【WORKING!!】 宗太「娘さんの親権を僕にください」 妃「黙れ」 【犬組×猫組】 (116)

■高津カリノ氏作,WORKING!!を題材としたss

■もしも犬組の主人公である小鳥遊宗太が猫組の主人公である東田大輔と入れ替わったら?
 という話

■猫組メインの話なので犬組の人はほとんど出ません

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1415791712

なずな「これで買い物は全部終わりかな?」

宗太「ああ大丈夫だ
   帰ろう」

なずな「あれ、雨が降ってきたね」

宗太「本当だ・・・
   しかも結構強いな」

なずな「お兄ちゃん、あそこにファミレスがあるよ
    あそこで雨宿りしよう」

宗太「そうだな」

―――某ファミレス―――

なずな「すごい土砂降りだね・・・
    入って正解だったよ」

宗太「これは当分帰れそうにないな」

華「こら、妃!
  お前また子供連れてきやがったな!」

妃「うっさいなぁ・・・」

なずな「・・・どうしたのかな?
    店員さん同士で喧嘩してるよ」

宗太「全く、何を考えて・・・
   ・・・ん、あれは子供?」

姫「だぁー」

宗太「!!」



その日、僕は天使に出会った

――――――

研一郎「というわけで彼が新しく入った小鳥遊君です
    今日からよろしくね」

宗太「よろしくお願いします」

研一郎「それじゃ・・・
    彼女が教育係の宮越さん」

宮越「よろしく」

宗太「こちらこそ」

宮越「じゃあまず・・・
   店長の殴り方から」

宗太「・・・は?」

――――――

宮越「客が来たらいらっしゃいませ」

宗太「いらっしゃいませ」

宮越「帰ったらありがとうございました」

宗太「ありがとうございました」

宮越「そして店長はアゴを殴る!」

研一郎「がはっ!」

宮越「とまぁこんな感じで」

宗太「・・・お二人は特殊な性癖をお持ちで?」

研一郎「違うよ・・・断じて・・・」

こんな感じでまったり投下していく予定です。
余談ですが高津カリノさん、連載お疲れ様でした.

宮越さんだけ途中から苗字に変わってました・・・
今後は下の名前の華で統一します

小鳥遊君の一人称は俺なのに、僕って書いてしまった・・・
まったり更新

宗太「(店長が峰岸さんみたいな人だったらどうしようかと思った・・・)

華「一ヶ月で覚えないと、お前も殴るからな」

宗太「(なんでこんな乱暴な人がウェイトレスに?
    向いてないんじゃ・・・)」

華「おっ、客が来たぞ
  ほら、小鳥遊」

宗太「い、いらっしゃいま・・・」

華「いらっしゃいませー♪
  こちらの席にどうぞー☆・*゜」

宗太「・・・」

(誰だよアンタ)

ところで宗太も無表情なマシーンになっちゃうんですかね?

――――――

宗太「今日は村主さんと一緒か」

さゆり「・・・いらっしゃいませ」

宗太「ん?」

さゆり「一名様でよろしいでしょうか?」

宗太「え?・・・
   誰もいないよな?」

さゆり「こちらの席へどうぞ」

宗太「・・・」

猫組とか犬組って意味がわからないのだが

>>14
彼がダークサイドに堕ちないよう引き止められる人物がいればどうにかなるんじゃないですかね(無責任)

>>16
前書きに書いとくべきでしたね、申し訳ない

まず、犬組というのはコミックスやアニメでやっているほうのWORKING!!です
主人公が小鳥遊君なので、こちらは有名だと思います

次に猫組というのは高津カリノ氏が運営しているホームページ、うろんなぺージで掲載されているweb漫画のWORKING!!です
こちらは主人公が東田君になっています
ちなみに猫組は無料で全話読める上に、犬組に負けず劣らずおもしろいです

