SSでよくわかる芥川龍之介作品 (72)

~登場人物~

「お釈迦様」
極楽に住んでいる

「 ?陀多(カンダタ)」
地獄の罪人
地獄に来てから一番悲しかったのは持ち込んだお菓子が鬼に没収されたこと


【蜘蛛の糸】
 ある日のことでございます。お釈迦様は極楽の蓮池のふちを、ひとりでぶらぶらお歩きになっていらっしゃいました。

〔極楽〕
お釈迦様「あー暇だなー」

お釈迦様「久しぶりに地獄でも覗こうかな」

お釈迦様「おっ血の池にいるのは確かカンダタとかいう罪人じゃないか」

〔地獄〕
カンダタ「モガモガ」アップアップ

〔極楽〕
お釈迦様「あ、もがいてるもがいてる」

お釈迦様「そういえばアイツはひとつだけ善行をしてたような……」

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〔回想〕
カンダタ「林に迷い混んじゃったよ……」

カンダタ「トホホ……」

カンダタ「あーもうムシャクシャするなあもうっ!!」

蜘蛛「カサカサ……」

カンダタ「あ!蜘蛛だ!お前でいいや八つ当たりさせろ!!」

蜘蛛「カサカサ……」

カンダタ(この前はザリガニに僅差で負けたけどこんな子蜘蛛になら負けないぞ!!よーし……)

カンダタ「覚悟ー!!」

蜘蛛「ッ!!?」

カンダタ「ソイヤ!!蹴りをくらえ!!」

蜘蛛「イラッ」

蜘蛛「ガブッ」

カンダタ「イタタタタ!やめてお願いやめて!!噛まないで!!」

蜘蛛「……」

カンダタ「シクシクシク……蜘蛛に負けた……」


〔回想終わり〕
お釈迦様「ということがあったな……」

お釈迦様「なんかかわいそうだから助けてやりたいな……」

お釈迦様「そうだこの蜘蛛の糸で……」

お釈迦様「これを地獄に垂らしてカンダタを登ってこさせよう」

〔地獄〕
カンダタ(まさかあのときの蜘蛛に噛まれた傷がもとで死んでしまうなんて……)

カンダタ(しかも閻魔様に生前1回ウンコ流すの忘れたことを指摘されて地獄送りになるなんて……)

カンダタ「針は痛いし血の池は臭いしもうヤダ……」


スルスルスル………

カンダタ「ん?」

カンダタ「なんか空から垂れてきた……」

カンダタ「トイレットペーパー?」

カンダタ「いやこれは糸だ!!」

カンダタ「なんでこんな糸が……?」

お釈迦様『これを登りなさい。そうすれば極楽に来れるでしょう』

カンダタ「頭上から声がするぞ?」

カンダタ「これを登ればいいんだな?」ギュッ

カンダタ「よいしょこらしょ」


〔開始1m〕
カンダタ「もう無理」ヘナヘナ

お釈迦様『腕の力弱っ!!』

カンダタ「釣ってー!!お釈迦様俺のこと釣り上げてー!!」

お釈迦様『ヤダよ自力で登って来いよ!』

カンダタ「お釈迦様のバカっ!!」

お釈迦様『じゃあ糸はしばらく出しっぱにしとくんで、そこで腕力を鍛えたらどうですか?』

カンダタ「なるほどその手があったか!!」

カンダタ「『カンダタ's ブート☆トレーニングinヘル』 だぁー!!」

それから「カンダタ's ブート☆トレーニングinヘル」は幕を開けた。

カンダタ「まずは針山だな……」

カンダタのトレーニングは苛烈を極めた

〔針山地獄〕
獄卒「はい、いーち、にー、」

カンダタ「うぉぉぉおおお!!」

──1.針山腕立て──
腕立てをやめると貫かれる

獄卒「さーん、よー……」

カンダタ「ちょ、数えるの早いっt(グサッ

〔血の池地獄〕
獄卒「じゃあ今日は25mを10往復ね」

カンダタ「はーい」

──血の池スイム──
全身運動。ゴーグル必須

獄卒「ちょっと~カンダタさん早く消毒槽からあがってくださいよ~」

カンダタ「足っ!!消毒槽で足つった!!助けてお願ゴボゴボ………



〔極寒地獄〕
獄卒「TIP OFF!!!」

カンダタ「ヘイパス!!」

──極寒バスケ──
ウィンタースポーツ。正直寒かったら体が動かないのに未だにバスケがウィンタースポーツ名乗る意味ってあんの?

獄卒「試合終了────!!」

カンダタ「ヘイパス………ヘイ……」シクシク



〔釜茹で地獄〕
獄卒「とりあえず今日はここまでです。明日は別のインストラクターがつきます」

カンダタ「ありがとうございました……」ヘナヘナー

──釜のなかサウナ──
いい汗流そうぜ!!

カンダタ「これ毎日とかキツすぎ……」

ばんごはん食ってくる

〔一ヶ月後〕
お釈迦様「洗濯物干したいけど台風がなあ……」

『お釈迦様ー!!お釈迦様ー!!』

お釈迦様「ん?私を呼ぶ声がする」

『お釈迦様ー!!カンダタですー!!』

お釈迦様「ああそういえば蜘蛛の糸放置してたんだった」

お釈迦様「どうなってるか見に行ってやろ」


〔開始100000000m〕
カンダタ「なんとかここまで登ってこれたけど、もう4日は何も食ってない……」ムキムキ

お釈迦様『うわっ!!かなり近づいてる』

お釈迦様『やるじゃん』

カンダタ「でもそろそろ限界です!!何か食べないと……」

お釈迦様『へーまあ登ってきたらなんか食べ物やるからガンバレー』モグモグ

カンダタ「そんな殺生な……」

カンダタ「ん?」

カンダタ「お釈迦様は今何を食べてらっしゃるんですか?」

お釈迦様『(し、しまった)な、何も食べてませんよ!!じゃあそういうことで!!』

カンダタ「絶対なんか食べてた……」

パラっ

カンダタ「ん?」

カンダタ「なんか落ちてきた……」

カンダタ「ペロッ……これはミスドのポンデリングの上にまぶしてある白い粉!!」

カンダタ「あんの野郎……俺が筋トレしてる間にミスド行ってやがったな……」

※注:釈迦はこの1ヶ月の間に19回ミスドに行きました

カンダタ「許せねえ!!」

カンダタ「絶対登りきってやる!!」

〔さらに1ヶ月後〕
お釈迦様「洗車したいけど19号がなあ……」

カンダタ「ついに登り切ったぜ!!ヤッホイ!!」

お釈迦様「うわあああ!!!」

お釈迦様「アンタか……いきなりびっくりさせんなよ……」

カンダタ「いやー道のりは長かったダタな」

カンダタ「極楽ってこんなところなんダタねえ」

お釈迦様(なんかテンションおかしくなって変な語尾習得してる……)

カンダタ「それはそうと、俺は今お腹がすいてるんダタ」

カンダタ「何か食べ物がほしいカン!!!」

カンダタ「あ!ここにある月見バーガーもーらいっ!!」

お釈迦様「!!あ!ちょ!!それ私の!!」

カンダタ「いいじゃないの~」

お釈迦様「ダメだってば!!それ俺のお昼なんだから!!」

お釈迦様「豆腐しんじょナゲットならあげます」

カンダタ「うるせえ!!月見は俺のもんだ!!」バッ

お釈迦様「なっ!?(は、早い───!?)」

カンダタ「いただきまーs

お釈迦様「させるか!!釈迦フライングボディプレス!!!」ビヨーン

床ビターン!!!

お釈迦様「グハッ!!」

カンダタ「残像だ!!」

カンダタ「地獄の修行のおかげでこんなに強くなったぜ!!」

お釈迦様「くそ~」

お釈迦様「ならば釈迦のフルパワーをもってお前に再び地獄を見せてやろう………」

カンダタ「来てみろっ!!」

釈迦「くそっやはり速いっ!!」

カンダタ「フハハハハハ!!この俊敏な動きについてこれるかな?」

シュンシュンッシュンシュンシュンッ

カンダタ「お前の目では追うことすらできぬわ!!フハハハハハ!!」

カンダタ「今度はこちらからいくぞ!!ソイヤっ!!」

蜘蛛「イラッ」

蜘蛛「ガブッ」

釈迦「あ、私のペットのアメージング1号がカンダタに噛みついた!!」

カンダタ「イタタタタ!!やめてお願いやめて!!噛まないで!!!」

釈迦「今だッ!!」

釈迦「釈迦ヘビーボディタックル!!」

ドカッ

カンダタ「うわまた地獄の池に落ちるっ!!」

カンダタ「うわああああああああ!!」

ヒュ──────────

〔高度2000000000000000000000m〕

〔高度10000000000000000m〕

〔高度100000000000m〕

〔高度10000m〕

〔高度100m〕

〔高度100cm〕

〔血の池〕

ジャボンッ!!

カンダタ「ああ……」



〔極楽〕
釈迦「地獄からやり直せゴミ虫が」ペッ

こうしてカンダタは千載一遇のチャンスを棒に振ったのでした。人間のエゴイズムって愚かだよね。

【蜘蛛の糸】終わり

~登場人物~

主人公
このお話の主人公。もし魔術が使えたら奥歯につまった昨日の棒々鶏をとりたい

ミスラくん
本名マティラム・ミスラ。ハッサン・カンとかいう名高いバラモンの秘法を学んだとかいう魔術の大家とかいう近所の怪しいインド人

お婆さん
ミスラくん家の家政婦。いつもミスラくんに顎で使われている

【魔術】

主人公「ミスラ君いる?」

お婆さん「ええ。今呼んできます」

お婆さん「ご主人様ー!!ご友人ですよー!!」

主人公「いや友人じゃないです」

お婆さん「え?そうなの?ご主人様ー!!ご主人様に友人はひとりもいないそうですよー!!」

ミスラ「は?友達くらいいっぱいいるし!!昨日も富士山の上で100人の友達とおにぎり食ったし!!」

お婆さん「あら、おかしいですね……おにぎりなんて作ってませんけど……」

ミスラ「セブイレで買ったんだし!!あー美味かったわー!!やっぱりおにぎりは友達と食べるのが一番だなー!!」

お婆さん「涙目ですよ」

主人公「今日はミスラ君に魔術とやらを見せてもらいたくて来ました」

ミスラ「ああ、そう!!じゃあどうぞあがって」

ミスラ「早くヴェルチ淹れろよババア!」

お婆さん「はいはい……あとでセブイレのレシート提出してくださいね」

ミスラ「残念レシートは間違えて帰りの電車の切符と一緒に改札にいれてしまいましたー!!ザマーミロくそババア!!家計簿がつけられない恐怖を味わうがいい!!」

食後のデザート食ってくる

ミスラ「ここが僕の部屋だよさあ入って」

主人公(なんだこのテーブルクロス机の絵が描かれてるダサっ)

ミスラ「今日は僕の魔術を学びに来たんだよね?」

主人公「ま、まあ……」

主人公(ホントは指スマで負けた罰ゲームでここ来たんだけど……)

ミスラ「どんな魔術がいい?」

主人公「色々あるんですか?」

ミスラ「今パッと出来るやつで言えば……」

ミスラ「鼻毛がめっちゃ伸びる魔術と鼻くそがめっちゃ出てくる魔術とこのランプを宙に浮かせる魔術があるけどどれがいい?」

主人公「じゃあランプのやつで」

ミスラ「鼻毛のやつは?」

主人公「ランプのやつで」

ミスラ「なんだよ自信作だったのに……あ、じゃあ鼻の毛穴で小人がめっちゃ踊る魔術は?」

主人公「なんでランプ以外ことごとく鼻に関係してるんですか!!いいからランプのやつ見せてくださいよ早く!!」

ミスラ「じゃあいくよ……一瞬だからちゃんと見ててね」



ミスラ「ハァ~……」

ミスラ「ソイヤっ!!」ポーイ

主人公「普通にランプを投げた!!?」

ミスラ「ふーっ……見てたかい?」

主人公「これのどこが魔術ですか!!普通に投げただけでしょ!!」

ミスラ「アレ?今日は調子悪いのかな?いつもならうまくいくのにな……」

ミスラ「代わりといってはなんだけど……鼻フックされてもめっちゃイケメンになる魔術見せようか??」

主人公「また鼻かよ!?見ませんよそんなもの!!………ちょっと見たいけど!!」

ミスラ「も~文句多いなーも~」

主人公「もっと普通のはないんですか普通のは!!」

ミスラ「う~ん……」

主人公「わかりましたよ!!じゃあもういいです帰りますから!!」

ミスラ「あぁっ!!ちょっと待ってぇ~!せっかく来たんだからゆっくりしていきなよ!!魔術はもう尽きたけど」

主人公「今ので全部かよ!!」

ミスラ「ほらヴェルチもあるよ!水割りだけど……」

主人公「要りませんよ薄めてどうするんですか!!帰ります!!」

ミスラ「そんな~!!じゃあせめて友達になって~!!明日もスマブラするって約束して~!!」ウニョウニョ

主人公「ちょっ汚っ!!鼻毛めっちゃ伸びてきた!!ちゃっかりスゲえ!!」

主人公「じゃ、じゃあ私に魔術のひとつでも教えてくださいよ!!そうしたらもうちょっとだけいてあげますから!!だから鼻毛を私に絡ませないで!!」

ミスラ「え?ホント?帰っちゃわないの?ヤッホーイ!!教えちゃう!!僕のスリーサイズまで教えちゃう!!」クネクネ

主人公「鼻毛で喜びを表現しないでください!!」

主人公「あ、言っておきますけど鼻関係以外のやつでお願いしますね不潔なんで」

ミスラ「え?う、うん……(コイツよく本人の前で不潔とか言えるな……)」

寝る
続きはあした

~昨日のあらすじ~
罰ゲームで近所の怪しいインド人に魔術を教えてもらうことになった主人公。ちなみに魔術のためにミスラくんが用意したランプは、彼の先祖が8世紀の始めにアラビアで買ったという超貴重なものらしいけど投げたから割れた。

ミスラ「……そうなるとランプをあやつるてじっ……魔術を教えることになるなあ……」

主人公「やっぱり鼻以外はランプの魔術しかないんですか……(あれ?今こいつ手品って言いかけたぞ)」

主人公「でもあれ投げただけでしょ!!てじっ……魔術じゃないじゃないですか!!」

ミスラ「じゃあ精霊ジンの力を借りるしかないな……」

主人公「せ……精霊!?」

ミスラ「出でよ精霊ジン!!」

主人公「まさか本当に精霊を呼び出せるのか……?」

ミスラ「我に魔術の力を与えたまえ!!」


ドア「ガチャ」


ジン「って……チッ……またお前かよ……」

主人公「スゴい……本当に出てきた……全然精霊っぽい登場じゃないけど」


ジン
ミスラくんの精霊。悪っぽいのがカッコいいと思ってる。


ジン「俺にまた用か?あん?」

ミスラ「いや……なんか、そのぉ……」

ジン「チッ……何もねえなら呼び出すなよカスが!!」

ミスラ「ごめんなさい」

主人公「謝っちゃった!?お前コイツの主人じゃなかったの!?」

ジン「まあいいや帰るからな」

ミスラ「う、うん……え?帰っちゃうの?」

ジン「あん!?チッ……まだなんかあんのかコラ?今からダチ公と一緒にゲーセン行くんだよ邪魔しやがって」

ミスラ「い、いや……何でもないです……コッペパン買ってきます」

主人公(す~ぐ屈した……メンタル弱いな~)

ジン「いや頼んでねえけど……ってか何でコッペパンなんだ!?普通焼きそばパンだろ」

ジン「もういい帰る」

ドア「バタム」



主人公(……わずか2レスで帰りやがった)

ミスラ「……」

ミスラ「ま、まあ、僕の魔術は精霊とか関係ないから……」

主人公「関係ないの!?すぐ帰るのも納得だよ!!」


主人公「もう鼻でもいいですから魔術教えてくださいよ早く帰りたいしジュースは薄いし!!」

ミスラ「え?そ、そう……?(もうちょっとこう……客としての礼儀持てよコイツ……僕ナイーブなの知ってるクセに酷い……)」

主人公「さあ早く!!」

ミスラ「わ、わかったよ……じゃあまずは……」


〔1ヶ月後〕
主人公「あれから1ヶ月か……」

主人公「魔術を教わったはいいものの、まさか術者が無欲じゃないと使えないとはなあ……」

主人公「鼻の穴からちっちゃめの手が出てくるとかいう使い道全くない魔術だったから使えなくても全然いいけど……」

ミスラ「あ?君は!!」

主人公「あ、どうも(こんなところで出くわすとは……)」

ミスラ「どう?魔術、使ってる?」

主人公「まあ、半年に一回くらいは……」

ミスラ(使ってないんだ……)

友人1「よお!!主人公こんなところにいやがったのか!!」

主人公「あ、君たちは……」

友人2「これで人数増えたし面白くなってきたぞ!!」

主人公「何が?」



友人3「荷物持ちだよ荷物持ち!!」

主人公「ええ?また?」

友人4「いいから始めるぞ!!指スマに負けたやつが全員ぶんの鞄持つことな!!」

ミスラ「どういうこと?」

主人公「(コイツらいっつも罰ゲームとして僕に鞄を持たせるんだ……)」ヒソヒソ

友人5&6「俺たち双子の荷物ももってもらうぜ!!」

ミスラ(いい年こいて鞄持たせかぁ……いいなあ……僕もそんな青春が送りたかったな……)

友人7&8&9「勿論俺たちのもな!!」

ミスラ(しかしコイツ友達多いな……)

主人公「ええー?イヤだよ!!特に友人8の鞄はなぜか高確率でカメムシが3匹くらいくっついてるんだもん……」

友人たち「嫌とはいわせんぞ!!」

友人5「いっせーのーで!8!」

友人5「くそー!なかなかあがれない!!」

ミスラ「そりゃそうだろ人数多いもん(俺も仲間に入れて欲しかったな……)」

友人たち「(次は主人公の番だ……みんな全員指をあげろ。アイツだけには絶対にあがらせない)」ヒソヒソ

主人公「いくぞ~……!」

主人公「いっせーのーで!!22!!」

友人たち「な、なにぃ!?」

友人たち「ここには10人しかいない……当然指は20本!!なのになんで?」

主人公「僕の勝ちだ!!」ウニョニョン

友人たち「は、鼻の穴からちっちゃめの手が!!」

主人公「これであがっている指は合計で22本だ!!」

友人たち「くっ……負けたぜ!!やるな主人公!!」

ミスラ(一応僕もあげてるんだけど……24本なんだけど……誰も見てない……)

主人公「わーい!勝ったぞ!わーい!わーい!」


~~~
〔現実〕
主人公「ハっ!」

主人公「今のは……もしかして……夢?」

ミスラ「そう。僕の魔術で君に催眠をかけたのさ」

主人公「そ、そんな~」

ミスラ「魔術が使いたかったら欲心を捨てないとね!!……魔術がいかに難しいものか、わかっただろ?」

主人公「はい……」

ミスラ「僕みたいに無欲の境地にたどりつくまで精進あるのみだよ!!」


お婆さん「ご主人様!!ベッドの下にいやらしい本が隠してありましたが捨ててもよろしいですか?」

主人公(もう人間は信じないでいよう)

こうして主人公は魔術を習う千載一遇のチャンスを棒に振ったのでした。人間のエゴイズムって愚かだよね

【魔術】終わり

寝る続きは明日

ある曇った冬の日暮れである。

私は横須賀発上り二等客車の隅に腰を下して、ぼんやり発車の笛を待っていた。

私「あ~疲れた~」

私「あーよかった……車内はなかなか温かいしゃない(じゃない)か……」

私「夕刊でも読もうかな……」

私「いやダメだ疲労で夕刊を読もうとゆう感情(ゆうかん)が湧いてこない……」

やがて発車の笛がなった。
私はかすかな心の寛くつろぎを感じながら、後の窓枠へ頭をもたせて、眼の前の停車場がずるずると後ずさりを始めるのを待つともなく待ちかまえていた。

私「マズイこの短時間でセンスのあるギャグを2回も放ってしまったぞ!」

【蜜柑】

~~~
私「は~~~……疲れた~…」

カランコロン……

私「おや?げたたましい(けたたましい)下駄の音が響いてきた……」

ドア「ガララ」

小娘「よかった~間に合った~」

十三四の小娘が一人、慌ただしく中へ入って来た

小娘「はあ……」

私「汚い身なりの小娘だな……しかもこむすめい(この狭い)席にわざわざ座ってくるなんて図々しいな……」

小娘「あー疲れた……」

私「いったいどんな顔してるんだ?」チラッ

小娘「?」

私「うわっ!寒さでほっぺがひびだらけじゃん!!ひびった~(ビビった~)」

私「マズイぞ!!私のギャグセンが暴走を始めてる!!房総半島だけに……」

小娘「?」

汽車は今、トンネルの最初のそれに入ったのである

私「トンネルか~……いよいよ新聞読めないな~……さてと ん寝る(トンネル)か……」

小娘(この人よく喋るな……)

私「あ~あ!人生って退屈だなあー!!もうたいく疲れた~(だいぶ疲れた~)……人生に疲れた~」アンニュイ

小娘「?」

小娘「あ!そうだもうすぐ……」

ガタガタ

私「おいおい……この娘…この寒いのに窓を開けようとしてるよ……しかも、まど(まだ)トンネルの中なのに……」

小娘「うんしょ……この窓かたい……」

私「アカン!!窓が開かん!!ってか?」

小娘(うるさいなあ)

汽車が隧道へなだれこむと同時に、小娘の開けようとした硝子戸は、とうとうばたりと下へ落ちた。

小娘「やった!!」

私「うわ!煙が!車内に入ってきた」

私「煙だけはムリ!!窓閉めて!!」

小娘「すいませんもう少し待ってください……次の踏み切りまで……」

私「ヤダもう!!煙たいし私の洒落パワーはメーター振りきってるし!!ホントにもう洒落にならないよ!!…………あ、今のは無しで……」


私「それに私、肺も弱いんだよ!!もうっ目眩もしてきた!!視界がグラング(LUNG)ランしてるよ!!あ、出た今日の優勝候補」

娘「もうすぐです!!」

汽車はその時分には、もう安々とトンネルをすべりぬけて、枯草の山と山との間に挾まれた、ある貧しい町はづれの踏切りに通りかかっていた。

娘「……」

娘「!」

娘「見えたっ!」

その時そのせうさくとした踏切りの柵の向うに、私は頬の赤い三人の男の子が、目白押しに並んで立っているのを見た。彼等は皆、この曇天に押しすくめられたかと思う程、揃そろって背が低かった。そうして又この町はづれの陰惨たる風物と同じやうな色の着物を着ていた。

弟たち「……姉ちゃん!?姉ちゃんだ!!おーい!」

弟たち「姉ちゃん!!向こうでも元気でね!!正月には帰ってきてよ!!絶対だよ!!」

小娘「太郎!二郎!悟郎!ありがとうーー!!! 私、行ってくるよー!!」

私(三四がないんだな……やつらの両親……できるっ!!私の洒Pにも匹敵するぞ!!)

※注:酒P=洒落パワー

小娘「あ、そうだ」

小娘「たしかここに蜜柑をおいていた……はず……アレ!?」

小娘「アレ!?ここに置いておいたはずの蜜柑が……」

私「蜜柑がみっかんない?ゴメンさっきトンネルの中で置いてあったから食べちゃった。アイムソーリー安部ソーリー」

小娘「な、なんですって!?ど、どうしてくれるのよ!!弟たちにあげようと思ってたのに」

弟たち「お姉ちゃん……」

私「だぁかーらー!!さっきから謝ってるじゃん!!ゴメンタンメン僕洒落メンって言ってるじゃん!」

小娘「いやそれは初めて聞いたけど……」

小娘(チクショーさっきからスルーしてたら調子に乗りやがってぇぇ!!)

プォォォォォン

弟たち「あ、姉ちゃああああああああん!!」

小娘「ああ汽車が通り過ぎて行く……」

小娘「アンタのせいよ!!さっきからつまらない駄洒落ばっかり言って!!くそつまらないからなお前の発言」

私「ムッキー!!私をバカにすることがあっても私のギャグセンをバカにするなー!!」

小娘「だいたいどれもこれもどうしようもないオヤジギャグじゃない!!面白くないのよ」

私「ムッカー!!激おこスティックファイナリアリティ芥川プンプンドリーム!!小娘ェェ!!そこまで言うなら勝負だ!!」

小娘「え~なにこの展開……オヤジギャグとか絶対に言いたくない。人間の品位を5ランクは下げてる……」

私「なにぃ~?それなら私今日だけでマイナス70は越えてるじゃないか!!」

小娘「そんなに言ってたの!?」

私「こうなったらケンカで勝負だ!!さあかかってこい!!」

小娘「だーかーら!!」

小娘「勝負なんて私の性分に合ってないの!!」

私「………」

小娘「あ」

小娘「………」

私「…………」

小娘「……」

私はこの時始めて、言いようのない疲労と倦怠とを、そうして又不可解な、下等な、退屈な人生をわずかに忘れる事が出来たのである。

【蜜柑】終わり

続きは明日

明日は杜子春でいくつもり

~登場人物~

杜子春
唐の都洛陽に住む青年。

老人
実は峨眉山に住む仙人。本名は鉄冠子



〔ある春の日暮れ〕

杜子春「ああ…………小惑星とか俺の頭上に落ちてこねえかなあ……」

老人「ええっ!?いきなり何言ってるの!?」

【杜子春~邂逅遍~】

老人「いきなり何言ってるの!?まだまだ若いのに!!」

杜子春「え?君誰?」

老人「た、たまたま通りかかったただのただの仙……」

老人(しまった!!それとなく助けるつもりがつい口を滑らせて……)

杜子春「え?もしかして仙人ですか!?」

老人「い、いや違いますよそんな仙人だなんて……いやだなあもう……ハハハハ」

杜子春「いやだってさっき『せんっ……』って……」

老人「いやだから違いますよ……

   あれは『ただのせんっ……闘力5のゴミか……』って言おうとしたんですよ……」

杜子春「戦闘力って何!?

    しかもそんなどうでもいいセリフで噛んじゃったの!?」

老人「いやだって君が銃持って畑を耕してる農家のオッサンみたいに見えたから……」

老人(ふーっ……危なかったー)


杜子春「でも……そうだよね……俺は確かにゴミなんだ……」

杜子春「俺の両親の遺産を一瞬で食い潰して、挙げ句の果てにこんなところでホームレスしなくちゃいけなくなった俺なんて……」

老人「いや別に聞いてませんよあなたの身の上なんて……」

杜子春「そうだよ!!俺なんて所詮社会のゴミだ!!俺なんて所詮アイスの蓋の裏なんだよ!」

老人「ああっ……やめてくださいよそんな悲観的なこと言うの……ゴミのなかでもちょっとランク高めのゴミとしておさまろうとしないでくださいよ」

杜子春「とにかく俺はひとり寂しく死んでいきたいのさ……構わないでくれ……」

老人「元気出してくださいよ。さっき

   『小惑星とか落ちてこないかな……』って言ってたじゃないですか……

   ひとり寂しくどころか人類絶滅させようとしてたあの気概を持って頑張りましょうよ!」

杜子春「俺は俺にだけに直撃するピンポイント隕石のことを言ってたんだ……もうほっといてくれよ……」

老人「ピンポイント隕石って何ですか!?聞いたことないよそんな隕石!!

