セイバー「んっここは…冬木市!?」 (94)


 セイバー「どうゆう事だ!?また、聖杯戦争が……?」

 凛「やったぁ、苦節10年セイバーの召喚に成功したわ!!」

 セイバー「凛!?どういうことだ年もとっていない」
 
 凛「なによ、いきなり呼び捨てで……あれ?私名乗ってない……」

 セイバー「2004年……なぜこの時代に…」





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 凛「まぁ、何はともあれこれで私がこの聖杯戦争に一歩王手をかけたってわけね」

 セイバー「……てか何故凛!!あなたに召喚されなきゃいけないんですか!?何で士郎じゃないんですかぁ!?」

 凛「えっ!?ちょっとセイバーどうしたの?衛宮君がどうしたの?」

 セイバー「また、士郎に会えると思ったのにぃ!!」

 凛「よくわからないけどそんなに言うなら衛宮君の家に行ってみる?」

 セイバー「えっ!?」

 凛「そろそろ、妹迎えに行ってあげる時間だし」

 セイバー「行きましょう、今すぐ行きましょう!!」

 凛「目怖いわよ!!」


 凛「たくっ、桜ぁ迎えに来たわよ」

 桜「あっ、お姉ちゃんお迎えご苦労様です!!」

 士郎「おっ、遠坂毎度毎度悪いなぁ」

 凛「実の妹のお迎え何でもないわよ、それにあの先生や衛宮君じゃ不安だもの」
 
 士郎「どういう、意味だよそれ……」
 
 凛「べっつにぃ」

 セイバー「士郎!!」

 士郎「んっ?遠坂この方は?」

 


 凛「あらっ、もう気がついたの?これは私が召喚したセイバーよ」

 士郎「えーと、はじめましてセイバーさん」

 セイバー「……士郎」

 士郎「んっ、なんだ?」

 セイバー「いえ、別にやはり私が居た時代とは違うのか……?」

 桜「……先輩の周りにまた新たな虫が…」

 士郎「どおした、桜?」

 桜「なんでもありません、先輩」

 
 桜「……セイバーさんでしたっけ?先輩の事を知っていたみたいですが……」

 セイバー「えぇ、士郎とは遠い昔……共に戦った戦友です」

 桜「………」

 凛「どおしたの桜?」

 桜「お姉ちゃん、セイバーの召喚をお祝いしたい所だけど無理みたい」パチン




 桜が指を鳴らせば黒い霧の様な物から真っ黒い服を着た筋肉質の真っ白い髪をした男が立ちふさがった

 凛「桜どういうこと!?」

 桜「聖杯があれば願いは叶う……その為には邪魔な蠅は叩き潰さなきゃ」

 セイバー「あの、姿もしや!!」

 桜「遠慮はいらないわ、殺しなさい」

 ???、「ーー■■■ーー!!」

 凛「くっ、行くわよセイバー!!」

 セイバー「……何故、凛あなたの為に戦わなくてはならないのですか?」

 凛「えっ?私がマスターだからよ当然でしょ?」

 セイバー「あなたに命をかける理由がありません!!」

 凛「はぁ!?」




 凛「あんたねぇ、それだとみすみす死ぬことになるわよ!!」

 セイバー「自分の身は自分で守れます」
 
 凛「ぐっ……でも桜が私を襲うはずは…」

 桜「お姉ちゃん、最近先輩と仲良いですよねぇ?」

 凛「……令呪をもって命令する、私を守りなさい!!」

 セイバー「ぐぅ令呪には逆らえない!!」

 凛「見たところクラスはバーサーカー…正体が分かるような特徴がまるで無いわね」

 セイバー(あれは、多分アーチャー私が凛に呼ばれたようにこの時代では私の知るこの時代とは多少異なるのか?)


 
 セイバー「しかし、アーチャーのスキルはアーチャーだからこそ意味を持つバーサーカーとなれば!!」

 バーサーカー「ーー■■■■ーー」

 セイバー「エクス!!」

 凛「ちょっと!!何必殺技!?」

 セイバー「カーリバァーーー!!」

 剣から放たれた攻撃がアーチャーを襲うが、両手に握られていた双剣で受け止めている

 セイバー「くっ、何という力策をこうじなければ」

 凛「ちょっと、何してるのよ
そんな技をいきなり使ってぇ、そういうのは最後までとっとく物でしょう?」

 セイバー「凛、少し黙ってください」

 


 セイバー「凛!!ここは一時撤退です」

 凛「はぁ?相手は妹家に帰れば一緒に帰ってくるわ」

 セイバー「なら、士郎の家に泊まりましょう」

 桜「そんなとはさせない、バーサーカー!!」

 凛「なら、桜あんた衛宮君の家に泊まったら?」

 桜「………いいの?」

 凛「別にセイバーがいるし寂しくは無いわ、ただしあなたがこの場を見逃してくれたらのお話しだけど?」

 桜「ふふっ、相変わらず口が達者ですね」

 
 セイバー「……助かった」

 


 凛「さてと、セイバーあなたあの英霊について何か知ってたみたいだけどあいつ一体何者?」

 セイバー「遠い昔に共に戦った一人です、その時はクラスはアーチャーだったのですが、真名は分かりません」

 凛「ふむっ、だとしたらやっかいね…」

 セイバー「ところで凛、お腹が空きました」

 凛「そこら辺のカップめん食べて良いわよ」

 セイバー「王者がこんなジャンクフードを食すとでも!!無礼者ぉ!!」

 凛「いやなら、他に無いわよ」

 セイバー「むぅ、何ですかこの堅い面は!?」バリバリ

 凛「お湯を入れなさい、お湯を!!」




 次の日
 
 士郎「なぁ、一成おまえに頼みがあるんだ」

 一成「衛宮から頼み事とは珍しい、なんだ言って見ろ」

 士郎「一成の所にいるあいつの力を貸して欲しい」

 一成「……事情は分からないが良いだろう、今日家に来てくれ」


 
 凛「どお、セイバー」

 セイバー「士郎、士郎はどこですか?」

 凛「落ち着きなさい」ペチン

 セイバー「痛いです凛!!」



 士郎「ありがとうよ、一成おかけで」

 セイバー「士郎!!」ガバッ

 士郎「うわっ、貴方は昨日の……」

 セイバー「士郎♪士郎♪」

 桜「…………」

 凛「セイバー離れなさい、いますぐ!!」

 


 セイバー「はなしてください凛!!」

 凛「あんたが、衛宮君とくっついてると桜からの殺気が怖いのよ」

 セイバー「たくっ、なんでこんな事に令呪を使うんですかまったく」

 凛「うるさいわね、あんたが離れないからでしょう!!」

 
 士郎「…一体何だったんだ?」

 桜「さぁ、わかりませんね」




 セイバー「……凛新しく出来たこの中華料理の店に行きたいです!!」

 凛「はぁ、あんたねぇ少しは私の言うことを……」

 セイバー「」ガラッ

 凛「話を聞きなさいよ!!」

 セイバー「さて、中華料理とは一体どんな物なのでしょうか?」

 凛「んー、中華料理も色々あるしねぇ取りあえずメニューを見て……」

 セイバー「麻婆豆腐しかありませんね」

 凛「……嫌な予感しかしないわ」


 凛「普通に美味しいわね、辛くもないし」

 セイバー「美味でありました」

 綾子「あらっ、凛じゃないの」

 凛「あっ、綾子久しぶり」

 綾子「ちょうど良かった、ねぇ凛相談があるの」

 凛「なぁに?」

 綾子「私最近悪霊に取り付かれたのよ」

 凛「はぁ?悪霊?」

 綾子「えぇ、突然現れたりきえたりするの」

 凛「ふーん、今そいつ何処にいるの?」

 綾子「ここ」

 ヘラクレス「………」



 凛「………手見せて」

 綾子「んっ?はい」  
  
 凛「やはり、綾子そいつは悪霊なんかじゃないわ聖杯戦争を行う為に呼ばれた英霊名付け!!サーヴァント!!」


 綾子「サーヴァント?」

 凛「そうよ、何か特技とか無かった?」

 綾子「弓とか上手だったな、私なんかよりずーと」

 凛「となると、クラスはアーチャー……」

 

 


 
 綾子「ところで、このサーヴァントって何をするためにいるの?」

 凛「聖杯戦争をするためよ」

 綾子「ええっ!?戦争私そんなとんでもない事に巻き込まれたの!!」

 凛「そうなるわねぇどうするの?」

 綾子「うぅ、戦わなきゃ駄目なら戦うよ!!」

 凛「じゃぁ、敵同士って事ね」

 綾子「えっ、もしかして凛も?」

 凛「まあね、今日は良いけど次あったら容赦しないからね」

 綾子「もちろんよ!!」



 ???「イリヤ、良いかいこの聖杯戦争で確認されていない『アーチャー』『ランサー』『キャスター』こいつらを見つけたらイリヤのサーヴァントで倒すんだわかったか?」

 イリヤ「えぇ、お兄ちゃんの為にも頑張る!!」

 ???「いい子だイリヤ」



 綾子「さてと、ところでサーヴァントだっけ?名前何て言うの?」

 ヘラクレス「我が名はヘ……危ない!!」
 
 綾子「えっ?」

 イリヤ「あらあら、マスター思いなサーヴァントだこと……まっそんなサーヴァントじゃ私のサーヴァントは倒せないわ!!」

 綾子「あんな小さな子が…」

 イリヤ「あら?こう見えても貴女よりは年上だと思うわよ?」

 綾子「嘘!?」

 イリヤ「自己紹介が遅れたわね、私はイリヤスフィール・フォン・アインツベルン」






 綾子「………大丈夫サーヴァント?」

 ヘラクレス「えぇ、レディに手をあげるのは好ましくありませんがマスターの為ならば鬼でも悪魔にもなります」

 イリヤ「ふーん、本当にマスター思いなんだなんだかむかつく……やりなさい『ライダー』!!」

 ライダー「ふふっ、ようやく余の出番が来たか……見たところ奴はアーチャーか」

 綾子「何か強そうなサーヴァントね……」

 ヘラクレス「確かに、強敵でしょうしかし私の敵ではございません!!」

 ライダーへ接近し刃を振り下ろすが相手の剣に防がれてしまい鍔迫り合いとなる

 ライダー「不思議なものだな、主とこうして刃を交えると心がたぎる!!」

 剣を横へ移動させ、相手の剣を弾き飛ばす、そしてヘラクレスは瞬時に後方へと飛んで間をとった。

 ヘラクレス「確かに同感だ……」

 ライダー「ふんっ、我が名はイスカンダル」

 ヘラクレス「私の名前はヘラクレス」

 ライダー「ふむ、ヘラクレスとな相手にとって不足無し」ニヤ

 ヘラクレス「……我がマスターの為、貴方を消去する」

 
  


 両者は一歩踏み込み剣と剣がぶつかる両者一歩も退かず剣の押し合いが始まった
 一度振り切ると何度も剣と剣がぶつかり合い火花が散っていく

 ライダー「たぎる!!たぎるぞぉ!!」

 ヘラクレス「貴方とは敵として出会いたくなかった…貴方となら良き友になれただろう…」

 同時に2人の剣が宙を舞った瞬間互いの拳が相手の顔を捕らえていた、その後互いに拳と拳がぶつかり合った最早そこに言葉は不要
 互いに拳で語るのみであった

 イリヤ「何をしているのライダー早く殺しなさい!!」

 ライダー「………」

 イリヤ「聞いているのライダー!!」

 ライダー「……たくっ五月蝿い嬢ちゃんだ…ヘラクレスよ生憎時間も押してきているようだ…決めさせてもらうぞ」

 ヘラクレス「宝具を使う気か…」

 ライダー「行くぞ『王の軍勢ーアイオニオン・ヘタイロイ』」

 ヘラクレス


 ↑ミス ヘラクレス「固有結界だと……」

 ライダー「行くぞ我に続けぇ!!」

 英霊「オーーーー!!」

 ヘラクレス「何という数の英霊……」

 ライダー「蹂躙せよぉ!!」

 ヘラクレス「そちらも本気で来るならば出し惜しみは無用ですね……射殺す百頭ーナインライブズ!!」

 無数の弓矢がライダーの英霊達を襲い、放たれる事に矢は速さを増していく

 ライダー「なんと……余の軍をわずか数分で……」


 ライダー「いま、確信した余が主を倒すのは無理そうだ」

 ヘラクレス「イスカンダル国王たるものがこんな早く諦めて良いのですか?」

 ライダー「あぁ、余はな?」

 ヘラクレス「ん?」

 イリヤ「時間稼ぎ成功ね」

 ヘラクレス「マスター!!」

 綾子「あぁぁぉぁ!!」

 イリヤ「ライダーが時間を稼いでる間に貴方のマスターに攻撃するのが私たちの目的だったのよ」

 ヘラクレス「ぐっ、マスター力不足ですみません……」

 イリヤ「まずは、一体目かしら?」



 ???「まぁ、まずは一体……イリヤ良くやったね」
 
 テーブルの上に置いてあった駒を人差し指で倒し
 
 言峰「ほぅ、まさか君が黒幕とはねぇ」

 ???「何の用だ綺礼?」

 言峰「いや何、そろそろ私も傍観者から参加者になろうと思ってね」

 ランサー「おい、マスター御託は良いから始めちまおうぜ?」

 ???「良いだろうこい!!」

 ランサー「ふんっ、全力で行かせて貰うぜ!!」

 ???「夢幻召喚ーインストール!!」




 ランサー「その姿は……」

 アーチャー「行くぞ投影開始ートレースオン」

 ランサー「弓兵か……弓こどきではこの宝具は倒せねぇぜ?」

 アーチャー「ならば……」ヒュン

 ランサー「馬鹿なてめぇそれは!!」

 飛ばされた槍を自らで弾き攻撃を交わすが飛んできた槍に驚きを隠せなかった

 アーチャー「そう『ゲイボルグ』おまえの槍だ」

 ランサー「馬鹿にしやがって、がっしょせん即席で作った偽物それでは俺を倒せねえぜぇ!!」

 互いの槍がぶつかり両者一歩も引かないがしかし贋作の方が若干負けていたのか弾かれてしまう

 ランサー「もらったぁ!!」

 アーチャー「投影開始ートレースオン」

 瞬時に剣を構え片方の剣でゲイボルグを受け止めもう片方でランサーの体を切り裂いた

 ランサー「ぐはっ、中々やるじゃねぇか弓兵がぁ」



 



 ランサー「行くぜ『刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク)』

 アーチャー「ふっ」

 ランサー「なに!?俺の槍を易々と……」

 アーチャー「I am the bone of my sword. ――― 体は剣で出来ている

Steel is my body, and fire is my blood. 血潮は鉄で、心は硝子

I have created over a thousand blades. 幾たびの戦場を越えて不敗

Unknown to Death. ただの一度も敗走はなく

Nor known to Life. ただの一度も理解されない

Have withstood pain to create many weapons. 彼の者は常に独り剣の丘で勝利に酔う

Yet, those hands will never hold anything. 故に、その生涯に意味はなく

So as I pray, UNLIMITED BLADE WORKS. その体は、きっと剣で出来ていた」

 アーチャー「無限の剣製ーアンリミデットブレイクワークス!!」


 ランサー「固有結界……おもしれぇ」

 アーチャー「」剣を構え

 ランサー「突き穿つ死翔の槍ーゲイボルグ!!」

 アーチャー「 熾天覆う七つの円環ーロー・アイアス」

 ランサー「ふんっ、そんな盾じゃ俺の槍は防げねぇぞ」

 アーチャー「 熾天覆う七つの円 環ーロー・アイアス 」

 ランサー「盾を二重に……そしてふたつめの盾が壊れる前に交わしやがった!!」

 アーチャー「……この技は心臓に当たるから投げるという技……しかし誰の心臓かは確定されていない」

 地面に突き刺さった槍をそのままランサーへと投げつけランサーの胸元を突き刺した

 ???「どうだ、綺礼まだやるか?」

 言峰「いや、降参だよ」



 


 ギルガメッシュ「ほぅ、あやつなかなかの手練れでは無いか……面白いちょっと遊んでやるか『王の財宝ーゲートオブバビロン』」

 言峰「なんだ、この大量の武器は!?」

 ???「……夢幻召喚ーインストール」

 ギルガメッシュ「またあの技か……馬鹿の一つ覚えだな」
 
 ???「王の財宝ーゲートオブバビロン」

 ギルガメッシュ「なにぃ!?」

 相手の放つ宝具を自分自身が放つ宝具で相殺させていくがしかし

 ???「俺とおまえの放つ宝具の数が同じならば投影開始ートレースオン!!」

 ???「追加された一本はどう対処する?」

 ギルガメッシュ「ぐはぁ!!」

 ???「貴様の仕業か綺礼?」

 言峰「いや……よく見ればギルガメッシュか…」



 キャスター「………あら珍しい客人だこと」

 桜「初めまして…そして」

 キャスター・桜「「さようなら!!」」

 後ろに居た宗一郎とバーサーカーが互いに一歩飛び出し攻撃がぶつかり衝撃で周りに波動の様な物が現れる

 桜「あら、不意打ちとは卑怯ですね」

 キャスター「あら、人の事いえて?」

 桜「問答無用、やりなさいバーサーカー」

 宗一郎の攻撃に対し受け止めるように攻撃を交わしていく、そしてまた宗一郎はバーサーカーの剣を壊しつつ攻撃を繰り返していく

 キャスター「宗一郎様、大丈夫ですか?」

 宗一郎「問題無い」

 キャスターと桜は互いに動かずただ見守るだけであった
 互いに傷つき合う体…バーサーカーが両手の剣を両手に振り上げた瞬間宗一郎が動いたボディーを狙い澄まし攻撃を放つ

 桜「バーサーカー!!」

 がしかし、攻撃を喰らうが後ろへ下がることなく両手を振り下ろした

 キャスター「宗一郎様ぁ!!」

 


 


 ???「イリヤ、早速で悪いんだけどキャスターの居所が、わかったよ」

 イリヤ「えっ、どこ?」

 ???「柳洞寺ーそこがやつのねぐらだ」

 
 
 ライダー「ふふっ、主達の戦い実に楽しい我も混ぜぬか!!」


 桜・キャスター「「貴様は」」

 イリヤ「初めましてバーサーカーのマスターが居たのは計算外だけど……ライダー」

 ライダー「了解」



 


 宗一郎「キャスター下がっていろ」

 ライダー「ふんっ、無駄よ『王の軍勢ーアイオニオン・ヘタイロイ』」

 キャスター「ぐっ、あれだけの数では宗一郎様が」

 宗一郎「キャスター!!」

 キャスター「っ!?」ビクッ

 宗一郎「ここは任せておまえは下がっていろ」

 ライダー「ふんっ、たった一人で我が軍を突破しようとは片腹痛いわ…蹂躙せよぉ!!」

 家臣達が一斉に襲いかかってきた、宗一郎は既に諦めていた勝ち目が無いと……

 ライダー「馬鹿な!?またしても余の軍が……」

 弓を構えていたバーサーカーが宗一郎の前に立っていた

 バーサーカー「射殺す…百頭…ナイン…ライブズ…」

 



 ライダー「見覚えのある技……あのヘラクレスの技を」

 バーサーカー「……■■■……!!」

 ライダー「面白い……この時代は余を飽きさせる事が無いのぉ!!」

 宗一郎「……」

 ライダー「うおおお!!」

 咄嗟に両手を構えたバーサーカーは突っ込んでくるライダーを上空へとジャンプし交わす
 その後両手の剣を振り降ろす様に落下していくがライダーの剣に受け止められてしまう

 ライダー「この軽快な動き…かなりの手練れな」

 ライダーはバーサーカーの剣を上へ振り上げるようにへし折る……しかしそのまま落下したバーサーカーは体勢を低く構え片足を伸ばし回転させライダーを転ばせる

 バーサーカー「…■■■……!!」



 ライダー「くっ、味なまねをしおって!!」

 起きあがろうとするライダーに対し上空から槍を突き刺そうとするバーサーカーがっ寸前でライダーに止められてしまう

 ライダー「中々芸達者な奴だ、それでこそ倒し甲斐がある」

 バーサーカー「…王の…財宝ーゲート……オブ…バビロン…」

 ライダー「なにい!?」

 体勢を横向きのまま後ろに門が出現し無数の武器が射出されライダーは抵抗するものの無数の武器に串刺しにされてしまう

 宗一郎「……ふむっ、我々に勝ち目は無いな」

 キャスター「宗一郎……様…」

 宗一郎「安心しろおまえは私が守る…」

 キャスター「…はい」ニコ

 微笑んだ瞬間顔に生暖かい液体を感じたそれは赤い宗一郎の血飛沫であった

 宗一郎「……」

 バーサーカー「…■■……!!」

 キャスター「宗一郎様ぁ!!」

 桜「勝負あったわね」

 段々と消えていくキャスターをただ見送るだけだった


 凛「とうとう、落ちるとこまで落ちたわね桜……」

 桜「……何の用?」

 凛「もちろん、バーサーカーを倒しに来たのよ!!」

 桜「あはははは!!お笑いねぇ良いわ相手してあげる」

 凛「セイバー!!」

 セイバー「本当に終わったら士郎と暮らせるんですか」

 凛「えぇ!!ワタシウソツカナイヨ」

 セイバー「了解したぁ!!」

 バーサーカー「…■■……!!」

 セイバー「来いアーチャー否バーサーカーよ!!」

 セイバーが踏み込み斬りかかるとバーサーカーはその場でジャンプをし攻撃を交わし両手に剣を持ちセイバーに斬りかかる

 セイバー「……今だぁ!!エクスっ」
 
 咄嗟に何かを感じ取ったバーサーカーは瞬時に守りの構えをとる

 セイバー「カーリバァー!!」

 そして以前と同様両手の剣でエクスカリバーを受け止めるが踏ん張る足場がないバーサーカーは受けきれずエクスカリバーを喰らい地面に落ちる

 セイバー「やったか!?」

 バーサーカー「…………■■■■■!!」

 セイバー「流石に一筋縄ではいかないか」

 
 


 桜「…剣が見てなくなった!?」

 セイバー「はぁぁぁ!!」

 剣を見えないようにし攻撃をしかけるがバーサーカーは双剣でそれに対応する
 次の瞬間互いの剣がぶつかりその衝撃で吹っ飛んでしまう
 
 セイバー「…はぁはぁ」

 バーサーカー「………」

 剣を構えバーサーカーに斬りかかると双剣で、対応するがバーサーカーは感じた手応えが無いと……

 セイバー「……ふっエクス!!」

 そして次の瞬間鞘から取り出された剣がバーサーカーを狙う

 セイバー「カーリーバァー!!」

 防御の体勢を構えようとするが思いっきり踏み込んでいたバーサーカーは止まる事が出来ずよろけてしまっていた
 
 凛「私たちの勝ちね桜」

 桜「負けちゃったぁ……ふふっ」

 凛「ふふっ」

 桜・凛「あはははははは」



 


 凛「さーてと、バーサーカー倒したし……残りのマスターでも探しに行こうかな」

 士郎「……やぁ」

 凛「あら、衛宮君どうしたの?」

 士郎「ちょっと桜を探してて」

 桜「先輩……」

 士郎「……にしても凄いなぁ凛、あのバーサーカーを倒すなんてさ…ところでこれからどうするの?」

 凛「まぁね、これくらい私にかかれば余裕よ…これから他のマスターを探そうと……あれ?なんで衛宮君が………?」

 イリヤ「ごめんね、お兄ちゃん負けちゃった」

 士郎「いや、イリヤ良くがんばったよ…ところで遠坂マスターを探しに行く必要は無いよ」

 凛「それって……まさか!?」

 士郎「夢幻召喚ーインストール!!」


 


 セイバー「……その姿は」

 士郎(ランサー)「…行くぜ?可愛い騎士王様よぉ!!」

 ランサーの猛攻に交わすしか出来ないセイバー反撃のチャンスも恵まれぬまま、ただ体力を失っていくのだった

 セイバー「…ハァハァ」

 ランサー「どおした?その程度か騎士王!!」

 セイバー「強い……」

 凛「まって、最後のマスターが衛宮くんなら……サーヴァンとは…」

 ランサー「俺の出る幕でもねぇな」パチン

 指を鳴らせば黒い霧の様な物が段々と人の形となり仮面を付けた真っ黒な奴が現れる

 ハサン「むふふ、久しいな騎士王…」


 セイバー「………貴方とは直接面識はありませんが?」

 ハサン「…黙れ」

 士郎「ふんっ、そう怒るな夢幻召喚ーインストール」

 セイバー「今度はキャスターの姿にあれは一体何なのですか?」

 凛「私も初めて見るわ……けど何故かしら初めてとい気がしないのよね」

 士郎(キャスター)「ほらっ、アサシン受け取れ」

 ハサン「ふむっ、主の護符は良く効く喜んで受けるとるぞ」

 セイバー「……凛!!」

 凛「逃げられそうにも無いし……」

 ハサン「ふふふっ騎士王よ、この世に別れを告げ終えたか!!」


 


 セイバー「きっ消えた」

 凛「どこから来るか分からないわ気をつけて!!」

 しばらくの沈黙……気配さえも感じ取れぬセイバーは何時くるか分からない攻撃に怯えを覚えた 
 そして、その沈黙の中セイバーがいきなり剣を構えた

 セイバー「エクス!!」

 次の瞬間姿を現したハサンの片腕がセイバーの心臓へ目掛けて伸びていくがセイバーは既にハサンの方を向いていた

 セイバー「カーリバァァ!!」

 ハサン「なぬっ!?」

 間一髪伸ばした手を地面へ置き上空へと身体を上げ回避する

 ハサン「成る程……直感のスキルか…」

 士郎「セイバー、無駄な足掻きは止めて大人しく負けを認めろお前に、このアサシンを倒す術は無い」
 
 セイバー「何っ?」

 士郎「こいつは、自らのスキルにより既に4体のサーヴァントの心臓を取り込んでいるそこいらのサーヴァントでは勝つのは不可能だ!!」



 凛「確かにそうね」

 セイバー「凛、貴方は!!」

 凛「でも、私がマスターなのよそんな簡単に勝たせたりはしないわよ!!」

 士郎「ほぅ、やれハサン」

 ハサン「御意」

 セイバー(けれど、こんな強敵に勝てるはずが……こんな時、士郎が居てくれたら)

 士郎(泣くな、セイバー)

 セイバー「………士郎の声?」

 ハサン「死ね!!」

 士郎「投影開始ートレースオン」

 ハサン「なっ!?」

 異様な光景だった、何故ならばそこには2人の衛宮士郎が居たのだ…片方はハサンの後ろにもう一人はセイバーの前に

 真・士郎「そこまでだフェイカー!!」




 


 ハサン「馬鹿なマスターがもう一人」

 士郎「騙されるな、そいつは偽者だ」

 真・士郎「それはお前だろう」

 セイバー「貴方は一体?」

 真・士郎「はぁ、やれやれ俺の事忘れたのかセイバー?」

 セイバー「っ!?」

 真・士郎「俺は本当の衛宮士郎だ、一緒に聖杯戦争を戦い抜いた……ここはパラレルワールドの一つに過ぎない世界だ」

 士郎「ふんっ、目障りな俺の面をした偽者…殺せ」

 ハサン「御意」

 真・士郎「無駄だ!!」

 ハサンが姿を消そうとした時、ハサンの身体に鎖が絡みつく

 真・士郎「お前にこれがどれだけ効くかしらねぇが目的はお前の拘束!!それほど関係ない」
 
 後ろから召喚された扉から無数の武器が射出されハサンに襲いかかる

 真・士郎「俺たちの勝ちだな」

 セイバー「……ところで士郎どうしてここへ?」 
     
 真・士郎「セイバーが呼んでる気がしてさ召喚された」


 セイバー「…えっあっ!?」

 気がつくと手の甲には赤い紋章が描かれていた

 真・士郎「魔力の高いセイバーだから召喚出来たみたいだな」

 


 士郎「ふふふっはははは!!」

 セイバー「!?」

 士郎「それで勝ったつもりか、俺にはまだこれがあるんだよ夢幻召喚ーインストール」

 真・士郎「何だあれは」

 士郎「まさか、このアーチャーのカードを使うことになるとは……まぁ良いこの俺を怒らせたことその身体で償え雑種」

 真・士郎「他の英霊の姿になる……フェイカーに相応しい力だな」

 セイバー「士郎、そんな事を言っている場合では」

 真・士郎「セイバー!!」

 セイバー「!?」ビクッ

 真・士郎「勝つぞ……投影開始ートレースオン」

 セイバー「…はい!!」

 士郎「ほざけ!!」

 セイバー「エクスッ」
 
 士郎・セイバー「「カーリバァァ!!」」

 士郎「ぐわぁあ、おのれぇ!!」

 

 士郎「終わったな」

 セイバー「えぇ」

 士郎「セイバー」

 セイバー「はい?」

 士郎「帰ろうか、居るべき場所へ……」

 
 終

 >>1先生の次回作にご期待ください



 

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