小鳥「プロデューサーさんのみゆく飲んだらトップアイドル」 (45)

ガチャッ

P「はぁ疲れた」

P「おや?誰もいない」

P「おやおや?俺の机の上になにやらDVDディスクが?」

P「これは気になってしまうな。観よう」

P「な、なんだこれは。いわゆるムフフなDVDではないか」

P「くそ。ここのところずっと仕事で処理してなかったせいかすぐに反応しやがる」

P「一向に萎えないぞ。このままでは帰れない」

P「ちょうど夜遅いし誰もいないな」

P「ならしょうがないな」

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P「うおおお」

P「いかん。もう出そうだ」

P「あれ、手が届く範囲にティッシュがないじゃないか」

P「く、もはや探しにいく暇もない」

P「このままぶちまけたら散々な結果になるだろう」

P「む、こんなところに春香の写真つきタンブラーがあるではないか」

P「たしかこれは見本品として俺が貰ったものだ」

P「この中にぶち込めば被害を抑えられるな」

P「元々俺のだし、そもそもこういうのは使わずに飾っとく質なので」

P「俺自身もこの先、口をつけることはない」

P「勿論死ぬほど洗いはするが」

P「と言ってる間にも」

P「うおおお」

ピュー

P「ふう」

P「俺は事務所でなんてことを」

P「むむ、おしっこしたくなってきたぞ」

P「このタンブラーを早いとこ処理しなくてはならないが」

P「どうせ誰もこないので」

P「そしておしっこ漏れそうなので」

P「まずはトイレにいこう」

ピュー

ガチャッ

バタン

ヒョッコリ

小鳥「…………」

小鳥「ふっふっふ」

小鳥「ついにこの日がきたわ」

小鳥「すべて計画通り」

小鳥「これで既成事実を」

小鳥「さて、プロデューサーさんのみゆくを採取しーの」

小鳥「子供つくりーの」

小鳥「結婚」

小鳥「勝った」

プルル

小鳥「はっ」

小鳥「しまった。おまたが濡れているわ」

小鳥「ぬるぬるして気持ち悪い」

小鳥「そして私は今無性に指の体操をしたい」

小鳥「おや?指の体操をするのにちょうど適した穴があるじゃないの」

小鳥「これはトイレで頑張ってくるしかないわね」

ピュー

ガチャッ

バタン




ガチャッ

春香「すみませーん」

春香「はぁ、はぁ」

春香「誰かいますかー?」

春香「はぁ、はぁ」

春香「弱ったなぁ。駅までの道のりで35回こけたから」

春香「終電に間に合わず」

春香「僅かな望みを託して」

春香「事務所まで戻ってきたっていうのに」

春香「はぁ、はぁ」

春香「プロデューサーさんはいないし」

春香「せめて小鳥さんがいてくれたらなぁと思ったけど」

春香「小鳥さんもいないし」

春香「はぁ、はぁ」

春香「どうしよう」

春香「のど乾いたなぁ」

ホカホカ

春香「んぅ?」

春香「このタンブラー、ほかほかしてる」

春香「中に液体が入ってる」

春香「たぷたぷしてる」

春香「なんだろうこれ?」

春香「ほかほかしてるってことは今用意したのかなぁ」

春香「てことはプロデューサーさん、来てたんだ」

春香「よかったぁ」

春香「…………」

春香「これ飲んでいいかな」

春香「ほんとはプロデューサーさんの机の上に置いてある飲み物なんて飲んでいい訳ないけど」

春香「私すごく喉渇いてるし」

春香「私のタンブラーに入ってるから、私のものかもしれないし」

春香「いやそんなはずないけど」

春香「でも勘違いしたって言えば通るレベルだよね」

春香「でも怒られるかな」

春香「うむぅ」

春香「いやね」

春香「人の飲み物もらうなんてはしたないけど」

春香「私とプロデューサーさん仲良しですし」

春香「得体の知れない飲み物ってこともあるんだけど」

春香「なんか白っぽいやら透明っぽいやらだし」

春香「でもそこはプロデューサーさんを信頼してるし」

春香「プロデューサーさんが変な飲み物をここに置きっぱなしにするわけないし」

春香「ていうかそもそもプロデューサーさんが飲むつもりだったものだろうしね」

春香「だから恐る恐る一口だけ、なんて真似はしない」

春香「プロデューサーさんを信頼してますので」

春香「あと超喉渇いてるし」

春香「しょうがないの」

春香「ふぅ」

春香「…………」

春香「くぴくぴくぴくぴくぴくぴくぴぴー」

春香「くぴくぴん」

春香「ぷはぁ」

春香「…………」

春香「にゅえっ」

春香「な、なにこれ…すごい喉に絡まる」

春香「味も…一見しょっぱいような気もするけど、苦味も感じるし」

春香「ゼリーみたいに、口の中でぷるぷるって揺れるし」

春香「なんといっても風味が…この鼻から抜ける香りが…」

春香「うーん…」

春香「おいしくは…なかったなぁ…」

春香「喉が潤ったって感じもあんまりないし」

春香「なんだったんだろ…これ…」

春香「…………!!」

春香「ま、まさか!これっ!?」

ガチャッ

春香「」ビクッ

小鳥「私ったらば本当にお馬鹿」

小鳥「絶好のおかずがあるんだから」

小鳥「みゆくをすんすんしながら」

小鳥「頑張ればいいじゃないの」

春香「こ、小鳥さん」

小鳥「あら?春香ちゃん」

小鳥「え?春香ちゃん?」

春香「天海春香です」

小鳥「なんでこんな時間に春香ちゃんが」

小鳥「って」

小鳥「こ、ここにあった春香ちゃん印のタンブラー知らない?」

春香「ぎくりん」

春香「えっとぉ」

小鳥「え?」

小鳥「飲んじゃった?」

春香「はい」

小鳥「うっそ」

小鳥「出島?」

春香「マジです」

小鳥「なんてこと」

小鳥「これじゃ私のおかずは」

小鳥「…………」

小鳥「春香ちゃんが…みゆくを飲んじゃった?」

春香「私です。私は天海春香です」

小鳥「…………」

小鳥「これはこれでおかずになるわ」

春香「あ、あの…まさか私が飲んじゃったのって」

小鳥「ぎくりん」

春香「も、もしかして…」

春香「お薬ですか?」

小鳥「え?」

春香「お薬ですよね?」

小鳥「そうよ」

春香「やっぱり」

小鳥「ちなみにどうしてお薬だと思ったの?」

春香「だって飲みづらかったし」

春香「苦かったし」

小鳥「なるほど」

春香「え?お薬じゃないんですか?」

小鳥「お薬よ」

春香「やはり」

春香「ということは」

春香「プロデューサーさん、どこか悪いんですかっ!?」

小鳥「いえ、健康そのだったわ」

春香「そうなんですか」

小鳥「元気すぎて逞しすぎて雄々しかったわ」

春香「そうなんですか」

春香「じゃあなんでこんなにたっぷりお薬を」

小鳥「元気ドリンクみたいなものよ」

春香「リポビタン的な」

小鳥「スタミナドリンク的な」

春香「おぉ」

小鳥「スパークドリンク的な」

春香「おぉぉ」

小鳥「わかりやすかった?」

春香「めっちゃんこ」

春香「プロデューサーさんってあんまりおいしくない飲み物をいつもイッキしてて」

春香「すごい大変なんだなって思いました」

小鳥「おいしくなかった?」

春香「なんか飲みづらかったです」

春香「喉がいがいがしますし」

小鳥「それは嘘ね」

春香「え」

小鳥「女の子なら誰だって大好物なはずよ」

春香「女の子なら?」

小鳥「全身にぶっかけられたいし」

小鳥「お腹の中に注ぎ込まれたいし」

小鳥「みゆくだけで天国まで旅立っちゃう子もいるくらいよ」

春香「もしかしてお薬はお薬でも危ないお薬ですか?」

小鳥「中毒性があるという点は同じね」

春香「でも私ったら」

春香「そんなプロデューサーさんの元気のお供をイッキしちゃって」

春香「申し訳ないです」

小鳥「大丈夫、その分春香ちゃんが頑張ればいいの」

春香「なるほど」

小鳥「というか春香ちゃんがイッキしてくれたおかげで」

小鳥「プロデューサーさんも元気になるんじゃないかしら」

春香「私がみゆくを飲むと」

春香「プロデューサーさんも元気に?」

小鳥「ええ」

小鳥「それが男の子の心理よ」

春香「ライオンハートですね」

小鳥「ライオンってそんなマニアックなプレイするの?」

春香「今の会話の流れでマニアックって単語とプレイって単語出てくるものです?」

春香「そうですよね、プロデューサーさんは私が元気にお仕事したら」

春香「一緒に元気になって喜んでくれる人ですよね」

春香「私、明日からお仕事頑張ります!」

小鳥「なんだかお肌がつやつやしてるわね」

春香「はい、もうやる気が満ち溢れちゃって!」

小鳥「なんだか、オーラが違うわ」

春香「そうですか?えへへ」

春香「みゆく飲んだせいですかね」

小鳥「みゆくは女の力の源だもの」

小鳥「あり」

小鳥「うる」

ガチャッ

P「処理処理処理処理」

春香「プロデューサーさん!」

P「処理処理処春香春香春香」

P「なに?春香だと?」

春香「はい、私は天海春香です」

P「なぜ春香がここに」

P「ハッ」

P「なぜ音無さんがここに」

春香「私はこけて」

小鳥「私は企んで」

P「いつも通りだな」

P「…………」

P「……………………」

小鳥「どうしました?プロデューサーさん」

P「あの」

P「えと」

P「その」

P「ここになにかありませんでした?」

小鳥「ありました」

P「タンブラーでした?」

小鳥「でした」

P「中身はいってました?」

小鳥「ました」

P「どうしました?」

春香「飲んじゃいました!」

P「は?」

春香「天海春香です」

P「すまん、聞き間違えた」

P「もう一回いって」

春香「天海春香です」

P「その前」

春香「飲んじゃいました!」

P「は?」

春香「春香です」

P「もう一回」

春香「春香です」

P「その前」

春香「飲んじゃいました!」

P「は?」

春香「飲んじゃいました!」

P「…………」

春香「飲んじゃいました!」

P「えっと」

P「なんで飲んだのよ」

春香「喉乾いてたので」

P「違和感はなかったのか」

春香「ありました」

P「じゃあ教えてやる」

春香「はい、メモとります」

P「口にして違和感あるものは飲み込まない」

春香「口にして違和感あるものは飲み込まない」

P「わかった?」

春香「はい!」

P「よし」

春香「でもプロデューサーさんが事務所に危険なもの置いてるわけないので」

春香「大丈夫です」

P「信頼されてるのは素直に嬉しい」

春香「私がみゆく飲んだのも喜んでください」

P「悪いがそんな性癖はない」

春香「だってみゆく飲んでからなんだか元気が湧いてきて」

春香「明日からのお仕事、すごいことになりそうなんですよ」

P「マジで?」

春香「はい、さすがの効能ですね」

春香「プロデューサーさんが大金叩いて何百本も買い込んで」

春香「マラソンするのもわかります」

P「マジで?」

P「俺、そんなもん買うの?」

P「てか売ってんの?」

P「てか何百本も買えるほど流通してんの?」

P「それ飲んだらマラソンできんの?」

P「そんなもんに栄養あんの?」

小鳥「オールオッケー」

P「マジかよ」

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