ことり「おかえりなさい、かよちゃん」 (31)

花陽「た、ただいま、ことりちゃん」テレテレ

ことり「ご飯もうちょっとでできるから待っててね」ニコッ

花陽「ありがとう、わざわざごめんね? お父さんとお母さんが夫婦水入らずで温泉旅行に行っちゃって寂しいから泊まりにきて、だなんて……」

ことり「ことりも今日は家に一人だったからちょうどよかったよ」エヘヘ

花陽「でもわざわざ先に練習抜けてご飯作って待っててくれなくてもよかったのに」

ことり「ことり、お嫁さんに憧れてるからご飯を作って誰かの帰りを待つっていうのやってみたかったんだ」エヘヘ

花陽「お、お嫁さん!?」カアアアアアアア

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ことり「えへへ。今日のことりはかよちゃんのお嫁さんですよ♡」ニコニコ

花陽「こ、ことりちゃんが、花陽のお嫁さん……? あわ、あわわ……」

ことり「エプロンでお出迎えなんて新婚さんみたいだよね。新婚さんっていうとあれやらないと」

ことり「ご飯にする? お風呂にする? それとも……」ズイッ

ことり「こ・と・り?」ボソッ

花陽「あわわわわ……」プシュー

ことり「うふふ、かよちゃんかわいい」ツン

花陽「う、うぅ……。あんまりからかわないでください……」

ことり「ねえ、かよちゃん。どれがいい?」

花陽「こt、ご飯で!」

ことり「はぁい♡ 愛情たっぷり入れてあげるね」ニコニコ

花陽「うん! 楽しみにしてるね」

ことり「練習疲れたでしょ? くつろいでてね」

花陽「花陽も手伝うよ?」

ことり「いいの。ことりが用意するからかよちゃんはくつろいでて」

花陽「でも、悪いよ」

ことり「悪くないの。かよちゃんは練習で疲れてるんだから」

花陽「う、うん……」

ことり「よろしい」ニコニコ

――――
――


ことり「んー、かよちゃーん、ちょっときてー」

ことり「……あれ? かよちゃーん?」

ことり「どうしたんだろう?」トテトテ

ことり「かよちゃーん!」

花陽「すぅ、すぅ」

ことり「寝ちゃってたんだ、かよちゃんいつも一生懸命だもんね」ナデナデ

ことり「味見してもらおうかと思ったけど起こすのもかわいそうだよね」

ことり「えへへ、ことりも一緒にごろごろしちゃおうかな」ゴロン

ことり「うーん、えいっ」ギュッ

ことり「かよちゃんの手やわらかーい」プニプニ

ことり「それに髪もふわふわで」ナデナデ

ことり「寝顔もかわいいっ!」ニコニコ

花陽「う、うーん……」モゾモゾ

花陽「あ、あれ? ことりちゃん?」

ことり「あ、ごめんね、起こしちゃった?」

花陽「もしかして、花陽寝ちゃってた?」

ことり「うん、すっごく可愛い寝顔だったよ」ニコニコ

花陽「ごめんね、ことりちゃん。ことりちゃんがご飯用意してくれてる時に寝ちゃって……」

ことり「ううん、かよちゃんも疲れてるんだから」

花陽「でも、ことりちゃんも生徒会にμ'sの練習に、衣装作りに……。大変だよね?」

ことり「全部好きでやってることだから」ニコニコ

花陽「……ことりちゃん、ちょっとうつ伏せになって目を閉じて」

ことり「うつ伏せ……こう?」

花陽「うん。じゃあちょっと失礼しますね」スッ

花陽「んっ、えいっ」モミモミ

ことり「ふわっ、か、かよちゃん!?」

花陽「ことりちゃんも疲れてるだろうからマッサージしようかなって」

ことり「んっ、ありがとうかよちゃん」

花陽「あんまり上手じゃないかもしれないけど、ごめんね?」モミモミ

ことり「ううん、とっても気持ちいいよ」

花陽「花陽ね、ことりちゃんにはいっぱいいっぱい感謝してるんだ」エヘヘ

ことり「感謝? どうして?」キョトン

花陽「ことりちゃんの作る衣装ってみんなかわいくて、昔からアイドルに憧れてた花陽からするとあんなに可愛い服を着れるのって夢みたいなんだ」

花陽「それにことりちゃん優しいからこんな花陽のことも気にかけてくれて。すっごく嬉しいの」

ことり「そっか。でもね、ことりもかよちゃんにいっぱい感謝してるんだよ?」

花陽「ことりちゃんが花陽に?」

ことり「うん。ファーストライブの時だってかよちゃんが来てくれなかったらあそこで終わってたかもしれない」

ことり「それに、かよちゃんがμ'sに入ってくれて、アイドルに詳しい人が入ってくれてすごく頼もしかったんだ」

ことり「かよちゃんはいつも一生懸命だからそんな姿を見てるとことりも頑張ろうって、そう思えるの」

花陽「花陽はただみんなより鈍臭いからその分頑張らなきゃって思って……」

ことり「……よし、じゃあ次はことりがかよちゃんの背中もんであげるね!」モミモミ

花陽「ぴゃ、ぴゃあっ!」

ことり「もみもみ」

花陽「んぅっ、あ、ありがとうことりちゃん」

ことり「気持ちいいですかー?」

花陽「うん、とっても」ニコッ

ことり「うふふ、よかった」ニコニコ

花陽「えへへ」クゥー

花陽「……あ」カアアアアアアアア

ことり「うふふ、かわいい虫さんの声ですね?」

ことり「スープ温め直すからちょっとだけ待っててね」

――――
――


ことり「じゃーん、ことり特製愛情たっぷりのスープにサラダ、オムライスだよ」

花陽「わぁ、おいしそう!」

花陽「いただきます!」

ことり「召し上がれー」ニコニコ

ことり「っと、ちょっと待ってね」スッ

花陽「ケチャップ?」

ことり「オムライスに最後の仕上げしないとね」

ことり「えい、えいっ」チュー

ことり「でーきた」

花陽「さすが伝説のメイドさんです」キラキラ

ことり「いっぱいいっぱい愛情こめたから全部受け取ってね」ニコッ

花陽「えっと、何々『ことり♡はなよ』……? は、恥ずかしいよぉ!」カアアアアアアアアア

ことり「今日は新婚さんなんだから恥ずかしがることないのに」ウフフ

ことり「あ、新婚さんっていうことだし、食べさせてあげるね」

ことり「はい、かよちゃん。あーん」スッ

花陽「あ、あーん!?」

ことり「お口開けてくれないと食べさせてあげられないよ?」

花陽「自分で食べられるよ!」カアアアアアアアアア

ことり「かよちゃんはことりが相手じゃ嫌なんだ……」グスン

花陽「そ、そんなことないよ!」

ことり「でもあーんしてくれないし……」

花陽「そ、それは恥ずかしいから……」

ことり「やっぱりことりが相手だから?」グスン

花陽「そ、そうじゃなくて……!」

ことり「うふふ、隙あり」

花陽「んっ! もぐもぐ……」

ことり「おいしい?」

花陽「っ! うんっ! すっごくおいしい!」パアアアアアアアアア

ことり「それじゃあ、あーん」アーン

花陽「え?」

ことり「あーん」

花陽「そ、それって食べさせてっていうこと……?」

ことり「あーん」コクリ

花陽「え、えっと……。あーん……?」

ことり「ぱくっ。うふふ、おいしい」ニコニコ

ことり「はい。かよちゃん、もう一口どうぞ」スッ

花陽「あ、あーん」パクッ

ことり「えへへぇ」ニコニコ

花陽「え、えへへ」ニコニコ

ことり「あ、かよちゃん」ズイッ

花陽「え? こ、ことりちゃん……?」ビクッ

ことり「動かないでね」ズズイッ

花陽「あわ、あわわわ……」ドキドキ

ことり「お弁当」ヒョイッ

花陽「……え?」

ことり「お弁当ついてたよ」ニコッ

花陽「え? あ……」カアアアアアアアアアア

ことり「かよちゃんは何を期待してたの?」ニヤニヤ

花陽「べ、別に何も期待してません!」カアアアアアアアア

ことり「もしかしてキスを期待してたとか?」ニヤニヤ

花陽「っ! してません!」

ことり「うふふ、かよちゃんって意外にえっちなんだね」ツン

花陽「―――っ! ことりちゃんなんて知りません!」プイッ

ことり「うわーん、ごめんなさーい」ウルウル

花陽「ふんっ」プイッ

ことり「ねえ、かよちゃん」ツンツン

花陽「……」プイッ