ちなみに店長の京子さんが犬っぽいことから、小鳥遊君のほうは犬組
同じく店長の榊さんが猫っぽいことから、東田君のほうは猫組と呼ばれてます

さゆり「ご注文どうぞ」

宗太「あ、あの、村主さん」

さゆり「はい?」

宗太「お客様って一体?・・・」

さゆり「あら、知らないの小鳥遊君?
    あのおじいさん常連なのよ」

宗太「・・・」ゾクッ

――――――

華「村主?
  別に普通だけど」

宗太「いや、でも・・・」

華「強いて言うならあいつが受験でここを一旦辞めたときに、
  店内が妙に寒かったり暗かったり」

宗太「・・・」

華「トイレの鏡に血文字が書いてあったり・・・
  まぁ特にびっくりすることは無かったな」

宗太「逆に何だったらびっくりするんですかね、宮越さんは」

さゆり「何の話してるの?」

華「いや、小鳥遊がさ・・・」

宗太「い、いや、村主さんって霊感強いんだなって・・・」

さゆり「私幽霊なんて信じてないわよ」

宗太「えぇ・・・」

――――――

宗太「小鳥遊宗太といいます
   よろしくお願いします」

正広「俺は足立
   よろしく」

宗太「あの、あそこにいる方々は?」

正広「あぁ、あれはフロアスタッフの進藤と鎌倉だよ」

志保「ユータ君」

ユータ「は、はいっ!」

志保「お手」

ユータ「・・・」グスッ

正弘「・・・ちなみに進藤の家は鎌倉のとこに借金してるんだ」

宗太「・・・これから働くたびに見ないといけないんですか?
   あの光景」

正弘「いずれ慣れるさ・・・
   あと、今日は来てないけどキッチンスタッフに河野って奴がいるから」

志保「あら、あなたが新入りの小鳥遊君ね?」

宗太「は、はい
   よろしくお願いします」

志保「よろしくね
   ふふっ、なんだかあなたとは仲良くできそう」

宗太「え?」

志保「なんていうか、小鳥遊君からは支配する側の匂いを感じるのよ
   志保と気が合いそう」

宗太「・・・母さん、あなたの血はしっかり受け継がれているようです」

――――――

宗太「小鳥遊宗太です
   これからよろしくお願いします」

妃「おう、よろしく」

姫「だぁー」

宗太「!!
   そ、その子は!?」

妃「ん?
  こいつは姫っつって私の娘だ」

宗太「あ、あの!
   その子を撫でてもいいですか?」

妃「・・・なんかキモいから駄目だ」

宗太「そ、そんなこと言わずに!」

妃「うるせえ、姫に近づくな」

華「おい、何騒いでるんだ一体」

妃「こいつが姫に近寄ってくるんだよ」

宗太「お願いです、僕はその子に会いたくてここに来たんです!」

華「・・・」

妃「あの店長とんでもねえ変態雇いやがったな・・・」

宗太「せめて一度だけでも!」

妃「来んなこのペド」

宗太「僕はただ単に可愛いものを愛でたいだけなんです!
   変な趣向はありません!」

妃「犯罪者はどいつも大抵最初はそう言うんだよ」

華「よーし小鳥遊、歯ぁくいしばれ」

宗太「えっ、ちょっ」

バキッ

若干16歳にして犯罪者扱いされる小鳥遊君
果たして彼に明日はあるのか?

