男「阿部から逃げる簡単なバイト…?」(安価)(71)

友「ああ、そうなんだ。さっき買った求人誌に載っててさぁ」

男「意味分からんな。っつーか、阿部って誰?」

友「さぁ?wwでも見てみ、自給の所」

男「何…?自給…ご、五千円!!?」

友「そうなんだよwwたかが阿部さんと鬼ごっこするだけでww」

男「何だソレ!絶対誤植だろーが。自給五千円なんて…」

友「なぁなぁ、一緒にやってみないか?」

男「えぇえええ…!?」

男「何か怪しくないか?」

友「そうかぁ?まかない有り、高給、鬼ごっこ、寝床もあり。すっげぇ良い待遇じゃんか」

男「いやぁ、だから怪しいんだって…」

友「やってみる価値はあるって!」

男「しかもここ、見てみ?三日間は家に帰らず、職場で寝起きだってよ」

友「べつ良いよ!ガキじゃねーんだし、ホームシックなんかならない」

男「ってゆうか、何でそんなに金欲しいの?」

友「ああ、俺の所今、妹が入院しててさぁ。金かかるんだよ。言ってなかったっけ?」

男「ああ、そうだったな…。そんなに悪いのか?」

友「んー、まぁな…。だからお願い!プリーズ道連れ!」

男「はぁあああ…」

友「…」キラキラキラ

男「う、うぃ…。分かったよ」

友「いやはあああああああぁああああああああ!!!ありがとう男ぉお」

男「その代り何かおごれよ」

男(しかし…阿部って何者なんだろうなぁ…?)

そして数日後。応募を済ませた俺たちは、バイト先から指定された場所に行った。

男「…公衆トイレ?」

友「だな。まぁ、広い意味ではただの公園だろ」

男「つくづく変なバイトだなぁ…。なんか不安にな」

友「おいおいおいおいいいいいぃ!今更帰るとか言うなよぉお!?」

男「…い、言わないよ(必死だなぁ)」

ドンッ!

友「うぉ!!」

少女「…すみません」

友「あ、えと、大丈夫…だよ」

男(こんな人気のないところに女の子?…もしや)

男「君、もしかしてバイトしに来た…の?」

少女「!」

少女「…」コク

男「そうなんだ。実は、俺たちもなんだよね」

少女「そうなんですか…」

友「良かったぁ~。やっぱり俺らのほかにも、応募あったんだ。な、怪しくないだろ?」

男「はいはい…(でもこの子、どう見ても中学生だよなぁ…。いいのかな)」

少女「…」

ガヤガヤ

ホスト「あ、やっぱここっぽい」

dqn「まじでwwwやばwww」

男(うーわ馬鹿っぽいのが…。嘘だろ…)

dqn「あwww先着いるじゃんwwやっぱ俺らだけじゃなかったしww」

友「君らもバイトしに来たの?」

ホスト「うーっす。しに来ましたぁ」

dqn「てかやばwwwjcいるじゃんww」

少女「…」

スイーツ「あ、やばいいるじゃん~」

彼氏「まじだ~安心したぁ~」

男(ゾロゾロと…!!)

友「ほ、ほらなぁ。やっぱり怪しくないだろ?」

男「あの、皆さんバイトの…?」

スイーツ「はいー。え、待ちですかぁ?」

男「はぁ…(苦手なタイプの女子だなぁ)」

ガサッ

少女「…」ビクッ

男「また新手かな?随分多いな」

友「だなぁ」

???「…」スタスタ

彼氏「あなたもバイト…」

???「…」スッ

ドスッ!!!

彼氏「ぁ…!!?」グラ

スイーツ「きゃぁあああああぁ!!彼氏!彼氏ぃいい!!」

???「…」ブンッ

ドスッ!

スイーツ「」

男「あ、あんた…!!!何やってんだ!?」

???「…」

男「何とか言えよ!!」

???「…ホイホイ着いて来てしまうからだぜ」ブン

ドスッ!!

男「…ぅ…!?」

世界が回る。 暗くなる視界のなかに、青いツナギを着たあいつの顔が見えた。


  =男「阿部から逃げる簡単なバイト…?」 スタート=

…第一ステージ


男「…ん…?」

男「あ…!!」バッ

男(俺は一体…!?此処はどこなんだ?)

