男「能力者がこの島に集められたって?」(7)

女「ええ、そしてバトルロワイアルをさせられてるってわけ。理由は主催者の趣味だかなんだか知らないけど」

女「とにかく今は逃げなきゃ殺されるわ」

男「うおっ!」

ズドッ!

チンピラ「ヒャハハァ! いくら逃げ回ったって無駄だぜぇ!」

男(目が覚めたとたんイカれた野郎に追い掛け回される事になろうとは・・・・・・)

男(しかもここはどこだ? 目が覚めたら見知らぬ森の中で知らない女に起こされていた・・・)

女「あいつの能力は発火能力みたいね、さいわいあまり精度は無いみたいだし、さっさと逃げましょう」

男「あ、ああ・・・・・・」

~~数分後

男「はぁ・・・・・・、死ぬ思いはもうしたくない」

女「見た目通りの単細胞な奴が相手で助かったわね」

男「・・・・・・助けてくれてありがとう」

女「どういたしまして」

女「さっきの説明はきちんと頭に入ってるかしら?」

男「いきなりだったけど、なんとか・・・・・・」

男「ここは絶海の孤島。島にいる人間は俺達やさっきの男みたいな能力者で、なぜか殺し合いをさせられてると・・・・・・」

女「島から出るには他の能力者を全滅させる必要があるわ。私達は監視されてて、最後になったら迎えがくるみたい」

男「・・・・・・」

女「もしかして警戒してる?」

男「いや・・・・・・話がぶっとびすぎて呆けてただけだ」

女「それで、私があなたをわざわざ助けたのには理由があるんだけど」

男「・・・なんだ?」

女「チームを組みましょう、私の能力は一人じゃちょっと使いにくいのよ」

男「まぁ・・・・・・いいよ、君はなんだかいろいろ知ってるみたいだけど、俺はルールも何も知らないし、組むメリットはある」

女「話が早くて助かるわ」

男「ただし能力は君から明かしてくれ、そうでないと完全に安心できない」

女「分かったわ。私の能力は意識を向けた場所へ五秒後、力を送る能力よ」

女「・・・・・・・・・・・・」

バキバキッ

男「うわっ」

女「木の枝を折っただけよ。こんな感じにね」

男「念動力者の制限付きみたいな感じか」

女「その言われ方はちょっと不服だけど、まぁそうね」

女「それで、安心はできたかしら?」

男「まぁな。知っていれば避けられそうな能力だったし・・・・・・」

女「そしたら君の能力も教えてくれる? この島で一緒に生き残るには知っておきたいわ」

男「分かった」

男「・・・・・・」スッ…

女「腕から鎖を伸ばす能力・・・・・・? それだけ?」

男「鎖で触れた能力現象を無効化させることができる。鎖の伸びる距離は五メートルってところだ」

女「ふぅん・・・・・・結構いい能力じゃない」

男「さっきから気になってたんだが」

女「ん?」

男「組むにしても、なんで俺を選んだんだ?」

女「簡単よ」

女「ペアを思いついた後、初めて見つけた相手があなただっただけ」

男「・・・・・・」

~~

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