ルルーシュ「衝撃波のギアス…?」(241)

ルルーシュ「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる!貴様達は、死ね!!」ブンッ

親衛隊「!!」

ドガアアァンッ

ルルーシュが親衛隊に向かって手を振り払うと親衛隊はきりもみ回転しながら壁をぶち抜き外へと消えていった

ルルーシュ「…は?」

c.c.「それがお前のギアスか」ムクリ

ルルーシュ「うおっ!?」ビクッ

ルルーシュ「お、お前は頭を撃たれて…」

c.c.「あんなオモチャで私を殺す事は出来ん」モゴモゴ

c.c.「ぺっ」コローン

銃弾を吐き出すc.c.

ルルーシュ「」

c.c.「ハンカチあるか?額の血を拭きたい」

ルルーシュ「お前は一体、何者なんだ…」

c.c.「私はc.c.。それだけだ」

ルルーシュ「c.c.…」

ゴゴゴゴゴ

c.c.「むっ、まずいな」

ヴィレッタ「破壊音がしたから来てみたら、これは一体…?」

ルルーシュ「ナ、ナイトメア…!」

c.c.「おい、やれ」

ルルーシュ「え…?」

c.c.「さっきみたいにだ。早くしないと捕まるぞ」

ヴィレッタ「ん…?誰かいる……?あれは学生服……」

ルルーシュ「こ…こうか?……死ねっ!」ブンッ

ヴィレッタ「!? うわあああ!!」

ドガアアァンッ

ルルーシュ「ナ、ナイトメアを一撃で…」

c.c.「気に入ったか?さぁ、逃げようか。あれが起き上がらない内に」

ルルーシュ「…」

c.c.「お前、名前は?」

ルルーシュ「ルルーシュだ」

c.c.「よし、ルルーシュ。呆けてないでこの場を離れようか」

タッタッタッタッ…

ルルーシュ「はあ、はあ」

c.c.「体力のない奴だな」

ルルーシュ「黙れ、この力を使うと体力が削られるようだ」

c.c.「慣れれば感じなくなるさ。それにしてもそんな戦闘向きなギアスが発現するとは珍しい」

ルルーシュ「その言い方、俺以外にもギアスの使い手がいるようだな」

c.c.「遠い昔の話さ」

タッタッタッタッ

ルルーシュ「むっ」

c.c.「瓦礫で道が塞がっているな。おい、やれ」

ルルーシュ「いちいち命令するな。……ふんっ!」ブンッ

ドガアアァンッ

ガラガラガラ…


瓦礫を吹き飛ばした先にはサザーランドが3機

ルルーシュ「」

ブリタニア兵「なんだ、奇襲か!?」

ブリタニア兵「なんだ、誰かいるぞ?」

ブリタニア兵「テロリストか!?」

サザーランド3機が真っ直ぐ向かってくる

ルルーシュ「う、わああっ!死ねっ!死ね!!」ブンッ ブンッ ブンッ

パニックになったルルーシュは衝撃波を飛ばしまくる

ブリタニア兵「う!?うわあああ!?」

ブリタニア兵「な、なんだああぁ!?」

ドガアアァンッ

サザーランドと残った瓦礫が纏めて吹き飛ばされた

ルルーシュ「はぁ、はぁ」

c.c.「…お前、慌てすぎだろうw死ねっ!死ねっ!って……」

ルルーシュ「だ、黙れ……」

c.c.「しかし、お陰で道が開いたな。さぁ、進もう」

ルルーシュ「ああ…」

タッタッタッタッ…


ルルーシュとc.c.が先へ進むと、後ろから物凄い勢いでブリタニアのナイトメアが迫ってきた

ヴィレッタ「待て!貴様ら!!」

c.c.「あれはさっきの…」

ルルーシュ「くそ、派手にやり過ぎたか…」

ヴィレッタのサザーランドがルルーシュ達に追い付いたかと思ったその時

カレン「ブリタニアァァァ!」

ドゴオオンッ

ヴィレッタ「な、なにっ!?」

横の廃墟からピンクに塗装されたナイトメアがサザーランドを強襲した

ルルーシュ「!」

c.c.「テロリストか。逃げるチャンスだ」

カレン「そこの二人!早く逃げな!!」

ルルーシュ「あの声…女か!」

c.c.「お言葉に甘えてさっさと逃げようか」

ルルーシュ「…」

c.c.「…?おい、ルルーシュ」

ルルーシュ(あのピンクのナイトメア…損傷が酷いな……あの状態でサザーランドに勝てるのか?

カレン「このおっ!」

ヴィレッタ「グラスゴーごときがサザーランドに勝てると思ったか!」

c.c.「…おい!」

ルルーシュ(俺は…)

1.言う通りに立ち去る

2.あのナイトメアを援護する

ルルーシュ「………ああ、行くぞ」

c.c.「よし」

タッタッタッタッ…


カレン(…よし、後は少しでも時間を稼いでやれば……)

ヴィレッタ「!奴等が逃げる……!そこをどけ!」

カレン「行かせるか!」

カレン(ブリタニア人とは言え、同じ学校の生徒を見殺しになんて出来ない!)

ヴィレッタ「後ろ姿から、ブリタニア人の学生らしいが…」

ヴィレッタ「反ブリタニアを掲げるお前達が何故ブリタニアの学生を守る!!一般市民を傷つけない義賊にでもなったつもりか!」

ドガアンッ

カレン「あぁぁっ!」

サザーランドのスタントンファを食らい グラスゴーが倒れる

ヴィレッタ「テロリストはテロリストらしくしろ!」ガチャッ

グラスゴーに止めを刺すためライフルを向けたその時…

ドゴオオンッ!!

ヴィレッタ「!!?」

カレン「え…?」

背後から強烈な衝撃を受け、サザーランドは前のめりに倒れた!

ルルーシュ「…」

c.c.「…お人好しなのか馬鹿なのか」

ルルーシュ「……改めて、凄い力だな」

ヴィレッタ「う……うぅ、何が…」グググ

サザーランドがゆっくりと起き上がろうとする

カレン「勝機…!でえりゃあああぁーー!!」

満身創痍のグラスゴーが最後の力を振り絞って突進をかます

ガドオオォンッ

ヴィレッタ「ぐああああっ!」

ズシィィンッ

突き飛ばされたサザーランドはルルーシュ達の近くに倒れた

ルルーシュ「やったか…?」

カレン「はぁ、はぁ」

サザーランド「…」シーン

c.c.「動かないな。パイロットが気絶してるのかもしれないな」

ゴゴゴゴゴ…

グラスゴーがルルーシュ達に近づく

カレン「!?…あんた達、逃げたんじゃなかったの?」

ルルーシュ「…ああ。君が心配だったので」

カレン「し、心配…?」

カレン「……今、このサザーランドに何かした?」

ルルーシュ「…勝手に転んだんじゃないのか?」

ルルーシュ「ただの学生がナイトメアを倒せるわけないだろう」

カレン「そ、それもそうだけど…」

c.c.「おい、ピンクの」

カレン「な、なによ」

c.c.「このナイトメアのコックピットを開けろ。中のパイロットに用がある」

ルルーシュ「…c.c.?」

カレン「…?」

c.c.「さっさとしろ、ノロマ」

カレン「ノロ…!?な…なんなのよこいつら……」

グラスゴーがサザーランドのコックピットをこじ開ける

バキッ プシュー

ヴィレッタ「…」

c.c.「やはり、気絶しているな」ツンツン

ルルーシュ「……何をする気だ?」

グラスゴーのコックピットが開き、パイロットが降りてくる

スタッ
カレン「決まってるでしょ」

カレン「始末するのよ」シャキン

ルルーシュ(…ナイフ……)

ルルーシュ「……ん?」

カレン「…?なによ……」

ルルーシュ「…君、何処かで会った事がないか?」

カレン「!」

カレン(…こいつ、同じクラスの……!)

カレン「…さ、さぁ。あたしは覚えがないけど」

ルルーシュ「そうか…?」

ヴィレッタ「うぎゃああぁ!!」

ルルーシュ「!?」

カレン「な、なに?」

c.c.「ちょっとショッキングな映像を頭に流し込んでいる。これで今までの出来事は忘れるだろ」

ヴィレッタ「」ビクッ ビクンビクン

カレン「………一体なんなのよあんた達」

―――その時

ギャギャギャッ

ルルーシュ「!」

数機のナイトメアがルルーシュ達を囲んだ

ルルーシュ「ナイトメア…!」

c.c.「おや、チェックメイトという奴か?」

カレン「…大丈夫。あたしの仲間達だから」

ルルーシュ「…俺達は解放されるんだろうな?」

カレン「ええ。あんた達には借りがあるしね」

c.c.「借り?」

カレン「サザーランドの部隊に追われて隠れてた時に、あんた達が現れてやり過ごせたから…」

ルルーシュ「…!ああ、あの時か」

カレン「ここで何をしてたのかは聞かないわ。死にたくなかったら、もうここら辺には来ない方がいいわよ」

ルルーシュ「ああ。思い知ったよ、本当に」

c.c.「よし、じゃあ帰らせてもらおうか」

ルルーシュ達が場を離れようとした時、ナイトメアから一人の男が降りてきてカレンに声をかけた

扇「カレン!大丈夫か!!」

ルルーシュ「……!カレン?……そうか!お前、カレン・シュタットフェルト……!」

ガシッ

ルルーシュ「うっ」

ルルーシュの首元にナイフが突き立てられる

カレン「……ごめんなさい、帰せなくなった」

ルルーシュ「は、離せ…」

カレン「駄目。正体を知られた以上は、生かしておく訳にはいかない」

c.c.「嘘つきめ」

扇「な、なんだ?その二人は敵なのか?」

カレン「…扇さんが敵にしたんですよ」

ルルーシュ(カレン・シュタットフェルトは病弱なお嬢様と聞いていたが……猫をかぶっていたのか?)

カレン「…ごめんなさい。あなたは何も悪くないけど……」

ナイフの握る手に力が入るのを感じた

ルルーシュ(くそ……!どうする…?)

1.大人しくしてる

2.思いきってギアスを使う

3.c.c.に助けを求める

ルルーシュ(下手にギアスを使っては死人が出るかもしれない…!それに、密着してる相手に通用するのかもわからん。ギアスは使えない……)

ルルーシュ(だとしたら、方法は一つ!)チラッ

c.c.「…ん」

ルルーシュ(なんとかしろ、c.c.!)

c.c.「?……やれやれ、情けない奴だ」

c.c.「おい、カレン」

カレン「馴れ馴れしく呼ぶなっ!」

c.c.「ルルーシュを離せ。そいつに死なれると困る」

カレン「…」

カレン「じゃあ、あんたが先に死ぬ?」スッ

カレンが近づいてきたc.c.の首元にナイフを向けた

c.c.「ああ。出来るものならやってくれ」

ズブリ

カレン「えっ」

c.c.は自ら歩み寄り、ナイフを首に刺させた

扇「なっ…!?」

ルルーシュ「c.c.!」

カレン「ば、馬鹿っ!!!」スッ

カレンが慌ててナイフを抜くと、大量の血が噴き出した

c.c.「馬鹿はお前だ。抜いたらこうなるに決まっている」プシャー

c.c.「だが安心しろ。お前が人殺しになるわけじゃない。私は不死身だから……な…」クラッ

ドサッ

出血多量でc.c.が倒れこんだ

カレン「ちょ、ちょっとぉ…!!!」

ルルーシュ(今しかない…!)

