦士「(ああ、この状況に慣れつつある自分が怖い)」

勇者「はぁはぁ……」シコシコ

むにむに

戦士「(ん……感じちゃだめだ……)」ゾクッ

勇者「戦士さん……戦士さん……」シコシコ

むにむに

クリッ

戦士「んっあ!!」ビクン

勇者「戦士さん……可愛い……可愛いよ……」シコシコ

戦士「(っく……戦列から二人も離れるのはどうかと思ったけど……)」


 僧侶「勇者さんが賢者になるためなら、お姉ちゃんが戦列を離れても大丈夫なように頑張りますので!!」

 魔法使い「ふぉふぉふぉ、伊達に長く生きてはいないですぞ」

 魔法使い「お嬢ちゃんと二人、戦列を保ってみせましょう」


戦士「(とか言っちゃって……)」

戦士「(お嬢ちゃんを守るって思ってたのに、今は守られて)」

勇者「戦士さん……ああ……」シコシコ

むにむに

戦士「んあっ」ビクン

戦士「(岩陰で……こんな恥ずかしいことして……あたし……)」

……

勇者(賢)「ふはははは、燃えろ燃えろ」

ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ドキャアアアアアアアアアン

僧侶「勇者さん強いですー」

魔法使い「ふぉふぉふぉ、だいぶ慣れてきたようですな」

戦士「(やっぱ、こいつの力は必要なんだよなあ)」

勇者(賢)「フン、他愛ない」

戦士「(すげー強いし、ちょっと、ちょっとだけ、いつもより格好良いっつーか)」

勇者(賢)「お前のおかげだ、また頼むぞ」ポン

戦士「う、うっせーよドスケベ!!」

ドゲシッ

戦士「ふ、ふん」

……

勇者「ね、戦士さん、ちょっとだけでいいからさ、触ってくれないかなーなんて」ドキドキ

戦士「は? 触る?」

勇者「勇者の剣を握ってみたくないかなーなんて」ドキドキ

戦士「握りたいわけねーだろ!!」

ドゲシッ

勇者「いてて、で、でもさ、きっともっと早く出せると思うんだけど」

戦士「う……」

勇者「や、やだったらさ、もう頼まないから」

勇者「その、自分でやるより、戦士さんに触ってもらった方が嬉しいなって」

戦士「ん……」

戦士「い、一回だけ!! 一回だけだからな!!」

勇者「うん!!」パァァァ

戦士「(……うあ……自己嫌悪だ……」

勇者「よ、よろしくお願いしまーす」

ズルン

戦士「(で、でけえよ……やっぱり)」

戦士「(いやいやいや、他の男のものなんて知らないけどよ)」

戦士「(うあ……こええ……)」

ギュッ

勇者「んっ」ビクン

戦士「あ、熱いな……これ……」ニギニギ

勇者「んっ……戦士さんの手……冷たくて気持ちいい……」

戦士「そ、そうか?」ニギニギ

戦士「(なんだろうこれ……ドキドキしやがる)」ニギニギ

勇者「っうああっ」ビクン

びゅるるっびゅっっびゅっ

びちゃびちゃっ

戦士「っぅあっ!!」

戦士「ば、馬鹿!! なに顔にかけてんだっ!!」

キュウーン

勇者(賢)「ふぅ……」

勇者(賢)「すまんな、これで顔をふけ」スッ

戦士「あ、ありがと」

……

勇者「ね、戦士さん、ちょっとだけでいいからさ、胸で挟んでくれないかなーなんて」ドキドキ

戦士「は? 挟むぅ!?」ビクッ

勇者「戦士さんのおっぱいで挟んでもらえたら気持ちよさそうだなー」ドキドキ

戦士「ちょ、調子に乗りすぎだろ!?」

戦士「あ、あたしの胸で、とかそんな、いやらしい」

勇者「……だめかあ」ショボン

戦士「だ、だめだよ」

戦士「(みみみ見せるだけでも恥ずかしいってのに!!)」

戦士「(触られて変な声出ちまうのはもっと恥ずかしいってのに!!)」

勇者「せっかくスライムジェルっていうの買ってみたのに」

戦士「旅の資金でいらんモノ買うんじゃねえよ!!」

勇者「戦士さん……やっぱり僕の賢者モードのお手伝いするの、いや?」

戦士「も、もちろんいやだよ」

戦士「でもほら、魔王討伐のために、仕方なくだな」

勇者「僕……おっきなおっぱいで挟んでもらうのが夢だったんだ……」

戦士「おい、夢のスケールちっさくなってんぞ」

勇者「誰か、挟んでくれる人、いるかなあ」

戦士「っ」ドキッ

戦士「お、お前まさか、お嬢ちゃんに手出したりしねえよな」

勇者「え? なんで?」

戦士「い、いや、あたしがお前の手伝いしてんのはさ、お嬢ちゃんに危害が加わらないようにって思いもあって」

勇者「や、やだなあ戦士さん、僧侶ちゃんにそんなことしないよ」

戦士「だったらいいんだけど」

勇者「はぁ」

戦士「お、お前、胸の大きな女が好きなのか?」

勇者「うん♪」

戦士「(くそ、笑顔が眩しいぞこの野郎)」

……

魔法使い「ふうむ、珍しく遅いですな」

僧侶「お話してるんですかねえ」

魔法使い「最近早くなったと思ったら……」

僧侶「でも、お姉ちゃんと勇者さん、最近なかよしさんですよねえー」

魔法使い「う、うむ(意味合いがちと違うがのう)」

僧侶「二人がなかよしさんだと、私もなんだか嬉しいんですー」

魔法使い「そうじゃなあ」

ボボボボボボボボ

魔人「ギャアアアアアアアア」

僧侶「ていてい」ゴスゴス

魔人「ギャアアアアアアアアアアア」

うーむ進まん
こんな感じで
また明日です

どうでもいいですが>>64は3点リーダがおかしかったですね



僧侶「すうすう」

戦士「子どもは寝るのはえーな」ナデナデ

魔法使い「すうすう」

戦士「……じいさんもはえーな」

勇者「……」ボー

戦士「おう、起きたか」

勇者「……」ボー

戦士「こっち見んな、殺すぞ」

勇者「……すいません」ボー

戦士「なんだよ、パジャマ着て悪いかよ」

勇者「いやそんな」ボー

……

戦士「(く、くそっ、なんであたしがこんなこと……)」

ぬちゅぬちゅ

勇者「ふぁああああ、き、気持ちいい」ゾクゾク

ぬちゅぬちゅ

戦士「(胸で、とかそんな、いやらしい)」

にゅちにゅち

勇者「っふあ!!」ビクンビクン

びゅびゅるるっ

戦士「(でもあたし……ちょっと興奮してる……)」

ペロッ

―洞窟―

戦士「この洞窟を抜けりゃあ、新しい島に到達できるはずだ」

魔法使い「着々と魔王城へ近付いていますな」

僧侶「うう、暗くて怖いですー」ブルブル

勇者「僧侶ちゃん、手、離しちゃだめだよ」

僧侶「はいー」

戦士「ここ最近、じいさんもお嬢ちゃんも使える魔法が増えてきてるよなあ」

僧侶「はい、頑張ってますから♪」

魔法使い「この辺の敵なぞ、一掃できますぞ」

戦士「あたしらのせいかな……」

魔法使い「あなたたちの『おかげ』ですじゃ」

僧侶「勇者さんのパーティーは、強くなくちゃいけませんからねえ」

魔法使い「前線を張れること、誇りに思っていますぞ」

戦士「でも、あたしは……」

僧侶「?」

戦士「(あたしは、なにができてんだろ)」

戦士「(勇者の手伝い? でも、それだけだ)」

戦士「(はたから見りゃあ、ただのアバズレだよな)」

勇者「戦士さんは、このパーティーになくてはならない存在ですよ」

戦士「っ」

勇者「あのとき無理にでも誘って、本当に良かったと思ってます」

戦士「……スケベ」

勇者「そういう意味じゃありませんよ」

勇者「色んな意味で、ね」

戦士「い、色んなって、どんな」

勇者「色々です」ニコッ

戦士「ふ、ふん」

僧侶「あ、宝箱ですよう」

タタタ

勇者「は、走ると危ないよ」

僧侶「えへへー」

ガチャリ

僧侶「……?」

魔法使い「なんですかな、これ」

戦士「装備品?」

勇者「鉄の鎧かなあ」

僧侶「格好良いですねえ」

勇者「ちょっとつけてみようかな」

ガチャガチャ

戦士「そこはそうじゃねえだろ、足を通して……」

勇者「あれ、ちょっときついかな」

戦士「入るって、これくらい」

ガチャン

デュンデュンデュンデュン

勇者「ん?」

勇者「あれ、これ外れないぞ」

ガチャガチャ

戦士「ああん? ちっときついだけだろ」

ガチャガチャ

戦士「……取れねえ」

魔法使い「ま、まさか」

僧侶「呪われちゃったんじゃ……」

勇者「や、やばいことに気がつきましたよ」

戦士「なんだよ」

勇者「これが外れないと、賢者モードが使えません」

戦士「……マジだ」

魔法使い「まあまあ、慌てなさるな」

魔法使い「呪いを解く魔法なら既に習得しましたぞ」

戦士「おお、じいさんやるじゃねーか!!」

勇者「いやあ、一時はどうなる事かと」

 魔法使いの「シャナク」!!
 しかし、呪いは解けなかった!!

魔法使い「むう」

戦士「な、なんでだよ!!」

 魔法使いの「シャナク」!!
 しかし、呪いは解けなかった!!

魔法使い「むむむ」

僧侶「おじいちゃん頑張って!!」

……

魔法使い「ぜえぜえ」

戦士「どうなってんだよ」

勇者「ね、ねえ戦士さん、僕ずっとこのままなのかなあ」

戦士「弱気なこと言ってんじゃねえよ!!」

戦士「くそ、教会に行くか……」

僧侶「洞窟の出口は、たぶん近いですよ」

戦士「ああ、戻るよりその方がよさそうだ」

―岩陰―

?「ククク……勇者め、まんまと貞操帯を装備しやがった」

?「これであの勇者の馬鹿でかい魔力も封じれるというものだ」

?「今なら、やれる!!」

デーモンa「うがああああああああ」

デーモンb「うがああああああああ」

デーモンc「うがああああああああ」

戦士「ちいっ、こんなときにモンスターかよ!!」

魔法使い「賢者モードなしで戦うしかありませんな」

戦士「くそ、多いな」

 戦士の「まじんぎり」!!

魔法使い「時間稼ぎは必要ありませんな」

 魔法使いの「ベギラゴン」!!

僧侶「私も魔法使っちゃいますよう」

 僧侶の「ザラキ」!!

 モンスターたちは砕け散った!!

戦士「あれ」

戦士「今のモンスターたち、弱くねえか」

魔法使い「いやいや、わしらが強くなっとるのです」

僧侶「お姉ちゃんのまじんぎり、久しぶりに見ましたー」

勇者「くそ、この、ふん」

ガチャガチャ

戦士「勇者が装備外そうとしてる間に終わっちまったぞ」

勇者「え?」ゼエゼエ

―教会―

神父「ふむ、呪いですか」

戦士「この装備、取れねえんだよ」

僧侶「世界の平和に関わるんですー」

魔法使い「わしのシャナクでも解けなかったんじゃ」

神父「ふうむ」

ガチャガチャ

神父「これは、魔王級の魔力が込められているようです」

勇者「ま、魔王級の!?」

神父「この強力な呪いを解くには、それ相応の魔力で解かなければいけません」

戦士「ってことは……」

魔法使い「わしの魔力では足りないようですなあ」

僧侶「どうしましょうー」

勇者「僕が賢者モードになる必要があるってことかあ」

戦士「できんのかよ、そんなこと」

勇者「勇者の剣を封じられた状態で、煩悩エネルギーを放出できれば……」

戦士「つ、つまり、触らずにイクってことか?」

勇者「……」ワクワク

戦士「馬鹿、期待してんじゃねえよ!!」

ドゲシッ

なんとなく流れは頭の中にあるんですけど、なかなかゆっくりとしか進みませんな
明日はちょっと来れるかわかりませんが、ちゃんと完結させるのでお付き合いください

神父「呪いの解き方なら、この先の森にいるエルフ族に聞くと良いかもしれません」

僧侶「エルフですか?」

魔法使い「わしも会うのは初めてじゃなあ」

戦士「エルフって人間が嫌いなんじゃなかったか」

神父「私の紹介ですと言えば、きっと受け入れてくれると思いますよ」

戦士「そっか、悪いな」

―森―

戦士「ええい、どこまで進みゃあ集落に行けるんだよ」ガサガサ

僧侶「枝が痛いですう」ガサガサ

魔法使い「腰が痛いのう」ガサガサ

勇者「すみません、僕のために」ガサガサ

戦士「本当だよ、お前勇者なんだから先頭歩けよな」ガサガサ

僧侶「あっ、美味しそうなキノコがありましたよう」ツンツン

魔法使い「ほほう、そういえばお腹が空きましたなあ」

僧侶「焼いたら食べられますかねえ」ツンツン

戦士「おい、早く行くぞ」

僧侶「ううん、せっかくなので持って行きましょう」ゴソゴソ

魔法使い「あとで焼いてあげようね」

僧侶「わあい♪」

戦士「ったく、呑気なもんだぜ」

勇者「僧侶ちゃんとキノコ僧侶ちゃんとキノコ……」ブツブツ

戦士「おい、邪なことを考えるんじゃねえ」

―エルフの里―

勇者「はああ、なんかのどかですね」

戦士「人間の町とは、少し雰囲気が違うな」

僧侶「あのー、すみません」

エルフ「きゃああっ、人間!!」

戦士「ま、待て待て、あたしらさ、町の神父さんに勧められて来たんだけどよ」

魔法使い「呪いの解き方について、教えていただきたいと思いましてな」

エルフ「は、はあ、神父様のお知りあい、ですか」

エルフ「で、では、どうぞこちらへ」

戦士「ああ、悪いな」

「人間……人間……」ヒソヒソ

「家の中に入りましょう」ヒソヒソ

「怖いわ……目を合わせちゃだめよ」ヒソヒソ

僧侶「むう、嫌われてますねえ」

魔法使い「ううむ、見た目はさほど変わらないのに、残念ですじゃ」

僧侶「どうしてでしょう?」

魔法使い「わしにもよくわかりませんが、たぶん人間は過去にエルフにひどいことをしたのでしょうな」

僧侶「ひどいこと……」

―女王の間―

エルフ「女王、町の神父の知りあいだという人間が来ておりますが」

エルフ女王「通しなさい」

エルフ「は、はい」

エルフ女王「ふふ……人間ですか」

エルフ女王「会うのはずいぶん久しぶりですね」

エルフ「し、失礼のないように、お、お願いします」

戦士「ああ、わかった」

僧侶「私たち、怖くないですよ?」

エルフ「え、ええ、では」スタスタ

僧侶「……怖がられましたー」

魔法使い「むう」

エルフ女王「神父から伝書鳩をもらっています」

戦士「そ、そうか、それなら話が早い」

エルフ女王「勇者というのは、あなたですね」

勇者「は、はい」

エルフ女王「呪いというのは、その腰の鎧のことですね」

勇者「……はい」

エルフ女王「申し訳ありませんが、しばらく彼と二人で過ごさせてください」

魔法使い「は、はあ」

エルフ女王「すぐに部屋を用意させるので、他の者はそちらへ」

……

勇者「あの、僕、賢者モードという極意を教えてもらったんですが、これでは使えなくって……」

エルフ女王「賢者モード……」

エルフ女王「懐かしい響きです」

勇者「ご、ご存じなんですか!?」

エルフ女王「ええ、過去にも、その技を持つ勇者に会ったことがありますよ」

エルフ女王「ふふ、その時にも、私が呪いを解く手伝いをさせていただきました」

勇者「そうなんですか!?」

エルフ女王「ええ、私の力をもってすれば、容易いことです」

エルフ女王「ときに、あなたはどのように賢者モードに入るのですか?」

勇者「え、えっと、最初は自分で抜くだけだったんですけど、最近は戦士さんに手伝ってもらって」

エルフ女王「て、手伝ってもらう!?」

勇者「あの、おっぱいを見せてもらったり、挟んでもらったり、とか」

勇者「そうするとすごく早く賢者モードになれるんです」

エルフ女王「そ、それはなんというか……そうですか……そういった仲でしたか……」

勇者「そういった仲?」

エルフ女王「仲間という枠を越えた仲、なのですね」

勇者「はあ……」

エルフ女王「私の呪いの解き方は、ご存じなのでしょうか」

勇者「い、いえ、まったく」

エルフ女王「そう、それで……」

勇者「?」

エルフ女王「いいですか、今日はもう遅いので、呪いの解除は明日の夕刻とさせていただきます」

勇者「はあ」

エルフ女王「先を急ぐ旅でしょうが、堪えていただきますようお願いします」

勇者「も、もちろん、呪いを解いてもらえるのなら何日でも」

エルフ女王「私の呪いの解除方法をお伝えしておきますから、明日の夕刻までに仲間とご相談ください」

勇者「は、はあ」

―宿―

魔法使い「女王様は、わしらのことを怖がらなかったようじゃなあ」

戦士「ま、そりゃ神父に知りあいがいるくらいだからな」

僧侶「勇者さん、呪いが解けるでしょうかー」

戦士「大丈夫なんじゃねえの、たぶん」

僧侶「呪いが解けないと、賢者モードになれないですもんねー」

魔法使い「ふぉふぉふぉ、若者には少々酷な呪いですしのう」

戦士「……あのさ、お嬢ちゃんはあいつの賢者の力のこと、わかってんの?」

僧侶「ううん、なんとなくですー」

戦士「だよなあ」

僧侶「お姉ちゃんは、いつも勇者さんのお手伝いをしてるんですよねえ」

戦士「お、おう」ドキッ

僧侶「そのお手伝い、私にもできますか?」

戦士「や、やめときなさい」

僧侶「どうしてですか?」

戦士「お嬢ちゃんには、は、早いことだから」

僧侶「そうですか、残念ですう」

僧侶「おじいちゃんではだめなんですか?」

戦士「んぐっ」

魔法使い「ふぉふぉふぉ、わしにもちと無理な『お手伝い』ですじゃ」

僧侶「そうなんですかー」

戦士「無邪気ってこええな」ボソボソ

魔法使い「このまま穢れを知らぬお嬢ちゃんでいさせてやりたいですのう」ボソボソ

僧侶「じゃあ、そのお手伝いって、お姉ちゃんにしかできないことなんですね?」

戦士「……ん……」

僧侶「違うんですか?」

魔法使い「ふぉふぉふぉ」

戦士「どうかな……」

戦士「(あいつが、その辺の町娘と……)」

戦士「(いやいや、お姫様と……?)」

 勇者「ああ……気持ちいいよ……」ビクン

 町娘「勇者様……はぁはぁ……」グチュグチュ

 勇者「ああ、もう限界だ……」ビクンビクン

 町娘「んあっ」グチュグチュ

 キュウーン

 勇者(賢)「ふぅ……」

 町娘「うふふ……今日も村のために、いえ、私のためにモンスターをやっつけちゃってくださいね」チュッ



戦士「……………………」イラッ

 勇者「はぁ……はぁ……気持ちいいです、姫」ビクン

 姫「ふ、ふん、世界の平和のためとはいえ、なぜ私がこんないやらしいことを」ヌチュヌチュ

 勇者「そ、それでも、僕を気持ち良くしてくださる姫は素敵です」ハァハァ

 姫「う、うるさい」ヌチュヌチュ

 勇者「うあっ」ビクンビクン

 姫「きゃっ」

 キュウーン

 勇者(賢)「ふぅ……」

 姫「し、死んだら許さんからな」チュッ



戦士「……………………」イラッ

戦士「あいつがその辺の女と軽々しく賢者モードになりやがったら、許さん」

魔法使い「ふぉふぉふぉ」

僧侶「さすがお姉ちゃんです♪」

戦士「(あれ、なんであたしイライラするんだろ)」

僧侶「私も早く、お姉ちゃんみたいな素敵な女性になりたいですー」

戦士「ん、んん、頑張れよ」ポン

僧侶「はい♪」

魔法使い「ふぉふぉふぉ」

……

勇者「ただいま」

戦士「あれ、早えな」

僧侶「呪いは……」

勇者「……」

僧侶「まだ解けてないみたいですねえー」

魔法使い「失敗だったのですかな?」

勇者「いや、そうじゃないんだ……」

勇者「僧侶ちゃん、ちょっとの間、席を外してくれるかな」

僧侶「?」

僧侶「大人の話ですか?」

勇者「そう、そうなんだ、悪いけど」

僧侶「わ、わかりましたー」

……

戦士「なんだ、お嬢ちゃんには聞かせられねえ話なのか」

勇者「ええ、残念ながら」

勇者「その、女王様はですね、すんごい秘技を持っているらしくて」

戦士「秘技?」

勇者「いわゆる、その、触らずにイかせる技です」

魔法使い「ふぉふぉふぉ、興味深い」

戦士「ば、馬鹿!!」

勇者「それを使って、僕を賢者モードにできれば……」

戦士「賢者の魔法で呪いが解けるってことか?」

勇者「そう、らしいです」

戦士「で、その、それをやってもらった、のか?」ドキドキ

勇者「いえ、まだです」

勇者「僕もよくわからないんですけど、明日の夕刻まで時間をやるから仲間と相談しろ、って」

魔法使い「ふうむ」

戦士「相談……」

勇者「でも、僕が呪いを解いてもらわないといけないことは変わりないですし」

勇者「相談って、なにを相談したらいいのやら」

戦士「……」

勇者「まあ明日の夕刻まで時間がありますし、ゆっくりしましょう」

魔法使い「ここしばらく、旅続きでしたからな」

魔法使い「小休止、ということでいいんじゃないかの」

勇者「ええ、そうですね」

魔法使い「それじゃあ、お嬢ちゃんを呼びに行ってくるぞい」

戦士「……」

魔法使い「(考える時間をあげたのは、勇者殿ではなく戦士さんに、ということかのう)」チラッ

戦士「……」イライラ

おやすみなさい

このssの主役は勇者じゃなくて戦士さんですね
戦士さん可愛い

―朝―

ムクリ

勇者「ううん、気分爽快、元気溌剌」

勇者「……」

ガチーン

勇者「勇者の剣は封じられたまま、と」

戦士「ううん」モゾモゾ

勇者「っ」ビクン

戦士「っ、むにゃむにゃ」モゾモゾ

勇者「戦士さん相変わらず寝相が悪い……」

戦士「んん……固いな……」モゾモゾ

勇者「っ」ドキッ

魔法使い「おはようございます」

勇者「あ、おはようございます」

魔法使い「今日は、どうされますかな」

勇者「そうですね、この里の人たちに嫌がられなければ、装備品も充実させておきたいところですね」

魔法使い「そうですなあ」

魔法使い「(勇者殿は、戦士さんとのことをどのように考えているのか……)」

勇者「夕刻までって、ちょっと暇ですよねえ」

魔法使い「(天然なのか鈍感なのか……)」

魔法使い「(まあ、戦士さん次第、ということですかなあ)」

戦士「ぅあ……」ボー

魔法使い「おはようございます」

戦士「ぁぃ……ぁぃ……」ボー

僧侶「お姉ちゃんパジャマがはだけてますよう」

戦士「……魅惑……うふふ……」ボー

魔法使い「色気のいの字もありませんのう」

僧侶「あ姉ちゃんだらしないですうー」

戦士「むにゃむにゃ……」ボー

戦士「あれ、勇者は?」

魔法使い「なんだか一人になりたいと、さっき出かけていきました」

戦士「……へえ」

魔法使い「気になりますか?」

戦士「ベ、別に」

僧侶「今日はなにをしましょうかー」

魔法使い「この里で武器や防具を揃えましょう」

魔法使い「わしの杖も、最近傷みがひどくて」

僧侶「わあい♪」

戦士「……」

……

僧侶「このローブ、軽くって素敵です」

魔法使い「お嬢ちゃんによく似合っておる」

魔法使い「わしもこの帽子を買っておくかのう」

僧侶「おじいちゃん、似合ってますよう」

戦士「……」

僧侶「お姉ちゃん、元気ないですねえ」ボソボソ

魔法使い「そうじゃなあ、心配じゃ」ボソボソ

戦士「あ……」

戦士「この鎧……」

僧侶「わ、ちょっと高いですねえ」

戦士「でも、身軽そうでいいな……」

僧侶「……」

僧侶「身軽なのが、いいんですか?」

戦士「ああ、そうすりゃもっと……」

戦士「(もっと……あいつに……)」

僧侶「?」

魔法使い「やや、鎧を変えてちょっとセクシーになりましたな」

戦士「そ、そうかな」

僧侶「お姉ちゃん、格好良いです」

戦士「ん、ああ、ありがと」

魔法使い「無理していませんか?」

戦士「別に、無理なんてしてねえよ」

魔法使い「それならいいのですが……」

魔法使い「(やはり、無理をしているようにしか見えませんな)」

僧侶「お姉ちゃん、勇者さんとお話しましたか?」

戦士「……いや」

僧侶「お姉ちゃん、ずっと悲しそうです」

僧侶「その悲しい気持ち、勇者さんにちゃんと伝えた方がいいと思います」

戦士「……言えねえよ」

僧侶「ど、どうしてですか!?」

戦士「あたしは、ただの仲間だ」

戦士「それ以上の何でもねえんだよ」

僧侶「それは違います!!」

僧侶「勇者さん、言ってたじゃないですか」

僧侶「お姉ちゃんは、なくてはならない存在だって!!」

 勇者「戦士さんは、このパーティーになくてはならない存在ですよ」

戦士「……ん……」

僧侶「誘って、本当に良かったって!!」

 勇者「あのとき無理にでも誘って、本当に良かったと思ってます」

戦士「っく……」

僧侶「お姉ちゃんにとっても、勇者さんは、大切なんですよね!?」

戦士「最初は、やらしいことされて、不快だった」

魔法使い「……」

戦士「でも、それが世界の平和につながるなら、いいかなって、投げやりに考えてた」

僧侶「……」

戦士「あたしには、今までの人生、剣しかなかったんだ」

戦士「剣をふるって血を流して、戦いの中で生きて来たんだ」

魔法使い「……」

戦士「そんな、あたしの傷だらけの身体を、あいつは綺麗だって言ってくれた」

僧侶「お姉ちゃん……」

戦士「やっぱ……嬉しかったんだろな……忘れられねえんだ……その言葉」

僧侶「お姉ちゃんは、勇者さんの呪いを自分で解きたいんですよね」

戦士「そう……なのかな……」

僧侶「エルフの女王さんに、勇者さんをとられるのが嫌なんですよね!!」

戦士「う……」

魔法使い「ふぉふぉふぉ、お嬢ちゃんの方が、よっぽど大人じゃなあ」

僧侶「え、えへへ?」

魔法使い「なにもかも、あなたが決めることじゃ」

魔法使い「わしらはあなたを応援しますぞ」

戦士「……うん」

あばばば進まん
戦士さんのガチエロとか書きたい
おやすみ

……

勇者「ただいま」

僧侶「わ、勇者さん傷だらけですう」

魔法使い「どうしたんですかな」

勇者「いや、ちょっと、西の洞窟に」

僧侶「すぐ回復しますね!!」

シュワワワ

勇者「ああ、生き返る」

僧侶「無茶しないでくださいよう」

シュワワワ

戦士「お前、回復魔法使えただろ?」

勇者「ははは、そうなんですけどね」

勇者「コレのせいでか、魔法が上手く使えなくて」ガチャガチャ

戦士「っ馬鹿!!」

僧侶「薬草とか持って行かなかったんですか?」

勇者「うん、すぐなくなっちゃってね」

戦士「ったく……ふらっと一人でいなくなって、傷だらけで帰ってくるなんてよ」

勇者「心配かけて、御免なさい」

戦士「あたしはいいから、お嬢ちゃんに謝っとけよ」

戦士「……すっげえ心配してたんだからよ」

勇者「うん……ごめんね」

僧侶「そ、そうですよ、もう」

僧侶「さ、ご飯にしましょう」

勇者「ああ、腹ペコだ」

魔法使い「おや、その袋は?」

勇者「あ、ああ、洞窟でね、こんなのが取れたから」ゴソゴソ

戦士「おお、魚じゃねえか」

僧侶「昨日のキノコも残ってますよう」

魔法使い「じゃあ今日はわしとお嬢ちゃんで作ろうかの」

僧侶「腕をふるいますようー♪」

僧侶「お姉ちゃんは、勇者さんについていてあげてくださいね」

戦士「あ、ああ」

戦士「……心配かけんなよ」

勇者「うん、御免ね」

戦士「無事でよかったけど、さ」

勇者「うん、戦士さんは優しいね」

戦士「……ふん」

勇者「ね、今日の夕方さ、戦士さんにもついてきてほしいんだ」

戦士「……あたしも、そのつもりだった」

勇者「うん」

勇者「戦士さん、鎧が変わったね」

戦士「!!」

戦士「……お、おう、新調したんだ」

勇者「ふうん」

戦士「ど、どうかな」

勇者「似合ってるよ、すごく」

戦士「馬鹿」

勇者「褒めたのに……」

戦士「……馬鹿」

勇者「おへそ出したんだね」

戦士「……おう」

勇者「セクシーだ」

戦士「……そか」

勇者「舐めたい」

ドゲシッ

戦士「馬鹿」

僧侶「この魚、美味しそうですねえ」ジュウジュウ

魔法使い「昨日のキノコにも、よくあいそうじゃ」

僧侶「さ、完成ですよー♪」カンカン

カチャカチャ

魔法使い「ちょっと、皿を二つこっちにくれないかのう」

僧侶「はあい」

魔法使い「ふぉふぉふぉ」

ポポポポポポポポ

僧侶「?」

僧侶「魔法ですか?」

魔法使い「うむ、この魔法をかけておくとな、食べたあと仲良くなるんじゃよ」

僧侶「これを、あのお二人に?」

魔法使い「そうじゃ、間違って食べたらいかんぞ」

僧侶「魔法で仲良くなるんですかあ……」

魔法使い「あの二人には秘密じゃよ」

僧侶「はあい」

僧侶「でも、魔法なんかなくても、きっちり仲直りしてほしいですう」

魔法使い「なに、この魔法はただのきっかけじゃ」

魔法使い「心配せんでも、すぐに元通りになるじゃろう」

僧侶「うふふ、そうですねえ」

……

勇者「さてと、それじゃ女王様の所に行ってきます」

戦士「……」

僧侶「いってらっしゃいです」

魔法使い「無事に呪いが解けると、いいですな」

戦士「ああ」

僧侶「仲良くお留守番してますので」

戦士「ああ」

僧侶「お二人も仲良く、ですよ」

勇者「うん」

僧侶「うふふ」

……

エルフ女王「うむ、来たな」

勇者「はい」

戦士「……」

エルフ女王「結論は出たか」

勇者「……」

戦士「あ、あのさ」

戦士「呪いの解除、あたしにやらせてほしいんだけど」

エルフ女王「……」ニコッ

>>176
アカン口調なんやこれやり直し



……

エルフ女王「来ましたね」

勇者「はい」

戦士「……」

エルフ女王「それで、結論は出ましたか」

勇者「……」

戦士「あ、あのさ」

戦士「呪いの解除、あたしにやらせてほしいんだけど」

エルフ女王「……」ニコッ

エルフ女王「そう言うだろうと、思っていましたよ」

勇者「……え?」

エルフ女王「この方はずいぶん鈍感そうなので、ね」

エルフ女王「あなたが言い出すだろうとは思っていましたが」

戦士「……ふん」

戦士「鈍感で、デリカシーのない馬鹿だよ」

勇者「え、それ僕のこと?」

戦士「他に誰がいるんだよ!!」

エルフ女王「さて、ではこちらの部屋へ」

戦士「ああ」

勇者「あれ、僕抜きで話が進んでる?」

……

僧侶「ヒマですねえ」

魔法使い「なにをしようかのう」

僧侶「なぞなぞ遊びでもしましょう」

魔法使い「ほほう」

僧侶「うーんと、ぼうはぼうでも、隠し持っているぼうはなーんだ?」

魔法使い「むむ、かくれんぼ?」

僧侶「違いますー♪」

ガチャリ

勇者「え、なんですかこれ」

エルフ女王「この解除の方法をお教えしますね」

戦士「ああ」

エルフ女王「勇者さんが拘束されたまま、煩悩エネルギーを放出すること」

エルフ女王「これが最良の解除法であり、しかし最も難しいのです」

勇者「拘束増えてるよ!?」ガチャガチャ

エルフ女王「本人が自由ではいけません」

エルフ女王「焦らして焦らして、煩悩を高め極めるのです」

勇者「腕が動かないよ!?」ガチャガチャ

エルフ女王「あなた、今までどんなふうに勇者の煩悩エネルギーを放出させてきましたか?」

戦士「え、えっと、手で握ったりこすったり、む、胸で、とか」

エルフ女王「なるほど」

バリバリィ!!

勇者「服がぁあ!!」

エルフ女王「口を使ったことは?」

戦士「な、ないよ」

勇者「普通逆ですよね!? ポジション逆ですよね!?」

勇者「ていうか服破ったことに対するリアクションはないんですか!?」

エルフ女王「ふふふ」ペロッ

勇者「ひゃあう!!」ビクン

戦士「……っ」

エルフ女王「口、舌、唾液は、男性を興奮させるのにとても有効なんですよ」

戦士「……うう」

エルフ女王「さあ、あなたもやってみてください」

戦士「……おう」

勇者「まな板の鯉とはこのことですな」プルプル

戦士さんペロペロ

明日はもうちょっと頑張れるかなどうかな
おやすみなさい

トイレは……普通に漏れ出るんじゃないかな(適当)
なんかこう勃起を制限されてるだけで

戦士「んん……」ペロッ

勇者「うはぁ!!」ビクン

戦士「……」ペロペロ

勇者「っふう!!」ビクン

戦士「……」ペロペロ

勇者「む、無言なのが怖い」ゾクゾク

戦士「……」チュパ

勇者「っあ!!」ビクン

エルフ女王「ええ、ええ、とても上手ですよ」

戦士「……ん」ペロペロ

エルフ女王「首筋も」

戦士「……ん」ペロペロ

勇者「っはぁ」ゾクゾク

エルフ女王「耳も」

戦士「はぁ……はぁ……」ペロペロ

勇者「ふぅぅぅ」ゾクゾク

エルフ女王「これを」スッ

戦士「?」

エルフ女王「スライムジェルといって、身体に塗るとヌルヌルしますよ」

戦士「……使ったことある」

エルフ女王「ふふふ、それはそれは」

戦士「こ、この馬鹿が買ってきやがったんだよ」

エルフ女王「ふふふ」

戦士「ん……」

ぬりゅぬりゅ

勇者「ああ、ゾクゾクして気持ちいいよ」

エルフ女王「ほらあなたの身体にも」

戦士「あたしも!?」

エルフ女王「当然です、手伝ってあげましょう」

ぬりゅぬりゅ

戦士「んっ……」ゾクゾク

エルフ女王「ほら、これも外して」カチャカチャ

戦士「っや」

たゆん

勇者「……」

エルフ女王「あらあら、これは立派な」

戦士「ううう」

勇者「……」

戦士「ま、まじまじと見んな馬鹿」

エルフ女王「さあ、肌と肌をこすりあわせて」

ぬるぬる

戦士「(んんん、なんか、すげえいやらしい気持ちに……)」

戦士「(もっと触りたい、触ってほしい)」

戦士「(なに考えてんだ、あたし)」

戦士「(これは、勇者のための呪いを解く儀式で、それはつまり世界の……)」

戦士「(ああ、もうなんかどうでもいいや)」

戦士「悪い、あたしちょっとボーっとして、変かも」

ぬるぬる

戦士「なんか、すげえいやらしい気分になっちまった」

ぬるぬる

勇者「……僕もです」

勇者「戦士さんのおっぱいでぬるぬるされて、もうなんかなにもかもどうでもよくなってきたというか」

戦士「はは、一緒だな」

にゅるにゅる

勇者「触りたい、舐めたい、揉みたい」

戦士「はは、素直すぎんぞ馬鹿」

にゅるにゅる

勇者「あ、あの、この手の拘束を外してほしいです」

エルフ女王「だめです、もっともっと煩悩に集中して!!」

戦士「はは、煩悩に集中しろだってよ」

にゅるにゅる

勇者「ね、戦士さん、キスしてほしいな」

戦士「……」

勇者「僕、もうなんか我慢できないよ」

戦士「……いいよ」

にゅるにゅる

エルフ女王「ゆっくりと、ですよ」

エルフ女王「首筋、頬、耳」

戦士「んっ」チュ

勇者「……」ゾクゾク

戦士「んん、んっ」チュパチュパ

エルフ女王「全身を使いながら」

にゅるにゅる

戦士「んっ、ぷは、はぁ、はぁ」チュパチュパ

戦士「ふは……」チュパチュパ

勇者「ああ、ああ」ゾクゾク

戦士「ふふ」

ちゅ

勇者「んっ」

ちゅ、ちゅぷ

エルフ女王「舌も唾液も使って」

ちゅぷ、にゅる、ちゅ

戦士「ふぅ……はぁ……」

戦士「ん、れろ、んちゅ……」

戦士「はぁ……はぁ……」

勇者「うう」ビクビク

エルフ女王「ふふふ、いい感じに火照ってきましたね」

戦士「んあ……んちゅ……」チュプチュプ

戦士「っぷは……ちゅ……」チュプチュプ

エルフ女王「もう夢中のようですね」

勇者「うあっ……ああ……」ビクビク

エルフ女王「勇者さん、あなたの望みは?」

勇者「はぁ、はぁ、さ、触りたい、舐めたい揉みたい抱きしめたい」

エルフ女王「それがすべて実現する様を想像して」

勇者「ふうう、はあ、ああ、ああ……」ゾクゾク

エルフ女王「戦士さん、抱きしめてあげてください」

戦士「んん、んちゅ、っふぅ……」ギュッ

勇者「~~~~」ゾクゾク

明日は無理ですごめんなさい
おやすみなさいっ

いいね!
年上のお姉さんに手ほどきされるにがたまらん

>>202
でも、戦士さんもうぶで不器用というね
そういう感じでいきたいですね

勇者「ああ、痛い、なんか股間の辺りが痛い」

勇者「でも気持ちいい」ゾクゾク

エルフ女王「ふふふ、いい感じですね」

戦士「つ、次はどうしたらいいんだ」

ちゅぷちゅぷ

エルフ女王「そのまま愛撫し続けてあげてください」

さわっ

戦士「っ」ビクン

エルフ女王「ほらほら、あなたは勇者さんに集中して」

戦士「そ、そんなこと言ったって……」

エルフ女王「ふふふ」

ちゅく

戦士「んひっ」ビクン

エルフ女王「ふふふ、あなたももう我慢できないようですね」

戦士「そ、そんなこと……」

エルフ女王「ここは使ったことは?」

ちゅく

戦士「んっ、な、ないよ」ビクン

エルフ女王「ふふふ」

にゅる

戦士「ひっ」ビクン

エルフ女王「いいですよ、その表情」

ちゅくちゅく

エルフ女王「あなたの感じる表情が、勇者さんの煩悩を高める最高のスパイスになります」

にゅるにゅる

戦士「んやっ、あん、だめだっ」ビクン

勇者「……」ハァハァ

エルフ女王「勇者さん、あなたの手で、指で、舌で、戦士さんを感じさせたいと思うでしょう?」

勇者「はい!!」

エルフ女王「でも、まだだめです」

エルフ女王「じっと見ているだけですよ」

ちゅぷ

エルフ女王「ふふふ」

エルフ女王「この鎧の下がどのようになっているか、見たいでしょう?」

くちゅくちゅ

勇者「は、はい!!」

エルフ女王「でも、まだだめです」

戦士「んっく、ふぁっ」ビクン

ちゅくちゅく

エルフ女王「ふふ、まずは音を楽しんでくださいね」

ちゅぷ、くちゅ、にゅる

戦士「んああ、くぅっ」ビクン

勇者「……っ」ハァハァ

にゅるん

戦士「んっあ!!」ビクン

エルフ女王「ふふ、指がこんなになってしまいました」

勇者「……ぅぁ……」

エルフ女王「ん」ペロッ

戦士「はぁ……はぁ……」

エルフ女王「はい、脱ぎ脱ぎしましょうね」

カチャカチャ

しゅるん

戦士「うあ……」

エルフ女王「ふふふ、太ももまで垂れてきてしまいましたね」

戦士「うう……」

エルフ女王「スライムジェルは必要ありませんね」

エルフ女王「では、勇者さんの上にまたがって」

戦士「え」

エルフ女王「せっかくの素敵な腹筋があるのですから、そのゴツゴツで擦ると気持ちいいと思いませんか?」

戦士「あう……」

にゅるにゅる

戦士「んん……」

にゅるにゅる

戦士「ふぁ……」

エルフ女王「どうですか?」

戦士「ん……き、気持ち、いい」

にゅるにゅる

戦士「はぁ……はぁ……」ビクビク

勇者「ああ……」

エルフ女王「どうです、肝心なところが見えそうで見えない」

エルフ女王「でも、自分の意思とは無関係に女性が感じている姿」

エルフ女王「手が使えたら、どんなにいいか」

勇者「くぅっ」

エルフ女王「片手だけ、外してあげましょう」

カチャリ

勇者「!!」

エルフ女王「さあ、思う存分触っていいんですよ」

勇者「ああ……ああ……」

むちっ

戦士「んっ」ビクン

勇者「戦士さんの……太もも……」

むにむに

戦士「……ん……」

勇者「お尻……」

むにむに

戦士「……んっ……」

勇者「綺麗だ……」

勇者「ああ、戦士さん、戦士さん」

にゅるん

戦士「んやっ」ビクン

勇者「すごい、ぬるぬるだ」

戦士「う、うるさい」

勇者「指、動かしていい?」

戦士「……好きにしろよ」

にゅちゅにゅちゅ

戦士「っあ!! 馬鹿、ゆ、ゆっくり」ビクン

にゅるにゅる、くちゅ、くちゅ

戦士「ふぁああ、んあ、くぅっ」ビクビク

エルフ女王「さあ、仕上げですよ」

戦士「はぁっ、はぁっ」

エルフ女王「あなたも、勇者さんと一緒に果ててあげるのです」

戦士「んうう……」ブルブル

にゅる、にゅちゅ、くちゅくちゅ

戦士「ゆ、勇者……」ビクビク

ちゅ

勇者「ああああ、戦士さん、戦士さん」ビクビク

ちゅぷ、ちゅ

戦士「んあ、ん、ん、っひ!!」ビクンビクン

勇者「うあああああああああっ!!」ビクンビクン

キュウーン

勇者(賢)「ふぅ……」

戦士「へ、変身できた……」

勇者(賢)「ふぅ、今回も助かった。お前のおかげだ」ナデナデ

戦士「う、うん」

勇者(賢)「シャナク」ボソッ

 貞操帯の呪いが解けた!!
 キノコの毒が解けた!!
 「ムフフ」の呪文の効力が解けた!!
 「怪しいお香」の効力が解けた!!

戦士「え、今なんて?」

勇者(賢)「さあ帰るぞ、さっさと服を着ろ」シュルシュル

戦士「ちょ、ちょっと待てよ!!」カチャカチャ

エルフ女王「ふふ、私のお香だけでなく、他にも媚薬効果がかかっていたようですね」

エルフ女王「いらぬ心配でしたか……」

エルフ女王「しかし……」ムラムラ

エルフ女王「……」ムラムラ

リンリン

エルフ「は、はい!!」

エルフ女王「すぐに屈強な若者を二人ほど連れてきなさい」ムラムラ

エルフ「はい!!」

エルフ女王「この際エルフでも人間でも構いません」ムラムラ

エルフ「はい、すぐに!!」

エルフ女王「ふふふ……」ゾクゾク

……

僧侶「次はおじいちゃんの番ですよう」

魔法使い「ううむ、お嬢ちゃんは頭が良いのう」

僧侶「えへへ、師匠といっぱい勉強しましたから」

魔法使い「ふむ」

魔法使い「ときにお嬢ちゃん、なんだかこの部屋、暑くないかのう」

僧侶「そうですねえ」

魔法使い「(まさかあのキノコが……?)」

僧侶「(間違って魔法をかけたお皿を食べちゃったのでしょうか……?)」

……

僧侶「次はおじいちゃんの番ですよう」

魔法使い「ううむ、お嬢ちゃんは頭が良いのう」

僧侶「えへへ、師匠といっぱい勉強しましたから」

魔法使い「ふむ」

魔法使い「ときにお嬢ちゃん、なんだかこの部屋、暑くないかのう」

僧侶「そうですねえ」

僧侶「なんだか身体が火照っている気がしますー」

魔法使い「(まさかあのキノコが……?)」

僧侶「(間違って魔法をかけたお皿を食べちゃったのでしょうか……?)」

 魔法使いの「シャナク」!!
 キノコの毒が解けた!!
 キノコの毒が解けた!!

魔法使い「ふうむ」

僧侶「毒キノコだったんですか?」

魔法使い「いや、それほど危ないキノコじゃないようじゃ」

僧侶「御免なさい……」

魔法使い「いやなに、大丈夫じゃて」

僧侶「勇者さんもお姉ちゃんも食べちゃったのに……」

魔法使い「ま、あの二人なら大丈夫じゃよ」

……

戦士「な、なあ、待てって」

勇者(賢)「む、遅いぞ」

戦士「し、仕方ないだろ、腰が抜けちゃってよ」カァァァ

勇者(賢)「そうか、ならば支えてやろう」ヒョイ

戦士「わわわ、いいって」

勇者(賢)「ふん」

戦士「……」ドキドキ

勇者(賢)「心臓の音がうるさいぞ」

戦士「聞こえてんのかよ!!」

戦士「なあ、お前さ、今日の昼間なにしてたんだよ」

勇者(賢)「む……」

戦士「普段のお前なら言ってくれなさそうだからよ、今聞いておきたいんだけど」

勇者(賢)「知らんな」

戦士「嘘吐けよ」

勇者(賢)「元に戻ってから、私に聞けばいいではないか」

戦士「だからそれじゃ」

勇者(賢)「言う、必ず言う」

戦士「ん……」

……

戦士「ただいま」

勇者「ただいま」

僧侶「あ、二人が帰ってきましたよう」

魔法使い「ふぉふぉふぉ、どうじゃったかの」

勇者「ええ、この通り外れましたよ」

僧侶「良かったです♪」

勇者「心配かけたね」

僧侶「いえいえ、ね、お姉ちゃんは仲良くできましたか?」

戦士「ん? ああ、まあな」

僧侶「良かったです♪」

……

僧侶「すうすう」

魔法使い「すうすう」

戦士「……」

勇者「……」

戦士「なあ、お前さ、今日の昼間、なにしてたんだよ」

勇者「……」

ムクリ

戦士「ん?」

勇者「……」ゴソゴソ

勇者「これを、探してたんです」

戦士「これ……腕輪?」

勇者「ええ、星降る腕輪」

戦士「綺麗だなあ、洞窟の宝かなにかか?」

勇者「ええ、戦士さんのために」

戦士「ふうん……え?」

勇者「あげます、それ」

戦士「え、なんでなんで? お前が使えよ」

勇者「だから、戦士さんのために取ってきたんですよ、それ」

戦士「ん? ん?」

勇者「プ、プレゼントです、いつものお礼にって」

戦士「……は?」

戦士「に、似合わない真似すんなよ」カァァァ

勇者「すみません……」

戦士「そ、それで、お前たくさん怪我して帰ってきてよ」

戦士「馬鹿じゃねーの!!」

勇者「すみません……」

戦士「でも、ありがとな」

戦士「大事にするからよ、これ」

勇者「ええ」ニコッ

……

にゅちにゅち

勇者「ああ……気持ちいい……」ビクビク

勇者「もっと擦ってください……」ビクビク

にゅるにゅるにゅるにゅる

戦士「はぁ……はぁ……」シコシコシコシコ

勇者「戦士さん……擦るのすっごく早くなりましたね」ビクビク

戦士「お前のくれた腕輪のせいだっつーの!!」

うむ、こんな感じで、ね
おやすみなさいー

不定期になってて申し訳ないけど頑張るよー

……

魔法使い「エルフの人たちにはなにかお礼をせねばなりませんな」

僧侶「ですねえ」

戦士「安心しろ、もう手は打ってある」

魔法使い「ほう」

勇者「大きなバリアを、里全体に張っておいたんです」

戦士「これで魔物から被害を受けることもないだろう、ってな」

僧侶「え、いつの間に!?」

魔法使い「昨日はそんな話はなかったですぞ」

勇者「え、えっと、今朝早くに……」

戦士「……」

魔法使い「お盛んですな」

戦士「う、うるさい!!」

……

勇者「お、泉がありますよ」

僧侶「わーあ、綺麗ですねえ」

戦士「そろそろ疲れもたまってきたし、寄ってくか」

魔法使い「ふむ、周りには魔物の気配もありませんし……」

僧侶「やったあ、水浴びをしましょうー♪」

勇者「いいですねえ」

戦士「覗くんじゃねーぞ」

勇者「や、やだなあ、わかってますよ」

……

戦士「やー、結構綺麗な水じゃねーか」

僧侶「ですねえ♪」パシャパシャ

戦士「おい、あんまり深いところに行くなよ」

僧侶「はあい♪」パシャパシャ

僧侶「お姉ちゃんも来ませんか?」

戦士「そうだなあ、ま、危険もないだろ」

カチャカチャ

しゅるしゅる

戦士「ん」ザパッ

僧侶「お、お姉ちゃん、大きいです」

戦士「ん?」

僧侶「……」ジーッ

戦士「あんまジロジロ見ないでくれよ」

僧侶「どうしたらそんなにおっきくなるんですか?」

戦士「ん、わかんねえよ、そんなの」

僧侶「牛乳いっぱい飲んだらおっきくなりますか?」

戦士「いや、どうだろ」

……

勇者「静かですねえ」

魔法使い「うむ」

チャプチャプ

勇者「泉もいいけど、温泉に入りたいなあ」

魔法使い「む、それは良いですな」

勇者「魔法を倒したら、みんなでゆっくり温泉に行きましょうか」

魔法使い「わしが死ぬ前に頼みますよ」

勇者「縁起でもないこと言わないでくださいよ」

ビュウウウウウウ

戦士「ん、風が出てきたな」

僧侶「ちょっと寒いですう」

戦士「そろそろ上がるか」パシャパシャ

バチャン

戦士「ん? なんの音だ?」

僧侶「なにかが泉に落ちましたよ?」

戦士「……」

僧侶「……」

戦士「あたしの着替え!?」

戦士「おいおい、勘弁してくれよ」

僧侶「足元、気をつけてくださいね?」

戦士「ああ」

パシャパシャ

戦士「ん? ねえぞ?」

僧侶「落ちたの、その辺ですよねえ」

戦士「ああ、見えないほど深いわけでもねえのに……」

僧侶「むう」

ざばざば

女神「……」

戦士「うおっ!! 敵か!?」

僧侶「だ、誰でしょう?」

女神「ふぅ……久しぶりのお客さまね」

戦士「お前、何者だ?」

女神「私はこの泉を司る女神です」

女神「あなた、なにか落し物をしましたね?」

戦士「あ、ああ、実は……」

女神「あなたが落としたのは、『あぶない水着』ですか?」

女神「それとも『エッチな下着』ですか?」

戦士「どっちも違うわぁああ!!」

女神「さあ、どちら?」

戦士「聞いてねえ!?」

僧侶「はわわ、エッチです……」

戦士「あたしが落としたのは身軽な鎧だよ!!」

女神「あら、正直で心の綺麗な人ですね」

女神「そんなあなたには、どちらもあげましょう」

戦士「いらねえよ!!」

女神「では、旅の幸運を祈っております」

ざばざば

戦士「うおおい!! 鎧は!?」

ざばざば

僧侶「行ってしまいましたねえ」

戦士「……」

戦士「いやいやいやいや!! 強盗じゃん!! あれ強盗じゃん!!」

僧侶「でも服の数は増えましたよう」

戦士「嬉しくねえよ!!」

河童に尻小玉抜かれる展開とかも……
でもやっぱここは王道で

おやすみなさい
入れてほしい展開あったら言ってくださいね

僧侶の純粋だからこその行為に対するドストライクな質問とか見てみたいなぁ

おつかれー

>>245
いいですね、僧侶ちゃんも絡めましょうか
勇者の剣ツンツンくらいは、許されるよね?

……

勇者「うひょー!! どうしちゃったんですか戦士さん!?」

魔法使い「ふぉふぉふぉ、素晴らしい!!」

戦士「うああああ」カァァァ

僧侶「じ、実は泉に鎧を落としてしまいまして」

戦士「……」カァァァ

僧侶「かくかくしかじかで」

戦士「……」カァァァ

勇者「女神さん、いい仕事しますね」グッ

魔法使い「眼福眼福」グッ

戦士「う、うるせー」

僧侶「ちなみに『エッチな下着』というものもゲットしましたよう」

勇者「うひょー!!」

戦士「ぜ、絶対に着ないからな!!」

勇者「僕もう辛抱たまりません」ハァハァ

魔法使い「そちらは夜のお楽しみということじゃな」ハァハァ

勇者「ああ、夜が待ち遠しいなあ」

戦士「馬鹿!! この馬鹿!!」

僧侶「でも、お姉ちゃんはすごく恥ずかしそうなので、早く町へ行って鎧を買いましょう」

勇者「ああ、しまった、旅の資金が底をつきそうだ(棒)」

魔法使い「むむ、それはイカン、ここいらで野宿するほかあるまい(棒)」

戦士「な!!」

勇者「戦士さん、すみません」ニヤニヤ

勇者「明日まで我慢してくださいね」ニヤニヤ

戦士「うう、うう」グスグス

 戦士の「まじんぎり」!!
 勇者の左腕は砕け散った!!

……

勇者「なんか、ほんと、調子こいちゃってすみませんでした」

魔法使い「わしらの武器を売ってでも鎧を購入させていただきますじゃ」

戦士「……ふん」グス

勇者「エルフの里に戻ります?」

魔法使い「うむ、それが一番手っ取り早いじゃろう」

僧侶「お姉ちゃん、あと少し我慢してくださいねー」

戦士「……うん」

……

戦士「は!? 入れないって?」

魔法使い「なにやら強力なバリアで締め出しを食らっておるようじゃ」

勇者「一体何が起こっているんだ……」

戦士「は、早く入りてえんだけど」ソワソワ

勇者「くそ、こんなときに……」

僧侶「……」

魔法使い「……」

僧侶「これ、勇者さんのバリアですよね」

魔法使い「うむ」

戦士「馬鹿!! 強力すぎるっつーの!!」

勇者「そんなこと言われても……」

僧侶「賢者モードのときの勇者さんは別人ですからねえ」

魔法使い「これでは中の人たちも迷惑しとるじゃろうなあ」

僧侶「勇者さん、ここで賢者モードになってください」

勇者「……」チラッ

戦士「な、なに見てんだよ」

勇者「よし、すぐに賢者モードになりましょうそうしましょう」

ぐいぐい

戦士「や!! ちょっと!! 引っ張るな!!」

……

勇者「いやいや、これは」

戦士「うううう」

勇者「いやらしい」

戦士「す、好きで着てるんじゃねえから!!」

勇者「でも、他の人には見せたくないな」

戦士「っ」ドキ

勇者「なんか、そんな気がするんです」

戦士「あ、あっそ」

戦士「ほら、出せよ」

勇者「……え?」

戦士「賢者モードになるんだろ? 早くしろよ」

勇者「は、はい」

ずるん

戦士「わ、もうガッチガチじゃねえか」

勇者「はは、戦士さん見てたら、勝手に」

戦士「……っ」

戦士「さっさと抜くぞ、勇者の剣」

……

僧侶「お姉ちゃんたち、いつも隠れてなにをしているか、おじいちゃんは知ってるんですか?」

魔法使い「う? うむ、まあ、知っとるぞ」

僧侶「私だけ、仲間外れですか?」

魔法使い「ううむ、お嬢ちゃんには早いというかなんというか」

僧侶「むう」

魔法使い「心配せんでも、大丈夫じゃよ」

僧侶「心配してるんじゃありません!!」

僧侶「私だけ仲間外れっているのは、ちょっと悲しいんです」

魔法使い「むむむ、困ったのう」

僧侶「いやらしいことをしているんですか?」

魔法使い「む」

僧侶「お姉ちゃん、そんな感じのことを言ってましたよ」

魔法使い「まあその、そういうことになるかのう」

僧侶「勇者さんは、水着姿のお姉ちゃんを見て喜んでました」

僧侶「それっていやらしいことなんですか?」

魔法使い「(わしもじゃしのう)」

魔法使い「むむ、正しい反応というか、仕方のない反応というか」

僧侶「(一度、ちゃんと見てみたいなあ)」

魔法使い「(好奇心は抑えられんか……本当のことを知ったらどうなるじゃろうな)」

僧侶「あ、猫さんですよう」

猫「……にゃあ」スタスタ

僧侶「……普通に里の方へ入っていきましたよ?」

魔法使い「ふむ」

ゴツン

魔法使い「わしはまだ無理なようじゃ」ズキズキ

僧侶「どうして猫さんは入れるんでしょう?」

……

じゅぷじゅぷ

戦士「んっ……ちゅぷ……ぷは……」

勇者「うあっ……はぁはぁ……」

ちゅぷちゅぱ

戦士「れろ……んあ……ちゅぱ……」

勇者「戦士さん……もう……」

びゅるびゅるるるっ

戦士「んあっ」

びちゃびちゃ

戦士「(こんなヒモみてえな水着で……)」

戦士「(これじゃ完全に痴女だなあ、あたし……)」

キュウーン

次回、寝室に潜入する僧侶ちゃん
おやすみなさい

戦士「は? 普通に通れる?」

勇者(賢)「馬鹿な、ではなぜ私たちが通れなかったのだ」

魔法使い「むう、どういうことでしょうかの」

エルフ「え、えっと、あの、バリアが邪悪な気配を感知したんじゃないでしょうか……」

僧侶「邪悪ですか?」

勇者(賢)「……」←エロい

魔法使い「……」←エロい

戦士「……」←ヒモビキニ

僧侶「……邪悪なんですか?」

戦士「くっ……」

エルフ「なぜあなたはそんなに寒そうな格好を?」

戦士「い、いいから、鎧を売ってくれ」

戦士「あの軽くて頑丈なやつをもう一回売ってくれ」

エルフ「はあ、では、在庫を見てきますね」

タタタ

勇者「戦士さん、またいつか着てくださいね、それ」

戦士「着ない!!」

勇者「じゃあ網膜に焼き付けておきます」

戦士「死ね!!」

ドゲシッ

戦士「はあ、一時はどうなる事かと」

魔法使い「ふうむ、でもその鎧も十分セクシーですな」

戦士「う、うるさいな」

勇者「おへそがいい感じですよねえ」

魔法使い「うむ」

戦士「……」プイッ

勇者「へそを曲げちゃいましたよ」

魔法使い「へそだけに、のう」

戦士「ええい!! うるさいな!!」

―夜―

魔法使い「すうすう」

戦士「むにゃむにゃ」

僧侶「……」ゴソゴソ

勇者「……ん……」

僧侶「勇者さん」ボソッ

勇者「ん? 僧侶ちゃんどうしたの? おしっこ?」ボー

僧侶「違います」ゴソゴソ

勇者「ん? どうした?」ボー

僧侶「あの、魔王討伐には賢者さんの力が必要なんですよね」

勇者「うん、そうだよー」ボー

僧侶「だからいつも、お姉ちゃんは賢者さんのお手伝いをしてるんですよね」

勇者「うん、そうだよー」ボー

僧侶「わ、私にも、お手伝いさせてください」

勇者「うん、いいよー」ボー

勇者「……」

勇者「は!?」

僧侶「なんか、勇者の剣とか言ってましたよね」

僧侶「それはどこにあるんですか?」

勇者「い、言えない……」

僧侶「どうしてですか? いつも私だけが仲間外れじゃないですか」

僧侶「そういうの、悲しいんです」

僧侶「私が子どもだからですか?」

勇者「(それはそうなんだけど……)」

勇者「(でもそうなると、きっと……)」

僧侶「子ども扱いしてほしくないです……」

僧侶「師匠のためにも……立派に勇者様のパーティーで頑張らないといけないのに……」

勇者「(だよなあ)」

勇者「あのさ、僕たちがやっている行為はさ、世間一般的には、その」

僧侶「いやらしいことなんですよね」

勇者「うぐっ」

僧侶「でも、それは当然の反応なんだって、おじいちゃんが言ってました」

僧侶「教えてください、ちゃんと」

勇者「う……」

僧侶「こんな気持ちのままじゃ、いやです」

勇者「……」

勇者「よ、よし、僕も覚悟を決めるよ」

僧侶「は、はい」

勇者「えっと、あの、これがね、勇者の剣で」

ぼろん

僧侶「……」

勇者「ここから、煩悩のエネルギーを放出すると、その、賢者になれるよ」

僧侶「……」プニプニ

勇者「つついちゃだめえ!!」

僧侶「温かいですねえ」プニプニ

勇者「や、だめ、僧侶ちゃん」

僧侶「どうやったらエネルギーが出るんですか?」プニプニ

僧侶「煩悩ってなんですか?」プニプニ

僧侶「お姉ちゃんは、いつもこの剣をどうしているんですか?」プニプニ

勇者「はぅっ」

ビキーン

僧侶「……」

僧侶「プニプニじゃなくなっちゃいましたねえ」ツンツン

勇者「うぅっ」

僧侶「で、煩悩ってなんですか?」

勇者「え、えっと、いやらしい気持ちとかかな?」

僧侶「それを出しちゃうんですか?」

勇者「そ、そうだね」

ギンギン

僧侶「この剣、先っぽが丸いですねえ」ツンツン

勇者「はぅっ!!」ビクン

僧侶「おおっ、今びくんってしましたよ!?」

勇者「う、うん」

僧侶「面白いですねえ」ツンツン

勇者「んああっ」ビクン

僧侶「うふふ」ナデナデ

勇者「ふぁああ!!」ビクン

勇者「(いつもより小さくて冷たい指……)」

勇者「(新鮮で気持ちいいかも……)」

勇者「(ば、馬鹿!! なにを考えているんだ!!)」

僧侶「それで?」

僧侶「どうなったらエネルギーが出るんですか?」ナデナデ

勇者「あうっ」ビクビク

勇者「え、えっと、剣を触り続けて気持ち良くなったら、で、出るよ」

僧侶「へえー」ナデナデ

勇者「(ああ、やばい、やばい……)」

勇者「(この状況はやばい……)」

戦士「すうすう」

勇者「(すぐ先に戦士さんが寝ているというのに……!!)」

僧侶「お姉ちゃんはいつも、こんなことをしてるんですねえ」ナデナデ

勇者「う、うん」

僧侶「他にはどんなことをしてるんですか?」ギュッ

勇者「んあっ!!」ビクン

勇者「え、えっと、舐めたり、こすったり、おっぱいで挟んだり……」

僧侶「へええ、すごいですねえ」ギュッ

勇者「それだめえ!!」ビクン

僧侶「おっぱいはないので、挟むのは無理ですねえ」

僧侶「舐めてみましょうか」

勇者「だ、だめ……」

僧侶「匂いは……」スンスン

僧侶「栗の花の匂い?」スンスン

勇者「う、うん」

僧侶「あと、磯の匂いもしますねえ」スンスン

勇者「そ、そうかな」

僧侶「ん」ペロッ

勇者「ほあ!!」ビクン

僧侶「変な味です」ペロペロ

勇者「うあああ、ああ、んっ」ビクビク

僧侶「勇者さん、いやらしい気持ちになれていますか?」ペロペロ

勇者「(あああ、やばいやばい、こんな小さな子に僕はなんてことを……)」

僧侶「私、立派にお手伝いできてますか?」ペロペロ

勇者「(魔王より鬼畜外道な所業だ……)」

僧侶「んむ」パクッ

勇者「んやっ!!」ビクン

僧侶「んむ」

じゅるじゅる

勇者「っくはぁ!!」

僧侶「んむむ」

ちゅぱちゅぱ

僧侶「なんだか我慢してますか? 勇者さん」

勇者「そ、そんなこと、ないよ」

僧侶「私、修行中とはいえ立派な僧侶として頑張っているつもりです」

僧侶「子どもだからって遠慮されると、ちょっと悲しいです」

勇者「そんなつもりは……」

僧侶「じゃあ、いつものようにエネルギーを出してくださいよう」パクッ

ちゅぷちゅぷ

勇者「んああああ」ビクン

勇者「あ、あ、あ、だめ僧侶ちゃん口離しっ」ビクンビクン

びゅるびゅるるるっ!!

僧侶「んぷっ」

どくんどくん

僧侶「んむ……ん……」コプッ

どろっ

僧侶「……うふふ……お手伝い、できましたか?」

キュウーン

勇者(賢)「ふぅ……」

やっちまいましたなあ
セフセフだよね

それではおやすみなさいー

今日はちょっとだけ
すみません

勇者(賢)「?」

僧侶「わあ、賢者モードですね」

僧侶「いつもより凛々しいお目目です♪」

勇者(賢)「む? どういう状況だ?」

僧侶「私が無理言って、賢者モードのお手伝いをさせてもらったんです♪」

勇者(賢)「……」

勇者(賢)「(あの糞野郎)」

勇者(賢)「そ、そうか、すまんな」

僧侶「はい♪」

戦士「んむ……むにゃ?」ゴロン

戦士「むにゃむにゃ?」ゴロン

勇者(賢)「!?」

勇者(賢)「ラリホー」ボソッ

戦士「んぐー」

勇者(賢)「……」ホッ

僧侶「うふふ、明日からは私もお手伝い、できますねえ」

勇者(賢)「ん……」

勇者(賢)「すまんが、それはだめだ」

僧侶「ど、どうしてですか? 子ども扱いしないでほしいです!!」

勇者(賢)「子ども扱いしているからじゃない、お互いのためなんだ」

勇者(賢)「いいか、本来こういう行為は愛しあっている二人が行うものだ」

勇者(賢)「軽々しくやってはいけない」

勇者(賢)「君も、大きくなったら愛する人ができるだろう」

勇者(賢)「そのときに、今日と同じことをやってあげなさい」

僧侶「むう」

僧侶「お姉ちゃんと勇者さんは、愛しあっているんですか?」

勇者(賢)「それは……まだだ……」

勇者(賢)「こっちの方は鈍感かつボンクラでデリカシーのない野郎だが」

勇者(賢)「あっちの方は恥ずかしがりやで素直じゃない女だ」

勇者(賢)「だがいつか……そうだな……自分の言葉で伝えあうことができるようになれば……」

僧侶「ほほー」

僧侶「では、愛する二人の間を邪魔してはいけませんねっ」

勇者(賢)「うむ、物分かりが良くて助かる」

勇者(賢)「今は二人を、見守ってやってくれ」

僧侶「はい♪」

勇者(賢)「では、寝ようか」

僧侶「はい♪」

僧侶「あ、でも今日だけ、添い寝させてください」

勇者(賢)「ん、まあそれくらいなら……」

僧侶「うふふ」モゾモゾ

勇者(賢)「ラリホ……」

勇者(賢)「いや、まあ、いいか」

僧侶「すうすう」

……

ムクリ

勇者「ん……」

勇者「昨日なにかがあったような……」

僧侶「んむー」モゾモゾ

勇者「……」

勇者「おおう……」

僧侶「むにゃむにゃ」モゾモゾ

勇者「たたた大変なことをしてしまったのでは……」ブルブル

僧侶「あ、勇者さん、おはようございます♪」

勇者「おは、おはよう」ソワソワ

僧侶「昨日はわがまま言って、すみませんでした」

勇者「へ?」

僧侶「勇者さんのお手伝いは、やっぱりお姉ちゃんじゃないと、だめです」

僧侶「だから、これからもお姉ちゃんと仲良くしてくださいね」

勇者「?」

僧侶「ね?」

勇者「あ、ああ、そうだね」

僧侶「♪」

戦士さんのオナニーとか書きたいお
おやすみなさい

なぜかこんな風になりましたね
賢者モードは勇者の内なる性格で、一応まったく別のものというつもりではありません

―森で野宿―

戦士「この森がこんなに深いとはなあ」

勇者「なかなか出口に辿りつけませんね」

戦士「まあ、魔物はそんなに強いわけじゃないから心配はねえが……」

勇者「そろそろ町で休みたい頃ですよねえ」

僧侶「カレーができましたよう」カンカン

勇者「おっ!! 待ってました!!」

勇者「この森を抜けたら、魔王の城もすぐ近くですね」モグモグ

戦士「食いながら喋んなよ」

僧侶「私、もう少し大きくて魔力の強い杖がほしいんですよねえ」モグモグ

魔法使い「わしも魔力の上がるローブを新調したいところですなあ」モグモグ

戦士「ええい、お前ら揃いも揃って行儀が悪いんだよっ!!」

勇者「戦士さん、意外に几帳面ですよね、そういうとこ」モグモグ

魔法使い「朝の姿を見せてやりたいもんですのう」モグモグ

戦士「魔王か……」

僧侶「最近、勇者さん賢者モードになってませんけど、鈍ったりしてませんか?」

勇者「そういや最近ご無沙汰ですねえ」

戦士「なっ、てめえ!! そういう言い方するな!!」カァァァ

魔法使い「なにかわけでもあるのですかな?」

勇者「ん、いやあ、温存した方がいいかな、と」

勇者「あんまり煩悩エネルギーを放出しすぎると、いざというときに立たなかったり……」

勇者「あ、えっと、『役に立たなかったり』するかもしれませんし」

戦士「言い変えたけど意味同じだよな」ボソボソ

魔法使い「お嬢ちゃんに気を使っておるのかのう」ボソボソ

―夜更け―

戦士「んーねみい」

魔法使い「ふぉふぉふぉ、火の番はわしに任せて、寝てもらっても構わんぞい」

戦士「そりゃ悪いよ」

戦士「まだ大丈夫だ」

魔法使い「そうかい」

戦士「……」

魔法使い「……」

パチパチ

戦士「……なあ」

魔法使い「ん? なんじゃ?」

戦士「世界、救えるかな」

魔法使い「そりゃあ、当然救える」

魔法使い「そう思っているから、旅を続けているわけじゃ」

戦士「でもよ、今まで多くの人たちが、魔王に挑んで敗れ続けているわけだろ」

戦士「その人たちも、同じように考えていたんじゃねえかなって思ってさ」

魔法使い「まあ、そうかもしれんのう」

魔法使い「なにが不安なんじゃ?」

戦士「不安っていうんじゃ、ねえけどさ」

戦士「もし戦いの中で死んだら、どうなっちまうのかなって」

魔法使い「死、か」

戦士「死が怖いんだ」

魔法使い「魔王との相討ちであっても、かの」

戦士「……ああ」

パチパチ

魔法使い「昔、魔王に挑んで、死んだ友がおったよ」

戦士「……そうか」

魔法使い「そいつは優秀な僧侶じゃったが、魔王軍にやられたらしい」

魔法使い「魔王には挑めず、無念の思いで死んでいったんじゃ」

戦士「……そうか」

魔法使い「しかし誰かが、この現状を変えねばならん」

魔法使い「いつまでも人間が魔王の支配下にいるわけにはいかないんじゃ」

戦士「ああ」

戦士「例え、相討ちでも、魔王軍を滅ぼすことさえできれば……」

戦士「そうだな、怖くても、やるしかねえよな」

魔法使い「ふぉふぉふぉ、わしも嬢ちゃんもおるしのう」

魔法使い「心配せんでもええ」

戦士「なあ、勇者は、勝てると思うか?」

魔法使い「勝てる」

魔法使い「わしはあれ以上の魔力を見たことがない」

戦士「でも、あの魔力を出すためには……」

魔法使い「そうじゃ、魔王の城で、賢者モードに変身する必要がある」

戦士「それってよ、かなり危険だよな」

魔法使い「それでも旅を始めた当初から比べれば、ずいぶんと早くなったと思うぞい」

戦士「早く、って」

魔法使い「お主の『お手伝い』のおかげじゃろうなあ」

戦士「……」カァァァ

魔法使い「お主はどう考えておる?」

戦士「どうって、なにがだよ」

魔法使い「勇者殿のことじゃよ」

戦士「……」

戦士「わかんねえよ」

魔法使い「魔王との戦いで、戦死したとすれば、どう思う?」

戦士「それは……いやだ」

魔法使い「そうじゃろう」

戦士「でもそれは、じいさんや、お嬢ちゃんとも一緒で」

魔法使い「一緒じゃないと、わしは思うがなあ」

戦士「んー」

魔法使い「現に、エルフの里では想いを少し、伝えられたのではないかな」

魔法使い「もう少し、自分の気持ちに素直になってもよいと思うがな」

魔法使い「でなけりゃ、次に会うときには屍、ということになるかもしれんしのう」

戦士「……はっ」

戦士「さすが、歳食ってるだけあって、言葉に重みがあるな」

魔法使い「年季だけは入っとるからのう」

パチパチ

戦士「なあ、じいさん、あんたの友って……」

魔法使い「ん?」

戦士「いや、いいや」

戦士「聞かないでおく」

魔法使い「ふぉふぉふぉ」

パチパチ

魔法使い「これを、渡しておこう」ゴソゴソ

戦士「なんだこれ?」

魔法使い「秘薬じゃ」

魔法使い「赤いビンは性欲を増幅する薬、青いビンは性欲を減退させる薬じゃ」

戦士「……なんでこんなものを」

魔法使い「ふぉふぉふぉ、こっそり調合したんじゃ」

戦士「たちの悪い薬だな」

魔法使い「じゃが、お主たちには必要じゃろうて」

戦士「んー」

魔法使い「どう使うかは自由じゃ」

魔法使い「もちろん、使わなくてもいいが」

戦士「……ありがとよ」

魔法使い「ひと舐めで効くから、一気にあおるんじゃないぞ」

戦士「ああ」

魔法使い「今夜は青い方を舐めて、ぐっすり眠るがええ」

戦士「なっ」

魔法使い「気付いておらんとでも思うたか?」

戦士「こ、このエロジジイ!!」

魔法使い「ふぉふぉふぉ」

魔法使い「女にも性欲はある」

魔法使い「それを、恥ずかしがることはない」

戦士「~~~~」

魔法使い「勇者殿は鈍感じゃからなあ」

魔法使い「それに、お主は意地っぱりじゃ」

戦士「ええい、好き勝手言ってくれやがって」

魔法使い「じゃあ、素直に言えるのかの」

戦士「……馬鹿、無理だ」

魔法使い「じゃろう」

戦士「……あっ」

魔法使い「ふぉふぉふぉ」

戦士「抜け目ねえなーじいさん」

魔法使い「年季だけは入っておると、言ったじゃろう」

戦士「ま、ありがたくもらうぜ」チャプチャプ

魔法使い「ふぉふぉふぉ」

魔法使い「さあ、火の番はわしに任せて、ゆっくり休みなされ」

戦士「ん……そうさせてもらうよ」

戦士「明日はあたしが代わるから」

魔法使い「気を遣わなくても結構じゃよ」

パチパチ

戦士「おやすみ」

魔法使い「ああ、おやすみ」

……

戦士「さて、と」

僧侶「すうすう」

戦士「お嬢ちゃんはぐっすり寝てるな」

戦士「まだこんなにちっこいのに、頑張ってるよなあ」ナデナデ

僧侶「うう~ん」モゾモゾ

戦士「っと、起こしちゃまずい」

戦士「青い方、だったな」

スポン

戦士「ん」ペロッ

戦士「これで、ぐっすり……」

……

戦士「……」ムラムラ

戦士「……」ムラムラ

戦士「……」ムラムラ

戦士「(あんのジジイ!! 逆じゃねーか!!)」ムラムラ

戦士「(あーやべえ、この感じ)」ムラムラ

戦士「(エルフの里のときと同じ感じがする……)」ムラムラ

戦士「(お嬢ちゃんは寝てるし……)」ムラムラ

戦士「(少しくらい、ばれねえかな……)」ムラムラ

戦士「(勇者は、起こしたくねえしなー)」ムラムラモゾモゾ

戦士「(ていうかあのジジイ、わざと逆教えたわけじゃねえだろうな)」ムラムラモゾモゾ

戦士「ん……」カチャカチャ

戦士「ふぅ、汗臭くねえかなあ」カチャカチャ

戦士「あ……」

戦士「(そういや、泉で女神に貰ったいやらしい下着があったな)」モンモン

戦士「(着てみるか、どうしよう)」モンモン

戦士「(着るなら今しかねえ)」モンモン

戦士「(よし着よう、どうせ誰も見てねえし)」モンモン

しゅるる

戦士「(こ……これは……)」

戦士「(ほとんど見えてるじゃねえか、いやらしい)」

戦士「(やっぱりこんなもん人前では着れねえな)」

きゅっ

戦士「ん……」

戦士「(やべえやべえいやらしいいやらしい)」モンモン

戦士「(薬のせいだ、薬の、そうだそうにきまってる)」モンモン

もぞもぞ

戦士「んっ……」

戦士「(で、できるだけ声出さねえようにしないと)」

さわさわ

戦士「……っ……」

くちゅ

戦士「んっ……」

くちゅくちゅ

戦士「(あ……やべえ身体が熱い……)」

くちゅくちゅ

戦士「(音が……ああ……)」

くちゅ、ちゅぷ

戦士「(でも、気持ち、いい……)」ビクビク

戦士「(あいつの腹筋、ごつごつしてて気持ち良かったな……)」

ぬりゅぬりゅ

戦士「(あたしもやっぱり、気持ちいいこと、好きなんだろうな)」

くちゅくちゅ

戦士「(女のあたしでも、煩悩エネルギーを具現化して出せたら賢者になれんのかな)」

くちゅ、ちゅぷ

にゅるん

戦士「んっあ!!」ビクン

戦士「(やべ、深く指入れすぎた……)」ビクビク

にゅるにゅる

戦士「(ああ、ああ、やべ、敏感になってる)」ビクビク

にゅちにゅち

戦士「(お嬢ちゃんが起きませんように……)」

くちゅくちゅ

戦士「んっ……ふ……」ビクン

ちゅぷちゅぷ

戦士「んっあ……ふぁ……」ビクン

戦士「(やべー気持ちいい……頭ぼーっとしてきた……)」

にゅるにゅる

戦士「……ふぁ……はぁ……」ビクビク

くちゅくちゅ

戦士「んん……んっ……」ビクビク

ちゅぷちゅぷ

ぬるっ

戦士「んっく」ビクン

戦士「(ああ、やべえ、いく、いく……)」

戦士「~~~~」ビクンビクン

戦士「はぁ……はぁ……」

戦士「……」ムラムラ

戦士「もっかい……」ムラムラ

……

おやすみなさいー

終着点は、まあ世界に平和が訪れるところまで……ですかね
よかったらお付き合いください

―朝―

僧侶「んむ……」ゴソゴソ

僧侶「ぅぃ……おはようごじゃいまーしゅ」ボー

僧侶「……お姉ちゃん?」

戦士「むにゃむにゃ」

僧侶「……なんで下着なんですか?」

戦士「んむ……もう一回……」

僧侶「なにがですか?」

僧侶「早く起きてくださいよう」ユサユサ

戦士「ぁぃ……ぁぃ……」ボー

僧侶「こんないやらしい姿見たら、勇者さん困っちゃいますよう」ユサユサ

戦士「ぅへへ……せくしーだいなまいっ……」ボー

僧侶「……」

むにむに

僧侶「……大きい……ですう」

僧侶「と、とりあえず、鎧を着てください」

カチャカチャ

戦士「……」ボー

僧侶「どうして下着がびしょびしょなんでしょうか」

僧侶「おねしょしちゃったのかなあ」

カチャカチャ

僧侶「バギ」

ビュオオオオオオオ

戦士「んん……暑い……」モゾモゾ

僧侶「……乾きましたかね?」

……

僧侶「ふぅ、今日もお姉ちゃんの寝起きが悪くて大変でした」

魔法使い「ふぉふぉふぉ、御苦労さま」

勇者「なんか、使える魔法はないの?」

僧侶「眠りを覚ませる魔法はあるんですけど……」

勇者「効かないの?」

僧侶「ええ、ちょっと魔力が足りないようで」

勇者「戦士さん恐るべし」

……

戦士「おい、てめえ、昨日逆教えただろ!!」ボソボソ

魔法使い「ふぉ、なんのことじゃろう」ボソボソ

戦士「しらばっくれんな、薬のことだよ」ボソボソ

魔法使い「ああ、そうじゃったか、逆じゃったか、すまんのう」ボソボソ

魔法使い「で、どうじゃった?」ボソボソ

戦士「どうって、散々だったよ」ボソボソ

魔法使い「何回くらいイったのかの?」ボソボソ

戦士「死ねっ」

ドゲシッ

……

勇者「さて、今日こそこの森を抜けて、世界に平和を!!」

魔法使い「ふぉふぉふぉ、頑張りましょう」

戦士「装備がちっと不安だが……」

僧侶「大丈夫、私たちはとっても強くなってますよう」

勇者「僕も賢者モードを温存して、いざというときに思いっきり戦えるようにしてますし」

戦士「ん……」モジモジ

勇者「あれ、戦士さん顔が赤いよ」

戦士「知らねーよ馬鹿!!」モジモジ

……

アイスコンドル「ぐがああああああああ」

ファンキーバード「くけけけけけけけけけ」

戦士「っと、敵襲!!」

僧侶「勇者さんは下がっててください!!」

 戦士の「はやぶさぎり」!!

 魔法使いの「メラゾーマ」!!

 僧侶の「バギクロス」!!

 モンスターたちは砕け散った!!

勇者「ははは、頼もしいや」

僧侶「私も魔法で敵をばったばったと倒すの、気持ちいいです」

勇者「うん?」

僧侶「だから、勇者さんが賢者に憧れたのもわかるんです」

勇者「ははは、そうか」

戦士「こいつは結構子どもじみた発想だったけどな」

魔法使い「ふぁふぁふぁ」

僧侶「だから早く魔王の城へ行って、勇者さんが敵をばったばったと倒せるように頑張りましょうね」

勇者「うん」

……

フードの男「む、誰かがおれのテリトリーに入ってきてるな」

フードの男「人間? 魔物?」

フードの男「どちらかわからんが、仕掛けるなら早い方がいいな」

ガサガサ

戦士「この道、どっちに行きゃあいいんだろ」

魔法使い「じゃあこの杖が倒れた方に、というのはどうじゃろう」

勇者「あ、それいいですね」

戦士「遊びじゃねえんだぞ」

魔法使い「ほりゃ」コト

僧侶「……うしろ?」

勇者「引き返せってことかな」

戦士「馬鹿」

ひゅるるるるるるる

戦士「あ? なんの音だ?」

僧侶「空です!!」

魔法使い「火球が降ってくるぞい!!」

戦士「やべえ!! 避けろ!!」

僧侶「間に合いませんよう!!」

魔法使い「くぅっ」

 魔法使いの「マジックバリア」!!

 魔法の力が弱まった!!

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

勇者「うわあああああああああああ」

魔法使い「だ、大丈夫かの」

僧侶「いてて、おじいちゃんがかばってくれたおかげで助かりましたあ」

戦士「お、重いよ」

勇者「ううん……」

戦士「あたしをかばってくれたのか?」

勇者「はは、とっさに」

戦士「馬鹿、戦士をかばう勇者がどこにいんだよ」

勇者「ここにいましたね」

戦士「……馬鹿」

ガサガサ

僧侶「あ、誰かいますよ!!」

戦士「魔物か?」

魔法使い「仕掛けてきたやつじゃな」

 魔法使いの「メラゾーマ」!!

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 しかしかき消されてしまった!!

魔法使い「むむ」

戦士「なんだ、強敵か!?」

僧侶「おじいちゃんのメラゾーマが効いてません!!」

魔法使い「むう、では……」

勇者「ちょちょ、ちょっと待って!!」

戦士「あん?」

勇者「ねえ、そこにいるの、伯父さんでは!?」

フードの男「あん?」

勇者「ほら、やっぱりそうだ!!」

フードの男「なんだ、坊主じゃねえか」

戦士「伯父!?」

勇者「伯父さん、こんなところでなにしてるんです?」

戦士「おいおいちょっと待てよ、こいつ、お前の……」

勇者「ええ、僕の伯父です」

勇者「僕が賢者に憧れたのも、伯父さんの魔法のすごさに影響されてて……」

フードの男「がっはっは、久しぶりだな」

勇者「伯父さんもよくぞご無事で」

フードの男「おめえも、もうそんなに大きくなってたんだなあ」

フードの男「親父を引き継いで、勇者やってんのか」

勇者「はい」

勇者「伯父さんは、父さんと一緒にパーティーを組んでたんですよ」

戦士「へえ、勇者の一行だったのか」

僧侶「すごいですう」

フードの男「これが、おめえのパーティーか?」

勇者「ええ」

フードの男「ふん、しかしじいさん、あんたの魔法じゃあちと火力が足りねえみたいだな」

魔法使い「ふむ」

僧侶「そんなことありません!!」

フードの男「それに嬢ちゃん、あんた、戦士のくせして坊主にかばわれるとは」

戦士「う、うるせえな」

戦士「あんたこそ甥っ子に魔法ぶっ放してくるロクデナシじゃねえか!!」

フードの男「がっはっは、おれのテリトリーに入ってきたからよ、つい威嚇しちまったんだ」

フードの男「悪かったな」

戦士「ふん」

フードの男「おいよう、このメンバーで本当に魔王が倒せると思ってんのかい」

勇者「え……」

僧侶「ゆ、勇者さんには『賢者モード』があるんです!!」

僧侶「それさえ発動すれば、おじさんの魔法よりも強い魔法が出せますよ!!」

フードの男「おいよう、気になってたんだけどよ、なんだこのちっこいのは」

僧侶「私はこのパーティーの僧侶です!!」

フードの男「へえ、人手不足なんだなあ」

僧侶「むむむむ」

戦士「おいおっさん、偉そうな口きいてるけどよ、あんただって魔王討伐に失敗したんだろうがよ」

フードの男「がっはっは、それを言われちゃおれも立つ瀬がねえな」

勇者「伯父さんは父とともに魔王に挑みましたが、激戦の末敗れ、父は亡くなりました」

フードの男「おれは一命を取りとめたが、瀕死でふもとの村にたどりつくのが精いっぱいだった」

フードの男「村で傷を癒したが、もう魔王に挑もうなんて気力は湧いてこなかったな」

勇者「それで、この森で暮らしているんですか?」

フードの男「ああ、ひっそりとな」

戦士「派手に魔法で襲ってきただろ」

フードの男「噛みつくねえ、嬢ちゃん」

フードの男「魔王の魔力は絶大だ」

フードの男「ほとんど手出しさせてもらえなかった」

僧侶「……」

フードの男「おいちっこいの、さっき賢者モードがどうとか言ってたな」

僧侶「……そうです」

僧侶「それさえあれば、魔王だって倒せます」

フードの男「ふうん」

フードの男「おい坊主、今日ちょっとおれの家に寄ってけや」

フードの男「魔法のイロハを教えてやるからよ」

勇者「……ええ」

フードの男「おめえらの布団もある、一晩泊まってけ」

魔法使い「むう」

僧侶「私、あの人ちょっと苦手ですう」

戦士「奇遇だな、あたしもだ」

眠す
今日はエロなしでした……おやすみなさい

……

フードの男「へえ、そんな極意があったとはな」

勇者「神官さんに伝授されて……」

フードの男「しかし一発でものにするあたり、おめえには勇者の血が流れてるんだなあ」

勇者「そうなんですかねえ」

フードの男「あいつにもその極意があれば……」

フードの男「いや、いまさら言っても始まらねえな」


戦士「あのおっさん、魔法使いなんだよな」ボソボソ

僧侶「ええ、そのはずですが」ボソボソ

戦士「にしては体つきが熊みてえだよな」ボソボソ

僧侶「おじいちゃんと同じ魔法使いには見えませんねえ」ボソボソ

―山小屋―

フードの男「おうおめえら、一泊停めてやる代わりに飯作ってくれ」

フードの男「材料も器具もそこにあるからよ」

フードの男「あ、森の抜け方ももちろん教えてやるから」

フードの男「じゃ、ちょっとこいつと出てくる」

勇者「い、行ってきまーす」

ガチャリ

僧侶「なんか、思ったより綺麗な家ですね」

戦士「洞窟とかを想像してたよあたし」

魔法使い「まあ、せっかくじゃしゆっくりさせてもらおうかの」

―岩場―

フードの男「さてと、おめえは賢者モードを温存したいんだったな」

勇者「は、はい」

フードの男「いつも敵の前でシコシコしてんのか?」

勇者「いえ、戦士さんに手伝ってもらってます」

フードの男「おいおい、お盛んだねえ」

フードの男「そうか、そういう仲なのか」

勇者「……ええ」

勇者「仲間という枠を越えた仲です」

フードの男「はっ、お熱いな」

フードの男「おめえの魔法、見せてもらいたいところだったが……」

フードの男「まあいい、強力な魔法を扱うときの極意を教えてやる」

勇者「は、はい!! お願いします!!」

……

僧侶「魔法の杖が置いてありますよ?」

戦士「そういやおっさん、杖なんか持ってなかったな」

魔法使い「杖は魔力を集中するのに必須なんじゃがなあ」

戦士「そういや勇者も杖なしで魔法使ってたよな」

魔法使い「あれじゃと魔力が分散しやすいし、なにより魔力を集めにくいはずじゃが……」

フードの男「手のひらに魔力を集めろ」ズズズ

フードの男「魔力をできるだけ外に逃がさないイメージだ」ズズズ

勇者「はい」

フードの男「それができるようになりゃあ、ただのメラだって大火球にできる」

勇者「はい!!」

……

戦士「じゃああのおっさんは、杖なしであの魔力をコントロールしてるってことか」

魔法使い「さすがに一代前の勇者の一行となると、すごい人物なんじゃろう」

戦士「じいさん、あんたも負けてらんねえぞ」

魔法使い「ふぉふぉふぉ、そうじゃなあ」

フードの男「ま、魔力のコントロールの基礎はこんなもんだ」

フードの男「さて……あとは……」

勇者「?」

フードの男「いいか、普通に鍛錬の中で覚える魔法にも限界がある」

勇者「はあ」

フードの男「例えば炎熱系魔法の初歩はメラだな」

勇者「はい」

フードの男「メラの脳内詠唱と魔力の積み上げイメージは簡単だろ?」

勇者「ええ」

フードの男「それは、身体と脳が自然と覚えるわけだが」

フードの男「覚えるスキルには血筋が関係している」

フードの男「つまり、お前にもわずかながら大魔道士の血が流れているからこそだ」

勇者「はぁ……」

フードの男「魔法使いの血筋が一切ない人間には、魔力があろうと魔法を覚える才能はない」

フードの男「しかし、その脳内詠唱と魔力の積み上げ方を、他者から伝授されることで使える魔法というものもある」

勇者「そんなことができるんですか?」

フードの男「おれにだからできることだ」

勇者「すごい、伯父さんやっぱすごいや」

フードの男「さて、今からお前に教える魔法だが……」

勇者「はい……」

フードの男「世界の平和を一番に考えられるか?」

勇者「もちろんです」

フードの男「自分やパーティーの命、幸せ、人生を懸けてでも、そう言えるか?」

勇者「……はい」

フードの男「……よろしい」

……

ガチャリ

フードの男「いよう、帰ったぜ」

勇者「……」ゼエゼエ

僧侶「お帰りなさい」

戦士「どうだ、コツはつかめたか?」

勇者「ええ……そうですね」

フードの男「さすがに素質はあるな」

フードの男「あとはまあ、賢者モードになったときも今日の感覚を忘れないことだ」

勇者「……はい」

僧侶「お疲れ様ですう」

 僧侶の「ベホマ」!!
 
 勇者の体力は全快した!!

勇者「あ、ありがとう」

僧侶「いえいえ~」

フードの男「お、ちっこいの、ベホマなんて使えんのか」

僧侶「私だって勇者様の一行ですのでー」フイッ

フードの男「がっはっは、侮ってて悪かったな」

戦士「さ、飯ができてるぜ」

僧侶「お皿を並べましょうー」カチャカチャ

魔法使い「と言っても、作ったのはお嬢ちゃんじゃんがのう」

戦士「あ、あたしだって野菜切ったりしたぞ!!」

フードの男「うん、旨そうだ」

勇者「僧侶ちゃん、ほんと料理上手だね」

戦士「あ、あたしも頑張ったんだぞ!!」

勇者「うんうん、戦士さんもすごいね」

フードの男「おい、このジャガイモまだ皮が残ってんぞ」

戦士「う、うるせえな!! ちまちました仕事は苦手なんだよ!!」

……

フードの男「おい、ちっこいの」

僧侶「……」フイッ

フードの男「がっはっは、嫌われてんな」

僧侶「私、そんな名前ではありませんので」

フードの男「まあいいや、お前さん、あとでおれの部屋に来な」

戦士「!?」

フードの男「心配すんな、取って食いやしねえよ」

戦士「おおおい、なにするつもりだよ」

フードの男「嬢ちゃんには関係のねえ話さ」

戦士「て、てめえ……」

僧侶「……」フイッ

フードの男「ま、坊主の今日の修行にも関わることだ」

フードの男「聞いといて損はねえと思うがな」

僧侶「私、いざとなればザキが使えますので怖くありません」

フードの男「がっはっは、そんな魔法は使われないように祈ってるぜ」

フードの男「じゃあ、決心がついたら来な」

バタン

僧侶「……」

戦士「あのおっさんとお嬢ちゃんの取り合わせって、ヤバいだろ」

魔法使い「無理せんでもええんじゃよ」

僧侶「……」フルフル

僧侶「私、行ってきます」

戦士「お、おい」

バタン

戦士「ああ、心配だぜ」

勇者「大丈夫、伯父さんはそんな変な人じゃありませんよ」

戦士「つったってよう」

勇者「世界を救えなかった無力感を、誰よりも感じている人なんですから」

戦士「ん、まあ、な」

魔法使い「あの方は生き残り、勇者殿の父上は……」

勇者「ええ、死にました」

勇者「伯父さんも、それを後悔しています」

勇者「許せないんだと思います」

戦士「自分を?」

勇者「自分も、それから、他にも色々と……」

戦士「ふうん」

ガチャリ

僧侶「……」

戦士「お、無事か!? 変なことされなかったか!?」

僧侶「はい、大丈夫ですう」チラッ

勇者「?」

僧侶「私、ちょっと外へ出てきますね」

戦士「あ、ああ、大丈夫か?」

僧侶「はい」

フードの男「おい、こいつをくれてやる」ポイッ

パシッ

僧侶「この杖は?」

フードの男「おめえにきっと必要なものだ」

僧侶「……はい、頂きます」

バタン

戦士「お嬢ちゃん、ちょっと気合い入ってたな」

魔法使い「いらぬ心配だったようですな」

フードの男「さあてと、坊主の修行で疲れちまったし、おれはもう寝ることにするぜ」

フードの男「おめえらはその辺の毛布、適当に使って寝ろ」

スタスタ

戦士「……」

魔法使い「……」

勇者「……」

戦士「な、なあ、あのおっさんちょっと若返ってねえか」

勇者「な、なにがあったんでしょう」

魔法使い「……むう」

またもエロなし、すみません
ではおやすみなさい

戦士「お嬢ちゃんは、外になにしに行ったんだろうな」

魔法使い「わし、ちょっと見てくるぞい」

戦士「ああ、頼む」

ガチャリ

勇者「僕らも、早めに寝ますか」

戦士「ああ、そうだなあ」

戦士「着替えっから、あっち向いてろ」

勇者「はあい」

……

魔法使い「ふぉふぉふぉ、一人でなにしとるんじゃ?」

僧侶「あ、おじいちゃん……」

僧侶「その、ちょっと魔法の修行を……」

魔法使い「勇者殿に感化されたのかい?」

僧侶「……はい」

魔法使い「わしも少し、付き合ってもよいかの」

僧侶「え」

魔法使い「伯父殿に言われた通り、わしの魔法もまだまだ火力不足のようじゃからな」

僧侶「……はい、一緒にやりましょう♪」

……

戦士「(ぎゃああああああああああああああああ)」

戦士「(なんであたしこんな下着つけてんだよおおおおおおおおおお)」

戦士「(やばいやばい、どうしようどうしようどうしよう)」アセアセ

勇者「もういいですか?」

戦士「ま、まだ!! まだこっち向くなよ!!」

戦士「(ううううううう、と、とりあえずパジャマに!!)」アセアセ

戦士「(ちくしょう、なんでこんなもん着てるんだよおおおおおおお)」アセアセ

……

戦士「あの二人、戻って来ねえな」

勇者「お話してるんでしょうかね」

戦士「先に寝ちまってもいいかなあ」

勇者「いいんじゃないですか?」

戦士「……」

勇者「毛布ちゃんとかぶってくださいよ」ファサ

戦士「うん……」

戦士「なあ」

勇者「はい」

戦士「お前さ、死ぬのは怖いか?」

勇者「えっ」ドキッ

戦士「魔王と戦って、死ぬの、怖いか?」

勇者「……」

勇者「父のことを言うわけじゃないですが、無駄死には怖いです」

勇者「でも、魔王を滅ぼすことができたのなら、相討ちの死は怖くありません」

戦士「……そっか」

戦士「あたしはさ、自分が死ぬのもだけどさ、お前が死ぬの、怖いんだ」

勇者「僕、死にやすそうですか?」

戦士「そういう意味じゃなくてだなあ……」

戦士「お嬢ちゃんもじいさんも死んでほしくないけど、お前が一番死んでほしくねえんだよ」

勇者「……」

勇者「ありがと、戦士さん」

戦士「だから、自分の命、大切にしろよな」

勇者「……そうだね」

戦士「世界に平和をもたらすことも大事だけどさ」

戦士「こうやって旅をしていることも、楽しいんだよ、あたし」

勇者「僕も楽しいです」

勇者「このパーティーで旅ができて、本当に良かった」

戦士「もうすぐ、魔王城だな」

勇者「ええ」

戦士「良くも悪くも、旅が終わるわけだ」

勇者「……ええ」

戦士「(あたしなにが言いたいんだろう……)」

勇者「……」

戦士「(こいつに、なにを言ってもらいたいんだろう……)」

勇者「……」

戦士「……すうすう」

勇者「寝ちゃいましたね」

戦士「……」

勇者「僕も、戦士さんに絶対に死んでほしくないですよ」ファサ

―朝―

勇者「うう~ん」

勇者「僧侶ちゃんとじいさんは……」

僧侶「うにゃむにゃ」

魔法使い「くうくう」

勇者「よかった、帰ってきてたか」

戦士「……ん……」モゾモゾ

勇者「あらら、戦士さんパジャマがはだけ……!!」

勇者「……こ、このパジャマの隙間から覗くいやらしい下着は……まさか……」

勇者「もしかして戦士さん、最近エッチなことしてないから欲求不満だったとか……」

勇者「いつでもこいや的な臨戦態勢だったとか……」

勇者「……」

勇者「ないな」

勇者「ほらほら、みんな、起きましょう!! 朝ですよ!!」

戦士「……ぁぃ……ぁぃ……」ボー

勇者「パジャマちゃんと着てね」グイ

戦士「ぅへへ……せくしーだいなまいっ……」ボー

勇者「っ」ドキッ

……

フードの男「この小屋を出て真っすぐ行って、最初の分岐点を左だ」

フードの男「あとはその方角に進めば、森を抜けられる」

勇者「うん、ありがとう」

フードの男「そこから半日も東に進めば、魔王城とこの大陸を繋いでいる港に着く」

僧侶「……もう魔王はすぐそこにいるんですね」

魔法使い「気を引き締めていきましょうぞ」

フードの男「その港は魔王軍専用で魔物がたくさんいるが、船渡しだけは倒すな」

勇者「どうしてですか?」

フードの男「あいつは魔王軍だが気のいいやつでな、人間の味方をしてくれる」

フードの男「おれが連絡しておきゃあ、普通に船に乗せてくれるはずだ」

戦士「すげえな、あんた」

フードの男「ただし表向きは、お前ら勇者一行が蹴散らし脅し無理やり船に乗ったっていう体でな」

勇者「はい」

戦士「あたしらが悪者みたいじゃねえか」

勇者「まあ、少しの辛抱ですよ」

……

勇者「伯父さん、昨日、僧侶ちゃんになにを?」

フードの男「あん?」

勇者「部屋に呼んで、なにかしてたでしょう」

フードの男「ああ、あれな」

フードの男「まあ、保険だよ」

勇者「保険?」

フードの男「そうだ」

フードの男「まあ、おめえは気にせず普通にしてりゃあいい」

勇者「……はあ」

フードの男「じゃあ、気をつけてな」

僧侶「行ってきます」

フードの男「おう」

戦士「世話になったな」

フードの男「ああ……」ガシッ

戦士「!?」

フードの男「坊主のこと、頼んだぜ」ボソッ

戦士「……」カァァァ

勇者「じゃあ、行ってきます」

フードの男「ああ、達者でな」

―港―

勇者「……ここか」

魔法使い「おお、確かに魔王軍がぞろぞろと」

戦士「ここでつまづいてちゃ話にならねえ」

戦士「強行突破だ」

僧侶「行きますよう!!」

勇者「よし!!」

鋼鉄魔人a「ゴゴゴゴ、シンニュウシャハッケン」

鋼鉄魔人b「ゴゴゴゴ、シンニュウシャゲキタイ」

鋼鉄魔人c「ゴゴゴゴ、シンニュウシャニシノテッツイヲ」

僧侶「私がみなさんを護ります!!」

 僧侶の「スクルト」!!

戦士「おらぁっ!!」

 戦士の「さみだれぎり」!!

魔法使い「むむむ、魔力の有効活用を……」

 魔法使いの「イオラ」!!

勇者「だあっ!!」

 勇者の「きゅうしょづき」!!

 モンスターたちは砕け散った!!

戦士「っしゃあ!! どんどん進むぞ!!」

……

船渡し「さすがみなさん、お強いですね」

戦士「あんたが船渡しか」

船渡し「ええ、お話は伺ってます」

船渡し「この船で、城まで渡ってください」

魔法使い「お主、普通の魔物に見えるが、どうして人間の味方を?」

船渡し「魔物の中にも、魔王様が統治する今の世の中に反対している者がいるんです」

船渡し「僕もその一人、というだけですよ」

船渡し「でも、今まで多くの人間たちが挑みましたが……」

僧侶「みんな、やられちゃったんですか?」

船渡し「ええ」

船渡し「さ、僕を適当に縛って、その辺に転がしておいてください」

戦士「おう」

しゅるしゅる

船渡し「あ、ちなみに海上にも魔物はいるのでお気をつけて」

戦士「ああ、ありがとよ」

僧侶「行ってきます」

船渡し「ご無事で」

勇者「はい」

―海上―

魔法使い「ふう、少々魔力が……」

僧侶「あ、これを」フリフリ

シュワワワ

魔法使い「おおう、魔力が回復しましたぞ」

戦士「その杖は?」

僧侶「はい、あのおじさんにもらったものです」

僧侶「魔力を回復させることのできる杖みたいですね」

魔法使い「それはまさか……大僧正の杖では」

戦士「知ってんのか?」

魔法使い「ええ……しかしなぜあの方がそれを……」

急ぎ足で魔王城へ
勇者は魔物がうようよいる中で賢者モードになれるのか

鼻風邪辛いお
おやすみなさい

時間があいてしまいました
すみません
再開します

―魔王の城―

戦士「案外、門番はあっけなかったな」

僧侶「あまり魔物がいないのが、不気味ですねえ」

魔法使い「魔王はおそらく最上階ですな」

勇者「気を抜かないように進みましょう」

戦士「ああ」

勇者「ぎゃああああああああ」

戦士「おい馬鹿勝手に進むな!!」

勇者「熱い!! この床熱いよおおお!!」バタバタ

 魔法使いの「トラマナ」!!

 ダメージ床の効果が消えた!!

僧侶「変な色の床はむやみに踏んじゃだめですよう」

勇者「は、はい……」ドキドキ

勇者「ぎゃああああああああ」

戦士「おいこら!!」

勇者「宝箱から変な魔物が!!」バタバタ

 戦士の「まじんぎり」!!

 モンスターは砕け散った!!

戦士「魔王の城にある宝箱なんて、罠に決まってんだろ!!」

魔法使い「わしがインパスで調べてから開けるようにの」

勇者「は、はい……」ドキドキ

勇者「ぎゃああああああああ」

ストーン

戦士「あの馬鹿落ちやがった!!」

僧侶「あうう、穴の奥がよく見えません……」

魔法使い「トラップを仕掛けた方も、こううまく引っかかってくれると気持ちがいいでしょうなあ」

戦士「ったく……どうすっかなあ」

竜兵士a「シンニュウシャ、シンニュウシャ」

竜兵士b「テキセンリョクノブンダンニセイコウ」

竜戦士「ふん、あの程度のトラップに引っかかるようでは、たいした奴らじゃなさそうだ」

魔法使い「くっ……これは手強そうじゃ」

戦士「あ、あたし、下に行ってくる」

戦士「あいつを引っ張り上げるまで、ここ頼むぞ」

ストーン

竜兵士b「サラニテキセンリョクノブンダンニセイコウ」

竜戦士「甘く見られたものだな」

魔法使い「むう」

僧侶「おじいちゃん、力を合わせてここを凌ぎましょう」

勇者「いてて、僕だけ落ちちゃった……」

勇者「情けないな、みんながいないと、僕は……」

ヒューン

ドゴォッ

勇者「ぐはぁっ」

戦士「この馬鹿、足元を確認しないからこんなことになんだぞ!!」

勇者「……」ピクピク

戦士「あれ?」

勇者「……」ピクピク

戦士「さってと、どうやって上に上がるか……」

勇者「……」グッタリ

戦士「こいつ、軽いな」

勇者「……」グッタリ

戦士「おーい、じいさん!!」

魔法使い『おお、勇者殿は無事ですかな?』

戦士「ああ、ちっとノビてるけどな!!」

魔法使い『では、穴の真下にいてくだされ』

戦士「おう」

魔法使い『あと、頭上に気をつけて』

 魔法使いの「リレミト」!!

 戦士と勇者は城を脱出し……

 ドゴォッ

 戦士と勇者は天井に頭をぶつけた!!

戦士「いってえ!! 加減しろよ!!」

魔法使い「うむ、うまく戻ってこれましたな」

勇者「……」グッタリ

僧侶「勇者さん大丈夫ですかねえ」

戦士「……はは」

戦士「あれ、魔物は?」

魔法使い「ふぉふぉふぉ、とうに殲滅しましたぞ」

僧侶「あのおじさんに教えてもらったコツで、魔力を効率的に使えました♪」

戦士「ははは、すげえな」

僧侶「勇者さんの回復をしないといけませんねえ」

 僧侶の「ベホイミ」!!

 勇者は目を覚ました!!

勇者「っ!!」

僧侶「うふふ、大丈夫ですか?」

勇者「あれ? 僕、確か穴に落ちて、お腹にすごい重い物が落ちてきて……」

戦士「さ、さっさと進むぞ!!」

……

魔法使い「あの扉の向こうから、とてつもない魔力を感じます」

僧侶「ううう、あそこに魔王がいるのですね……」

戦士「怖いか?」ポン

僧侶「い、いえ、頑張ります!!」

魔法使い「さて、賢者モードの準備はいいですかの」

勇者「え、ええ、でも……」

戦士「この広間には隠れるところがねえな」

勇者「うう……」

魔法使い「わしにお任せを」

おっと、ルーラの間違いでしたな
失礼

 魔法使いの「レムオル」!!

 勇者と戦士の姿が消えた!!

僧侶「き、消えちゃいましたよう!!」

魔法使い「ふぉふぉふぉ、大丈夫、姿が見えないだけでそこにちゃんとおるよ」

勇者「なんか、周りがぼんやり見える……」

戦士「あたしら、姿が見えなくなってんのか?」

魔法使い「ええ、ですから思う存分賢者モードになれますぞ」

戦士「……」

勇者「……」

戦士「……や、やるか」

勇者「……はい」

勇者「あ、あの、この決戦に向けて、僕思ってたことがあるんです」

戦士「なんだ?」

勇者「僕、戦士さんにもっともっと気持ち良くなってもらいたいなあって」

勇者「いつも僕を助けてくれるから」

戦士「は、はあ? 大事なのはお前が賢者になることじゃねえの?」

勇者「でも、もっと女の人を知ることが、煩悩を強めるって神官さんも言ってたし……」

勇者「だから、僕、戦士さんをめいっぱい気持ち良くさせます!!」

勇者「そして、この日まで溜めに溜めた煩悩を戦士さんにぶちまけます!!」

戦士「お、おう……」


僧侶「ぶちまけるらしいですよう」

魔法使い「お嬢ちゃんは耳をふさいでいようね」

また夜にエロ書きに来ます

高倉「フッ楽勝だぜ」

ダレダキサマァァ 「くぁセフジコ」

ドゴォォォォォォ

>>396訂正

 魔法使いの「ルーラ」!!

 戦士と勇者は浮かび上がっ……

 ドゴォッ

 戦士と勇者は天井に頭をぶつけた!!

戦士「いってえ!! 加減しろよ!!」

魔法使い「うむ、うまく戻ってこれましたな」

勇者「……」グッタリ

僧侶「勇者さん大丈夫ですかねえ」

戦士「……はは」

勇者「……で、では」

戦士「ち、ちょっと待って」

戦士「(青い方だったよな)」

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戦士「……ん」クイッ

勇者「それは?」

戦士「……ん」ムチュッ

勇者「んっ」

戦士「ん……むちゅ……ちゅ……」

勇者「んあ……」

勇者「……なにをしたんですか?」ハァハァ

戦士「うふふ……性欲を増幅する薬……」ハァハァ

勇者「し……知りませんよ……こんなことしちゃって……」ハァハァ

勇者「僕止まれませんよ……」ハァハァ

戦士「……いいよ……」ハァハァ

カチャカチャ

勇者「その下着……」

戦士「ん、似合うか?」

勇者「さ、最高です」

さわ

戦士「んっ」ビク

さわさわ

勇者「すごく似合ってるよ」チュ

戦士「ん……うん……」チュ

ちゅぷ、ちゅ、ちゅっ

戦士「んあ……」ハァハァ

戦士「ね、脱がして」

勇者「はい……」

しゅるしゅる

勇者「綺麗だ……すごく……」ドキドキ

戦士「あ、あのさ」

戦士「お前が、あたしの傷だらけの身体をさ、綺麗だって言ってくれるの、すごく嬉しいんだ」ドキドキ

勇者「じゃあ、もっと言いますよ」

戦士「で、でも、照れるから少しでいい」カァァァ

勇者「綺麗だよ、戦士さん」ペロッ

戦士「ひゃあう!!」ビクン

勇者「おっぱいも、おへそも、足も……」チュプ

戦士「んん……」ゾクゾク

キュッ

戦士「んっ」ビクン

勇者「触ってほしそうに起ってる、この乳首も」クリクリ

戦士「ん、っくぅ」ビクン

勇者「いつもの凛々しい目も、意志の強い口も」チュ

戦士「……んっ」ハァハァ

勇者「とろんとした目も、だらしなく僕のキスを待ってる唇も」チュ

戦士「……」ハァハァ

勇者「綺麗だ」

戦士「ん……ありがと……」

にゅるん

戦士「やっ!!」ビクン

勇者「もう、とろとろだね」

にゅる、にゅぷ、ちゅくっ

勇者「すごく、糸引いてるよ」

にゅち、ちゅぷちゅぷ

戦士「ああああ、あんっ……」ビクン

ギュッ

戦士「だめ……だめ……」ビクン

勇者「戦士さん、いやらしい顔……」

にゅるにゅる、ちゅぷちゅぷ

戦士「んっあ!! や!! やん!!」ビクビク

ギュウウウ

戦士「んあ……ぁぁ……」ビクビク

勇者「もっと?」チュ

戦士「も、もう持たないよう……」ハァハァ

勇者「もっとしてあげるね」

ちゅぷ

戦士「んっ」ビクン

勇者「ここも触ってあげるね」クリクリ

戦士「ひっ」ビクン

ぐちゅぐちゅ

勇者「すごい、溢れてくるよ」クリクリ

戦士「やあああ!! だめだめ!! だめ!!」ビクンビクン

戦士「ああ……ぁぁ……」ハァハァ

勇者「戦士さん……可愛い……」チュ

戦士「……」ハァハァ

勇者「……よいしょ」

ズルン

戦士「挿れるのか? それ」

勇者「……うん、挿れるよ」

戦士「女のこと、知らなきゃな、ちゃんと」

勇者「うん、戦士さんの中、もっと知りたい」

戦士「ゆっくり……挿れて……」ドキドキ

勇者「うん」

ぐちゅ……

戦士「んっ……」ビクン

勇者「っくぅ……」

ずぬぬ……

戦士「んああ……」ビクン

勇者「い、痛い?」

戦士「んん、薬のせいで、平気かも」ハァハァ

勇者「最後まで、行くよ」

ズンッ

戦士「んっあ!!」ビクン

ぢゅぷ、にゅぷ、ぐちゅっ

戦士「ぅああっ……んっ……」ギュ

勇者「気持ちいい……戦士さんの中……あったかい……」

戦士「はぁ……はぁ……んっ……」ギュ

じゅぷじゅぷ、にゅるにゅる

勇者「はぁ……はぁ……」

戦士「んんんんっ」ビクンビクン

ギュウウウ

勇者「ふふ……」チュ

戦士「ぁぁ……だめ……気持ち良すぎて……やばい……」ギュウ

勇者「んっ……んっ……」パンパン

戦士「んっ!! ひんっ!!」ビクン

勇者「ふっ……ふっ……」パンパン

戦士「やぁ!! んゃっ!!」ビクン

ぐちゅぐちゅ、ちゅぷちゅぷ

勇者「ね、戦士さん、僕の目を見て」

戦士「え?」

勇者「えっと、その、うまく言えないけど……」

勇者「好きです」

戦士「え? え?」

勇者「あぁ、もうだめだ……」ビクンビクン

ぐちゅぐちゅ、ちゅぷちゅぷ

戦士「んっ……」ビクン

勇者「僕の煩悩エネルギー……全部戦士さんの中に……あげるね」ビクンビクン

どくんどくんっ

びゅる、びゅるるるっ

戦士「んぁっ!!」ビクン

シュウーン

戦士「っはぁ……っはぁ……」ビクンビクン

勇者(賢)「ふぅ……」

ゴゴゴゴゴゴ

勇者(賢)「ふふふ……いつになく素晴らしい魔力の高まりだ……」

戦士「……」ゴクリ

にゅるん、ごぷっ、こぷこぷ……

戦士「っひぁ!!」ビクン

勇者(賢)「さあ、行くぞ」

戦士「お、おう……」ビクビク

ふぅ……
ようやくラストバトルです
おやすみなさい

まだ見てくれてる人いるかな
もう飽きられたかな
今日で完結予定です

……

魔法使い「む、済みましたな」

勇者(賢)「ああ、待たせて済まない」

魔法使い「こ、これはこれは……」

僧侶「すごい魔力ですう」

勇者(賢)「これなら……勝てる……」

戦士「な、なあ、さっきの、さ……」

勇者(賢)「ん?」

戦士「な、なんでもない」

……

魔王「よく来たな、勇者よ」

魔王「数々の困難に立ち向かい、私を倒すためによくぞここまで」

魔王「しかし貴様の物語はここで終わりだ」

悪魔神官a「キサマナド、マオウサマガオアイテスルマデモナイ」

悪魔神官b「イマココデホロビユクガイイ」

 勇者の「マジックバリア+フブーハ」!!
 強力な魔法の壁が勇者たちを包む!!

勇者(賢)「ふん、私には時間がないのだ」

勇者(賢)「すぐに終わらせてやる」

勇者(賢)「魔力の積み上げイメージに脳内詠唱の合成……」ブツブツ

勇者(賢)「地獄の業火に蒼天の氷柱を……」ブツブツ

勇者(賢)「メラゾーマ!! マヒャド!!」

ギュゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

悪魔神官a「ぎゃあああああああああああ!!!!」

ズズゥン……

勇者(賢)「メラゾーマ!! マヒャド!!」

ギュゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

悪魔神官b「ぎゃあああああああああああ!!!!」

ズズゥン……

僧侶「すごいですう」

魔法使い「わしらの出番はないのう」

戦士「い、いいからあたしらも総攻撃をかけるぞ!!」

戦士「あいつが元に戻っちまう前に片をつけるんだ!!」

僧侶「回復なら任せてください!!」フリフリ

……

勇者(賢)「ほら、余裕ぶっていられるのも今のうちだぞ」

勇者(賢)「次はお前の番だ」

魔王「ふん、さすがに素晴らしい魔力だ……」

魔王「しかし、私の前ではそれもゴミクズ同然」

勇者(賢)「なんだと?」

亡霊神官a「シュワワワ」

亡霊神官b「シュワワワ」

魔王「ククク、私の作りだしたそいつらには、魔法は効かないぞ」

魔法使い「むむう」

戦士「おい、じいさん、あれ頼む」

魔法使い「お、おう、そうじゃった」

 魔法使いの「バイキルト」!!

 戦士の攻撃力が上がった!!

戦士「魔法が効かねえんならあたしの出番だろ!!」

 戦士の「かみかぜぎり」!!

 亡霊神官aは砕け散った!!

僧侶「援護なら任せてください!!」

 僧侶の「ピオリム」!!

 勇者たちの素早さが上がった!!

戦士「おらぁっ!!」ズバッ

亡霊神官b「グオオオオォォォォォ」バタン

戦士「はっ!! たいした事ねえな!!」

魔王「ぬうう……」

戦士「てめえもだっ!!」

バキイィン!!

戦士「っち、バリアか!?」

魔王「ククク……貴様程度の剣が私に届くなど……」

 勇者の「マジャスティス」!!

 魔王のバリアが消え去った!!

魔王「ぬうう……」

戦士「……」チャキ

魔法使い「……」ジリジリ

僧侶「……」ジリジリ

勇者(賢)「私たちの攻撃の矛先はすべてお前に向いている」

勇者(賢)「観念するんだな」

魔王「ククク……」

勇者(賢)「なにが可笑しい」

魔王「私は魔王だぞ」

魔王「すべての魔物の頂点に立つ者、すべての魔物を統べる者」

魔王「この程度の魔力で務まるわけなかろう」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

魔王「フハハハハ!!」

ズズゥン……

勇者(賢)「くっ、まだ力を隠し持っていたか」

ズズゥン……

僧侶「はわわわわわ」

魔法使い「ぐぬぬ……なんという魔力……」

ズズゥン……

戦士「おい勇者、いけるか!?」

勇者(賢)「ふん、ここまで来たんだ、犬死は御免だ」

魔王「フハハ、どうした!! 逃げ回るだけではこの私は倒せないぞ!!」

ズズゥン……

勇者(賢)「……やはり使わざるを得ないようだな」

 勇者の「マジックバリア+フブーハ」!!
 強力な魔法の壁が勇者たちを包む!!

戦士「お、おい、なにしてんだよ!!」

勇者(賢)「僧侶、大僧正の杖を頼む」

僧侶「は、はいい!!」フリフリ

シュワワワ

勇者(賢)「ああ、ありがとう」

戦士「おいって!! お前なにするつもりだよ!!」

勇者(賢)「お前たちとの旅、楽しかったぞ」

戦士「はあ!?」

勇者(賢)「それから、まあ、なんだ」

勇者(賢)「さっき言ったことは、私の本心だ」

勇者(賢)「今まで言えなくて、済まなかったな」

戦士「馬鹿!! なに終わりみてえなこと言ってんだよ!!」

僧侶「勇者さん、なにをするつもりです!?」

勇者(賢)「……ふぅ」

勇者(賢)「みんな、元気で」

勇者(賢)「魔力の積み上げイメージに脳内詠唱の合成……」ブツブツ

勇者(賢)「すべての魔力とすべての生命力を大いなる爆発力へ……」ブツブツ

 勇者の「メガンテ+マダンテ」!!

 勇者はすべての魔力と生命力を解き放った!!

暴走した力が大爆発を引き起こす!!

ギュゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ズガガガガガガアアアアアアアアァァァァァァァァン

戦士「ゆう……」

魔王「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

……

 勇者一行の戦いにより、魔王は滅ぼされた。

 世界を統治していた魔物たちは、魔王の死を感じると姿を消していった。

 そして、世界にゆっくりと平和が訪れ始めた。

……

ありがとうございます、嬉しいです
あとちょいとだけエピローグ書けたら投下します

……

戦士「……」

魔法使い「……」

僧侶「……」

勇者「……っ」

戦士「あっ!!」

僧侶「起きました!! 起きましたよう!!」

魔法使い「ふぉふぉふぉ、よかったのう」

勇者「あれ……魔王は……」

戦士「終わったよ……全部……」

勇者「終わった……」

戦士「なあ、お前、なんで捨て身の魔法なんか使ったんだよ」

勇者「え、えっと」

戦士「……最初から死ぬつもりだったのか?」

勇者「……はい」

戦士「馬鹿!!」

勇者「あれ、でも、どうして僕助かって……」

戦士「お嬢ちゃんに感謝しな」

勇者「君が?」

僧侶「……はい」グス

……

フードの男「おいちっこいの、お前、世界を救う意思はあるか」

僧侶「……え?」

フードの男「世界を救う意思だよ」

僧侶「あります」

フードの男「ふん、なら、その為になにが犠牲になってもいいと思えるか」

僧侶「……例えばなんですか?」

フードの男「あの坊主の命、とかだな」

僧侶「それは、嫌です」

フードの男「ならどうする」

フードの男「あいつの命と引き換えでなければ、世界が救えないとしたら」

僧侶「……どちらも救います」

僧侶「勇者さんを死なせて、それで世界が平和になったとしても……」

僧侶「師匠は喜びません……」

僧侶「私も喜べません……」

フードの男「ふん」

僧侶「どちらも救えるなら、私はなんでもします」

フードの男「その言葉に嘘はねえな」

僧侶「ありません」

フードの男「よし」

ゴソゴソ

フードの男「ほれ」

僧侶「なんですか、これ」

フードの男「古い魔道書だ」

僧侶「はあ」

フードの男「今からお前に蘇生魔法、ザオリクを教える」

僧侶「蘇生魔法!?」

フードの男「ただしこれが実際に使えるのは生涯一度きり」

僧侶「……」

フードの男「救える命は一つきり、だ」

僧侶「……」

フードの男「付け焼刃じゃねえ、お前の魔力を振りしぼってあいつを救え」

僧侶「……はい」

フードの男「もしそんなことになったら、だがな」

僧侶「……はい」

フードの男「蘇生魔法と言ったが、本来の性質は時空魔法だ」

僧侶「時空!?」

フードの男「つまり、時間を巻き戻す魔法だ」

僧侶「死ぬ前に戻す、ということですか?」

フードの男「ああ」

フードの男「ただし、なにもかもが戻るわけじゃない」

フードの男「戻せるのは生命力だけだ」

僧侶「でも、死んだ人を生き返らせることができるんですね」

フードの男「そうだ」

フードの男「それ読んで、イメージし、明日までにマスターしろ」

僧侶「……」

僧侶「勇者さんは、死ぬんですか?」

フードの男「さあな」

僧侶「ではどうしてこの魔法を私に?」

フードの男「あいつが死ぬ可能性があるからさ」

僧侶「……」

フードの男「どうした?」

僧侶「この魔法があれば、勇者さんのお父さんも、生き返ったのではないですか?」

フードの男「っ……」

フードの男「言ったろ、この魔法で生き返らせられるのは一人きりだと」

僧侶「……」

フードの男「そのときの僧侶はな、勇者じゃなくておれを生き返らせちまったんだよ」

僧侶「……」

フードの男「まったく、どうかしてるぜ」

フードの男「魔法使い一人、見殺しにして、勇者を蘇らせりゃあまだ戦えたかもしれねえのにな」

僧侶「……」

フードの男「ふん、昔話はもういい」

フードの男「やって見せろ」

僧侶「……はい」

……

フードの男「違う、もっと手のひらに魔力を集中させろ!!」

僧侶「は、はい!!」

シュワン

フードの男「範囲が広い!! 人一人を包むように魔力を集めろ!!」

僧侶「は、はい!!」

シュワワン

フードの男「馬鹿!! こっちに向けんな!!」

僧侶「は、はいい……」

フードの男「あとは、自分でコツをつかめ」

僧侶「はい、ありがとうございます」

フードの男「ん、じゃあおれはもう寝る」

僧侶「はい、あ……」

フードの男「あん?」

僧侶「あの、おじさんを救った僧侶さんって、女性ですか?」

フードの男「……そうだよ」

僧侶「その方は……」

フードの男「勇者ではなくおれを助けた罪悪感からか、さよならも言わずに消えたよ」

僧侶「……そうですか……」

フードの男「ほれ、もう行け」

僧侶「はい、ありがとうございました」

バタン

……

勇者「蘇生魔法……」

戦士「あのおっさんにも感謝しなきゃな」

勇者「ええ……」

魔法使い「やはりすごいお人でしたなあ」

戦士「ああ」

勇者「……」

僧侶「……心配したんですから」グス

勇者「御免ね、でも、ありがとう」ポン

僧侶「……はい」ニコッ

勇者「……」

戦士「あ、あのよ、あのとき言った言葉……」

勇者「……はい」

勇者「本心ですよ、あなたが好きです」

戦士「っ」

戦士「あんなこと言っといて、死ぬつもりだったとか、ふざけんなよ」

勇者「……はい」

戦士「あたしの気持ちはどうなるんだよ……」

勇者「……御免ね」

戦士「……生きてて、よかった……けど……さ」ポロッ

戦士「うぐっ」ポロポロ

僧侶「お姉ちゃんを泣かせちゃだめですよう」

勇者「あ、ああ」

戦士「……ひっく」ポロポロ

僧侶「今度また悲しませるようなことがあったら、ザオリクじゃなくてザキを使いますからねえ」

魔法使い「ふぉふぉふぉ、お嬢ちゃんにはもう逆らえませんのう」

勇者「ははは、命の恩人だからね」

戦士「……」ポロポロ

勇者「戦士さん、御免ね」ギュッ

戦士「……うん」ポロポロ

勇者「さあ、帰ろうか」

魔法使い「ええ」

僧侶「どこに帰りましょう?」

勇者「とりあえず、お城に行って王様に報告して、それから……」

僧侶「結婚式もあげなきゃいけませんねえ」

勇者「そうだね、師匠と一緒に来てね」

僧侶「はい、もちろん♪」

勇者「じいさんにはあいさつを頼むからね」

魔法使い「ふぉふぉふぉ、お任せあれ」

戦士「ん? ん? え?」

勇者「さ、戦士さん、帰ろう」スッ

戦士「……馬鹿」ギュッ


★おしまい★

ありがとうございました
知らんうちに1カ月もかかってました、すみません

またどこかでお会いしましょう
http://hamham278.blog76.fc2.com/


いちゃらぶ大好物です
勇者と戦士のいちゃらぶ見たいですねえ、書きたいですねえ
見たいシチュエーションあったら言ってください

師匠とフードの男の再会を

エロをご所望か
オマケみたいな感じで>>463と結婚式は書こうかなあ
ていうか書き溜め始めました

★おまけ★



―城下町―

戦士「さ、とっとと王様に報告に行ってこいよ」

勇者「戦士さんも来てよ」

戦士「なんでだよ、お前の手柄じゃん」

勇者「いいからいいから」グイグイ

戦士「お、おい」

―王の間―

王様「むむ、魔王討伐の任、誠に御苦労であった」

勇者「はい」

戦士「……」

王様「つらい旅路であったろう」

王様「最大級の褒美を取らす」

王様「これからはのんびりと暮らし、静養に努めよ」

勇者「はいっ」

王様「そちらの女戦士よ、そなたも大層御苦労であった」

戦士「は、はあ」

王様「二人とも、なにか希望の褒美はあるかな」

勇者「あ、他にも二人いるんです」

勇者「僕の旅をずっとサポートしてくれた、大事な大事な仲間です」

王様「ほほう、それはそれは」

王様「褒美は国が傾かない程度に頼むぞ、っはっはっは」

勇者「僕たちは、静かに暮らしていける財産と、盛大な結婚式を望みます」

王様「っふぉ!?」

勇者「ね?」

戦士「……おう」カァァァ

―酒場―

僧侶「師匠!! ただいまです!!」

師匠「あらあら、お帰り」

師匠「お前の活躍はたびたび耳にしていたわよ」

僧侶「えへへー」

師匠「よくやりましたね、私も鼻が高い」ナデナデ

僧侶「えへへー」

師匠「素晴らしい魔力を持った勇者様だったようね」

僧侶「はい!! 最高の勇者様でしたよう」

師匠「ふふふ……私も……少し昔を思い出してしまうわねえ」

魔法使い「ふう、やはりここが落ち着くのう」ズズズ

魔法使い「ううむ、お茶がうまい」ズズズ

僧侶「おじいちゃん、お疲れ様ですう」モミモミ

魔法使い「おお、ありがとうお嬢ちゃん」ズズズ

師匠「魔法使いさんも、この子の旅をサポートしてくださって、ありがとうございます」

魔法使い「いやなに、わしはジジイ気分で楽しませてもらったよ」ズズズ

師匠「お前、この方に失礼はなかっただろうね?」

僧侶「はいー♪」

魔法使い「ふぉふぉふぉ」

―結婚式―

師匠「素晴らしい青天だな」

魔法使い「ふぉふぉふぉ、平和そのものじゃのう」

僧侶「おじいちゃんは、ご褒美なにをもらいましたか?」

魔法使い「わしか? この近くの温泉を一つと、世界の珍しいお茶をもらったよ」

僧侶「わああ、温泉いいですねえ」

魔法使い「お嬢ちゃんはなにかもらったのかい?」

僧侶「一生分の牛乳をもらえるように頼みましたっ♪」

魔法使い「牛乳……」

僧侶「うふふ♪」

師匠「世界は平和に向かってるのだから、私も魔法の鍛錬よりも、奉仕活動に勤しむことにしようかしらね」

僧侶「奉仕ですか?」

師匠「ええそう、孤児院だとか、そういうことをしようかしらね」

僧侶「え、えっと、師匠は魔法で人を幸せにする方があっていると思います……」

師匠「そう?」

僧侶「ええ、私、旅の途中で蘇生魔法を教えてもらいました」

僧侶「その力は、もう蘇生には使えないけれど、きっと人の役に立てます!!」

師匠「蘇生……!?」

僧侶「だから師匠も……」

僧侶「え?」

師匠「お前、蘇生魔法なんてどこで……」

僧侶「え、えっと、森で出会った勇者さんの……」

魔法使い「おお、二人が出てくるぞい」

僧侶「え?」

師匠「……それって……」

キャー キャー オメデトウ!!

キレーイ!! ユウシャサマー!!

僧侶「お姉ちゃん……綺麗……」

魔法使い「うむうむ、感慨深いのう」

戦士「お、おい、ゆっくり歩いてくれよ」

勇者「うん」

戦士「この服、歩きにくいんだよ」

勇者「ふふふ」

戦士「なんだよ、変な笑い方してよ」

勇者「戦士さん、綺麗だね」

戦士「んっ」カァァァ

戦士「馬鹿」カァァァ

魔法使い「前途ある若者が、幸せになってくれて嬉しいわい」

僧侶「そうですねえ」

魔法使い「お嬢ちゃんも、いつか、のう」

僧侶「はい!! 素敵な男の人を見つけますよう!!」

師匠「……」

僧侶「ちなみに師匠に男性の話は禁句ですよう」ボソボソ

魔法使い「そうなのかい」ボソボソ

僧侶「なぜか異常にその話を嫌うのですう」ボソボソ

魔法使い「うむ、気をつけよう」ボソボソ

……

フードの男「いよう、坊主」

勇者「あ、伯父さん!! 来てくれたんですね」

フードの男「嬢ちゃん、結婚おめでとさん」

戦士「あ、ありがと」

フードの男「そして魔王討伐、立派だったな」

勇者「伯父さんのおかげです」

フードの男「死ななくて済んだみたいだしな」

勇者「伯父さんの言ってた保険って、蘇生魔法のことだったんですね」

フードの男「ああ、うまくいったみたいでよかったぜ」

勇者「あ、じいさんと僧侶ちゃんがあそこにいるよ」

勇者「あ、あと、あの人は……」

フードの男「っ!?」

僧侶「あ、おじさん!!」

魔法使い「やあやあその節は、大層お世話になりましたな」

僧侶「勇者さん、格好良かったですよう」

勇者「ああ、ありがとう」

僧侶「お姉ちゃん、すっごく綺麗でしたよう!!」

戦士「お、おう」

師匠「……」

フードの男「……」

勇者「ん?」

僧侶「師匠? どうしたんですかー?」

師匠「私は急用ができた、先に帰れ」

僧侶「は、はあ」

フードの男「坊主、また今度ゆっくり話をしようや」

勇者「は、はい」

スタスタ

魔法使い「あのお二人、知りあいじゃったのか」

僧侶「どこへ行くんでしょう?」

勇者「……」

……

フードの男「久しぶりだな」

師匠「……ええ」

フードの男「まさかあのちっこいのがお前の弟子だったとはな」

師匠「……あの子は頑張っていたかしら」

フードの男「ああ、あの歳で立派なもんだ」

師匠「……そう」

フードの男「蘇生魔法も、うまく使ったぜ」

師匠「……そう」

師匠「私を、恨んでいるでしょうね」

フードの男「馬鹿言え、そんなことあるもんか」

師匠「……嘘」

フードの男「嘘じゃねえよ」

フードの男「あの子は、お前の旅の話を知らないのか」

師匠「あの子に、昔の話をしたことはないの」

フードの男「そうかい、おれは、どうかな」

フードの男「弟子だとは知らなかったもんで、ついいらねえことも言っちまった気がするが」

師匠「仕方ないわ」

フードの男「まあしかし、さっきの様子じゃあ気付いてなさそうだったな」

師匠「……そうね」

師匠「私は、これからも罪滅ぼしに勤しむことにするわ」

師匠「あなたが元気でよかった」

フードの男「あん?」

師匠「……さよなら」

フードの男「馬鹿、待てよ」ガシッ

師匠「まだ、なにか用?」

フードの男「そんな言い方はねえだろ」

フードの男「あの坊主が世界を救った」

フードの男「あいつの息子だ」

フードの男「あいつだって、もう、許してくれるさ」

フードの男「いや、それ以前に、恨んでなんて、ねえんだよ」

師匠「そんな……」

師匠「それに、あの人が許してくれても私は私を……」

フードの男「おれはお前に感謝してる」

師匠「っ……」

フードの男「お前は命の恩人だ」

フードの男「あのとき世界は救えなかったが、お前がおれを救ってくれた」

フードの男「お前が罪の意識を感じることはねえ」

師匠「でも……でも……」ブルブル

フードの男「おれが許すってんだ!!」

フードの男「もう一度戻ってこいよ!!」

師匠「ぅぅ……ううう……」ポロポロ

フードの男「これからはよ、おれがお前を守るからよ……」ギュッ

師匠「ぅうう……うわあああああん……」

……

師匠「……」グス

フードの男「がっはっは、一件落着、ってな」

勇者「一体どういうことです?」

フードの男「また今度、詳しく話してやるよ」

フードの男「お前の親父の武勇伝も、な」

勇者「え、ええ」

フードの男「それに今日は、忙しいだろ?」

勇者「え?」

フードの男「な、嬢ちゃん」ニヤニヤ

戦士「っ」

ドゲシッ

勇者「え? え?」

戦士「い、いいから、行くぞ」グイグイ

勇者「え?」

フードの男「坊主、精一杯頑張れよー」

師匠「馬鹿なこと言わないの」

僧侶「どういうことです?」

魔法使い「敵を倒すためではない、『賢者モード』というものもあるんじゃよ」

僧侶「!!」

僧侶「『愛のあるお手伝い』というやつですね?」

魔法使い「ふぉふぉふぉ、まあ、そうじゃな」

僧侶「よかった……本当によかったですう……」

戦士「……」グイグイ

勇者「せ、戦士さん、そんなに急いでどうし……」

戦士「……」ガシッ

勇者「え?」

戦士「お、お前、言ったよな」

戦士「あたしのこと好きだって」

勇者「……はい」

戦士「……あたしも好きだ」ボソッ

勇者「……は、はい!!」

戦士「だから……その……今日は……」

勇者「……」

戦士「あたしのこと、愛してくれよな……」カァァァ

勇者「愛してますよ?」

戦士「そ、そういうことじゃねえよ!!」

勇者「?」

戦士「ああもう!!」

戦士「賢者モードのお手伝いさせろっつってんだよ!!」

勇者「……は、はい!!」

戦士「ほら、とっとと行くぞ!!」スッ

勇者「……はいっ」ギュッ


★おしまい★

エロなしでごめんね
メリークリスマス!

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