織斑一夏「特技は剣道、趣味も剣道だ」 (105)


「おおー」

ブンッ ガシィ

千冬「ほう、今のを受け止めるとは」

一夏「千冬姉こそ」

「え?あれって千冬様?」
「じゃあ織斑くんて千冬様の弟?」



セシリア「ちょっとよろしくて?」

一夏「確かセシリアオルコットとか言ったな、
何のようだ?」

セシリア「あら、わたくしのことをご存知です
のね」

一夏「試験官を倒すほどの猛者、知っていて当
然だ」

セシリア「な、なるほど」


千冬「それではクラス代表を決めるが誰かいな
か、立候補でもかまわん」

「織斑くんがいいとおもいまーす」

千冬「他にいないか、いないなら」

セシリア「待って下さい!男がクラス代表だな
んていい恥晒しですわ。大体、文化と
しても後進的な国で暮らさなくては」

一夏「ふん、英国紳士の心を忘れた貴様に言わ
たくないわ」

セシリア「な、わたくしの祖国を侮辱しますの
!?」

一夏「先に侮辱したのはそっちだろう」

セシリア「決闘ですわ。」


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ガチャ

一夏(シャワーの音、誰かいるのか?)

箒「こんな格好ですまないな。私は」

一夏「そう思ってんなら服を着ろ暴れん坊侍」

箒「一夏!?なぜお前がここにいる!?」

一夏「部屋が一緒だからに決まってるだろ。そ
んなことも分からんのか、やれやれだ」

箒「貴様!」

スッ ガッ カラカラン

箒は木刀で一夏をぶとうとするが一夏のそれに弾かれ首もとに木刀をそえられる

一夏「落ち着いてたか?ならさっさとふく」

間違いで途中で送ってしまった


一夏「落ち着いてたか?ならさっさと服を着ろ」

箒「あ、ああ」



翌朝 食堂

一夏「うむ、やはり日本人は白飯だな」

「お、織斑くん、隣いいかな?」

一夏「別に構わないが」

「うわ、織斑くんって朝すっごい食べるんだ」

一夏「いや、これは手持ちの食料がない上に購
買が閉まってるのに剣を振ってたからだ」

「そ、そうなんだ」

「ねえ。君って噂のこでしょ?代表候補生のコと勝負するって聞いたけど、ほんと?」

一夏「そうですが」

「でも君、素人だよね?でさ、私が教えてあげよっか?ISについて」

一夏(教科書だけだといまいちだと思ってたとこ
ろだ、これは好機だな)

箒「結構です。私が教えることになってますの
で」

「あなたがも一年でしょ?私の方がうまく教えらると思うなあ」

箒「私は篠ノ之束の妹ですから」

「なら仕方ないわね」



今日はここまで

山田「Isにも意識に似たようなものがあり、え えと、操縦時間に比例してIs側も操縦者の特性を理解しようと~
よってIsは道具ではなく、あくまでパートナーとして認識して下さい」

一夏(さっきから聞いてればまるでIsが意思を
持っているかのような口振りだな)

「先生ー、それって彼氏彼女のような感じですかー?」

山田「 そ、それは…」

一夏(機械が恋人とかあり得んな、どちらかと言
えば相棒のようなものだろう)



対決の日

一夏(結局のところ特訓はこの間相席した相川と
かいう奴らとしていた。分からないこと は
懇切丁寧に教えてくれて大助かりだ。何が
篠ノ之束の妹だ、使えん奴め。あの三人に
は後で自家製まんじゅうでも贈っておこう)

千冬「これがお前の機体、白式だ。時間がない
からぶっつけ本番でものしろ、フォーマッ
トとフッティングも実戦でやれ」

一夏「………は?慣らしとフォーマットもフッテ
ィングも実戦でってふざけてるのか、専用
機相手に不完全な状態で戦えというのか!!」

千冬「男ならこの程度出来なくてどうする」

一夏「……はあ、分かりましたよ」

セシリア「最後のチャンスをあげますわ。惨めな姿を晒したくなければ、今ここで謝るというのなら、許してあげなくてもよくってよ」

一夏「さっさと始めろ、言っておくが私はかーなり機嫌が悪い」

セシリア「そう、それならお別れですわね。躍りなさい、わたくしセシリアオルコットとブルーティアーズの奏でる円舞曲で!」

一夏「受けてやろう、但し、私のは剣舞だがな!」




一夏( なんだこの鎧は、思うように動かんぞ)

セシリア「初見にしてはよくやりますわね」

一夏「いや、数発に一発はあたっている、大したことはない。………む?」

セシリア「ファーストシフト!あなた、今まで初期状態で戦っていたっていうの!?」

一夏「それは言わないでくれ、また機嫌が悪くなってきた。……それにしても雪片か、数奇な運命よ」

セシリア「さっきからなにを?」

一夏「つまり、ようやく私が本領を発揮出来るという訳だよ」

セシリア「し、しかし、わたくしが勝つことには変わりありませんわ」

バキュンバキュン



セシリア(確かに先ほどより動きがいいですわね、というかさっきから全ての攻撃を避けるなんてわざとらしいにも程がありますわ。宮本武蔵ですか、あなたは!」

ズバズバ

破壊されるビット

一夏「そろそろ終幕といこうか!」

ギュイーン

一夏(む、なんだ、この感覚は、まだ何かを隠し持っているのか。いや、ここはあえて進むのも戦術だ)

ライフルによる攻撃を避けつつ接近する一夏

セシリア「ブルーティアーズは六機あってよ」

一夏「隠し玉はそれか!」

ズバッ ドカーン

一夏のイグニッションブースト

セシリア「イ、インター、な、消えた!?」

一夏「ゼロリアクトターンというのを知ってるか?」

セシリア「え?後ろ!?」

一夏「はあっ!!」



「 勝者、織斑一夏」



スッ

一夏「なかなかに趣深いものを見せてもらった、感謝する」

セシリア「こちらこそ楽しませてもらいましたわ」

ガシッ

握手をする二人


実技授業

千冬「オルコット、武装を展開しろ」

セシリア「はい」

千冬「流石だな、だが横に向かって銃身を展開させて誰を撃つ気だ。正面に展開できるようにしろ」

セシリア「で、ですがこれはわたくしのイメージをまとめるのに必要な……」

千冬「直せ、いいな」

セシリア「はい」

一夏「よっ、はっ、とおっ」

「おおー」

千冬「で、お前は何をやってるんだ?」

一夏「ああ、これはですね、普通に武器を出すんじゃつまらないんでお手玉のようにしてみたんですよ」

千冬「isで遊ぶな、馬鹿者!!」

スパーン

一夏「あいたー」

千冬「大体なんだ?この装備は」

一夏「これはですね、装備が剣一本では心もとないので雪片の出力を下げていくらか装備を追加したんですよ」

千冬「まあいい、今度は普通にやれ」

一夏「え、普通に武器を出し入れするのって些か面倒ではありませんか?」

千冬「何を言う、お前のやり方の方が遥かに面倒だろう」

一夏「ふむ、言われて見れば確かに」

千冬「分かったなら普通にやれ」

一夏「はい」

千冬「素人にしては早いな、だがもう少し早く展開できるようにしろ」

一夏「努力します」

箒(今まで気づかなかったが一夏の奴、暫く会わない内に馬鹿になってなないか?)

千冬「オルコット、近接用の武装を展開しろ」

セシリア「え、あ、はいっ」

千冬「まだか?」

セシリア「くっ、ああ、もうっインターセプト」

千冬「何秒かかっている。お前は、実戦でも相手に待ってもらうのか?」

セシリア「じ、実戦では近接の間合いに入らせません。ですから問題ありませんわ」

千冬「ほう?織斑との対戦では初心者に懐を許した上に近接武器を使う隙さえなかったようだが?」

セシリア「あ、あれはその…(あなたのせいですわよ!)」

一夏「(恨むなら私に出会った運命を恨むんだな)ふんっ、とっ、やっ」

千冬「お手玉はいい加減にしろ!」

一夏「ごっはー」

箒(やはり馬鹿だな)




「というけで、織斑くんクラス代表決定おめでとう!」
「おめでとう」

一夏「ありがと~、ありがと~」

箒「人気者だな」

一夏「当然だ、私は勝利者だからな」

「はいはーい、新聞部でーす。話題の新入生織斑一夏君に特別インタビューをしに来ましたー。あ、私は二年の黛薫子。よろしくね。新聞部副部長やってまーす。はいこれ名刺」

一夏「あ、織斑一夏です。こちらこそよろしくお願いします」

スッ

黛「え、名刺?あなたってタレントとか何かやってたっけ?」

一夏「え、だってクラス代表になったんだから今みたいに必要なるかもしれないですから」

黛「な、なるほど(もしかしてこの子けっこう自意識過剰なのかな)にしても聞きましたよー流石ブリュンヒルデ織斑千冬の弟ですね」

一夏「ブリュンヒルデ?」

黛「あなたのお姉さんの二つ名ですよ。知らないの?」

一夏「ああ、確かそんな人でしたね」

黛「(そんな人!?自分のお姉さんなのに!?)じゃ、じゃあ、クラス代表になった感想をどうぞ」

一夏「え、えーと…」

黛「なんかない?俺に触るとヤケドするぜ、とか」

一夏「あ、なるほど、そんな感じでいいんですか。ちょっと待って下さい………

この私と白式が魅せる大和魂に刮目するがいい!とでも書いといて下さい。太字で!」

黛「あ、うん、まかせて(なんか中二っぽい)
それじゃ、写真撮るからセシリアちゃんこっち来てくれるかな?」

セシリア「は、はいっ」

黛「注目の専用機持ちだからね、あ、握手とかしてるといいかもね」

セシリア「そ、そうですわね。…て、なぜあなたは腕を斜めに出していますの?」

一夏「この方が見栄えがいいからな」

セシリア「はあ…」

黛「それじゃ、撮るよー」

パシャ

一夏「なぜお前達まで」

セシリア「あなた達ねえっ」

「セシリアだけ抜け駆けはないでしょ」
「クラスの思い出になっていいじゃん」

一夏「余計なことをしおって、これじゃあ、肝心の私が大して目立たないではないか」ブツブツ




数日後、一夏はとある先輩と模擬戦をしていた

一夏「イグニッションブースト! ゼロリアクトターン! 必殺奥義、零落、白夜!!」

先輩「きゃー」




先輩「いやー、君やっぱり強いね」

一夏「それはどうも、ところで最近、私に勝負を挑んでくる人がやたらと多いんですが何か知りませんかね?」

先輩「え、あの新聞に書いてあるの君が言ったんじゃないの?」

一夏「もしかして私、変なこと言いました?」

先輩「うーん、変わってるっていうのは否めないけど……。自分で確かめてみたら?」




学校新聞が貼られている廊下

一夏「ふむ、別に変なことは書かれていないが………!!そういうことか!!」

新聞では一夏のクラスが紹介されている部分の末文にこう書かれている


尚、彼は自分の腕にけっこう自信があるみたいなので気になる人はどんどん挑戦して下さいね


一夏「まあいい、このまま挑戦者を倒していけばいずれ学園最強になるのも近いだろうしな」

「残念ながら学園最強はこの私よ」

一夏(フッ、挑戦者か、軽くひねり潰してくれるわ)




一夏「まさか生徒会長からも勝負を挑まれるとは、最強の名を手に入れつつあるこの私にあなたも興味を持ってくれた、ということで すか」

楯無「うーん、それもあるけどちょっと違うのよね。ねえ、知ってる?この学園の生徒会長というのは最強の称号ということを」

一夏「初耳ですね。つまり、最強と呼ばれる者は二人もいらない。そう言いたい訳ですね」

楯無「話が早くて助かるわ。悪いけど、あなたには負けてもらうわよ! 」

ギュイーン

一夏「そう簡単にはいくか !」

打鉄のライフルで迎え撃つ一夏

一夏「は、早い!」

ガキィ

打鉄のブレードで楯無のランスを受ける

楯無「あら、ご自慢の雪片とかいうのはどうしたのかしら?」

一夏「あれは燃費が悪いんでね、あくまで最後の切り札ですよ」

楯無「へー、でも切り札を温存して勝てる程お姉さんは甘くないわよ」

ギギギ ドガッ ガッ

一夏「ぐっ」



そして

一夏「はぁっ」

ブンッ

楯無「残念、それも偽物よ」

ドガッ

一夏「ぐはっ」

一夏(こちらの攻撃が全く当たらないのに一方的にやられるだけとは、やはり最強の称号を持つ者、他の連中とは格が違う!!)

楯無「うーん、やっぱりあなた闇雲に力を振り回してるだけね。isのことをまるで理解していないみたい。いい?isにおいて専用機というのは機体によって様々な装備と性能を持っているの、だからそれぞれの機体が真価を発揮できる戦術もバラバラなのよ」

一夏(機体が真価を発揮できる戦術だと………、なら白式のそれはなんだ?どうすればいい!?)

楯無「と、少ししゃべりすぎちゃったわね。そろそろ終わりにしてあげるわ!!」

ギュイーン

スカッ

楯無「痛ったー、なに今の、あなた一体なにをしたの!?」

一夏「何をしたって、会長殿の攻撃が当たる前に体の位置をずらしてすれ違いざまにこの雪片で切り裂いただけですよ。大したことではありません」

一夏(とはいっても正直、自分でも気付かない内に雪片を振るっていたがな )

楯無「へぇ、噂だけで大したことないと思ってたけどけっこうやるじゃない」

先ほどと違い、楯無に攻撃を何度も当て続ける一夏

楯無(このままじゃ私の方が負けそうね。こっちもいい加減切り札を使おうかしら)

暫くすると一夏の周りに霧のようなものが漂い始める

一夏(妙に周りが湿気ってるな、雨でも降るのか?それにしてはアリーナは雲一つない青空だ、これは一体?)



楯無「あら、ひょっとして気付いちゃった?実はこれ、私のせいなのよね」

パチン

ドカーン

楯無「………いない ! 一体どこへ!?」

遥か上空

一夏「私はここだ!!」

楯無「いつの間に・」

一夏「さあ、我が奥義、その身に受けるがいい、零落、白夜!!」

ズバッ




楯無「あ~あ、一年生に負けちゃうなんて私も生徒会長引退かなー」

一夏「そんな落ち込まないでください。今回会長殿に勝ったのは偶然、私の運が良かっただけですから」

楯無「ありがと、それじゃ、私、そろそろ行くから、今度会う時は楯無でいいわよ」

一夏「ではまた」

インフィニットストラトス 8巻と9巻の概要

質問があったので書きますがネタバレが嫌な方は飛ばしください。


8巻

一夏は壊れた白式を直すため倉持研究所に行く

一夏不在の間、学園コンピューターがハッキングされる

同時にアメリカからの襲撃者が現れたため、千冬、山田、楯無が迎え撃つ

ハッキングの犯人は束と行動を共にする少女、クロエ・クロニクル
その言動からラウラの失敗作と思われる


9巻

8巻の襲撃事件の際、一夏に助けられた楯無は一夏 を好きになり猛アタックを仕掛ける

優勝者は一夏同じクラスに、それ以外の候補生は別のクラスに移動する。
さらに一夏と相部屋になれる運動会が開催される

米軍の死亡者リストに亡国企業のスコールが載っていた
しかも死亡当時より現在の方が若い

マドカの専用機、黒騎士が完成




とりあえず8巻と9巻だけまとめましたが1巻から7巻の話も解説した方がいいでしょうか





「その情報、古いよ。
二組も専用機持ちがクラス代表にななったの。そう簡単には優勝出来ないから」

一夏「お、おまえは一体!?」

鈴「中国代表候補生、凰鈴音。今日は宣戦布告に来たってわけ」

一夏「だ、代表候補生だと!?」

ザワザワ

一夏「で、我が親愛なる友よ、なぜおまえがこの学園に?」

鈴「何よ、いちゃ悪い?」

一夏「悪くはないが」

ブンッ ガシッ

鈴「ちょっとあんた、いきなり何?て、千冬さん!?」

千冬「もうSHRの時間だ。教室に戻れ。あと、私のことは織斑先生と呼べ。入り口を塞ぐな。邪魔だ」

鈴「す、すみません」




昼食

箒「そろそろどういう関係か説明して欲しいのだが」

セシリア「そうですわ。一夏さん、まさかこちらの方と付き合ってらっしゃるの!?」

鈴「べ、別に私はそんなんじゃ…」

一夏「全くだ。こいつは幼なじみで親友、それだけだ」

鈴「………… 」

一夏「なんだ、そのまずいのかうまいのか分からんものを食べたような顔は?」

鈴「別に」

箒「それより、幼なじみとはどういうことだ?」

一夏「おまえと入れ変わりで引っ越して来たのだ。で、こいつが箒、前に私達が通っていた道場の元師範代の娘だ」

鈴「ふーん」

箒「ちょっと待て、今の話どういうことだ!?」

一夏「ああ、おまえの家族が引っ越した後別の人が買い取ったのだ」

箒「な、なんと」

鈴「えと、とりあえずよろしく」

箒「う、うむ」

セシリア「ンンンッ、わたくしの存在を忘れてもらっては困りますわ。中国代表候補生、凰鈴音さん?」

鈴「誰?あ、言わなくていいわよ。あたし他の国とか興味ないし」

セシリア「なっ、わ、わたくしはイギリス代表候補生、セシリアオルコットでしてよ ! 覚えておきなさい! 言っておきますけど、わたくしあなたような方には負けませんわ!!」

鈴「そ。でも戦ったらあたしが勝つよ。悪いけど強いもん」

実際、鈴はかなり強い。剣道では一夏の方が強いがそれより少し弱いくらいだ

セシリア「言ってくれますわね」

鈴「一夏、あんたクラス代表なんだって?」

一夏「ああ」

鈴「isの操縦、見てあげてもいいけど?」

箒「その必要はない」

セシリア「あなた、あの噂をご存知ない!?」

鈴「噂? 」

セシリア「ええ、なんでも学園最強の方を倒したことがあるとか」

一夏「以前、学校新聞であらぬことを書かれてな、それを読んで挑戦して来た上級生を倒していたらそうなったのだ」

鈴「あらぬことって、どうせあんたが自分で言ったんじゃないの?」

一夏「言っておくが今回は違うぞ」

鈴「まあいいけど」

ズズー コトッ

鈴・一夏「「ここのラーメンて替え玉あったけ?」」

セシリア「知りませんわよ ! 」

その日の特訓後

鈴「お疲れ。はいタオル。あとお茶(水筒)ね」

一夏「助かる。ふう、お茶がうまい」

箒「一夏、私は先に帰る。シャワーは先に使っていいぞ」

一夏「そうか」

立ち去る箒

鈴「今のどういうこと?」

ところ変わって寮

鈴「という訳で部屋代わって」

箒「何をふざけたことを」

鈴「だって篠ノ乃さんも男と同室なんて嫌でしょ?その点、あたしは平気だし」

一夏「それはいい。箒、代われ」

箒「な、お前は私と同室は嫌なのか!?」

一夏「お前は何か勘違いしてないか?お前は私の友達でもなんでもない。というか男だか女だか分からない奴と友達になろうと思う訳がないだろう」

箒「な、なら、昔私に優しくしてくれたのは……?」

一夏「剣道の練習相手はある程度好感度を上げといた方がなにかと便利だからな」

箒「……! 」

一夏「だか鈴よ、部屋を代えると言っても寮長の許可は少なくとも必要ではないか?」

鈴「それもそうね。じゃ、ちょっと行って来るわね」

数分後

鈴「ちょっと ! 千冬さんが寮長とか聞いてないんだけど」

一夏「すまない、私も今気が付いた。という訳で箒は出て行け」

箒「なぜそうなるのだ ! 第一、私が出て行くのだって千冬さんの許可がいるだろう!!」

一夏「ちっ、これを機に箒をいらない子に出来ると思ったんだがな」

試合当日

鈴「そういや特訓の時はあたしの方が多く勝ってたけど今回はどうかしら?」

一夏「さあな、運命の導きしだいだ」

試合開始

フッ

フッ

二人同時にイグニッションブースト

ガキン ガキン

鈴「龍砲!!」ドンドン

一夏「焔備!!」ズガガガ




箒「なんだ、あれは」

山田「衝撃砲ですね。空間に圧力をかけることにより衝撃を砲弾化して撃つ出す」

箒「そのわりには当たってないな」

セシリア「ですわね」

千冬「それを言うなら一夏のライフルも同じだがな」



鈴「よくかわすじゃない。龍砲は砲身も砲弾も目に見えないのに」

一夏「それは単に狙いが甘いだけだろう」

鈴「あんたの方こそ」

一夏「………」

鈴「………」

ドカーン

千冬「アリーナに何者かが侵入した。織斑、凰、今すぐ退避しろ!!」

一夏「嫌ですけど」

千冬「なにっ!?」

一夏「というかなんですかあのisは!?鉄の固まりに無理やりビーム砲をくっ付けただけではないですか!?」

鈴「ホントよ ! センスの欠片もないじゃない !!」

一夏「という訳であの醜い奴は我々で仕留めるのでご心配なく」

敵isの攻撃を軽々と避ける一夏と鈴

一夏「フンッ ! 」

鈴「ハアッ ! 」

装甲が破壊されて行く敵is

一夏「妙だな。あの機体、まるで殺気を感じない。本当に人が乗っているのか?」

鈴「ねえ、実はあれ、ロボットなんじゃない?」

一夏「だがisは人間が乗っていなければ動かないはず」

鈴「細かいことはいいのよ。とにかく、あれが人が乗ってるんじゃなくてロボットだってことが分かれば十分よ」

一夏「一理あるな」

鈴「それじゃ」

一夏「参ろうか」

敵isに接近する二人

一夏「必殺奥義、零落、白夜!!」

ズバズバ

敵isの両腕を切り落とし、離脱する一夏

一夏「鈴!!」

鈴「まかせなさい。龍砲最大出力 ! ! 」

ズドン ズドン

爆発する敵is
しかしその残骸に人の影はない

一夏「あの一瞬で消えるとは素晴らしい手品だな」

鈴「最初っからいなかっただけでしょ!!」

明日からラウラ&シャル登場編書きます

山田「今日は転校生を紹介します。しかも二人です」

シャル「シャルル・デュノアです。フランスから来ました」

「キャー ! 二人目の男子よ」
「美形 ! 守ってあげたくなる系の ! 」

そに場を治める千冬

千冬「挨拶をしろ、ボーデヴィッヒ」

ラウラ「ラウラ・ボーデヴィッヒだ」

山田「あの、以上ですか?」

ラウラ「以上だ」

スタスタ

ラウラ「貴様が ! 」

ブンッ ピシッ

ラウラの拳を二本の指で止める一夏

一夏「やれやれ、ドイツ人には自己紹介の時に誰かを殴る習慣でもあるのか。
だとしたらゲルマン民族は余程野蛮な民族と言える。
少しは侍、というよりも日本人特有の礼儀作法を学んだらどうだ ? 」

ラウラ「私は認めんぞ。貴様があの人の弟であるなどと」

一夏(師匠じゃあるまいし、なぜ私が知らない奴に恨みを買われなければならいんだ)

千冬「今日は戦闘を実演してもらう。凰 ! 織斑 !対戦相手は………」

山田「どいてください~」

ドカーン

一夏(まさか相手とは山田教諭のことか?)

鈴(大丈夫かしら?)

千冬「いつまで惚けている。さっさと始めるぞ」

一夏「二対一で………?」

鈴「さすがにそれは……」

千冬「安心しろ。山田先生はああ見えて元代表候補生だ」

一夏「なら容赦はいらんな」

鈴「ええ、本気で行くわよ」

千冬「デュノア、山田先生が使っているisの解説をしてみせろ」

シャル「あ、はい」

説明中

山田「きゃー」

ズドーン

千冬「馬鹿な!?」

一夏「盟友と力を合わせること、また武士道なり」

鈴「ま、あたしと一夏にかかればざっとこんなもんよ」

千冬「なんて奴らだ。あれは性能や偶然で済む話ではないぞ!!」

応援ありがとうございます。でもクズって言われたんでこのまま鈴推しで行くか迷っています。

外野なんか気にすんな
書きたい物を書きたまへ

屋上

箒達と一緒に昼食を摂っていた一夏は箒の唐揚げと鈴の酢豚、セシリアのサンドイッチを咀嚼していた

モグモグ ゴクン

一夏「そういやシャルルはなぜ私と同じisが使える男なのに同じように大々的に報道されなかったのだ?
実はお前は白式のデータを盗みに来た産業スパイとか、なんてな」

シャル「え、なんでわかったの?」

一夏「私は冗談で言ったのだが」

シャル「僕は本気なんだけど」

シャルはみんなに事情を説明する

シャル「こんなにもあっさりばれるなんて、やっぱり僕、国に帰されるのかな」

一夏「その必要はない」

一夏は生徒手帳に載っている特記事項第二一をみせる

シャル「僕、ここにいて良いの?」

一夏「ああ、あと涙はこれで拭け」

シャル「ありがとう。一夏って優しいんだね」

一夏「私の武士道はただ強いだけでなく、弱い者を助けられることだからな」

セシリア「流石ですわ、一夏さん」

>>43さん
ありがとうございます。このまま鈴推しで行きます

アリーナで特訓をする一夏とシャル

ラウラ「おい、貴様も専用機持ちだそうだな。私と戦え」

一夏「嫌だ」

ラウラ「貴様がなんと言おうと私には戦う理由がある」 ドンドン

一夏(仕方ない、やるか)

ガキン

シャル「こんなところでいきなり戦闘を始めようとするなんてドイツの人は随分沸点が低いんだね」

ラウラ「フランスの第二世代ごときが」

シャル「ドイツの第三世代よりは動けるからね」

教師「そこの生徒 ! 何をやっている ! 学年とクラス、出席番号を言え ! 」

ラウラ「ふん、今日は引こう」

一夏「感謝した方がいいんだろうな」

シャル「嫌ならいいよ」

サンドイッチは一夏が頑丈なので激マズでも問題ないです

一夏(あれは千冬姉ともう一人はあのボーデヴィッヒとかいう奴、こんなところで何を?)コソッ

ラウラ「お願いです教官、我がドイツで再びご指導を、ここではあなたの能力は半分も生かされません。
大体、この学園の生徒など教官が教えるに足る人間ではありません」

一夏(あの暴力魔で弟のことをなんとも思ってない女の何がいいんだ)

千冬「なぜだ?」

ラウラ「意識が甘く、危機感に疎く、isをファッションか何かと………」

千冬「少し見ない間に偉くなったな。15歳でもう選ばれた人間気取りとは恐れいる」

ラウラ「わ、私は…」

千冬「ほら、さっさと教室に戻れ」

スタスタ

一夏(さて私も行くか)コソッ

アリーナ

一夏と箒、シャルはラウラ対セシリア、鈴の戦いを見ていた

一夏「セシリアのビットが止まった!?あの業はなんだ!?」

シャル「AIC、アクティブ・イナーシャル・・キャンセラーといって停止結界を発生させる機能だよ」

一夏「かたじけない」



セシリア「きゃあっ!」

ラウラ「イグニッションブースト ! 」

鈴「このっ!!」



箒「すごいな、あのボーデヴィッヒとかいう奴。なあ、一夏、一夏!?おい、一夏はどこへいいった!?」

シャル「さあ………?」



一夏「まったく、なんなんだあの停止結界とかいう面白過ぎる業は!?かーなーり、興奮してきたぞ!!ハハハ、フフフ、アーハッハ!!wwwww」

ラウラと戦う為、スキップでロッカーとピットに向かう一夏

セシリア「うう……」

鈴「く……」

ラウラ「所詮この程度か……」

ズバッ

ラウラ「がはっ。貴様は、織斑一夏!!」

セシリア「一夏さん!!」

鈴「一夏!!」

一夏「フフフ、ミスターブシドーこと織斑一夏、ここに推、参!!さあ ! この私と存分に戦うがいい、ラウラ・ボーデヴィッヒィィィ!!」

ラウラ「貴様!!どういう風の吹きまわしだ!?」

一夏「かように面白き業、停止結界、それをこの私がものの見事打ち砕いてくれると言っているのだよ」

ラウラ「なんという威圧感………!!や、やれるものならならやってみせろ」

一夏「はっ」ギュイーン

停止結界 発動

ラウラ(く、なんなんだこの威圧感は!?停止結界があるというのにこの私が恐怖を感じているだと !?)ゾクッ

グググ

一夏「チェストー!!」

ブオンッ

ラウラ「な、風圧か!?た、たかが剣一本で停止結界を破った上に風圧まで飛ばすか!!」

一夏「イグニッションブースト!!」

ラウラ「く、来る……!!」ガクガク

千冬「やれやれ、篠ノ乃とデュノアから聞いていた通りだな。やり過ぎにも程があるぞ。続きは学年別トーナメントでやってもらおうか」

ラウラ「は、はい(た、助かった……)」

一夏「承知しました(楽しみは後に取っておくか)」

医務室

一夏「情けないザマだな」

鈴「こんなの怪我の内に入らな-いたたた!!」

セシリア「そもそもこうやって横になっていること事態無意味-つううう!!」

シャル「好きな人のに格好悪いところを見られたから恥ずかしいんだよ」

鈴「な、何を言ってるのか全然わかんないわね!!」

セシリア「べ、別に私は!!」

ドドドド!!

「織斑くん!!」
「デュノアくん!!」

「「「これ!」」」

一夏「えーと、なになに………?」

「「「とにかく!!」」」

「私と組もう、織斑くん!」
「私と組んで、デュノアくん!」

一夏「すまないが私はシャルルと組むから諦めてくれ」

「まあ、そういうことなら……」

大会前日 アリーナ

シャル「ごめんね一夏。僕なんかと組んでもらって」

一夏「構わんよ。正直、付き合いの長い鈴と組めれば良かったが機体状態のせいで不可能。専用機持ちで次に付き合いの長いセシリアならと思ったが同じく不可能。その点、お前のは完全な状態だからな」

シャル「そ、そうなんだ」

一夏「こっちこそわざわざ特訓に付き合ってすまないな」

シャル「いいよ、大会に必要なことだし」

一夏「さあ、始めるぞ!!」

シャル「うん!!」

ドンドン

ヒョイ ヒョイ

一夏(やはりPICを切って足で動いた方が速い!!)

シャル「すごいよ、一夏。けど地上にいたらいつまで経っても攻撃出来ないよ!!」

一夏「ならば飛ぶ仕方ないか!!」

PIC 再起動

ギュイーン

ジャキッ

一夏(ふん、いちいち構えている時点で攻撃の意思とその方向を示しているのがバレバレだ。確か、AICとやらも左手を構えなければ使えないように見えたな)

ササッ

一夏(翻弄してそもそも銃をこちらに向けることは愚か捉えることすら出来ないようにしてやろう。
これは対ラウラ戦でも使えるはず、この前これをしなかったとは私はどうかしてたのか?)

ジャキッ ジャキッ

シャル「駄目だ、捉えられない!!」タジッ

一夏「今だ!!零落白夜!!」

ズバッ



一夏「ふう、使用が禁止されているのを無理に頼んだ甲斐があったな」

シャル「でも本当にこんなんでいいの?」

一夏「私の武士道に不可能はないのだよ」キッパリ

タッグトーナメント当日

シャル「頑張ろうね、一夏」

一夏「………」

シャル「一夏?」

一夏「あ、ああ、すまない。少々興奮していたようだ」

シャル「大丈夫かなあ……」

一回戦の組み合わせが発表される

一夏・シャルル組対ラウラ・箒組

一夏「……」グッ ガッツポーズ

一夏「いやいや、落ち着け!!この間のように無駄な戦いをするだけだぞ!!」ブルン ブルン

シャル(やっぱり、不安……)

一夏「打ち合わせ通りに行くぞ」

シャル「うん」

箒「おおお!!」

一夏「向こうから出てくるとは行幸、シャルルにラウラを足止めしてもらう手間 が省けたな」

タンッ

跳躍する一夏

箒「一夏!!まさかいきなりお前と戦うことになるとはな!!」

一夏「私は貴様などに興味はない。零落白夜!!」

箒「ぐあー!!」

箒 戦闘不能

シャル「悪いね、一夏じゃなくて」

ラウラ「どの道奴も倒す!!」

ガキン ガキン

シャルルの動きが止まる ラウラのAICだ

一夏「はっ」

ズバッ

ラウラ「く、貴様ら二対一とは卑怯だぞ!!」

一夏「ふん、このタッグ戦に卑怯もラッキョウもあるものか」

今度は一夏の方に向かうラウラ

ラウラ「はあっ、ふんっ、たあっ」

一夏「よっ、ほっ、ていっ」

ガキン ガキン

ズバッ ドガッ バキッ

剣だけでなく、拳や蹴りを繰り出す一夏

ドーン

地面に叩きつけられるラウラ

一夏「シャルル!!」

シャル「うんっ!!」ブンッ

ライフルを一夏に投げて渡す

パシッ

一夏「たまにはライフルも使わんとな!!はっ」ドンドン

シャル「たあっ」ドンドン

ラウラ「ぐああっ!!」

ラウラ(負けるのか、私は!?嫌だ、負けたくない!!)

ギュオオオ

VTラウラ「………」

一夏に切りかかるラウラ

一夏「っとと」

一旦シャルルと合流する一夏

一夏「千冬姉の真似ごとなど虫酸が走るわ!!世界大会で戦ってる様子をテレビで見るたんびに、チャンネルを変えていたというのに、よもやその姿で私の前に現れるとは!!」ギリッ

一夏(落ち着け、相手はあくまで千冬姉本人ではない。だがこのまま放っておくのも良くないな)

スタスタ

箒「一夏!?」

シャル「何をする気!?」

零落白夜 発動

一夏「かの戦国大名の言葉にこんなものがある。疾きこと風の如し、静かなること林の如し、侵略すること火の如く、動かざる如し山の如しと……」

接近してきたVTラウラの剣を吹っ飛ばし、振り向き様に一閃。相手の装甲を切りさく

一夏「その名も、風林火山!!」

ラウラ「織斑一夏、なぜ貴様は強い!?」

一夏「知らん、武士道を極めていたら自然とこうなった」

ラウラ「武士道!?」

一夏「ふっ、漢らしくてカッコいい生き方だよ」ニヤリ

ラウラ「それが、武士道………」

医務室

千冬「気がついたか」

ラウラ「私は………?」

千冬は適当にはぐらかすがラウラには通じない

千冬「ここだけの話、VTシステムは知ってるか?」

ラウラ「はい」

千冬「条約で研究、開発、使用すべてが禁止されている。それがお前のisに積まれていた。巧妙に隠されていたがな」

千冬「いくつの条件と何よりは操縦者の意志、いや、願望 か。それらが揃うと発動するらしい」

ラウラ「私が望んだから……」

千冬「ラウラボーデヴィッヒ!!お前は誰だ?」

ラウラ「私は………」

千冬「わからないならお前は今からラウラボーデヴィッヒだ」

ラウラ「………」

千冬「それから、お前は私にはなれんぞ。ましてやあの大馬鹿侍にもな。というかあいつには私でもなれん」

ラウラ「え……?」

千冬「ここ最近の一夏は以前お前に話した時よりずいぶん変わってしまってな。武士道だと言って訳のわからないことをしていてな」

千冬「それだけならいいのだが私を避けるようになってきてな…………。嫌われているのだろうか、私は………」

自嘲気味に言う

千冬「すまない、生徒に愚痴を言ってしまったな」

ラウラ「いえ、大丈夫教官こそ大丈夫ですか?」

千冬「ふ、生徒に励ませられるとはな」



束は学園のシステムをハッキングして得た画像でVTラウラを倒た一夏の活躍を見ていた。

束「いやー、いっくんはすごいよ。まるで口笛でも軽く吹きながら出来ちゃうくらいだよ」

プルルル

箒「姉さん……」

束「やあやあ久しぶり!!あ、要件は言わなくていいよ、分かってるから。作って上げるよ、君の専用機、"赤椿”をね

大会翌日

ガラッ

一夏「おはよう、皆の衆、今日も元気か?」キラキラ

「お、おはよう」
「え?織斑くん!?」
「なんか風因気違う?」

SHR

山田「~という訳でデュノアくんはデュノアさんでしたー」

「織斑くん、今の同室だから知らないってことは……」
「昨日って、男子が大浴場使ったわよね!?」

一夏「何を言っているんだ。私は昨日、銭湯へ行って富士山の絵を見たり抹茶牛乳を飲んで来ただけだけぞ。大浴場と言えば銭湯、富士山、抹茶牛乳、これ が武士道だよ」ニヤッ

「そ、そうなんだ」
「織斑くんて銭湯好きなの?」
「いつもはクールなのに今日はやたらと笑顔なのはそのせいかな?」

織斑千冬も眠る丑三つ時誰もいない学生寮
そのとある生徒の部屋に怪しげな少女が迫る

ガチャ

その少女の足に木刀がぶつかる

ビタン!!

ラウラ「むう、なんなのだ一体?」

一夏「夜這いか。もちろん訳は聞かせてもらえるのだろうな?」

ラウラ「もちろん夫婦だからに決まっている」

一夏「誰が夫婦だ、誰が。下らん、帰れ帰れ」

ラウラ「嫁よ、お前は私が気に入らないのか?」

一夏(なんだ、この愛玩動物は!?愛らしくて逆らえん!!)

一夏「添い寝なら許す」

ラウラ「それでこそ嫁だ・」

学生寮 夜

ガチャ スッ ガッ ビタン!!

ラウラ「むう、なんなのだ一体?」

一夏「夜這いか。一応訳は聞かせてもらおうか」

ラウラ「もちろん夫婦だからだ」

一夏「下らん、帰れ帰れ」

ラウラ「嫁よ、お前は私が気に入らないのか?」

一夏(なんだ、この愛玩動物は!?愛らしくて逆らえん!!)

一夏「添い寝なら許す」

ラウラ「それでこそ嫁だ・」

同じようなもの2つ送ってしまった

レスありがとう。今日も
書きます

休日 デパートへの道のり

シャル「ごめんね僕なんかといっしょで」

一夏「構わんよ、が、お前とだけというのは私の場合いささかまずいらしい」スッ

シャル「み、みんな!!どうしてここに!?」

鈴「だってねえ?」

セシリア「ええ」

一夏「まあいい。せっかくだからお前達も来るか?」

鈴「当然でしょ!!」

セシリア「ぜひとも!!」

ラウラ「私も行こう」

デパート内 水着売り場

シャル「えっと、水着なんだけど一夏に選んでもらってもいいかな?」

一夏「別に構わないが」

「そこのあなた」

「男のあなたに言っているのよ。そこの水着、片付けておいて」

一夏「はあ、歴史というのはかくも繰り返されるもののようだな」

「何を言っているの?」

一夏「かつてこの世界のほとんどの国は今とは逆、男尊女卑だった時代は女は道具のように扱われ、虐げられてきた。選挙権が一般市民に与えられた時も女性には与えられなかった。就職も難しかったし、できても最近までは職場での待遇もまともではない」

一夏「別の話をしよう。かつてとある国では黒人が虐げられ、白人が優遇される政策が執られていた。だが黒人がその国の大統領になった時、白人を冷遇するような政策を執ることはしなかった。なのになぜお前達女は男を差別する?不愉快極まりない」

「お、覚えてなさい!!」

タッタッ

鈴「うっひゃあ、すごいわね一夏」

セシリア「あの女性の立ち去る時の顔と言ったもう……」プププ

一夏「私は言いたいことを言っただけだ」

臨海学校 海

一夏はアロハシャツに短パンという出で立ちでビーチチェアに寝ころび、トロピカルジュースを飲んでいた。側にはビーチパラソルが立て掛けており、ミニコンポからは南国を思わせる音楽が流れていた。

鈴「ちょっとあんた、何くつろいでんのよ!!ちっとも遊んでないじゃない」

一夏「遊びなら十分やった。鈴、ジュース注いでくれ」

鈴「自分でやりなさいよ!!」

シャル「ほら、せっかく水着なんだから一夏に見てもらわないと」

ラウラ「だが心の準備が……」

シャル「いいからいいから」

バッ

ラウラ「笑いたければ笑うがいい」

一夏「普通だな」

ラウラ「そ、そうか」

「織斑くーん、ビーチバレーしようよ!」

一夏「ふ、休憩もここまでだな」



一夏、シャルル、ラウラでチームを組んだ

ズドン!!

「うわ、織斑くんすごーい」

一夏「休憩をして体力も万全だからな」

シャル「そんなレベルじゃないよそれ……」

旅館 一夏と千冬の部屋

一夏「………」

ズズー クチャクチャ ペラ グデー

寝ころんでお茶を飲み、お菓子を食べ、時代小説を読んでいる一夏の周りには多数のお菓子のカスや袋、本が散らばっている

千冬(話かけづらい……)



鈴「……」
箒「……」

セシリア「あ、あなた達そこで一体何を……」

鈴「しっ!!」

ズズー クチャクチャ ペラ グデー

それ以外の音は全くしない

セシリア「な、なんですのこれは……?」

バン!!

「「「へぶっ!!」」」

千冬「何をしている馬鹿共が」

一夏「どうしたお前達?」

中の様子を見る三人

箒「やはりか……」
鈴「相変わらずね…」

セシリア「な、なんですのこの散らかりようは!?」

鈴「あんたは知らなかったわね。一夏はね、休みの日はいつもああやってだらけてるのよ」

箒「私が近くに住んでいたころは違ったのだが……」

セシリア「そ、そんな、あの一夏さんがこんな一面を持っていたなんて……」

束「これが箒ちゃん専用機[紅椿]だよー!!」

一夏「 ちょっと待った、それはおかしいぞ!!専用機は本来、企業と契約としなければ扱えない。しかも企業は私のような例外を除いて代表候補やそれに近い実力者としか契約したがらないはずだ」

一夏「それなのになぜ箒のような足軽並みの力しか持たない者が手に入れられる!?」

束「大丈夫だよー、箒ちゃんはISを発明したあたしの妹だからすぐ使いこなせるようになるよ」

一夏「……」

束「とにかく、これは箒ちゃんのものってことで」



大部屋

そこには銀の福音の暴走を止める為専用機持ちが集められていた

山田「チャンスが一度きり………、ということは 、一撃必殺の攻撃力を持った機体で当たるしかありませんね」

全員が一夏の方を向く

一夏「そこで私の白式が持つ零落白夜の出番という訳ですね」」

千冬「いけるか?織斑」

一夏「私の武士道に不可能はありません」

千冬「よし、だが零落白夜のエネルギーを確保する為に別の誰かに目的地まで運んでもらわなければならない。この中で最高速度が出せる機体は?」

セシリア「本国から送られたパッケージを使え ばブルーティアーズが該当します」

千冬「ならばオルコットが適任………」

束「その作戦ちょっと待ったー!!」

束は展開装甲という高速での移動が可能な機能を持つ紅椿の使用を勧める。ブルーティアーズより調整の時間が短い為、紅椿が採用された

一夏「それにしても海で暴走というと十年前の白騎士事件を思い浮かべますね」

一夏「約千発にも及ぶ ミサイルを切断するなど並みの人間には不可能。また、複数の国のミサイルにハッキングを仕掛けるのの至難の技」

一夏「白騎士の操縦者とハッキングを仕掛けた者、一体それぞれ誰なんでしょうね?」

白騎士の部分で千冬を、ハッキングの部分で束を見て言う

千冬「おい、束、まさかこのこと一夏に話したのか!?」ボソボソ

束「いやいや、そんなことは……」ボソボソ

上 空

零落白夜を受けた銀の福音が海に落ちる

一夏「最新鋭といえどもこの武士道織斑一夏にかかれば造作もないな」

ザパァッ!!

一夏(第二形態!!………む、この気配は!?まさかこの付近に我々以外の存在がいるのか!?)

一夏「箒、場所を変えるぞ!!」

箒「何を急に」

一夏「細かい話は後だ、今は一刻も早くここを離れるぞ!!」

箒「わ、わかった!!」

もし二人がそこに残っていたらそこを通るであろう密漁船が戦いに巻き込まれていただろう。

移動中、通信が入る

千冬「織斑、篠ノ乃、その状態で第二形態の銀の福音相手に戦うのは非常に不味い、そのままこちらに戻って来い」

一夏「ぬあにえ、もとい、なにゆえ?」

千冬「織斑、今回の相手はお前が以前戦った所属不明機や暴走したボーデヴィッヒとは違う。お前達の敵う相手ではないんだぞ!!」

一夏「ふふふふふ……………」

千冬「様子がおかしいな」
箒「壊れたのか?」

一夏「井の中の蛙という言葉がある。井戸の中に住む蛙が井戸の外のことを何も知らないように小さな世界で自分が優れていると思い、大きな世界には自分より優れた者がいることに気付かないということだな」

千冬「それがどうした?」

一夏「教えてやろう、この私は武士道織斑一夏なんだ!!弟をほったらかしにして仕事ばかりしている暴力女や専用機を貰って図に乗っている女侍に心配されるようではないんだよ!!」

千冬「ぐ………、わ、わかった。そこまでいうなら必ず勝ってこい!!篠ノ乃、お前は戻れ」

箒「は、はい!!」

ギュイーン

銀の福音は一夏のみを標的と定める

銀の福音が広範囲に及ぶ攻撃を仕掛けるが一夏はそれを全て避けきる

一夏(ISと言えども所詮は人が操る兵器、ISそのものに感情がなくともそれを扱う際には何かしらの感情を伴うはずだ。
だがあの暴走した機体からは何の感情も感じない。つまらんな、こんなもの私の求めた武士道ではない)



謎の空間

一夏「ここは………?」

騎士の女性「力を欲しますか?」

一夏「なに………」

騎士の女性「力を欲しますか?何のために」

一夏「武士道を求める為、違うな、武士道もまた手段に過ぎない、私が武士道を求めるのはロマンを体現する為だ。

大人というのは心も体も成長してしまい、まだ幼い子供が抱くような夢や幻想 を忘れてしまっているものだ」

一夏「だがそういうものは本人達が忘れているだけで本当はどこかにまだ隠し持っているはずだ。
私は武士道を以てそういう輝くものをずっと見ていきたいのだ」

少女「そう……、だったら、いかなきゃね」

一夏「………」

一夏「ふ、そうだな」



一夏「セカンドシフト、白式雪羅!!」

銀の福音の攻撃が続く、それを一夏は白式のシールドを用い、全て無効化する

一夏「これを見ても驚かぬか、なんとも悲しいことよ」

そのまま銀の福音に接近、零落白夜をぶつける
そのことにより、アーマーが消失する銀の福音

一夏 「今度は暴走した機体とそれを止める者ではなく純粋なIS同士で戦いたいものだな」




束はディスプレイで先程の一夏の戦いを見ていた

束「うーん、この前見た時は気付かなかったけどこの動きやっぱり普通じゃないよ。ちーちゃんのとは違うし……」

千冬「まるで私たちとは別の誰かが戦い方を教えたような動きだな」

束「ちーちゃん」

千冬「おう」

束「ところで問題です。白騎士はどこに行ったんでしょうか?」

一夏「白式の読み方を"しろしき"にして後ろの二文字を入れ替えれば"しろきし"となる。簡単な言葉遊びさ」

束「ありゃ」

千冬「一夏、来てたのか」

一夏「いくつか聞いてもよろしいでしょうか?」

千冬「なんだ、言ってみろ」

一夏「白騎士の乗り手、千冬姉、そしてハッキングは束さんではないか?」

千冬「肯定だ」

束「よくわかったね」

一夏「それと、今回は暴走に関してのみ言えば束さんは関係ありませんが紅椿をこのタイミングで持って来たのは妹さんに名声を得させる為ですよね?」

束「それもせいかーい」

一夏「ISの登場で世界は随分変わりました。けどそのISにより激化した戦いのせいで不幸になる子供がいることも忘れないで下さい。
ラウラのような試験管ベビー、シャルロットのような若きスパイ、そしてあなたの妹さんも例外ではありません。」

一夏「ISが最強の兵器であるせいであなた方は離れて暮らさければならなかった、それにより、妹さんは随分と寂しい思いをしていると思いますよ。今回だけでなくこれからも何度か会って上げてはどうです?」

束「考えておくよ。………ちーちゃん、いっくん、今の世界は楽しい?」

千冬「そこそこな」

一夏「守りたい程には」




束はディスプレイで先程の一夏の戦いを見ていた

束「うーん、この前見た時は気付かなかったけどこの動きやっぱり普通じゃないよ。ちーちゃんのとは違うし……」

千冬「まるで私たちとは別の誰かが戦い方を教えたような動きだな」

束「ちーちゃん」

千冬「おう」

束「ところで問題です。白騎士はどこに行ったんでしょうか?」

一夏「白式の読み方を"しろしき"にして後ろの二文字を入れ替えれば"しろきし"となる。簡単な言葉遊びさ」

束「ありゃ」

千冬「一夏、来てたのか」

一夏「いくつか聞いてもよろしいでしょうか?」

千冬「なんだ、言ってみろ」

一夏「白騎士の乗り手、千冬姉、そしてハッキングは束さんではないか?」

千冬「肯定だ」

束「よくわかったね」

一夏「それと、今回は暴走に関してのみ言えば束さんは関係ありませんが紅椿をこのタイミングで持って来たのは妹さんに名声を得させる為ですよね?」

束「それもせいかーい」

一夏「ISの登場で世界は随分変わりました。けどそのISにより激化した戦いのせいで不幸になる子供がいることも忘れないで下さい。
ラウラのような試験管ベビー、シャルロットのような若きスパイ、そしてあなたの妹さんも例外ではありません。」

一夏「ISが最強の兵器であるせいであなた方は離れて暮らさければならなかった、それにより、妹さんは随分と寂しい思いをしていると思いますよ。今回だけでなくこれからも何度か会って上げてはどうです?」

束「考えておくよ。………ちーちゃん、いっくん、今の世界は楽しい?」

千冬「そこそこな」

一夏「守りたい程には」

ここまで見てくれた人、どうもありがとう

銀の福音事件終わったからしばらく休む
ここまでノンストップでこのペースは疲れた

夏休み

一夏「セシリア、セシリアじゃないか!!」

セシリア「………?」

無理もない、一夏の今の格好はズボン、シャツ、背広の全てが黒い上に光を遮るサングラスをかけたいかにも怪しい私服なのだから

一夏「おっと、これだと分からんな」

サングラスを外す一夏

セシリア「一夏さん!!」

一夏「久しぶりだな、息災か?………そちらの方は?」

チェルシー「お初にお目にかかります。セシリア様にお仕えするメイドで、チェルシー・ブランケットと申します。以後お見知りおきを」

一夏(どこかで聞いた名だな)

当然セシリアからだが一夏はすっかり忘れていた

一夏「セシリアから色々話を聞いてると思いますが改めまして、私が武士道織斑一夏です。どうかお見知りおきを」

チェルシー「ときに、ご無礼は承知の上ですがお嬢様は私のことをなんと?」

一夏「………」

一夏「えーと………、確かとてもよく気が利いて、優秀で、優しくで美人だと」

チェルシー「まあ。私も織斑様のお話はよくお嬢様から耳しております」

一夏「ほう、私のことはなんと?いえ、聞かなくても分かります、私のことだからさぞや男らしくて、優秀で、それでいて優雅にして華麗だと言われていたんでしょうね」

目を光らせ、がっつく一夏

チェルシー「それは……女同士の秘密です」

一夏「それは残念です、ええ、本当に残念です。それにしてもチェルシーさんは十代と思えないくらいすごいですね」

チェルシー「私のことはどうぞチェルシーとお呼びになって下さい。口調もお気を遣わずにしていただいて結構ですので」

一夏「いえいえ滅相もございません。(傲慢で不遜なセシリアと違い)あなたのようなお美しくて礼儀正しい方にそんな態度は恐ろしくて出来ませんよ」

( )の部分を省略して言う

チェルシー「織斑様は女の喜ばせ方をよくご存知のようですね」

一夏「ちなみに遊び心とロマンも知ってますよ」

チェルシー「面白い方ですこと」



寮内

鈴「一夏あんた、夏休みなのにどこにも行かないわけ?」

一夏「……」

鈴「こんないい天気の日になんもしないでごろごろしてるなんてもったいないわよ」

セシリア「鈴さん!!いい加減になさい、一夏さんに迷惑ですわ!!」

鈴「でもホントもったいないわよ。だって一夏、夏休み の初日からずーっとダラついてばっかなんもしてないじゃない」

一夏のここ数日の行動

3日前、昼過ぎに起きてダラダラ
2日前、昼過ぎに起きてごろごろ
1日前、昼過ぎに起きてグデー

その前も同じ調子である

鈴「過ぎ去った日はいいとして、始業式までごろごろしてたら、せっかくの夏休みに悪いでしょ 。さ、書を捨てて外にでましょ」

一夏「私だって好きでこうしてる訳ではない。ただ、このうだるような暑さで剣を振るのが面倒なだけだ」

鈴「あんたが剣道の練習をしたくないのはわかったから、ねえ、いこう、いこう、いこう、いこう、いこう、いこう…………」グワングワン

一夏「わ、わかったから揺するのをやめてくれ。うぷ…………、気持ち悪い。で、どこに行くんだ?」

鈴「ここ!!」

あるアミューズメントパークのチケット三枚

一夏「なんだこれは?」

鈴「知らないの?今月出来たばっかのウォーターワールドよ」

一夏「ほぉぅ」

セシリア「いきましょう、一夏さん!!」

鈴「なんであんたものっかってんのよ!!」

セシリア「あら、でもチケットは三枚ありますわ」

鈴「う、貰い物だからうっかりしてたわ」

一夏「お前達、私の年を知ってるのか?なぜいい年した大人がプールに行かなくちゃならんのだ」

鈴「あたしら、まだ高校生じゃない」

一夏「だが夏休みだから混んでいるだろ。行っても人ばかりで楽しめないではないか」

鈴「その点、ここはすっごく大きいから大丈夫よ」

一夏「思い出したんだが、千冬姉の言い付けで私はプールに行ってはいけないんだ」

鈴「確認してみる?」

嘘なのでこれに関してはスルー

一夏「それにプールに行ったら金がかかるだろ。私はあまり金がないからな」

鈴「チケットならここにあるじゃない」ヒラヒラ

出掛けなくて済む理由を必見で考える一夏

チェルシー「ごきげんよう」

一夏「あ、どうも」

チェルシー「申し訳ありません、お嬢様がわがままを言って。朝から大喜びなんですよ、今日は織斑様がどこかに連れてってくれ ると言って」

一夏「………」ギロリ

セシリア「………」プイッ

チェルシー「ご迷惑をおかけしますが宜しくお願いいたします」

一夏「はっはっは、任せて下さい!!(もう、やけくそだ………)」

入れ替わりに山田が現れる

山田「織斑くん、ここにいたんですか」

一夏「なんでしょうか?」

山田「開発元の方がセカンドシフトした白式を調べに学園に来るので今日1日は学園に残ってくれませんか?」

一夏「それ、明日にしてくれません?」

チケットの日付は明日だ

山田「それはちょっと……」

一夏「ですよね……」


翌日

ウォーターワールド

セシリア「一夏さん、そろそろあちらの流れるプールにでも……」

一夏「よし、もう一回行って来るか」

セシリア「え、ちょ……」

鈴「一夏の奴、これでウォータースライダー四回目じゃない!!一回三十分も待つのになにやってんの!!」



「本日のメインイベント!!水上ペアタッグ障害物レースは午後一時より開始致します!参加希望の方は十二時までにフロントへお届け下さい」

「優勝賞品はなんと○○温泉五泊六日の旅をペアでご招待!!」

鈴(一夏と温泉!!)
セシリア(一夏さんと温泉!!)
一夏(タダで温泉!!)

一夏「お前達、どちらでも構わない、私と組め・」

ジャンケンの結果、鈴と組むことになった

セシリア「やるからには絶対勝って下さいまし!!」

一夏「当然だ」
鈴「任しときなさい!!」



「これはすごい!!二人は高校生ということですが、何か特別な練習でもしているのでしょうか!?」

鈴「余裕余裕!!」
一夏「これが武士道というものだよ」

トップの組が反転し、一夏と鈴の方へ向かってくる

「おおっと、トップの木崎、岸本ペア!!ここで得意の格闘戦に持ち込むようです!!」

鈴「はい?」
一夏「は?」

「ご存知二人は先のオリンピック、レスリングと柔道のメダリストペアです!!」

鈴「え、金メダル?」
一夏「な、なんですとー!?」

気合いと共に接近するメダリストペア

一夏「こうなれば……」

鈴「どうする気?」

ガシッ

鈴「え、え?」

一夏「飛ん、で、けぇぇぇ!!」ブオオン

鈴「いいやぁぁぁ!!」ブオオ

飛ばされた勢いのまま旗を取る鈴、そして水の中へ

一夏「ふっ、これで温泉に行けるな」

ザパアッ

鈴「一夏ああっっ、覚えてなさいよー!!」




レストラン

千冬「どうだ、何を食うか決まったか?」

一夏「デカ盛り仕様のステーキ」

千冬「メニューにないぞ」

一夏「沢山注文すればそうなる」

千冬「無茶を言うな、いくら私が国立の学校に勤務してるとは言え、さすがに無理があるぞ」

一夏「なら、このダブルステーキを」

千冬「よし、では店員を呼ぶか」

店員がやって来る

ラウラ「ご注文はお決まりで……、しょうか?」

一夏・千冬「なぜお前がここに!?」

ラウラ「こ、これは……シャルロットと食事に来たら店の者に誘われて……、えっと、ご注文は?」

千冬「これと………、これを………」

ラウラ「かしこまりました」

スタスタ



千冬「たまにはこういう食事も悪くない。お前もそう思わないか?」モグモグ

一夏「うむ」モグモグ

一夏の前には食べ終えた料理の皿が何枚も重なっている。それは千冬も同様だ

千冬(相変わらず私と二人だけの時はしゃべらないな)

逃走犯A「全員、動くんじゃねえ!!」

「きゃー!!」
逃走犯「騒ぐんじゃねえ!!」

一夏「……」チラッ モグモグ
千冬「……」チラッ モグモグ

警察官「犯人一味に告ぐ、君達は既に包囲されている。おとなしく投降しなさい。繰り返す…………」

逃走犯B「どうしましょう兄貴!!このままじゃ、俺たち……」

逃走犯A「焦ることはねえ。こっちには人質がいるんだぜ」

逃走犯C「そうですよね。俺たちにはこいつがあるし」

ショットガンの威嚇射撃により蛍光灯が破裂

「きゃー!!」

逃走犯A「大人しくしてな!!俺たちの言うことを聞けば殺しはしねえよ」

逃走犯A「聞こえるか警官ども!!人質を傷付けられたくなかったら車を用意しろ!!」

一夏・千冬「「……」」モグモグ カチャ スッ

千冬「待て一夏、さすがにそれ以上は食べすぎじゃないか? 」

一夏「何を言う、こういう時にこういう物を食べずにいつ食べるというのだ。それに千冬姉もさっき呼び出しベルを押そうとしただろう」

千冬「ならやめるか、食べすぎて太ってもいけないし」

一夏「果たして千冬姉にそれができるかな?」

千冬「くっ………、言ってくれるな」

ゴゴゴゴゴ

ラウラ(まさかこの二人がここまで大食いだったとは……)

逃走犯A「お、おお、おい!!」

一夏「ほう、私達の邪魔をするというのか」
千冬「いい度胸だな」

逃走犯A「ひ、ひいっ!!」

二人の蹴りが入り、逃走犯Aが倒れ込む

逃走犯B「あ、兄貴!!」
逃走犯C「て、てめえら、よくも!!」

気が付いた時にはもう遅い、一人は千冬のアッパーをくらい、もう一人は一夏の裏拳をくらって吹っ飛び、気絶する

逃走犯A「こうなったら全部吹き飛ばしてやらあ!!」

一夏「起きるでないわ、下郎が」ドガッ

逃走犯A「あふん!!」

その後、逃走犯達はしっかり警察に連行された

夏「私に客?」

山田「ええ、何でも雑誌の取材とかで」

一夏「はあ……」



職員室

「どうも、雑誌ヴォワヤージの佐藤美香です」

名刺をだす佐藤

千冬「織斑千冬です」
一夏「同じく織斑一夏です」

二人も名刺を差し出す

千冬「それで取材というのは?」

佐藤「いやー、見ましたよ先日の活躍」

新聞の切り抜きを取り出す

一夏「…………これ、この間のレストランの奴だな」

千冬「これがどうかしましたか?」


佐藤「この記事によるとあなた方は格闘においてかなりの心得があるようですね。そこで我々はこういう企画を思い付いたのです」

一組の資料が机に出される

一夏「『織斑姉弟の格闘旅行』?」

佐藤「あなた方の格闘の実力を以て並みいる格闘家達を倒していく企画です。やって頂けないでないでしょうか」

千冬「私は学校の仕事があるのでちょっと………」

佐藤「そうですか。一夏さんはどう
です?」

一夏「大抵の奴は私の武士道にかかれば雑魚同然のつまらない連中ばかりなのでやめておきます」

佐藤「ならこっちの企画はボツですね。もう1つのこっちはどうです?」

一夏「『織斑姉弟の大食い旅行』?」

佐藤「あ、姉弟の部分はもう無視して構わないですよ」

千冬「ようするにこっちは食レポという奴ですか」

佐藤「美味しいものが食べれる上に腹も膨れる。どうです?やってみませんか?」

一夏「じゃ、それで」

佐藤「引き受けてくれるんですね」

一夏「はい、それは勿論ばっちりやりますよ」

千冬(こいつ、よだれ垂らしてないか………?)

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年09月24日 (木) 12:28:04   ID: EgfP73lf

(笑)

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