すこやん「デリヘル」恒子「え?」 (88)


咲-Saki-SS

雑談はご自由にどうぞ。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1413713736


すこやん「ふー、最近忙しいな~」

恒子「え、アラフォーだから疲れやすいだけじゃない?」ケラケラ

すこやん「アラサーだよ!」

恒子「あはは、で、どうしてそんなに忙しいの?」

すこやん「ああ、ちょっと副業をね」

恒子「へー、すこやんが副業ね……副業!?」

すこやん「そうそう、あ、ごめん、電話だ。出ていい?」

恒子「うん、それはいいんだけど(アラフォーが副業か……)」

すこやん「ええ、お世話になっております。え、今からですか? はい、大丈夫です。失礼します」

恒子「あ、もしかして噂の副業?」


すこやん「そうそう。だから悪いんだけどこーこちゃん」

恒子「ところですこやん、何のバイトしてんの?」

すこやん「えっと……その……」

恒子「え、もしかして、やばいやつ?」

すこやん「やばいといえばやばいんだけど、やばくないといえば……ヘル」

恒子「? ヘル?」

すこやん「デリヘル……」ボソッ


恒子「デリヘル? え?」

すこやん「あ、あははは、じゃあ私もう行かなきゃ。ばいばい、こーこちゃん」フリフリ

恒子「え、ちょ、おーい!」




すこやん「ああもう、こーこちゃんにばらしちゃった……幻滅されないかな……ああもう、なんでばらしちゃったんだろ」

恒子「すこやんがデリヘル……確かに年は年だけど、まさかそこまで生き急いでいたなんて……」




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



すこやん「初めまして、かな?」

郁乃「今日はおおきに~」

すこやん「それで、相手って言うのは、貴女ですか?」

郁乃「ちゃうちゃう。この子たちを楽しませてやってほしいのよ~」

末原「代行、何立ち話を」

郁乃「あ~、きたきた~」

末原「話し相手は……ええ!?」

郁乃「楽しませてやってな~」

漫「末原先輩、大声出してどない……」

郁乃「あ、この子もおねが~い」

すこやん「ええっと、複数相手だと値段が」

郁乃「それくらい払う払う~」


すこやん「では、確かに」

末原「代行、話が見えへんのですけど」

漫「わ、私も」

すこやん「えっと、すこやんです」

末原「え、ああ、末原恭子です」

漫「か、上重漫です」

郁乃「ここじゃあれやから、場所は移動しよ~」

末原「だから、事情を」

郁乃「とっても気持ちよくなってもらうだけやで~」

漫「き、気持ちよく!?」

郁乃「まあまあ~、細かい話はあ~と~で~」

・・・

末原「え、なんで個室?」

漫「しかも何で薄暗い……」

・・

末原「それはアカン、あかんで……」

郁乃「あれ~漫ちゃんはもうギ~ブ~?」



恭子「ダメや、もう、もう……」


ピピピッ

郁乃「えー、もう時間~?」

すこやん「えっと、お疲れさまでした。またの御指名、お待ちしております」

郁乃「は~い」

末原「ん、んあ、あほな……」ガクガク

漫「う、うそ……」ビクンッ

郁乃「あはは~、良い顔やな~」

すこやん「あの、大丈夫ですか?」

末原「ひっ!」

すこやん「ただ触ろうとしただけなのに……」

郁乃「今の末原ちゃんは敏感やからな~」

末原「ひっく、ひっく」

すこやん(なくほど嫌だったのかな……ちょっとへこむかも)

郁乃「大丈夫やで~」ナデナデ

末原「だいこ、だいこ~」グスッ

郁乃「なんでちゅか~」ヘラヘラ

すこやん「では、失礼します」ペコリ

郁乃「ま~た~ね~」



すこやん「今日はけっこう楽だったかも……慣れてきたのかな」

プルルルル

すこやん「はい、もしもし。え、また使命ですか? 相手は……はい。大丈夫です」

すこやん「次は奈良か……しばらく東京から離れるかも。恒子ちゃんにメールしとこっと」

恒子「すこやんがデリヘル……デリヘル……バカな……」

アラサーダヨッ!

