【咲-Saki-】透華「誕生パーティーをしますわ」 (23)

今回は以下のSSの内容を部分的に引き継いでいます。
読んでないと全く理解できないネタが出てくるので先にそちらをご覧いただくことをお勧めします。

【咲-Saki-】咲「思い出したよ、私が一番お姉ちゃんと仲良しだった頃のことを」
【咲-Saki-】咲「思い出したよ、私が一番お姉ちゃんと仲良しだった頃のことを」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1414285874/)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1414390088



透華「と言うわけで、支度をお願いしますわ」

純「ああ、任せろ」

一「宮永さんにはお世話になったからね」

智紀「衣が変わったのは宮永さんのおかげ。感謝の気持ちを込めて用意させてもらう」

衣「ふふ、楽しみだな。待ち遠しいぞ」



ハギヨシ「ところで、宮永様のお迎えはいかがいたしましょう?」



透華「は?何を言っていますのハギヨシ?おかしくなりましたの?」

ハギヨシ「は?」

純「ああ…萩原さんも働きすぎで疲れてるんだな。大丈夫だぜ、パーティーの準備ぐらい俺たちだけで何とかなるって」

衣「…ハギヨシを酷使しすぎたか…すまぬ、衣がわがままばかり言うから…」


智紀「一、確認したいことがある」

一「多分ボクには答えられないと思うよ、ともきー」

智紀「…味方ということでいい?」

一「ともきーがどっち側かによるけど、多分ね」


ハギヨシ「…沢村さん、国広さん、お嬢様たちは何を言っているのでしょうか?恥ずかしながら私には全く…」


智紀「それは私たちにもわからない。だけど、これだけは覚えておいて、萩原さん」

一「あなたはなにもおかしくない、おかしいのは透華達なんだ。だから、迷わないで」


ハギヨシ「あ、あの…?」


智紀「なぜ宮永咲の誕生パーティーで宮永咲を迎えに行く必要がないのか、それは私には分からない」

一「けど、多分、これから起こることは、それを正当化する異常な『何か』なんだ」


ハギヨシ「は、はあ…」


智紀「あなたは何も間違っていない」

一「これから起きる以上に惑わされないで、そのままのあなたでいてほしい」


ハギヨシ(正直、あなた達も信じて良いか怪しいのですが…)


清澄高校麻雀部部室



咲「本日は私の誕生会にお集まりいただきありがとうございます!楽しんで行って下さい」ペッコリン


恭子「なんで私まで…」

和「咲さんがご所望でしたので」



久「いやー、楽しみね。何人生まれるのかしら?」



京太郎「え?」

久「えっ?」

優希「えっ?」


優希「おい、犬…」

京太郎「…俺はまともだ、お前は?」

優希「『まとも』という言葉は信用に値しないじぇ。部長が言った『生まれる』の意味が分かるか?」

京太郎「わかるわけねーだろ」

優希「オーケー、お前はこっち側だじぇ」

久「何言ってるのあんたら、誕生日に生まれるものって言ったら決まってるじゃない?」


恭子「いやいや、誕生日は『生まれた日』やろ、今から生まれてどうすんねん!?」


京太郎「末原さんもこっちだな」

和「多分、私もそちら側です。全く意味が分かりません」

優希「咲ちゃんは…当事者だから期待できそうにないじぇ…」

京太郎「四対二か…しかし、戦力的には不利だな…」

和「部長と咲さんですからね」



優希「あれ、四人?そう言えばまこ先輩は?」

京太郎「ワカメになった」


和「…は?」


京太郎「ワカメになった。意味がわからないと思うが事実だ。そして、ワカメだから自力で移動が出来ずに参加を断念した」

優希「もうそれぐらいじゃ驚かないじょ…」

恭子「…お前ら、苦労してそうやな…頼むから次からは巻き込むのやめてな?」

和「末原さんは咲さんがご所望ですから、それは無理ですね」


咲「あ、そろそろ生まれるよ!可愛がってあげてね!」


衣「お、生まれたぞ!元気な咲だ!」

透華「あらあら、可愛らしいこと」


プチ咲「カン!カン!リンシャンカイホー!」ゴッ


純「ははは、元気すぎるんじゃねえか?」


ハギヨシ「」

一「なるほど、誕生日だから、生まれたのか」

智紀「どうやら、誕生日を『生まれた日』ではなく『生まれる日』と解釈した模様」

ハギヨシ「」

一「萩原さん、しっかりして!」

智紀「無理もない。心の準備が不十分だった、不意打ちを食らってはいくら萩原さんでも耐えられない」

一「はあ…どうするのこれ?」

智紀「知らない。どうにかできるぐらいなら最初から止めている」


プチ咲A「カン!カン!」ゴッ

プチ咲B「カン!カン!リンシャンカイホー、スーカンツ!」ゴッ

咲「あはは、今年の私は元気だなあ。あ、末原さん、この子たちが打ちたがってるので卓について下さい。カタカタしてるだけでいいので」ゴゴゴ

恭子「」カタカタ


和「」ダラダラ

優希「犬!のどちゃんが鼻血を吹き出しながら意識を失ってるじぇ!」

京太郎「末原さんも持っていかれたか…どうすんだこれ?」


プチ咲C「ブチョー、ブチョー!」

久「はいはい、わたしはここよ」ナデナデ

プチ咲C「エヘヘ、エヘヘ!」


咲「いい?麻雀って言うのはこうやって打つんだよ…その1筒、槓!」ゴッ

プチ咲AB「「ソノイーピン、カン!」」コッ

咲「そうそう、上手上手!」ナデナデ

プチ咲AB「「リンシャンカイホー!」」ゴゴゴ

恭子「」カッタカタカタカッタンタン


京太郎「…帰るか」

優希「…そうだな」


界「咲はお友達と誕生会か…」

照「誕生日だからいいけど、出来れば家族を優先してほしかった」

タコ「捕まえたー」ウネウネ

プチ咲「ツカマッター!」ジタバタ

母「こらこら、淡ちゃん、タコは意外と力が強いんだからあんまり強く締め付けちゃダメよ?」

タコ「はーい!」ウネウネ

プチ咲「オネーチャン、タスケテー!」ジタバタ

照「はいはい、ほら、淡」ヒョイ

タコ「わーい、テルーの肩だー!」ウネウネ

プチ咲「オネーチャーン!タスケテー!」ジタバタ

タコ「サキーも一緒だよー」ガシッ

プチ咲「タスケテー!」ジタバタ


界(肩に乗せても咲が捕まったままなんだが…まあいいか)

母「ふふ、微笑ましいわね、あなた」

界「ああ、そうだな…」


衣「そう言えば、この咲は誕生日が終わったらどうするんだ?衣みたいに月でウサギとして生きるわけではなかろう?」

透華「あら、そういえばそうですわね」

純「俺は誕生日に増えないからわかんねーな。本人に聞いてみるか?」


一「純くん…そもそも誕生日に増える人はいないんはずなんだよ…」

智紀「それより衣の発言が気になる…」

一「気にしたら負けだよともきー」

ハギヨシ「」


久「あ、そろそろ12時ね…」

プチ咲C「タカイヤマ!メザス!」

咲「あ、もうそんな時間か…末原さん、お疲れ様でした」

恭子「(カタカタしすぎで痙攣した)」ピクピク

プチ咲ABC「ヤマ!シンリンゲンカイのサキ!」

トテトテ

咲「気を付けて行くんだよー!元気に咲いてねー!」

プチ咲ABC「ウン!ガンバル!」


翌日、長野県某所


照「森林限界を超えた、高い山の峰…そこに花が咲くこともある」

界「ただし、それはほとんど咲が変化した花だけどな」

咲「あ、お花見つけたよ!あれかな?」


花?「オネーチャン!パパ!」

照「お、咲か。いつの咲かな?」

花「キノウ、ウマレタ!」

咲「んーと、私のとこの子じゃないね。家のほうかな?」

界「うちの子でもないな」

花「コロタン!トーカ!」

咲「あ、衣ちゃんのとこにも生まれたんだ。えへへ、嬉しいな」


衣「お、誰かと思えば咲か…すまん、昨日生まれたお前がどこかに行ってしまったのだが、心当たりはないか?」

透華「トテトテと危なっかしい走り方で…もし車にでも轢かれていたら…」


咲「ふふ、大丈夫だよ、ここにちゃんと居るから」

花「コロタン!アソボ!」

衣「おお、咲!ここに居たのか!…そうか、誕生日に生まれた咲は森林限界を超えたところに咲く花になるのか」

透華「それならあんしんですわね」


咲「うちの子たちはもっと上かな…元気に咲いてるといいけど…」

タコ(照の肩に乗ってる)「大丈夫だよ!だってサキーだもん!」ウネウネ

照「うちの子も探してあげないとね」


咲「ここより高いところに行ったのかあ…最高記録かもね」



一「…萩原さん、こういう人達なので、次からは心の準備を…」

ハギヨシ「喋るタコといい、喋る花といい…非常識極まりないですね…」

智紀「向こう側に行けばそれが常識になる」


優希「昨日は酷いパーティーだったじぇ…」

京太郎「聞いた話だと、落ち着くところに落ち着いたみたいだな」

和「落ち着くところと言うのが想像できませんが、また平穏が訪れたのですね」

京太郎「いつ破られるかわからねえけどな」

和「いいんですよ、つかの間でも。咲さんが咲さんでいて下さればそれで…」

優希「咲ちゃんは花になったり増えたり色々してるからな…」

京太郎「てゆうか、たまにとはいえ突拍子もない行動する奴を想い続ける精神力に感服する」


和「ふふ、そんなの些細なことですよ、だってーーー」



ーーー私は、咲さんが大好きですから!



本日になってから咲さん誕生日の知らせを聞いて、急いで書き上げました。
直前にシリアス書いてたので頭が上手く切り替わってない感じです。

ということで、咲さん誕生日おめでとうございます。


冷静なキャラ多すぎてワロタ

おい種作るための花粉どこから持ってきた
ほぼクローンみたいだから自家受粉だよな?自家受粉だと言え!!

>>16
頭がカオスに寄ってなかったのでカオス側が少なめになりました。

>>19
誕生日に勝手に増えるので、生物的な繁殖行為は多分ないです。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom