時雨 「西村艦隊はむらむら」 (30)

~深夜の宿直室~


>> ドアバーン <<


西村s (扶桑・山城・最上・満潮) 「」ビクッ

時雨 「やぁ、ぼくさ」ペカー

西村s (扶桑・山城・最上・満潮) 「・・・」

最上 「ダメじゃないか、そんなに音出したら、もう!」

満潮 「カーテン向こうの仮眠ベッドで瑞鶴さんがお休みなんだから 、静かにしなさいよね!」

扶桑 「まぁまぁ、みんな。・・・時雨ちゃん何かあったんでしょう?」

扶桑 「すぐ言わないところから、緊急事態の報告ではなさそうね・・・」

扶桑 「表情から察するに、宿直を楽しくさせる面白い情報でも手に入れたってところかしら?」ニコ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1415193236

時雨 「んー実は・・・」

時雨 「上官から提督への手紙を持ってきたのさ!」デーン

山城 「手紙・・・不幸の手紙かしら」

最上 (不幸の手紙って懐かしいなぁ)


満潮 「あんたどうやって手に入れたのよ!プライバシーの侵害よ!」

時雨 「執務室が電気つけっぱなしのままで、提督がいなくてね」

時雨 「椅子に座って足をぶらぶらさせてたら、机に足が当たってそれが落ちてきたのさ」

満潮 (どんだけハイテンションだったのよ)

時雨 「内容はっと・・・」パラパラ

山城 「ね、姉さま 止めなくて良いんですか」ヨヨヨ

扶桑 「明日の朝までに戻せばいいのよ、山城。そうよね?」ニコニコ

山城 「姉さまがそう言うなら」アウ

最上 (扶桑さんがそう言っちゃうと収拾付かないんじゃないかな、不安になってきたよ)


時雨 「要約するとね」

時雨 「上官の鎮守府所属艦むすにいい娘がいるからお見合いしないかって、書いてあるね」

西村s (扶桑・山城・最上・満潮) 「・・・」ザワ

満潮 「ふ、ふーん、良かったじゃない!」

満潮 「あんな無能じゃこの鎮守府内で相手見つけるのは絶望的だものね」

最上 「そうだね!だ、誰にも相手にされないから襲ってこないか心配してたけど良かったよ」

扶桑 「男の方だもの、助平でも襲わないだけ立派よ」

最上 (一々この姉妹は言葉が古いな)

山城 「上官からの案内だから断れないでしょうね」


西村s 「・・・」

扶桑 「と、ところで・・・別に気にはならないんだけど、返信とかは・・・書いてそうかしら」ソワソワ

時雨 「各種報告書で忙しそうだったし、手紙さえ見てないと思うよ」

最上 「ふーん、忙しいねぇ。じゃあ、なんでこの封筒は開いてるんだい?」

時雨 「提督が秘書艦に機密文書以外の手紙は封を切ように指示してるからだよ」

山城 「私は秘書艦してたから知ってるわ」

最上 「へー、そうなのか。へー」マジマジ


満潮 「ん、時雨あんた、やけにあいつについて詳しいわね」

時雨 「ふふ、もう隠す必要もないかな」

満潮 「?」

時雨 「ぼくは提督が好きだからさ!LOVEだよ!暇さえあれば提督を見てるんだ!」ドン☆

西村s (扶桑・山城・最上・満潮) 「・・・ふ、ふーん」

山城 「ガキのくせにませてるわねぇ、この頃の子はこんなものなのかしら」ジトー

満潮 「そうよ!あんたには早すぎ、早すぎよ!」アセアセ

最上 「けど仕方ないよね、鎮守府に男って一人しかいないからドキドキしちゃうよね」

扶桑 「そうなのよ、時雨ちゃん。所詮女子高の生徒が男性教諭にクラっとくる原理と同じなのよ」

扶桑 「家族以外で最も身近で唯一の異性に惹かれてるだけなの」

扶桑 「それはアラサー女性が色々諦めて職場婚する位に安易な・・・自分の安売り行為なのよ」

山城 (姉さま・・・)グス

最上 (何かやけに生々しいなぁ


時雨 「ぼくは真剣さ!」エヘン

山城 「熱に浮かされた人間全員がそう思ってるわよ」

時雨 「クッ」

山城 「それに提督もかなりアレよ、アレ」

扶桑 「そうよ、デリカシーがないわ。髪飾りが可愛いとか言って私の髪を無遠慮にさわってくるし」

最上 「ジロジロ見て服装や髪型に気を使えってセクハラ紛いのこと言ってくるし」

満潮 「私の口調乱暴だと思うけど、それでも使い続けてくれるんだからとんだどM野郎よね!」

時雨 「・・・グス」

時雨 「ううぅ・・・そ、そんなに提督のこと酷く言わなくてもいいじゃないか」エグエグ


西村s (扶桑・最上・満潮) 「・・・」アワアワ

扶桑 「い、いえ実は髪をすくのそんなに嫌じゃなくて気持ちいいのよ。何か安心するの」

扶桑 「ただ、いきなりされるとドキドキするじゃない、だから一言欲しいかなってね」

最上 「いや、さっきのセクハラ発言もぼくのことをよく見てくれてるからってわかってるんだ」

満潮 「ドMってことは裏返せば根性があるってことよ、良かったわね!」ツーン

山城 (なんだかんだみんな優しいわよね)


時雨 「みんな慰めてくれて有難う。みんなにはわかって欲しい、本当に真剣なんだ」エグエグ

時雨 「提督が最上とは気軽に話せるなって言うから僕っ娘に挑戦してるし」

最上 (そんな理由だったの?!)

時雨 「提督が扶桑はミステリアスでいいよなって言うから扶桑さんの口癖少しまねしてみてるし」

扶桑 (え?どこ?天気のくだり?)

時雨 「提督が山城は髪飾りとかファッションセンスいいよなって言うから髪飾りも付けてみたし」

山城 (このセンスがわかるとは中々ね)

時雨 「提督が満潮みたいに強い意思を持つのは大切だっていうから」

満潮 (あいつそんなこと言ってるんだ・・・)

時雨 「この想いも曲げたくないんだ!」


西村s 「・・・」

山城 (この子は中二病なのに、根は素直で憎めないのよね)

山城 「秘書艦の時はすかれたいがために、少し髪を崩していくお姉さまはどうするんですか?」

時雨 「えっ」

扶桑 「や、山城・・・。時雨ちゃん、実は私も少し提督のこと気になってるの」アセ

時雨 「そ、そうなんだ・・・」

扶桑 「そ、そういえば、最上ちゃんは・・・」

最上 (げっ・・・)


扶桑 「最近スキンシップスキンシップといいながら提督に触れ合い過ぎじゃないかしら?」

満潮 「あのねー、勘違いしちゃったらあいつでもかわいそうでしょ?」

最上 「男兄弟ばかりの中で育ったから、懐かしくってさ!」アセ

最上 (見られてないから誤魔化せるはずさ!)

山城 「ふーん、男兄弟に抱きついたり・・・」

最上 (げぇっ・・・)

山城 「提督に二の腕触らせながら『二の腕って胸と同じ柔らかさなんだよ///』って言うんだ」

最上 (ばっちり見られてた!!)

山城 「意外って顔ね、見られているのに気付かないほど夢中になっていたのかしら」ニヤ

時雨 「そうなの?」キョトン

最上 「ごめん、山城の言ってることは本当さ。じじじ、実は僕も・・・気になってるんだ」カオマッカ

時雨 「ふーん」ニコニコ


最上 「ところで、満潮さっき勘違いさせたらとか言ってたよね?!」

満潮 (んんん?・・・)

最上 「君はいつも提督に辛辣なこと言ってるけど」ニヤニヤ

満潮 「ストップストップストップー!」バタバタ

最上 「なにさ!」

満潮 「はいはい、負けたわ。私も提督のこと気になってます。これでいい?」

最上 「素直になりなよ!提督の前じゃこの頃そうし・・・」

満潮 「う、五月蝿いわね!女言葉の練習してるあんたに言われたくないわよ!」

最上・満潮 「ムキー」


扶桑 「まぁまぁ、そういえば山城はどうなの?」

山城 「異性の中では好きですよ、けど、私はお姉さまが一番好きです」

扶桑 「ふふ、ありがとう」

山城 (実は少し気になってて、今、提督が他の人と付き合うのは嫌なんて言えないわね)

時雨 「何だ。みんな提督の魅力をわかってくれるんだね」ペカー

扶桑 「そうね・・・」フフ

山城 (提督は一人しかいないってわかってるのかしら・・・)

時雨 「そこで、本題の相談に入るのさ!」

時雨 「このお見合いをぶち壊す作戦を練りたいんだ」


扶桑 (そういえば、本題はそちらだったわね)

最上 「しかし、相手が艦むすとは不味いな・・・」

時雨 「な、なにがだい?」

最上 「提督で艦むすと結婚する人が多いのは周知の事実だよね」

最上 「ただ、その結婚相手の艦むす殆どが自分の鎮守府に所属しない艦むすなんだよね」

満潮 「へー、一体何で?」

最上 「自分の鎮守府の子とそういう仲になると」

最上 「その娘をどういう扱いにしても提督が贔屓してるって陰口が出て」

最上 「鎮守府内の人間関係ががったがたになるらしいよ」

最上 「その点、他の鎮守府の娘ならそういう問題が起きないからね」

満潮 「ありそうな話ね」フム


最上 「今回のお見合い、始まったら高確率で成功してしまうんじゃないかな」

山城 「そうなると、一番無難なのは提督にあらかじめ断らせることよね」

最上 「けど、上官からの斡旋なら簡単には断れないんじゃないかな」

時雨 「確かにそうだね」

満潮 「じゃ、いっそのこと断りの手紙を代わりに出しちゃう?」

時雨 「手紙を読んで欲しい、実は近在鎮守府の上官でね」

満潮 「あーあいつね。演習とか会議で顔をあわせちゃうから、すぐばれるわね」

時雨 「そういうことさ」


満潮 「じゃ、お見合い相手も私達が知ってる人なの?」

時雨 「そうだね、僕は演習で会ったことあるかな。加賀さんだよ」

扶桑 「あぁ、あの子・・・容姿端麗・戦績優秀、少し無愛想といったところかしら」

最上 「強いんだよな~演習で近付けたことがないよ」

満潮 「う~ん、闇討ちかけるのは難しそうね。もーどうするのよ!」

山城 (さっきから物騒な娘ね)

時雨 「ふふ、ぼくにいい考えがある」

時雨 「既成事実を作ってしまえばい・・・」

山城 「相手の鎮守府に知り合いいるし、提督の悪口を流せばいいんじゃないかしら」イワセネーヨ

時雨 「なんで話をさえぎるのさー」プンプン

扶桑 「あなたには早いわ」ヨシヨシ

時雨 「ぼ、ぼくだってもう子供が生めるようになったんだよ!」

西村s (何言ってんだこいつ)


時雨 「いいさ、昨日のオナニーに使った妄想もとい、いい作戦があるから聞いて欲しい」

西村s 「????」

時雨 「舞台は執務室。その日は、駆逐艦を旗艦とした掃海作戦を実施していて、ぼくは秘書艦に抜擢されてるって設定さ。時刻は、出撃もあらかた済んで報告書などの作成を行う夕方。昼までは出撃までの待機などで賑わう執務室に二人だけ。けど、ドアの向こうは出撃もどりや会議でまだまだあわただしく人が動いている時間帯さ。ぼくは提督を見る。見ていると、満たされるんだけど飢えるんだ、もっと近くで感じたくなるんだ。提督の仕事を覗こうとするふりをして近付くんだ。キャスター付きの椅子に乗ったまま、横に来て肩に顔を寄せるんだ。提督は照れ屋だから、何してるんだとか近いぞとか言ってくるんだよね。ぼくは無視して自分の両手を提督の右手に絡めて、そのまま体重も提督に預けるんだ。あの執務室の椅子は座り心地はいいんだけど、割とバランスが悪いんだ。提督とぼくは床に転げ落ちるんだよ。提督は優しいから下になってぼくを抱きしめるように落ちてくれるんだ。そして、こんな時でも提督はまず大丈夫かとぼくを心配する言葉をかけてくれる。ぼくが大丈夫なわけないのは言うまでもないよね。仰向けになった提督に抱かれてるんだよ、仕方ないよね。因みにこの想像をする時は、ベッドで提督の使用済みワイシャツを抱きしめるんだ。」

満潮 「なんでそんなもの持ってるのよ」

時雨 「夕立みたいにパンツはぼくにとって刺激が強くて、ワイシャツに落ち着いたんだよ」

満潮 「はー?!そこを聞いてるんじゃないわよ変態!」


時雨 「変態、褒め言葉だよ。妄想に戻るよ・・・そうだ。仰向けに倒れている提督に抱きしめられている状態だったね。提督は心配そうに顔を覗き込んでくる。ぼくは幸せでとろけた顔をしてて、見られまいと提督の胸に強く顔を埋めるんだ。提督は太陽みたいないい臭いがするんだ。提督は心配して本当に大丈夫かと言いつつ、ぼくの頭を撫でてくるんだ。それとともに、切なくなくなって悔しくなるんだ・・・ぼくをこれだけ好きにさせといていけずな提督にさ。ぼくは提督に呟くんだ、ぼくだけなんてずるいよって。そして、提督の上を移動して腕を首に回して唇を提督のそれに重ねるんだ。提督は目をしろくろさせて、ぼくをすぐ引き剥がそうとする。けど、言うまでもなく艦むすって身体能力が強化されているから、男の提督でも抵抗なんて無意味さ。ぼくは嫌がる提督の口に舌を入れて歯の奥まで差し入れ歯茎、舌、舌の根元、口蓋をはわせて提督の唾液をかきだして味わう。味は提督の好きなコーヒーの味がするのかな。すぐ提督の舌が押し出そうとしてくる。それをかわしながら、提督の舌の上に下に横に自分の舌を一心不乱に絡めてはわせる。その時、意識は舌の動きに集中して神経も舌に集中する。すると、ぼくの全身が提督に舐められてるような不思議な感覚になるんだ。ぞくぞくしてそれだけでぼくは軽く達してしまう。舌もうまくうごかせなくなって、ファーストキスを終了し提督に倒れ掛かる。提督はぼくの耳元でいいのかと聞く。ぼくはうなづく代わりに体を起こして提督のズボンをおろす。提督のtはまだ膨らみかけでやわらかい。それに片手を添えて舌だけでチロチロ舐める。提督は快感を伴わない劣情にもどかしい顔をしてる。ぼくはもっと焦らす。次はtを口に含んでゆっくりゆっくり上下させる。当然、強く吸ったり舌を絡めたりなんてしない。ただただ、弱い快感を与え続けるんだ。提督は呼吸を荒げる。ここでぼくは口を離して服を全て脱ぐ、色っぽく。ぼくの淫らでいけない膣はこれからのことを想像して粘液が垂れ流しになって、触ってもいないのにふとももとパンツに糸を引いている。ぼくは騎乗位の体勢で腰を落とし、その濡れて光る膣口を提督のtにあてがって入り口で円を描くようにこする。すると、提督がいきなり腰を手でホールドして挿入してくる。ぼくは処女だから痛みと好きな人と繋がれる嬉しさで、女言葉を忘れて「きゃあ」って言っちゃうんだ。提督は・・・」

山城 「はー、もうそこまででいいから、話すスピード戻してくれるかしら」

最上 「殆ど時雨の願望じゃないか!」アングリ

扶桑 「ふふ、若いっていいわね」

満潮 「時雨、私は後で続き聞いてあげてもいいわよ!///」


最上 (ぼくが男兄弟育ちの真性僕っ娘で、時雨はファッション僕っ娘。ぼくが気合を入れて行為中に女言葉で喘いでも、できの悪い方言AVのような珍妙さが漂う。それに対し、時雨なら違う。普段見せない自分の表白、男の征服感を誘うんだろうなー)

満潮 (駆逐艦の中でエロ孔明として名高い時雨。初体験は小学生の頃にカラオケルームで乱交中に後背位と噂があったけど、処女?いや、処女膜手術?わ、わからないわ)

扶桑 (駆逐艦でも改二持ちの時雨を任される彼女は、艦むすとしてかなり優秀。艤装との同調能力と武装の具現化能力は駆逐艦でも最強クラス。自慰でも、自分の指やワイシャツを提督と同調させ、足りない部分は想像を具現化させ、艦むすとしての能力をいかんなく発揮して・・・。いや、自慰で艦むすの能力を育てているとでもいうの?!)

山城 (この娘の一番恐ろしいのは、提督自身に挿入させたことではないわ。大人の距離感をこの歳で会得しているということ。不要な言葉回しを用いなかったのは提督への信頼と自分への自信の表れ。これが距離感音痴の足柄や鈴谷とかなら、好き嫌い付き合う付き合わないとかをはっきりさせないと行為にさえ及ぶ勇気が出ないでしょうね。末恐ろしいわね。)

西村s (この娘、できる!)


最上 「けど、椅子を利用するのはいい作戦かも知れないね」ミミミンミミミンモーガミン

満潮 「そうね、あんたにしては悪くない案ね」

時雨 「ふふ、なら次に秘書艦に任命された娘が作戦決行っていうのはどうかな?」

満潮 「あんた本当に提督が好きなのよね?」ジト

時雨 「ぼくは愛されていれば他はどうでもいいのさ!」ペカー

扶桑 「そうね、そうと決まれば折角執務室が開いてるそうだし、練習に行きましょうか」

扶桑 「単縦陣で行くわよー」ゴーゴー

西村s (山城・最上・満潮・時雨) 「おー!」

山城 (お姉さまが楽しそうで何よりだけど・・・)

山城 (何で機密書類もあって戸締りの厳しい執務室が開いてたのかしら・・・)

ドタドタドタ

バタン


―――――
―――



>> ドアバーン <<


瑞鶴 「やっほー、みんなお疲れ~」ズーイズイ

瑞鶴 「あれ、なんだ。誰もいないのか、ちぇっ」

瑞鶴 「あ!提督、そんなところで何してんの?報告書終らないから仮眠?」

瑞鶴 「え、私は仮眠ベッド合わないから自室で少し休んできたんだけど・・・」

瑞鶴 「何?む・・・むらむらする?ばば・・馬鹿じゃないの爆撃されたいの?」




瑞鶴 「妊娠確実ぅぅぅうううう / / /」




瑞鶴の顔は満更でなかったという。

西村艦隊の明日はどっちだ。


おしり

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom