宇宙飛行士(17歳)「僕がリーダーとして太陽着陸プロジェクトを行うんですか!?」 (31)

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実在の人物、団体、国家、事業、事件とは一切関係ありません。


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長官「そうだ!先ほどの会議で我が国の一大プロジェクトである『太陽着陸計画』のリーダーに、君が抜てきされた!!」

宇宙飛行士「し、しかし、僕でよろしいのですか?僕はまだ若いですし、うまく出来るかどうか・・・」

長官「いや、君の実力は確かなものだ!将軍様も君を高く評価しておいでだ!!」

宇宙飛行士「将軍様が僕を・・・?」

長官「そうだ!我らが祖国の為に君の愛国心を見せて欲しい!!」

宇宙飛行士「わ、わかりました!将軍様の期待に応えるべく、
なんとしてもこのプロジェクトを成功させてみせます!」

宇宙飛行士「僕が国家プロジェクトのリーダーだなんて、責任重大だぞ!」

宇宙飛行士「だが将軍様からのご指名ならば、なんとしても応えねば!愛する祖国の為に!!」

長官「よし、こちらに来たまえ。これから君が船長として乗る宇宙船に案内しよう」

宇宙飛行士「はい!」

宇宙飛行士(いったいどんな船に乗るんだろうか?)

【宇宙船ドック】

ゴウンゴウンゴウン
ガチャァーン

長官「これが我が国の技術の粋を集めて作り上げた、太陽着陸計画を実行するための宇宙船・・・」

長官「『宇宙戦艦・万景峰号』だ!」

宇宙飛行士「すごい・・・!!」

宇宙飛行士「なんて素晴らしい船なんだ!宇宙戦艦・万景峰号は!!」

長官「これより君はこの船の船長だ!成功を祈る!!」

宇宙飛行士「はい!必ずや祖国を勝利に導きます!!」


【万景峰号内部】

宇宙飛行士「それではこれより、太陽着陸計画の会議を始める!」

船員「まずは、太陽の熱をどうにかしないと着陸どころではありません!」

船員「船長、どうすれば良いでしょうか!?」

宇宙飛行士「それなら大丈夫だ!僕に考えがある!」

船員「船長、どうすれば太陽の熱を克服し、太陽着陸を行えると言うのですか!?」

宇宙飛行士「簡単だ。昼間の太陽が熱い時間帯に出航しようとするから問題なのだ」

宇宙飛行士「つまり、深夜に宇宙船の打ち上げを行えば太陽熱を気にする必要はない!!」

船員「なんと!そのような発想があったとは!!」

船員「素晴らしい!アメリカなどでは何十万ドルもかけて宇宙用の耐熱素材を開発しているというのに、一方で我が国は深夜に出航する!」

船員「これほど画期的な方法があったなんて!」

宇宙飛行士「フッ、金にものを言わせるだけでは真の国家とは言えないさ。やはり頭を使わないとな!」

船員「まったくです、船長!」

船員「船長!船長が発案なさいました、深夜出航における予測航行を最新のRedStarで行ったところ
万景峰号のスピードならば往復36時間での帰還が可能なようです!!」

宇宙飛行士「それほど速いのか、宇宙戦艦・万景峰号は!!
やはり我が国の技術力は世界において他とは一線を画しているな」

船員「RedStarがはじき出した天候データをそちらにも送信いたします!」

宇宙飛行士「ようし、宇宙船の打ち上げは今夜だ!!必ずやこの計画を成功させ、祖国と将軍様に勝利を!!」

船員「勝利を!!」

【深夜】

船員「船長!発進準備完了しました!!」

宇宙飛行士「よし、諸君!これより我々は重大な国家プロジェクトに従事する事となる!」

宇宙飛行士「これは極めて名誉な事だ!将軍様の期待も大きい!我々は必ず太陽への着陸を成功させ」

宇宙飛行士「必ずここへ帰ってくるのだ!!」

船員「オオーーッ!!」

宇宙飛行士「宇宙戦艦・万景峰号・・・発進!!」

船員「発進!」

ゴォオオオオオオオ!!!

ゴゴゴゴゴゴ・・・

船員「万景峰号、第一、第二宇宙速度突破。地球の重力圏を抜けます!」

宇宙飛行士「さらば、地球よ!」

船員「宇宙戦艦・万景峰号、地球の重力を脱出しました!!」

宇宙飛行士「よし!」

シュゥゥウン・・・

宇宙飛行士「ふぅ、重力を抜けたら少しは安定した航行になったな」

船員「お疲れ様です船長」

宇宙飛行士「皆、打ち上げ体制より航行体制へ移行。各自の持ち場につけ!」

船員「了解!」

船員「やはり船長の深夜打ち上げ計画は大成功でしたね!太陽の熱はまったく気になりません!」

船員「広大な宇宙空間でも、RedStarによる航行システムにより、太陽まで安全に導いてくれます!」

宇宙飛行士「偉大なる我らが祖国の技術の結晶だな!」

ビーゥビーゥビーゥ!!

宇宙飛行士「!!?」

宇宙飛行士「何があった!?」

船員「警報です!敵襲があったとの報告が入りました!!」

宇宙飛行士「敵襲だと・・・!?こんな宇宙でか!?」

船員「画面に表示します!!」

??『ソコノ ウチュウセンニ ツグ イマスグ ワレワレニ コウフクシロ』

船員「な、なんだこいつらは・・・!?」

宇宙飛行士「これは・・・!!」

宇宙飛行士「宇宙人だ!!」

宇宙人『ワレワレハ シホンシュギセイジンダ イマスグ コウフクシナイト コウゲキスル』

宇宙飛行士「資本主義星人だと!?」

船員「我々に降伏を勧告しています!」

宇宙飛行士「降伏などするものか!断固戦うぞ!!」

船員「戦うと言う事はアレを使われるつもりですね!?」

宇宙飛行士「そうだ!!」

宇宙飛行士「『波動テポドン』を発射する!!」

船員「やはり・・・!!」

宇宙飛行士「総員に告ぐ!波動テポドン発射用意!波動テポドン発射用意だ!!」

船員「波動テポドン波動よぉおおおい!!」

宇宙飛行士「波動テポドンチャージ!!」

船員「波動テポドン、チャージ!!」ピッ


みんみんみんみんみんみんみんみん・・・!

宇宙人『ナンダ アノフネニ スサマジイ エネルギーガ アツマッテイル』


船員「波動テポドン、チャージ完了!」

みんみんみんみんみんみんみんみん

宇宙飛行士「波動テポドン発射!!」

船員「発射ァ!!!」ピッ

ズギュゥウウウウウウウウン!!!


宇宙人『グァアアアアア!!!』

ちゅどーん!

宇宙飛行士「やったぞ!我々の勝利だ!!」

船員「うおおおおお!!」

宇宙飛行士「祝杯だ!全員に大同江ビール1杯とチョコパイ1個を許可する!」

船員「やったー!チョコパイだー!!」

宇宙飛行士「やれやれ、まさか宇宙にまで資本主義の犬が居るとはな」

船員「奴らはどこでだって我々に敵対しますね」

宇宙飛行士「まったく愚かな事だ。我々の無慈悲な一撃で粉みじんに砕けるというのにな」

【太陽】

宇宙飛行士「ようやくここまでたどり着いたな」

船員「着陸準備、完了しました」

宇宙飛行士「よし、着陸体制に入れ!我々が人類最初の太陽着陸者だ!!」

船員「着陸10秒前、9、8、7~~」

ゴォオォォォ

船員「3、2、1・・・着陸!」

ガシャン!

船員「着陸、成功しました!」

宇宙飛行士「将軍様、マンセー!!」

船員「マンセー!マンセー!!」

宇宙飛行士「我が国とこの宇宙戦艦・万景峰号が人類初の太陽着陸を成功させた!
これより帰還し、将軍様に報告する!」

宇宙飛行士「我々は愛国的英雄として祖国に迎えられるだろう!」

船員「おぉおおおおお!!!」


こうして彼らはわずか36時間で太陽着陸を成功させ、地球に帰還した偉業を世界中から讃えられた
祖国の将軍様も直々に彼らと会い称賛し、彼らは涙を流してそれを喜んだという

これまで列強国とされていた国々も、彼らの高い技術力に恐れをなし、次々と属国となっていったのであった

めでやしめでたし

このSSはフィクションです。

実在の人物、団体、国家、事業、事件とは一切関係ありません。

終わり

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