友「…むぅ…」ゴロン

男「と、友!!起きろ!何があったんだよ!?」

友「…はぃ?…おお、男…」

男「おい、ここは何処だ?俺たち、バイトは…!?」

友「あ…!」ガバッ

友「そうだよ、俺たち、意味分かんない男に襲われて…!!」

男「皆か?」

友「ああ!アイツめちゃめちゃ強くて…皆、気絶させられちまった」

男「はぁ…?」

此処で初めて、辺りを見渡す。白く、汚れや傷一つない正方形の部屋に俺たちはいた。

少女「…うぅ」ムク

男「あっ…!大丈夫か?!」

少女「…はい…。ここは…」

男「分からない。けど、皆して監禁されちまったみたいだ」

スイーツ「うぅ、いた…」

スイーツ「…!!彼氏!彼氏ぃ!」ガバッ

彼氏「…」

スイーツ「彼氏ぃいいいいいいい!!起きてよぉおおおおお!!」ユサユサ

彼氏「…ス、スイーツ?」

スイーツ「彼氏ぃ…!!私怖いよぉ…!!」ダキ

dqn「いってぇなぁ、まじ…ゃろー…」

ホスト「くっそ、何なんだよコレ!!」ダンッ

男「良かった、一応皆無事みたいだな」

友「ああ…うるさすぎるくらいだ」

ブツン

男「…!?」

???「あー、あー…。聴こえるかな、皆」

友「だ、誰だよ…」

???「このたびは、寒い中よく集まってくれたな」

dqn「はぁ!?ゃろー、誰なんだよ!!?」

???「正直、俺もここまでバイト希望者が集まるとは思わなかったが…」

少女「…!」

男「バイト…?じゃあ、あんたは」

???「ああ、このバイトの雇い人だ」

スイーツ「雇い人…!?何でうちらにこんな酷いことすんの!?」

雇い人「何を言ってるんだ。それがバイトじゃないか」

ホスト「はぁ?バイトって…」

雇い人「そう。今から君達にゲームをしてもらう。なに、簡単さ。鬼ごっこをすればいいだけだからな」

友「そうだけど…。でも監禁されるなんて聞いてないぞ!?」

雇い人「生憎、この施設を君達に見せたくないんでね。ちょっと手荒な方法をとってしまった。すまなかったね」

男(…施設、見られたくない…?やっぱりヤバイよな、どう考えても…)

雇い主「それで、本題に入ろうと思う…。よく聞いてくれ、君達は雇われる側なんだからな。しかも、高給のな」

雇い主「お察しの通り、ここは俺の持つ施設だ。君達の身近な建物じゃない。…特殊なんだ」

男「特殊?だだっ広いことか?」

雇い主「それもあるな。ここは広い。そして…地下にある」

スイーツ「…まぢで…!?えーすっごぉ~い!」キャッキャッ

雇い主「まぁ君達はこの三日間、この地下施設に拘束されるわけだが…。衣食住は保障する」

彼氏「その上自給五千円…。うまい話っすね」

雇い主「ははは、そう思うならそうなのかもな。ただし…分かってるな、仕事は…」

男「阿部さんとやらと、鬼ごっこすればいいんでしょう?」

雇い人「その通り。ははは、変だろ?」

雇い主「基本事項はそれだけだ。阿部さんから逃げる。それだけでいい」

雇い主「まぁ後はマニュアルをやるから読んでくれ。健闘を祈る」

ブツン

友「…何か知らんが…妙なもんに巻き込まれたな…」

男「お前のせいだろーが」ポコッ

ガチャンッ

dqn「ぅお!!!?」

ロボ「……」スルスル

男「すげぇ、ルンバみたい」

スイーツ「やーん、かわいい~」

ロボ「…」ドサッ

彼氏「おい、マニュアルだぞ」

dqn「読もうぜぇ~」パラッ

男「どれ…?」

男(まず、君達はこの部屋を出て欲しい…?)

友「ふん、たしかにここじゃあ鬼ごっこなんてできんわな」

ホスト「なんだかしんねぇけど、出るかぁ」

dqn「だなwww」

ガチャッ

男「…通路が三つある。友、マニュアルには何て書いてある?」

友「なになに…二人以上のグループを作って、それぞれ違う通路に入れ…だってよ」

彼氏「なるほど。別行動か…。じゃあ、俺はスイーツと」

dqn「ホスト、行こうぜww」

友「お前は勿論俺と行くよな?男」

少女「…」

スイーツ「ねぇねぇ、そこの女の子ぉ。私たちと一緒に来ない?」

少女「…」チラ

少女「…」スタスタ

少女「この人たちと行きます」

男「え?俺たちと…?」

少女「…お願いします」

友「本当にいいの?こんなむさい二人組みで」

少女「お願いします」ペコ

男「いやいや、こちらこそ」

友「じゃあ、どっちの通路行く?」

男「そうだな… 1,左 2,真ん中 3,右 >>39

1

男「じゃあなんとなく左に行くか」

友「えー何、お前が決めんのかよwまぁいいけど」

少女「…」

dqn「じゃあ俺ら右ww」

スイーツ「ど真ん中ぁ~。ご~!」


=ルート左 男チーム=

男「ふぅん…結構広いなぁ。なぁ、そのマニュアル、続きあるのか?」

友「ん?ああ…。通路に入ってから、ゲームを開始…。だってよ。はん、何が起こるんだか」

男「何って言われてもなぁ…。ただ歩いていくしかな」

ギャァアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!

男「うお!!?」

友「!?」

少女「…!」ビク

男「な、何だよ!?」

友「おい、右の通路からじゃないのか!?」

少女「…」ブルッ

ヤメロ!!! クルナァアアアアアア!!!

友「…なぁ、一体何が起きてるんだ…?」

男「…分からない」

少女「…ごっこ」

男「…え?何?」

少女「鬼ごっこ……だと、思います」

友「…は、はぁ?鬼ごっこって…」

ニゲロ!!ハヤクニゲロォオオオオ!!!

男「…」

男「…!」ゾッ

男「おい、マニュアル貸せ!!」グイ

友「わ、引っ張るな…!」

男「……」ペラペラ

男「……!!!」

少女「…何か、ありましたか」

男「…このページ、見てみてくれ…」

ルールについて

1、このゲームは、鬼ごっこの形式で進みます。あなた方は逃げる側です。

  鬼である「阿部」に捕まってしまえば、これまでの自給、及び参加権を剥奪します。

  さらに「阿部」には、捕まえたプレイヤーにどんな行為もしてよい権利が与えられます。

男「…どんな行為もしていい権利ってのは…」

少女「…」

友「いや…それは考えすぎじゃあないのか…?」

2、プレイヤーには、最低6時間の睡眠を含めた休息が与えられます。

  そのための特別な部屋もありますので、マップを見て、探し出してください。

  なお、休息中も自給はあるものとします。
  
  ただし、休息中にも「阿部」に捕獲される可能性は十分あります。

3、グループについて。

  通路前で作っていただいたグループは、何度組みなおしても結構です。

  ただし、男性が多いグループは少し「不利」でしょう。

男「…どういうことだ?」

友「男が多いほど不利…?逆じゃあないのか?」

少女「…やんだ」

男「え?」

少女「悲鳴。止みましたね」

男「…! 本当だ…」

友「いや、大丈夫だろ…。逃げ切ったんだよ、きっと」

男(おかしい…。悲鳴を上げながらにげる?そこまでの恐怖を感じるのか?)

少女「…どのみち」

少女「右グループと私たち…。今はあまり関係ないです…。関わらない方がいいと思います」

男「…そうだな。じゃあ、次はどうしようか…>>60

お部屋探し

お部屋ってのは休息部屋って解釈でおk?

男「じゃあ…とりあえず休息部屋を探そうか?」

友「おお、いいぜ」

少女「…」コクン

カツ カツ

男「この角を…左だっけ?」

友「おー。合ってるぞ」

男「よし…」

少女「待ってください」グイ

男「ん?どうかした?」

少女「角の先に…鬼がいるかもしれません」

男「…そうだな、ありがとう」

少女「…いえ」フイ

男「よし、じゃあ友、確かめろ」ビッ

友「え!?な、何で俺が」

男「男だろ!さっさとやれ」グイ

友「うわぉ!!?」

男「何かいるかー?」

友「いいや、何も!さっさと離せよ!」

男「へいへい…」パッ

少女「…」

男「…」カツカツ

男(何か暇つぶしに会話でもしてみようかな…)

誰と話す? >>67

少女

男「…少女ちゃんはさ」

少女「はい?」

男「あのーその、何でバイトしようと思ったの?」

少女「お金が欲しかったからです」

男(oh)

友「でも…その制服、ここらで有名なお嬢学校のだよね?お金もちなんでしょ?」

少女「…」

男(おい!きっと何か事情があんだろうが!)

友「あ、あ、ゴメン!何か、うん、ごめん」

少女「いえ…」

男「えっと…あ、そうだ。どうしてこんな変なバイトを?」

少女「自給がいいからです」

男(oh)

少女「それに…怪しいぶん、年齢とかも気にしてないだろうなって」

男「そっか…」

男「っていうか…グループ作るとき、カップルに誘われたよね?何で一緒に行かなかったの?」

少女「何でですか」

男「いや、なんとなーく。同じ女の人がいれば、安心じゃない?」

少女「…迷惑ですか。あの人たちに着いて行ったほうが、良かったですか」

男「そんなこと言ってないよね?…質問に答えてほしいな」

少女「…」スゥ

少女「マシだったからです」

男「ん?」

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