日本エレキテル連合「ここが765プロかあ~765プロかあ~」 (47)

高木社長「というわけで、今日からみんなのプロデュースをしてもらう日本エレキテル連合君だ」

P「いいじゃあないの~。いいじゃあないの~」

律子「……ひとついいですか? 社長」

高木「なんだい? 律子君」

律子「この男性はともかく、隣の大柄な女性はなんなんですか?」

P「この娘はね。朱美ちゃん」

朱美「ダメよ~。ダメダメ」

律子「……色々と聞きたいですが、もういいです。でも、765プロのアイドルはみんないい娘たちですけど色々と問題を抱えているので、あなたにうまくプロデュースができるかわかりませんけど」

P「がんばってみるよ~がんばってみるよ~」

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律子「最初は美希。星井美希です」

美希「あふう。そこの人は誰なの?」

律子「この人が新しいプロデューサーよ」

美希「……」Zzz

律子「私の話はちゃんと聞きなさーい!」

P「まあまあ、律子ちゃ~ん」

律子「はあはあ。美希は天才肌で、才能溢れる娘ですけどなにぶんなかなかやる気を出さない娘で」

P「そうなの~? そうなの~?」

律子「前のプロデューサーも、美希にやる気を出させる事ができずに辞めていってしまって」

美希「ミキね、ミキをキラキラさせてくれる人としか一緒にやりたくないの」

P「要するに、美希ちゃんのやる気を引き出せばいいんだね~いいんだね~」

律子「簡単に言いますけどね」

P「美希ちゃんは、なにが好きなの~好きなの~?」

美希「ミキね、おにぎりが大好きなの。あはっ☆」

P「おにぎりかあ~。僕も大好きだよ~」

律子「前のプロデューサーも、美希のおにぎり好きを突破口にしようとしてましたけど、美希はおにぎり好きを自称するだけあってこだわりもすごいんですよ。生半可なおにぎりの話題では……」

