マリ「私だって…勢いだけとか、ハジケた生き方してみたいのにゃ♪」(1000)


・スパシン(すっぱだかシンジ)もの

・カプ要素は未定。現在LAS要素有り

・何でも許せる人向け。

・実況レス大歓迎。

・3スレ目


◎1スレ目:シンジ「僕だって…勢いだけとか、ハジケた生き方してみたいんだよ」

◎2スレ目:アスカ「あたしだって…勢いだけとか、ハジケた生き方してみたいの」

 アスカ「あたしだって…勢いだけとか、ハジケた生き方してみたいの」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.m.shitaraba.net/b/i.cgi/internet/14562/1410807490/)


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今スレはゲーム版の話が多くなると思われ。

一応なんですが、

・世界観はアニメ版、旧劇版、貞本エヴァ基準。

・新劇版要素もある。

・ゲーム版要素もある。

ようはエヴァワールドのごった煮。

ちなみにですが、"ゲームを"プレイするならエヴァ2がいいと思う。

このスレで扱うセガ・サターン版、シークレット、2ndimpression、鋼鉄(無印)なんかはぶっちゃけゲームとしてはクソゲー。

というかエヴァゲーは大体クソゲー(笑)

もしプレイするなら

『マルチエンディング式の番外編アニメ』と思って見るべきかと。



3スレ目もイカレて行くぜヒャッハァーッ!


.

あ、今回はここまで。では





第7使徒殲滅より数日後。




.

.





NERV北極支部『ベタニアベース』





.


「にゃっにゃっ…にゃーん!」


「Discovery…dispos of waste material.
 (発見…"廃棄物"を処理する)」


「なーん!」


「!?」


.


ウート「なーん」


「………Cat?
 (………猫?)」


ウート「っ、っ」クシクシ

「Oh…pretty…
 (ああ…カワイ…)」


「隙ありィイイイイイ!!!!」


ごきゃ。


「」バタッ

「雑魚が」ペッ

.


ウゥー!ウゥー!


/『Emergency!Emergency!』\


「…こーりゃヤバイってかぁ?」

          ・・・・・・・・・
「"例のアレ"。上手く逃げてくれるといいんだけど」

ウート「なーん」

「ああはいはい。なぜか日本からの積み荷に紛れ混んでた君も連れてくともさ」ヒョイ


「さて、」


.





「エヴァ仮設5号機が自爆する前にドロンしなきゃね」ニヤリ


ウート「なーん?」


.


北極司令「Defend the Limbo Area at all costs! We cannot allow it to escape from Acheron!」
    (辺獄エリアは死守しろ!"奴"を"アケロン"から出すわけにはいかん!)」

北極副司令「How can a containment system as secure as Cocito be neutralized……」
     (まさか"封印システム"が無効化されるとは……)」


「It was within the realm of possibility.」
(あり得る話ですよ)」カツ、カツ…

北極司令「?」チラッ

北極副司令「?」チラッ


加持「…On its own,humanity isn't capable of holding the angles in check.」
  (…『人類の力だけで使徒を止める事は出来ない』)


.



加持「Even if it is…(それが例え…)」



加持「"artificial angel".("人造使徒"でも)」



.



第X使徒『GOGYAAAAAAA!!!』


加持「…さすが英語圏内の人造使徒。叫び声すら英語か」

北極司令「? What's the matter(どうしたんだ)」

加持「Nothing.(なんでもないよ)」フルフル

加持「That said. Gotta run!(そいじゃ、後はヨロシク!)」ヒラヒラ

北極司令「」



北極司令「what(えっ)」


北極司令「What(えっ)」


.


北極オペレーター「Upper outer wall integrity compromised!(上部外壁破損!)」

北極オペレーター「The final seal is about to be breached!(最終結界が破られます!)」

北極司令「What(えっ)」


第X使徒『GOGYAAAAAAA!!!』


ドガシャーン!


.


北極オペレーター「Target has broken through Limbo area!(目標は辺獄エリアを突破!)」

北極オペレーター「Now moving into Acheron!(アケロンへ出ます!)」

北極司令「Get Unit 5 to do something!(伍号機は何やっとる!(泣き))」


仮設5号機『っ』グサグサ!

第X使徒『GIGOGYAAAAAAA!!!』


.

「…仮設5号機には私のダミープラグと会話用AIを入れといたけど大丈夫かねー?」

ウート「なーん?」

「ああ大丈夫大丈夫。バレてもどーせ全部消し飛んじゃうし」

ウート「にゃー!」ペシペシ

「え?酷い?極悪非道な鬼畜ド外道だって?」

「でもしょーがないじゃん?命令なんだから。自分の仕事はやらなきゃ。ね?」

「それにさ、アメリカ支部消し飛ばさせたりクローン作ってダミープラグの材料にしちゃったりするゲンドウくんよかマシだよ」

「大体さーゼーレの『その使徒は始末しろ』って命令拒否った北極支部が悪いでしょ」

「人類の敵を再現して。勝手にご丁寧に"追加能力"までつけた奴等なんて死んじゃえばいいよ」

「ゼーレはそんな事しろなんて命令しなかったのにさ」

.


「ゼーレが北極支部に命令したのは―――っと」

「あったあった。緊急脱出装置」

「世界初。空間移動マッシーン!イエーイ!」

「『旅の扉』とかでもいい気はするけどねー」

「追っ手はこない……よね、よし!」

「ワープ先は…日本!そして第3新東京市!」カタカタ

.



「こっそり開発の試作機らしいけど。ま、死んだらそれまでさ!」


「ほんじゃ!」


「ゼーレ専属諜報員、真希波・マリ・イラストリアス!」


マリ「日本へ向けて!レッツラゴー!!」ピョインッ!

ウート「なーん!」


ぎゃわわーーん!


\「のわー!」「なーん!」/




    ーオ ィデ
   イ  ス  て、
   レ  ダ  し
    ギ | そ
     ュ ー。
      ラ




.

※尚、第X使徒はセガ・サターン版(2ndimpressionの前作)の尻尾生えてる奴。


~ネルフ本部:総司令執務室~


冬月「爆発?」ピク

加持「はい。北極支部がエヴァ仮設5号機の暴走、自爆により爆散しました」

碇司令「原因は」

加持「わかりません。ただ、スケジュールから推測するにシンクロテスト中に起きたようです」

加持「…赤木博士考案の"ダミーシステム"との」

冬月「ふむ…どうやらスパイがいるらしいな」

冬月「しかし、あれはまだ開発途中ではなかったかね?」

加持「向こうが向こうで完成させたようですね、どうも」

碇司令「即刻犯人を洗い上げろ」

加持「了解」


加持(まあダミーシステムの技術情報を横流ししたの俺だけど)

.


~第壱中~

シンジ「文化祭?」モミモミモミモミ

ヒカリ「そうよアッフ、もうすぐンッフ…文化祭。だからアン今から出し物を決めるの」


アスカ(貞本)「ねぇ、なんであいつ黒板前で委員長の乳揉んでんの?!」

ケンスケ「いつもの事だよ」

綾波「彼女は碇くんの人柱だから」

アスカ「ひっでー!?」ガーン



カヲル「いいなぁ…委員長、僕にも揉ませてくんないかな」

トウジ「いいんちょやったら…土下座したらヤらせてくれるんとちゃうか?」ゲヘヘ

ケンスケ「じゃあしてきなよ」

トウジ「ややわ!ワシかて人並みに羞恥心持っとんのやで?」

.


シンジ「あっ!ハイハイ!ハイハイハーイ!!」

ヒカリ「碇くん席について?」

シンジ「とぉっ」ピョイン!

ズダンッ!


アスカ「な、なんか黒板前の机の上に飛び乗ったんだけど」

ケンスケ「いつもの事だよ」

カヲル「一々驚いてたら身が持たないよ? まだわかんないの?」

トウジ「せやで」

アスカ「うるせぇ3バカ」


ケンスケ「えっ?シンジは?」

アスカ「あいつはオンリーワンでド変態でしょ。他全てとは一線を画してんじゃない」

.


シンジ「僕の案!それはそれはそれはそれはそれはそれはそれはそれはそれはァぁああああああああーッッッッ?!!」


シンジ「僕が最高のライヴやる!!!」


シンジ「はい決定!!僕権限でライヴに決定ィイイイイイ!!!」クイックイックイックイッ

「か、勝手に決めんなよ!」
「そうだそうだ!」
「つーかち○こ見せんな!腰を振んな!」

シンジ「うるひゅああ!!どーせお前ら、」

シンジ「『何でもいいよ』とか『特に思い付かない』とか『何か意見はありますか?シーン…』」

シンジ「どうせそんなんだろ最近の若造どもめ!!!」

シンジ「だから僕が決めるんじゃ!決めるったら決めるんじゃーい!!」ピョイーン!


「うわあっ!こっちにダイブしてきた!?」
「あ、吉沢に……吉沢?」

「吉沢ぁあああああ!!?」

.


ヒカリ「――はいっ!では他に特に案が出なかったので、碇くんの『ライヴ』で決まりました!」

ヒカリ「ライヴに出る、出たい人はいるかしら?」

シンジ「お前ら!!僕とバンドやろうぜ!!!?」ビシッ

シーン……


シンジ「腑抜けめ!」


.


シンジ「お前ら!いいのかよそれで!バンドメンはモテるぞ!」

(((お前とやりたくないんだよわかれよ)))


シンジ「誰か!誰ぞおらぬか!おらぬかー!」ブリッジ

「「「………」」」


綾波「碇くん一人は可哀想。」ノ

トウジ「…まあ下手でいいんやったら…」ノ

ケンスケ「前に一緒にゲリラライヴやったしね」ノ

カヲル「友達だからね」ノ


アスカ「あんたらいい奴すぎでしょ」

.


シンジ「お前ら……!」ブリッジ

アスカ「てゆーかブリッジやめて教壇の机の上から降りなさいよ」

シンジ「絶対、イヤだ」ブリッジ

アスカ「じゃあせめて向こう向きなさいよ!あんたの○○ポコと喋ってるような気になってくんのよ!!」

チンコ「やーだね!」ブリッジ

アスカ「く…ムカツク…!」

チンコ「他の出ない奴等も全力でサポートしろよ!」

(((やだなぁ…)))

チンコ「おいお前ら…」


チンコ「文化祭、最高のライヴにしようぜ!!!」


アスカ「『最低の』じゃないの?変態的な意味で」


チンコ「よし!今日の放課後から猛特訓だ!!!」


.


ほうかご!

~音楽室~

シンジ「じゃ、僕がボーカルな」

カヲル「僕がギター」

トウジ「ワシがベース」

ケンスケ「僕ドラム」

綾波「私、キーボード」

アスカ「あたしは参加しないけど暇だから見てるだけ」

シンジ「やる曲はケンスケが作詞作曲してくれたよ。はい歌詞カード」つ□

「「「「どれどれ?」」」」


『奇跡の戦士!エヴァンゲリオン!』作詞作曲:相田ケンスケ

「「「」」」

ケンスケ「えっへん!」


※実在する曲です


シンジ「じゃあ、練習しよっか」

「「「おー」」」



・・・・・。



トウジ「一曲だけとはいえ、楽器弾くのムズいなー」

シンジ「がんば。…ああ、そこは弦をちょい強めに弾いて」

トウジ「こーか?」

シンジ「いやもっとこう…もゃやや~んって感じ」

トウジ「すまん、1ミリもわからへん」

.


シンジ「綾波、そこの時は効果音出して」

綾波「わかったわ」

シンジ「あとね、普通人差し指だけで弾かないんだよ?逆にすごいよ?」

綾波「そう?」テレ

シンジ「綾波ちがう褒めてない」


ケンスケ「ふぅぅううぉぉぉおおおお!」

ダダシャパガンバパパバンバンダダだダダ!

シンジ「ケンスケ、顔をもうちょっとなんとかしてよウヒョッって顔して叩くのやめてよ」


.


シンジ「渚」

カヲル「何?」

シンジ「ヘッドフォンをとれコノヤロー」

カヲル「絶対、イヤだよ」フルフル

シンジ「お前もらったあの日からずっとつけっぱなしじゃん根府川ティーチャーにも朝からずっと『取れ』って言われてたじゃん」

カヲル「僕の一番大事な宝物なんだ」ニコッ

シンジ「うん僕もそう言ってもらえると嬉しいけど取ろう?なんかムカつくんだよ話をちゃん聞いてないみたいで」

カヲル「ちゃんと聞いてるよ」

シンジ「いやそうじゃなくてさ」

.


アスカ「あんたは人に何か言う前に服着なさいよ」

シンジ「しね」ペッ

アスカ「」ブチッ



アスカ「おりゃおりゃおりゃおりゃおりゃおりゃ!!」

シンジ「無駄無駄無駄無駄無駄無駄ぁあああああ!」ヒョイヒョイヒョイヒョイヒョイヒョイ!

.



・・・・・。


シンジ「よし、皆弾けるようになってきたから一回通してやってみよう」

シンジ「Ready?」

「「「「OK」」」」


シンジ「3、2、1、GO!」


.




・・・・・。


カヲル「じゃ、また明日」フリフリ

トウジ「気ィつけて帰れやー」フリフリ

ケンスケ「またねー」フリフリ

シンジ「うん」フリフリ

シンジ「………」

シンジ(帰りにスーパー寄って晩飯の材料買ってこ)ペタペタ

.


~スーパー~


シンジ「これくーださいっ」ドカッ!

店員「らっしゃいませー」

店員(しかし最近ほとんど毎日来るなこの裸の子…)ヨイショ

店員「……」ピッ、ピッ…

店員(サンマ、マグロ、ニシン、鮭…)ピッピッ

店員(ブリ、サバ、タイ…)ピッピッ

店員(どんだけ魚食うんだよ!!!)

シンジ「あ、ポイント貯まったんでこれで」

店員「あ、はーい(しかも全部生魚だから魚クセぇええ!!)」

.


シンジ「今日はウチ、魚祭りやるんですよ」

店員「え?あ、そうなんですかー(変わってるなー)」

店員「やっぱり今日の晩御飯は魚だけなんですか?」

シンジ「? あ、ちがうちがう」

店員「?」

シンジ「晩御飯で食べるのは鮭だけで、あとの魚は投げつける用と踊る用と儀式用と投函用です」

店員「そうなんですかー」


店員(何言ってんだコイツ)


.


・・・・・


シンジ「いっぱい買えたなー♪」ペタペタ

シンジ(誰の家に投函しよっかな…)

「なーん」

シンジ「?」チラッ


ダンボール箱<にゃーん!にゃー、なーん


シンジ「ほうほう、ぬこの鳴き声とな」ペタペタ

.


シンジ(僕は猫派だ)

シンジ(「犬か猫、どちらが好き?」と聞かれて食い気味に「猫ス」と答えられるくらいには猫派だ)

シンジ(家猫や猫カフェの猫、ショップ猫も野良猫も好きだが一番好きなのは『逃げない野良猫』だ)

シンジ(媚びず、退かず、懐かず、…警戒しつつも佇む時は最高だ)

シンジ(野良猫の一番好きなとこは犬とか他の愛玩動物と違って"自由"である所だ。)

シンジ(その自己の責任において"生きている"姿。その生き様と街中で出会うのがいい)

シンジ(たまに「あ、この猫は前も見たな」って猫と出会うと少し嬉しい)

シンジ(猫がたむろする猫スポットを見つけた日には餌を用意しつつこっそり見に行く)

シンジ「まあつまり何が言いたいかというと」

シンジ「どれどれどんなにゃんこだコルァアアア!!」

.


シンジ「あわよくば飼、」







シンジ「 」





.


~総司令執務室~


『司令、御子息からお電話です』

ゲンドウ「…繋げ」

『了解』

シンジ『あ、父さん元気?』

ゲンドウ「何の用だ」

シンジ『猫飼っていい?』

ゲンドウ「ダメだ」

ゲンドウ「というかその程度の用件ならば何故私用携帯の方にかけんのだ」

ゲンドウ「仕事の邪魔だ。大体ウチが何のために『家族内通話無料コース』に入ってると思っている」

シンジ『だって父さん仕事用回線じゃなきゃ出ないだろ』

ゲンドウ「仕事中に早々出られるわけがないだろうが」

.


シンジ『でさぁ、いいじゃん。僕猫好きなんだよ』

ゲンドウ「お前の好悪など知らん。大体私は犬派だ」

ゲンドウ「特に野良犬がな」

シンジ『なんか今すっごく血の繋がり感じた』

ゲンドウ「もう切、いや待て。歯みがき粉とシャンプーがもうすぐ切れるはずだから買っておけ」

シンジ『わかったけど猫』

ゲンドウ「ダメだと言っている」

シンジ「いやでもアレだよ?訓練すれば言うこと聞きそうだよ」

シンジ「前にも会った猫なんだよ!運命感じずにはいられないんだよなんかほら頼むって」

ゲンドウ「知らん」

.

ちょっとキルギスタン


シンジ『お願い。基本僕の部屋から出さないしさ』

ゲンドウ「……鳴き声がだな」

シンジ『僕の部屋に防音措置施すよ』

ゲンドウ「…餌やりやら世話は」

シンジ『もち僕がやるよ』

ゲンドウ「使徒が来た時、お前が死亡したり怪我で入院した場合の世話はどうする」

シンジ『しょうがないからそのまま僕の部屋で死んでもらうよ』

ゲンドウ「鬼か」


ゲンドウ「……後になって私に世話をさせないだろうな」

シンジ『うん』


.


ゲンドウ「………」

シンジ『父さん…』

ゲンドウ「……わかった。好きにしろ」

シンジ『!』

ゲンドウ「ただし約束しろ。私に一切の迷惑をかけるな」

シンジ『ありがとう、父さん!今日はカキフライにするよ!』

ゲンドウ「いや今日はいらん。…ああ、あと今日は遅くなるから飯は残さんでいい」

シンジ『うんわかった!』

ゲンドウ「…大事にしろ」

シンジ『うん!』

.


ゲンドウ「それから。今度からは重要性が低い用件はメールにしろ」

シンジ『考えとく』

ゲンドウ「…切るぞ」

シンジ『うん。ありがとう父さん』

ゲンドウ「……ああ」ピッ

ゲンドウ「…ふー…」ギシ…

ゲンドウ「何故電話一つでここまで疲れなければならんのだ」

ゲンドウ「………」

ゲンドウ「冬月。何をそんなに爆笑している」

冬月「…っ、く、ははは……いや、な、はははは…」

冬月「碇、お前も親なんだなと。くくく…」

ゲンドウ「…ふん」

ゲンドウ「勘違いするな。初号機パイロットを手懐けておけば命令しやすいと判断しただけだ」

ゲンドウ「他意などない」

.

めっちゃ短いけど今回はここまで。


シンジ「OKだってさ!イェエエエアぁあああああ!!!」ビシッ

猫「にゃああああん!!」ビシッ

シンジ「しゃ!じゃあとりあえず鮭以外の魚をやろう」つ魚

猫「にゃあん♪」アム

シンジ「よーしよしよし!生魚美味いか!美味いかコノヤロー!」ナデナデナデナデ

猫「にゃーん♪」モギュモギュモギュモギュ

シンジ「っし!家行こう!とりまな!」

猫「にゃー♪」

.


ウィム。

シンジ「ただいマイケルはキングオブポップ」

猫「にゃー」てちてち。

シンジ「…おいおい。ここは今日から君の家なんだよ?」

猫「にゃー?」

シンジ「『お邪魔します』じゃない。『ただいま。』だろ?」

猫「……」

猫「なーん」

シンジ「おかえりっ」ニコッ

.


シンジ「よし、まずは君を洗わなきゃな」

猫「なー?」

シンジ「本来猫は洗わなくても綺麗(動物的には)なんだけど。」

シンジ「さすがの僕もどんくらい外で生きてきたかわからない猫は洗いたいんだよ」

猫「ぅなーん」

シンジ「猫用シャンプーはないけど。ぬれタオルとかで拭いてあげよう」

猫「なーん」

シンジ「常時全裸だとお風呂入る時に着替えを用意しなくていいから楽だよね」ペタペタ

猫「なーん」

シンジ「だよねー」

.


シンジ「~♪」

猫「なーんなーん」タシッタシッ

シンジ「へ?お前もシャワー浴びたいの?」

シンジ「お前変わってるなー…普通は猫って濡れるのを嫌がるし、水洗いとかも避けてあげなきゃいけないくらいなのに」

猫「うにゃーん!」

シンジ「はいはい。まあこっちは洗いやすくていいけどさ」ワシャワシャ

猫「ごろごろ♪」

シンジ「…洗うってーか全身を撫で回してる感じだね。なんか」ニュルニュル

猫「ぅなーん♪」

.


シンジ「ってーか種類なんなのかな?前に第5使徒の時に脱走して…会った時のウートってもうちょいアメショぽかったと思うんだけど」

猫「なーん!」

シンジ「えー?ウートって名前やなの?」

猫「にゃ」

シンジ「じゃあ何がいいかな…うーん」

シンジ「じゃあーあ、」

.


シンジ「ゴンザレス」

猫「にゃ」フルフル

シンジ「シゲヒサ」

猫「にゃ」フルフル

シンジ「メタビー」

猫「にゃ」フルフル

シンジ「ロクショウ」

猫「にゃ」フルフル

シンジ「オナホ」

猫「にゃー!」ペチッ!

.


シンジ「いぬ」

猫「にゃ」フルフル

シンジ「キンタマ」

猫「カーッペッ」

シンジ「ブリーフ」

猫「がぶ」

シンジ「メタビー」

猫「にゃ」フルフル

シンジ「メタビー」

猫「にゃ」フルフル

シンジ「五郎」

猫「にゃ」フルフル

シンジ「青葉シゲル」

猫「にゃ」フルフル

シンジ「うーん…オールダメッティングか…」


シンジ「んー…じゃあなんかいいのないかな…」ウーン

猫「…」

シンジ「僕の中では『ウナジュウ』と『たけし』、『クリニック』『ガラムマサラ』ってので迷ってんだけどな…」

猫「…」

シンジ「待てよ、『らっきょ』か『ムーディ勝山』でもいいな…」

猫「…」

シンジ「でもやっぱ日本人だし日本ぽい名前がいいかな…」

シンジ「『なまこ』『カリオストロ』『豚キムチ』…うーん…」

猫「マリがいい」

シンジ「うーん…」

.


シンジ「……もち!よし、今日から君は『もち』だ!」

猫「……カーッペッ」

シンジ「ほらもち!超絶気に入らないからって毛玉を吐くんじゃありません!」

猫「……」ブスーッ

.


シンジ「ちなみに名前の由来は猫のクセに意外にもち肌だから」

もち「チッ」

シンジ「んー?もちくしゃみか?風邪ひいたかな…」

もち「なー」

シンジ「え?一緒の湯船に?」

もち「ンなーん」

シンジ「…ほんと変わってるな、この猫」

.


シンジ「…ふー」

もち「にゃー」

シンジ「もち身体でかいよな…猫のクセに」

もち「なーん」

シンジ「…あんま強く抱きついてくるなよ。爪食い込んで超絶痛い」

もち「なー」


シンジ「…そろそろあがるか」ザバー

.


・・・・。


シンジ「さて。」

シンジ「じゃあ僕は餌とかトイレとか首輪とか歯みがき粉とシャンプーとか買ってくるから」

シンジ「僕の部屋から出ないように」

もち「にゃー」

.



・・・・・。


シンジ「ほらキャットフードぞー」つ

もち「なーん」ハグハグハグハグ

シンジ「ふふ」ニコッ


<…ただいま


シンジ「あ、父さん帰ってきた」

もち「なーん?」

.


ゲンドウ「……」

シンジ「おかえり。頼まれたのは買っといたよ」

ゲンドウ「そうか。御苦労だったな」

シンジ「父さんも仕事お疲れ」

ゲンドウ「…ああ」

シンジ「風呂入る?」

ゲンドウ「ああ」

シンジ「湯船張ったよ。あと熱くしといたから」

ゲンドウ「そうか」

.

・・・・・。

TV<デハツギノ…

シンジ「……」

ゲンドウ「……」

シンジ「父さんってニュースしか見ないの?」

ゲンドウ「悪いか」

シンジ「ううん。他に観たりするのかなって」

ゲンドウ「必要ないからな」

シンジ「ふーん」

ゲンドウ「くだらん番組はあまり好きではない」

シンジ「ふーん…」ピッ

TV「さー次のお笑いコンビはー?!」

ゲンドウ「何故今の会話の直後にその番組に変えた」

.


シンジ「父さん笑うかなって」

ゲンドウ「笑わん」

シンジ「じゃあ勝負な。この芸人のコントで父さんが笑わなかったら父さんの勝ち」

シンジ「笑ったら父さんの負けね」

ゲンドウ「…くだらん、つきあってられんな。私はもう寝る」

シンジ「笑ってしまって、さっきまでのクールキャラが壊れてしまうのが怖いの?」

ゲンドウ「ちが」

シンジ「じゃあ一緒にお笑い番組観ようよ」

ゲンドウ「……」

.



『続いてのコンビはエヴァ芸人でお馴染みのコンビ!『桜』でーす!』

稲垣早希『どーもー!』


シンジ「へーエヴァ芸人なんているんだね」

ゲンドウ「広報部は一体何を…エヴァは一応機密なのだぞ」ブツブツ


.


稲垣『エヴァ弐号機パイロット、惣流アスカラングレーのモノマネやります!』


シンジ「雰囲気は可愛いよね」

ゲンドウ「ユイの方が美人だな」

シンジ「父さん別に誰も母さんの事言ってないよ」

ゲンドウ「知らん」


稲垣『「もしアスカがシンジにめちゃくちゃ優しかったら」』


シンジ「どうしよう録画して本人に見せたいな」

ゲンドウ「まずお前の名前が出された事に反応しろ」

.


稲垣『~~~~』

シンジ「あっははは!!うん、似てる似てる!ある意味そうだよ!」

ゲンドウ「………」ニヤリ


稲垣『~~~で~~~は』


シンジ「くっくっくっ…」

ゲンドウ「……フッ」


シンジ「父さん」

ゲンドウ「なんだ」

シンジ「面白いだろ?」

ゲンドウ「…」


ゲンドウ「ああ」

.


シンジ「また観ようよ」

ゲンドウ「…機会があればな」

シンジ「うん」

ゲンドウ「…さて」ふぁ

シンジ「眠い?」

ゲンドウ「ああ、疲れた。もう寝る」

シンジ「ん」

ゲンドウ「…お前は寝ないのか」

シンジ「きょうび11時前に寝る中学生なんて居ないよ」

ゲンドウ「10時~12時までに寝ると成長ホルモンが出る」

ゲンドウ「逆に言えばその時間帯に寝ないヤツは身長は伸びない」

シンジ「じゃ僕も寝やーっす!おやすみーッス!!」

.


ゲンドウ「シンジ」

シンジ「何?」

ゲンドウ「猫はどうした」

シンジ「ああ、僕の部屋にいるよ」

ゲンドウ「…少し見てみてもいいか」

シンジ「…」クス

シンジ「うんいいよ」ペタペタ…

ゲンドウ「……」

.


ゲンドウ(シンジがああまで食い下がって飼いたがる猫とはどんな猫だ)

ゲンドウ(あいつの事だ)

ゲンドウ(絶対まともな猫じゃない)

ゲンドウ(念のために見ておかなくては)

シンジ「父さん」ペタペタ…

ゲンドウ「?」

シンジ「もちがもう寝ちゃってたから部屋に来てくれる?」

ゲンドウ「わかった」

.


ゲンドウ「もち、という名前か」

シンジ「うん。肌がもちもちしてたから」

ゲンドウ「……」

ゲンドウ「………肌?」

シンジ「? うん」

ゲンドウ「……そうか」

ゲンドウ(もうイヤな予感しかない)

ゲンドウ(いや待て、そういう種類の猫なのかもしれん)

ゲンドウ(水辺に生息する個体だから毛がなく、代わりに泳げるようになったとか)

ゲンドウ(いやそれでもそんな猫は気持ちが悪いが)

.


シンジ「静かにね?」シーッ

ゲンドウ「ああ…」

ゲンドウ(ユイ…どうか私を守ってくれ…)

ゲンドウ(どうか普通であってくれ)

ゲンドウ(ユイ…!)

シンジ「ごかいちょーう♪」ガチャ。

ゲンドウ「……」ソーッ…

ゲンドウ「…」チラッ


ゲンドウ「 」


.


もち→マリ(全裸)「すーっ。すーっ。」


マリ(なお、本物の猫耳がついており、)「すー…」

マリ(本物の尻尾が生えている。)「すーっすーっ」

マリ(眼鏡は有り。)「すー…」

マリ(胸と胯間のみ毛がもっさり生えていて局部を隠している)「すーすー」

マリ(手足には肉きゅう)「……」

マリ(そして赤い首輪つき)「すーっ…すーっ…」


ゲンドウ(全裸の少女がベッドにいた…)

ゲンドウ(もはや『彼女と猫プレイしました』と言ってくれたら納得できる)

シンジ「可愛いでしょ?」

ゲンドウ「そうだな、でもちょっとシンジ父さんと話そうか」ガシッ

シンジ「痛いよ父さん」

.


~りびんぐ~


ゲンドウ「私は確かに猫を飼う事を許可した」

シンジ「うん」

ゲンドウ「だが人間を飼う事を許可した覚えはない」

シンジ「もちは猫だよ!」

シンジ「そりゃちょっと…変わってるけど!」

ゲンドウ「逆に聞くが何故猫と判断する」

シンジ「猫耳と尻尾が生えててにゃーにゃー啼くし」

シンジ「生魚食べるし」

シンジ「あとなんか可愛いから」

ゲンドウ(いかんな、頭痛が止まらん)

.

ちょっと切る。読者予想は全ていい意味で裏切りたいが当てられたので悔しげ(笑)


ゲンドウ「…世間一般、常識的に見てアレは人間だ」

ゲンドウ「飼う事などできない」

シンジ「できるもん!できるもん!」

ゲンドウ「何故お前はそんなにアレを飼いたがる」

ゲンドウ「理由を言ってみろ」

シンジ「それは…」


.


シンジ「顔可愛いし眼鏡だしパイオツめっちゃでけーし腰ほせーし猫っぽいし…」




シンジ「僕専用のオナホとかダッチワイフ…愛玩用性奴隷にしようと思って」

ゲンドウ「色々正直すぎるわこのクズ野郎」


.



ゲンドウ「はぁ~………本当に、お前というやつは…」アタマカカエ

シンジ「いやでも実際大半の男ならそういう考えでお持ち帰りするでしょ絶対」

ゲンドウ「だまれ。…私はどうやらお前の変態さを舐めていたようだ」ハァアー…

シンジ「オナニーマスターシンジさんを舐めるなよ小僧」キリッ


ゲンドウ(本っ当に、もうちょっと幼少期にまともな教育をしておくべきだった…)

.


シンジ「まーでもさ、アレだよ?」

シンジ「ああいう"異形"をウチから追い出すとしてさ、どこに捨てるの?どう処理するの?」

ゲンドウ「……」

シンジ「いいじゃん。一度拾ったペットを捨てるのも犯罪だしさ」

ゲンドウ「…はぁ、」

ゲンドウ「もういい疲れた。好きにしろ」ガタッ…

ゲンドウ「うるさくするな」

シンジ「……」


シンジ「……」ガタッ、

シンジ「……」ペタペタ…


バタン。


.


マリ「……」

シンジ「!」

マリ「……」フリフリ

シンジ「…起きてたんだ?」

マリ「にゃー」

シンジ「ごめんね、起こしちゃったかな」

マリ「なーん」フルフル

.


シンジ「……」ヨイショ

マリ「……」

マリ「…なーん?」

シンジ「大丈夫。捨てないよ」ギュ

マリ「にゃ」ポフ。

シンジ「捨てられる側の気持ちは、……痛いほどわかってるから」ギュ

マリ「……」

マリ「にゃー」ナデナデ

シンジ「…ありがとう」

.


シンジ「初めて君を見た時さ」

マリ「……」

シンジ「父さんから捨てられた時の僕を見た気がしたんだ」

マリ「…にゃー?」

シンジ「うん」

シンジ「そう思ったらさ、もう絶対見捨てられなくなった」

シンジ「『あの時は誰も"僕"を救ってくれなかったけど』」

シンジ「『今は。僕次第で"僕"を救えるんだ』って」

マリ「……」

シンジ「…ごめん。僕は君を哀れに思ったわけじゃない」

シンジ「君は可愛いと思うけど、君を好きになったとか好きにしたくて拾ったんじゃないんだ」

シンジ「…結局僕は、」

マリ「……にゃー」ナデナデ

.


シンジ「……」

マリ「にゃー?」

シンジ「……泣かないよ。泣けないし、泣きたくない」

マリ「にゃ」

シンジ「さっきのふざけた理由の事?だって本当の理由を父さんに言えるわけないじゃないか」

シンジ「父さんの性格からして、言ったら更に嫌われるよ」

マリ「…うにゃーん」

シンジ「…聞いてくれてありがとう。もう寝よう、もち」

マリ「にゃー」

シンジ「…ああ、ごめん。そうだね、君本当はマリっていうんだった」

.




シンジ「おやすみ、もち」

マリ「に゙ゃー!」ペチッ!



.


~太平洋沖~






ゴポ。






.




ゴポ、ゴポポ。





第X使徒「……………」



第X使徒「GURURURU……」


.


~次の日。~



ゲンドウ「…いってくる」

シンジ「うん。じゃあまた後でね」

ゲンドウ「ああ」

シンジ「いってらっしゃい」

ゲンドウ「ああ」

プシュー、ガコン。


シンジ「ふー……」

.


マリ「にゃー」てちてち。

シンジ「ああはいはい。」つ魚

マリ「にゃー♪」ハグハグハグハグ

シンジ「たんとお食べ。」

シンジ「僕は今から昨日出来なかった魚祭りをやるから」

マリ「にゃー?」

シンジ「え?学校?…うん、今日は休むから」

マリ「にゃ?」

シンジ「うん。今日は母さんの命日だからさ」

シンジ「父さんと墓参り行くんだ」

マリ「なーん」

.


シンジ「ごはんとかは僕の部屋に置いとくから」

マリ「にゃー」

シンジ「んじゃ」ヒラヒラ

マリ「にゃー」フリフリ

シンジ「あんまり物色しちゃダメだよ」

マリ「なーん」

.


~第壱中~


ヒカリ「…あら?今日は碇くん休み?」

トウジ「そーみたいやなー」ホジホジ

アスカ「めっずらし。ようやく風邪でもひいたのかしら」

トウジ「心配やなー」ホジホジ

ヒカリ「というか鈴原汚い!やめなさいよー!」

トウジ「ええがな鼻ほじるくらい」ホジホジ

カヲル「そうだよ。鼻ほじるくらい許されるべきだよ」ホジホジ

ケンスケ「そうだぜ?(便乗)」ホジホジ

綾波「――にしても」ホジホジ


「「「「あいつ居ないと平和だわー」」」」


.


綾波「…でも、少し寂しいわ」

ヒカリ「そうね、すっかりアレに馴れちゃったから」

トウジ「せやな…なーんか物足りんわ」

カヲル「何してんだろね」

ケンスケ「まーたどっかでハジケてんじゃない?」

アスカ「…あんたら仲いいのね」

トウジ「まあな」

ケンスケ「じゃ、今日は碇なしで練習しよっか」

カヲル「だね」

.


ほうかご!


ケンスケ「じゃ、いくよ?3、2、1、」


~~♪~♪~~~~♪~♪


アスカ「…ふーん」

ヒカリ「アスカはやらないの?」

アスカ「ヒカリこそ」

ヒカリ「私は、そんな上手じゃないから///」ブンブン

アスカ「ふーん…」

カヲル「エヴァン♪エヴァン♪エヴァンっ♪げーりおーん♪」

ケンスケ「渚、お前ボーカル禁止な?」

カヲル「解せないな」

トウジ「わかれや。音域が違い過ぎんねん」

.


アスカ「…"奇跡の戦士エヴァンゲリオン"、ね…」

ヒカリ「作詞作曲は相田くんなんだって。すごいわよねー」

ヒカリ「私には真似出来ないもの」

アスカ「…ふーん?」



アスカ「…まああいつに出来てあたしに出来ないワケないわよね?」

アスカ「…」カキカキ…

.


トウジ「あかんな…なんかちゃうわ」

ケンスケ「トウジたまに力みすぎなんじゃないかな」

カヲル「~♪」



アスカ「―――でーきたっ♪」

ヒカリ「?」

アスカ「見て見て!」

『Get it on! ~Doppelg ngerにくちづけを~』

ヒカリ「へー?アスカも作ったの?」

アスカ「そーよ!あたしは天才だし、作曲もしちゃったわ!」エッヘン

.


アスカ「あんた達!」

ケンスケ「?」

トウジ「なんや?」

カヲル「?」

アスカ「あたしに歌わせなさい!作詞作曲もしてきたわ!」

ケンスケ「急にんな事言われてもな」

アスカ「…いいわ!じゃああたしが今からアカペラで歌ってあげるから!」

アスカ「聞いたらすーぐに『素晴らしい!練習させてくださいぃ~』ってなるわね!」

ケンスケ「へー?」

アスカ「いくわよ!」

※実在します。アスカが頑張って歌ってくれてる感じで面白い。

.


アスカ「~~♪~~~~♪」

「「「 」」」


アスカ(ああ…!あたし、輝いてる。輝いてるわー!)


.


アスカ「~~♪…ん?」


ケンスケ「( -∀-)」

トウジ「( -∀-)」

ヒカリ「( -∀-)」

カヲル「( ^∀^)」

綾波「( ^ー^)」


アスカ「…何よ!!言いたい事があんなら言いなさいよッッ!!」

.



~墓所~



『ユイのはか』


シンジ「……」

ゲンドウ「……」




シンジ「母さんの墓って、ホントにガリ○リ君の棒が刺さってるだけなんだ…」

.


ゲンドウ「ユイの遺言だ」

シンジ「ひょっとしてギャグ?笑えないよ?色んな意味で」

ゲンドウ「きちんとした墓は用意してある。だが、ユイの願いを無下にはしたくなかった」

ゲンドウ「約束を果たすためだけの墓だ」

シンジ「…母さんってホント頭ヤバかったんだね」

ゲンドウ「ヤバくない。全然ヤバくない(震え声)」フルフル

シンジ「父さん無理があるよだっておかしいものあらゆる意味でおかしいもの」


.


シンジ「……」

ゲンドウ「……」

シンジ「母さんってさ、どんな人だったの?」

ゲンドウ「……ユイは、」

ゲンドウ「いわゆる、"ちょっと変わってる人"だった」

シンジ(やっぱな)

ゲンドウ「だが、優しかった。絶望の中で人に希望を見せる事ができる人だった」

ゲンドウ「お前の母親は私の"救い"であり、支えであり、」

ゲンドウ「私にとって……唯一の"光"だった」

シンジ「……」

.


ゲンドウ「愛する術も愛される術も知らず、深く暗い地を這うような私の人生に」

ゲンドウ「唯一神が与えた光がユイだった」

シンジ「ふぅん…」

ゲンドウ「こんな私を、疎まれてばかりだったこの私を…深く愛してくれた」

ゲンドウ「………」

シンジ「……泣きたかったら泣いてもいいよ」

ゲンドウ「泣かん。泣けないし、泣きたくはない」

シンジ「そ」

.


シンジ「……」

ゲンドウ「……」

シンジ「ここに母さんが眠ってるってピンとこないな。顔も覚えていないのに」

シンジ「そういや写真とかないの?遺影もないよね」

ゲンドウ「残ってはいない。この墓もただの飾りだ。この土の下に遺体はない」

シンジ「先生の言った通り、全部捨てちゃったんだね」

ゲンドウ「ああ。―――全ては心の中だ」


.     ・・
ゲンドウ「"今は"、それでいい」

シンジ(―――"今は"?)


.


ゲンドウ「シンジ」

シンジ「何」

ゲンドウ「もう私を見るのはやめろ」

シンジ「……」

ゲンドウ「人は皆、自分一人の力で生き、自分一人の力で成長していくものだ」

ゲンドウ「親を必要とするのは赤ン坊だけだ」

シンジ「……」

ゲンドウ「そして、お前はもう赤ン坊ではないはずだ」

ゲンドウ「自分の足で地に立って歩け」

ゲンドウ「私自身もそうしてきた」

ゲンドウ「…もう私とわかり合おうなどと思うな」

シンジ「……」

.


シンジ(同居を解消してまた僕に背を向ける気なのか、父さんは)

ゲンドウ「人は何故かお互いを理解しようと努力する」

ゲンドウ「しかし覚えておけ。人と人が完全に理解し合う事は決してできぬ」

ゲンドウ「人とは、そういう悲しい生き物だ」


シンジ「……」

ゲンドウ「……」

.


シンジ「…いいんじゃないの、完全に理解なんてしなくて」

ゲンドウ「何?」

シンジ「僕は自分を100%誰かに理解されるなんてイヤだし、誰かを100%理解なんてしたくない」

シンジ「誰だって隠したい心はあるよ。…でもさ、」

シンジ「だからといって、歩み寄らなかったら……ヒトは生きていけないよ」

シンジ「だってそうだろ?ヒトは一人じゃ生きていけない」

シンジ「できるだけでいい。ただそれでも誰かをわかってあげる努力をするだけで世界は変わるよ」

.


ゲンドウ「わかろうとしない奴ばかりでもか?」

シンジ「他人なんて関係ないよ。自分がどう思い、行動するかだよ」

ゲンドウ「その『理解している』部分が『理解しているつもり』なだけであってもか」

シンジ「そりゃ見誤る事だって多々あるさ。でも、」

シンジ「それを修正した上で歩み寄るんだ」

シンジ「だって理解しなきゃ、歩み寄らなきゃ。優しくする事なんてできないよ」

シンジ「誰かに優しくするためにはその誰かをわかってなかったらできない」

シンジ「そして、人に優しくできない奴は人からも優しくされない」

シンジ「愛してほしかったら。まず自分から愛さなきゃダメだよ」

.


ゲンドウ「……」

シンジ「逃げちゃダメだ。父さん」

シンジ「人と向き合う事から、傷つくかもしれない事から!」

シンジ「何よりも、弱い自分と向き合う事から!」

シンジ「僕は、…そりゃ僕だってできなかったりしたし、人の気持ちを汲む事とか苦手だけど、」

シンジ「そんな僕も頑張ってるんだ。…一応は」

ゲンドウ「……」

シンジ「だから、父さんも…」

ゲンドウ「……」

ゲンドウ「……時間だ。私はネルフに戻る」クル

シンジ「……父さん…」

.


プルルル。プルルルルルル。


ゲンドウ「私だ」ピッ

ゲンドウ「…そうか、わかった」

ゲンドウ「シンジ」

シンジ「何?」

ゲンドウ「使徒だ。一緒にネルフに行くぞ」

シンジ「…うん」ペタペタ…

.


ゲンドウ「……」スタスタ

シンジ「……」ペタペタ

ゲンドウ「シンジ」

シンジ「何?」

ゲンドウ「……その、だな」

シンジ「?」

ゲンドウ「…一般の父子はキャッチボールをする事で仲を深めるらしいな」

シンジ「…!」

ゲンドウ「…今度の、休みにだな、」

シンジ「…うん!僕らもキャッチボールしようよ!父さん!」

ゲンドウ「…ああ、約束だ」

.


~第1発令所~


第X使徒『GOGYAAAAAAAA!!!』



青葉「目標、第3新東京市に侵攻中!街の北から入りました!!現在本部へ向かって歩行中!」

日向「目標の侵攻スピード、緩やかです!」

伊吹「エヴァ全機出撃準備完了!」

葛城「…了解!」


葛城「エバー全機、発進!!!」


.


プシュー、ガコン。

ゲンドウ「…」

冬月「墓参りはどうだったかね」

ゲンドウ「問題ない」

冬月「そうか。…どうやら目標は死海文書には記載がない使徒のようだ」

碇司令「……何?」

冬月「委員会から言われたんだよ。あと…気になる事があってな」

碇司令「なんだ?」

冬月「……委員会がさほど慌てていなかった」

冬月「こういった予定外、イレギュラーについてはうるさい彼等がだ」

.


碇司令「……老人達により造られた使徒、か」

冬月「一つの可能性だがな」

碇司令「そうか、よく知らせてくれた」

冬月「?!」

碇司令「…なんだ」

冬月「いや…珍しいな、お前が礼を言うなんて」

ゲンドウ「……ふん」

.


参号機『なんやあの使徒…』

四号機『…なんか今までの使徒の資料とデザインの系統が違う…よね』

弐号機α(…なんだ?アイツ。僕らとは違う…?)

弐号機β『待ちなさいよ!あたしが先!』

弐号機γ『あたしが先!』

零号機『目標を肉眼で確認』

初号機『っしゃ!何握りましょ!え?使徒?オーケーオーケーッッ!』

.


~待機室~


式波「………」

式波「くっそ…完全復帰見送られた…」

式波「…まああの白髪のがシンクロ率高いのもあるんだけどさ…」

式波「ちくせう」

.


第X使徒「GAAAAAAAAAA!!!」

『イヤァアアア!!』

『ぐぁあああ!!』

『うわぁあああ!』

『うっひょひょーい!?』


日向「目標、尾を伸ばしてエヴァ全機を薙ぎ払いました!」

ミサト「なんて早さ!」

リツコ「あれではA.T.フィールドが間に合わないわね」

ミサト『皆!A.T.フィールドでの防御をしつつ接近、直接攻撃をしかけるのよ!』

『『『『了解!!』』』』

.


第X使徒「 」カッ!

初号機「?!」


日向「目標が正体不明の可視光線を初号機に当てました!!!」

初号機『う、うわぁああああああッッッッ?!』

伊吹「! 初号機パイロットの意識、途切れました!初号機ダウン!」


初号機「」ガクン…

ミサト「まずい!…カヲルくん!シンジくんを急いで回収して!」

ミサト「他の皆は目標へA.T.フィールドを張りながら攻撃!注意をそらして!」

『『『了解!』』』

.


第X使徒「COOooOooOoo!!!」

青葉「! 目標の体内に高エネルギー反応!!!」

青葉「これは…っ!第5使徒レベルの加粒子砲ですッ!!」


第X使徒「GOGYAAAAAAAA!!!」



 カ ッ ! ! ! 


参号機『うわっ…!』

四号機『がぁあああ!』

弐号機α『あああ!!』

弐号機β『いやぁあああ!』

弐号機γ『イヤァアアア!!!』

零号機『きゃああああ!!!』

.


伊吹「A.T.フィールドを貫通!エヴァ全機、大破!!」

ミサト「そんな!」


初号機「……」

初号機「!」バキッ…!

伊吹「初号機の顎部拘束具、破損!」

伊吹「来ました!暴走です!」


初号機「アォオォォオォォオォォオォォオ!!!」

第X使徒「 」カッ!

初号機「ウォォォオォォオォォオ!!」つA.T.フィールド

日向「目標加粒子砲を発砲!初号機、A.T.フィールドで防御!」


第X使徒「………」

第X使徒「……」メキョ、メキョメキョメキョメキョ。

.


第X使徒(甲)「GAAAA」

第X使徒(乙)「GYAAA」


日向「な…!目標、分裂しました!」

ミサト「! まさか、」

リツコ「今までの使徒の特徴を再現できるんだわ、あの使徒は!」


初号機「ウォォォオォォオォォオ!!」


.


・・・・・・・。

伊吹「―――本日イチハチマルマル、」

伊吹「初号機の暴走により目標を破壊しつくしましたが驚異の回復力により完全な殲滅は出来ませんでした」

伊吹「また、目標は第3使徒のパイルバンカー、第4使徒の鞭、第5使徒の加粒子砲、第6使徒の牙、」

伊吹「第7使徒の分裂といった今までの使徒の特徴を使い分けています」

伊吹「なお、MAGIの解析によると他の能力を使用中に他の能力、複数能力同時使用は出来ないようです」

伊吹「その後しばらくの戦闘ののち目標は突如、逃亡」

伊吹「太平洋沖、海中深くを最後にロスト」

伊吹「太平洋全域にソナーを配置、3時間観測。しかしパターン青は検出できず」

伊吹「また他国、他海域にも存在は検知できません」

伊吹「目標はロスト後から14時間以上経過した今でも見つかっていません「」

伊吹「以上、報告を終わります!」ビシッ

.


~ネルフ本部:第一脳神経外科~

綾波「エヴァ、かなり壊れたわね」スタスタ

カヲル「ね。まあ寸前でシンクロカットしてくれたから僕らはノーダメージだけど」スタスタ

トウジ「にしてもや。シンジは無事なんかな」スタスタ

ケンスケ「だよね~…資料読んだけど、毎度のごとく暴走してたらいつかきっと限界がくるよ」スタスタ

惣流「とゆーか心配すべきはあの謎の光よ。あいつが使徒から受けたあの光ってなんなのかしらね」スタスタ

貞本「あんたバカァ?わかるわけないじゃん」スタスタ



   502号室
   碇
   シ
   ン
   ジ


.


シンジ「………」

トウジ「邪魔するでー」ガラッ

綾波「邪魔するでー」

カヲル「邪魔するday」

ケンスケ「邪魔スルでい」

貞本「…なーんだ、フッツーに起きてんじゃないの」

惣流「心配して損したわねー」

シンジ「……あの、」

「「「「?」」」」

.


シンジ「その……えと、ちょっと、聞きたいんだけど…いいかな?」

トウジ「なんやねんそれ。きしょいで?」

ケンスケ「気にすんなよ。どーせまたいつものハジケさ」


シンジ「……その、あなた達は誰ですか?」


トウジ「」

ケンスケ「」

アスカ'S「」

綾波「」

カヲル「  」

.


カヲル「待てよ…冗談キツいよ?僕ら親友じゃないか」ガシ

シンジ「そ、そんな事言われても…」オドオド

カヲル「このヘッドホンだって君がくれたんだよ?」

シンジ「……ごめん、わからないよ。知らないんだ」

カヲル「オーマイガッ!!」バタッ!


ケンスケ「…まさか記憶を、」

惣流「ま、まっさかー!どーせとぼけてるだけよ!!ね、シンジ」

シンジ「ごめん…知らないよ」

綾波「でも私の事は覚えているわよね?ね、シンジ」

シンジ「ごめん。……わからないよ」

.


トウジ「!」

トウジ「ほんならワシが貸しとった5千円はどないなるんや!?」

カヲル「ここぞとばかりに騙そうとするなよ」ペシッ

シンジ「…あの」

「「「?」」」

シンジ「その……何か服をもらえないかな…寒いし」

シンジ「恥ずかしいし…あの、服が着たいんだけど」

「「「「「「(   Д ) ゚ ゚  」」」」」」


.


