奈々子「縁さん、好きです」 (5)

 朝。顔に射す日の光で私は目を覚ました。目の前が霞み、歪んで見える。枕元の眼鏡ケースの中から眼鏡を取り出し、装着する。一気に霞が晴れた。

 そこでようやく私は隣に意識を向けた。そこには私のパートナーの宇佐美奈々子が幸せそうな表情を浮かべたまま眠っていた。

「ななちゃん…」

 すやすやと寝息を立てる彼女の頬に触れる。ぷにぷにとした感触が気持ちいい。次に髪に手を伸ばす。ふわりと柔らかい。

 彼女の髪を弄ってる内に私の中で更なる欲が生じてきた。私はゴクリと喉を鳴らす。そして、ゆっくりとななちゃんに顔を近付けーーー

「なにやってるんですか、ゆかりさん」

 遮られた。もう少しだったのに残念だ

「おはよう、ななちゃん。なにもしてないよ」













 
 

 

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1413707037


このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom