凌牙「超次元デュエル!」 ネプテューヌ「ネプテューヌ!」 (176)

※注意

このSSは『遊戯王ZEXAL』と『超次元ゲイムネプテューヌ』のクロスオーバーです

若干のキャラ崩壊があります

かませになるデッキがあります。そのデッキを組んでいる方、そのテーマのファンの方、申し訳ありません

不定期更新です

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1413984588

プラネテューヌ

ネプ子「今日のクエストも楽勝だったね」

ネプギア「そうだねお姉ちゃん。この調子ならシェア一位もすぐだね」

ネプ子「やっぱり、ネプギアもそう思う?」

ネプ子「でもでも、それは言いすぎなんじゃないかなー。他の3人も頑張ってるだろうし」

ネプ子「あ、ところでネプギア。プラネテューヌのシェアは今どのくらい?」

ネプギア「うーん……」

ネプギア「……」

ネプギア「お、おお、おねーちゃん!ど、ど、どーしよう。シェアが増えてないよ」

ネプギア「というか急落してる・・・」

ネプ子「シェアが下がったってことは、ノワールが新ハードの情報でも出したんじゃない?」

ネプ子「さすがノワール汚い!」

ネプギア「でもラステイションも下がってる。ルウィーもリーンボックスも、4国家のシェアが急落してるの」

ネプ子「プラネテューヌはいつものことだけど、他の国のシェアが下がるなんてただ事じゃないね」

ネプギア「プラネテューヌはいつものことなの!?おねーちゃんはともかく私は地道にがんばってるのに」

ネプギア「このままじゃ【いーすん】さんに怒られちゃう・・・そうだ、【いーすん】さんが帰ってくる前に24時間耐久クエストマラソン一緒にしよう」

ネプ子「おお、おねーちゃんには急用ができた!」

ネプギア「へ?」

ネプ子「クエストはネプギアに任せて他のみんなのところへ行って来るよー!」

神代邸

凌牙「ドルベ、何見てんだ?朝っぱらから」

ドルべ「ん?ああ、アニメだ。メラグに薦められてな」

凌牙「はぁ?璃緒が薦めたのか、このアニメ?」

ドルべ「ああ、見てみると中々面白くてな。何故か最後の数話分しかないようだから、見終わると買いに出る予定だ」

凌牙「最後のほうだけ見てんのか」

ドルべ「ああ。この数話だけでほとんど理解出来る構成になっているようだ」

凌牙「なんだそりゃ?なら、前半は何やってたんだよ?」

ドルべ「…確かに、言われてみると少し変だな」

凌牙「まぁ、何にしろだ…居間のテレビで男と女が絡み合うようなアニメを見るのはやめてくれ」

凌牙「パソコン買ってやったんだし、あれで再生出来るだろ」

ドルべ「なに?あの機械、そんな機能まであるのか…?分かった。この話まで終わったら試してみよう」

凌牙「はぁ…ったく、それじゃ、俺は用事があるからちょっと出掛けるぞ」

ドルべ「用事…?」

凌牙「ああ、IVのやつが久しぶりに休みがとれたらしくてな」

凌牙「一緒に食事でもって誘われてんだ」

ドルべ「何…?待て、それでは昼食は私一人ということに…」

凌牙「ああ、適当に出前でも頼んでくれ」ガチャ

パァ

凌牙「……ん?なんだ、このひか…」

ドサッ

ネプ子「ねぷっ!?」

凌牙「……っ!?」

凌牙「な、なんだ…?」

ノワール「うん、どうやら今度は成功みたい」

ブラン「四女神の力を合わせても一人の召喚で精一杯…これは、思ってた以上に力が衰えてるみたいね」

凌牙「…なるほど、てっきりベクターの仕業かと思ってたが…その口ぶりからすると、てめぇらが元凶みてぇだな」

ネプ子「わわっ!?なにこれ?デュエリストって皆こんなに殺気全開なの?」

凌牙「さぁ、答えて貰うぜ…てめぇらの目的ってやつを」

ネプ子「わ、分かった、話す、話すから!」



20XX年。ゲイムギョウ界に震撼はしる!

四女神の加護により平和なゲイムギョウ界に異変を与えたのは、【デュエリスト】という全く異質の集団だった!

TVを支配しごり押しでデュエルを映し続け、異界デュエリスト、素人デュエリストまでもがゲイムギョウ界に蔓延っている

今現在、デュエリストによる世界選手権まで行われる、空前のデュエルブームだ!!

その中でも一大勢力をほこるのは、この機会に便乗したモブ集団、MOB48である

MOBビジネスと呼ばれる力により、ゲイムギョウ界を支配しているのだ!

人々はデュエリストを信仰し、女神のシェアは低下の一途を辿り、大会の9割はMOB48のメンバーが制し…
MOBビジネスと知りつつ、崇拝する者が後を絶たない

MOBビジネスには拍車がかかりデュエル券、やらせデュエル、ドラマ化と様々な力で人々を取り込み

ついには、女神に驚異を与える存在にまでなってしまった!

事態にやっと気づいた四女神はこの危機を打開するべく作戦会議を行っていた

集会所

ノワール「皆もわかってるとおり、シェアがみーんなとられちゃったのよ!」

ネプ子「4国家ともシェアがとられるなんて誰がどうやって?そんなことがありえるの?」

ノワール「原因はわかってるわ」

ノワール「モブ軍団、MOB48よ」

ブラン「あんな48体のモブごときにシェアが奪われるなんてね」

ベール「デュエルへの免疫が無かったため、試しに信仰する人が後を絶ちませんわ」

ブラン「そしてこのMOBビジネス。一人の人間から搾り取れるだけシェアを搾り取りる。考えたやつは天才よ」

ノワール「そんなの許せない!乗り込んで叩き潰すしかないわ!」

ブラン「そうね…それが早いと思う」

ベール「あなたたち…物騒ですわよ」

ベール「デュエリストをリアルファイトで倒したりなんかしたら、悪者はわたくしたちになりかねませんわ」

ベール「あまりやりたくありませんけど、MOBビジネスを真似しハードにデュエル券を付けてみたらどうかしら」

ブラン「その方が悪者の気がするけど…」

ブラン「大体、わたしとノワール以外はデュエルのルールさえ分からないんじゃない?」

ノワール「そもそも、ラステイションのハードならともかく、ベールのハードに勝算はあるのかしら」

ベール「なっ、何をおっしゃいますのっ!?」

ブラン「そんなことで喧嘩してても仕方がないわ…何か方法を見つけないと…」

ブラン「…でも、これと言った手が無いのも事実ね」

ネプ子「そんなの簡単じゃない!わたしたちがデュエリストになって、正々堂々シェアを取り返したらいいんだよ!」

ノワール「私たちがデュエリストに…確かにそうかもね」

ノワール「でも、ネプテューヌとベールはデュエルなんてやったことないんじゃない?」

ネプ子「だいじょーぶ、ルールを守って楽しくデュエルするだけだって」

ネプ子「女神のわたしたちなら楽勝楽勝!今日から皆デュエリストだー!」

ノワール「しょうがないわね。でも私たちだけじゃ無理よ。私たちが鍛えてる間にも敵は努力してるんだから」

ノワール「その差を縮めるためには、敵側よりも優秀なデュエルを教えてくれる先生が必要だわ」

ネプ子「こんな大ピンチな時に限って、【いーすん】たちは一体どこへー?」

ノワール「今後のゲイムギョウ界についてのカンファレンスを開催するみたいよ。そのために教祖4人であちこち行ってるみたい」

ベール「いない方たちを頼っても仕方ありませんし、わたくしたちで何とかするしかありませんわね」

ネプ子「というか、ほとんどPPの冒頭丸パクリだからこんなこと言ってるけど、正直【いーすん】たちがデュエルに精通してるとも思えないし、いてもあんまり変わらなかったんじゃ…」

ノワール「ま、なんにしても…無ければ持ってくればいいのよ」

ノワール「あれをやるしかないようね。ブラン」

ブラン「そうね…やるしかないみたい」

ネプ子「え?なにを?」

変身音「~♪」

ネプ子「やっぱ女神化して殴り込み!?」

ブラン(ホワハ)「違うわ。わたしたち女神の力を使えば次元を超える光の柱を作ることができる」

ノワール(ブラハ)「これからどこかの世界の凄腕デュエリストを召喚しちゃうわ!」

ノワール(ブラハ)「どんなやつが出てくるかわからないから気をつけて」

ネプ子「ねぷっ!?二人ともそんなことできたんだぁ…」

ノワール(ブラハ)「我はラステイションの女神ブラックハート。我の名において命ずる…」

ブラン(ホワハ)「我はルウィーの女神ホワイトハート。異世界から、強大な力を持つデュエリストを召喚せよ…!」

ノワール(ブラハ)「……」

ブラン(ホワハ)「……」

ネプ子「ちょっ2人とも…」

ベール「なにも出てきませんわね」

ブラン(ホワハ)「くそっ…シェアが減ってて力が足りなかったみてーだ」

ブラン(ホワハ)「おい、横で見てねぇでネプテューヌとベールも手伝え」

ベール「仕方ありませんわね」

ネプ子「女神にジョブチェーンジ!!」

変身音「~♪」

ノワール(ブラハ)「今度こそ行けそうね。いい?みんな行くわよ!」

四女神「召喚!」




凌牙「…それで、俺がここに召喚された訳だな」

ネプ子「そうそう!そういうわけだから、よろしくね」

凌牙「…分かった、よろしく頼む」

ノワール「あら?意外と素直ね。もう信じてくれたの?」

凌牙「んなわけねぇだろ」

ネプ子「へ?」

凌牙「いきなり変なとこに召喚されて、私達は女神だ、国がヤバイから協力して…とか、素直に信じたらただのバカだろ」

凌牙「そもそも、女神とかいうのが眉唾もんだしな」

ネプ子「えー…変身までして見せたのに!」

凌牙「あんなん疑いを深める要因にしかなんねぇよ」

凌牙「大体、女神っつったらもっと神々しいもんじゃねぇのか?」

凌牙「俗っぽすぎるだろ、変身とか」

ノワール「随分なこと言ってくれるじゃない」

ブラン「でも、そこまで言っているのにどうして協力をしてくれるのかしら?」

凌牙「俺個人の力じゃ確実には帰れねぇんだよ。下手したら元の時間の3年後に戻ったりすることだって考えられる」

凌牙「だから、自称女神の力を借りる必要があるってわけだ。どんなに信憑性が低くてもすがるしかねぇ」

凌牙「それに…まぁ」

凌牙「自分の国のために強くなりてぇってのが本当なら…手伝ってやりたいとは思うしな」

ネプ子「うーん…つまり、キミはツンデレってことでいいのかな?」

凌牙「…は?」

ネプ子「今まで長々と話してたのも、本当は素直に協力したいけど、気恥ずかしいからそれっぽい理由をでっちあげたんだよね?」

凌牙「おい、ちょっと待て…一体どんな思考回路してたらさっきの会話から今の結論に辿り着くんだ!?」

ネプ子「ふっふーん、普段からノワールに鍛えられてるからね」

ネプ子「ツンデレの翻訳はお手のものだよ」

ノワール「その発言には激しく反論したいんだけど…」

凌牙「ってか、何だよ、ツンデレって…男がツンデレでもキモいだけだろ」

ネプ子「いやいや、結構需要あるんじゃない?特に二次元とかだと」

ベール「ええ、大いにアリだと思いますわ。素直になれずに悶々とする姿はそそられるものがありますし…」

ベール「やはりどちらかと言えば受けでしょうか…?」

ブラン「ライバルキャラがツンデレっていうのは鉄板」

凌牙「な…何言ってんだ、こいつら…」

ネプ子「これこそ、人間には到達できない女神の深淵だよ!」

ノワール「はいはい、もう脱線はいいでしょ」

ノワール「とにかく、了承がとれたなら次の問題」

ネプ子「次の問題…?」

ノワール「いくらなんでも、一人で四人の面倒を見るのは難しいでしょ?誰のコーチをしてもらうか決めないとね」

ブラン「とは言っても、こういうのはわたしたちが話し合いで決められるものでもないわ」

ベール「そうですわね…呼び出したのは私達ですし、誰と組むかは本人に決めてもらうのが筋と言うものではありませんか?」

ネプテューヌ「そうだね…それじゃ、キミに決めて貰おうか!」

ネプテューヌ「ねぇ、誰と組むのが一番上手くやれそう?」

凌牙「誰とって…いきなり言われてもな…」


>>20(選択肢以外は安価下)

1.ここはやっぱり、一番バカっぽい紫髪のやつにしておこう

2.今のところ一番まともそうな黒髪のやつにしとくか

3.やっぱり、ここは一番年下(に見える)茶髪の味方をすべきだ

4.なんだかんだで、最年長が頼りになるだろ。金髪のやつで

1

凌牙「んじゃ、その紫のやつで」

ネプ子「お、わたし?」

凌牙「ああ、てめぇが一番バカっぽい」

ネプ子「ええっ!?そんな理由!?というか、完全に貶されてるよ!?」

凌牙「いや、別に貶してるつもりはねぇよ。ただ俺の知り合いに一番近いってだけだ」

ネプ子「…なーんか釈然としないなぁ」

ノワール「ま、そういうことなら仕方ないわね」

ノワール「でも、デュエル自体では負けるつもりはないから」

ブラン「それは、ここにいる全員が思っていること」

ブラン「もちろん、わたしもね」

ベール「ええ、ゲームでわたくしが遅れを取るなんてこと、ありえませんから」

ネプ子「おお、なんか盛り上がってきたね!」

ネプ子「よっし、わたしだって負けないよ」

凌牙「ああ、折角俺が鍛えてやるんだ。この世界で最強のデュエリストに仕上げてやるよ」

ネプ子「うん!えっと…」

凌牙「神代凌牙だ。よろしくな」

ネプ子「よろしくね、わたしはプラネテューヌの女神、ネプテューヌ!」


今夜はここまでで
おやすみー

数日後 プラネテューヌ



ネプギア「見て見ておねーちゃん!公式試合用に新しいデュエルディスク、を…」

凌牙「待ちやがれこの堕女神!」

ネプ子「わわわ…ネプギアちょっとどいてー!」

ネプギア「え…え?」

凌牙「仕事するまでは絶対に逃がさねぇ…バリアンズ・スフィア・キューブ!」

ネプ子「ねぷぅ!?」

ネプ子「なに、なにこれ!?閉じ込められた!?」

ネプ子「この…32式エクスブレイド!」

ガキン

ネプ子「…っ、壊せない!?」

凌牙「ドルべの試作品を基に、この俺の力を使って完成させたスフィアフィールドだ」

凌牙「デュエルの決着が着かない限り、例え女神の力だろうと壊すことは出来ねぇ。内側からも、外側からもな」

ネプ子「なに、その無駄技術!?地味に恐ろしいこと言ってるよ!」

凌牙「さぁ、さっさと仕事をはじめろ」

凌牙「終わるまで絶対に解除しねぇからな」

ネプ子「ちょ、ちょっと待ってよ!そこは普通デュエルで決めるとこでしょ?」

凌牙「閉じ込めた時点で目的はほとんど達成してんだぞ?なんでわざわざ…」

ネプ子「…ははーん、さてはわたしに勝てる自信がないんだね?」

凌牙「……なに?」

ネプ子「そりゃそうだよね~、弟子のわたしに負けたりなんかしたら面目丸つぶれだし」

凌牙「…いいだろう」

ネプ子「え?なんだって?」

凌牙「デッキを構えろ。デュエルしてやる」

凌牙「俺が勝ったら、きっちり仕事してもらうからな」

ネプ子「ふふーん、だったら…」

ネプ子「わたしが勝ったら、ぜーんぶ仕事代わりにやって貰うからね!」

ネプギア「お、おねーちゃん、いくらなんでも…」

凌牙「いいぜ。もし俺が負けたら、な」

ネプギア「神代さんも!そんな簡単に頷かないで下さい!」

凌牙「さぁ、はじめるか」

ネプ子「もうここまできたら、後戻りは出来ないね」

凌牙「デュエルディスク…セット!」

ネプ子「Dゲイザー、セット!」

機械音声「ARヴィジョン、リンク完了」

ネプ子凌牙「「デュエル!!」」

ネプ子「いくよ、わたしのターン」

ネプ子(うーん…ここは動くのは次のターンからでいいかな)

ネプ子「…カードを二枚セットしてターンエンド」

凌牙「俺のターン、ドロー!」

凌牙「俺が引いたのは、RUM七皇の剣!」

ネプ子「い、いきなり!?」

凌牙「エクストラデッキからアークナイトを特殊召喚し、そのままオーバーレイネットワークを再構築…カオス・エクシーズ・チェンジ!」

凌牙「現れろ、CNo.101!満たされぬ魂の守護者よ、暗黒の騎士となって光を砕け!」

凌牙「S・H・Dark Knight!」

ネプ子「・・・っリバースカードオープン、強制脱出装置!」

ネプ子「ダークナイトをエクストラデッキに!」

凌牙「だったら、サイクロンを発動、残ったリバースカードを破壊する!」

ネプ子「ねぷっ!?激流葬が!?」

凌牙「中々怖いの伏せてるじゃねぇか…セイバー・シャークを召喚!」

凌牙「更に、シャーク・サッカーを特殊召喚!このモンスターは、魚、海竜、水族モンスターが召喚、特殊召喚された時に手札から特殊召喚出来るモンスターだ」

凌牙「そして、サイレント・アングラーを特殊召喚。このモンスターは、自分のフィールドに水属性モンスターがいる時特殊召喚出来る!」

凌牙「セイバー・シャークの効果発動!セイバー・シャークとサイレント・アングラーのレベルを1つずつ下げる」

ネプ子「レベル3のモンスターが三体…って、嫌な予感が…」

凌牙「俺は、レベル3となったセイバー・シャーク、サイレント・アングラーとシャーク・サッカーでオーバーレイ!」

凌牙「三体のレベル3モンスターで、オーバーレイネットワークを構築…エクシーズ召喚!」

凌牙「トライエッジ・リヴァイア!」

ネプ子「うわぁ…地味に厄介なモンスターが」

凌牙「バトルフェイズ…トライエッジリヴァイアでダイレクトアタック!」

ネプ子「ねぷぅっ!」

ネプ子8000→6200

凌牙「俺はこれでターンエンド」

ネプ子「わたしのターン…」

ネプ子(…トライエッジリヴァイアは相手モンスターの攻撃力を下げて効果を無効化するモンスター…)

ネプ子(今のわたしの手札じゃ、あのモンスターがいる限りエクシーズ召喚まで繋げられない…でも!)

ネプ子「ドロー!!」

ネプ子「……よし!」

ネプ子「わたしは、ゴブリンドバークを召喚!」

ネプ子「そして、効果を発動!」


凌牙(…ゴブリンドバークは召喚時手札のレベル4以下のモンスターを特殊召喚する効果を持っている)

凌牙(トライエッジ・リヴァイアの効果を知ってて出すってことは、本命を通すための囮か…?)

凌牙(……ここは…)

凌牙「トライエッジ・リヴァイアの効果を発動、ORUを1つ使い、ゴブリンドバークの攻撃力を800下げて効果を無効化する」

ネプ子「むむ…」

ネプ子(止められちゃったか…ここで警戒してくれたらドローン出せたんだけどなぁ)

ネプ子(仕方ないか…ちょっと勿体無いけど…)

ネプ子「永続魔法、エクシーズチェンジタクティクスを発動!」

ネプ子「更に、1000のライフをコストに簡易融合を発動!」

6200→5200

ネプ子「旧神ノーデン、融合召喚!」

ネプ子「わたしの墓地にモンスターはいないから、効果は発動しないよ」

ネプ子「それじゃ、いっちゃうよ!ノーデンとゴブリンドバークでオーバーレイ!」

ネプ子「2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚」

ネプ子「No.39 希望皇ホープ!」

凌牙「希望皇…ホープ」

凌牙(…どうやら、俺達の世界のカードとこの世界のカードは少し違うらしい)

凌牙(俺のデッキも、この世界の仕様にあわせて効果が書き変わっていたり、存在そのものが消えていたりもした)

凌牙(同時に、ペンデュラムカードやシンクロモンスターといった、俺の知らないカードもこの世界には存在する)

凌牙(そしてどうやら、この世界ではNo.カードも一般に普及しているようだった)

凌牙(仮にも俺の魂が2000円以下で、ホープが50円だったりしたのは腹が立ったが…)

凌牙「こうしてこいつの雄姿を見ることが出来るんなら、悪くねぇかもな」

ネプ子「……?どしたの?」

凌牙「いや、なんでもねぇ。続けてくれ」

ネプ子「それじゃ、エクシーズ・チェンジ・タクティクスの効果、500払って一枚ドロー!」

ネプ子 4700

ネプ子「まだまだいくよ!希望皇ホープでオーバーレイ!一体のモンスターでオーバーレイネットワークを再構築、カオス・エクシーズ・チェンジ!」

ネプ子「CNo.39 希望皇ホープレイ!」

ネプ子「500払って一枚ドロー!」

ネプ子 4200

凌牙(レイってことは…クイックカオスはないか)

ネプ子「そして、RUMリミテッド・バリアンズフォース!」

凌牙「ネプテューヌ」

ネプ子「え?なに?まさかこのタイミングで手札誘発!?」

凌牙「いや、そうじゃなくてだな。アドバイスだ」

ネプ子「アドバイス…?」

凌牙「ああ、デュエル自体へのアドバイスじゃねぇけどな」

ネプ子「ん?なになに?」

凌牙「簡単な話だ。公の試合では切り札とか派手なカード使うときはなるべく変身するようにしてくれってだけ」

ネプ子「変身?なんで?」

凌牙「シェアを集めるって、要するに人気集めみたいなもんだろ」

ネプ子「まあ、簡単に言うとそうなるかな?」

凌牙「なら、派手な演出ってのはやっぱりあったほうがいいんじゃねぇか?」

ネプ子「おお、なるほど…よーし、刮目せよ!」

凌牙「いや、別にここで使う必要は…」

ネプ子(パプハ)「いくわよ、わたしは、希望皇ホープレイでオーバーレイ!」

ネプ子(パプハ)「一体のモンスターでオーバーレイネットワークを再構築…カオス・エクシーズ・チェンジ!」

ネプ子(パプハ)「出でよ、CNo.39!」

ネプ子(パプハ)「混沌を統べる赤き覇王。悠久の戒め解き放ちか…か…か!」

凌牙「…赫焉」

ネプ子(パプハ)「…赫篶となりて闇を打ち払え!降臨せよ希望皇ホープレイV!」

ネプ子「ホープレイVも希望皇ホープモンスター。500払って一枚ドロー」

ネプ子 3700

凌牙「お前、変身しても性格変わるだけで頭の中は残念なままなんだな」

ネプ子(パプハ)「う…うるさい!」

凌牙(いや、でもこれ結構由々しき事態ってやつじゃねぇか?)

