男「サバイバルゲーム…」(132)

男「…」ザッ

dqn「…」ザッ

男「言い残す事は?」

dqn「なーにかっこつけちゃってんの?」ケタケタ

男「…それだけか?」

dqn「シカトこいてんじゃねぇぞおらぁぁあ!」ダッ

男「…」

スッ…

ドクンッ!

dqn「かっ…」ガクッ

dqn「お前今…なに…を…」

dqn「っ…」ドサッ

男「…あと…1人」

……………
……


~約1ヶ月前~

「じゃじゃーん!」

男「…」

「なんだよー反応うっすいなぁ…」

男「…」

「おい、なんかしゃべれよー」ツンツン

男「…」パシッ

「あ、いったーい!そういう事するんだ?」

男「…出てけ」

「はぁ?初対面の人(?)にそういう態度するんだ!」

男「普通、初対面の人間は人がトイレに居る間に現れないと思うが」

「良いんだよ僕らは人じゃないし」

男「…とにかく、話は後で頼む」

「仕方ないなぁ…5分ね!」

男「善処する」

……


「遅い!6分かかった!」

男「そのうち3分はお前が出てこなかっただけだがな」

「もー!屁理屈ばっか!」

男「で、用事は?」

「ったく…」

「えーと」ゴホン

「おめでとうございます!あなたは、第3回!超能力サバイバルゲームの参加者に選ばれました!」

男「…拒否権は?」

「無し」

男「…」

「えー、あなたに与えられた能力は、握り潰す能力、名付けて!」

「"漆黒より出でし悪夢により与えられた無限のマナによって導かれしアダムのk」

男「長い」

「…」

男「…」

「…ゴホン!とにかく!その能力を使用して敵を倒して下さい!」

男「…敵?」

「…あー、説明めんどくさ」

男「…」

「えーと、この紙に書いてあるから読んどいてね」パサッ

「じゃ、がんばって」

シュッ

男「…」

男「…夢?」

……………
……


男「…」

【あなたに与えられた能力は、握り潰す能力、名付けて漆黒より出でし悪夢により与えられた無限のマナによって導かれたアダムの悲しみを解き放つ一閃の煌めきを逃さんと掌握する、万物の頂点にして、至高、究極の名を元に、全てのをのを握り潰す力《剛圧》です】

男「…」

【この能力を使用し、敵を倒して下さい(ゲームの詳しい説明は裏へ)】

男「…技名で紙埋まってんじゃねぇか」ペラッ

【サバイバルゲームについて】
【サバイバルゲームの参加者は、合計で13人】
【ゲーム開始の通知は、本紙をもって伝えられた事となる】
【自分を除く、12人を、能力を使用した方法で殺害する事で、ゲームは終了となる】

男(なんだこれ…要するに殺し合い…ってことか)

【ゲームの参加者は、互いの大体の位置が把握できるように、第6感が鋭くなっています。目を閉じて、感覚を研ぎ澄ませば敵の位置が把握できます。注)個人差あり】
【ゲームの勝者には、どんな願いもノーリスクで叶えることができる夢のチケットを1枚お渡しします】
【では、ご健闘を祈ります】

男「…」

男「…剛圧か」

男「…」グググッ

クシャクシャクシャクシャッ

男「!!」

男「紙が…握ったみたいに圧縮された…」

男「…へぇ」

「あ、そうそう!」

男「!」ビクッ

「君の能力だけど、目に見える物だけじゃなくて"見えてないけど、存在が確実な物"も握り潰せるからね」

男「…例えば?」

「うーん、例えば金庫の中にあるって分かってるお金とか」

「それと…」

男「人間の…内臓とか」

「!…」

「そういうことさ」ニヤァ

「物わかりの良い人間は好きだね」

「じゃ、俺の為にも頑張ってね」

男「お前のため?」

「いや、こっちの話し」

「じゃ!」

シュッ

男(…願いなんて特にない)

男(でもまあ…殺るしかないか)

テレレレーテロテローテロロロローン
☆game start☆

…………
……


男(とりあえず外に出てみたが…)

ワイワイガヤガヤ

男(普段通りか)

男(えーと?感覚を研ぎ澄ませばいいんだっけか…)

男(研ぎ澄ます…)

男(…)

男「…!」

男「あっちの方だな…」スタスタスタ

………
……


~住宅街~

男(ここのどっかに居るな)

男(どこだ…?)


ビュッ

男「…っ!」サッ

ビィィイン

男(針…?)

男(あそこから…)

「チッ…バレちまったか」

男「…いきなりご挨拶な奴だな」

ギャル「べっつにぃ?普通っしょ」

男「…お前、願いはなんだ?」

ギャル「願ぃ?ああ、んなもん金に決まってんじゃん!カネカネ!」ギャハハハ

ギャル「てなわけでぇ…」

ギャル「おっさん死んで?」

ビュビュッ

男「…っ!」サッ

ギャル「ほらほらほらぁ!」

ビュビュビュッ

男「…チッ」

男「《剛圧》」

男「狙いは…"心臓"っ」グッ

ギャル「え?なに?きこえなー…」

ブチュ

ギャル「かっ…」ビグッ

ギャル「ちょ…何…した…し…」ドサッ

男「…」ハァ…ハァ

ギャル「…」ビクッ…ビク…

男(やっちまった…)

…………
……

~自宅~

男「…」

男(俺が…殺したんだよな)

男(…でも、殺らなきゃ殺られてた)

男(…正当防衛…だろ)

男(にしても…能力使うと少し疲れるな)

男(眠くなってきた…)

男(…)

男「…zz」スゥ

………
……


チュンチュン

男「…ふぁ」

「やほー!」

男「うおっ!?」ビクッ

「早速殺ったみたいだねー」

「行動早くてびっくりしちゃったよ」

男「…何の用だ?」

「もー、つれないなぁ」

「一応残り人数の報告にね」

「君が昨日殺ったのが1人と、あと別のとこで2人死んだよ」

男「…もうそんなにか」

「みんな願いが叶うってなると血眼だねー」

「あと残り10人!ささっと殺しちゃってねー」

シュッ

男「…」

男(出かけるか)モソモソ


………
……


~裏通り~

男(気配が2つ…)

男(どこだ…)

男(向こうか…いや、こっちに来る…?)

「…!」ハァッハァッ

「まてよぉっ!」

男「…!!」

男「ウソだろ…?」

男(まさか…いや…そんな…)

「た、助け…っ」

男「な、なあお嬢ちゃん」

「捕まえたぁ」

男「!!」

「い、いやっ!やめて!」

男「…なにしてんだ?」

「ああ?なんだおめー…って」

「…なーんだ、お前も能力者か」

「ちょっと待ってろ、すぐこいつ殺して相手してやるからよ!」

「んー!んー!」

男「殺す…その子をか?」

「ああ、それともなんだ?お前が先に殺されたいのか?」

男「…」プッ

男「ブサイクなゴリラ顔で何ほざいてんだ」

「あ?」

男「とりあえず、お前邪魔」

男「その子にちょっと用事がある」

ゴリラ顔「誰が…邪魔だって?」

男「お前だお前」

男「なんだ?人間の言葉わかんねぇのか?」

ゴリラ顔「てめえ…」

ゴリラ顔「《膨力》」ムキムキムキッ

男「ははっ…ゴリラ顔がゴリラになったな」

ゴリラ「死ねぇあぁぁああああっ!」ブンッ

男「…」サッ

男「《剛圧》」


グチュッ


ゴリラ「んがあっ…」ガクッ

ゴリラ「…っ…っ」ハッ…ハッ

男「邪魔つったろう」

ゴリラ「…」ガクッ

「ひっ…」

男「君には話がある」

「え…あ…」

「や、だ…」

男「…は?」

「やだっ!」

「《幻技》!」

「パンチ!」

ぺちっ

男「あいた」

男「…」

「…」

男「え?」

「《幻技》!」

「チョップ!」

コツン

男「いて…」

「…」

男「…」

「ご、ごめんなさい…」

男「偉い子だ」ナデナデ

「ひっ…」

男「少し、君にお話があるんだ」

「は…はい…」

男「君のお名前は?」

「幼女…」

男「…よし、幼女ちゃん」

男「幼馴染って名前に聞き覚えはないかい?」

幼女「…しらない」

男「…そうか」

男「そうだよな…」

男(幼馴染…)

………


「男!なにしてんの?」

「ん、ちょっと黄昏てた」

「またまたカッコつけちゃって」

「別にいいだろ…す、好きな人の前くらい…」カアァッ

「…バーカ」

「な、なにを言う!」

「バカバカバーカ!」

「なっ…」

………
……


幼女「おじちゃん…なんでたすけてくれたの…?」

男「…ちょっと似てたのさ」

幼女「にてた…?」

男「そ、おじさんの友達にね」

幼女「…」

男「…」

男「…ゲームの説明はされた?」

幼女「…」コクン

男「君はなんの願いを叶えたいの?」

幼女「…おかあさんにあいたいの」

男「…そっか」

男「よし!それならおじさんが幼女ちゃんを護ってあげよう!」

幼女「ほんと…?」

男「本当本当!おじさん強いからね!」

幼女「ありがとうおじちゃん!」

男「とりあえず…そうだな、お家はどこ?」

幼女「…」フルフル

男「…?」

幼女「かえりたくない…」

男「…なんで?」

幼女「みんないじわるだから…」

男「…」

男「ちょっと腕見せて」スッ

幼女「あ…う…」

男(アザ…擦り傷…切り傷)

男(立派な虐待…だよな)ギリッ…

幼女「う…」ウルウル

男「あ、ごめんよ」

幼女「う…ん」

男「おし、今日はおじさんの家においで!」

幼女「いいの…?」

男「うん、少し汚いけどね」

幼女「おじちゃんありがと!」

男「どういたしまして!」

男「さ、行こっか」

幼女「うん!」

…………
……


~自宅~

男「はい、ここがおじさんの家です」

幼女「…」

男「…どうしたの?」

幼女「きたない…」

男「あ、ま、まあ…少し汚れてるかな?」

幼女「…」

男「ごめんね?すぐ片付けるからね?」

幼女「…」コクン

男「えーと…」ガラガラ

男「こうして」ドサドサ

男「よっ」ザザザッ

男「ほい、できた」

幼女「…隅っこに寄せただけ」

男「…面目ない」

幼女「うん…いいの」

男(あ…くそ…今眠くなるのか…)

男「ごめん幼女ちゃん…おじさんちょっと眠い…ん…だ…」ガクッ

幼女「おじちゃん!」

男「スゥ…スゥ」

幼女「ねちゃった…」

幼女「…」

幼女「…」チラッ

ゴミ「ごちゃごちゃ」

幼女「おかたずけ…」

サッサッサッ

…………
……


チュンチュン

幼女「おじちゃん!」

男「うおっ!?」

幼女「あさ!」

男「あ、ああ!朝だな!あと少し寝かせてくれ…」

幼女「だめ!おきなきゃだめ!」ユサユサ

男「うおおお…」ユラユラ

幼女「おかあさんがねぼすけはダメっていってたもん!」

男「…ねぼすけ…だめ…?」

………
……


「コラ!起きろ!」

「分かった、分かったよ!起きた!起きた!」

「よし」

「起きたから寝かせろ」パタッ

「うぉい!ねぼすけはダメなんだぞ!」

「うるせーっ日曜くらい寝かせろー!」

「デートの日だろーがっ!」バサッ

「うああ…」


……
………

幼女「おじちゃん?」

男「…ああ、ねぼすけはダメだな」

幼女「うん!ご飯作ったよ!」

男「嘘!?」ガバッ

幼女「ほんとだもーん」

男「…部屋が」

幼女「あ…ご、ごめんなさい…」

男「キレイになってる…」

幼女「き、きたないのだめだとおもって…」

男「いや、ありがとう!凄いね幼女ちゃん!」ナデナデ

幼女「え、えへへ…」

男「それに…良い匂いがする」

幼女「おみそしる作ったよ?」

男「俺でも作れないのに…」

幼女「わたしすごい?」

男「凄い!」

幼女「えへへー」テレテレ

男「じゃ、頂くね!」

幼女「うんっ!めしあがれー!」

………
……


幼女「ねーおじちゃん」

男「ん?」

幼女「どこ行くの?」

男「お洋服屋さんにね」

幼女「…?なんで?」

男「幼女ちゃんのお洋服買わないと」

幼女「…ほんとに?」

男「ああ!本当だよ?」

幼女「…貰ってこなくていいの?」

男「貰う…?」

幼女「よ、よそのおうちから…」

男「…」ギリッ

男「う、うん、大丈夫だよ!幼女ちゃんの好きなやつ買っていいからね」

幼女「おじちゃんありがとう!」パアアァッ

男「おう!どういたしまして!」

…………
……


男「決まった?」

幼女「うーん…」

男「どれどれ…」

幼女「こっちと…こっちで悩んでるの」

男「なるほど」

男「それなら、両方買ってあげるよ」

幼女「ほ、ほんと!?」

男「本当だよ、さ、他に欲しい物はない?」

幼女「え、えーっと…」キョロキョロ

幼女「あ…」

男「どうした?」

幼女「…やっぱいい」

男「どうして?」

幼女「…いいの」

男「そうか…」

男「じゃあ、お金払ってくるからあそこのベンチで待っててくれる?」

幼女「はい」

男「…」

幼女「…」テクテク

男「…アレ見てたよな」

………
……


男「おまたせ」

幼女「おじちゃんありがとー」

男「はい、どういたしまして」

男「んー、お昼前か…」

幼女「…」グゥゥ

男「…」

幼女「…///」

男「よし、お昼食べようか」

幼女「はい…」

男「なにが食べたい?」

幼女「え、と…」

男「?」

幼女「お、お寿司…」

男「寿司…?」

幼女「うん、お寿司食べたい!」

男「おっけー、美味しいとこにご案内するね」

幼女「うん!」

…………
……


~回らないお寿司屋~

幼女「…おもってたのとちがう」

男「ん?寿司って…こういうもんじゃ…」

幼女「あ、あの…くるくるまわってる…」

男「???」

幼女「おじちゃんしらないの…?」

男「…あ!回転寿司か」

幼女「それ!」

男「あっちが良かった?」

幼女「う、ううん!びっくりしただけ」

男「そっかぁ」


「ほい、おしぼり」

男「ありがと」

「男さん、娘さんできたの?」

男「んー…似たようなもんかな」

「へぇー、あの女っ気のないあんたが…」

男「大将、そりゃ失礼ってもんよ?」

大将「こりゃ失敬」

大将「で、なんにしましょう」

男「そうだなぁ…」

幼女「あ、あのっ」

大将「はいはい、お嬢さん」

幼女「いくら食べたいです!」

男「ははっ、じゃあ大将、いくら2つで」

大将「へいへい、いくら2つねー!」

アイヨー

男「幼女ちゃん、お寿司はなにが好き?」

幼女「黒旗魚」

男&大将「!?」

…………
……


幼女「ごちそーさまでした」

男「大将、お勘定お願い」

大将「あい、男さんおあいそねー」

アイヨー

大将「お嬢ちゃん、また来てね」

幼女「うん!」

男「大将…ここは子どもにはちとキツイ金額じゃ…」

大将「お嬢ちゃんはタダでいいよ」

幼女「ほんと!?」

大将「ああ、本当だとも」

大将「いつでもおいでね」

幼女「うん!ありがとう!」

男「どうした大将…タダなんて…」

大将「ワケあり…なんだろ?」ヒソヒソ

男「!!」

大将「俺は寿司しか握れねぇけど、できる限りのことはさせてもらうよ」

男「…ありがとう」

大将「ははっ、またよろしくな」

男「ああ、ご馳走様」

大将「おう!気ぃ付けて」

男「ん、じゃあな」

マイドー


男「…外は夜風が気持ちいいな」

幼女「ごちそうさまでした」ペコリ

男「幼女ちゃんは礼儀正しいね」ナデナデ

男「美味しかった?」

幼女「うん!」

男「良かった良かった」

幼女「!!」

男「ん?どうしたの?」

幼女「…いる」

男「居る…?」

幼女「おじちゃんこっち!」タタタッ

男「あ、幼女ちゃん!」

………


幼女「はあっはあっ」

男「どうしたの幼女ちゃん!そんなに急いで…」

幼女「てきが…」

男「敵…?」

幼女「てきがきてたの…」

男「え、俺は何も感じなかったけど…」

男「…!」

【ゲームの参加者は、互いの大体の位置が把握できるように、第6感が鋭くなっています。目を閉じて、感覚を研ぎ澄ませば敵の位置が把握できます。注)個人差あり】

男(個人差…)

男(幼女ちゃんは感知能力に長けてるのか)

男(だとすると…幼女ちゃんより強い感知能力の奴がいてもおかしくない…)

男「気が休まらんな…」ハァ

幼女「…」ウルウル

男「大丈夫だよ幼女ちゃん」

男「君は、俺が絶対守るからね」

幼女「…」コクン

男「…」

男(…早めに…終わらせないと)

………
……


幼女「…」スゥスゥ

男(なんとか帰って来れたが…)

男(幼女ちゃんはずっと怯えてたな…)

男(やっと寝れた感じだし…可哀想に)

「じゃじゃーん!」

バシッ

「痛っ!」

男「あの子が起きるだろうが」

「…ごめん」

男「用事は?」

「報告にね」

男「現在人数か」

「うん、君たち含めてあと5人だよ」

男「は!?減りすぎじゃ…」

「…あんまり情報をリークするのは良くないかもだけど教えとくね」

「この前君が殺った1人を除いた4人は、1人の人間に殺されてるよ」

男「…」

「そいつの能力については話せないんだけど、みんな一瞬で殺られてた」

男「…俺の能力が通用するのか?」

「わからない」

「ただ一つ言えるのは…」

…………
……


チュンチュン

男「…」

『奴は、一度も傷を負っていないってことかな』

男(勝てるのか…?)

幼女「ごはんだよー!」

男「ああ!ありがとう」

幼女「んふふー」

男「いただきます」

幼女「はい、おあがりください」ニコニコ

男「!!」

…………
……


「ほーら、できたよー」

「おお、ハンバーグ!」

「好きでしょ?」

「ありがとう!」

「んふふっ」

「いただきます!」パクッ

「はい、お上がりください」ニコニコ

「…辛っ!」

「えっ、嘘!?」

「…本当だ辛い」

「お前な…どうやったらハンバーグが辛く…」

「失敗失敗~」ケラケラ

…………
……


男「…幼女ちゃん」

幼女「?」

男「お母さんは…どこに居るか知ってる?」

幼女「…」

幼女「とおいところのくにっておばちゃんがいってた」

男「…最後に会ったのは?」

幼女「えっと…わたしが4さいのときにいっしょにおでかけしたの」

幼女「そこで…えっと…」

幼女「あ…れ?」

幼女「そこで…おかあさんが…あれ?」

幼女「おもい…だせない…」

男「…もういいよ、ありがとう」

幼女「あれ?あれ?なんで…なんで…?」ウルッ

男「幼女ちゃん」

幼女「おもいだせないよぉっ!」ポロポロ

男「幼女ちゃん!」

幼女「うう…」シクシク

男「大丈夫、ゲームに優勝すればお母さんには会えるからね」

幼女「うん…」

男「…お父さんはどんな人か知ってる?」

幼女「…?わたしにおとうさんはいないよ?」

男「…」

幼女「おかあさんしかいないの」

男「…そっか」

幼女「…おじちゃんは…」

幼女「おじちゃんはどんなおねがいをするの?」

男「…え?」

幼女「どんなおねがい?」

男「…」

男「…わ、わかんないなぁ」

幼女「えへへ、はやくきめないとダメだよ?」

男「そうだね、ゲーム終わるまでには決めないとね」

幼女「うん」ニコッ

男「あ、そうだ幼女ちゃん」

男「これ…おじさんからのプレゼント」ガサガサ

幼女「??」

男「開けてみて」

幼女「…!!」パアアアッ

幼女「くまさんだー!」ギュウウ

男「ふふっ」

幼女「おじちゃん!おじちゃん!ありがとう!!」ピョンピョン

男「どういたしまして」

幼女「わーっ!」

男「気に入ってもらえて良かったよ」

幼女「うん!だいじにするね!」

男「ああ、ありが…」

男&幼女「!!」

幼女「おじちゃん…」

男「大丈夫、分かってるよ」

幼女「こわい…」

男「離れないでね」

幼女「うん…」ギュッ

男(瞬間移動か…?)

男(突然気配が…)

男「幼女ちゃん、外に出ようね」

幼女「うん…」

男「…」

ガチャッ

幼女「…おじちゃん…あっちにいるよ」

男「よくわかるね」

幼女「…」





幼女「っ!おじちゃんうしろ!」

男「!!」バッ

「チッ」シュンッ

男「…っ」ポタッ

幼女「おじちゃん腕が…」

幼女「おじちゃん腕が…」

男「ちょっと切れただけだから…大丈夫だよ」

幼女「…うえ!!」

男「くそっ!」バッ

「ははっ」シュッ

男「ナイフか…っ」サッ

「俺を捉えられるかな?」シュンッ

男「くそっ」

男(奴の姿が見えなきゃ…能力が使えない…!)

幼女「おじちゃんっ…」

男「とりあえず逃げよう!」

幼女「うん!」コクンッ

………
……


男「幼女ちゃん、幼女の能力って…なに?」

幼女「…《幻技》」

幼女「じぶんがくちでいったこうげきをぜったいあいてにあてれるの」

男「…いいね」

幼女「おじちゃん…」

男「幼女ちゃん、安心してね」

男「いまから言うことを良く聞くんだ」

幼女「うん…」

……………
……



「~♪」

「ほう、1人こっちのビルの屋上で…」

「もう1人が向かいの廃ビルの中…」

「なーんか、考えがあるんだろうね」

「面白い」

「ノってやるよ」

シュッ


…………
……


男「…」

男「…」

「やあ」

男「!!」

「隠れててもまるわかりだよ?」

「俺の感知能力はー」

男「《剛圧》」

シュッ

男「!?」

「…不意討ち作戦?バカだなぁ」

「君の能力は知ってる」

「相棒が教えてくれたからね」

男「相棒…?」

「ははっ、君にも居るんじゃない?」

「いやぁ、良い相棒持ったよ」

男「…不正か」

「いや、僕が進んで聞いたんじゃないよ?」

男「…おい、聞いてんだろ?これどうなんだよ」

「…相棒は他人に姿見せないみたいだよ?」

男「そうなのか」

男「色々ありがとうな」

「いいさいいさ」

「どうせ君死ぬし」

男「それはどうかな?」

「んー?」

男「幼女ちゃあああああん!」

「!しまっ…」

《幻技》

投石!

ガッ

「かっ…」グラッ

男「《剛圧》」

男「…心臓っ」


グチュルッ

「あっ…く…」ドサッ

男「…」

「し…まった…なぁ…」ハアッ…ハアッ

「で…もまあっ…楽しかった…な…」…ガクッ

男「…おい」

「はいはい?」

「不正の件だよね?」

男「ああ」

「大丈夫、良い感じに締めといたから」

男「…まあ、それもあるが」

男「お前…いや、お前ら何者なんだ?」

「…」

「ゲームが終わったらわかるよ」

男「…」

「…」

「そうだ、幼女ちゃんだっけ?」

男「!!」

「さみしそうに下で待ってたよ」

男「ああ、迎えに行かないと」タッタッタッ

「…全て終わったら…ね」

…………
……


男「さっきはありがとう、幼女ちゃん」

幼女「ううん、おじちゃんがえらいんだよ」

幼女「わたしひとりじゃあんなさくせんおもいつかないもん」

男「…ふふ、幼女ちゃんは良い子だね」

幼女「んふふー」

男「さ、帰ろうか」

幼女「うん!」

…………
……


男「ただいまー」

幼女「ただいまー」

男(あ…まただ…眠くなる…)

幼女「おじちゃん?」

男「ご…めん幼女ちゃん…ちょっと…眠…」

幼女「うん、おふとんまでがんばって!」

男「…ふふっ」


ドサ…

幼女「…ねちゃった」

幼女「…」

幼女(おふろはいりたいなぁ…)

幼女(わかんないし…あしたにしよう)

男「すー…すー…」

幼女(…わたしもねる)モソモソ

幼女(おやすみおじちゃん)


…………
……


チュンチュン

「あさーっ!」ユサユサユサユサユサユサユサユサ

男「わ、わかった!わかったからっ」ガバッ

幼女「おじちゃん!お風呂入りたい!」

男「あっ…」

男(色々忙しすぎて忘れてた…)

男「わ、わかったよ」

幼女「やったー」

………


男「おし、あとはお湯が溜まるの待つだけだよ」

幼女「ありがとうおじちゃん!」

男「ううん、忘れててごめんね」

幼女「で…あの…」

男「うん?」

幼女「えっと…つかいかたわからないから、いっしょに入りたいんだけど…」

男「ああ、別にいいよ?」

幼女「ちがうの」

男「?」

幼女「わたしのからだみても、なにもおもわないでね?」

男「!!?」

男「あ、ああ!もちろん!」

男(俺はそんなやらしい目してたのか…?いや、そもそもなんでこんな小さい子が…)

幼女「?」

………
……

ピーッピーッ

男「お、入ったみたいだよ」

幼女「うん!早くいこっ」

男「タオルとパンツ持ってねー!」

幼女「はーい」

………


男「…」

男(数分前の自分をぶん殴りたい)

男(この子が言ってたのは…)

幼女「…わたしのからだへんでしょ?」

男「…そんなことないよ」

幼女「うそ」

男「大丈夫、手もあるし、脚も頭もついてるよ」

幼女「ちがうもん、これのことだもん」つんつん

男「…俺には見えないな」

幼女「うそ」

幼女「…でも、ありがとう」ニコッ

男(縫い傷、火傷、痣…)

ザァァァァア

幼女「シャワーァァ…♪」

男(…俺が…守る)

男(少なくとも、ゲームが終わるまでは…)

幼女「おじちゃん、シャンプーどれ?」

男「ああ、これだよ」

幼女「こっちのは?」

男「あ、それはトリートメントだよ」

幼女「?」

男「髪の毛サラサラにするやつ」

幼女「どうやってつかうの?」

男「あとでやってあげるよ」

幼女「やったぁ」

…………
……


幼女「いいおゆでした!」サラサラァ

男「あはは、よく知ってるね」

幼女「おじちゃんありがとう!」

男「どういたしまして」

幼女「んふふっ」

男「…ふふっ」

男「さ、今日はなにしたい?」

幼女「え…と?」

男「幼女ちゃんの行きたい所とかある?」

幼女「…」

幼女「…どうぶつえん」ボソッ

男「よーし、動物園だね」

幼女「あ…でも…」

男「遠慮しないでいいよ」

幼女「…」

男「たのしまなきゃ…ね?」

幼女「…うん!」

男「よし!着替えて出発だ!」

幼女「おおー!」

…………
……



男「象か…」

幼女「お、おっきい…」

男「予想以上だ…」

幼女「…」ポケー

男「お、幼女ちゃん!あっちでウサギと遊べるって」

幼女「いくー!」

男「おっしゃ!」

………


幼女「もふもふー!」

男「かわいいなぁ」

幼女「もふもふ!もふもふ!」

男「ふふっ」

幼女「おじちゃん見て!捕まえたー!」

ウサギ「」ジタバタ

男「おおー!すごいねぇ!」

男(めっちゃ嫌がってますやん…)

幼女「もふもふ…」ギュッ

………


男「水族館もあるんだね」

幼女「イルカさーん!」

クケケケケケケ

男「あはは、返事してくれたね」

幼女「わーっ!とんだとんだ!」ピョンピョン

幼女「たかーい!」

男(楽しそうだな…良かった)

幼女「あ…!」

幼女「すごい!おじちゃんみて!しいくいんさんが!」

男「おお…背中に乗ってー」

………
……


「見て見て男!凄いよ!凄い!」

「本当だな、背中に乗ってる」

「いいなー!私もやりたい!」

「お前じゃ重いだろ」

ドスッ

「ぐほっ…」

「レディに向かって失礼ね!」

「レディ…って淑女じゃ…」

「なによ」

「レディは暴力ふるわn」

ゲシッ

「ううっ…」

「ふんっ」

………
……


男「…」

幼女「おじちゃん?」

男「ん?ああ、ゴメンね」

幼女「なんかおじちゃんこわいかおしてた…」

男「もともとですー」ウリウリ

幼女「ほっへとへるぅ」クリクリ

男「あはは」ナデナデ

幼女「もー…」

男「さ、違うところまわろっか」

幼女「うん!」

男(残りは…爬虫類館?)

…………
……


幼女「おおおおおおおおじちゃんっ!」ゾゾゾゾ

男「ははははは!動いちゃダメだぞー」

幼女「のののののの、のぼってててててて」ゾゾワ

ヘビ「」ウニョロ

男「写真!写真撮ってもらえるからな」

幼女「もももももももうむりりりりりり」プルプル


カシャッ


係員「お疲れさまでしたー」

男「ありがとうございました」

幼女「はははははやくくとってえええええ」

ヘビ「」ウニョウニョ

男「あははははっ」

幼女「おじちゃんのバカ!」

男「ゴメンゴメン」

男「ほら、次はカエルだって」

幼女「カエルさん…」

…………
……


幼女「おおおおおおおじちゃんっ!」

男「あっははははは!」

幼女「たたたたたすけけけけ」

男「ふれあいコーナーの側に居たからだろうに」ヒョイッ

カエル「ゲコッ」ピョン

幼女「ぬめぬめしてた…」

男「ははは、でもほら、あいつじゃなくて良かっただろう?」

幼女「え"」

アフリカウシガエル「んぉ"ーぉ」

男「あ、こいつも触れるって」

幼女「けっこーです!」

男「あははは」

…………
……


幼女「おじちゃんのバカ…」チュー

男「ジュース買ってあげたんだから許してくれよ…」

幼女「アイスがいいもん」

男「最近君自己主張が強くなってない?」

幼女「むつかしいことはわからないの」

男「…」

幼女「ふーん…」

幼女「!!」

男「…まさか」

幼女「きた…」

男「…どっちの方?」

幼女「あっち」

幼女「でもまだ遠く…」

男「…よし、とりあえずアイス食べよう」

幼女「!?」

男「遠くなんだよね?」

幼女「うん…」

男「ほら、緊張しててもダメでしょ」

幼女「…うん」

男「さ、買いに行こう」

幼女「ん…」トコトコ

………
……


幼女「…?」

男「どうしたの?」

幼女「いなくなっちゃった」

男「急に?」

幼女「ううん、とおくにいったからわかんなくなっちゃった」

男「なら、楽しもうよ!」

幼女「うんっ!」

…………
……


男「ただいまーっと」

男「よいしょ…」

男「よく寝てんな」

幼女「…」スゥスゥ

男「…」

「…」バァッ

男「!!」ビクゥッ

「前回静かに来いっていったからさ?」ヒソヒソ

男「…で、何の用だ?」

「えーと、現在人数は…」

男「3~4人だよな」

「3人だね」

男「…」

「終わりが見えてきた」

「そう思ったでしょ?」

男「まあな」

「…君は、最後どうするつもりなんだい?」

男「…」

「…」

「沈黙もまた答えなり」

「よく言ったもんだよ、人間の癖に」

男「俺は…」

「分かってる、死ぬつもりなんだろう?」

男「…」

「…ついでに言っとくけど、決着をつけないって訳には行かないからね?」

男「…なぜ?」

「そりゃゲームだもん」

「こちら側で勝手に定めてたのさ」

「1月経ったら皆殺しってね」

「…実質あと25日」

「ゆっくり楽しんでもいいし、さっさと終わらせてもどっちでもいいよ」

男「それなら…一つ頼みがある」

「なに?」

男「…最終日に、俺に連絡をくれ」

「…了解」

男「…」


シュッ


…………
……


チュンチュン

幼女「あさだよー」

男「う…ぬ…」

幼女「朝だよっ!」ユサユサユサユサ

男「おおおおお…」ユラユラユラユラユラ

男「うう…」

幼女「おはよ!おじちゃん!」

男「お、おはよ…」

幼女「ご飯たべよー?」

男「そうだな、食べよう食べよう」

幼女「いただきまーす」

男「いただきます」パクパク

男「んーっおいしいなぁ」

幼女「んふふーっ」ニコニコ

男「ありがとう幼女ちゃん」

幼女「ううん、いいのいいの!」ニコニコ

男「そうだ、今日はどこへ行きたい?」

幼女「えーっとねー…」

…………
……


~5日後~

幼女「あさー!」

男「起きてるよー」

幼女「おおっ…」

男「びっくりした?」

幼女「びっくりした!」

~10日後~

幼女「おじちゃーん」

男「どうした?」

幼女「あそことどかないからおそうじできない…」

男「よし、肩車してあげよう」

幼女「きゃ、高い!」キャッキャ

男「ほーれほれ」ユッサユッサ

幼女「ゆれるーっ!」

~18日後~

幼女「…おじちゃん」

男「しーっ…敵だよね、わかってるよ」

男「あいつ、探知能力弱いみたいだ」

男「逃げよ?」

幼女「…うん」

~20日後~
幼女「おじちゃん?なんでこわいかおしてるの?」

男「…ん、少しだけ昔を思い出してたのさ」

幼女「なにかあったの?」

男「…俺は…大切な人を守れなかったんだ」

幼女「…たいせつなひと?」

男「…よし、じゃあ少しだけ昔話してあげるね」

男「むかしむかし、ある所に2人の男女が居ました…」

………


その男女は小さい頃からとても中が良く、世間一般で言う幼馴染どうしの関係でした

二人はいつも一緒でした

保育園も、小学校も中学校も
高校は別々になってしまいましたが、家が向かいどうしなので別に問題はありませんでした

2人は仲良く自らの夢を目指しました

男の方はロボット技師になるため

女の方は先生になるため

2人は時に支え合い、時にぶつかり合いながら成長して行きました

そして、高校2年の時
男の方が、女に告白をしました

女は涙を流して喜び、また、怒りました「どうしてもっと早く言わないの!?」と

男は軽く謝り、女を抱き締めました

2人の本格的な交際が始まったのはそこからです

機から見たらバカップルでしょう
いえ、元からそんな感じだったのです
人目を気にせずイチャイチャイチャイチャ
でも本人たちに自覚はありませんでした

時が流れ、2人が付き合い出して10年が経とうとしていました

男は、10年目の記念日にある計画をしていました

そう、プロポーズです

女もそれを悟ったのでしょう
夜景の見えるレストランで、2人ともなんだかぎこちなく座って居ます

めんどくさいので途中は省きますがー


幼女「なんで?」

男「いいの!」

幼女「ききたい!」

男「やだ!」

幼女「きーかーせーてー!」

男「やだったら!」

幼女「ぶーっ」

男「つづけるよ?」

幼女「…うん」

男(あんな臭いプロポーズの台詞言わされるとか拷問に等しいぞ…)

えー、途中は省きますが
プロポーズは無事成功しました

その日はお互いに手を取り合い、仲良く帰宅しました

そして、時が流れ待ちに待った結婚式の日

男はなんと遅刻してしまいました
しかしちゃんとした理由があります
道路が混雑していたせいなのです

男は焦りました
どこかでサイレンが鳴っています
きっと事故でもあったのでしょう


それでも、走って走って、汗だくになりながらでもなんとか式場につきました




しかし、そこで待っていたのは真っ赤に燃え上がる式場の姿でした

真っ赤な炎が立ち上り、真っ白な式場を黒く焦がしています

けたたましく響くサイレンの中

男は真っ先に女を探しました

こういう時は、意外とすぐ見つかるものです

女は、ウエディングドレスを着て、救急車の中で事切れていました
それはそれは美しい姿だったそうです

結婚式が楽しみで待ち遠しかった女は、予定よりも早く式場に来て準備をしていました

控室でこれからの未来に心踊らせながら…

しかし運命は残酷でした

火事の原因は、料理を作る調理室でした

昨晩取り替えたガス管の接続が不十分で、少しづつガスが漏れ、夜のうちに充満していたのです

そして、そこに火をつけてしまったのが最後

真上の新婦の控室ごと吹き飛ばし、そのまま火災へと広がっていきました

男はひどく悲しみました
酒に溺れ、倒れ、病気へ運ばれる日々が続きました

せっかく手にした職も失い、退院した男には借金すら残りませんでした

その日、男は全てを失ったのです
親は早くに無くし、友達は離れ、親戚も居ない
そんな人生が始まりました

唯一希望だったのは、裁判の際に式場の管理会社が莫大な慰謝料を支払ってくれたことくらいでした


…………
……


男「おしまい」

幼女「…」

男「むつかしかったかな?」

幼女「…」グスッ

男「…」

幼女「おじちゃん…」ウルウル

男「ん?」

幼女「おじちゃんには…」

幼女「いまのおじちゃんにはわたしがいるから!」ポロポロ

幼女「おじちゃんは一人じゃないからっ!」ポロポロ

男「…っ」ウルッ

男「…ああっ…ありがとうな」ギュッ

幼女「…!」ギュゥゥッ

男「ありがとう…」ポロッ…

幼女「おじちゃん…っ」ギュゥゥゥゥウッ

男「ありがとうなあ…」ポロポロ

…………
……


~25日後~

男「…」

「やほ…ってもう起きてたのか」

男「ああ、通達ありがとう」

「今夜12時丁度が期限だよ」

「それと、全員の探知能力が最大まで引き出されてるから気をつけて」

男「…分かってる、奴が向かって来てるってこともな」

「…楽しかったかい?」

男「…凄く」

男「娘ができたみたいだった」

「…そっか」

「じゃ」

男「ああ、ありがとう」

幼女「んー?」モソモソ

幼女「だれかとおはなししてるの?」

シュッ

男「なんでもないよ」

幼女「んぅ?」

男「…幼女ちゃん」

幼女「なぁに?」ムニャムニャ

男「この一ヶ月…楽しかったかい?」

幼女「…」

幼女「うんっ」ニパーッ

男「…そっかそっか」

幼女「あ…ごはんつくるね…」モゾモゾ

男「ううん」

男「幼女ちゃん、今日はもう少し眠らない?」

幼女「なんでー?」

男「そんな気分なんだ」

幼女「…んー、わかった」

男「そいじゃ、お休み」

幼女「うん、おやすみー」

男「…」

幼女「…」スゥ

男「…」




男「…殺るか」


…………
……

男「…」ザッ

dqn「…そちらから来てくれるとはな」ザッ

男「言い残す事は?」

dqn「なーにかっこつけちゃってんの?」ケタケタ

男「…それだけか?」

dqn「…」ピキッ

dqn「シカトこいてんじゃねぇぞおらぁぁあ!」ダッ

男「…」

スッ…

《剛圧》

ブグチュゥル

dqn「かっ…」ガクッ

dqn「お前今…なに…を…」

dqn「っ…」ドサッ

男「…」

男「あと…1人」

男「…」

男(この一ヶ月…本当に楽しかった)

男(まるで…あいつが側にいるみたいに…)

男(あの時…俺もいっしょに式場に向かって居たら…あいつが無事だったら…幼女ちゃんみたいな娘ができたのかな…)

男(太陽みたいに明るくて、少し我儘だけどお利口で…)

男(言葉の端々が…幼馴染そっくり)

男(きっと可愛く成長するんだろう…)


男「見られないのが少し、残念だな…」

男「…」


男「…さよなら」グッ




グチュル



ドサッ…


……………
………


「おっきろー!」

「優勝おめでとー!」

「おーい!」

幼女「んぅ?」

「久しぶりだねお嬢ちゃん」

幼女「…?」ボー

「ッチ、これだからガキは…」

「はい、とりあえずお願いチケットだよ」ペラッ

幼女「…きんぴか」

「おう!豪華だろう?」

幼女「おじちゃんは…?」

「おじちゃん?」

「ああ、あのずっと一緒に居た奴か」

「死んだよ」

幼女「え…?」

「死んだんだよ」

幼女「なんで…」

「あー、なんか自殺してたわ」

幼女「そんな…」

「お前さんを優勝させるためじゃねぇの?」

幼女「やだ…」

幼女「そんなのやだよぉ!」ウルウル

幼女「おじちゃん!おじちゃんっ…」ポロポロ

「うるせぇガキだ」

「とっとと願いを言いな」

「死んだもんはどうにもなんねぇよ」

幼女「そ、それなら…」ヒックヒック

幼女「おじちゃんとおかあさんにあいたい!なんでもできるんでしょ!?」

「ああ、できるよ?」ニヤニヤ

幼女「それなら!わたしのねがいは…」

幼女「おじちゃんとおかあさんにあいたい!」

「かしこまりましたぁ」ニヤァァァアッ



ドスッ



幼女「いた…い…」ゴフッ

幼女「なん…で…」

「会いたいんだろ?」

幼女「いきかえ…らせて…くれるんじゃ…」

「会いたいって言ったじゃねぇか」ニヤニヤ

「会いたいなら、お前が死ぬのが1番だろ」

「それに俺言ったよな?」

「死んだもんはどうにもなんねぇって」

「生き返えらせるなんて出来ねぇよバァァァアカ!」

幼女「うそ…つき…」ガクッ

「…死んだか」

「嘘つき…ねぇ?」

「悪魔に嘘つきたあ…最高の褒め言葉よ」

「クックック…」

「クハハハハハ…ッ」

「アハハハハハハハハハ!」ゲラゲラ

アハハハハハハ


ハァーッハッハッハッハ!

…………………………………………………

「…で、俺に仕事回すの?」

「いいじゃねぇか別によ」

「ふーん、まあ、めんどくさいけど約束だしね」

「それに、願いのうちの2人はお前の管理下なんだから」

「ああ、じゃあそれとこの魂と交換すればいいの?」

「おう、そういう事だ」

「礼だけ言っとくわ」

シュッ

「…はぁ、尻拭いも楽じゃないね」

「えーと、3つ一緒の瓶に入れとけば約束果たした事になんのかね?」ポイポイ

「お、ピクピク動いてるって事は喜んでんのかな?」

「ま、お幸せにって事で」

「ふあぁ…」

「にしても今回は楽しかったなぁ」

「いやー、ムシャクシャして殺したあの女の…旦那?って言ったら良いのか?結婚式潰しちゃったけど」

「まさかクジがそいつに当たるとは…」

「運命ってのは数奇なもんだねぇ…」

「まー、あいつも随分殺してくれたおかげで魂が無償で手に入ってお得だったし、このゲーム悪もいもんじゃないな」

「…まあ、同情するとしたらあの娘だよなぁ」

「いくらなんでも傲慢過ぎるだろアレ」

「殺すこたぁないと思うんだけどな」

「まあ、傲慢司ってるし、仕方ないのかね」

「ふぁぁ…アイツは相変わらず傲慢だし、俺は怠惰で眠いし…」

「あー…めんどくさ」



fin

終わりです

見て下さってありがとうございました

色々不十分な箇所が多数あると思われますので、質問などあればお答えさせて頂きます
お気軽にレスください

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