ハリー「実は杖なしでも魔法は余裕」 (54)

ハリー「実は杖なしでも魔法は余裕」

ロン「マジで?」

ハリー「杖は単に指向性を与えたり増幅するだけ」

ロン「まさか」

ハリー「僕はホグワーツから手紙が来る前に大きなガラスを消滅させて出現させたことがある」

ロン「聞いたことあるかも」

ハリー「ヴォルデモートも小さい頃に動物や人に暗示をかけたり、物を飛ばしたりしたらしい」

ロン「あの人は魔翌力の大きさでも恐れられてたから、そうなのかもしれない」


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ハリー「それで思ったんだけどさ」

ロン「うん?」

ハリー「波動拳撃ちたい」

ロン「」

ハリー「撃ちたくない?」

ロン「いや、撃ちたくなくもないけど」

ハリー「じゃあやってみようよ」

ロン「えっ。波動拳って…あの有名ゲームのを撃つの? 撃てるの?」

ハリー「知ってるんだ」

ロン「まあ…なんとなく…」

ハリー「ファイアーボールでもいいよ」

ロン「なんでそんなことするのさ」

ハリー「武装解除を受けたり、杖が折られたりしても戦えるじゃないか」

ロン「そう考えると合理的…いや……うーん」

ハリー「とりあえずちょっとやってみようよ」

ロン「う、うん」

ハリー「せーの」

ハリー・ロン「「波動拳!!」」

ロン「うわー! ハリーマジでなんか出してら!」

ハリー「勢い余って灼熱波動拳が出た」

ハリー「あ、ちょっと待って今なんか来てる」

ロン「何かってなに!?」

ハリー「ゲージ溜まったような感じ。わかる?」

ロン「知らない! スト2までしか知らない!」

ハリー「おお〜 真空波動拳!!」

ロン「危ないっ!」

ハリー「凄いの出た」

ロン「なんか向こうで暴れ柳が結構折れたんだけど」

ハリー「たまんねえな」

ロン「今の君、ハグリッドの大蜘蛛とか倒せそうだよ」

ハリー「多分ディメンターぐらいなら飛ばせて落とすのは余裕」

ロン「分霊箱の破壊もそれで出来るんじゃないかな」

ハリー「よし。波動拳!」

ロン「なんか勢い減った?」

ハリー「やっぱ気合によってかなり変わる」

ハリー「もうちょっと磨いてみるか」

ロン「いいなぁ」

ハリー「ちょっと必要の部屋行ってくる」

ロン「いってらっしゃい」

ロン「練習してみよう」

ロン「ソニックブーム!」

ロン「足りないか」

ロン「ソニック↑ブーム↓!」

ロン「うーん……」

ハーマイオニー「マジカルビーム!!」

ロン「痛ぁ!」

ハーマイオニー「あ、ごめんなさい。なんか面白そうな話が聞こえてやってみたくなっちゃって…」

ロン「後頭部焦げちゃった」

ハーマイオニー「本当にごめんなさい」

ロン「何のビームなの?」

ハーマイオニー「私のオリジナル……」

ロン「ちょっともう一回やって見て。あ、こっちに向けないで」

ハーマイオニー「マジカル!」

ロン「目から出るんだね」

ハーマイオニー「口から出すのは嫌だもの」

ロン「指からじゃダメなのかな」

ハーマイオニー「気合いが入らなくて……」

ロン「いや、いいんだけどね」

ハーマイオニー「私もどこかで特訓してくる。じゃあね」

ロン「じゃあね」

ロン「はぁ……何その裏技」

ロン「寝よ」


……
ヴォルデモート「魔法族の務めの一つは、魔法の更なる発展である。その一環とした杖を介さない魔法に取り組む」

ヴォルデモート「てやー!!」

ベラトリックス「机が……」

ルシウス「両断された……高いのに」

ヴォルデモート「今の俺様なら瓦何枚重ねても割れる気がする」

ルシウス「こちらに四十枚用意してあります」

ヴォルデモート「せいやー!」

ベラトリックス「流石です我が君!!」

ヴォルデモート「ちょっと組手しよう組手」

ルシウス「ペティグリューお前行けよ」

ピーター「ええぇ……。ここはベラトリックス様が適任でしょう」

ベラトリックス「私杖使っていいですか」

ヴォルデモート「これはお前たちの訓練でもあるからダメだ」

ベラトリックス「わかりました。我が君の右腕として、本気で頑張ります」

ベラトリックス「こおおおおおぉぉー」

ヴォルデモート「ふんす!」

ベラトリックス「でえええぃ!」

ルシウス「双方の拳圧がここまで伝わってくる!」

ピーター「この屋敷も崩れ……うわああああ」


……
ハリー「空中コンボがもうちょっと何とかならないかな」

ルーピン「どうしたんだいハリー」

ハリー「杖なしでの魔法を防衛術に使おうと思っているんだけど、何か方法はないかな」

ルーピン「参考になるかわからないが、僕の編み出した半狼化コンボを見せよう」

ハリー「人狼化って制御できるようになったの?」

ルーピン「満月の夜は制御が効かないけど、それ以外のときに獣性を活かすのはグレイバックもやっていることさ」

ハリー「なるほど」

ルーピン「がるる……がうっ、だぁ! ぜゃっ!」

ハリー「なんて連続攻撃だ!!」

ルーピン「はあ……はあ……。うまく間合いを詰めないとこうはいかないよ」

ハリー「凄いやルーピン! 参考になったよ!」

ルーピン「そうだ。もうひとつ、杖を持った状態で始動するコンボを教えておこう」

ハリー「杖を?」

ルーピン「守護霊との連携だ」

ハリー「!!」

ルーピン「あの時君には詳しく教えなかったが、守護霊は自律制御を設定できてね。これを利用するとこんなことも可能だ」

ルーピン「しゅっ! ふっ! ふんふんふん!」

ハリー「凄いってこれ!! サンドバッグ浮きっぱだ!!」

ルーピン「ふおおお!! ヌッ!!」

ハリー「これは僕にはすぐには真似できないなぁ」

ルーピン「そうでもないさ。君の守護霊は強力だ」

ハリー「よーし特訓だ!」

ヴォルデモート「そんな時間は与えんよ」

ハリー「何っ…なぜここにヴォルデモートが!!」

ルーピン「くそ……ハリー………逃げろ…」

ハリー「あのルーピンが一瞬で!」

ヴォルデモート「貴様も一緒に逝けポッター。とうっ」

ハリー「よくもルーピンを! 守護霊よ来たれ!!」

ヴォルデモート「来るがいいポッター!! 杖など捨ててかかってこい!!!」

ハリー「やはり貴様もその境地に達したか…… しかし、このダブル攻撃に耐えられるものか!!」

ヴォルデモート「ナギニ!!」

ハリー「遅い! 滅殺!!」

ヴォルデモート「ふぁあああ……」

ハリー「ヴォルデモートの感触が……消えた?」

ルーピン「良くやったハリー」

ハリー「ルーピン…なんで生きて…」

ルーピン「今のはまね妖怪だよ。君にはサンドバッグより実戦の方が向いていると思ったからね」

ハリー「そっか。ありがとう」

ルーピン「今の君には教えられることはない。あとは実戦を重ねるんだ」

ハリー「よおし、腕が鳴るッ」

……
………
ハリー「勝負だスネイプ!!」

スネイプ「無言呪文も閉心術も使えないお前など相手にもならん」

ハリー「わかっていても見えない両面攻撃!!」

スネイプ「何っ……こんなことが……ぐわああああ」

ハリー「まずは一勝!」

………
…………
ハリー「勝負ですマクゴナガル先生!」

マクゴナガル「私の杖使いとて、生徒に劣るものではないはずです」

ハリー「杖など要らん!! でい!!」

マクゴナガル「ごほっ……」

ハリー「これでダンブルドア以外は倒したか……しかし」

…………
……………
「待っていたよハリー」

ハリー「ダンブルドアじゃない……その声は!!」

殺意の波動に目覚めたロン「ダンブルドアは、僕が倒した」

ハリー「どうして君が!!」

殺意ロン「ハーマイオニーも、君も、急に遠くに行っちゃったように感じたんだ……。君たちが妬ましかったんだよ」

ハリー「なぜダンブルドアを巻き込んだ!! 老い先短かったんだぞ!」

殺意ロン「君の本気を見たかったからさ。そして本気の君を倒せば、ハーマイオニーも僕に関心を持ってくれる…」

ハリー「君は親友だったが、こうなったら殴って止めるしかないみたいだな!!
ハアッッ!!!」

殺意ロン「なんて気迫だ…校長室がめちゃくちゃじゃないか」

殺意ロン「だが、ここまで堕ちた甲斐が、あったってもんだな!!!!」

ハリー「波動拳!」

殺意ロン「ふん!」

ハリー「波動…フェイント立ちキック!」

殺意ロン「腑抜けた真似を!」

ハリー「それはどうかな!!」

殺意ロン「くそっ守護霊か」

ハリー「本命はこの拳だよ!!」

殺意ロン「応えてやるさ!!」

ドゴオオオオンッッッ!

ドゴオオオオンッッッ!

校長室もホグワーツが崩れていく
双方の放ったオーラが爆発する
天が割れたり湖が裂けたりする
わりと収拾つかなくなってくる

殺意ロン「杖さえ折れば、戦闘力も半減だろ!」

ハリー「くそっ」

殺意ロン「取った!」

ハリー「インペディメンタ!(素手)」

殺意ロン「何!?」

ハリー「だから言ったろ」

殺意ロン「まさか!」

ハリー「杖なしでも魔法は余裕ってね」

(この辺で熱い音楽)

ハリー「そしてこれが、僕の、全力の
パトローナス・チャーム!」

ロン「なんて巨大な守護霊だ…。君の友人であること、そして君の全力を見られたことを、誇らしく思うよ」

ハリー「僕もさ」

ロン「うおおおおおおっ!! 一 瞬 千 撃!!!」

ハリー「堕ちろおおおおおぉっ!!」


……
ハリー「勝った…」

「ウィーズリーは幸運だな。多くの死喰い人もそうして道を誤ったが、それを正せる者がいなかった」

(エンディングが流れ始める)

ハリー「スネイプ先生…それって……」

スネイプ「さてな。手伝えポッター。ダンブルドアの葬儀だ」

終わり

なんなんだこれ…

ありがとうございました

あ、ロンは生きてます
念の為

おまけ
ヴォルデモート「闇の魔術とか弱くね」

ヴォルデモート「ポッターが大型兵器で俺様を襲ったらどうしようもないのでは…?」

ヴォルデモート「確かに魔法使いやマグルの個人を襲い害することにかけてはそれこそどうにでもなる」

ヴォルデモート「俺様は身一つで飛べるし、姿現しもある。許されるざる呪文はポッターという例外を除いて防がれるものではない」

ヴォルデモート「しかし大量破壊にかけては今ひとつ完成度が足りない」

ヴォルデモート「悪霊の火などの破壊魔術を用いても、あるいは巨人を使役してもバジリスクほどの破壊は困難であるし、マグルでさえ大量破壊兵器で国を滅ぼすことができると聞く」

ヴォルデモート「それらに俺様は対抗できるのか?」

ヴォルデモート「ヴォルデモート卿がこの島国で一介のヤクザ者として終わるなど、あってはならぬ」

ヴォルデモート「そうと決まれば巨大兵器の建造だ。資材調達は任せたぞルシウス」

ルシウス(何言ってんだ我が君)

ヴォルデモート「主にゴブリン製の貴金属が欲しい」

ルシウス(……金が足りない)



……
ヴォルデモート「ついに完成した。やはり人型兵器がもっとも権威的であろう」

ヴォルデモート「俺様自身が防護魔法と制御を司ることで、この巨神は伝説となる」

ルシウス(完全に陶酔しちゃってる…。誰だよ“陶酔感を誘う霊薬”を飲ませたのは)

ベラトリックス(我が君マジ我が君)

ピーター(銀の腕との連携機能とかないかな)

ヴォルデモート「稼働に膨大な魔力を必要とするため、俺様以外にはまず制御できない」

ルシウス(あれだけの資産を費やしたのに、兵器としてはまるで汎用性がないのか……)

ベラトリックス「さすがは我が君!」

ルシウス「しかし、あー……意外と普通の人型なのですな」

ヴォルデモート「何が言いたい」

ルシウス「飛び道具や武装の一つでもあるのかと」

ヴォルデモート「案ずるな。右腕には丸太から作った杖を持たせる」

配下たち「!?」

ヴォルデモート「芯材は伝説のニワトコの杖そのものを用いる」

ルシウス(ご乱心か…それもう杖じゃないし)

ヴォルデモート「さらに!」

配下たち(………)

ヴォルデモート「左手からはなんとバジリスクが飛び出す!!」

配下たち「!!!??wwww?!wwwwwwwww????」

ヴォルデモート「バジリスクの眼をもって大量破壊、大規模殺害を可能としたわけだ。また、リーチの長さと毒牙を生かして他の機体に対しても有利に立てる」

ルシウス(他の機体ってなんだよ…)

ベラトリックス「そのためだけにバジリスクを孵すなんて、さすがです我が君!!」

スネイプ「なかなかできることではないですな」

ヴォルデモート「さあ、ヴォルデモート卿の天下獲りは今ここに新たな幕を上げた!」

ヴォルデモート「ハリー・ポッターを討つのは今だ!」

……
………
ヴォルデモート「ハリー・ポッター!! 今こそ決着をつける!!!」

ハリー「来たか! やはりお前も!」

ベラトリックス「ポッターも開発していたのか!」

ルシウス「他の機体あんの!?」

ヴォルデモート「下がっていろベラ! 巻き込まれるぞ!!」

ハリー「喰らえ!! ダンブルドアの魂の炎を!」

ヴォルデモート「ふはははは!! こちらは杖を使えるのだ!!! 小細工に負ける道理はない!」

ハリー「だがこれで杖腕は塞いだッ! 拳を受けろ!」

ヴォルデモート「くっ。力押しばかりで芸のない!」

ハリー「畳み掛ける!!」

ヴォルデモート「なんの!」

ハリー「タックルだッ!」

ヴォルデモート「くぁっ」


ハリー「はあっ…はあっ…」

ヴォルデモート「……良かろう。奥の手を見せてやる」

ハリー(マズいっ……傷が!!)

ヴォルデモート「コクピットで凍りつけっ!! バジリスクの魔眼でなぁっ!!」

ハリー「なにっ!!」

ハリー「視界がっ」

ヴォルデモート「ほう。とっさに目を瞑ったか……運のいい小僧だ。しかし、バジリスクの視線がカメラもスクリーンも焼いた」

ヴォルデモート「とどめだ」

ハリー「火炎放射ッ!!」

ヴォルデモート「まさか! くっ」

ヴォルデモート「貴様……なぜ正確にこちらを捉えているのだ」

ハリー「姿が見えずとも、この額の傷がお前の存在と企みを捉えるッ! まだまだァ!!」

ヴォルデモート(なんと正確なワン・ツーだ……この土壇場でこの胆力、しかもまだ魔力が尽きないとは、もはや子供と侮れん)

ヴォルデモート「しかし、その機体と貴様が動けても!!」

ハリー「なんだ? 機体が……」

ヴォルデモート「貴様の足場を…底なし沼にかえた」

ハリー「まだだ……まだ火炎放射が…」

ヴォルデモート「わかっているはずだ。こちらは杖で炎を防げるし、左手のリーチはお前の拳より長い」

ヴォルデモート「そう!! ここが貴様の墓場だ!!! バジリスクの牙にかかって死ぬがよい!!!!」

ハリー「ぬわーっ」

ハリー(……)

ハリー(………)


ベラトリックス「さすがに強敵でありました。我が君といえど杖の装備をしなければ危うかったのかもしれません」

ヴォルデモート「ならば、俺様の勝ちは必然であった。帰還しよう」

ハリー「……いや、帰還の必要はない。必然なのは僕の復活だ」

(ここで主題歌のアレンジが流れる)

ヴォルデモート「貴様ッ!! ……機体ごとバジリスクの毒で崩れたはず!! なぜまた立ち上がれるというのだ!!」

ハリー「支えてくれる人が……いるからだッ!!」

ヴォルデモート「出まかせを!!」

ヴォルデモート「タネがあるはずだッ! バジリスクの毒をどうにかするタネがッ!! まさかっ」

ハリー「そう。この炎は………不死鳥のものだ」

ヴォルデモート「その機体自体が不死鳥を再現しているというわけか。ダンブルドアの入れ知恵だな……」

ハリー「そうだ。そして、この機体の真の力は、パワーでも再生でもなく、それを活かし切る飛行能力!!」

ヴォルデモート「貴様ッ!! 最初から接近戦の中で組みついて道連れすることを狙っていたのかッ!!!」

ハリー「ああそうだッ!! お前は僕の血を取り込み、僕はお前の魂を取り込んだ!! お前を消すときには僕も消える!!!」

ヴォルデモート「離せえええぃ!!!」

ハリー「お前も地獄の底に連れて行ってやるッ!」

ヴォルデモート「やめろおおおお」

ヴォルデモート「わかっているのか!? 心中してもお互いがお互いを蘇生する死のサイクルを永遠に繰り返すのだぞ!?」

ハリー「ああそうだ!! その覚悟で僕はこの機体に乗った!」

ハリー「戦えない全ての人のために!!」

ハリー「両親の、無念を晴らすために!!!」

その日、沖合で2機は揉み合いながら海に沈んだ
その後巨大兵器は魔法省に厳しく規制され、実際扱える技量や魔力のある者は現れなかった

設定ガバガバです……
許して我が君

ありがとうございました

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