女「遠くにおでかけ」(19)

女「うわあ、誰もいない」
男「貸切電車だ」
女「いえーい」ダダッ
男「誰もいないからって走るな」
女「見て見て!一生懸命走っていても進まない!」ダッダッ
男「なにこれすごい」
女「うわっ電車動いた!いたっ」デン!
男「だから言ったのに」
女「からの太陽の塔のポーズ!」パッ!
男「電車動いているのによくでんぐり返ししてからそのポーズできたな」
女「すごいでしょー」エヘッ
男「褒めてない」
女「有難いお言葉有難うございます」
男「日本語になっていないし、有難い言葉すら言っていない」

女「誰も居ない列車っていいねー」
男「本当だね」
女「普段やれない事が出来るからいい!」
男「それは違うだろ」
女「誰も居ない電車でやりたい事第四位!」
男「おいおいやめなさい」
女「思い切りダッシュ!」
男「先に似たような事をしていたじゃないか」

女「ダッシュいきまーす」ダダッ
男「いってらー」
女「からのヘッドスライディング!」ガンッ!
男「ドアにぶつかった!」
女「今のセーフ?」
男「うーん」
女「アウト?セーフ?」
男「よよいの?」
男女「よい!!」
バンッ
女「負けた~」
男「ヘッドスライディングなんかしたからだ」
女「本当?」
男「さあー」

1行あけて

>>4
すいません

女「野球拳で負けた~」

男「弱い弱い」

女「仕方が無いなー」ピラッ

男「おいおい上着を脱ぐな」

女「いやーん」

男「てか俺が貸した上着まだ着ていたのか」

女「いいじゃん」バサッ

男「シャツも脱ぐな」

女「見ないでー」

男「インナーまで脱ぐな」

女「ちょっとだけよー」ピラ

男「シャツも脱ぐな」

女「えっちー」

男「派手な制服まで脱ぐな」

女「あなたもすきねー」

男「って何枚来ているんだよ!」

男「さっきの奇抜で時代遅れな制服はなんだっんだ…」

女「みてみて、これちょっとした贅沢」

男「あーたしかに」

女「一人で二人分の幅で座る。ぜいたくぜいたく」

男「いや、こっちのほうが贅沢だ」

女「うわぜいたくー」

男「座席で横になる」ドン!

女「意外とフカフカなんだねー」

男「横になると眠くなるな」

女「ふぇふぇふぇ!それはわたしが催眠術をかけたからさ!」

男「そうかそうか」

女「あなたはだんだん眠くなるー」

男「なるわけないだろ…zzz」

女「うわ!ほんとに寝ちゃった!?わたしのちからってホンモノ?」

男「な訳無いだろ!」

女「イター」

次はまるまる駅でーす
男「目的地までまだまだだな」
女「ほんとだねー」

女「わたしたちってどこに行くの?」

男「それはおまえがいきたいって言ってた…」

女「ちょっと待って!思い出すから!」

男「そうかそうか」

女「うーん」

男「思い出せないか?」

女「ヒントだして!」

男「ヒント?」

女「これから目的地の最寄の駅に着くまで、あなたは会話の中でヒントをこそっと混ぜるの」

男「おうおう」

女「それでわたしが当てればわたしの勝ち!罰ゲームとして」

男「罰ゲームとして?」

女「月の石を見た少年の真似をしてもらいます!」

男「ずいぶんと難解な」

女「では、よーいスタート!!」

男「…」

女「あ、何も話さないのは無しね」

男「ちっ、ばれたか」

休憩

女「誰も居ない電車でやりたい事第三位!」

男「まだやっていかのか」

女「吊革を使って体操選手の真似!」

男「おーよく体制保てるなー」

女「大車輪!」ブンブン!

男「アブナイアブナイ」

女「そして太陽の塔のポーズで着陸!」ダンッ!

男「俺に着陸すんなー」グヘッ

女「わたし選手金メダル!」

男「そりゃめでたい、でも降りてくれ」

女「はーい」

女「冷たいの食べたからトイレにいきたくなった」

男「はやくいっといれ、っていつ食べたんだよ!」

女「ふぅー」

男「電車にトイレあるのは田舎だけらしい」

女「本当に?」

男「ついでに言うと駅のトイレは金を取るらしい」

女「えっー!じゃあ都会の人たちは電車の中でトイレに行きたくなったらどうしてるの?」

男「問題はそこだ…」

女「むむむ、この謎は迷宮入りのよかん」

男「あっ、ひらめいた」

女「なに?」

男「都会の人たちは頻繁にトイレにいかないために大腸が長く進化したんだよ。それに違いない」

女「でも、どうしてもっていうときは?」

男「それは仕方がなくこっそり一目ののつかない所で外でしているんだよ。だから都会の地下や路
地は臭いんだ」

女「なるほど、これが人類の進歩と調和か!」

男「それは違う」

男「あー、座席でずっと横になっていると少し身体が痛くなるなー」

女「横になっていると豚になるぞー」

男「それは食べた後の話だろ。しかも豚ではなく牛だ」

女「えっそうなの?」

男「そうだそうだ」

女「でもさ、牛って太ってないじゃん。あれ実は全部筋肉なんだよ!」

男「まじで?」

女「わかんない」

男「わかんないのかーい!!」

女「…」

男「今の渾身のギャグかれいにスルーか…」

女(少し面白かったけど)

女「椅子取りゲームしない?」

男「2人だけで!?」

女「そうそう、早く座ったほうが勝ち」

男「それは椅子取りゲームと言えんのか」

女「椅子取りゲームの起源はこうやって始まったのです」

男「ほうほう」

女「ストップの合図はあなたが言ってね」


男「魚介紹介了解」

女「ではスタート!」

男「ふんふんふーん♪」

女「らんらんらーん♪」

男「ストープ!!」

女「あっそこはだめ!アイスがこぼれている!」

男「そんな嘘には引っかからん!」ガタッ!

女(本当なんだけどなー)

男「はぁーアイスのシミ取るの疲れたー」

女「たのしかったー」

男「しかし誰がアイスなんかこぼしたんだ?」

女「さあー?」

次はバツバツ駅でーす

男「もう少しで着くなー」

女「そだねー」

男「着くまで横になってる」

女「了解紹介魚介」

男「zzz」

女「もう寝ちゃったんだ」

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