ことり「もう、機嫌なおしてよー」

ことり「あ、そうだ! 食後のデザートがあるんだけど、食べる?」

花陽「っ!」ピクッ

ことり「あ、反応した」ウフフ

ことり「…………」

ことり「かよちゃん、ことりの質問にご飯って言う前にことりって言おうとしてたよね?」

花陽「え、えっと……」

ことり「ねえ、かよちゃん。かよちゃんはことりのこと好き?」

花陽「す、好き……?」

ことり「ことりはね、かよちゃんのことが好き」

ことり「今日だけじゃなくて本当にかよちゃんのお嫁さんになりたい」

花陽「えぇっ!?」ドキッ

ことり「好きだから、ことりにできることだったらなんでもしてあげたいって思うくらい好き」

ことり「好きって言うだけじゃ足りないの」

花陽「え? ちょ、ちょっと待って、ことりちゃん」

ことり「どうかしたの?」

花陽「え、えっと、その好きって言うのは、そういうことでいいの……?」

ことり「うん、Loveの好きだよ」

花陽「で、でも! 花陽もことりちゃんも女だよ……?」ドキドキ

ことり「それでも。ことりはかよちゃんのことを好きになっちゃったの」

ことり「夢の中でも会いたい、他の人を見ないで私だけを見つめてほしい」

ことり「そう思っちゃうくらい、ことりはかよちゃんのことが好きなの!」

花陽「ことりちゃん……!」ドキドキ

花陽「え、えっと、その……」モジモジ

花陽「ご、ごめんね」

ことり「……っ!」ピクッ

ことり「う、ううん。ことりこそいきなりこんなこと言って……」ウルウル

花陽「あ、違うの! そうじゃなくて!」

花陽「花陽、ことりちゃんが花陽のことそう思ってくれてたなんて全然知らなくて……」

花陽「だから、ごめんねって」

ことり「……ことりもかよちゃんに気持ち悪いって思われると思ってなるべく隠してたから」

ことり「女の子同士なのに、好きだなんておかしいよね、気持ち悪いって思ったよね……?」ウルウル

ことり「……っ!」ジワッ

ことり「ごめんね、ことり帰るね」ダッ

花陽「ことりちゃんっ、待ってっ」ギュッ

ことり「なんで……?」ウルウル

花陽「花陽は、ことりちゃんのこと気持ち悪いなんて思ってないもん!」

ことり「え……?」

花陽「花陽だって、ことりちゃんのこと――」

花陽「……ううん、ことりちゃん」

花陽「花陽、ご飯の次はことりちゃんがいい!」

ことり「かよ、ちゃん……!」パアアアアアアアアアア

花陽「さっきのことりちゃんの質問に答えるね」

花陽「花陽もことりちゃんのことが好き」

ことり「……っ! かよちゃんっ!」ギュッ

花陽「こ、ことりちゃん!?」ドキッ

ことり「ことり、怖かったよ……。かよちゃんに気持ち悪いって思われちゃうと思って……!」

花陽「うん、花陽もずっとことりちゃんのこと好きだったから、気持ちはわかるよ」

ことり「ねえ、かよちゃん……」

花陽「何? ことりちゃん」

ことり「確認してもいい……?」

花陽「……確認?」

ことり「うん、確認」

花陽「よくわからないけど……。うん、いいよ」

ことり「ことりはね、かよちゃんのことが好きです」

花陽「うん、ありがとう」ニコッ

ことり「好きですが、かよちゃんはことりのこと、好きですか?」

花陽「……うん、花陽はことりちゃんのこと好きです」

ことり「かよちゃんもお願い」

花陽「うん。花陽はことりちゃんのこと好きです。ことりちゃんは花陽のこと好きですか?」

ことり「うん、大好きですっ!」

花陽「えへへ」ニコッ

ことり「うふふ」ニコッ

おわり

家に帰ったらことぱながお出迎えしてくれる幻覚が見えたから思わず書いた
好きですが好きですか?フル早く聴きたい


変なこと聞くけどVIPでSS書いてたことある?
なんだか見たことあるような書き方なんだけど

>>28
VIPで書いてたこともあるよ

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