【咲】俺「先輩!今日は11月11日ですよ!」染谷まこ「うるさい、ワシにつきまとうな」 (17)

俺「今日はっ、ポッキーの日!なんですよ!」

俺「ほら、11月11日ってポッキーが4本並んでるみたいでしょ?」

まこ「初めて知ったけどどうでもいいの」

俺「ということで!先輩……受け取って下さい///」

まこ「気持ち悪いからその顔やめんか」スタスタ

俺「あぁー!行かないでまこ先輩!!!せめて俺の愛のポッキーを受け取って下さい!!」

まこ「気持ち悪い言い方するな!あと、ワシについてくるな!」ゲシゲシ

俺「ひどいです先輩~、でも、そんなまこ先輩も素敵です!」

まこ「……」ハァ……

まこ(何でワシはこんなやつに毎日つきまとわれなければならんのか)


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放課後

まこ(さっさと部室に行くか)ガラガラ

俺「あ、先輩、今から麻雀部ですか?お供します!」

まこ「来んでもええ」

俺「先輩、ポッキー食べます?」

まこ「いらん」

俺「えぇー、先輩のために買ってきたんですよ?」

まこ「余計なお世話じゃけぇ」

俺「放課後って小腹空きませんか?」

まこ「そりゃ、お前さんが小太りだからじゃろ」

俺「先輩、痛いとこつきますね~」テヘペロ

まこ「気持ち悪い」


俺「あ、先輩もしかして……」

まこ「なんじゃ」

俺「プリッツ派だったとか?それともトッポ派ですか?」

まこ「どれだけ買ってきとるんじゃお前、だから太るんじゃけぇ」

俺「先輩……俺のこと心配してくれてるんですか?///」

まこ「なわけあるか」

俺(まこ先輩と一緒に歩けてしあわせだなぁ……周りから恋人同士に見えたりしてないかな?)ニヤニヤ

まこ「何ニヤニヤしとるんじゃ、気持ち悪い」

俺「だ、だって、先輩と一緒に歩いているのが幸せで……///」

まこ(うわ……)ブルルッ

まこ「今、ガチもんの寒気がしたんじゃが、咲の本気を初めて見た時くらいの」

俺「え?俺ってそんなに強そうですか?」

まこ「は?」

俺「安心して下さい!どんな奴がきても先輩を俺が守ります」

まこ「いらん」

まこ「ハァ……やっぱりワシは帰るけぇ」

俺「え?どうしたんですか?麻雀部行かないんですか?」

まこ(誰のせいだと思っとるんじゃコイツ)

まこ「家の手伝いがあったのを思い出したけぇ、帰って手伝ってくるんじゃ」

俺「そうですか……」

まこ「そうじゃ、みんなによろしく伝えといてくれ」

俺「俺も手伝いますよ先輩!それに久しぶりにお義父さまとお義母さまとお話したいですし!」

まこ「何言ってんじゃコイツ」

まこ「来んでもええ、お前が来たらむしろ邪魔じゃ、メイド服も着させられんし、客寄せにもならん」

俺「せ、先輩が着て欲しいというなら!着ます!俺!メイド服!」

まこ「客がいなくなるからやめんか」

俺「え、えと、先輩が望むなら店とかじゃなくてプライベートでも着ますよ……?///」

まこ「聞いとらん」

校外

まこ「寒くなってきたの」

俺「そうですね……もう冬ですから」

まこ「……」

俺「……」

俺(いい雰囲気だ!これはチャンス!)

ギュッ

俺( まこ「!な、何手を握っとるんじゃ!?」

俺「俺、あったかさには自信あるんで」

俺「寒そうな先輩見てると、ほっとけませんよ」

まこ「ひ、人目のないところだけじゃからな!」

俺「はい!」)

パシッ

まこ「何勝手にワシに触れとるんじゃ、触るな」

俺「あ、あはは……」

俺(シミュレーションはばっちりだったのにいい)

まこ「……いつまでついてくる気じゃ」

俺「先輩のおうちまでです」

まこ「ハァ……」

俺「先輩を1人で帰らせる訳にはいかないじゃないですか、俺は先輩のナイトとしておうちまで送り届けます!」

俺「……あ、できれば先輩のお部屋にお邪魔したいなぁ……なんちゃって///」

まこ「本当にやめて欲しいんじゃが」

まこ「……」

俺「あれ?そっちはおうちと違う方向ですよね?」

まこ「お前さんを親に会わせたくないだけじゃ」

俺「あ、恥ずかしいんですね先輩?」

まこ「そうじゃな、お前さんは人前に出すのが恥ずかしいからの」

俺「ひ、人前に出したくないって……先輩ヤンデレだったんですか?最高です!」

まこ「それが恥ずかしいんじゃ」

てす

あった

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