男「秋葉の駅前で必ずラッセンされる」(15)

友「は?」

男「秋葉の駅前で必ずラッセンされるんだよ」

友「近頃の若者の日本語にはついていけないな…」

男「いや、なんでわかんねぇんだよ!!秋葉の駅前でラッセンされるんだよ!!」

友「怒鳴るなよな、まったく…。俺だって秋葉原行くけどラッセン?されたことないぞ?」

男「嘘だね、俺がラッセンされて友がラッセンされないなんて総武線が台風で真っ先にとまるくらいあり得ないね」

友「総武線も台風が来たらとまるぞ??」

男「違って、一番初めにとまるのはアレだろ!」

友「あぁ…、そうだったな」

男「それじゃあ秋葉行くぞ秋葉!!」

友「いや、オレの戦場は明日だし」

男「最悪俺んちに泊まればいいだろ?ほら、早く」

【秋葉原】

男「着いたな!!」

友「あぁ、明日も早いのに…。男、さっさと終わらせてよ?」

男「ラッセンされなければ早く終わるさ」

友「だからラッセンってなんなのさ…」

男「いいから、ほらこっち」

男(うわっ、4人もいる…でもこれなら絶対ラッセンされる)

友「で、どうしたらいいの??」

男「交差点まで歩いて、戻って来てくれ」

友「それでラッセンされるの?」

男「絶対な!!なんだったらかけてもいい。」

友「ふーん、じゃあ負けた方が今日使った分持つってことで」

男「いいぜ、でも友の諭吉が3人も居なくなると明日困るだろうから一葉1人で勘弁してやろう」

友「じゃあ行ってくるよ」ノシ

男(友のやつ道の真ん中通ってやがる)

男(こんなのラッセンしてくれっていってるようなもんだろ)

男(あれ、一人目スルー?まぁ駅から出る時は俺も毎回ラッセンされるわけじゃないからな)

男(友がラッセンされるとしたら折り返して戻ってくる時が一番確率が高い)

男(ふっふっふ、一葉先生がいれば閃光様二人はとれるぜ)

男(さて、友は交差点に着いたな)

男(ラッセンは……、よし!!4人ともフリーだ、これはもらった!!)

男(…!?違う!!ラッセンそこじゃない!!その隣だ!!)

男(まぁ、あと3人いるし…)

男(って、おい!!ラッセンお前もか、どんだけその隣マークしてんだよ!!)

男(よし、隣が店に入った。これなら…)

男(そうだラッセン、そいつだ、そいつが友だ)

男(っ…後ろかよ…。友にラッセンしてからでも間に合うだろ…)

男(ラッセン、お前だけが頼りだ…)

男(………なんで見向きもしないんだよ…)

友「男、ただいま。それでオレはラッセンされたの?」

男「いや…されてない…、いくらだ?友…」

友「あっ…(察し)、いやいいよ、さっきのは冗談だし」

男「だけど、賭けには負けたわけだし…」

友「うーん、じゃあ男がラッセンされるところみたいから、オレと同じように歩いてみてよ」

男「っ……わかった…いってくる」テクテク

女「ラッセン」

男「くっ…」

女「ラッセン!!」

男「っ…」

女「ラッセン♪」

男「」

女「らっせん!」

男「くそっ…」

女「らっせん!」

男「」ダッ


友「おっ、おかえり男…」

男「わかったか、これがラッセンだ…」

友「うん…なんかごめんね男」

男「いいんだ…別に」

友「でも引き返した時に同じ人にラッセンされてた時はビックリしちゃったよ」

男「なんでオレばっかり…」

友「うーん、それはたぶん…」

友「男が童貞臭いからじゃないかな?」

おわり


未完の良作より完結の不作

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