京太郎「何でもいいから、そろそろ行動起こさないと……」豊音「4スレ目ー」【安価】 (1000)

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その1
京太郎「何でもいいから、そろそろ行動起こさないと……」【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1407765048/)
前々スレ
京太郎「何でもいいから、そろそろ行動起こさないと……」玄「2スレ目だよ」【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1409238125/)
前スレ
京太郎「何でもいいから、そろそろ行動起こさないと……」洋榎「3スレ目や」【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1412006138/)


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1414771477



小蒔「この話は無かったことで……」

京太郎「はい?あれだけ土下座して泣くほどだったのにいいんですか?」

小蒔「まだこちらの方がマシだと思いますので」

京太郎「こちら?」

小蒔「時間をとらせて本当にごめんなさい。それじゃ、私はこれで」

京太郎「お、おう」

小蒔「…」フラフラ

京太郎(……今から死刑場に向かう死刑囚のような顔してるな。流石に俺もちょっとは言い過ぎたか)

小蒔「怖い……怖い」ブツブツ

京太郎「………」

京太郎(本当にこのままあの人を行かせていいのか?)


下3 判定
00~50 ま、いっか
51~80 相談に乗る
81~99 飛んでって抱きしめてやる
ゾロ目 京ちゃーんご飯食べよー


ガシッ

小蒔「……?」

京太郎「……」

小蒔「まだ何か、ご用事ですか?」

京太郎「ええ。そりゃたっぷりとありますよ」

京太郎「何か俺に話してない、隠し事してますよね?」

小蒔「!」ビクッ

小蒔「な、なんのことでしょうか?私にはさっぱり」

京太郎「とぼけるな!」ドン

小蒔「きゃっ!」

京太郎「そんな辛そうな顔してる人が、何も無いわけないでしょう」

京太郎「少なくとも自分の意思じゃないですよね?誰かに命令されてこんなことやってるんですか?」

小蒔「い、言えません」

京太郎「言ってくださいよ!俺にも何か力になれることがあるかもしれないじゃないですか!」

小蒔「………」

京太郎「………」

小蒔「ど……どうなっても知りませんよ?」


下3 判定
00~50 全部ばらす
51~99 やっぱり怖いのでやめておく


小蒔(だ、だめ……やっぱりいざってなると霞ちゃんの顔が……)

小蒔「ごめんなさい失礼します!!」ダッ

京太郎「あっ、ちょっと!」

京太郎「……行っちまったし」


――――――――


霞「お帰り小蒔ちゃん。ご苦労様」

小蒔「た、ただいま霞ちゃん」

霞「それで……京太郎くんはどこかしら?」

小蒔「っ!」ビクッ

霞「まさかとは思うけど、連れてこれなかったとか?」

小蒔「……」ガクガク

霞「無言の肯定と受け取るわね」

霞「……ねぇ、小蒔ちゃん?」

小蒔「は、はい!?」

霞「私最初に何て言ったっけ?」

小蒔「……須賀京太郎さんを連れて来いと」

霞「連れてこれましたか?」

小蒔「…………連れてこれませんでした」

霞「………」

小蒔「………」

霞「あらあらじゃあコッチにきましょうねー!!」グイッ

小蒔「いやあああああ!!!ごめんなさい!ごめんなさい許して霞ちゃん!!!」

姫様は幸せになれない(確信)



ちょい短いっすけどすいません今夜はここまでっす
お疲れ様でしたっす


キーンコーンカーンコーン

京太郎「やーっと放課後だよ……さて部活部活っと」

トントン

教師「須賀、ちょっといいか」

京太郎「?」

教師「ここじゃちょっとな。場所を移そう」


――――――――――


京太郎「え?引き抜き!?」

教師「この前の試合を見て先方から是非とな」

京太郎「ちょっと待ってくださいよ!俺はハンドボールの為にこの学校を選んだワケで!」

教師「ウチもそれなりに有名だが、須賀の才能をここで埋もれさせるには勿体無いじゃないか」

京太郎「……」

教師「お前ならもっと上でもやれるだろう」

京太郎「で、でも転校したら1年間は試合に出れないんじゃ……」

教師「それもあちらで取り計らってくれるそうだ」

教師「さぁ、どうする?決めるのはお前次第だ」

京太郎「………」

京太郎(確かに俺はもっと上で自分の力を試してみたい)

京太郎「俺は……」


下3 Yes or No


京太郎(あの神代さんが結局何のために俺に近づいてきたのか……すっげー心残りだけど……)

京太郎「分かりました。その話、乗らせていただきます」

京太郎(ま、俺の知ったことじゃないか)

教師「おおそうか!では先方の方へ連絡しておくな」

教師「恐らく近いうちに移動することになるから、準備とか頼むぞ」

京太郎「あの、さっきから先方って言ってますけど……先方ってどこなんですか?」

教師「ああ、これはこれはすまんかった。学校名を伝えてなかったな」

教師「えーと確か……」


下3 学校名


教師「龍門渕高校という所だな

京太郎「龍門渕ぃ!?」

京太郎(げえーっ……また長野にとんぼ返りかよ)


―――――――


京太郎「帰ったら荷造りしねーとなぁ。新居探ししないでいいのは楽だけど」

京太郎「なんとまぁ短い一人暮らしだった」ウンウン

春「………」

京太郎「どわあっ!?」ビクッ

春「……で」

京太郎「な……なんだ滝見かよ。急に現れんなよな!」

春「行かないで」ガシッ

京太郎「?」

春「お願い……行かないで!」

京太郎「!」

京太郎「お、お前まさかさっきの話聞いてたのか!?」

春「………!」コクコク

京太郎「そうは言ってもなぁ。もうオーケーだしちゃったし」

春「行かないで………一緒に居て」グスッ

京太郎(ええーーなんで泣いてんだ)

京太郎(……仕方ない、こうなったら)


下3 判定
00~90 振り払う
91~99 考え直す
ゾロ目 抱く


京太郎「ごめんな」バッ

春「っ!」

京太郎「気持ちは嬉しいけど、俺は行くよ」

京太郎「仲良くしてくれてありがとな。黒糖美味しかったぜ」スタスタ

春「………ま、待って!」

春「……ううっ」グスッ

春「待って……!置いて…いかないで……」ボロボロ


―――――――――――――
―――――――――――


京太郎「今日で鹿児島ともおさらばか」

京太郎「短い間だったけど色々あったなぁ」

京太郎(咲が突然来たり怖いお姉さんに家に連れ込まれたり可愛いけど電波な子に追いかけられたり)

京太郎「まぁ、いざ振り返ってみると中々楽しかったな」

<まもなく、ホームに列車が参ります

京太郎「おっと時間か……さらば鹿児島!もう来ることはないだろうけどさ」


京太郎(来る時も思ったけど列車の中って暇だなー煉るぐらいしかやることねー)

京太郎(これで隣に可愛い女の子でも座ってくれれば)

?「すいません、となり失礼します」

京太郎(おっ?)

京太郎「あ、どうぞー!」


下3 人物指定


京太郎「ってお前……滝見!?」

春「また会えた」ニコッ

京太郎「……まさかとは思うけど俺を追っかけてきたのか?」

春「うん」

京太郎(咲かよ)

京太郎「え、永水はどうしたんだよ!?」

春「やめてきた」

京太郎「はぁ!?」

春「でもこれで一緒にいられる」ニコッ

京太郎(……ったく咲と言いコイツといい)

京太郎「ついてくるのはいいけど、はぐれんなよ」

―――――――

霞「………」

「京太郎くんと一緒に長野へ行きます byはるる」

巴(春ぅーーーーー!!)ブルブル

初美(ひええー)ガクガク

霞「あらあら……春ちゃんったら大胆ねぇ。小蒔ちゃんみたいになりたいのかしら」

巴(ひ、姫様はどうなったんですか?)

初美(全治3ヶ月だそうですよー)

霞「どんな手を使っても逃がさないわよ……ふふふ」

―――――――――


京太郎「!?」ゾクゥ

春「?」

京太郎「い、いや……なんでもない」

京太郎(何だか俺の第六感がつげている気がする。早く龍門渕に行けと)


透華「いらっしゃいまし!いらっしゃいまし!ようこそ我が龍門渕へ!」

京太郎「お世話になります」

春「………」ポリポリ

一「へぇ、彼が噂の……よろしくね」

純(横にひっついているのは誰だ?)

智紀(さぁ?)

京太郎「よろしくお願いします」ペコリ

衣「……お前」

京太郎「?」

衣「お前とは初めて会った気がしないのだが……気のせいだろうか?」

京太郎「え?んー……いや、俺は無いと思いますが」

衣「……そうか。どうやら衣の思い違いだったようだな、忘れてくれ」

京太郎「はぁ」

透華「まず最初に、あなたに龍門渕の一員になっていただく為に学校見学をしてもらいますわ」

透華「この六人の中で誰か案内してもらいたい人がいれば仰ってくださいまし」

純「おいおい、五人の間違いだ。衣に案内なんかできるわけねーだろ」

衣「なっ!衣を子ども扱いするなー!」

京太郎「えーと、そうですね……それじゃ」


下3 人物


京太郎「そこのお方で」

一「え?ボク?」

京太郎「はい。なんとなく直感で決めたんですけどね」ハハ

純「ま、悪くねーチョイスだな。国広くんこの中で一番しっかりしてっから」

智紀「適役」

透華「一!しっかり頼みましたわよ!」

一「うん、了解。それじゃいこっか須賀くんと……えーと、ひっついているキミは」

春「……」ポリポリ

京太郎「あ、コイツはいいんで行きましょう」

一「そ、そうかい?ならいいんだけど」


――――――――――


京太郎「広いですねーこの学校」

一「お金持ち学校だからね。多分長野で一番大きんじゃないかな」

京太郎「長野にこんな豪華な学校があったとは……ぐぬぬ」

一「………」

一(……この人、結構)チラッ


下3 判定
00~50 女好きそうな顔してるなぁ
51~80 好きかも
81~99 なんか生理的に無理
ゾロ目 堕ちる一ちゃん


一(女好きそうな顔してるなぁ)

一(って現に女の子はべらせてるし……)

京太郎「ん?俺がどうかしかしたか?」

一「あ、いやなんでも!」

京太郎「そうですか?」

一「あはは……」

一(と、透華をこの人から守らなきゃいけない時がくるかも)


――――――――――


衣「きょうたろー!」ピョーン

京太郎「!?」

衣「わーい!」スリスリ

春「……!」ムッ

京太郎「な、なんですか!?」

透華「わたくしにも何故かは分かりませんが……」

透華「どうやら衣は余程あなたのことが気に入ったみたいですわね」

京太郎「ええー!会ってものの数分なのに!?」

純「ははっ!たらしってヤツかオメー!」

一(やっぱり!)

衣「衣は気持ちいいぞ!この形容しがたい心地よい匂い!」スリスリスリ

京太郎「ちょ、ちょっと!」


下3 判定
00~50 振り払う
51~80 春に助けを求める
81~99 よ~しよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよし
ゾロ目 とりあえずキスする


京太郎「よ~しよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよし!」ナデナデ

衣「ふわっ!」

京太郎よ~しよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよし!!」ナデナデナデ

衣「……ほぇー」ポワーン

透華(あ、あの衣が!)

純(素直に撫でられてるだと……?)

智紀「たらし」

一(と、透華はボクが守らなきゃ……!)

京太郎「……はっ!」

京太郎「すいませんつい!」

衣「よい、特に許す」

衣「…」ニヤリ

春「!」ガーン

透華「と、まぁお遊びはその辺で。須賀くんには明日から授業に参加してもらいますわ」

京太郎(速っ!)

透華「ウチを選んだこと、後悔はさせませんわよ?」フフッ

透華(……それにしてもこの殿方、なんとまぁ)


下3 判定
00~50 品の無い顔だこと
51~80 そこそこですわね
81~99 素敵!
ゾロ目 夫に欲しい


透華(なんて品のある顔立ち……!夫に欲しいぐらいですわ!)

透華「えへへ……へへ」

衣「!」ゾクッ

春「!」ザワッ

一「と、透華?」

透華「……はっ!わたくしとしたことが……」

純「なにボケーッとしてやがる、とっとと帰えんぞ」

透華「そうですわね……では、また明日お会いしましょう須賀くん」

透華「"また明日"ですわ」ニコリ

衣「……」

京太郎「はい、明日から改めてお世話になります」


―――――――――――


京太郎「転校生の須賀京太郎です。よろしくお願いします」

京太郎(転校後の自己紹介って何回やっても慣れねーなやっぱり。緊張するぜ)

教師「みんな仲良くしてやってくださいね」

教師「じゃあもう一人、転校生を紹介します」

京太郎「えっ?」

京太郎(もう一人って、春は清澄に行ったから違うとして……誰だ?)

教師「入ってきてください」

ガラッ

下3 人物指定


明星「い、石戸明星です……よろしくお願いします」 オオー! カワイイ!! サッカーヤローゼ!!

京太郎(おお!中々にいいものをお持ちで!)

明星(うう……なんで年齢を誤魔化してまでこんなことを)


―――――――――――

霞「いい?明星ちゃん。あなたの使命は京太郎くんを連れ帰ってくることよ」

明星「は、はい」

霞「もし失敗したらどうなるか……小蒔ちゃんを見れば分かるわね」

明星「!」コクコク

霞「あと、できれば春ちゃんも連れ帰ってきてくれると嬉しいかしら」

明星「はい……」

―――――――――――


京太郎「にへへ」デレー

明星(この人が…永水をおかしくした元凶……須賀京太郎!)


下3 判定
00~50 どんな手段を使っても連れ帰る
51~80 結構カッコイイ
81~99 一目惚れ
ゾロ目 堕ちる明星ちゃん


明星(みんなの為にも……絶対この人を連れ帰る!)ジー

京太郎「……ん?」チラッ

明星「っ!」

京太郎「よろしくな」ニコッ

明星「――――――」ズギュゥゥゥゥン

京太郎「?」

明星「??え?えっ?」カァァ

京太郎「はは、そんなパニックになるなって。ちょっと落ち着けよ」

明星「は、ははい!」

明星「よよ……よ、よろしくお願いします!」

京太郎「おう!」



明星「………」

明星(先に謝っておきます……ごめんなさい霞ちゃん)

明星(あなたの指示を、私は守れそうにありません)ニヤ

地に蒔いた種が木々になり実る頃……収穫の時(ハーベストタイム)


今夜はここまでです
ありがとうございましたし!


京太郎「ぬあっ!!」ブンッ  ゴーーーール!

京太郎「へいっ、ナイスパス!」  ヴォースゲー!! キョウ50テンメダゾアイツ!


一「すごいね彼。なんか5mぐらい飛んでない?」

純「なんか逆に引くわ……あそこまで行くと」

智紀「最近ゾーンに入れるようになったって聞いた」  ゾーン?ナンダソリャ?

透華「素晴らしいご活躍ですわね。それでこそ我が龍門渕に相応しいというものです」

衣「ふふん、流石は衣の京太郎だな」エッヘン

透華「流石は"私"の京太郎さんですわ!」

衣「!」ピク

一「!!?」

衣「何を言い出すのだトーカ!京太郎は衣のだぞ!!」

一「そ、そうだよ透華…!冗談でも衣が可哀想だよ」

透華「ごめんなさい衣、一………決して冗談ではありませんわ」

一「透華!?」

透華「私が初めて全てを捧げたいと思った方。それが須賀京太郎さんですの」

透華「これは衣であろうと決して譲れませんわ」

衣「……ほう」

衣「何やら無粋な妄言が聞こえた気がしたが……衣の気のせいではなかったようだな?」


純「逃げるぞ!」

京太郎「ええっ!?ちょ、ちょっと試合中で!」

純「いいからさっさと来い!」ダッ

京太郎「は…はい!」ビクッ

純(ったく何でオレがこんなこと!)

京太郎「……井上さんって」


下3 判定
00~50 なんだか友達みたいで安心します
51~80 手、温かいですね
81~99 結構可愛い顔してますね
ゾロ目 堕ちる京太郎


京太郎「手、温かいですね」

純「は、はぁ!?こんな時になに言ってんだバカ!」

京太郎「あっ……すいません!つい!」

純「アホな事言ってねーで、とっとと行くぞ!」

智紀(いいぞいいぞ)パシャパシャ


純「ここまで来ればもう安心だろ」ゼーゼー

京太郎「一体何がなんだか分かりませんが、ありがとうございました」

純「いいよ礼なんて。それより、衣と透華には気を付けろよ?」

京太郎「……?」

純「ま、何か困ったことがあったらオレんとこ来い。んじゃな」

京太郎「は、はい!」

京太郎(いい人だな井上さんって。今後なんか困ったら相談してみよう)ジーン

京太郎「さて、練習に戻……」

?「だーれだ!」

京太郎「どわっ!?」

京太郎(えっ……えーとこの声は……!)


下3 人物


京太郎(まさか……!いやでもアイツは鹿児島に)

京太郎「……咲?」

咲「せーかい!」パッ

京太郎「……」

京太郎「で、何でここにいるんですか咲さん?」

咲「私は京ちゃんのファン第一号だからね、どこにでも追っかけるよ」ニコッ

京太郎「はぁぁぁー…お前の行動力にはホント頭が下がるわ」

咲「むー、あんまり嬉しそうじゃないなぁ」

京太郎「うるせーこのヤロ!うりうり!」

咲「きゃっ!もうくすぐったいよ京ちゃん!」アハハ

京太郎(ったく咲のヤツ、俺を追っかけてまた長野に戻ってくるなんて……)


下3 判定
00~50 かわいいなぁ!
51~80 ドン引きですわ……
81~99 京太郎「俺の事好きなの?」
ゾロ目 よし転校しよう


京太郎(よし!転校しよう!)

京太郎(いくらなんでも流石に咲はオカシイな、うん)

京太郎「じゃあ、俺部活に戻るわ。あけっぱなしなのもアレだしな」

咲「あ、うん!じゃあまた後で!」

京太郎「おう!」


京太郎(逃げる!!)ダッシュ

明星「あ、須賀さん!ちょっといいですか?」

京太郎「!?」ビタッ

京太郎「え、えーと君は確か……」

明星「石戸明星です。同じ日に転校してきた」

京太郎「あーそうだったそうだった!それで、俺に何か用事?」

明星「あの……これ。レモンの蜂蜜漬けです、よかったらどうぞ」スッ

京太郎「えっ?」

明星「はい。部活動で疲れてるだろうって思って……ご迷惑じゃなければ受け取ってください!!」カァァ

京太郎「おー!そういう事ならありがたく貰うよ、ありがとう!」

明星「それでは失礼します!」ダッ


京太郎(んー美味い)ムッシャムッシャ

京太郎(あんな可愛い子から話しかけられるなんてツイてるなぁ……ん?)  ヒラッ

京太郎「なんだこれ………手紙?」ピラッ

京太郎「"あなたの事が好きです。付き合ってください"」

京太郎「………う」

京太郎「うおおおおおお!!これはラブレターじゃねーか!」

京太郎「あんな可愛い子からお付き合いのお願いなんて、勿論オーケー……」

京太郎(ってそうだった、俺転校するんだった……)

京太郎(ああああでも勿体無い!くっそおおおー!!)


下3 転校or龍門渕に残る


京太郎(そうだな、嫌な事から逃げてばっかじゃ何も始まんねー)

京太郎(さっきは酷い事言っちまったけど咲も大事な友達だし……いっちょ頑張るか)

京太郎(石戸さんには明日返事しなきゃなー)

―――――――――

オツカレーッス!! ッス! シャス!!

京太郎「お疲れーっす!!」

咲「お疲れ様京ちゃん。はい、タオル」

京太郎「うお、咲!?」

咲「ずっと見てたよ。大活躍だったね!」

京太郎「へへ、まぁな!」

咲「それじゃ一緒に帰ろっか」

京太郎「んー……他に帰る奴いねーし、別にい」

透華「お待ちなさい!!」

衣「待てー!!」

春「………待って」

京太郎「へっ!?」

咲(だ……誰この人達?って何で清澄の生徒さんがここに?)

透華「どこの馬の骨とも知らない人に渡すわけにはいきませんわ。京太郎さん、私と一緒に優雅に車で帰りましょう」

衣「ちがーう!京太郎は衣と手を繋いで帰るんだー!」

春「一緒……帰ろ」

咲(……モテモテだね京ちゃん)

京太郎(すまんキャパオーバーだ) ギャーギャー!! ギャース!

京太郎「分かった分かった!じゃあ」


下3 帰る人物


京太郎「一番最初に言ってくれた咲と帰ります!」

透華「んなっ!」ガーン

衣「そ、そんなぁ……」

春「……」ショボーン

咲「京ちゃん……えへへ」

京太郎「また今度、みなさんで一緒に帰りましょう。今日はそれで勘弁してください」

京太郎「どうかお願いします」ペコリ

透華「そこまで仰るのなら……分かりましたわ」

衣「約束だぞー!」

春「手」コクコク

京太郎「それじゃ、いくぞ咲」バッ

咲「あ、うん!」


咲「ふんふーん♪」

京太郎「何だ、ご機嫌だな?」

咲「まーねっ」

咲「京ちゃんとこうして一緒に帰れて嬉しいなって思って」

京太郎「そっか……」

咲「うん」

京太郎「……あのさ咲」

咲「んー?」

京太郎「俺さ、ラブレター貰ったんだ」

咲「……え」

京太郎「こんな俺でも貰えるんだな。ちょっと驚いたよ」

咲「ラ、ラブレターって、返事はどうするの?」

京太郎「ああ。もう決めてある」


下3 判定
00~50 俺には眼が離せない幼馴染がいるから、断る
51~99 オッケー
ゾロ目 俺ってホモなんだなーって思ったから断る


京太郎「俺には眼が離せない幼馴染がいるから、断ろうと思う」

咲「…!」

京太郎「ほっとくと何すっか分かんねーしな」

咲「そ、それって…もしかしてわた」

京太郎「お手をどうぞ。お姫様」スッ

咲「あう……」カァァ

咲「よ、よろしくお願いします」


透華「なんですのアレは!?付き合いたてのカップルじゃありませんこと!?」

純「俺にはよっぽど高校生してるように見えるけどなー」

一「あれ?衣は?」

智紀「ハギヨシさん連れて黄昏れてる」


―――――――――


霞『それで、どうかしら?京太郎くんを連れて帰れそう?』

明星「……」

霞『明星ちゃん?』

明星「ごめんなさい霞ちゃん」

霞『……はい?』

明星「私の事は一族から破門してくださって構いません。ですが……」

明星「京太郎さんは私のものです」

霞『………』

霞『あらあらまぁまぁ、春ちゃんといいあなたといい……』

明星「では」ブツッ

明星(あんな人に彼は渡しません絶対に) ツーツー


霞「……」 ツーツー

霞「困ったわねぇ、明星ちゃんも京太郎さんに惚れちゃったみたいなのよ」

巴(えええええーーー)

初美(いくらなんでも早すぎですよーーー!?)