ルルーシュ「はっ!」ブンッ

ドゴオオンッ

扇「!!?」

ルルーシュが衝撃波のギアスで扇達のナイトメアを薙ぎ倒す

玉城「うああ!な、なんだあぁ!?」

ズシィィンッ

カレン「な、なに!?」

ルルーシュ「よし!」ダッ

ルルーシュは直ぐ様、コックピットが開いたサザーランドに乗り込む

カレン「ま、待て!」

カレンがグラスゴーに乗り込もうとするが…

ルルーシュ「下がれ!巻き添えを食らうぞ!はあっ!!」バッ

ドガアアァンッ

カレン「!」

元々ボロボロだったグラスゴーにトドメの一撃が入り、完全にスクラップと化した

ルルーシュ「よし!行けるぞ…!!」

サザーランドを素早く起動させ、倒れているc.c.を器用に拾い上げる

ルルーシュ「おい、生きているのか!?」

c.c.「……」ピクッ

c.c.「…大丈夫……だ。象に踏まれても死なない私だぞ」ムクリ

ルルーシュ「化け物め…。だがお陰で助かった。ここから離脱するぞ!」

c.c.「落とすなよ」

ギャギャギャギャギャ………


カレン「……」

扇「な、なんなんだ……一体…」

カレン「…………逃げられた…」ギリッ

――続く

無事、ゲットーから脱出したルルーシュとc.c.はそのままアッシュフォード学園のクラブハウスに向かった

ルルーシュ「…はあ、はあ……」

c.c.「おい、ふらついているぞ」

ルルーシュ「ギアスを酷使しすぎたのかもしれない…全身がダルい」

c.c.「やれやれ、仕方がないな」スッ

ルルーシュ「…!」

c.c.がルルーシュに肩を貸す

c.c.「さあ、行こう」

ルルーシュ「…ああ」

クラブハウスに向かう途中、意外な人物と遭遇してしまう

シャーリー「……ルル?」

ルルーシュ「…え?」

振り返った先には買い物帰りのシャーリーがいた

ルルーシュ「や、やあ、シャーリー」

シャーリー「……」ムスッ

シャーリーがc.c.に目をやると、不機嫌な表情に変わったのがわかった

シャーリー「へぇ~、学校サボって何処に行ったかと思ってたら、デートなんかしてたんだぁ」

ルルーシュ「デ、デート!?」

c.c.「…」

シャーリー「仲良く肩まで組ん蛇って~、ラブラブだね~」

ルルーシュ「いや、俺はデートなんか…」

c.c.「中々スリリングだったな?お前もだいぶ慌ててたし」クスッ

シャーリー「!」

シャーリー(ルルの事、「お前」って……そんな親しい仲なの?)

ルルーシュ「余計な事を言うな!」

c.c.「あんな経験、初めてだっただろう?私がいなければお前は何も出来なかったしな?」

シャーリー「あ……」

シャーリー(あんな経験~!?し、しかも『私がリードしなきゃ』(←言ってない)って…!!!)

ルルーシュ「シャ、シャーリー?」

ルルーシュ(よくわからんが、シャーリーは何か勘違いをしている…?)

ルルーシュ(くっ……どうする?)

1.誤解を解くため、正直に話す

2.面倒なのでc.c.に話を合わせる

ルルーシュ(俺の疲労も限界に来ている…長々説明する暇もない………)

ルルーシュ(多少の誤解は後で説明出来る。今はc.c.に合わせるのが得策か)

ルルーシュ「そ、そうだな。お前がフォローをしてくれなかったら手も足も出なかった」

シャーリー「…」

c.c.「さすがに少し痛かったがな。血も出たし」

ルルーシュ「すまなかったな。俺がお前に頼ってしまったばかりに」

シャーリー「」

シャーリー(血……痛いって………それはつまり……!!)

c.c.「もう少しゆっくり動けば良かったよ」

ルルーシュ「そうだな。あれはちょっと勢いをつけすぎだ」

シャーリー「うああああ!!!!」

ルルーシュ「シャ、シャーリー?」

c.c.(こいつ、天然か)

シャーリー「ななな、なんでもないの!そうだよね!こんな可愛い彼女がいるならそんな事するのも普通だよね!!!」

ルルーシュ「い、いや。だから彼女なんかじゃ…」

シャーリー「いいのっ!別にルルが誰と付き合おうが、ルルの勝手だし!!!私がとやかく言うことでもないし!!」

ルルーシュ(な、なんだ。何か言い方を間違えたか?)

シャーリー「じゃあ私、帰るから!お幸せにね!!」

タッタッタッタッ…

ルルーシュ「シャ、シャーリー!」

c.c.「プッ」

ルルーシュ「…くそ、正直に話した方が良かったのか……?」

c.c.「…かもしれんなw」

無意識にシャーリーの心に衝撃波を叩き込んだルルーシュは無事にクラブハウスに到着した


咲世子「おかえりなさいませ。ルルーシュ様」

ルルーシュ「ただいま。咲世子さん」

…スッ

ルルーシュが通路奥の棚に置かれている花瓶に目をやると…

ガシャンッ

咲世子「!?」

ルルーシュ「あ…?花瓶が割れた……?」

咲世子「あら、大変」パタパタ

ルルーシュ(今だ、行け)

c.c.「…」コソコソ

咲世子が花瓶に気をとられている間に、c.c.が侵入する

ルルーシュ(なるほど。このギアス…手から発せられるものだけだと思っていたが、眼力だけでも飛ばせるようだな。)

ルルーシュ「俺は妹に会ってから部屋に戻る。先に行っていろ」

c.c.「わかった」

咲世子「? ルルーシュ様、何かおっしゃいましたか?」

ルルーシュ「いいや、何も言ってませんよ。咲世子さん」

スタスタ…

c.c.「…」

c.c.(ルルーシュ、ギアスの使い方が段々解って来たようだな)

c.c.(だが、気をつけろよ。その力はお前を孤独にする力なのかもしれないのだから……)

その頃、カレン・シュタットフェルトこと紅月カレンは頭を抱えていた


カレン「~~」

カレン(どうしよう……バレた上に逃げられて…)

カレン(このまま放っておいたら、学園の生徒達にばらされるかもしれない…)

カレン「…」

カレン(学園生活に未練なんかないけれど……あの、ルルーシュ…)

カレンは先程の出来事を思い出す

カレン(あいつ……明らかに『何か』を使って、ナイトメアを倒していた…)

カレン(ブリタニアのナイトメアと戦ってた時も…あのサザーランドは何かに突き飛ばされたかのような倒れ方をしていた…)

カレン「………まさか、超能力………?」

カレン「………」

カレン「あれが超能力だとしたら…


カレン(あたし達の味方に引き入れれば…ブリタニアとも互角以上に戦える…?)

カレン「…」

カレン(でも、あたしは一度あいつを殺そうとした。断られる可能性の方が高い)

カレン(断られたら、その時は…)

――翌朝

ルルーシュ(…寝不足だ。ギアスの使い方を色々考えていたら夜が明けてしまっていた……)

ルルーシュ(しかし、この衝撃波を放つギアスがあれば 俺は生身でもナイトメアと渡り合う事が出来る)
ルルーシュ(ふはは…超人になったような気分だな)

ミレイ「コラ!ルルーシュ!!」ドゴスッ

不意に現れたミレイの会長チョップがルルーシュの脳天に直撃する

ルルーシュ「ぐあっ!?」ガクッ

ミレイ「シャーリーから聞いたわよ!学校サボってデートしてたって!!」

ルルーシュ「ご…誤解ですよ、会長……!」ズキズキ

ミレイ「さらに、その彼女とイイコトまでしてきたらしいわね?さすがに見逃せないわよ~?」

ルルーシュ「イ、イイコト?イイコトってなんです?」

ミレイ「とぼけたって無駄よ!シャーリーの前でプレイの内容まで語るなんて、趣味が悪い!」

ドゴスッ

ルルーシュ「ぐわっ!」ガクッ




カレン「……何してるの、あれ……?」

ミレイ「これはシャーリーの分!これもシャーリーの分!!シャーリーの恨み!」

ドゴスッドゴスッドゴスッ

ルルーシュ「」


カレン(朝一に捕まえようと早く来たのに…!)

シャーリー「…」スタスタ

シャーリー「…あれ?……ああっ!カレンじゃない!」

カレン「えっ!?」ビクッ

カレン「あ、シャーリー……よね?」

シャーリー「久しぶりだね~!身体は大丈夫なの?」

カレン「え、ええ…まぁ……(この反応はバレてないと見ていい…?)

シャーリー「なに見てたの?」

カレン「…あれを……」スッ

シャーリー「ん?」


ミレイ「天津飯と餃子の分!」

ドゴスッ
ルルーシュ「」

シャーリー「会長とルル…?どうして叩かれてるの?」

カレン「さ、さぁ…わからないけど……会長がさっきあなたの名前を叫んでいたわ」

シャーリー「私……?……あっ!まさか会長…!」ダッ

カレン「あっ、シャーリー……」

ミレイ「そしてこれは生徒会長ミレイさんの分!」

ドゴスッ

ルルーシュ「う、うぐ…」ガクッ

シャーリー「か、会長!ストップ、ストップ!」

ミレイ「ふーっ、ふーっ……シャーリー、仇は討ったわよ」

シャーリー「か、仇って会長…」

ルルーシュ「た、助けてくれシャーリー。会長は何か誤解している」

ミレイ「まだ言うか!ならばアッシュフォード家に伝わる秘伝奥義…!」

シャーリー「もう止めて下さいって!カレンが怖がってますから!」

カレン「!」

ミレイ「…え?カレン?」

ルルーシュ「!(カレンだと?)」

カレン「……」

ミレイ「あら!カレンじゃない!!」

カレン「ど…どうも」

カレン「…」チラッ

ルルーシュ「…!」

ルルーシュ(俺を殺しに来たのか…?)

カレン「ごめんなさい。実は、ルルーシュ君に用があって…」

シャーリー「えっ」

ミレイ「ルルーシュに…?」

ルルーシュ「…」

カレン「今、いいかしら」

ルルーシュ「…ああ、俺も君に用があったから」

シャーリー「…」

ミレイ「…」

中途半端だけど今日はここら辺で

ルルーシュとカレンは人目のつかない校舎裏へと向かう

ルルーシュ「…さて」

ルルーシュ「用とはなんだ?」

カレン「…あなた……何者なの?」

ルルーシュ「ご覧の通りの普通の学生だが…?」

カレン「…」

カレン「ただの学生がナイトメアを倒せるわけないでしょ?」

ルルーシュ「ナイトメアを倒す?なんの事だ?」



コソコソ

ミレイ「いたいた」

シャーリー「会長、盗み聞きは駄目ですって…」

ミレイ「いいのよ!私はルルーシュの姉貴分。弟の素行を正す義務があるのよ」

カレン「ふざけないでっ!!」

ミレイ・シャーリー「!?」ビクッ

ルルーシュ「…大声を出すな」

カレン「皆は呆気に取られていたけど、私は見たんだから!あんたが何かで突き倒すのを!」


ミレイ「」

シャーリー「ル、ルルが突き倒した…?」


ルルーシュ「…」

カレン「それに、あの緑髪の女はなんなの?今日は一緒にいないみたいだけど…!」

ルルーシュ「落ち着け……」


ミレイ「緑髪ってシャーリーが言ってた…」

シャーリー「多分……ルルの…彼女……」

ミレイ「ずっと学園を休んでたカレンがなんでルルーシュの彼女の事を知っているの…?」

シャーリー「さ、さぁ……」

ミレイ「カレンの興奮ぶりも普通じゃないし……まさか、三角関係って奴…?」

シャーリー「えええっ!ル、ルルがそんな事…!」

ミレイ「きっとそうよ!あいつ、最近学園サボる事多かったし、女遊びに出歩いていたのよ!」

シャーリー「ま、待ってくださいよ会長…。ルルが女遊びなんていくらなんでも……それにさっきだって誤解がなんとかって言ってたし…」

ミレイ「そんなの女たらしが使う、その場しのぎの言い訳みたいなものに決まってるでしょ!」

カレン「…しらを切るつもり?……なら、これならどう?」シャキン

ルルーシュ「!」

カレンがポーチから仕込みナイフ出す

シャーリー(えええっ!?)

ミレイ(ヤ、ヤンデレって奴!?)

ルルーシュ「ここで俺を殺すのか?リスクがでかすぎるだろう」

カレン「私はやると決めたらやる女よ」

シャーリー(か、会長!ルルが…!!)

ミレイ(ここまでドロドロな関係だったなんて…!)

ミレイは…
1.その場に飛び出した

2.もうちょい様子を見る事にした

3.誰かが近づく気配を感じた

一見、修羅場に見えるこの風景

ルルーシュを助けるかどうか悩むミレイ達の背後に…

ミレイ「…ん……」

シャーリー「…?」

突如、人の気配がした

ミレイ「…?」クルリ


ゆっくりと振り向くとそこには…


c.c.「…」

ミレイ「え………」

シャーリー「あ、あなたは…!」

c.c.「盗み見は感心しないな。…お仕置きだ」ポンッ

二人の肩に手を置くと、ヴィレッタの時と同様にショッキングな映像を頭に流し込んだ

「「うぎゃああぁ!!」」

ルルーシュ「!?」

カレン「な、なに…!?」

スタスタ…

c.c.「お前達、内緒話をするならもっと人目のつかない場所を選ぶんだな」

ルルーシュ「c.c.!」

カレン「あんた…!」

ルルーシュ「部屋から出るなと………今の悲鳴はお前の仕業か?」

c.c.「ああ、盗み見をしていた奴をちょっとお仕置きしといた。感謝するがいい」

c.c.が指を向けた先にはミレイとシャーリーが倒れて痙攣していた

ルルーシュ「」

カレン「か、会長!シャーリー!」

ミレイ・シャーリー「」ビグッビグンッ

ルルーシュ「お前、なんて事を…!」

c.c.「カレンの正体を知ってしまったら、こいつらの命もカレンに狙われていただろう?」

カレン「…!」

ルルーシュ「む、むう……それはそうだが…」

c.c.「心配するな。あのブリタニアの兵士よりは弱めのショックをかけておいたからな」

c.c.「昨日今日の記憶がハッキリしなくなる程度で済むだろう」

ルルーシュ「そ…そうか……(ならば、謎の誤解も忘れるという事か……良かった…)」

c.c.「そういえば、あのブリタニア兵はどうなったんだ?始末したのか?」

カレン「…ショックのせいで記憶喪失になってる。一応、捕虜として扱ってるよ」

c.c.「運のいい奴だな。精神崩壊してもおかしくないレベルだったのだが」

カレン「…ってそんな事より!いい加減に答えてよ!あの力について!!」

ルルーシュ「…………」

カレン「…」

ルルーシュ「…わかった。命を助けて貰った礼もあるしな」

カレン「!」

c.c.「おい、いいのか?」

ルルーシュ「ああ、大丈夫だろう。 俺だけが彼女の秘密を握ってしまっているのは不公平だしな」

カレン「…じゃあ、聞かせて」

ルルーシュ「ああ、だがその前に…その物騒な物は下げてもらおうか」カッ

ルルーシュがカレンの持つナイフに眼から微弱な衝撃波を飛ばす

パシッ
カレン「!」

ポトッ…

カレン「…。今の……」

ルルーシュ「ふっ…。そんな刃物ではもう、俺を殺せはしないよ」

気絶したミレイとシャーリーをベンチに置き、3人はルルーシュの部屋へと移動した



カレン「……ギアス?」

ルルーシュ「…ああ。それがこの力の名前らしい」

ルルーシュ「この女の名前はc.c.。不死身である事以外は俺も何も知らない」

カレン「…そう」

c.c.「改めてよろしくな。カレン」

カレン「ええ……昨日はごめんなさい」

c.c.「気にするな。あれぐらいは慣れっこだからな」

カレン「慣れっこ…」

ルルーシュ「俺はブリタニアの兵士に殺されそうになった時、この女と契約をして衝撃波を放つギアスを手に入れたんだ」

カレン「契約?」

ルルーシュ「こいつの願いを一つだけ叶える事らしい」

カレン「c.c.、あんたの願いってのは…?」

c.c.「秘密だ」

カレン「…」

ルルーシュ「契約者の俺にまで同じ事を言うからな。本当にわからない女だよ」

c.c.「そうだ。私はc.c.だからな」

カレン「深く聞くだけ無駄って奴ね……」

ルルーシュ「そういう事だ」

ルルーシュ「カレン、何故君はブリタニア人なのにテロリストの仲間になっているんだ?」

カレン「…」

カレン「あたしは、ブリタニア人じゃないの」

ルルーシュ「…なんだと?」

c.c.「ほう」

カレン「あたしは日本人とブリタニア人の親から生まれたハーフ。カレン・シュタットフェルトは偽名……本当の名前は紅月カレン。あたし自身は日本人だと思っている」

ルルーシュ(偽名……)

カレン「あたしにはお兄ちゃんがいてね。ブリタニアに反抗するレジスタンスのリーダーをしてたんだけど、死んじゃって……」

ルルーシュ「……」

カレン「お兄ちゃんが見る事の出来なかった、ブリタニアの支配から日本を解放する夢……それを実現させる為に、あたしはブリタニアと戦う事を決めたの」

c.c.「若いのに立派だな」

カレン「若いって、あんたに言われても…」

c.c.「私は既に見た目通りの歳ではないからな」

カレン「そ…そうなんだ……」

ルルーシュ(亡き兄の為に無謀な戦いに身を投じているのか……)

ルルーシュ「…話してくれてありがとう、カレン」


カレン「それで、ルルーシュ…!お願いがあるの。あなたのその力を、あたし達に貸して欲しいの!」

ルルーシュ「…」

カレン「度重なるブリタニアとの戦いで、今のあたし達はボロボロ…。だけれど、あなたが仲間になってくれたら再び勢いを取り戻せる!絶対に!!」

c.c.「……」

カレン「お願いします!この通り!!」

カレンが土下座をする

c.c.「これはこれは…」

ルルーシュ「カレン……」

カレン「仲間になってくれたら、あなたの言う事はなんだって聞くわ!だから……」

ルルーシュ「………」

ルルーシュ「カレン、聞いてくれるか。俺の過去の話を」

c.c.「……!」

カレン「過去の…話?」

ルルーシュ「…ああ」


ルルーシュは自分の過去を全てカレンに打ち明けた


カレン「………あなたが、ブリタニアの…」

ルルーシュ「そう。ルルーシュ・ランペルージはカレン・シュタットフェルトと同じく偽名なんだ」

カレン「…とてもじゃないけど、信じられない……」

ルルーシュ「だが事実だ。俺と妹は国に捨てられたんだ」

ルルーシュ「そして俺は心に誓った。ブリタニア皇帝への復讐をな」

カレン「だったら、あたし達と目的は同じ筈…」

ルルーシュ「ああ、そうだな。…しかし、俺は俺自身の手でブリタニアに復讐をしたいんだよ…。この衝撃波のギアスを思い切り振るい、奴等皇族共に俺と妹の怒りを思い知らせる」

ルルーシュ「誰にも、どの組織にも俺の復讐劇の邪魔はさせない…」

カレン「…」

カレン「……でも、一人じゃ絶対に無理よ!」

カレン「確かにそのギアスの力は凄いけど、無制限に使えるかどうかもわからないんでしょう?」

ルルーシュ「…どうなんだ、c.c.?」

c.c.「…無制限に使える」

カレン「…っ」

c.c.「しかし、能力が能力だからな。契約を持ちかけた私が本来言う事ではないが、間違いなくお前は孤独になるだろう」

ルルーシュ「…?」

c.c.「私以外の人間は全てお前から離れていくだろう。勿論、大事な妹も、な」

ルルーシュ(ナナリーまで…?)

c.c.「最悪、お前の手で妹を殺してしまう可能性もあるという事だ」

ルルーシュ「俺がナナリーを…?馬鹿な……」

カレン「やっぱり…!それなりの代償があるのよ!!」

カレン「ルルーシュ、あたし達と一緒に戦いましょう!ブリタニアと戦うにはやはり、組織が必要なのよ!」

ルルーシュ「…………………」

ルルーシュ(…c.c.の口振りからすると、このギアスの力はいつか制御が出来なくなるという事か…?)

ルルーシュ(無意識に衝撃波を放つ存在となってしまっては……俺はナナリーに近づいただけでも…)

カレン「お願い、ルルーシュ!」

ルルーシュ「……。c.c.、共犯者であるお前の意見も聞いておきたい。お前はどう思う?」

c.c.「…」

c.c.「そうだな……」


1.ルルーシュの復讐を支持する

2.カレンの願いを聞くべきだ

c.c.「…確かにお前のギアスは強力だが、それでもブリタニアという国は一人で戦うには大きすぎる相手だ」

ルルーシュ「…」

c.c.「それにお前は妹という最大の弱点を持ってしまっているしな。ここはカレンの願いを聞くべきだろう」

カレン「…!」

ルルーシュ「………むう」

c.c.「仮にお前が妹も何もかも捨て、ブリタニアに一人で挑んだとしても」

c.c.「各地から集まってくるkmfの集団を24時間相手に出来るか?無理だろう、モヤシのお前ではな」

ルルーシュ「……!」

カレン「モヤシ……?……ああ…」

ルルーシュ「…おい、「ああ…」とはなんだ?」

カレン「えっ。あ、ごめんなさい…」

c.c.「ふふっ、カレンは正直だな」

ルルーシュ「……カレン、君も俺がモヤシに見えるのか?」

カレン「い、いえ…そんな事は……」

c.c.「腕力ならカレンの方が上だろうな。腕相撲したら多分、お前が負けるぞ」

ルルーシュ「…!!」

カレン「ちょっとc.c.…」

ルルーシュ「……カレン、勝負だ」

カレン「えっ」

ルルーシュ「俺にも多少なりプライドがある。この不死身女に馬鹿にされて黙っているわけにはいかん」

カレン「…」

c.c.「ギアスは使うなよ」

ルルーシュ「誰が使うか!」

ルルーシュ「さぁカレン、俺と勝負だ」スッ

ルルーシュが机に肘をつける

カレン「…あなたがやりたいっていうんなら、やるけど……」スッ

ガシッ

c.c.「では審判は私がやってやろう」

ルルーシュ「…カレン」

カレン「なに?」

ルルーシュ「……もし、君が俺に勝てたら、君達に協力する事を約束しよう」

カレン「!」

c.c.「楽勝だな」

ルルーシュ「黙っていろ化け物。…だが俺が勝ったら、仲間になる事は諦めてもらう」

カレン「……わかったわ」

カレンの表情が真剣になる

c.c.「では行くぞ。レディー……

カレン(ここは……)

1.全力を出して一気に決める

2.全力を出して一気に決める

3.全力を出して一気に決める

c.c.「go」

ルルーシュ「来

カレン「うりゃあああああぁぁ!!!(ルルーシュ、ごめん!)」

ドガアンッ!!

開始と同時にルルーシュの拳は机に叩きつけられた

グキッ
ルルーシュ「」

ルルーシュ「ぐわああっ!」

c.c.「はい、勝負あり。カレンの 圧
 勝 」

カレン「や、やった!…って、あれ?ルルーシュ?」

ルルーシュ「ぐ…」ズキズキ

カレン「だ、大丈夫!?」

c.c.「しっかりしろ、モヤシ」

ルルーシュ「大丈夫…だ。少し捻っただけだ」

カレン「ご、ごめん。ちっとも粘られないとは思わなくて…」

c.c.「女と腕相撲で勝てない超人か。笑わせてくれる」

ルルーシュ「だ、黙れ…」

c.c.「やはりギアスがないとお前はゴミだな。約束通り、カレン達についた方が利口だぞ」

カレン「そうよ!約束通り、仲間になってくれるのよね?」

ルルーシュ「…。……ああ、協力しよう」

カレン「…!やった!ありがとう、ルルーシュ!!」

ルルーシュ(まさか1秒もかからないで負けるとは…情けない……)

ルルーシュ(しかし、この力を得た事で俺も気が大きくなりすぎていたようだ。単身でブリタニアに挑み、負けてしまってはナナリーが一人ぼっちになってしまう)

ルルーシュ(危うく自分がナナリーを悲しませる事をしてしまう所だった…。最も忌み嫌う事を…俺が………)

ルルーシュ「…こちらこそ、礼を言う。カレン」

カレン「?」

ルルーシュ「…よろしくな」スッ
カレン「…!ええっ!!」ガシッ

二人は固い握手を交わした

ルルーシュ「では、俺は今日からカレンの所属する組織に味方しようと思う…が、その前にやる事がある」

カレン「…?」

c.c.「なんだ、それは」

ルルーシュ「俺は公では既に死んでいる存在だ。ブリタニアとの戦いで万が一、顔が割れてしまっては妹のナナリーが危険な目にあう可能性がある。…かと言ってナナリーをカレン達のアジトに連れていく訳にもいかない」

カレン「…私達は別に構わないけど、妹さんが怖がるものね」

ルルーシュ「そこで、これを見て欲しい」ゴソゴソ

ルルーシュが引き出しからボロボロの用紙を取り出す

c.c.「汚い紙だな」

ルルーシュ「……昔のだからな。…これだ」スッ

c.c.「なんだこれは」

カレン「…『仮面のヒーロー ゼロ』……?」

ルルーシュ「ああ」

ルルーシュ「これは俺が子供の頃、枢木神社という所に預けられていた際、その時の親友と共に考えたヒーローだ」

カレン「…はぁ、それで?」

ルルーシュ「せっかく手に入れたこの力だ。俺はこのゼロとなり、ブリタニアと戦おうと思う」

カレン「え……こ、この格好をするの?」

ルルーシュ「そうだ」

c.c.「キモいな」

ルルーシュ「キモいとか言うな!……ふん、まぁ所詮女に男のロマンは理解出来ないだろう」

ルルーシュ「だが、こんな謎の人物が衝撃波を武器に戦えば、ブリタニアの連中も相当驚くはずだ」

カレン「…確かに驚くとは思うけど……」

ルルーシュ「こんな映画のヒーローみたいのが実際に現れ、ブリタニアと戦うんだ。きっと多くの人間の支持を得られるだろう」

c.c.「各地で燻っている日本人の心にも火をつける訳か」

カレン「それならあたし達もブリタニアと戦いやすくなる…!」

ルルーシュ「そうだ。素晴らしい案だろう」

c.c.「ふむ。まぁ、正体を隠す必要があるのは理解出来た」

c.c.「…それ以外にもうひとつ、お前にはやる事があるな」

ルルーシュ「なんだ?」

c.c.「基礎体力をつける事だ。そのギアスを使うと体力が削られるんだろう?」

ルルーシュ「ああ…、まあな」

c.c.「衝撃波2~3発放って息切れを起こすようでは、ブリタニアとは到底戦えまい」

ルルーシュ「む…」

カレン「そうだね。ガス欠起こした時に攻撃を受けたら間違いなく殺される…」

c.c.「ナイトメアは銃弾や爆薬を雨霰のように放ってくる。その状況でも余裕を保てる程の体力を持ってなくてはな」

ルルーシュ「……確かに、そうだな。もう少し体力をつけなければ、この先の戦いは厳しいだろう」

カレン「……」

カレン「あの、ルルーシュ」

ルルーシュ「ん?」

カレン「良かったら、あたしが手伝いましょうか?基礎体力作りに」

ルルーシュ「カレンと…?」

c.c.「おお、それはいいな。このモヤシが一人で体力作りなど出来る訳がないからな」

ルルーシュ「モヤシモヤシとうるさい奴め…」

ルルーシュ「しかし、c.c.の言う事も一理あるな。俺は効率的な体力作りの方法を知らない…カレンに教わるのが一番の近道のような気がする」

c.c.「決まりだな。カレン、このモヤシをしこたま鍛えてやってくれ」

カレン「ええ、任せて!」

ルルーシュ「…それで、お前はどうするんだ。化け物」

c.c.「化け物と言うな。せめて魔女と呼べ」

ルルーシュ「魔女?……はは、確かにお前は魔女だな…」

c.c.「私は、お前が特訓している間にこのダサいコスチュームを用意してやるよ」

ルルーシュ「お前が?」

カレン「で、出来るの?」

c.c.「失礼な。こう見えても手先は器用でな」

c.c.「お前達が生まれてくるずっと前から色々な事をしていたんだ。完璧な状態で用意してやるよ」

ルルーシュ「お前から進んで仕事を申し出るとは意外だったが…やる気があるのならそれでいい。ちゃんとした物を作れよ」

c.c.「誰に向かって言っている。私はc.c.だぞ」

ルルーシュ「お前だからこそ不安なのだが」

ルルーシュ「ではカレン、体力作りの指導を君にお願いする」

カレン「わかったわ。任せておいて」

ルルーシュ「…それで、何をしたらいい?」

カレン「まずはジョギングから始めた方がいいわね。スポーツウェアとか持ってる?」

ルルーシュ「いや、持ってないな」

c.c.「こいつが持っている訳ないだろう」

ルルーシュ「黙ってろ、魔女」

c.c.「さっそく使い始めたか」

カレン「じゃあ、今から買いに行きましょうか。それを着て、早朝のジョギングから始めましょう」

ルルーシュ「今からか?授業が始まるが…」

カレン「授業なんていいから!あたし達には時間がないんだから!さ、行きましょう!!」グイッ

ルルーシュ「あ、ああ…」

c.c.「ふっ、頑張れよ。ルルーシュ」

その頃、ベンチで気絶していたシャーリーが目を覚ます

シャーリー「…ん……」

シャーリー「…あれぇ?私、どうして……」

ミレイ「う、う~ん……やめて~……」

シャーリー「会長?……???」

状況が理解出来ないシャーリーの耳に授業開始のベルが鳴り響いた

シャーリー「!!わわ、遅刻だ!会長、起きて!!」

ユサユサ
ミレイ「ゆ、許して~…もう盗み見は……」

シャーリー「寝ぼけてないで早く………」

なんとなく校門の方に目をやると、ルルーシュとカレンが門を出ていくのを目撃する

カレンに無理矢理引っ張られるようなルルーシュ

カレンは少し嬉しそうな顔をしていた…その二人の姿はまるで………

シャーリー「」

翌日 am6:00

ピリリリリ…

ルルーシュの携帯が鳴る

ルルーシュ「…」モソモソ

ピッ

ルルーシュ「…もしもし」

カレン 『おはよう、ルルーシュ。起きてる?』

ルルーシュ「…ああ」

カレン『学園の前で待ってるから。早く来てね』

ルルーシュ「わかった…」

ピッ

ルルーシュ「ん……っ」ノビッ

ルルーシュ(久しぶりにベッドに寝れたな…いつもはあの魔女に占領されていたからな)

ルルーシュ(しかし…あいつめ、何処に行ったんだ?)

ルルーシュの部屋にはc.c.の姿がなかった

c.c.『材料が必要なのでちょっと出掛けてくる』

ルルーシュ(――と言ったまま、結局帰ってこなかったが……)

ルルーシュ(まぁ、あの女の事だ。心配するだけ無駄か)

ルルーシュ(…さて、早くカレンの元へ行かないとな)ザッ

ゴソゴソ…

素早く着替え、ルルーシュはカレンの元へ向かった

カレン「……」

タッタッタッ…

ルルーシュ「すまない、待たせた」

カレン「おはよう、ルルーシュ。…中々似合ってるわね」

ルルーシュ「はは、照れるな。…カレンもとてもよく似合っているよ」

カレン「え、本当?こんなのあまり着ないからどうかなーって思ってたんだけど……あはは、ありがと」

カレン・シュタットフェルトという病弱なお嬢様のイメージとは180度違う、まさにスポーツ少女といったカレンの姿にさすがのルルーシュも心を動かされた

ルルーシュ「カッコいいサングラスだな」

カレン「一応、病弱なお嬢様って設定だから…偶然、他の生徒に見られても大丈夫なようにしないとね」

ルルーシュ「髪型も違うし(紅月仕様)、大丈夫だとは思うがな…」

カレン「万が一の為よ。さぁ、始めましょうか」

ルルーシュ「ああ、お手柔らかに頼む」

こうしてカレン指導の元、『貧弱のルルーシュ体力強化計画』(c.c.命名)がスタートした

カレンとルルーシュはブリタニア自然公園の中を走る事にした

タッタッタッタッタッタッ…

ルルーシュ「ふぅ、ふぅ」

カレン「なに、もう疲れたの?」

ルルーシュ「カレンのペースが少し早いんじゃないか…?」

カレン「これでも抑えてる方なんだけどね…。あなたって、本当に運動が苦手なのね」

ルルーシュ「…あぁ、運動以外はそれなりに出来るつもりなんだが」

カレン「…勿体ないわね」

ルルーシュ「…勿体ない?」

カレン「あなたって結構、ルックスがいいからさ。スポーツも出来れば今以上に女子からモテてたんじゃない?」

ルルーシュ「…今以上に、か。それを考えると運動が苦手で良かったと思えるな」

カレン「他の男子が聞いたらなんて顔をするかしらね」

タッタッタッ…

ルルーシュ「勿体ないと言えばカレンこそ」

カレン「え?」

ルルーシュ「病弱なお嬢様も結構人気があるが、本来の快活なカレンの方が男子の人気を独り占め出来たと思うぞ」

カレン「あ…あたしは別に人気取りをする為に病弱なお嬢様を演じてた訳じゃないっての!」

ルルーシュ「そ、そうか」

カレン「あれはカモフラージュよ。…でも、正直お嬢様キャラは疲れるわよ」

ルルーシュ「ほう」

カレン「親のお金でブランド商品を買って貰ってる癖に、それが当然」 あい言い方する馬鹿なお嬢様達の話に付き合わされたりするしさ」

カレン「病弱なお嬢様設定にしちゃったものだから、逆に自分の行動に制限かかっちゃうし…とにかくストレス溜まるのよ……」

ルルーシュ「…それは大変だな」

タッタッタッタッタッタッ…

タッタッタッ…

カレン「まあ、でも。こうして身体を思いきり動かせる機会が出来たし……ストレスはだいぶ発散出来そうね」

ルルーシュ「そうか。それは良かった」

タッタッタッ…

ルルーシュ(身体を動かすのが好き…か)

ルルーシュ(そういえば、子供の頃……よくスザクの修行とやらに付き合わされてこうやって走っていたな)

ルルーシュ(スザク……c.c.と出会った場所で別れて以来だが…あいつは無事でやってるのだろうか……?)

カレン「ルルーシュ、どうかした?」

ルルーシュ「いや、なんでもない」

タッタッタッ…

タッタッタッ…

ルルーシュ「こうして、景色を見ながら走るのも中々良いものだな」

カレン「そうね。ここは正にジョギスポットと呼べるわね」

ルルーシュ「…身体が暖まってきたな。もう少しペースをあげてみるか」

タッタッタッ

カレン「あ、ルルーシュ。待ってよ」タッタッタッ

ルルーシュ(ジョギング…か。何が楽しいのかわからなかったが、実際に走ってみると、中々いい気分だ)

ルルーシュは辺りを広く見回す

ルルーシュ(体操をする者、写生を楽しむ者、ベンチでくつろぐ者、他愛のない話をする者、犬の散歩をする者…)

ルルーシュ(色んな楽しみを味わえる、素晴らしい場所だな。ここは…)

ルルーシュとカレンが犬の散歩をしている女性とすれ違う

もちろんシャーリーだ

ルルーシュ「」

タッタッタッ…

シャーリー「―あれ?」

ルルーシュ「…!」

一瞬、目が合ってしまったような気がする

カレンは気づいていないようだ

ルルーシュは…

1.つい立ち止まってしまう

2. 全力スルー

ルルーシュ「うおおおっ!」シャカシャカシャカ

カレン「え!?速っ!」

タッタッタッ…

ルルーシュの本能が全力でこの場を離れる事を命じた

ルルーシュは異常な速さでシャーリーの視界から離脱する

シャーリー「……」キョトン

シャーリー「今の…ルルに似てたような……」

シャーリー「…気のせいか。ルルがジョギングなんてする訳ないよね」

犬「わんわん!」

ルルーシュ「ぜぇ、ぜぇ…」

カレン「ちょっと、どうしたの?」

ルルーシュ「…今、すれ違ったのはシャーリーだった」

カレン「えっ、…全然気づかなかった」

ルルーシュ「はぁ、はぁ。本能がギアスを発動させたようだ……まさか移動にも応用出来るとは…」

カレン「それであんなに速かったんだ……」

ルルーシュ「…今のでまた一つ、ギアスの新たな使い方が見えてきた。シャーリーには感謝しなければな」

カレン「もし、振り返ってたらあたしの事もバレてたかもしれないわね。……良かった」

今日はこの辺りで

次の日 am5:30

ピピピピピ…

ルルーシュ「…む……」ポチッ

ルルーシュ「…もう朝か……いたた……筋肉痛だ…」

ルルーシュ「…」キョロキョロ

ルルーシュ(あいつ…まだ帰ってきていないのか…)

今朝も部屋にc.c.の姿はなかった

ルルーシュ「……何処で何をしているのやら…」

スタスタ…

ルルーシュ「…」

顔を洗う為、洗面所に向かうルルーシュ

ルルーシュ(ナナリーも咲世子さんもまだ寝ているだろう。静かにしないとな…)

スタスタ…

なるべく音を立てずに歩くルルーシュ

洗面所の扉を開けようとしたその時―――

ルルーシュ「…っ!?」ゾクッ

背後から殺気を感じた

ルルーシュ「…!」バッ

急ぎ振り返ると、今にも自分に向かってこようとするクナイが目に入った

ルルーシュ「」

1.ギアスを使う

2.避ける

ルルーシュ「っ!」

咄嗟にしゃがみ込み、クナイを避ける……がしかし

ルルーシュ「!」

しゃがんで避ける事を想定してか、もう一本のクナイが真っ直ぐ飛んでくる

ルルーシュ(よ、避けられない…!くそ、こんな所でギアスを使う訳には……!!)

しかし、追い詰められたルルーシュは無意識にギアスを発動

キィィン…!

バチンィッ

ルルーシュ「!?」

ルルーシュに命中したかと思った瞬間、クナイは弾き飛ばされ天井に突き刺さった

ルルーシュ(な、なんだ?俺は衝撃波を飛ばしてはいないぞ……?)

「…」

ルルーシュ「! だ、誰だ!そこにいるのは!?」

物陰に何者かの気配を感じ、ルルーシュが声をかける

「ル、ルルーシュ様?」
出てきたのは咲世子だった

ルルーシュ「さ…咲世子さん?」

咲世子「し、失礼いたしました!侵入者かと思い、つい…」

ルルーシュ「…侵入者?」

咲世子「最近、掃除の為にルルーシュ様のお部屋に入ると、何か違和感を覚えまして。私の知る人以外の誰かがついさっきまでいたかのような…」

咲世子「近頃は物騒な事件も多いので、警戒をしていたのですが…」

ルルーシュ「!…そ、そうか……気のせいだと思いますよ。多分」

ルルーシュ(c.c.…上手く隠れているとは思ったが、やはり咲世子さんの勘は誤魔化せないか。部屋の掃除は自分でやるようにしなければな…)

咲世子「それにしても、クナイが命中しなくて本当に良かったです。申し訳ございませんでした、ルルーシュ様」ペコリ

ルルーシュ「いや、気にしないで咲世子さん。俺も普段、こんな時間に起きてはいないから…」

ルルーシュ(今…俺は無意識にギアスを防御に使ったのか…?身体全体から微妙な衝撃波を発し、クナイを弾き返したと…?)

ルルーシュ(………これはもしかすると、最大の力で守ればナイトメアの弾丸をも防げるかもしれない…?……色々と試してみる価値がありそうだな)

――体力強化計画から数日後


カレンの協力により、運動が苦手だったルルーシュも身体を動かせるようになってきた

今では体育のクラス対抗試合でも十分に活躍出来る程であった

ダンダンッ

生徒「囲め!」

リヴァル「うっ…」

クラス対抗バスケ試合、リヴァルは敵チームの生徒に囲まれてしまう

リヴァル(くそ~…!後2点入れれば逆転狙えるのに……)

進退極まったその時、ルルーシュがリヴァルの後ろに回り込む

ルルーシュ「リヴァル!こっちだ!!」

リヴァル「た、頼む!」ブンッ

パシッ

女子生徒「「「「「キャー!!ルルーシュくーーん!!!」」」」」

ルルーシュにボールが渡った瞬間、黄色い歓声が響き渡った

カレン(う…うるさい……)キーン

病弱なお嬢様のカレンは隅で見学をしている

そして、そのカレンを遠くから見るシャーリー

シャーリー「…」

シャーリー(最近、ルルとカレンが一緒にいる事が多い…昼休みも……下校時間の時も…)

シャーリー(あの時も、二人で授業抜け出して何処かに行ったり……やっぱり二人は…)

女子生徒達「「「頑張ってルルーシュくーーん!!!!」」」

シャーリー「…あっ」

ボールを持ったルルーシュの前に相手チームが立ち塞がる

ルルーシュ「…!」

生徒「イケメンで勉強も出来て、女子にもモテモテ!その上、スポーツまで出来るなんて許せん!野郎共、やっちまえ!」

生徒「おう!!」ザザザッ

複数の生徒がルルーシュのボールを奪うべく襲いかかった

リヴァル「ルルーシュ!」

ルルーシュ「…」

ルルーシュ(こいつらはブリタニアのナイトメア…)

ルルーシュ(一度に吹き飛ばしてやりたい所だが、広範囲の衝撃波は体力の消耗が激しい…ここは……)キィィン

ザザザッ

生徒「な、なにぃ?」

生徒「は、速ぇ!!」

ルルーシュ(加速して潜り抜ける!)

衝撃波の応用で生徒達の囲みを突破する

女子生徒「「「カッコいいーー!!!」」」

シャーリー「わ、わぁ……」

カレン(…あいつ、ギアス使ってない……?)

生徒「くそおーっ!絶対に入れさせねえぞ!!」

敵チーム一の巨漢がゴール前に立ちはだかる

ルルーシュ「…!」

ルルーシュ(前方に巨大陸上戦艦…頑強なその装甲は衝撃波1~2発ではビクともしない…。正面から挑めば苦戦は必須!)

生徒「俺は認めねえ!勉強モテモテスポーツ万能なんて絶対に認めねえーっ!」

ルルーシュ(ならば、ギアスの応用その2!跳躍!!)

ルルーシュ「はっ!」

バッ

リヴァル「は!?」

シャーリー「うそ!」

カレン「え!?」

生徒「」

5メートル級の大ジャンプを披露するルルーシュ

ルルーシュ(し、しまった!力加減を誤った……!)

ルルーシュ(くっ、やってしまったものはしょうがない!このままブリッジ……いや、ゴールへ突入!)ゴオオッ

ドガアァンッ

豪快なダンクシュートを決める
ルルーシュ「…っと」スタッ

女子生徒「………………………………」

女子生徒「「「「ギャアアアアアーーーー!!!!」」」」

カレン「」

女子生徒が感情を爆発させる

シャーリー(ルル…か、カッコいい…///)

生徒「バ…バカな……」ガクッ

リヴァル「ル、ルルーシュ!お前、何やったんだよ!?」

ルルーシュ「…別に、普通にジャンプしただけだが」

リヴァル「普通にジャンプして5メートルも跳べるかよ!」

ルルーシュ「わからん。夢中だったからな」

リヴァル「夢中って…火事場の馬鹿力的な奴?それにしたって…」

ルルーシュ「ははは…まぁ、気にするな」ポンッ

シャーリー(ルル…凄いけど、最近運動始めただけであんな事出来ちゃうものなの…?)

シャーリー(あの極度の運動音痴だったルルが……)

キャー キャー

ルルーシュクーン ステキー ダイテー

ルルーシュ「…」キョロキョロ

女子の歓声など全く気にせず、ルルーシュは辺りを見回す

シャーリー「…?」

シャーリー(誰か探してる…?)

シャーリー「……はっ!」

ルルーシュ「……!」

シャーリーの予想通り、ルルーシュはカレンの方を向いた

ルルーシュ(どうかな、カレン)ニコッ

カレン(まあ、かっこよかったわよ)ニコッ

ルルーシュの笑顔に応えるように、カレンは優しく微笑んだ

シャーリー「」

――昼休み

ルルーシュは当然のように女子の大群に囲まれてしまう

女子生徒「ルルーシュ君!さっきの試合、ほんっとうにかっこよかったよ!」

ルルーシュ「はは…ありがとう」

女子生徒「あんなにスポーツ出来るなんて知らなかったよ!なんでずっと出来ないふりなんかしてたの?」

ルルーシュ「別に出来ないふりはしてないんだけど…。まあ、色々とあってね」

ザワザワ…

シャーリー「…」

リヴァル「おやおや、シャーリーさん。ヤキモチ?」

リヴァルがシャーリーの顔を覗きこむ

シャーリー「だ…!誰がヤキモチなんて……!」

リヴァル「なはは、怒らない怒らない」

リヴァル「いやぁ、でもルルーシュが運動出来るなんて俺も知らなかったよ。あーいう目に遭うから運動音痴を演じてたのかね?」

シャーリー「さぁ…。でも、ルルはちょっと前までは本当に運動音痴だったと思うよ」

シャーリー「なんていうか…動き方がぎこちないってのが見ていてすぐにわかったし…」

リヴァル「ほう、さすがは水泳部のエース」

シャーリー「多分、誰かと一緒に練習してたんじゃないかな」

リヴァル「ふーん…あのルルーシュが影で特訓ねえ。誰に鍛えてもらったんだか…」

シャーリー「…」

シャーリー「……カレン…とか」

リヴァル「…え?カレン?」

シャーリー「しっ!声が大きい!」

リヴァル「いやいや、あの病弱なカレンがルルーシュに特訓をつけるなんて、あり得ないって!」

シャーリー「もしかしたら……今のルルみたいに、実はかなり運動が得意だとか…」

リヴァル「あのカレンが…?想像つかないなぁ」

シャーリー「それに、ルルは最近カレンと一緒にいる事が多いし……」

シャーリー「昼休みは食堂で健康に良い食べ物の話をしてるし…!」

シャーリー「下校時間なんて、校門の前で必ずルルがカレンを見送ってるし…!」

シャーリー「ルルとカレンがよく喋るようになってから、ルルもスポーツとか出来るようになってきたし!」

リヴァル「…君、よく見てるね」

シャーリー「!……や、その…たまたま!たまたま近くにいただけだから!」ガシッ

リヴァル「ぐえっ!く、苦しい…」

シャーリー「…ねぇ、リヴァル……ルルって……カレンと付き合ってるのかな?」

リヴァル「えっ」

リヴァル「い…いやぁ…それはないんじゃないかな」

シャーリー「あれだけ仲良くしてたら、付き合っててもおかしくないよ」

リヴァル「まぁ、そう見えなくもないけどさ…。でも、ルルーシュがカレンを狙うなんて……」

その時、教室の出入口にカレンが姿を現す

シャーリー「あ…」

カレン「…」

カレンはルルーシュに無言で小さく手招きをする

シャーリー「」

ルルーシュ「…!おっと、すまないみんな。ちょっと用事があるんで失礼するよ」ガタッ

ルルーシュはそのままカレンと教室を出ていく

シャーリー「……リ、リヴァルぅ~…」ジワッ

シャーリーがリヴァルの首を強烈な力で絞める

リヴァル「ぐえぇっ!し、死ぬ………!死んでしまう…!」バタバタ

ルルーシュはカレンに連れられ屋上へ

カレン「モテる男は大変ね」

カレンがいじわるそうに笑う

ルルーシュ「…はは、君が感じるストレスがわかったような気がするよ」


ルルーシュとカレンが話してるのを陰から覗くリヴァル



とシャーリー

シャーリー「ちょっとリヴァル…覗き見は……」

リヴァル「とか言って、シャーリーも一緒に来てるじゃない」

シャーリー「うぅ…」

リヴァル「二人が本当にそういう関係なのか、ここでハッキリとさせようじゃない」

ルルーシュ「…それで、用ってなんだ?」

カレン「忘れたの?約束したじゃない」


リヴァル「…ここからじゃよく聞こえないな」

シャーリー「カレン、今、約束って…」


ルルーシュ「約束?」

カレン「…ほら、これよ」スッ

カレンはかわいらしい袋から弁当箱を取り出す

ルルーシュ「…ああ、弁当か!」


リヴァル「カ……、カレンがルルーシュに手作り弁当ぉ!?」

シャーリー「」


カレン「あなた学食じゃ麺類しか食べないからね」

ルルーシュ「少しでも体力がつくように…か。ありがとう、カレン」

カレン「べ、別にお礼なんて…。あなたはあたし達の希望だから……」

シャーリー「リヴァル~!!あれってやっぱり!あれってやっぱりぃ!」

人形のように激しく揺さぶられるリヴァル

リヴァル「ち、ちょ、ちょっと落ち着…」


ルルーシュ「…うん、美味いな」

カレン「そう。早起きして作った甲斐があったわ」

ルルーシュ「すまないな。朝も付き合わせているのに、こんな事までしてもらって」

カレン「いいのよ。あなたの為になるなら何だってするわ」

ルルーシュ「そうか。ありがとう…」

ルルーシュ「そうだ、放課後時間あるか?」

カレン「? ええ、大丈夫よ」

ルルーシュ「君に渡したい物がある。放課後に俺の部屋に来てくれ」


シャーリー「」

シャーリー「わ…渡したい物……ルルの部屋………」

シャーリー「うあああ…リヴァルゥゥ…」メキメキメキ
リヴァル「」

――放課後

ルルーシュはカレンと共に自室に向かう

スタスタ…

カレン「c.c.はまだ戻らないの?」

ルルーシュ「ああ……さすがに心配になってきたな」


シャーリー「……」

そんな二人を後ろから見てるだけしか出来ないシャーリー

シャーリー「…」トボトボ

完全に元気を失ったシャーリーは一人寂しく帰路についた

ガチャ

カレン「それで、渡したい物ってなに?」

ルルーシュ「俺が逃走する際に使ったナイトメアを覚えているか?あれの起動キーだ」

カレン「サザーランドの!?あれ、乗り捨てたんじゃなかったの?」

ルルーシュ「まだ使えそうだと思って、ある場所に隠してある。君なら扱えるだろうと思ってな」

カレン「そう、それは助かるわ」

ナナリーの声「お兄様ですか?お帰りなさい」

カレン「! 妹さん?」

ルルーシュ「ああ、紹介するよ」

スタスタ

ルルーシュ「ただいま、ナナリー」

c.c.「おかえり、ルルーシュ」

ルルーシュ「」

カレン「」

リビングに行くと、何故かc.c.がナナリーと一緒に折り紙を作っていた

ルルーシュ「な…!?」

カレン「…!?」

c.c.「なんだ、鳩が豆鉄砲食らったような顔をして」

ルルーシュ「…」

カレン「え…と…?」

ナナリー「あら…?お兄様の他にどなたかいらっしゃるのですか?」

ルルーシュ「! あ、ああ。クラスメイトのカレン・シュタットフェルトさんだ。ちょっと渡す物があってね」

ナナリー「そうでしたか。カレンさん、はじめまして。妹のナナリーといいます」

カレン「ど、どうも。はじめまして…」ペコリ

ルルーシュ(カレン、メイドの咲世子さんが来るまで妹を見ていてくれないか)ヒソヒソ

カレン(え、ええ。いいけど)

ルルーシュ「c.c.、来るんだ」グイッ

c.c.「髪を引っ張るな」

スタスタ…

ナナリー「…?」

ガチャ

バタン

ルルーシュ「座れ」

c.c.「なんだ、せっかく帰って来たのに薄情な奴だ」スッ

ルルーシュ「3つ程、お前に質問がある」

c.c.「連行の次は尋問か」

ルルーシュ「今まで何をしていたんだ」

c.c.「出ていく前に言っただろう。あのダサいコスチュームを作る為だよ」

ルルーシュ「2つ目の質問だ。何処に行っていたのか、何故一度も連絡を取らなかったのか」

c.c.「場所は秘密だ」

ルルーシュ「…」

c.c.「連絡はしようとも出来ない環境だったのでな」

ルルーシュ「出来ない環境?地下にでもいたというのか」

c.c.「秘密だ」

ルルーシュ「……」

ルルーシュ「3つ目。何故、ナナリーと折り紙を作っていたのか」

c.c.「あのメイドが出ていくのを見計らって侵入したが、中にいたあの子と鉢合わせしてしまったんだ」

c.c.「例のように気絶させようと思ったが、お前が怒り狂う様が想像出来たのでお前の友達という事で待たせてもらっていた」

ルルーシュ「…余計な事は言わなかっただろうな」

c.c.「ああ、大丈夫だ。少しは信用しろ」

ルルーシュ「………ふう。あまり心配をかけるなよ」

c.c.「悪かったな。中々逃げ出すタイミングが掴めなくてな」

ルルーシュ「……逃げ出す?」

c.c.「なんでもない。それより、そのトランクに入っているのが例のダサいコスチュームだ」

ルルーシュ「…ダサいというな」

トランクを開けるルルーシュ

ルルーシュ「…!こ、これは……」

中に入っていたゼロスーツはルルーシュの予想を越える、完璧な出来だった

ルルーシュ「……凄いな。仮面も、マントも、まさに仮面のヒーロー、ゼロじゃないか……」

出来の素晴らしさに目を輝かせるルルーシュ

c.c.「玩具を与えられた子供のような顔だな」

ルルーシュ「…!う、うるさい」

c.c.「まぁ、私も苦労した甲斐があったというものだ。…さっそく着てみろ、ルルーシュ」

ルルーシュ「あ、ああ…そうだな」

ゴソゴソ…

ゼロ「…」

c.c.「どうだ、着心地は」

ゼロ「悪くない……というか、ピッタリだな。よくもここまで見事に再現出来たものだ」

c.c.「仮面にも色々便利な機能を搭載している。目の部分がスライドしたり、味方との簡単な通信も出来たり、対ナイトメアのレーダーが使えたりする」

ゼロ「…」

ゼロ「…本当にお前が、これを一人作ったのか?」

c.c.「…」

c.c.「ああ」

ゼロ「なんだ、今の妙な間は」

c.c.「気にするな。私の力がなければ完成しなかった事は確かだからな」

ゼロ「……お前、何かを隠しているだろう」

c.c.「秘密だ」

ゼロ「…」

ガチャ

カレン「メイドさん帰ってき…うわあ!?」ビクッ

ゼロ「…」

カレン「…ビックリした」

ゼロ「驚きすぎだろう」

c.c.「それだけ不気味な格好なんだろ」

ゼロ「…ロマンがわからないのか、ロマンが」

c.c.「ところで、なんでカレンがここにいる?」

カレン「え。あたしは…」

c.c.「もう部屋に呼べるくらい仲良くなっていたのか。何をするつもりだったのかな?」

カレン「なっ…!何をするって、何よ!」

c.c.「もしかして私は大事な時に戻ってきてしまったかな?すまなかったな、カレン」

カレン「何を勘違いしてるのよ!」

ゼロ「お前達、静かにしないか」

c.c.「いちいちポーズをとるな」

カレン「…でも良かった。これでようやく、あたしの仲間達に紹介出来るわね」

c.c.「体力強化の方はどうなんだ、モヤシ」

ゼロ「…順調だ。カレンの指導のお陰で、ギアスの体力消耗にもだいぶ耐えられるようになったな」

ゼロ「それに、ギアスの使い方も色々とわかってきた。後はそれを実戦で試すだけだ」

c.c.「ほう、この短期間で随分と得たものがあったようだな」

カレン「じゃあ、明日にでもゲットーのアジトに行きましょう。みんなを紹介するわ」

ゼロ「ああ。ブリタニアもいつ動くかわからないしな」

c.c.「やれやれ、休む暇もないか…」

シャーリー「…」

ルルーシュ達が部屋で話し合いをしている頃、シャーリーはブリタニア自然公園のベンチに一人で座っていた

シャーリー(…ルルとカレン……今頃、なにやってるのかな…)

シャーリー(楽しくお喋り…?部屋でゲーム?一緒にお食事?)

シャーリー(ルル、カレンに渡す物があるって言ってた…)

シャーリー(渡す物ってなんだろう……?まさか、交際を申し込む為の指輪…とか?)

シャーリー「…」

シャーリー(もし…!もし、そんな事されちゃったら…嬉しくって泣いちゃって…!!そのままいい雰囲気になってそれから…それからぁ!!)

シャーリー「」

声を押し殺し、脚をばたつかせるシャーリー

そんなシャーリーの前に、ある男が姿を現した…

マオ「可哀想に…失恋しちゃったんだね」

シャーリー「!?」ビクッ

マオ「ああ、怖がらないで。怪しい者じゃないから…」

マオ「…僕も、君と同じ辛い目にあった仲間だよ」

シャーリー「仲…間?……って、なんで私が失恋した事を……」

マオ「…ふふ」

男がニヤリと笑う

マオ「この公園はいいよね。『静か』で…。人も少ないから雑音も聞こえない」

シャーリー「…はあ」

マオ「僕はマオ。……人の顔を見て、その人が何を思っているのかを当てるのが得意なんだ」

シャーリー「そ、そうなんですか…」

マオ「……ふふ、そんなに警戒しないでくれよ。別に君に何かしようってわけじゃないんだから」

シャーリー「えっ…ぁ……」

シャーリー(わ…わかるの?今、私が離れようとした事が……)

マオ「わかるんだよ」

シャーリー「!」ビクッ

マオ「ごめんごめん、怖がらせちゃったね。すぐに消えるよ」

マオ「けど、その前に。一つ質問したい事があるんだ」

シャーリー「…質問?」

マオ「…ああ」ゴソ

マオが懐から一枚の写真を取り出す

シャーリー「…緑髪の…女性?」

マオ「そう………この子に見覚えはないかな?探してるんだ」

シャーリー「…」

マオ「…」

シャーリー(……こんな人、見た事ない…)

シャーリー(…)

シャーリー(……けど、見た覚えがあるような気がするのはなんでだろう…?変な気持ち……)

マオ「…」ピクッ

シャーリー(…でも、こんないい加減な事言ったって意味ないよね。見てない事にしとこう)

シャーリー「…ごめんなさい。見た事ないですね」

マオ「…。そうか…」

マオ「わかったよ、時間を取らせてすまなかったね」

シャーリー「いえいえ、お役に立てなくて」

マオ「じゃあ、僕は行くよ。さようなら、シャーリー」

スタスタ…

シャーリー「……。…あれ?私、名前言ったっけ…?」

――翌日

ルルーシュとc.c.はゲットーにあるカレン達の隠れ家に案内された

カレン「…この先に、あたし達のアジトがあるわ。今、リーダーと話をつけてくるから待ってて」

タッタッタッ…

ルルーシュ「…よし、では着替えるとするか」

c.c.「油断するなよ、ルルーシュ。カレンは信用出来るとはいえ、相手はテロリストだ」

ルルーシュ「わかっている。最悪の展開になった場合の対処法も既に考えている」ゴソゴソ


ゼロ「……良し」

ルルーシュが着替えると同時に、カレンも戻ってくる

タッタッタッ…

カレン「お待たせ。ついてきて」

ゼロ「ああ」

c.c.「さあ、どうなる事やら」

カレンに導かれながら、アジト内を進むルルーシュとc.c.

スタスタ…

ゼロ「…」

カレン「この扉の向こうに、あたし達のリーダー、扇さんと幹部の人達がいるわ。準備はいい?」

c.c.「私はオーケーだが」

ゼロ「ああ、俺も……………」

ゼロ(…そうだ、今の俺はルルーシュではない。仮面のヒーロー、ゼロなんだ)

ゼロ(ゼロをやるからには、しっかりとゼロを演じなければならない)

ゼロ(子供の頃に考えたゼロのキャラ設定……ゼロの性格はどういう感じだったか…)

ゼロ(確か……)


1.一人称が私の知的なキャラ

2.一人称が俺の熱血キャラ

3.一人称が私(わたくし)の落ち着いたキャラ

4.一人称が我輩の紳士なキャラ

ゼロ「…!」

ゼロ(そうだ、思い出したぞ。確かアレだったな……)

c.c.「…おい」

カレン「ルルーシュ?どうかしたの?」

ゼロ「いや、なんでもない。…行こうか」

カレン「ええ」

ガチャ…

扇「!」

玉城「お、来やがったな」

カレン「すみません、お待たせしました」

カレン「彼等が、例の協力者です。…さ、入って」

スッ

c.c.「…」

南「お、女?」

扇「話では男と聞いていたが…」

カレン「いえ、もう一人います。彼が例の男です

ゼロ「……」ぬっ

扇「!?」

玉城「な、なんだこの妙なヤロウは?!」

ゼロ「……我輩の名は、ゼロ」

c.c.「は?」

カレン(わ、我輩!?)

ゼロ「そして、この女の名はc.c.。我輩の侍従だ」

ゼロ「小生意気だが、悪い奴ではない」

c.c.「…誰が侍従だ」

扇「侍従って……あんたはブリタニアの貴族かなんかなのか?」

ゼロ「君達と同じ、ブリタニアに虐げられた者とだけ言っておこう」

ゼロ「ブリタニアに持つ恨みは君達と同等か、それ以上だ」

玉城「だはははは!な~にが『我輩』だぁ?」

ゼロ「…む」

カレン「玉城…」

玉城「お前、いつの時代の人間だよ?」コンコン

玉城が仮面をコツコツ叩く

ゼロ「…」

玉城「どんな奴かと期待してみりゃ、こんなヒョロヒョロしたコスプレモヤシ野郎だったとはよ!ガッカリだぜ!」

ゼロ「………」

カレン「…言っておくけど、玉城よりは100倍役に立つ人よ、彼は」

玉城「な、なんだとぉ?」

扇「玉城、よさないか」

ゼロ(随分と態度のでかい男だ…)

玉城「ゼロとか言ったな。人に挨拶をする時は『帽子』をとれって習わなかったのか?」コンコン

カレン「…!」

ゼロ「この仮面は我輩の命だ。気安く触らないでいただこう」

玉城「おいコラ!この扇グループの副リーダー、玉城真一郎様の言う事が聞けねえってのか?」

玉城が今にも仮面を取ろうとする

c.c.「…」

ゼロ(やかましい男だ。……どうするか)

1.ゼロの力を思い知らせる

2.無視する

カレン「ちょっと玉城…」

カレンが制止に入ろうとした時、ゼロの右手が玉城の顔の近くまで上がる

ゼロ「触るなと言った筈だ」スッ

玉城「あ?」

ゼロの手がデコピンの形を作る

玉城「なんだ?」

ゼロ「もう一度だけ言おう。この仮面は我輩の命である」

ゼロ「これに触れようとする者は我輩の命を狙う、敵と認識する」

ゼロ「痛い目に遭いたくなくば、今すぐにその手を離すのだ」

カレン「ちょっとルル……ゼロ!」

玉城「けっ、かっこつけやがって」グッ

玉城が仮面を外そうと力を入れる

ゼロ「愚か者め」ピンッ

ゼロは玉城の顔面にデコピンを放つ

玉城「!?うおあっ!!??」ブンッ

ドタアンッ!!

何かに跳ねられたかのように玉城は吹き飛び、壁に叩きつけられる

扇「え!?た、玉城…」

カレン「ちょっと…!」

南「この…!」チャッ

井上「何をしたの!」チャッ

幹部達は携帯していた拳銃をゼロに向ける

ゼロ「落ち着け。ここは話し合いの場だろう」カシャッ

仮面がスライドし、ゼロの片目が露出すると幹部達の拳銃が手から弾かれた

バシッ バシッ バシッ
扇形「…!?」

ゼロ「ふっ…、どうかな。玉城君?」

玉城「う……な、なんだぁ…?」

ゼロ「ただのヒョロヒョロモヤシ男にこんな芸当が出来るかな?」

c.c.(…モヤシと言われたのを根に持っているな)

c.c.(しかし、ギアスの強弱や範囲も自在に調整出来るようになったか…やるじゃないか)

c.c.(だが、ギアスを使い慣れるという事は暴走する時も近くなるという事だ。あまり調子に乗らない事だな、ルルーシュ)

カレン「ゼロ、もういいでしょう。玉城の無礼はあたしが謝るから」

ゼロ「…いや、謝るのは我輩の方だな。紳士的なやり方ではなかった」

ゼロ「だがこれで、我輩の持つ力がわかってもらえたかと思う」

扇「超能力って奴か…?」

玉城「いてて…」ググ…

ゼロ「そう思っていただいて構わない」

ゼロ「勿論、今のが我輩の本気の力ではない」

ゼロ「我輩が本気で戦えば、ブリタニアのナイトメアでさえ圧倒出来るのだよ」

南「生身でナイトメアと戦えるだって…?」

杉山「信じられねえ…」

カレン「けど、本当の話です。あたしがブリタニアのナイトメアに追い込まれてた時、彼がその力でナイトメアを倒してくれました」

扇「あの時、カレンを助けてくれたのが君だったのか…」

ゼロ「彼女はゲットーに迷い混んだ学生を逃そうと戦っていたのでな。正義の味方として助けるのは当たり前であろう」

ゼロ(……ん?…ぁ)

扇「学生……そういえば、c.c.。君と似た女性がその学生と一緒にいたような覚えがあるんだが…」

カレン「…!!」

c.c.「…」

玉城「! そ、そうだ!俺も覚えてるぜ!緑髪にこんな服を着た女だった!」

カレン(やばい、その事をすっかり忘れてた…!)

ゼロ(迂闊だった。俺とした事がこんな大事な所を見落としていたとは…!)

南「だが、その子はカレンが…」

カレン「…」

カレン(ど、どうしよう)

ゼロ(むう…このままでは俺の正体が勘づかれてしまう)

扇「あの時はもう一人の学生がナイトメアに乗って君を連れて去ったが…まさかその学生が……」

c.c.「…」

c.c.(こいつらの記憶を消すのが一番簡単な方法だが、10日以上前の記憶を一人一人消していくのは骨が折れる。それにこんな状況で出来る訳もない)

c.c.(…さて、どう答えてやったらいいかな)

1.あれは私の双子の姉だ

2.ゼロの正体は思念体だ

3.面倒なので正直に話す

c.c.「あれは私の双子の姉だ」

玉城「はぁ?」

扇「お、お姉さん?」

c.c.「なぁ、ゼロ?」

ゼロ「え……あ、あぁ。その通りだ」

c.c.「姉は私より後ろ髪が5cm短い。わかるだろう」

南「そんな細かい違いまでは覚えていないが…」

扇「そのお姉さんは何処に?」

c.c.「死んだよ。あの時に」

玉城「…!」

c.c.「だが安心しろ。私もゼロも、お前達やカレンを恨んではいないからな」

ゼロ「そ、そうだな。c.c.の姉を助けられなかったのは我輩の助けが間に合わなかったからだ」

カレン(合わせた方がいいのよね…?)

カレン「…ごめんなさい、c.c.」シュン

c.c.「気にするな。その分、ゼロの助けになってくれればな」

c.c.「まぁ、姉を巻き込んだあの学生はちょっと恨めしいがな。あいつがゲットーにいなければ、姉もあんな痛い目に合わなかっただろうしな?」チラッ

ゼロ「…う、うむ」

ゼロ「……とにかく、そういう事なのだ。その学生はカレンの同級生と聞いたので、彼女に口封じを頼んでおいた。なぁ、カレン」

カレン「え゛っ」

扇「か、彼も殺ったのか…?」

カレン「い、いや。別に始末したとかそういう意味じゃなくって…その、口外しないでって約束しただけですよ」

カレン「彼もわかってくれたし、あたし達の事がブリタニアにバレる事もないって訳です!……これでいいんでしょ、ゼロッ!?」

ゼロ「あ、あぁ。そうだ、それでいい」

玉城「…ふーん……」

扇(…よくわからんが、納得した方がよさそうだな)

c.c.(面倒な答え方をしてしまったかな)

――その時

ガチャッ

「要さん、大変です!」

扇「!」

ゼロ「!?」

c.c.「む…」

突然、一人の女が部屋に入ってきた

扇「千草…!」

玉城「おいおい、幹部会の時は入るなって言っただろ!」

千草「ご、ごめんなさい…でも……」

ゼロ「! この女は…」

カレン「…ええ、あの時のブリタニア兵よ」ヒソヒソ

c.c.「私が記憶をいじった、あの女か」

カレン「自分の名前も思い出せないから、扇さんが千草って名付けたの」ヒソヒソ

c.c.「千草(笑)」

ゼロ(サザーランドのデータでは、ヴィレッタとかいう名前だったな)

扇「落ち着くんだ千草。何があったんだ?」

千草「そ、外に出てください。ブリタニアが…ブリタニアの軍隊が……!」

ゼロ「ブリタニアの軍隊、だと?」ザッ

ゼロが部屋を飛び出す

c.c.「おい、待て」

タッタッタッ…

玉城「お、おい!勝手に行くんじゃねえ!」

南「とりあえず、表に出てみよう!」

カレン「待って、ゼロ!」

タッタッタッ…

扇「千草、君はここにいるんだ」

千草「は、はい…気をつけて……!」

ゼロ「…」ザッ

アジトの外に出ると、聞き覚えのある声がゲットー中に響き渡る

『繰り返す!私はエリア11の総督、クロヴィス・ラ・ブリタニアである!』

ゼロ「クロヴィス…!総督自らが出てきたのか!」

c.c.「私を拉致した奴か」

クロヴィス『このシンジュクゲットーに、凶悪な兵器を手にしたテロリスト集団が潜伏しているとの情報を入手した。』

カレンや玉城達も外に出てくる

玉城「テロリスト?それって、俺達の事か!?」

カレン「凶悪な兵器って、あの毒ガスだと思っていたあれの事…!?でもあれは…」

クロヴィス『エリア11の総督として、この事態を見逃すわけにはいかない。よって、これよりゲットー内に潜むテロリストの殲滅作戦を開始する!』

c.c.(私を取り返しに来たのか…。それにしては大袈裟な事をしてくれる)

扇「テロリスト殲滅って…ここには子供や動けないお年寄り達がいるのに!」

ゼロ「元より、ゲットー内に住む人間全てを抹殺するのが目的なのだろう」

ゼロ「治安維持が虐殺とは笑わせてくれる」

カレン「そんな事はさせない!絶対に!!」

玉城「そうだ!日本人をこれ以上、ブリキ野郎の好きにされてたまるかってんだ!」

南「だが、相手は最新鋭のナイトメア集団だ!俺達のボロボロの無頼じゃ到底太刀打ち出来ないぞ!」

カレン「ゼロがブリタニアから奪ったサザーランドが一機あります!あたしとゼロが時間を稼ぎます!!」

カレン「その間に、皆で住人達を安全な場所まで避難させてください!」

扇「二人だけでブリタニアの相手をするって言うのか!?無茶だ!」

カレン「でも、やるしかない!」

ゼロ「…ふ、間違っているぞ。扇君」

扇「え?」

玉城「なんだ?」

ゼロ「無茶ではない。あの程度の軍隊を撃退する事など、我輩一人で十分可能なのだよ」

カレン「!?」

カレン「ル…!…ゼロ、あなたの力の凄さはあたしも十分知ってるけど、いくらなんでも一人じゃ……!」

c.c.「そうだ。調子に乗るなと言っただろう」

ゼロ「大丈夫だ。ナイトメアとの戦闘は極力避ける」

ゼロ「我輩はあの総督に殲滅作戦の中止を『お願い』しにいくだけだけだからな」

カレン「お願いって…」

ゼロは体育の試合のシミュレーションを思い出す

ゼロ「今の兵力でゲットーに住む全ての人間を救う事は不可能だ。我輩が最短ルートで本陣に突っ込み、総督クロヴィスを人質に捕る」

ゼロ「奴に作戦の中止を呼び掛けさせれば、この虐殺も終わるだろう」

c.c.「そう上手く行くかな」

ゼロ「我輩はゼロ、不可能を可能にする男だ。ここでそれを証明してみせよう」

ゼロ「既に殲滅作戦は始まっている。ここで話し合いをしている余裕はない」

扇「そ、そうだ。早く皆を避難させないと…!」

ゼロ「日本人達を救いたくば、我輩を信じるのだ」

玉城「ちっ…、それしか手はなさそうだな……!」

井上「わかったわ、ゼロ。私達はあなたを信じるわ」

南「頼む、皆を助けてくれ!」

ゼロ「叶えよう、その願い」バサッ

c.c.(ポーズをとる意味はあるのか)

ゼロ「c.c.、お前は扇君のサポートに回れ」

c.c.「…。ああ、わかったよ」

ゼロ「カレン、君は我輩が打ち損ねたナイトメアの迎撃に当たってくれ」

カレン「あ……は、はいっ!」

ゼロ「…」ピピ…

仮面に内臓されているナイトメアレーダーを起動させる

ゼロ(む…!既にサザーランド数機が迫って来ているか…)

ゼロ(まず、あれを潰さなくてはならんな)

ゼロ「ナイトメアの操縦が出来る者、何名か我輩についてくるのだ。奴らのサザーランドを奪い、防衛の戦力とする!」

玉城「わかったぜ!」

杉山「了解だ!」

ゼロ「我輩は先に奴等を引き付けておく。一刻の猶予もない、急げよ!……はっ!!」バッ

バッ ババッ バッ…

ギアスの応用跳躍を使い、ゼロは建物から建物へと跳び移っていった

玉城「」

杉山「に、人間じゃねえ…」

テロリスト殲滅の為にゲットー内を徘徊するサザーランド


ブリタニア騎士a「テロリスト共め、上手く隠れやがって…!」

ブリタニア騎士b「建物ごと吹き飛ばしてしまえば楽なんだがな…」

ブリタニア騎士c「コソコソしやがって、ネズミどもが……ん?」

ササッ

ブリタニア騎士b「どうした?」

ブリタニア騎士c「いや、あのビルの屋上から黒い影みたいのが隣のビルに跳び移ったような…?」

ブリタニア騎士b「黒い影?カラスと見間違えたんじゃないのか?」

ブリタニア騎士c「…かもしれないな。ここらはイレヴンの死体が転がってるのも珍しくないらしいからな……」

ドゴオオォンッッ!!!!

ブリタニア騎士a「う、うわあああ!?」

ズシィィンッ!
ブリタニア騎士b「!?」

突然、僚機のサザーランドが何かに吹っ飛ばされる

ブリタニア騎士c「な、なんだ!?」

ブリタニア騎士b「テロリストの罠かもしれん!!気をつけ…!」

ドゴオオォンッッ!

ブリタニア騎士b「ぬああっ!?」

ズシィィンッ…

ブリタニア騎士c「お、おい!?く、くそ!何処にいる!!」

ザザ…

通信に何者かが割り込んでくる

ゼロ『足元だよ』

ブリタニア騎士c「はっ!?」

サザーランド「!」ジャキッ

サザーランドはすぐに足元へ銃口を向ける

しかし、足元には何もいない

そして次の瞬間、背後から強烈な衝撃がサザーランドを襲った

ドガアアアンッッ!!

ズシィィンッ……

ゼロ「…ふん、容易いな」

ゼロは見事にサザーランドを行動不能にした

タッタッタッ…

玉城「ゼロォ!」

杉山「こ、こいつは…!」

南「ほ…本当にナイトメアを……!」

ゼロ「取り敢えず、サザーランド3機を確保した。中のパイロットは気絶しているはずだ」

ゼロ「君達はこれに乗り、ブリタニアのナイトメアから避難する住人達を守れ」

杉山「わかった!」

玉城「しかし、本当にナイトメアを一人で倒すなんてよ…。すげぇ奴だぜ、お前は」

ゼロ「褒め称えるのは、この作戦が成った時に聞こう。早く住人達の救助に向かうのだ」

南「了解だ!」

ゼロ「我輩はこのまま、クロヴィスのいるg1へと向かう。後でまた会おう」

玉城「おう!死ぬんじゃねえぞ!ゼロ!!」

ゼロは玉城達と別れ、敵本陣へと向かう

ゼロ(少し時間をかけてしまったな。最大速度で行くか)キィィン…

ギアスの力を最大にし、移動速度を大幅に上げる

ダダダダダダダ…


ブリタニア騎士「ん!?なんだ、あれは?」

ブリタニア騎士「テロリストだ!撃て、撃て!!」

ゼロ「!」

途中、徘徊していたサザーランドと遭遇

サザーランドは直ぐ様、アサルトライフルを放つ

バババババ…

ゼロ「無駄だ。はあっ!」バッ

――だがゼロは高く飛び上がり、銃弾の雨を回避

ブリタニア騎士「」

サザーランドもそのまま飛び越え、さらに先へと進む

タッタッタッ…

ゼロ「はぁ、はぁ」

ゼロ(…以前よりも体力がついたとはいえ、やはり疲れるな…一呼吸置かねば……)

ゼロ「…」ピッ

ゼロはカレンのサザーランドへ通信を繋げる

ゼロ「カレン、無事か?」

カレン『! ええ、少しダメージを受けてるけど、大丈夫よ。そっちこそ大丈夫なの?』

ゼロ「ああ、既にg1が目視出来る位置に到着した。もう少し耐えていてくれ」

カレン『わかったわ。あなたも気をつけてね』

ゼロ「ああ」

カレン『…あ、待って!』

ゼロ「?」

カレン『さっき、扇さんから連絡があって、見た事のないナイトメアがゲットーに現れたそうなの』

ゼロ「ブリタニアの新型か?」

カレン『わからないけど、サザーランドとは比べ物にならない性能らしいわ。ブリタニアを撹乱しようとした無頼も何機かやられたみたい。くれぐれも気をつけて!』

ゼロ「わかった、そちらも無理はするなよ」ピッ

ゼロ(サザーランド以上の性能を持つナイトメアか…)

ゼロ(ブリタニアの増援だとしたら、カレン達もあっという間にやられてしまうだろう。急がねば…)

ゼロ「…はっ」ザッ

跳躍を使い、近くの廃ビルの屋上に上がる

ゼロ(あれがクロヴィスがいるg1…。そして、周りを囲むようにサザーランドが数機……)

ゼロ(あの赤い肩のサザーランドは純血派と呼ばれる親衛隊のナイトメアか……)

ゼロ「…」

ゼロ(さて、どうするか…)

ゼロ(g1周辺のサザーランドと戦えば、虐殺に向かったナイトメア達もクロヴィスを守ろうと、大急ぎでこちらに向かってくるだろう)

ゼロ(そうすれば、狙われているイレヴン達の命も多く救える。…俺の命を賭ける事になってしまうが)

ゼロ(…建物を飛び移りながらg1を目指す方法もある。これは一番安全な方法だろう)

ゼロ(しかし、これでは移動に時間がかかりすぎてしまう。ブリタニアの新型と思われるナイトメアの事も気になる…もたもたしていては、カレン達が新型に見つかる危険性もある)

ゼロ「……」

ゼロ(…どうする?)

1.サザーランド部隊と戦う

2.g1を目指す

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