今日の投稿はここまで
大体2,3日ごとに更新する予定です。

ふと見返してみると、杏子さんを京子さんと間違えてたり、小鳥遊君の一人称が未だに僕だったり
そんなグダグダな感じで今日も投下していきます

――――――

さゆり「・・・で、その後どうなったの?」

華「私と妃で小一時間ほど説教した後、帰らせた」

志保「でも以外だったわ
   小鳥遊君にそんな性癖があったなんて」

正広「根は真面目な奴だと思うんだけどなぁ」

華「まぁ結果オーライだったけどな
  あいつのおかげで妃が子供連れてこなくなったし
  キモかったけど」

――――――

妃「おい小鳥遊、タバコ買ってこいや」

宗太「なんで俺が・・・」

妃「うちの娘に擦り寄ってきた変態はどこのどいつだったっけなぁ?」

宗太「・・・行ってきます」

コナン「毛利蘭きも過ぎワロタwwwwwww」

コナン「ストーカー女のブサイク毛利蘭死ね!」

コナン「毛利蘭きも過ぎワロタwwwwwwww」

コナン「頭の悪いブサイク空手ゴリラの毛利蘭死ね」

阿笠「毛利蘭は顔に塩酸かけられて死ね」

――――――

華「なんだ、またパシられてんのか小鳥遊」

宗太「ええ、あれ以来ずっと」

華「確かお前、この店入ったのは妃の娘に会うためとか言ってたよな?」

宗太「はい」

華「妃が娘を連れてこなくなったから、その願望は叶いそうねえけどさ・・・
  バイト辞めたりしねえよな?」

宗太「え?」

華「お前は真面目だし物覚えも早いから、辞めてほしくないんだよな
  キモいけど」

宗太「一言余計ですって・・・
   心配せずとも辞めたりしませんよ
   店の人に迷惑がかかりますし、ここで働くの意外と楽しいですから」

華「そうか、そりゃ良かった」

宗太「それに・・・
   あの子とはまたどこかで会える気がしますから」

華「すっげぇ爽やかな顔してるのに、なんでこんなに気持ち悪いんだろうな」

――――――

研一郎「新人の斉木君だよ
    よろしくね」

恒輝「アニョハセヨ」

華「ニ、ニイハオ!」

宗太「宮越さん、斉木さんが話してるのは韓国語ですよ」

妃「両親は日本人だけど、育ちは韓国だから日本語わかんねえんだってさ」

宗太「妃さん韓国語も話せたんですね
   じゃあ伝えてもらえますか?」

妃「ん、何を?」

宗太「この店は変人ばかりですが、日本を誤解しないでください
   ごくごく希な人種ですので、希望を持って生きましょう・・・って」

妃「変人の最たる者に言われたくねえよ、このロリコン眼鏡」

研一郎「斉木君は20歳なんだって」

宗太「妃さんや足立さんと一緒ですね
   ・・・ん?」

ドドドドド

拓哉「アイファインセンキュー!
   アーユーハタチ?
   ウィーアーハタチ同盟!」

恒輝「!?」

宗太「・・・この方は?」

正広「前に言ってたキッチンの河野だよ」

拓哉「イエス、アイム河野!
   ジャパニーズフジヤマ!」

正広「やめろって、斉木君怯えてるだろ!」

宗太「・・・この店本当に変な人ばっかりだな」

――――――

宗太「ようやくお客さん減ってきましたね・・・」

ユータ「小鳥遊君は正月働くのはじめてだから大変だったろ?」

宗太「はい
   でも家族の正月イベントに付き合うより断然マシ・・・」

梢「宗太ー遊びに来たわよー!」

宗太「 」

なずな「ごめんねお兄ちゃん・・・
    梢おねえちゃんがどうしても来たいって言うから」

梢「可愛い弟の様子を見に来てあげたのよ」

宗太「帰れ! 今すぐ!」

華「お客様に向かってどの口きいてんだゴラ!」

宗太「がはっ!」

華「すいません、うちのバカがご迷惑おかけしましたぁ☆」

梢「いえいえ、こちらこそ愚弟がお世話になってます」

宗太「・・・」グスッ

なずな「・・・なずなだけはお兄ちゃんの味方だからね」

――――――

梢「宮越ちゃーん、ビールおかわりー」

華「はーいただいまー♪」

梢「そこのおねえさん、こっちでお話しましょうよー」

さゆり「えっ、ちょっと・・・」

梢「そこの女の子もー」

志保「えっ、志保?」

妃「おい、うちの女を根こそぎさらっていく客がいるぞ」

正弘「困ったなぁ、人手足りなくなるよ」

妃「しゃあねえ、注意してくるか」

宗太「・・・ごめんなさい」

妃「おいあんた、うちはキャバクラじゃねえんだ――」

梢「キャー!! おねえさん美人で超カワイイ!
  座って座って、一緒に飲みましょう!」

妃「・・・・・・
  まぁちょっとくらいなら」

宗太「(!? デレた!?)」

なずな「すごいね梢おねえちゃん・・・
    女の人にモテモテだよ」

宗太「男にはフラれてばっかりなのになー、ははっ」

梢「宗太ー聞こえてるわよー
  あとでヘッドロックねー」

――――――

宗太「・・・ご利用ありがとうございました
   お会計3千5百円になります」

梢「ツケでお願い」

宗太「あんたファミレスをなんだと思ってるんだ」

梢「また来るからさー」

宗太「俺が立て替えてやるから二度と来るな」

梢「お酒の種類増やしといてねー」

宗太「人の話を聞けよ」

――――――

華「妃、お前また店に娘を連れてきやがったな!」

妃「仕方ねえだろ
  一人にしとくのも心配だしよ」

華「また小鳥遊に狙われんぞ」

妃「大丈夫、あいつが店に来てない日を選んで連れてきてるからよ
  じゃあ私休憩だから」

華「この女・・・」

――――――

妃「姫、ちゃんといい子で待って――」

宗太「あはは、可愛いなぁ姫ちゃんは」

姫「だぁー」

妃「 」

宗太「お腹空いた? おしめ変えようか?」

妃「うるせえこの変態!」

宗太「ぐおっ!」

妃「なんでお前が来てんだよ!?
  今日休みだったろうが!」

宗太「スタッフが一人来られなくなったらしくて、
   店長に頼まれて代わりに入ったんですよ」

妃「事前に言えよ・・・
  榊の野郎・・・」


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宗太「なんか誤解されてるようですけど、
   俺は姫ちゃんが嫌がることなんかしてませんよ」

妃「本当か?
  さらったりしねえだろうな?」

宗太「たとえあまりの可愛さにさらったとしても、
   虫歯にならないよう適度に食事を与え、
   親に怒られないよう5時には家に帰します!」

妃「今まさにお前の目の前に親がいるんだけどな」

――――――

華「・・・それで、小鳥遊がいても娘を連れてくることにしたと?」

妃「最初は危ねえ奴かと思ったけど、
  あいつ姫が嫌がることはしねえし、やたら面倒見てくれるし」

華「余計なことを・・・」

妃「それにあいつが姫を一回撫でるごとに、一回パシれるよう約束したからな」

華「安い男だなあいつ」

今日の投下はここまで

次回はドキドキゾクゾクのバレンタインデー

――――――

華「二月といえば小鳥遊、バレンタインだ」

宗太「そうですね」

華「ということで、私のチョコを食べてくれ」

宗太「いいですよ、変な同情してくれなくても・・・
   欲しくもないのに姉たちがくれますから」

華「違う小鳥遊、義理とか本命とかそんなんじゃないんだ
  とにかく私の作ったチョコを食べてください」

宗太「宮越さん、あなたの作るそれは本当にチョコなんですか?」

――――――

宗太「こんなに緊張するバレンタインは始めてだな・・・」

華「あ、あの、小鳥遊君」

宗太「は、はい・・・」

華「これ、一生懸命作ったの・・・
  食べて・・・くれるかな?」

宗太「宮越さん、今俺鳥肌が止まらないんですが」

さゆり「よかった・・・
    今年は小鳥遊君が食べてくれるのね」

宗太「村主さん去年これ食べたんですか?」

さゆり「ええ・・・
    聖バレンチヌス様がご光臨された・・・
    そんな味だったわ」

宗太「お迎えが来るチョコ、ですか・・・」

華「捨てるなよ? 絶対食えよ?」

宗太「俺よりも、本命の人にあげればいいじゃないですか」

華「・・・本命にあげたら食べてくれるかな?」

宗太「宮越さん顔だけはいいですからきっと食べてくれますよ」

華「じゃあ好きだ、小鳥遊!」

宗太「適当も大概にしろよコラ」

華「いいから黙って食えって」

宗太「・・・見た目は普通だな
   では一つだけ」

パクッ

宗太「・・・がはっ!」

聖バレンチヌス「小鳥遊君・・・
        ラヴ&ピースを忘れてはいかんぞ」

宗太「せ、聖バレンチヌス様・・・」

さゆり「ご光臨ね・・・」

華「ごめん、小鳥遊・・・」

――――――

華「小鳥遊、勉強教えろ」

宗太「は?」

華「ホワイトデーのお返しに」

宗太「あのチョコでお返しをねだるってことは道徳から学んだほうがいいですね」

華「学校の成績ひどすぎて、
  おかんに今度のテストが悪かったらバイトやめろって言われたんだよ」

宗太「・・・妃さん、宮越さんに勉強教えてあげてください」

妃「別にいいけどさぁ・・・
  じゃあまず三角関数から」

華「なんだそれ、化学か?」

妃「・・・もうめんどい、パス」

宗太「・・・はぁ、俺が教えますか」

華「じゃあお前の家行くわ」

宗太「は!? ダメですよ俺の家は!」

華「なんでだよ、店じゃ集中できねえだろうが」