霞「貴方たちをあちらに送ってもいいけど、それで彼に惚れられたりしたらまた面倒だし……」

霞「私が直接行こうかしらねぇ」

巴(……いけない)

初美(姫様のような犠牲者を出さないためにもここは……)

巴&初(何が何でも止める!)ザッ

霞「あら、何のつもりかしら二人とも?」

巴「霞さん……もう彼の事は忘れましょう」

初美「そうですよー!せっかくスポーツで頑張っているのに、無粋な事しちゃダメですよー!」

霞「………」

巴「どうしても行くって言うのなら、私たちも全力で止めます」


下3 判定
00~80 おばさん、長野へ
81~99 霞さん、諦める
ゾロ目 姫様により後ろからドスッ


霞「……はぁ」

初美「っ!」ビクッ

巴「!」サッ

霞「流石に3人を病院送りにするのはちょっと気が引けてねぇ」

霞「ひとまず長野に行くのは先回しにしましょうかしら」

巴「本当……ですか?」

初美「……」ホ

霞「でも私は確信してるわ………必ず彼は私の所へと帰ってくるって」

霞「それまで星を数えながら待つのもいいかもしれないわね」

巴(ひ、ひとまず安心でいいんでしょうか?)

初美(多分……いいんじゃないですかー?)


初美(あっちもあっちで大変そうですが、一ファンとして応援してますよー……)

霞さんは乙女なので人間の屑がこの野郎とか思わないでくださいオナシャス


今夜はここまでですの~だ
ありがとうございました


京太郎「ごめん、待った?」

明星「いえいえ。私も今きたところですよ」

京太郎「そうか?ならいいんだけどな」ハハ

明星「あはは………それで、私を校舎裏に呼んだ理由というのは」

明星「昨日のお返事を貰えると思ってもよろしいのでしょうか?」ドキドキ

京太郎「……」コクリ

明星「……聞かせてもらえないでしょうか?」

京太郎「お、おう」

京太郎(まずは深呼吸深呼吸っと)スーハー

京太郎(さーて、すっげー勿体無い気がするけど断らなきゃな)

明星「……」ギュッ

京太郎「……」スゥー

京太郎「ごめん!!」

明星「っ!」

京太郎「石戸さんのラブレターすっげー嬉しかった。こんな俺でも好きになってくれる人がいるんだって、そう思えたよ」

京太郎「……でもダメなんだ。俺は君とは付き合えない」

京太郎「本当にごめん!!」ペコリ

明星「………」


下3 判定
00~50 病む
51~80 泣いて立ち去る
81~99 そうですよね、ごめんなさい
ゾロ目 身体だけの関係でいいですから!


明星「ひっく……ううっ、うっ」グス

京太郎「!」

明星「……失礼します!」ダッ


京太郎(まさか……泣いてた?)

京太郎(はは、女の子泣かすなんて最低だな俺って)

京太郎(で、でも仕方ない。仕方なかったんだ……よな?)


―――――――――――
――――――――――


京太郎「おい!!お前ら真面目にやってんのか!?」

モブ「やってる!真面目にやってるって!」

京太郎「じゃあなんでそんな簡単に抜かれてんだよ!」

モブ「そんなこと言ったって、須賀が強すぎるんじゃないか!」

京太郎「………っ!」

京太郎「帰る!!」  オイ!ドコイクスガ!!

京太郎(くっそ、ハンドでモヤモヤすっきりしようと思ったのに尚更でかくなりやがった)

京太郎(こういう時は……)


下3 行動指定


京太郎(大阪にでも行って、ぱーっと遊んでくるか)

京太郎(透華さんに言って学校はしばらく休もう)


京太郎「ってなわけで、はい……すいません」

透華『事情は分かりましたわ。少し無理させすぎたのかもしれませんわね』

透華『いいですわ、許可します。少し羽根を伸ばしてくださいまし』

京太郎「ありがとうございます」

透華『ふふ……その身体、大事になさってください』

京太郎「……?はい」


―――――――――
――――――――


ニイサン モウカッテマッカ!! ボチボチデンナァ!

京太郎「おーーー!流石、大阪!長野とは何もかもが大違いだなぁ」

京太郎「こんだけ広けりゃどっから行ったらいいか迷うな」


下3 行動指定


京太郎(よく考えたらここには俺を知ってる人は誰もいない)

京太郎(なら、ちょっとはっちゃけてもいいんじゃねーか?)

京太郎(旅の恥は掻き捨てって言うし………よーし、ナンパでもしてみるか!)

京太郎(可愛い子はどこかなーっと)キョロキョロ

京太郎(おっ?あの子なんかいい感じだな。ちょっと声かけてみよう)


下3 人物


京太郎「すいませーんお姉さん、ちょっと時間いいですか?」

郁乃「?」

郁乃「えー?兄さんもしかして私に言うてんの?」

京太郎「はい。あなたです」

郁乃「おねーさんなんて、そないな冗談ええで。中々上手いやん」

京太郎「もしよろしければ、俺とそこの喫茶店でお茶でもどうですか?」

郁乃「……もしかしてこれってナンパっちゅうやつ?」

京太郎「はい」

郁乃「ほー…素直な子やなぁ、気に入ったで」


下3 判定
00~50 十年早いで
51~80 ほなお茶だけやで
81~99 かっこいいなぁ、惚れたで
ゾロ目 兄さんちょっとうちきーへんか?


郁乃「ほな、お茶だけやで?」

京太郎「ありがとうございます。それじゃ、行きましょうか」


京太郎「へぇー、姫松の監督を」

京太郎(……つっても麻雀の強豪校なんて分かんねぇけど)

郁乃「せやけど就任したのはごく最近のことなんやで?」

郁乃「今も部員のみんなに好かれよう思うて努力しとるけど、中々上手くいかへんでなーこれが」ヘラッ

京太郎「苦労してるんですね」

郁乃「キミもぎょーさん苦労しとるよーやけどな?」

京太郎「!?」

郁乃「顔見れば分かるで。何か抱え込んどんちゃう?」

京太郎「……それは」

郁乃「ああ、ええよええよ無理に言わんで!」

郁乃「これ私の連絡先や」ピッ

京太郎「えっ?」

郁乃「なんか困ったことあったら相談に乗るで。電話なら距離関係ないし」

京太郎「あ、ありがとうございます」

郁乃「じゃあ時間も時間やし私はこれで行くわ。ここのお題は私が出しとくからゆっくりでええで」

京太郎「いや、流石にそれは!」

郁乃「ええんやええんや。私をおねーさん呼んでくれたお礼っちゅーことで!」

郁乃「ほな、さいならー」

京太郎「………」

京太郎(大人の女性だ……)


―――――――――――


京太郎「ナンパしたのに結局やり込められた気がする……大阪恐るべし」

京太郎「ターゲット変更……次はあの子にするか」


下3 人物


京太郎「おねーさーん、俺と一緒に飯でもどうですか?」タッ

雅枝「すまんなお兄さん。急いどんや、ナンパなら他あたってな」タッタッ

京太郎「そんなツレないこと言わずに……」

雅枝「ほんま勘弁したってな」タッタッ

京太郎「ちょっとだけ、ちょっとだけでいいですから」

雅枝「やからアカン言うとるやろ。何度も言わせんといてや」クルッ


下3 判定
00~50 ええ加減にせんとサツ呼ぶで?
51~80 ……あ、ちょっとだけなら構わへんで
81~99 良い顔しとるやん
ゾロ目 なぁ、ちょっとウチきーへんか?


雅枝「帰ったでー」

洋榎「おけーりーオカン」

絹恵「お帰りオカン」

雅枝「ご飯つくっとる間、そこでゆっくりしとき」

京太郎「は、はい……」

洋榎「………」

絹恵「………」

京太郎「………」

京太郎(こっ、子持ちぃぃ!!?)

洋榎「誰やねんアンタ」

絹恵「いきなりアンタは失礼やでお姉ちゃん」

洋榎「せやけど見てみー絹、コイツ……」ジー


下1 判定
00~50 如何にもナンパ顔しとるで
51~80 オモロイ顔しとるで
81~99 かっこええやん
ゾロ目 もろーてええんやろか?


絹恵「えー?」ジー

下3 判定
00~50 たらしっぽい顔しとるなぁ
00~80 特に特徴ないなぁ
81~99 イケメンやん
ゾロ目 もろーてええんかな?


洋榎「如何にもナンパ顔しとるで」

京太郎「な、ナンパ顔!?」ガーン

洋榎「じょーだんじょーだんや!あのオカンが連れてきたんや、そんなはずあらへんもんな!」

絹恵「……」

洋榎「ん?どないした絹、そんな顔真っ赤にして」

絹恵「ねぇ、お姉ちゃん……この人私がもろーてええんやろか?」

洋榎「は?」

絹恵「どないしよーお姉ちゃん!私、この人に惚れてしもたわ……」

洋榎「んな!?」

京太郎「!?」ギョッ

洋榎「ア、アホ抜かせ絹!どないしたんや!?」

絹恵「そう言われて分からへんわ!ただ、この人見た瞬間心臓がめっちゃはよーなったんや……」

絹恵「これまさか恋……」

洋榎「ちゃう!そんなチョロいでアカンで絹!!」

雅枝「アンタらご飯できたでー。テーブルのうえのモン片しといてや」

洋榎「ああ、ちょうどよかったオカン!」

雅枝「騒々しいなー、いつものことやけど。どないした?」

洋榎「絹がこのボンクラに惚れたとかアホなこと抜かしとるんや!なんか言ったってーな!」

雅枝「……なんやて?」


下3 判定
00~50 ええことやん
51~80 すまんな絹、私のやで?
81~99 洋榎の為に探してきたんやで?
ゾロ目 家庭崩壊


雅枝「ええことやん」

洋榎「は?」

雅枝「娘が恋愛するんは親としても嬉しいんやで?」

雅枝「オトンは怒るかもしれへんけどなー」

洋榎「なんでやねん!絹はそれでええんか!?」

絹恵「ええよ」ポッ

洋榎「…」

京太郎「ほうほう」

京太郎(俺はこのお姉さんを狙っていたつもりがいつの間にかその娘さんに狙われてしまったと?)

京太郎(ええー…なんだそりゃ)

洋榎「もー分かった!分かった認めるわもう!」

洋榎「で、お兄さんは絹の言葉に何て返事するんや?」

京太郎「!」ビクッ

洋榎「……妹泣かせたら許さへんで?」

雅枝「同感や」

絹恵「お、お姉ちゃん!オカンも!」

京太郎「って今しなきゃダメなんですか!?」

洋榎「当たり前やん。男なら決めるトコ決めんかい」

京太郎(んな無茶な……くっそもうヤケだ)

京太郎「じ、じゃあ……」


下3 判定
00~50 全身全霊で逃走
51~80 お願いします
81~99 身体だけの関係なら考えてやらなくないですよ
ゾロ目 すいません俺そこのお姉さんの方好きになりました


京太郎「それじゃ……」

絹恵「…」ビクッ

京太郎「お願いします」ペコリ

絹恵「……!」

絹恵「ほ……ほんまに?ええの?」

京太郎「はい。俺も最初はちょっと圧力かかってたんでヤケだったんですけど」

京太郎「絹恵さん?よく見ると美人だしさ」

絹恵「はうっ」カァァ

京太郎「それに、関西弁の彼女って、なんか可愛いじゃないですか」ハハ

洋榎「それうちも入るんかなー?」ワクワク

雅枝「よかったな絹。幸せになるんやで」

絹恵「うん!めっちゃ嬉しい!」

京太郎「はは……」

京太郎(大阪に遊びに来たつもりがおかしなことになったな)

京太郎(ま、まぁ結果的にナイスバデーな女の子と付き合えるようになったんだしいいか!)


――――――――


ハギヨシ「と、いった様子になっております」

透華「……なるほど」

ハギヨシ「いかがなさいますか?透華お嬢様」

透華「愚門ですわね。決まっていましょう」


下3 判定
00~50 どんな手段を使っても京太郎さんを取り戻してきなさい
51~80 好きな人の幸せが私の幸せですわ
81~99 私たちも大阪に参りますわよ
ゾロ目 人の物に手を出すことがどんな報いを受けるのか……


透華「人の物に手を出すことがどんな報いを受けるのか……」

透華「そのお方には身を持って知ってもらいますわ」

ハギヨシ「かしこまりました」

透華「ハギヨシ、お金に糸目はつけませんわ。あらゆる組織にアポを取りなさい」

透華「解剖して薬漬けにして機械で弄ってすり潰してドロドロになるまで」

透華「いやそれでも足りませんわね…」ブツブツ

ハギヨシ「…………」

ハギヨシ(私は透華お嬢様の忠実な執事……そこに一切の感情を入れることなど愚の骨頂)

ハギヨシ(し、しかしあまりにこれは…いかがなものでしょうか)


下3 判定
00~80 透華の執事として生きる
81~99 表面上だけ従う
ゾロ目 透華を殺して自分も死ぬ


ハギヨシ「かしこまりました……透華お嬢様」

ハギヨシ「では名のある者を五名ほど用意し向かわせます」


―――――――
――――――


絹恵「なぁ、京太郎いつまでこっちおれるん?」

京太郎「一週間滞在予定なので、あと五日ですね」

絹恵「あとたった五日なんか……さみしくなるなぁ」

京太郎「大丈夫ですよ。またすぐに会いにきますって」

絹恵「ほんまに?」

京太郎「本当に」

絹恵「……そっか!なら次会う時まで寂しくないように」

絹恵「五日のうちにできることたくさんしとかへんとな!」

京太郎「はい!」


黒服「突然ですがすいませんそこのお二方、ちょっとよろしいでしょうか?」

絹恵「え?」

京太郎「?」

黒服「いや、厳密にはそこの女性に用があるのですがね」

黒服「……ちょっと死んでもらえないかと」ギラッ

京太郎(ナイフ!?)

絹恵「!」

京太郎「っ!危ない!!」


下3 判定
00~50 龍門渕のイケメン参上
51~80 絹恵がドン引きする程度にボコる
81~99 ハンドで鍛えた身体能力を発揮
ゾロ目 絹恵に刺さる


絹恵「ふん!!」ボッ

黒服「うげぁッ!!」

絹恵「いきなりなにすんねんボケ」バキッ

絹恵「あぶないやろー!!」ガッ

黒服「がッ!!」

京太郎(お、女の人の脚力じゃない)

京太郎(……ムエタイでもやってたのか?)


京太郎「き、絹恵さん……もうそれぐらいでやめてあげてください!」

絹恵「はあ!?」

京太郎「その人、もう半分ぐらい死んでますよ!」

絹恵「………!」ハッ

絹恵「ご、ごめんなさい!私……」

京太郎「いいんですよ。絹恵さんが無事なら俺はそれ以上なにも言いません」

黒服「……」

絹恵「そ、それでコイツどないしょーか」

京太郎「とりあえず縛って交番の前に置いときましょう」

絹恵「せやな………にしても怖かったわぁホンマ」

京太郎(俺はあなたの方が怖かったですがね。これからは絹恵さんは怒らせないようにしておこう)


絹恵「送ってくれてありがとな京太郎」

京太郎「今日はもう絶対家から出ちゃダメですよ!」

絹恵「分かっとる。心配性やなー京太郎は」

京太郎「あんなことがあった後じゃ心配になりますって……」

絹恵「大丈夫や、ちゃんと守るから安心し。京太郎はほんまにウチに泊まっていかんでええんか?」

京太郎「流石にそれはちょっと」

絹恵「お姉ちゃんもオカンもええって言ってるで?」

京太郎「お気持ちだけ受け取っておきます」

絹恵「むー」

京太郎「明日の朝一番に迎えに行くんで、それで勘弁してもらえませんか?」

絹恵「……絶対やで!嘘ついたら針千本のますで!」

京太郎「絶対に迎えに着ます。約束です」



京太郎「………」

トントン

京太郎「?」

純「よっ!」

京太郎「い……井上さん!?どうしてここに!?」

純「詳しい話は後だ!とにかく今は長野に戻って来い!」

京太郎「へ!?どうして?」

純「だから詳しい話は後だ!とりあえず今は素直にコッチ戻ってきてくれねーか?」

純「お前が長野に戻って来ればあの子の命は絶対に保障する。それは絶対だ!」

京太郎「……なんでその事を!」

純「はい、か、いいえか早く選べって!!時間がねーんだ!」

純(こんなことやってるって透華にばれたら……)

京太郎「……お、俺は」


下3 行動指定


京太郎「……分かりました」

純「よし、そんじゃすぐに!」

京太郎「でも連れて行きたい人が……二人程いるんですが」

純「……」

純「お、おい…まさかとは思うがオメー!」

京太郎「絹恵さんと洋榎さんを龍門渕に連れて行っていい条件なら、行きます」

純「はぁぁぁぁぁぁぁ!!?」

純「ばっか言ってんじゃねーよ!んなこと!」

京太郎「ダメなんですか?もしダメなら理由を教えてください」

純(そりゃ透華がいるからに決まってんだろーが!)

純(そんな火にガソリンぶちまけるような真似してみろ……終わりだぞ)


純(いや待て……コイツのいる前で透華もそう派手には動けない筈だ)

純(木を隠すなら森の中って表現はどうかと思うが……そう考えたら逆に安全なのか?)

京太郎「井上さん?」

純「……わーったよ。連れて来い」

京太郎「!」

純「ただし、ちゃんと親を説得できんならな」


―――――――――――


京太郎「というワケで、娘さんを僕にください!」

雅枝「…」

絹恵「ええええーーーー!!帰ったんじゃなかったん!?」

京太郎「気が変わりました」

洋榎「おいコラナスビ!絹はまだ高校生やしお前も高校生やろ!」

京太郎「あとできればお姉さんもください(安全の為に)!!」

雅枝「――」

絹恵「――」

洋榎「へっ?」


京太郎「俺、お姉さんの事も絹恵さんと同じぐらい大事に思っています!」

京太郎「だからお願いします!長野まできてください!」

絹恵「……お姉ちゃんどういう事やねん?」

洋榎「し、知らんわ!こんのパツキンてきとー言うなや!」

洋榎「オカンなんか言ったれ!!」

雅枝「せやなぁ……」

雅枝「二人にそれぞれ平等に愛情を分けることができるならええよ」

洋榎「アホちゃうかアンタ!絹はそれでええんか!?」

絹恵「……ええで私は」

洋榎「なっ!」

絹恵「麻雀は勝てへんけど……女としてお姉ちゃんに負けてる部分はあらへんもん私」

洋榎「おっ?」カチン

京太郎「お姉さん」

洋榎「なんや!?今取り込み中」

京太郎「俺は十分洋榎さんは魅力的だと思います。どうしてもダメですか?」ガシッ

洋榎「うっ……そ、そないな眼でみても」


下3 判定
00~50 ダメなモンはダメなんや
51~80 しゃあないなー……
81~99 うちは靡かへんからなー!
ゾロ目 独り占めしたくなるなぁ


洋榎「はぁ、しゃあないなー……そこまで言うなら」

京太郎「言うなら?」

洋榎「妹を守るのも姉の役目や。ついてったるわ」

絹恵「お姉ちゃん……」

洋榎「見とけや絹?さっきの言葉撤回させるからな!」

絹恵「じゃあ早く彼氏つくらんとなぁ」クスクス

洋榎「おぅ、表でろコラ」

雅枝「こんな娘達やけど、よろしく頼むで」

京太郎「はい。任せてください」

雅枝(できれば私も行きたいんやけどな……最近部活の生徒が倒れたりやらで忙しゅうてかなわんわ)

雅枝「ほな、確かに預けたでお兄さん」


――――――――――
―――――――――
――――――――


咲「お帰り京ちゃん、久しぶりだね」

京太郎「おう咲。一週間ぶりだな」

咲「大阪はどんなトコだった?」

京太郎「そうだな、一言で言えば……混沌?」

咲「な、なにそれ?」

咲「……あ、そう言えば今日大阪から二人転校生が来るって!すごい偶然だね」

京太郎(帰りに井上さんから聞いたけど……絹恵さんが誰かに命を狙われてるって話も大概だけど)

京太郎(まさか透華さんが俺のこと好きだったなんてなぁ……)

咲「京ちゃん?」

京太郎(あんな可憐なお嬢様が……)

京太郎(……っといかんいかん!俺には彼女がいるんだ!)

咲「ねぇ、京ちゃん?まさかとは思うけどさ」


咲「あっちで彼女とか作ってないよね?」

あれだけ大概な霞さんが相対的に可愛く見えるという現実


今夜はここまでです
ちょーお疲れ様でしたー


京太郎「!?」ビクッ

咲「どうなの?」

京太郎「ど、どうしてそんなこと聞くんだよ?」

咲「京ちゃん前に時に言ったよね」

咲「"眼が離せない幼馴染がいるから女の子とは付き合わない"って」

京太郎「……言っ…たな」

京太郎(うわぁぁぁーーーしまったぁぁーー!んな事言ったのすっかり忘れてたぁぁー!!)

京太郎「えっと、それはだな咲!」

京太郎(な、なんて説明すればいいんだ!?)

咲「……ふふっ」

咲「あはは、ごめんね京ちゃん。ちょっと反応面白くてからかっちゃった」

京太郎「えっ?」

咲「本当は私だって分かってるよ。京ちゃん優しいからそういう事言ってくれたんだって」

咲「それに私は京ちゃんの一ファンに過ぎないからね」ニコッ

京太郎「………」

咲「さ、早くいこ京ちゃん!遅刻しちゃうよ!」

京太郎「咲は俺の事、どう思ってるかしらないけどさ」

京太郎「俺は咲のこと……」


下3 判定
00~50 大事な"友達"だと思ってるよ!
51~80 ほっておけない"幼馴染"だと思ってるよ!
81~99 好きだ!大好きだ!!
ゾロ目 愛してるぜベイベ


京太郎「大事な"友達"だと思ってるよ!」

咲「……はぁ」

咲「友達、なんだね」ボソッ

京太郎「え?」

咲「ううん、なんにもないよ。早くいこう」

京太郎「いやでも今なにか言ったような……」

咲「いいから!!」

京太郎「うお!」ビクッ

咲「……ごめん。怒鳴っちゃって」

咲「私、先に行くね」タッ

京太郎「あ、おい咲!」



教師「であるからして、恋に狂った少女たちは男を呪ってー」

京太郎(ビックリした……あんな咲みたの初めてだな)

京太郎(はぁー、授業にも全然集中でじきねーし誰かに相談してみるか)


下3 人物


京太郎「天江さん」

衣「うにゅ?」クルッ

京太郎「お久しぶりです」

衣「おお、きょーたろーではないか!」ピョーン

京太郎「うおっと」ガシッ

衣「お前がいない間、ずっと衣は無聊を託っていたんだぞー」スリスリ

京太郎「……あの、天江さん」

衣「なんだ?」クンクン

京太郎「ちょっと相談したいことがあるんですけど、いいですか?」



衣「なるほど、友達と言ったらその娘は憤慨したと」

京太郎「はい……それでなんで怒ったかは俺には分からなくて」

衣「むぅ、衣は友達と言われたら喜ぶが……」

衣「すまない京太郎。衣には少し分からない」

京太郎「はは、いいんですよ。聞いてくれただけでもすっきりしましたので」

京太郎「今日はありがとうございました、じゃあ俺はこれで」

衣「気にするな。またいつでも来るがいい」

衣「………」ハッ

衣(待て。せっかく二人きりになれたのに、このまま帰していいものか……?)

京太郎「……」スタスタ

衣(千載一遇とはまさにこの事!かくなる上は)


下3 判定
00~50 告白
51~80 ヘタレる
81~99 ネキに邪魔される
ゾロ目 拉致


衣「……待て京太郎!」

京太郎「?」

衣「その、衣は……衣は京太郎が好きだ!」

京太郎「はは、俺も天江さんのこと好きですよ」

衣「そういう好きではないのだ!」

衣「衣は一人の女として京太郎が好きなんだ!」

京太郎「えっ」

衣「一目惚れなどどいう言葉、信じてなどいなかったが……まさか自分自身が体験することになろうとはな」

京太郎「ちょ、ちょっと待ってください!」

京太郎(こ、告白は嬉しいけど俺には絹恵さんという大事な彼女がいるし)

衣「自分で言うのもおかしな話だが衣はそんなに気が長いほうではない」

衣「だから、今この時返事が欲しい………どんな返事でも衣は後悔しないから」

京太郎「……」

京太郎(変な事考えずに断るしか……変な事考えるなよ俺)ドキドキ


下3 台詞指定


京太郎「さすがに三股は……」

衣「…」

京太郎「!」ハッ

衣「大層、荒唐無稽で面妖な単語が聞こえた気がしたのだが」

京太郎「い、いやいや!今のはちょっとした冗談ですって!」ハハ

衣「……」ジーッ

京太郎「うっ」

衣「……」ジトー

京太郎「す、すいません!実は俺他にお付き合いしてる女性が二人います!」

衣「……やはりか。あくまで机上の空論だったで外れてほしかったのだが」ハァ

京太郎「やはり?」

衣「なんとなくだが分かっていたよ」

衣「衣と透華が惚れたんだぞ?そんな男を他の女が放っておくものか」

京太郎「それは買い被りすぎじゃ……」

衣「一応聞いておきたいが、に誰と誰と付き合っているんだ?衣の知ってる者か?」

京太郎「ええと、どうなんでしょう?一人は愛宕絹江さんっていう大阪で知り合った人なんですが」

衣「愛宕絹恵か……衣は知らないな」

京太郎「もう一人は」


下3 人物


京太郎「大阪の姫松高校の監督さんです」

衣「監督!?大人とまで付き合っているのか?」

京太郎「はい……最初はただ連絡取り合う関係だったんですど、いつの間にか遠距離恋愛になってました」

衣(透華や衣、清澄の黒糖だけでなく短期間に西にまで手を伸ばしていたとは……)

衣(なんと恐ろしき魔性の男よ。衣ですら背筋が凍る)

京太郎「まぁ、三股でもいいのなら天江さんともお付き合いできますけど」

衣「なっ!」

京太郎「あっ、ちなみに三股なのは黙っててくださいね?こればれたら色々とまずいので」

衣「冗談じゃないぞ!衣は京太郎が他の女と仲睦まじくしてるところなど見たくない!」

衣「京太郎は衣だけの京太郎がいいんだ!」

京太郎「んー……そう言われてもなぁ」

京太郎(ここにも困ったお姫様が一人か。でも確かにそこまで好きになってくれるのは嬉しい)


下3 判定
00~50 三股以外ありえないですね 
51~80 セフレならいいですよ
81~99 衣一筋に切り替える
ゾロ目 ハンドボール遠征の時間


モブ「あ、こんなとこにいた須賀くん。おーい!」

京太郎「?」

衣「誰だお前は!今衣と京太郎は大事な話を!」

モブ「ハンドボールの遠征先決めるから、至急集合だってさ!」

京太郎「な、なんだって……!?」

京太郎「じゃ、じゃあ!全国の強い奴らと戦えるのか?」

モブ「うん!」

京太郎「……」

京太郎「……天江さん」ユラリ

衣「な、なんだ?」

京太郎「すいません、俺……」

京太郎「1にハンドボール、2にハンドボール、3に恋愛なので」

京太郎「この話はまた今度じっくり!」ダッ

衣「ふぇ!?」

京太郎「よっしゃーーー!ワクワクしてきたぞーーーーー!!」



衣「……」

衣「……衣、なにか悪いことしたのかなぁ?」グスッ


――――――――


京太郎「で、遠征先ってどこよ?」

モブ「聞いて驚いてね。去年全国優勝した」


下3 学校名


モブ「白糸台高校」

京太郎「!?」

モブ「なんでも、今年も前人未到の全国3連覇を果たそうとしているらしいよ」

京太郎「……ああ、知ってるぜ」ゴクッ

京太郎「ハンドボールやってる奴なら誰でも知ってる絶対王者校……!」


―――――――――
――――――――


顧問「相手は全国王者だ!だが胸を借りる気持ちではなく倒すつもりでいけ!」

京太郎「おぉ!!」 オオーー!!


下3 判定
00~50 無双 
51~80 そこそこ
81~99 コケる
ゾロ目 相手の精神をへし折る


京太郎「疾きこと風の如く」 ナンダアレ ハエー!

京太郎「侵掠すること火の如し!!」 ネットツキヤブッタゾ!?

京太郎「動かざること山の如く」 ディーフェンス!!

京太郎「動くこと雷霆(らいてい)の如し!!」 キエタ!?

京太郎「フハハハハハハ!!」



誠子「全国王者がこうもあっさりやられるなんて……」

淡「す、すごい……すごいよあいつ!!」」

菫「ハンドボールやれよ」

照「………」

淡「ねぇテルー!あいつやばくない!?」


下3 判定
00~50 あ、ごめん本読んでた
51~80 別に
81~99 一目惚れ
ゾロ目 淡「失神してる……!?」


照「……」ポー

菫「おい」       コレガ ゾーンカ!?

照「!」ハッ

照「……別に」     イヤチガウ!コレハ…?

淡「はっはーん」ニヤニヤ

照「な、何?」     テ,テンイ ムホウノ キワミダ!!

淡「さては……惚れたね?」

照「っ」カァー

淡「おお!テルーでもそんな顔真っ赤にするんだ」

菫「よせ淡」ポコッ

淡「いてっ」

菫「照、恋する乙女になるのはいいが分かってるな?」

菫「部長としてじゃなく友達として言うが、三連覇がかかった大会前に変な気は起こすなよ」

照「……」


下3 判定
00~50 分かってる
51~80 せめて気持ちだけでも…
81~99 私、麻雀辞める
ゾロ目 ホントは菫も好きなクセに


照「分かってる」

菫「まぁ、そうか。そんな事お前が一番分かってるよな」

菫「変な事言ってすまな……」

照「だから私、麻雀辞める」

誠子「!?」

尭深「!?」

淡「えっ…」

菫「……おい」

菫「冗談でも言っていいことと悪いことがある。誰に聞かれてるか分からんぞ?」

照「冗談なんかじゃないよ菫。私本気だから」

照「麻雀にさえ縛られなくなったら私、あの人と仲良くしてもいいんだよね?」

菫「……」ガッ

照「殴りたいなら殴ってもいい」


京太郎「やっぱり楽しいな、ハンドボール。後半も頑張ろ」 ギャーギャー

京太郎「ん?なんだ騒がしいな?」


菫「お前にとって……照にとって麻雀は!そんなものだったのか!?」

誠子「待ってください菫先輩!暴力は……!」


京太郎「えええーーーー!」

京太郎「うわわわ!!ちょ、ちょっと待った!!」


下3 判定
00~50 京太郎が止めに入り殴られる
51~80 菫が照を殴る
81~99 照が菫を殴る
ゾロ目 足が滑って淡とキッス


バキッ

京太郎「ふごっ!?」ドサッ

照「!?」

菫「なっ!」

京太郎「いてて……」

京太郎(女性って普通平手じゃないのかよ!奥歯何本か折れたぞ!)

淡「さっきのパツキン!?」

京太郎「事情は知りませんが喧嘩はダメですよ。それも女性同士でなんて」

尭深「血が…!」

京太郎「大丈夫ですって、こんなもん唾をつけとけば治りますよ」

菫「な、なんと言ったらいいか……!本当にすまない、今すぐ保健室に」スッ

照「触らないで」バシッ

菫「っ!?」

照「この人に触らないで」

菫「……」

照「立てる?」

京太郎「なんとか……フラフラしますけど」

照「一緒に保健室行こう。私が支えて行く」

京太郎「すいません、ご迷惑おかけします」



菫「……私は部長失格だな」

誠子「そ、そんなことないですよ!なぁ大星!?」

淡「えっ?私?……あ、ああ!そーですよ菫先輩!」

尭深「!」オロオロ

菫「いいんだ。そんな気を使ってくれなくても」

やべぇよ…やべぇよ……ハッピーエンドが考え付かないレベル


今夜はここまでですぞ
お疲れ様でしたですのだ


京太郎「いたたたっ!」

照「ごめん。痛かった?」

京太郎「い、いや……ちょっと消毒が沁みただけですから続けてください」

照「分かった、なるべく優しくする」グリグリ

京太郎「いででででっ!!」


京太郎「それで、どうして喧嘩なんてしてたんですか?」ヒリヒリ

照「……話すと長くなる」

京太郎「あっ、無理に言わなくてもいいですよ。俺は所詮部外者なワケですし」

照「ごめんなさい。それと………できるなら菫を責めないでほしい」

京太郎「すみれ?」

照「君を殴った人」

照「だけど悪いのは全部私だから。菫は何も悪くない」

照(ただこの人に触ろうとした時は許せなかったけど……)

京太郎「責めるも何も、俺が勝手に割り込んだだけじゃないですか。だからあなたも悪くありませんって」

照「でも私があなたを傷つけてしまったことは事実。何か償いをさせてほしい」

京太郎「いや本当にいいです、悪いのは俺なんですから」

照「………」ジッ

京太郎「うっ」

京太郎(そんな事言われてもパッと思いつかねぇよなぁ……んー、それじゃ)


下3 台詞指定


京太郎「腫れが引くまでそばにいてくれませんか?」

照「……そんなことでいいの?」

京太郎「はい。そんなことで十分嬉しいです」

照「分かった」

京太郎「……」

照「……」

照「お菓子食べる?」

京太郎「すいません、口の中が血だらけなので食べれません」

照「あ…そっか」

照「じゃあ、何か本読む?面白い小説あるけど」

京太郎「俺アウトドア派なんで本はちょっと……ごめんなさい」

照「……」

照「……えーと」オロオロ

京太郎(かわいいなこの人)

照「好きです、付き合ってください」

京太郎「……」

照「あっ」

京太郎「……はい?」

照「……」

京太郎「ジョークですよね?そうですよね?はは、もう意地が悪いなぁ!」

照「……うぅ」カァァ

京太郎(えええー……ジョークの反応じゃねーぞコレ)

京太郎「え、えーと……」


下3 判定
00~50 いや、無理かな
51~80 友達からなら
81~99 俺も実は好きです
ゾロ目 そこに丁度ベッドがありますね?


京太郎「いや、無理かな」

照「っ!」

京太郎「いきなりってのもありますけど……」

京太郎「あなたのこと、ちょっとそういう風には見られません……すいません」

照「……そう」

照「ごめんなさい、変なこと言って」

京太郎「いや、お気持ち嬉しかったです。ありがとうございました」ペコリ

照「……」

京太郎「い、痛みもひいてきたんで……じゃあ俺、これで戻ります」

照「……うん」

京太郎「それじゃ、お先に失礼しますね」


―――――――


京太郎「ビ、ビックリした。いきなりあんまこと言われるとは思わないだろ普通……」

京太郎「でも可愛かったしちょっと勿体無かったかなぁ……ってダメだダメだ!俺には絹恵さんと郁乃さんがいるじゃないか」

京太郎「それにこれから後半戦なんだし、気持ち切り替えねーとな」

ゴツン

京太郎「ほわい!?」

?「いたっ!!」

京太郎(や、やば!考え事しすぎて誰かにぶつかっちまった!)


下3 人物


淡「ううー……いたぁい!!」

京太郎「ご、ごめんなさい!大丈夫ですか!?」

淡「大丈夫なワケあるかー!」ウガー

京太郎「ヒエッ!」」ビクッ

淡「……ん?ああー!さっきのパツキンじゃん!」

京太郎「え?」

淡「丁度良かったー、菫先輩から"照だけじゃ心配だから様子見て来い"って言われてきたんだけど」

淡「その様子じゃダイジョブウそうだね」

京太郎「まぁ、だいぶ痛みはひきました」

淡「それで、テルは?」

京太郎「あー、えっと……まだ保健室に」

淡「ってことは置いてきたってこと?」

京太郎「……結果的にそうなる、のか」

淡「ふーん」

淡「あのさ、パツキン……」


下3 判定
00~50 私が迎えに行くから、もう帰っていいよ
51~80 テルじゃダメなの?
81~99 これで二人っきりだね
ゾロ目 ウチ(白糸台)に来ない?


淡「これで二人っきりだね」

京太郎「え?」

淡「とう!」ガバッ

京太郎「うわっ!?」ドサッ

淡「えへへ、マウントとったりー!」

京太郎「ちょ、ちょっと何するんですか!?」

淡「大人しくしてた方がいいよー。また傷口開いちゃうかもだし」

京太郎「すいません急いでるんで本当に勘弁してください」

淡「せっかく邪魔が入らなくなったんだし、色々はなそーよ」

淡「なんていうかさ、さっきの試合見てたら私パツキンのこと気に入ったし!」

京太郎(だからそんな時間ないっての!)

京太郎(とりあえず振り払ってでも逃げねーと……)


下3 判定
00~50 振り払って逃げる
51~80 仕方ないので話に付き合う
81~99 長野へ帰る
ゾロ目 ファーストキスを奪われる


京太郎「やめろ!」ドン

淡「きゃっ!」

京太郎(今のうちに……!)ダッ

淡「あっ、逃げた!」

淡「待てこんにゃろー!!」


――――――


京太郎「はぁ……はぁ」ゼーゼー

モブA「だ、大丈夫か須賀?顔色悪いぞ」

京太郎「大丈夫、大丈夫だ」

京太郎(血がたくさん出た上……全力疾走したら気分が)オエッ


<後半戦スタートです!


京太郎(でもせっかく王者と闘う機会なんだ……!欠場するわけにはいかねー)


下3 判定
00~50 圧勝
51~99 入院生活開始
ゾロ目 一生ハンドボールができない体になる
99のみ 死亡


ピーーーー!!

<試合終了ー! 213-0で龍門渕高校の勝利です!

京太郎「いよっしゃああああ!!」

京太郎「王者に勝ったぞ俺ら!」

モブA「おう、これで堂々と長野に帰れるな」

モブB「全国王者っていっても大したことなかったなぁ」

モブA(ほぼ須賀一人で攻撃も防御もしてたけどね)



顧問「よーし、長野に帰って大会に向けてのミーティングだ。忘れモンないか?」

京太郎(やり残したことか……)

京太郎(なんかあったか?)


下3 判定



京太郎「んなもんないない、早く帰らなきゃ」

京太郎「さらば白糸台。中々に楽しかったぜ」


――――――
―――――


透華「お帰りなさいませ。遠征お疲れ様ですわ」

京太郎「ありがとうございます。なんとか学校の面子は保てましたよ」

純「聞いたぜ?なんでも無双したらしいな」

京太郎「あれ?まだ誰にも話してないのに耳が早いですね」

一「知らなかったの?あの試合テレビで全国放送されてたんだよ?」

京太郎「え゛っ……?」

智紀「全国にファンがいっぱいできてる」ポチポチ

純「はは、よかったな人気者」

京太郎(コケなくてよかった!ほんとによかった……!)ホッ

透華「今日はお疲れでしょう?そろそろ休んではいかが?」

京太郎「そうですね。流石に色々とやばい気がするので」

透華「明日はお休みとします。一日羽根を伸ばしなさい」

京太郎「えっ、それって勝手に決めていいんですか?」

透華「あなたのご活躍にお爺様もご満悦ですわ。喜んで休暇をくださるでしょう」

京太郎「はぁ……」

京太郎(まぁ、いっか。せっかく休みくれるって言ってんだし)

京太郎(明日は何しよっかなー)


下3 行動指定


京太郎(久々に清澄に顔でも出してみるか)

京太郎(優希や和、部長に染谷先輩元気してるかな)

京太郎(あいつもそう言えば清澄だったな)


―――――――――


久「あら、これ意外と美味しいわね」ポリポリ

春「それが自慢」

久「はい、あーん」

春「あむっ」

優希「転校生がきたと思ったらこれだじゃ」

まこ「アイツは女専門のたらしかえ」

京太郎「仲良くしてるようで、嬉しいです」

まこ「ま、部長は人に好かれやすいからのう」

まこ「……ん?」

優希「きょ、京太郎ーーーー!?」

久「へっ!?」

まこ「なっ!?」

春「!」

京太郎「お久しぶりです」

まこ「ったく、帰ってくるなら連絡の一つぐらいよこさんか!」ポコッ

京太郎「あたっ!す、すいません」

久「その割には嬉しそうねまこ」

久「須賀くん、噂は聞いてるわよ?随分と約束通り活躍してるそうじゃない」

京太郎「まぁ、ぼちぼち」


春「……」ギュッ

京太郎「お、おい!こんなとこでひっつくなって!」

まこ「なんじゃ二人とも知り合いだったんか?」

京太郎「まぁ、それは色々と……」

久「はっはーん」ニヤリ

京太郎「そ、そういえば和は?」

優希「……のどちゃんなら、最近学校にきてないじぇ」

京太郎「えっ?」

久「咲が……自分よりあなたを取ったことがよっぽどショックだったみたいでね」

京太郎「あっ……」

久「咲はどう?元気にしてる?」

京太郎「………」

優希「京太郎?」


下3 判定
00~50 話してません
51~80 そこそこ
81~99 そりゃラブラブですよ!
ゾロ目 身体の関係まで作っちゃいましたよ!


京太郎「はい、そこそこ!」

京太郎「相変わらずのポンコツっぷりで、気苦労が絶えないですよ!」ハハ

久「仲良くはしてるみたいね、安心したわ」

京太郎「俺もみんなの元気そうな顔が見て安心しましたよ……和はいないけど」

京太郎(あっ!)

まこ「……」

優希「……」

久「……」

春「?」

優希「なぁ、京太郎……」

京太郎「ん?」

優希「お前、清澄に戻ってくる気は無いのか?」

京太郎「……え」

優希「私は昔みたいに、京太郎と喧嘩して、咲ちゃんに麻雀でボコボコにされて、のどちゃんがいる頃に帰りたいじぇ……」

久「優希、それは……」

まこ「気持ちは分かるが京太郎にも京太郎の道があるんじゃ。それを邪魔しちゃいかん」

優希「今の麻雀部もはるるが来て賑やかになったけど、やっぱり私には京太郎がいないと何か物足りないじょ……」

京太郎「……俺は」


下3 判定
00~80 あくまでハンドボール一筋
81~99 考えてみます
ゾロ目 分かりました


京太郎「すいません、今日は帰ります」

京太郎「またな春」ナデナデ

春「…」コクコク

優希「逃げるな京太郎ーー!どうなんだじぇ!?」

京太郎「すまん優希。俺は、あくまでハンドボール一筋だ」

優希「なっ!」

京太郎「ここで辞めたら俺を応援してくれてる人に申し訳ねぇよ」

優希「うう……」

京太郎「ごめんな優希」

優希「……も、もういいじぇ!京太郎なんか知らん!」

京太郎「じゃあ部長、染谷先輩……近いうちにまた顔出しますんで」

まこ「おう、時間に余裕があると時でええわ」

久「私たちも応援してるわよ。頑張ってね」

京太郎「はい、ありがとうございます」


―――――――


京太郎(応援してくれてる人たちか……彼女の絹恵さんと郁乃さん)

京太郎(永水の石戸さん薄墨さん、滝見に………)

京太郎(龍門渕の龍門渕透華さんと天江さん、井上さんにも世話になったな)

京太郎(大阪じゃ洋榎さんや雅枝さんに出会って)

京太郎(白糸台じゃ結局名前聞けなかったけどあの綺麗な人と、カウントしていいか分からないちょっとアホっぽい子)

京太郎(そして清澄のみんな………と、幼馴染の咲)


京太郎(ちょっと怖かった人も交じってるけど、いろんな人に支えられてんだな俺は)

随分長くなりましたが次でケリがつくと思われます。色んな意味で。


今夜はここまでですのだ!
ありがとうございましたのだ!


京太郎「か、海外留学っすか?」

教師「ああ。この前の白糸台との練習試合を見たらしくてな、是非どうかと」

教師「本当は白糸台の選手をスカウトするつもりだったらしいが」ハハ

京太郎「そんなこといきなり言われても……ちょっと」

教師「急がなくても返事は一週間後までに考えてくれればいい」

教師「それまでにご家族と話し合って決めることだ」

京太郎「は……はい」


京太郎(本場ドイツに行くことは全ハンドボールの夢だし、普通に考えて行かない手は無いないけど)

京太郎(でも流石に海外は国内とはワケが違うし……どうしたもんかな)

京太郎(それに色んな人に世話になりっぱなしで勝手に行くのはちょっと……)


下3 行く or 断る


京太郎(いや、やっぱり行こう)

京太郎(ここで自分から道を断ったら今まで応援してくれてた人たちに申し訳ねーよな)


京太郎「まぁ、流石に何も言わないで行くのはダメだし何人かに留学するって伝えないと……」

京太郎(って言ってもあんまり言いふらしても嫌味っぽくなるかもしれないから5人くらいにしとくか)

京太郎(5人も行っとけばその内誰かの耳にも入るだろ)


下3 人物 1/5


―――――――


久「私を呼び出すなんて、随分と偉くなったわねぇ須賀くん」

京太郎「はは……すいません。でも清澄じゃ言えないようなことなので」

京太郎(優希に聞かれたらただじゃすまねーだろうしなぁ……)

久「冗談よ冗談。相変わらず元気そうで安心したわ」

久「で、用件は何かしら?」

京太郎「はい、実は俺……ハンドボールで海外留学が決まったこと部長に伝えようと思って」

久「海外留学!?ワオ、やるじゃない須賀くん!」

久「……でも何でそれを私に言おうと思ったの?優希とか咲のが喜んでくれたんじゃない?」

京太郎「一番最初に背中を押し出してくれた部長に、一番最初言うのが礼儀だと思って」

久「ほうほう……じゃあまだ咲とかには言ってないんだ?」

京太郎「時間があれば伝えるつもりです」

久「分かった。優希とかには折をみて言っておくわ」

京太郎「よろしくお願いします」

京太郎「それと部長、今までお世話になりました」ペコリ

久「こらこら、もう部長じゃないでしょ」アハハ

京太郎「部長は部長ですよ。俺の中でそれはずっと変わりません」

久「そ、そう?」

久「……じゃあ、部長として最後に一言だけ」


下3 判定
00~80 あっちに行っても頑張りなさい
81~99 私、あなたのこと好きだったのよ
ゾロ目 ついて行ってもいいかしら?


久「あっちに行っても頑張りなさい!」バシッ

京太郎「いって!」

久「コケたりしたら清澄の雑用に逆戻りだからね?いい?」

京太郎「……はい!」

久「うん。よろしい」

久「日本に帰ってきたら、顔ぐらい出しなさいよ?」


――――――――


京太郎(なんだかんだ言って部長も俺の事、結構気にかけてくれてたのか……)

京太郎(この恩返しは活躍で返すとしよう)

京太郎(……んで、次は誰に言いに行くかな)


下3 人物 2/5


京太郎(次は龍門渕さんかな……こっち来てから色々と世話になったし)

京太郎(あと、俺の事好きって井上さんから聞いてたんだけど……どうなんだろ)



透華「……海外留学と?ドイツに?」

京太郎「はい」

透華「確かに国内であなたの実力を埋もれさせるのは酷というものですわね」

透華(ドイツは少し遠い気もしますが、まぁいいですわ。別荘も幾つかありますし)

京太郎「本当に、龍門渕さんにはお世話になりました!」ペコリ

透華「まぁそんな!顔をあげてくださいまし」

透華「あなたは我が龍門渕の誇りですわ。もっと胸を張りなさい」

京太郎「龍門渕さん……」

京太郎「本当にありがとうございました!俺、あっちでも頑張ってきます!」

透華「え、ええ!期待していますわ……!」

京太郎「じゃあ、俺はこれで」

透華「………」

透華(結局告白できないままですわね……なんて情けない)

透華(って、違いますわ!今言わなきゃいつ言うんですの私!?)


下3 判定
00~70 見送る
71~99 好きでしたのよ! 
ゾロ目 私もドイツに行きますわよ!


透華「好きでしたのよ!」

京太郎「うおっ!?」

透華「私、あなたを出逢った時からずっとお慕い申していましたわ!」

京太郎(うおお!やっぱりマジだったんだな。龍門渕さんが俺の事好きって……)

京太郎(けど……い、いざ言われると)アタフタ

透華「ですから京太郎さんが遠くに行ってしまうなんて、とても耐えられませんわ!どうか行かないでくださいませ!」

京太郎「えっと………」


下3 判定
00~80 俺が惚れてるのはハンドボールなんで
81~99 帰ったら、結婚を前提にお付き合いしてください
ゾロ目 一緒に行きますか?


京太郎「俺が惚れてるのはハンドボールなんで」

透華「な…!」

京太郎「龍門渕さんのお気持ちに応えることはできません」

透華「……そ、そうですか。それは残念ですわ」

京太郎「本当にすいません」ペコリ

京太郎「それじゃ、また出発前に挨拶に伺うんで」

透華「……」

京太郎「あっ、そうだ龍門渕さん」

透華「?」

京太郎「俺、龍門渕さん好きでしたよ!」


透華(……振られましたわね)

透華(何と言うか、逆にスッキリした感じがしますわ……)


――――――――――――


京太郎「ぬわああああああ!!何カッコつけてんだよ俺は!」

京太郎「あれじゃキザと思われても仕方ねーじゃねーか!」

京太郎「……仕方ない、切り替えて次に行こう」


下3 人物 3/5


雅枝「お茶でええか?」

京太郎「はい、お構いなく」

雅枝「そういや絹と洋榎はおらへんのか?」

京太郎「俺一人できました」

雅枝「ま、ええわ。それで大阪まできて言いたいことって、どないしたん?」

京太郎「……実は俺、ハンドボールで海外留学が決まったんです」

雅枝「ほぉー、そらすごいなぁ!絹には言うたんか?」

京太郎「いえ……中々言い出せなくて」

雅枝「やろなぁ。彼氏が海外留学て相当辛いもんな」

雅枝「で、なんで絹恵でも洋榎でもあらへんで私に言うたん?」

京太郎「雅枝さん大人ですし、絹恵さんから麻雀で海外に行ってたって聞きました」

京太郎「だから先輩として海外に行く上で何かいいアドバイスがもらえるかと思って」

雅枝「アドバイス言うてもなぁ………んー」

雅枝「あ、せや!」

京太郎「!」


下3 判定
00~70 女は連れてかんほうがええで
71~99 そういや京太郎、まだ童貞なんか?
ゾロ目 私がついてって教えたるわ


雅枝「私がついってって教えたるわ」

京太郎「はい!?」

雅枝「海外初めてなんやろ?なら、暮らし方とか色々教えたる」

京太郎「いやいやいや!流石にそれは!」

雅枝「遠慮せんでもええ。京太郎が一人でやってけるようになったら私も戻るわ」

京太郎「そうじゃなくて、夫さんとか仕事とかどうするんですか!?」

雅枝「そこら辺は適当に片付ける」

雅枝「京太郎はハンドボールだけに集中しとけばええんや」

京太郎(……俺、愛宕さんの夫に刺されないな)


―――――――――


京太郎(ま、まさかこんな展開になるとは……)

京太郎(いやでも飯とかの問題とか生活環境の心配は無くなったって考えたら……結果オーライなのか?)

京太郎(そう考えたらちょっとは良い気がしてきたかも。とりあえず残りの挨拶回っとくか)


下3 人物 4/5


京太郎「絹恵さん、ちょっといいですか?」

絹恵「おおー京太郎!どないしたん?」

京太郎「ここじゃちょっと。場所を変えましょう」


京太郎「俺、ハンドボールで海外留学が決まりました」

絹恵「……えっ?」

京太郎「言うのが遅くなってすいません」

絹恵「それはええんやけど……京太郎」

絹恵「海外、行くん?」

京太郎「……はい」

絹恵「そ、そっか……そうなんや」

京太郎「……」

絹恵「……」

絹恵「なぁ、京太郎?」

京太郎「はい?」


下3 判定
00~60 彼女として応援しとるで
61~99 いかんといて!!
ゾロ目 私もついていくて言うのダメなん?


絹恵「か、彼女として……応援しとるで」グスッ

絹恵「ほんま寂しくなるけど、京太郎が帰ってくるまで我慢するで……っ!」ヒック

京太郎「そんな泣かないで下さいよ……俺まで泣きたくなるじゃないですか」

絹恵「だ、だって……」

京太郎「俺、あっちで活躍して絹恵さんに相応しい男になって帰ってきます」

京太郎「だからそれまで待っててください」

絹恵「……」

絹恵「うん……待っとるから、ぜったい帰ってきてや………約束やで!」


――――――――――


京太郎(あっ!"お母さんはついてきますよ"って言うの忘れてた!)

京太郎(ま、まぁ……あの雰囲気でそんなこと言えなかったしな仕方ないか)

京太郎(……さて、最後は誰に言おうかな)


下3 人物


―――――――


京太郎「よっ、咲!」

咲「……」

京太郎(あ、あれ?聞こえてなかったのか?じゃもう一回……)

京太郎「咲ー!」

咲「……」

京太郎「……」

京太郎(あれ、もしかして無視されてるのか?)

咲「海外留学決まったらしいね、おめでとう」

京太郎「!?」ビクッ

京太郎「……な、なんだ知ってたのか」

咲「それで、私に何か用事かな?」

京太郎「あ、ああ!だからその海外留学することをお前に言っとこうって思って」

咲「どうして?」

京太郎「どうしてって、お前俺の為に全国転々としてたんだし言っとかなきゃって思って」

咲「……それだけ?」

京太郎「へっ?」

咲「ごめん京ちゃん、私もう行くね」

京太郎「お、おい!待てって咲!」

京太郎「まだお前に言いたいことが残ってんだよ!」

咲「……」ピタッ

京太郎「あのさ、咲……」


下3 判定
00~80 なんでそんな機嫌悪いんだ?生理? 
81~99 理由わかんないけどごめん!
ゾロ目 一緒にドイツにきてくれ!


京太郎「なんでそんな機嫌悪いんだ?生理?」

咲「……」

京太郎「嘘だって、そんな怖い顔で睨むなよ!」

咲「京ちゃん」

京太郎「あ、はい」

咲「頑張ってね。京ちゃんの一ファン、あと"友達"として応援してるから」


―――――――――――


京太郎(咲の奴、ゴミクズを見るような目で俺を見てたな)

京太郎(結局なんで怒ってたかずっと分からねーままだったし……)

京太郎(ま、いいや。とりあえず荷造り初めなきゃな)


――――――――
―――――――


雅枝「京太郎ー!はよ起きんかい!」

京太郎「あ、あと五分……あと五分……」ムニャ

雅枝「もう朝ごはんも出来とるで。ぱぱっと用意して食わんかい」

京太郎「今日は朝飯抜きでいいです……」

雅枝「食うモン食わんと力もでらへんよ」

京太郎「朝飯食わなくても俺、強いですから大丈夫です……」

雅枝「いいからはよ起き!」ガバッ

京太郎「いやああーーー!変態ー!!」

雅枝「アホ言うなや。ほら、モタモタしとったらKGWが迎えにくんで!」

京太郎「分かりましたよっと………」


京太郎「それじゃ、いただきまーす」

雅枝「ぎょーさんあるから一杯食べ。ほんで元気付けて、今日も頑張ってき」

京太郎「はーい」



――――――――――



恒子「今年のインハイは龍門渕の圧勝だったねー!もうちょっと盛り上がると思ってたけどほぼ一強状態だし!」

恒子「去年凄かった白糸……なんたらと巫女さんのたくさんいる学校は何で今年出てないの?」

健夜「白糸台と永水だよ!それぐらい覚えようよ!」

健夜「……なんでも白糸台は暴力事件が表沙汰になっちゃって、出場停止で……」

健夜「永水は主力が欠けてしまったとかで、辞退したって聞いたよ」

恒子「うっわ、なにそれ!?でんじゃらす過ぎっしょ!」


K「ったく、お前15歳のクセにあんな年上美人と同棲なんて羨ましすぎだろ……」

京太郎「そうか?」

K「そうだよ。俺なんて相手がいないからエロチャぐらいしかすることないのに」

京太郎「確かに雅枝さんには感謝してるよ。いつもおいしいご飯作ってくれるし色々世話してくれるし」

K「それは下の世話もか?」

京太郎「それは秘密だ」

K「死んでく………ん?」

京太郎「どうした?」

K「なんかさ、あそこにいる女の子ずっとお前の方見てね?お前と同じ日本人っぽいけど」

京太郎「え?」

京太郎「……どこだよ」

K「……あれ?おかしいな」

K「確かにショートヘアの女の子がいたんだけど」

京太郎「エロチャのし過ぎで幻覚見えてんだよお前」ハハハ

京太郎「速く練習行こうぜ、遅刻したらまたどやされるぞ」

K「お、おう……」






カン

当の本人はハンドボールで大成功したが人生を狂わされた人は多いのであった


今夜はここまでですのだ
ハンドボール編なぜかクッソ長かったですがありがとうございました


京太郎「背景に溶け込んでかなり立ったが潮時だ」

京太郎「このままこの立ち位置に居るだけじゃ世界から消されちまうな」

京太郎「まぁ、でも最近変な夢見るし今の立場でもいい気がしてきたような……」



下3 行動指定


久「にっが……!ちょっと須賀くん、これお茶の葉入れすぎよ!」

京太郎「す、すいません!」

まこ「簡単に見えて難しいからのう、仕方ないわ」

京太郎(ちゃんと本みて量とか調整した筈なんだけどなぁ……)

優希「龍門渕の執事とは大違いだな」

和「こら、ゆーき!」

咲「龍門渕の執事さんって、ハギヨシさんって言ったっけ」

まこ「ああ……あの人は凄かったな」

久「そうねぇ、万能って感じで。あんな人ウチにも一人いてほしいぐらいだわ」

京太郎「………」

和「こ、この話はその辺にしましょう!」

和「須賀くん私もお茶汲むのお手伝いしますよ」

京太郎「………」




京太郎「というワケで、弟子入りしたいのですが」

ハギヨシ『はぁ……』

京太郎「お給料とか一切いりません!ただ、俺もハギヨシさんのようになって……」

京太郎「みんなに頼られたいんです!お願いします!」

ハギヨシ『………』


下3 判定
00~60 いいですよ
61~99 まだ早いですねぇ
ゾロ目 んふっ……


ハギヨシ『いいですよ。その意気込み、買いましょう』

京太郎「本当ですか!?ありがとうございます!」

ハギヨシ『ただし……』

京太郎「?」

ハギヨシ『辛く、とてもキツい修行になりますが……本当に大丈夫ですか?』

ハギヨシ『厳しいことを言いますが何度も血を吐くこともありますが……』

京太郎「悪いですけどハギヨシさん、何を言っても俺は退きませんよ」

京太郎「もう覚悟はとっくに済ませたので」

ハギヨシ『……分かりました。では、お待ちしております』



京太郎「本日から、よろしくお願いします!!」

ハギヨシ「元気がいいですね、声量が大きいのは良い事です」

京太郎「ありがとうございます!それで、俺は何からしたらいいんでしょうか?」

ハギヨシ「そうですね……まずは」


下3 行動指定


ハギヨシ「いきなり私の仕事を手伝わせるのも酷という物」

ハギヨシ「まずはメイドさん達に基本を教えてもらいましょう」

京太郎「基本ですか?」

ハギヨシ「はい、詳しい話はその方々から聞いた方が早いでしょう」

京太郎「ほうほう……」

ハギヨシ「まずは井上さんの所に行くことをオススメします。とても面倒見のよい方ですよ」



純「よー、おめーが新入りか?」

京太郎「……」

純「ハギヨシに直談判して来たらしいじゃんかよ。中々骨がありそうじゃねーか?」

京太郎「……メイドさん?執事さんの間違いじゃ?」

純「……」

京太郎「……」

純「厨房の皿洗い100枚な、5分以内」

京太郎「ええっ!?」

純「ハギヨシなら1分で終わらせちまうぞ?はい、いーち……」

京太郎「は、はい!!」


下3 判定
00~60 余裕
61~80 ギリギリ
81~99 パリーン
ゾロ目 刹那で終わらせる


京太郎「…」チーン

純「ギリギリってとこか……まぁ、初めてにしちゃやるじゃねーか」

京太郎(こ、これを1分以内って、どんな化物だよ……)

純「とりあえずオレんトコは合格だ。次、国広くんの所に行って来いよ」

京太郎「国広くん?」



一「初めまして。ハギヨシさんから話は聞いてるよ」

京太郎(お、さっきの人とは対照的に可愛らしいメイドさんだな)

一「執事さんになるうえで、まずはしっかり基礎を固める必要があるからね」

一「じゃあボクのとこじゃキミにはまず……」


下3 仕事内容


一「影分身を習得してもらいます」

京太郎「……どういうことだってばよ」

一「あれ?影分身知らないかな?」

京太郎「いや、知ってますけど………」

一「じゃあ話は早いね。"今日から一週間以内に影分身を習得してくること"」

一「これがボクからのテストだよ!」

京太郎「あの、ひょっとしてギャグで言ってるんですか?」

一「えっ?それは酷いなぁ……本気で言ってるんだけど」

一「それに影分身、最低2人に分身することは龍門渕における基本スキルだよ」

京太郎「うっそだろ……」


京太郎(いや、物理的に無理だろ忍者じゃあるまいし……)

京太郎(……まぁ、やるだけやってみるか)


下3 判定
00~60 5人まで分身
61~80 2人まで分身
81~99 失敗
ゾロ目 多重影分身


京太郎「いや、無理でしょ」

一「むぅ……ダメだったのかぁ」

京太郎「それで、出来なかった俺はどうなるんですか?」

一「そうだね、基本スキルが出来ないって事は要するに失格だよ」

京太郎「!?」ガーン

一「けど、とりあえずボクが直接教えてあげる。まぁ、それでも無理だったら……残念だけど」

京太郎「えっ……いいんですか?」

一「せっかくだしね。ここでキミを失うのは何だか勿体無い気がするんだ」

京太郎「あ……ありがとうございます!是非お願いします!」



下3 判定
00~70 成功
71~99 失敗
ゾロ目 多重影分身


京太郎「や、やった!できた!!」

京太郎B「できましたよ国広さん!」

一(半ば冗談半分で言ったんだけど……ほ、本当にできちゃった)

一(できるできないかはともかくやる気を見てたんだけどね……)

一「えーと、うん!やったね須賀くん。これで一歩執事に近づいたよ」

京太郎「国広さんのおかげです、ありがとうございました!」

一「ボクはちょっとアドバイスを送っただけだよ。全部キミの力さ」

一「次はともきーの所に行くといいよ。彼女は色んな資格持ってるし、役に立つこと沢山教えてくれるよ」


下3 判定
00~60 次に進む
61~80 とりあえず口説いておく
81~99 悪用する


京太郎「失礼しまーす」ガチャ

京太郎(うわっ!?真っ暗じゃねーか!)

智紀「いらっしゃい」

京太郎「あっ、お邪魔します!」

京太郎「えーと、沢村さんですよね?国広さんから次ここに来るように言われてきたんですけど」

智紀「うん」カタカタッターン

京太郎「俺は何をすればいいんでしょうか?」

智紀「えーと、それじゃ……」


下3 仕事内容


智紀「簡単な事だけどいい?」

京太郎「はい、でもあんまり簡単なのは拍子抜けするんでキツいのでも大丈夫ですよ!」

智紀「そう?じゃあ、CERNへのハックをしてもらいたい」

京太郎「……セルン?」

智紀「"Conseil Européen pour la Recherche Nucléaire"で"CERN"」

智紀「スイスのジュネーブとフランスの国境にあるヨーロッパ素粒子物理学研究所」

京太郎「ん?ん??」

智紀「ここをハッキングして機密データを盗ってきて。もしできたら合格」

京太郎「それ……できなかったら?」

智紀「失格でさよなら………で済めばいいけど。最悪一生牢獄暮らしかな」

京太郎「は!?」

智紀「やるやらないは自己責任。どうする?」

京太郎「そ、そんなことできるわけ………」

京太郎(……いや待てよ)

京太郎(影分身が出来た時点で俺にできないことはないんじゃないか?)

京太郎(できる、できるっ……!できるって思ったら何でもできるんだ……なら)

京太郎「やります!」



下3 判定
00~60 大成功
61~80 失敗
81~99 全世界指名手配犯襲名
ゾロ目 逮捕(BAD END)


京太郎「イェス!イェスイェスイェスイェス!!!」カタカタカタッ

京太郎B「オーーーーウ!!サンキューサンキュー!!」ッッターーーン

京太郎「できましたよ沢村さん!データ盗ってきました!」」

智紀(凄い……私でもできるようになるのに一年かかったのに……)

京太郎B「ちゃんと足も着かないように処理してあるんで、逆探知される心配もないんで大丈夫ですよ」

智紀「あ、はい」

京太郎「パソコンポチポチしてたら、案外簡単にできましたよ」

京太郎「俺こういうのあんまり触らないんですけど、パソコンってすごい単純なんですね」

智樹「う、うん……とりあえず私のトコは合格」

智樹「最後に透華の所に行ってきて。そこで最後のテストがあるから」


下3 判定
00~70 次へ進む
71~99 とりあえず口説いておく
ゾロ目 悪用して世界を混乱に落としいれる 


透華「よく私の所までたどり着きましたわね」

透華「あの三人の試験を通ってここまで来たのはあなたが初めてですわ」

京太郎「影分身はちょっと手こずりましたが、他二人の方は比較的簡単でしたよ」ハハ

透華「大した自身ですわね。ですがそれでこそ試験し甲斐があるというもの」

透華「この私の試験に通ればあなたは正式に龍門渕の執事として登録されますわ」

京太郎「やっとハギヨシさんの元で修業できるってことですね……」

透華「ええ。それでは最後のテストの内容を発表します」

京太郎「……」ゴクッ


下3 仕事内容


透華「一日、衣の世話をしてもらいますわ」

京太郎「衣?」

透華「ええ。ついていらしてくださいまし」


―――――


透華「衣、新しいオモチャが増えましたわよ」

京太郎(……今、すっげー物騒な単語が聞こえたような)

京太郎(衣ってのはもしかしてゴリラみてーな……)


衣「……」チョコン


京太郎「え……子ども?」

衣「!」カチン

京太郎「このお子さんのお世話をすればいいんですか?」

透華「あらあら、やってしまいましたわね。その台詞は悪手ですわよ」

京太郎「へ?」

衣「とーか、少し部屋から出ていろ」

衣「衣はこいつで少し遊ぶ」

透華「……分かりましたわ」

透華「では須賀さん、明日の朝お迎えにきます」

京太郎「え?え?ちょっ!」


バタン

透華(須賀さん、どうか壊されないでくださいませ)


――――――
―――――

チュンチュン チュン


透華(さて、朝になりましたが……須賀さんは無事でしょうか)

透華「衣ー?須賀さん?」コンコン

透華「………」

透華(返事がありませんわね……)

透華「入りますわよ?」ガチャ



下3 判定
00~60 手を繋いで寝ていた
61~80 麻雀で激闘中
81~99 廃人になった京太郎
ゾロ目 朝チュン

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