   仮に落ちてきたとしても『ピンポイント隕石』って名前からして殺傷能力ないでしょ」



老人(そうだ!私の仙術で金を与えてやろう……よーし……)

老人「では私がいいことをひとつ教えましょう」

杜子春「いいことって何……あ、分かった」

杜子春「すいません、そういうの間に合ってるんで……てか俺はそんな趣味してないんで」

杜子春「俺の恋人は男でも女でもなくカネだから」ウフウフウフ


老人(イヤなヤツだった~)

老人(どうしようこんなヤツを助けたくはないぞ……でもカネがなければこいつはのたれ死んでしまうのも事実だし……)

老人(ま、まあカネなら喜んでくれそうだしな、うん…)

老人「いいことっていうのは実はカネのことでな……」

老人「今この夕日に立って、お前の頭の影の地にうつったところを掘ってみろ。カネが埋まっている」

杜子春「えっ!?ほんと!?よっしゃあカネだカネだァァ!!早速掘るぜヒィヤッフゥゥ!!」

老人(ほんとうに
   これでよかったの?
    仙人さん……)

     鉄冠子フシギの俳句(字余り)

〔一年後〕

杜子春「はあ……『メチャ死ぬ病』みたいな病気流行ったりしねえかな……」

老人「え、ええっ~~……!?」

杜子春「あ、アンタはアノときの不思議なラディッツ!!」

老人「私のことは不思議なお爺さんとでも呼んでください」

杜子春「その折はどうも……」


老人(どへ~……もう関わることはないと思ってたのに……)

老人「こ、こんなところでまた佇んでどうしたんですか?」

杜子春「どうもこうもないですよ、僕はゴミです!!」

杜子春「あなたからもらったあの端金……たった一年で全部食い潰して……挙げ句の果てにこんなところでホームレスしなくちゃいけなくなった俺なんてっ……!!」

老人(端金……軽トラ一台くらいの大きさの黄金だったのに……)

老人「一年でどうやったらそんなに使い込めるんですか!?」

杜子春「どうもこうもないですよ……

    家はボロい賃貸でしたし、生活用品は常にドンキホーテかDAISOでしたし、お風呂の残り湯で選択してましたし……
    たくさんの友人に囲まれて並の暮らしでしたよ?」

老人「そんなケチ臭い生活なのにどうして……」

杜子春「あ、アレかなあ……

    友達100人への毎月の友達料の支払い……アレはなかなか厳しかったしなあ……でも払わないと友達やめるって言うし……」

老人「いや絶対そのせいですよ!!アンタ確実にカモにされてるって!!

    てか友達100人って………多っ!!普通10人目くらいで気付くでしょ!」

杜子春「え?だってみんな俺に優しかったし……たまにひじき くれるし……」

老人(ダメだコイツ……

   恋人もカネなら友人もカネで買えると思ってるタイプのヤツだ………………………え?ひじき?)

風呂落ち

杜子春「ダメだっ……俺みたいなゴミ死んだほうがいいのさ……こんな古新聞・古雑誌みたいなゴミの俺はな……」

老人「そ、そんな……そんな風に弱音吐かないでくださいよ……

   そんなポケットティッシュと交換できるようなポジションにおさまらないでくださいよ」

杜子春「いや、俺は社会から必要とされてないのさ……わかったらもう俺の前から消えてくれよ」

老人「だめですよ!人生生きててなんぼでしょ。ほらさっき

   『メチャ死ぬ病みたいな病気流行ったりしねえかな』

    って言ってたときの怨みを活力に変えて!」

杜子春「ピンポイント疾病なのさ」

老人「ピンポイントはもういいって言ってるでしょ!!」

老人「じゃあ今この夕日の中に立ってあなたの影の胸の部分を掘ってみてください」

杜子春「ヤアッタァァァァ!!カネだカネだ!!!ウッヒョヒョイ!!」

老人「うんそうだけどさ……カネだけどさ……………最後まで言わせてよ……」

杜子春「掘るぜ!!ヒャッハー!!」


老人(……)

老人(もうすでに
   持ってきている
    スコップ)
   鉄冠子 呆れの俳句(字足らず)

〔更に一年後〕

杜子春「大洪水」

老人「何?」

杜子春「尽端金」

老人「何故?(端金…………)」

杜子春「買」

老人「何?」

杜子春「麒麟」

老人「哈亜??何故?」

杜子春「見栄」

老人(屑……真屑……)


杜子春「死」

老人「待!!死→元・子、無」

杜子春「金」

老人「哈亜??」

杜子春「金」

老人「無理」

杜子春「而、教仙術」

老人「江??」

杜子春「金産仙術!!早!!」

老人「江江江江江江江江江江江!!」


こうして、老人は杜子春を弟子にして仙術を教えることになりました。あと、杜子春の口座に1000万円振り込んでくれると約束しました。

老人「そんな約束してないけど!?」

【杜子春~邂逅遍~】~修行遍に続く~

寝る
明日は羅生門

~前回のあらすじ~
半月ほど飽きてた。そこはかとなく飽きてた

~登場人物~
「下人」
不景気の犠牲者。下人というが、実際はそんなに下でもない。ランクでいうなら、駄洒落ばっかり言うしなびたオッサンのワンランク上くらい。

「老婆」
ROUBA
老  婆


〔羅生門の楼のなか〕
下人「ヒェ~ 死体だらけだココ……」

下人「ムッ!?」

下人「誰だ!!」

老婆「儂になにか用か?」

【羅生門】

下人「ココで何をしている!!」

老婆「何って……見ればわかるじゃろ?」

老婆「死人の毛を抜いていたんじゃよ」

下人「死人の!?」

老婆「そうじゃ」ブチブチ

下人「いったい何故!?」

老婆「カツラにするためじゃ」ブチブチ

下人「フサフサなのに!?」ブチブチ

老婆「売るためじゃよ」ブチブチ

下人「泥棒じゃないか!!」ブチブチ



老婆「コイツも抜いてる!?」

老婆「なんでお前も一緒になって抜いてるんだよ!!」

下人「ババア口調変わった……やっぱりキャラだったんだ……」

老婆(くそっ……まさかソレを指摘されるとは……)

下人「……っ待てよ!?」

下人「キャラの下にメルってつけたらキャラメルじゃないか!! なんて恐ろしい発見をしてしまったんだ俺は!!」


老婆「てか話聞いとんのかいワレぇ!!」ボコス

下人「グヘロス!!」グハァッ

下人「理不尽に殴られた……」

老婆「何ひとの得物横取りしとんじゃコラ!!」

下人「だって~ 俺もカツラ売って生活したい~」

下人「世間のリーマンのバーコードを守りたい~」

老婆「イヤな夢だな!!」

下人「実は俺の親父……通勤中に風で飛ばされて……死んだんだ……!!」

老婆「何が飛ばされたの!? カツラ!? カツラ無くなって死んだの君のお父さん!?」

下人「いや飛ばされたのは親父だけど」

老婆「親父軽すぎるだろ!! 風船かなんかなの!?」

下人「うん」

老婆「風船かなんかなの!!?」

老婆「とにかく!! カツラ作るなら向こうで作れよ!! 私の死体を横取りするな!」

老婆「あ、ホラちょうどそこにフサフサの死体があるぞ」

下人「え~ あの死体なんかやたら血色いいもん気味悪い」

死体「」ツヤツヤ

下人「この死体イヤだ~ もっと血とか出て赤黒くなってる死体がいい~」ジタバタ

老婆(幼稚だけど言ってることは怖っ!!)

下人「お婆ちゃんの死体と交換しよ?」

老婆「ついに『お婆ちゃん』って呼ばれてしまったチクショー!!」

老婆「ま、まあ儂のと交換して気がすむのなら……」

蛇売りの女「」

下人「女の死体じゃないか!!」

老婆「そ、そうじゃけど……これも気に入らないのか……?」

下人「いや……この死体でいい……」

下人「というか……」




下人「もっとこの女のこと教えてください!!」ハアハア

老婆「変態だー!!!」ガーン!

老婆「ただの変態じゃねーか!!」

下人「この女性のプロフィールとか教えてください!! できれば生前の!!」

老婆「いや逆に死後のプロフィールがあるの!?」

下人「俺どうやらこの人にホの字みたいなんです」

老婆「えっ? そうなの? 趣味悪っ」

老婆「でもこの死体生前は詐欺師だったそうだぞ」

下人「詐欺師?」

老婆「ああ、蛇を超高級うなぎと虚偽表示してたとか……」

下人「いやそれは無理あるだろ」

老婆「儂もそう思う」

下人「でもこんな青白い綺麗な肌して生前はそんなことしてたなんて……なんかショック!!」

老婆(この死体も生前は肌に赤みを帯びてたと思うけど……)


老婆「まあいいや、女の死体はアイツに任せて儂はこっちの血色のいいほうの毛を抜こ」

老婆「ちょ……この死体……毛が抜けん!!」グイグイ

老婆「この異様に血色がいい死体……いくら引っ張っても毛が抜けない!!?」

老婆「てかこれ生きてない!?」

老婆「コブラツイストかけてみたけど死後硬直もしてないみたいだな」ギチギチ


死体「ていうか……」

死体「痛いわ!!!!!」


老婆「やっぱり生きてた~~」ギチギチ

死体「そもそも最初から死んでへんわ!! あともうコブラツイストやめてくんない?」

老婆「誰なんだあんたは!!」

死体「俺? 俺はここで寝泊まりしてた根田降男(ねた ふりお)だけど」

死体「こう見えてハリウッドスターなんだぜ俺は」

死体「芸名はレオナルド・ネタフリオっていうけど」

老婆「微妙に似てる名前の人なら知ってるけどお前は知らない」

死体「うわ~ん!! 赤の他人に『お前なんか知らない』って言われた~!!」ジタバタ

老婆「赤の他人だからだろ!!」
老婆「あと駄々こねるやつ多いなココ」

死体「うわ~ん!! もうこんなところ出てってやる!!」ダダッ

老婆「あ、出てった」

下人「ラショウモン進化ァァァァァ!!!」
下人「……言ってみたかっただけ」

 ネタフリオの行方は、誰も知らない
(寒いの苦手だから自宅で寝てる)

【羅生門】終

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