凌牙(赫焉って、あの遊馬でも知ってた単語だぞ?)

凌牙(ってことはこいつ、遊馬以下ってことに…いやでも、ちゃんとタクティクスって言えてるしなぁ)

凌牙(今更だが…俺、こいつとちゃんとやっていけるのか?)

遅い上に短くてすみません…本当はもう少しあったんだけど投下中に手札の枚数ミスに気付いて…

赫焉とかゼアル見るまで聞いたこともなかった

ネプ子(パプハ)「ホープレイVの効果発動!」

ネプ子(パプハ)「ORUを1つ使い、トライエッジ・リヴァイアを破壊!」

ネプ子「そしてトライエッジ・リヴァイアの攻撃力分…1800のダメージを与える!」

凌牙「……」


凌牙 8000→6200


ネプ子(パプハ)「そして、手札からZW雷神猛虎剣と風神雲龍剣をホープレイVに装備!」

ネプ子(パプハ)「これでホープレイVの攻撃力が上昇するわ」


ホープレイV 2600→5100


ネプ子(パプハ)「バトルよ…ダイレクトアタック!」

凌牙「…っ!?」


凌牙6200→1100


ネプ子(パプハ)「わたしはこれでターンエンド」

凌牙「俺のターン…ドロー!」

凌牙「俺は、ダブルフィン・シャークを召喚!」

凌牙「ダブルフィン・シャークの効果で、墓地のサイレントアングラーを特殊召喚!」

ネプ子(パプハ)「…レベル4モンスターが二体…」

ネプ子(パプハ)「エクシーズ召喚の準備は出来たみたいだけど、わたしのホープレイVはZWによって効果対象に出来ない上、効果、戦闘破壊への耐性も一度ある」

ネプ子(パプハ)「その上、ダブルフィン・シャークの効果を使ったターンは水属性モンスターしか特殊召喚出来ない…どうやってこの状況を打開するのかしら?」

凌牙「…本当は、俺を負かしたモンスターを送りつけるためのカードだったんだけどな」

ネプ子(パプハ)「……?」

凌牙「魔法カード発動、強制転移!」

凌牙「互いのプレイヤーは自分フィールドのモンスター一体のコントロールを相手に譲る…っても、そっちのフィールドにはモンスター一体しかいねぇんだけどな」

凌牙「俺はダブルフィン・シャークを選ぶ。そして、ダブルフィン・シャークとホープレイVが入れ替わる」

凌牙(さて、一応Vの効果も使えるには使えるが)

凌牙(墓地で発動するカードも、伏せカードもない。あと警戒すべきは手札だけ。なら、ここはもういいだろ)

凌牙「バトルだ。ホープレイVでダブルフィン・シャークを攻撃!」

ネプ子(パプハ)「……」

ネプ子(パプハ)(墓地で使える効果はなし、リバースカードもなし、残った一枚の手札は…)

ネプ子(パプハ)「アステルドローン、なのよね」

ネプ子LP3700→0000

数十分後

ネプ子「ね、ねぷぅ~」

ネプギア「お、おねーちゃん、大丈夫?」

ネプ子「全然大丈夫じゃないよ」

ネプ子「もしもゲームだったらそろそろネプギアが怒りだすくらいストレス貯まってるに違いない」

凌牙「弱音はいいから早く手を動かせ」

凌牙「ったく…なんで俺が書類仕事の手伝いなんて…」

ネプ子「うぅ…なんかいーすんみたいだよ、凌牙くん」

凌牙「ほら、こっち終わったぞ。そっちも早くしろ」

ネプ子「終わったんなら手伝ってよ」

凌牙「…3分の1だけだからな」

ネプギア「3分の1って、結構な量じゃ…」

凌牙「いいから、妹も手動かせ」

ネプギア「あ、はい!」

ネプ子「というか、なんでそんな真面目なの?」

ネプ子「公式HPには学校一の不良とか紹介してあるのに」

ネプ子「こんなに真面目でも校内一の不良認定受けるようなレベル高い学校だったの?」

ネプギア「もしかして神代さん、口調とか態度はちょっと怖いから、それで不良扱いだったのかも」

凌牙「いや、普通に授業サボってたし、荒れたり柄の悪い連中とつるんでた時期もあった」

ネプ子「えー?なら、わたしにももっと寛容でいいんじゃない?」

凌牙「国のトップの仕事をサボらせるわけにはいかねぇだろ」

ネプ子「むー…なんでそんなとこだけしっかりしてるのかな…」

凌牙「お前が適当過ぎるんだよ!」

ネプ子「これでも、一作目はそれなりに真面目だったんだよ、わたし」

凌牙「あーはいはい」

ネプ子「あー…その態度、絶対信じてないね」

凌牙「当たり前だろ。ほら、早く手を動かせ、手を」

ネプ子「いつかぎゃふんと言わせてやるんだからー!」

凌牙「ああ、それとあと1時間でクエストだからな」

ネプ子「い、いつの間にかスケジュール管理までされてる…」

ネプ子「というか、一時間!?休憩時間ほとんどないんじゃない?」

凌牙「普段サボって仕事ためてる奴が悪い。大体、真面目にやればそんなにかかる量じゃねぇだろ」

ネプ子「むー…どうせシェアなんて増えないんだからクエストなんてしても一緒なのに」

凌牙「あんまり放置しとくと、国民の不満がたまってシェアが減るどころか反乱とか起こされかねねぇぞ」

ネプ子「プラネテューヌの皆はいい子だからそんなことしないよ!」

凌牙「本気で言ってんのか?」

ネプギア「でも、大丈夫だとは思いますよ。本当に危なくなったらおねーちゃん、しっかりやりますから」

ネプ子「そうそう。いやー、やっぱりネプギアはわたしのことよく分かってくれてるよね」

凌牙「こんな出来た妹そうそういねぇからな。感謝しとけよ。わざわざデュエルディスクまで作ってくれたらしいしな」

ネプ子「おお、そんなこと言ってたね。見せて見せて!」

ネプギア「うん!えっとね…」

ネプギア「じゃじゃーん、これだよ、これ!」

ネプ子「おー、デザイン結構凝ってるね!」

ネプギア「MOBもトップクラスの人はオリジナルディスク使ってるみたいだし、おねーちゃんにもと思って」

ネプギア「色々新機能も詰め込んでみたんだよ」

ネプギア「例えばほら、これこれ」

ガチャンガチャン

ネプ子「ねぷっ!?変形した!?」

ネプギア「女神化にあわせたデザインだよ。試合で女神化するときに使ってみてね」

凌牙「…ちゃんと通信機能まで完備されてんだな」

ネプ子「流石わたしの妹だよ!」

凌牙「お前ももう少し真面目ならなぁ…」

ネプ子「だーかーら!わたしだって一作目では…」

凌牙「ああ、分かった分かった」

ネプ子「もう!」

ネプギア「デュエルディスクっていえば、神代さんのデュエルディスクは異世界仕様なんですよね?」

凌牙「ん、ああ。っても、こっちのとたいして変わらねぇけどな」

凌牙「機能はほとんど一緒だし、見た目だってほとんど同じだろ」

ネプギア「でも、異世界の未知の技術が使われてたりしないんですか?」

凌牙「そういうのはさっぱり分からねぇ」

ネプギア「……そうだ、確か神代さんのデュエルディスクって、Pゾーン無理矢理詰め込んでるんですよね?」

凌牙「俺たちの世界にはPカードなんてなかったからな」

ネプギア「それじゃあ、しっかりとPゾーンまで組み込んだ神代さん用のデュエルディスク新しく作りますから、ちょっと参考にそのデュエルディスク貸してもらえませんか?」

凌牙「…まぁ、いいけど。壊すなよ」

ネプギア「大丈夫ですよ。ちょっと分解とかはしますけど、ちゃーんと元通りにして返しますから!」

凌牙「…本当に大丈夫なんだろうな?」

ネプギア「勿論。デザインはやっぱり鮫モチーフがいいですよね?七皇の剣とかダークナイトには特殊演出つけたりして…」

ネプギア「いざって時のためにベースへの変形機能も…」

凌牙「…ちょっと待て、ベースに変形だと?」

ネプギア「あと、BGMの再生機能も…」

凌牙「……何だかんだで、お前もちょっと変な奴だよな」

ネプギア「えっ?」

凌牙「なんでもねぇ」

ネプギア「……?」




ネプ子「…っと、ふぅ、やっと終わったよ」

凌牙「なんだ、結構早いじゃねぇか」

凌牙「やれば出来るんだから最初からしっかりやれ」

ネプ子「いやぁ、周りがしっかりしてるとついつい甘えちゃうんだよね」

凌牙「…帰るまでに、そこんとこ修正してやるか」

ネプ子「うぇ~」

ネプ子「デュエルの先生のはずなのに、どうしてこんなことに…」

ネプギア「そういえば、神代さんのデッキ、以前見せてもらったものと随分違いましたね」

ネプギア「強制転移とか入ってました?」

凌牙「こっちの世界用に組み替えたんだよ。強制転移だって、元々別のカードを送りつけるために入れてたんだ」

ネプ子「ちょくちょくカード買いにいってたもんね」

ネプ子「でもほら、折角なら『なんて言うとでも思ったか!お前はまだまだだ!』って言って欲しかったな」

凌牙「あれを言えるほどは強くなってなかっただろ」

凌牙「というか、詰め込みすぎじゃねぇか?デッキ。RUMとZWはどっちかに絞ったほうが安定するだろ?」

ネプ子「キミに言われたくないよ!詰め込みすぎって…」

凌牙「俺はちゃんと回せるからいいんだよ」

ネプ子「わたしだって回せてるよ!主人公補正だってちゃんとついてるんだから!」

ネプギア「でも確かに、最初の神代さんのデッキはかなり無茶苦茶でしたよね」

ネプギア「本当にあれを回してお姉ちゃんに圧勝してたけど…」

ネプ子「魚だと思ってたらいきなりネオタキオンとか出てきて何事かと思ったよ…」

凌牙「あれはちょっと特別なデッキだからな」

凌牙「試しにちょっと使ってみただけだから、今後はよっぽどのことがなけりゃ使わない」

ネプ子「結局どういうコンセプトのデッキだったの、あれ?」

ネプ子「タキオンに無双されて負けちゃったからさっぱりなんだよね」

凌牙「…さぁな。気になるなら引き出してみろ」

ネプ子「お、言ったね!よぉし、言われたからには本当にやっちゃうから」

凌牙「……いいぜ。そのときは、お前はまだまだだ!って言ってやるよ」

ネプ子「ふっふーん、残念だったね!その時はわたしが勝つから言わせてなんてあげないよ!」

凌牙「は、威勢だけは一人前だな」

凌牙(…確かに、俺が持ってきたカードは効果が書き換わっていた)

凌牙(だが、使ってみて確信した。効果は変わっていても、特別なカードだってこと自体は変わらねぇ)

凌牙(この世界にどんな影響があるか分からない以上、やっぱり俺達の世界から持ってきたカードはなるべく使わない方針でいくべき、だよな)

凌牙(…言っちまった以上は仕方ねぇ。あのデッキもこっちのカードで同じデッキを仕上げるとするか)



ネプギア「……あの」

凌牙「ん?」

ネプギア「そろそろ時間ですよ」

凌牙「…そうだな。ネプテューヌ、クエスト行くぞ、クエスト」

ネプ子「えー?ホントに行くのぉ?」

凌牙「ほら、早くしろ」

ネプ子「はぁい」

バタン

ネプギア「………」

今夜はここまでで

おやすみ

ネプステーション

ネプ子「じゃんじゃじゃーん!今日はプラネテューヌの皆に大切なお知らせだよ!」

ネプ子「なんと、わたしプラネテューヌの女神、ネプテューヌが二月後に開催されるギョウカ一決闘会への参加を表明しちゃうのだ!」

ネプ子「大会が始まったら参加者の挑戦はばんばん受け付けちゃうし、大会前の練習試合も大歓迎!参加しない人もギャラリーとして応援よろしくね!」

ネプ子「勿論、わたしの妹、女神候補生のネプギアも参加するから!」

ネプ子「それじゃ、まったねー」

ギョウカ一決闘会

それは、ゲイムギョウカイ最強の決闘者を決めるデュエル大会

どの国のどんなデュエリストにも参加資格を与えられる大規模なもので

当然、世間でも話題になっており、各種メディアも注目している

ノワール「…つまり、この大会で活躍すれば、一気にシェアを貯めることが出来るって訳ね」

ユニ「あたし達も参加するんだよね?」

ノワール「ええ。参加表明はネプテューヌに先を越されちゃったけど、デュエルでは私達が勝利を得るわよ」

ユニ「勿論!デュエルに関してはあたし達に一日の長もあることだしね」

ノワール「そうね。でもだからといって、油断しちゃダメよ、ユニ。普段はあんなでも、本気になったらネプテューヌも中々手強いわ」

ノワール「私達にないアドバンテージももってるんだから」

ユニ「そのデュエリストのコーチって人、お姉ちゃんより強いの?」

ノワール「どうかしらね…実際にデュエルしているところは見たことないし」

ノワール「まぁでも、負ける気もしない、かしら」

ノワール「…何にしても、目的はシェアの回収。勝つことは勿論大切だけど、それに拘り過ぎてギャラリーから嫌われそうなデュエルしたりしないように気を付けないとね」

プラネテューヌ


ガチャ

ネプ子「ただいまー…って!?」

ネプギア「っぁぁぁあ!?」

ネプ子「うわぁ!?上から来るよ…って、正面から!?」

ガチン

ネプ子「ねぷぅ…」

凌牙「あ、悪い」

ネプギア「ったた…あ、お姉ちゃん、大丈夫!?」

ネプ子「あぅ…一応」

ネプ子「でも、一体どうしたの?」

ネプ子「帰ってきたらいきなり凄い勢いでネプギアが飛んできたけど…」

ネプギア「えっと…その、デュエルで負けちゃって…」

凌牙「妹も大会参加するっていうから、稽古をちょっとな」

ネプ子「なるほど…Dゲイザー付けずにデュエルを見るとあんな感じなんだね。本当にわけが分からなかったよ」

ネプ子「それで、ネプギアはどんな感じ?」

凌牙「それなりに筋はいいんじゃねぇか?この分なら大会までには仕上げられるな」

ネプ子「おー、流石わたしの妹!」

ネプギア「えへへ…」

凌牙「で、そっちはどうだったんだよ?」

ネプ子「ばっちりだよ!というか、見てくれてないの!?」

凌牙「あー…悪い、デュエルに夢中だったからな」

ネプ子「全く、弟子の晴れ姿くらいちゃんと見ててくれないと」

ネプギア「晴れ姿とはちょっと違うんじゃないかな?」

ネプ子「いいのいいの。細かいことは気にしなーい」

凌牙「とりあえず、他の女神達よりは早く参加表明出来たんだよな」

ネプ子「うん。多分わたし達が一番乗りだよ」

凌牙「ならいい。二番手以降になるとインパクトも薄くなるし、二番煎じになって印象も最初のとこより悪くなりかねないからな」

凌牙「とりあえず、シェアの奪い合いは他の国と比べて一歩リードと見ていいだろ」

ネプギア「でも、MOBに対して有利とれないとやっぱり心許ないですよね」

凌牙「あっちはこういう方面のプロだからな…実力で上回るしかない」

凌牙「まぁ、あれだけ大々的に報道したんだし、名を上げるためにMOBの方から挑戦してくることだって考えられる

凌牙「そうなればデュエル内容と結果によっちゃ、相手側のファンだって引き込めるかもしれねぇし」

凌牙「それに、予選は注目選手の試合しか報道されないからな。こういう派手なアピールはしといて損はない」

ネプ子「い、以外と色々考えてたんだね…」

凌牙「まぁ、伊達に元キングじゃねぇってことだ」

ネプ子「それって、王様の仕事なの?」

凌牙「国民や兵からの信頼を勝ち取るのは重要な王の仕事だろ」

ネプ子「えー…王様って、勇者にろくな報酬も軍資金も出さずに単独で魔王退治を依頼する簡単なお仕事じゃないの?」

凌牙「んなわけあるか!?つーか、ネプテューヌもプラネテューヌの王みたいなもんだろ」

ネプ子「え?わたしは女神だよ?」

凌牙「だったら尚のこと国民からの支持率は重要だろうが!」

ネプ子「ふっふーん、プラネテューヌの皆は数こそ少ないけどコアな子が多いからね。実は国民からの支持率は悪くないんだよー」

凌牙「その国民の信仰も今やMOBのものだけどな」

ネプ子「あーあー、きーこーえーなーい!」

ネプ子「それより、デュエルしようよ、ネプギア!凌牙くんの授業でどのくらい強くなったかな?」

ネプギア「うん、望むところだよ!」

ネプ子「よーっし、それじゃあ」

ネプ子「デュエルディスク、セット!」

ネプギア「Dゲイザー、セット!」

機械音声「ARビジョン、リンク完了」


ネプ子 ネプギア「「デュエル!!」」

ルウィー


ブラン「…困ったわね」

ラム「ん?お姉ちゃん、どうかしたの?」

ブラン「いえ、なんでもないわ。気にしないで」

ラム「…?」

ロム「……?」

ブラン(…召喚口上、中々こういうのって決まらないものね)

ブラン(他のキャラと被るのもよくないし…)

カタカタ

ブラン(…ん?このクエスト…)

ブラン「…ちょっとクエスト行ってくるわ」

ラム「あ、だったら」

ブラン「二人とも、大人しくしておくように」

ラム「…はーい」

ロム「うん、分かった(こくり)」

ブラン「いい子達ね。それじゃ、行ってきます」

リーンボックス


ベール「ふぁあ…」

ベール「…遊戯王オンライン、これだけやれば実践経験としては充分でしょうか?」

カチ

ベール「うーん…やっぱり、色々使ったなかではこのデッキが一番使いやすかったですわ」

ベール(えっと…レシピメモしてっと)

ベール「一休みしたら、ショップでこのカード揃えましょう」

ベール「さて、それでは休憩がてら四女神オンラインのほうを…」

ベール「ふぁあ…この数日、ずっとこの二つの繰り返しですわね。本当、充実した毎日ですわ」


ギャザリング城


ブラン(デュエル関連のクエスト、まさかこんなに早くくるとはね)

ブラン(受け付けるようにしておいて正解だったわ。にしても、なんでこんなところで?)

コツコツコツ

「…ほう、女神本人か。どうやら当たりを引いたようだ」

ブラン「…え?」

「デュエルの依頼をしたのは我だ。さぁ、相手をしてもらおうか」

ブラン「……ネプギア?」

プラネテューヌ


ネプギア「いくよ、私のターン!

ネプギア「ブリキンギョ召喚!」

ネプギア「ブリキンギョの効果で手札のイエローガジェットを特殊召喚。イエロー・ガジェットの効果でグリーン・ガジェットをサーチ」

ネプギア「ブリキンギョとイエロー・ガジェットでオーバーレイ!二体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築…エクシーズ召喚」

ネプギア「ギアギガントX!守備表示」

ネプギア「ギアギガントX、効果発動。ORUを一つ消費してブリキンギョをサーチ」

ネプ子「おお、手札減らないねー」

ネプギア「二枚伏せてターンエンド」

ネプ子「わたしのターン、ドロー!」

ネプ子「わたしもブリキンギョを召喚!その効果で手札のアステル・ドローン特殊召喚」

ネプギア「アステル・ドローンは通さないよ、罠発動、奈落の落とし穴!」

ネプ子「ねぷっ!?」

ネプ子「でもまだまだ…俊足なカバ、バリキテリウム特殊召喚!」

ネプ子「更に、永続魔法エクシーズ・チェンジ・タクティクスを発動!」

ネプ子「さあ、これは?」

ネプギア「…通すよ」

ネプ子(よかった、サイクロンはなしだね)

ネプ子「それじゃあ、カバと金魚でオーバーレイ!二体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築」

ネプ子「エクシーズ召喚!No.39、希望皇ホープ!」

ネプ子「エクシーズ・チェンジ・タクティクスで500払って1ドロー」

ネプ子 8000→7500

ネプ子「希望皇ホープでオーバーレイネットワークを構築…一体のモンスターでオーバーレイネットワークを再構築!カオス・エクシーズ・チェンジ!」

ネプ子「CNo.39!希望皇ホープレイ」

ネプ子「またまたエクシーズ・チェンジ・タクティクス!1枚ドロー」

ネプ子 7500→7000

ネプ子「そして、発動!」

ネプ子(パプハ)「魔法カード、RUM‐リミテッド・バリアンズ・フォース!」

パプハ「対象はホープレイ!わたしは一体のモンスターでオーバーレイネットワークを再構…」

凌牙「悪い、急用ができた」

バタン

パプハ「……?凌牙?」

ネプギア「どうしたんだろう?急用って…」

パプハ「はぁ、先生なのに生徒をほったらかしなんて」

ネプギア「……」

パプハ「まぁいいわ。とにかく、ホープレイでオーバーレイネットワークを再構築。カオス・エクシーズ・チェンジ!」

パプハ「混沌の力まといて勝利を目指せ!進化した勇姿が今ここに現れる!現れろC№39 希望皇ホープレイV」

ネプギア(あ、召喚口上簡単になった)

パプハ「エクシーズ・チェンジ・タクティクスで更に一枚ドロー!」

ネプ子 7000→6500

ギャザリング城


「どうした、早くデッキを構えよ」

ブラン(本当にネプギア…?いや、これは…)

ブラン「…もしかして、ネプギマ?」

「…そうだな、どうやらそのような名前らしい」

ブラン(…確か、MOBに所属してたはずね)

ブラン(…大会にあたってキャラをかえるつもりなのかしら?)

ネプギマ「構えよ!」

ブラン「…」

ガチャン

ネプギマ「そうだ、それでいい」

ブラン「貴方、Dゲイザーは?」

ネプギマ「Dゲイザー?そんなもの、我には必要ない」カッ

ブラン「オッドアイ?まさか、それがDゲイザーの変わりに?」

ネプギマ「そんなことも分からぬのか」

ブラン(くっ…羨ましい。どうやるのか帰ったら検索しましょうか)

ネプギマ「さぁ、デュエルの準備はできたか?」

ブラン「Dゲイザー、セット!」

ネプギマ「では、はじめるとしよう」

ブラン ネプギマ「「デュエル!!」」

ネプギマ「我のターン、ギミック・パペット‐シザーアームを召喚」

ブラン(ギミック・パペット…?)

ネプギマ「その効果で、デッキよりギミック・パペット‐ネクロ・ドールを墓地に送る」

ネプギマ「カードを2枚伏せて、ターンエンド」

ブラン「…私のターン、ドロー」

ブラン「手札から瀑征竜‐タイダルの効果を発動。このカードと手札のパンサー・シャークを墓地へ捨てて、デッキからゲイザー・シャークを墓地に送る」

ブラン「続けて愚かな埋葬。デッキからドラゴン・アイスを墓地に」

ブラン(さて、ギミック・パペットということは効果破壊を介した大ダメージに警戒すべきね)

ブラン(迂闊にエクシーズモンスターを並べるのは危険、か)

ブラン「…墓地のゲイザー・シャークを除外してその効果を発動。墓地のドラゴン・アイスとパンサー・シャークを特殊召喚して、その二体でオーバーレイ」

ブラン「二体の水属性モンスターでオーバーレイネットワークを構築。エクシーズ召喚」

ブラン「現れろ、No.73!カオスに落ちたる聖なる滴。その力を示し、混沌を浄化せよ!」

ブラン「激瀧神アビス・スプラッシュ!」

ブラン(…結局、テンプレ口上を言ってしまったわ。中々難しいわね、オリジナルの口上って)

ネプギマ「アビス・スプラッシュか。懐かしいカードを使う」

ブラン「バトル。アビス・スプラッシュでシザーアームを攻撃!」

ブラン「更に効果を発動。ORUを一つ使い、アビス・スプラッシュの攻撃力を倍に」

ネプギマ「ただし、我が受けるダメージは半減する」

アビス・スプラッシュ4800vsシザーアーム1200

ネプギマ 8000→6200

ブラン「…続けて、速攻魔法を発動。RUM‐クイック・カオス。対象はアビス・スプラッシュ」

ネプギマ「…確か、アビス・スプラッシュがランクアップしたアビス・スープラには効果破壊耐性があるのだったな」

ネプギマ「ならば、止めておくとしよう。速攻魔法、禁じられた聖槍。対象はアビス・スプラッシュ」

ネプギマ「聖槍の効果により、その攻撃力は800下がり、このターン魔法罠の効果を受けない」

ブラン「…クイック・カオスは不発ね」

ブラン「メイン2、アビス・スプラッシュでオーバーレイ」

ブラン「一体のモンスターでオーバーレイネットワークを再構築。フルアーマード・エクシーズ・チェンジ」

ブラン「FA‐クリスタル・ゼロ・ランサー。表示形式は守備」

ブラン「一枚伏せてターンエンド」

ネプギマ「ならばリバースカードオープン。サイクロンだ」

ネプギマ「そのセットカード、割らせてもらおう」

ブラン(くっ…強制脱出装置が)

ネプギマ「我のターン、ドロー」

ネプギマ「我は墓地のシザーアームを除外し、墓地のネクロ・ドールの効果を発動。ネクロ・ドールを墓地から特殊召喚」

ネプギマ「速攻魔法、地獄の暴走召喚。デッキから更に二体のネクロ・ドールを特殊召喚」

ネプギマ「相手フィールドにモンスターが存在し、自分フィールドのモンスターがギミック・パペットのみの時、このモンスター…ギミック・パペット‐マグネ・ドールは手札から特殊召喚できる」

ネプギマ「二体のネクロ・ドールでオーバーレイ。二体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築…エクシーズ召喚!」

ネプギマ「No.15ギミック・パペット‐ジャイアントキラー」

ネプギマ「ジャイアントキラーの効果。ORUを一つ使い、ゼロランサーを破壊」

ブラン「…FA-クリスタル・ゼロ・ランサーは、破壊されるときORU一つを身代わりに出来る」

ネプギマ「ならばもう一度。ジャイアントキラーの効果発動」

ブラン「最後のORUを身代わりに破壊を免れる」

ネプギマ「マグネ・ドールとネクロ・ドールでオーバーレイ。二体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築」

ネプギマ「エクシーズ召喚、No.40ギミック・パペット‐ヘブンズ・ストリングス」

ブラン(ヘブンズ…?ということはデビルズまでいくわね)

ブラン(ドラゴン・アイスはまだ温存しておきましょう)

ネプギマ「ヘブンズ・ストリングスの効果発動。ORUを一つ消費し、ストリングカウンターをこのモンスター以外の全ての表側表示モンスターに乗せる」

ネプギマ「そして、RUM‐アージェント・カオス・フォースを発動。ジャイアントキラーをランクアップさせる」

ネプギマ「一体のモンスターでオーバーレイネットワークを再構築。カオスエクシーズチェンジ、CNo.40、ギミック・パペット‐デビルズ・ストリングス」

ブラン(これでゼロランサーが破壊されてわたしの残りライフは5800になる)

ブラン(ヘブンズ・ストリングスとデビルズ・ストリングスの攻撃力の合計は6300。総攻撃でわたしの負け、なら、ここで…)

ブラン「相手がモンスターを特殊召喚したので、手札一枚をコストに墓地のドラゴン・アイスを特殊召喚。守備表示」

ネプギマ「デビルズ・ストリングスにより、ストリングスカウンターの乗ったゼロランサーを破壊し、その攻撃力分、2200のダメージを与える」

ブラン「っ…!?」

ブラン 8000→5800

ネプギマ「そして一枚ドロー」

ネプギマ「…ふむ」

ブラン「……?」

ネプギマ「我は魔法カード、死者蘇生を発動」

ブラン「な…死者蘇生!?」

ネプギマ「対象はアビス・スプラッシュ」

ブラン「……これでわたしの手札は0、リバースカードもなし、さっき手札から捨てたカードも…」

ネプギマ「プラスタートルだったな。これで逆転の目はない。我の勝ちだ」

ネプギマ「アビス・スプラッシュの特殊召喚により、墓地のアージェント・カオス・フォースは手札に戻る」

ネプギマ「バトルだ。アビス・スプラッシュでドラゴンアイスを攻撃」

アビス・スプラッシュ2400vsドラゴン・アイス2200

ネプギマ「続けて、デビルズ・ストリングスの直接攻撃」

ブラン「った…」

ブラン5800→2500

ネプギマ「借り物のデッキでこうも容易く勝ちを拾えるとは…この世界の神の力も矮小なものよ」

ブラン「なんですって…」

ネプギマ「だが、どんなに小さくとも神は神」

ブラン「てめぇ!誰の、何処が小さいって…っ!?」

ブラン(なんだ…?体に力が入らな…)

ネプギマ「我が力を取り戻すため、その女神の力、奪わせてもらうとしよう」

ネプギマ「直接攻撃、ヘブンズ…」

ピキ

ネプギマ「…なに?」

ネプギマ「我のフィールドが…」

ピキピキ…バキン

「ふん、随分な姿になったもんだな」

ブラン「……?」

パキィィン

「ついでに、目も当てられないくらい弱体化してやがる」

ネプギマ「…ほう、久しいな」

「俺で突破出来る程度の空間支配しか出来なくなってんのか。今なら俺一人で倒せるんじゃねぇか?」

ネプギマ「王では神には勝てぬ」

「言ってくれるな」

ネプギマ「紛れもない真実よ」

ブラン「なんだてめ…つーか、そもそも誰だ?」

ブラン「こいつの知り合いか?」

「俺はナッシュ…」

ナッシュ「バリアンのナッシュだ!」

遅くなってすみませんでした。今日はここまでで

ブランのデッキは超重武者とアビス・スプラッシュで迷ったけど、属性が水で氷っぽいモンスターも使えるからこっちになりました

ナッシュ「で、どういうつもりだ、ドン・サウザンド。そんな餓鬼の体乗っ取って」

ナッシュ「その姿、似合ってないぞ」

ネプギマ「中々気に入っているのだがな」

ネプギマ「しかし、姿といえばお前のその姿…なるほど、やはりいかにヌメロンコードとはいえ魂の本質までは変えられぬということか」

ナッシュ「魂の本質?」

ネプギマ「そうだ。だからこそ他の七皇とは違い純正のバリアンであるナッシュだけが力を保っている」

ナッシュ「他の七皇のことなんて分かるのか?」

ネプギマ「オーバーハンドレットNo.は我が創ったものだ。その所在くらいは今の我にも分かる」

ネプギマ「全て、今持っているのだろう?」

ナッシュ「……」

ネプギマ「ふむ、No.を奪われ、ろくな力も残っていない今の我では七皇全ての力を得たお前に勝つのは難しいかもしれぬ」

ナッシュ「王では神に勝てないんじゃなかったか?」

ネプギマ「浅いな、ナッシュ」

ナッシュ「なに?」

ネプギマ「デュエルの勝敗のみが勝ち負けを決めるわけではないのだ」

ナッシュ「…どういうことだ、何を狙っている?」

ネプギマ「それを話す義理はない」

ナッシュ「……」

ブラン「…ところで」

ナッシュ「ぅお!?なんだ、いたのか?」

ブラン「ずっといたんだけれど…さっぱり話が分からないわ」

ブラン「説明くらいして貰えないかしら?」

ナッシュ「はぁ?説明…」

ネプギマ「ふむ…我は異世界の神でな。我が神をつとめていたその世界の王がそこにいるナッシュというわけだ」

ナッシュ「お前が説明するのかよ…」

ブラン「その異世界というのが、貴方がさっき言っていたバリアン?」

ナッシュ「ああ…まぁ、そうなるな」

ブラン「で、そのバリアンの神が…」

ネプギマ「我だ」

ブラン「ふむ…つまり、貴方たちは仲間ってこと?」

ナッシュ「仲間のやりとりに見えたのか?さっきの会話が」

ブラン「でも、貴方が統治していた世界の神が彼なんでしょう?」

ナッシュ「神は神でも邪神だ、邪神」

ブラン「ケイオスな這い寄る混沌?」

ナッシュ「まあ、確かにカオスではあるな」

ネプギマ「千の貌は持たぬが、千という名ならもっている」

ブラン「名前?」

ネプギマ「では、改めて自己紹介といこう」

ナッシュ(こいつの口から自己紹介って…なんか変な気分だ)

ネプギマ「我が名はドン・サウザンド。お前たち女神の力を奪いに来た者だ」

ブラン「わたしたちの力を…?」

ドン千「我の力の糧となるのだ。光栄に思うがよい」

ナッシュ「で、俺が黙って観てるとでも?」ガシャン

ブラン(あ、あのデュエルディスク格好いい…)

ブラン(いや、というかあれ、本当にデュエルディスク?体の一部が変形した気がするけど…)

ドン千「デュエルか…いいだろう」

ドン千「今の力がどれ程のものか…試してみるのも悪くない」

ドン千「さぁ、はじめようか」

ドン千 ナッシュ「「デュエル!!」」

ドン千「我のターン、ギミック・パペット‐シザーアーム召喚」

ドン千「シザーアームの効果でデッキからネクロドールを墓地に」

ドン千「カードを一枚伏せてターンエンド」

ナッシュ「俺のターン、ドロー」

ナッシュ「マーメイド・シャークを召喚。召喚時の効果でデッキからサイレント・アングラーを手札に加える」

ナッシュ「カードを一枚セットしてターンエンド」

ドン千「我のターン、ドロー」

ドン千「召喚、ギミック・パペット‐ハンプティダンプティ」

ドン千「ハンプティダンプティ効果。召喚時、手札のギミック・パペットを特殊召喚出来る」

ドン千「特殊召喚、ギミック・パペット‐ギアチェンジャー」

ドン千「ハンプティダンプティとシザーアームでオーバーレイ。二体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築…エクシーズ召喚」

ドン千「ギアギガントX」

ドン千「ギアギガントXの効果発動。ORUを一つ消費し、ギミック・パペット‐ボムエッグを手札に」

ドン千「そして、我の墓地のモンスターは機械族のみ。よって、手札からネジマキシキガミを特殊召喚する」

ドン千「ネジマキシキガミの効果でマーメイド・シャークの攻撃力はエンドフェイズまで0に」

マーメイド・シャーク Atk100→Atk0

ドン千「更に、ORUとして墓地に送られたハンプティダンプティを除外し、ネクロドールの効果を発動」

ドン千「墓地より特殊召喚」

ドン千「ギミック・パペット‐ギアチェンジャーの効果発動。レベルをネクロドールにあわせて8とする」

ドン千「我はネクロドール、ギアチェンジャー、ネジマキシキガミでオーバーレイ」

ドン千「No.88ギミック・パペット‐デスティニーレオ」

ドン千(ふむ…リバースカードがあっては効果は使えぬか。ならば)

ドン千「更に、RUM‐アージェント・カオス・フォース発動。デスティニーレオをランクアップさせる」

ドン千「一体のモンスターでオーバーレイネットワークを再構築…カオスエクシーズチェンジ」

ドン千「CNo.88 ギミック・パペット‐ディザスターレオ」

ナッシュ「ディザスター…レオ」

ドン千「ディザスターレオの効果発動」

ドン千「ORUを一つ消費し、1000ポイントのダメージを与える」

ナッシュ「ぐ…っ」

ナッシュ Life8000→7000

ドン千「バトルだ。ディザスターレオでマーメイド・シャークを攻撃」

ナッシュ「…リバースカードオープン、フィッシャーチャージ」

ナッシュ「マーメイド・シャークをリリースして発動!」

ドン千「だが、ディザスターレオを対象にとることは出来ぬぞ、ギアギガントを壊すか?」

ナッシュ「いや、対象はそのリバースカードだ」

ドン千「…なるほど」パリン

ナッシュ(…奈落の落とし穴、か)

ナッシュ「そして1枚ドロー」

ドン千「ならばダイレクトアタックだ。ディザスターレオ」

ディザスターレオ Atk3500 vs ナッシュ Life7000

ナッシュ Life7000→3500

ドン千「続けてギアギガントX」

ギアギガントX Atk2300 vs ナッシュ Life3500

ナッシュLife3500→1200

ドン千「我はこれでターンエンド」

ナッシュ「…俺のターン」

ナッシュ(やつの手札にはボムエッグ。あのモンスターは手札のギミックパペットを捨てて800のダメージを与える効果を持っている)

ナッシュ(ギアギガントXでギミックパペットをサーチして確実にコストを確保することも出来る状況だ)

ナッシュ(俺の残りライフは1200。ディザスターレオとボムエッグのバーンダメージを受けたらそのまま負ける)

ナッシュ(ここは…)

カッ

ブラン「え?なに?手が…まさかここでリアルファイトを?」

ナッシュ「んなわけあるか、黙って見てろ!」

ナッシュ「バリアンズ カオス ドロー!!」

ドン千「ほう…」

ナッシュ「……」

ナッシュ「どういう、ことだ?」

ドン千「どうした?何を疑問に思うことがある?」

ナッシュ「……」

ナッシュ「俺が引いたカードは、RUM‐七皇の剣!」

ドン千「ふむ」

ナッシュ「…メインに入ってこのカードを発動。エクストラデッキからラグナ・ゼロを特殊召喚」

ナッシュ「更に、ラグナ・ゼロでオーバーレイ、一体のモンスターでオーバーレイネットワークを再構築…カオスエクシーズチェンジ!」

ナッシュ「現れろ、CNo.103…灼熱の太陽すら瞬間凍結、氷の剣、神葬零嬢 ラグナ・インフィニティ!」

ドン千「タキオンではないのか」

ナッシュ「……」

ナッシュ(…俺の今の手札ならこのままとどめまで持っていける)

ナッシュ(奴の最後の手札はボムエッグ。墓地から発動出来るカードも、リバースカードもない。この世界のカードでは、ここからの逆転なんて不可能だ)

ナッシュ(だが、本当に倒しちまっていいのか?弱体化してるとはいえ、こんなにあっさり倒せるもんなのか?)

ナッシュ「……」

ドン千「ナッシュ、長考が過ぎるのではないか?」

ナッシュ「…魔法カード、愚かな埋葬。デッキからセイバー・シャークを墓地に送る」

ナッシュ「ダブルフィン・シャークを召喚。その効果で墓地のセイバー・シャークを蘇生」

ナッシュ「この二体でオーバーレイ。二体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築…エクシーズ召喚!」

ナッシュ「現れろ!No.101!満たされぬ魂を乗せた方舟よ。光届かぬ深淵より浮上せよ!S・H・Ark Knight!」

ナッシュ「アークナイトの効果発動。 ORUを二つ取り除き、ギアギガントXをこのモンスターのORUにする」

ナッシュ「更に魔法カード、強制転移!」

ドン千「強制転移か…それで、どのモンスターを選ぶのだ?」

ナッシュ「……俺はアークナイトを選ぶ」

ドン千「我のフィールドに存在するモンスターはディザスターレオのみ」

ドン千「そして、この二体のコントロールが入れ換わる」

ナッシュ「こちらにコントロールの移ったディザスターレオの効果発動!ORUを一つ使い、1000ポイントのダメージを与える」

ドン千 Life8000→7000

ナッシュ「そして、手札のエクシーズ・リモーラの効果を発動!ディザスターレオORUを二つ取り除き、このモンスターを特殊召喚」

ナッシュ「この効果でエクシーズリモーラが特殊召喚された時、墓地のレベル4魚族モンスターを守備表示で二体特殊召喚出来る…蘇れ、セイバー・シャーク、ダブルフィン・シャーク!」

ナッシュ「そして装備魔法、エクシーズ・ユニット!アークナイトに装備する」

ナッシュ「これで、アークナイトの攻撃力は800ポイントアップ…ラグナ・インフィニティ、効果発動!」

ナッシュ「ORUを一つ使い、攻撃力が変動しているアークナイトを対象にとる」

ナッシュ「アークナイトの今の攻撃力と元々の攻撃力の差分、800ポイントのダメージを与えてアークナイトを除外!」

ドン千 Life7000→6200

ナッシュ「バトルだ…、エクシーズ・リモーラ、ダイレクトアタック」

エクシーズ・リモーラ Atk800 vs ドン千 Life6200

ドン千 Life6200→5400

ナッシュ「続けてディザスターレオの攻撃!」

ディザスターレオ Atk3500 vs ドン千 Life5400

ドン千 Life5400→1900

ナッシュ(…ここでラグナ・インフィニティで直接攻撃すれば俺の勝ち)

ナッシュ(…だが)

ナッシュ「……これで俺はターンエンド…そして、ディザスターレオ効果発動!」

ドン千「なに…!?」

ナッシュ(…もし俺の攻撃によって何かが起こるとしても、この方法なら多少のリスクは軽減出来る)

ナッシュ「ディザスターレオの効果。エンドフェイズ時にこのモンスターにORUがなく、相手のライフが2000以下ならこのモンスターのコントローラーはデュエルに勝利する」


ドン千「ナッシュ…おのれぇぇええ!」

ナッシュ「……」

バタン

ブラン「…倒したの?」

ナッシュ「ああ、だが…」

ブラン「…だが?」

ナッシュ「…いや、なんでもない」





ネプギマ「う…ん?」ガサ

ネプギマ「な、なんだ、ここ…?」

ブラン「…どうやら、宿主は無事みたいね。意識が戻ったのを見る限り、邪神も出ていったとみるべき」

ネプギマ「…ん、ぁ?」

ナッシュ「起きたか…」

ネプギマ「うお!?なんだ、モンスターか…このっ」バチバチ

ネプギマ「ってぇ!何だこの剣!?つーか俺の剣は?」

ブラン「…?その剣、貴方が持っていたものではないの?」

ネプギマ「はぁ?誰がこんな錆びた剣なんか使うかよ」

ナッシュ「…本当だな?見栄張ってる訳じゃないんだよな?」

ネプギマ「ひっ!?ほ、本当だって!」

ナッシュ「滅多に使わないから経年劣化に気付かなかった、なんて落ちじゃないだろうな?」

ネプギマ「そんなことないって、形状から違うんだから…だから、だから…」

ナッシュ「…だから?」

ネプギマ「ご、ごめんなさい、許してくださーい」ダダダダダダ

ナッシュ「あ…くそ、逃げやがった」

ブラン「けれど、有力な情報は得られたわ。どうやらこの剣がキーアイテムのようね」ガチャ

ナッシュ「おい、迂闊に触って大丈夫か?」

ブラン「ええ。なんともないわ」

ブラン「とりあえず、解析のために持ち帰りたいのだけれど…かまわない?」

ナッシュ「ああ。俺はそういうのさっぱりだからな」

ブラン「それじゃ、情報交換の為にも連絡先を教えてくれるとありがたいんだけど…」

ナッシュ「いや、別に直接連絡取らなくてもネプテューヌに言ってくれれば…」

ブラン「ネプテューヌ…?なんで?」

ナッシュ(あれ?ああ、そうか、今はバリアンの体だったな…)

ナッシュ(俺が神代凌牙だとは気付いてないのか)

ナッシュ「いや、なんでもない。確かに情報交換は大事だな…」

ナッシュ(あれ?でも今の俺のデュエルディスクって…)

ナッシュ(まずい、Dパッドないぞ…えっと、なら…)

ナッシュ「っと、ほら」

ブラン(これ、プラネテューヌの携帯端末ね、さっきネプテューヌとか言ってたしプラネテューヌに住んでるのかしら?)

ナッシュ(ネプギアに持たされたのが役に立ったな)

ブラン「っと、これで大丈夫」ピピ

ブラン「何か分かったら連絡入れるから」

ナッシュ「ああ。それじゃ…」

ブラン「あ、待った」

ナッシュ「あ?まだ何か…」

ブラン「ええ、まだ言ってなかったから」

ナッシュ「何を?」

ブラン「…ありがとう、バリアンの王様。助けてくれて」

プラネテューヌ

ネプ子「あ、帰ってきた」ピコ

凌牙「ん、ああ」

ネプ子「何処に行ってたの?折角わたしが華麗に勝利したのに!」

凌牙「ちょっとした野暮用だよ」

ネプ子「野暮用って?」ガチャガチャ

凌牙「ああ!」

ネプ子「いや、それで誤魔化せると…」

ガチャ

ネプギア「あ、お帰りなさい、神代さん」

凌牙「妹か…負けたんだって?」

ネプギア「あ、はは…はい」

ネプギア「正直、見られなくて私はちょっとホッとしてたかも」

凌牙「ま、何だかんだでネプテューヌも強くなってきてるしな。妹も同じだけ時間かければこのくらいにはなる」

凌牙「つーか、ネプテューヌ。お前さっきからゲームしてるけど書類のほうは俺が言ったとこまで終わらせたんだろうな」

ネプ子「ねぷっ!?」

凌牙「…ネプテューヌ?」

ネプ子「い、い、いやでも、今日はいいんじゃない?参加表面も疲れたし、ほら、ネプギアに勝ったご褒美ってことで!」

凌牙「…はぁ、分かったよ」

凌牙「ま、知恵熱でぶっ倒れてもらっちゃ困るしな」

ネプ子「おお、良かった…」

凌牙「その変わり、ちゃんと大会が開かれたらしっかり結果残せよ」

ネプ子「大丈夫大丈夫!デュエルだってゲームだしね、この女神様に任せなさい!」

凌牙「ああ、泥船に乗ったつもりで待っとくよ」

ネプ子「って、泥船!?わたしは大船だよ、大船!それも純金の!」

凌牙「いや、船が純金だとまずいだろ…」

凌牙(…それにしても)

凌牙(さっきのドン・サウザンド、一体あれはどういうことだ?)

凌牙(あいつのことだし、生きてること自体は驚かねぇが…なんで女神の力なんて吸収出来る?)

凌牙(いや、そもそも例えバリアンの力でも、デュエルで負けたり、直接殺した相手の力しか吸収なんて出来なかったはずだろ。事実、今回のデュエルでも俺はバリアンズ・カオス・ドローを成功させた…6分の1もライフが残ってないのに、だ)

凌牙(なのに、なんで女神相手の時はライフの変動にあわせて力の吸収なんて出来たんだ?No.も失ったハリボテの力で…)

凌牙「……」

凌牙「…だめだ、さっぱり分からねぇ」

ネプ子「え?何が?」

凌牙「…いや、バカを直す方法を考えてた」

ネプ子「それって、もしかしなくてもわたしのことだよね?」

凌牙「…さぁな」




ドン千「…難儀なものよ、確かに我も神。一度取り込んだら、力が弱まるまで分離させぬとはな」

ドン千「たが、今やその力も完全に我のもの…礼を言うぞ、ナッシュ。お蔭で自由な行動が可能となった」

グニャ

ドン千「ふむ、異世界への門を作る程度の力は取り戻したか」

ドン千「いささか安定性には欠けるが、自力で剣との分離も出来なかった頃と比べると大分ましだな」

ズズ

ドン千「やはり、この世界では効率が悪い。力を取り戻すためにも、もっと我に相応しい世界を探すとしよう」

ドン千「さらばだ、ナッシュ。何も知らず、我を殺したと勘違いしているといい」


プラネテューヌ(神)


ノワール(神)「だから、折角だしこのカードも入れなさいって。ガイド入ってるんでしょ?」

プルルート「んー、でも、プラネテューヌは融合召喚の国だし、エクシーズは…」

ノワール(神)「いいじゃない。デュエルギョウカイも各国同盟を結んだことだし」

ノワール(神)「ほ、ほら、私との、その…友情の証、みたいな感じで」

ノワール(神)「べ、ベールだってペンデュラム以外の召喚方法も沢山取り入れてるわよ?」

ノワール(神)「まぁ、私のデッキはエクシーズで完成しちゃってるけど」

バキン

ノワール(神)「……ん?」

プルルート「どしたの?」

ノワール(神)「いや、今何か変な音が…」

プルルート「……音?」

ノワール(神)「いえ、気のせいね。なにも変わったことはないみたいだし、大したことじゃないでしょ」

遅くなって本当すみませんでした

次回からはネプ勢のターンがしばらく続く予定

ルウィー


ゴォォォォォォォ


ネプ子「記録に残る大雪になりそうだって聞いたから遊びに来たけど…」

ネプ子「これ、収まるまで帰れそうにないね」

ベール「正直、少しなめてましたわ」

ノワール「今日中に止めばいいんだけど…」

ブラン「でも、正直驚いたわ」

ノワール「なにが?」

ブラン「ネプテューヌがちゃんと防寒対策をしてきたこと」

ブラン「ま、そんな薄い生地じゃ長袖長ズボンでもあんまり意味はないでしょうけどね」

ネプ子「え?あーこれ?」

ネプ子「別にそんなつもりで着て来たんじゃないんだけどね」

ベール「では、どうしてそんな格好を?」

ネプ子「うん、これにはちょっと深い訳があってね」

ネプ子「実は……」

前日 プラネテューヌ


凌牙「……」

ネプギア「デッキ構築、ですか?」

凌牙「ん?ああ、妹か」

凌牙「構築というか、再現だな。ほら、前ネプテューヌがコンセプトが分からないって騒いでたデッキ」

凌牙「あのデッキ、俺の世界でもちょっと特別なカードが入ってたデッキで、そんなもんをこの世界で使うのもどうかと思ってな」

凌牙「こっちのカードで新しく同じデッキを組んでるわけだ」

ネプギア「同じデッキを組み直すだけなんですか?やけに難しい顔してましたけど」ガタ

凌牙「ああ、それはちょっ…」

凌牙「っ…ところで!」

凌牙「最近、俺もかなりこの世界に慣れてきた気がするんだ」

ネプギア「へ?どうしたんですか、いきなり?」

凌牙「んで、このプラネテューヌって国にも、ネプテューヌやお前の先生ってポジションにも大分馴染んできたんじゃないかと思ってるわけだ」

ネプギア「えっと…そうですね。私も神代さんが先生で良かったと思ってます」

ネプギア「結構打ち解けてきたんじゃないかと思ってたんですけど、一方通行じゃなかったみたいで安心しました」

凌牙「そう言ってくれると俺も安心する。独りよがりの思い込みじゃなかったってことだな」

凌牙「なら一つ、ちょっと仲良くならねぇと言い出しにくかったことを言ってもいいか?」

ネプギア「言い出しにくかったこと…?あ、もしかして名前呼びとかですか?」

ネプギア「私も気になってたんですよ。神代さん、お姉ちゃんは普通に呼ぶのに私のことは妹としか言わないから」

凌牙「そりゃ、そっちが神代さん、なんて他人行儀な呼び方してたら名前呼びは躊躇うだろ」

凌牙「大体、俺が言いたいのはそんなことじゃない」

ネプギア「え?でも、他に何が…」

凌牙「ネプギア、お前…」

ネプギア「…はい」

凌牙「はき忘れてねぇか、スカート?」

ネプギア「……へ?」

凌牙「いや前々から気になってたんだよ。何で下はいてないんだろって」

ネプギア「こ、これはこれでいいんです!こういうデザインの服装なんですよ!」

ネプギア「そんな…人をまるで痴女みたいに!」

凌牙「いやでも、仮にその服装が正しい着こなしだったとしても、恥ずかしくねぇのか?」

凌牙「ネプテューヌもだが、下着とかよくチラチラ見えるんだが」

ネプギア「な…ななな、なに言ってるんですか!?というか、見てたんですか!」

凌牙「ま、待て!見えただけだ!見たくて見たわけじゃねえ!」

ネプギア「そんな目を背けながら言われても説得力なんて…」

ガチャ

ネプ子「ぁあー、やっと終わったよ。書類整理」

ネプ子「にしても、随分ヒートアップしてるね。何話してたの?」

ネプギア「お、お姉ちゃん!神代さんが!」

凌牙「あっ、おい、待て妹!」

ルウィー


ノワール「…それで、そんな格好してるわけね」

ネプ子「まぁ、流石にわたしでもパンツ見られるのは恥ずかしいしね」

ネプ子「そこで、ちょろっと凌牙くんに予備のを貸して貰ったんだ」

ネプ子「わたし達みたいに毎日同じ服装してるキャラは同じ服を何着も持ってるのは最早常識でしょ?」

ベール(異世界から来たはずの彼が何故予備の服まで持ってきていたのかと尋ねるのは…無粋、でしょうか?)

ネプ子「どうどう?中々似合ってない、凌牙くんの服」

ノワール「何処かで見た服装だと思ったら…」

ベール「神代さんの服と言われましても…わたくしたち、初日の召喚時以外はほとんど顔もあわせていませんし…」

ブラン「そうね。その彼の服装というよりは、ネプテューヌの新しいコスチュームくらいの感覚しかないわ」

ネプ子「それでもいいから、感想聞かせてよ」

ブラン「…微妙ね」

ベール「まぁ、似合ってるとはいい難いですわね」

ネプ子「えー…ノワールは?」

ノワール「何かアンバランスな感じね。雰囲気とあってない」

ノワール「色合いだけ見れば、変身しちゃえばそれなりにあう気もするんだけど…」


ネプ子「おお、流石専門家は言うことが違うね」

ノワール「それってどういう意味よ」

ネプ子「今更隠そうとしなくっても、ノワールの趣味なんてとっくに皆知ってるんだし」

ノワール「趣味?な、なんのことかしら?」

ネプ子「もう…水臭いなぁ」

ベール「それで、雪が止むまでなにをして過ごしましょうか?」


ブラン「パーティーゲームなら色々あるわ。暇潰しには困らないと思うけど」

ブラン「何かやりたいのとかあれば…」

ネプ子「ちょっと待った!」

ノワール「どうしたのよ、ネプテューヌ?」

ネプ子「折角だし、ここはデュエルしようよ」

ネプ子「今やわたし達はデュエリストなんだし!」

ベール「いいですわね。わたくしもデッキを作ったばかりですし、経験値も稼いでおきたいですわ」


ノワール「残念だけど、私はパス。デッキ持ってきてないし」

ネプ子「えー…デッキはいつも身につけておくものでしょ?」

ネプ子「それでもデュエリスト?」

ブラン「わたしもパスね。まだデッキ未完成だから」

ネプ子「未完成?」

ブラン「ええ。ちょっと改造中。貴女達相手に未完成のデッキなんて使いたくないわ」


ネプ子「むー…そういうことなら仕方ないか」

ネプ子「それじゃ、ベール。わたし達でやっちゃおっか」ガシャ

ベール「望むところ、ですわ」ガシャン

機械音声「ARビジョン、リンク完了」

ネプ子 ベール「「デュエル!!」」

プラネテューヌ


ネプギア「雪、思ってたより凄いらしくてしばらく帰れそうにないらしいです」

凌牙「…仕方ねぇ。今日の仕事は俺達だけでやっとくか」ガサゴソ

ネプギア「大丈夫かな、お姉ちゃん…」

凌牙「吹雪っても、室内にいるんだろ?凍死の心配はいらねぇよ」

凌牙「にしても、あの馬鹿…デッキ忘れて行くなんて何考えてんだ」ガサガサ


ネプギア「え?デッキなら持っていってるはずですよ。お姉ちゃん」

凌牙「ん?でもあの机の上に置いてあるの、あいつのデッキだろ?」

ネプギア「…あ、本当だ」

ネプギア「それじゃ、朝持っていったのは…」

凌牙「朝持っていった?」

ネプギア「はい。一旦出たあと「いやー、デッキ忘れちゃった」って取りに戻ってきて…」

ネプギア「確かに 持っていったはずなんですけど…」


凌牙「なるほど、あいつ間違えてここに置いてた俺のデッキ持っていきやがったな」

ネプギア「神代さんのデッキ?」

凌牙「ああ。昨日広げてただろ。あの再現デッキだよ」

凌牙「通りでこの部屋中探しても見つからねぇわけだ」

ネプギア「えっと…大丈夫、なんですか?」

凌牙「あ?何が?」

ネプギア「いや、神代さんの世界ってカードに命かけてるみたいな気がするし…デッキなんて取られちゃって」


凌牙「ああ、そこは問題ねぇよ。そもそも普段使ってるデッキじゃねぇしな」

凌牙「それに、本物はちゃんと手元にある」

凌牙「ま、帰ってきたら説教くらいはするけどな」

ネプギア「あ、はは…」

凌牙「んじゃ、とりあえず仕事だな。なんか適当なクエスト…」パラパラ

ネプギア「と、それならこの辺りからどうです?」

凌牙「お、いいな。サクッとやっちまうか」


ネプ子(え?なにこの手札?)

ネプ子(これ、明らかにわたしのデッキじゃない…よね?)

ベール「どうしました?ネプテューヌの先攻ですわよ?」

ネプ子「へ?あ、うん…そうだね。えーっと…」

ネプ子「二枚カードを伏せてターンエンド」


ベール「では、わたくしのターン。ドロー」

ベール「手札のハーピィ・クイーン、効果発動」

ベール「このカードを捨てて、狩場を手札に」

ベール「そのまま発動しますわ。ハーピィの狩場」

ベール「続けて通常召喚。ハーピィ・チャネラー」

ベール「フィールドでハーピィ・レディとして扱うチャネラーが召喚されたので狩場の効果が発動しますわ」

ベール「右側のセットカードを破壊


ネプ子「じゃ、対象にされたセットカードを発動」

ネプ子「強制脱出装置だよ。チャネラーは手札に戻ってね」

ベール「むむ…一枚伏せてターンエンド」


ネプ子「わたしのターン、ドロー!」

ネプ子「モンスターとカードを一枚ずつ伏せて、ターンエンド」


ノワール「中々動かないわね、ネプテューヌ」

ブラン「そうね…手札事故でもおこしたのかも」

ブラン「ベールのほうはチャネラー握ってるようだし、攻めに転じるまで耐えられるかしら?」

ノワール「ま、一枚であっさり逆境を引っくり返したりすることもあるし、こんな序盤じゃなんとも言えないわね」

ノワール「何にしても…」

ブラン「わたし達だけ一方的に情報アド稼げてラッキー?」


ノワール「そう言われると悪いことしてるみたいじゃない…対戦相手のことを事前に調べとくなんて常識でしょ?」

ブラン「確かにそれには同意するわ」

ノワール「それに私のデッキだって、どうせ実際に対戦する前に晒すことになるわよ」

ノワール「予選だってあるんだし、アンフェアってことはないんじゃない?」

ノワール「あと、言っとくけどデッキ持ってきてないのは本当だから」

ベール「メインフェイズ、チャネラーを召喚。そして狩場の効果!」

ベール(…さっきのターンに伏せたカード、狩場のある状況で伏せるってことはどうせフリーチェーンのカードですわよね…なら)

ベール「一ターン目から伏せられているカードを破壊しますわ!」

パリーン

ネプ子「っ…」


ノワール「双龍降臨?珍しいカード入れてるのね?」

ブラン「あれが入るってことはギャラクシーとか聖刻?」


ネプ子(どっちでもないんだなー、それが)

ネプ子(というか、どんなデッキを使ってるのかわたしにもさっぱり…)

ベール「更にハーピィ・チャネラーの効果。手札のハーピィ・レディ1をコストに、デッキから…」

ネプ子「それは通せないよ!速攻魔法、禁じられた聖杯!チャネラーの攻撃力を400上げて効果を無効に」

ベール「…中々展開まで持っていけませんわね。バトル、チャネラーでセットモンスターに」

チャネラー Atk2000 vs アイスハンド Def1600

ベール「なっ…!?」

ネプ子「ふふん、引っ掛かったね。セットされてるカードを破壊してファイヤーハンドを特殊召喚!」

パリーン

ネプ子(奈落の落とし穴!?危なかったぁ…)

ベール「カードを一枚伏せてターンエンド」


ネプ子「わたしのターン、ドロー!」

ネプ子(うーん…ファイヤーハンドで突っ込んでも後続出せないしなぁ)

ネプ子「召喚、オーロラ・ウィング!」

ノワール「オーロラ・ウィング?」

ネプ子「オーロラ・ウィングとファイヤーハンドでオーバーレイ!二体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!」

ネプ子「エクシーズ召喚!No.103、神葬零嬢 ラグナ・ゼロ!」


ネプ子「ラグナ・ゼロ効果発動!狩場の効果で攻撃力が上がっているチャネラーを破壊!」

ベール「っ…」

ネプ子「そして一枚ドローするよ!」

ネプ子「バトル…ラグナ・ゼロのダイレクトアタック!」

ベール Life8000→5600

ベール「っ…やりますわね、ネプテューヌ」

ブラン「先にダメージを与えたのはネプテューヌ…しかも、ラグナ・ゼロでベールは鳥獣族モンスターを出しても破壊されてしまう」

ノワール「おまけにフィールドの魔法、罠はベールのものだけ。狩場の魔法、罠破壊は強制効果だから、この状況でハーピィ・レディを召喚すれば自身のカードを割ることになる。ベールにとっては中々きつい状況ね」

ネプ子「さ、わたしはこれでターンエンドだよ」

ベール「わたくしのターン、ドロー!」

ベール「…カードを一枚セット」

ベール「そして、伏せていた罠を発動させます!」

ベール「手札一枚、ハーピィ・レディ1をコストに、発動…ヒステリック・パーティ!」

ブラン「出たわね、ハーピィの切り札」

ノワール「ええ。それに、このタイミングで伏せたってことは、あのカード…」

ベール「墓地のハーピィ・レディを好きなだけ特殊召喚します」

ベール「よって、ルール上ハーピィ・レディとして扱う二体のハーピィ・レディ1、墓地でハーピィ・レディとして扱うハーピィ・クイーンとハーピィ・チャネラーを特殊召喚!」

ベール「更にここで狩場の効果も発動!」

ネプ子「っ…こっちも発動!ラグナ・ゼロの効果でチャネラーを破壊して一枚ドロー!」


ベール「狩場の効果でこのターンにセットしたカードを破壊します」

ブラン「大量のハーピィ・レディを召喚したけど、召喚行為は一回だけだから破壊するカードは一枚だけ」

ノワール「パーティ自体は最悪狩場を割れば残るから、出落ちなんて事態にはならないってことね」

ブラン「そうね。ポジティブに受け取ればそうなるわ」

ブラン「そして…」

パリーン

ブラン「やっぱり、ヒステリック・サインだったわね」


ノワール「これでベールはターンの終わりに三枚のハーピィカードをサーチ出来る…」

ベール「わたくしは、ハーピィ・クイーンと二体のハーピィ・レディ1でオーバーレイ!」

ベール「三体の風属性モンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築…エクシーズ召喚!」

ベール「ハーピィズペット幻竜!」

ベール「ハーピィズペット幻竜にはハーピィ・レディとして扱う効果はないので、狩場の効果は発動しませんわ」

ノワール「中々厄介なモンスター出してきたわね」

ブラン「ネプテューヌのライフが4000…せめて6000まで削れていたら、かなり重いプレッシャーを与えられたのだけど…」


ベール「ハーピィズペット幻竜にORUがある限り、パーティモンスターは効果の対象にも攻撃対象にもならず、更に相手モンスターを無視して直接攻撃を行うことができます」

ネプ子「へ…?てことは…」

ベール「バトルです、幻竜、ダイレクトアタック!」

ネプ子「ねぷぅ!?」

ネプ子Life8000→6000

ネプ子「くぅう…でも!」


ネプ子「戦闘ダメージを受けた時、手札のBKベイルの効果発動!」

ネプ子「このカードを特殊召喚して、受けたダメージ分のライフを回復するよ!」

ネプ子Life6000→8000

ベール「むむ…カードを一枚伏せてターンエンドですわ」

ベール「ヒステリック・サインの効果で、デッキからハーピィ・チャネラー、パーティ・クイーン、パーティ・ダンサーの三枚を手札に加えますわ」

ベール「更に、パーティズペット幻竜のORUが一つ消費されます」


ネプ子「わたしのターン…」

ネプ子(効果対象にも攻撃対象にもならないモンスター…ベールの今の手札なら他にエクシーズモンスターも出せるし、ORUがなくなるまで待つってのは 難しいよね…)

ネプ子(あれを突破出来るカード、となると)

ネプ子「ドロー!」

ネプ子「っよし!」

ベール「…?」

ネプ子「刮目せよ!」バン



パプハ「わたしが引いたのは、RUM‐七皇の剣!」

ブラン「おお…」

パプハ「これでこのターン、ネオタキオンを呼んでそのモンスターを突破出来るわ」

ノワール「ね、ネプテューヌ…その台詞は…」

パプハ「さぁ、覚悟しなさい!スタンバイからメインに…」


ベール「スタンバイフェイズ、わたくしはこのカードを発動しますわ」

ベール「永続罠、魔封じの芳香」

ブラン「あのカードは…」

ノワール「ほら、言わんこっちゃない」

パプハ「えっと、何々…このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、お互いに魔法カードはセットしなければ発動できず、セットしたプレイヤーから見て次の自分ターンが来るまで発動できない。」

パプハ「なるほどね…って、え?」

今日はここまでで

書き込み押してから気付いたんですけど、ハーピィとパーティごっちゃになってましたね。すみません

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