穂乃果「先輩禁止を禁止!?」 絵里「ええ」 (84)

穂乃果「ど、どうして!?」

絵里「先輩後輩間で遠慮が生まれないようにと思って提案したのだけれど・・・最近ちょっと距離が近づき過ぎてしまったんじゃないかって思うのよ」

穂乃果「うーん・・・そう言われてみると、凛ちゃんと一緒になってにこちゃんをからかい過ぎてるかも・・・」

絵里「過度の馴れ合いはチームをダメにするわ。ラブライブに向けて気を引き締めるためにも、少しの間だけ・・・どうかしら」

穂乃果「うん、そういうことなら!早速みんなにも知らせて・・・」

絵里「その必要はないわ」

穂乃果「え?」





絵里「穂乃果だけが、私に対してだけ、だから」

穂乃果「なんでっ!?」

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絵里「そ、それは・・・」

穂乃果「あっ・・・そっか・・・」

穂乃果「穂乃果、絵里ちゃんに対して馴れ馴れしい態度とりすぎてた・・・?」ジワッ

絵里「!?」

穂乃果「ご、ごめんね気づかなくて・・・これからは気をつけるよ・・・じゃなかった・・・気をつけます・・・」グスッ

絵里「・・・穂乃果っ!」ダキッ

穂乃果「ぅえりちゃん・・・?」

絵里「ごめんなさい・・・そんなつもりじゃなかったの・・・穂乃果と仲良くできて、私は幸せよ?」

穂乃果「じゃあどうして・・・」

絵里「・・・正直に言うとね」

穂乃果「う、うん・・・」ゴクリ

絵里「・・・穂乃果に『先輩』って呼ばれたいの」

穂乃果「・・・うん?」

穂乃果「ドユコト?」

絵里「そのままの意味よ」

穂乃果「イミワカンナイ・・・」

絵里「クラスメイトが穂乃果に苗字に先輩付きで呼ばれているのを聞いて、ふと『あっ、いいな』って思ったの」

穂乃果「はぁ」

絵里「そして気づいたのよ・・・穂乃果に先輩と呼ばれることの素晴らしさにね」

穂乃果「・・・・・・」

絵里「もちろんいつもの『ぅえりちゃん♪』って呼び方も最高に可愛いんだけれど、先輩呼びは先輩呼びでクるものがあるわ」

穂乃果「そういうものかな・・・でも、先輩禁止になるまではちゃんと先輩って呼んでたよね?」

絵里「そうなんだけど・・・今の関係で先輩って呼ばれたいのよ。あのころの私たちって、どこか敵対してた感じでしょ?」

絵里「思えば、この学校生活で先輩後輩としての思い出ってほとんどなくて・・・ほら、私あんなだったから・・・」

穂乃果「絵里ちゃん・・・」

絵里「卒業という言葉がちらつくようになって・・・なんだかそれって寂しいことのような気がしてね・・・」

穂乃果「・・・・・・」

絵里「って、私の勝手な想いにつき合わせたら悪いわよね。このことは忘れて・・・」

穂乃果「ううん・・・穂乃果、やるよ・・・」

絵里「え・・・?」

穂乃果「穂乃果、絵里ちゃんの後輩やる!やるったらやる!!」

絵里「!!」

絵里「ホントに・・・?ホントにいいの・・・?」

穂乃果「もちろん!大好きな絵里ちゃんのためだもん!卒業前に、後輩との楽しい学校生活の思い出・・・作ろうよ!」

絵里「穂乃果・・・ハラショー・・・!」

穂乃果「よーし!穂乃果の後輩力でメロメロにしてあげるんだからっ!」

絵里「ええ・・・!お願いするわ!」

穂乃果「じゃあ明日1日だけ、先輩禁止は禁止、だよっ!」

というわけでまた朝に
ほの誕のとき以上の誕生日ネタが思いつかなかったのでまたいつものアホな話です

次の日、通学路



絵里「・・・・・・」テクテク

希「えーりちっ!おはよ」

絵里「あら希・・・おはよう」

にこ「はよー」

絵里「あらにこも・・・おはよう」

希「にこっちもおはよーさん。肌寒くなってきたねー」

にこ「そうねぇ」

希「英語の課題やってきた?」

にこ「あー・・・1つ訳がわかんないとこあって」

希「どこ?」

にこ「ほら、最後の・・・」

にこ「・・・ん?あそこで木に寄りかかってるの、穂乃果じゃない?」

希「あ、ホントだ」



穂乃果「・・・・・・ん・・・」カミノケカキワケ

風ザァッ・・・

穂乃果「・・・はぁ」ウレイガオ



にこ「・・・なんか腹立つんだけど」

穂乃果「・・・・・・」チラッ

穂乃果「!」



希「こっちに気づいたみたい」

にこ「走ってくるわね・・・朝っぱらから疲れるわよ~」

希「そんなこと言ってぇ・・・」クスクス

にこ「な、何よ・・・見てなさい、『ぅ絵里ちゃん希ちゃんにこちゃん!おっはよ~!』なんて



穂乃果「あ、絢瀬先輩、おはようございますっ・・・!」ドキドキ!

絵里「あら穂乃果じゃない・・・おはよう」サラッ

にこ「」

希「」

穂乃果「希ちゃんとにこちゃんもおっはよ~!」

にこ「・・・よかった。聞き間違いだったみたいね」

希「そ、そうやね」

にこ「まったく、穂乃果は朝からテンション高



穂乃果「あの・・・絢瀬先輩、ご一緒してもいいですかっ!?」

絵里「ええ、かまわないわよ」

穂乃果「やった♪」

にこ「聞き間違いじゃなかった」

希「なんやのこれ・・・」

にこ「ちょっと!どうなってるの!?この2人喧嘩でもしたの!?」ヒソヒソ

希「そうは見えないけど・・・」ヒソヒソ



穂乃果「それで、雪穂ったら何て言ったと思いますかっ!?」

絵里「クスクス♪あなたたち本当に仲がいいのね♪」



にこ「じゃあ何で穂乃果は絵里に敬語使ってんのよぉ!」ヒソヒソ

希「いや、ウチに聞かれても・・・」ヒソヒソ

にこ「ああもう・・・ちょっと絵里!これはいったい何なの!?」グイッ

絵里「え?何って・・・」




絵里「・・・『朝先輩の通学路で待ち伏せて一緒に登校、一生懸命話題を探して盛り上げようとする後輩』じゃないっ!!」キュンキュン

にこ「・・・・・・」

希「・・・・・・」

下駄箱



絵里「へー・・・そんなことがあるのね」

穂乃果「びっくりですよね!えっと、それからそれから・・・」

穂乃果「あっ・・・じゃあ私の教室こっちなので・・・」

絵里「そう。穂乃果の話が聞けて楽しかったわ。今日も1日頑張ってね」

穂乃果「・・・!」

穂乃果「は、はい!ありがとうございますっ!失礼しますっ!」ペコペコ

穂乃果「~♪」

希「・・・・・・」

にこ「・・・今のは?」

絵里「『先輩に優しい言葉をかけてもらっちゃった・・・今日は1日いいコトありそう♪な後輩』よ・・・!やるじゃない・・・!!」キュンキュン

にこ「・・・・・・」

希「穂乃果ちゃんも行ったし、どういうことかちゃんと説明してもらおか・・・」

にこ「先輩禁止禁止!?」

絵里「ええ」

希「何でドヤ顔なん・・・」

にこ「そんなことしてμ’sの活動に影響が出たらどうするのよ!」

絵里「影響が出ないように私と穂乃果の間だけにしたんじゃない!」

希「絶対嘘や」

にこ「穂乃果を独り占めしたいからね・・・」

絵里「そ、そんなことないわぁ」

希「目逸らしたで」

にこ「まったくくだらない・・・」

絵里「ふん・・・何とでも言えばいいわ。今日1日堪能するんだから!」

休み時間



にこ「・・・なんて朝に言ってたけど、そもそも後輩とエンカウントする機会なんてそんなに無いじゃない」

絵里「いえ、穂乃果の後輩力をなめてはいけないわ・・・!」

希「後輩力って何なん」

ガラッ

穂乃果「し、失礼しまーす・・・」

にこ「噂をすれば・・・」

絵里「穂乃果じゃない。いったいどうしたの?」

穂乃果「えっと・・・移動教室でたまたま近くまで来たので・・・」

穂乃果「その・・・特に用事は無いんですけど・・・迷惑でしたか・・・?」

絵里「そんなことないわ。まったく、可愛い子ね」ナデナデ

穂乃果「あ・・・///」

絵里「ほら、タイが曲がっているわよ」スッ

穂乃果「あぅ・・・///」

絵里「・・・これでいいわ。さぁ、早く教室に移動しないと授業が始まっちゃうわよ?」

穂乃果「は、はぃ・・・///失礼しました・・・///」プシュー

絵里「・・・っ・・・!!」ゾクゾク

にこ「・・・・・・」

希「・・・・・・」

絵里「今の?『先輩に会いたくなって来ちゃったけどうっかり!タイが曲がっていた後輩』よ!!」キュンキュン

にこ「聞いてないし」

希「タイじゃないし」

昼休み



希「にこっちー一緒に食べよー」

にこ「いいわよー」

希「あれ?えりち、お弁当は?」

絵里「ああ・・・今日は作ってきてないのよ。購買で何か買って来るから先に・・・」

ガラッ

穂乃果「失礼しますっ・・・!」

絵里「あら?穂乃果じゃない。今度はどうしたの?」

にこ「白々しい・・・」

希「お弁当持ってきたんやで、きっと」

穂乃果「あの・・・私、先輩のためにお弁当作ってきたんです!よかったら食べてくださいっ!!」バッ

希「ほーら」

にこ「ベタねぇ」

絵里「ちょっと!茶々入れないでよ!」

絵里「わざわざ私のために・・・?」

穂乃果「えっと・・・はい・・・やっぱり迷惑でし・・・んっ!?」

絵里「それ、禁止よ」ピッ

穂乃果「え・・・?」

絵里「『迷惑でしたか?』って言うの。とっても嬉しいわ。ありがとう」

穂乃果「絢瀬先輩・・・っ!」パァァァ

絵里「せっかくだし2人で一緒に食べない?」

穂乃果「ええっ!?いいんですかっ!?」

絵里「フフ・・・天気もいいし、屋上にでも行きましょうか」

穂乃果「は、はいっ!!」タタッ



にこ「・・・行っちゃった」

希「『先輩のためにお弁当を作ってきた後輩』やね」

にこ「そのまんまね」

希「おお、食べ物の『まんま』とかけたん?うまい」

にこ「ち、違うわよ!」

昼休み終了前



にこ「五時間目の体育ほど億劫なものはないわねー。しかもバスケ」

希「この後練習もあるからさらにやなー」

にこ「・・・そういや海未が新しいメニューを考えたとか言って張り切ってなかった?」

希「あー・・・」

にこ「くぅ・・・海未こそもっとにこにーを先輩として・・・」

ガラッ

先生「あーすまん。今日の体育は2年生と被っちまった。コート半分ずつで我慢してくれな」

絵里「あら・・・もしかして穂乃果たちのクラスかしら?」

にこ「・・・億劫ね」

希「億劫やな」

体育館



ことり「穂乃果ちゃん、パス!」

穂乃果「よーし!任せて!」

海未「通しませんっ!」キュキュッ

穂乃果「うわわっ!?ヒデコちゃんにパス・・・」

海未「・・・!!」

穂乃果「・・・と見せかけてターン!」クルッ

海未「なっ!?」

穂乃果「シューーート!!」バッ

スパッ

ことり「やったー!!」

ヒデコ「穂乃果やるぅ!!」

穂乃果「えへへ・・・!」

海未「くぅ・・・穂乃果がフェイントを使うなんて・・・」

穂乃果「いつもやられっぱなしだったからねー!穂乃果も成長するんだよ!」

ミカ「ドンマイドンマーイ!」

フミコ「次行こー!」

海未「はい!取り返します!」

穂乃果(やっぱり体育は楽しいな・・・!)

穂乃果(って・・・隣のコートに・・・)

にこ「あわわわわ・・・」

サッ

にこ「!」

にこ「絵里ー!」シュッ

絵里「ナイスパス!」

クラスメイトA「やば・・・絵里に渡った!?」

クラスメイトB「いつの間に!?」

クラスメイトA「誰か止め・・・!」

絵里「はっ!」ダムダム

クラスメイトC「あぁっ・・・!」

希「おおっ、3人抜き!そのまま一気に・・・!」

スパッ

2年生たち「キャーーーーー!!!」

クラスメイトC「やられたー!」

クラスメイトA「やっぱうまいな・・・バスケ部に来ない?」

絵里「お誘いは嬉しいけど、ごめんなさい・・・それに今のはにこのパスが良かったのよ」

にこ「で、でしょー?キラーパスって言うかぁ?にこにーにはバスケの才能もあったりなんかして・・・」

希「あわわわわ・・・」

にこ「・・・何してんのよ」

希「ドリブルの途中で止まっちゃって慌てふためくにこっちのマネ」

ドッ

穂乃果「ほぇー・・・すごいなぁ・・・」

クラスメイトa「絢瀬先輩かっこいいよねー!」

クラスメイトb「うんうん!憧れちゃう!」

穂乃果「・・・・・・」



絵里「あははははは・・・!」

絵里「!」



穂乃果「!」



絵里「・・・♪」パチンッ☆



穂乃果「・・・・・・っ///」

ことり「穂乃果ちゃん危な

バチコーン

穂乃果「ふぎゃっ・・・」

海未「ほ、穂乃果ーーーっ!!?」



絵里「『隣のコートの先輩に見とれていて頭にボールを受けちゃうドジな後輩』ね!!」キュンキュン

にこ「言ってる場合じゃないでしょ!!」

希「穂乃果ちゃん、大丈夫!?」

絵里「ってそうよ!大丈夫なの穂乃果ーーーっ!!?」ダッ

放課後



穂乃果「よーし!今日の練習もファイトだよっ!」

真姫「・・・頭打ったって聞いたけど大丈夫なの?」

穂乃果「うん、もう大丈夫!心配してくれてありがとう!」

真姫「べ、別に・・・」

海未「まったく・・・余所見しているからです」

凛「穂乃果ちゃんらしいにゃ!」

花陽「り、凛ちゃんっ」

穂乃果「そこの2人・・・聞こえたぞー!」

花陽「わ、私もっ!?」

凛「逃っげろー!」

花陽「ダレカタスケテー!」

海未「はいはい!練習始めますよ!」

海未「はい!では10分休憩にします!」

絵里「ふぅ・・・」

にこ「たっはー!きつー!」

希「流石海未ちゃんやね・・・」

にこ「ホントよ・・・少しはに

海未「にこ!終盤手の動きが遅れていましたよ!気をつけてくださいね!」

にこ「」

海未「それから真姫とことりは・・・!!」

にこ「くぅぅ・・・割と真面目に先輩禁止禁止に・・・」

希「まぁまぁ。愛のムチってやつやん」

にこ「そんなのわかって・・・ん?」

穂乃果「・・・・・・」テクテク

にこ「・・・・・・」

希「来たね」

穂乃果「あ、あの!」

絵里「あら、穂乃果じゃない。どうしたの?」

にこ「今日何回そのフレーズ使うのよ」

穂乃果「良かったらこれ・・・使ってください!」バッ

絵里「スポーツタオル?ありがとう。使わせてもらうわね」

穂乃果「は、はい・・・!」

にこ「これって水飲み場で顔洗ってる時にやるやつじゃないの?」

希「その辺は屋上だから仕方ないんよ」

穂乃果「大会近いんですよね?応援してます!」

絵里「ハラショー・・・穂乃果の応援があれば百人力ね」

にこ「いやあんたも出るでしょうが」

希「陸上部か何かの設定なんやない?」

にこ「あっはっは!陸上部が屋上部で大丈夫!?って?」

希「YO-YO!」

絵里「だからいちいち茶々入れないでよ!」

にこ「いやだって・・・ねぇ」

希「穂乃果ちゃんもこんなことに付き合わなくていいんよ?」

穂乃果「ううん!これは穂乃果が好きでやってるんだよ!先輩としても、絵里ちゃんのこと大好きだし!」

絵里「穂乃果・・・っ!」ダキッ

穂乃果「え、絵里ちゃんっ・・・設定が・・・!」

にこ「このバカップルが・・・」

絵里「むっ・・・」

絵里「そんなに馬鹿にするなら穂乃果の後輩力を味わってみるがいいわぁ」

希「だから後輩力って何なん」

絵里「穂乃果!」

穂乃果「了解!」

希「・・・ん?穂乃果ちゃん?どうし・・・」

穂乃果「えへへ・・・」



穂乃果「東條先輩っ♪」キャルルルーン

希「」

穂乃果「よかったらこれ・・・使ってくださいっ!」

希「あ・・・うん・・・」

希「・・・・・・」

希「・・・いいやん///」

絵里「でしょ」

にこ「ちょっ・・・」

にこ「しっかりしなさいよ!」

希「はっ・・・穂乃果ちゃんの後輩力によって水飲み場にいざなわれとった!」

にこ「すごいわね後輩力・・・ま、にこにはそんなもの通用しないけど」

絵里「それはどうかしら・・・穂乃果!」

穂乃果「ラジャ!」

にこ「・・・ん?何よほの・・・」

穂乃果「・・・・・・!」グッ



穂乃果「矢澤先輩!!」キラキラキラキラ

にこ「っ・・・!!」

穂乃果「これ、良かったら使ってください!!」

にこ「ぐぬぬ・・・あ、甘いわ!」

にこ「後輩って言うんだったらもっと尽くしてもらわないとねぇ・・・ほら、これで飲み物買って来なさい!」

穂乃果「はい!わかりました!」ダッ

にこ「ってええ!?ホントに行くの!?」

絵里「穂乃果をパシリに使うなんて・・・」プルプル

希「にこっちサイテー」

にこ「い、いや・・・今のは冗談で・・・」

穂乃果「はいっ!買って来ました!先輩、これ好きでしたよね!」

にこ(あ・・・にこがいつも飲んでるスポーツドリンク・・・)

穂乃果「他に私に出来ること、何かありませんか!?何でも言ってください!」

にこ「・・・なんで?」

穂乃果「え?」

にこ「なんでそこまでするのよ!!にこはあんたをパシリに使ったのよ!?それなのに・・・」

穂乃果「矢澤先輩のこと、尊敬してるからです!!」

にこ「!!!」

穂乃果「矢澤先輩は私の目標なんです。ずっと矢澤先輩みたいになりたいって思ってて・・・その想いが溢れて、この業界に飛び込んできたんです」

穂乃果「だから、そんな憧れの先輩と一緒にいれて・・・幸せなんです!先輩のために動けることが幸せなんです!」

にこ「・・・馬鹿ね」

穂乃果「はい。私、馬鹿なんです。だからその分体を動かして・・・」

にこ「そういうことを言ってるんじゃないわ」

穂乃果「・・・え?」

にこ「にこみたいになりたいってのが馬鹿だって言ったのよ!いい?これからはにこを越えることを目標に掲げなさい!そうじゃないと・・・この世界ではやっていけないわよ!!」

穂乃果「矢澤先輩・・・!!」

にこ「・・・穂乃果」フッ

ガシッ



希「長いわ」バシッ

にこ「ハッ・・・・・・」

にこ「認めざるを得ないわね・・・穂乃果の後輩力」

希「幻覚まで見せるなんて、一歩間違えたら大変なことになるやん」

穂乃果「いやぁ・・・何か照れるなぁ」

絵里「でも残念。穂乃果は私だけの後輩なのよ!」

にこ「そんなことないでしょうに」

穂乃果「えへへ・・・にこちゃん、希ちゃん、ごめんね?」

希「そんなことあるんやな・・・」

にこ「まぁいいわ!将来スーパーアイドルになったら、今みたいな光景は日常茶飯事になるにこ☆」

穂乃果「え?」

にこ「え?」

穂乃果「あはは・・・穂乃果の後輩力もまだまだだね」

にこ「どういうこと?」

穂乃果「穂乃果は吉本興業をイメージしてたんだけど・・・」

にこ「だぁれが将来芸人になるってぇ!!?」

希「いやまぁ・・・」

絵里「アイドルが『この業界に飛び込んできた』、なんて言い方しないでしょ・・・」

海未「はい、休憩時間終了です!!練習再開しますよー!!」

海未「では今日の練習はここまでにします!」

一同「ありがとうございましたー!!」



絵里「ふぅ・・・今日も疲れたわね~・・・って」

にこ「あんたたち!今日はにこの奢りでラーメン食べに行くわよ!」

凛「ホントに!?にこちゃん太っ腹ー!」

花陽「そ、そんな・・・悪いよ・・・!」

真姫「そうよ。別に自分で出すわ」

希「・・・海未ちゃんにことりちゃん、何か悩み事がありそうな顔しとるね?」

海未「はい・・・実は、練習を厳しくし過ぎているのではないかと・・・」

ことり「ことりはアルバイトのことで・・・そういえば希ちゃんは・・・」

絵里「・・・フフ」

絵里(・・・何だかんだ言って、2人とも先輩風吹かしたくなってるじゃない)クスクス

絵里(さて・・・)

穂乃果「絢瀬先輩っ!」

絵里「あら穂乃果・・・待っていてくれたの?」

穂乃果「は、はい!えっと・・・それでその・・・」

絵里「フフ・・・じゃあ一緒に帰りましょうか?」

穂乃果「・・・! はい!!」

絵里(『先輩と一緒に帰ろうと放課後校門の前で待ってる後輩』かわいい)キュンキュン



にこ「・・・・・・」

花陽「どうしたの?」

にこ「いや・・・ツッコミ役がいなくて大丈夫かなと・・・」

真姫「?」

凛「おーい早くー!」

帰り道



穂乃果「それでですね・・・」

絵里(それにしても今日は最高の1日だったわ・・・)

穂乃果「大量の課題が・・・」

絵里(もうすぐお終いなんてもったいない・・・)

穂乃果「補習もあるって・・・」

絵里(どうにかして・・・)

穂乃果「・・・先輩!」

絵里「ハッ・・・・・・」

穂乃果「・・・大丈夫ですか?」

絵里「え、ええ・・・ごめんなさい」

穂乃果「あの・・・すみません・・・自分のことばかり話してしまって・・・」シュン

絵里(『先輩を置いてけぼりにして1人で盛り上がってしまったと反省する後輩』かわいい)キュンキュン

穂乃果「あはは・・・私の話つまらなかったですよね・・・」ニコッ・・・

絵里「・・・・・・」

絵里「・・・穂乃果」

穂乃果「・・・はい」

絵里「今から・・・私の家に来ない?」

穂乃果「・・・・・・」

穂乃果「・・・・・・」

穂乃果「え・・・」

穂乃果「えええええぇぇぇ~~~~っ!?///」

絵里(『突然先輩の家にお呼ばれすることになって真っ赤になる後輩』かわいい)キュンキュン

絵里「ほら・・・ちょっとだけなら課題、見てあげるから。夕飯もご馳走するわよ?」

穂乃果「でも・・・迷惑・・・あっ」

絵里「・・・禁止♪」

穂乃果「は、はい・・・えっと・・・それじゃあ・・・!お邪魔します・・・!!///」

絵里「よろしい♪」

穂乃果「あの・・・お母さんに夕飯いらないってメールしますね・・・!」

絵里「そうね。それがいいわね」

穂乃果「・・・・・・」

絢瀬宅



絵里「ただいまー」

亜里沙「お姉ちゃん!お帰・・・」

穂乃果「お、お邪魔します!」

亜里沙「あれ!?穂乃果さん!!今日は・・・」

穂乃果「先輩の妹さんですかっ!?可愛い!」モッギュー

亜里沙「ぐえっ・・・ハ、ハルァショー・・・」

亜里沙「なんだ・・・そういうことだったんですか・・・びっくりしましたよ」

穂乃果「ごめんね亜里沙ちゃん」

亜里沙「いえいえ!敷金も礼金もあり!ってヤツですよね!」

穂乃果「しき・・・?」

絵里「親しき仲にも礼儀あり、よ。そんな物件いやよ」

亜里沙「ハルァショー」

穂乃果「そうだ先輩!夕飯は私が作りますよ!」

絵里「本当?じゃあお願いしようかしら」

穂乃果「はい!任せてください♪」キュッ

絵里(『先輩のために制服にエプロン姿で肉じゃがを作り出す後輩』かわいい)キュンキュン

亜里沙「ご馳走様でした!とっても美味しかったです!」

穂乃果「ホント?嬉しいなっ!」

絵里「ええ。穂乃果はいいお嫁さんになるわね」

穂乃果「お、お嫁さん・・・///」

絵里(『先輩の一言に2人の未来を想像しちゃって照れる後輩』かわいい)キュンキュン

亜里沙「後片付けは亜里沙がやっておきますね!」

穂乃果「ええっ・・・私も手伝うよ!」

亜里沙「でも学校の課題をやるって・・・早く取り掛からないと、時間遅くなっちゃいますよ?」

穂乃果「それは・・・」

絵里「そうね・・・亜里沙、お願いできる?」

亜里沙「うん!」

穂乃果「亜里沙ちゃん・・・ごめんね?」

亜里沙「気にしないでください!それより・・・『頑張って』くださいね♪」コソッ

穂乃果「な、何のことっ!?///」

亜里沙(『先輩の妹の意味深な発言に動揺しちゃう後輩』・・・ハルァショー!)キュンキュン

穂乃果「ここが・・・先輩の部屋・・・」ゴクリ

絵里「その辺に座って、課題用意しておいて。今飲み物取ってくるから」

穂乃果「は、はいっ!」

穂乃果「・・・・・・///」

絵里(『ただでさえ初めての先輩の部屋で緊張してるのに1人きりにされちゃってどうしたらいいかわからず正座で待ってる後輩』かわいい)キュンキュン



絵里「・・・お待たせ。それじゃあ始めましょうか」

穂乃果「お、お願いします!」

絵里「ここはね・・・この公式を使って・・・」

穂乃果「なるほど・・・こうですか?」

絵里「ええ。いい感じね」

絵里「ああ、この問題はちょっと工夫が必要ね。ヒントは・・・」

穂乃果「・・・・・・」ポー

絵里「・・・というわけ。できそう?」

穂乃果「ひゃいっ!や、やってみます!」

穂乃果「えーっと・・・うーん・・・ここがこうなって・・・うーん・・・」

絵里「・・・穂乃果、さっきの話ちゃんと聞いてた?」

穂乃果「え!?いや・・・その・・・」

絵里「・・・・・・」ジトー

穂乃果「き、聞いてませんでした・・・」

絵里「・・・もう。いったい勉強中に何を考えていたの?」

穂乃果「それは・・・」

絵里「・・・ん?」

穂乃果「あ、絢瀬先輩の横顔が・・・きれいで、かっこいいなって・・・///」

絵里(嗚呼・・・)

絵里(かわいい・・・)キュンキュンキュン

絵里「ひと段落ね・・・後は自分1人で解けそう?」

穂乃果「はい、ありがとうございました!」

絵里「フフ・・・良かったわ。あら?もうこんな時間・・・」

穂乃果「え?あっ・・・」

絵里「・・・・・・」



絵里「・・・穂乃果、今日はありがとう」

穂乃果「・・・絢瀬先輩?」

絵里「・・・ううん、もういいわ。いつも通りで」

絵里「こんな馬鹿げたことに付き合ってくれて・・・本当にありがとう。すっごくドキドキして、楽しかったわ」

絵里「私がもっと素直だったら・・・穂乃果ともっと早く出会えていたら・・・もしかしたらあったかもしれない学校生活」

絵里「それを体験できて・・・夢のような1日だったわ」

絵里「呆れながらも話を聞いてくれた希とにこにもお礼を言わないといけないわね・・・」

穂乃果「・・・・・・」

絵里「さぁっ!穂乃果の家族も心配するわ。家まで送・・・」


ギュッ


絵里「・・・・・・え?」

穂乃果「・・・先輩」

絵里「穂乃果?もうお終いにして帰らないと・・・」

穂乃果「・・・やだ」



穂乃果「今日は・・・帰りたくないです・・・先輩・・・」ウルウル

絵里「     」

絵里「な・・・な・・・」

穂乃果「あのね先輩・・・私、1つだけ嘘をついたんです・・・」

絵里「う、うひょ・・・?」

穂乃果「はい・・・お母さんに・・・」

絵里「な、なんて・・・?」



穂乃果「今日は・・・友達の家に泊まる、って・・・」ギュッ

絵里「     」

穂乃果「あのね・・・先輩・・・」

穂乃果「先輩は気づいてくれてると思うんですけど・・・」

穂乃果「私、先輩のこと・・・好きなんです。大好きなんです!」

穂乃果「だから・・・だからね・・・?」

穂乃果「先輩後輩はやめにして・・・私を・・・」



穂乃果「あなたの恋人にしてくれませんか・・・?」ウルルッ

絵里「             」






穂乃果「・・・はいここまで~~~~~~っ!!!!」

穂乃果「えへへ・・・絵里ちゃん、どうだった?後輩の穂乃果は!」

穂乃果「穂乃果の好きな少女漫画をお手本にしたりして頑張ったんだよ?満足してくれたかな?」

穂乃果「穂乃果もドキドキしたし、とっても楽しかったよ!こんな学校生活も良かったかもね!」

穂乃果「でもやっぱり穂乃果は今のμ’sの形が一番好きかな!絵里ちゃんのことは絵里ちゃん♪って呼びたいよっ!」

穂乃果「さて、本当にお泊りなんてしたら怒られちゃう!お見送りは大丈夫だよ?1人で帰れるから!」

穂乃果「それじゃあね、絵里ちゃん♪」

穂乃果「・・・・・・」

穂乃果「・・・・・・」

穂乃果「ぅ絵里ちゃん・・・?」

絵里「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

穂乃果「お、おーい・・・」

穂乃果「あれ?聞こえてない?」

穂乃果「え、絵里ちゃーん・・・絢瀬絵里ちゃーん・・・」

穂乃果「・・・・・・」

穂乃果「もう!これじゃあホントに『先輩を置いてけぼりにして1人で盛り上がってしまったと反省する後輩』になっちゃうよ?」ケラケラ

穂乃果「・・・・・・」

穂乃果「え、絵里さーん・・・」

穂乃果「・・・・・・」

穂乃果「えり・・・」ハッ

穂乃果「・・・・・・」

穂乃果「・・・絢瀬先輩?」

絵里「・・・・・・」ピクッ

絵里「・・・ホノカ」

絵里「・・・穂乃果っ!!!」ガバッ

穂乃果「!!!!?」

ドサッ

穂乃果「ぅえりちゃんっ!?どうし・・・」

絵里「穂乃果・・・本当にいいのね・・・?もう止められないわよ・・・?」

穂乃果「な、何が?」

絵里「そう・・・わかったわ・・・」

穂乃果「だから何がっ!?」

絵里「え?その前に返事を聞きたい?」

穂乃果「その前って何の前・・・」

絵里「私も・・・」

絵里「私も好きに決まってるじゃない・・・」

ちゅっ

穂乃果「・・・・・・」チュー

穂乃果「・・・!?!?!?!?」

穂乃果「んー!んんーーー!!」

絵里「ぷはっ・・・」

穂乃果「んっ・・・!」

穂乃果「ちょ、ちょっと絵里ちゃんっ!?///」

絵里「え?キス?私はこれが初めてよ。・・・そんなに意外かしら?」

穂乃果「い、意外だけど・・・」

絵里「フフ・・・そう言う穂乃果はどうなの?」

穂乃果「ほ、穂乃果?穂乃果は小さいころ海未ちゃんやことりちゃんと・・・あ、あと雪穂とか・・・」

絵里「そう・・・穂乃果も初めてなのね。ハラショーよ・・・」

穂乃果(あ、これはダメなやつだよ!!!)

穂乃果「だ、誰か・・・んん~~~っ!?」チュー

絵里「ダメよ・・・言ったでしょ?もう止められないって・・・」

穂乃果「い、いや・・・まだ心の準備が・・・!」

絵里「怖がらなくても大丈夫・・・」

穂乃果「ひっ・・・・・・」

絵里「出来るだけ・・・」

穂乃果「き・・・・・・」

絵里「優しくするわぁぁあぁぁあぁっっっ!!!!!」ガバッ

穂乃果「きゃぁぁぁあぁぁあぁぁっ!!!!!???」



ガチャ

亜里沙「穂乃果さん!?どうし・・・キャーーーッ!?///」

穂乃果「あ、亜里沙ちゃーーーーん!!!助け・・・んん~~~~~っ!!!!??」



・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

次の日、通学路



絵里「・・・・・・」テクテク

希「えーりちっ!おはよ」

絵里「あら希・・・おはよう」

にこ「はよー」

絵里「あらにこも・・・おはよう」

希「にこっちもおはよーさん。肌寒くなってきたねー」

にこ「昨日も聞いたわよ」

希「古文の課題やってきた?」

にこ「あー・・・3つ訳がわかんないとこあって」

希「昨日より増えとるよ?」

にこ「ぐっ・・・うっさいわね・・・」

にこ「・・・ん?向こうから来るの・・・穂乃果たちじゃない?」

希「あ、ホントだ」

絵里「!!!」コソッ

穂乃果「お~い!希ちゃーん!にこちゃーん!おっはよ~!!」

にこ「だぁー!朝からやかましいっての!」

希「嬉しいくせに・・・」クスクス

海未「おはようございます」

ことり「おはよ~」

にこ「おはよ・・・あんたたちも大変ね、こんなのと毎朝一緒で」

海未「いえ、もう慣れっこですから」

ことり「毎朝楽しいよ♪」

にこ「ああそう・・・」

海未「希、昨日はありがとうございました」

ことり「また話聞いてもらえると嬉しいな♪」

希「お安い御用やん!」

にこ「・・・で」

にこ「何であんたはさっきから木の後ろに隠れてるのよ」

絵里「!!!」

海未「おや?絵里、おはようございます」

ことり「おはよう絵里ちゃん。そんなところで何してるの?」

絵里「え、えっと・・・その・・・」チラッ

穂乃果「・・・・・・」

海未「?」

ことり「?」

希「?」

にこ「?」

絵里「・・・・・・!」グッ

絵里「ほ、穂乃果!!」

絵里「・・・おはよう!!!」





穂乃果「・・・おはようございます、『絢瀬先輩』」ズバッ

絵里「」

穂乃果「では、私たちは生徒会の仕事があるので失礼します」フイッ

穂乃果「・・・行こうっ!海未ちゃんことりちゃん♪」

穂乃果「希ちゃんとにこちゃんもまたね~♪」

海未「? ではここで」

ことり「バイバ~イ」

希「う、うん・・・」

にこ「頑張んなさいよー・・・」

希「・・・・・・」

にこ「・・・はぁ」

にこ「・・・昨日のやつはまーだ続いてたわけ?」

希「えりちも飽きないねぇ」

絵里「・・・よ」

にこ「え?」

絵里「禁止よ・・・!」

希「何が?」



絵里「・・・お願いっ!!先輩禁止を禁止は禁止よ、穂乃果ぁぁぁぁぁっ!!!」



終わり

読んでくださった方ありがとうございます。絢瀬先輩誕生日おめでとう!


前回のほのえり!
穂乃果「夏、終わらないで」 絵里「宿題、終わらせて」

会話が小気味いい
ほかにも書いたのあったら教えてくれ

>>76ほのえりは

絵里「穂乃果同盟?」 海未「はい」
絵里「あ、穂乃果・・・」 穂乃果「ひどい!!」
穂乃果「え~りちゃん♪」 絵里「ほ~のか♪」
絵里「穂乃果、誕生日おめでとう!」 穂乃果「えっ」
穂乃果「夏、終わらないで」 絵里「宿題、終わらせて」

です。4番目のほの誕SSを読んで下さった方で、素敵な絵里誕SSを書いてらした方がいました。なんか嬉しいです
このSSも無駄に時間に沿ってたりします

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