にこ　「結局1時間前に着いちゃったわ」

にこ　「真姫ちゃんは…来てないみたいね」

にこ　「流石にちょっと張り切りすぎちゃったかしら」

にこ　「仕方ない、どっかで座って待って…」

トントン

にこ　「え？あ、真姫ちゃん！あ、あんたまだ1時間も前なのにもう来てたの？」

にこ　「もしかしてにことのデートが楽しみで昨日眠れなかったとか、もう真姫ちゃんてばかわいいんだから」

にこ　「わ、私はちょっと用事があって…たまたまよ！たまたま！！」

にこ　「もう、そんなこといいから。せっかく早く来たんだからさっさと行くわよ」

にこ　「動物園なんて久しぶりねー」

にこ　「仕事があるから家族じゃ行く機会がねぇ、私一人で下の子3人の面倒は見られないし」

にこ　「え、本当？じゃあ今度は5人で来ましょう。あの子達もきっと喜ぶわ」

にこ　「ふふっありがと、気を使わせちゃったわね」

にこ　「じゃあ、今日は二人っきりで楽しむにこー♪」

にこ　「最初はゾウよ」

のゾウみ「ぱおーんやん」

にこ　「いきなり大物のゾウからだなんてこの動物園やるわね」

にこ　「ほらほら、見て。ちょうど食事中みたいよ」

のゾウみ「おうどんさんはないん？」

にこ　「あの大きな鼻で小さいりんごを掴むとか本当に器用よね」

にこ　「え？私はそんなに器用じゃないわよ」

にこ　「料理だって適当に作ってるだけだし、裁縫だってことりには敵わないもの」

にこ　「もう、それは真姫ちゃんが不器用なだけじゃない」

にこ　「ピアノはあんなに上手くひけるのに…不思議なもんね」

にこ　「次はライオンよ」

エリオン「ＺＺｚｚｚｚｚ」

にこ　「こいつらいつも寝てるわよね。良いご身分だわ」

にこ　「しかも寝てる割にお客さんは多いからゆっくり見られないし」

にこ　「そういえばライガーって知ってる？ライオンとトラの間に産まれた子供のことよ」

にこ　「流石真姫ちゃん。でもね、ロシアにはライオンとライガーの間の子供、ライライガーってのがいるのよ」

にこ　「ふふん、流石に知らなかったみたいね。ちなみにライガーは父親がライオン、母親がトラの場合の呼び名で逆だとタイゴンって呼ばれるのよ」

にこ　「にこって博識だからぁ～もっと敬ってもいいにこ」

にこ　「授業中はライオンみたいって…失礼ね！そんなに寝てないわよ！」

エリオン「ＺＺＺＺＺｚｚｚｚｚｚ」

にこ　「次はキリンよー」

黄凛　「イエローダヨー」

にこ　「キリンってよく見ると不安になる身体してるわよね」

にこ　「あんなに細い足で前方に伸びた長い首、よくあれで重心を保っていられるわよね」

にこ　「見て見て、水を飲んでるわよ。前足を開いて首を下げるのね、立位体前屈みたいな感じかしら」

にこ　「ちなみにどうでもいいけど、キリンの9割以上は同性で交尾するらしいわ、どうでもいいけど」

黄凛　「りんりんきりんがべー」

にこ　「次はペンギンよ」

こぺんぎん「ちゅんちゅん」

にこ　「ペンギンって水族館のイメージがあったけど動物園にも結構いるのよね」

にこ　「あのヨチヨチと歩いている姿がたまらなく可愛いわよね」

にこ　「ペンギンって某有名アニメの家にいるように一般家庭でも飼えるのよ」

にこ　「さっき見たキリンも実は飼うことが出来るのよね、現実的じゃないけれど」

にこ　「ちなみにどうでもいいけど、ペンギンも同性で子育てをするみたいよ。それを題材にした絵本まであるみたい」

にこ　「調べると意外に同性愛の動物って多いのよね。人間に同性愛がいるのも納得出来る気がするわ」

こぺんぎん（・８・）

にこ　「次はコアラよ」

パナコアラ「・・・・・・・」

にこ　「コアラも人気が高いのに常に寝ていたりで動かない動物の代表よね」

にこ　「ライオン、パンダ、コアラ、こいつらはもっと動物園のアイドルとしての自覚を持って欲しいものだわ」

にこ　「そういえばどっかの球場にはどのマスコットよりも動くコアラがいたわね」

にこ　「私の中でコアラといったらそんぽ24のＣＭのインパクトが強いわね


にこ　「あのＣＭって2回続けてやるし歌のテンポも良いから記憶に残るのよね、車買ったらあそこに頼むかもしれないわ」

にこ　「関係無いけど損保のコアラの名前はハナコアラっていうらしいわ、語呂が良いから付けた名前だったけど名前が似ていたのは偶然よ」

パナコアラ「ｼｬﾊﾞﾀﾞﾊﾞﾀﾞﾊﾞﾀﾞﾊﾞﾀﾞﾊﾞﾀﾞﾊﾞｰ

にこ　「次はゴリラね」

にこ　「残念ながら今日はゴリラは外に出ていないみたい、残念だわ


にこ　「ゴリラって実物はちゃんと見たこと無いのよね」

にこ　「ゴリラってストレスで下痢になったり心臓悪くして早死にしたりするらしいわ、あの図体と怪力のくせにどんだけメンタル弱いのよ」

にこ　「動物としてのゴリラって力は強いけど臆病とかとか賢いってイメージだけど人に対して使うと野蛮なイメージよね、不思議だわ」

にこ　「前に真姫ちゃんを賢いゴリラって言った事は忘れて欲しいにこー」

にこ　「ちょっ、ちょっとそんなに怒らないでー」

にこ　「次は熊よ

ほのくま「がおー」

にこ　「あくまでスクフェスのイメージで某ＳＳとは関係無いわ、好きだけどね」

にこ　「熊ってぱっと見かわいいからテ○ィベアとかプ○さんとかデフォルメされたキャラも多いわよね」

にこ　「日本にいる陸上野生動物の中で最大なのはヒグマよ。たまに人里に下りて来てニュースとかにもなっているわね

にこ　「死んだふりが有効っていうのはイソップ童話からきた有名なデマなのよ。そもそもあの話は熊に死んだふりを見破られてるし」

にこ　「出会った時に大きな音を出すとかライトを当てるのも逆上させるから危険みたいね。木に登るって対策もあるみたいだけど熊は木も登れるらしいし

にこ　「まあ、会わないように気をつけるのが一番よね。正直、会ったら運次第だと思うわ」

ほのくま「パン食べたい」

にこ　「最後はオオカミよ」

オオカウミ「わんわん」

にこ　「オオカミは犬の祖先って言われているのよね。ハスキーとかならともかくブルドックやダックスフンドの元がオオカミって言われると違和感あるわ」

にこ　「何故か童話だと大抵悪役で出てくるわよね、しかも頻度も高い気がするわ。外国だと結構ポピュラーな動物なのかもね


にこ　「逆に名前通り神様とされる事も多いわ。日本で大神とされるのはもちろん神話に出てくるフェンリルとかアイヌのホロケウとかね」

にこ　「一匹狼って言葉があるけれど狼も小規模な群れで行動するのよ。たまに孤立して単独行動をするやつもいるみたいだけど、それはどの生き物も同じよね」

オオカウミ「ラブワオーンシュート」

にこ　「これで終わりね、結構楽しかったわー」

にこ　「途中からにこが説明してばかりになっちゃったけど真姫ちゃんはどうだった？」

にこ　「そう、なら良かったわ。じゃあ暗くなる前に帰りましょう」

にこ　「え？もうちょっと一緒にいたいって？」

にこ　「し、しょうがないわねーもうちょっとだけ付き合ってあげるわ」

にこ　「ままま、真姫ちゃん？に、にこ達にこ、こういう所はまだ早いんじゃないかなぁ」

にこ　「べ、別に怖気づいてなんて…その、初めてだから…あの…」

にこ　「きゃっ！もう、真姫ちゃんたらそんなに強く押さないでよ」

にこ　「何かいつもの真姫ちゃんじゃないみたい……少し怖いな」

にこ　「真姫ちゃんて意外と力強いのね…こんなに押されたら私……」

にこ　「………………………」

にこ　「あれ？」




にこ　「違う、あなた真姫ちゃんじゃない…」

にこ　「もしかして……あなた………」







にこ　「ゴリラ？」

真姫　「もう！にこちゃんたらいつまで私を待たせるつもりなのよー！！」



数年後、ゴリラを引き連れたアイドルが世界を席巻することになるのはまた別の話

にこまきゴリラ押しでした

今から出かけるのに深夜に何故こんなものを書いたのか

真姫　「もう、私と間違えてゴリラと動物園に行くってどういう事よ！」

にこ　「ごめーん、だってにこってば見分けつかなかったんだもん」

真姫　「目が節穴ってレヴェルじゃないわよ。病院行った方がいいんじゃないの」

にこ　「もう、そんなに怒らないで。また今度一緒にいこっ♪」

真姫　「じ、じゃあ今度は一緒にサファリパークでも行きましょ。そっちのほうが動物とより触れ合えるでしょ」

にこ　「ナイスアイデアにこ、じゃあ今度は…」

凛　　「真姫ちゃん、にこちゃんサファリパーク行くの？いいなー羨ましいなぁ、ねっかよちん」

花陽　「あわわ、凛ちゃん二人の邪魔しちゃ悪いよぅ」

にこ　「………」ﾁﾗｯ

真姫　「……り、凛と花陽も、一緒に行くかしら？」

凛　　「えっ？いいの？やったー！」

花陽　「真姫ちゃん、にこちゃん本当に一緒に行ってもいいの？」

真姫　「も、もちろんよ」

にこ　「皆で行った方が楽しいにこー♪」

真姫　（はぁ………まあ、みんなで一緒も悪くないわよね）


おしまい

それではサファリパークに行ってきます