まる子「『眼鏡っ子対決!』の巻」(30)

プロレス編

「赤コーナー、穂波たまーえ!!」

「青コーナー、土橋としー子!!」

たまちゃんととし子ちゃんがリングでお互いに見つめ合う

たまえ(まさかまるちゃんの次に仲の良いとし子ちゃんと戦うなんてああタミー、どうしたらいいの?)

とし子(リングの上でハイレグ着るなんてなんかやだなぁ…)

「Ready Fight!!」

カーン!!(試合開始のゴングが鳴る)

たまえ(ごめん、とし子ちゃん…)

バン!(とし子ちゃんの腹にタイキックをするたまちゃん)

とし子「うっ…」

しかしとし子ちゃんは次の瞬間たまちゃんに勢いよくアタック!

ドン!(たまちゃんを押し倒すとし子ちゃん)

たまえ「きゃああ!痛い!!」

とし子「よし、今がチャンス!」

転んだたまちゃんを足をつかもうとするとし子ちゃん

とし子「このままジャイアントスイングしちゃお!」

しかしたまちゃんは暴れて抵抗する

たまえ(そうはさせないわ…!)

バシ!(とし子ちゃんを寝転びながら蹴るたまちゃん)

とし子「痛い…!」

しかしとし子ちゃんは痛みに耐え、たまちゃんを持ち上げる

たまえ「えっ!?何!!?」

とし子「えい!!」

ドスッ!(たまちゃんを床に投げ落とす)

たまえ「いた…うぅ…」

リング上で息をしながら倒れるたまちゃん

とし子「私の勝ちね…!」

「1、2、3、4…」

審判がカウントをし、これでとし子ちゃんの勝ちか!?

「5、シック…」

とし子「!?」

立ち上がるたまちゃん

たまえ「こ、このまま負けると…思ってるの…?」

たまちゃんが立ち上がり、試合は再開した。

とし子「もう私、つかれたよぉ…」

「第2ラウンド、Reary Fight!!」

カーン!!

再び試合を始めるたまちゃんととし子ちゃんのメガネっ娘二人

たまえ「もう怒ったよ~!!」

とし子「たとえたまちゃんでも手加減しないよ!!」

お互いに殴り蹴りの大試合になる。

たまえ「くらいなさい!」

ぎゅうううう…(とし子ちゃんにキャメルクラッチをするたまちゃん)

とし子「うう…痛い、首が…!」

とし子「もうだめ…」

完全にアヘアヘ状態で眼鏡が雲っているとし子ちゃん

たまちゃん「さっきの仕返し!!」

倒れているとし子ちゃんの足を握り、ジャイアントスイングをする

たまえ「え~い!!」

とし子「きゃあああ~!!」

ドサッ(投げ飛ばされリング上に叩きつけられるとし子ちゃん)

とし子「うぅ…痛い、痛いよ…」

バタッ!(その場で倒れるとし子ちゃん)

「1、2、3…」

たまえ「悪く思わないでね…とし子ちゃん…」

たまちゃんも体を使いすぎたのか、アヘアヘ状態で眼鏡も曇っている

そして…

「8、9、10!!」

たまえ「や、やった…!」

「わああああああああああ!」

「おおおおおおおお!!」

「逆転したあああああああ!!」

観客席中が歓喜に舞った。

このリング上で二人の愛らしい眼鏡っ娘が名勝負を生み出したのである!

「Winner、穂波たまーえー!!」

司会者「穂波さん、試合はどうでしたか?」

司会者がたまちゃんにインタビュー

たまえ「勝利できたのはうれしいのですが、友達には悪いことをしたとちょっと反省してます」

司会者「そうですか、相手の土橋さんが許してくれればいいですね」

たまえ「はい、この後謝るつもりです」

司会者「貴重なインタビュー、ありがとうございました!」

パチパチパチパチ!(観客たちが歓喜を舞いながら、拍手する)

まる子「たまちゃんととし子ちゃん、ガチンコだったね…。あたしゃちょっと引いたよ…」

野口「眼鏡っ娘二人のガチバトル…ぷーっ!まるでメガネザル同士の喧嘩だね、クックックック…」

観客席で試合を見ていたまる子と野口さんがつぶやく。

試合後

たまえ「とし子ちゃん大丈夫?」

とし子「う、うん…私なら大丈夫…」

たまえ「私、本気出しすぎちゃった。ごめんね…」

とし子「いいの、私も第1試合でたまちゃんを投げ飛ばしちゃった…」

たまえ「気にしなくていいよ!私たち、友達でしょ?」

とし子「うん、たとえまた敵になっても友達だもん!こっちこそ気にしてなんかないよ!」

キートン「お互いに謝って、友情をさらに深めるたまちゃんととし子ちゃんなのであった。次回へ続く」


プロレス編 お わ り

大相撲編

「ひが~し~、たまの山~」

「に~し~、としの花~」

四股を踏み、土俵に塩をまくたまちゃんととし子ちゃん

「見合って~、見合って~」

たまえ(ああタミー…裸でまわしを締めてお相撲なんて恥ずかしいよぉ…)

とし子(やだなぁ…まわしを締めたらお尻が見えちゃうよ…)

「はっけよーい、のこった!」

試合開始の合図とともに眼鏡っ娘同士が身体をぶつけ合い、突っ張りあった。

身体をぶつけながら土俵上で争うたまちゃんととし子ちゃん

しばらくぶつかり合いが続いた

そしてお互いのまわしを握り合い、取っ組み合いになる。

たまえ「もらった!」

とし子ちゃんを投げ飛ばそうとするたまちゃん

とし子「させない!」

ガシッ!(たまちゃんのまわしを握るとし子ちゃん)

とし子ちゃんがたまちゃんのまわしを力を入れて握ったのでたまちゃんの締めてるまわしに付いてるさがりが取れる。

たまえ(やめてよ!、それ以上握ったらまわしが取れちゃうよぉ…!)

とし子(うぐぐ…意外と力があるね…!)

土俵上でがっぷり四つになるたまちゃんととし子ちゃん

そして

とし子「えええい~!!」

たまえ「きゃあああああ!!」

たまちゃんを土俵から投げ飛ばすとし子ちゃん

「としの花の、勝ち~!」

たまちゃんの締めた赤いまわしととし子ちゃんの締めた青いまわしは握りすぎたためか、ちょっと緩んでしまった。

とし子「たまちゃん大丈夫?ケガしてない?」

たまえ「う、うん…大丈夫…」

とし子「あともう1試合があるよ」

たまえ「今度は負けないよ!」

とし子「こっちも絶対に負けないんだから!」

次の試合で最終戦である。

最終戦

「ひが~し~、としの花~」

「にし~、やまの山~」

たまえ(よ、よいしょ!)

勢いよく四股を踏むたまちゃん

とし子(ついに最終戦だ…)

こっちも負けずに勢いよく四股を踏むとし子ちゃん

そして勢いよく土俵上に塩をまく二人

しゃがんで睨み合う二人

会場は緊張感にあふれる

すると立ち上がって再び土俵に塩をまくたまちゃんととし子ちゃん

今度こそ結びの一番

「見合って、見合って!」

たまえ(やっぱりまわしを締めて構えるのはやだぁ~!お尻が目立っちゃうよ~!ああタミー…!)

とし子(もしこれでまわしが取れちゃったら本当に恥ずかしいなぁ…)

そう思いながら構えて見つめ合うたまちゃんととし子ちゃん

「はっけよ~い…のこった!!」

パチン!(とし子ちゃんに張り手をするたまちゃん)

とし子「きゃ!」

パチン!(たまちゃんに張り手を仕返すとし子ちゃん)

たまえ「痛い!」

パチン!パチン!パチン!(お互いに張り手をお見舞いし合うたまちゃんととし子ちゃん)

土俵上では眼鏡っ娘同士がガチンコ勝負を繰り広げていた。

しばらく突っ張り合いが続いたが

たまえ「えい!」

ガシッ!(とし子ちゃんのまわしを握る)

とし子「こっちだって!!」

グイッ!(たまちゃんのまわしをおもいっきり握る)

そして二人の取っ組み合いは1分半も続いた

たまえ「えええ~い!!」

とし子「きゃあああ~!!」

ドサッ!(とし子ちゃんを土俵の外へ上手投げをするたまちゃん)

たまえ「私、勝った…また勝った…やったー!また逆転勝利だー!!」

「わああああああああ!!」

「すげええええええええ!!」

「おおおおおおおおおお!!」

プロレスの時と同じように観客席は歓喜に舞う。

「たまの山の勝ち~!!」

とし子「よかったねたまちゃん…」

負けたとし子ちゃんも微笑んだ。

たまちゃんととし子ちゃんが締めてるまわしはやはりさがりが取れそうなほどにちょっと緩んでいた。

こうして眼鏡っ娘二人による大相撲も無事に幕を閉じた。

その日の夕方

とし子「たまちゃん、やったね!また私を負かしたね!」

たまえ「あれでもたいしたことないよー」

とし子「プロレスの時も私から逆転勝利したよね。すごいよ!」

たまえ「でも私、プロレスもお相撲も経験ないんだよ」

とし子「私も」

たまえ「でもね、とし子ちゃんも強かったよ。それにパワフルでかっこよかったよ!」

とし子「ありがとう。でもたまちゃんだってパワフルですごかったよ!」

たまえ「ありがとう、とし子ちゃん」

たまえ「私たち友達じゃん、これからもお相撲さんのようにはりきっていこうね!」

とし子「よーし!明日もはりきって、「どすこいっ!」と頑張ろう!」

そう言って元気に四股を踏むとし子ちゃん

たまえ・とし子「あはははははは!」

キートン「プロレスと相撲でお互いに戦い合い、この二つの格闘技がたまちゃんととし子ちゃんの友情をさらに熱くしたのであった」


大相撲編 お わ り


まる子「『眼鏡っ子対決!』の巻」

お し ま い

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