「どこだ、ここ……?」 村長「おお、勇者様!」(9)

村長「勇者様が異世界から我らを救いに来てくださったぞー!」

村民男a「やったぞー!」

村民男b「これで世界に平和が……!」

村民女a「もう魔物に怯えなくてすむのね……!」

「いや、まて、俺は勇者じゃ……」

「俺は……俺は?」

ザワザワ

「俺は、誰なんだ?」

村長「勇者様?」

「名前……名前は、男。それ以外、思い出せない……」

村長「勇者様……もしや、記憶を失ってらっしゃるのですか?」

男「そうみたいだ……」

村長「おお、みんな聞け! 勇者様は過去のしがらみに囚われず戦うため、記憶を失ってまで我らを救いに来てくれたぞ!」

ワアアアア!

男「え、は?」

村民男a「勇者様ー!」

村民男b「なんという慈悲深いお方だ……」

男「どうなっているんだ……」

ーーーーーーー

村長「勇者様、これが伝説の剣です。常人には抜けませんが、勇者様ならきっと抜けるはず」

男(まいったな、村人達の妙な迫力……結局断れないまま来てしまった)

村長「さあ、どうぞ」

男「あ、ああ」ガシッ

ズズズズズズ……

村長「おお……!」

男「抜けた……」

男(この台座、魔力がかかっている。魔力を持っていない者には抜けないように……)

男(って何で俺はそんなことが分かる? そして何故常人には抜けない剣が俺には抜ける?)

男(俺はいったい、何者だったんだ)

村長「さすがです、勇者様」

男「……」

ーーーーーーー

村長「では勇者様、明朝に出発でよろしいでしょうか」

男「ん、まあそれで」

男(よかないけど。ま、適当な所でバックれて記憶を取り戻すきっかけ探しをすればいいや)

村長「では今日はここでごゆっくりとおくつろぎください……」

村長「と、忘れてました。旅には仲間が必要でしたね。今、連れて来ます」

男「いや、そんなのいらない……」

ガチャ バタン

男「まずい、誰かがいるとバックれられない!」

男「逃げるか……? 駄目か、ここは村の真ん中だから誰にも見つからず行けるわけがない」

男「どうすっかな」

ガチャ

村長「連れて来ました」

男(うわ、もう来た)

村長「ほら、来なさい」

村長「紹介します、村娘です」

村娘「よ、よろしくお願いしますっ」

男「……女?」

村長「はい。村娘は若い娘ですが僧侶資格を持っており、使用できる魔法も街にいる僧侶にも負けません」

村娘「勇者様を全力でサポートさせていただきます!」

男「へえ、魔法……」

男「ところで村娘……は、この剣を引っ張ったことは?」チャキ

村長「いいえ、ありません。村の男だけです」

男「そうか……」

村娘「?」

村長「ではこの娘を連れていってください。勇者様の足手まといになることはないはずです」

男(ここで断ると怪しまれるだろうな)コク

男(まあ記憶は旅の途中で探せばいい)

村長「では後は若い二人で……」

男「ぶっ」

村娘「あう///」

バタン

男「……ええっと、俺はもう寝るけど」

村娘「え、そうなんですか?」

男「ん?」

村娘「いえあの、私達お互いのこと何も知らないので、少しお話したかったのですが……」

村娘「でも勇者様が眠いのでしたら駄目ですね、おやすみなさい」ペコッ

男「ああ、そういうことか。凄く眠いわけじゃないから大丈夫」

男「まあ、俺は記憶が無いから村娘に聞くだけだけど」

村娘「あ、ありがとうございます!」

即興で書くの難しいな
疲れたから今日は終わり

色々おかしい所あるかもだけど生温かい目で見てくれると嬉しい

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