美希「そうなの。ミキ、おにぎりのことちゃんとわかってくれる人とじゃないとお仕事したくないの。そこの人は、おにぎりで一番大事なのはなんだと思うの?」

P「おにぎりで一番大事なこと~? 一番大事なことは~?」

美希「うんうん。そこの人は、どう思うの?」

朱美「コメよ~。コメ、コメ!」

美希「ハニー! ミキ、ハニーが言うならレッスンでもお仕事でもがんばっちゃうの!!!」

P「ほんとに~ほんとに~?」

美希「ハニーの為なら、ミキ覚醒だってしちゃうの!」

律子「! 美希の髪がみるみる茶色に!?」

P「よかったねえ~がんばろうねえ~」

美希「あはっ☆」

律子「……なんなのそれ」

律子「次は、亜美と真美。双海亜美と真美です」

P「元気があって、可愛いねえ~可愛いねえ~」

亜美「ここで超必殺ぅ!」

真美「おおっと、回避回避!」

律子「いい娘たちなんですけど、ゲームばっかりしてて……」

P「ゲームかあ。僕も得意だよ~得意だよ~」

亜美「お、じゃあオジサン勝負してよ」

真美「オジサンなんかに負けないもんね→!」

P「よ~し。勝負だね~勝負だね~」

律子「あ、あのですね。この娘たちのゲームの腕前はすごいんですよ!」

亜美「じゃあ亜美たちが一番好きな→」

真美「格ゲ→で勝負だ!!」

P「いいよ~いいよ~」

律子「ちょっと! 一番得意なゲームってあんたたちねえ」

亜美「Get Ready……」

真美「Fight!!!」

P「いくよ~いくよ~」

律子「いくらなんでも、亜美と真美に格ゲーで勝てるわけが……」

亜美「え!? え→→!!」

真美「ま、真美と亜美がタッグでかかってもなんにもさせてもらえないなんTE!」

律子「え!? こ、これは……」

朱美「ハメよ~。ハメ、ハメ!」

P「勝っちゃったよ~勝っちゃったよ~」

亜美「兄ちゃ→ん!」

真美「今の、真美たちにも教えてよ→! なんでも言うこと聞くからさ→!」

P「ん~? 今、なんでもするって言ったよね~? 言ったよね~?」

律子「だから、なんなのよそれ」

律子「次は我那覇響です」

響「自分、我那覇響だぞ。沖縄からトップアイドル目指して上京してきたんさー! ダンスの腕前……いや、足前なら誰にも負けないぞ」

P「よろしくね~よろしくね~」

律子「響はレッスンも真面目だし前向きなんですけど、最近なんだか元気がない気がしまして……」ヒソヒソ

P「うんうん。ホームシックかな~ホームシックかな~」

響「な、じ、自分、完璧だからな。完璧な自分はホームシックになんてかかったりしないぞ! し、しないんだぞ!」

律子「……図星みたいね。これは気がつかなかったわ」

P「それなら一度、沖縄に帰ろうよ~帰ろうよ~」

響「それはダメだぞ!」

律子「え!?」

響「自分、トップアイドルになるまで沖縄には帰らないって自分に誓ったんだぞ。だから……」

律子「でもね、響。ここで無理をせずに、心身を万全にさせて……」

P「響ちゃんが決めたなら、いいじゃあないの~いいじゃあないの~」

律子「え!? ちょっと、プロデューサー」

響「……」

P「ところで響ちゃんに、こういう動物の世話をして欲しいんだけど~欲しいんだけど~」

律子「な、なにこれ!?」

響「こ、これは!!」

朱美「サメよ~。サメ、サメ~!」

響「サメ……懐かしいぞ……こうしていると、沖縄の海にいるみたいだ……」ギュッ

律子「響……」

響「自分、元気が出てきたぞ! これからまた仕事、がんばるぞー!」

P「良かったじゃあないの~良かったじゃあないの~」

律子「次の娘は、なかなかの強敵だと思いますよ」

P「誰なのよ~誰なのよ~」

千早「おはようございます」

律子「おはよう、千早。この娘が如月千早です」

P「よろしくねえ~よろしくねえ~」

千早「今日もボイスレッスンをしてきます」

律子「ちょっと千早! ボイスレッスンだけじゃなくてダンスやビジュアルも……」

千早「私には……」

律子「え?」

千早「私には歌しかありませんから」

律子「でもね千早、あなたはアイドルなんだから」

P「そうだよ~そうだよ~。アイドルなんだから、歌だけじゅあダメじゅあないの~ダメじゃあないの~」

千早「私はそれでいいと思います」

P「千早ちゃんは~かわいいし、スタイルもいいんだから~いいんだから~」

千早「嫌みですか?」

P「?」

千早「わ、私の胸が、その……その……」

律子「気にすることないわよ、千早。私みたいな寸胴と違って千早のプロポーションは素敵よ?」

千早「……でも」

P「確かにその胸はちょっとねえ~ちょっとねえ~」

律子「な!?」

千早「! 私……帰ります」

律子「ちょっと待って、千早! ぷ、プロデューサー!!」

P「そんな千早ちゃんに~このハンカチを~ハンカチを~」

千早「え? な、なんです!? きゃっ!!」

律子「プロデューサー!?」

朱美「詰めよ~。詰め、詰め~!」

P「どうなのかなあ~どうなのかなあ~?」

千早「これは!? わ、私の胸がちょっと大きく!!」

律子「わざとらしくなく、ある程度自然に大きく見えるなんて……」

P「いいんじゃない~いいんじゃない~」

千早「プロデューサー! 私さっそくこの胸に合う衣装を選んで、アピールできるダンスも習得します!!!」

P「頼んだよお~頼んだよお~」

律子「それでいいの……千早」

律子「次は雪歩、萩原雪歩です」

雪歩「はい。あれ? お、男の人!?」

P「雪歩ちゃん、よろしくねえ~よろしくねえ~……あれ?」

律子「はあ。雪歩、大丈夫だから出てらっしゃい」

ヒョコッ

雪歩「うう……」

P「床に穴が~? 床に穴が~?」

律子「雪歩は男性と犬が怖くて……それだけならまだしも、すぐに穴を掘ってしまうんです」

P「すごいじゃない~すごいじゃない~」

雪歩「私みたいなひんそーでちんちくりんで、その上男の人や犬が怖いなんてアイドルに向いてないのかも……」

P「そんなことはないよお~そんなことはないよお~」

雪歩「でもこんな風に床に穴をあけちゃって……」

P「こんなものはね。こうだよ~こうだよお~」

律子「えっ!?」

雪歩「穴がみるみる……」

朱美「埋めよ~。埋め、埋め~!」

P「雪歩ちゃんの、あけた穴なら~僕がみんなみんな埋めてあげるよ~あげるよお~」

雪歩「プロデューサー! 私、プロデューサーとならやっていけそうな気がします!!!」

P「がんばろうねえ~がんばろうねえ~」

律子「どうやって塞いだのよ……これ」

律子「次の娘は対応に気をつけて下さいよ。プライドの高い娘ですから」

伊織「おはよう律子。? その人は?」

律子「おはよう。この人は新しいプロデューサーよ」

P「よろしくねえ~よろしくねえ~」

伊織「ふーん」ジロジロ

P「?」

伊織「ルックスは仕方ないとして、センスのない服装ね。このスーパーアイドル伊織ちゃんのプロデューサーなら、もっと気をつけて欲しいわ」

P「そうかな~そうかなあ~」

伊織「そういう細部に心を向けられないなんて、アンタ大丈夫なの?」

律子「伊織、プロデューサーになんて口のききかたを」

P「いいんだよ~いいんだよお~」

伊織「私、不安だわ。気の利かない人がこの私のプロデュースなんて……」

P「はい伊織ちゃん~これどうぞ~これどうぞお~」

律子「!? いつの間にそんなグラスを?」

伊織「え? これ、もしかして……オレンジジュース? しかも果汁100%? どうして私のお気に入りの飲み物を……」

朱美「飲めよ~。飲め、飲め~!」

P「当たり前だよ~僕は伊織ちゃんのプロデューサーなんだから~なんだから~」

伊織「あ、アンタと一緒にトップアイドルになるのも、悪くはないかもね////」

P「うんうん~一緒に頂点に立とうね~立とうね~」

律子「伊織まで……」

律子「次は最年長の、あずささんです。三浦あずさ」

あずさ「おはようございます~」

P「きれいだねえ~巨乳だねえ~」

あずさ「あらあら~////」

律子「あずささんは、すぐに迷子になってしまうことがある他は問題のない人ですから、大丈夫でしょう」

あずさ「それなんですけど~」

律子「え? あ、はい」

あずさ「私、アイドルを辞めようかと思ってまして~」

律子「え!? な、なんでですか!!」

あずさ「それは……その……なんとなく私、自分が不純なきがしてまして~」

律子「あずささんが不純なわけないじゃないですか! 優しくて大らかで、とっても清純ですよ」

あずさ「でも~……」

P「うんうん。あずささんは~自分がアイドルになろうと思ったきっかけについて、そう思ってるんだね~思ってるんだね~」

あずさ「! どうしてその事を~?」

P「あずささんを見ていればわかるよお~わかるよお~」

律子「あずささんのアイドル志望動機? それって確か……」

朱美「嫁よ~。嫁、嫁~!」

あずさ「私のことを、一目でそこまで見抜くなんて~」

律子「いや、それは私も知ってましたけど」

P「運命の人のお嫁さんになるためのアイドルも、いいじゃあないの~いいじゃあないの~」

あずさ「プロデューサーさん……もしかしてあなたが……////」ポッ

律子「それでいいんですか、あずささん……」

律子「続いては、菊地真。菊地ですからね、間違えないで下さいよ菊池と」

あずさ「わかってるよお~わかってるよお~」

真「おはよう律子……」

律子「あら、どうしたの? 元気ないわね」

真「今度のドラマの仕事だけどさ、ボーイッシュな格闘少女役はまあいいけどさ」

律子「ええ。真にぴったりじゃないの」

真「本当は守られるお嬢様役がいいけど……まあそれはいいよ。でもさ、なんかこの役とってもバイオレンスで、ボクのイメージが……」

P「どれどれ~? う~ん、相手を殴り飛ばす描写がいっぱだねえ~多いねえ~」

真「ボク確かに空手の黒帯だけど、暴力というか人を殴ったりするのはお芝居でも気が進まなくて……」

律子「でもね、真」

P「うんうん~無理してやることはないよお~やることはないよお~」

真「え!?」

律子「ちょっと、プロデューサー!」

P「だから収録では~打撃は使わずに~使わず~」

朱美「絞めよ~。絞め、絞め~!」

真「そうか! 殴らずに勝てばいいんだ!! そうですね!?」

P「そういうことだよお~そういうことだよお~」

律子「いや、その理屈はおかしい」

律子「次の娘には、あまり色々と詮索しないであげて下さいね?」

P「どうしてなのお~どうしてなのお~」

貴音「おはようございます、律子嬢。今日もよき朝ですね」

P「美人だねえ~きれいだねえ~」

律子「四条貴音です。色々と謎も多い娘ですけど、聞いても答えてくれないんです」

四条「ええ。わたくしの過去や生い立ちはすべて、とっぷしいくれっとです」

P「う~ん。でもなんとなくわかっちゃったよお~わかっちゃったよお~」

律子「え!?」

貴音「なんと! これだけのやりとりで、わたくしの素性を見抜いたと言うのですか?」

P「貴音ちゃんの正体は~正体は~」

朱美「姫よ~。姫、姫~!」

貴音「……お美事です。正体を見破られた以上、この先はあなた様とお呼びしてすべてあなた様のご指示に従います」

律子「え? 姫? 本当に姫なの?」

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小野田坂道(16)

律子「次の娘は元気いっぱいの娘ですよ」

やよい「うっうー! おはようございますーいぇい!」

律子「高槻やよいです。やよい、こちらは新しいプロデューサーよ」

やよい「よろしくお願いします、プロデューサー!」

P「よろしくねえ~よろしくねえ~」

律子「やよいの家は大家族で、その家計を助けるためにアイドルをやってるんです」

P「感心だねえ~感心だねえ~」

やよい「そんなことはないですけど、今ちょっとなやんでるんですー」

P「どうしたのお~どうしたのお~?」

やよい「月末で家計がピンチなんですー。おかずはもやしでのりきりますけど、主食のお米がすくなくてー……」

P「そんな時は……これを使うといいよお~使うといいよお~」

律子「こ、これは!?」

やよい「もしかして!!」

朱美「マメよ~。マメ、マメ~!」

やよい「豆はもうてんでしたー! さっそく水でもどして豆ご飯にしますー」

P「うんうん。しっかり食べて、がんばろうねえ~がんばろうねえ~」

やよい「はい! お仕事、がんばりますよー!」

律子「私も今夜は豆ご飯にしようかしら……」

律子「ここまで順調だとは思いませんでしたけど、最期の娘は最大の難関になると思います」

P「誰なのかなあ~誰なのかなあ~」

春香「おはようございまーす!」

P「! 可愛いねえ~可愛いねえ~」

律子「天海春香です。見ての通り可愛いですし、性格も優しいしガッツもある素晴らしい娘です。でも……」

春香「私、なんていうか個性がないって言われてて……」

P「インパクトって大事だもんねえ~大事だもんねえ~」

律子「売り出す為の起爆剤みたいなものがあれば、春香は爆発的に売れて人気が出ると思うんですよ。それだけのポテンシャルは秘めているはずなんです」

春香「でも、それがなんなのか……どうしたらいいのか……」

P「こういうのはどうかなあ~こういうのはどうかなあ~」

律子「なんです、これ? 大量のおめん……」

春香「このおめんの顔、ポリゴン風の私の顔!?」

P「これをバックの人達につけてもらうんだよ~つけてもらうんだよ~」

律子「それって……」

春香「まさか特別配布の……」

朱美「ホメよ~。ホメ、ホメ~!」

春香「これはインパクトありますね!」

P「この路線で、北米や欧州にも売り出していこうよお~売り出していこうよお~」

春香「はい! がんばります!」

律子「確かにインパクトはすごいわね……」

律子「……プロデューサー」

P「どうしたのかな~どうしたのかな~?」

律子「今まで幾多のプロデューサーが扱いあぐねていたあの娘たちを、ああも簡単に……あなたはすごい人です」

P「大したことはないよ~大したことはないよ~」

律子「これからも私、プロデューサーとして大いに参考にさせていただきます」

P「それはダメだよ~それはダメだよお~」

律子「え!?」

P「ここからは、律子ちゃんがプロデュースするんだよ~するんだよお~」

律子「そ、それってどういう……」

P「がんばってね~がんばってね~」

律子「ちょ、プロデューサー!? プロデューサー!!」

……さん」

律子「ん……」

小鳥「律子さん! 大丈夫ですか? また事務所で遅くまでお仕事だったんですか? 机で寝てるなんて」

律子「え? あれ、プロデューサーは?」

小鳥「律子さん? 何を言ってるんですか? プロデューサーは律子さんじゃないですか」

律子「えっ!? あ、そ、そうよね。やだ私、なにを言ってるんだろう」

小鳥「さあ、みんな待ってますよ。今日も一日、がんばってみんなをプロデュースしてくださいね!」

律子「ええ。なんだかみんなをどうプロデュースすればいいのか、わかったような気が……あれは……」

朱美「夢よ~。夢、夢~!」


お わ り

以上で終わりです。おつき合いいただき、ありがとうございました。

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