恒子「あ、すこやんからメール。どれどれ」

『しばらく会えないけど、そっちもお仕事頑張ってね。こっちも何とか頑張るから』

恒子「すこやん!? デリヘルやるなんて……こんな時、親友はどうしたら……」


~~~~~~~~~~~~~奈良~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

すこやん「ご指名、ありがとうございます」

王者「ふん、こんなやつに私が」

・・・

王者「え、ちょ……まっ」

すこやん「待てません」

王者「ぐすっ、こ、この程度で……こんなおばさんなんかに王者は」

すこやん(おばさん?)


・・

すこやん「また逝きましたね」

王じゃ「ひっぐ、な、なんなのよぉ」

すこやん「泣いているところ悪いですが、続けましょう」

王者「全然なかせてくれないく「何か言いました?」」

王じゃ「い、いえ……」

すこやん「時間が限られているのですから、楽しみましょう。若いんですから」ニコニコ

王じゃ「ちょ、ちょっと休ま……」

すこやん「ダメです」

デリバリーヘルかな?




すこやん「この子も大したことないなぁ……」

おうじゃ「も、もう嫌ぁ……」

すこやん「ほら、涎垂らして……」フキフキ

おうじゃ「あ、あぁ……すこや、おねえさ」

すこやん(お姉さま……)

すこやん「名残惜しいけど、時間だからね」

おうじゃ「ま、まって、わ、私も」

すこやん「そうだ、この事を誰かに話したら、許さないから」

おうじゃ「は、はぁ、い」

すこやん「……あ、お母さんとこーこちゃんにお土産買って送ろうっと」スタスタスタ

すこやん「噂をすればこーこちゃんから電話だ。もしもし」

恒子『すこやん!』

すこやん「うわっ!」


恒子「今どこに居んの?」

すこやん「えーっと……奈良?」

恒子「なら!?」

すこやん「えっと、出張で『それってデリヘル?』」

すこやん「そうだけど……」

恒子『なんでそんなことすんの? お金に困ってるんの?』

すこやん「いや、困っているのはどちらかといえば、男の人との縁だけど」

恒子『だからって、デリヘルすることないじゃない!』

すこやん「……(何でこんなに怒っているんだろう)」

恒子『もうやめなよ』


すこやん「え?」

恒子『え? じゃない。デリヘル』

すこやん「あ、そうだ(大阪でお土産買い忘れたの、怒ってるのかな……)」

恒子『なに?』

すこやん「お土産送るから、楽しみにしててね」

恒子『お土産?』

すこやん「こーこちゃんの大好きなものだよ」

恒子『私の……』

恒子(私が好きなのはすこやんのビデオ撮影……撮影……デリヘル……ビデオレター?)

恒子『ビデオレターなんているかー!』

ブツッ


すこやん「え、ちょ、こーこちゃん? 切れちゃった……」

すこやん「……まいっか。あ、和菓子屋がある。ここでいっか」

すこやん「お姉さま……」ニヘラッ



恒子「バカ、すこやんのバカ……ぐすっ……メール?」

『私今日、お姉さまって言われちゃった。アラフォーじゃないよ。お・ね・え・さ・ま♪』

恒子「このっ……バカフォーが! 今に見てろ……絶対すこやんを取り戻してやるんだから」




~~~~~~~~~~~長野~~~~~~~~~~~~~~~~~

すこやん「今度は長野……しかも3人か~」

すこやん「ま、優勝校ってことだし、楽しみではあるけどさ」

すこやん「あ、お蕎麦……」

すこやん「美味しかった」ケプッ

すこやん「あ、あそこかな、意外と地味……」

久「あ、今日はありがとうございます」

すこやん「初めまして。すこやんです」

久「ああそっか、今は小鍛治プロじゃないんですものね、設定では」

すこやん「え、ええ。(なんかこの子絡みづらい……)」


久「ところで、今日は福与アナはいらっしゃらないんですか?」

すこやん「ええ。いると面倒なので」

久「以外と毒舌だったんですね、小鍛治プロ」

すこやん「今はすこやんですから。ところで、お相手の方は」

久「もう部室にいるはずよ」

すこやん「今日は部室で?」

久「そうしようと思ったのだけれど……だめかしら?」

すこやん「えっと、大声を出されると困るというか……」

久「困ったわね……」

すこやん「えっと、依頼する際の条件はお読みに?」

久「読んだんだけれど、あはは、見落としてて」

すこやん「では、残念ながら今回は無かったことに」

久「待って、ね? せっかく来たのだから……そうだ!」

すこやん「どうかしました?」

久「場所があればいいのよね?」

すこやん「場所というか、音の漏れない場所と、あれがあれば」


久「わかったわ。何とかするから、近くのホテルで」

すこやん「わかりました。ところで、良いんですか? 有望な1年生を」

久「いいのよ。優勝して調子に乗られたままだと、私としても学校としても困るしね」

すこやん「わかりました」

久「じゃあ、場所はここで。1年生は後で向かわせます」

すこやん「わかりました」


某合宿場所

すこやん「あ、来たみたい」

スミマセーン

すこやん「はーい」

すこやん「どうも」

京太郎「こんにちは」

すこやん「え?」

京太郎「部長に頼まれたお荷物、お届けにまいりました」

すこやん「お届けって、これを?」

京太郎「はい」

すこやん(男の子ってすごいなぁ……)

優希「犬! 準備できたか?」

和「須賀君、準備は出来ましたか?」

京太郎「ああ待ってくれ。すぐ準備するから」

すこやん「えっと、君はマネージャーなのかな?」

京太郎「一応部員だけど、弱いから雑用していたらこんな感じに」

すこやん「辛くないの?」

京太郎「慣れました」ニコッ


すこやん「そっかぁ(共学って男の子をこんなふうに扱えるのか……)」

咲「京ちゃん、いつもごめんね」

すこやん「宮永さん? 京ちゃん?」

京太郎「あ、こいつとはまあ」

咲「こいつって言わないで!」

京太郎「はいはい」

咲「ハイは一回」

京太郎「はーい」

すこやん(何だろうこの気持ち……)

すこやん(目の前でここまでいちゃいちゃされるとか……)

すこやん(全力で潰そう)

和「ところで、これから何をするんですか?」

すこやん「あ、デリヘルの説明は受けていないんだね」

京太郎「デリヘル!?」


優希「犬は何を驚いているんだ?」

京太郎「ばっか、デリヘルって言えば……」

すこやん「半荘一回。私と勝負してもらいます」

京太郎「え?」

和「それだけですか?」

すこやん「ええ。ルールは大会と同様で、ただ一つ違う所は……」

咲「何だか普通かも……」

京太郎(デリヘルなんだ。きっと脱衣……脱衣……)

優希「顔がキモいじょ」

京太郎「う、うるせー」

すこやん「南四局が終了するまで、延々と続きます」

「「「「え?」」」」


>>14 あの漫画を呼んでいる人がいるとは、びっくりだ。 面白いよね。


すこやん「例えば終局を迎える前に誰かが飛ばされると」

咲「飛ばされると?」

すこやん「東1局に戻り、もう一回最初からとなります」

和「グランドマスター相手にですか……」

優希「こんなアラフォーおばさんなんかに負けないじぇ!」

すこやん「アラフォー? アラサーだよ!」

京太郎「嘘っ!」

すこやん「君もバカにする気?」

京太郎「いえ、その、むしろ逆って言うか……」

すこやん「まあ、話は卓でしようか。座りなよ」

優希「アラフォー退治だじぇ! 行くぞ、皆の衆! 犬、タコス!」

京太郎「はいはい」

和「全く……すみません。優希が失礼なことを」ペコリ

すこやん「座りなよ」ニコリッ

咲「な、なんだろう……この感じ」ブルッ


対局1回目

優希「東場は貰ったじぇ! ツモ!」

すこやん「うわ、本当に強いんだね」

優希「当然だじぇ!」

すこやん「ふーん……」

優希「良い調子だじぇ!」

すこやん「それ、ロン」

優希「じぇ!?」

すこやん「うーん、確かに火力は強いけど、他がお粗末すぎかな」

優希「そんなの……偶然だじぇ!」

すこやん「今度はツモ」

すこやん「ロン」

すこやん「ツモ」

咲「衣ちゃんみたいに支配タイプなら……王牌から、カン!」

和(もう出すんですね、咲さん)

咲「嶺上……」

すこやん「ロン。搶槓 ドラ3 8000」

咲「う、嘘……」

すこやん「うーん、本気だして良いよ?」


・・・
・・


対局 ○回目

和(原村和です……東場が終わりません。 何回やっても、南場へ行けません)

すこやん「これで優希ちゃんがハコ割れだね」

優希「じぇじぇじぇ~」

すこやん「その言葉、ちょっと古いんじゃないかな?」

優希「う、うるさいじょ~」

京太郎「ほら、タコスだ」

優希「うう、犬~」

すこやん「……」ムカッ

咲「お姉ちゃん……」

京太郎「咲も泣くなって。な? せっかく姉さんと仲良くなったんだろ?」

咲「でも、こんなの、相手したこと」

京太郎「泣いていたら、姉さん悲しむぞ?」

咲「お姉ちゃん……そうだよね」

すこやん(なんかムカムカする)

すこやん「そうだ、趣向を変えて、こんなのどうかな?」


和「こんなの?」

すこやん「えっと、そこの君、名前は?」

京太郎「え、俺ですか? 須賀京太郎ですけど」

すこやん「須賀君、ここに座って」

京太郎「そこってすこやんさんの席じゃ」

すこやん「いいから」グイッツ

京太郎「え、ちょ」

和「なにを行うのですか?」

すこやん「この子と打ってもらいます」

「「犬(京ちゃん)と!?」」

京太郎「無理です。無理ですって」

すこやん「安心して。後ろで私がサポートするから」

京太郎「サポート?」

すこやん「うん。このままやっても、この子たちじゃ相手になりそうにないからさ」

和「舐められたものですね」

咲「京ちゃん……」

すこやん「さ、やってみようか」


対局開始


優希「どうだ! ロン! 12000」

京太郎「げっ……跳満振り込んじまった」

すこやん「大丈夫、大丈夫」

京太郎「でも……」

すこやん「私を信じて、ね?」

京太郎「はい」

・・・

京太郎「あれ、配牌けっこういいかも」

すこやん「そうだね」

京太郎「お、立直!」

優希「犬の癖にダブルリーチだと!?」

和「確率的にはあり得ますね」

京太郎「初めてかも」

咲「生牌しかないよぉ……」ポイッ

京太郎「あ!」

咲「ええ!?」

京太郎「ロン!」

すこやん「やったね。ほら、ドラめくって」

京太郎「えっと……あ、ドラ3つ乗った。てことは、合計で16000!?」

すこやん「そう! 良く出来ました」ギュッ

京太郎「!?(抱き疲れてる!?)」


>>34 抱き疲れてる× 抱きつかれている○


優希「こらおばさんに惑わされるんじゃないじょ!」

京太郎「ば、バカ言うなって」

すこやん「さ、続きをしようか」

・・

すこやん「原村さんは流石だね。和了りはしなくても、振り込みが少ない」

和「ありがとうございます」

すこやん「宮永さんもなかなかだけど、片岡さんは全然だね」

優希「私は防御より攻撃に」

すこやん「須賀君」

京太郎「はい。悪いな、優希。ロンだ」

咲「京ちゃん、少しは手加減」

すこやん「手加減かぁ~……やっぱり、宮永さんも私と一緒だね」

咲「一緒?」




すこやん「仲間思いなのを装っていても、その実、仲間を見下している」

咲「そんなこと……」

すこやん「思っていなければ、『手加減』なんて言葉は出ないはずだよ?」

咲「そ、そんなつもりじゃ」

すこやん「ね、片岡さん」

優希「うっ」ズキッ



和「須賀君、ですよね?」

咲「そのはず、だけど」

優希「たこすぢからがぁ~」

京太郎「あ、優希、それだ。12000、親だし18000か」

優希「あぁ~……」グデェ

京太郎「あれ、優希、点棒足りないぞ」

すこやん「優希ちゃんの点数を見てごらん」

京太郎「え?」

すこやん「ハコ割れ……京太郎君の勝ちだよ」

京太郎「俺の……勝ち?」

すこやん「そう、貴方の勝ちだよ」

京太郎「よっしゃー!!」ガタッ


和「須賀君!」

京太郎「あ、すまん……」

優希「う、うぅ……」

すこやん「はーい、もう一回行くよ~」

和「あの、もう日が暮れてしまっているのですが」

咲「あ、じゃあ、今日はもう」

すこやん「何言っているの? 今日は徹麻だよ?」

すこやん「そんな絶望した顔しないでさ、やろうよ」

京太郎「あ、じゃあ、俺みんなのご飯を」

すこやん「ああ、ご飯は出前を取っているから大丈夫。座って座って」

京太郎「はあ……」

咲「京ちゃぁん……」

京太郎「咲、頑張れ」

すこやん「さ、楽しもうか」


対局○回目

咲「もう嫌……麻雀なんて」

和「確率、確率、期待値……そんなオカルト……」

京太郎「咲、その牌だ」

優希「タコス、タコスを食べても……」

京太郎「みんな、悪い……ツモ」

すこやん「あ、出前が来たみたい。咲ちゃんが飛んだし、ご飯にしようか」

対局 ○○回目

さ、ご飯も食べたし、続けようか

あれ、ご飯を食べたばっかりで、頭が動かないのかな?

原村さんのハコ割れ、だよ?

京太郎君、絶好調だね。凄い笑顔。

ああもう、宮永さんも片岡さんも泣かないでよ。私が悪いみたいじゃない。

え、鳴かせてすらくれないのは誰だ? あはは、上手いことを言うね。


すこやん「はー……疲れたね。休憩しようか」

咲「やっと……やっと休み」

和「私は、少し寝たいですね」

優希「タコス、タコス……犬……タコス」

京太郎「は?」

優希「は? って……タコス欲しいじょ」

京太郎「いや、自分で作れよ」

優希「犬の癖に……」

京太郎「その犬に負けているのは誰だ?」

優希「そんなの……」

京太郎く―ん

京太郎「悪い、すこやんさんが呼んでるから行くわ」

優希「い、いぬ~」



京太郎「一緒に風呂!?」

すこやん「こんなおばさんとじゃ、嫌かな?」

京太郎「お、おばさんだなんて……どっちかといえばお姉さんですよ」

すこやん「あはは、上手だなぁ」

京太郎「そんなこと」テレテレ

すこやん「じゃ、お風呂入ろうか」

京太郎「はい!」

すこやん「そうだ、ちょっと良いかな?」

京太郎「なんですか?」

すこやん「ちょっとこっちに来て」

京太郎「もう上脱いじゃったんですけど」

すこやん「ぶほぉ!」


京太郎「す、すこやんさん!?」

すこやん「そ、そのままで、いいよ」

京太郎「大丈夫ですか?」ダキッ

すこやん「あ、このカメラ見て」

京太郎「カメラ?」

カシャッ

すこやん「良し、バッチリ」

京太郎「ええ!?」

すこやん「あ、安心して。友達に送るだけだから」

京太郎「まあ、それくらいなら」

すこやん「よし、送信完了。じゃあ、お風呂入ろうか」

京太郎「はい! お背中、お流しします!」

すこやん「ホント!? 嬉しいな~」

京太郎「俺も、すこやんさんのおかげで、麻雀勝てて、嬉しいですから」

すこやん「嬉しいことを言ってくれるなぁ~」ニコニコ




優希「犬の力じゃないのに……」

和「しかし優希、これはまずい状況ですよ」

咲「このままじゃ、私たちお家に帰れないよ~」

和「対策といっても、連携は無駄ですし」

優希「麻雀嫌いになってきたじょ……私、弱いのかな」

咲「そ、そんなことないよ!」

優希「でも、このまま戦っても……」


対局 ○○回目 (深夜)

ふう、お風呂に入るとさっぱりするね

京太郎君、頑張ろうか

ふふ、勝てるよ、きっと

咲ちゃん、凄いやる気だね。流石宮永姉妹

え、咲ちゃんって呼ぶな?

京太郎君が咲って呼んでたから、わかった。ごめんね、宮永さん。

惜しかったね。片岡さんも火力を捨てたのはよかったよ。

でも、付け焼刃じゃ、私、京太郎君に勝てないかな。


対局○○回目

え、もうやめたい?

うーん……京太郎君はどう思う?

原村さんもミスが多いね、また振り込んでいるよ。

あれ、俯いてどうしたの?

片岡さん、大声出してどうしたの?

あ、京太郎君も疲れているし、今回は原村さんがハコ割れしたし、次で最後にしようか。

あはは、じゃあ、最後は私がお相手するね。

そんな顔しないで、笑顔笑顔


今日ここまで


すこやんの行っているデリヘルは「デリバリー・ヘル」の略です。

元ネタは木曜日のフルットで出てたデリヘル。


対局 最終局

これで最後の半荘だよ。あ、今回は私が親みたいだね。


ツモ ツモ ツモ みんな焼きとりだね。お疲れさまでした。


焼きとり食べたくなっちゃったな……

みんな食べに行く? お姉さんが奢ってあげるよ。……そっか、食べたくないか……え、京太郎君は食べたい?

じゃあ後で二人で食べに行こうか。(こ、これってで、でーとなのかな///)

なあに、片岡さん?

え、いかさま? やだなぁ……失礼だよ? これが実力。

じゃ、帰ろうか。

そうだ、京太郎君、私と一緒にこっちに来る?

私、弟子が欲しくなっちゃった。


あはは、そっか。じゃあ、色々手続きしなきゃね。

そうだ、眠い人達はここで休んでって大丈夫だってさ。

一応連泊とってあるらしいし、今日はここで休むのもいいと思うよ。

え、私たち? 私たちは観光した後に別の旅館に泊まろうかな。

京太郎君から宮永さんに話があるってさ。

宮永さん、どうしてそんなに悲しそうな顔をしているの?

片岡さんも泣かないで。かわいい顔が台無しだよ?

京太郎君「強くなって自力で宮永さん達と対局したい」だってさ。やったね、宮永さん。

私も色々頑張らないとな~

じゃあね、清澄の皆。これからも麻雀、楽しんでね。

この次会うのは、国麻かな?


数日後

すこやん「こーこちゃん、はい、お土産のお蕎麦」

恒子「ありがと……」

すこやん「あれ、元気ないね。カメラも持ってないし」

恒子「誰のせいで……」

すこやん「あ、もしかして、お蕎麦嫌い?」

恒子「ううん、ありがとう」

すこやん「どういたしまして」

恒子「ねえ、デリヘル楽しい?」

すこやん「え、まあ、けっこう」


恒子「やめないの?」

すこやん「うーん……でもなぁ」

恒子「もうやめて! そんな健やかじゃないすこやん見たくない!」

すこやん「た、確かにデリヘルの時は大人げないけど」

恒子「大人げなくてもいいじゃない。アラフォーでもいいじゃない!」

すこやん「アラサーだよ!」

恒子「ねえ、どうしてそんなことを始めたの?」

すこやん「始まりは藤田プロからの誘いで」

恒子「あの人が?」

すこやん「うん。それで、私も試しに始めてみたら楽しくって。若い子と触れ合うとさ、なんか若いエネルギーを貰えるというか……」

恒子「信じられない……すこやんは堕落してずぼらでも、それだけはしないと思っていたのに」

すこやん「それはお節介だよ……こーこちゃん」


恒子「ねえ、そんなに楽しいの?」

すこやん「ま、まあ、けっこう」

恒子「デリヘルしているのは認めるんだね」

すこやん「そうだ、デリヘルしてた時に見つけた子、紹介するね」

恒子「子?」

すこやん「おーい」

京太郎「は、初めまして(うおっ、本物の福与アナだ)」

恒子「この子が、どうかしたの?」

すこやん「ふっふーん……何だと思う? 実はこの子、私の弟子「うっせ」」


すこやん「え?」

恒子「しらねーよ、ビッチが」

すこやん「ビッチじゃないよ!? 」

恒子「デリヘルしてるやつが何言ってんだか……」

すこやん「処女だよ! ……はっ」

京太郎「処女……///」

すこやん「あ、あのね、これはね」

恒子「少年、アラフォーには気をつけな」スタスタ

すこやん「こーこちゃーん!」


京太郎「福与アナ、テレビと違ってなんか怖いな……」

すこやん「はぁ……何だか知らないけど怒らせちゃった」

京太郎(絶対あれだよな……デリヘルのことだよな……うん)

京太郎(けど、今さらデリヘルの意味を師匠に教えたら、師匠は恥ずかしくて自殺するんじゃないか?)

京太郎(……黙っていよう)

すこやん「ねえ京太郎君!」

京太郎「はい、なんですか?」

すこやん「こーこちゃん酷いよね! 飲みに行こう!」

京太郎「あの、俺未成年」

すこやん「私今日デリヘルないし、じゃあ宅飲みね!」

京太郎「あの……あまり人前でデリヘル」

すこやん「レッツゴー」グイッ

京太郎「聞いてくれねえ……」


その後小鍛治健夜は福与アナによりデリヘル(地獄じゃない方)をしている噂を立てられた上、小鍛治家に高校生男子が住んでいる所を目撃され一波乱があった。

そしてすこやんは記者会見、取材の際に弟子を紹介し、記者達に出会いの場を聞かれたところ、「デリヘルの最中」と答え、ますます混乱を、混沌を生み出すのはまた別の話。


『デリバリー・ヘル~Delivery・Hell~』


プロ雀士、藤田プロなど若手は勿論、ベテラン勢までが、アマチュアで活躍する有望な卵、調子に乗っている雛を戒めるため、更なる精進に期待するために設立された組織である。

その実態は表ざたにはされておらず、その対局も偶然を装うことが多いため、その正体は一部の人達しか知らない。

更にたちの悪いことに、アラフォーは性知識が、風俗についての知識が皆無であった。

だからこそ、このような誤解を産んだのであろう。


京太郎「師匠、今日は何処へ? お弁当はいりますか?」

すこやん「いるよ。ありがと」

京太郎「行ってらっしゃい」

すこやん「行ってきます」

次に現れるのは、あなたの前かもしれない。

すこやん「あ~、お弁当楽しみ~♪ デリヘルって楽しいな~♪」


~~~~~~~~~~~~~広島~番外編~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ちゃちゃのん「なんでちゃちゃのんが……」

はやりん「先輩からの洗礼だぞ☆ やーん、肌柔らか―い☆ 」プニッ

ちゃちゃのん「あの、そんなに触れられると」ビクビク

はやりん「やーん、その反応も可愛いぞ☆ うわ、アイドルなのに肌全然荒れてない……むかつく」

ちゃちゃのん「それ麻雀と関係ないんじゃ……それに、時々素に戻る……ごめんなさい!」

はやりん「さ、始めようか★」

ちゃちゃのん「あの、いつもより声のトーンが」

はやりん「気のせいだぞ★ てゆーかなんで女の、しかもこんな3流の指導なんて……クソが★」

ちゃちゃのん「こんな仕打ち、そんなん考慮しとらんよ……お腹痛い」


合掌


これにて終わりです

「かみしげ」じゃなく「うえしげ」って読むのね、ずっと勘違いしてた。すんません。

「かみしげ」じゃなく「うえしげ」って読むのね、ずっと勘違いしてた。すんません。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom