コナミ「いや助かるよ本当に」

カイト「さっさと終わらせるぞ。思い当たることは」

コナミ「さあ？」

カイト「無責任な奴だなお前は」

コナミ「ところで今日は一人なのか？」

カイト「凌牙は凌牙で別件の用事があるらしい。何でも仲間が下着泥棒で捕らえられたとか」

コナミ「・・・」

カイト「奴の行きそうな場所は」

コナミ「うーん・・・」

カイト「・・・」

カイト「あいつは元トップAV女優だ・・・さぞモテるだろう」

コナミ「いや一途だぞあいつは」

カイト「証拠はあるのか？」

コナミ「経験人数が俺だけなんだ」

カイト「そうなのか？」

コナミ「ああ！気は強いが初心だぞ」

カイト「それは証拠にならん」

コナミ「なら昔の友達のところでも行ってみるか」

カイト「友達？」

コナミ「ツァンのな」

ピンポーン

遥「はい？あ！コナミさん！」

コナミ「彼女は長谷部遥。ツァンの後輩だ」

遥「ツァン先輩とは学生時代おっぱい談義に花を咲かせていました！でも私を麗華先輩に恋をしていたのに振り向いてくれなくて・・・あ、恋と言っても別にやらしい意味ではなくてですね」

カイト「貴様がレズだろうと何だろうと興味はない。ツァンと最近あったのか？」

遥「いえツァン先輩は同級生に友達が居ませんでしたから・・・ほら孤高の天才でしたからね」

カイト「コナミ、こいつは友達じゃないのか」

コナミ「おかしいな友達だと思っていたのに」

遥「その点コナミさんはお友達がいっぱいで」

コナミ「デュエルをすればみんな友達さ」

カイト「ならここに用は無い。帰るぞ」

コナミ「え？もう帰るのか？」

カイト「黙れ行くぞ」

カイト「人気AV女優でも友は少ないものなのか」

コナミ「かもしれんな」

カイト「お前はどうやってツァンと出会った」

コナミ「歩いてたら出会った」

カイト「・・・」

コナミ「出会って3年目で交際が始まった。その1年後に同棲をしさらに2年後に結婚した」

カイト「そこまでは聞いていない」

コナミ「君はどちらかと言えばクールだろ？遊馬や凌牙は事件のたびに弾けてるぞ」

カイト「俺とあいつらとは違う」

コナミ「もっと弾けた方がいいな！」

カイト「・・・」

コナミ「彼女も作って友達もいっぱい作って」

カイト「俺は今、お前の嫁が何をやっているのか突き止めるために行動しているんだ・・・仕方がないあいつを呼ぼう」

ピンポーン

カイト「凌牙は留守のようだ・・・」

コナミ「どうやら俺たち二人で突き止めるしかないようだ」

カイト「ああ」

コナミ「あっ！最近引っ越してきたお隣さんはどうだろう」

カイト「奴は奴で探し物をしている」

コナミ「・・・」

カイト「もう直接本人に聞け！俺ならそうする」

コナミ「彼女が居たことは？」

カイト「無い」

コナミ「無いのか・・・いや無い故に自信満々なんだろうな君は」

カイト「俺は遊馬と凌牙と違ってもてない。理由は自分でも理解している、だが俺に女は不要！」

カイト「仲間と家族、デッキがあれば俺には何もいらない」

遥「あ、コナミさん！それと友達さん！」

カイト「俺はカイトだ」

遥「これ言っちゃいけない事何ですけど・・・どうしましょう」

カイト「さっさと言え」

遥「聞きたいですか？」

コナミ「あ、ああ」

遥「ならついて来てください。理由がわかります」

コナミ「どうする」

カイト「行くしかないだろ。しっかりしろ」

コナミ「ああ・・・」

遥「ほらコナミさんもカイトくんも！早く早く！」

コナミ「これは」

遥「料理教室ですよ。解りますよねどういう意味か？」

コナミ「いやぁ・・・解らん」

カイト「俺の推測だがあいつはお前のために通ってるんじゃないか」

コナミ「どうして？美味しいぞあいつの手料理」

カイト「今よりもランクアップしたい。お前のためにな」

コナミ「俺のために？そうか・・・疑ったりして悪かったな」

カイト「謝るぐらいならさっさと家に帰ってあいつが帰るのを待て。いいな」

コナミ「カイトこの事は」

カイト「誰にも言わん。さっさと行けコナミ」

コナミ「何というか感謝するよ。もし君達が事件に巻き込まれたら俺を呼んでくれ！必ず力になる！」

カイト「ああ。また現場で会おう」

遥「あ、言っちゃいましたね。私の事も言わないでくださいね」

カイト「ああ」

遥「あ！そうかカイトくんってもしかして天城カイトくんですよね！？」

カイト「？」

遥「九十九遊馬、神代凌牙、天城カイトと言えば凡ゆる困難や難事件に立ち向かう三人組だって有名ですよ！？」

遥「でもまさか夫婦間のトラブルまで解決させるなんて」

カイト「俺達は別に人に評価されるために解決してるんじゃない。守るべき人や守るべき場所があるから俺達は動き出す」

カイト「それと俺達三人だけでは到底解決できん事件もあった。それも全て仲間達が全力で解決法を見出したからこそ俺達は今日も生きている。これだけは忘れるな夫婦間だろうが世界規模だろうが事件に大きいも小さいも無い」

遥「はい！」

カイト「お前には恩ができたな。この借りはいつか返す」

遥「では早速、私と先輩の事で」

カイト「知らん、そんな事は俺の管轄外だ」