萩原雪歩の牝穴調教 (64)

あたし、萩原雪歩、16歳。
引っ込み思案で、後ろ向きで、ネガディブな、あたし。
その上、男の人が、なんだか怖くて、とッても苦手なんです。
だからか、この歳になっても、一度も男のトモダチが出来ていません。
学校の女トモダチは、『今のままでイイよ』、『清純なとこがカワイイ』
とかいって可愛がってくれるんですけれど。

でも、今のままじゃ駄目だと、あたし、思うんです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1415181137


こんな駄目駄目な自分のままじゃ、きっと、この先の人生も、つまらなく終わってしまう。
本当は若い頃にこうしたかったなあ、と、テレビ番組を見て羨んだり、後悔しどおしのママ
おばあさんになって死ぬのなんてイヤです。


あたし、自分を変えようと、一大決心しました。

目一杯のオシャレをして、大人びたメイクもして、お気に入りのカバンを抱えて、家を出掛ける。

あたし、スタイルはあまり自信がないけれど、顔にはちょっとした自信、があるんです。
『雪ちゃんは、AKBのセンターよりもカワイイよね~』
『ユッキーなら、センターになれるんじゃない?』
と、トモダチたち、いってくれるんです。

……本当のことか、わからないけれど。
もしも……、そうなら、あたし、自分のルックスを活かして、人生を変えられるのかもしれない。
アイドルになって、駄目駄目な、自分から卒業できるんじゃないかしら。
そう考えて、悩んで、お家の誰にも相談せず、やっと、行くだけ行ってみることに、決めた。
芸能事務所に行って、判断してもらうんです。
そこで働いてる人なら、あたしを使えるか、あたしがアイドルになれるか、分かるはずなんです。

やっと、目的地につきました。

765プロダクション。

765プロダクションは、けっして大手の芸能事務所じゃないけれど
年一、二回しか募集しない大手事務所と違って、ここならアイドルの卵を随時募集してるみたい。

”デビューまでしっかりと二人三脚でお世話いたします”
とか
”アイドル多数輩出実績あり”
とか
”いつでもオーディションを受け付けております”など
公式サイトにあった、そんな言葉に惹かれて、実際に来てみたのだけれど。

HPに載っていた地図を記したメモと、目の前のビルを見比べた。
この三階建てのビルの中に事務所があって、一階は居酒屋だけど、二階と三階を『765プロダクション』が借りてるみたい。
居酒屋隣りの外階段をのぼって、すぐに、『765プロダクション』の名前がある入口を見つけた。

ドアの前で、前髪を手櫛でととのえて、二、三回、深呼吸して、ブザーを押した。


「はーい、開いてますよ~」

と、すぐに、ぶっきらぼうな男の声が、中から聞こえてきた。

男。

それであたし、少しおびえてしまったけれど。
『だめ、自分を変えるんだから』と、勇気を出して、扉を開けた。

「そ、それでは、失礼しま……ひッ!?」

中に入って、身体を、ビクッ、とすくめる。
事務所の壁に貼ってあるポスター、ぜんぶ、オンナの人の裸写真ばかりなんです。
入口ちかくの、目の高さほどのロッカーの上には、DVDのパッケージが山積みに重なっていて
それもタイトルと表紙からして、男性向けの卑猥なものばかり。

あたし、驚いて、口をポカンと開けたままでした。


「だれ?」

と、そこに、さっきの声の人が、奥からやってきて、あたしを見た。
スーツを着た、シャンとした身なりの若い男性。
背も高くて、目鼻立ちもととのってて、さわやかそうな人なんです。

その彼、あたしの全身を、さっ、と眺めてから、笑ったんです。

「ワーオ! きみ、とても可愛いね。色白で、プロポーションもいい……。今日は、どうしたの?」

あたし、とたんに顔に血が上って、うつむいて、それで、練習してきた事を、条件反射的に言ってしまいました。

「あ、あの! わたし、萩原雪歩です! 
こちらでアイドル候補生を募集してると知って、オーディションを受けに来ました!」


あたし、ショックを、受けました。

二人きりの事務所の中で、彼と向かい合せのソファーに座って、説明を受けていくうちに
ここは確かに765プロだけれど昔の765プロでなくなった、ということが、分かったんです。
不景気のアオリで、現在の765プロは、タレント事務所兼DVD制作会社に転身したんだというんです。
そして、そのDVDというのが、殆どオトナの男性向けの、イヤらしい、イメージビデオ、アダルトビデオの類なんです。

そんな話を聞いて、あたし、さーっと青ざめて、なんてところにオーディションを受けに来てしまったんだろう
とコワくなって、すぐに帰ろうとしたんですが、さっきの彼が、熱心に引き止めるんです。

「まあまあ、頼むよ、もう少し居てくれよ。俺も、皆の集まる時間までヒマなんだ。
君みたいなカワイイ子と、おしゃべりできたら、退屈しないで済むからさ」

「そ、それじゃあ、あの、他の方が来るまで」

とあたし、彼にほだされて、しばらく、付き合うことにしました。

あたし、男の人は苦手なんだけれど。
なんとなく、あたしも、この人とのおしゃべりを続けよう、と思っちゃった。
男の人に面と向かって、カワイイ、と言われる経験が、あまりなかったから、かもしれません。
それに、その、彼に褒められるの、イヤな気持ちじゃないんです。


「あ」

あたし、公式サイトのこと、思いだして、きいてみました。

「その、ホームページには……今、そうなっている、ということが、書かれていなかったような気がするんですが」

すると、彼、急にバツが悪そうな、顔になって、

「ああ、それ、ね。ちょっと、細かい部分の、更新を忘れたのかなあ。
でも、ウチだって、デビューできたら、アイドルになれることに変わりはないよ」

その細かい部分、というのは、結構、大事なトコロだと思うんだけれど。
アイドルになるか、その、エッチなアイドルさん、になるのでは、随分、意味が違うと思うんだけれど。
芸能界って、そういうところが、いい加減で、曖昧なのかな。
それとも、急に方針が変わった中小事務所だから、生き延びるのに必死で、サイトの体裁すら取り繕うゆとりがないのかも。

あたし、目の前の彼にバレないように、事務所の壁に貼ってあるポスター群を、そっと横目で眺めた。


そしたら、さっきは気付かなかったけれど、写真の裸の彼女たち、綺麗な女の子ばかりだった。

写真では化粧や加工をしているからか、正確には分からないけれど
肌や顔のかたち、雰囲気からして、あたしと、歳もそんなに変わらなさそう。

あたしのような、ひんそーでひんにゅーでちんちくりんなスタイルと違って
メロンみたいなお乳を、両手を後ろに銀髪をかき上げながら、堂々と晒している人もいれば。
ペッタンコな胸を、恥ずかしそうに手で隠して、乳首だけ晒している人。
中には、あたしより、明らかに年下っぽい、双子の女の子たちが、和式便座のおしっこ坐りの体勢で
あそこに指ピースをあてて、くぱぁと開いてたり。
他にも、いろいろと、とても過激で、インパクトのある写真ばかり……。

それらの、大事なトコロ、ぜんぶ、無修正だったんです。


あたし、強烈な衝撃で、頭を叩きつけられた気がして、眩暈をおぼえました。


「ああ、ちょっと、きみ、大丈夫?」

と彼。

「あ、あの、やっぱり、私、帰ります」

とあたし、腰を浮かせて、立ち上がろうとした。
こんなところに、男の人と二人きりでいるのなんて、耐えられそうになかったのです。

彼からの説明で、そういう仕事もあるということは、頭では分かってても
生々しい、それらの写真に囲まれていると、気分がザワザワして、落ち着かないんです。

「いや、なんだか、きみの顔色が悪そうだよ。
外も、今はまだ日差しが強いし、もうちょっと休んだら?」

そういって、伸ばした彼の手が、さりげなく、あたしのスカートの上から太股の外側を、フンワリと撫でました。

「ひうッ!?」

あたし、身体中が、ビクンッ、てなって、また座っちゃいました。
年頃の男の人に、身体を触られるのなんて、初めてで、ビックリして。


「うーん、予定の人が来るまで、大体あと一時間か」

だなんて、彼、自分の腕時計を見ながら言って、あたしの太股に、手を置いたままなんです。
そのまま、つつーっと、手を、太股の上の方になぞりあげて。
こんなところで、男の人に触られて、怖いだけのはずなのに、その彼の撫で方が、妙にとても快感なんです。

「ぁ、ひぅッ」

怖いのと、気持ち良いのが、混ざり合って、変な声を出してしまいます。

「きみ、アイドルになりたいんだろ? いろいろと、業界の話をするからさ。
気分が治るまで、もうちょっと休んでいきなよ」

腰のあたりまで這い上がってきた彼の手が、あたしの腰骨の外側を掴んで、席に居つかせようとします。
男の人に触られる恐怖と快感とで、ワケが分からなくて、あたし、コクコクと頷いてしまいました。


「わ、分かりましたからっ…んッ」

「……ああっ、ごめん。その、職業病で、つい気軽にさわっちゃって」

彼、あたしの顔に気がついて、バッと手を離して、申し訳なさそうな表情なんです。

「……ぁ、あ、いえ…、職業病なら、しょうがない、です?」

彼の手が離れたことで、若干冷静になったので微かに怒りをにじませて、あたしはそういいました。

「……でもやっぱり、きみは可愛いね。さっきの反応も、とても良かったし。アイドルの、素質あるよ」

と彼、今度は悪びれもなく、アッケラカンと言うんです。
それであたし、さっきの自分の身体の反応を思い返して、恥ずかしくなっちゃって、うつむいてしまいました。


それから、いろいろと話していると、やっぱり、相手がギョーカイの人で、職業病(?)が出るほど
女慣れしてる人だからか、彼、スゴク聞き上手なんです。

あたし、さっきのこともあって、初めは、警戒しながらしゃべっていたんですが
相手の軽妙なトークのリズムに、いつの間にか、楽しい気持ちになっていたみたい。

男の人と、こんなに楽しくお喋りできるのって、いつ以来なんだろ。

ところが、あたしに調子を合わせていた彼、だんだんと深刻な顔になっていくんです。

あたしを見る目が、ときどき、残念そうになったりするんです。

それが気になって、申し訳ない気持になって、おそるおそるきいてみました。

「あぅ、すみません、私ばっかり喋っちゃって、こんな取り柄もない、私なんかのお話、おもしろくないですよね」

「ヤ、そんなことないよ! きみの話しかたは、しっかりしていて、親しみが湧いて、興味がもてるよ。
ただ、別のことを、ちょっと考え込んでしまったんだ」


「別の…ことですか?」

「そう……、ほんとは、きみ、ここにオーディションを受けにきたんだろ?」

「あ、あぅ…、でも、すみません、私、ここがそういうところだって、知らなかったから」

「それは、まあ、こちらの想定通りでもあり、手違いでもあるから、しょうがないよ。
……それで思ったんだが、きみは、たしかに可愛いし、アイドルになりうる素質を秘めていると思う」

「こ、こんな、私が?」

「うん。ぼくが保証するよ。こう見えても、プロデューサー業も兼ねてるからさ。
ただ、やっぱり、きみに欠けているものがあるな。今のままじゃ、ちときつい」

「ひぅ…、今のままでは駄目駄目…、ですか」

「そう、それで。ぼくに提案があるんだが、きみに足りないものは、度胸と経験だよ。
765プロのオーディションを、いちど受けてみるってのも、練習になっていいと思うよ。
今なら、ちょうど、お互いに空き時間があるからね」

「度胸と経験……ですか」

あたし、彼の言う事も、もっともだと思って、頷きました。

「わ、わかりました。それでは……練習として、オーディションを、よろしくお願いしますっ」


彼、ビデオカメラを三脚台の上にセッティングして、それから、真向いにいるあたしを呼び寄せました。

「この距離、ほんとは、きみの全身が映るんだけど。
今回は、練習だから、しゃべったときの表情をチェックできるようにしとこう」

そういって、あたしがさっきまで座っていた一人用ソファーの背もたれの上をズームするんです。

ああ、そのソファーに座ると、ビデオの画面には、あたしの顔がアップになるんだ。
そう思うと、なんだか、恥ずかしくて、緊張してきちゃった。

でも、画面の調整をする彼の顔、真剣なんです。
あたしの為に、時間を割いて、ビデオカメラまで用意して、付き合ってくれる。

だから頑張らないとって、あたし、そう思って、自分の頬をぺちんぺちんと叩いて、気合を入れた。
そんなあたしを見て、彼は笑った。

「はは、緊張しなくていいよ。練習だから。じゃあ座って」


あたし、元通りにソファーに座って、二メートルくらい離れた
ビデオカメラの液晶画面に見入ってる彼の方を、見やりました。

「オーケー。うん、きみのカワイイ顔が、ばっちりと撮れてる。
じゃあ、必要なものを取ってくるから、そのまま、カメラの方見て、ちょっと待ってて」

そういって、彼は、ソファーに座っているあたしの横を通って、事務所の奥の方へ消えていきます。
背後の方で、ばたばたと何やら探し物をしている気配。

資料かなにかが必要なのかな。

とりあえず、彼が来るまでの間、あたしは、ビデオカメラのレンズを見ながら、笑顔を作ったり、表情の練習をします。

「やあ。待たせて、ごめん。そのまま前の方を向いてて」

近づいてくる足音。

いよいよ、アイドルの、オーディションの練習が始まるんだ。


すると、いきなり、あたしの上体、後ろから、ソファーの背もたれに引きつけられたんです。

「えっ、えっ?」

ビックリして、そんな声をあげているうちに、背後から身体の前面にまわったロープが
しゅるしゅると動いて、上体を背もたれに、くくりつけられてしまいました。

上半身がソファーの背もたれに、ぴったりとくっついて身動きが取れません。

驚きのあまり、口もきけないでいると、前に回り込んで来た彼が
今度はあたしの右足首をもちあげて、右手首といっしょに、ロープで、肘掛けに縛りつけてしまいました。
それが終わると、次も同じ手順で、左足首と左手首を、もう一方の肘掛けにくくりつけます。

慣れた手捌きで、全部がぜんぶ、あっという間もない早業なんです。

あたし、ソファーの上に、M字開脚の姿勢のまま、固定されてしまいました。

もう、腕をあげることも、脚を閉じることも出来ません。

あたしが呆然としていると、目の前の彼がニッコリして言ったんです。


「じゃあ、オーディションを始めようか」


「ひ、ひぃっ!? な、なんですか、こ、これはぁっ?」

とあたし、やっと声を出した。

「あは。そんなに驚くことはないよ。
芸能ギョーカイには、アイドルの卵を判別するにあたって、いろんなオーディションの形があるんだ。
こわいフンイキで、周りをヤクザみたいな連中に囲まれて、全裸にならないといけないところだってある。
合格した日に、本人の意思に関係なく、すぐに美容外科に連れて行って、顔にメスを入れるところもある。
ウチも、さまざまなオーディションのやり方があるけど、今回はきみに合わせたんだ」

微笑を浮かべて、説明する彼。

芸能業界って、そういうところ、だったんだ。

だったら、あたしの家に普段出入りするような、コワイ男の人たちの前で裸になったり
無理矢理に顔をいじられたりするよりは、ロープで身体をくくられている今の方がマシなのかしら。
でも、あたしに合わせたやり方と言ってた割には、彼、しばるのがスゴク早かったんだけれど。
今まで、オーディションとかいって、いろんな女の子たちを縛ってきたのかも。

あたし、これから一体どうなるんだろう。


あたしが、気持ちの整理もつかずに、呆然と見守っていると
彼、ソファーの前にしゃがんで、無遠慮に、開いた脚のあいだを、のぞきこんだんです。

「ほう! 白!」

「あっ、い、いやっ、み、見ないで……」

抵抗の意志を示すために、ぶんぶんと首を振る。

今、あたしが履いてるの、膝の高さまでのチェック柄のスカートなんだけれど。
両脚を両腕と一緒にソファーの肘掛けに縛られてるから、肢を閉じることも、手で隠すこともできなくて
中のショーツが、前に坐る彼の目線から、丸見えになっているんです。

「でも、スカートに隠れて、中が見えにくいな。巻いておこうか。いや。シワになっちゃうな。
きみもイヤだろ? だから、こんなものは、いっそ脱がすことにする。そうしよう」

だなんて、かってに一人で結論をだして、彼、あたしの上に、覆い被さったんです。

「ひィッ」

と、喉奥から悲鳴を絞り出す。
縛られて何もできない状態で、男の人の大きい身体を上から被されるのって、絶望感と無力感がとてもスゴイんです。
あたし、怖くて、恐ろしくて、眼をきつく閉じました。

ああ、男の手が、あたしのからだの、いろんなところを撫でまわしてる。


スカートを脱がそうとする事務的な動きの合間に、彼、あたしのビンカンなポイントを探し出そうとしているみたい。
ときどき、あたしの、刺激的なトコロをやさしくさわったり、くすぐったりしてくるんです。
下半身のスカートを脱がすのに、上半身にあるおっぱいを、服の上から揉む必要って、あるんでしょうか。
それにショーツの上から、あたしの大事なところにも触れてきて……。

「あっ、あッ」

彼に、からだをまさぐられて、あたし、途中から、悲鳴を上げるどころか
勝手に漏れ出そうになるヘンな声を、ガマンしなければならなくなったんです。

「ブラジャーも、邪魔だな」

ぶっきらぼうに言ってから、ブラウスの胸元のボタンを、ぷちぷちと外す音がします。


「ああっ」

開いた服の隙間から侵入してきた彼の手が、あたしの胸を、じかに触りはじめました。
ブラジャーの中に、手を突っ込んで、ねっとりと、乳房を揉みしだくんです。

あぁっ、おっぱいが、ムズムズする

そうして、一定の強弱のリズムで、乳房を揉まれているうちに、やがて甘ったるいヘンな気分が、身体を包んでいきます。
ムニュッ、ムニュゥ、と繰り返しほぐされるたびに、頭のなかにかかった桃色の霞が濃くなっていくような。
いつしか、あたし、目を閉じたまま、揉まれるおっぱいだけに意識を向けて
切なげな鼻息を漏らすのに、夢中になってしまいました。

「フム。―――きみ……、まあいい。どうせなら、こっちもいっそ脱がそう」

そして、とうとう彼は、ブラジャーのフロントホックを外し、胸元のブラウスを大きく開いて
あたしのおっぱいを、部屋の大気のなかに、ブルンッ、と晒け出してしまいました。

「意外と、着やせするタイプなんだな。こうして見ると、おっぱいの形もきれいだし、サイズも、結構、おおきい」

「あっ、い、嫌。見ないでぇ!」

とあたし、その彼の感想と、冷えた空気に触れた乳房の感覚とで、ハッと気が付いて、叫びました。


「ところがだな。そうもいかないんだ。ウチのオーディションでは、複数項目を検査することになっている」

「ひ、ひぃ、も、もうオーディションは、練習は、いいですから、やめて、止めて下さい」

「フム。アイドルならば、見られることに、快感をおぼえないといけないんだが」

と彼が言いました。

「それとも、素肌を見られるということに、まだ慣れていないのかな。きみ、まだ処女?」

ひどい。
いきなり、ソファーに縛りつけられて、いろんなところを弄り回された挙句、おっぱいを晒されることに
慣れている女の人、処女かどうか関係なく、いないと思うんだけれど。
こんなの、怖くて、恐ろしいだけだわ。

「どうなの」

といって、彼の手が、いきなり、あたしの乳首を、両方ともつまんで、キュッ、キュ、としごいてきます。

「ぁひぃ」

あたし、身体を、ビクンッ、と震わせました。

全身から、一気に、ヘンな汗がにじみ出てきたような。

特に、胸の先端から、ジンワリとお汁が吹きこぼれてくるような、変なキモチなんです。


「きみの乳首、きれいだよ……。色もピンクで、肌の白さに、よくマッチしている。それに感度も、とてもいい」

「い、嫌ぁ、そんな、いやらしいこと、言わないでください。ぁ、あぁ、み、見ないで……、んんっ、つ、つままないで下さいぃ」

とあたし、再び彼に抵抗の意志を示すために、首をぶんぶんと振りました。
それでも、彼は、執拗に、あたしの乳首を、指の腹で押しつぶしたり、つまんで上下にさすったりするんです。

ああ、ダメ、だめ。こんなの、怖いだけの筈なのに。

胸の先端から、痺れるような快感が、全身を巡ってきて、息が勝手に荒くなってしまいます。
さっきから、ずっとネチネチと、おっぱいばかり、弄られたせいなのかしら。
おっぱいの、乳首を刺激されるたびに、キモチのいい感じが、だんだんと身体を支配していくんです。

男の人に身体を拘束されて。こんなコワイことされてるのに。おかしいのに。異常なのに。

それでも、そのコワイことをされているうちに、考える力が徐々に弱まっていくのを、あたしは感じずにはいられませんでした。

「ちょっと。目を開けて、見てごらんよ」


「ふぁ…ふぁい?」

彼の呼び掛けで、いままで閉じていた眼を、ぼんやりとあけてみました。
露わになった肌が、ほんのりと桜色に上気していて、彼の手が、あたしの乳首を弄んでいるのが見えます。
乳輪が、プクッ、とふくらんでいて、その真ん中の突起物が、かたく、しこっているのがわかります。

そして、胸にばっかり意識が行き過ぎていて、まったく気が付かなかったのですが
あたしの下半身、いつの間にか、スカートを脱がされていて、ショーツ一枚だけという有り様でした。

「きみ、おっぱいがとても敏感なようだけど、結構、男と遊んでたんじゃない?」

と、彼、乳首を愛撫する動きを続けながら、聞き捨てならないことを言うんです。

「ふあっ、そんな、んんっ、私、ぃぃ、カレシなんてぇ居たことありませんっ!」

とあたし、カチンとなって、叫びました。
少し、ヘンな声も、混ざってしまったけれど。
あたし、男の人に、胸を見られたり、触られたりされるの、初めてなのに。
その大事な初めてを奪ったこの人、あたしを、貞操観念がないみたいに言うんだもの。
こんなひどいことってあるかしら。


「ほほう、つまり、自分でいじってたわけだ」

と、彼、あたしの怒りを、さらりと受け流して、失礼極まりない一人合点をしながら
目の前のおっぱいに、顔を近付けます。


そして。

「あぁんっ!」

キュムッ、キュ、と、両方のおっぱいが、同時にしぼられて、あたし、思わず変な声を出してしまいます。
彼の手に握られたおっぱいが、釣鐘型に変形して、乳首が、ツンと上向いています。
それから、彼、手の平を使って、乳肉を上下にゆっくりと扱き上げるんです。
乳房の根元から先端に向かって、やさしく絞っていくんです。
それが何度も往復して。

ズニュ、ムニュゥ、ズニュッ、ムニゥッ……

「んっ…ひっぅ……あ…あ……んぅ…」

キモチイイのと、もどかしい感じが、おっぱいからジンジンと響いてきます。
彼におっぱいが敏感だと言われて、意識し過ぎているせいなのかもしれません。
あたしの胸、彼に、ずっと揉まれ続けて。パンパンに張り詰めて。

たくさんのキモチイイが、積み重なっていくんです。


「ひ……あぁ……んぃ…ひっ…ん」

全身の肌がしっとりと汗ばんで、露わになった肌の箇所が、ぽっと桜色に火照っているのが見えます。
呼吸が荒くなって、さっきから揉まれるたびに、喘ぐような声が、口の中から勝手に漏れ出てしまいます。
おっぱいを見下ろすと、乳首がピンと勃起して、乳輪がプクッと張り詰めているのが分かります。

そのとき。

「んンッ!」

十何度目の往復でしょうか。
彼の手の平が、おっぱいの乳輪に触れるか触れないかのギリギリまで揉み上げて、またゆっくりと下方する。
ついに、アレに、触れてくると思って、あたし、声を出しちゃったんです。
喘いじゃったあとに、そう気付くと、顔がカッと赤くなったように感じられて。

ああ……、会ったばかりの、男の人に、胸を揉まれて、昂ぶっちゃってるんだ

と、あたし、とうとう認めちゃって、男の人に揉まれている乳房に、うつろな目を向けていました。


まるで現実じゃないみたい。
だって、こんなおかしなことが起こっているのに、もうひとりの自分が、『アレに触ってほしい』、と
心の内で、はしたないおねだりをしているんです。

その叫びが、頭のなかでだんだんと大きくなっていって、キモチイイことしか考えられなくなるんです。
すると、乳房の谷間ちかくに顔を埋めて、こちらを見上げている彼と目が合いました。

「分かるよ」と彼が言いました。

「これに触ってほしいんだろ? おっぱいを揉まれるだけじゃ物足りないものな」

あたし、息を呑みました。そして、

「あぁ――ァンッ!」

と自分でもビックリするほど、明らかに大きい喘ぎ声が、口の中から出てしまったんです。
彼が、フッ、と息を、アレ―乳首に吹きあてただけで、あたし、軽く絶頂しちゃったんです。


ずっと、おっぱいを弄られて、胸の感度が想像以上に高まっていたんでしょうか。
いちばんキモチイイところに、ほんの少しの刺激を与えられただけで、身体が凄くビンカンに反応しちゃったんです。

「やっぱりね。そこまで期待して待ってくれてるとは嬉しいね。ただし、質問に答えたら、だ」

「………」

あたし、恥ずかしさと悔しさで胸いっぱいになって、彼の言葉の続きを、だまって待ったんです。

「もういちど聞く。きみは処女?」

「……そんな」

そんな恥ずかしいことを言わせて、どうしようっていうの。
さっきから、この人、処女かどうかにヘンにこだわってて。
でも、素直に、そうだ、と言ったら、無理に奪われちゃうのかもしれない。
そんなの、絶対にイヤ。

「………」

あたしが答えられないでいると、彼が口を開きました。

「バージンかどうかを言わないと、実際に確認しちゃうよ」

そう言う彼の顔が下におりていって、ショーツのクロッチの部分を歯で噛みながら、クイッ、と引っ張って持ち上げるんです。

ああっ、空気が、なかに入ってきて……

ヒンヤリした外気が、ショーツが浮いた分の隙間から、女の大事なところに触れてきて、思わず身震いしました。


もっと驚いたのは、あたしのその大事なところが、いつの間にか、熱く火照っていたことです。
彼が作った隙間から冷えた空気が入ってきたことで、蒸れた膣との温度差を実感したんです。

そして、その感触を、あたしは覚えています。

ひとりで自分のからだを慰めた後の、あの感触に似ているんです。

あたし、自分の部屋のベッドの上で、時々、ひとりでアレするときは、いつもショーツを履いたままなんです。
それは、直に触ったときに、刺激が強過ぎて、無我夢中になっていたら
いつの間にか、ベッドのシーツをぐっしょりと汚しちゃったせいで。


それからは、ショーツを履いたまま、じっくりとあそこを擦るようになったんです。

布地越しで擦るほうが、直接触るより痛くもなく、ジンワリとした快感が長く続くし。
それに女の下着は、オシッコやおりものなどの、不慮の粗相を、厚手のクロッチ部分で受け止められるようになっているので
はしたない汁を少々漏らしてしまっても、ベッドのシーツにまで被害が及ぶようなことはありません。

でも、アレをした後には、ショーツを脱いで、新しい下着に履き替えないといけません。

使用後のショーツには、恥ずかしい臭いと液体が強烈に残っていて、普通の洗濯と一緒にはとても出せないんです。
ですから、使用後のショーツは一時的に保管して、後でひとりでこっそりと洗濯するんです。

それでショーツを脱ぐときに、熱の篭もった膣と部屋の空気との温度差を、殊更に感じながら

あぁ……今日もしちゃったぁ……

と脱力感を伴いつつ思うのが常でした。


彼から、クロッチを引っ張り上げられ、今まででいちばんヒンヤリした空気が
膣に触れるのを感じて、あたしは、とても動揺しました。

「ひんっ!? や、やめてくださいっ! お願いですから、下着を引っ張らないでくださいぃっっ!!」

きっと自分のとても恥ずかしい臭いや、ぐしょぐしょに濡れた膣が、その下にはあるに違いないのです。
それが、今日はじめて会った男の人の前で、暴き出されようとしている。
羞恥と恐怖とで、気が遠くなりそうでした。
奥歯がガチガチと震え、目に涙が浮かんできます。

すると、不意に、彼が口で掴んでいたショーツの布を離しました。

パチンッ

引っ張り上げたクロッチの布地が、元通りに戻って、膣上部の先端箇所に張り付いたのです。

「ひゃぁぁんっっ!?」

突然のクリトリスへの刺激に、あたしはおとがいを反らして、だらしなく反応してしまいました。
胸への執拗な愛撫だけで、あそこの芽が大きくなっていたのが分かったのは数秒後のことでした。

「処女なら頷いて。そしたら褒美をあげるからさ」

その彼の言葉に、訳が分からないまま、コクコクと頷いて。
そしたら、乳首をキュゥゥッと抓まれるのと同時に、ショーツの布地越しにクリトリスを吸われたんです。

「ひっぁぁぁああァ――――ッ!?」


いままで焦らされていた乳首。
ショーツの下で膨らんでいたクリトリス。
その敏感な上下の先端箇所を、いきなり同時に刺激されて、大きな快感が電流のように全身を貫きました。

「ひィ――あぁぁ―――ッ!」

頭の中で真っ白な火花が散り、下腹部でピチュッ、ピチュッと水飛沫が弾ける感触がします。

「ィひぃッ――アァ――!! ァアァ、やめて、やめてくださいッ!!」

身もだえして狂ったように叫び、そのままヒュッ、と息を止めてしまいました。

彼が、今度はあそこの芽を、唇の上下でキツク挟んじゃったんです。
そして、チュウウゥッ、と音を立てて、吸い込んだんです。


それから、上下の先っぽを、彼に無遠慮に弄られ続けて。
あたし、「もうやめて!!」と大声で訴えたかったんですが。
でも、痛みに近いこの感覚が、今のあたしには、本当にとっても気持ちが良過ぎて。

口を開けると、はしたない喘ぎ声が出てしまいそうで、あまり声にならなくて。
それで、涙を流しながら、きつく歪んだ口の端から、歓喜の呻き声を少しずつ漏らすしかなかったんです。
責めている彼の方に、あたしのその反応で苦しみ悶えていると受け取ってくれればいいのですが。

けれど、やっぱりというか、案の定というか、彼、止めてくれないんです。

それどころか、まるであたしを絶頂させようとするみたいに、激しさを増して。
それが彼のいう褒美のつもりなのかもしれません。

あたしのおっぱいの先っぽも、あそこも、彼の手と口によって嬲らされるがままです。


「あっ…あぁ――……ぅ……あ、だあっ、だめっ……」

と、何度目かのケイレンをしながら言った時、とうとう恐れていた大きな波が来ようとしていました。

「あああ嗚呼アああ、だめッ……だめっ……もう触らないで!!」

涙で霞んだ視界の向こうに、彼の顔を捉えて、懇願しました。
けれど、彼はすっとぼけたような表情で、あたしを見返したままで。
乳房の先端を弄る指の動きも。
ショーツ越しにクリトリスを圧迫する口の動きも中断させることなく――。

「だめなのッ!出ちゃう!出ちゃぅらっ」

ジュワッ、と下腹部から熱いものが込み上げてくる感触がありました。

「やめてーやめてーやめてー」

激しくケイレンしながらそう絶叫する自分の声が、エコーのように聞こえます。
視界はいつの間にか事務所の天井を映していて。
勝手に瞳が上を向いていたんです。

チョロっ・・・・

あたし、身体中の力が弛緩していくんです。

じょわわ・・・・――――

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