両津「げげげ!ワシの犯罪係数が500オーバーだと!」 (27)

~新葛飾署~

署長「おほん、遂に我が署でもシビュラシステムを導入することになりました!」パチパチパチ

中川「これで、日本の警察システムは一新されますね!」

麗子「事件発生数も減少間違いなしだわ」

両津「…しびゅら?しすてむ?」

大原「なんだ?両津はシビュラシステムも知らんのか!」

両津「い、いや部長!わしだってシビュラくらい知ってますよ!ほら?アレでしょアレ…ハハ」

麗子「やっぱり、両ちゃん知らないみたいね!イヤだわ」

大原「全く仕方ないやつだな!中川、両津に説明してやってくれ!」

38年間金儲けに失敗し続ける男

500って意味分からんな

過去最高

中川「シビュラシステムというのは、サイマティックスキャンによって市民の真相心理を分析する仕組みのことです」

麗子「犯罪係数を測定し潜在犯を隔離することで犯罪防止にもなるのよ!」

両津「へ、へー…なるほど」

大原「さっぱり理解して無いようだな?」

両津「部長、そんなことないですって!理解してますよ!」

署長「そして、これがドミネーター!」オオー

中川「すごい!本物のドミネーターだ!」

両津「なんかオモチャみたいな銃だな!気に食わん!」

しえん

どっちかというと免罪体質な気がする

両津www

署長「ちょっと大原君、実演してみたまえ!君のデータを登録してある」

大原「はっ!わかりました!…あれ?こうかな?」アセアセ

両津「げ!部長、そんなワケわからんものを人に向けないでくださいよ!」

大原「あ、おお…すまん」ガチャガチャ

中川「変です!ドミネーターが変形している!」

両津「何だと?」

ドミネーター「執行モード…デストロイ:デコンポーザー」パアア

大原「両津!危ない!」

麗子「キャー!両ちゃん!」

両津「げげげ!」ドカン

中川「先輩!?大丈夫ですか?」

両津「…何とか避けられたが」シューシュー

大原「良かった!無事か?」

両津「無事か、じゃないですよ!部長!危うく分子レベルで分解されるところでしたよ!」

署長「大変だ!…犯罪係数が569!信じられん!」

中川「というのは…先輩は潜在犯?」

両津「ど、どういうことですか?部長!」

麗子「両ちゃん…犯罪係数が300以上の潜在犯は隔離されるのよ!」

両津「な、何だって!?」

大原「すまんな、両津!隔離施設に入ってもらう!」

両津「そ、そんなー!?」

寺井「やっぱり、両津先輩は警官というより犯罪者の方だったのか…」

>>10
寺井www

見てるぞ

続けたまえ

~潜在犯隔離施設~

両津「ぐぬぬ!ワシをこんなところに閉じ込めおって!」

両津「あの、クソ銃!人間を馬鹿にしおって!許さん!」

両津「署長も署長だ!あんなワケわからん物を導入しおって!お巡りを侮るなよ!」

「犯罪係数が上がっています、心を鎮めてください」ピーピー

両津「うるさい!黙れ!」

「犯罪係数が上がっています、心を鎮めてください」ピーピー

両津「クソ!ぶっ壊してやる!」ガンガン

両津「中川!麗子!ここから出してくれ!」ガンガン

両津「…うう、くそう…」

ガチャッ

両津「誰だ!貴様は?」

宜野座「君が葛飾区亀有公園前派出所に勤務していた両津勘吉巡査か?」

両津「そ、それはワシだが…何の用だ!鬱陶しい髪型をしおって!」

宜野座「私は公安局刑事課一係所属の監視官、宜野座伸元だ。君と話がしたくてね」

両津「ワシは話などしたくない!ワシは頭にきとるんだ!」

宜野座「身体能力と精神力が超人並みの潜在犯がいると聞いてね、ちょっと興味が沸いてね」

両津「で、何の用だ?」

宜野座「君は、ここから外に出たくはないかね?」

両津「な、なに?」

きたー

うわまじか

宜野座「ここは一応更正施設を名乗っているが、実際は隔離施設だ。ほとんどの潜在犯は一生外に出る望みはない」

両津「何だと!ワシはまだ外の世界でやりたいことが沢山あるんだ!旨い物は食いたいし、プラモももっと作りたいし、超神田寿司だってワシがいないと…」

宜野座「もう一度、外に出たければ執行官になる道しかない」

両津「執行官?」

宜野座「ああ、公安局の猟犬だ。公安局の監視下にあることは変わりないが、ここよりはずっと自由になるだろう」

両津「なる!ここを出られるなら、執行官でも何でもなってやるぞ!」

宜野座「そうか、ならついてこい。両津勘吉」

両津「ああ、本当にここから出られるんだな?」

~公安局刑事課~

宜野座「ここが君の新しい棲み家だ、両津勘吉執行官」

両津「なかなか大層な建物だな、葛飾署よりも立派だ」

縢「おっ!新入り?俺、縢秀星。よろしく」

両津「おお!ワシは両津勘吉だ、よろしく!」

縢「まぁ、変わり者ばっかりだけど、よろしく頼むよ」

両津「ん?あそこにいるのは…」

ボルボ「おい!両津!両津じゃないか?」

両津「ボルボか?公安局なんかで何やってるんだ?」

縢「あれ?お二人さん、お知り合いで?」

ボルボ「実は、潜在犯認定されて施設にいたんだが、軍事知識を買われて執行官になったんだ」

両津「なんだ、ボルボ!お前もワシと一緒か?」

ググったらサイコパスってこういう話なのか
「マイノリティ・リポート」じゃないか

500じゃ少ないだろwww

「事件発生、事件発生」ピンポーン

縢「さっそく出番だぜ?」

「都内某所にて、色相チェックにかかった潜在犯が人質を取り逃走中」

宜野座「出動するぞ!両津勘吉は俺と来い」

両津「お、おう?」

宜野座「執行官は常に監視官の下で行動する。勝手な行動は極力控えるように」

両津「何だ?お前といつも一緒に居ないといかんのか?」

征陸「初陣だからって気負い過ぎんなよ!新入り」

両津「おう!オッサン、事件ならワシに任しとけ!」

~都内某所~

宜野座「二手に別れる、ボルボと征陸と狡噛は常守朱監視官と、縢と両津は俺と来てくれ」

常守「はい!あっ?両津さんよろしくお願いします!同じ新入り同士仲良くしましょうね?」

宜野座「両津、これがお前のドミネーターだ。認証は済んでいる、後はドミネーターに従え」

両津「何?ドミネーターってあのクソ銃か?」

ドミネーター「個人認証確認…執行官、両津勘吉」ポオオ

両津「どうも気に食わんなぁ…」

宜野座「両津、縢、行くぞ!」

縢「おう!」

両津「あっ!あれが犯人じゃないか?」

宜野座「両津!あまり先に行くな、執行官は常に監視官の…」

両津「そんな事をいっている場合か!犯人が逃げるぞ!」ダダッ

宜野座「待て!両津!」

両津「待てるか!おい、そこの市民!自転車を貸せ、これで追い掛けるぞ!」チャリン

縢「おいおい、マジかよ?あのオッサン!」

宜野座「クソ!両津、危険だ!戻って来い!」

両津「コラー!待て!犯人!」グルグルグル

縢「うへー、すげースピード。あのオッサンほんとに人間かよ?」

宜野座「あの馬鹿…」

犯人「くっ…来るな!来るな!」

両津「やっと、追い詰めたぞ!」

ドミネーター「執行対象確認、執行モード…ノン・イリーサル、パラライザー」ポオオ

犯人「や、やめろ!」

両津「食らえ!」ドカン

犯人「うっ…」バタッ

両津「やっと、確保したぞ!しかし、人質がいないな?」

両津「どこかに逃げ込んだのかもしれん」

両津「おーい!警官だ!誰か、いるか?」キョロッ

人質の女「ヒイイ…」

狡噛「」スッ

両津「ん?あれは人質と狡噛とか言う執行官か?」

狡噛「あんたは…たしか両津とか言ったな?」

両津「何だ?なんでお前、人質に銃を向けてるんだ?」

狡噛「サイコハザード…潜在犯と長く一緒にいるとサイコパスは伝染する、この女はもう手遅れだ」

両津「な、なに?」

狡噛「どけ、両津勘吉!」

両津「もしかしてお前、この女を撃つ気か?この女は一般市民だぞ!」

狡噛「執行対象だ…」

両津「何?やめろ!狡噛!」パアア

狡噛「両津?」

両津「やめろ!」ドカン

~公安局刑事課~

縢「へえ?それで両津さん、狡噛さんをパラライザーで撃っちゃったの?」

両津「無論だ!一般市民を守るためだ、執行官だろうが何だろうが関係ない!」

ボルボ「でも、狡噛は怒ってるだろう?謝ったほうがいいんじゃないか?」

両津「なんで、ワシが謝らねばならんのだ!ワシは市民を守ったんだぞ!あの狡噛という男は骨の一本や二本折れて当然だ!」

征陸「やれやれ、とんだ問題児が入ったもんだぜ!」

中川「両津先輩!全く何をやってるんです?上の人がカンカンでしたよ!」

両津「おお、中川?どうしてここにいるんだ?」

中川「先輩の相手をするのに適任者がいなかったから、急遽監視官として選ばれたんですよ!」

両津「ということは次からは中川がワシの監視官か?」

中川「はい、よろしくお願いします先輩。でも単独行動は困りますよ」

待機中ヽ(・∀・)ノ

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