ミサト「シンジくん元気?」ガラッ

ミサト「一応医者の話では特に大きな問題はないって、」


シンジ(学生服)「あなたは?」クルッ


ミサト「 」

ミサト「…ああ、またドッキリ?ダメよーシンジくんイタズラもほどほどにね?」

シンジ「? どういう事ですか?」

惣流「ミサト」

ミサト「?」

惣流「そいつ、自分から『服が着たい』っていって…服を着たわ」

ミサト「今すぐナースコール押して!!!めちゃくちゃ大問題が起きてんじゃないのよ!!!」

.

大して進んでないけどちょっと切る



・・・・・・・。


.


医者「記憶喪失ですな」

ミサト「やっぱ?」

医者「ええ。ですが通常の記憶喪失とは異なりますな」

ミサト「といいますと」

医者「『記憶を丸ごと抜かれた』感じですな」

ミサト「え…?」

医者「ふむ。『脳内に情報(きおく)はあるけど情報を取り出すための機構が壊れた』」

医者「『記憶を蓄積する機構が破損して記憶データも破損した』」

医者「『脳内の電気信号が伝達しなくなった』」

医者「『ていうか脳が潰れた』」

医者「この記憶喪失に関して、こういった物質的な理由は存在しないという事ですな」

.


医者「言うとですな、」

医者「『"今までの記憶"を記憶していた脳細胞自体は存在するのに情報がない』」

医者「――という事ですな。そら思いだそうとしても出来ませんな」

医者「例えるなら『パソコンに刺しっぱなしのUSB内に入れてたデータをそのままそっくり違う記憶メディアに転送された』」

医者「といった感じですかな。しかし…私も医者経験はそれなりにありますが、」


医者「こんなトリッキーな記憶喪失は初めてですな」

ミサト「…そう、ですか」

.


惣流「―――あんた、ほんっっと~に何にも覚えてないの?」

シンジ「…うん」

綾波「碇くん、何故裸にならないの?」

シンジ「え…なんで?」

綾波「碇くんが自ら服を着て脱がないなんて、地球上の生命体全てが同時にハゲるくらいあり得ないもの」

シンジ「その例えもよくわからないよ…」

トウジ「でもほんまにお前どないしたんや。なんで脱がへんのや?」

シンジ「君こそが『どないしたんや』だよ…服を着るなんて当たり前じゃないか」

シンジ「人前で服を脱ぐなんておかしいよ」

綾波「……」ガクゥッ!

綾波「私、あり得ないものを見て、聞いたわ。私、頭がおかしくなってしまったの…?」

貞本「気をしっかり!大丈夫、現実よ!あいつがおかしくなってるだけだから!」

シンジ「なんだよ!君たちの方がおかしいよ!!」

.



・・・・・。

惣流「――じゃ、あたし達帰るから」ヒラヒラ

トウジ「まーアレや、きっとその内なんとかなるて」

ケンスケ「だといいけど…」

カヲル「早く思い出せよ、シンジくん」ヒラヒラ

貞本「学校は来なさいよー」ヒラヒラ

シンジ「うん……」フリフリ

綾波「……」フリフリ


バタン。


.


シンジ「………」

綾波「………」

シンジ「……」チラ

綾波「……」

シンジ「…あの、帰らないの?」

綾波「ええ」

.


シンジ「えと…僕に何か用事かな」

綾波「ないわ」

シンジ「そ、そう」

綾波「ええ」

シンジ「……」

綾波「……」

シンジ「何故家に帰らないの?」

綾波「……」


綾波「…ほら、私は碇くんの彼女だから?」

シンジ「ええっ!?そうだったの?!」

.


綾波「そうよ…」

シンジ「えー…なんかごめんね?」

綾波「いいの」


綾波(ああ……)



綾波(つい咄嗟に。すごい大嘘をついてしまったわ…)ドーン!



.


シンジ「あれ?でもそのわりには名字呼びだし…皆も何も言わなかったけど…」

綾波「え、えっと。」

綾波「アレなの。回りにはナイショで付き合ってるってアレなの」

シンジ「そ、そう…」

綾波「なの」コクン

シンジ「じゃあ…今は二人しかいないから…」

綾波「そうね。レイシンジ呼びでいいわね」

綾波(ああ、誰か私を止めて)

.


シンジ「じゃあその…『レイ』」

綾波「何」

シンジ「ごめん…呼んでみたかっただけなんだ、レイ」ニコッ

綾波「はう…」キュン

綾波(なぜ?なぜ碇くんに名前を呼ばれただけで胸の奥が軽く締め付けられたように感じるの?)

綾波「シンジ…くん」

シンジ「なぁに?」

綾波「~~っ/////」キュンキュンキュンキュン

綾波(もう少しだけ…このままで。)

シンジ「?」

.


綾波「少し寄り添ってもいい?」

シンジ「いいよ」

綾波「そう」ソッ

シンジ「////」

綾波「…//」

シンジ「……」

綾波「……」

綾波(この嘘が本当だったらいいのに)

.

キル


これだからエヴァSSは書きづらいってんだ!

何せどんだけ「これなら見新しいはずだ!」と思っててもほぼ必ずどこかで誰かがやってるんだからよぉ!ちくしょー

シンジ「でも病院に泊まるなんて出来ないんじゃないかな…」

綾波「問題ないわ。全てはシナリオ通りだもの」

シンジ「……えーと、つまり?」

綾波「あなたのお父さんの権力は半端ないって事よ」

シンジ「ごめん冗談抜きでホント一ミリもわからないよ」

綾波「……」スッ

シンジ「? スマフォ?」

綾波「……」ピポパ


.


プルルル。プルルル。

ゲンドウ『なんだ』

綾波「碇司令ですか」

ゲンドウ『ああ。どうした』

綾波「碇くんのお見舞時間を明日まで延ばしてください」

ゲンドウ『何故だ』

綾波「ちょっと話したいだけです。…お願い」

ゲンドウ『……わかった。私から言っておこう』

綾波「ありがとうございます」ピッ



綾波「つまり、こういう事よ…!」ドヤァ…!

シンジ「僕の父さん?がロクでもない職権乱用野郎って事はよくわかったよ」


.


シンジ「というかちょっと気になったんだけど…レイと父さんの関係ってどんななの?」

シンジ「おかしいよね?ロクに理由聞かずに14の娘のいきなりのワガママ聞くとかおかしいよね?」

綾波「そうね…」フム


綾波「……ただならぬ関係?」

シンジ「ごめん僕ちょっと父さんと話してくるよ」ガタッ

.


綾波「いいの?」

シンジ「何がさ」

綾波「あなたのお父さんは恐ろしく冷たくて…恐い人よ?」

シンジ「………恐い?」

綾波「わからないの?」

綾波「実の息子が記憶をなくしたのに」

綾波「入院してる事も、意識を取り戻した事も知っているのに」

綾波「さっきワンコールで出たから、今日は仕事がそんなに立て込んでいるわけでもなかったのに」

綾波「総司令執務室からだってここまでの距離は遠くない。…なのに。」



綾波「…一度も。あなたのお見舞に来てないのよ?」

シンジ「…っ、」

.


綾波「私が知るあの人は私以外の人には酷く冷遇するし」

綾波「そもそもあなたが記憶を失ったのだって―――」

シンジ「もういいよ!!!」

綾波「……」

シンジ「いいよ……もう。わかった、行かない」

シンジ「…父さんなんかとは話してやらない」

シンジ「…だって父さんは僕なんか要らないんだ……」

シンジ「…ああ、そっか。レイの方が大事だからなんだ」

シンジ「だから電話もすぐ出るし、いきなりのワガママだって聞いてあげて…」


シンジ「……僕には一度も会いに来ないのか」

.


シンジ「…ねぇ、レイ」

綾波「何」

シンジ「母さんは?僕の母さんは?」

シンジ「ほら、今日はたまたま忙しかったとか…ここまで入ってこれないとか!」

シンジ「……電話とかメールの使い方がわからない……とか…」

綾波「……」

シンジ「ねぇ、レイ。僕の母さんは?」

綾波「…えっと」

シンジ「………やっぱり、母さんも僕が要らないの?」

綾波「ちがう。そうじゃないの」

綾波「あなたのお母さんは、」

綾波「……その、」

.




綾波(……言うの?碇くんに?)

綾波(「あなたの母親は、何年も前に初号機に取り込まれて死んだ」)

綾波(「更に言うなら私はあなたの母親とエヴァから造られた人間」って?)

綾波(今、私の軽はずみな言葉で、碇くんを傷つけてしまったのに?)


綾波(また、傷つけるの?)


.


綾波(…ダメ……)

綾波(これ以上碇くんを傷つけるのは、ダメ)

綾波「…その、今日は急がしかったの」

綾波「碇くんのお母さんもネルフ勤務で…」

綾波「その、そういえば私…言付けを預かってたわ」

シンジ「…なんて?」

綾波「『仕事が大変で、どうしても言ってあげられないけど』」

綾波「『命があってよかった。記憶がなくなっても大丈夫。またすぐ取り戻せる』って」

綾波「大丈夫よ…あなたはお母さんには愛されているわ」

シンジ「…! そうなんだ!そっか…そっか…!」

.


綾波(ああ……)

シンジ「よかった…あ、それに綾波も僕の事を…」

綾波「ええ。好きよ(棒)」

シンジ「…ありがとう///」ニコッ


綾波(…どうしよう…こんな風にするはずじゃなかったのに……)

.


~次の日、リツコの研究室~

リツコ「あらそう。あのシンジくんが、ね…」

ミサト「そぉ~なのよぉ。あのシンジくんが服を着るなんて、碇司令が私に腹踊りを見せてくれるくらいあり得ないわよぉ~」

リツコ「……」

リツコ(私が頼んだら意外とけっこう色々やってくれるけどね)

ミサト「ねぇ、エバーとのシンクロには問題ないのかしら?」

リツコ「さあ?過去にそういった前例がないからなんとも」ニコッ

ミサト「…今日、シンジくんエヴァに乗ってくれるかしら」

リツコ「さあ。それよりもシンジくんの事で考える事はあるんじゃないかしら?」

ミサト「えー?何かあったかしら?」

.


リツコ「シンジくんが服を着ない理由よ」

ミサト「性癖でしょ?」

リツコ「そうとも言えなくなった、という事よ」

ミサト「…つまり?」

リツコ「"エピソード記憶"という単語に聞き覚えはあるかしら」

ミサト「ないわね」

リツコ「そう。エピソード記憶というのはね、要するに世間一般で言う『思い出』なのよ」

リツコ「人の『記憶』とは脳の中の一つのフォルダに入っている訳ではないの。」

リツコ「言葉や知識を司る『意味記憶』、」

リツコ「運動の慣れなんかを司る『手続き記憶』、」

リツコ「そして、今言った思い出を司る『エピソード記憶』」

リツコ「他にも挙げられるけど…要は記憶というのは性質によって入れ物が違うわ」

.


リツコ「エピソード記憶…思い出を失ったシンジくんは服を着るようになった」

リツコ「もしシンジくんが元来有していた性癖ならば服を脱ごうとするはず。」

リツコ「…よく『体が覚えている』と聞くでしょう?思い出を失っても服を着ないはずなのよ」

ミサト「なのに率先して服を着た…」

リツコ「そう。つまり、彼が服を着ないのは」


ミサト「…昔、『絶対服を着ない』って決める程の何かがあったから…?」

リツコ「そういう事よ」

.


ミサト「いやそれどんな出来事よ」

リツコ「私だって知りたいわよ?」


ミサト「いやぁ……いやいや。あり得ないでしょーに」

リツコ「そうね。ただ…」

リツコ「実際、人から見れば案外大した事はない事だったりするかもしれないけど」



リツコ「『その人にとっては宇宙開闢くらいの出来事』っていうものがこの世にはあるから」

ミサト「うーん?」

.


リツコ「さて…それじゃ私、仕事あるから」

ミサト「あいあい。頑張ってねーん」ヒラヒラ


ピンポーン。

リツコ「あら、誰かしら?」


綾波「………」


.


リツコ「あらどうしたの?レイ」

綾波「赤木博士……」



綾波「碇くんのお母さんになってもらえませんか?」

リツコ「」

ミサト「」

.


・・・・・・。

リツコ「なるほど。シンジくんを傷つけたくなくて嘘を吐いてしまったのね」

綾波「はい」

リツコ「それで私に母親のフリ?」

綾波「はい。赤木博士なら、と」

リツコ「イヤよ」

綾波「……」

リツコ「レイ?仮に私が演技しても。いつか必ずその嘘はバレるわよ?」

リツコ「大体、シンジくんが記憶を取り戻したらどうするの?」

リツコ「あなたに嘘を吐かれた事に彼は傷つくんじゃないかしら?」

綾波「……」ショボン

.


綾波「でも…」

リツコ「ダメよ」

ミサト「いいじゃないリツコー」

リツコ「理由は言ったでしょ」

ミサト「シンジくんならきっと笑って許してくれるわよ」

リツコ「私も面倒なのよ」

ミサト「意地悪バァさんねぇ」

リツコ「バァさんは止めてバァさんは」

.


ミサト「じゃあ私がやったげようか?」

綾波「葛城一尉は碇くんのお見舞に来てくださってしまったから…」

ミサト「あーん、そっかー…」

綾波「赤木博士…」

リツコ「ダメ」

綾波「きゅーん…」ウルウル

リツコ「そんな雨の日の捨て猫の目をしてもダメ」

綾波「お願いにゃん♪」ニャン

リツコ「何?私の猫好きに訴えてるの?」

綾波「今度猫カフェ奢ります」

リツコ「………」

リツコ「ダメよ」

ミサト「今ちょっと考えたわね」

.


綾波「赤木博士…」

リツコ「………」ハゥ…

リツコ「わかったわ」

綾波「!」

リツコ「その代わり今度猫カフェ付き合ってちょうだい」

綾波「はい!ありがとにゃん!」

リツコ「その語尾はやめなさい」

.

kill

ちげーよアレだよアレなんだよ最近忙しかったり他のスレでハロウィンネタ書くのに必死でさー

>>221に期待


~第壱中~


シンジ「……お、おはよ~…」ガラッ


       ざわっ


「な……!?」
「お、おい!なん……で…?!」
「ありえねえ!」
「まさか今日が人類滅ぶ日?!イヤァアア!」
「バカな…!僕の計算では確かにシンジ君は今日も服を着てないはずなのに?!」
「どうしたんだ…?」
「頭でも打ったのか…?」
「まともなシンジなんてシンジじゃねーだろ…」


アスカ(貞本)「…まあ、こういう反応されるくらい、あんたは異常だったって事よ」ポン

シンジ「そんなぁ…」グス

.


トウジ「あーでも心配はいらんで!ワシらがおるやないか」

ケンスケ「そーそ。俺らは事情を知ってるしさー」

カヲル「でも早く思い出せよ?」

アスカ「…まあ、不本意だけど助けてやるわよ」

シンジ「み、みんな…!」


シンジ「その…ありがとう////」ニコッ!


アスカ「」キュン

.


ヒカリ「おはよう!委員長の仕事で遅く…」

シンジ「?」

ヒカリ「  」

ヒカリ「い、碇……くん……?」ヨロ、ヨロ…

シンジ「えっと……うん。その…ほら、僕は今日からまともになったんだ!」

ヒカリ「そんな…?!」ガタガタ

ヒカリ「みんなぁああ!?碇くんは使徒に何かされたの!?」

トウジ「鋭いっちゃ鋭いな」

ヒカリ「だって…!いやだって!!アレェ!」

ヒカリ「あわわわわ…!」ヘタリ

シンジ「どんだけ驚くのさ!やめてよ!なんか恥ずかしいよ!」

.


ヒカリ「いいのよ?!碇くん!いつも裸でいるのは恥ずかしい事じゃないわ!」

カヲル「むしろ恥ずかしい事の極みだろ」

ヒカリ「ほ、ほら!いつもみたいに私のおっぱい揉みしだいていいのよ?!」ガバッ

シンジ「僕そんな事してたの?!」ガビーン!?


ケンスケ「委員長も大分壊れたよね。色々」

.


ヒカリ「あ、パンツ?パンツがよかった?」

シンジ「何言ってるの?!というか君は一体僕の何だったの?!」


ヒカリ「え…?えっと、」



ヒカリ「人柱?」

シンジ「うわぁあああ!前の僕なんて!前の僕なんて!」


トウジ「……」

ケンスケ「……」

カヲル「………」

綾波「おはよう……? なぜ皆前屈みになっているの?」

.

>>221


ガラッ、

根府川「皆、席につきなさ……!?」


シンジ「あ、はい」


根府川「」ドサッ…!


トウジ「あかん、先生が気を失った!」

ケンスケ「せ、先生ェェェェ!!?」


シンジ「」

.


黒板『今日は先生が卒倒したので自習』


シンジ「なんなんだよ…なんだってんだよ…」ブツブツ

シンジ「僕が服を着たらそんなにおかしいの?そんなの絶対おかしいよ」ブツブツ

シンジ「服を着るなんて常識中の常識じゃないか…」ブツブツ


トウジ「言ってる事は正しいんやけどなぁ」

ケンスケ「明らかに異常だよね、シンジとしては」

カヲル「…なんか記憶をなくしたシンジくんってつまらないな…」


ヒカリ「記憶をなくしたの?」

アスカ「そ。使徒にやられてね」

綾波「……」

.


綾波「碇くん」ソッ

シンジ「あ、レ…綾波」

綾波「……」

綾波「レイって呼びたかったら呼んでも構わないわ」

シンジ「え?だって皆には隠しているんじゃ、」

綾波「もうどうでもいいもの」

シンジ「そ、そうなの?」

綾波「なの」コクン

綾波「だから。ほら…Sa~y?(言ってごらん?)」

シンジ「えっと…じゃあ、その…」

シンジ「れ、レイ……////」

綾波「……」ガッツ!


トウジ「なんや綾波がガッツポーズしとるで」

ケンスケ「シンジが来てから綾波も壊れたからなぁ」


シンジ「ねぇ、レイ」

綾波「何、シンジ…」ニコッ

シンジ「…やっぱり皆の前で女の子の下の名前呼びは恥ずかしいよ…」

綾波「……そう」ショボン

シンジ「あ…」ズキ

シンジ「…その、ごめん」

綾波「…いいの。私のワガママだから」フルフル

シンジ「……」

シンジ「…レイ、は…さ、どんな感じで僕と付き合う事になったの?」

綾波「!」

綾波「名前で呼んでくれるの」

シンジ「う、うん…///」

綾波「そう///」

綾波「えっと、馴れ初めは」

.


綾波(ああ―――)

綾波(一度嘘をついたら、更に嘘をつかなきゃならないのね)

綾波(その嘘を見せないために。覆い隠してしまうために)

綾波「…遅刻パン食い朝ドシーンが始まりで」

シンジ「何それ」

綾波「朝、登校途中に『通常通りの登校過程を辿ると規定時間に間にあわないために朝食(パン)を摂りながら走る』異性と町角でぶつかって恋愛関係の走りになるラブコメの王道的な出会い方の一つよ」

シンジ「ずいぶん定義的な説明したね」

綾波「でも今私が考えた文だわ」エッヘン

シンジ「そっか…レイって可愛いんだね」ナデナデ

綾波「!////」



トウジ「なんや腹立ってきたんやけどなんなんアレなんなんアレ」

ケンスケ「背中を撃ちたくなってきたよ」ガチャリ

カヲル「こんなとこでAK47出すの止めろよ」

.


~放課後~

トウジ「シーンジぃ?綾波といちゃつくんはええけどな?ちゃ~ぁんと仕事はしてもらわなあかんでー?」

シンジ「え?何?」

トウジ「文化祭や!ボーカルのお前がおらんとワシら練習にならんやないか」

シンジ「ぼ、僕がボーカル?!出来ないよそんなの!」

ケンスケ「できる出来ないじゃなくて、やるんだよ」

ケンスケ「シンジが記憶なくしてるのはわかるけどさ、歌えなくなったわけじゃないだろ?」

シンジ「でも…!」

ケンスケ「…シンジは恥をかくだけだから、面倒くさいから『出来ない』って言ってるだけだろ」

ケンスケ「でもさ、そんな風に逃げたらもっと恥をかくし、面倒くさいし、僕らにも迷惑かかる」

ケンスケ「悪いけど、もう決まってるんだ」

シンジ「そんなの勝手じゃないか!僕には無理だよ!できっこないよ!」

シンジ「大体、僕はたぶん歌は下手だし…」

ケンスケ「…」

.


ケンスケ「でもさ、これは元々シンジが言い出した事なんだぜ?」

シンジ「…え、」

ケンスケ「皆の意見を聞かずに、俺達に『これがやりたい!力を貸せ』って感じで言ってきたのはシンジなんだよ」

シンジ「そんな…!でも僕はそんなの知らないよ!」

シンジ「僕はやりたくない…」

ケンスケ「…そうかい。じゃあ、もういいよ」

ケンスケ「無理言って悪かったね」

ケンスケ「じゃ、俺ら練習あるから。さいなら」ヒラヒラ


.


綾波「シンジ…」

シンジ「…悪いけど…僕には出来ないよ」

シンジ「じゃ、僕は帰るから…」


綾波「シンジ…」

アスカ「あんなの放っときなさいよ!」

ヒカリ「碇くん…本当に人が変わったみたいね」

トウジ「なんなんやアイツ!うじうじメソメソして鬱陶しい!根性もあれへんし!」

トウジ「ワシ、記憶なくしたあいつ嫌いや!」


カヲル「……」

.



シンジ「……」トボトボ

シンジ(いいじゃないか、別に!だって、僕には出来ないよ!)トボトボ

シンジ(やりたくないし…興味もない)トボトボ

シンジ(それに人前で歌うなんて恥ずかしいよ…)トボトボ

『シンジ』(でも納得してないんじゃないの?)

シンジ(何にさ)

『シンジ』(何か、にさ)

シンジ(…君、誰だよ。『僕』のクセに僕を迷わせないでよ)

『シンジ』(カヲルだよ)

シンジ「?!」バッ

カヲル(というかさ、『もう一人の自分』が出てくる時って大体『自分』が迷ってる時じゃないの?)

シンジ「やめてよ!脳内に直接語りかけてくるのをやめてよ!」

.


カヲル(君、変な事を言うね?口に出そうが出さまいが意思は伝わるじゃないか)

シンジ「そういう事じゃないよ!」

カヲル(めんどくせっ)チッ

シンジ「なんなんだよ!」

カヲル(まあそれは置いといて)

シンジ「……」

カヲル(君さ、本当は"戦う"意思があるんじゃないの)

シンジ「……」

カヲル(面倒くさいし、恥ずかしいし、興味もない)

カヲル( だけど )

カヲル(勇気が足りてないだけで。本当は君の中には戦う意思があるんじゃない?)

.


シンジ(…でも)

カヲル(やろうよ)

シンジ(だって)

カヲル(頑張ってみようよ)

シンジ(もしダメだったら)

カヲル(ドンマイ!)ビシッ

シンジ「そりゃないよ」

カヲル(だってこっちだってそれ以上言えないよ)ハンッ

シンジ(せめて『僕らがフォローする』とか言ってよ)

カヲル(いやさすがにそこまで面倒は見切れないっていうか?)

カヲル(まあほら、『テメェのケツはテメェで拭え』みたいな?)

シンジ(ドライだね?!)

.


~第壱中~

トウジ「エヴァん!エヴァん!エヴァんっ!げ~~りお~~ん♪」

ケンスケ「う~ん…悪くはないけど…やっぱり女性声のがいいんじゃない?」

綾波「じゃあ私が歌うわ」

綾波「エヴァン♪エヴァン♪エヴァン♪ゲーリオーン♪」

ケンスケ「上手いけど感情が死にすぎてるってーか…」

アスカ「何よ文句ばっかね!…あ、なんならあたしが歌ったげよっかぁ?」

ケンスケ「いや、アスカはいいよ( -∀-)」ポン

アスカ「その顔をやめなさいよ!!!」

.


ケンスケ「気になってたんだけどさ、」チラ

ヒカリ「えっ?」

ケンスケ「委員長、ボーカルどう?」

ヒカリ「わ、私?!」

ヒカリ「無理よ無理無理!」

ヒカリ「ンダメよぉ~ンダメダメ!」

ヒカリ「私、歌上手くないし!最近ボイパーの練習サボってるし!」

トウジ「ん?」

.


ヒカリ「歌唱力とか意識して本気で歌ったのなんてニコ生でだけだし!」

ケンスケ「うん?」

ヒカリ「カラオケでも最高が99点だし!」

アスカ「…」

ヒカリ「でも皆が言うなら…しょうがないわね!」スチャッ

(((マイマイク持ってきてんの?!)))

ヒカリ「洞木ヒカリ、歌います!」


ヒカリ「『奇跡の戦士!エヴァンゲリオン』!」ビシッ!


トウジ「…なあ、参加もせんのにいいんちょが毎回来とったのって」

ケンスケ「もうちょっと早く強引に誘ってあげたらよかったなぁ」

.



シンジ(…ねぇ)

カヲル(何)

シンジ(皆が練習してるのって…どこかな)

カヲル「…音楽室。」ニコッ

シンジ「…あのさ、」

シンジ「僕…も、やっぱり参加しても…いいかな」

カヲル「……」ニコッ

カヲル「他の皆は知らないけど」

カヲル「僕は歓迎するよ」ニコッ

カヲル「一緒に頑張ろう、シンジくん」

シンジ「…ありがとう」ニコッ

.


~第壱中~


シンジ「すーはー、すーはー…」

カヲル「心の準備、もういい?早く行こうよ」

シンジ「う、うん…!」

ガラッ!

シンジ「み、皆!やっぱり僕もボーカルを…!」


.



ヒカリ「『リフト・オフ!』もう後にはァー♪」バッバッ!

ヒカリ「ン退けないっ運命《さだめ》ーっ♪」タンタンタン♪


ヒカリ「プロォーグナーイフッ♪握りしめぇッ♪」


ヒカリ「倒ーせ使徒《てき》を!♪」ビシッ


ヒカリ「守ーれ夢を♪」バッバッババッ!


ヒカリ「"未来"をぉぉおお―――~~!!!♪」


シンジ「」

カヲル「」


.


ヒカリ「アぁーイのをぉおっ!!力で進めっ♪」

ヒカリ「"奇跡"のぉお♪戦士その名はッ!♪」


            ヒカリ「エヴァンッ!♪」ビシッ



   ヒカリ「エヴァンッ!♪」ビシッ




       ヒカリ「エヴァンッ♪」きゃるん☆


ヒカリ「ゲ~~リオーー~~ンッ♪」

ヒカリ「たらたったたったたん♪」バッバッババッ!


ヒカリ「Thank You.」ビシッ!

シンジ「」

カヲル「」

.


アスカ「ぶ、ブラヴォー!」パチパチパチパチ!

綾波「すごい歌唱力ね」パチパチ

トウジ「なんや、ごっつ上手いやんか!感動したわ!」パチパチ!

ケンスケ「だな!シンジぐらい上手いんじゃないか?!」パチパチパチパチ!

トウジ「いやー!なんとかなりそうやな!」

ケンスケ「だね!これなら―――」ハッ



シンジ「」

カヲル「……」ポン

.

キルキル

こんな時、前のシンジ君ならどんな顔するのか知りたいの


>>243

まず白目を向いてください。

次に下顎を思いっきりつきだして下の歯だけを露出してください

それから口角を40゚上げて片眉を上げ、もう片方の眉毛を下げてください


シンジ(全裸)「そんな顔をするよ!」ビシッ!


.


ケンスケ「えっと!いや…」

シンジ「……」プルプル…

ケンスケ「待ってたよ、シンジ」ニコッ

トウジ「せや!やっぱお前がおらんと始まらんで!」ニコッ

ヒカリ「碇くん、一緒に歌わない?」ニコッ

シンジ「……やっぱり、僕なんかいらないんだ…!」ダッ!

アスカ「待ちなさいよ!あんたまた逃げるの!?」ガシ!

シンジ「だって!僕なんか居なくなっても代わりはいるもの!」

シンジ「どうせ僕は委員長より下手だし…!」

シンジ「もういいよ!」

.


カヲル「なんだ、やっぱり逃げるの?」

シンジ「う…」ピタ

カヲル「もう逃げないんじゃなかったの?」

シンジ「だって…」

カヲル「勇気、出せたじゃないか」

カヲル「皆も受け入れてくれてる」

カヲル「なのに、また逃げるワケ?」

シンジ「……う」

.


カヲル「…頑張りなよ。あと一歩くらいはさ」

シンジ「……」

シンジ「わかったよ…やる。やって…みる…!」

シンジ「皆」

シンジ「その…よかったら、」

シンジ「僕も参加させてくれないかな…」

トウジ「はー……ったく、」ガシガシ…



トウジ「こんアホ!」ペシッ

シンジ「あだっ?!」

.


トウジ「お前な、ワシら最初っから誘っとったやろが!」

トウジ「ワシらの誰かがお前を拒んだか?」

トウジ「ええか?お前が勝手に傷ついとっただけやからな?!」

シンジ「……うん…」

トウジ「…わかったんならエエわ。はよ練習参加しぃや!」

シンジ「…鈴原くん……!」

トウジ「トウジでええわ。…シンジの好きに呼んだらええけど」


ケンスケ「ごめんな?こいつこういう恥ずかしいヤツなのさ」コソッ

ケンスケ「ほら、演ろうぜ」ニコッ

シンジ「! …ありがとう」

ヒカリ「じゃ、練習再開ね!」


「「「「「おー!」」」」」

.


~総司令執務室~


冬月「碇」

ゲンドウ「なんだ」

冬月「何故息子に会いにいかんのかね?」

ゲンドウ「必要がない」

ゲンドウ「私が行って記憶が戻るなら見舞に行こう」

ゲンドウ「私が慰めてシンジが全裸を止めるならばいくらでも慰めよう」

ゲンドウ「だが、何もならない。無意味だろう」

冬月「そんな事はないだろう。シンジくんは喜ぶだろうし、安心するはずだ」

冬月「お前の言うことも聞くようにはなるかもしれん」

冬月「一回くらいは会ったらどうだ」

ゲンドウ「……」

.


冬月「お前…まさか」

ゲンドウ「……」

冬月「シンジくんがお前にどういう反応されるかわからなくて会うのを嫌がってるのか…?」

ゲンドウ「……」プイ

冬月「…家に帰ったら嫌でも顔を合わすんじゃないのかね?」

ゲンドウ「……深夜帰宅、昼出勤にすれば大丈夫だ。問題ない」

冬月「司令業務に支障が出る。大体、使徒が来たらどうする」

ゲンドウ「そのためのお前だろう。冬月副司令殿」

ゲンドウ「それに、そんなに言うならばお前がシンジに何か声をかけてやれ。『父からだ』と言ってな」

冬月「ハァ……全く。お前は昔から面倒くさい事を私に押しつけよってからに」

.


冬月「…サードのシンクロ率はどうなると思うかね」

碇司令「多少なりとも下がるだろうな」

冬月「やはりそういう見立てか」

碇司令「ああ。シンジは『思い出』を失った」

冬月「そして。恐らく彼のシンクロ率や戦闘技術、技、暴走は知識や経験からきている」

冬月「これはあくまでただの勘だがね」

碇司令「…シンジは明らかに未知の技術を体得している」

碇司令「でなければあれほどの戦闘能力を有するはずがない」

冬月「…それも見極められるといいがね」

碇司令「ああ…」

.


~ネルフ本部:男子更衣室~


シンジ「ねぇ、これは何の服?ダイバースーツみたいだけど」

カヲル「『プラグスーツ』さ。シンクロの補助やパイロットの救命装置の役割を果たすんだよ」

トウジ「…ワシ、シンジのプラグスーツ初めてみたわ。白と青なんやなー」

シンジ「ふぅん…」

シンジ「…ところで。母さんが『来なさい』ってメールしてきたから来たけど…」

シンジ「僕はこれから何をするの?」

トウジ「………へ?」

.


ケンスケ「シンジ、何も聞いてないのか?」

シンジ「うん…」

ケンスケ「ネルフがどういう組織かも?」

シンジ「うん…『人類を守る立派な仕事』とか『国際公務員』ってのは聞いたけど…」


トウジ「なあ…まさか、故意とか?わざと伝えられてへんのか?」

ケンスケ「ありえるかもね。真実を知ったらシンジは降りそうだし」

カヲル「何せ一緒に文化祭で歌うかってだけであんなに悩んでたくらいだし」

トウジ「そんなん許せへんわ!フェアやない!」

トウジ「ええか、シンジ!ワシらはな―――」


/ウー!ウー!ウー!\



.


ケンスケ「おいおい…この警報ってもしかして」


/『使徒発見。使徒発見。エヴァ全パイロットは速やかに各エヴァに搭乗せよ!』\


カヲル「『全』パイロット、ね…」

トウジ「シンジがこないな状態でもか!」

トウジ「戦えるかもわからん息子を戦場に出すんか!シンジのおとんは!」

ケンスケ「よせよトウジ。戦力は出し惜しみしたらダメなんだ」

カヲル「…特に、今までの使徒との戦いで屋台骨になってきたシンジくんならね」

トウジ「ワシ、あとでシンジのおとんに一言言うたる!」フンス!

ケンスケ「よせよ。上官に逆らったらヤバイし、相手はあの碇司令だぜ?」

.


トウジ「ケぇンスケぇ?!お前マタンキついとんのか!」

ケンスケ「あのな、」

トウジ「ダチがこないな目におうとんのやぞ!?」

トウジ「立場とか気にして!ここで何も言わへんのは友達ちゃうわ!」

ケンスケ「バカ!こういうのは『高度な判断』ってやつなの!マタンキは関係ないの!」

ケンスケ「『ネルフ本部の"怒り外道"を怒らせるなってのはパパ達の間じゃ常識なんだ!」

ケンスケ「相手を見て一言言えよ!」

トウジ「せやかて!」

カヲル「熱くなってるとこ悪いけどさ、早くいかなきゃ使徒がくるよ」

「「チッ!」」

.

○「『ネルフ本部の"怒り外道"を怒らせるな』ってのはパパ達の間じゃ常識なんだ!


~第1発令所~

第X使徒『GOGYAAAAAAAA!!!』

青葉「目標、第3新東京市に侵攻中!街の北から入りました!!現在本部へ向かって歩行中!」

日向「目標の侵攻スピード、緩やかです!」


ミサト「前と全く同じように攻めて来たわね」ヒソ

日向「ええ。ただヤツは今回シンジくんの記憶を吸収しています」

ミサト「うかつに手を出すと何をされるかわからない、か」

日向「葛城さんと同じですね」クス

ミサト「……」

日向「……」

日向「スミマセン」


伊吹「エヴァ全機出撃準備完了!」

葛城「…了解!エバー全機、発進!!!」

.


~待機室~


式波「……」

式波「あたし、いつになったら復帰できんのかしらねー…」つ人形

人形『大丈夫ヨ!アスカ!アナタハトクベツナンダカラ!(式波裏声)』

式波「そうよね…」

人形『イツカアノヒゲオヤジモアナタノカチニキヅクワヨ!(式波裏声)』

式波「…だといいんだけど。」プヒー。

.

キルキルミキル


シンジ『…? 何だこの黄色い水…まさか誰かのしょんべ ゴポゴポゴポゴポゴポゴポ
リツコ「心配しないでシンジくん。肺がLCLで満たされれば直接酸素を取り込んでくれます!」

シンジ『ごぽぱごぷごぺっぽ(いやそもそもLCLってなんなんですか?!)』

ミサト「我慢しなさい!おっとこのこでしょ!」



ミサト「…あのさ、リツコ。すっごくどうでもいい事なんだけど私今すっごいデジャヴ」

リツコ「奇遇ね、私もよ」

.


ミサト「…っていうか発進準備終わったんじゃなかったの!?」

マヤ「すみません…ついシンジくんが『準備完了です』って言ったのを信用してしまいました…」

リツコ「そう、次からは気をつけなさい。いつもの彼、いつもの状況ではないのよ」


シンジ『あの…母さん』

リツコ「……」

ミサト「……」

ミサト「……」ツン

リツコ(あ、私か)

リツコ「何かしら?」

シンジ『僕…頑張るから…その、心配しないで』

リツコ『そう。期待しているわ』ニコッ


リツコ「…?」チラ

.


青葉「…」ニヤニヤ

日向「…」ニヤニヤ

マヤ「…」ニヤニヤ

ミサト「…」ニヤニヤ

リツコ「ニヤニヤしないでちょうだい」



冬月「…彼女が母親、というのも中々想像はしがたいな」フッ

ゲンドウ「ああ」ニヤリ

.


リツコ「…マヤ、エヴァ各機のシンクロ率は?」

マヤ「はい!零号機は52%、αが98.2、βは49.3、γは54。」カタカタ

マヤ「参号機は44、四号機は49!」

マヤ「初号機……計測結果、出ます!」


MENTAL TOXICITY LEVEL

01  :∥∥∥∥∥∥∥
THIRD.c:∥∥∥∥∥∥∥
【碇シンジ】シンクロ率:41.3%


リツコ「……」

ミサト「……」

マヤ「……」



冬月「普通、だな。良くも悪くも平均だ」

ゲンドウ「ああ。何の面白味もない数値だ」

.


第X使徒「GOGEEeee!!!」


青葉「目標、咆哮!…高エネルギー反応!加粒子砲を撃つ気です!」

ミサト「緊急シールドを展開、エヴァ全機は避けて!」

第X使徒「GAAAAA!!!」

日向「目標、発砲!」

ズドォォオオオオオオン!!!

第X使徒「……」ギロ

初号機『ひっ……あ、あああ!!!?』


シンジ「なんだよ…!なんだよアレ!あんなの聞いてないよ!」

シンジ「それに、痛い…?ロボットが受けたダメージが僕にも…?」

シンジ「じゃあ、もしロボットが壊れるくらいのダメージを受けたら…?」


シンジ「うわぁあああぁあああああ!!」


.


マヤ「サードチルドレン、混乱!」

ミサト「シンジくん落ち着いて!大丈夫だから!」

リツコ「そうよ!いざとなったらシンクロカットもできるし…」

リツコ「その、母さんもついてるから」

シンジ『でも…!でも!恐いよぉっ!!助けて…!』

第X使徒「GURAAAAAAA!!!」

日向「目標、第3使徒のパイルバンカーを顕現!初号機に向かいます!」

第X使徒「TU!!」ブンッ

ズガン!ズガン!

初号機「」

伊吹「初号機の右肩に刺さり…貫通!」

シンジ『痛い!痛いよぉ!もう嫌だ!イヤだぁあああああ!!』

シンジ『助けてよ母さぁああん!!!』

.


シンジ「うぇえええええん!うぇえええええ!!!」

伊吹「ダメです!サードチルドレン完全に戦意喪失!!」

伊吹「これ以上の戦闘は今の彼には荷が重いです!」

リツコ「頑張ってシンジくん!戦うのよ!」

シンジ「どゔじでぞんなごと言うんだよ゙ぉお!もう無理だよ゙ぉ!無理だってぇえ!!」


伊吹「泣いてますよ!?」

碇司令「構わん」

.


マヤ「司令!」

碇司令「使徒殲滅が最優先事項だ。君は黙って自分の仕事をしろ」

マヤ「ううー…」ウググ

リツコ「マヤ、司令の言う通りよ」

マヤ「でも!」


シンジ『母さんも僕がいらないんだ。父さんも僕がいらないんだ…!』グスッグスッ

シンジ『もういいよ……死なせてよ…』グスッグスッ


日向「…マヤちゃん、仕事してくれ。僕らも逃げちゃダメだ。感情的になったらダメだよ」

青葉「ああ、俺たちが仕事しなかったらシンジくんの死ぬ確率は更に上がる」

マヤ「…はい、すみません……」

.


冬月「…トップは辛いな」

ゲンドウ「……」

冬月「私はわかっているよ。お前の判断は正しいさ」

ゲンドウ「……」

冬月「感情論で言うならば残酷な判断だが…冷徹に判断するならば、な」

ゲンドウ「……」

冬月「しかし、泥被りするならもう少し器用にやった方がいいぞ」

冬月「これでは反感ばかり買う」

ゲンドウ「……ああ」

.


弐号機α『シンジくんを泣かすなよ!!!』つA.T.ソード

第X使徒「」ヒュ!

参号機『待っとれやシンジ!今ワシらが助けたるからな!』ブンッブンッ

第X使徒(甲)「GUAAA」

第X使徒(乙)「GAAAA」

四号機『もうちょっと頑張ってくれ!シンジ!』

弐号機β『このヤロー!』ブンッ

弐号機γ『こんちきしょー!』ブンッ


日向「現在、エヴァ全機が応戦中!」

青葉「数の利はこっちが上なのに…まるで効いてないな」

伊吹「初号機、動きません!」

.


ミサト「皆はそのまま攻撃をくわえ続けて!囲んで掴んで、一気に叩くのよ!」

ミサト「…シンジくん!何も伝えずに乗せてごめんなさい!」

ミサト「でもお願いだから動いて!イメージすれば動くから!」

シンジ「でぎないよぉおお!!」

ミサト「泣いても何も変わらないのよ!お願い!」

ミサト「勇気を出して!」

シンジ「ひっぐ、ひっぐ…」

初号機「…」モソモソ

マヤ「! 初号機、移動を開始!」

初号機『逃げなきゃだめだ…!逃げなきゃだめだ、逃げなきゃだめだ逃げなきゃだめだ逃げなきゃだめだ逃げなきゃだめだ逃げなきゃだめだ逃げなきゃだめだ』


マヤ「初号機、戦線から離脱をはかっています!」

.


ミサト「…ダメ、か」

リツコ「無理もないわね」

リツコ「人生経験や人間力をゼロにされ。戦う理由も守る理由もない」

リツコ「おまけに正体不明の未知の化け物との殺しあいに事前説明も交無しにいきなり放り出されてはね」

ミサト「……」

リツコ「……」

ミサト「よく考えると外道よね、私たち」

リツコ「でもそうしなければ乗らなかったでしょ?今の彼は」

リツコ「人類が滅ぶ確率を下げるためなら私達は汚い大人にでもならなければならないのよ」

.


×事前説明も交無しにいきなり放り出されてはね

○事前説明も交渉も無しにいきなり放り出されてはね


.


マヤ「…」ムス

リツコ「あら、どうしたのマヤ」

マヤ「…先輩は尊敬してますし、自分の仕事はします。でも納得はできません」

リツコ「潔癖症ね。そんなんだとこの先辛いわよ」

リツコ「『汚れた』と感じた時にわかるわ。それが」

マヤ「……」

.


零号機『待って!シンジ!』

初号機『イヤだよ!僕は降りる!』

零号機『ちがうの。下手に動かないでほしいの』

零号機『使徒がどんな攻撃をするか…』

初号機『知らないよ!!』


綾波「」ビクッ

シンジ『レイなんて嫌いだ!』

綾波「……」ズキ

シンジ『こんなの聞いてないよ!!』

シンジ『こんなのできるわけないよ!!!』

シンジ『レイは僕の彼女なんだろ?!なんで教えてくれなかったのさ』

綾波「……それは、」

.


綾波「命令……だから…」

シンジ『命令?!命令だったら僕が死んでもいいっていうのかよ!』

綾波「ちがうの。そうじゃない、そうじゃないけど…」

シンジ『…レイにとって僕は大事じゃないんだ』

綾波「ちがうわ」

シンジ『僕のこと好きなんかじゃなかったんだ…』

シンジ『こんな僕を大事にしてくれない世界なんて滅びてしまえばいいんだ…』ブツブツ

綾波「……ごめんなさい」

.


冬月「……暗いな」

ゲンドウ「ああ」


青葉「…俺たち、今スゲーあり得ないシンジくんを見てるな」

日向「な」

マヤ「ね」

.


第X使徒「GAAAAA!!!」ズンズンズンズン

参号機『な、なんやこいつ!何で攻撃が…って止まれ!そっちいくんやないわ!』

弐号機α『! 逃げろ!シンジくん!』

シンジ「ひっ……うわぁあああ!!!来たぁあああああ!!」


日向「目標、他エヴァの攻撃を振り払って初号機へ!!」


シンジ「イヤだぁあああああ!!!」

初号機「ッ!」カッ!


.


シンジ「ぁあああああ!!!」

初号機「っ…」スゥッ…


初号機『イヤだってぇぇええぇぇええ!!!』


伊吹「初号機、A.T.フィールドを展開…!?」


初号機『言ってるでしょぉおおぉおおぉおおぉおお!!!』

第X使徒「?!」


伊吹「初号機!A.T.フィールドをブレードに形状変化!!」

初号機「ウォオオオオオオオオン!!!」

ズバンッ!!!

第X使徒「?!」

青葉「初号機、目標を斬り裂きました!」

.


初号機『人が嫌がる事すんなよ!!やめろよぉおおぉおお!!』

シンジ「ぁあああああ!!!」

初号機「ウォオオオオオオオオン!!」

ザシュッザシュッザシュッザシュッザシュッザシュッ

第X使徒「GUHA?!GUHA!?」



冬月「キレたな」

ゲンドウ「ああ」

.


第X使徒「KA!!!」


青葉「目標、加粒子砲発射!」

シンジ「うわぁあああ?!」

初号機「」

伊吹「初号機の左腕が焼失!!」

シンジ「ああああああああああ!!!」


第X使徒「―――


スゥッ。


青葉「?! 目標、ロストしました!」

ミサト「また!?再捕捉急いで!」

.



・・・・・・。


ミサト「け~っきょく。また使徒は逃げたわね」

加持「こちらの消耗を狙ってるのかもな。ヒットアンドアウェイ戦法って奴だ」

ミサト「はー……こっちとしてもいい加減に倒しちゃいたいんだけど」

加持「まあそういう時もあるさ。倒せる時に倒そう」

ミサト「…シンジくん、大丈夫かしらね」

加持「さあなぁ…」

.


~病室~

シンジ「……」ムスッ


リツコ「ごめんなさいね、シンジく…シンジ」

ゲンドウ「…ああ、すまなかった」

綾波「ごめんなさい」

.


シンジ「父さんも母さんも酷いよ…」

シンジ「特に父さん」

ゲンドウ「……」プイ

綾波「司令、もう一回ごめんなさいしてください」

ゲンドウ「断る。もうこれ以上シンジのご機嫌とりなぞ、」


綾波「ごめんなさいしなちゃい!!!」クワッッ!!!



ゲンドウ「………シンジ、すまなかったな」

シンジ「う、うん…もういいよ。僕も拗ねててごめん…」


綾波「よし!」

リツコ(完全にレイに悪影響を及ぼしてるわね)

.


シンジ「…あのさ、もう今日は帰っていいんでしょ?」

リツコ「そうね、医者からの許可は出てるわ」

シンジ「それじゃあさ…今日は皆で帰ろうよ」

シンジ「レイも一緒にさ…ごはんとか食べようよ」

シンジ「僕、母さんの料理も食べたいし…」

リツコ「そうね…私は構わないわ?」チラ

綾波「私も構わないわ」

ゲンドウ「私は嫌」

綾波「…」ガシ

ゲンドウ「…わかった。そうしよう」

シンジ「やったぁ!」

.


ゲンドウ「全く…まだ仕事が残っているというのに」

リツコ「あら、いいじゃないですか?たまには。」ソッ…

ゲンドウ「……ああ」


シンジ「レイは何が食べたいの?」

綾波「肉が入ってなければ何でもいいわ」


ゲンドウ「……」

ゲンドウ(なんだ…?何か重大な何かを忘れているような、)


マリ『にゃー』


ゲンドウ「 あ 」

.


・・・・・。


ゲンドウ「だから仕事が残っててだな、」

リツコ「もう!往生際が悪いですわよ?」

綾波「もう材料も買っちゃいましたし」

ゲンドウ「わかった、今日は外食にしないか?私が奢ろう」

リツコ「…そんなに自宅に見られると不味いものがあるんですか?」

ゲンドウ「………」


綾波シンジ「「わかりやすっ」」

.


ゲンドウ「…その、記憶をなくす前のシンジが拾ってきたのがいてだな、」

シンジ「へー…なんだろ」

ゲンドウ「……………ね、こ…?」

シンジ「何でそんな自信なさげなの」

ゲンドウ「いや、な…なんと言えばいいのかわからんのだ」

シンジ「あー、猫みたいな見た目をしてるけど実は狐の仲間なんだーとかかもってこと?」

ゲンドウ「う……うむ」

リツコ「? まあ、猫なら楽しみね」

シンジ「母さん、猫が好きなんだ?」

リツコ「ええ。とっても」ニコッ

シンジ「そうなんだ」

.


シンジ「あ、僕が開けるよ!」

リツコ「そう?じゃあお願いね」

シンジ「たっだいまー!」ガチャ


マリ「おっ帰りにゃー♪」ガバッ

シンジ「うわっ?!」

マリ「あーんもー!寂しがらせんなよーご主人よぅ!」スリスリ


ゲンドウ「」

リツコ「」

綾波(阿修羅)「……」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

.


リツコ「…とりあえず中に入りましょうか」

綾波「ええ」

ゲンドウ「……」


リツコ「本当はあなたが拾ってきて…その場凌ぎのためにシンジくんの記憶喪失を利用して嘘をついてるわけではないですよね?」ヒソ

ゲンドウ「ああ、それだけは違う。本当だ」ヒソヒソ

リツコ「…そうですか。なら信じますけど」


マリ「おー?ゲンドウくんもお帰りお帰り!待ってたよん」

ゲンドウ「…ああ」

.


・・・・。

リツコ「それで?あなたは?」

マリ「ご主人たまからは"もち"って呼ばれてる」

リツコ「…あなたの本名は?」

マリ「マジで忘れた(棒)」

綾波「あなたはどこから来たのかしら?」

マリ「マジで忘れた」

シンジ「本当に僕が君を拾ってきたの…?どこで、どうして?」

マリ「路上に放置されてたダンボールに入ってたとこをね、」

マリ「『どうしても見捨てることができないから』って言ってたよ」

シンジ「…信じられないや」

マリ「てーかさ、記憶なくしたってホント?」

シンジ「う、うん…」

マリ「大変だねー」

.


綾波「あなた、人間でしょ?なぜペットのフリを」

マリ「人間……じゃなかったような?」ウーン
マリ「なんか記憶が曖昧でさー」ヘラヘラ

マリ「てーか?時々人間の言葉喋れなくなるし」

マリ「生魚やキャットフード食べるし」

マリ「耳も尻尾もちゃんとあるし?」

マリ「これを『人間だ』って定義するのは難しいんじゃにゃいかい?」

リツコ「…確かに動物分類学上はホモサピエンスと定義づけられない可能性はあるけど…」

ゲンドウ「……」

ゲンドウ「お前はこれからどう生きるつもりだ」

マリ「碇家のペットとして生きてくことにするよ」

.


シンジ「そっか…じゃあよろしくね!もち!」

マリ「にゃ!」

綾波「……まあ、狙わないのなら」

リツコ「それじゃ、ごはん作るわね」ヨイショ

ゲンドウ「待て、順応が早い。お前達もう少し」

シンジ「レイ、もち。僕の部屋いこうよ。何があるか知らないけど遊ぶものくらいありそうだし」

綾波「そうね」

マリ「にゃい」

リツコ「~♪」


ゲンドウ「聞け」

.


・・・・。

リツコ「出来たわ。お口に合うといいのだけど」

ゲンドウ「…ああ」

リツコ「シンジ、レイ!もちちゃんも!ごはんが出来たわよー!」


「「「はーい!」」」


.

シンジ「美味しい!美味しいよ母さん!」

リツコ「そう。よかったわ」

リツコ「どう?あなたも美味しいですか?」ニコッ

ゲンドウ「ああ」モグモグ

リツコ「…えっと、あなたは本当にそれがいいの?」

マリ「にゃ。地べたに皿置いてくれた方が落ち着くし!」ハグハグ

リツコ「そ、そう」

綾波「……」

リツコ「あら?レイは口に合わなかったかしら?」

綾波「あ、いえ違います。美味しいです…ただ」

綾波「こういう形でのごはん、初めてだから」

シンジ「こういう形?」

綾波「…」


綾波「家族、みたいな」

.


シンジ「…」

ゲンドウ「…」

リツコ「…」

マリ「…」ハグハグモッチャモッチャ

シンジ「そっか。じゃあさ、また来たらいいよ!」

シンジ「一緒に食べようよ」ニコッ

綾波「! …ありがとう」ニコッ

リツコ「ふふっ」

ゲンドウ「……」

.


~副司令執務室~


冬月「碇め、また私に仕事を押し付けよって…」

冬月「おかげで私は今日も残業三昧、晩飯抜きか」カタカタ

冬月「全く。何が『家族サービスだ』だ」ブツブツ

冬月「……」


冬月「"新しい幸せ"を見つけられるといいな、碇」カタカタ

.


シンジ「えっと…僕が下で寝るから…レイは僕のベッドで寝てよ」

マリ「えー?床は私の場所だからダメ」

シンジ「そ、そんな!」

綾波「いいのよ。一緒に寝ましょう」

シンジ「////」

綾波「ほら、私…」

綾波「シンジの彼女だから…///」

シンジ「う、うん///」

マリ「ヒューヒュー!」

.


シンジ「そ、それじゃおやすみー…」

綾波「ええ」

マリ「変なことする時はちゃんと寝たフリしとくから安心していーよ?」

シンジ「しないよ?!///」

パチ。


綾波「………」


綾波(……暖かい。)


.



綾波(私。とんでもない嘘をついてしまったけど)

綾波(心が…すごく暖かい)

綾波(……幸、せ?)

綾波(そう、これがきっと"幸せ"なんだと思う)


綾波(…私、幸せなんだわ)


綾波(…碇くんの記憶がこのまま戻らなければいいのに)

.


シンジ(すんごいいい匂いするよ!背後から女の子の匂いがするよ!)

シンジ(寝られないよ!ああ寝られないともさ!)

シンジ(大体もちって見た目がすごくスタイルも顔もいい女の子だし!)

シンジ(同じ部屋に美少女二人!しかも一人は添い寝!!)

シンジ( 情 熱 を も て 余 す ! )

シンジ(襲ったら不味いけど!いやでも僕の彼女だしちょっとくらい!)

シンジ(使徒の事やエヴァの事教えてくれなかった時は本当に嫌いだって思ったけど!)

シンジ(あああああ!!!寝られないよぉおおぉおおぉおお!!)

.


リツコ「…」ソッ

ゲンドウ「…どうした」

リツコ「いえ?ただ夫婦なら一緒に寝るものでは、と」

ゲンドウ「……そうか」

リツコ(…このままこの人と一緒に住めるよう、今のうちにレイやシンジくん達を懐柔しておこうかしらね)

リツコ(既成事実さえあれば碇ユイへの想いもいつかは…)

リツコ(それに…)

シンジ『母さん』ニコッ

綾波『家族、みたいな』

ゲンドウ『…リツコ』


リツコ(家族ごっこも悪くはなかったもの)

リツコ(…嫌な女ね、私)ゴロリ

.


ゲンドウ「……」

ゲンドウ(感じた事がない感覚だった)

ゲンドウ(一家団欒とは、ああいうものなのだろうか)

ゲンドウ(ユイといた時に少し似ていて……)

ゲンドウ「……」

ゲンドウ(ダメだな)

ゲンドウ(私は幸せにはなってはいけない人間だ)

ゲンドウ(ユイを喪った時、『例え世界を、誰かの人生や想い全てを踏み台にしても』と決めて)

ゲンドウ(実際にそれをやってきた)

ゲンドウ(ゼーレの駒になり、汚い事も残酷な事も、倫理や道徳に反する事も)

ゲンドウ(間接的とはいえ、潰し、殺し、踏みにじり、踏み台にし)


ゲンドウ(…私は、奪いすぎた)

.


マリ「………」

マリ(思考が、保てない)

マリ(記憶はごった煮状態)

マリ(あの時、私と猫くんは転移システムの不具合で『混ざって』しまった)

マリ(消化器官とか脳も猫になって…)

マリ(精神も猫に侵食…いや、"混在"している)

マリ(喋れる時、喋れない時)

マリ(わたg、dpg@adagp,38444864700、)
マリ(にゃー)

マリ(にゃーにゃーにゃー)

マリ(にゃいーん!)

マリ「……」


マリ「ZZZ…」

.


~次の日~

ゲンドウ「では行ってくる」

リツコ「あ、私今日は帰れないかもしれないわ」

シンジ「わかったよ。二人ともいってらっしゃい」ニコッ

綾波「いってらっしゃい」フリフリ

プシュー、ガコム。

綾波「シンジ」

シンジ「ん?」

綾波「手」

シンジ「ああ、繋いでほしいの?」

綾波「うん」

シンジ「わかったよ」テギュ

綾波「……」

綾波「///」

.

マリ「にゃー」

シンジ「あ、もち。…ごはん?」

マリ「にゃーん」

シンジ「わかったよ」

綾波「シンジ、猫の言葉がわかるの」

シンジ「いや、ホントにわかるわけじゃないけどさ」

シンジ「なんていうか…ああ、なんとなく、かな。うん」

綾波「そう」

.


綾波「…」

綾波「シンジ」

シンジ「何?」

綾波「にゃー」

シンジ「…ひょっとして、何を言ってるか当ててほしいの?」

綾波「…すごい。当たったわ」

シンジ「ぷっ…あはは」

綾波「? どうして笑うの」

シンジ「あはは…なんでもないよ」

.


~第壱中~

シンジ「おはよう」

トウジ「シンジ…その、すまんかった」

シンジ「な、なんだよ急に」

トウジ「ワシがちゃんと教えといたらお前に…」

シンジ「いやいいよそんなの。僕はもう平気だし」

トウジ「あかん!ワイの気が収まらへん! シンジ、ワシを殴れ!」

シンジ「え?」

トウジ「それでチャラにしてくれや!」

ケンスケ「言ったろ?こーいう恥ずかしい奴なの。コイツ」

.


シンジ「じ、じゃあ…一発だけ…」

トウジ「……」ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ

シンジ「…あの、そんな強くしないよ?」

トウジ「お?!おう!!そーやんな?!そーやそーや!また頭蓋骨複雑粉砕されるわけ…ああああああああ」

トウジ「あかんあかんあかんあかんあかんて!そんなふりかぶったらああああ」ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ

ケンスケ「トラウマになってんじゃねーか」

カヲル「無理すんなよ」

.


アスカ「……」ジー

シンジ「えっと…何?」

アスカ「べっつにぃ?手なんか繋いじゃってさぁ?ファーストと仲いいなーって」

シンジ「ま、まあ…うん」

アスカ「……」

アスカ「あんた達、付き合ってんの?」

シンジ「えっと…」

綾波「付き合ってはないわ」

綾波「ただ、あなたよりも仲良しなだけよ」ドーン!

アスカ「あっそ」イラッ

.


~放課後~

ケンスケ「ワン、ツー、ワンツーさんしっ」

ヒカリ「沈む夕日♪」

トウジ「…」バボボボ

シンジ「のー影ーに♪」

カヲル「…」ギャギャギャ

綾波「…」タララン

アスカ「…」ジー

.


~夜~

リツコ「ただいま…」

リツコ(自宅でもないのに…変な気分ね)

シンジ「お帰りなさい」

綾波「お帰りなさい」

リツコ「ありがと」

ゲンドウ「…」

リツコ「あ、先に帰ってたんですね」

ゲンドウ「お帰り」

リツコ「」


リツコ(幸せだわッッッッ!!!)


.


~そんな日が続いて数日後の放課後~


シンジ「大分できるようになってきたね」

ヒカリ「そうね!碇くん最初は自信なさげすぎだったけどすごく堂々とできるようになったわよ!」

シンジ「そ、そうかな///」

綾波「ええ。上手くなったわ」

ケンスケ(まあシンジは記憶なくす前から上手かったしな)

カヲル「ねぇ、僕もワンフレーズだけ」

「「「お前はやめとけ」」」

カヲル「ちぇ」

.


シンジ「文化祭、楽しみだな…」

ヒカリ「そうねー」

トウジ「ワシらの熱いソウルソング、観客に届けたるで!」

カヲル「あのさ、僕も届けたいんだけど」

ケンスケ「渚は俺達だけにしよう?観客に届けるのはダメ絶対」

カヲル「音痴ってそんなにダメなの?」ブスー

ケンスケ「悪くはないけど舞台ではちょっと」

綾波「フォース」

カヲル「何?」

綾波「しつこいわ」

カヲル「」

.


ウウー……!ウウー…!


ヒカリ「…警報?まさか…」

トウジ「使徒や…また来たんか」

ケンスケ「ようし!今度こそ!」

カヲル「ホントしつこいな」

アスカ「っし。ギッタギータにしーてやんよー♪」ゴキゴキ

綾波「シンジ、早く行きましょう」

シンジ「…」



シンジ「行かない」


.


アスカ「はあ?あんた何言ってんのよ?!」

アスカ「人類守れるかどうかはあたし達にかかってんのよ?!」

アスカ「あんたはその責任を果たさない気ィ?!信じらんないわ!」

シンジ「だって無理だよ!それに…あんな恐い思いはもうしたくないよ!!」

カヲル「……」ハァ

カヲル「なんだか、記憶を喪った君は随分脆くなったね」

シンジ「"僕"は"前の僕"じゃないんだよ」

カヲル「そうみたいだね」

カヲル「じゃ、シェルター行ったら?その方が死なない確率はあがるし」スタスタ

.


トウジ「シンジ…ほんまにそれでええんか」

トウジ「ワイはお前の気持ちも知っとるし、使徒との戦いがどんだけ恐いかもよぉ知っとるから」

トウジ「無理強いはせんけど…」


トウジ「お前、またそうやって逃げてまうんか」

シンジ「………」プイ

トウジ「ほうか。ほんなら…渚の言う通りにしとき」

トウジ「ネルフに来たらお前無理矢理でも乗せられるから来ん方がええぞ」

シンジ「……」

トウジ「…ほな、ワイは戦いに行くわ。さいなら」スタスタ

.


ケンスケ「じゃ、俺も行くよ」

ケンスケ「…俺、シンジならもうちょっと気骨があるかと思ってたけど」

シンジ「……」

ケンスケ「そ。見損なったよ、"碇"」

ケンスケ「じゃ、僕も行くから」スタスタ

シンジ「……」

.


アスカ「……」

アスカ「サイッテー!あんたみたいな無責任オトコなんかに今まで守っててもらったのかと思うと…」ツカツカ


アスカ「反吐が出るわよ!!!」
シンジ「……」


アスカ「何よ!ちょっとは認めてやってたのに――」スタスタ


シンジ「……」

.


綾波「シンジ…」

シンジ「……」

綾波「あなたは楽しくなかったの?」

シンジ「………何が」

綾波「司令と、お母さんと、もちと私と居た時間が」

シンジ「そんなことはないよ…」

綾波「では、皆と文化祭の練習してた時は?」

シンジ「…楽しかったよ」

綾波「私達は負けるかもしれないわ」

綾波「だって、今まで使徒を退けてこれたのはシンジのおかげだもの」

綾波「今来てる使徒との戦いもそうよ。この前も、最初も」

綾波「シンジがいなければ…きっと人類は滅びてたわ」

シンジ「……そんな事は」

.


綾波「シンジ」

シンジ「……」

綾波「もしあなたが戦わなかったら…あの優しい時間はもう戻ってこないかもしれないわ」

綾波「それでも、いいの?」

シンジ「……」

シンジ「………それは、嫌だけど」

綾波「なら」

綾波「戦わなきゃいけないわ」

綾波「人類はたった一度でも負けるわけにはいかないもの」

シンジ「…」

綾波「…」

綾波「…先、行くから」

タッタッタッ…

シンジ「……」

.


シンジ「……」

シンジ「……」

シンジ「……」

シンジ「………」



シンジ「無理だよ…恐いし、やりたくないよ…!」ポロポロ



.


ヒカリ「碇くん」

シンジ「…何」グス、グス

ヒカリ「逃げていいことって、今まであったかしら?」

シンジ「……」

ヒカリ「ないんじゃない?」

シンジ「…委員長も早く逃げなよ…委員長は戦わなくていいんだからさ…」

ヒカリ「絶対、イヤよ」

シンジ「…死んじゃうんだよ?」

ヒカリ「構わないわ」

.


シンジ「何考えてんのさ…死ぬのが恐くないの?」

ヒカリ「すっごく恐いわ」

シンジ「なら逃げなよ」

ヒカリ「ダメよ。だって私…」

ヒカリ「碇くんがどうするか、どうなるかを見届けるって決めたもの」

シンジ「……なんで」

ヒカリ「私がそうしたいからよ」

シンジ「はは…委員長はやっぱり頭おかしいよ」

シンジ「なんだって死ぬ可能性を引き上げてまで僕みたいなのの最期をみたいのさ」

ヒカリ「…教えてもらったから」

.


シンジ「……」

ヒカリ「前のあなたに」

シンジ「また"前の僕"の話!もう聞きあきたよ!」

シンジ「何度も言ってるだろ!僕は前とは違うんだよ!」

シンジ「"僕"は…そんな勇敢じゃないよ……」

ヒカリ「あら?前の碇くんはね、別に勇敢なんかじゃなかったわ?」


ヒカリ「死ぬほど大バカ者だったのよ」

シンジ「……」

.


ヒカリ「ねぇ、考えられる?初めて会った時からいつも全裸で」

ヒカリ「やりたい事をやりたいだけやって」

ヒカリ「自分の流儀に反する、やりたくない事は絶対拒否」

ヒカリ「たまに会話成り立たないし奇行ばっかり」

ヒカリ「でもね、教えてもらったの」

ヒカリ「人生をかなぐり捨ててハジケてる彼から」


ヒカリ「『何を犠牲にしてでも、自分が本当に心からやりたい事をとことんやる』事を」


シンジ「…」

.


ヒカリ「だからね、私は今…私の命を捨ててでも碇くんの結論を見届けたいって決めたのよ」

ヒカリ「"決めた"の。やるやらないじゃなくて、できるできないじゃなくて」

ヒカリ「碇くんがこのままシェルターに行くとしても、それをここから見届ける」

ヒカリ「碇くんが戦いに行くなら、戦って勝つまでずっとここで見てる」


ヒカリ「さ、どうする?」

シンジ「……」


.


シンジ「………」

シンジ「………」

シンジ「……」



シンジ「…………行くよ」



シンジ「もう一度、エヴァに乗って…戦いに。ケリをつけに」


ヒカリ「………」ニコ

.


第X使徒「GAAAAAA!!!」


シンジ「!? もうここまで来たの!?」

シンジ「このままじゃ、間に合わない…!」

シンジ「きっとここにもうすぐエヴァが来る…ネルフまで行けないよ!」

ヒカリ「心配ないわ」

シンジ「え?」

ヒカリ「あれ」

シンジ「?」



タタタタタタタタタタタタ……


.


タタタタタタタタタタタタ……


シンジ「え…嘘だろ?どうやってここまで…」



マリ「にゃぉおおぉおおぉおおぉおおん!!!」


シンジ「もちぃいい?!」

.


ヒカリ「きっと碇くんをエヴァまで連れてってくれるわ」

シンジ「なんでわかるの?!」

ヒカリ「碇くんは"そういう人"だから」ニコッ
シンジ「委員長…もちの事知らないはずじゃ」

ヒカリ「見ればわかるわよ。この街で変な人を見かけたらまず碇くんの関係者だもの」クスクス

シンジ「前の僕どんだけなんだよ」

.


マリ「にゃ!」サッ

シンジ「背中に乗れって?おんぶして走ってくれるって事?」ヨイショ

マリ「にゃ」

シンジ「わかった…それじゃ、委員長」


シンジ「行ってくるよ!」

ヒカリ「うん、いってらっしゃい!ちゃんと見てるからね?」


シンジ「もち!出発して!」

マリ「にゃー!」

ドゥンッ!!!


<ぁあああああ―――…


ヒカリ「」

ヒカリ「…早~い」

.


ヒカリ「…今度こそ。ちゃんと帰ってきなさいよ?碇くん」


――――――

―――――――――――――

ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ!!!!


シンジ「ぁああああああぁあああああ!?!」

マリ「にゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃ!!」

マリ「にゃぉおおぉおおぉおおぉおおぉおおん!!!」

シンジ「早い!早すぎるよ!だってこれ普通に車より早いもの!使徒の歩みとかより早いもの!」

マリ「にゃぉおおぉおお!!!」

シンジ「ぁああああああぁあああああ!!!」


どぎゅーん―……


.


~ネルフ本部:ジオフロント~


シンジ「ぜぇ…ぜぇ……走る時は二足歩行より四足歩行の方が早いって本当なのかな…」

マリ「にゃー!」

シンジ「ああ、うん。ありがと…もち」


シンジ「…行こう!」


.

弐号機β『ぜぇえええい!!』つ槍

ガキン!!ゴキン!!

弐号機γ『だりゃあああああ!!!』つライフル

パラタタタタタ!!

第X使徒「GOOO……」

第X使徒「GAAAAAA!!!」

弐号機βγ『『きゃああああ!!』』


惣流「なんでよ!フィールドは中和してるはずでしょ!?なんで効かないのよ!」

四号機『食らえ!』つサブマシ

バラタタタタタ!!

第X使徒「GAAAAAA!」

参号機『食らえやぁー!往生せい!』つトンファ

バキッ!バキッバキッバキッバキッ!

第X使徒「GOOO!!」

.


ミサト『皆!聞いてちょうだい!』

ミサト『MAGIの解析によると…どうやらその使徒は戦闘力自体は大した事がないわ』

リツコ『でもシンジくんの記憶を得る事で、シンジくんの強さを借りているみたいなの』

リツコ『その使徒はシンジくんの強さを引き出しきれてないみたいだけど、戦闘経験だとかA.T.フィールドの扱いを心得ているわ』

リツコ『今までの使徒の攻撃をコピーできたのもシンジくんの記憶から再現したから』

カヲル『へぇ…どおりで』

トウジ『地味に強いわけかいな』

ミサト『だから、シンジくんが苦手とする戦い…奴を拘束する事に重点を置いて戦ってみて!』

『『『『了解!!』』』』

.


エヴァ『『『『でりゃああああ!!』』』』

第X使徒「GAAAAAA!!」


青葉「目標、第4使徒の鞭で薙ぎ払い!」


参号機『ちょーどええわ!この紐つかんで…ぐるぐるまきや!』

四号機『この…やろ!動くなぁあ!』

弐号機γ『シンジの記憶を返しなさい!』

弐号機β『そーよ!もう暗シンジはまっぴらなのよ!』

弐号機α『そうだそうだ!返せ!』ベシベシベシベシ!

第X使徒「GAAAAAA!!」


青葉「目標、悶絶しています!攻撃というよりは拘束に苦しんでいるようです!」

.


第X使徒「AAAAAAAA!!!」


初号機『皆!!!』


『『『『!』』』』

初号機『遅くなって…ごめん!』

初号機『いっつもいっつも同じように迷惑かけて、ごめん!』

初号機『でも!もう"決めた"から!』

初号機『もう、僕は!!二度と逃げないから!!!』


参号機『ったく…遅いで、センセ』

四号機『ほら、早くコイツ押さえるの手伝えよシンジ』

初号機『うん!』ドンガドンガドンガ!

.


第X使徒「GAAAAAAAAAAAAAA!!」

第X使徒「AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!」

第X使徒「HGEAAAAAAAAAA!!!!」

第X使徒「AAAAAAAAAAAAAAAA!!!」



ミサト「…すっごく効いてるわね」

リツコ「シンジくんは拘束される事に何かトラウマでもあるのかもしれないわね」

リツコ「だからシンジくんの記憶を持つ使徒はあんなに苦しんでいるのかもしれないわ」

.


リツコ「何度もロストしたりしてたのはシンジくんの自由さを使徒が学んだ、知ったから…とも考えられるわ」

ミサト「ふーん…」

ミサト「そんで使徒はその得た"自由"の楽しみを奪われた上にシンジくんの記憶も相まって苦しんでいるワケか」

ミサト「そしてシンジくんはそのまさに自分自身と戦ってきた…」



ミサト「己の敵は己、か」ドヤッ…!

リツコ「ミサト?それ言いたかっただけよね?」

.


初号機『行くぞ…!』バシャン…ダッ!


日向「初号機、プログナイフ装備!」

青葉「目標に向かいます!」


初号機『だぁあああああ!!!』

グサッッッ!!!


第X使徒「GOOOAAAAAAAA!!!」

初号機『ねぇ、もういいだろ…!』


初号機『記憶を……』


初号機『 返 せ !!! 』


ドグシャッッッ!!!


.


第X使徒「GAAAAA―――――………



ズドォオオオオオオオオンンン!!!!


青葉「目標、殲滅を確認!」


『『『やったぁ!!』』』


.


マヤ「…? 初号機、沈黙!」

マヤ「サードチルドレン、意識喪失です!」

ミサト「パイロット回収!急いで!」


・・・・・・。


.


~ネルフ本部:第一脳神経外科病棟~


シンジ「………」


貞本「…ねぇ、もし記憶が戻らなかったらどうする?」

式波「どうも?いいんじゃないの?コイツの態度次第よ」

惣流「はン!また記憶無くしてたら私の下僕になるよーに洗脳しちゃおっかしら?」

プシュー、ガコム。


カヲル「あれ、3人とも早いね?そんなにシンジくんが心配だったの?」

アスカ'S「「「そんなわけないでしょ!!!」」」

.


プシュー、ガコム

綾波「何も問題はないそうよ」

カヲル「それはよかった」

プシュー、ガコム。

トウジ「なんやセンセはまだ目ェ覚めへんのか」

ケンスケ「でも変な話だよな。直前までA.T.フィールドを展開してたのに爆発に巻き込まれて沈黙だなんて」

カヲル「ひょっとしたらさ、あえてA.T.フィールド張らなかったのかもね」

カヲル「張ってたら記憶が戻ってくるのまで防いじゃうからさ」

ケンスケ「かなぁ?」

.


シンジ「……」パチ

シンジ「…」ムクッ…

カヲル「あ、目を覚ましたみたいだね」

綾波「大丈夫?」

式波「ようやく起きたの?」

トウジ「センセおはよう。ワシの事わかるか?」

ケンスケ「僕は?わかる?」

貞本「ちょっと、まだ混乱してるだろうから落ち着かせてやりなさいよ」

惣流「起きた?惣流アスカ様に忠実なるしもべ、惣流シンジくんよ!」

カヲル「洗脳しようとするなよ」ペシ


シンジ「…」


.


シンジ「……れだ……」


「「「…?」」」



シンジ「僕に服を着せやがったのはどこのドイツ人だコルァぁあああああぁあああああぁあああああぁあああああぁあああああぁあああああぁあああああぁあああああぁあああああぁあああああぁあああああぁあああああぁあああああぁあああああぁあああああぁあああああぁあああああぁあああああぁあああああぁあああああぁあああああぁあああああぁあああああぁあああああぁあああああ!!!!!!」ビリビリブチーン!



カヲル「あ、僕らの知ってるシンジくんだ」

.


シンジ(全裸)「トゥッ!!!」シュバッ!シュバッバッ!

ケンスケ「うわ、いきなりベッドからバク転で飛び出してきた!?」

シンジ「あぁあああああ!!!一万年間も、クソ狭ェとこでジ――――――――――――――――――ッとしてたみたいな気分だぞコノヤロー!!!」


シンジ「フラストレーションが た ま リ ン グ ! ! ! ! 」

シンジ「腰を振れ!縦に振れ!横にも振ってシェイクシェイクシェーイクッ!」

シンジ「シェイクシェイク♪Wiiな胸騒ぎッシケェナベイベー!♪」

シンジ「ベリベリ最高!!ヒップアンシェイッ!!」

シンジ「だらっしゃあああい!!」

バリーン!!!!


トウジ「…早速窓に飛び込んで割りよった」

.


シンジ「ウルトラソウッ!ウルトラソウッ!ウルトラソウッ!!」バシャバシャバシャバシャバシャバシャ!



綾波「…湖で泳いでるわ」

ケンスケ「あいつホントにオリンピック出ればいいのに」

トウジ「あかんて。たぶんセンセはルールなんて普通に無視するやろし」

カヲル「団体行動とか既存のルールに従うのが苦手だしね、シンジくんは」


貞本「…なんか久しぶりに見た気がする」

惣流「あたしはもう見たくなかったわね」

式波「ったく。ガキシンジなんだから…」

.


プシューガコム。

ミサト「シンジくん元気ー?…ってあら?シンジくんは?」


「「「「あそこです」」」」ユビサシ

ミサト「? …ああ、記憶戻ったみたいね」

ミサト「よかったわー…今度こそ脳に異常はないみたいね」ホッ


カヲル「明らかに異常な行動をしてる人間を見た反応じゃないよね」

ケンスケ「まあ、対象がシンジだし」


シンジ「キャッホホホホホホホ!!!」ダダダダダ!!


トウジ「…あいつ、水の上走ってへん?」

.


・・・・・。


シンジ「このダンディズム溢れる僕に謝りたい事ってなんだいバンダイ?」ヒュバッ!ヒュバッ!

綾波「ごめんなさい」ペコ


綾波「嘘をついて、ごめんなさい」


綾波「その嘘で回りを巻き込んでまで。あなたの家庭に入り込んで、」


綾波「その心地良さに浸って、ごめんなさい」


シンジ「……」

.


綾波「…ダメと言われたら、どうする事もできないけど」

シンジ「……」


シンジ「おいどん、なんのことやらさっぱりPですたい!!」

綾波「え」



シンジ「実はおいどん、使徒の光を浴びてから今日までの記憶、一切ござーやせんぜよ!」

シンジ「だから綾波の関が何を言ってるかわからんでごわす!!ごわすごわす!」

綾波「え…」

シンジ「じゃ、僕このあとマイドクターとお話あるんで!バイバイバタフリー!!バイバイバタフリー!」

綾波「あの」

シンジ「ピッカァ↑?ピッカチュー↑!!!」

.


医者「ああ碇さん。探していたんですがな」

シンジ「……」

シンジ「…」ブリッジ

医者「どういう事ですかな」

シンジ「それで先生、このマダムキラー碇シンジにどんなお話が?」

医者「マダムが好きそうなタイプには見えな…いえ、ゴホン」

医者「あなたの記憶は問題なく全て戻ったと推測されますな」

医者「それから――」

医者「あなたは『あの使徒から光を受けた後の6日間の記憶はない』と主張されとりますがな、」

医者「ホントは全部覚えているんでしょう?」

シンジ「……」

.


シンジ「あ、自分覚えてねぇッス」シャカシャカシャカシャカ

医者「なぜブリッジのまま反復横跳びを…いやとにかく。覚えていないなんて事はないはずですな」

医者「6日間の記憶が損失するような出来事はなかったはずですし…」

医者「記憶が戻ったショックによる記憶喪失なんてケースは聞いた事ありませんのでな」

シンジ「じゃあ『使徒ぱぅあ~☆で記憶が飛びました。』これで満足かコノヤロー」

医者「何故隠すんですかな」

シンジ「……」

シンジ「綾波が色々気にするだろ」

シンジ「それに…僕は嘘をつくために集まった家族じゃなくて」

シンジ「『一緒にいたいからここにいる』家族がいいんだ」

.


シンジ「もう一度…今度はちゃんと家族になっていこうって、思うから」

医者「そうですな。それがいいですな」


シンジ「じゃ。僕は約束があるんでこれで」ペコ

医者「ああはい。お大事に」

シンジ「ああとーござーしたー」ペタペタ

.

~総司令執務室~

ゲンドウ「シンジはここ6日間の記憶がないと主張している」

リツコ「あらそうなんですか?」

ゲンドウ「もう必要もあるまい。家族ごっこは終わりだ。君も自宅に帰るようにしてくれていい」

リツコ「…わかりましたわ」

ゲンドウ「話は以上だ」

リツコ「司令、一つ」

ゲンドウ「なんだ」

リツコ「司令は…私と、いえ私達と疑似的に暮らしてみていかがでした?」

ゲンドウ「…くだらん」プイ

リツコ「誤魔化さないでください」

ゲンドウ「……」


ゲンドウ「…不快ではなかった」

リツコ「! そうですか」

.


ゲンドウ「もう、いいだろう。下がれ。仕事に戻れ」

リツコ「了解」クス

プシュー、ガコム。

ゲンドウ「………」


シンジ「BAAAAAA!!!!」ウゲゲゲゲ!

ゲンドウ「うわぁあああ?!」ガターン!!


シンジ「……」

ゲンドウ「……」


シンジ「…予想以上にすごい反応したね」

ゲンドウ「だまれ」

.

キルラキル


ゲンドウ「一体どうやって侵入を…どうやって私に気取られずに、」

シンジ「リっちゃんの後ろにピッタリ張り付いて入って、入ると同時にジャンプで天井に張り付いてた」

ゲンドウ「もうお前は忍者にでもなれ」

シンジ「そう?じゃあ今度進路志望の紙の第一候補欄に『忍者』って書くよ」

ゲンドウ「わかった、私が悪かったからやめろ頼むから」

.


ゲンドウ「それで何しに来た」

シンジ「父さん暇かなって」

ゲンドウ「忙しい。帰れ」

シンジ「まあそう言うなって」

シンジ「ほら、約束したろ?キャッチボールしようよ」つグローブ

ゲンドウ「あれは今度の休みにと言ったはずだ」

シンジ「だって本当は今日が父さんの休みだったじゃん」

ゲンドウ「私はネルフの総司令官だ。必要ならば休日返上で仕事するのは当たり前だ」

ゲンドウ「特に使徒殲滅直後は事後対応で忙し」

シンジ「どーん!」ブンッ

ゲンドウ「のぽっ?!」

シンジ「いいじゃん!5分だけ5分だけ!」

ゲンドウ「……」ハァ

ゲンドウ「……わかった。5分だけだ」

.




ゲンドウ「…最初は軽くだ。いいな」つグローブ

シンジ「うん、わかってるわかってる!」

シンジ「おんどりゅああああああああらっしゃああいあ!」ブンッ!!!

ゲンドウ「ふんッッ!!!」バシィッッ!!

シンジ「な……ん……だと……!」

シンジ「僕が全力で投げたウルトラハイパー超ギガント燃え萌えミラクルナックルカーブを…」

シンジ「受け止めただと?!」

ゲンドウ「いい加減、お前の思考パターンくらい読める」

シンジ「バカなッ…!だとしてもあんなにキレたカーブを」

ゲンドウ「いやただのストレートだっただろうが」

.


ゲンドウ「いいか、"キャッチボール"だ。」

ゲンドウ「受け手がとりやすい球を投げろ」ポーイ

シンジ「うんわかった!」

シンジ「オンドルルッりゃがしゃっくらぁー!!!」ブンッ!!!

ゲンドウ「いやだから、」バシィッッ!!

ゲンドウ「力一杯投げるのではない。軽ーく、だ」ポイ

シンジ「くそっ!これでも父さんのグラサンをかち割れないのか!!」

ゲンドウ「…まともにやる気がないならばもうやめるが」

シンジ「ブルガリア☆メガネスライダー!」ブンッ!!!

ゲンドウ「言葉のキャッチボールをしろ。頼むから」パシ

.


シンジ「ねぇ父さん」ブンッ!

ゲンドウ「なんだ」パシ、ポーイ

シンジ「僕らがリっちゃんと綾波と暮らしたってホント?」パシ、ブンッ

ゲンドウ「ああ」パシ、ポーイ

シンジ「楽しかった?」パシ、ブンッ

ゲンドウ「……」

ゲンドウ「ああ」ポーイ

シンジ「また暮らしたい?」パシ、ブンッ

ゲンドウ「……」パシ、ポーイ

シンジ「ねぇ」パシ、ポーイ

ゲンドウ「……」

.


ゲンドウ「他人と暮らすなど」ポーイ

シンジ「じゃあイヤ?」パシ、ポーイ

ゲンドウ「ああ」パシ、ポーイ

シンジ「ふーん…」パシ

シンジ「手を伸ばせば幸せになれるのにねぇ?」ポーイ

ゲンドウ「…」パシ

シンジ「僕には手を引っ込めた上にそっぽを向く人がどういうつもりなのかわかんないや」

ゲンドウ「…手を伸ばす権利がない者もいる」

ゲンドウ「散々悪事を働いてきた者に幸せになる権利がないように」

シンジ「そう?」

.


シンジ「悪い事してきた奴にだって幸せになる権利くらいはあるよ」

シンジ「そりゃ罰は受けなきゃいけないだろうけどさ」

シンジ「大体、『悪い事した人は幸せになってはいけない』って言うならさ、人類皆幸せになっちゃダメじゃん」

シンジ「悪い事しない人間なんていないよ。程度や規模、ホントにダメな場合のボーダーラインはあるけども」

シンジ「それに『悪い事した人は幸せになっちゃダメ』って言う奴は結局のとこ感情論だけでしか語れないし」

シンジ「ねぇ」

ゲンドウ「…」

シンジ「"とりあえず"幸せになってみたらいいじゃないか」

シンジ「それにギャーギャー文句言ってくる暇な奴が出たら鼻で笑っとけばいいんだよ」

.


ゲンドウ「戦争やテロ並みに人の幸せを奪ってきた人間でもか」

シンジ「うん。きっといつか、報いは受けなきゃいけないだろうけど」

ゲンドウ「………」

シンジ「ところで」

ゲンドウ「?」

シンジ「父さんはそろそろ一つの責任を取るべきじゃないかなって思うんだ」

シンジ「で、ここにその責任を取るためのものがあるんだけど」ゴソゴソ

ゲンドウ「…お前がその首から下げたポシェットは何でも入っているな」

シンジ「何でもじゃないよ。入っているものだけさ」

.


・・・・・。


シンジ「リっちゃーん」ペタペタ


リツコ「そうよマヤ、こっちのルートのが早いわ」カタカタ

マヤ「わぁーさっすがセンパイ!」

リツコ「ん?シンジくん?」

シンジ「ちょいっとお話があるでヤンス」

リツコ「わかったけどその出っ歯顔やめてちょうだい」

.


~ネルフ本部:ラウンジ~

リツコ「それで…話って何かしら?」

シンジ「実はこんな所にこんなものがありましてな」

リツコ「…これ、本物?」

シンジ「まごうなき。ええ本物ですたい」

リツコ「信じられないわね」

シンジ「じゃあ仕舞います。コーヒーごちそーさんですた」ガタッ

リツコ「待ちなさい」ガシ

シンジ「まあシンジるかシンジないかはあなた次第です……が、」

シンジ「もしこれが本物だとして…赤木リツコさんは一体どうします?」

リツコ「それは…そうね、」

シンジ「まあ僕がこんなもん持ってても仕方ないんでリっちゃんにあげますけど」

シンジ「どうするかはリっちゃんの自由で。衆目の目に晒して恥をかかせるもよし、使うも良し鑑賞や保管するもよし!」

.


シンジ「鼻かみに使ってもケツ拭く紙に使ってもいいですよ」

リツコ「そんな使い方はしないから」

シンジ「じゃ、僕はこれで」ガタッ

シンジ「もし…その気があるなら…また、」

リツコ「…わかったわ」

シンジ「コーヒー御馳走様でした」ペタペタ

リツコ「……」



リツコ「…どうしたもんかしらね、母さん」


.


~綾波宅~

シンジ「ヘイ!綾波!ヘイヘイ!綾波HEY!リッスン!」

綾波「何?」ガチャ…

シンジ「おーっと!僕の話を聞きたかったらCボタンの内の↑ボタンを押してくれ!」

綾波「Cボタン?」

シンジ「コントローラーの右にある黄色い↑←→↓って書いてあるボタン群の事だよ」

綾波「ごめんなさい。わからないわ…」オロオロ

シンジ「誤って→ボタンか←ボタン、↓ボタンを押すと各ボタンに登録してある『オカリナ』『弓矢』『フックショット』が出てしまうからきをつけろ!」

綾波「碇くんが何を言ってるのか、わからないわ」オロオロ

.


シンジ「わかった!じゃあ綾波、僕の右乳首をダブルクリックしてくれる?」

綾波「わかったわ」クニクニ

シンジ「あふんっ!あふん!」ビクンビクン!

綾波「押したわ」

シンジ「あ、今のちょっとよかったから左乳首もあわせて摘まんでくれる?」

綾波「こう?」クニクニ

シンジ「あふぅ―――――ん!!!」ビクンビクン!

シンジ「そ、そのまま!そのままコリコリといじり倒してっ!」ハァハァハァハァ

綾波「わかったわ」コリコリコリコリコリコリコリコリコリコリ

シンジ「アヒィィィィィィィィ!!!」ビクンビクンビクンビクン!

.


綾波「もういい?」

シンジ「ああ…うん…とってもよかったよ綾波」ニコッ

綾波「そう」

シンジ「でさぁ、綾波」

綾波「何?」

シンジ「あと10分したらこのマンション突貫で解体されるから早く荷物纏めて逃げた方がいいよ」

綾波「そう…」


綾波「えっ」


綾波「えっ」

.


ドカァアアアン!!!


綾波「えっ」バッ

シンジ「あ、ごめん!僕と余計なことしてたから時間なくなっちゃったみたいだね」

綾波「…とりあえず下着類と印鑑、預金通帳と財布だけは」タタタ

シンジ「早くね」


ズガァアン!!ズガァアン!!ズガァアン!!!


シンジ「あ、ダメだこれちょっちヤバイパターンだわ」

.


グラッ………!

綾波「?!」

バタン!

シンジ「綾波ーっ!!」ペタペタペタペタ!

シンジ「僕につかまって!」

綾波「わかったわ!」ガシ

シンジ「窓から飛ぶぞぉおおぉおおぉおお!!!」ダダダダダ!


綾波「えっ」


綾波「ダメ!碇くんダメ!私は碇くんと違って脆いの!やめてやめてやめてやめて」



\綾波「イヤァアアアア!!!」/

.


ドンッ!

綾波「…軍用ヘリ(アパッチ)?」

シンジ「ナイスだ、ピーター時間ピッタリだな」

ピーター(変装加持)「HAHAHA!シンジのためならお安いゴヨーデース!」

シンジ「よし、このまま僕の家の前まで行ってくれ」

ピーター「ラジャー!」

シンジ「そこでまた指示を出すからいつでも動けるように待機しててくれ」

ピーター「ラジャー!」


綾波「何が…起きてるの?」

シンジ「そのうちわかる」

.


シンジ「ところで」

綾波「何」

シンジ「綾波の住む所がなくなっちゃったワケだけど」

綾波「そうね…何故かはわからないけど、しばらくはネルフ本部の職員寮に住むことに」

シンジ「ピーター、今すぐネルフ本部の職員寮を跡形もなく吹き飛ばすようにチームに伝えてくれ」

ピーター「ラジャー!」

綾波「えっ」

シンジ「ところで綾波の住む所がなくなっちゃったワケだけど」

綾波「ねぇ、今私が言ったから?言ったからなの?」

.


シンジ「まあ何でもいいじゃないか。で、どこにするの?」

綾波「……えっと、」

シンジ「ピーター、答えるのが遅かったから適当にその辺を爆撃してくれ」

ピーター「ラジャー!」

綾波「ええっ!?」


バラタタタタ!!ドゴぉおおぉおおん!!


綾波「えええええ」

.


シンジ「ところで綾波の住む所がなくなっちゃったワケだけど」

綾波「まさか…私の家を解体したのって、碇く」

シンジ「ピーター」クイッ

ピーター「ラジャー」ポチ

綾波「?!」

綾波「……」

シンジ「でさぁ、綾波の住む所がなくなっちゃったワケだけど」

綾波「何したの?ねぇ今何したの?」

.


シンジ「ちなみにさぁ、僕んちまだ一部屋空いてるんだ」

綾波「そ、そう…」

シンジ「……」

綾波「…」

シンジ「ヒントとチャンス出したのに生かせない子はシンジさん嫌いだな。やれ、ピーター」

ピーター「ラジャー」カチ


ズドォオオオオオオオオンンン!!!

綾波「」

.


綾波「碇くん!」

シンジ「何?」

綾波「もしよかったら…!」

綾波「もしよかったら、私を碇くんちにしばらく住ませてくれないかしら?!」

シンジ「………」


シンジ「その言葉が聞きたかった」ニコッ


.


シンジ「でも面白半分にもっかいドーン!!!」

ピーター「ラジャー!」ぽち。


ズドォオオオオオオオオオオオオンンン!!!


綾波「あああああ」


シンジ(まあ本当はヘリの窓が全部テレビ画面になってて、あたかも爆破したように見せかけてるだけだけど)

綾波「あわわわわわわ」

シンジ(綾波の反応が面白いから今度他の人にも試そう)

.



~翌日。~


綾波シンジ「「いってきます」」

ゲンドウ「…ああ」


ゲンドウ(まさかレイと本格的に同居する事になるとはな)

ゲンドウ(シンジめ、私に交渉すらせず…全く、あいつの辞書には事後承諾という言葉しかないのか?)

マリ「にゃーん」

ゲンドウ「…ほら、餌だ」つ

マリ「にゃー!」ハグハグハグハグ!

ゲンドウ(…私が渡したアレはどうなったのだろうな)

.


~ネルフ本部~

ミサト「あら?」

リツコ「おはよう、ミサト」ニコッ

ミサト「めっずらしぃ~。リツコが遅刻するなんてー」ニヤニヤ

リツコ「ええ。ちょっと今朝は感情的になってしまってね。寄り道してたのよ」ニコッ

ミサト「寄り道?はー…赤木リツコ博士、本当どうしたの?何があったワケー?」

リツコ「失礼」コホン

ミサト「?」

リツコ「今は名前が変わりまして」

ミサト「は?」

.




リツコ「今は、"碇"といいます」ニッコリ


ミサト「 」




.






ゲンドウ(…私が書いた…)

ゲンドウ(婚姻届けは)



.


~文化祭ステージ~

ヒカリ「戦うたーめに♪つくられぇたぁあ街♪

シンジ「一つになぁった命♪」

シンジヒカリ「「染まってゆくヴァーイオレッ♪」」


シンジヒカリ「「与える勇気♪希望に変えて♪」」

ヒカリ「『リフト・オフ!』もう後にはァー♪」バッバッ!

ヒカリ「ン退けないっ運命《さだめ》ーっ♪」タンタンタン♪

シンジ「プロォーグナーイフッ♪握りしめぇッ♪」

ヒカリ「倒ーせ使徒《てき》を!♪」ビシッ

シンジ「守ーれ夢を♪」バッバッババッ!


ヒカリシンジ「「"未来"をぉぉおお―――~~!!!♪」」



.


カヲル「おー」ギャギャギャギャギャギャ!

トウジ「はっ」バボボボボ!

ケンスケ「ダリャリャリャ!」ダダパカタッドンガガガ!

綾波「♪」ポロロン♪


ヒカリ「アぁーイのをぉおっ!!力で進めっ♪」

シンジ「"奇跡"のぉお♪戦士その名はッ!♪」


            ヒカリ「エヴァンッ!♪」ビシッ


 シンジ「エヴァンッ!♪」ビシッ


      ヒカリシンジ「エヴァンッ♪」ダダンッ☆


ヒカリシンジ「「ゲ~~リオーー~~ンッ♪」」


.


「「「わぁあああああ!!!」」」

パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ……

貞本「…どう?あいつらもやるでしょ?」パシャ、パシャ!

式波「そーね。で、アンタは何?カメラマン?」

貞本「ま、ね」パシャパシャ

惣流「でもアレよね、歌が本当に上手いわ」


シンジ「ではニ曲目!『Beautiful world』!!」

トウジ「は?!ワイ聞いとらんぞ?!」

ケンスケ「僕もだよ?」

シンジ「じゃあ歌うだけでいいよ!ヒカリはボイパーでよろ!」

ヒカリ「わかったわ!」


シンジ「も~~しも~♪願いぃ一つだけ♪」

「「「叶~うな~ら♪」」」

.


シンジ「き~みの~側で~ねむーらせてー♪」


「「「「Beautiful world♪」」」」



.



        次回予告

ミサト「突如街に飛来する大型二足歩行ロボット」

ミサト「それに付随するように現れた一人の転校生」

ミサト「碇シンジに惚れ、積極的に接する彼女を受け入れる碇シンジ」

ミサト「だが彼女の正体は歓迎すべきではない者だった」

ミサト「己が初めて経験する『喪失』に、碇シンジは」


ミサト「そして碇シンジが最後に見いだすのは希望か、…絶望か」



ミサト「次回、シンジ「僕だって…勢いだけとか、ハジケた生き方してみたいんだよ」、」


ミサト「『鋼鉄なガールフレンドとその他』」


ミサト「さぁーってっ@この次も@サァービスサービスぅっ♪」


.

シンジ「父さん、僕とポッキーゲームやろうよ!」つポッキー

ゲンドウ「やらん」プイ

シンジ「まあまあ」

シンジ「…」スポ、スポ

シンジ「(゚/_\゚)」

ゲンドウ「…鼻割り箸のようにポッキーを鼻に突っ込んでどうする」

シンジ「はい!父さんの番だよ!」

ゲンドウ「…悪いが、私が知ってるポッキーゲームではない。何も出来んな」

シンジ「もう!鼻の穴から抜けないように、端からポッキーを折っていくんだよ!」プンスコ!

ゲンドウ「知らん。他をあたれ」

シンジ「…」

シンジ「じゃあせめてこのポッキー食べてよ」つヌッチョオ

ゲンドウ「鼻水まみれのポッキーを差し出すな、…うわ、やめ、」


    \あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!/

.


あくまでもリツコさんやナオコさんとは『浮気』。らしいが、

法的にもユイさんは明らかに死者扱い。

本来ならゲンドウも碇から六分儀に戻る

が、最近の『離婚しても名字はそのまま』制度を使用。

リツコさんと再婚、嫁に来る

リツコさんは名字変えて『碇リツコ』に。

つまり、リツコさんおめでたう!ってことで。

ごめんなんかミスった。

×本来ならゲンドウも碇から六分儀に戻る

×が、最近の『離婚しても名字はそのまま』制度を使用。


○ゲンドウも碇から六分儀には戻らない(死別だから)







   再び、
     幕
     間(という名の愚痴)





.


マユミ「っあー…」スパー


マユミ「なあ…おい」

マユミ「新劇版を観ただけで、『エヴァ?うん知ってる知ってるーエヴァおもしろいよねー』……とか」

マユミ「『アニメとか漫画とかは観た事ないけどエヴァ最高!俺もエヴァ系コミュ行ったりSSとか絵かこーっと!』とか言ってる……」


マユミ「ヴァカども」


マユミ「いいか?エヴァがご新規さんに広まるのは歓迎するが、これはあえて言うんだ」


マユミ「このヴァカどもが」ペッ


マユミ「いいか、私だって『最低限はエヴァ知ってる』って言えるかわかんねーのにだ」

マユミ「軽々しく言ってんじゃねーぞド素人が!」カーッペッ

.


マユミ「いいか?テメーらの言ってるそれはな、野球をよく知らない奴が

『は?ホームランってようするに玉がけっこう遠くに飛ぶ事でしょ?何がすごいの?』

って言うようなもんだからな!?」

マユミ「どーせ『アスカ可愛い!』『マリ可愛い!』とか言ってるテメーらは知らねぇんだろ?」

マユミ「『子供向けアニメ』と銘打ってるくせにアニメ版のラスト付近になるにつれて鬱展開になっていく様や繊細な心理描写、性行為描写にグロ!」

マユミ「どんな終わり方をするのかと散々期待させておいてアニメ版25話と26話を観た時の「 ? 」感!」

マユミ「劇場版(旧)ののっけからのオナニーマスターシンジさん!」

マユミ「そっからの絶望に次ぐ絶望!グロ!そしてグロ!そして初見は大体意味がわからん!『えっと…つまりどゆ事?』のオンパ!!」

マユミ「濃厚な重い心理描写!!そしてトラウマ!トラウマの連続!!」

マユミ「貞本さんの終わらぬ連載!年単位で出ぬ単行本!それを心待ちにする想い!!(連載開始から19年、ようやく終わって本当にお疲れさまでした!)」

マユミ「いいか!これだけは言っておく!!」


マユミ「エヴァはトラウマ作ってからが本番なんだよ!!!」


マユミ「それすら知らねースタイリッシュエヴァとかディフォルメエヴァ観ただけで知った気になってんじゃねーぞカス供がぁあああああ!!」ガッシャーン!

.


マユミ「テメーらアスカがどんだけメンドクセー女か知らねぇんだろ!?どんだけツンデレこじらせてんだよってーのを知らねぇんだろ?綾波がクローンじゃなくて(クローンもいるけど)ホムンクルス(人造人間)って知らねぇんだろ?!」

マユミ「綾波はユイさんサルベージの際にユイさんの構成情報を元にエヴァから産まれたんだよ!だから厳密にはクローンじゃねーんだよ!『ユイさんから作った』じゃなくて『ユイさんを作ろうとした』だからな!アダムやリリスからエヴァ作ったのとおんなじ!だから仮にシンジとセックルしても近親でもねーからな!」

マユミ「テメーら『ゲンドウはマジクソ』とか言ってるけどテメーらゲンドウさんがどんだけピュアっピュアでクソ真面目で子供っぽくて愛が深いか知らねぇんだろ!確かに外道で冷徹で任務至上主義だけど!」

マユミ「リツコさんが理性的冷静なだけじゃなくてどんだけ激情の人かも知らねぇんだろ!」

マユミ「『ミサトが無能』って言ってる奴は『誰かの指揮の元に組織的に動く』を知らない奴だったり、生態知識ゼロ、未知で常識通用しないめちゃデカイ化け物相手に対してどう作戦指揮とらなきゃいけないかわからないなりに暗中模索しながらやってるかわからねーんだろ」

マユミ「作中一回も名前呼ばれなかったロン毛オペレーター、青葉シゲルさんの心中察っせれねーんだろ?!」ビターン!

マユミ「ああ、エヴァの登場人物がどんだけ変わり者でクセがある人集団か!!」ァアアア!


マユミ「でもそれ全部ひっくるめて全員好きや!!」ヒシッ!


.


マユミ「…ちなみにアニメ版25話と26話が"ああ"なのは制作者側曰く、」

マユミ「『アレが僕らのこの作品の答えなんだ。皆が「俺ならこうする」「ああすればいいのに」と"補完"する作品なんだ』だそうだ」

マユミ「だが調子に乗るな!」クワッ

マユミ「再構成(もっかいシンジが最初っからやり直す)SSを何の考えもなしに書くな!」

マユミ「大体初心者はシンジの代わりに"俺"くんだったりオリキャラを活躍させたりシンジがスーパーシンジ(よくスパシンと呼ばれる)だったりするが!」

マユミ「基本途中で飽きる!書けなくなる!何故かって?『どうすればいいかわからなくなる』からだ!さながらアニメ版最終話のシンジくんのように!」

マユミ「エヴァ世界を理解、把握してないからというのもある!」

マユミ「だが、魔改造しまくらなきゃSS作品としてはクソの上につまらん!」

マユミ「だってシナリオは大きく変えないと再構成じゃなくて"再放送"になるから!」

.


マユミ「私はそういう失敗を多々見てきたがな、つまり、『こんなの、キャラの名前表記を変えただけのアニメ版(もしくは新劇、旧劇)エヴァを文字にしただけじゃん』」

マユミ「―――ってなるからだ!」

マユミ「大体初心者はクロスにしろ何にしろキャラの名前表記変えただけの台詞もシナリオも何も変えないただの"再放送"を垂れ流して途中で飽きるんだよ!」

マユミ「変えるなら『エヴァ』という作品は変えずに、とことん変えろよ!その作品でやる意義、そのSSのレーゾンデートルを作れよ!」

マユミ「傷つく事、恥をかく事、『自分のSSなぞクソ』だと思っても恐れずエヴァSSを書け!」

マユミ「いやSSに限らなくていい!絵でも小説でもゲームでも何でも!!」


マユミ「『エヴァ』という作品を、愛せ!」どん!


.


マユミ「ハァハァハァハァハァハァ……」

マナ「……」

マユミ「おう、次はお前さんの話やったな」

マナ「あ、はい…」

マユミ「エヴァの作中、碇シンジに対して、"シンジも理解していた"『明確な異性的好意』を向けたんはお前が最初で最後や」

マユミ「ま、気張ってけや?」ポン




マナ「……あ、はい……」ドンビキ


.







   再び、
     幕
     間(という名の愚痴):終劇





.

エヴァ劇場版見て、3号機かっこいーとかアスカかわいーとか言っちゃダメなんすか!
どれだけ知識を持ってるか知らんけどただただ好きなだけなのにいちゃもんつけるなんて、キチオタ丸出しだぞ

浅い知識だけで好きだって言われると、深く知って好きになった人は複雑なもんだ

>>433いやいいよ?全然。むしろ声高に叫んでくれ。
エヴァが好きならライトファンでもディープファンでもいい。(よく知りもしないで作品やキャラを悪く言うアンチは死ね)

ただな?『エヴァ』を一杯のラーメンだとするとさ、旧いファンからするとアニメ版と旧劇版が麺とスープで、『新劇版』ってのはメンマとかナルトとか厚切りチャーシュー、卵に海苔なのよ。

確かにそれらもラーメンの一部だし、主要な構成要素だよ?(新劇も大好きだけど)

でもさ、新劇から入った人がね?麺とスープには目もくれずにそれらのトッピングだけ食べてさ、

「あー、"ラーメン"美味しかった!」

って言ってすげーラーメンについて語りだしてくるとするじゃない?

そしたらさ、思うわけよ。

(コイツ、なぁんにもわかっちゃいねぇ)

って。

>>438の意見も合わせてさ、>>1からしたらそーいう感じなの

あ、今日特にイレギュラーが起きなければ更新予定。

※ちなみにあえて乱暴な言葉使っただけだし、所詮は>>1の中だけの真実なんで。
 「何言っちゃってんだコイツ(笑)キモ(笑)」

とか言っていいよー戯言だからあんま気にすんなー


『システムチェック、計器類はどう?』

「…大丈夫だ、問題ない。感度良好だ」

『そう、ならよかった。食料や冷却液問題は?』

「未解決」

『そっか…ってダメじゃないかムサシくん!』

「うるせぇ黙れ!金も力もない子供の犯罪者に手を貸してくれる奴がいると思うのか?!」

『怒鳴らないでくれよ、耳に響く。ただでさえコックピットの壊滅的な居心地の悪さと狭苦しさにイライラしてるんだから』

「俺も同じって事だ。わかれよケイタ」

『はぁ…やれやれ』

.


「…心配しなくても予備冷却液タンクは6つ搭載してる」

「代わりに救命ポッドを外したけどな」

『それ、つまり連続作戦行動可能時間はたったの約30日程度って事?』

「30日もあれば充分だろ」

『全然充分じゃないよ!?僕らがこれから何するか本当にわかってるの?ムサシくん!』

「他に手立てと当てがあんなら聞いてやる」

『そりゃないけど…はぁ…先行き不安だよ』

「不安にならない未来なんてあんのかよ」

『さあ?』

「ま、俺は逆にわくわくもしてるけどな」

『…それは僕もちょっとしてるけど』

.


「やっと地獄から解放される」

『うん』

「しかもラッキーな事に今日の整備当番、アイツらだった」

『ホント?じゃあ…』

「ああ、アイツら明日は俺達が味わってた鬼畜折檻教育のフルコースを味わう事になるぜ」

『わーい!ざまぁみろ!』


『「あはははははは!!!」』


.


「…さ、そろそろ時間だ」

『そうだね』

「お前が先に出ろ。俺は後から"処理"してから出る」

『しくじらないでよ?』

「お前じゃないから大丈夫さ」

『ちぇ。…ちゃんと後から来てよ?』

「わかってるって。ほら行けよ」

『了解。じゃあ、後は』


「『シナリオ通りに』」


バシャン、ゴゴゴゴ…


.


~管制室~


『?!おい!どうしてトライデント級の格納庫ハッチが開いてるんだ!』

『わかりません!』

『…? おい、アレは誰が乗ってるんだ?!2機動いてるぞ!?』

『わかんねぇよ!そんな…確かにロックしてたはずなのに?!』

『バカ野郎!どうすんだよ!』

『大佐!大変です!トライデント級、"雷電"と"震電"が!!』

『ぬぅあんだとぅ!?』

.


『震電は既に飛行形態に移行済み!発進します!』

『ち、発進は防げんな。迎撃用装置を起動!できるだけダメージを与えろ!それから追跡用発信器を射出!』

『了解!』

バラタタタタタ!ダンッ!タンタンタンッ!!!

「…やっぱ撃ってきたね」

「でも残念」

ガラララララ!ガシャン。

『おい!何故砲門を閉めた?!おまけに弾が撃ててないじゃないか!』

『わかりません!弾が最初から抜かれていたようです!』

『くそっ!スパイでもいたっていうのか?!』

.


震電『じゃあね、クソッタレども!』


震電『お世話になりました♪』


震電<キィイイイイイ……


ギュンッッ!!!



.


「…ケイタは行ったな」

「おら!置き土産だ!!とっとけ!」


ドガァアアアアアアン!!!


『何事だ!?』

『大変です!他トライデント級全機が自爆を開始!』

『ぬぅあんだとぅ!?』


「雷電、飛行形態へ移行!」

雷電<ウィー……ムッ!

「雷電、発進!!!」

雷電<キィイイイイイ……!!


ギュンッッ!!!


.



『雷電、震電2機が脱走!繰り返す!何者かによって――』

『大変です大佐!ここ、管制室にも爆弾が仕掛けられていた事がわかりました!』

『ぬぅあんだとぅ!?』


ズガァアアアアアアアアンッッッッ!!!


.


「…脱走成功。後は…」

「………」




「マナ、ケイタ。今度こそ…俺達は自由になるぞ」



.





    金岡
    金失 とそ
    の   の他
    ガールフレンド




.


~ネルフ本部:職員居住区画~


シンジ「打ち上げ花火じゃーい!!!」⌒●~*

綾波「じゃーい」⌒●~*


ドガァアアアン!!!



式波「何事?!」ウィン

惣流「ちょっとぉ?!なんなワケぇ?!」ウィン

シンジ「いやちょっとインターホン鳴らすのがもどかしくて自家製火薬玉を」

惣流「鳴らすなバカぁああ!!」

式波「エコヒイキ!大体なんであんたも何やってんのよ!?」

綾波「便乗」

.


メラメラ。

惣流「火事?!ちょっとぉお!?」

シンジ「キャンプファイヤーを思い出すなー」

「私、したことない」

式波「言うてる場合か!スプリンクラーは?!なんで起動しないのよ!」

惣流「全く!何でこの国って何でも対応遅いのかしら?!」

.


~総司令執務室~


ゲンドウ「常識を考えろ、シンジ」

シンジ「常識を教えろ、父さん」

ゲンドウ「…」バキャ

シンジ「あ?!」

ゲンドウ「…」ペシーン!ペシーン!

シンジ「二度もぶった!殴ったね、親父にもぶたれたことないのに!!」

ゲンドウ「ふざけるのも大概にしろ!!」

ゲンドウ「お前はもっと回りへの迷惑を考えろ!」

シンジ「…」

ゲンドウ「…もういい。彼女らに謝ってこい」

シンジ「」ポカーン

.



綾波「怒られちゃったわね」テクテク

シンジ「ね」ペタペタ

綾波「私、あんな碇司令は初めて見たわ」テクテク

シンジ「僕も」ペタペタ

綾波「…前に副司令が言ってたわ。『叱るのは、その人を大事に思ってるから叱るんだ』って」テクテク

シンジ「ふーん…」ペタペタ

綾波「碇司令、あなたの事が少し大事になったのね」

シンジ「ただ単に僕の態度にイライラが爆発しただけかもしれないよ?」

綾波「それなら毎日常に碇くんは殴られる事になるわ」テクテク

シンジ「それもそうだね」ペタペタ

.


シンジ「そういえばさ」

綾波「何」

シンジ「綾波も養子縁組して碇レイ、僕の妹になったワケだけど」

綾波「そうね」

シンジ「何で碇くん呼びなの?」

綾波「どういうこと?」

シンジ「『おにいたん』とか『にぃに』とか『あんちゃん』とか『兄ちゃん』『兄貴』『あにぃ』『にーたん』『お兄ちゃん』『兄さん』て呼んでもいいんだよ?」

綾波「碇くんが私を『綾波』じゃない呼び方をするなら考えるわ」

シンジ「でも呼び慣れちゃっとるから今更変えるのもなーって」

綾波「私もそうなの」

.


シンジ「じゃあなんか考えるか…」

綾波「…」

綾波(赤木博士と結婚したのといい、私を養子にした事といい)

綾波(碇くんを叱った事といい。最近の碇司令はどうしたのかしら)

綾波(やっぱりまた碇くんが何かしたのかしら)

シンジ「どうでもいいんだけど『碇レイ』って『烏賊』リレーって聞こえるよね」

.


~ネルフ本部職員居住区画:式波んち~

シンジ「そういえばアスカ達」

アスカ'S「「何?」」

シンジ「何でアスカ達はここに住んでるの?」

惣流「…ひょっとしてそれ聞くためにあたし達の部屋前を爆破したわけ?」ジト

シンジ「いや遊びに来ただけだけど」

式波「あんたってホント…ああ、もういいや。それがあんただもんね」

惣流「はあ?!許しちゃうの?!あたし達爆破されて部屋の扉閉じれないのよ?!」

式波「職員の話だと一週間くらいで直るらしいわよ」

惣流「キー!シンジらんない!サイアク!シンジのバーカ!」

シンジ「ごめりんこ☆」てぃへ☆

.

ちょっと切る


シンジ「あ、式波」

式波「あによ」

シンジ「…」ブリッジ

シンジ「ごめりんこ☆」クイックイッ

式波「…アンタ、あたしにケンカ売りに来たワケ?」

シンジ「いや父さんがアスカ達に謝ってこいっていうから」クイックイッ

式波「いやケンカ売りに来たんでしょ?ノッてやるわよコンチクショーがぁあ!!」

.


ゴスバキボコッ…ガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスヤンス!!!

式波「」ドサ

シンジ「一昨日来やがれ」ペッ

惣流「そんな…!全アスカの中で最強の格闘術を持つ式波が!?」

シンジ「大尉ってのも大した事ないね。僕を倒したかったら司令クラス呼んできなよ」


綾波「じゃあ碇司令呼ぶ?」つ携帯

惣流「そうね」

シンジ「ごめんなさい僕調子乗りました」

.


惣流「ん?でもあんたが司令にビビるなんてめずらしーわね?」

シンジ「いや違うよさっき怒られたばっかで更に火にガソリンぶちこむのもどうかなって」

惣流「大げさねー」



シンジ「いや別件の事もあってさ、さっき総司令執務室にウンコしてきたから」

惣流「既に火に重油タンカーぶちこんでんじゃないのよ」

.


~総司令執務室~


●●コ<プ~ン……

ゲンドウ「………」



ゲンドウ(怒りすぎたか?だからこんな嫌がらせされたのか?私は…)

ゲンドウ(だが私は部下にくらいしか叱った事はない)

ゲンドウ(加減がわからなかった。だが、いやしかし…)

プシュー、ガコム。

冬月「碇、例の戦自ロボットの件だがクッサッッ?!」

.


ゲンドウ(やはり私が何か間違えたのだろうか)

ゲンドウ(息子や子供に手をあげるのは犯罪になる場合もある)

ゲンドウ(…私はやりすぎたのか?)

ゲンドウ(それとも単なる反抗期か?)

ゲンドウ(よし、今日は家に帰らん)

冬月「おい碇!なんだその激臭を放つ物体は!」

ゲンドウ「…恐らくだが、」

ゲンドウ「私が何か間違えたのかも知れん」

冬月「何…!?お前まさか!これはお前の作品なのか?!」

..


~その夜~

ムサシ『見ろ、第3新東京市だ』

ケイタ『ここにマナが…』

ムサシ『ああ、諜報任務についてるはずだ』

ケイタ『でもどうやって探すの?』

ケイタ『僕らがこれから降りたら一気に無力だよ?』

ムサシ『は、逆だ。あっちから俺達を探してもらうのさ』

ケイタ『どうやって』

ムサシ『一暴れして目立つ。後は俺達にしか通じない言葉でマナを誘導する』

ムサシ『後はマナを連れていけば…シナリオ通りだ』

ケイタ『そんなに上手くいくかなぁ?第一それ戦自にもネルフにもバレて追われる事になるんだよ?』

ケイタ『あとマナに伝わらなかったら…』

.


ムサシ『うるせぇ。じゃあ他になんか案を出せよ』

ケイタ『わかった。わかったよそれでいい』

ムサシ『…よし、ここからは二手に別れよう』

ケイタ『うん』


ムサシ『…しくじるなよ』

ケイタ『ありがとう。ムサシもね』

.


~第3新東京市:貞本アスカのマンション~


貞本「――――で?」

式波「お邪魔するわ」ピコピコ

惣流「ちょーどあんたの顔も見とこーと思ってね」

貞本「で?」

「「直るまでの一週間泊めて」」

貞本「…言っとくけど。自分の食事とか洗濯物とか風呂は自分でやんなさいよ?」

式波「はいはい」

惣流「えーっ!いいじゃないついでにやんなさいよ」

貞本「あんたね」

.


惣流「あ、ねぇねぇ!どーせだから皆で風呂入んない?」

貞本「あたしはいいわよ?」

式波「アタシパS」ピコピコ

惣流貞本「「入るわよ」」ガシ

式波「あーん今イイトコなのにー…」ズルズル…

.



風呂<キャッキャッ!


ウィーム、ガコム。



シンジ「ゲッヘッヘッヘ…」

.


貞本「ん?今なんか玄関開いた?」モミモミ

惣流「え、さあ?」モミモミ

式波「ちょっと!あたしの体触らないでよ!あんっ」


風呂場<キャッキャッ!



シンジ「バレてへんバレてへん」ゲッゲッゲッ…

シンジ「なんか最近アスカに絡んでなくて寂しくなったので来ちゃいました」

シンジ「あと惣流の気を引きたいのでイタズラしにきました」

シンジ「いや別に惣流の事が好きなわけじゃないけどね。違うよ違うよ?好きじゃないよ?」

シンジ「ホントだよ?」

.


シンジ「まずは…脱衣所に準備してある彼女らのおぱんちゅとブラとタオルを現時刻をもって破棄」

シンジ「目標は全てブルセラショップ行きにし僕のお小遣いにする!」

シンジ「尚、脱ぎたてホカホカも回収だ!」ヒョイヒョイ

シンジ「衣服は嫌いだけどこのスメルは好きだね」クンカクンカクンカクンカ

シンジ「う~ん!ナイススメル!」bビシッ!

.


シンジ「早く『シンジきゅんポシェット』に仕舞わねば」ゴソゴソ

シンジ「ほ~か~に~は~?」キョロキョロ


シンジ「おおっと?こぉんな所に式波のワンスワが?」

シンジ「どれどれ。ソフトは…『シト育成』?」

シンジ「え~…なんでこんなカスゲーやってんだろ…まだ3DSのぶつ森やった方がいくね?」

シンジ「まだセーブされてないな…よし、電源OFF」カチ

シンジ「さすが情け知らずなシンジさん!フゥッフー!」

.


シンジ「……」

冷蔵庫

シンジ「どらどら」ガチャ

シンジ「えー…牛乳、コーラ、麦茶、缶ビールに卵。あと各種調味料…なんで塩まで入ってんだよ」

シンジ「あ、ケーキとプリン入ってる」

シンジ「…」カパッ…グチョ、

シンジ「手掴みで躊躇なく食べるシンジさんカッケェ」モチャモチャモチャモチャ

シンジ「よし、1割くらい食べたけど戻しとこ」

シンジ「チルドは…恐らく自炊用のキャベツにニンジン、ピーマン…なす、」

シンジ「…てきとーに買ってきた感が否めないな」

シンジ「アイスがあるな…スイカバーある」

シンジ「…」ビリッ

シンジ「…」シャクシャクシャクシャク…

シンジ「御馳走様」ゲフー

.


シンジ「んー…とりあえず飲み物関連は全部ちょっとずつ直飲みしとこう」ングング

シンジ「ぷはー」

シンジ「冷蔵庫はこのくらいでいいか」ペタペタ

シンジ「ん~」キョロキョロ

シンジ「お?飲みかけの麦茶発見」

シンジ「……」ホジホジ

シンジ「湯飲み in the はなくちょ。」ポチャ

.


シンジ「あ、惣流達のお泊まり用バッグだ」

シンジ「んん…中身は?」ガチャ

シンジ「一週間分の下着類と服、肌ケア、生理用品に手帳、筆箱、ゲーム類?」

シンジ「ああ、これ式波のか」

シンジ「とりあえず醤油ぶっかけとこう」バシャッ

シンジ「まんべんなくまんべんなく」

シンジ「味付け完了!」

シンジ「さて惣流のは?」ジジー

シンジ「…似たような物ばっかだな。加持さんの写真入ってるくらいで」

シンジ「……」

シンジ「ソースと味噌をバッグ一杯に詰めとこ」

シンジ「んで加持さんの写真に僕の顔のプリクラシール貼っておこう」ペタリ

.


シンジ「んー…壁一杯に落書きしとくか」

シンジ「えーと…」ゴソゴソ

シンジ「ボクシンググローブ~♪(ダミ声)」

シンジ「あとペンキ各色~♪(ダミ声)」

シンジ「グローブはめて…ペンキをつける」

シンジ「そして壁を殴る!」ベチャッ!

シンジ「オラオラオラオラオラオラオラオラ!」ベチャッベチャッベチャッベチャッ

シンジ「ふー…あとは自分の頭に墨を被って…頭を筆代わりに一筆書いとこ」


シンジ「み」
シンジ「る」
シンジ「く」
シンジ「て」
シンジ「ぃ」
シンジ「ー」
シンジ「。」

シンジ「んー我ながら達筆!」

.


シンジ「あとは貞本の部屋を……」

ズガァアアアン!!!


シンジ「!?」バッ!


シンジ「今、街で爆発音が?」ペタペタ…


.


戦車隊隊長「そうだ!撃て撃て!奴は使徒と違ってA.T.フィールドはない!」

戦車<ズドォン!ズドォン!
戦車<ズドォン!ズドォン!
戦車<ズドォン!ズドォン!
戦車<ズドォン!ズドォン!
戦車<ズドォン!ズドォン!

雷電<ヒョイ

ズガァアン!ズガァアアン!!


シンジ「味方が一番被害出てね?」

シンジ「何が来たのか知らないけどエヴァの出撃もあるかな…」


風呂場<「何今の爆音!」「使徒かも!」「いくわよ!」

シンジ「おっと…タイムリミットのようだぜぃ!」

シンジ「っ」ピュィイイイイ!!

.


マリ「にゃいーん!」ダダダダダダダダ!

シンジ「ベランダ?ここは7階?関係ない!とぅ!」


ヒュー…………


マリ「にゃ!」ガシ

シンジ「ナイスキャッチ!」

シンジ「行けぇええい!全力で逃亡するのだー!」

マリ「にゃいーん!」ダダダダダダダダ!

シンジ「パッと見人間なのに四足走行でこの早さ」

マリ「にゃー?」ダダダダダダダダ

シンジ「ん?ああ行き先はとりまネルフで」

マリ「にゃー」

ダダダダダダダダダダダダダダダダ!

.


惣流(全裸)「何あれ…!」

式波(全裸)「火事?!」

貞本(全裸)「え?加持?」

式波(全裸)「燃える方の火事よ」

貞本(全裸)「燃えてる加持さん?!何それかっこいい!」

式波(全裸)「ハイハイもう黙ってて」

惣流(全裸)「私、ネルフに連絡してみるわね!」ダッ


  \何よこれェェェェェぇええ!?/


「「え?」」ダッ


  \「「「何よこれェェェェェぇええ!?」」」/


.

kill


~第3新東京市:某所~


「そんな、アレは」

雷電<キィイイイン!

震電<キィイイイン!

「トライデント級…?!まさか、あの二人…ホントにやっちゃったの!?」

「すご…」

「って事はあの二人は私を探してるの?」

「………」

「ダメだよ、行けない」

「だってアレは『友達同士で話すバカ話』で終わるような夢物語だったじゃない!」

「現実見なさいよ…!わかるでしょ?!」


「私達は自由になんか、なれないって事くらい…」


.


シンジ「おぜうさん、何がそんなに悲しいのかな?」

マリ「かな?」

「…君にはわからな」クルッ

「」

(全裸の少年が四つん這いになったキワドイ猫っ娘コスプレした眼鏡の女の子の背中に乗ってるぅうううう!!?)

シンジ「さっ、涙をお拭き」つアスカのぱんつ

「いや…いいです」

(わー…世の中にはこんなプレイする人達もいるんだなぁ…)

シンジ「…」

シンジ「"自由"とは心の在り方さ」

マリ「そうそう」

「え…?」

.


シンジ「僕達はいつだって自由なんだよ」

マリ「にゃ」コクン

「そりゃあなた達はそうかもしれないけどさぁ…」

「私達は…違うの。大人達の都合に振り回されて、色々な事情で雁字搦めにされてる」

「だから、」

シンジ「…例え雁字搦めされていても。自由は制限されているだけでなくなったわけじゃないよ」

シンジ「"今、この状況下で自分がどうしたいのか。自分の理想の状態になるにはどうすればいいか"」

シンジ「それに至るまでに足掻く事。それが自由だ」

「…でも」

.


「そんな事がホントに自由って言えるの?!あなたは私達の事情を知らないから!」

シンジ「知らないね、ああ」

「だったら!」

シンジ「僕は君に足掻いてほしいんだよ」

「…」

シンジ「君の事情なんて知らないよ。でも、今泣く程に嫌な状態なんだろ?」

「……うん」

シンジ「聞かせてよ。君は今、どうしたいのさ」

「……あの二人を、止めたい。」

「あのロボットに乗ってる二人は私の友達なの!」

「だけどあの二人は止まる気がないの!とても現実化できない夢物語を信じて!」

「でも私には止められない!物理的にも、精神的にも!」

「それに…もし止めたら、あの二人は、」

「ううっ…」

.


シンジ「そっか。わかった」

「…何が」

シンジ「君が今すべき事」

「こんな私に何ができるのよ」


シンジ「僕に、助けを求める事」


「…助けてくれるの?」

シンジ「任せてよ」

「あの二人を止めてくれるの?」

シンジ「そう言った」

「あの二人を守ってくれるの」

シンジ「うん」

「…私も、助けてくれる?」

シンジ「もちろん。心配いらないよ」

.


シンジ「大丈夫!!」



シンジ「全部、何とかしてあげるよ!」ニコッ
「…!」


.


シンジ「さ、ここは危ないから安全なとこに行こう」

シンジ「もちの背中に乗って、僕にしっかりしがみついて」

「う、うん…」ギュ

シンジ「行くぞ!もち!涙を拭くのは男の仕事!」

マリ「りょーかい!振り落とされんなよ~?」

「…」

「ありがとう」グス

.


~ネルフ本部~

シンジ「もちとここに隠れていて。中にはたぶん入れないから」

「え…?あなた、ネルフの人なの?」

シンジ「そ。」

シンジ「僕はシンジ。碇シンジ」

シンジ「ただの中学2年生の少年なんかじゃない!」

シンジ「エヴァンゲリオン初号機専属パイロット!サードチルドレン!」ズビシッ

シンジ「今から初号機を起動させる。エヴァで止めるよ!」

「気をつけてね、シンジくん」

シンジ「ありがとう!」ニコッ

シンジ「じゃ!」ペタペタ

「シンジ、碇、シンジ…」

「/////」

マリ「ウチの御主人、けっこーいい奴でしょ?」

「…うん///」


~第一発令所~

日向「! 初号機、起動!」

青葉「なんだって?!」

マヤ「シンジくんが乗ってます!」

青葉「またシンジくんか…仕事増やさないで欲しいんだけどなぁ」

日向「でも今回は何か事情があるかもね」

マヤ「?」

日向「今回線繋いだらさ、無茶苦茶真剣な顔つきしてる」

青葉「どれ」

シンジ『……』キリッ

マヤ「あ、ホントですね」

日向「…しかし参ったなー今は葛城さんも司令も副司令もいないしなー(棒)」

青葉「そうだなーそれに今は使徒の可能性があるロボットが上で暴れてて非常時だしなー(棒)」

マヤ「ダメです!エヴァ、停止信号を拒絶!(棒)」

.


シンジ『初号機、諸事情の為に出撃します!』

日向「了解!5番ゲートスタンバイ!」

マヤ「初号機シンクロ率、101%!」

青葉「シンジくん、どこに出してほしい?」

シンジ『上で暴れてるロボットの所へ!お願いします!!』

青葉「よしきた!」

日向「発進!!」


初号機「」バシュッ!



日向「理由も聞かずに…僕らクビにならないよな?」

青葉「大丈夫大丈夫。シンジくんに騙されましたって事で」

マヤ「データ改竄なら任せてください」

.


戦車隊隊長「ちゃんと当てんか!撃て撃て!」

戦車<ズドォン!ズドォン!
戦車<ズドォン!ズドォン!
戦車<ズドォン!ズドォン!
戦車<ズドォン!ズドォン!
戦車<ズドォン!ズドォン!

雷電<ヒョイ

震電<ヒョイ

ズガァアン!ズガァアアン!!


ギュオッ…!

初号機「」バシャン!

.


初号機『お前らぁー!』ドンガドンガドンガドンガ!


雷電『な!?エヴァ!?管轄が違うから出撃しないはずだぞ!』

震電『逃げろ!』


初号機『夜中にドガンドガンうるさいんじゃーい!!!』

ドガシャーン!!

雷電『うわぁああ?!』

震電『あああああ?!』


日向「初号機のダブルラリアットが2機に直撃!!」

.


初号機『ハッハァアー!A.T.フィールドがない敵など相手にならぬわ!』

ドガシャーン。ドガシャーン。

雷電『やめるぉおお!!』

震電『これでも食らえ!』バラタタタタ!

初号機『A.T.フィールド!全ッ開!!』

雷電『うわぁああ!』

震電『あああ!』

.


雷電『くそ、ケイタ!逃げるぞ!悔しいがスペックが違い過ぎる!』

震電『うん!』

初号機『僕から逃げられると思ってんのかー!』ドンガドンガドンガドンガドンガドンガ


マヤ「初号機、シンクロ率上昇!」

青葉「初号機口腔部に高エネルギー反応!」


初号機『初号機っ!ビィイイイインムッ!!』

チュドーン!!!

ムサシケイタ『『あああああ!危ねー!』』

.


ムサシ「くそ!ステルス機能使うぞ!」

ケイタ『了解!』

雷<スゥッ…

震<スゥッ…

初号機『消えた!?』

初号機『だが関係ない!目に見えないだけでホントに消えたわけでもあるめぇー!』

ズドォンズドォンズドォンズドォン!


日向「初号機、加粒子砲連射!!」

青葉「ですが目標には当たっていません!」


初号機『くそっ!じゃあせめて!』

初号機『おいお前ら!お前らの友達だって言う女の子が「止まってくれ」って泣いてたぞー!』

『……』
『……』

初号機『…』


初号機『そこか!』バシュ!

スカッ

初号機『ガッデム!』

初号機『…はい!じゃあ親指がとれる手品やりまーす!』

初号機『ワン!ツー!!スリー!!!』

初号機『そぇおぅい!!!』ぶちいっ!

(((種も仕掛けもない力技だ―――!!!)))

初号機『ほーら親指が千切れちゃったー』ブランプラン

初号機『じゃあ次親指を生やしますよー?』

初号機『ワン!ツー!!スリー!!!』

初号機『はいっ!生えて』

初号機『くるとでも思うたか!?生えてこねえよ残念だったな!!』

((残念なのはお前の頭だ))

.

ダメだダレた。今日は伐る


初号機『くっそ…思わずつっこんでくるかと思ったのに』ちぃっ

『ムサシくん、もうすぐ敵防衛線の索敵範囲から離脱できるよ!』

『よし、あのバカとはおさらばだ!』

『…でも作戦失敗しちゃったね』

『マナに俺達が何をしたか、する気なのかが伝わった。今はそれでいいさ』

『伝わったのかな』

『あのエヴァが言ってただろ。元からマナと面識があったかは知らないが』

『とりあえず僕は滝の方へ潜伏するよ』

『わかった。俺は芦ノ湖に沈む』

初号機『じゃあ今度は親指生えるマジックやるずぇ!……はい生えた――――!!』ニョキニョキニョキニョキ

戦車隊隊長「何だあれキモッ!?」

.


・・・・・・。


~総司令執務室~

ゲンドウ「エヴァの私的占有、起動、管轄外の越権行動」

ゲンドウ「自らによる意味のない自傷行為」

ゲンドウ「これらは全て犯罪行為だ」

ゲンドウ「…何か言いたい事はあるか?」

シンジ「……」



青葉「……」

日向「……」

伊吹「……」


(((バレたか……やっちゃったなぁ…)))

.


シンジ「父さん…見なかった事にしようよ!」

ゲンドウ「無理だ」

シンジ「できるできる!父さんならできるから!贔屓しよう?!隠蔽しよう!?」

ゲンドウ「シンジ、自らの行動には全てに責任が伴うのだ」

ゲンドウ「お前がしでかした事はそれだけの事だ。まあ最も、」

ゲンドウ「お前だけではなく、彼等にも言える事だがな」ジロリ


青葉「サーセンッス」
日向「サーセンッス」
伊吹「サーセンッス」

.


シンジ「もう二度としません。ので、許してちょんまげ」クイックイッ

シンジ「誓う誓う!マジマジ!マジデジマ!!だーかーらーさ↑?父さーん!」

ゲンドウ「ふざけるな。真面目にやれ」

シンジ「僕はいつだって大真面目だよッッッ!」ドンッ!

シンジ「大真面目に勢いとおふざけで今回の件をなあなあにしようとしてるよ!!」

ゲンドウ「お前は余計に墓穴を掘っている事に気づいているのか?」

シンジ「グラサンとーっぴ」ヒョイ

ゲンドウ「…私のサングラスを返せ」

シンジ「そして僕にパイルダー!オン!ズキャアオン!!」スチャ

ゲンドウ「シンジ、そろそろ私の話を真面目に聞け」

シンジ「僕はいつだって大真面目だよ!!!」ドンッ!

ゲンドウ「黙れ」

.


シンジ「そして日向さんの眼鏡とグラサンをエクスチェンジ!!!」スチャ

日向「ああっ!?」スチャ

シンジ「わーお!文字通り世界が変わって見えるよ!」

日向「シンジくんお願いだから返してくれないか?というかそろそろ司令の話を」

シンジ「黙りんしゃい!ヒップアターック!!!」

日向「僕の顔にシンジくんのお尻が!?」

シンジ「ついでにマヤたんにもヒップアターック!」

マヤ「いやぁっ!不潔!」ペチンッ

シンジ「あふんっ♪マヤたんにお尻叩かれるの快・感♪」

ゲンドウ「……」

ゲンドウ「もういい…シンジは精神錯乱だったという事で処理しておく」

.


青葉「! 司令!私も精神錯乱状態だったであります!」

日向「! 私も!私もであります!!」

マヤ「私もです!シンジくんと同じでした!!」

青葉「今もちょっと残ってるくらいです!ほら、自分のロン毛で…」

青葉「卑弥呼様ー!」

ゲンドウ「ハイキングウォーキングはいい」

日向「日向のブルース♪日向のブルース聞いてくれェ♪」

ゲンドウ「犬井ひろしもいい」

マヤ「え、えっと…マヤたんです↑」

ゲンドウ「クロちゃんもいい」


ゲンドウ「……わかった、もういい…次はない」

(((っしゃ!)))ガッツ

.


~次の日~


リツコ「いってらっしゃい」

綾波「いってきます」

シンジ「今日も頭イッてきます」クルリラクルリラ

リツコ「ドーナッツスピンしながらいくのは止めなさい」


リツコ「…結婚して初めて後悔した事はシンジ君の関係者になってしまった事ね…」ハァ

.



貞本式波惣流「「「グーテンモーゲン!」」」

シンジ「わー同じ顔がいっぱいだー」ブレイクブレイク

式波「シンジ、おはよ」

シンジ「はよーッス」ブレイクブレイク

綾波「おはよう、セカンド達」

「「「おはよ、ファースト」」」

シンジ「ところでさ、そこ一応キープアウトロープで囲まれてるから入っちゃダメだよ?」ブレイクブレイク

アスカ'S「「「わかったけどあんたまずブレイクダンスやめなさいよ鬱陶しい」」」

シンジ「まさかのトリプル同時つっこみ…君達でユニゾンやった方がよかったんじゃねーの?」

.


惣流「ったく、こーんだけ明らかな物的証拠がありながら『謎の移動物体』って」

貞本「この国の報道管制ってどうなってんのかしらねー?一体。」

シンジ「謎の移動物体?」

式波「ニュースじゃそう報道されてるのよ」

シンジ「ああ昨日の。UNの飛行機も随分飛んでたよね」

シンジ「これで使徒絡みじゃないってのはちょっと信じられないけど」

惣流「昨日…」ハッ

惣流「…ねぇ、シンジ。あんた昨日どこで何してた?」

シンジ「昨日?ネルフ行ってたけど…なんで?」

惣流「あっそ。いやそれならいいのよ。それなら」


惣流(じゃああのイタズラ群は…一体誰が…?!)

惣流(むしろシンジであってほしかったらわよ!誰なの?何なの!?アレは!)

惣流(ハッ、まさか、あのロボットの関係者が…?)

.


カヲル「あれ?こんなとこで何やってんの?」

シンジ「ん?ああアスカ達が『あたしも謎の移動物体に踏まれたい~ん!』って」

アスカ'S「「「言っとらんわ!!」」」

カヲル「ふーん…変態だったんだ?」

アスカ'S「「「言ってないっつってんでしょ!?」」」

トウジ「おはよーさん。なんや朝からうるさいおもたらアスカ達かいな」

ケンスケ「あれ、でもいつもよりアスカが多いね?」

.

ちょっと切る


シンジ「そうなんだ。なんか知らないけど3人なんだよね」

式波「アタシは別に…その、学校どんなかなって。見学よ見学」

式波「楽しそうならアタシも今度から通学しよっかなって」

惣流「あたしは暇潰しに見学」

トウジ「ほー?まー楽しいか楽しくないかはシンジに慣れる事ができるかどうかやなー」

ケンスケ「だね。シンジに慣れれない奴はやってけないよ」

綾波「そうね。碇くんさえ慣れる事ができればあとは楽だから」

カヲル「ね」

シンジ「えっへん!」

式波「いやアンタそれバカにされてるから」

.


今エヴァ14巻読み終わったが今まで殆ど語られる事のなかったゲンドウの色々、ユイの馴れ初めが出ましたな。

あと冬月先生の懺悔がホントにもう。

若き日のキョウコさん?がもう。

貞本先生ホントマジでお疲れ様でした。


(あくまで旧劇世界でだけど)マリの素性も出ましたな。

惣流「ねぇねぇ!荷物もちジャンケンしない?次の電柱までね!」

貞本「オッケー!」

トウジ「お?ほんならいっちょやったるか!」

ケンスケ「よし、いくぞー!」


「「「ジャンケン!ジャンケン!ジャンケン…」」」

「「「ポン!!」」」


.


式波「グー」

惣流「グー」

貞本「グー」

トウジ「グー」

ケンスケ「グー」

カヲル「グー」

綾波「グー」

シンジ「チョキ」


シンジ「……」


シンジ「ふぁっく!コイツは一体どこの秘密結社の陰謀なんだ?!」

.


カヲル「シンジくんが荷物持ちか」

シンジ「イエース!あいあむあニモツモーチ!!」シュバッ!シュバッ!

カヲル「それっぽく言ったからって英語にはならないよ?」

シンジ「ホワーット!」シュタッシュタッシュタッシュタッ

トウジ「あ、こら!バク転で逃げんなや!」

ケンスケ「ちゃんと荷物持てよ!シンジぃ!」

.


綾波「つかまえた」

惣流「でかしたファースト!」

シンジ「HA☆NA☆SE!」

トウジ「シンジくん?逃げたらあかんで!ちゃんとお荷物もちしなちゃい!」

シンジ「わかったわかった。でも僕一人じゃ運べないから助っ人呼ぶよ」

「「「助っ人?」」」

シンジ「…」ビュィイイイ!

式波「? 口笛?」

タタタタタタタタタタタタタタタ

「「「?」」」


マリ「にゃあああ!!!」


「「「!?」」」

.


シンジ「よし、もちこれ持って」つ

マリ「にゃー」

カヲル「」ポカーン

トウジ「し、シンジ?そのバインバインな猫お姉さんは…?」

シンジ「可愛いだろ?家で飼ってる猫なんだ」

マリ「にゃー」

貞本「どういうことよ?!」

シンジ「こうやって乳揉んであげると喜ぶんですねーハイ」モミモミモミモミ

マリ「にゃ?!にゃっ…!///」

ケンスケ「綾波、アレ本当は?」

綾波「本当に飼ってるわ。家で」

ケンスケ「」

.


式波「アンタそれどうしたのよ…」

シンジ「拾った」

式波「そんなアンタ猫みたいに」

シンジ「まあ猫だし」

マリ「ま、一応猫扱いしといてよ」

式波「はいは…今喋って」

マリ「にゃ?」

シンジ「よし行こっか!」

マリ「にゃ!」


トウジ「ええなぁ」

ケンスケ「羨ましすぎる…!」


カヲル「」

.


~第壱中~

根府川「え~…今日は、転校生を紹介します」

トウジ「てんこーせー?」

シンジ「ハイ!先生!」ノ

根府川「なんだ、碇」

シンジ「その転校生は何番目のチルドレンなんですか!」

シンジ「何号機目のエヴァに乗って、第何番目の使徒と戦うんですか!?」

シンジ「どーせ『転校生は新しいエヴァパイロットでした!』ってオチなんでしょ!」

シンジ「ネタは割れてるんだよ!バレバレ愉快だざまーみろ!」

根府川「いや彼女はマルドゥック機関によって選出された『仕組まれた子供』ではないよ」

根府川「エヴァには乗らないから使徒とも戦わないのではないですかねぇ」

シンジ「…じゃあマルドゥック機関って何ですか!」

根府川「"コード707"を調べてみなさい。それとマルドゥック機関に繋がる108の企業…それら全てはダ」

ケンスケ「もういいだろシンジ話が進まないよ!」

シンジ「へーい」


貞本「…なんか今すごく極秘な情報を聞きそびれたような」

綾波(あの先生、ネルフの機密をどこまで知っているの…)

カヲル(侮れないな。まさかマルドゥック機関の真実を知っているなんて)


トウジ「なーケンスケ、マルドゥックってなんや?」

ケンスケ「確か顔がいっぱいある神様じゃなかったかなぁ?」

ヒカリ「へー」

.


根府川「もういいかな?では入ってきなさい」

「はい」

ガラッ


アスカ'S「「「ふーん」」」

トウジ「おっ、かわえーなー」

ケンスケ「本当だかなり美人だね」

カヲル「へぇ」

綾波「…」

ヒカリ「仲良くなれるかしら」

シンジ「ほーれもち。喉ゴロゴロー」

マリ「にゃー♪」

シンジ「ん?」

.


「初めまして!」



「霧島…マナです」



マナ「よろしくっ☆」


シンジ「あ、昨日の子だ。…やだこれ何のギャルゲっすか」

.


マナ「!」

根府川「えー霧島は…」

マナ「先生、私あの裸の子の近くがいいです!」

根府川「なぜ転校生は皆アレに関わろうとするのか」

根府川「まあ…好きにしなさい」


マナ「よろしくねっ」ニコッ

シンジ「あーはいはいよろしくよろしくー」ナデナデ

マリ「にゃー」

マナ「がーん!まさかの無関心?!」

シンジ「今更だけどもちを学校連れてきて何も言われなくてよかったなぁー」

マリ「ね。私もビックリ」

マナ「ちょ!ちょっと!」

.


シンジ「オメーもしつけーな。何だよ?このキチガイに何のご用ですかコノヤロー」

マナ「えっと…昨日の事なんだけど」

シンジ「……」

シンジ「ごめん。今回は止められなかった」プイ

シンジ「一応君の事伝えたり死なない程度にはボコってみたけど…逃げられちゃったよ」

シンジ「悪いね。あんだけでかい口叩いておいて結局ダメで」ナデナデ

マナ「そう…でもいいの」

シンジ「?」

マナ「君が私のために立ち上がってくれたってだけで…私、嬉しかったから」ニコッ

シンジ「…」

マナ「本当に、ありがとう。」テギュ

シンジ「…」

.


マリ「私が御主人の膝の上に乗ってるにも関わらず手を握るとは…やるな、小娘」

シンジ「……」

マナ「あ、ねぇシンジくん!今日の放課後ヒマ?」

シンジ「え?まあ」

マナ「私に学校案内してくれないかなぁ?まだよくわかんないの」

シンジ「めんどい」プイ

マナ「そんな!?」

シンジ「もうそれ渚でやったから。いいじゃんそんな何度もやんなくて」

マナ「よくわからないけど私はこの学校初めてだから…仲いい人も他に居ないし」

マナ「私、初めて(最初に仲良くなる人)はシンジくんがいいの!」


「「「ぶぅーっ!!?」」」

.


マナ「だから…ね?お願いっシンジくん!」

シンジ「え~」

マナ「シンジくん優しいっ」

シンジ「ど~しよっかな~」

マナ「シンジくんおっとこ前!」

シンジ「パス」

マナ「」

シンジ「嘘嘘。別にいいよ」

マナ「ありがと!」


トウジ「なんやあの転校生…というかウチに来る転校生は何でシンジに好意をもつんや…?」

ケンスケ「普通絶対関わり合いたくないよねぇ?」

ヒカリ「ちなみに渚くんはどうして転校してきた時シンジくんに?」

カヲル「さあ?何故か惹かれた」シレッ


式波惣流「「ちょっとシンジ!」」

シンジ「え、何」

式波「アタシにも案内しなさいよ!」

惣流「あたしだって今日初めてここ来たんだから!」

シンジ「えー…だってまだ転校してくるかわかんないんでしょ?」

シンジ「ぶっちゃけ案内時に人数多くなるのも回数増えるのもめんどいよ」ブー

惣流「…あっそッッ!!じゃあいいわよッ!シンジのバーカ!」ゲシ

シンジ「いたっ」

マリ「うにゃっ?!」

惣流「ふんだ!」ズカズカ

バタン!

.


シンジ「出てっちゃったよ…」

式波「じゃーアタシは転校してこよっかな。だから…その時はアンタ案内しさないよ?」

シンジ「…まあそれなら」

マナ「むむぅ…中々手強いライバル発見…」

マリ「私も忘れんなよ?戦自のにゃんこちゃん?」



ヒカリ「碇くん今日すごいわね」

トウジ「けっ!羨ましないわ!女はべらせんのは漢のする事やない!」

カヲル「本当は?」

トウジ「ごっつ羨ましぃいいぃいい!!!」

.

・・・・・・。


シンジ「―――で、ここは僕がよく窓ガラスブチ割るとこの真下だから近づいちゃダメだよ」

シンジ「僕も別にガラスの破片が君の頭に刺さるとこなんて見たくないし」

マナ「窓ガラスを割らないって選択はないの」

シンジ「特にナッスィン」プリプリ

マナ「ねぇ…シンジくん」

シンジ「何?」

マナ「どうしてシンジくんは裸なの?」

シンジ「ポリシーだから」

マナ「何でそんな、」

シンジ「昔さ、母さんがね、」

マナ「うんうん」

シンジ「…やっぱナイショ」

マナ「えー」プクー

.


マナ「いーじゃんいーじゃん。教えてよー」

シンジ「……」

シンジ「あー…ねぇ霧島さん」

マナ「マナでいいよ?」

シンジ「霧島さんはさ、どんな目的があって僕に近づいたの?」

マナ「え?」

.


シンジ「僕に近づいてくる奴は皆そうなんだよ」

シンジ「誰も僕の事なんか好きじゃないくせに」

シンジ「さも僕に好意がありますよって近づいてくるんだ」

シンジ「理由は色々だよ。上からの指示だったり、ぼっちを救おうって使命感だったり、騙して嘲笑ってやろうとか」

シンジ「霧島さんもそうでしょ?」

シンジ「どういうクチかは知らないけどさ…もうやめてよ、そういうの」

シンジ「言ってくれればちょっとくらいなら協力するからさ…」

シンジ「期待させるだけさせといて裏切られるのはもうイヤなんだよ」

シンジ「僕だって傷つくんだよ」

シンジ「だからさ…本当にもうやめてよ」

.


マナ「シンジく」

シンジ「もううんざりなんだよ!!」

シンジ「いっつもいっつも!いっつもそうなんだ!!」

シンジ「どーせそーなんだろ!霧島さんもなんかそーいうアレなんだろ!」

シンジ「ほーら僕はこんなに面倒臭いし重いぞ!もうやめとけ!」

シンジ「じゃあね!」ダッ

マナ「…」ガシ

シンジ「ちょっ?!急に足掴まな」

シンジ「」ビターン!

シンジ「いった…石にちんこ打った…」

マナ「…」

.


マナ「ちがうよ…」

マナ「私、ただシンジくんと仲良くなりたかっただけで、」グス

マナ「昨日…あんな風に私の心を救ってくれた人なんて今まで誰も居なかったから」

マナ「私は!本当にシンジくんと一緒に居たくて!」

マナ「お願い。信じて」

シンジ「………」

.


シンジ「いつも裸でいる僕でも?」

マナ「うん」

シンジ「奇行、イタズラが大好きでも?」

マナ「うん」

シンジ「女の子飼ってても?」

マナ「うん」

シンジ「今股間を強打して痛みにくねくね悶えて気持ち悪い顔と動きしてる僕でも?」

マナ「うん。あとごめんなさい」

シンジ「……」


シンジ「そんなに、言うなら…証明してよ」

.





シンジ「僕のちんこナデナデしてよ!」バッ



.


シンジ「痛くてしょうがないんだよ!何だよこれ!何だよこれ!」

シンジ「本当に僕の事好きならやってみせてよ!」

シンジ「痛みが治まるまで撫で続けてよ!」

シンジ「『痛いの痛いの飛んでけー』ってしてよ!」

シンジ「さあ!!!ほら!!!」

マナ「」

.


マナ「……」

マナ「わかった」

シンジ「えっ」

マナ「その…私、男の人のって触った事ないから…///」

マナ「上手く出来なかったらごめんね?」

シンジ「」

マナ「………」サスリサスリ

シンジ「あふ、おぉう…!」プルプル

マナ「…」サスサスサスサス

シンジ「あふっ!あふっ!」

マナ「痛いの痛いの飛んでけー♪」シコシコシコシコ

シンジ「あれ?!それ違くね?擦りってかこすりじゃね?」

マナ「漢字なら変わらないよ?」シコシコシコシコシコシコシコ

シンジ「マーヴェラス!!!!」

.


マナ「シンジくんの…すっごく熱い…///」

シンジ「ハラショー!ハラショー!ハラショー!」

シンジ「生きててよかった!!!」

マナ「よかった。気分良くなった?」ナデナデナデナデ

シンジ「今までの人生の中で最高の気分だよ」キリ

マナ「ほんと?じゃあ…これで信じてくれる?」

マナ「私があなたを好きだって事」ニコッ

シンジ「…うん」




シンジ「あ」

.


カヲル「~♪」スタスタ

カヲル「?」チラッ

カヲル「」






カヲル「ケフィアだ」


.


シンジ「はふー…」

マナ「きもちよかった?」

カヲル「シンジくん」スタスタ

マナ「きゃっ!」

カヲル「こんなとこでナニしてんのさ?早く帰ろうよ」

マナ「ねぇ、空気読んでよ…」

カヲル「空気を読む?何それ美味しいの?」

.


カヲル「シンジくん」

シンジ「……」

マナ「?」

カヲル「シンジくん?」

シンジ「……」


シンジ「GOD'S IN HIS HEAVEN.ALL'S RIGHT WITH THE WORLD.」

シンジ「神は天にいまし、世は全て事も無し」

シンジ「イチジクの葉は原罪の象徴でありそれが半分しかないのは人が『知恵の実』しか持たず、人がヒトとして完成されていないからだ」

シンジ「そう我々は進化しなければならないのだ」


カヲル「シンジくん?おーい?」

.


シンジ「我々が楽園を取り戻すためには」ブツブツブツブツ

マナ「シンジくん?シンジくん?」

シンジ「そう、全裸でいることによる―――」ッハ!

シンジ「あ、ごめん賢者タイムになってたよ」

マナ「なんだーよかった」ホッ

カヲル「僕の知ってる賢者タイムと違うなぁ」

.


シンジ「あ、渚。僕今日は霧島さんと帰るから」

マナ「! ほんと?シンジくん!」

シンジ「うん」

マナ「やったー!嬉しーい!」キャ

シンジ「ハッハッハ」

カヲル「? 僕も一緒に帰ったらダメなの?」

シンジ「えっ」

マナ「えっ」

カヲル「ハブはやめろよ寂しいだろ」

シンジ「急にどうした渚」

カヲル「別に?随分仲良くなるの早いなぁって」プイ

シンジ「」

.


シンジ「渚?」

カヲル「何?」

シンジ「何をそんな拗ねてんの?あんま聞きたくないけど」

カヲル「別に…拗ねてなんかいないし」

シンジ「えっと…すごく聞きたくないんだけど妬いてんの?」

カヲル「は?なんで?まあいいけどね。君がそう思いたいならそう思ってなよ」

カヲル「しょせん君の中だけの真実だ。誰も困らないしね」プイ

シンジ「あっそ。じゃあ霧島さん行こっか」

マナ「うん♪」テギュ

シンジ「…手、繋ぐの?」

マナ「ダメ?私はシンジくんと繋ぎたいんだけどなー?」

シンジ「…いいけど」

カヲル「」

.


カヲル「待てよ」

シンジ「なんなの!?お前なんなの!?」

カヲル「僕の時はあんなにデレるのに時間かかったじゃないか!」

シンジ「知らないよ!?てかそんな変わらないだろ!」

カヲル「大体あんなにつっけんどん…というか嫌悪感丸出しだったくせに!」

カヲル「不平等だよ!しかも親友の僕を蔑ろとか!」

シンジ「いやそういうわけじゃ」

カヲル「もっと僕に構えよ!」

シンジ(ウゼェェェェェェェ!!!)

.


マナ「むー」

マナ「シンジくんいこっ!」ニコッ

シンジ「へ?」

マナ「じゃ、また明日ね?渚くん!今日はシンジくん借りてくから!」

ダタタタタタタ

カヲル「あっ、あっ…」

カヲル「もう見えなくなった」



カヲル「…ちぇ。シンジくん居なきゃつまんないじゃないか」

.


シンジ「はぁっはぁっ…霧島さん足早いね?」

マナ「そ?早くシンジくんと二人っきりになりたくて必死だったからかな?」ペロ

シンジ「……く////」

シンジ「霧島さんって、ストレートなのか『こう言ったら男は喜ぶ』って知ってるのかわからないや」

マナ「シンジくんにだけはストレートだって思ってくれると嬉しいかな」ニコッ

シンジ「う…///」

シンジ(なんか調子狂うな)

シンジ(僕に異性的好意をストレートに向けてくる子なんて居なかったし)

シンジ(僕は他者から好意を向けられるのに慣れてないから…余計にどうしたらいいかわからなくなるよ)

.


マナ「あ、ねぇねぇシンジくん」

シンジ「何?」

マナ「よかったらこれからちょっと寄り道とかしていかない?」

シンジ「いいけど…どこに?」

マナ「イ・イ・ト・コ・ロ♪」

シンジ「『イイトコロ』……?」



シンジ「…風俗店?」

マナ「シンジくん?できればもう少しデリカシー持ってくれると嬉しいなー?」

.

ちょっちきゅーけー

~高台~

マナ「着いたよ♪」

シンジ「ここは…」

マナ「私達の街が見渡せる場所」ニコッ

シンジ「……」

シンジ「第3新東京市…僕達が住んでいる、街……」

マナ「うん」

シンジ「…」

マナ「…」

シンジ「…こうして、改めてじっくりちゃんと見たのは初めてかもしれない」

マナ「やっぱり?何となくそうかなって思った」

シンジ「何だか要塞って感じだよね。対使徒迎撃要塞都市なんだから当たり前なんだけど」

マナ「鋼の城。そんな印象を受けるよね」

シンジ「うん」

マナ「同じだね」ニコッ


マナ「でも、どこか綺麗でしょ?」

シンジ「そうだね。外見の美しさというよりは機能美から魅力を感じとってるのかもしれないけど」

マナ「ふふ、シンジくんも私と同じだ…♪」

シンジ「でも…どうしてここに?」

マナ「…ここね、私がこの街に来た時に初めて来た場所なんだ」

シンジ「へぇ、いつ?」

マナ「最後に使徒が来た時のちょっと前くらいかな」

シンジ「ふぅん…」

マナ「それでね、私が感じた事をシンジくんも感じたのかなぁ?って知りたくなっちゃって」

シンジ「そう」

.


マナ「シンジくんが私と同じ気持ちでよかった」

シンジ「…」


ズズズズズズズズズ…


マナ「あ、ねぇ!見て!ビルが地面に埋まってく!」

シンジ「太陽光発電のビルを収納して大型工事車両なんかを通れるようにするんだ」

シンジ「兵装ビルや武器庫ビルの増改築、修理のためにね」

マナ「へー?シンジくんって物識りなんだね!」

シンジ「いや…まあ、住んでるから」

マナ「えーでも私も住んでるのに知らなかったしぃ?」

マナ「やっぱりシンジくんはすごいよ!」

シンジ「////」

シンジ(ダメだ…たぶんテキトーに褒めとくかくらいなんだろうけど女子から言われるとめっちゃ嬉しい!)

.


マナ「あ、ねぇシンジくん」

シンジ「ん?」

マナ「今まで私達を…人類を守ってくれてありがとう」

シンジ「な、なんだよ急に」

マナ「言っておきたかったの。だって…シンジくんが戦ってくれなかったら、私達は今頃皆死んでたし」

マナ「街の人達がシンジくんの全裸に何も言わないのはそういうのもあるんじゃないかな?」

シンジ「…どうかな。皆けっこう『お前しか出来ないんだからやって当たり前』って思ってるかもしれない」

シンジ「全裸に何も言わないのだって、自分の生活には何も影響しないからって」

マナ「それは…わからないけど」

マナ「でも私はシンジくんに感謝してるよ」

マナ「それに…人類だけじゃなくて私も救ってくれた」

マナ「私にとってシンジくんはヒーローなんだよ」

マナ「だからね、言いたかったんだ」

シンジ「…そう」

.


シンジ「……」

シンジ(こうやって面と向かって感謝される、憧れられるのは初めてかもしれない)

シンジ(ヒカリとかは…アレだけど)

シンジ(…『あんなに頑張ってるのに他人からあまり感謝されてない』って見抜いたから、言ってくれたのかもしれない)

シンジ(…誰かからこんな風に好意的に接してもらえたのは初めてかもしれない)

シンジ(いや本当はそういう人も居たのかもしれないけど…僕にはわからなかった)

シンジ「……」

マナ「ちょっと涼しい風が吹いてきたね」

シンジ(僕も…仲良くしていきたいかな、霧島さんと)

.


マナ「じゃあね、シンジくん!」フリフリ

シンジ「うん、また明日」フリフリ

シンジ「…」

シンジ「……」

シンジ「もし僕が彼女に好意をぶつけたら…彼女は受け入れてくれるかな」

シンジ「…ないかな、やっぱり」

ゲンドウ「何の話だ」ヌッ

シンジ「わっひゅあおぅ?!」ビビクーン!

ゲンドウ「…今、私がお前の交遊関係として把握してない子供が居たが」

シンジ「え?ああ…今日転校してきたんだ」

ゲンドウ「……"転校してきた"?」

シンジ「うん。霧島さんって言うんだ」

ゲンドウ「…そうか」

.


ゲンドウ「お前のクラスにか」

シンジ「うん」

ゲンドウ「そうか」

ゲンドウ(…妙だな)

ゲンドウ(適格者候補調査報告の中にそんな事項はなかった)

ゲンドウ「……」

ゲンドウ("捩じ込まれた"か?)

ゲンドウ(何にせよ調査がいるな)


シンジ「ところで父さん。Tシャツにハーフパン、サンダルとエラくラフな格好だけど」

ゲンドウ「コンビニに行くだけだからな」

.


シンジ「じゃあ僕も行くよ」

ゲンドウ「好きにしろ」

シンジ「何買いに行くの?」

ゲンドウ「リツコが醤油を切らしたらしい」

ゲンドウ「だから醤油と…私のビールとツマミ、…あとはレイが欲しがっていた菓子パンだ」

シンジ「綾波が菓子パン?」

ゲンドウ「ああ。今セブンイレブンでパンを買うとエヴァのlineスタンプが貰えるらしい」

シンジ「…NERVの機密保持ってどうなってんの?」

ゲンドウ「ああ。だから今度広報部の人事をゴッソリ異動させる予定だ」

.


ウィン。

店員「ラッシュアワースリー(早口)」


ゲンドウ「お前は何を買う気なんだ」

シンジ「酒と缶コーヒー、あとはエロ雑誌」

ゲンドウ「自分の年を思い出せ。購入できるわけないだろうが」

シンジ「……」ジー

ゲンドウ「…おい、まさか」



シンジ「ぱぱー!買って?」キャルン☆

ゲンドウ「買わん!」

.


シンジ「買ってくれたら肩揉むから!」

ゲンドウ「いらん」プイ

シンジ「いいじゃんか!その分のお金は出すからさ!」

ゲンドウ「そういう事ではない」

シンジ「酒を一回二回くらい買うくらいなら大体店員さんも見て見ぬふりしてくれるけどさー」

シンジ「3回4回ってなるとさー?ねー?」グイグイ

ゲンドウ「いい加減にしろ。買わんと言ったら買わん!」

シンジ「ケチ」プクー

ゲンドウ「…」ハァ

ゲンドウ「…アイスなら買ってやる」

シンジ「!」パァッ…!

.


~某所~

マナ「…」カタカタ

『汎用人型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオンのコックピットに関する情報盗用』

『諜報任務:第23次報告書』

『エージェント:霧島マナ』

『報告。』

『本日09:30にてエヴァンゲリオン4号機パイロット、スィクススチルドレン【相田ケンスケ】への諜報活動をスタート。』

『軍事事情に詳しく、エヴァパイロット、かつ男性であるため、全チルドレンの中でターゲットとしては一番適していると思われる』

『具体的な諜報活動内容としてはデコイとして彼の友人の一人、サードチルドレンの碇シンジと接触。交遊関係を持った。』

『今後の方針として、彼を通してスィクススチルドレンから情報を聞き出していくとする。』

『また、サードチルドレンから提供されるコックピット情報、及びNERV総裁である碇ゲンドウの情報が入手可能になる事が期待される。』

『※詳細情報については添付音声ファイルを参照』


マナ「…以上、報告を終わりますっと」カチ

.


マナ「…ま、『だったら相田くんに直接接触しろよ』ってなるんでしょーけどー」

マナ「彼は彼で中々手強いし?回りから崩すっていうか?」

マナ「上からも諜報任務以外については自由にしていいって言われたし?」

マナ「私がシンジくんと仲良くなって…いずれは彼女になっても?構わないよね?」

マナ「いつかシンジくんと…その、結ばれても?いいよね?」

マナ「うん!オーケーなはず!」

マナ「はー…シンジくんと話したいなー……」ゴロリ

マナ「あー…シンジくんに携帯の番号聞くの忘れてたなー…」

マナ「明日きこ。うん。」

マナ「…シンジくん写メとか取らせてくれないかな。こっそり待ち受けとかにしたい」

マナ「はー……会いたい」ゴロゴロ

.

~某所~

カヲル「やあ。報告に来たよ」

ブゥン…

SEELE01『……』

カヲル「行方不明のゼーレエージェントを発見したよ」

SEELE01『何?』

カヲル「真希波・マリ・イラストリアスを今日学校で見かけた」

SEELE01『…続けろ』

カヲル「彼女、シンジくんのペットになっていた」

カヲル「言語能力、思考能力に問題が生じていたよ」

SEELE01『……』

カヲル「その代わり身体能力が異常に発達していた」

カヲル「『猫と合体したらこうなった』そんなイメージだね」

カヲル「必要なら写真でも撮らせたら?」

SEELE01『……』


SEELE01『マリめ、定期報告をしなくなったと思えば…』

カヲル「裏切って碇ゲンドウについた、ってわけではないみたいだけど?」

SEELE01『……』

カヲル「どうする?"処分"しちゃうの?」

SEELE01『……いや、』

SEELE01『碇への"鈴"になるやもしれん。』

SEELE01『もしくは、"ユダ"に』

カヲル「そう。じゃあ僕は今は静観でいいワケ?」

SEELE01『うむ。』

カヲル「報告は以上だよ」

SEELE01『わかった。報告ご苦労』

ブゥン…

カヲル「……」

.



カヲル「…彼女の経歴を考えたらさ、」


カヲル「"シンジくんの"味方になった可能性もあると思うんだけどねぇ?」


カヲル「どうして猫の魂と融合してしまったのかはわからないけど」

カヲル「彼女、あんな状態でまともに任務を果たせるのかな?」

カヲル「もし果たせないなら…」

カヲル「……」

カヲル「ま、いいや。内田有紀でも聞こ」

カヲル「~♪」

.

~次の日~

シンジ「キン肉バスター!!」ズガーン!

トウジ「ガハッ…!」

トウジ「」ドサッ

トウジ「」ビクン!ビクン!

トウジ「」

シンジ「ふぅ…特に理由はないけど、登校中のトウジを見かけて思わず技をかけちゃったぜ!」

綾波「碇くん、あなたは間違ってるわ」

シンジ「え?何が?いきなり何も悪い事してない友達に技をかける事?」

綾波「違うわ。キン肉バスターはキン肉マ○が使うからキン肉バスターなの」

綾波「アシュラマ○が使った時はアシュラバスターになっていたわ。だから」

シンジ「シンジバスター?」

綾波「そう呼ぶのが正しいわ」キリッ

シンジ「よし、じゃあもう一回!!」ガシ

トウジ「お前ら嫌いや」ピクピクピクピク…


マナ「シーンジくんっ♪」ピョコ

シンジ「あ、おはよう」ズガーン!!!

トウジ「ガハッ…!」

綾波「…」ガシ

トウジ「?!」

シンジ「あ、ひょっとして家がこの近くなの?」

マナ「ううん。ちょっと遠いかな」

シンジ「? じゃあなんでわざわざこっちに?」

マナ「え?えへへ…シンジくんに早く会いたくてこっち来ちゃった♪」

シンジ「」


綾波「綾波バスター!」ズガーン!!!

トウジ「ゴハー!」

.


マナ「えー、」コホン!

マナ「本日わたくし霧島マナは碇シンジくんのためにっ!」

マナ「午前6時に起きて!この制服を着て参りました!!」

マナ「全てはシンジくんに会いたい故にっ!」

マナ「どう、似合う?」クルリラ

シンジ「…」

シンジ「本日わたくし碇シンジは!」

シンジ「午前3時に突如MAGI経由で惣流アスカにイタ電をかけまくり留守電MAXまでかけまくりしたあとに」

シンジ「父さんとリっちゃんの枕元にアスカのパンツを仕掛け」

シンジ「午前6時までは公園で肉体の鍛練、筋トレをし、」

シンジ「午前7時にリっちゃんに問い詰められている父さんをウヒョッとした顔で見つめたあとに綾波と登校してきました」

シンジ「どう?!似合う?!」シュピッ!

マナ「うーん!シンジくん中々の鬼畜!」

.


マナ「ダメだよ?イタズラもほどほどに!」

マナ「めっ!シンジくん?めっだからね!」コツン

シンジ「えー」

マナ「どうせなら人が喜ぶイタズラしたら?」

シンジ「それはつまんないし。僕は驚き困り狼狽える様が見たいんだよ」

マナ「もーシンジくんたらー」


綾波「綾波ドライバー」

トウジ「あああああ!!!」

.


マナ「あ、そういえばシンジくん。携帯の番号教えてよ」

マナ「私もっとシンジくんと話したいの」

シンジ「うんいいよ」

マナ「本当?ありがとう!」ニコッ

カヲル「おはよ、シンジくん」

シンジ「あ、おはよ」

マナ「あ、おはよう渚くん」

カヲル「……」プイ

マナ「え、えっと」


カヲル「そして!」

綾波「トドメの!」

綾波カヲル「「マッスルドッキング!!」」ズガーン!!!

トウジ「ごふっ…」


ドサッ。


~第壱中~

マナ「ってわけなんだけど…」

ヒカリ「そう、困ったわねぇ…」

マナ「シンジくんと仲良くしたいけど中々なれないし…渚くんとかは私の事嫌いみたいで」

ヒカリ「そうね、渚くんに関しては碇くんと居させてあげるようにしたらいいんじゃないかしら?」

マナ「かなぁ?」

ヒカリでも「碇くんと仲良くなる方法は私もよくわからないの」

マナ「そうなの?」

ヒカリ「うん。ちょっと力にはなれないかな」

マナ「そっかー…ありがとね洞木さん!」

ヒカリ「いいのよ」ニコッ

マナ「…私、洞木さんとも友達に」

シンジ「ヒカリー」テケテケテケテケ

.


マナ「……」

マナ「ヒカリ?」

シンジ「乳揉ませてよ!ダメって言っても揉むけどね!」

ヒカリ「あ、ちょっと碇く、あはーん!」

シンジ「わーい!」モミモミモミモミモミモミモミモミモミモミ


マナ「」

.


マナ「え、えっと…?」

シンジ「あ、霧島さんどうしたの?」モミモミモミモミモミモミ

ヒカリ「あふっ、あ、いやんっ」

マナ「どういう事?!」

ヒカリ「えっと…碇くんの犠牲を減らすためかな?」

シンジ「気持ちいいからでしょ?」モミモミモミモミモミモミ

ヒカリ「ち、ちがっ」

シンジ「ゲヘヘヘヘ!!身体は正直だぜ?」

ヒカリ「あーん!」

マナ「」

.


マナ「…二人は付き合ってるの?」

シンジヒカリ「「え?いやそれは違うけど」」

マナ「えっ」

シンジ「僕はただ乳揉みたいだけ」モミモミモミモミ

ヒカリ「私は別に…委員長だから」

マナ「おかしくない!?ねぇ!?」

シンジ「何を今更」モミモミモミモミ

マナ「そんな…」

シンジ「……」

シンジ「霧島さん。もう今日だけで何十回も幻滅しまくったと思うけどさ…」

シンジ「僕はこういう奴なんだよ。…それでもまだ僕の事好きだなんて言えるの?」



マナ「え、うん」

シンジ「」

.


マナ「男の子だからえっちぃ事に興味あるのは仕方ないよ」ニコッ

マナ「その…それにさ?もしよかったら…」

マナ「私、洞木さんとか綾波さんよりは胸あるし…」

マナ「わ、私のでよかったら…揉んでいい、よ…?///」

シンジ「」

マナ「私、けっこうスタイルいいんだよ?だから…そのシンジくんがよかったら、」


シンジ(何この子?!コエェェェー!!!)ガーン!

.


シンジ(え?え?いやだって!普通ないよ!)

シンジ(百年の恋も永久凍土レベルの事ばっかしてきたのに?!)

シンジ(わからないよ!どうして霧島さんがそんなに僕に好意を抱けるのかわからないよ!)

シンジ「じゃあ揉むよ?!遠慮なしに揉むよ?!いいんだよね?!後悔しないよね?!」

マナ「うん…!来てっ!」バ

シンジ「 」


ヒカリ「すごい…!あの碇くんを圧倒するなんて…!」

ケンスケ「あれ?トウジは?」

アスカ(貞本)「なんか通り魔に襲われて病院に運ばれたってさ」

.


シンジ(おかしい!絶対おかしい!なんか目的があるに違いないよ!)

シンジ(僕が嫌われない疎まれないなんて、父さんが突然にこやかに優しくなるくらいあり得ないよ!)

シンジ(というかなんかもう嫌われてないと安心できない!)

シンジ(恐い!誰かからの好意が恐い!)


シンジ「ふぇ…」グス

マナ「ええっ?!」ガーン!


カヲル「あのシンジくんが泣いた?!」ガーン!

綾波「明日は使徒が降るかしら」

.

切る

トウジ1人に対してマッスルドッキングをどう掛けたんだろう?

>>595技が決まった時だけトウジが二人に分身したので別に普通のマッスルドッキングです。


マナ「ごめんねシンジくん!私何か悪い事を、」

シンジ「ふぇえ…!ふぇえ…!」クスンクスン

マナ「ねぇ、私どうしたらいい?シンジくん!」

シンジ「じゃあ…ちょっとの間だけ…抱きしめてて…」

マナ「えっ、いいの?」

マナ「じゃあ…」

ギュ。



綾波「えんだぁああああああああ!!」

カヲル「いやぁああああああああ!!」

.


マナ「ありがとう!皆、ありがとう!私達、幸せになります!」

シンジ「えっ」



カヲル「ウィルァアルウェイズ」

綾波「ラァァァァビュウウウウウアアアア 」

ケンスケ「なんかお前ら今日テンション高いね」

.


カヲル「ほら、普段偉そうにしてるやつとかがやっと弱味を見せてくれた時とかにさここぞとばかりに弄るだろ?」

綾波「今、私達はそんな時の気持ちなの」

ケンスケ「さいですか」

ヒカリ「でもホントに珍しいわよね、碇くんがあんなに狼狽えるのって」


シンジ「えっと、でも僕はまだ14だし、その…まだ知り合ったばっかだし、えっと」

マナ「もー!シンジくんかわいっ♪」ギューッ

シンジ「う?ううっ!?////」


アスカ「……」

アスカ「けっ、なんなのよあのバカ女。あんなののどこがいいってんだか」

.


・・・・・。

~昼~


シンジ「はい、渚。弁当」

カヲル「え?僕に?」

シンジ「ほら、魚の使徒が来た時…太平洋にいく時にそんな話したろ?」

カヲル「…ああ、そういえば」

シンジ「だから。はい。好みに合わなかったり要らないなら返してくれればいいから」

カヲル「……」

シンジ「?」

カヲル「いや…覚えてくれてたんだなって…」

シンジ「まあ、自分から言い出した事だし」

カヲル「嬉しいよ。ありがとう」

シンジ「ん。」

.


シンジ「はい。綾波にも」

綾波「ありがとう」

シンジ「リっちゃんと父さんにも作ったけどちゃんと食べたかな…」

マナ「へぇ?シンジくん家族のお弁当作ってるの?」ヒョコ

シンジ「ん?まあね」

マナ「すごーい!台所に立てる男の子って私好きだなー」

シンジ「そうなの?」

マナ「うん!かっこいいし、デキる人って感じだし…」

マナ「ごはん作ってくれる彼とかちょっと憧れちゃうもん」

シンジ「そうなんだー」



式波「けっ。ぬぅあにが『ごはん作ってくれる彼とかちょっと憧れちゃうもん』よ」

貞本「あれ?あんた来たんだ」

式波「まだ体験入学期間だしね」

.


貞本「惣流は?」

式波「本部でふて寝してるわ。あいつ、私達の中でも一番意地っ張りでプライド高いから」

貞本「…あのバカ。キチシンジが行かなきゃずっと寝てるかもね」

式波「でもそのシンジは転校生とイチャつくのに夢中ってか」


マナ「シンジくんっ!はいアーン♪」

シンジ「やめてよ!僕を"以上児"扱いするのやめてよ!!」

シンジ「んー!恥ずかしさのあまりに窓ガラスにダイヴ!!!」ガシャーン!

マナ「シンジくん?!シンジくーん!?」


式波「惣流ももう少しプライドの高さをなんとかしたらいいのに」

貞本「無理でしょ。私達はともかく、あいつは特に。」

.


トウジ「ふー…」エッチラオッチラ

トウジ「脱臼だけで済んだし、午後から学校参加しよ」

トウジ「あーいたた。」

<アー

トウジ「ん?」チラ

シンジ「あ、トウジ!もうすぐガラスと僕が降ってくるから避けてね!」

トウジ「は?!おまっ!シンジぃぃイイイイイイイ!?」





        \アー/

~次の日。家庭科室~

シンジ「ダブルチェーンソー」ヴィイイイイイ!!!

シンジ「いっみは♪なっいっけれっど♪」

シンジ「ムシャクシャしぃたかっらー♪」

シンジ「チェーン♪ソーぉおで」

シンジ「料☆理っするー♪」

式波「ちょっと!野菜を破砕するのやめなさいよ!どっから持ち込んだのよそれ!」

シンジ「でんでんででんでんっ♪」ビチャビチャ!

式波「ちょっと!ビチャビチャ飛んでくるんだけど!?」

マナ「うーんダイナミックな調理ね」

貞本「アレを見てその感想ってあんた頭大丈夫?」

シンジ「あ、霧島さん手伝おうか?」

マナ「あ、ううん大丈夫!自分でやらなきゃ上達しないし…ありがとね!」

シンジ「そう?」ヴィイイイイイイイイイ!!!

ケンスケ「うわぁあああ!振り回すなよ!危ない危ない危ない!」


マナ「あ、シンジくん鍋は煮込み終わったよ」

シンジ「あ、そう?ありがと。じゃあ後は僕やるよ危ないから」

マナ「本当?シンジくん優しいっ」

カヲル「ぶっちゃけシンジくんが一番危険だけどね」

シンジ「危険な香りのする男!それがこの僕!碇シンジです!」

トウジ「いや危険な香りっちゅーか危険そのものやろ」

シンジ「おおっとチェーンソーが滑った」ヴィイイイイイ!!

トウジ「あああ?!あぶっ!危なああっ!」

.


・・・・。

シンジ「はい、霧島さん。僕作味噌汁だよ」

マナ「ありがとう」

マナ「シンジくんのお味噌汁かぁ…いいなぁ」

シンジ「?」

マナ「シンジくんのお味噌汁が毎日飲めたらなって…///」

シンジ「」

マナ「ごっ、ごめんね!ちょっと重かったよね!忘れて忘れて!」

シンジ「く…///」


式波「チッ」

トウジカヲルケンスケ「「「けっ!けっ!」」」

.


ヒカリ(鈴原も『こんなに美味いんやったら、ヒカリの味噌汁毎日飲みたいで!』とか言ってくれないかなー)

トウジ「しっかし今日のは赤味噌か」

ケンスケ「なんかダメなの?」

トウジ「ワシな、関西の合わせ味噌派なんや」

トウジ「それ以外はちょっとなぁ」

ケンスケ「将来嫁さんにでも作ってもらえば?」

トウジ「やなぁ。来たらええけどなぁ」


ヒカリ「」←赤味噌派

.


マナ「…ちなみにシンジくんって食べ物って何が好き?」

シンジ「え?んー…餃子とか焼き魚とかかな」

マナ「そうなんだ」

シンジ「なんで?」

マナ「え?うーん…今は内緒」

シンジ「いいじゃん。教えてよー」

マナ「ダーメ。まだ内緒っ」

式波「ちょっと!さっきからイチャイチャイチャイチャ鬱陶しいわよ!」

シンジ「え?別にそんな」

式波「シンジは女とイチャイチャすんの禁止!」

トウジ「せや!AもBもCも禁止じゃ!」

カヲル綾波ケンスケヒカリ「「「「そうだそうだー」」」」

シンジ「じゃあDとかXとかYくらいまでいけば逆にOKって事?」

トウジ「ほんまにそこまでいったらしばくぞ?ワシより先に捨てんなや?な?」

.


式波「ま?もっとも?会って数日でそんなに仲がおよろしいなら?キスくらいまではいってるんでしょーけどー?」

マナ「やめてよ!私、そんなんじゃありません!」

式波「は、どーだか。」

カヲル(しごいてたのはキスよりもふしだらじゃなかったのか…知らなかったな)

式波「…とゆーかさ。…あんた、軍隊経験あるでしょ」

マナ「…」ピク

.


式波「アタシも軍属。わかんのよ、そーいう事はね」

式波「身のこなし、声のトーン、目線…」

式波「間違いなく数年はいたでしょ」

マナ「…違いますから」

式波「はん、アンタ案外どっかのスパイだったりしてねー?」

式波「NERVを恨む組織や人はたくさんいるし、戦自も最近やらかしたしね?」

マナ「……」

式波「絶対いつかアンタの化けの皮剥いでやるから」

マナ「…ご勝手に」

マナ「私、体調悪くなったから早退します」

マナ「じゃあね、シンジくん」ニコッ

スタスタ…

.



シーン………


カヲル「なんか一気にごはん不味くなっちゃったね」

カヲル「セカンドα、君ちょっと言い過ぎじゃない?」

式波「うっさい!」ゲシ

カヲル「あんっ」

式波「…まあ、その…悪かったわよ」

貞本(どうでもいいけど惣流だったら絶対謝らないわね)

.


ケンスケ「あれ?シンジは?」

トウジ「ほんまや、いつの間にかおらんな?」キョロキョロ

綾波「こういう重たくなってしまった時こそイカレくんの存在価値が発揮されるのに…」

綾波「どうして?碇くんはどうして自分の存在意義を放棄したの?」

貞本「同意するわね。こーいう時こそキチシンジがバカやって冷えきった空気に暖かさを取り戻すんでしょーに」

ヒカリ「あの、酷くない?」

.


カヲル「仕方ないな。居ないならシンジくんのぶんは僕がもらう事にするよ」ヒョイ

トウジ「お前あいつの親友ちゃうかったっけ?」

カヲル「だってシンジくんはたぶん今日は帰ってこないよ?」

トウジ「なんでそんなんわかるんや?」

カヲル「さあ…?わかりかねるよ」

トウジ「なんやそら」

カヲル「ほら、毎日渡る歩道の信号が赤から青になるまでの時間を根拠は特にないのになんとなくわかったりするだろ?」

カヲル「そういう感じだね」

トウジ「それな?一言で『勘』だけでええと思うぞ?」

.


カヲル「じゃあこの美味しそうなほうれん草のスープから」ズゾゾゾゾ

トウジ「? ワシら今日スープなんて作っとらんで?」

ヒカリ「よね?え、じゃああれって」


カヲル「ごぶぅうっふぅああああああ!!!」オヴェエエ!!!


「「「な、渚ぁあああ!?」」」

カヲル「ゲホッ!ゲホッゲホッゲホッゲホッゲホッ!オヴェエ!!」

カヲル「――っ―――っ――?!」

カヲル「――――か――――は―――?」


貞本「何?あんた一体どうしたのよ?!」

式波「ちょっと大丈夫なの!?あんた!」

カヲル「こ、れ…わさびだ……!わさびにちょっととろみつけただけの…!ごはっ!」

ケンスケ「シンジ…まさかそんなトラップ仕掛けておくなんて」

トウジ「誰かに自分のヤツ食われるのを想定してたっちゅうんか…」


カヲル「あ……れ……?議長が?議長が川の向こうで手を…?」

綾波「幻覚を見始めたわ」

カヲル「み――――――ず―――――……」


ドサ。


.


~第壱中学テニスコート裏~

マナ「…」

マナ「…」つ庭球

マナ「…」ポイッ

壁<バコッ

コロコロ…

マナ「…」パシ

マナ「…」ポイッ

壁<バコッ

コロコロ…

マナ「…」

マナ「…」ポイッ

壁<バコッ

コロコロ…

.


マナ「…」

マナ("アスカ"さんひどい)

マナ(そりゃあ、たぶん嫉妬故なんだろうとは思うけどさ?)

マナ(皆の前で非難する事ないじゃない)

マナ(軍の事だって…いやそれはまあ確かに本当だと言えば本当なんだけど。侮れない観察眼だわ)

マナ(…あーあ、仮病で授業サボっちゃった)

マナ(シンジくんに「面倒くさい奴」って思われちゃったかな…)

マナ(もしシンジくんにスパイってバレたら…)

マナ(はぁ。シンジくんに嫌われたくないなぁ…)


マナ「…今日はもう帰ろ…」

マナ「最後にシンジくんの顔チラッて見てこっかな」クル

シンジ「チラッとと言わずに舐め回すように見てくれていいよ?」

マナ「わきゃあ?!」ドッキーン?!

シンジ「心配になって来ちゃったぜ☆オーベイベー!」シャキーン!

マナ「びっくりしたびっくりしたびっくりした」ドキドキドキドキドキドキ

シンジ「あ、よかったらお茶いる?」つ

マナ「あ…ありがとう」

シンジ「そこの木陰で飲もうよ」

マナ「うんっ」ニコッ

.

エヴァはスパロボ知識しかないにわかだけど
始めるとしたら何から始めたらいいの?
TV?旧劇場版?新劇場版?ゲーム?貞本?


シンジ「…」グビグビグビグビ

マナ「…」ズズ…

シンジ「…僕、気にしないから」

マナ「え?」

シンジ「霧島さんが元軍人でも、何かを隠してても」

シンジ「式波アスカにも僕からもなんかちょっとエグいのを言っとくし」

マナ「シンジくん…!」

シンジ「今日はこのまま帰ろうよ。途中で何か美味しいの食べてさ」ニコッ

マナ「うん!」

>>624

アニメ版→旧劇→トラウマを作る→ちょっと休止→ゲームをちらほらしながら貞本マンガ版を13巻まで読む→新劇序破急→ぷちえう゛ぁとか鋼鉄2、育成計画なんかの派生系マンガやその他エヴァ系コンテンツを適当にやる→貞本14巻を読む

ニコ動でエヴァMADも見たりするとよし。

エヴァの詳しい情報はクロニクル(エヴァの設定集みたいなん)なんかを読むといい。

あとはエヴァのデザインした山下いくとさんのアニマとか(EOE後の話)を読むとかくらいかな。

フィギュア関連ならプラモ、リボルテック。
グッズなら旧劇の限定ポスターとかバックTシャツがいい。今なら本屋とかでエヴァくじ、セブンイレブンでもエヴァコラボやってる。

とりまこれくらいが個人的にいいかなぁと思うがいかんせん歴史とコンテンツ量多いから…

切る。


~家庭科室~


ヒカリ「あれ碇くんじゃない?」

トウジ「あん?…ホンマや。霧島と一緒やな」

式波「は?なんですって?!」バッ


シンジマナ<キャッキャッ!

式波「あぁんのヴァカ!霧島マナが胡散臭いって話をした直後に何してんのよ…!」

式波「別に?シンジがどーなっても!いいですけどー?NERVやアタシに迷惑かかるよーな事をすんじゃないっての!」

.

式波「…」ジー


シンジ「ミテクレ、"風車"」
マナ「シンジクンオモシローイ!」キャッキャッ


式波「……ムカつく。なんかすっっごくムカつく!!」

式波「ぬぅあに敵とイチャイチャしてんのよ!」

カヲル「『羨まし~い!!アタシもシンジとあんな風にイチャイチャした~い!』」

式波「デートした~……って、違うわよ!!アンタ何してんのよ!!!」

カヲル「え?違うの?」キョトン

式波「ちがうわよっ!」

カヲル「そう?心理学では『誰かを叩く、嫌う、攻撃するのは"本当はその誰かが羨ましい"から』らしいよ?」

カヲル「本当は自分もああなりたい。でも実現できない」

カヲル「だからその心を潰すためにその誰かを攻撃する事で抑圧するんだってさ」

式波「あっそ…でもアタシはちがうわよっ!」

式波「別にシンジの事なんか好きじゃないし!」

.


カヲル「いや別に君がシンジくんの事が好きだなんて誰も言ってないけど」

式波「」

貞本「バカね」

綾波「墓穴を掘り掘りしてしまったのね」

トウジ「なんや、式波…お前」

式波「ちがうわよっ////」

トウジ「おーおー。今のお前の顔、猿のケツみたいに真っ赤になっとんで?」

式波「Vielen Dank!!
  (そりゃまたどうもご親切に!!)」ドゲシィッ!!!




       \ガッシャーン!/


~第3新東京市:街中~

シンジ「…今救急車が学校の方に」

マナ「気のせいじゃない?」

シンジ「何食べよっか?」

マナ「シンジくんは何が食べたい?」

シンジ「んー……」ワキワキワキワキワキワキワキワキワキ

マナ(何このガニ股で足と手を同時に開閉する動き)

シンジ「何が食べたいってわけでもないから…喫茶店でも行こっか」

マナ「うん、いいよ!」

.


シンジ「……」

マナ「?」

シンジ「…」ニギ

マナ「えっ?」

シンジ「…その、ほら…ここは迷子になりやすいからさ」

シンジ「はぐれると面倒くさいし…手、握って行こうよ」

マナ「」ポカン

シンジ「/////」


マナ「うん」クスクス

.


~Big apple ダイナー~


徳さん「!」

徳さん「ァッいっらっしゃいまっせぇ~?」ニッコォ!

シンジ「父さん?!」

徳さん「えっ?!」

シンジ「僕にはわかる…!僕にはわかるぞ!父さんと同じ声だ!」

シンジ「父さん!何こんなとこで喫茶店なんか営んでいるんだよ!」ビシッ!

徳さん「や、やだなぁ!シンジさん!私は結婚もしてないし子供もいないんですよぅ?!」

シンジ「……」

徳さん「ね?勘違いですよぅ!」

シンジ「僕、この店初めて来たのに…なぜ名前を…」ジト

徳さん「いや"全裸少年"の碇シンジをこの街で知らない人は居ませんから」


マナ「シンジくん有名なんだね」

徳さん「ええ、そりゃもう(意味深)」

シンジ「え~?参ったなぁ~僕ってばそんなに有名?」クネクネ

徳さん「ええ、そりゃもう(色んな意味で)」

シンジ「サイン…してあげよっか?」ドヤ!

徳さん「あ、いいですかぁ?」つ色紙+ペン

シンジ「『全裸イズフォーエヴァー。碇シンジ 徳さんへ』」サラサラサラサラサラサラ

シンジ「店の一番目立つ正面に飾ってね!」ニッコリ!

徳さん「はいはい~ありがとうございますね!シンジさん!」ニッコリ!

シンジ「……」

シンジ「…僕、ここの常連になろっかな」

徳さん「あゃはは、それはそれはありがとうございますぅ!」ニコニコ

.


・・・・・。

シンジ「―――それでね、父さんがさー」

シンジ「『シンジ、ペヤングを三角コーナーにぶちまけてしまったんだが』っておろおろしててさ」ケラケラ

マナ「へぇー」クスクス

シンジ「あとね!これは僕が小さい頃の話なんだけどね?」

マナ「うんうん」

シンジ「近所の駄菓子屋の商品棚にさ、僕が消しゴムで作った作品群を勝手に並べて『1個5万円』ってやったらさ」

シンジ「なんか2週間後にそこのおばあちゃんが近所の人達集めて立食パーティー開いてたんだよ」

シンジ「でも何故か僕だけハブられてさww」

マナ「そんな!どうして?酷い…」

シンジ「いいんだよ。僕が勝手にやったことだし、普通は僕を受け入れられる人なんていないもの」

シンジ「むしろ結果的に儲かったからいいものの、下手すればめちゃくちゃ怒られてたし?」


シンジ「そいでさー……って、もう5時間もいたや」

マナ「え?うわ、本当だ」

シンジ「ごめん、霧島さん付き合わせちゃって」

マナ「え?いいのいいの!私もシンジくんと一緒に居れて楽しすぎて…こんなに時間たったのわからなかったんだもん」ニヘ

シンジ「……」

シンジ「////」

マナ「あ、徳さん!遅くまでごめんなさい!」

徳さん「ぁあん!いいんですよぉ!もぉ!私もお若いあなた達の青春を一緒に楽しませてもらいましたから」ニッコリ

シンジ「徳さん…」ジーン

.


徳さん「あ、お代は結構ですよ。シンジさん」

シンジ「え?」

徳さん「いつも私達を守ってきてくれた人からお金は貰えませんよ」

シンジ「ぅえ?!いやいやそれは変ですし!」

シンジ「悪いですよ!5時間も居させてもらってお代もタダなんて!」

徳さん「いいんですよ、シンジさん」ニッコリ

シンジ「…?」

徳さん「ああ、ならその代わりに。また御来店してくれますか?」

シンジ「え、はい…」

徳さん「お気をつけて。シンジさん」ニッコリ

シンジ「???」

.




シンジ「僕、徳さんに何かしてあげたのかな…?」ペタペタ

マナ「シンジくん心当たりないの?」

シンジ「うん。本当に知らないや」

シンジ「胸につけてた名札も『徳さん』だったからフルネームもわからないしなぁ」

シンジ「ま、いっか」

マナ「あ、じゃあシンジくん。私ここまでだから…」

シンジ「あ、うんまた明日ね!」フリフリ

マナ「うん!また明日!」フリフリ

.


※徳さん…『鋼鉄のガールフレンド』、『鋼鉄のガールフレンド2nd』に登場する喫茶店『Big apple ダイナー』の謎多きマスター。

CV:立木文彦さん(ゲンドウの声の人)。声のキャライメージとしてはおちゃらけてる時のマダオ。

初老の男性で、鋼鉄2では街を歩き回っているとたまにエンカウントする。


シンジ「~♪」ペタペタ

シンジ「?」


マリ「……」



シンジ「…もち?なんでこんなとこに?」

.


シンジ「あ、ひょっとして迎えに来てくれたの?」

マリ「……」

          ・・・・・・・・・・
マリ「やめときなよ、NERVのわんこくん」


シンジ「…もち?」

シンジ「何を、」

マリ「彼女と関わるのを、だよ」ニッコリ

シンジ「なんでさ」

マリ「キミ、それマジで言ってる?」

マリ「わっかるでしょ?キミ、そんなに頭悪くないはずだし」

シンジ「いや本当にわからないから」

マリ「いやいやー。そーりゃないっしょー?」

.


マリ「私と見て、聞いたでしょ?ついでにストーキングしてわんこくんと彼女の会話の一連を聞いてたけどさ、」

マリ「彼女は最近街を騒がせた…脱走した戦自のトライデントパイロットと友達だった」

マリ「そしてお姫さまが見抜いたように彼女は恐らく軍属。」

マリ「彼女がこの街に来たのは最後に使徒が襲来した時らしいけど、何故か学校に来たのは暫くたってから。」

マリ「…もうわかるでしょ」

マリ「あの子はさ、"お仕事で"キミと仲良くしてるんだってば」

シンジ「……」

.


シンジ「だったら…なんだってのさ」

マリ「えー?ここまで言ってもわかんないワケ?違うよね?」

マリ「彼女は敵なんだって。間違いなくね」

マリ「恐らくは諜報員…少年兵ってとこかな」

マリ「だとしたらさ、キミはゲンドウくんを…皆を裏切ってるってことなんだよ?」

シンジ「……」

マリ「おねーさん、そーゆーのは感心しないにゃー?」

シンジ「…いいじゃないか!スパイでも!」

シンジ「僕がNERVの情報を漏らさなきゃいいんだろ!」

シンジ「大体、僕なんかをスパイしたってろくな情報を得られないことくらいわかるはずだろ!!」

シンジ「だから」

マリ「まあ、そだね。キミ自身には大した価値はないんじゃない?」

.


マリ「でもさ、」


マリ「キミは…ゲンドウくんの実の息子で、赤木博士や私、『綾波レイ』と暮らしてる」

マリ「すごいよね。NERVの中枢、それも全ての黒幕と超極秘情報の塊と一緒に暮らしてるってさ」

シンジ「……」

マリ「キミの大好きな霧島マリちゃんは本当はキミにはキョーミないんじゃにゃい?」

シンジ「……」

マリ「…あ、そういえばさ。ひょっとして意図してこのメンバーを『家族』としてキミは集めたの?」

マリ「だとしたら私はちょっとキミへの評価を改めなきゃいけないかな」

シンジ「……」

.


マリ「ああ、ごめんね?ちょっとイジワルしちゃった」

シンジ「…」

マリ「でも安心してよ。私は一応キミの味方だから」

マリ「キミを守ったげるよ」ニコ

シンジ「…要らないよ。御世話様」

マリ「あっそ。じゃあ私は私でキミを勝手に守るから」

シンジ「…なんで、キミこそ何者なんだよ」

シンジ「霧島さんよりよっぽど胡散臭いじゃないか。大体なんで僕の味方を、」

マリ「あー…それはさ、にゃんにゃん!にゃにゃにゃーにゃ!」

シンジ「えっ」

.


マリ「にゃ?にゃーにゃにゃ…」

シンジ「……ああ、時間切れか」

マリ「うにゃーん!」クシクシ

シンジ「……」

マリ「なーお!」スリスリ

シンジ「…むごいな」

.

>>645


×マリ「キミの大好きな霧島マリちゃんは本当はキミにはキョーミないんじゃにゃい?」


マリ「キミの大好きな霧島マナちゃんは本当はキミにはキョーミないんじゃにゃい?」


シンジ「もち、背中に乗せてよ」

マナ「にゃ」

シンジ「ありがと」ヒラリ

マナ「にゃー」トコトコ

シンジ「……」

シンジ「……」

シンジ(…やっぱり、僕が誰かから好きになってもらえるワケないか)

シンジ(…何ガッカリしてんだか。わかってたことじゃないか)

マナ『シンジくんっ!』

シンジ「……」

シンジ(いいじゃないか、狙いがわかったんだからそれを漏らさなきゃいいんだろ)

シンジ(いいよ別に。仕事で仲良くしてるんだとしても)

シンジ(僕はそれでもいい。裏切る?知らないよ)

シンジ(…だって、僕にああいうわかりやすい好意を向けてくれたのは彼女が初めてだったんだ)

シンジ(いいじゃないか。もう少しだけ浸っても)

>>649

×マナ「にゃ」

シンジ「ありがと」ヒラリ

マナ「にゃー」トコトコ


○マリ「にゃ」

シンジ「ありがと」ヒラリ

マリ「にゃー」


紛らわしいよ!これでマヤさんやマユミも同時に出たらどうなるかわかったもんじゃないよ!


~第壱中~

惣流「……」ムスー

カヲル「へぇ。もう来ないのかと思ってた」ポリポリ

惣流「っさいわね!」ゲシ

カヲル「だっふっ?!」

惣流「…あんた何食べてんの?」

カヲル「さっきシンジくんがくれたおやつ。にぼし」ポリポリ

惣流「…で?」

カヲル「何さ」

惣流「シンジよ、シンジ。あのバカはどこにいるワケ?」

カヲル「シンジくん?シンジくんならさっき霧島さんと図書室に」

惣流「ああああんのバカッ!まっだ関係持ってたの!?」

.


惣流「あああああ腹立つ!もうその名前聞くだけでイライラしてくるわよっ!」

カヲル「…にぼし、食べる?イライラにはカルシウムだよ」つ

惣流「要らないわよッ!」ドゲシィッ!

カヲル「僕のにぼしがっ?!!!」

惣流「図書室!!どこ!!?」

カヲル「…あの、何をそんなにイライラして」

惣流「うっさい!」

カヲル「理不尽だ」

.


惣流「ちょっと貞本!あんた図書室知ってるわよね?案内しなさいよ」

貞本「はあ?そんなの下駄箱の掲示板に張ってある来客用案内図見なさいよ」

惣流「あんたが案内すれば早いでしょ」

貞本「イヤよ。面倒くさい」プイ

惣流「じゃあ式波…」チラ

ヒカリ「式波さんなら追っていったけど…」

惣流「ああんもう!」モダモダ



綾波「…」ヒョイ、パク

カヲル「ファースト?拾い食いはやめた方がいいんじゃないの」

綾波「でも命が勿体ないわ。3秒ルールよ3秒ルール」ヒョイパクヒョイパク

カヲル「まあ好きにすればいいけどさ、知らないよ?」

.


綾波「でもなんで碇くんはにぼしをあなたに?」ヒョイパク

カヲル「渡された時に『アスカ達と食べなよ』って言ってたから…」

綾波「そう。彼女達にカルシウムを摂取させようとしたのね」ヒョイパク

カヲル「…散らばったにぼし、美味しい?大丈夫なの?」

綾波「ぬかるみに落としたわけでもないし、味は変わらないわ」ヒョイパク

カヲル「…じゃあ僕も」ヒョイ

トウジ「やめーや」スパーン!

.


~図書室~

マナ「へぇ…シンジくん本好きなんだ」

シンジ「ドストエフスキーの『罪と罰』は中々だよ」

マナ「へぇーどんなとこが好きなの?」クスクス

シンジ「別にドMってわけじゃないけど僕を罰してくださいってとこかな」キリッ

シンジ「でも個人的に好きなのは伊坂孝太郎の『魔王』とか『グラスホッパー』かな」

シンジ「ちなみに漫画化もされたんだよ」

マナ「へぇー」

.


シンジ「マナは本好き?」

マナ「うーん…あんまりかな?」

マナ「私の母親がね、雑誌編集者なんだけど」

シンジ「うん」

マナ「私、あの人嫌いなの」

シンジ「…そうなんだ」

マナ「だからかな?本当はちょっと本は苦手なんだ」

シンジ「そうなんだ」

マナ「でもシンジくんが好きなら私も好きになりたいかな」ニヘ

シンジ「そんな無理しなくても」

マナ「じゃあ、私に無理させない程度に本の良さを教えて?」ツツ

シンジ「霧島さん、顔が…近いよ///」

マナ「あ、ごめんごめん」テヘ

.


×シンジ「マナは本好き?」

○シンジ「霧島さんは本好き?」


間違い多いから落ち着くためにちょっと切る。

シンジくんはまだマナを霧島さん呼びしかしてないよ!本当だよ!

今までで呼んでたとしてもそれは幻覚とか幻聴だよ!


シンジ「えっと…霧島さんが興味あるジャンルって何かな」

シンジ「教えてくれればおすすめしやすいし…」

マナ「んー…そうだなー」

マナ「ちなみにシンジくんが好きなジャンルは?」

シンジ「やっぱSFとかかな。HGウェルズの『タイムマシン』とか好きだね」

マナ「へぇーそうなんだ?じゃあ私もそれ読みたいな」

シンジ「わかった、探してくるよ」

マナ「いいの?ありがとう!」

.


~隣の本棚の陰~

式波「……」

式波(は?なんなのよあのぶりっ子女は!!)

式波(てへっとか言う女なんてアホ丸だしだっつーの!)

式波(大体シンジもなんなのよ!いつもアホでバカなくせに何最近まともになっちゃってんのよ!)

式波(アタシの時はおちゃらけてるくせにさぁ!)

式波(でも勘違いしないでよね、アタシがここまで追いかけてきたのは別にシンジが好きだからとかじゃないから)

式波(シンジが情報タレ流ししないか見張ってんのよ!場合によってはあの女の本性暴いてやるわ!)

.


シンジ「はい霧島さん」つ

マナ「シンジくんありがとう」ニコ

シンジ「いいよ、これくらい」

マナ「…あっ、そうだシンジくん」

シンジ「?」

マナ「えっと…あのね?」

マナ「その…今度の日曜日、晴れなんだって!」

シンジ「え?うん」

マナ「でね、私出かけるのとか好きなんだ」

シンジ「へぇー」

マナ「……えっと、シンジくんはどう?お出かけ好き?」

シンジ「うん。好きだよ」

マナ「そうなんだ。あー…その、えっとね」

シンジ「? なんか言いたい事があるの?」

マナ「えっと…」


マナ「あー…私、湖とか見るの好きなんだ」

シンジ「へぇー…渋いね?」

マナ「シンジくんは?」

シンジ「自然を眺めるのはけっこう好きだよ?」

シンジ「特に暖かいコーヒーを飲みながらぼんやり眺めるのがいいんだ」

マナ「そ、そうなんだ!」

シンジ「…」

マナ「…」

マナ「私、ちょっと今度の日曜日に湖見に行こうかなって思ってるんだけど」

シンジ「へぇー気をつけてね」

アスカ(バカシンジ…察し悪すぎでしょ…別にアタシは困らないけどさ…)

.


マナ「で、でも一人で行ってもな~?」チラッチラッ

シンジ「え?フツーに友達誘えばいいじゃないか」

マナ「いやでも私友達居ないしぃ…?」チラッチラッ

シンジ「ヒカリ辺りなら誘ったら来てくれるんじゃないかな?ほら、霧島さん仲良くなれそうだし」

マナ「あー…そうかもしれないけど洞木さんあんまり湖好きそうじゃないから」

シンジ「? そうかな?」

マナ「そうなの!あー誰かいい人居ないかなー」チラッチラッ

シンジ「お腹空いてきたなー」


式波(…なんか今ならアタシあの女に優しくできそうな気がするわ…いや実際にはしないけど)

.


マナ「…」プクゥ

シンジ「…えっと、」

マナ「むー!」プクゥ

シンジ「…僕でよければ、今度の日曜日に湖一緒に見に行かない?」

マナ「!」パアッ…!

マナ「うん!」

式波(ほっ。)

惣流「見つけたわよ!バカシンジ!!!」
バタン!

式波「」

.


マナ「…」ウヘェ

シンジ「あ、アスカ久しぶり」

惣流「そうね。シンジがあたしよりその女を優先しなきゃもっと会えてたかもしれないけどね」

シンジ「?」

惣流「とゆーかシンジ!式波から聞いたけどその女は敵なんでしょ!?何仲良くしてんのよ!」

シンジ「いいじゃないか敵でも」

惣流「良くないわよ!ぬぅあにあっさりその女に落とされてんのよ!!」

シンジ「情報漏らさなきゃいいだろ?」プイ
惣流「バーカ!!大体ねぇ、あんたあたしの事好きだったんじゃないの!?」

シンジ「……別に?」

惣流「っ」カチン!

惣流「あぁっっそっ!!じゃ、勝手にすれば!?でもいつか近い未来に絶対防衛線を越えられた時に後悔しないでよね!!!」

惣流「『僕が敵に大事な情報流したりしなければ』ってさ!」

.

切る


おとなしい普通の中学生(全裸)「僕という存在以外の全てが『普通』だよ」


おとなしい普通の中学生(全裸)「あんなに重要な事を喋ってるのに誰も聞いてないからねしょうがないね」


シンジ「へぇへぇ。わかりますたわかりますたーんじゃ解散!」

惣流「しないわよッ!」バンッ!

マナ「なんなんですか惣流さん…私達ただデートの約束を」

惣流「しー→てー↑な→ーいー↓けー↑どーね↓ー!?」

惣流「たかがちょっと仲いい異性と遊びに行くだけではデートなんて言わないわよー?!何恥ずかしいカン違いしてんのかしらー!」

マナ「…じゃあどんなのがデートだって言うんですか?」

惣流「そりゃ、お互いに『これはデートだ』って思って約束するとか、すでに付き合った状態で遊びにいくとか…」

惣流「まあ?でも?シンジにはその気もないみたいだし!?ね!シンジ!」

シンジ「あ、じゃあこれはデートって事で。僕とデートしようよ。霧島さん」

マナ「ほんと!?」

惣流「シィィイイィィイインジィィイイィィイイくゥゥウウウンンンン?!」

.


シンジ「アスカうるさい。ここ図書室だよ?もうちょっと他人に気を使えよ」

惣流「それどころじゃないわよ!あんた何許可なく勝手にデートしようとしてんのよ!」

シンジ「いやなんで許可がいるんだよ僕の勝手だろ」

惣流「ダメっ!シンジはデートすんの禁止!」

シンジ「なんでさ!」

惣流「なんでも!」

シンジ「せめて理由言えや!」

惣流「理由なんてないもん!」

シンジ「じゃあ良いだろ!大多数を納得させられる論拠がないクセに発言してんじゃねーぞ!たわけが!」

惣流「うっさい!」

.


式波「でもアタシも賛成ね!シンジにはまだデートは早いわよ!」

シンジ「どっから涌いた保護者気取り」

式波「シンジは女心もわかってないし、霧島さんに迷惑かけるわ!」

マナ「私は別に迷惑かけられても」

式波「ンダメよ!ンダメダメ!人様に迷惑はかけられないわ!」

式波「ウチのシンジは何しでかすかわからないもの!」

式波「でも…そうね、アタシがデートの練習台になってやるわ。一回まずアタシというクッションを挟みなさい!」

シンジ「いやいいよいらないよ本番に行かせろよ」

惣流「はあ!?あんたもダメよ!あんたの場合はシンジが可哀想でしょ!性格キッツいし!」

式波「ハァ!?アタシ達の中で一番性格キッツいアンタにだけは言われたくないんだけど!」

.


シンジ「…霧島さん」グイ、スタスタ

マナ「?」

シンジ「…だから」

マナ「? シンジくん?なんで一番後ろの列の大きな本棚のとこに行くの?」

シンジ「いい加減に…」グググ…!

惣流「はン!あんたを行かせるくらいならあたしが行くわよ!」ギャーギャー

式波「意味わかんないわよッ!」ギャーギャー

マナ「シンジくん?ひょっとして、ひょっとしてなんだけどそれ惣流さん達に本棚倒そうとしてない?しかもドミノ式に」


シンジ「シローップッ!」ドカッ!!!


.


デカイ本棚<グラッ……!

バタン。

バタン。

バタ、バタバタン。

バタン!


惣流「そんなんだからあんたは軍でもドイツ支部でも―――!?」

式波「そんなんだからあんたはシンジから――!?」



バタァアアアァアアアアアンッッッ!!!


.


シンジ「悪は滅びた…!僕の自由を奪う悪は滅びたのだ…!」

シンジ「フリーダム!イッツフリーダム!あいらぶフリーダム!!」

マナ「シンジくんシンジくん?これはさすがにやりすぎじゃないかな?」

シンジ「大丈夫。生きてるよ!」

マナ「いやそういう事じゃなくてね?」

シンジ「まだ息の根があるならトドメ刺して逃げた方がいいって事?」

マナ「違う違う」

.


式波「…」ヌッ

シンジ「でも後片付けしないといけないのがめんどっちぃめんどっちぃ」

マナ「! シンジくん後ろ!」

シンジ「なぬっ!」バッ

惣流「おしかったわね。挟まれてるわ」ガシッ

シンジ「しまっ…」

アスカ'S「「ディクショナリーアタック!!」」ごすんっ!

シンジ「ダブルでブ厚い辞書の角がっはっ!?」

マナ「シンジくん!?シンジくーん!」

マナ「…式波さん達ちょっと酷くないですか?」キッ

式波「本棚倒しよかマシよ」

惣流「…」

.


式波(でもやっぱりシンジにしては大人しいわね)

シンジ「復活!」シャキーン!

マナ「シンジくん!」

惣流(…この女の前ではいい格好したいってわけ?ムカつくわ)

惣流(あたしの時はいつもめちゃくちゃしてるクセに)

式波惣流((このままシンジは霧島とくっつくのかしら))

式波惣流((イヤ。なんか知らないけどすっごいイヤ!))

惣流(あたしが好きなのはあくまで加持さん。別にバカシンジがどうなろうと知ったこっちゃないわ)

式波(別に誰を選ぼうがシンジの勝手)


惣流式波((なん、だけど……))


.


シンジ『メケメケメケメケメケメケ!』
式波『メケメケメケメケメケメケ!』


シンジ『式波』

シンジ『リベンジだ!』



シンジ『式波。たぶん、もって10秒だ』

シンジ『それまでにケリをつけるよ!』

シンジ『アイツ、地の果てまでケリ飛ばしてやろうぜ』ニヤ



式波「……」

式波(…だから、なんだってのよ)

.


シンジ『アスカに会えるから』


シンジ『…名前で呼びあう女の子は君が初めてかな』ペタペタ

シンジ『あと生マッパの女の子を見たのも』ペタペタ

シンジ『アスカはこのあとどうすんの?』

シンジ『…また会えるかな』


シンジ『餃子パーティーやろうよ!』


シンジ『いかんハジケタイムか!』

シンジ『アスカアスカ!アスカ!』


惣流(思い返しても死ぬほどウザいだけじゃないの!)


惣流(…嫌いじゃ、ないけど)

.


シンジ「よし、逃げろ!」ダッ

マナ「あ…手を///」キャ


惣流「あ?!待ちなさいよ!まだ話は終わってないわ!」ダッ

式波「……」

式波「…あたしもヤキが回ったのかしらね」

根府川「式波くん?本棚を倒してグチャグチャに散らばらせたのは君かね?」

式波「は!?違います!あたしじゃない!」

根府川「まあいい。後片付けを手伝いなさい。私一人では無理だ」ヨイショ

式波「」

.


~屋上~

シンジ「ハァハァハァ…ふぅ。ここまで来れば」

マナ「ね、ねぇシンジくん…」

シンジ「何?」

マナ「やっぱりアレは酷いんじゃないかな」

シンジ「…アスカ達なら避けられるように調整はしたよ。アスカ達もそれはわかってくれてたから冗談で」

マナ「そうじゃなくて!」

シンジ「……」

マナ「大事にならなかったからよかったけど…シンジくんちょっとやりすぎだよ」

シンジ「…」プイ

マナ「ほんとはそれ、シンジくん自身もわかってるんじゃないの?」

シンジ「…………ぅん」

マナ「じゃあ、謝りにいかなきゃ。ね?」

.


マナ「ほら、私も一緒に行くから…」

シンジ「やだ!やだやだやだーい!」

シンジ「ギャグで終わらせてよ!真面目にならないでよ!僕に好意をあんまり向けないでよ!でもちょっとは向けてよ!」

マナ「ちょっ」

シンジ「霧島さんは僕に優しすぎるよ!その優しさに戸惑うんだよ!」

マナ「…」

シンジ「見棄てればいいじゃないか!なんでさ!散々ドン引きする要素はあっただろ?!」

マナ「それは…そうだけど。正直これがケイタだったら金輪際私に近づかないでレベルだけど」

マナ「でもいいの。シンジくんがそういう子ってわかってるし…」

マナ「『屋烏の愛』とか、『禿が三年目につかぬ』ってあるじゃない?」

シンジ「なんかお爺ちゃんお婆ちゃんが使うようなことわざ持ち出してきたね」

.


マナ「シンジくんはもうちょっと好かれる事に慣れようよ」

シンジ「やだよ恐い。その感情だけを向けられるのは恐いよ」

マナ「じゃあ…どんな感情がいいの?」

シンジ「ちょっと嫌いが入ってるけど、『まあしょうがないなコイツはこういうやつだから。コイツもそんな悪いやつじゃないし…まあ、ちょっとは好きかな』」

シンジ「みたいなのがベストかな」

マナ「シンジくん繊細だね?」

シンジ「めんどっちぃ奴とも言う」マッチョポーズ

マナ「んー…じゃ、私もそのくらいに好意を抑えてみようかな?」

シンジ「うん。そんな純粋な好きは恐いよ」


壁|惣流「……」

.


マナ「あー、じゃあさ?」

シンジ「何?」

マナ「最後にちょっとだけ好意100%をシンジくんにぶつけていい?」

シンジ「…まあ、一回だけなら」

マナ「ありがと。じゃあ…少しの間だけ目を瞑って?」ソッ

シンジ「え?うん」パチ

マナ「…」ススス

壁|惣流「?!」

壁|惣流(ちょっと!?あの女何しようとしてんの!?何近づいて、まさか?!)


マナ「ん…」


壁|惣流(キス顔?!ふざけんな!)

惣流「何してんのよ!!!」

シンジ「あれ?アスカ?」

マナ「むぅぅうううー!邪魔ぁああ!!」プクー!


惣流「はン!何よ!やぁーっぱりキスまでいこうとしてんじゃないのよこの売女!」

マナ「ひっどーい!ねぇシンジくん聞いた?」

シンジ「マグロ漁船に乗って中国のサンゴ泥棒密売野郎を粉微塵にしてやろうって夢があるってとこまでは」

惣流「誰もそんな話してないわよ!」

マナ「ある意味考え方の違いもあるかもしれないけどねぇ?でも世界のルール的にアウトだし」

惣流「あんたも乗るな!」

シンジ「あ、さっきは本棚倒すなんて危ない事してマジでスマンコ」

惣流「どさくさ紛れで謝んな!もうちょっと誠意見せろってーの!」

シンジ「いやでもひょっとしたら中国には中国の言い分も」

惣流「あんたの話よ!!」

.


シンジ「ところでアスカ」

アスカ「何よ」

シンジ「投げキッス」チュパッ☆

アスカ「キンモッ!?」ゾワー!

シンジ「そしてアスカが怯んだ隙に屋上からジャーンプッ!」ピョイ


マナアスカ「「?!」」

シンジ「明日へ
      飛
       び
        出
         せ
          ー


―――……!」


\ドサ/

アスカマナ「「 」」

.


アスカ「…」ソー

マナ「…」チラッ

アスカ「……あ、よかった。元気そうだわ。全力で捻り飛びしながら校門に走り出してった」

マナ「シンジくんの頑丈さって非常識ですよね」

アスカ「頑丈さだけじゃないわよ。あいつ非常識さは」

マナ「非常識の化身、自由の塊だものね」クスクス

マナ「でもそんなシンジくんが好きっ!」

アスカ「…あんた、一回頭を診てもらった方がいいんじゃないの?」アキレ

マナ「え?じゃあ惣流さんも一緒に診てもらう事になるんじゃないですか?」

アスカ「はぁ?なんでよ」

マナ「わからないのか…」

.


シンジ「四回転半!四回転半!」ギャルルルルル!ピョインッ

「…」
「…」
「…」

シンジ「…街行く人もすっかり僕の奇行に馴れたみたいだなー…」ギャルルルルル

シンジ「ちょっとさみしい」ギャルルルルル!ピョインッ!

シンジ「たまには側転」クルリン

シンジ「そろそろ学校戻ろうかな」

シンジ「……ん?」


ムサシ「…」コソコソ



シンジ「なんだあいつ…めちゃくちゃ怪しいな」

.


ムサシ「…」コソコソ

シンジ「よし…地べたを這いずり回りながら後を追いかけよう」



ムサシ「…」コソコソ

シンジ「…」ズリュ…ズリュズリュ…

ムサシ「…」コソコソ

シンジ「…」ズリュ…ズリュズリュ…

ムサシ「…」コソコソ

シンジ「…」ズリュ…ズリュズリュ…

.


ムサシ「…」コソコソ

シンジ「…」ズリュ…ズリュズリュ…

ムサシ「…?」クルッ

シンジ「あっやべっ」ズリュ…

ムサシ「うわぁあああああ?!」ビクッ

シンジ「…」ズリュ…ズリュズリュ…

ムサシ「うわぁあああああ!!!なんだお前ぇえええ!?こっちに来んな!!移動再開すんなぁあ!!」

シンジ「! 僕に驚いた…?つまり、僕に馴れていない、僕を知らない…つい最近来たばっかの奴…」



シンジ「お前、例のロボットの関係者だろ!!」ビシッ

ムサシ「推理過程がおかしくねーか!?」ガビーン!

.


シンジ「よーぅし!貴様をタイーホして監獄ライフを提供してやるぜぃ!」ダッ

ムサシ「くそっ捕まってたまるか!」ダッ

シンジ「待たんかーい!待たんかーい!」シャカシャカシャカシャカ

ムサシ「うわぁあああああ!!ブリッジしながら器用に走ってきやがるぅううう!!!」ダダダ

シンジ「怪しい奴め!タイーホされろ!」シャカシャカシャカシャカ

ムサシ「真っ先にタイーホされそうな奴が言うんじゃねーよ!このド変態!!」ダダダダダダ

.


ムサシ「これでも食らいやがれ!」つ銃

シンジ「なぬぅー?!」

ムサシ「死ね!!!」バァン!バァンバァンバァン!

シンジ「が、あ!?ゔっ゙……ゔわ゙ぁ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!」



.


シンジ「……」

シンジ「?」


ムサシ「空砲だよ!バーカ!」ダダダダダダ

ムサシ「じゃあな!すっぱだか!」ダダダダダダ

シンジ「………」


シンジ「…」ゴゴゴゴゴゴ

シンジ「初めてですよ…!」ゴゴゴゴゴゴ

シンジ「この僕をここまでコケにした」ゴゴゴゴゴゴ


シンジ「お馬鹿さんは…!」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


.


ムサシ「…」ダダダダダダ

ムサシ(…まいた、か?)

ムサシ(追ってこないみてーだし…)

ムサシ(しかし参ったな、マナを探しに出たらネルフや警察連中より頭おかしい奴に絡まれちまった)

ムサシ(とりあえずマナが通ってそうな中学向かうか)テクテク


・・・。

ムサシ「……」テクテク

ワッショイワッショイ!

ムサシ「……」テクテク

ムサシ(どっかで祭りでもやってんのか?)テクテク

ワッショイワッショイワッショイワッショイ!

ムサシ「……」

ワッショイワッショイワッショイワッショイ!

ムサシ「なんか…近づいてきてないか?」


ムサシ「………御輿?御輿が近づいてきたな…?」

ムサシ「?!」


シンジ(E:デカイ祭り団扇)「ワッショイ!ワッショイ!ワッショイ!ワッショイ!ワッショイ!ワッショイ!」

トウジ(担ぎ担当。E:赤褌)「ワッショイワッショイワッショイワッショイ!!」

ケンスケ(担ぎ担当:E:白褌)「ワッショイワッショイワッショイワッショイ!」

カヲル(全裸)「ワッショイワッショイワッショイ!」

シンジ(御輿の上で仁王立ち)「目標を発見!!奴を討てぇえええぇえええいッッッ!!!!」

「「「イエス!!ワッショイ!!」」」

ムサシ「」



マナ(褌+サラシ)「わ、わっしょいわっしょい!////」

ムサシ「マナァアアアア?!」ガーン!

.


ムサシ「マナ!お前どういう、」

マリ(ピンク褌+サラシ)「おおっとぉ」ガシッ

綾波(黒褌+サラシ)「あなたは逃げられないわ。私が拘束するもの」ガシッ

ムサシ「な?!まだ居たのか!」

カヲル(全裸)「ほら、君もさっさと脱げよ」

ムサシ「はあっ?!おまっ、オイ!!俺を脱がすな!!やめっ」





\アッ――――――――――――――!!!/


~街中~

シンジ「ワッショイ!ワッショイ!ワッショイ!ワッショイ!ワッショイ!ワッショイ!」

トウジ「ワッショイワッショイワッショイワッショイ!!」

ケンスケ「ワッショイワッショイワッショイワッショイ!」

マナ(御輿の上)「わっしょいわっしょい!////」

マリ(担ぎ担当)「にゃーにゃーにゃーにゃー!」

綾波(御輿の上)「わっしょいわっしょいわっしょい。」

カヲル(御輿の上)「シンジくん!ヘーイ!凱旋だ!」ハイタッチ!

シンジ(御輿の上)「渚ヘーイ!僕らの勝ちだぜ!数の暴力最高!」ハイタッチ!


ムサシ(全裸)「テメェら絶対殺す!!!殺してやる!!!」

ムサシ(逆さにされ、御輿の正面にX字で拘束)「殺す!!!」

.


シンジ「このままネルフ本部まで行くぞぉおおおお!!!」

「「「「「イエス!ワッショイ!」」」」」

ムサシ「殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやるっ!//////」

シンジ「はいはい。続きはネルフの独房で壁越しに聞いてあげるよ!」

シンジ「だーっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっ!!」

ムサシ「…この外道が!」

マナ「ごめんね…ムサシ」

ムサシ「マナ!お前どうして!」

マナ「私…シンジくんの事、本気で好きになっちゃって////」

ムサシ「 」

.


ムサシ(計画の最終段階でマナに告白するつもりだったのに……)ガク

マナ「それに…ムサシがネルフに捕まれば止まってくれるって思って」

ムサシ「お前、俺を殺す気か!?捕まったら最後だろうが!!」

ムサシ「こんなの戦自に引き渡されて形ばかりの軍法会議の後に死刑だろ!!!」

マナ「シンジくんがね、ネルフ総裁の息子なんだけど」

ムサシ「あの怒・外道の?…どーりでこの外道っぷりなわけだ…」

マナ「司令に交渉して、ムサシを捕まえても戦自に引き渡さないでくれるって!」

ムサシ「バカか!そんなわけないだろ!そんなの協力させるための嘘に決まってるだろうが!」

マナ「大丈夫だって」

ムサシ「あああああ!!マナ!お前ホントにどうしちまったんだよぉおおおお!!」



ガシャーン。



~ネルフ独房~

ムサシ「……」

シンジ「…」

カヲル「…」

マリ「…」

トウジ「…」

ケンスケ「…」

マナ「…」


シンジ「まさか綾波以外全員独房行きとは…」キリッ

ムサシ「テメェをホントにブチ殺してぇよ」

.


シンジ「僕は車道を練り歩いて交通障害の原因つくったのと皆への教唆、公然猥褻だって」

トウジ「ワシはシンジの幇助の罪やと。オトンやオジー、サクラになんて言うたらええんや…」シクシク

ケンスケ「僕も似たもんかな」

カヲル「僕は猥褻と幇助」

マナ「式波さんの告げ口でスパイがバレたのと幇助」

マリ「にゃーにゃーにゃー」

ムサシ「テメェらホント頭おかしいぞ。ああ、マナもな!」

.


シンジ「でもよかったね。この辺りの独房は部屋が密集してるし、薄い壁だから声も聞こえる」

カヲル「本来ならもっと狭くて酷いとこだよね?」

トウジ「せやろな…なんでかはワシわからへんけど」

ケンスケ「…」

ムサシ「…はっ。俺に吐かせるため…じゃないのか?」

マナ「吐かせる?」

マリ「…」

.


ムサシ「お前達やマナと色々会話させて、それを聞き出す気なんじゃないのか?」

ムサシ「マナがお前達にそうしてきたようにな」ジロリ

マナ「そんな言い方しないでよ…」

シンジ「…僕らそんな事聞かれたっけ?」

「「「いや?全然?」」」

ムサシ「お前……せめて仕事しろよ…」

マナ「てへ☆」コツン

.


×
ムサシ「お前達やマナと色々会話させて、それを聞き出す気なんじゃないのか?」

ムサシ「マナがお前達にそうしてきたようにな」ジロリ



ムサシ「俺達がどうしてこんな事をしたか、仲間はどこで何をしているか」

ムサシ「雷電はどこにあるか、とかな…」

ムサシ「お前達やマナと色々会話させて、それを聞き出す気なんじゃないのか?」

ムサシ「マナがお前達にそうしてきたようにな」ジロリ

.


ムサシ「…おい、マナ」

マナ「なぁに?」

ムサシ「お前は何で仕事をしなかった?前のお前はそんな無責任じゃなかっただろ」

ムサシ「何か理由があるなら言ってくれ!」

ムサシ「言いづらいなら遠回しでも構わないから!」

ムサシ「せめて納得できる理由をくれ!」

マナ「わかった。……あのね?」



マナ「ぶっちゃけシンジくんの事で頭いっぱいで他の事がすごくどうでもよくなって」

マナ「『お仕事はまだ後回しでいいかなー』って…完全にサボってました…!」キリッ

ムサシ「おい!!ネルフの野郎ども!!俺はどうなってもいい!!コイツマジで処刑してくれ!!」

.


マナ「酷くない?」

ムサシ「お前…俺たちがどんな思いでお前を迎えに来たと…」

マナ「いや私もまさかアレを実際に行動に移すなんて思ってもみなかったし」

ムサシ「えっ」

マナ「…私、違う方法で。もう少し後で助け出す気だったのに。ムサシと…彼を」

シンジ「彼?」

マナ「うん…」

マナ「…ねぇ、ムサシ。私、話していいかな?」

ムサシ「勝手にしろ!この裏切りもん!」プンスカ!


マナ「じゃあ、話すね―――――

――――――
――――――――

――――――――――――――


~回想:戦略自衛隊訓練所~


私達は戦略自衛隊の訓練兵だった。


教官「全員、敬礼!」

「「「ハッ!!!」」」ビシッ

配属先は戦略兵器、トライデント級のロボット…そのパイロット候補。

そのロボットは6年後の"実戦"を想定して開発された為、パイロットには6年後に20歳を迎える少年達…即ち私達14歳の少年少女が選ばれた。

『自分にはそんなすごいロボットを操る資格があるのだ』とワクワクしていたわ。


.


でも。それは幻想に近いものだった。

マナ「…あれ?ねぇ、佐々木さんは?」

「辞めたわよ」

マナ「え?どうして?だって彼女は」

「パイロット候補、その中でもナンバーワンの成績だったのにって?"だから"よ」

「彼女、内蔵やられたってさ」

マナ「…そう、なの…」

最初は心的ストレスか何かが原因と思ってた。

『きっと彼女、本当は訓練が辛くなって逃げ出したんだ』

『それか、成績が悪い人達からの妬みとか…嫌がらせとかを受けたのかも』

そんな風に考えてた。

.


それが違う事に、原因が何かを知ったのは自分が成績優秀者ベスト3に入った時だった。


マナ(おかしい。何かがおかしい)

マナ(私…成績は真ん中くらいだったのに)

マナ(成績が上がる事なんてしてないし、今まで以上の結果を残せてなんていないのに)

マナ(なんで…ベスト3に入ってるの?)

「…あんた、ベスト3に入っちゃったんだ」

マナ「え?うん」

「御愁傷様。」

マナ「え?なんで」

「言えない。上から口止めされてるし」

「ただね、言っとくとさ…」

「あんた…たぶんもうすぐナンバー2になるよ」

「じゃ。私はもう行くから。次、ロボット操縦訓練なの」

.


私と、ナンバー2のその子が会話したのはそれが最後だった。

彼女も内蔵をダメにしたと後から聞いた。

…私はなんとなく察したわ。

あのロボットに乗るという事がどういう事か。

何故、真ん中の成績の私がナンバー3になったのか

何故、同期がどんどん居なくなっていったか。

でも私には辞めるという選択は出来なかった。

私の母…あの人のとこに戻るくらいなら、まだ内蔵をダメにしてでも戦自に身を置きたかったから。

.


女性訓練兵は殆ど居なくなった頃、私は男性訓練兵達と仲良く話すようになってた。


マナ「それでねー?」

「へぇー」デレデレ
「そうなんだー」デレデレ


でもそういうのが気に食わない子達がいて。

マナ「…なにするんですか」

「あんたウゼーのよ」
「ちょっとちやほやされたからっていい気になってんじゃねーよ」
「媚売り」

妬んだ彼女らの嫌がらせで、私の居場所はどんどんなくなっていった。

.


私は静かにするようにした。本当は皆と仲良くもしたかったけど…

私にはもう言いたい事を言えるような、やりたい事をやれるような自由はなかった。

そんな時期のある時。


マナ「はー…やっと掃除終わっ…あれ?」

ケイタ「…」ボッコボコ

ムサシ「…おい。お前もコイツ運ぶの手伝ってくれ」ボッコボコ

マナ「ちょっと、何よこれ…!怪我酷、これ誰にやられたのよ?!」

ムサシ「…教官だ」

マナ「え?」

ケイタ「僕はプラス他訓練兵…へへ、らいひょうぶ。慣れてるから」

.


マナ「慣れてるからじゃないわよ!こんなの、誰かに知らせて」

ムサシ「無駄だよ。あいつらは教官のお気に入りだしな」

ケイタ「ついでに。僕らがこの事を教官の上の人に言ったらどうなると思う?」

ケイタ「僕らは更に"教育"されるよ」

マナ「でも!」

ムサシ「…いいから。俺達はこのクソッタレな地獄で生きるしかねぇんだよ」

ムサシ「俺達には帰る場所もねぇしな」

ケイタ「運ばせといてなんだけど…君ももう僕達には関わらい方がいいよ」

ケイタ「君も標的になる」

マナ「…」

.


・・・・。

~食堂~

ケイタ「大丈夫?ムサシくん」

ムサシ「なんとかな…飯がまだ食える段階だ」

マナ「ねぇ」

ムサシ「あ?…だから、俺達に関わるなって」

マナ「私も一人なのよ…」

「またか」ヒソヒソ
「男に逃げて」ヒソヒソ
「一人で静かに居ろよ」ヒソヒソ


マナ「…ね?」

ムサシ「…隣、座れよ」

ケイタ「うん。…これからは一緒に食べようか」

.


それからは3人一緒に行動するようになった。

訓練はキツいし、嫌がらせは相変わらず酷い。

でも気持ちは楽になったし、日々は楽しくなった。


マナ「あたた…」

ケイタ「大丈夫?マナ」

マナ「うん!平気平気!」

ムサシ「おい、俺の心配はねぇのかよ」

ケイタ「アーユーオーケー?」

ムサシ「ノープルォブレェエエムッ!」

マナ「ぶふっ!あははは!」

.


―――そして。ある日の事。


たぶん、この時の話が。

ムサシ達が今回の一件を起こした理由だと思う。

.


ムサシ「なぁ…」

ケイタ「なに?」

マナ「うん。お腹減ったねー。…きっと今日もごはんロクに食べれないんだろうけど」

ムサシ「違うわ!…いやそれもそうだけどよ…」

マナ「じゃあなに?」

ムサシ「『何で俺達はこんなクソみたいな…狭い篭の世界の中に囚われてんだ?』」

ムサシ「…そう思ってな」

マナ「え?ポエム?」ブフォ

ケイタ「恥ずかしいね」ブフォ

ムサシ「うるせぇ!///」


ムサシ「なあ…俺、"自由"が欲しい」

マナ「…」

ケイタ「……」

.


ムサシ「もう誰かに苦痛を強いられるのはイヤだ」

マナ「うん」

ケイタ「…うん」

ムサシ「どこか…好きに、自由に。やりたい事がやれて」

ムサシ「…俺達を迫害しない所に行きたい」

マナ「そうね。…そんなとこ、あるかな?」

ケイタ「ないよ。僕らは全員帰りたいと思える家はないし…何よりここを辞めたら」

ムサシ「路頭に迷うだろうな。俺達には頼れる大人も居ない」

「「「ハァ……」」」


.


マナ「…私達で、私達だけの王国が作れたらいいのにね」ハフゥ

ケイタ「何言ってんだか」ハハ

ムサシ「……」

ムサシ「いや…意外とイケるんじゃないか?」

ケイタ「へ?」


ムサシ「なあお前ら。『国』が成立する条件を知っているか?」

マナ「なんだっけ?」

ケイタ「忘れたよ」キリッ

ムサシ「ハァ…えっとな?」

.


ムサシ「『領土』、『主権』、『国民』だよ」

ケイタ「そういやそんなんだったね」

マナ「あれ?私は4要素って習った気がするんだけど」

ムサシ「それだと3要素にプラス『政府』だ」

ムサシ「まあ…つっても国の成立定義なんてーのは辞書的な意味でしかねぇ」

ムサシ「実際のとこ、国際政治なんて力の世界だ」

ムサシ「つまりは言ったもの勝ち、次にそれを国際世界に押し付ける担保としての力の存在があれば上手く行く」

ムサシ「で、だ。」


ムサシ「実はな…俺、島を一つ持ってんだよ」

「「ええーっ!?」」


.


ムサシ「…実家が俺に押しつけたのさ。権利自体も日本には帰属しない」

ムサシ「詳しくは俺もよくはわからない。でも、権利は国ではなく個人に依拠するらしいから」

マナ「島持ちって…すっごいね?」

ムサシ「ともかくだ」

ムサシ「これで『領土』の当てがある。そんで…後は『主権』と『国民』。」

ムサシ「これらは俺達全員がいればいい」

ムサシ「『主権』は日本を真似て、『国民』は俺達自身」

ムサシ「4要素としてなら『政府』も俺達自身」

ムサシ「…問題は、この『国』をどう国際社会に認めさせるか」

ムサシ「で、俺は第5の要素を提唱する」

ムサシ「第5の要素、それは『武力』だ」

.


ケイタ「武力…まさか、エヴァ?」

マナ「エヴァを乗っ取るの?」

ムサシ「いやエヴァは無理だ。仮に乗っとれても多種の専門知識が必要な上に維持管理や稼働エネルギー確保ができない」

ムサシ「だが…俺達にも扱えて、かつ強力で。維持管理も出来そうな『武力』を俺達は知っている」

ムサシ「トライデント級だ。丁度俺達は今までアレを扱う訓練をしてきた」

ケイタ「まさか…」

ムサシ「ああ。俺達でいつかアレを2機ほど乗っ取ろう」

ムサシ「それで…俺の島へ行って3人で王国を作るんだ!!」

.


ムサシ「そしたら!きっと最高だ!」

ムサシ「嫌がらせも"教育"もねぇし、腹いっぱい飯は食える!」

ケイタ「遊んで暮らせるし、きっと3人なら楽しいよね!」

マナ「そうよね!…あ、そしたら私はその王国のお姫様になりたい!」

ムサシ「ああ…マナは可愛いから似合うだろうな。そういうの」

ケイタ「ね!」


ムサシケイタ((そしてマナの王子様は俺(僕)だ!!))


マナ「いいなぁ…本当にそうなったらいいのに…」

ムサシ「…本当になるさ」

ケイタ「うん。やってみせるよ」


マナ「……うん、そうだね」

.


~ネルフ独房~


マナ「…でも、私はその直後にトライデント級に乗るようになって…その訓練のために二人とは話せなくなった」

マナ「それで…皆と同じように内蔵を痛めて」

シンジ「……」

マナ「私は配属を変更させられたわ」

マナ「トライデント級ロボットの劣悪な操縦席環境の改善のために」

マナ「エヴァパイロットやその関係者から聞き出す諜報任務についたの」

マナ「改善できればムサシ達を救えるし、できないならできないで違う手法を使うつもりだった」

マナ「…でも、まさかムサシ達が本当にやるとは思わなかったよ」

ムサシ「…フン」

.


シンジ(てーか色々無理がある計画だよね)

シンジ(全然現実的じゃないし、乗り越えなきゃいけない困難が多すぎる)

シンジ(あの時マナが二人を止めてくれって言った理由がわかるよ)

ケンスケ「しっかし、聞き出すって言ってもなぁ…」

ケンスケ「操縦席環境はエヴァとトライデントじゃまるっきり違うし」

ケンスケ「仮に聞き出せたとしても改善は無理だろうね」

マナ「そうなの?」

ケンスケ「詳しくは言わないけどね」

.


シンジ(まあ実際エントリープラグとかL.C.L.なんかを再現したり搭載、流用するのは無理だろうなぁ…)

シンジ(機体構造が違い過ぎるし、仮に出来ても大幅な変更は絶対だし)

シンジ(つーかそんな専門知識をパイロットから盗み出すのは無理だろ)

シンジ(『動かせる』のと『仕組み詳細を知ってる』ってのは違うに決まってるしさ)

シンジ(戦自はバカなの?というかマナ達も鵜呑みにしすぎじゃ?)

シンジ(…それか、)

シンジ(何か別の思惑や事情が絡んでた…とかかな)

シンジ(わからんけど)

.


トウジ「にしてもや。お前ら大変やったんやなぁ」

カヲル「僕らも現在進行系で大変なんだけどね」

トウジ「シンジの口車に乗るんやなかったわ…」

ムサシ「はっ…一体どんな口車だったんだ?
    あんな恥を平気で晒させるなんてよっぽど魅力的な提案だったんだろうなぁ?」

トウジ「いや…別にお前を捕まえるためやとだけ」

ムサシ「全裸に剥かれて逆さ磔にされてたのを見てなんかおかしいとか思わなかったのかよ」

トウジ「センセがおかしいなんていつもやし」

ケンスケカヲル「「ね」」

ムサシ「お前らよぉ…」ハァ

.


マナ「はぁーあ…やっぱり日曜のシンジくんとのデートはナシかなぁ」

ムサシ「テメェ…自分もやっとい、」

ムサシ「…今なんて言った?」

マナ「やっぱり日曜のシンジくんとのデートはナシかなぁって言った」

ムサシ「待て待て待て待て」

ムサシ「え?」

マナ「何?」

ムサシ「え?マナが?」

マナ「うん」

ムサシ「あのクソムカつくすっぱだかと?」

マナ「うん」

ムサシ「…嘘だろ?」

マナ「ううん?ホントホント」

ムサシ「いやいやいやいやいやいやいやいや」

.


マナ「私ね、シンジくんを愛してるの」

ムサシ「いやいや…え?待てよ…え?」

シンジ「動揺しすぎだろわざとか」

ムサシ「お前!俺やケイタよりもコイツのがいいってのか!?」

マナ「え?あー…ひょっとしてムサシ、私の事好きだった?」

ムサシ「当ったり前だろッッ!!!」

ムサシ「あの状況下で!しかも可愛くて仲いい女だぞ!?」

ムサシ「好きにならずにいられるかよ!!!」クワッ

トウジ「お熱いでんなー」

.


マナ「気持ちは嬉しいけど…その、ごめんなさい」

ムサシ「マナ!?嘘だろ?!何か事情があるのか!?なあ!」

マナ「いやホントだってば」

ムサシ「…じゃあ、さっき御輿で言ってた事も」

マナ「うん。ホントホント」

ムサシ「」

マナ「その…ムサシの事は好きだし、いい人だとは思うけど…」

マナ「友達以上には思えないっていうか…」

ムサシ「 」


ケンスケ「…きっつー…」

.


ムサシ「バカな…あんなののどこがいいって言うんだ…?わからねー…」ブツブツ

マナ「ごめん…私、クレイジーでユニークで自由な人が好みなの」

カヲル「確かにシンジくん以上にクレイジーでユニークで自由な人は居ないけどね」

ムサシ「バカな…ライバルはケイタだと思って…それに俺とケイタなら絶対俺の方が」ブツブツ

マリ「少年よ、それも青春さ」

ムサシ「俺は何のためにここまで苦労を」ブツブツ

シンジ「なんか可哀想になってきたなぁ…」

.

切る


~総司令執務室~

ゲンドウ「……」

綾波「………」

ゲンドウ「何故あんな真似をした」

綾波「碇くんに『スパイ逮捕に強力せよ』と要請されたからです」

ゲンドウ「ならばあそこまでする必要もなかったはずだ」

ゲンドウ「今一度問う。何故だ?」

ゲンドウ「以前のお前なら」

綾波「…碇司令が前に碇くんにちゃんと怒ったのを見た時に」

綾波「愛しているから、ちゃんとしてほしいからああやって怒るのだと思って」

ゲンドウ「……」

綾波「私にも愛のある怒り方して欲しかったんです」

ゲンドウ「…レイ」

綾波「…すみません、嘘です」

ゲンドウ「わかった。今からものすごく怒るから覚悟しろレイ」ガタッ


リツコ「…」コツコツ…

リツコ「?」

綾波「ぐすっ……えぐ、っふ……」クスンクスン

綾波「ぅえええ…」シクシク

リツコ「?!」

リツコ「レイ、どうしたの?」

綾波「おかあさ、…碇博士」

リツコ「…お母さんでいいわ。どうしたの?」

綾波「碇司令にっ…おこられた…っ」

リツコ「何をしたの?」

綾波「せんじのパイロット逮捕のために御輿を担いで車道の真ん中を練り歩きました」

綾波「その後に碇司令から呼び出されて…」

綾波「私、怒られてる最中にふざけてしまって…」

リツコ「そう…」

.


綾波「私が『すみません嘘です』って言った時に半笑いだったのが…」

リツコ「そう」

綾波「怒鳴られて…壁ドンされて、」グス

綾波「『ピルルルルル』ってされて」

リツコ「そう……ピっ、ピルルルルルル?」

リツコ「え?何そr」

綾波「挙げ句の果てには…!『ぱりょっぺぴぽ』まで…!」グス

リツコ「え?え?」

綾波「でも私が悪いんです。わかってます」

綾波「今度からはもう少し自身の行動を省みるように…」

リツコ「それはわかったからピルルルルルとぱりょっぺぴぽについて詳しく!」

綾波「言えません」

リツコ「レイ?お願い話して。すっごいそれ気になるから」

.


×綾波「碇くんに『スパイ逮捕に強力せよ』と要請されたからです」

○綾波「碇くんに『戦自パイロット逮捕に強力せよ』と要請されたからです」


~ネルフ独房~

シンジ「ところでロケット団のムサシさん」

ムサシ「誰がロケット団よ?!あたしゃ戦略自衛隊だよジャリボーイ!」

シンジ「おぉ…!ノッてくれるとは」

ムサシ「けっ」

シンジ「あーでもこのネタをフるなら綾波だよなぁ…」

ムサシ「綾波?」

シンジ「青髪の子」

ムサシ「ああ、声似てるもんな」

シンジ「でしょ」


ケンスケ「おおう。なんか仲が良くなりはじめてるような?」ヒソヒソ

トウジ「あいつも寂しかったんちゃうか?ケイタってやつとは違うタイプの友達欲しかったとか」ヒソヒソ


カヲル「でもさぁ、これからどうするワケ?」

「「「?」」」

カヲル「僕らはエヴァパイロットだし、有事の際には出してもらえるだろうけど、」

カヲル「ネルフ…碇ゲンドウからしたら君ら二人は生かしておく必要はないだろ?」

ケンスケ「まあねぇ」

カヲル「始末されちゃうんじゃない?」

マナ「大丈夫よ。シンジくんが守ってくれるもん」

シンジ「まあね!」


カヲル「本当に…守れるのかい?君が?」

シンジ「…」

.


カヲル「それにさぁ」

カヲル「仮にここを抜け出せたとしても彼等は戦自からの脱走兵」

カヲル「おまけに極秘戦略兵器を強奪したんだろ?」

カヲル「助からないよ?フツー。」

トウジ「渚!お前なんて事言うんや!もっと気持ち考えたれや!」

カヲル「ふぅん?でも遅かれ早かれぶつかる問題だと思うけど?」

カヲル「僕にとってはどちらでもいいんだ」

カヲル「ただ、そういった件をどうするつもりか知りたいだけだよ」

カヲル「口先だけじゃ彼等が可哀想じゃないか」

カヲル「それならいっそ『もう助からない』って言ってあげた方がいいよ」

シンジ「…」


シンジ「…こういうのはどうかな」

「「何?」」

シンジ「名付けて、」


シンジ「『戦って戦って戦い抜いたら、いつのまにか最後に立っていたのは僕らだけだった作戦』!!!」


「「却下」」


シンジ「ちぇー」

.


シンジ「じゃあ…実はネルフの指示でした作戦」

「「却下」」

シンジ「実はクローン、双子の兄達の仕業でした」

「「無理」」

シンジ「死んだと見せかけて実は名前と顔変えて生き延びまくりんぐ作戦」

ムサシ「…可能なのか?俺達には金も時間もねーぞ?」

シンジ「立て替えてあげるよ。医者の心当たりはないけどね」

ムサシ「…」

.


ムサシ「けっ、なんだよ結局無理じゃねぇか口だけ男」

ムサシ「おいマナ!こんなアホに付き合ってられねぇぞ俺は!」

ムサシ「何がシンジくんが~だっつぅんだよ!」

ムサシ「ただの…おい、マナ聞いてるのか?」

マナ「え?うん」

マナ「シンジくん以上に何にもできない上に力もないムサシが助力申し出てくれてるシンジくんに大きい口叩いてるのはよく聞いてたよ?」

ムサシ「……すんまっせんした」

.


シンジ「うーん…とりあえずはそういう事得意そうな知り合いに頼ってみるよ」

マナ「ホント?さっすがシンジくん!」

トウジ「え?センセそんな知り合いおるんか」

シンジ「まあね。協力してくれるかはわからないけど」

カヲル「ふぅん。なら僕から言うことはないよ」

ケンスケ「だね。あとはここからどう逃げ出していくか…」

マリ「にゃー」

シンジ「それと、"ケイタ"ってやつもどうするか…」

マナ「なんとかならないかな…」

シンジ「よし、とりあえずやってみて、あとは野となれ山となれ作戦で」

ムサシ「そりゃただの"無計画"っつぅんだよすっぱだか」

.


シンジ「いいじゃん無計画でも」ぷー

ムサシ「こっちもマナを泥船に乗せられたくねーんだよ!」

シンジ「まあそんな殺気立つなよ」

ムサシ「うるせぇ!大体俺はさっきの事許してねーんだからな!」

シンジ「許してもらう必要も特にないけど?」

ムサシ「こんの野郎ぉおお!!」ガンガンガンガンガンガン

ムサシ「クソ!壁さえなければ直接ぶん殴ってやるのに!」ガンガンガンガン

シンジ「まさにA.T.フィールド!!」

シンジ「『心の壁を作ったのは本当に他人?自分じゃないのか?』」

シンジ「そんな考えを想起させるよ!?」

ムサシ「じゃかあしい!」ガンガンガンガンガンガン

.


シンジ「でも確かに僕もこんなクソ狭いとこに押し込められるのには飽きたよ」

シンジ「そろそろ空が拝みたいね」

ムサシ「けっ!だったら出てみろっての!出れるもんならな!」


スタスタ…

<ガチャ、バタン。


ムサシ「……」


ムサシ「えっ」

.


シンジ「ファミリー♪ぱぁーてぃー♪ぱぁーてぃー♪」

ムサシ「うぉおおい?!なんでテメェ普通に外に出てんだよぉおお?!」

シンジ「え?いや別に鍵かかってなかったし」

マナ「あ、ホントだ」ガチャ

トウジ「ほんまや!開いとる開いとる!」ガチャ

カヲル「なんだ、ただの心理バリケードだったってワケか」ガチャ

ケンスケ「やられたよ。てっきり鍵かかってたのかと」

マリ「でも油断しない方がいいんじゃん?どんな思惑があってのにゃにゃにゃー」


ムサシ「」

.


シンジ「パパとママはね♪アダムとイヴで♪」

カヲル「ぼーくはーぁあああああ♪」

シンジカヲル「「Ah――――♪生まれたッッ♪」」

シンジ「自由って素敵だ!歩き回れるって最高だ!」

カヲル「だね。あそこはちょっと気分が暗くなってしまうよ」

ムサシ「チッ、どうでもいいが道はこっちで合ってるんだろうな!すっぱだかコンビ!」

シンジ(全裸)「たぶん!」
カヲル(全裸)「知らない」

ムサシ「もっと考えて行動しろよぉ!頼むから!!」

.


シンジ「いいじゃん?別に。さあ歌おうよ!歌って歩けばどっかにつくよ!」

ムサシ「お前アホか!俺達は一応脱獄してるんだぞ!?なんで見つかりにいくんだよ!」

カヲル「虹色バスでー♪虹の向こうへー♪」

カヲル「みんなを乗っせてー♪青空PASSでー♪」

ムサシ「テメェは歌うな音痴!」

カヲル「Σ( ̄ロ ̄lll)ミ」ガーン!


トウジ「あいつ、いつの間にかツッコミポジを…やりおるで」ゴクリ

.


マナ「ふふっ」

ケンスケ「どしたの?」

マナ「ん?なんかムサシ楽しそうだなーって」クスクス

ケンスケ「ふぅん?」

マナ「ケイタや私といた頃が辛い日々だったからかも知れないけど…」


シンジ「てぃもて~てぃもて~?」レロレロレロレロ

カヲル「てぃもて~~」レロレロ

ムサシ「ウゼェェエエ!!変顔と変声で近づいてくるな不審者どもが!!」

マナ「あんな生き生きしてるムサシは見たことないもん」クスクス

ケンスケ「へぇ」ニコ

.


シンジ「むっ」

カヲル「別れ道だね」

トウジ「指示板も出とらんなぁ…」

ケンスケ「どうする?」

マナ「んー…指を舐めて、空気の流れを感じる方に行ってみるとか?」

マナ「ん…」チュパ

シンジ「…」

マナ「どう?シンジくん」

シンジ「霧島さんそういう時って普通自分の指舐めない?」

マナ「えへっ☆」


ムサシ「Bpg@amwjd殺a@gpすtwmdg」ギリギリギリギリギリギリギリギリ

マリ「血涙拭けよ色黒くん」

.


マリ「にゃ!」クンクン

マリ「にゃー!」σビシ

シンジ「どうしたの?もち」

マリ「にゃーにゃー!」

シンジ「あ、こっちから外の匂いするってさ」

カヲル「本当?」

トウジ「いやー助かるなー」

ケンスケ「でも普通そういうのって犬じゃない?」

マナ「普通ってなんだったっけ。私わかんなくなってきちゃった」

ムサシ「お前、あのすっぱだかに毒されてんだよ。これ以上汚染されてくれるなよ?頼むから」

.


~おんも~


シンジ「…出る事は出たね。第3新東京市に」

カヲル「だね。外の風が股間に当たってスースーするよ」

シンジ「それが裸族の感覚さ…」ニコッ

カヲル「悪くないよ、シンジくん」ニコッ

ムサシ「だあっとれ変質者ども」

マナ「でもさ…」

トウジ「せやな。ふざけとる場合とちゃうで」

ケンスケ「ああ。簡単に出してもらえるとは思っちゃいなかったけど…」

マリ「にゃ…」

.

黒服「…」ジャキ
黒服「…」ジャキ
黒服「…」ジャキ
黒服「…」ジャキ
黒服「…」ジャキ
黒服「…」ジャキ
黒服「…」ジャキ
黒服「…」ジャキ
黒服「…」ジャキ
黒服「…」ジャキ
黒服「…」ジャキ
黒服「…」ジャキ

剣崎「……」


シンジ「まさか銃構えた黒服部隊が待ち伏せとは」

.


剣崎「サード、フォース、フィフス、スィクスス」

剣崎「猫人、スパイとトライデント級パイロットを発見」

『御苦労』

剣崎「…いかがなさいますか」

『予定通りだ。戦自に引き渡す』

剣崎「御意に」ガチャ、リ。

シンジ「!」

.


シンジ「待ってください!」バッ!

マナ「シンジくん!」

剣崎「ダメだ」パァンッ!

シンジ「なっ、」ツー…

剣崎「今のは威嚇…牽制射撃だ」

剣崎「次はないぞ、サード」ジャキ

シンジ「くっ、」

シンジ(コイツ、相当な手練れだ!躊躇なく発砲、それも僕の頬を掠めるだけに留めるなんて!)

剣崎「こちらからの要求は一つだ」


剣崎「ムサシ・リー・ストラスバーグを渡せ」


シンジ「……」


シンジ「えっ?」

.


ムサシ「な、俺……?」

トウジ「ワシらの脱走は…?」ヒソヒソ

ケンスケ「バカ黙ってろって!」ヒソヒソ

カヲル「なんでだ?わからない…彼だけ?」ヒソヒソ

マナ「えっ…?私は?」

マリ「にゃー」クシクシ

シンジ「……」

剣崎「どうした?こちらもエヴァパイロットを必要以上に傷つけたくはない」

剣崎「今日会ったばかりの敵、それも友人ですらない」

剣崎「それを渡せば解放し、通常生活に戻れるぞ」

剣崎「サード、あと30秒で決めろ。さもなくば」

剣崎「全員の手足を撃ち抜く」

シンジ「…」

.


シンジ「…断ると言ったら?」

剣崎「同じだ。結果は変わらん」

シンジ「……」

シンジ(どうする…?)

シンジ(考えろ!考えろ考えろマクガイバー!!)

シンジ(どうすればいい!この状況をひっくり返すには!)

シンジ(逃げられない!戦うのもダメだ!時間はない!)

シンジ(誰かに止めさせ…どうやって、『予定通り』、…そうだ!)


シンジ「…父さん!!!」


剣崎「?」

.


シンジ「父さん!聞いてるんだろ!なんでだ!!」

シンジ「どういう事か説明しろよ!!」

シンジ「父さん!!!」

剣崎「…失礼しました、今通信を切ります」

『待て』

剣崎「…」

『ボリュームを上げろ』

剣崎「御意」カチ

『シンジ、これは決定事項だ』

シンジ「…」

『先程NERVと戦自の間で取り決めた』

『トライデント級パイロット、ムサシ・リー・ストラスバーグを渡せば』

『その他は不問にする、と戦自は言ってきた』

シンジ「…だから、それはなんで」

.


    ・・・
『先日、最後のトライデント級パイロット候補が死亡したそうだ』


マナ「え……?」

マナ「さ、"最後"……?それって、まさか、」

マナ「全員、"使い潰した"の…?そうなるってわかってて…?」

『現時点で、トライデント級ロボットを操れるパイロットは2名になった』

『ムサシ・リー・ストラスバーグ、浅利ケイタの2名だ』

『浅利ケイタは未だ逃亡中だがな』

『霧島マナについては「何にも使えんから要らん」との事だ』

マナ「」

.


シンジ「…じゃあ引き渡したら、」

『ああ。想像の通りだ』

シンジ「なんでだよ!意味わかんないよっ!」

シンジ「潰すってわかってるなら!なんで!」

『…戦自の内部事情など知らん』

『だがそれで今回の1件は全て不問だ。面倒事も終わる』

『先の市街戦での慰謝料なんかも支払わせられる』

『お前にも好都合だろう。彼女も守れるぞ』

シンジ「―――ッ!」

シンジ「バカにすんなよ!!!」

.


シンジ「ムサシだってもう友達だよ!」

シンジ「ムサシは僕を嫌ってるだろうけど!!」

シンジ「だってコイツいい奴だよ!!」

シンジ「もう僕にとっては守るべき奴だよ!!」

ムサシ「…」

シンジ「僕にとって不都合だね!不都合極まりないよ!」

シンジ「しかもどうなるかわかってるのに!渡せるワケないだろ!!」

シンジ「父さん!!頼むよ!ムサシもケイタも守ってよ!!」

ムサシ「…もういい」

シンジ「っ、」

ムサシ「もういい。…ありがとな、すっぱだか」ニコ

.


ムサシ「わかってたんだ、本当は」ザッザッザッ

シンジ「ムサシ!」

ムサシ「最初から…俺達には"自由"なんてなかったんだって」ザッザッザッ

シンジ「おい!やめろよ!行くな!」

ムサシ「いや…ここまでやった、やれたのが俺達の"自由"だったのかもな」ザッザッザッ

剣崎「……」スッ…

ムサシ「…マナには手を出さないんだな」

剣崎「そんな指示は受けていないからな」

ムサシ「けっ、すかしやがって」

マナ「ムサシ!!」

ムサシ「…マナ、そのすっぱだかと幸せにな」

.


剣崎「連れていけ」

黒服「はっ」

ムサシ「……」

シンジ「ムサシ!!おい!!死んじゃうんだぞ!?」

ムサシ「…ったく、つくづくムカつくヤローだよお前は」

ムサシ「マナのハート奪いやがった上に俺に死ぬほど恥かかせて」

ムサシ「おまけに俺を『友達だ』って助けようとして、心配してくれやがって、」

ムサシ「…"自由"で羨ましいしよ……」

ムサシ「ああ。お前の事は気に食わねーし大嫌いだけど、」

ムサシ「ああ…まあ、アレだ。感謝してる」

ムサシ「お前に会えてよかった」

.


~総司令執務室~

冬月「…ふむ」

ゲンドウ「……」

冬月「せっかくお前が霧島マナを助けてやろうと戦自と上手く話をつけたと言うのにな…」

ゲンドウ「問題ない。それにシンジなどのためではない」

ゲンドウ「使徒の件だけで大変だと言うのにトライデント級の件でこれ以上力を使いたくなかっただけだ」

冬月「…親の心子知らず、か」

ゲンドウ「だから違うと」

冬月「しかしどうする?」

ゲンドウ「…私にはこれ以上何もできる事などない」

.


冬月「ところで。もう一人の方はどうするかね?」

ゲンドウ「レイに捜索させる」

冬月「む?こちらも積極的にアプローチするのかね?」

冬月「管轄外、それも面倒事にわざわざ首を突っ込むのか?エヴァを使ってまで?」

ゲンドウ「……」

ゲンドウ「…レイへの罰も兼ねている。『ピルルルルル』では足りなかった」

冬月「罰、か。しかし既に『ピルルルルル』を受けたのにやりすぎではないかね?」

ゲンドウ「問題ない。そのあとの『ぱりょっぺぴぽ』でフォロー済みだ」

冬月「そうか」

.


冬月「せめてもう一人だけでも救ってやれるといいな?碇」

ゲンドウ「救う?そんな気は毛頭ない」

ゲンドウ「戦自に借りを作っておくだけだ」

冬月「…そうだな」

ゲンドウ「ああ」

冬月「しかしサードがお前に対して今後どうするか」

ゲンドウ「やめろ。今は考えないようにしている」

冬月「説明をすればいい話だろう。多少は納得するはずだ」

ゲンドウ「…面倒だ」

冬月「なら知らん」

ゲンドウ「……」チラッ

冬月「私は何もしないぞ。お前の仕事だ」

.


~碇宅~

シンジ「……」クルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクル

マリ「ZZZ…」

シンジ「…」倒立

シンジ「……」ブレイクブレイクブレイクブレイクブレイク

シンジ「…」コマネチコマネチコマネチコマネチコマネチコマネチコマネチ

シンジ「…」ワキワキワキワキワキワキワキワキワキワキワキワキワキワキ

シンジ「…」ブリッジ、シャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカ

シンジ「………」

.


シンジ「…」ビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチ

シンジ「…」ピョンピョンピョンピョンピョンピョンピョンピョン

シンジ「…」クネクネクネクネクネクネクネクネクネクネクネクネクネクネ

シンジ「…」ドンドコドンドコドンドコドンドコドンドコ

シンジ「………」



シンジ「あぁあぁあああぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああンドルフォぉおお!!!!!!!」



マリ「にゃっ?!」ビクッ

.


シンジ「悔しい!!悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい!!!!」

シンジ「のんもられっちゃプンドルフゥオオオ!!!!!」

シンジ「フォウ!!!フォウ!!!フォ―――――――ウ!!!」

シンジ「フォゲャアアアアアアッッ!!!!」

シンジ「あああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

シンジ「ちくしょう!!!ちくしょうちくしょうちくしょうちくしょうちくしょうちくしょうちくしょうちくしょうちくしょうちくしょうちくしょうちくしょうちくしょうちくしょうちくばい!!!」

シンジ「んにゃあああああああああああ!!!」プリプリプリプリプリプリ

マリ「…」イラッ

.


シンジ「ッシャラオイッッ!!今から!!戦自の基地に乗り込むぞぉおおぉおお!!!」

シンジ「もち!行くぞ!!戦争じゃあああああ!!!」

シンジ「その辺にいる軍曹のタマぁとったるんじゃい!!」

マリ「…具体的にはどこに行くワケ?」

シンジ「知らん!!!」

マリ「ハァ…」


マリ「せい」コキャ。

シンジ「なふっ??!」ゴフー!

ドサ。

マリ「ったく…ちょっと頭を冷やしなよ、わんこくん」

.

~数日後、第壱中~


シンジ「コケコケコケコケコケコケ!!」

シンジ「コケコッコぉおお!!!コケコケコッコぉおお!!」

シンジ「さあ小麦粉まみれの僕をカラアゲにしろよ!!!」

貞本「ちょっと!小麦粉まみれの手であたしに触ってくんじゃないわよ!」ゲシ!

シンジ「ぐぁああああああ!!!」ドガシャーン!

カヲル「今自分から突っ込んでったね」

ケンスケ「僕らの机がないとこでよかったね」

トウジ「せやな。…しっかし」

ヒカリ「碇くん、荒れてるわね」

マリ「にゃー」コク

マナ「そうなの?」

綾波「ええ、家でも暴れてるわ」

.


惣流「…で?あんたは無能故に生き残ったわけだ?」

マナ「…またですか、惣流さん」ゲンナリ

惣流「あんたが気にくわないからね!」フン!

シンジ「まるでテリトリーを侵された猿山のボスのようだね!」シュバッ

惣流「誰が猿よッッ!!」ドゲシィッ!!!

シンジ「チョベリバ!!!」ドサ

惣流「あんたもあんたよ!ちょっとは人の迷惑ってもんを考えなさいよねッ!?」

シンジ「ヘハハハ!!踏め踏め!そうだもっと踏め!」

シンジ「友達一人も守れない無様な男を踏みつけろよ!!」

シンジ「…踏みつけろよぉ……」

惣流「……」ゲシ、

.


惣流「ったく、そんなにあの男が好きなら追いかけて駆け落ちでもすれば?」

シンジ「は?アスカバカァ?さすがにそれはねーよ」ハハッ

惣流「死ぬか?一辺死ぬか?」ゲシゲシゲシ

シンジ「あふんっ!」

惣流「いつまでもウジウジしてんじゃないっての!」

惣流「…忘れなさいよもう。あたし…達もいるんだしさ」

シンジ「……」

.


~放課後~

シンジ「霧島さん」

マナ「なぁに?シンジくん」

シンジ「あの…日曜の件なんだけど」

マナ「ああ…いいの。シンジくんがそんな気分じゃないだろうってわかってる」

マナ「だから、」

シンジ「いやデート経路決めたから伝えようって思って」

マナ「へ?」

シンジ「約束してたし…吹っ切りたいし。」

シンジ「僕もデートってのをしてみたいんだ」ニコッ

マナ「ほんと?嬉しい!」

.


シンジ「箱根園に行って、箱根水族館やレストラン、温水プールなんかをテキトーに回って、芦ノ湖で海賊船に乗る」

シンジ「それからロープウェーで山登って夕日を見る」

シンジ「後は湯本温泉で…」

マナ「お泊まり?」ワクワク

シンジ「えっ?あー、霧島さんがそうしたいなら」

マナ「したい!」

シンジ「…じゃあ、そんな感じで」ニコッ

マナ「うん!」


式波(学校どうする気かしら…?)
惣流(あんのバカ…!)
貞本(なんであたしまで盗み聞き付き合わせられてんだろ)

.


シンジ「で、明日駅前で8:30集合ね!」

シンジ「じゃ、僕明日の準備するからこれで!」シュタタタタ!

マナ「うん!楽しみにしてるね!」フリフリ


マナ「……」



マナ「で、」コホン

マナ「またですか…アスカさん達…」クルリ

式波「フン!」

惣流「はん!」

貞本(帰りたーい…)

.


マナ「あの、さすがにこんだけくどいと私もちょっと」

惣流「あんた友達が大変な事になってんのによくデートなんてできるわね?」

マナ「はぁ…シンジくんから誘ってくれたし、シンジくんがムサシの事を忘れたいみたいだから私も付き合うんです」

マナ「そりゃ…私がシンジくんと居たいってのもありますけど」

式波「……」ムスー

マナ「もう関わらないでもらえませんか?」

惣流式波「「だってなんかムカつくんだもん!!」」

貞本(私も付き合いじゃなきゃ関わりたくないわ…シンジのデートなんて知らないっての)

.


マナ「…じゃあ、もし私がデート諦めたら」

マナ「シンジくんを癒してあげてくれますか?彼の気晴らし付き合うって約束してくれますか?」

惣流「はあ!?なぁんであたしがバカシンジの傷心に付き合ってやんなきゃいけないわけぇ!?」

マナ「…」ハァ

貞本(惣流はなんでもうちょい言葉選べないのかしらネェ…)

式波「…シンジに付き合う…か」

式波「…じゃ、アタシは降りるわ。アタシにはそーいうの合わないし」ヒラヒラ

惣流「ちょっと式波?!」

.


式波「アタシはそーいうのはやらない。叱咤激励くらいならしてあげれるけど」

式波「慰めるなんてアタシのやり方じゃないもん」

式波「今のシンジには確かに癒しが必要そうだし…それはアタシの役目じゃない」

式波「だから降りる。シンジは任せるわ」スタスタ

惣流「な、何よそれぇ…」

貞本(心意気は立派だけど、盗られるかもって思わないのかしらね?)

マナ「…で、貞本さんは?」

貞本「パス。シンジのお守りなんて面倒臭いもの」ヒラヒラ

マナ「…じゃあ、もういいですよね?」

惣流「よくない!」

.


マナ「何がそんなに気に入らないんですか?」

惣流「えっ、えっと…」

マナ「何故私がシンジくんとデートするのが気に入らないんですか?」ズイ

マナ「私、もう敵じゃないですよ?クビになりましたし」ズズイ

マナ「なのに、何故あなたは私達を引き裂くんですか?」ズズズイ

惣流「う…」タジ

マナ「あなたもシンジくんが」

惣流「違うわよ!!あんなのあたしの崇拝者みたいなものだもん!」

マナ「…そうですか。じゃあ尚更口を出さないでください」

マナ「そんなの、シンジくんが可哀想だもの」クルッ

スタスタ…

惣流「……ちがうもん」

.


貞本「あんたさぁ…」ハァ

惣流「うっさい!」

貞本「知らないわよ、盗られても」

惣流「別にあたしのもんじゃないし!」

貞本「あっそ…じゃ別にいいじゃん」

惣流「そうよ!別にいいわよ!!」

貞本「はぁ……」

惣流「…あによ」


貞本「あんた、バカァ?」アキレ

惣流「うっさい!!あの女が気にくわないだけよ!!」

.

~碇宅~

シンジ「よっはっ」コロコロ

シンジ「ほいほいほい」ヒョイヒョイ

リツコ「玉乗りジャグリング上手いわね、シンジくん」

シンジ「リっちゃんもやってみる?」

リツコ「よしとくわ。大惨事になるもの」

シンジ「楽しみだなー」ワクワク

リツコ「あら、何が?」

シンジ「僕、生まれて初めてデートするんだよ」

リツコ「へぇ?おめでとう」

シンジ「リっちゃんって父さんとデートする時ってどんな感じなの?」

リツコ「……」

リツコ(本部のあちこちで……いえ、言えないわね)

リツコ「秘密よ」

シンジ「ちえー」


シンジ「せめて!せめて参考に!なる何かアドバイスを!」

リツコ「うーん…お互い気が楽になれるようにする事かしらね?」

シンジ「あざーす!リっさんあざーす!」

リツコ「上手く行く事を祈るわ」

シンジ「ありがとう!」ニコッ

リツコ「ふふ。なんならお父さんにも聞いてみたら?」

シンジ「うん!そうするよ!」ペタペタペタペタ…


リツコ「…こうやって見ると、シンジくんも普通の中学2年生だって実感できるわね」

.


~ゲンドウの私室~

ゲンドウ「…」

ゲンドウ(やはりシンジは私を恨んでいるかもしれん)

ゲンドウ(私は私なりにやってはみたが…)

ゲンドウ(…やはり、私は)


シンジ「とーうさっん!!」頭突きっ

ゲンドウ「おごぅあっ?!」

.


シンジ「あっれー?今からスリィピィになるとこだったー?」

ゲンドウ「あ、ああ…」メソラシ

シンジ「だが許さん!今夜のシンジくんイーズっ!ヴォルケーノ!」

ゲンドウ「意味がわからん」

シンジ「ところで僕デートするんだけど」

ゲンドウ「霧島マナか」

シンジ「うん」

ゲンドウ「…」

シンジ「どうしたの父さん」

ゲンドウ「お前は私を憎んでいるのではないのか」

シンジ「別に」

ゲンドウ「……何故だ」

シンジ「え?いや別に父さんは父さんの仕事をしただけでしょ?」

シンジ「それに…僕に力がなかっただけだから」

ゲンドウ「……」


ゲンドウ「だが私が命令したからだ」

ゲンドウ「お前はそれに納得するのか」

シンジ「父さんは僕から憎まれたいの?」

ゲンドウ「……いや」

シンジ「大丈夫だよ。父さんの立場とか、事情もあったんだと思うし…」

シンジ「いいんだ、もう」

シンジ「結局は僕が何もできない中学2年生のガキだっただけだから」

ゲンドウ「……」

ゲンドウ「そんな事はないだろう」

シンジ「……」

ゲンドウ「お前は…よく、やっている」

ゲンドウ「人類を守ってきた。誇っていい事だ」

ゲンドウ「全てを守れる者などいない。取りこぼす事は当たり前だ」

ゲンドウ「だから、…気にするな」

シンジ「…父さん」


ゲンドウ「…すまん、デートの話だったな。私に何の用だ?金か?」

シンジ「え?いや何かアドバイスくれないかなって」

ゲンドウ「…私にか」

シンジ「うん」

ゲンドウ「……」フム

ゲンドウ「自然体でいる事だな」

シンジ「自然体?」

ゲンドウ「そうだ。無駄に格好をつけようとすると失敗する」

ゲンドウ「いつも通りの自分でいけ」

シンジ「ありがとう、父さん」ニコッ

ゲンドウ「ああ」

シンジ「ちなみに父さんは格好をつけようとして失敗したの?」

ゲンドウ「……」プイ

シンジ「わかりやすっ」

.


~シンジの部屋~

シンジ「~♪」ガサゴソ

マリ「にゃー?」

シンジ「ん?ああ明日の準備してるんだ」

マリ「へぇ?」

シンジ「……最近自我の覚醒が頻繁になって来たね」

マリ「うん。けっこう"自分"を取り戻せるコツを掴んできたからね」

シンジ「ふーん…」

マリ「デートなんだって?」

シンジ「うん」ガサゴソ

マリ「いいなー私した事ないよ」

シンジ「意外だね?」

マリ「そう?」

シンジ「君くらい綺麗なら選びたい放題だったろうに」

マリ「……まあ、ね」


シンジ「なんか事情あるんだ?」

マリ「にゃー」

シンジ「まだ自我の主導権持ってるだろ?誤魔化すなよー」ウリウリ

マリ「しーらにゃいっ」プイ

シンジ「乳揉むぞコラー」モミュモミュ

マリ「あっ、やっ…!」


マリ「やめい!」チョップ!

シンジ「あひん!」

.


<トントン

シンジ「はいよ?」

綾波「碇くん」

シンジ「あ、どーしたのん?」

綾波「…頑張って」

シンジ「ああ、うん!ありがとう!」

綾波「……」

綾波「でもあんまり頑張らないで」

シンジ「どーゆーこっちゃねん」

綾波「話はそれだけ…」

<パタン

シンジ「……」

シンジ「つまりどーゆー事だってばよ」

マリ「さあね」ニヤニヤ

.


~デート当日、駅前~

シンジ「1時間前に来てしまった…」

シンジ「ふひー朝日が目に染みるずぇい…」

シンジ「……」

シンジ「缶珈琲飲むか…」ノソノソ





物影|惣流「………」

.


シンジ(ま、さすがに1時間前には来ないよなー)カシュ

シンジ(…もしすっぽかされたらどうしようかな)クピクピ

シンジ(あり得る話だしね)

シンジ(うーん…腹いせに改札口のキップ入れるとこに酢飯をつめこむかな)



物影|惣流「…」つ缶珈琲

物影|惣流「…」クピクピ

.


シンジ「……」

シンジ「缶を股間に挟んでっと」コネ

シンジ「茶色いおしっこぉ~」ドボポポ

シンジ「そしてくるくる回る事でスプリンクラァア!!!」

シンジ「ひぃらぃたぁー♪ばぁかりぬぅお~♪」クルクル

シンジ「はンぬぅあがぁああ~♪ちぃるのぉを♪」クルクル


惣流(あんなんと待ち合わせしてる霧島にちょっと同情するわね)

.


駅員「コルァ!何をしとるんだ!…裸ぁ?!お前ネルフの裸族か!」

シンジ「チッ!3対1か!?上等だ!」

駅員「何を意味がわからん事を!ワシは一人だろ!」

シンジ「うるせぇ!!いいから…」


シンジ「 か か っ て 来 い や ! ! ! 」


駅員「お前ヤクでもやっとんのか!親はどうした!」

シンジ「ぅおおおおおぉおおおおおお!!!」


惣流(なんかバトル始まった?!)

.


シンジ「右フック右フック!!」

駅員「ごはっ、ごはっ!?」

シンジ「脇を締めて!左右に首ふってワン・ツー!!」

駅員「くそ!コイツつええ!」

シンジ「どうした化物!その程度か!」

駅員「くっ、応援と警察を呼ぶしか」

シンジ「携帯奪取!!」スリ!

駅員「あ、ワシの携帯!返さんかい!」

シンジ「おるぅああああ!!!」ブンッ!

駅員「おげぇぇええ!?」メコォッ!

惣流「」

.


シンジ「トドメの缶珈琲投げ!」ブンッ

ガインッ!

駅員「がっ…?!」

駅員「」ドサ

シンジ「WIN!ウイン!!ウインナー!!」
シンジ「僕イズvictory!!アルティメット!!」

シンジ「ついでに屁もかましてやる!」プピー!

駅員2「ちょっ大丈夫ですか!…君!これは一体何事…裸?!サードチルドレンか?!」

シンジ「チッ!駅員2が現れたか!」

シンジ「醤油をくらえ!制服を汚してみっともなくしてやる!」

駅員2「卑劣な!」

惣流(ちょっとぉおお!霧島早く来なさいよぉ!どんどん大変な事になってんだけどぉぉお?!)

.


~約束の30分前~


マナ「~♪」テクテク

マナ(ちょっと早く来ちゃったかな)テクテク

マナ(オシャレして来たけど…シンジくん褒めてくれるかなぁ?)

マナ(お弁当…喜んでくれるといいな…)

マナ「…ん?」


警察「何をやっている!早く封鎖しろ!これ以上怪我人を増やしたいのか!」

警察2「ダメです!仙石原駅、封鎖できません!」

警察3「ぶぅわっかもーん!」



マナ「な、何事…?」

.


シンジ「YO♪YO♪テメェら聞いてけYO!」クイックイッ

駅員「俺らのリリックマジサイキYO♪」クイックイッ

駅員2「止まらぬリリックマジ暴SO♪」クイックイッ

シンジ「そんじゃまイクゼ?僕の初号機ヒァ♪ウィ♪ゴッ♪」

駅員駅員2「「ズンタ♪ズンタ♪ズンタッタ♪」」クイックイッ

観客'S「「「キャ―――!」」」

警察4「道を塞いでいます!皆さん道を開けてくださーい!」

警察5「これ以上仙石原駅に御用がない方は滞留しないようお願いしまーす!」


マナ「」

.


シンジ「福音勾引……あ、霧島さーん!こっちゃこっちゃ!」コイコイ

マナ(舞台に上がれと!?)

シンジ「悪ぃが今日のステージはここまでだ!僕の女が到着しちまったみてぇだぜ!」

観客「「「え――!!?」」」

シンジ「タカ、サイ!あとはテメェらにこのステージ…任せるぜ…?」

駅員「了解ッス!」

駅員2「SIN∀Gさんのダンパフォとラップマジリスぺッス!あざしたッス!」

シンジ「おう、テメェらも頑張れよ」ヒラヒラ

駅員駅員2「「ウェーイ!!」」

シンジ「じゃ、いこっか!」ニコッ

マナ「う、うん…」

シンジ「オシャレして来てくれたんだ…可愛いね!」ニコッ

マナ「あ、うん!ありがとっ!」ニコッ

.


惣流(たった30分の間にどんだけ状況が変わるのよ…あいつ恐ろし過ぎるわよ…)

惣流(あたしも追わなきゃ)ダッ!


駅員「じゃ俺らのリリック聞いてくだっ…さいっ!」

駅員2「駅員あるあるやりまーッス!」

駅長「ほう」

駅員「?!」

駅員2「?!」

駅長「君ら。ちょっと…」

駅員駅員2「「 」」

.


~電車~

シンジ(オレンジのヒール高めのサンダル、白いパンツ系の七分丈ズボン)

シンジ(くすんだ青のレースジャケット、中は黒色の袖無し肩紐無しタイトシャツ)

シンジ(金のハートネックレスにトンボグラサンを頭に、ショルダーバッグ…)

シンジ「そして顔が可愛い上にスタイルいい…あれ?最高じゃね?これ」

マナ「え?ひょっとして私を褒めてくれてる?」

シンジ「素直な感想だよ」ニコッ

マナ「ほんと?…実はね、私自分でもけっこう自信あるんだよねぇ」

シンジ「確かに霧島さんなら自信持っても許されるレベルだよね」


惣流(霧島で許されるレベルならあたしは自信持っても当然レベルね)


マナ「でも…シンジくんの常時全裸って大丈夫かな」

シンジ「確かにさっきから視線が突き刺さってくるね」チラッ

ヒソヒソ、ヒソヒソヒソヒソ…

シンジ「仕方ない。捕まりそうになったらシンジビーム撃つよ」

マナ「へー?どんなのなの?」

シンジ「こう、スで始まってンで終わる5文字のアレの先端部を相手にね?」

マナ「あ、スタンガンだ!スタンガンでしょ?」

シンジ「あっちゃー!ヴァレンチノかー!正解!スタンガン正解!」

キャッキャッ!

.


~箱根園~

シンジマナ「「ついたー!」」ピョン

シンジ「いえーい!」ハイタッチ
マナ「いえーい!!」ハイタッチ

シンジ「どこ見よっか!?どこ見よっか!?」

マナ「んー…じゃあ、水族館!水族館行こうよ!」

シンジ「うん!」テギュ

マナ「あ…」

シンジ「…その、繋ぎたいから。霧島さんと繋がりがあるって…実感したくて」

マナ「…ふふ。今回は言い訳しないんだ?」

シンジ「うん。前より霧島さんと距離を縮めたいしね」ニコッ

マナ「私も」ニコッ

.


~電車~

惣流「ZZZ……」

惣流「んがっ?」

惣流「」

惣流「乗り過ごした…」

惣流「…まあいいわ。どーせ何言っても何をやっても『全裸でなきゃなぁ…』がつくんだし」

惣流「帰る…か…」

惣流「…」

惣流「今から追ってもね…」


惣流「…あたし、何してんだろ」


.


~水族館~

マナ「わぁ…水中トンネルって綺麗…」

魚<スイスイ
魚<スイスイ
魚<スイスイ
マンタ<ユッタリ
鮫<スイスイ
でかい亀<ユラユラ

シンジ「あの中で泳ぎたいなー」ハハ

マナ「シンジくんなら楽しく泳ぐんだろうね」クスクス

シンジ「じゃあ僕ちょっと」ペタペタペタペタ

マナ「あ、ちょっと?」

マナ「…」

マナ「もー…シンジくん女の子を一人にするなんt」

.


/コン。コン。\


マナ「へ?」チラッ

シンジ『スタッフに話つけて水中トンネルに忍び込んでみた』

マナ「 」

シンジ『ちなみにボンベ借りてるから大丈夫だよ!』

マナ「あはっ、シンジくん早いね?楽しい?」

シンジ『うん!会話用プラカードで会話もたまにはいいね』

シンジ『あっ、魚呼んであげるよ』

シンジ「…」つ餌

魚<スイスイ
魚<スイスイ
魚<スイスイ

マナ「わぁ…!」

.


シンジ(餌を流しながら泳ぐと魚もついてくる)スイスイ

シンジ(人魚になった気分だ)スイスイ


        魚魚魚魚   魚
シンジ<スイスイ 魚    魚魚魚
        魚魚魚魚魚  魚


マナ「すご…なんか幻想的…!」

.


・・・・・。


シンジ「『将来ここで働かないか』って誘われたよ」フキフキ

マナ「へぇー?でもシンジくんショーとかやるのが好きみたいだし」テクテク

マナ「けっこういい案かもね?」テクテク

シンジ「まあ考えとくよ。エヴァパイロット以外の未来もいいかもしれない」ペタペタ

マナ「…シンジくんはやっぱりずっとエヴァパイロットでいるの?」

シンジ「…さあ?わからないな」

シンジ「あ!シャチだ!霧島さん早く!」ペタペタ

マナ「あはは!待ってよシンジくん!」タタタ

.


マナ「もーシンジくん子供っぽいんだからー」クスクス

シンジ「シャチか…あいつ元気かなぁ?」

マナ「あいつ?」

シンジ「うん。第6使徒が来た時に生身で海に飛び込んだんだけどさ」

マナ「すごっ」

シンジ「その時にシャチが懐いてきてさ」

シンジ「まあ、大してかまえもせずに別れてきたんだけどね」

マナ「へー…」


シャチ「……」

シャチ「?」チラッ

シンジ『でね、その時にさ』

シャチ「きゅーん!」キラキラキラキラ

.


シンジ「…あれ?ひょっとしてこいつ、」


ガッシャアアアアアンッッ!!!

ザバァアアアアアンッッ!!!

マナ「ぇええぇええぇええ?!シャチが水槽を割った?!」

シンジ「霧島さん!ちょっと持ち上げるよ!」ガバッ

マナ「きゃっ?!」

シンジ「服濡らしちゃまずいだろ?」

マナ「いやそれよりシャチ!シャチを気にしよう?!早く逃げないと!」

シンジ「大丈夫大丈夫」ヘラヘラ

シャチ「きゅーんきゅーん」

シンジ「こいつ、今話したシャチだったみたい。遊びたいだけらしいよ」ニコッ

マナ「 」

.


シンジ「そら、まだ水槽に残ってる水の中に戻りなよ」

シャチ「きゅーん」

シンジ「しょうがないな…ほれ、ボール」

シンジ「キャッチボールだ!それ!」ポイ

シャチ「きゅーん!」ポーン

シンジ「上手い上手い!それ」ポーン

シャチ「きゅーん」

シンジ「霧島さんもやる?」

マナ「え?…じゃ、一回だけ」つボール

マナ「えいっ!」ポイ

シャチ「きゅ」ポーン!

マナ「えいっ」ポーン

シャチ「きゅーん」ポーン

シンジ「上手い上手い!」

スタッフ「君ら何してんの?!早く退避して!!はよ!!!」




シンジ「おんだされちゃったね」ペタペタ

マナ「ね。にしてもビックリしちゃった。あんな事ってあるんだね」

シンジ「スタッフの話だとさ、あいつ僕に会った後くらいの時期に捕まったんだって」

マナ「へぇー」

シンジ「なんかいやに素直に捕まったって言ってた」

マナ「ひょっとしてシンジくんに会いに行くためだったのかも?」

シンジ「かもしれないねぇ」ペタペタ

マナ「シンジくんってすごいよね」テクテク

シンジ「そんな事ないよ」ペタペタ

.


シンジ「温水プール行く?」

マナ「うん!いいよ!」

シンジ「…霧島さんの水着姿が楽しみすぎるな」ボソ

マナ「! ふっふっふ…シンジくんのえっち。そんなに私の水着に期待してるの?」

シンジ「え?」

マナ「…その、勃起してるから…///」

シンジ「ごめんね!体は正直だから!」



通行人(勃起した全裸の男の子と歩くって…あの子どんだけ鋼鉄メンタルなんだ…?)

.


~温水プール~

シンジ(セカパクで常夏になってからここの温水プールの室内は肌寒くなるよう調整されてるらしい)

シンジ(…霧島さんまだかな)ドキドキ

シンジ(マイクロビキニがいいな。マイクロビキニ!!)

シンジ(V字もY字もいいけどね!)

シンジ(おっと…また勃ってきちまったぜ!)

スタッフ「ちょっ、そこの君?!ここは温水プールでお風呂じゃないんだよ!?水着水着!」

スタッフ「レンタル水着もあるからフルチンは」

シンジ「10万円払うから、今日一日だけ見逃してください」つ

スタッフ「失礼致しました、御客様。ごゆっくりとおくつろぎくださいませ」

シンジ(お金のちからってスゲー! ▼)

.


マナ「シーンっジっくんっ♪」

シンジ(キター(゚∀゚)―――――!!!)クルッ

マナ「どう?可愛いでしょ?」セクシーポーズ!

シンジ(オレンジ色マイクロビキニきたぁあああああああ!!!)ボキーン!

シンジ「最高す!!!」

マナ「うんうんそうみたいだね♪」

マナ「シンジくんは股間見たらすぐわかるもんねー」クスクス

シンジ「生きててよかった!!!マイクロビキニ、フォぉおおおおおおー!」

マナ「でもシンジくん、水族館でもそうだったけどよく裸OK出たね?」

シンジ「誠意を持った大人な解決しましたので」キリッ

.


マナ「シンジくーんっ!ほらほらっ!水かけー」バチャバチャ

シンジ「やったな!やり返してやるぅー!」デレデレ

シンジ「そーれ水鉄砲ー!」

マナ「きゃっ♪やん!くすぐったいよぉー」キャッキャッ

シンジ(マイクロとは言っても布面積が極小ではないとこが最高だ)

シンジ(パンツも布面積が普通より半分くらいというのもいい!!)

シンジ(こんな可愛いくてエロい子とデート!しかもプール編とか!)

シンジ(僕の人生、捨てたもんじゃなかったよ!母さん!!)


シンジ(生きてるって!素晴らしい!!!)


.


マナ「あ、ねぇシンジくん!あっち行こうよあっち!」

シンジ「ん?ああ『神々のエーゲ海』エリア?」

マナ「うん!あ、でも滑ると危ないし手を握ってて?」

シンジ「もろちんですとも!!」ガシ!

シンジ(神々のエーゲ海。地中海をモチーフにした大型スパで、エーゲ海に浮かぶ島々をイメージした3つのコーナーとその周囲にはジェットバスや噴水など異なる8種類のジャグジーが設置されています。)

シンジ(肌に心地よい刺激を楽しみながら 室内とは思えない空間の広がりを堪能してください。
    30分に一度、噴水やシャボン玉のとびだす「光と音と水の演出」を お楽しみいただけます。)

シンジ(ああ、カップル向けさ!!!)

シンジ(僕を見くびるなよ!!ホムペは暗記済みだ!!!)キリッ

.


マナ「シンジくん!一緒にジェットバス入らない?」ムニュ

シンジ(乳が!乳が!僕の二の腕に!!)

シンジ「断る理由がありませんな!!ヒャッホーウ!!!」ダッ

マナ「シンジくん?!」

シンジ「頭から飛び込みッッ!!」ザパーン!!!

マナ「シンジくん人の迷惑になる入り方はダメだよー」

シンジ「ヘイ!!!霧島さんヘイ!!!カモン!!ヘイカモン!!カムヒア!!プリーズ!!!」

マナ「わかったわかった。」テクテク

マナ「でーもっ。」

マナ「私といれるのが嬉しいのはわかるけど、少し落ち着きなって」ハナチョン

シンジ「あふんっ」

.


・・・・。

マナ「ふー…」

シンジ「むほほほほほほほほ」

マナ「あったかいねー?」クスクス

シンジ「うん、霧島さんが僕を背もたれってか抱き枕みたいにしてる体勢のせいかも?!」

マナ「んー?ふふー」クスクス

マナ「シンジくん、きもち?」ツツー

シンジ「最高す!!!」

シンジ(あー股間にジェットが当たるぅうう!霧島さんのぼでぃも当たるぅうう!!!)

マナ「次はワイン風呂でも行くー?」ダキ

シンジ「はい喜んでぇええぇええ!!!」

.

~ワイン風呂~

シンジ「くんかくんか…渋い匂いがする」

シンジ「これは…ワインだ!ワインの匂いがする!!」

マナ「いやそりゃワイン風呂だし?」

シンジ「アクロバット飛び込み!!!」ドパーン!!

マナ「シンジくん?そんな入り方してたら怪我するよ?」

シンジ「……」

シンジ「うぃ~っ/////」

マナ「あれ?酔った?シンジくんひょっとしてベタな感じで酔った?」

.


シンジ「酔ってねぇッスよ!?でーんでん酔ったないれすよ?!///」

マナ「酔ってるよね?」

シンジ「いやいやだって僕普段から飲むけどザルだし?///」

マナ「う~ん?じゃあシンジくんは匂いに弱かったりするのかな…?」

シンジ「うぃっく…霧島さんちょっとこっちに来て?」

マナ「? なあに?」


シンジ「……」ギュ

マナ「ふぇ?」


シンジ「…"マナ"の匂いでも酔いたい」

マナ「し、シンジくん…?///」

.


シンジ「…俺の女になれよ、マナ」

シンジ「君が好きなんだ。正式につきあおうぜ、俺達。」ギュ…

マナ「……」

マナ「……じゃあさ、それ。素面の時に…もう一回言ってくれない?」

シンジ「ああ、約束する。何度でも言うよ…マナ」ギュ

マナ「……////」ドキドキ

シンジ「……」

シンジ「……うん…?ごめん、霧島さんちょっと僕ボーッとしてた」ヒック

マナ「…」

シンジ「そろそろ次行こうよ」ヒック

マナ「……うん、そうだね」

マナ「シンジくん」

シンジ「? 何?」

マナ「約束、守ってくれるのを楽しみにしてるから」

シンジ「?」



シンジ「そろそろお昼いこっか。霧島さん何食べたい?」

マナ「ん?んー…じゃあね、そこの公園行かない?」

シンジ「? ここの公園には売店も露店も屋台もないよ?」

マナ「そだね。でも今日、それも今からだけ限定でごはんが食べられるんだよ」

シンジ「へぇ?」

マナ「じゃーん♪」つ弁当

シンジ「まさか!それは!」

マナ「へっへーお弁当つくってきましたー♪」

シンジ「まっ、マジでかぁあああああああ!!?」

マナ「うん!マジマジ!さっ、早く行こうよ!」グイ

シンジ「は~い!どこへでもいきまふぅ~!」デレー

.


~芦ノ湖が見える公園~


シンジ「あ。屋根と机とベンチが一体化したのがあるよ!」

マナ「うん。あそこにしよっか!」

シンジ「よーし!競争だ!勝った方が弁当あーんするってことで!」ダッ!

マナ「ズルいシンジくん!私ヒール高いサンダルなんだよ?!」ダッ

シンジ「ズルくて結構!勝てばよかろうなのだー!」ダバダバダバー

マナ「あーん!シンジくんはやーい!」

.



マナ「でも私の勝ち!!」ズザザザァッ!

シンジ「」



シンジ「…まさか霧島さんがサンダル脱いでまで本気走りするとは思わなかったよ」

マナ「だって…私があーんしたいんだもん?」

シンジ「しかも途中サンダルとか投げてきたよね?」

マナ「だって…私があーんしたいんだもん?」

シンジ「石投げてきたよね?僕のお尻にガチ投げしてきたよね?」

マナ「だって…私があーんしたいんだもん?」

シンジ「時々霧島さんがわからないな」

マナ「ミステリアスでいいでしょ?」フフ

シンジ「ミステリアスってなんだったっけ」

.


マナ「まあいいじゃない?それよりほら!食べよっ!」

シンジ「はーい!」

・・・・。

マナ「シンジくん調理実習の時に餃子と焼き魚好きって言ってたでしょ?」

シンジ「あーうん。言った言った」

マナ「作ってきたよっ!魚は焼き鯖、餃子はニンニク控え目焼き餃子!」

シンジ「わあ!本当?!霧島さん!愛してるよ!」

マナ「っ/////」

シンジ「?」

マナ(…今気づいたけど。私ストレートな言葉に弱いみたい)

マナ「じゃ、私が勝ったし…」コホン

マナ「はいっ!シンジくん、あーん♪」

シンジ「ぁあああああああん!!!!」

マナ「の前に!」

シンジ「」スカッ


マナ「私ね?いつまでも『霧島さん』なんて他人行儀な呼び方はイヤなんだよね」

シンジ「え…?」

マナ「これからは『マナ』って呼んでよ」

シンジ「…」

マナ「"あたし"は…"シンジ"って呼ぶから」

シンジ「ぅえっ?えーと…別にいいんじゃない?呼び方なんてさ!」

マナ「惣流さんの事は名前呼びなのに?」プクー

シンジ「う…」

マナ「呼んでくれなきゃお預けだからね!」

シンジ「え?我々の業界ではご褒美ですが?」

マナ「…じゃあこの弁当を湖に向けてぶん投げるから」

シンジ「霧島さんだいぶ過激な部分を晒してきたよね?」

.


シンジ「う……///」

マナ「…まさかシンジくんがこういう事で照れるとは思わなかったなー」

シンジ「いや…何て言うかさ、下の名前呼びは出来る子と出来ない子ってあるじゃん?」

シンジ「定義とかボーダーとかないけど、なんとなくあるじゃん」

マナ「まあねぇ?」

シンジ「それを…こう、皆の前でも呼ぶってなると…なんか恥ずかしい」

マナ「私ね?シンジくんに『恥ずかしい』って感情があった事に軽く驚いてる」

シンジ「ちょっと待ってよ。…心の準備、するから…」

マナ「はーい」クスクス

.

シンジ「…」逆立ち
シンジ「…」ズンドコ♪ズンドコ♪
シンジ「…」腰振り腰振り
シンジ「…」チャンカチャンカ♪チャンカ♪チャンカ♪
シンジ「…」腹筋腹筋腹筋腹筋
シンジ「…」背筋背筋背筋背筋
シンジ「『チンコプター』」クルンクルンクルンクルン

シンジ「…」

シンジ「1♪2♪3で♪踊りだす♪」クイックイッ

シンジ「4♪5♪6でも♪踊りだす♪」クイックイッ

シンジ「いつまで♪二人でいるのかな♪」クイックイッ

シンジ「美味しくできたら♪いただきます♪」クイックイッ

シンジ「知らないままでも♪いいのかな♪」クイックイッ

シンジ「ホントの気持ちは♪ひみつだよ♪」クイックイッ

シンジ「秘密だよ♪」ガンッ!

.


シンジ「よし、準備完了!お待たせ!」

マナ「うん」

シンジ「…」

シンジ「……"マナ"」

マナ「…」

マナ「…"シンジ"…」

シンジ「…マナ、聞いて欲しい事があるんだ」

マナ「なあに?シンジ」

シンジ「僕、マナと会って…マナから純粋な好意を初めてもらった」

シンジ「僕の周囲のヒカリやアスカ達、綾波やもちからは義務感とか友情とか…」

シンジ「そういう好意はもらったけど」

シンジ「手放しの"好き"なんて、今までもらった事なかった」

.

シンジ「でもマナはくれた。好かれる事に慣れさせてくれて、」

シンジ「僕は、僕はここに居てもいいのかもしれないって…思えた」

シンジ「ずっと…本当は、ずっと『自分はここで生きていてはいけないんだろう』って、思ってたんだ」

シンジ「僕は、人とは違う。『普通に生きる才能』がない」

シンジ「皆から迷惑に思われても、疎まれても…生き方を変えたくないし変えられない」

シンジ「『皆から嫌われてもいいから、厚顔無恥なスタイルで生きていこう』って開き直ってた」

シンジ「そんな僕をマナは好きと言ってくれた」

シンジ「…僕は…キチガイで、頭がイカれててバカでアホで裸族で」

シンジ「君には相応しくないかもしれないけど」

シンジ「…マナ。僕も、君が好きだ!!!」

シンジ「僕と…付き合ってください!!!」

マナ「……」

.




マナ「喜んで!」

シンジ「!」パァ…



.


マナ「でもビックリしちゃった。名前呼ぶか呼ばないかって話だったのに」

マナ「いきなり告白されるんだもん//」

シンジ「う…ごめん。なんかテンパって…///」

シンジ「名前呼ぶって決めた時に…なんかもう『言ったれ!』ってなっちゃって」

マナ「シンジの突発的なのはもう慣れてるから大丈夫だよ」クスクス

シンジ「…ダメだ…僕、まだなんかテンパってる」

マナ「ふーん?」

マナ「あ、忘れてた。お弁当食べよ?」

マナ「はい、あーん!」

シンジ「……なんか、胸がいっぱいで…あんま食べれないかもしれない」

.



~芦ノ湖:湖底~

ゴポ。

ゴポゴポ……。





震電「…………」


.


ケイタ「…遅い」

ケイタ「ムサシは何をしてるんだろう」

ケイタ「『飯を調達してくる』って通信した後からさっぱり連絡がない」

ケイタ「……」

ケイタ「…まさか、本当は食料調達を口実にマナを探しに行って捕まったとかないよね?」

ケイタ「……」

ケイタ「いや、そう見た方がいいか」

ケイタ「もし食料調達出来なかったならムサシは餓死してる計算だし」

ケイタ「調達したならムサシは通信してくるし」

ケイタ「脱走前に『お前は結構食べる方だろ』って盗んだ食料の大半を僕に回してくれたし」

ケイタ「まあ現に殆ど食べたし」ゲプー

ケイタ「……」

ケイタ「そろそろ…ムサシもだけど、マナも探しに行こうかな」

.


~某所~


SEELE01『間もなくサードの心を一つ折る』

SEELE02『しかし本当にいいのかね?議長』

SEELE03『使徒は残り10体もいるんだぞ』

SEELE04『倒せるのか?』

SEELE01『ああ。エヴァの量産体勢も整えた』

SEELE01『7~12号機までな』

SEELE01『そもそも…戦自の「トライデント級」も、「破滅以外の道がないパイロット育成」も』


SEELE01『「脱走兵」も…"「霧島マナ」"も。全ては我々が仕組んだ事だ』


.


SEELE06『まあ仕組んだと言っても。我々は誘導しただけだがね』

SEELE03『左様。トライデント級は戦略兵器としてではなく、「サードの心を折るための歯車」として開発された』

SEELE08『トライデント級パイロット育成システムは「サードのガールフレンド」を育成するためのシステムだった』

SEELE02『アレに心底惚れれる人間を洗脳無しで作るために』

SEELE07『金で雇う人間や0から育成した人間ではサードは看破する』

SEELE08『故にそうなる原石の発掘、育成、剪定する場が必要だった』

SEELE01『サードがここまで御膳立てしてやらねばならん人間でなければもっと楽だったのだがな』

.


SEELE02『しかし。心理誘導、人格形成…特定のタイプの人間を作るためにそこまでするとはな』

SEELE05『仕方がない。サードには「大切な人間」が今まで存在しなかった』

SEELE05『ないならば作るしかない』

SEELE09『何はともあれ、これで「サードが恋人を殺害する」という形が出来る』

SEELE02『その後、例えその辛さを乗り越えても。例え潰れてしまっても』

SEELE01『例え自殺を図られても構わん。引き継ぎ自体は可能なのだ』

SEELE01『"サードの心にヒビを入れる"それがメインだ』

SEELE01『よいな?………マリ。』

マリ「……」

.


マリ「私は調整役でいいんだ?」

SEELE01『そうだ。役者達は勝手に動く』
SEELE01『お前はそれを誘導しろ』

マリ「でもさぁ、タブリスのがいくない?私だといつ猫に意識介入されるか」

SEELE01『タブリスは今そこには行けぬ』
SEELE01『居ても使えぬだろう。力を隠さねばならん』

SEELE01『お前の意識問題は己で何とかしろ』

マリ「…了解」

SEELE01『成功を祈る』

ブンッ……――――


マリ「……」

.


マリ(やーれやれ。イヤな役を仰せつかったもんだねこりゃ)

マリ(わんこくんもカワイソーに。やっと幸せになれたのにね)チラッ


シンジ『マナ!好きだぁあああああああ!!』

マナ『私も!シンジが!好きぃいいいい!!』


マリ「青春だねぇ。羨ましいこって」

マリ「まあ私はそれを壊すんだけどさ」

マリ「んーでも初恋は実らないって言うしー?」

マリ「堪忍ね。ほら、これもお仕事だからさ」

.


<ピッ

『~~!~~!』

マリ「…雷電ももう動けるか」

マリ「震電も動き出しそうだ」

マリ「んー…でも今はダメだね」

マリ「もうちょい様子見か。結ばれたばっかじゃショックが小さい」

マリ「まだ手を繋いだくらいだしねぇ?」

マリ「…なんとか今日明日くらいで進展してさせないとなー」

マリ「あ、色黒くん?震電に通信してあげてよ」

ムサシ『…わかった』

マリ「……」

マリ(ホント、イヤな役)ゴロリ

.

>>857
○マナ『あたしも!シンジが!好きぃいいいい!!』

>>858
○マリ「…なんとか今日明日くらいで進展してくれるか、させないとなー」

.

読む。でもエヴァSSだけに限って言うとだいぶタイトル忘れたり、更新が停止、作者失踪、サイトそのものがデッドリンクや閉鎖になってたりと…

>>1はオリ系キャラがあんま好きじゃないので(上手く書けてる人のは好き)新しいの見かけてもそっ閉じ多かったり。

2ndringとかジェネシスQの奴とか好き。『錬金術師ゲンドウ』が置いてあるサイトのやつとか烏賊(LASサイト)、本当は.//hackメインだけど(LASとLMS(マリ))の人のも。

SSで好きなのは

ゲンドウ「そうだ久しぶりだな」シンジ「長谷川さん…?」
銀魂×エヴァクロス(完結)(LAS要素、LMS(ミサト)要素有り)

碇シンジが調子に乗った模様。シリーズ
(未完)(LAS?要素)

今でもたまに読み返す。調子に乗ったシリーズの人には本当に帰って来て欲しい。


~海賊船の前~

マナ「はふー。あたし湖に向かって愛を叫ぶのって初めて」クルッ

マナ「…あれ?またシンジがいない」

マナ「もー…今度は一体何を」


シンジ(自転車乗り)「オルゥアアアア!!!」バゥン!

マナ「」


シンジ「ウィリーぃいいいい!!!」

シンジ「ヒャオ!ヒャオ!」ポーン!ポーン!

マナ(ウィリーで回転ジャンプしながらこっち来た!?)

シンジ「うぇえええい!!」そして逆立ち

.


シンジ「ッエーイ!マナ!早く海賊船乗ろうよ!」ポーン!ポーン!

マナ「いいけど自転車は?というかその自転車どこから」

シンジ「拾った」

マナ「シンジ?それ窃盗だよ?」

シンジ「違うよ!本当だよ!本当に拾ったんだよ!?」

マナ「いやそれ停めてあったやつだよね?
   持ってきたらアウトなやつだよね?」

シンジ「違うよ!店の前に置いてあったやつだよ!」

マナ「それ商品!?」

.


マナ「ちょっシンジ!今すぐ戻しにいかなきゃ!」

シンジ「えー?」キコキコキコキコキコキコキコキコ

マナ「器用に手で漕がないで」

シンジ「でもジークフリート号も僕のものになりたいって」

マナ「名前つけないの!欲しいならちゃんと買ってきなよ!」

シンジ「はーい…」シュン

マナ「もー…」

シンジ「…自転車、か…」

マナ「?」

シンジ「"自転車"にはちょっと思い出があってね…」

.


~回想~

ザー……ザー…

しんじ(12)「……」トボトボ

しんじ(……傘、無くなってたから濡れネズミだ)トボトボ

しんじ(でもよかった。こういう時服を着てたら風邪ひいちゃうし)トボトボ

しんじ(全裸最高)トボトボ

しんじ「?」チラッ

自転車(新品)

しんじ「…勿体ない事するなぁ……」

しんじ「でもゴミ捨て場に何で新品の自転車捨てたんだろ…」

ホームレス「僕?ここゴミ捨て場じゃないからおじさんの家だから」

.


しんじ「おじさ~ん。どーしておじさんは段ボールのお家に住んでるの~?」

ホームレス「ん~それはねぇ、仕事をクビになってお金がないからだよ」

しんじ「どうして働かないの~?」

ホームレス「働かないんじゃない。働けないんだよ」

しんじ「どうして~?」

ホームレス「世間は宿無しに冷たいからさ~」

しんじ「ちなみにどうしてクビになっちゃったの~?」

ホームレス「一時のテンションに身を任せちゃったからだよ~」

しんじ「へー」ホジホジ

ホームレス「というか君なんで裸なの?」

しんじ「黙秘します」

ホームレス「…おじさんの服でよければやろうか?」

しんじ「いらねぇ」

.


しんじ「でもさーなんでもうちょいいい段ボールハウスに住まないの~?」

ホームレス「んー?おじさんは雨風しのげればそれでいいからさ~」

しんじ「……」

しんじ「もうちょいいい段ボールハウス作ってあげたら自転車くれない?」

ホームレス「いやそれはちょっと」

しんじ「見てから言いなよ」


トンテンカーントンテンカーン


・・・・・・。


ホームレス「…まさか橋の下に段ボールマンションが建つとは……」

しんじ「たぶん市役所の人が立ち退き願いしにきたらすっごい苦笑いになるだろうね」

.


しんじ「おじさんこの段ボールマンションの管理人やりなよ」

しんじ「そしたらきっと儲かるよ」

ホームレス「……」

しんじ「そのお金でさ、スーツ買いなよ」

ホームレス「………」

しんじ「ちゃんと生きようとしたらさ、きっと何かが見えてくるよ」

しんじ「だから…そんな死にそうな顔しないで」

ホームレス「……」

ホームレス「僕。…自転車、やるよ」

.


しんじ「♪」キコキコ

警察「君」

しんじ「?」

警察「ちょっといいかな?」

しんじ「ダメです」キコキコ

警察「待ちなさい!」

しんじ「なんだよ?言っとくけどこの自転車はちゃんと譲ってもらったやつだからな!」

しんじ「盗んだやつじゃないよ!!!」

警察「いや公然猥褻罪」

しんじ「待てよ!僕はまだ少年法が」

警察「いや少年法適用でも家裁行くから」

しんじ「捕まってたまるか!!!」キコキコキコキコキコキコ

警察「ま、待ちなさい!!」

.


婦警「御名前は?」

しんじ「碇ゲンドウです」

婦警「碇ゲンドウ、と…」カキカキ

婦警「住所は?」

しんじ「第3新東京市の○○」

婦警「第3新東京市…っと」カキカキ

婦警「保護者の名前は?」

しんじ「……」


しんじ「冬月コウゾウです」


.

~第3新東京市~

冬月「ふー…やれやれ。碇め、また私に雑事を押し付けよってからに」

プルルル。

冬月「?」

冬月「はい。冬月ですが……え?私を身元引き受け人に?」

冬月「……碇が公然猥褻罪?!」

冬月「わかりました、伺います…」


冬月「何をしとるんだ碇は…」

・・・・・・。

~警察署~

冬月「…脱走した?!」

婦警「はい…ちょっと目を離した隙に…」

冬月「碇…わかりました、私も探します」

婦警「御協力感謝します」

しんじ(よし、今の内だ)シュタタタタタ!


シンジ「――――っていうイベントがね?」

マナ「ハートフル的な話かと思ったあたしの期待を返して?」

マナ「というか早く自転車返しに行きなよ」

シンジ「だね……?」クルッ

自転車屋「ゼェ、ゼェ…」

シンジ「uh―Oh」

自転車屋「…やっと見つけたよ、全裸少年」

シンジ「…あれ?まさか……」


自転車屋「ああ、あの時のホームレスのおじさんさ」ニコ


マナ「」

.


シンジ「やったね!この自転車と優待券もらっちゃったよ!」

マナ「まさか、ホームレスのおじさんが頑張って自転車屋になるとは…」

シンジ「ホームレスって言ったってさ、ホープレスじゃないでしょ」

シンジ「生きていこうと思えば、どこだって天国になるよ」

シンジ「だって、生きているんだ。幸せになるチャンスはどこにでもあるよ」

マナ「…うん」


マナ(でもなんかすんごい釈然としない)


.


~海賊船~

マナ「…湖を海賊船でクルージング。」

マナ「大海原へ冒険と略奪の旅へ行かないこの船を『海賊船』って呼ぶのは変だと思わない?」

シンジ(自転車乗り)「確かに。…んーじゃあ『湖賊船』?」

マナ「なんか随分小物臭くなっちゃうね」ニヒヒ

シンジ「でもさ、僕が船長やったらきっと湖賊船はスゴい物の代名詞になるよ!」キコキコ

マナ「かもね。シンジは不思議な力持ってるから」

シンジ「不思議?」

マナ「ほら、さっきの自転車屋さんみたいなやつとか水族館のシャチとか…」

マナ「あたしやムサシの事とか。」

マナ「シンジは何か不思議な力があって、悲惨な運命とか絶望に光を穿つような力がある気がするの」

マナ「シンジの魅力の一つかな」ニコ

.


シンジ「買いかぶりすぎだよ」キコキコ

マナ「そう?」

シンジ「…大体、ムサシは助けられなかったし」

マナ「……ごめん」

シンジ「……」

マナ「……」

シンジ「あ!船首でタイタニックごっこやろうよ!」キコキコキコキコ

マナ「あ、待ってよ!シンジ!」タタタ

.


シンジ「ロォオオオオズ!!!!」ズザザザァッ!

マナ「ジャック!?なんかちが、」

シンジ「僕はもぉおおダメだぁあああああああ!!」

シンジ「だが君は生き残る!おばあちゃんになってベッドの上で孫に看取られて死ぬんだ!!」

シンジ「どうか!!!幸せに!!!」ダンッ


ヒュルルルルル……



\ザパーン!/


マナ「」

マナ「いや…確かにラスト付近でそんな感じの台詞あったけど…」

マナ「あたしが知ってるタイタニックごっこと違う…」

マナ「……」

マナ「シンジ大丈夫かな?」


シンジ「クロールクロールクロールクロールクロールクロール」ザバザバザバザバ

マナ「あ、よかった無事だ」ホッ

スタッフ「お客様、フリーダムすぎる御観覧はご遠慮ください」

マナ「ごめんなさい」

スタッフ「あの、今救命ボートを」

マナ「あ、大丈夫です!シンジなら自分で這い上がってきますから!」ブンブン!

スタッフ「えっ」

.


ゴポ……ゴポゴポ……


シンジ「……」

シンジ(さて、上がるかな…)チラッ


震電「……」


ケイタ(人?僕らと同じくらいの全裸男が)

ケイタ(湖に落ちたのか)


シンジ(なんか居たぁああああ!?)

.


~某所~

マリ「ちょっ、まさかの接触?!」ガタッ

マリ「勘弁してよ~…わんこくん」ハァ

マリ「…色黒くん。震電に連絡して一切コンタクト取らないように言ったげて」

ムサシ『……』

マリ「返事」

ムサシ『…チッ』

マリ「はぁ。まだ早いよ」


マナ『シンジには何か不思議な力があって、悲惨な運命とか絶望に光を穿つような力がある気がするの』


マリ「……」

マリ「…だったら抗ってみろよ?」

マリ「お姉さんがホントにそんなもんがあるか確かめてやるからさ」

.


シンジ(トライデント級…あの時見たやつか)

シンジ(ムサシは捕まったから…じゃあアレはケイタの方かな?)

シンジ(それかムサシの置き土産がまだ回収されてなかったか)

シンジ(…確かめてみるにはちょっと息が続かないかな)

シンジ(一応父さんに連絡しとこ。)スイスイ



ムサシ『……ケイタ』

ケイタ『ムサシくん?どうしたの』

ムサシ『もし……俺達があんな目にあったのには理由があって…』

ムサシ『その元凶が、マナを殺すとしたら…』


ムサシ『お前、どうする?』


.


ケイタ『……』

ムサシ『俺は…復讐するよ』

ムサシ『元凶に』

ケイタ『…僕もだよ』

ムサシ『そうか』

ケイタ『うん』

ムサシ『なら、手を貸せ』

ケイタ『わかったよ、ムサシくん』

.


シンジ「父さん」

ゲンドウ『なんの用だ。忙しいから手短にしろ』

シンジ「おっぱいはやっぱり巨乳が好き?僕は爆乳派なんだけど」

ゲンドウ『切るぞ』

シンジ「うそうそ待ってよ!」

ゲンドウ『…だから、何の用だ』

シンジ「今マナとデート中なんだ」

ゲンドウ『知っている』

シンジ「え?覗いてる?保安諜報部さんいる?」

ゲンドウ『お前が昨日言っていただろうが。用件がそれだけなら』

シンジ「父さんのアドバイスが役に立った気がするよ」

ゲンドウ『…そうか』

シンジ「余談だけど芦ノ湖の底に例のロボットが一機沈んでたよ」

ゲンドウ『それを早く言えバカ』

.


マナ「……」

マナ「!」

シンジ「うへへーい☆」ダロンダロン

マナ「電話終わった?」

シンジ「うむ終わりンこゥ」キュキュッ

マナ「次どこ行こっか?」

シンジ「食べ歩きしながら駒ヶ岳ロープウェーで山頂行こうよ!」

マナ「賛成!」

シンジ「…腕、組んでいく?」

マナ「うん!」

.


シンジ「おばちゃん!キュウリ!キュウリ棒2本ね!!」

おばちゃん「はーい!いらっしゃ裸?!」

シンジ「イエーイ☆」ビシッ

おばちゃん「いやちょっ、何があったの?!追い剥ぎにでも?!」

マナ「あ、おばさん気にしないでください」

おばちゃん「いや気にしないって無理でしょ!」

シンジ「きょきょきょきょきょきょ」

マナ「おばさん。気にしたら負けです」

おばちゃん「いやあの」

マナ「そういうプレイなんです」

おばちゃん「ああ…うん、ほどほどにね?」

おばちゃん「はい、キュウリ棒2本」

シンジマナ「「ありがとう!!」」

.


シンジ「ちゅぱちゅぱちゅぱちゅぱ」

マナ「やっぱりシンジはアナーキーな食べ方するんだね?」ポリポリ

シンジ「アウトローと呼んでくれてもいいよ!?」

マナ「うーん、どっちかって言うとエキセントリックのが適切かな」

シンジ「マナもう食べたの?早いね!」

マナ「ん?うん。美味しかったからかな?ついつい進んじゃったの」ニコ

シンジ「…よかったら、僕のも食べる?」トゥローン

通行人(食わねーよ!!!んな涎まみれのキュウリ!!)

マナ「いいの?じゃあ…一口だけちょーだい?」シャク♪

通行人「?!」

マナ「うん!美味しっ♪」モクモク

シンジ「よかった」ニコ

通行人(バカな…?!一体、何が!?あんなの例え彼女でも)ガタガタガタガタ

.


シンジ「ソフトクリームだってさ」

マナ「食べる?」

シンジ「うん!僕アイス好きなんだ!」

マナ「あたしも!」

シンジ「おばちゃん!アイス!サバンナ味ね!!」

おばちゃん「ねーよ」

マナ「じゃああたしはプリンキャラメル味で!」

おばちゃん「はいよ。お釣り300万円!!」

シンジ「……」

マナ「……」

おばちゃん「…」

おばちゃん「宇治金時味、サービスするよ」

シンジマナ「「わーい」」

.


シンジ「どーん!!!」ベチョ!!!

シンジ「今日は右の耳穴から食べるぜ!」グチョグチョ!

シンジ「ヒィーハァーッッ!!」グチョグチョ

シンジ「それをスライドして…!」ヌヌヌ…ッ

シンジ「鼻の穴にどーん!!!」グチョ!

シンジ「耳と鼻の穴が冷たい!冷たいよぉおお!!」グチョグチョグチョグチョ

マナ「それ味わかるの?」ペロペロ

シンジ「ぶっちゃけわからん」

マナ「せめて口に入れたら?」

シンジ「そうする」

通行人(冷静!?)

.


~ロープウェー~

シンジ「シュビビン!シュビビン!シュビビンビン!!」ピョンピョンピョン!

マナ「もーシンジはしゃぎすぎー」クスクス

シンジ「狭い室内だから部屋の中をスーパーボールが跳ねるがごとく跳ね回れる」

シンジ「ヒョーウ!!!」ピョンピョンピョンピョンピョンピョン

マナ「あんまり跳ねると落ちちゃうんじゃない?」

シンジ「その時はターザンかドンキーコングみたいにロープをつたっていくよ」

マナ「その時はあたしを片手に抱いて連れてってくれる?」

シンジ「モロチンさ!」ニコッ!

マナ「…じゃああたしもジャンプしちゃおっかな」

シンジ「うん!一緒に跳び跳ねよう!!」


\ガタン!ガタンガタン!ガタガタ!「きゃー☆」/


~ロープウェーのロープ~

\ヒュー―――………ガッシャーン!!!/

シンジ「……」

マナ「………」

シンジ「意外と落ちたね」

マナ「ねー」

シンジ「じゃあ約束通り、このままマナを片手に抱いてロープをつたっていくよ」

マナ「シンジすごーい♪タフガイってかんじ!」キャッキャッ!

シンジ「あ、後ろからすごい勢いで次のゴンドラが来てるから急ぐよ」ヒョイヒョイ

マナ「頑張って!シンジ!」

次のゴンドラの中にいる客「なんじゃありゅあああ?!」

.


シンジ「ついた!」

マナ「シンジお疲れっ!」ダキ

シンジ「もはやターザンとかじゃなくて筋肉番付とかサスケェ的なアレだったよ!」

シンジ「マナェ!マナェ!」

マナ「~ェが気に入ったのね…なあに?シンジ」

シンジ「僕ェと神ェについて語りながらスキップェで山頂目指そうよ?」

マナ「んー…今はパス。あたしはシンジと恋人繋ぎでゆっくり歩いて行きたい」

シンジ「わかったェ!」ニコーン!

.

~山頂までの道~

シンジ「マ~↑ナー→♪マナマナ~♪」

シンジ「マナマ~♪ナーマナマ~♪」ペタペタ

シンジ「マナマナッ!♪マーナマ♪ナーママーナ♪」

シンジ「マ~~~~~~~~ナ~~~~~~♪」

マナ「…それ、あたしの歌?」テクテク

シンジ「僕が今0.5秒で考えたマナのイメージソング」ペタペタ

マナ「へー?シンジにとってあたしはそんなイメージなんだ?」テクテク

シンジ「今度これで僕シングル出すよ」

マナ「ああ、そういえばシンジってCD出してるもんね」

シンジ「全く売れてないんだけどね!」ニコーン!

マナ「じゃああたし今度買うよ」テクテク

シンジ「ありがとう。でもマナにはタダであげるよ」ペタペタ

マナ「ホント?嬉しいっ」ニコッ

.


~山頂~

シンジ「…もうすぐ夕暮れだ」

マナ「黄昏時ってやつだね」

シンジ「トワイライト…」

シンジ「ミドナ可愛いよミドナ」

マナ「…シンジ?ミドナって誰?」グニッ

シンジ「やめてマナ僕のお袋さんをニギニギしないで」

マナ「…」プクー!

.


シンジ「ゲームのキャラだよ!ゲームの!」

マナ「…シンジはあたしよりゲームのがいいの?」

シンジ「え?ううん」

マナ「じゃあ謝って!」

マナ「そんで、『マナ可愛い』っていっぱい言ってくれなきゃ許さない!」ダキッ

シンジ「ごめんごめんご」ギュ

シンジ「マナは可愛い、世界一可愛い!宇宙一可愛いし七つの海や銀河系一可愛い」

マナ「なんかうそくさーい!」プクー!

シンジ「じゃあなんて言えばいいのさ」

マナ「言葉じゃないの。心!ハートがこもってるか!」ギュ

.


シンジ「ハートって言われても…」

マナ「…じゃあ、シンジの"好き"を行動で示して?」

シンジ「行動?」

マナ「そ。行動」

シンジ「でも、僕にはわからないよ」

シンジ「だって猫とかを可愛いがるやり方じゃないんだろ?」

シンジ「僕はそんなの知らないよ」

シンジ「好きとか可愛いとか愛とかを示す行動って何?」

マナ「わからない?」ギュ

シンジ「…抱きしめる事?」

マナ「半分正解」

シンジ「…教えてよ。マナ」

シンジ「もう半分がなんなのか」

マナ「…うん、いいよシンジ」

.


マナ「……」スッ

シンジ「…」






<チュ。

.


シンジ(駒ヶ岳の山頂)

シンジ(沈み行く夕日をバックに)

シンジ(僕はファーストキスの味と愛の意味をマナに教えてもらった)

シンジ(暖かくて、柔らかくて、心が暖かかった)

シンジ(抱きしめられる充足感と合わせて)

シンジ(苦しくて仕方なかった飢餓感が少し消えた)

シンジ(昔、誰かがやってもらっていたのを横目に)

シンジ(羨ましさと孤独で冷えるばかりだった胸の穴)

シンジ(今、その虚無に灯りが点る)

シンジ(こんな気持ちは初めてだった)

シンジ(『愛される』事がどういう事かわかった気がした)

.


狙撃手『エージェント・マリ。発射指示(ファイア・コマンド)を』

マリ「ふふ…」クスクス

マリ「ロープウェーゴンドラ落下作戦は失敗。まさか狙撃手作戦を使うなんてね」

マリ「ゴンドラ内の床は任意に落としたし」

マリ「ゴンドラの窓を開いてサード一人なら助かるようにゴンドラごと落としたのにね」

狙撃手『指示を。今なら間違いなく殺れます』

マリ「あーはいはい。」

マリ「『殺れ』」

狙撃手『了解』ガチ



         パァン



.


狙撃手『…目標、倒れました』

マリ「ん。見えてるよん」

狙撃手『では撤退する。犯行は脱走兵2名によって行われたという事で』

マリ「はいはい。改竄しとくよ」

マリ「……」

マリ「悪く思わないでね?わんこくん」

マリ「でもさ?ホントはゴンドラ作戦前にエグいやり方で君に殺させる予定だったんだぜ?」

マリ「『ホントは自分が死ぬはずだったのに誰かに殺された』」

マリ「――って事にしてあげるんだから私って優しいよね?」


マリ「悪いね、わんこくん。私も仕事だからさ」

.


シンジ「………」

マナ「」ドサ





シンジ「……マナ?」

.



シンジ「どうしたの?マナ。」

シンジ「キュウリとか、昼のお弁当にあたった?」

シンジ「…死体ごっこ?」

シンジ「……」

シンジ「……」

シンジ「…マナ?」

.





マナ「…いや、シンジの右足踏みそうになって避けたら…足首捻ったの…」

シンジ「ああ…すごい痛そうな顔してるよね」

シンジ「『そらー痛みでしばらく喋れないわ…』って感じの」

マナ「うん…途中でこんな…ごめんね?でもちょっ…すんごい痛い」

シンジ「肩貸す?」

マナ「うんお願い」


シュゥウウ…←地面に当たってた


マリ「」


.


マリ「ちょっと!狙撃手くん!戻って戻って!」

マリ「ターゲットまだ生きてんじゃん!!」

狙撃手『え?!待て、もう銃も弾も置いてきて』

マリ「んもぉおお!それでもプロ?!なんで死んだかくらいわかんないんだよ!」

狙撃手『今確かめ……ああ、クソ!』

狙撃手『発射直前にサードの鼻血が目標に付着したからだ!』

マリ「どういう事だよ!?」

狙撃手『…アレだな、ジャパニーズマンガ表現の「ハナヂブー」ってやつだ』

狙撃手『それが目標のこめかみについたから…誤認した』

マリ「実際にあんなもんなるわけないだろ!!バーカ!!」

狙撃手『いやしかし実際に起こって』

マリ「…そうだけど!!」

.


マナ「シンジ鼻血出てるよ?」

シンジ「あ、ホントだ」

マナ「はいハンカチ」

シンジ「食べていいの?」

マナ「食べれるの?」

シンジ「食べられないからといって食べていけないとは限らない」

マナ「やめときなよ…なんなら『食べられません』って書こうか?」

シンジ「…『食べられません』って書いてあるアレを見ると逆に食べたくなるのはなんでだろうね?」

シンジ「書いてなかったら食べようなんて思わないのに」

マナ「あたしはアレは見もしないしそんな事考えた事なかったけど」

マナ「んー…禁止されてるもの程知的好奇心を刺激されるからじゃない?」

シンジ「禁止されてて誰も手だししてない何かを知ろうとして…みたいな?」

マナ「うん」


狙撃手『大体ゴンドラ作戦だって意味わかんねー上に杜撰で穴だらけの作戦じゃねーか!』

マリ「うっさいわ!私だって上からの命令じゃなきゃあんなんやらんわ!」

狙撃手『アレって上はマジだったの?!』

マリ「そーじゃないの?!」

狙撃手『頭おかしいんじゃねーか?!お前の上司!』

マリ「最終目標聞いた時からわりとそれは思ってたけどね!?」

狙撃手『…あの、もうターゲット居なくなってっけど』

マリ「ああ?!」

ケイタ『ねぇ、指定されたポイントについたけど』

ムサシ『俺達は何をやるんだ?』

マリ「……そのへんの銃とかを回収しといて」

『『了解』』

.


マリ「……」フー

マリ「…オーケー、オーケー…とりま落ち着こうちょっと混乱してきた」

マリ「まず私は『サードに恋人を殺害させる』目的を達成する作戦を立案」

マリ「これはまだやってない。一応本命だけど」

マリ「で、上が『サードの行動が原因の事故で殺す』ためのゴンドラ作戦」

マリ「で、失敗」

マリ「次に私立案の狙撃手による頭パーン作戦」

マリ「―が、直前に目標が足首を捻って倒れる」

マリ「狙撃手はそれを『弾があたった』と勘違い。死ね」

マリ「そして倒れる瞬間、わんこくんの鼻血が目標のこめかみに飛ぶ」

マリ「狙撃手はそれを弾痕と勘違い。死ね」

マリ「色黒くんとソバカスくんを狙撃ポイントへ送って二人を犯人に仕立てあげるはずが失敗」


マリ「……よし、落ち着け、落ち着こう私」

マリ「次だ。次に本命の作戦を決行しよう」

マリ「精々それまでイチャついてなよ、わんこくん」


『―――マリにゃんマリにゃん』

マリ「……」

『――――鼻くそ食べた事、ある?』

『よし、話のつかみはOK!…いや別にこれは全く関係ない話なんだけど』

『全裸でいると気持ちいいのよ。何でもできる気がする』

『何でもよ?"何でも"。』

『鬱ストーリーが売りな作品ですら「都合がいいだけのハッピーエンド」に導ける気がするの』

マリ「……」

マリ「――ある意味。さすがはあなたの息子だよ」

マリ「ユイさん」


.


マリ「…」

マリ「やらなきゃ」

マリ「やらなきゃ、いけないんだって」

マリ「"あたし"だって、会いたいんだよ」

マリ「ゲンドウくんや冬月教授だってさ、きっと、」

マリ「ユイ"先輩"に、もう一度だけでも」

マリ「……」

『だから、壊すの?その人の大事なモノを壊してまで?』

マリ「…だって…だってさぁ…」

マリ「あたしだって…」

シンジ『もちー』ニコニコ

マリ「……」

.


シンジ『……もち!よし、今日から君は『もち』だ!』

シンジ『捨てられる側の気持ちは、……痛いほどわかってるから』ギュ

シンジ『父さんから捨てられた時の僕を見た気がしたんだ』

シンジ『『あの時は誰も"僕"を救ってくれなかったけど』』

シンジ『『今は。僕次第で"僕"を救えるんだ』って』


マリ「……」ギリッ…

マリ「……っからよぉ…!」フルフル…!

マリ「別に、殺すわけじゃ、ないんだからさぁ…!」

マリ「今まで、散々やって来たんだからさぁ!!!」

マリ「やれよ!!!あたし!!!」

マリ「簡単だろ!!!」

マリ「…………」

マリ「……っ、……ううっ…」

.


マリ「…ほら、"私"の仕事なんだから」

マリ「やらなくちゃ、いけない事なんだから」

マリ「やりたくなくても、イヤでも」

マリ「やらなくちゃいけないんだって」

マリ「仕事なんだから!!!」

マリ「………」

マリ「…そう、」

マリ「だって、そうしなきゃ会えない」

マリ「雷電と震電を使って、霧島マナをさらって」

マリ「使徒の細胞を埋め込んで、パターン青に変えて、初号機で」

マリ「……殲滅させる」

.


マリ「他のエヴァは起動させない」

マリ「加持くんがいる。細工して一時的に動かせなくする」

マリ「そんで、そんで…」

マリ「…なんなら彼等に殺らせてもいい!目の前で!!」

マリ「あたしの時みたいに!目の前で!大事な人が奪われればいい!!!」

マリ「……」

ムサシ『終わったぞ。…雷電らはいつ出撃させる』

マリ「……」

ムサシ『おい、聞いてるのか』

.


マリ「…しばらく、待機。」

マリ「サードとの親密さをもっとあげさせて、それから地獄に落とす」

ムサシ『そうかよ』プツ

マリ「……」

マリ「まだ…うん、まだだから」

マリ「ゴンドラの時も手が滑っただけだから」

マリ「一回目は私のミス。」

マリ「二回目は偶然が起きただけ」

マリ「三回目は三度目の正直だよ」

マリ「……大体、私の替わりはいくらでもいるんだし」

.


~湯本温泉街:足湯コーナー~

シンジ「マナ、足大丈夫?」

マナ「うんありがと。足湯浸かったら治ったかも」パチャパチャ

シンジ「そっか。よかった」ホッ

マナ「シンジ」

シンジ「なあに?」

マナ「足湯の湯槽には浸からないんだよ?」

シンジ「でも温かいし…汗かいちゃったから流したかったし」

シンジ「それに…マナに踏まれて気持ちいいのよー?」

マナ「…」スッ

シンジ「どけないでよ!優しい笑顔で足をどかすのやめてよ!」

.


シンジ「だって僕の体くらいなら入るじゃないか!全身浴できるじゃないか!」

マナ「物理的にはね?でもほら、他の人が足を突っ込めないからね?」

シンジ「え~」ゴクゴク

マナ「あと飲用水じゃないし足入れるからばっちぃし飲まないで?」

シンジ「でもマナ水だよ?」

マナ「…あたしの成分が出た水より、直接あたしを舐めた方がよくない?」

シンジ「」

マナ「あとでゆっくり……ね?」

シンジ「うん☆」ボキーン!

.


シンジ「でもマナのナマ足すりすりしたい」

マナ「あとでね?」ニコッ

シンジ「えー?なんかうそくさーい」

シンジ「あとでなんか言葉巧みに騙されて」

シンジ「結局なんにもできませんでしたオチになるんだ!」

マナ「あたしはシンジに嘘つかないってば!」

シンジ「本当かなぁ?」

マナ「ホント!」

シンジ「じゃあ約束してよ!?なんかこう…指切り的なアレで!」

マナ「はいはい」


マナ「ん」チュ

シンジ「」

.


チュパレロ。リュロリュロリュロ。ちちちーう。ンチュ…

マナ「んっ…ふ、」チュ、チュ…

ペロ…チュチュチュ。チュー!

チュゥウウウウ!!!

シンジ「」

マナ「…はい!これは約束の前払いね?」ニコッ

シンジ「」

マナ「大人のキスよ。帰ったら続きをしましょう?」

マナ「あ、旅館にいったらって事ね?」

シンジ「やだ過激!!」ぐはっ!

.


~温泉街~

マナ「なんだかいい匂いがするね?」

シンジ「温泉…硫黄の匂いじゃないな」クンクン

シンジ「…マナのにほひ?」クンクンクンクン

マナ「あんっ!首に鼻息を、くすぐったいってー」キャッキャッ

シンジ「いい匂い…クンクンクンクン」

マナ「はいはい。あとでねあとでね」

シンジ「温泉饅頭、温泉卵…やっぱり温泉街だけに温泉ネタのものが多いね」

マナ「明日、皆にここでお土産買っていこっか」

シンジ「だね!」

.


おばちゃん「いらっしゃいいらっしゃい!」

おばちゃん「温泉饅頭はいかg」

シンジ「一個食べてみよっか」

マナ「そだね」

おばちゃん「裸だぁあああああああ!?」

シンジ「おばちゃんうるせーですよ?ほら他の客も大声にビックリしてこっちを見」

おばちゃん「いやアンタ見て驚いてんだよ!!」

シンジ「温泉饅頭2個」

おばちゃん「はあ。…というかなんで裸で?」

シンジ「え?ああ…ほら、この後で温泉入りにいくんで」

シンジ「予め脱いどく的な?」ドヤ

おばちゃん「スタンバイ早くね?!」

.


マナ「おいしー」モキュモキュ

シンジ「でもこれどの辺が"温泉"饅頭なんだろ?」

マナ「……風味?」

シンジ「普通の饅頭っぽい気がするけどなぁ?」モキュモキュモキュモキュ

シンジ「あ、そういえばさ?」

マナ「?」

シンジ「旅館の温泉…混浴なんだ」

マナ「へー」モキュモキュ

シンジ「ぶっちゃけマナの全裸見たくて最初から予約してたんだ」

マナ「あーやっぱり?」モキュモキュ

シンジ「…ドン引きしていいよ」

マナ「別にしないよ」

マナ「今までのでドン引きしなかったあたしの鋼鉄メンタル舐めないで」

シンジ「……」

.


シンジ「あのさ、」



シンジ「君と出会えて、本当によかった」

マナ「あたしもかな」モキュモキュ


.


シンジ「マナは…僕のどこが好きなの?」

マナ「ん?んー…瞳、かな」

マナ「奥に輝きを秘めているっていうか」

マナ「シンジって瞳が綺麗じゃない?」

シンジ「そうなの?」

マナ「うん。そうなの」

マナ「あとはやっぱり自由な所とか、どっか不器用なとことか」

マナ「正直なところとか技能的には器用なとことか」

マナ「"自分"があるとことか明るいとことかクレイジーなのにどこか理詰めなとことか」

マナ「あとね」

シンジ「あっうん。ありがとうもうその辺で」

.


~旅館:温泉~


カポーン………


シンジ「温泉卵、温泉饅頭、温泉カップラーメン」

シンジ「洗濯物(主にタオル類)」

シンジ「いっぱい持ち込んでみた☆」

マナ「もーシンジってばー」

シンジ「そして冷酒」

マナ「お風呂でお酒は危ないよ?」

シンジ「でぇじょぉぶだ。ドラゴンボールがある」

マナ「いやないし」

.


シンジ「つっきみざけっ♪月見酒♪」

マナ「…お酒ってそんなに美味しいの?」

シンジ「一生の友だね」

シンジ「辛い事あったら忘れさせてくれる」

シンジ「新しい友達を作らせてくれる」

シンジ「誰かの本音を聞き出してくれる」

シンジ「一日をリセットして、明日を生き抜く活力をくれる」

シンジ「酒はいいねぇ。リリンの生み出した文化の極みだよ」クピ

マナ「ふーん…」

シンジ「…まあ付き合い方間違えちゃうとヤバイんだけどもね」

マナ「中2の台詞じゃないよね」

.


マナ「未成年の飲酒や喫煙は違法だよ?」

シンジ「喫煙はしないよ。バレなきゃいいのさ」

シンジ「とゆーかマナ。なんでタオル巻いてるの」

マナ「えっ?…やっぱりちょっとシンジに見られるのが恥ずかしくて///」

シンジ「えー(・ε・` )」ブー

マナ「それより。あたしにもちょっとちょーだい?」

シンジ「飲めるの?飲めない人は本当に飲めないから気をつけなよ?」

シンジ「お酒は色々失敗しまくってからじゃないと」

マナ「はいはい」クピ

シンジ「…美味し?」

マナ「うん。…ちょっと辛いかな?」

.


シンジ「温泉に食べ物や洗濯物は入れるなって看板がある」

シンジ「だが僕は悪い子なので遠慮はしないのだった」

マナ「温泉卵美味しーい!」ハムハム

シンジ「そしてマナも僕に遠慮はしないのだった」

シンジ「…月が綺麗だ」クピ

マナ「シンジのためなら『あたし、死んでもいいわ』」

シンジ「?」

マナ「なんてね。知らない?」クスクス

シンジ「何かのネタ?」

マナ「うん。コテコテな、ね」クスクス

.


~旅館:部屋~

シンジ「刺身美味しいね」モキュモキュ

マナ「なんかあたしたち食べてばっかり?」

マナ「太っちゃうかなー」モキュモキュ

シンジ「大丈夫大丈夫。例えマナがファットになっても愛するよ」

マナ「そう?」

シンジ「まあ育ち盛りだし?運動すればいいじゃん?」

マナ「油断はできないの」

シンジ「ふーん?」

マナ「あとで卓球でもする?」

シンジ「うむ」

.


~卓球場~

マナ「いっくよー?」

シンジ「きな」クイックイッ

マナ「えい!」カコン!

シンジ「ほあちゃ!」カコン!

マナ「えい!」カコン!

シンジ「ほあちゃ!」カコン!

マナ「えい!」カコン!

シンジ「ほあちゃ!」カコン!

マナ「えい!」カコン!

シンジ「ほあちゃ!」カコン!.

マナ「えい!」カコン!

シンジ「ほあちゃ!」カコン!

.



シンジ「ほぁあああああああ!!」


シンジ「シンジ流、全裸エヴァン真拳奥義!!」


シンジ「『たまたま粉砕打法』!!!」ブンッ!


スカッ

シンジ「」

マナ「ぷふぅううう!!」プークスクス

.


~部屋~

シンジ「足でぶら下がり」

マナ「…」

シンジ「…そろそろ、寝る?」ヒョイ、スタン!

マナ「ん?うーん…」

シンジ「? 何かやりたいでも事あるの?」

マナ「さっき約束したじゃない?」

シンジ「えっ?」

マナ「あたしのカラダを…ってやつとか、」ソッ…

シンジ「……」ビクンッ

マナ「あたしの、足を……とか?」スリスリ

マナ「…裸、見たいって言ってたのに見せてあげられなかったし?」

シンジ「…」ドキドキ

マナ「…ねぇ、シンジ」ギュ…

.





マナ「優しくして?」


.


シンジ「…うん…めいっぱい…優しくする…」ギュッ…!

マナ「じゃあ…脱がして?」

シンジ「うん…」

シンジ(マナの浴衣の帯を外して、ほどいていく)

シンジ(僕は元から裸だからマナは手持ち無沙汰に抱きしめながら僕の背中を愛撫している)

シンジ(マナの表情は見えない。でも彼女の胸の鼓動は早鐘を打っていた)

シンジ(帯はとれて。浴衣ははだけて…マナの鎖骨と谷間、形のいいヘソが)

シンジ(…綺麗だ)

.


シンジ(キス、キスキス。…それか、ら、)

シンジ(…まさか僕がこんな行為をする事になるなんて思ってもみなかったな)

シンジ(そもそも好きになんてなってもらえないって思ってた)

シンジ(…父さんも母さんに対してこんな気持ちだったんだろうか)

マナ「…ごめんシンジ、明かり消して?」

シンジ「うん…消灯ですよ」カチ

シンジ(…僕が今からやるこの行為の果てで)

シンジ(僕は産まれてきたのか)

シンジ(すごい生々しいし気持ち悪い想像だね)

シンジ(…今は、マナの事だけ考えよう)

シンジ(マナを全力で愛する事に心血を注ごう)

.


マリ「落ち着け。落ち着けーって!」

ケイタ『ムサシダメだ!ダメだって!!』

ムサシ『離せ!!!殺す!殺してやるゥウウウウぅううううう!!』

ムサシ『今から出撃させろ!!ただし殺るのはすっぱだかの方だがな!!』

ケイタ『ちょっ!マナが悲しむよ!?』

ムサシ『一時だよ!!そのあとは俺が慰める!!!』

ムサシ『ぁあああああああ!!マナぁあああああああ!!!』

マリ「血涙やばいね」

ムサシ『もういいだろ!こんだけ進展したんだ!!今すぐ!作戦を決行するぞ!!?』

マリ「……」

マリ「ダメ」

ムサシ『なんでじゃあああああああ!!!』

マリ「うっさい。ソバカスくん?色黒くんを押さえといて」

ケイタ『了解。ほら、ムサシくんドウドウ!僕だって辛いんだよ』

ムサシ『シャラップ!!理性的でいられるのはテメェが本気じゃねーからだ!!』


マリ「…つーかさ、」

マリ「作戦決行したら君達はマナちゃんが死ぬってわかってんの?」

マリ「大事なんだよね?大事なのになんで進んでやろうとするワケ?」

ムサシ『俺のもんにならねー上に、マナが誰かのもんになっちまうくらいなら』

ムサシ『いっそ俺の手で』

ケイタ『ムサシくんいつからヤンデレにジョブチェンジしちゃったの』

マリ「ふーん…ソバカスくんは?」

ケイタ『…まあ、似たようなものかな』

マリ「…君達も大概イカレてるよね?」


『『あんたほどじゃないけどな』』


.


プツ。

マリ「……」

マリ「あたしは正常だよ」

マリ「一般のカテゴリからははみ出してるかもしれにゃいけど」

マリ「は、…まぁた意識が混ざってる」

マリ「獣の心があたしを暴走させる」

マリ「なのに私の願いを妨害する。でもこれも私の心」

マリ「おかしいな。混ざる前のあたしの人格(ソフト)はもっと冷淡だったはず」

マリ「…わんこくんと暮らして来たから?」

マリ「家族とか、ゲンドウくんと再会したから?」

マリ「ユイ先輩の遺したモノを垣間見てきたから?」

マリ「…なんで、迷う。なんで、初めて躊躇する」

マリ「…罪悪感?今までの任務で感じた事なんて」

マリ「………」

.


マリ「……」

『にゃー』

マリ「…」

『魂の声のままにゃ』

マリ「うっさい」

マリ「…」カチ

ムサシ『なんだよ』

マリ「作戦決行時間は、明朝8:00」

ムサシ『了解した』

マリ「無様な姿を晒すなよ」

ケイタ『わかっているよ』

マリ「失敗したら上は金にモノ言わせて何やるかわかんないから」

マリ「じゃ、あとヨロシク」

.



マリ「これで、いい」

マリ「もうあとはオート」

マリ「いくらサードでもこのレールの上から脱線は出来ない」

マリ「…」

マリ「…寝よ」

.


シンジ「ハァ…ハァ…」

マナ「ふー…」

シンジ「…なんかさ、慣れてる?」

マナ「…」ツネリ

シンジ「いだだだだだだだだだ」

マナ「…こんなことするの、初めてなんだから」

シンジ「ごめん」

マナ「…全裸って意外と気持ちいいかもね」

シンジ「じゃあ…僕みたいにじょうじ」

マナ「常時全裸にはならないけど」

シンジ「ちえ」

マナ「んー…」

マナ「…部屋の中でならシンジに付き合おっかな?」クス

.


シンジ「すっぱだか?」キラキラ

マナ「うん。すっぱだか」クス

シンジ「マナ」

マナ「ん?」

シンジ「もっかい」ギュ

マナ「…」

マナ「一回だけでいいの?」クスクス

シンジ「…じゃあ、何度も?」

マナ「いいよ?動けなくなるくらい…ね?」ギュ

シンジ「…ん」

.


~翌日:AM:7:55~

マリ「…準備はいーかい?」

ムサシ『ああ』
ケイタ『うん』

マリ「オッケ。ほんじゃま」


マリ「始めて」


.


雷電「…」キィイイイイイ!!

震電「…」キィイイイイイ!!


シンジ「むにゃむにゃ」

マナ「すー…すー…」



ムサシ『昨日はおたのしみだったようだな、マナ』

ムサシ『だが大丈夫だ』

ムサシ『全部なかった事にしよう。な?』

ケイタ『ならないと思うけどね』

ムサシ『じゃ、旅館の屋根を剥がすぞ』

ケイタ『はいはい』

.


メキ。メキメキメキメキメキメキ……!

シンジ「くかー……」

マナ「すーすー」


ゴシャアアアアアアアアンンッ!!!


マナ「?!」ガバッ

シンジ「すぴー」

.


マナ「雷電!?じゃあ、まさか」

雷電『マナ迎えに来たぞ!』

マナ「…私、フラレたのにしつこいオトコってキライだな」

雷電『ぐはっ!』

雷電『ぐ、…い、いや!違う!時間がない!早く逃げるぞ!!』

マナ「なんでよ!どこへ?!なんで私が逃げなきゃいけな、」

震電『マナ!久しぶり!』

マナ「ケイタ?!」

震電『とにかく早く!!このままじゃマナは殺されるんだ!!』

マナ「誰に!」

震電『ごめん!説明してる暇はないんだ!』ガシ

マナ「は?!ちょっ!私全裸!せめて服」


マナ「ちょっとぉおおぉおお!!!」


シンジ「すぴー」


マナ「シンジぃいいいぃいいい!!!」

シンジ「むにゃ…?」パチ

マナ「助k」

雷電『よし!マナを対ショック等々満載のスペシャル檻に確保したぞ!』

震電『やったね!そしてすごい説明口調だよムサシくん!』

シンジ「な?!旅館の屋根が!?それにマナがおらんやないけ!?」

シンジ「はっ!!」キュピーン!


・旅館の屋根がない
・マナがいない
・雷電&震電
・清々しい朝
・お腹すいた
・もう一発ヤっときたかった

シンジ「…わかっちまったぜ…!今の状況が!」ダッ!

.


雷電『よう、すっぱだか』

シンジ「…ムサっシーか!」

雷電『ムサ汁ブシャーッ!』ガクガクガクガク!

シンジ「ノリいいね?!」

雷電『って何やらすんじゃボケ!!』

シンジ「勝手にやったくせに」

雷電『悪いがマナはもらってくぜ』

震電『でも心配しないで!僕らは僕らの目的を果たすだけだから!』

シンジ「納得するわけねーだろ!返せ!」


シンジ「霧島を………」



シンジ「  返  せ  ! ! ! 」



.


雷電『返せ?ふざけるなマナを俺から寝とりやがったクセに何言いやがる!!』

震電『いや最初からムサシくんのじゃないし』

シンジ「てめーら何する気なんだよ!どこいく気なんだよ!」プンスカ!

雷電『あん?そんなん決まってんだろ』


雷電『あいつらも戦自も裏切って。俺たちは俺の島へ行って王国を作るのさ』

シンジ「お前まだ諦めてなかったの」

雷電『詳しく説明してやる義務も必要も時間も義理も人情もねーから言わねーけどな!』

シンジ「いやそんだけ悠長にしてんなら」

震電『ざっくり言うとこのままじゃマナは謀殺される。』

震電『だから僕らは元凶(ゼーレ)への反抗と復讐を兼ねてマナを連れ去るのさ』

.


雷電『じゃーな!悪いなぁ!?すっぱだか!!』

震電『もしいつか機会があったら遊びに来なよ。じゃーね』

雷電<キィイイイイイ
震電<キィイイイイイ

シンジ「そんな!おい待」

ギュン!!!


シンジ「」

シンジ「」


シンジ「」


.


~某所~

マリ「はあ?!あいつらが裏切った!?」

マリ「ありゃ演技かよ!!最初からこうするつもりで?!」

マリ「ああああ!!これだから中坊は!!!」

マリ「すぐ指示を出してあいつらに私を舐めた事を後悔させて――――」





シンジ「…」ワナワナ

シンジ「カモン!!」ピュィイイイイ!!!



マリ「――やる、にゃああああん!!」ダッ
マリ(は?!何で!?体が勝手に動く?!ちょっとぉおお?!)ダダダダ

.


シンジ「早く早く早く早く早く」

マリ「にゃああああん!!!」タタタタタタ!

マリ(なんっ、なんでよ!今?!今になって?!)

マリ(あああ!体の制御が利かない!!今指示を出さないといけないのに!!)

シンジ「! きたか!」

マリ「にゃん♪」

シンジ「行くぞもち!!僕の彼女を取り戻すんだ!!」ヒョイ

マリ「にゃああ!!」

シンジ「待ってろマナ!!今すぐ猫人に乗った全裸王子が迎えに行くよ!!」

シンジ「ヒァアアウィィィイイゴォォォぉおお!!!」

マリ「にゃー!」ダダダダダダダダ!!!

マリ(誰か止めてぇぇええ!!!)

.


「なんだ?!」
「うわっ?!」
「変態だー?!」
「イヤァアア?!」
「ひっ…!」


シンジ「うわははははは!!風のよーに走れ走れー!」

マリ「にゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃ!!!」ダダダダ

マリ「にゃん!」ダンッ


マリ(あああ!何考えてんの!現実的に考えて追い付くわけないでしょ!!)

マリ(海まで行ったら追いかけられないし!)

マリ(止まれぇええ!!止まれ止まれ止まれ止まれ止まれ止まれ!!)

マリ「にゃああああ!!!」ダダダダ

.


雷電<キィイイ
震電<キィイイ

シンジ「! 見えてきた!」

マリ「にゃ!」ダダダダダダダダ

シンジ「いっけぇぇええ!!!」

マリ「にゃにゃにゃにゃにゃにゃ!!!」ダダダダ

シンジ「飛び乗れ!!!」

マリ「にゃ!」ダンッ!!


電シンジ
のマリミ
足  ミ

シンジ「よし!なんとか組み付いた!」

マリ「にゃ!」

.


マリ「にゃにゃーにゃ?」

シンジ「…このまま、島とやらまでいこう」

シンジ「マナの謀殺の話も気になるし…とりあえずは日本を離れる」

シンジ「帰りの事は後回し!まずはマナだ!!」

シンジ「…落ちるなよ!もち!」

マリ「にゃ!」コクン!

マリ(ああああああ!!誰かこのおバカとあたしを止めて!!)

.


~どこぞの南の島~

雷電<ブゥゥン…
震電<ブゥゥン…

シンジ「使徒使徒ぴっちゃん♪使徒ぴっちゃん♪」

シンジ「使~徒~ぴっ~ちゃん~♪」

マリ(見つかるでしょ?!せめて黙っててよ!)

ウィーン…ガコム。

マナ「…出れた?ここは…?」キョロキョロ

シンジ「! マ」ムグ

マリ「…」ガシ!

マリ(あぶねっ!あの二人がコレから降りてきてからじゃないとヤバイんだよ!)

マリ(主にあたしが!下手すりゃ殺られちゃうし!!)

.


マナ「まさか、ホントに連れてこられるなんて…」

マナ「シンジは?シンジは大丈夫なのかな…」

ムサシ『ケイタ、レーダーに反応は?』

ケイタ『ないよ。意外だね?すぐ戦闘になるかもとか思ってたけど』

ムサシ『そうか。とりあえず俺はマナに話をしてくるよ』

ケイタ『降りないでマナを乗せた方がいいんじゃない?』

ムサシ『バカ言え。マナに操縦幹奪われでもしたら日本に変える事になんだろ』

ムサシ『それに戦闘になったら一人用操縦席にマナと乗って戦わなきゃいけない』

ムサシ『マナは一回内臓をやられてるし雷電には乗せられねぇよ』

ケイタ『わかったよ。気をつけてね?マナ怒ってるし』

ムサシ『ああ…わーってるよ』

.


プシュー、ガコム。

ムサシ「…よぉ、悪かっ」

マナ「どりゃー!!!」バキャッッ!!!

ムサシ「ぽぶっ?!」ドサ

マナ「バッカじゃないの?!バッカじゃないの?!何してんのよバカムサシ!」

マナ「シンジよりも大バカよ!!」

シンジ(否定はしないけど彼女にバカの代名詞に使われるってつらい)

ムサシ「…説明させろよ、とりあえず」

マナ「嘘偽りなく話して。あと納得出来なかったらもっぺん殴るから!!」

ムサシ「わかったよ…」

.


マナ「あと!!服!!!」

ムサシ「…上着貸してやるよ」つ

ムサシ「じゃあ話すぞ」

ムサシ「まず、だ。俺達は踊らされていた」

ムサシ「訓練兵になった時からな」

ムサシ「俺達はな、あのすっぱだかのために―――――」

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――――――――――
――――――――――――――

ムサシ「―――というワケだ」

ムサシ「つまり、あのままだったらマナはすっぱだかに殺されるシナリオに」

マナ「………」

ムサシ「…恨んでるか、すっぱだかを」

マナ「まさか。シンジが望んだ事じゃな