宗太「(あんな姉たちがいるって知られてたまるか・・・)」

妃「家にあがらせてやれよ、小鳥遊
  宮越がバイト辞めたら困るだろ?」

宗太「絶対に嫌です」

妃「姫と一日遊べる権利やるから」

宗太「いつでもいらしてください、宮越さん!」

華「おかまいなく
  こんなときでもなけりゃ、お前みたいな変態の家には絶対行かねえから」

次回、小鳥遊家に電撃が走る
きょうはここまでです

小鳥遊って東田と同じ学校なんだっけ?

>>70
確か東坂高校でしたっけ?
あんまり覚えてないですが

投下していきます

――――――

宗太「明日、客が来るから」

一枝「ん、学校の友人か?」

宗太「いや、バイト先の女の子」

梢「え、誰々!?
  もしかして宮越ちゃん!?」

宗太「そうだよ」

なずな「宮越さんってちょっと乱暴だけど、
    明るくて愛想のいいあの人?」

宗太「そう、あの無駄に外面だけはいい宮越さんだ」

泉「もしかして彼女じゃないわよね、宗ちゃん?」

宗太「断じて違う」

梢「どうして来ることになったの?」

宗太「何でもいいだろ」

一枝「よくない、教えろ」

宗太「・・・今度のテストで悪い点取ったらバイト辞めさせられるらしい
   だから勉強を教えろと」

梢「なになに? 勉強って保健体育?」

宗太「中学生みたいなこと言ってんじゃねえよ」

一枝「どうしてその子はお前みたいな奴に教わろうと思ったんだ?」

宗太「知るかよ
   欲しくもないのにバレンタインチョコ押し付けて、
   あつかましくもお礼に勉強教えろとか言い出すし」

泉「え、バレンタインチョコ?」

宗太「その上店じゃ集中できないから家にあげろって要求してくるし・・・
   本当に我侭な人だよ」

梢「(それってどう考えても・・・)」

なずな「(お兄ちゃんに気があるとしか・・・)」

――――――

宗太「宮越さん、家では接客ぶりっ子やめてもらってもいいですか?」

華「しねーよ」

宗太「なら良かった
   ただいま・・・」

梢「宮越さんいらっしゃーい!」

なずな「ゆっくりしていってください」

華「・・・宗太君、華感激ー☆*。」

宗太「宗太君言うな」

――――――

宗太「まったく、ついさっきぶりっ子はしないって言ったのに」

華「仕方ねえだろ、お前の家族客で来るかも知れねえし」

宗太「はぁ・・・
   じゃあ始めますか」

――――――

華「私はおかんの仕事継ぐから勉強なんてしなくていいっつうのにさ」

宗太「宮越さんのお母さんは何の仕事をされてるんですか?」

華「料理研究科だ
  宮越葉子って言って、テレビにも出てるんだぞ」

宗太「へー、白鳥からアヒルが生まれることってあるんですね」

華「ぶん殴るぞこのロリペド野郎」

――――――

宗太「はぁ、全く世話のやける人だな・・・」

梢「ちょっとどうなのよー、宮越さんとは?」

宗太「どうもこうも、もっと構えってうるさいし、
   構ったら構ったで優しくしろだの文句を言うし・・・
   おまけに何回静かにしろって言っても、どうしても我慢できずにわめくんだよな」

