【咲-Saki-】京太郎「麻雀部(仮)?」 (63)

このSSはなんか色々とあれです。
ご了承ください。

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なぜ不良になろうと思ったのかは、よく覚えていない。

近所のガキ大将にびくびくするのが嫌だったのかもしれない。

自分だけやられるのは癪だったのかもしれない。

周りの連中を見返したかったのかもしれないし、それともただグレていただけかもしれない。

…………。

まあ、俺のルーツなんてどうでもいい。

むかつく奴は片っ端から伸して、売られた喧嘩は買って――

京太郎「うわああ!暗いよぉ!怖いよぉ!真っ暗だよー!助けて誰かー!うわあああああああああ!

!」

……なぜ、こんなことになったのだろう。


――数時間前。

モブA「それでさー、そのアシカがマジですげえの。ほんともうやべえの」

モブB「ほーん……ん? なっ!?」

京太郎「……」スタスタ

モブB「なっ……! あいつは!」

モブA「お前、あいつを知っているのか?」

モブB「ああ、やつはこの清澄学園一の不良と名高い……須賀東太郎だ!」ドーン

モブB「須賀……あれ? 須賀だっけ? 須山だったような……スカだったような……」

モブB「あれー? えっとー……うーん?」

京太郎「俺の名前は須賀京太郎だ! つーか名前のほうに至っては最初から間違ってるし!」

モブA「わー!やべ~!」ピューン

モブB「逃げろゥ~」ピューン

京太郎「クソっ、なんなんだ……! 印象薄いのか俺……?」


京太郎「ん?」チラッ

京太郎「なんだ……? 麻雀部?」

京太郎「へー、こんな部あったのか……って」

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京太郎「か、火事だ――!!」


淡「あ」

淡「……」キョロキョロ

淡「……あ、いや。これは……イリュージョンだよ?」

京太郎「メチャ熱いぞ! その言い訳きっついなあ!」

淡「そ、それほど凄いイリュージョンなんだよ。あっ、ほら、外を飛んでる鳥もイリュージョン」

京太郎「しつこいぞ! いいから消火器貸せ!」

淡「あ、イリュージョン消火器が……」

京太郎「なんでもイリュージョンつければいいってもんじゃねえぞ!?」

京太郎「さっさと消すぞ!」

シュウウウウウ…

「…………やったー! 消えたー!」

京太郎(ははっ、俺としたことが柄にもなく頑張っちまったぜ……)

京太郎(まあ、たまには悪くねえか――アバババババババ!?」

健夜「はーい、お疲れさま~」ビリビリビリ!


京太郎「な、なにすんだアンタ!」

健夜「なんでって……私が雷属性だから?」

京太郎「属性!? なにそれ!」

淡「誰もが司るエレメント……」

京太郎「ねえよンなもん現実に!」

穏乃「ふっ、それはどうかな?」

京太郎「な、何だお前!?」

穏乃「私は土属性、高鴨穏乃だよ! よろしく!」

京太郎「おうよろしく……って土?」

穏乃「私はさっきまで、校庭の砂場でお城を作ってた……」

京太郎「どんな高校生だよ!」

穏乃「つまり今の私の手には、大量の土が付着しているのだ!」

京太郎「手ぇ洗え!」


穏乃「しかしこの人、中々記憶を失いませんね」

健夜「私の電撃を直に喰らって……中々できることじゃないよ」

京太郎「スタンガンな! 俺が浴びせられた電撃スタンガンのだからな!」

京太郎「記憶……?」

淡「見られたからには……忘れてもらわなければならないからね」

京太郎「こいつら怖ー!」

淡「そして君は、炎属性である私の手によって、記憶をなくすのです」

京太郎「だから属性って……炎属性!? もしかしてさっきの火事お前の仕業!?」

健夜「それっ」

穏乃「ほいっ!」

京太郎「なっ、こいつら……やめろォ何する! 離せ!」

京太郎「ま、まさか俺を焼き[ピーーー]気か!? ヤメロ――!!」


淡「記憶を失くさないと……あなたのこと、嫌いになっちゃうんだからっ!」

京太郎「…………」

穏乃「…………」

健夜「…………」

淡「……………………グハッ!」

京太郎「自爆したー!?」

穏乃「まさか必殺の炎萌え萌えアタックが効かないなんて!?」

健夜「しっかりしろー、傷は浅いと思うぞー」

淡「うう……っ」

京太郎(自爆して消沈した……確かに炎属性かもな)


怜「……水属性」

京太郎「はあ?」

怜「水パーンチ!」

京太郎(ペットボトルで殴られたー!?)

穏乃「逃げようったってそうはいかないよ」

淡「君の鞄を人質にとらせてもらったからね!」

京太郎「お、俺の鞄ー!」

京太郎(中学の時から、喜怒哀楽を共にした俺の大切な相棒……)

怜「にしてもこいつの記憶、消えへんなあ」

淡「今度は全属性で一斉攻撃しようよ!」

京太郎(全属性……?)

炎→土→水→雷→俺死

京太郎「鞄スマン!」

穏乃「あ、逃げた」


――
―――
――――

京太郎「よ、よし! なんとかまいたか……」クイックイッ

京太郎「ん?」

淡「あの……」

京太郎「…………」

京太郎「ほ、炎属性――!?」

京太郎「な、なんだよ!? こんどこそ俺を焼き……」

淡「ごめんなさい!」フカブカ

京太郎「……え?」

淡「さっきは部の存続がかかってて……気が変になってた」

淡「これに懲りて部室での花火は止めることにするね」

京太郎「火事の原因やっぱお前か!」

淡「夏が遠いのがいけないんです……夏のバカっ!」

京太郎「夏のせいにすんなよ!」


京太郎「とにかく、このことは学校には黙っててやるから、もう俺に関わらないでくれ」

京太郎(これからも襲われ続けたらたまったもんじゃねえ!)

淡「君にはぜひとも、ウチの部に入ってもらいたくなったよ」

京太郎「はあ?」

淡「…………」ジー

京太郎「い、言っておくとな、俺にはその萌え萌えアタックだかなんだかは効かないぞ」

淡「……それは仮初めの姿」

淡「――――本当は私、闇属性だから」ニコッ

京太郎「え、闇って――?」

京太郎「あれ? 急に暗く……あれ?」

京太郎「闇が――――!!」※最初に戻る

おお、どっちも好きな作品だから超期待!
オリジナル展開はあるかな?


淡「さあ、君のこれからの道は二つだよ」

淡「一つはこの麻雀部に素直に入部するか……」

淡「それとも……」パチン

穏乃「……」ザクッザクッ

怜「……」シュッシュッ

健夜「……」ビリビリビリビリッ

淡「さあ、どうする?」

京太郎「入る――! この部に入らせてくださーい!!」

淡「……歓迎するよ」ニヤッ


【TO BE CONTINUED…】


怜「ウチとしたことが、うっかりしてたわ」

淡「ほんとごめん……まさか」

淡「私達の紹介がまだだったなんて」

怜「いやーすまんな」

健夜「悪かったねー」

淡「すみません……」

穏乃「私はしたよ!」

京太郎「…………」

京太郎(そんなこといいからこれ解いてくんない!?)←袋詰め


怜「……アンタ、ちゃんと話聞いとるんか?」

京太郎「もがっ? もがっもがっ!」

怜「え……何アンタ、ウチの足に頬ずりしてんの。もしかして足フェチ?」

京太郎「もがっ! もがががっもが!(見えないからって適当なこと言ってんじゃねー!)」

京太郎「あといい加減これ外せー!」

淡「しょうがないね……」スポッ

京太郎(くあ……目が痛い……いろんな意味で痛い……)

穏乃「?」

怜「んじゃあ自己紹介いくでー」

京太郎「……お、お手柔らかに」

怜「? お手柔らかに? そこはお足柔らかにじゃないんか?」

京太郎「お前、何が何でも俺を足フェチってことにしようとしているな!? そうなんだな!?」

怜「ウチは園城寺怜や。よろしくな足フェチ!」

京太郎「定着させんなー!」


怜「はい! じゃあ次」

京太郎(無視しやがった……!)

健夜「ちょっと待って、今考えてるところだから……」ガクンガクン

京太郎「すっごい眠そうなんだけど!? 考える気ないだろ!」

淡「じゃあ私も考え中だよ!」

京太郎「じゃあってなに!? なんでこんな無駄なことで張り合ってんの!?」

怜「ならウチやって考え中やー!」

京太郎「お前最初にしてただろ! 話進まねーなおい!」

淡「まあ、自己紹介は彼が正式に部に入ってからでいいんじゃない?」

怜「せやな」

京太郎(クソっ……なんで俺がこんなやつらのいる部に入る羽目に!!)


怜「そんじゃアンタ、この入部届けに名前書け」

京太郎(待てよ……まだ俺は正式に入部したわけじゃないんだ)

京太郎(あれに名前を書いてそれが受理されちまったらアウト……だが書かなければやはりアウト)

京太郎「……」カキカキ

怜「意外や、もっとごねるかと思ったのに」

淡「やっと観念したんだね」

京太郎「ほらよ」

怜「……ん、確かに」

京太郎「じゃあもういいだろ。俺は今日は帰るぞ」

淡「君も今日はお疲れみたいだしね。いいよ!」

京太郎「誰のせいだと……」

京太郎(よし! これでまず部室から出られる)

京太郎(あとは職員室前に先回りして、入部届を持ってきた奴からそれを奪ってバックレれば……俺の勝ちだ!)


怜「じゃあ先生、ほい」

健夜「うん、確かに受け取った」

京太郎「待てコラ――!!」

京太郎「え、先公!? お前先公なの!?」

健夜「ん? 一年D組担任の小鍛治健夜です。よろしく~」

京太郎「…………」パシッ

健夜「あっ」

京太郎「……うわおおおおおあああああああああ!!」ダッ

淡「デジャヴ!?」

怜「こらー! 逃げんな!」

健夜「……あんま暴れないでね~」


京太郎「クソっ! 完全に誤算だ!」ダダダッ

穏乃「…………」ビュン

京太郎「なっ……速い!」

穏乃「ふふ、さっきは突然のことで遅れを取ったけど……今度はそうはいかないよ」

穏乃「なぜなら――」

穏乃「途中から、クラウチングスタートの体勢でずっと待っていたんだ!」

京太郎「どうりでさっきから見ないと思ったぜ……」

京太郎(つーか馬鹿なのか……? いや、ひょっとして天才なのか!?)

穏乃「改めて、一年の高鴨穏乃! よろしくね!」

京太郎「こんなときに自己紹介されても!」

穏乃「観念して、その入部届けを渡すんだ! ……あっ」

京太郎「どうした?」

穏乃「土……忘れてきちゃった」

京太郎「……え?」

穏乃「取ってくるから、それまで待っててね!」


京太郎(土ないと駄目なんだ!? 属性ってそんな大事か?)

京太郎「だがチャンス! このまま逃げ切って……」

淡「止まって」スッ

京太郎「……まあ、そう上手くはいかないか」

淡「あっ、あのぉ……今その入部届けを渡してくれたら、私が皆に口添えしてあげてもいいけどっ」キラキラ

京太郎「…………断わる」

淡「………………グハッ!」ガクッ

淡「…………………………………ふんっ! 耐えました私ー!」ダン!

京太郎「耐えやがったー!」

淡「……」パチン

バサッ

京太郎「なっ、暗幕……!?」

京太郎「また闇……つーか切り替え早いなオイ!」


淡「さあ、この闇の中でじわじわと締め上げてあげるよ」

京太郎「くっ……こっちは全く見えないのに!」

京太郎「急がないと、あの関西弁女もきちまう!」

淡「ああ、怜は当分こないよ、川に水汲みに行ったから」

京太郎(アイツもか!!)

京太郎「ん……てことは敵はお前一人、よく考えりゃあ、こんな布切れ空間いつまでもいる必要ねえ! ワハハハ!」ダッ

淡「あ!!」

京太郎「ハハハハハハッ……は?」

窓←京太郎

京太郎(あ……れ? 行く方向、間違えた!?)

京太郎「う、わおおおあああああああ!?」グラッ

淡「ふんっ!」ガシッ

京太郎「!? ナイス! そのまま上げ――」

淡「んんんんんん……!」フルフル

京太郎「って既に限界じゃねーか!」


京太郎(……このままじゃ、二人とも落ちちまう!)

京太郎「最悪、骨折くらいで済むだろうからとっとと放して……」

淡「は、放さない!!」

京太郎「!? お前まで落ちちまうぞ!」

淡「せっかく新しく入ってくれるかもしれない部員を、私は絶対放さない!」

京太郎「こんなときまで小芝居はいいから!」

淡「違う! これは……素だよ」

淡「あっ、マズイもう無理……」

京太郎「格好つけた傍からそれー!?」

淡「これはお腹に負担がかかりそうだなあ……このままだと将来、子供が産めない体に……あ~あ~、男の子二人と女の子一人の幸せな家庭を築くという私の夢があ……」

京太郎「怖いよー! スイマセン落としてください今すぐ!!」


穏乃「……」ガシッ

怜「お疲れさん、部長」ガシッ

京太郎「……………おせーよ」


――
―――
――――


京太郎「ふー……死ぬかと思ったぜ」

怜「……」ニヤニヤ

穏乃「……」ニヤニヤ

京太郎「…………」

京太郎「……はー」

淡「……?」

京太郎「ほら、入部届け」サッ

京太郎「須賀京太郎だ、よろしくな」

淡「え、あっ……」

淡「私は大星淡、よろしく」ニコッ

京太郎「……おう」

プロローグ的なもの終わり~今日の更新も終わり~
レスで教えてもらって気づいたんですが、意外と声優繋がり多い作品なのですね
>>14
そうですね、このままだと流石に原作まんまなんでオリジナルも挿みつつ話を進めたいなと思ってます

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