～トーカ宅～

トーカ「はぁ…」

ヒナミ「おかえり！お姉ちゃん！」

トーカ「ただいま…ってなんであんたここにいんの！？」

ヒナミ「え？ずっと前からお店に帰ってたよ？お姉ちゃん知らなかったの？」

トーカ「うん……」

ヒナミ「お姉ちゃん……何かあった？」

トーカ「えっ……？なんで？」

ヒナミ「なんか元気ないよ…？」

ヒナミ「お兄ちゃんと何かあった……？」

トーカ「なんでわかんのよ！……あっ…」

ヒナミ「へへ、図星だね！」

トーカ「年上をからかうもんじゃないよ！ヒナミ！」

ヒナミ「でも…お姉ちゃん寂しそうだったから……」

トーカ「………」

トーカ「この前…カネキにあった時思いっきり殴って、もう20区に……あんていくに帰ってくるな！って怒鳴っちゃったの…」

ヒナミ「それが…気がかりなの？」

ヒナミ「(んー……)」

トーカ「……はぁ……」

ヒナミ「お姉ちゃん、お兄ちゃんの事が好きなの？」

トーカ「………え……？」

ヒナミ「だってお兄ちゃんに会うと優しく出来なくて素直になれないんでしょ？それは好きだからだよ！」

ヒナミ「お姉ちゃんはカネキお兄ちゃんの事が好きなの！」

トーカ「……ん、んんぅ…」

トーカ「そう……なのかな…？」

ヒナミ「そうだよ！お兄ちゃんのこと好きなんだよ！だってお姉ちゃんも高校生でしょ恋ぐらいするよ！女の子なんだし」

トーカ「でも私…可愛らしさなんてまったくないし……」

ヒナミ「可愛いよ！お兄ちゃんも時々照れてる時あるよ！」

トーカ「あいつが照れてるとこなんて見たことないよ…そもそも私だって照れなんてしないよ……」

ヒナミ「一人にしないで……しないよ………」

トーカ「(ドキンッ)」

ヒナミ「僕のせいだごめん……なんであんたのせいなのよ…バ…カ…」

トーカ「(ドキンドキン)」

ヒナミ「あの時のお姉ちゃん幸せそうだったよ！照れちゃってお姫様だっこされて！」

トーカ「ちょっとまって！なんであんたがそれ知ってんの！？」

ヒナミ「……？錦さんに教えてもらったんだよ…？」

トーカ「(あいつ……)」

ヒナミ「でもお姉ちゃんはどう思ったの？」

トーカ「何がよ…？」

ヒナミ「お兄ちゃんにお姫様だっこされて！」

トーカ「別に……なんとも思わないよ…」

ヒナミ「(むすっー)本当にー…？」

トーカ「思わ…思……………ちょっと、ちょっとだけだけど嬉しかったよ…」

トーカ「でもねこの際だから言うけど私はあの時すごく嬉しかったんだ…一人にしないって言われて…情けなかったカネキがすごくカッコよく見えた……でもずっと側にいてくれると思ってた……うーうん……側に……いてほしかった……」

ヒナミ「………」

トーカ「でも…私なんかほったらかしてどっか行っちゃった……」

ヒナミ「……お姉ちゃん……お兄ちゃんはどこにいてもずっとお姉ちゃんのこと気にかけてたよ？」

トーカ「！」

ヒナミ「ずっとずっとトーカお姉ちゃんを気にしてた、喰種の世界には関わって欲しくないからお姉ちゃんを無視してたんだよ」

ヒナミ「お姉ちゃん誕生日にプレゼント貰ったよね…？」

トーカ「うん……」

ヒナミ「嬉しかった？」

トーカ「…………うん……」

ヒナミ「お兄ちゃんのこと……好き？」

トーカ「………………」

ヒナミ「お姉ちゃん！素直になって！」

トーカ「好きだよ！カネキが好き！」

若干書き直した

白カネキ「今日…定休日だった……」

白カネキ「そういえば昨日店長が言ってたな…」

白カネキ「…………帰ろ………」

トーカ 白カネキ「あっ」

トーカ「あんた……なんで…」

白カネキ「先週から四方さんと一緒に裏方で仕事してたんだけど……知らなかったの？」

トーカ「……うん……」

白カネキ「今日…休みみたいだよ？」

トーカ「………みたいだね………」

白カネキ「うん、じゃまた明日ね」

トーカ「あ、え、うん……」

白カネキ「(体調でも悪いのかな…？)」