梢「・・・成長したわね、弟よ」

泉「宗ちゃんが大人の階段を上っちゃう・・・」

――――――

華「ちくしょう、小鳥遊の野郎・・・
  宿題まで出しやがって・・・
  いつか仕返ししてやる」

一枝「あら? 私の家から出てきたってことは、ひょっとしてあなたが宮越さん?」

華「はい、もしかして小鳥遊君のご家族ですか?」

一枝「ええ、長女の一枝よ」

華「・・・・・・
  先ほどは・・・ぐすっ・・・
  どうもお邪魔しました・・・うっ」

一枝「 」

一枝「宗太あぁぁ! お前何をしでかした!?」

宗太「な、一体何の話だよ!?」

梢「こら、はぐらかさずにちゃんと責任をとりなさい!」

一枝「貴様あぁぁ! やはり何か過ちを犯したか!」

泉「彼女ができても私の面倒は見てくれるわよね、宗ちゃん?」

宗太「ああもう、うるせえええ!」

なずな「・・・」

――――――

華「テスト全滅だったけど、おかんがバイト続けてもいいってさ
  世話になったな小鳥遊」

宗太「・・・」

華「どうしたんだ、暗い顔して?
  つーかなんで傷だらけなんだ、お前?」

宗太「あんた二度と家に来るな」

華「はぁ?」

宗太「頼むから来ないでください・・・」

華「なんだよ一体・・・」

――――――

志保(9歳)「ユータくんの家、志保のパパからいっぱいお金借りてるんだって」

ユータ(9歳)「そうらしいな」

志保(9歳)「その・・・志保と結婚してくれたら借金チャラにしてあげるよ?」

ユータ(9歳)「やだ」

志保(9歳)「 」

――――――

宗太「鎌倉さん・・・
   どうしてそんなに進藤さんをいたぶるんですか?」

志保「そこにユータ君がいるから、かな」

宗太「そんな登山家みたいに言われても・・・」

――――――
 
華「鎌倉・・・お前また客に金渡しただろ?」

鎌倉「いいじゃない、お金があれば何でも買収できるんだから」

華「金で買えないものだってあるぞ
  な、小鳥遊?」

宗太「そうですね・・・
   宮越さんの学力とか、優しさとか、繊細さとか、真面目さとか、料理の腕とか・・・
   あと年増で可愛くないところもお金ではどうしようもないですね」

