遊馬「そういえばドルべとミザエルって受験生なんだよな」 シャーク「ああ」 (11)

遊馬「一応中3なんだから進路とか決まってんのか?」

シャーク「珍しいなあいつらに興味を持つなんて」

遊馬「そりゃ仲間だからに決まってんだろ!」

シャーク「そうだな・・・二人は進学するんだとよ」

シャーク「ったく何の因果であいつらは中3になっちまったんだろうな」

遊馬「シャークだって来年は受験地獄に陥るんだぜ・・・」

シャーク「お前もそうなるんだぜ・・・」

遊馬「ああ・・・そうだよな・・・」

シャーク「・・・」

遊馬「・・・」

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遊馬「はっきり言って受験なんてしたくないよな」

シャーク「しなきゃお前中卒だぞ」

遊馬「シャークは成績がいいからそんな事言えるんだぜ?グレてるくせにさ」

シャーク「なら今から勉強すりゃいいだろ!かっとビングはどうした遊馬!」

遊馬「い、今から間に合うか?」

シャーク「俺がサポートしてやる!それに俺だけじゃねえ!カイトも璃緒も居るじゃねえか!」

遊馬「シャーク・・・」

シャーク「それに勉強が苦手な奴は他にも居るだろ?そいつら逃げてるか?逃げてねえだろ!?」

遊馬「そうだよな!ありがとうシャーク!今日から俺も勉強やるぜ!」

シャーク「頑張れよ遊馬」

遊馬「ああ!」

シャーク「あいつもあいつで悩んでるんだよな・・・ただいま」

アリト「助けてくれよナッシュ!」

シャーク「な、何だいきなり」

アリト「俺さ勉強なんてやりたくねえのにメラグが無理矢理させようとするんだよ!」

璃緒「隠れてないで出てきなさい!」

アリト「ナッシュも何か言ってくれよ!」

シャーク「いや璃緒の言ってる事は正しいぜ」

アリト「何でだよ!勉強なんて社会に出たって役に立たねえよ!」

シャーク「馬鹿野郎!!」

アリト「!?」

シャーク「学がねえ奴は社会から切り離される・・・それが人間社会なんだ」

璃緒「捕まえた」

アリト「くっ!ギラグ助けてくれ!」

ギラグ「少しは知恵付けなきゃ通用しないぞ?」

シャーク「いくらデュエルが強かろうと喧嘩が強かろうと学が無ければ意味がねえんだ」

ドルべ「騒がしいな」

シャーク「捗ってるか?」

ドルべ「私もミザエルも難関校に挑戦しようと思う・・・難しいものだ」

ミザエル「あそこはデュエルの実技で1ターンキルで終わらせないといけないそうだ」

ドルべ「それに予想通り問題も難しい」

シャーク「・・・」

ギラグ「何ていうかこうして中学生で居る俺たちだけどさ・・・いつかはバラバラになるんだよな」

ドルべ「それぞれ行きたい学校もあればしたい事もある」

ミザエル「だが短い間であったが私もドルべも楽しかった中学生活が」

ベクター「妙に辛気臭せえねえァ~!別の学校行っても家に帰れば会えるじゃねえかよ」

ドルべ「だがもう一緒にお弁当も食べれなくなる一緒に登下校もできないのだぞ」

ベクター「は?何だよ悲しいのかァ?新しいお友達で作ればいいじゃないの」

ミザエル「そういう意味ではない!過ぎ去った時はもう戻らんのだぞ!」

ベクター「ならOBとして来ればいいだろ?永遠の別れじゃねえんだからよ」

シャーク「こいつの言う通りだ最上級生のお前達がそんな事でどうすんだよ!」

シャーク「もっと胸張ってろよ!後から続く俺やベクター、璃緒、アリト、ギラグそれに遊馬達の手本になれよ!そうだろうがミザエル!ドルべ!」

ドルべ「そうだな・・・君の言う通りだ」

シャーク「志望校に合格したら俺達で盛大に祝ってやるぜ皆でな」

アリト「あーもう無理」

璃緒「何言ってるの?今度弱音吐いたら制裁ね」

アリト「もう勘弁してくれよ!いいじゃねえか学年順位が最下位でも!」

璃緒「四の五の言う前にやらないと本当に制裁よ」

アリト「遊馬だって俺と対して変わらねえのに何で俺だけ・・・」

璃緒「はい制裁ね」バシッ

アリト「いってえ!鞭で叩くことねえじゃねえかよ!」

璃緒「もう一回」バシッ

アリト「ぐっ・・・わ、分かったよ!やればいいんだろやれば!」

璃緒「今度のテストで6位以内に入ってなければご飯抜きね」

アリト「誰か助けてくれ!」

璃緒「コラ!!」バシッ

アリト「くっ・・・このままじゃ殺されちまう」

璃緒「今度逆らった逆さ吊り鞭責めの刑ね」

アリト「!?」

シャーク「って事があってよ。どうだ調子は」

遊馬「やってみたら以外と進んでよ」

シャーク「それは良かったな」

遊馬「ミザエルとドルべはどうだ?」

シャーク「頑張ってるぜ受験日も近いからな」

遊馬「俺もあと2年か」

シャーク「俺なんて来年だぜ?」

遊馬「中学生にとっては受験が1番の敵かもしれねえな」

シャーク「ある意味ドン・サウザンドよりも強大だ」

遊馬「今日の夕日は一段と目に沁みるぜ」

シャーク「いつも騒動にばかり巻き込まれてるからな俺達は」

遊馬「たまにはこんな日もいいじゃねえか?」

シャーク「ああ、そうだな」

「ミザエル・・・天城カイト・・・ヌメロン・コード・・・九十九遊馬・・・アストラル・・・」

カイト「おい何をしている凌牙の家の前で」

「天城カイトか・・・終わりが近い」

カイト「何だと?」

「一連の騒動は全て強大な闇と強大な闇の念が引き合い起こされたもの」

カイト「一連の騒動だと?」

「覚えがあるはずだ・・・別世界からの来訪者、女子に陰茎が生えた一件、AVで世界消滅の危機」

カイト「つまりお前が首謀者なのか?」

「そう私がいや私達が巻き起こした・・・そして真の力が解放される日も近い・・・」

カイト「お前の名は」

「ダークネス・・・ダークネスが全ての世界を包み込む・・・覚悟するがいい・・・」スッ

カイト「消えた・・・真の力とは一体」

シャーク「何か騒がしいと思ったらお前か・・・何だ今のは」

カイト「ダークネスと言っていた。どうやら終わりが近いそうだ」

シャーク「終わりだと?」

カイト「気をつけろ奴は今まで対峙した奴らとは格が違うぞ」

シャーク「あ、ああ」

カイト「何よりも奴はどうして凌牙の家の前に居たんだ・・・そして俺はどうして凌牙の家に行ったんだ」

数日後

遊馬「それでカイトが言ってたんだダークネスがどうとかってな」

ガガガガール「ダークネス?」

遊馬「何かヤバい敵だとか言ってたぜ気をつけろよガガガガール」

ガガガガール「うん!」

遊馬「にしてもおかしいよな。いつもならガガガガールじゃなくてえーっと」

ガガガガール「小鳥じゃないの?」

遊馬「小鳥・・・?て言うかいい加減に自分の世界に戻れよお前も」

ガガガガール「えーっ!でも先輩達を射精させた罪は重いし・・・戻り方も忘れたし」

遊馬「思い出したら俺も謝ってやるからさ」

ガガガガール「うん・・・それよりも小鳥はどうしたの?」

遊馬「誰だ小鳥って」

ガガガガール「ほらいつも一緒に居る遊馬のガールフレンドの」

遊馬「は?誰だよ・・・覚えがないぜ」

ガガガガール「え!?」

遊馬「それよりもちゃんと思い出せよ。悪いことしたらちゃんと謝らないとダメなんだぜ」

ガガガガール「・・・」

遊馬「小鳥って誰だよ・・・けど何か頭に引っかかるんだよなぁ・・・」


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