俺「ラビットハウス・・・か。疲れたし休憩するかね」 (15)

俺「この町はのどかだな…なんかいたるところにウサギいるけど」

俺「いろんなとこを歩き回ってきたけど久しぶりだな落ち着いてる町は。綺麗なとこだな」

俺(話は変わるが俺には不思議って言うほどではないけど、ちょっとした力がある)

俺(それは幽霊とかそういう類のものを見ることができる力)

俺(かといって撃退とかそういうのは苦手っていうか全然できないんだけどね)



オジサン「うおおおおおおチノォ!!助けてくれ!!」ドドド

アンコ「・・・」ダダダ


俺「元気なじいさんだな・・・ウサギ苦手なのか?」


俺「ふぅ・・・歩き疲れたな。どっかで休むか…。」

俺「ラビットハウスね。ここでいいか」







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ココア「いらっしゃいませ♪」

チノ「お一人ですか?」

俺「はい」

リゼ「ではこちらの席へどうぞ」

俺(人少ないな・・・まぁそっちのほうが好きだけど)

ココア「ご注文はどうなさいますか?」

俺「あーこのブレンドってやつお願いします」

ココア「チノちゃーんブレンドお願い」

チノ「はい、わかりました」

俺(バイトかなにかかな?この3人は)

ココア「チノちゃんの作るコーヒーとっても美味しいんだよ」

俺「へー楽しみだね。」


俺(そのあと色々ココアって女の子が話してくれた。どうやら3姉妹(否定されていたが)で昼間は喫茶店。夜はチノちゃんのお父さんがバーをしているらしい)

俺「ふぅ美味しいなこのコーヒー」

チノ「!!」

リゼ「おっ嬉しそうだな」

チノ「べ、別に普通です//」

ココア「お姉ちゃんだって美味しいって思ってるよ!!コーヒー」

チノ「ココアさんはコーヒーの違いを覚えてください」

俺(仲良しってやつね)





シャロ「ちょとココア!お客さんの前なんだから少しは静かにしなさいよ」

チヤ「シャロちゃんと私とか常連さんは気にしないけど…」

ココア「はっあの人が気にしてるの!?」

チノ「ココアさん静かにしましょう。ラビットハウスはうるさい店員がみたいな噂は困ります」

ココア「うん!ごめんね」

5人「・・・・・」


俺(ひぃーーなんかこっちを睨んでる。はやく帰れってこと?しかも無言だよ怖い)

チノ「あの・・すいません」

俺「は、はい!!」(ぶぶづけでも渡されるのか?)

チノ「お騒がせしてすいませんでした。」

俺「どゆこと?」

チノ「えと・・その」説明



俺(あーよかったぶぶづけじゃないのね・・・)

俺「全然気にしてないよ。さっきまでの方が気楽だよ」(静かなほうが好きだけど…なんだか見てて微笑ましいし…言ったら犯罪っぽいので言わないけど)

チノ「助かります」

ココア「お詫びにパンを焼いたよ」

俺「ありがとう!美味しそうだね。コーヒーもう一杯貰おうかな」


俺(色んな雰囲気に飲まれて俺はもうしばらくここにいた・・・そして目撃してしまったのだ…あの光景を)




カランカラン

俺(誰か来たのだろうか?)

おじさん「ふぅ…」

俺(さっきのじいさんか)


ココア「あ!ティッピー」

チノ「おじ、どこまで行ってたんですか?」

リゼ「その前にどうやって店に入ったんだ?」

俺(!?)

俺(なんだ?え??あのじいさんティッピーって名前なの?ニックネーム的なのだよな?かわいすぎるだろ)

俺(普通に扉あけて入ったに決まってるだろ…ほかにどんな方法があるんだ?)

チヤ「あんこがいないわね・・きっとまたカラスにさらわれたのね」

シャロ「冷静ね…心配してないならいいわ。私あいつ苦手だし」ホッ

俺(そういえば制服だなじいさん…ここの店の人か?でも昼間は普段は3人って)

チノ「お帰りなさい・・・」つティッピー

俺(え・・・・持ち上げた?怪力??)

ココア「相変わらず乗っけるの好きだね♪」

リゼ「すごいバランスだよ」

チノ「落ち着きます」


俺(チノっていう女の子の上におひげの素敵なじいさんが正座で座ってる!?)

シャロ「ねぇチヤ・・・さっきからあの人、チノちゃんのことずっと見てるわ」ボソボソ

チヤ「頭にのっけてるのが不思議なのかしらね?」ボソボソ

シャロ「みんなにも言っておきましょう」

チヤ「3人とも~少しいいかしら?」

3人「・・・?」

シャロ「実は・・・」




俺(なんて子だ!!じいさんを頭にのっけたまま一切ふらつかずに歩くだと?しかも周りはそれを気にしない・・・日常的に行われているのか??なんだよ・・・なんなんだよこの町は)


リゼ「ああ…まちがいなく見てる」

ココア「なんでだろうね?うーん」

チノ「ティッピーが不思議なのでは?」

ココア「わかった!!モフモフしたいんだ。あの人2回モフモフできるからさせてあげようよ!」

チノ「わ!そんなわけ・・・引っ張らないでください」

俺(こっちに来やがった・・しかもじいさん俺を敵を見るような目で見てる・・殺される?)

チノ「あの・・・何か?」

俺「え!!いや、なんでも。少し気になって」

オジサン「なに!!気になったじゃと!!!」

俺「ひぃ!!」

ココア「え?まさかチノちゃんのこと」

チノ「え?」

リゼ「やはりか!!でもあんな年下の女の子を・・・まさか」

シャロ「ロリコン?」

チヤ「まぁ」

チノ「その・・えと」

俺(なんか警察が来そうな展開になりそうだ!もう正直に言おう・・・あのじいさん俺を視線だけで殺せそうな目で睨んでるけど)

俺「ひぃ見ててすいませんでした!!別にロリコンとかそういうのじゃなくって…だってオジサンを頭の上に乗っけるなんて・・・気になるでしょう!!」

チノ「今・・・なんて?」

ココア「え?」

リゼ「なに言ってるんだ?この人」

シャロ「危ない人?」

チヤ「チノちゃん離れて!!」

俺「はい?」




俺「いや・・だってチノって子の上におじさんが!!」

ココア「・・・チノちゃんの上にいるのはウサギの・・・ティッピーだよ・・・」

リゼ「二人とも離れろ!!今警察を呼ぶ」

シャロ「先輩・・その人を刺激しちゃ」

チヤ「薬・・・でも使ってる人なのかしら?幻覚を」

俺「いや・・・おじいさんが・・・(なんだよ・・・またかよ。誰も信じてくれない・・・)


俺(昔からそうだった。俺にしか見えない・・・誰も信じてくれない…きっと俺にしか見えてないんだろう)

俺(旅に出て人とあまり話さなくなって忘れてたよ・・・俺はこういう風になっちまうんだって)

俺「お金・・・ここ置いとくから・・・ごめん変なこと言って。」


チノ「待ってください!そのおじさんってどんな」

ココア「だめだよチノちゃん話しちゃ!!」



俺「・・・お髭の素敵な・・・おじさんだよ」

カランカラン

リゼ「一見普通に見えて・・・怖いな」

シャロ「しばらくここに・・・誰も怪我とか・・・しなくて良かった」

チヤ「そうね・・・町内に不審者の情報伝えなきゃ」

ココア「チノちゃん!!危ない事しちゃだめだよ!!」

チノ「ちが・・・」

ティッピー(チノ・・・ワシがあの青年を追う・・・じゃからここにいなさい)

チノ「・・・はい」


俺(昔からそうだった。俺にしか見えない・・・誰も信じてくれない…きっと俺にしか見えてないんだろう)

俺(旅に出て人とあまり話さなくなって忘れてたよ・・・俺はこういう風になっちまうんだって)

これを

俺(昔からそうだった。俺にしか見えない・・・誰も信じてくれない…きっと俺にしか見えてないからだ)


俺(旅に出て人とあまり話さなくなって忘れてたよ・・・人と不用意にかかわると俺はこういう風になっちまうんだって)

に訂正




どんなふうに乗ってるんだろう

四つん這い?

俺「この町にはいられないな・・いたら捕まっちまう!!それだけは避けよう」

オジサン「待て」

俺「(この声は)なんですか?」

オジサン「さっきは悪かった・・・まさか君にはワシが見えるなんてな」

オジサン「ワシは元々死んでいて・・・今はウサギの中にいるんだ」

俺「だからみんなにはウサギに見えて・・俺には・・・ああ俺には幽霊とか不思議なものが見えるんです」

オジサン「ほぅ…だからか」

俺「貴方のことをチノちゃんは知ってるみたいですね」

オジサン「ああ孫と息子だけは知っている・・・」

俺「そうですか・・・だから最後にオジサンのこと聞いたんですね」

オジサン「・・」

俺「俺は慣れてるんで気にしてません…だからオジ・・ティッピーはチノちゃんのとこに戻ってあげてください」

ティッピー「すまないワシのせいで」

俺「大丈夫ですよ。元々旅してますので…チノちゃんにも伝えてください気にしてないから大丈夫ってことと

俺「コーヒー美味しかったってことを」


俺は町をでた、10年くらいたって聞いた話で、ラビットハウスが凄く有名になってメディアにも取り上げられていることを知った

あの後も元気でやっているそうでよかった。
俺はその後力を生かした職種につこうと頑張ったが中途半端だった力のせいで中途半端にしか成功できなかった

それなりに楽しいので後悔はしてない・・ただあの女の子たちの間でロリコン薬中の変態っていう認識のまま終わったのだけは悲しい


終わり


書き溜めしてから投下すべきでした
ここまで読んでくれてありがとうございました





>>11
正座ですね

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