鎌倉「確かにそれは生まれ変わってやり直すしかないわね」

宗太「わかってくれましたよ、宮越さん」

華「ありがとう小鳥遊
  ついでに鎌倉と一緒にくたばれ」

――――――

宗太「進藤さん、鎌倉さんにいたぶれる理由に心当たりは?」

ユータ「昔、志保ちゃんを振ったんだ・・・」

宗太「じゃあそのことを謝って、今からでも付き合ってみたらどうですか?」

ユータ「け、結婚しろって言うのかい?」

宗太「いや、何もそこまで・・・」

ユータ「あんな子と一緒に人生の墓場に行きたくないよ・・・」

宗太「でもこのままだといつか進藤さん本物の墓場に行きますよ?」

ユータ「し、志保ちゃん・・・」

志保「何? 返済期限は延ばさないわよ?」

ユータ「け、け、けっ・・・
    ・・・蹴ってください」

志保「うわー、ユータ君キモーい」

宗太「(なんか一枝姉さんと峰岸さんを思い出すなぁ・・・)」

今日はここまで
今更気づいたけどスレタイの小鳥遊君も一人称僕に間違えてる・・・

次回、マフラーとお団子頭

――――――

さゆり「最近よく変なお客さんが来るのよね・・・」

宗太「え、どんな人ですか?」

さゆり「夏なのにマフラーしてるの、その子」

宗太「きっと幽霊には衣替えが無いんですよ」

さゆり「また小鳥遊君はそんなことを言って・・・
    あ、ほら、来たわよその子」

宗太「はは、どうせ俺には見えませ・・・」

ミリ「一人、奥の席で
   コーヒー1つ、ミルクはいらない」
  
さゆり「ね?」

宗太「・・・霊視能力って伝染するんですかね?」

さゆり「そろそろ怒るわよ?」

宗太「い、いらっしゃいませ・・・」

ミリ「あー、あんたは初めて見るかも」

宗太「あれ・・・
   その制服、東坂高校の生徒ですか?」

ミリ「そうだよー、あたし1年5組の柳葉ミリ」

宗太「同じクラスかよ・・・」

ミリ「あたし昔っから体が弱くてさー
   入学式にマフラー忘れて風邪をこじらせて・・・
   そのまま肺炎で入院したんだよね」

宗太「・・・それから?」

ミリ「面倒だから高校通ってない」

宗太「なんで受験したんだよ・・・」

ミリ「友達作りそこねちゃったし、今行ったらいじめられそう」

宗太「高校卒業しなかったら世間にいじめられるんじゃ?」

――――――

宗太「あの、永田さん・・・」

るい「は、はい!」

宗太「頼みがあるんですが」

るい「え? わ、私にできることなら・・・」

宗太「一人の女子を社会復帰させてやってほしいんです」

るい「(想像以上に重い・・・)」

るい「じゃあ私生徒会終わったらバイト先に行くね」

宗太「すみません、忙しいのに」

るい「ううん、いいの
   私も柳葉さんのこと気になってたし」

宗太「じゃあ俺先にバイト先に行ってますから」

るい「(頼られるってことは結構気に入られてるのかな、私?
    いいセンいってるかも・・・)」

るい「こんにちはー」

ミリ「カタナシー遊んでー」

宗太「タカナシだって言ってんだろうがこの不登校」

るい「あの、あなたが柳葉さん?」

ミリ「そうだけどー、あんた誰?」

宗太「あんたじゃなくて、同じクラスの永田さんだ
   遊んでもらいなさい」

ミリ「えー、やだ」

宗太「は? どうして?」

ミリ「だってさー
   この人真人間っぽいし、こっち側の人じゃないよ?」

宗太「さも俺たちが前科持ちのような言い方をするな」

ミリ「そっかー、ながたんは私と友達になってくれるんだ」

永田「うん、私でよければ」

ミリ「最初は堅かったけど、ながたんには素質があるよ
   また来るがよい」

宗太「お前はもうこの店に来るな」

――――――

宗太「あぁ、姫ちゃんはカワイイなぁ」

姫「あぅー」

健一郎「本当、天使のようだね・・・」

ユータ「この子の笑顔を見てると荒んだ心が洗われるなぁ・・・」

さゆり「よかったわね、妃
    あんたの娘モテモテじゃない」

妃「よくねえよ、ここにいるの全部ダメ男じゃねえか」

妃「なんだか姫の将来が心配だな・・・
  変な男に引っかからなきゃいいが」

宗太「大丈夫です、俺が危ない奴から姫ちゃんを守ってみせます」

妃「お前より危ない奴なんかそうそういねえよ」

ユータ「姫ちゃんがストーカーに狙われたら、俺がとっ捕まえてやります」

妃「お前はまず自分のストーカーをどうにかしてこい」

さゆり「そうは言っても、あんたが既にろくでもない男に引っかかってるじゃない
    成人してない女を妊娠させて、結婚もしないなんて」

妃「まぁ確かに奴は外道だけどな」

研一郎「例え相手が外道でも、姫ちゃんのために結婚しよう思わないのかい?」

妃「思わねーよ」

ユータ「そうですよ、外道と結婚なんてとんでもない!」

志保「ユータ君、今月の利子倍にしておくわね」

宗太「はは、姫ちゃんは本当にカワイイなぁ」

姫「だぁー」

本日はここまで
小鳥遊君のサイコパス係数を下げるために、ちょいちょい姫ちゃんとの絡みを書いていく予定

というか、このSS大して需要がないっぽいのに100レスを超えてしまった
果たしていつ終わるのだろう

――――――

華「小鳥遊、食欲の秋だな!」

宗太「北海道に秋は無い」

華「なんだよ、折角手料理を作ってやろうと」

宗太「やめろ」

華「くい気味に言うんじゃねえ」

宗太「やめろ」

華「そんなにまずかったのかよ?」

宗太「ええ、あれは世界を狙えますよ」

さゆり「(小鳥遊君、あれを食べてから冷徹になったというか、
    態度が大きくなったと思うんだけど・・・)」

華「私のおかんは料理研究家だから私も上手になるって!」

さゆり「足立君、宮越葉子って人知ってる?」

正弘「え? あの繊細さのかけらもない料理人のこと?」

宗太「ああ、それは間違いなく宮越さんの母親ですね」

正弘「基本的に目分量で測るし、切り方は粗いし・・・
   最初見たときは本当に同業者の人かと疑ったよ」

華「やめろよ! お前だって自分の家族の悪口言われたら嫌だろ!
  なぁ小鳥遊!?」

宗太「えー、なずな以外なら別にいいですよ」

華「そりゃあ確かにおかんは包丁すぐ駄目にするし、
  よく人を殴るけども――」

葉子「うるせえ!」

華「あいたっ!」

宗太「・・・あの、どちら様ですか?」

葉子「これは申し送れました
   私は華の母で、料理研究科の宮越葉子
   いつも娘がお前らを世話してます!」

宗太「料理じゃなくてマナーを研究したらどうですか?」

葉子「おい華、18日は親父に会いに行くって言っただろ!」

華「え、それって明日だよな?」

宗太「ええ、今日は17日ですから」

葉子「・・・ち、違うんだ
   楽しみなあまり日にちを間違ったとかいう訳じゃないんだ!
   11月31日が誕生日だから華に会わせろって!」

宗太「今月は30日までなんですが」

葉子「・・・」

宗太「いい歳なんだからいい加減素直になってくださいよ」

葉子「うるせえこのクソガキ!」

葉子「華っ、さっきから何なんだこのむかつくガキは!?」

華「小鳥遊だ」

葉子「え・・・
   小鳥遊ってまさか・・・」

華「私のチョコを食べた奴」

葉子「・・・いつも娘が世話になっております」

宗太「あれが危険物だって分かってるならちゃんと娘に料理を教えてください」

華「なんでだよ、おかん一度も私の料理食ったことねえだろ?」

葉子「腐ってもプロだぞ・・・
   一目でやばいって気づくっつうの
   あれは人智を超えた何かだ・・・」

さゆり「小鳥遊君の性格が変わってしまったのはあれのせいかもね」

葉子「うちの娘のせいで人間性が・・・
   それでこんな人のアラを探すようなクソガキに・・・
   責任を取らせて、うちの娘を嫁にどうぞ!」

宗太「ああ、俺12歳以上の年増は対象外なんで」

さゆり「小鳥遊君、その返しもどうかと思うんだけど」

葉子「そこをなんとか!」

華「こんな変態に娘を嫁がせるんじゃねえよ、バカおかん!」

Q:宗太は笑顔を失わずにいられますか?

A:マモレナカッタ・・・

無事暗黒面に落ち、日に日に性格が悪くなっていく小鳥遊君
果たして彼はどうなってしまうのか

皆さんの声援と原作者への感謝を込めて、猫組の最終回と同じところまで書きあげようと思います.
ただ最近忙しくなってきたため、不定期の更新になる予定です.

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年05月16日 (火) 08:55:24   ID: 2rBSJX5T

やたらキモい推ししてるけど小さい物(幼女)に性的興奮をしてないんだから別段普通だろうよ、保育士やら小学校の教諭も子供好きでなる人が多いわけだし

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